JPH09295124A - 湯口系部位の除去方法及び装置 - Google Patents

湯口系部位の除去方法及び装置

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JPH09295124A
JPH09295124A JP11495996A JP11495996A JPH09295124A JP H09295124 A JPH09295124 A JP H09295124A JP 11495996 A JP11495996 A JP 11495996A JP 11495996 A JP11495996 A JP 11495996A JP H09295124 A JPH09295124 A JP H09295124A
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晃 藤田
Masami Suzuki
正己 鈴木
Koichi Ogawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 型ばらしした後において、鋳造品の湯口系部
位の除去作業を機械化すること。 【解決手段】 油圧シリンダ33bによりサブフレーム
34を下降させ、前アーム36と後アーム37にて鋳造
品1の本体部分2を把持し、サブフレーム34を上昇さ
せて鋳造品1を所定の高さ位置まで持ち上げ、反転装置
の油圧モータ39を駆動して鋳造品1を略水平軸線回り
に180°回転させる。そして、油圧シリンダ32bに
よりサブフレーム34を前進させ、鋳造品1から下向き
に突出している押湯3e及び揚り3fを刃具40に衝突
せしめて破断する。破片は排出コンベヤ上に落下して搬
出される。その後、鋳造品1の本体部分2を180°回
転させて天地を元の状態に戻して次工程まで移送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋳造品と一体に凝
固している湯口、湯道、押湯、揚り等の湯口系部位の除
去方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鋳型を型ばらしして取り出した鋳造品は
湯口、湯道、押湯、揚り等の湯口系部位が凝固した状態
でついている。したがって、製品には不要な湯口系部位
を除去する必要があり、従来、これらの湯口系部位を折
り取ったり、削り取ったりしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば、鋳
造ラインにおいて多種類のシリンダブロックを製造する
際、湯口系部位の形状が鋳造品種別により異なるので、
その除去作業は人手に頼る割合が大きい。しかもハンマ
ー等でたたいて折り取った押湯、揚り等の破片をシリン
ダボアー等に落とさないようにするために作業に細心の
注意を払う必要があり、作業効率が良くなかった。この
ため次工程とのつながりも悪く、湯口系部位の除去のほ
か、徐冷、ばり取り、ショットブラスト等を含む一連の
後処理工程の自動化が阻害されていた。
【0004】本発明は上記の課題を解決するものであ
り、その目的とするところは、型ばらしした後におい
て、鋳造品の湯口系部位の除去作業を機械化することで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、以下のような湯口系部位の除去方法及び装置を創作
した。すなわち、請求項1の発明は、鋳造品を移送する
ときに、該鋳造品から突出する状態で凝固している湯口
系部位を刃具に衝突せしめて折り取るようにした湯口系
部位の除去方法である。
【0006】したがって、鋳造品を工程間移送するとき
に湯口系部位を折り取るようにして湯口系部位の除去作
業の効率を上げることができる。
【0007】請求項2の発明は、鋳造品と一体に凝固し
ている湯口系部位を該鋳造品から除去する装置であっ
