JPH09292349A - ゴルフボールの外観検査方法及びその装置 - Google Patents
ゴルフボールの外観検査方法及びその装置Info
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- JPH09292349A JPH09292349A JP8129125A JP12912596A JPH09292349A JP H09292349 A JPH09292349 A JP H09292349A JP 8129125 A JP8129125 A JP 8129125A JP 12912596 A JP12912596 A JP 12912596A JP H09292349 A JPH09292349 A JP H09292349A
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 ゴルフボール１の所定箇所に光を照射
し、この状態で該ゴルフボール１を一方向に一定速度で
回転させながら、上記所定箇所をボール１の回転方向ａ
と直交する線ｂ上に沿ってラインセンサカメラ４で撮影
し、該ラインセンサカメラ４により取り込んだ画像デー
タから二次元画像を得、該二次元画像上に現れるボール
１の回転方向の輝度変化を所定単位毎の変化量に変換
し、得られた変化量データをディンプル部９における変
化量と傷等の不良部分１０における変化量との間にしき
い値を設定して２値化処理することにより、上記不良部
分１０の有無を検出することを特徴とするゴルフボール
の外観検査方法。 【効果】 ゴルフボール表面上に生じた不良部分１０を
確実かつ自動的に検出して、ゴルフボールの良否を判別
することができる。
し、この状態で該ゴルフボール１を一方向に一定速度で
回転させながら、上記所定箇所をボール１の回転方向ａ
と直交する線ｂ上に沿ってラインセンサカメラ４で撮影
し、該ラインセンサカメラ４により取り込んだ画像デー
タから二次元画像を得、該二次元画像上に現れるボール
１の回転方向の輝度変化を所定単位毎の変化量に変換
し、得られた変化量データをディンプル部９における変
化量と傷等の不良部分１０における変化量との間にしき
い値を設定して２値化処理することにより、上記不良部
分１０の有無を検出することを特徴とするゴルフボール
の外観検査方法。 【効果】 ゴルフボール表面上に生じた不良部分１０を
確実かつ自動的に検出して、ゴルフボールの良否を判別
することができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフボールの表
面に生じた不良部分を検出すためのゴルフボールの外観
検査方法及びその装置に関し、更に詳述すると、ゴルフ
ボール製品の良否の判別を自動的かつ高精度に行うこと
ができるゴルフボールの外観検査方法及びその装置に関
する。
面に生じた不良部分を検出すためのゴルフボールの外観
検査方法及びその装置に関し、更に詳述すると、ゴルフ
ボール製品の良否の判別を自動的かつ高精度に行うこと
ができるゴルフボールの外観検査方法及びその装置に関
する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ゴルフ
ボールを製造する際、種々の事情から該ゴルフボールの
表面に傷、ウェルド、ゲート欠け（ゲート部に該当する
所に穴ができること）、異物混入部位等の不良部分が生
じることがあり、このような不良部分が生じたゴルフボ
ールは、商品価値が低下するばかりでなく、この不良部
分が原因となって飛行中に乱流が生じ飛距離の低下や飛
行安定性の低下など、性能の低下を招く場合もある。こ
のため、通常は製造したゴルフボールを出荷する前にこ
のような不良部分が生じたゴルフボールを取り除くため
の外観検査が行われる。
ボールを製造する際、種々の事情から該ゴルフボールの
表面に傷、ウェルド、ゲート欠け（ゲート部に該当する
所に穴ができること）、異物混入部位等の不良部分が生
じることがあり、このような不良部分が生じたゴルフボ
ールは、商品価値が低下するばかりでなく、この不良部
分が原因となって飛行中に乱流が生じ飛距離の低下や飛
行安定性の低下など、性能の低下を招く場合もある。こ
のため、通常は製造したゴルフボールを出荷する前にこ
のような不良部分が生じたゴルフボールを取り除くため
の外観検査が行われる。
【０００３】従来より、ゴルフボール表面に生じた不良
部分を検出する外観検査は、検査装置を用いて自動化す
ることが望まれているが、特殊な表面形状を有するゴル
フボールにあっては外観検査の自動化が困難であり、作
業員による目視検査により検査を行っているのが現状で
ある。
部分を検出する外観検査は、検査装置を用いて自動化す
ることが望まれているが、特殊な表面形状を有するゴル
フボールにあっては外観検査の自動化が困難であり、作
業員による目視検査により検査を行っているのが現状で
ある。
【０００４】即ち、目視検査に代わる外観の自動検査法
としては、検査対象をカメラ等の光学系機器で撮影し、
得られた画像から画像処理装置等を用いて良否の判別を
する方法が種々の製品の外観検査において一般的に行わ
れているが、表面に多数のディンプル（凹部）を有する
球体であるゴルフボールを検査対象とする場合には、通
常の画像処理による方法では、表面に生じた不良部分を
検出することは困難である。つまり、ディンプルが球形
表面上に存在するため、これを撮影するとディンプルは
その長軸と短軸とが不確定の楕円模様となって現れ、し
かもこの楕円が不規則に現れるため、画像上でディンプ
ルと不良部分との差を検出して不良部分の有無を判断す
ることは極めて困難であり、精度の高い検査を行うこと
は難しい。
としては、検査対象をカメラ等の光学系機器で撮影し、
得られた画像から画像処理装置等を用いて良否の判別を
する方法が種々の製品の外観検査において一般的に行わ
れているが、表面に多数のディンプル（凹部）を有する
球体であるゴルフボールを検査対象とする場合には、通