て、前記鋳造品を鋳造時の姿勢から天地反転させた状態
で移送する移送機構と、該移送機構にて該鋳造品を移送
するときに、該鋳造品から突出している湯口系部位を衝
突せしめて破断する刃具とを備えことを特徴とする。
【0008】上記の除去装置では、鋳造品が天地反転さ
れることによって、湯口系部位のうち鋳造品の上部に突
出していた押湯や揚りが下向きになる。そして、鋳造品
が移送されるときに押湯や揚りが刃具に衝突して破断
し、そのまま落下する。したがって、押湯や揚りが簡単
に除去・回収され、その破片が鋳造品の穴などに入り込
むのが防がれる。
【0009】請求項3の発明は、鋳造品と一体に凝固し
ている湯口、湯道、押湯、揚り等の湯口系部位を該鋳造
品から除去する装置であって、前記鋳造品を把持する把
持機構と、該鋳造品の本体部分と該本体部分に沿って延
びる湯口との間に拡開部材を割り込ませて該湯口を折り
取る第1折取機構と、該鋳造品の湯道に対し押圧部材を
押しつけて該湯道を折り取る第2折取機構と、該鋳造品
を鋳造時の姿勢から天地反転させた状態で移送する移送
機構と、該移送機構にて移送される該鋳造品の下方に突
出している押湯及び揚りを衝突せしめて折り取る刃具と
を備えたことを特徴としている。
【0010】上記の湯口系部位除去装置では、把持機構
にて把持した鋳造品の湯口を第1折取機構の拡開部材が
折り取り、第2折取機構の押圧部材が湯道を折り取る。
続いて鋳造品を天地反転させた状態で移送するときに、
押湯や揚りを刃具に衝突せしめて折り取る。したがっ
て、鋳造品と一体に凝固した湯口系部位を順次折り取っ
て適当な大きさに分割したものを回収することができ
る。しかも不純物を多く含む押湯や揚りと、不純物の比
較的少ない湯口や湯道とを分別して回収することが容易
にできる。
【0011】なお、本明細書において、「湯口系部位」
とは、特に限定した意味で用いられるものではなく、鋳
造時に湯(溶融金属)が鋳型の鋳造品本体に相当するに
領域に入るまでの通路あるいはこれに類するものをい
い、具体的には、湯口、湯道、押湯、揚り、湯溜り、せ
き等であって鋳造後に鋳造品から除去される。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、型ばらし直後に行う鋳
造品の湯口系部位の除去作業が機械化でき、ひいては鋳
造品の一連の後処理工程の自動化が可能になる。また、
不純物の含有量が多い押湯や揚りを分別して回収するこ
とによって湯口や湯道の再利用がし易くなり、鋳造コス
トの削減に寄与できる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づ
いて説明する。先ず、処理対象となる鋳造品(ワーク)
の一例を説明する。図1に示すように、鋳造品1は本体
部分、具体的にはシリンダブロック2に、注湯口3a、
湯口(立ち上がり湯道ともいう)3b、湯道3c、せき
3d、押湯3e、揚り3f等の湯口系部位がついたもの
である。この場合、湯道3cは本体部分2の真下位置に
平面形状コ字状に配置され、複数箇所に設けられたせき
3dを介して本体部分2と繋がり、湯道3cの中間部分
から立ち上がる湯口3bが本体部分2に沿って上方に延
びている。この湯道3cには4箇所に基準座4が突設さ
れ、これら基準座4のうちの少なくとも一には凹凸形状
により鋳造品種別等の情報を表示可能な識別部4aが設
けられている。
【0014】そして、型ばらしされた鋳造品1がワーク
として搬送用パレット5に載置される。このとき、搬送
用パレット5の支持部6a〜6dが鋳造品1の基準座4
を支持するとともに、搬送用パレット5の前当接部7
a,7bが湯道3cの前部に、後当接部7c,7dが後
側の基準座4の側端部にそれぞれ当接可能な位置関係に
配置されているので鋳造品1は搬送用パレット5により
前後左右両方向の位置決めがなされる。なお、形状の異
なる複数種類の鋳造品において各々の基準座の配置(本