常の画像処理による方法では、表面に生じた不良部分を
検出することは困難である。つまり、ディンプルが球形
表面上に存在するため、これを撮影するとディンプルは
その長軸と短軸とが不確定の楕円模様となって現れ、し
かもこの楕円が不規則に現れるため、画像上でディンプ
ルと不良部分との差を検出して不良部分の有無を判断す
ることは極めて困難であり、精度の高い検査を行うこと
は難しい。
【０００５】更に、ゴルフボールには、当該ゴルフボー
ルを成形した金型を判別するために用いた金型毎に刻印
を施すことも行われている。この刻印は通常ディンプル
内に施されるが、色彩を印刷したスタンプマークなどと
は異なり、色の付いていない凹部又は凸部により表され
た記号であるため、不良部分との判別をすることが極め
て困難である。
ルを成形した金型を判別するために用いた金型毎に刻印
を施すことも行われている。この刻印は通常ディンプル
内に施されるが、色彩を印刷したスタンプマークなどと
は異なり、色の付いていない凹部又は凸部により表され
た記号であるため、不良部分との判別をすることが極め
て困難である。
【０００６】また、レーザー光によって表面の変化を検
出する方法も考えられるが、レーザー光による検査は検
査コストが高くなり、１個当たりの単価が低く、短時間
に大量処理しなければならないゴルフボールには、採用
し難いものである。
出する方法も考えられるが、レーザー光による検査は検
査コストが高くなり、１個当たりの単価が低く、短時間
に大量処理しなければならないゴルフボールには、採用
し難いものである。
【０００７】このため、ゴルフボールの外観検査は上述
のように作業員の目視による検査を行っているのが現状
であるが、目視による検査は、作業者に多大なる負担を
課すことになると共に、多くのディンプルが存在するゴ
ルフボール表面上で僅かな不良部分を判別することは非
常に困難な作業である上、良否判断の精度は個人差があ
り、また作業員の体調にも左右されるため、必ずしも十
分な検査精度が保証されるものではない。
のように作業員の目視による検査を行っているのが現状
であるが、目視による検査は、作業者に多大なる負担を
課すことになると共に、多くのディンプルが存在するゴ
ルフボール表面上で僅かな不良部分を判別することは非
常に困難な作業である上、良否判断の精度は個人差があ
り、また作業員の体調にも左右されるため、必ずしも十
分な検査精度が保証されるものではない。
【０００８】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、ゴルフボール表面上に生じた不良部分を確実かつ自
動的に検出して、ゴルフボールの良否を判別することが
できるゴルフボールの外観検査方法、及びその装置を提
供することを目的とする。
で、ゴルフボール表面上に生じた不良部分を確実かつ自
動的に検出して、ゴルフボールの良否を判別することが
できるゴルフボールの外観検査方法、及びその装置を提
供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するため、第１の検査方法として、表面に多数のデ
ィンプルを有するゴルフボール表面に生じた不良部分を
検出する外観検査方法であって、上記ゴルフボールの所
定箇所に光を照射し、この状態で該ゴルフボールを一方
向に一定速度で回転させながら、上記所定箇所をボール
の回転方向と直交する線上に沿ってラインセンサカメラ
で撮影し、該ラインセンサカメラにより取り込んだ画像
データから二次元画像を得、該二次元画像上に現れるボ
ールの回転方向の輝度変化を所定単位毎の変化量に変換
し、得られた変化量データをディンプル部における変化
量と不良部分における変化量との間にしきい値を設定し
て２値化処理することにより、上記不良部分の有無を検
出することを特徴とするゴルフボールの外観検査方法を
提供する。
達成するため、第１の検査方法として、表面に多数のデ
ィンプルを有するゴルフボール表面に生じた不良部分を
検出する外観検査方法であって、上記ゴルフボールの所
定箇所に光を照射し、この状態で該ゴルフボールを一方
向に一定速度で回転させながら、上記所定箇所をボール
の回転方向と直交する線上に沿ってラインセンサカメラ
で撮影し、該ラインセンサカメラにより取り込んだ画像
データから二次元画像を得、該二次元画像上に現れるボ
ールの回転方向の輝度変化を所定単位毎の変化量に変換
し、得られた変化量データをディンプル部における変化
量と不良部分における変化量との間にしきい値を設定し
て２値化処理することにより、上記不良部分の有無を検
出することを特徴とするゴルフボールの外観検査方法を
提供する。
【００１０】即ち、本発明の外観検査方法では、まず一
定方向に一定速度で回転するゴルフボール表面を一定の
光を照射しながらラインセンサカメラで撮影し、その画
像データからゴルフボール表面の二次元画像を得る。こ
の場合、ゴルフボール表面は、球面状の土手部（ボール
表面のディンプルのない部分）と凹曲面状のディンプル
部とで構成されており、土手部はボールが回転しても照
射された光と土手部表面との角度が一定であるため、二
次元画像上に一様な輝度で現れ、一方、ディンプル部は
ボールが回転していくに従って照射された光とディンプ
ル表面との角度が徐々に変化して行くので二次元画像上
にはボールの回転方向に沿って連続的に輝度が変化した
グラデーションとして現れ、更にボール表面に不良部分
がある場合には、この不良部分は急激に輝度の変化した
部分として二次元画像上に現れる。なお、上記不良部分
とは、ゴルフボール表面に生じた傷、ウェルド、ゲート
欠け（金型のゲート部に該当する所に穴ができること）
の部分、又は、異物が混入された部位などのことをい
う。
定方向に一定速度で回転するゴルフボール表面を一定の
光を照射しながらラインセンサカメラで撮影し、その画
像データからゴルフボール表面の二次元画像を得る。こ
の場合、ゴルフボール表面は、球面状の土手部（ボール
表面のディンプルのない部分）と凹曲面状のディンプル
部とで構成されており、土手部はボールが回転しても照
射された光と土手部表面との角度が一定であるため、二
次元画像上に一様な輝度で現れ、一方、ディンプル部は
ボールが回転していくに従って照射された光とディンプ
ル表面との角度が徐々に変化して行くので二次元画像上
にはボールの回転方向に沿って連続的に輝度が変化した
グラデーションとして現れ、更にボール表面に不良部分
がある場合には、この不良部分は急激に輝度の変化した
部分として二次元画像上に現れる。なお、上記不良部分
とは、ゴルフボール表面に生じた傷、ウェルド、ゲート
欠け（金型のゲート部に該当する所に穴ができること）
の部分、又は、異物が混入された部位などのことをい
う。
【００１１】次に、この二次元画像上に現れたボールの
回転方向に沿った輝度変化を所定単位毎の変化量に変換
する。すると、上記土手部は殆ど輝度変化がないので変
化量も殆どなく、また上記ディンプル部は最終的に大き
く輝度が変わるものであっても輝度が徐々に変化してい
くものであるからその所定単位毎の変化量は小さくな
る。一方、上記不良部分は輝度が上記ディンプルの最終
的輝度と同等であってもその変化が急激なものであるか
ら、その所定単位毎の変化量は非常に大きなものとな
る。
回転方向に沿った輝度変化を所定単位毎の変化量に変換
する。すると、上記土手部は殆ど輝度変化がないので変
化量も殆どなく、また上記ディンプル部は最終的に大き
く輝度が変わるものであっても輝度が徐々に変化してい
くものであるからその所定単位毎の変化量は小さくな
る。一方、上記不良部分は輝度が上記ディンプルの最終
的輝度と同等であってもその変化が急激なものであるか
ら、その所定単位毎の変化量は非常に大きなものとな
る。
【００１２】そして、本発明では、この変化量データを
上記ディンプル部における変化量と不良部分における変
化量との間にしきい値を設定して２値化処理することに
より、上記不良部分の有無を検出するようにしたもので
ある。即ち、しきい値を超える変化量の値が存在しない
場合には不良部分なし、しきい値を超える変化量の値が
存在する場合には不良部分ありと判定するものである。
上記ディンプル部における変化量と不良部分における変
化量との間にしきい値を設定して２値化処理することに
より、上記不良部分の有無を検出するようにしたもので
ある。即ち、しきい値を超える変化量の値が存在しない
場合には不良部分なし、しきい値を超える変化量の値が
存在する場合には不良部分ありと判定するものである。
【００１３】このように、本発明の外観検査方法は、ゴ
ルフボールを回転さながらラインセンサカメラで撮影し
て得られた二次元画像上に現れる輝度の変化を、ボール
の回転方向に沿った所定単位毎の輝度の変化量に変換す
ることにより、ディンプル部と不良部分とを識別可能な
十分な差を有した情報に置き換えて、不良部分を検出す
るようにしたものである。
ルフボールを回転さながらラインセンサカメラで撮影し
て得られた二次元画像上に現れる輝度の変化を、ボール
の回転方向に沿った所定単位毎の輝度の変化量に変換す
ることにより、ディンプル部と不良部分とを識別可能な
十分な差を有した情報に置き換えて、不良部分を検出す
るようにしたものである。
【００１４】上記本発明の外観検査方法は、ゴルフボー
ル表面のディンプル部と不良部分とを正確に識別してボ
ール表面に生じた不良部分を確実に検出し得るものであ
るが、ゴルフボールには、上述したように、ディンプル
内に刻印を施したものもあり、この場合、上記刻印部は
小さな凸部又は凹部により形成されたものであるから、
この刻印部は二次元画像上に急激な輝度の変化として現
れるものであり、その変化量をとっても不良部分と差別
化することが困難なものである。従って、このような刻
印を施したゴルフボールの場合、上記検査方法では不良
部分のみを確実に検出することは困難である。
ル表面のディンプル部と不良部分とを正確に識別してボ
ール表面に生じた不良部分を確実に検出し得るものであ
るが、ゴルフボールには、上述したように、ディンプル
内に刻印を施したものもあり、この場合、上記刻印部は
小さな凸部又は凹部により形成されたものであるから、
この刻印部は二次元画像上に急激な輝度の変化として現
れるものであり、その変化量をとっても不良部分と差別
化することが困難なものである。従って、このような刻
印を施したゴルフボールの場合、上記検査方法では不良
部分のみを確実に検出することは困難である。
【００１５】そこで、本発明は、このようにディンプル
内に刻印が施されたゴルフボールであっても、不良部分
のみを確実に検出することができる第２の検査方法とし
て、表面に多数のディンプルを有するゴルフボールの表
面に生じた不良部分を検出する外観検査方法であって、
上記ゴルフボールの所定箇所に光を照射し、この状態で
該ゴルフボールを一方向に一定速度で回転させながら、
上記所定箇所をボールの回転方向と直交する線上に沿っ
てラインセンサカメラで撮影し、該ラインセンサカメラ
により取り込んだ画像データから二次元画像を得、該二
次元画像上に現れるボールの回転方向の輝度変化を所定
単位毎の変化量に変換し、得られた変化量データをディ
ンプル部における変化量と不良部分における変化量との
間に第１のしきい値を設定して２値化処理することによ
り、不良部分を明暗により表した第１画像データを得る
一方、上記変化量データをボール表面の土手部における
変化量とディンプル部における変化量との間に第２のし
きい値を設定して２値化処理することにより、不良部分
及びディンプル部を明暗により表した画像を得、この画
像に不良部分及びディンプル部を示す部分を膨張させる
画像処理を施した後、この不良部分及びディンプル部を
示す部分を一旦縮小させて不良部分を消去し、再びディ
ンプル部を元の大きさまで膨張させる画像処理を施して
ディンプル部のみを明暗により表した第２画像データを
得、上記第１画像データとこの第２画像データとを一方
のデータが明暗反転した状態で重ね合わせ、明と暗が重