例の場合は、基準寸法A0 ,B0 に対応する寸法)をほ
ぼ同じに設定することによって搬送用パレットの共用が
可能となる。また、識別部4aを適宜な検出器にて検出
して鋳造品ごとに鋳造品種別等の情報を得ることができ
る。
【0015】次に、湯口系部位の除去について説明す
る。図2は湯口系部位除去装置を示す正面図、図3は上
面図、図4は側面図である。図2〜図4に示される湯口
系部位除去装置は、型ばらしされた鋳造品1を所定の位
置に搬入する搬入部と、鋳造品1の湯口3bと湯道3c
を除去する湯口・湯道除去部と、押湯3eと揚り3fを
除去する押湯・揚り除去部とからなる。以下、順に説明
する。
【0016】上記搬入部は、図2に想像線で概略を示す
ように、フロアー10に設置されたフレーム11にロー
ラコンベヤ12が設けられ、搬送用パレット5に載置さ
れた鋳造品1をローラコンベヤ12によって所定の搬入
位置に移送するように構成したものである。なお、必要
に応じて、この搬入部の適宜位置に、鋳造品1が有する
識別部4a(図1参照)の凹凸形状を、図12に模式的
に示す検出器13の触針や非接触式のセンサーで検出す
ることによって鋳造品1ごとに鋳造品種別等の情報を得
る識別手段が設けられる。
【0017】次に、湯口・湯道除去部について説明す
る。図5は、湯口・湯道除去部の正面図、図6は上面
図、図7は側面図である。湯口・湯道除去部14は、鋳
造品1を把持する把持機構と、湯口3bを折り取る第1
折取機構と、湯道3cを折り取る第2折取機構とからな
る。
【0018】先ず、把持機構から説明する。図5〜図7
に示すように、前記フレーム11上には、搬入されされ
た鋳造品1をはさむ左右位置に取付スタンド15,15
が設けてあり、各取付スタンド15には、鋳造品1をク
ランプするクランプユニット16,17,18,19が
設けられている。クランプユニット16〜19は、鋳造
品1の本体部分(シリンダブロック)2に押し当てる押
圧部材16a〜19aと、押圧部材16a〜19aを進
退移動可能に支持するガイドロッド16b〜19bと、
押圧部材16a〜19aを押動する油圧シリンダ16c
〜19cとで構成される。この場合、押圧部材16a〜
19aは鋳造品1の左右両側部において湯道近傍位置4
箇所と、鋳造品1の上部2箇所及び中間部2箇所に当接
するように配置されている(図11参照)。図6中、1
6dはガイドロッド16bの移動位置を検出する検出ス
イッチが取付けてある支持部材である。
【0019】なお、上記の把持機構において、鋳造品1
をクランプするクランプ位置、すなわちクランプユニッ
ト16〜19の取付位置は固定としたが、可動式に構成
し、前述した識別手段が識別部4aから得る鋳造品種別
等の情報に基づいて鋳造品ごとに最適なクランプ位置を
選定できる制御装置を備えても良い。
【0020】次に、第1折取機構について説明する。図
6〜図9に示すように、前記取付スタンド15には、動
刃21を進退移動可能に支持するガイドロッド22a
と、その動刃21を押動する油圧シリンダ22bとから
なるプッシャー22が取付けられている。動刃21は平
面形状が先細りのウエッジ状に形成され、鋳造品1の本
体部分2に摺接する摺接面21aと、その摺接面21a
に対して傾斜し湯口3bに接触させる傾斜面21bとを
有していて、プッシャー22の作動によって前進し、本
体部分2と湯口3bとの間に割り込んで湯口3bを押し
拡げるようにして折り取る。この動刃21が本発明でい
う拡開部材の一例である。なお、左右の動刃21の配置
高さは近接させてあり、図8及び図9参照、前進作動時
には両者が交差するように配置されているが、左右の動
刃21を個別に操作することもできる。また、上記の構
成の他、小判状に形成した拡開部材を本体部分2と湯口
3bとの間に差し込んで回動させ、両者を押し拡げるこ
とも考えられる。
【0021】次に、第2折取機構について説明する。前