なりあった部分について明暗のいずれかを優先する処理
を施すことにより、上記第１画像データから不良部分以
外の部分を消去して、不良部分のみを検出することを特
徴とするゴルフボールの外観検査方法を提供する。
内に刻印が施されたゴルフボールであっても、不良部分
のみを確実に検出することができる第２の検査方法とし
て、表面に多数のディンプルを有するゴルフボールの表
面に生じた不良部分を検出する外観検査方法であって、
上記ゴルフボールの所定箇所に光を照射し、この状態で
該ゴルフボールを一方向に一定速度で回転させながら、
上記所定箇所をボールの回転方向と直交する線上に沿っ
てラインセンサカメラで撮影し、該ラインセンサカメラ
により取り込んだ画像データから二次元画像を得、該二
次元画像上に現れるボールの回転方向の輝度変化を所定
単位毎の変化量に変換し、得られた変化量データをディ
ンプル部における変化量と不良部分における変化量との
間に第１のしきい値を設定して２値化処理することによ
り、不良部分を明暗により表した第１画像データを得る
一方、上記変化量データをボール表面の土手部における
変化量とディンプル部における変化量との間に第２のし
きい値を設定して２値化処理することにより、不良部分
及びディンプル部を明暗により表した画像を得、この画
像に不良部分及びディンプル部を示す部分を膨張させる
画像処理を施した後、この不良部分及びディンプル部を
示す部分を一旦縮小させて不良部分を消去し、再びディ
ンプル部を元の大きさまで膨張させる画像処理を施して
ディンプル部のみを明暗により表した第２画像データを
得、上記第１画像データとこの第２画像データとを一方
のデータが明暗反転した状態で重ね合わせ、明と暗が重
なりあった部分について明暗のいずれかを優先する処理
を施すことにより、上記第１画像データから不良部分以
外の部分を消去して、不良部分のみを検出することを特
徴とするゴルフボールの外観検査方法を提供する。
【００１６】この検査方法は、上記第１の検査方法と同
様に、ゴルフボールを回転さながらラインセンサカメラ
で撮影して得られた二次元画像上に現れる輝度の変化
を、ボールの回転方向に沿った所定単位毎の輝度の変化
量に変換して２値化処理することにより、不良部分を検
出するものであるが、この場合、２値化処理により検出
されたしきい値を超える輝度変化量を示す部分の内、刻
印による部分を選択的に消去して、不良部分のみを検出
するようにしたものである。
様に、ゴルフボールを回転さながらラインセンサカメラ
で撮影して得られた二次元画像上に現れる輝度の変化
を、ボールの回転方向に沿った所定単位毎の輝度の変化
量に変換して２値化処理することにより、不良部分を検
出するものであるが、この場合、２値化処理により検出
されたしきい値を超える輝度変化量を示す部分の内、刻
印による部分を選択的に消去して、不良部分のみを検出
するようにしたものである。
【００１７】即ち、この第２の検査方法も、上記第１の
検査方法と同様に、ゴルフボールを回転さながらライン
センサカメラで撮影して得られた二次元画像上に現れる
輝度の変化を、ボールの回転方向に沿った所定単位毎の
輝度の変化量に変換して変化量データを得、この変化量
データを２値化処理して、不良部分の検出を行うもので
あるが、この場合、上記２値化処理によって輝度変化量
がしきい値を超える部分として検出されるボール表面の
部位には、不良部分と共に刻印部も含まれている。そこ
で、この第２の検査方法では、上記２値化処理により不
良部分と共に刻印部を明暗による表した第１画像データ
を得る一方、上記変化量データをボール表面の土手部に
おける変化量とディンプル部における変化量との間に第
２のしきい値を設定して２値化処理することにより、不
良部分及びディンプル部を明暗により表した画像を得、
この画像の不良部分及びディンプル部を示す部分を膨張
させる画像処理を施した後、この不良部分及びディンプ
ル部を示す部分を一旦縮小させて不良部分を消去し、再
びディンプル部分を元の大きさまで膨張させる画像処理
を施してディンプル部のみを明暗により表した第２画像
データを得、上記第１画像データとこの第２画像データ
とを一方のデータが明暗反転した状態で重ね合わせ、明
と暗が重なりあった部分について明暗のいずれかを優先
する処理を施すことにより、上記第１画像データから不
良部分以外の部分を消去して、不良部分のみを検出する
ようにしたものである。
検査方法と同様に、ゴルフボールを回転さながらライン
センサカメラで撮影して得られた二次元画像上に現れる
輝度の変化を、ボールの回転方向に沿った所定単位毎の
輝度の変化量に変換して変化量データを得、この変化量
データを２値化処理して、不良部分の検出を行うもので
あるが、この場合、上記２値化処理によって輝度変化量
がしきい値を超える部分として検出されるボール表面の
部位には、不良部分と共に刻印部も含まれている。そこ
で、この第２の検査方法では、上記２値化処理により不
良部分と共に刻印部を明暗による表した第１画像データ
を得る一方、上記変化量データをボール表面の土手部に
おける変化量とディンプル部における変化量との間に第
２のしきい値を設定して２値化処理することにより、不
良部分及びディンプル部を明暗により表した画像を得、
この画像の不良部分及びディンプル部を示す部分を膨張
させる画像処理を施した後、この不良部分及びディンプ
ル部を示す部分を一旦縮小させて不良部分を消去し、再
びディンプル部分を元の大きさまで膨張させる画像処理
を施してディンプル部のみを明暗により表した第２画像
データを得、上記第１画像データとこの第２画像データ
とを一方のデータが明暗反転した状態で重ね合わせ、明
と暗が重なりあった部分について明暗のいずれかを優先
する処理を施すことにより、上記第１画像データから不
良部分以外の部分を消去して、不良部分のみを検出する
ようにしたものである。
【００１８】上記刻印部を消去する処理について詳述す
ると、まずボール表面の土手部における変化量とディン
プル部における変化量との間に設けた上記第２のしきい
値により上記変化量データを２値化処理すると、ディン
プル部とこのディンプル部よりも変化量の大きな不良部
分とが明暗により表された画像が得られると共に、ディ
ンプル内に刻印が存在するときには、刻印部も不良部分
と同等の変化量を有するので、この刻印部はディンプル
部内に該ディンプル部と同一の明暗により隠れた状態と
なるが、この場合、刻印部が特に凸部となっている場合
には、この部分の変化量は土手部と同様に小さくなる場
合があり、ディンプル部内に刻印部が明暗により現れる
場合がある。
ると、まずボール表面の土手部における変化量とディン
プル部における変化量との間に設けた上記第２のしきい
値により上記変化量データを２値化処理すると、ディン
プル部とこのディンプル部よりも変化量の大きな不良部
分とが明暗により表された画像が得られると共に、ディ
ンプル内に刻印が存在するときには、刻印部も不良部分
と同等の変化量を有するので、この刻印部はディンプル
部内に該ディンプル部と同一の明暗により隠れた状態と
なるが、この場合、刻印部が特に凸部となっている場合
には、この部分の変化量は土手部と同様に小さくなる場
合があり、ディンプル部内に刻印部が明暗により現れる
場合がある。
【００１９】次に、この画像でディンプル部及び不良部
分を表している明部或いは暗部を膨張させて、上記ディ
ンプル部内に表された刻印部を消去した後、不良部分が
消去されるまでこのディンプル部及び不良部分を表して
いる明部或いは暗部を一旦縮小し、再びディンプル部が
元の大きさとなるまで膨張させる。これにより、刻印部
及び不良部分が消去され、ディンプル部のみが明暗によ
り表された第２画像データが得られる。
分を表している明部或いは暗部を膨張させて、上記ディ
ンプル部内に表された刻印部を消去した後、不良部分が
消去されるまでこのディンプル部及び不良部分を表して
いる明部或いは暗部を一旦縮小し、再びディンプル部が
元の大きさとなるまで膨張させる。これにより、刻印部
及び不良部分が消去され、ディンプル部のみが明暗によ
り表された第２画像データが得られる。
【００２０】そして、この第２画像データと、刻印部及
び不良部分が明暗により表された上記第１画像データと
を、いずれかのデータの明暗を判定させた状態で重ね合
わせ、明と暗が重なった部分について明暗のいずれかを
優先させる画像処理を行う。例えば、白地に刻印部及び
不良部分が黒で表された第１画像データに、黒地にディ
ンプル部のみが白で表された第２画像データを重ね合わ
せると、下記表１に示したように、第１画像データの刻
印部（黒）は第２画像データのディンプル部（白）と重
なり、第１画像データの不良部分（黒）は第２画像デー
タの黒地部分と重なり、第１画像データの白地部は第２
画像データのディンプル部或いは黒地部分と重なる。こ
の状態で、白黒重なった部分については白を優先する処
理を施すことにより、表１に示したように、黒−黒の組
み合わせとなる不良部分以外は全て白となり、白地に不
良部分のみが黒で表されたものとなる。即ち、この画像
処理によって上記第１のしきい値による２値化処理で検
出される不良部分及び刻印部のうち刻印部が消去され、
不良部分のみが検出されることとなり、従ってこの画像
処理を施した後でも上記第１のしきい値を超える変化量
が存在していれば、そのボールには不良部分が存在する
ものである。
び不良部分が明暗により表された上記第１画像データと
を、いずれかのデータの明暗を判定させた状態で重ね合
わせ、明と暗が重なった部分について明暗のいずれかを
優先させる画像処理を行う。例えば、白地に刻印部及び
不良部分が黒で表された第１画像データに、黒地にディ
ンプル部のみが白で表された第２画像データを重ね合わ
せると、下記表１に示したように、第１画像データの刻
印部（黒）は第２画像データのディンプル部（白）と重
なり、第１画像データの不良部分（黒）は第２画像デー
タの黒地部分と重なり、第１画像データの白地部は第２
画像データのディンプル部或いは黒地部分と重なる。こ
の状態で、白黒重なった部分については白を優先する処
理を施すことにより、表１に示したように、黒−黒の組
み合わせとなる不良部分以外は全て白となり、白地に不
良部分のみが黒で表されたものとなる。即ち、この画像
処理によって上記第１のしきい値による２値化処理で検
出される不良部分及び刻印部のうち刻印部が消去され、
不良部分のみが検出されることとなり、従ってこの画像
処理を施した後でも上記第１のしきい値を超える変化量
が存在していれば、そのボールには不良部分が存在する
ものである。
【００２１】
【表１】
【００２２】このように、この画像処理によって第１画
像データから刻印部が消去され、ディンプル内に刻印を
有するゴルフボールであっても不良部分のみを確実に検
出することができるものである。なお、刻印の施されて
いないゴルフボールに同様の処理を施しても、不良部分
の検出に影響することはない。
像データから刻印部が消去され、ディンプル内に刻印を
有するゴルフボールであっても不良部分のみを確実に検
出することができるものである。なお、刻印の施されて
いないゴルフボールに同様の処理を施しても、不良部分
の検出に影響することはない。
【００２３】また、ゴルフボールには、商品名やプレー
ヤーナンバー等の文字やマークが印刷されている場合が
あり、これらのマーク類は上記変化量データでは非常に
変化量の大きな部分となり、そのままでは上記２値化処
理によって不良部分と共に検出されてしまう。しかしな
がら、黒，青，赤などで印刷されたマーク類は、白地に
単なる凹部や凸部が存在しているだけのディンプル部や
不良部分に比べて、二次元画像上に現れる輝度が極めて
低く、このため二次元画像上に現れた所定輝度以下の部
分を非検査領域とすることにより、これらマーク類は容
易に検出対象から除去することができる。
ヤーナンバー等の文字やマークが印刷されている場合が
あり、これらのマーク類は上記変化量データでは非常に