記取付スタンド15には先端に押圧部材25を進退移動
可能に支持するガイドロッド26aと、その押圧部材2
6aを押動する油圧シリンダ26bと、ガイドロッド2
6aの移動位置を検出する検出スイッチが取付けてある
支持部材26cとからなるプッシャー26が取付けられ
ている。すなわち、プッシャー26が作動すると押圧部
材25は略水平方向に動いて互いに接近し、被押圧部材
である平面形状コ字状の湯道3cに突き当たる。この押
圧部材25は、図10に示すように、平面形状が略階段
状に形成されているので、その湯道3cの先端側から基
端側に向かって押圧部材25の突部25a〜25cが順
次当接するようになっている。なお、本図において、鋳
造品1の本体部分2は破断して省略してある。
【0022】次に、押湯・揚り除去部について説明す
る。押湯・揚り除去部は反転装置を有する移送機構と、
第3折取機構とからなる。図2〜図4に示すように、前
記フレーム11上に設けられた上フレーム11aに、基
部31を水平移動可能に支持するガイドロッド32aと
その基部31を往復動させる油圧シリンダ32bとが取
付けられ、その基部31に取付けられた鉛直方向に延び
るガイドロッド33aと油圧シリンダ33bとがサブフ
レーム34を昇降可能に支持している。図中、35はサ
ブフレーム34の昇降位置を検出するための、例えばラ
ック、ピニオン及びエンコーダで構成される検出装置で
ある。
【0023】このサブフレーム34には支点36a回り
に回動する前アーム(基準側アーム)36と、前アーム
36に対して離接移動可能に形成された後アーム(従動
側アーム)37と、前アーム36を駆動する油圧シリン
ダ及びリンク機構(図示されない)と、後アーム37を
駆動する油圧シリンダ38とが取付けられ、前後両アー
ム36,37によって、前記クランプユニット16〜1
9によって所定位置に支持されている鋳造品1(既に湯
口3b及び湯道3cが除去されているもの)の本体部分
2を把持できるように形成されている。さらに、後アー
ム36には、把持した鋳造品1を略水平軸線回りに回転
させて天地を反転させる、油圧モータ39を主体とする
反転装置が備えられている。この移送機構によって、鋳
造品1は次工程に移送されるようになっている。
【0024】そして、フレーム11には取付スタンド1
5に隣接する支持部11b,11bが設けてあり、この
支持部11bに取付けられた支持板11cに、鋳造品1
の押湯3eと揚り3fを衝突させて破断せしめるための
刃具40が取付部材11d(図5参照)により固設され
ている。すなわち、鋳造品1は、上記の移送機構にて移
送されるときに、押湯3eと揚り3fが刃具40に当た
って折り取られる。つまり、第3折取機構は、本例の場
合、鋳造品1の移送軌跡の途中に刃具40を配置したも
のであって、移送機構に含まれた構成となっている。な
お、刃具40は、図6参照、端面40aが押湯3eに当
たり、左右の側面40bが揚り3fに当たるように形成
されていて、鋳造品1に適応させてある。
【0025】その刃具40下方位置にはシュート41が
設けてあり、落下する押湯3eと揚り3fの破片を排出
コンベヤ42上に案内する。他方、前記湯道除去部14
の下方位置には排出コンベヤ43が設けられ、落下する
湯口3bと湯道3cを搬送できるようになっている。な
お、図2中、50で示す場所には、本例では触れない
が、次工程として例えば、グラインダー等の設備が設置
される。
【0026】さて、上記のように構成された湯口系部位
除去装置の作用を説明する。図11に模式的に示すよう
に、型ばらしした後の鋳造品1を搬送用パレット5に載
置し、所定の姿勢に支持された鋳造品1を搬送用パレッ
ト5と共にローラコンベヤ12により所定の位置に搬入
する。続いて、クランプユニット16〜19を作動さ
せ、搬送用パレット5上の鋳造品1の本体部分(シリン
ダブロック)2を押圧部材16a〜19aで押しつけて
把持する。そして、鋳造品1を渡した後の搬送用パレッ