変化量の大きな部分となり、そのままでは上記２値化処
理によって不良部分と共に検出されてしまう。しかしな
がら、黒，青，赤などで印刷されたマーク類は、白地に
単なる凹部や凸部が存在しているだけのディンプル部や
不良部分に比べて、二次元画像上に現れる輝度が極めて
低く、このため二次元画像上に現れた所定輝度以下の部
分を非検査領域とすることにより、これらマーク類は容
易に検出対象から除去することができる。
【００２４】また、本発明は、上記本発明にかかる第１
の検査方法を実施するための検査装置として、表面に多
数のディンプルを有するゴルフボール表面に生じた不良
部分を検出する外観検査装置であって、上記ゴルフボー
ルを保持して一方向に一定の速度で回転させる回転手段
と、上記ゴルフボール表面の所定箇所に光を照射する照
明手段と、上記ゴルフボールの所定箇所を回転方向に直
交する線上に沿って撮影するラインセンサカメラと、該
ラインセンサカメラで取り込んだ画像データから二次元
画像を得る一次元二次元変換手段と、該一次元二次元変
換手段により得られた二次元画像上に現れるボールの回
転方向の輝度変化を所定単位毎の変化量に変換する画像
変換手段と、該画像変換手段により得られた変化量デー
タを所定のしきい値で２値化する画像解析手段とを具備
してなり、上記照明手段でゴルフボールの所定箇所に光
を照射しながら該ゴルフボールを上記回転手段により一
方向に一定速度で回転させ、上記所定箇所をボールの回
転方向と直交する線上に沿って上記ラインセンサカメラ
で撮影し、該ラインセンサカメラにより取り込んだ画像
データから上記一次元二次元変換手段により二次元画像
を得、該二次元画像上に現れるボールの回転方向の輝度
変化を上記画像変換手段により所定単位毎の変化量に変
換し、得られた変化量データを、上記画像解析手段で、
ディンプル部分における変化量と不良部分における変化
量との間にしきい値を設定して２値化処理することによ
り、上記ゴルフボール表面に生じた不良部分の有無を検
出するように構成したことを特徴とするゴルフボールの
外観検査装置を提供する。
の検査方法を実施するための検査装置として、表面に多
数のディンプルを有するゴルフボール表面に生じた不良
部分を検出する外観検査装置であって、上記ゴルフボー
ルを保持して一方向に一定の速度で回転させる回転手段
と、上記ゴルフボール表面の所定箇所に光を照射する照
明手段と、上記ゴルフボールの所定箇所を回転方向に直
交する線上に沿って撮影するラインセンサカメラと、該
ラインセンサカメラで取り込んだ画像データから二次元
画像を得る一次元二次元変換手段と、該一次元二次元変
換手段により得られた二次元画像上に現れるボールの回
転方向の輝度変化を所定単位毎の変化量に変換する画像
変換手段と、該画像変換手段により得られた変化量デー
タを所定のしきい値で２値化する画像解析手段とを具備
してなり、上記照明手段でゴルフボールの所定箇所に光
を照射しながら該ゴルフボールを上記回転手段により一
方向に一定速度で回転させ、上記所定箇所をボールの回
転方向と直交する線上に沿って上記ラインセンサカメラ
で撮影し、該ラインセンサカメラにより取り込んだ画像
データから上記一次元二次元変換手段により二次元画像
を得、該二次元画像上に現れるボールの回転方向の輝度
変化を上記画像変換手段により所定単位毎の変化量に変
換し、得られた変化量データを、上記画像解析手段で、
ディンプル部分における変化量と不良部分における変化
量との間にしきい値を設定して２値化処理することによ
り、上記ゴルフボール表面に生じた不良部分の有無を検
出するように構成したことを特徴とするゴルフボールの
外観検査装置を提供する。
【００２５】また、本発明は、上記本発明にかかる第２
の検査方法を実施するための検査装置として、表面に多
数のディンプルを有するゴルフボール表面に生じた不良
部分を検出する外観検査装置であって、ゴルフボールを
保持して一方向に一定の速度で回転させる回転手段と、
上記ゴルフボール表面の所定箇所に光を照射する照明手
段と、上記ゴルフボールの所定箇所を回転方向に直交す
る線上に沿って撮影するラインセンサカメラと、該ライ
ンセンサカメラで取り込んだ画像データから二次元画像
を得る一次元二次元変換手段と、該一次元二次元変換手
段により得られた二次元画像上に現れるボールの回転方
向の輝度変化を所定単位毎の変化量に変換する画像変換
手段と、該画像変換手段により得られた変化量データを
所定のしきい値で２値化する画像解析手段と、明暗から
なる二次元画像の明部分或いは暗部分を膨張，縮小処理
する画像処理手段とを具備してなり、上記照明手段でゴ
ルフボールの所定箇所に光を照射しながら該ゴルフボー
ルを上記回転手段により一方向に一定速度で回転させ、
上記所定箇所をボールの回転方向と直交する線上に沿っ
て上記ラインセンサカメラで撮影し、該ラインセンサカ
メラにより取り込んだ画像データから上記一次元二次元
変換手段により二次元画像を得、該二次元画像上に現れ
るボールの回転方向の輝度変化を上記画像変換手段によ
り所定単位毎の変化量に変換し、得られた変化量データ
を、上記画像解析手段で、ディンプル部における変化量
と不良部分における変化量との間にしきい値を設定して
２値化処理することにより、ゴルフボール表面の不良部
分を明暗により表した第１画像データを得る一方、上記
変化量データを上記画像解析手段で、ボール表面の土手
部における変化量とディンプル部における変化量との間
に第２のしきい値を設定して２値化処理することによ
り、不良部分及びディンプル部を明暗により表した画像
を得、上記画像処理手段によって、この画像に不良部分
及びディンプル部を示す部分を膨張させる画像処理を施
した後、この不良部分及びディンプル部を示す部分を一
旦縮小させて不良部分を消去し、再びディンプル部分を
元の大きさまで膨張させる画像処理を施してディンプル
部のみを明暗により表した第２画像データを得、上記第
１画像データとこの第２画像データとを一方の画像デー
タが明暗反転した状態で重ね合わせ、明と暗が重なりあ
った部分について明暗のいずれかを優先する処理を施す
ことにより、上記第１画像データから不良部分以外の部
分を消去して、不良部分のみを検出するように構成した
ことを特徴とするゴルフボールの外観検査装置を提供す
る。
の検査方法を実施するための検査装置として、表面に多
数のディンプルを有するゴルフボール表面に生じた不良
部分を検出する外観検査装置であって、ゴルフボールを
保持して一方向に一定の速度で回転させる回転手段と、
上記ゴルフボール表面の所定箇所に光を照射する照明手
段と、上記ゴルフボールの所定箇所を回転方向に直交す
る線上に沿って撮影するラインセンサカメラと、該ライ
ンセンサカメラで取り込んだ画像データから二次元画像
を得る一次元二次元変換手段と、該一次元二次元変換手
段により得られた二次元画像上に現れるボールの回転方
向の輝度変化を所定単位毎の変化量に変換する画像変換
手段と、該画像変換手段により得られた変化量データを
所定のしきい値で２値化する画像解析手段と、明暗から
なる二次元画像の明部分或いは暗部分を膨張，縮小処理
する画像処理手段とを具備してなり、上記照明手段でゴ
ルフボールの所定箇所に光を照射しながら該ゴルフボー
ルを上記回転手段により一方向に一定速度で回転させ、
上記所定箇所をボールの回転方向と直交する線上に沿っ
て上記ラインセンサカメラで撮影し、該ラインセンサカ
メラにより取り込んだ画像データから上記一次元二次元
変換手段により二次元画像を得、該二次元画像上に現れ
るボールの回転方向の輝度変化を上記画像変換手段によ
り所定単位毎の変化量に変換し、得られた変化量データ
を、上記画像解析手段で、ディンプル部における変化量
と不良部分における変化量との間にしきい値を設定して
２値化処理することにより、ゴルフボール表面の不良部
分を明暗により表した第１画像データを得る一方、上記
変化量データを上記画像解析手段で、ボール表面の土手
部における変化量とディンプル部における変化量との間
に第２のしきい値を設定して２値化処理することによ
り、不良部分及びディンプル部を明暗により表した画像
を得、上記画像処理手段によって、この画像に不良部分
及びディンプル部を示す部分を膨張させる画像処理を施
した後、この不良部分及びディンプル部を示す部分を一
旦縮小させて不良部分を消去し、再びディンプル部分を
元の大きさまで膨張させる画像処理を施してディンプル
部のみを明暗により表した第２画像データを得、上記第
１画像データとこの第２画像データとを一方の画像デー
タが明暗反転した状態で重ね合わせ、明と暗が重なりあ
った部分について明暗のいずれかを優先する処理を施す
ことにより、上記第１画像データから不良部分以外の部
分を消去して、不良部分のみを検出するように構成した
ことを特徴とするゴルフボールの外観検査装置を提供す
る。
【００２６】
【発明の実施の形態及び実施例】以下、実施例を示し、
本発明をより具体的に説明する。なお、以下の実施例で
は、ゴルフボール表面に生じた不良部分が傷部であると
して説明する。図１は、本発明の一実施例にかかるゴル
フボールの外観検査装置であり、図中１は非検査物であ
るゴルフボール、２，２はゴルフボール１を両先端部で
挟持して回転させる一対の回転軸（回転手段）、３はゴ
ルフボール１の所定箇所に光を照射する照明装置（照明
手段）、４はゴルフボール１の上記所定箇所を撮影する
ラインセンサカメラ、５はラインセンサカメラ４で取り
込んだ一次元画像を二次元画像に変換する一次元二次元
変換装置（一次元二次元変換手段）、６は得られた二次
元画像に種々の画像処理を施し、画像を解析するための
コンピュータ（画像変換手段，画像解析手段，画像処理
手段）、７は得られた画像を表示するモニターである。
なお、特に図示していないが、この装置には上記回転軸
２，２と直交する方向に沿って配設された一対の第２回
転軸が設けられている。
本発明をより具体的に説明する。なお、以下の実施例で
は、ゴルフボール表面に生じた不良部分が傷部であると
して説明する。図１は、本発明の一実施例にかかるゴル
フボールの外観検査装置であり、図中１は非検査物であ
るゴルフボール、２，２はゴルフボール１を両先端部で
挟持して回転させる一対の回転軸（回転手段）、３はゴ
ルフボール１の所定箇所に光を照射する照明装置（照明
手段）、４はゴルフボール１の上記所定箇所を撮影する
ラインセンサカメラ、５はラインセンサカメラ４で取り
込んだ一次元画像を二次元画像に変換する一次元二次元
変換装置（一次元二次元変換手段）、６は得られた二次
元画像に種々の画像処理を施し、画像を解析するための
コンピュータ（画像変換手段，画像解析手段，画像処理
手段）、７は得られた画像を表示するモニターである。
なお、特に図示していないが、この装置には上記回転軸
２，２と直交する方向に沿って配設された一対の第２回
転軸が設けられている。
【００２７】この外観検査装置は、上記照明装置３から
ゴルフボール１の所定箇所に光を照射しながら該ゴルフ
ボール１を上記回転軸により一方向に一定速度で回転さ
せ、上記所定箇所を上記ラインセンサカメラ４で撮影
し、該ラインセンサカメラにより取り込んだ画像データ
から上記一次元二次元変換装置５により二次元画像を
得、該二次元画像に種々画像処理を施して画像解析する
ことにより、ゴルフボール表面に生じた傷等の不良部分
を検出するものであり、この際の画像をモニター７に表
示するようになっている。この場合、上記ラインセンサ
カメラ４は、（Ｃ）図に示したボール１の回転方向（図
中、矢印ａ）に直交する線（図中、一点鎖線ｂ）に沿っ
て画像を取り込むようにセットされている。
ゴルフボール１の所定箇所に光を照射しながら該ゴルフ
ボール１を上記回転軸により一方向に一定速度で回転さ
せ、上記所定箇所を上記ラインセンサカメラ４で撮影
し、該ラインセンサカメラにより取り込んだ画像データ
から上記一次元二次元変換装置５により二次元画像を
得、該二次元画像に種々画像処理を施して画像解析する
ことにより、ゴルフボール表面に生じた傷等の不良部分