ト5は、適宜に退避させる。なお、この搬入工程におい
て、基準座4が有する識別部4aを識別手段を介して識
別することによって、鋳造品1の種別等を知ることがで
きる。
【0027】次が湯口除去(立上り湯道折り)工程であ
る。図13に模式的に示すように、クランプユニット1
6〜19にて把持された鋳造品1に対して湯口・湯道除
去部14の第1折取機構を作動させる。そして、動刃2
1,21を鋳造品1の本体部分2と湯口3bとの間に割
り込ませれば湯口3bが折れ、折り取られた湯口3bは
下方の排出コンベヤ43(図2参照)上に落下する。な
お、湯口3bに対し動刃21の当たる位置が最適に設定
されているので湯口3bには主に曲げ応力がかかってそ
の根元、すなわち湯道3cとの接続部で破断する。この
際、左右の動刃21をほぼ同時に湯口3bに当てるよう
にするのが基本であるが、必要に応じて、左右の動刃2
1のいずれか一方のみを駆動して折り取り方向を変える
ことができる。さらに、前述した識別手段が得た鋳造品
種別等の情報によって鋳造品種別ごとに左右の動刃21
のストロークや押圧力等を調整することもできる。
【0028】次に、湯道除去(せき折り)工程を説明す
る。図14に模式的に示すように、前工程に引き続いて
鋳造品1をクランプユニット16〜19にて把持したま
まで第2折取機構のプッシャー26を作動させ、左右の
押圧部材25,25を鋳造品1の湯道3cに押しつけて
これを折り取る。このとき、図10参照、平面形状略コ
字状の湯道3cに対して押圧部材25の突部25a〜2
5cがコ字の先端から順々に当接するので、薄肉に形成
されている複数のせき3dは湯道3cの先端側から順次
破断し、その結果、図14(ロ)に想像線で示したよう
に、湯道3cが鋳造品1から分離すると同時にその湯道
3cが基端部で二分割される。なお、折り取られた湯道
3cは、湯口3bのときと同様、下方の排出コンベヤ4
3(図2参照)上に落下する。
【0029】次に、押湯・揚り除去工程を説明する。こ
れは、前述した移送機構を作動させて鋳造品1を次工程
に移送するとともに、その移送途中において第3折取機
構を作用せしめて押湯及び揚りを折り取るようにしたも
のである。すなわち、図15(a)に模式的に示すよう
に、油圧シリンダ33bによりサブフレーム34を下降
させ、前アーム36と後アーム37にて鋳造品1の本体
部分2を把持する。そして、クランプユニット16〜1
9による把持状態を解除した後、サブフレーム34を上
昇させて鋳造品1を持ち上げ、かつ反転装置の油圧モー
タ39を駆動して鋳造品1を略水平軸線回りに180°
回転させる。なお、前記検出装置35がサブフレーム3
4の昇降位置を検出し、鋳造品1が予め設定された高さ
位置に持ち上げられるようになっている。
【0030】続いて、図15(b)に模式的に示すよう
に、油圧シリンダ32bにより基部31と共にサブフレ
ーム34を前進させ、前後アーム36,37で鋳造品1
を把持した状態のまま押湯3e及び揚り3fを刃具40
に衝突させて折り取る。引きちぎられた破片はシュート
41に案内されて排出コンベヤ42(図2参照)上に落
下して搬出される。すなわち、押湯3e及び揚り3fが
鋳造品1の下方に位置する状態で折り取られるから、そ
の破片が本体部分(シリンダブロック)2の穴(シリン
ダーボアー)内に入り込むことがない。その後、図15
(c)に模式的に示すように、鋳造品1を180°回転
させて天地を元の状態に戻し、鋳造品1の本体部分2を
次工程まで移送する。
【0031】以上詳細に説明したように、上記の湯口系
部位除去装置によれば、鋳造品と一体に凝固した湯口系
部位の除去作業が機械化でき、前後の工程と連繋させる
ことができる。したがって、湯口系部位の除去のほか、
徐冷、ばり取り、ショットブラスト等を含む一連の鋳造
品の後処理工程の自動化が可能になる。また、不純物の
多い押湯や揚りと、比較的少ない湯口や湯道とを分別し
て回収することができる。また、人手によるハンマリン
グ作業のようなばらつきがなく、湯口や湯道は適当な大
きさに小分割されるのでその後の取扱いが容易になる。
このため、排出コンベヤを小型化でき、収納部の容積も
過大にする必要がなくなり、また、鋳造金属として再利
用するための炉投入も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】鋳造品及び搬送用パレットを説明する斜視図で
ある。
【図2】本発明の実施形態に係る湯口系部位除去装置の
正面図である。
【図3】湯口系部位除去装置の要部上面図である。
【図4】湯口系部位除去装置の側面図である。
【図5】湯口系部位除去装置の要部拡大正面図であり、
湯口・湯道除去部及び押湯・揚り除去部を示す。
【図6】図5のC−C視図である。
【図7】図4の要部拡大図であり、湯口・湯道除去部及
び押湯・揚り除去部を示す。
【図8】第1折取機構の動刃及びプッシャーを説明する
一部拡大側面図である。
【図9】左右の動刃を閉じた状態にして示す一部拡大平
面図である。
【図10】第2折取機構の押圧部材及びプッシャーを説
明する一部断面平面図である。
【図11】搬入工程の説明図である。
【図12】検出器による鋳造品種別の識別を説明する図
である。
【図13】湯口折取工程の説明図であり、(イ)は鋳造
品の側面の把持状態と動刃を示し、(ロ)は鋳造品の正
面形状と動刃を示している。
【図14】湯道折取工程の説明図であり、(イ)は鋳造
品の側面の把持状態と押圧部材を示し、(ロ)は鋳造品
の正面形状を示している。
【図15】移送工程の説明図であり、(a)は鋳造品を
持ち上げて反転させた状態、(b)は鋳造品の押湯及び
揚りを刃具に衝突させる様子、(c)は押湯及び揚りを
破断した後、鋳造品を次工程に移送する様子を示してい
る。
【符号の説明】
1 鋳造品 2 本体部分(シリンダブロック) 3b 湯口 3c 湯道 3e 押湯 3f 揚り 5 搬送用パレット 16〜19 クランプユニット 21 動刃(拡開部材) 22,26 プッシャー 25 押圧部材 31 基部 32b,33b 油圧シリンダ 34 サブフレーム 36 前アーム 37 後アーム 39 油圧モータ 40 刃具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 功一 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳造品を移送するときに、該鋳造品から
    突出する状態で凝固している湯口系部位を刃具に衝突せ
    しめて折り取るようにした湯口系部位の除去方法。
  2. 【請求項2】 鋳造品と一体に凝固している湯口系部位
    を該鋳造品から除去する装置であって、前記鋳造品を鋳
    造時の姿勢から天地反転させた状態で移送する移送機構
    と、該移送機構にて該鋳造品を移送するときに、該鋳造
    品から突出している湯口系部位を衝突せしめて破断する
    刃具とを備えてなる湯口系部位除去装置。
  3. 【請求項3】 鋳造品と一体に凝固している湯口、湯
    道、押湯、揚り等の湯口系部位を該鋳造品から除去する
    装置であって、前記鋳造品を把持する把持機構と、該鋳
    造品の本体部分と該本体部分に沿って延びる湯口との間
    に拡開部材を割り込ませて該湯口を折り取る第1折取機
    構と、該鋳造品の湯道に対し押圧部材を押しつけて該湯
    道を折り取る第2折取機構と、該鋳造品を鋳造時の姿勢
    から天地反転させた状態で移送する移送機構と、該移送
    機構にて移送される該鋳造品の下方に突出している押湯
    及び揚りを衝突せしめて破断する刃具とを備えてなる湯
    口系部位除去装置。
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