を検出するものであり、この際の画像をモニター７に表
示するようになっている。この場合、上記ラインセンサ
カメラ４は、（Ｃ）図に示したボール１の回転方向（図
中、矢印ａ）に直交する線（図中、一点鎖線ｂ）に沿っ
て画像を取り込むようにセットされている。
【００２８】この検査装置を用いて、本発明の第１の検
査方法に従ってゴルフボールの外観検査を行う場合は、
まず、上述のように、上記照明装置３でゴルフボール１
の所定箇所に光を照射しながら該ゴルフボール１を上記
回転軸２，２により一方向に一定速度で回転させ、上記
所定箇所をボール１の回転方向ａと直交する線ｂ上に沿
って上記ラインセンサカメラ４で撮影し、該ラインセン
サカメラ４により取り込んだ一次元画像データを上記一
次元二次元変換装置により二次元画像に変換して図３に
示した二次元画像を得る。
査方法に従ってゴルフボールの外観検査を行う場合は、
まず、上述のように、上記照明装置３でゴルフボール１
の所定箇所に光を照射しながら該ゴルフボール１を上記
回転軸２，２により一方向に一定速度で回転させ、上記
所定箇所をボール１の回転方向ａと直交する線ｂ上に沿
って上記ラインセンサカメラ４で撮影し、該ラインセン
サカメラ４により取り込んだ一次元画像データを上記一
次元二次元変換装置により二次元画像に変換して図３に
示した二次元画像を得る。
【００２９】この二次元画像には、図３に示されている
ように、ゴルフボール１表面の土手部（ディンプルが形
成されていないボール表面）８を背景にしてディンプル
９及び傷部１０が明暗により表されたものとなるが、こ
の場合、図２に示したように、上記ラインセンサカメラ
４によるボール表面の撮影点ｃにおける上記照明装置３
からの光（図中３本矢印で示してある）とボール表面と
の角度は、土手部８ではボールが回転しても常に一定で
あるのに対して、凹曲面状のディンプル部９では、ボー
ル１が回転していくのに従って照射された光とディンプ
ル部９表面との角度が徐々に変化し、更に傷部１０では
光とボール表面との角度が一時的に大きく変化する。
ように、ゴルフボール１表面の土手部（ディンプルが形
成されていないボール表面）８を背景にしてディンプル
９及び傷部１０が明暗により表されたものとなるが、こ
の場合、図２に示したように、上記ラインセンサカメラ
４によるボール表面の撮影点ｃにおける上記照明装置３
からの光（図中３本矢印で示してある）とボール表面と
の角度は、土手部８ではボールが回転しても常に一定で
あるのに対して、凹曲面状のディンプル部９では、ボー
ル１が回転していくのに従って照射された光とディンプ
ル部９表面との角度が徐々に変化し、更に傷部１０では
光とボール表面との角度が一時的に大きく変化する。
【００３０】従って、照射された光との角度が一定であ
る土手部は二次元画像上に一様な輝度で現れ、光との角
度が徐々に変化するディンプル部は、図４に示したよう
に、ボールの回転方向に沿って輝度が徐々に変化するグ
ラデーションとして二次元画像上に現れ、更に傷部は急
激に輝度の変化した部分として二次元画像上に現れる。
よって、得られる図３の二次元画像は、一様な輝度で現
れる土手部８を背景に、ディンプル部９がグラデーショ
ンで現れ、傷部１０が急激な輝度変化部分として現れた
ものとなる。なお、図４では便宜上輝度の変化を段階的
に示したが、実際は、ディンプル部９は連続的に輝度が
変化したグラデーションとして現れる。
る土手部は二次元画像上に一様な輝度で現れ、光との角
度が徐々に変化するディンプル部は、図４に示したよう
に、ボールの回転方向に沿って輝度が徐々に変化するグ
ラデーションとして二次元画像上に現れ、更に傷部は急
激に輝度の変化した部分として二次元画像上に現れる。
よって、得られる図３の二次元画像は、一様な輝度で現
れる土手部８を背景に、ディンプル部９がグラデーショ
ンで現れ、傷部１０が急激な輝度変化部分として現れた
ものとなる。なお、図４では便宜上輝度の変化を段階的
に示したが、実際は、ディンプル部９は連続的に輝度が
変化したグラデーションとして現れる。
【００３１】次に、この二次元画像上に現れたボールの
回転方向に沿った輝度変化を所定単位毎の変化量に変換
する。すると、上記土手部は殆ど輝度変化がないので変
化量も殆どなく、また上記ディンプル部９は最終的に大
きく輝度が変わるものであっても輝度が徐々に変化して
いくものであるからその所定単位毎の変化量は小さくな
る。一方、上記傷部１０は輝度が上記ディンプル９の最
終的輝度と同等であってもその変化が急激なものである
から、その所定単位毎の変化量は非常に大きなものとな
る。即ち、上記二次元画像上に現れるボールの回転方向
に沿った輝度の変化をグラフにすれば、図５に示したよ
うに、土手部８がほぼ一定値となり、ディンプル部９で
徐々に変化し、再び土手部８で一定値となり、傷部１０
で輝度が急激に変化したピークが現れ、これを所定単位
毎の輝度の変化量に変換すれば、土手部８はほぼ変化量
０となり、ディンプル部９は変化量小となり、傷部１０
は変化量大となる。
回転方向に沿った輝度変化を所定単位毎の変化量に変換
する。すると、上記土手部は殆ど輝度変化がないので変
化量も殆どなく、また上記ディンプル部９は最終的に大
きく輝度が変わるものであっても輝度が徐々に変化して
いくものであるからその所定単位毎の変化量は小さくな
る。一方、上記傷部１０は輝度が上記ディンプル９の最
終的輝度と同等であってもその変化が急激なものである
から、その所定単位毎の変化量は非常に大きなものとな
る。即ち、上記二次元画像上に現れるボールの回転方向
に沿った輝度の変化をグラフにすれば、図５に示したよ
うに、土手部８がほぼ一定値となり、ディンプル部９で
徐々に変化し、再び土手部８で一定値となり、傷部１０
で輝度が急激に変化したピークが現れ、これを所定単位
毎の輝度の変化量に変換すれば、土手部８はほぼ変化量
０となり、ディンプル部９は変化量小となり、傷部１０
は変化量大となる。
【００３２】ここで、上記変化量はボールの回転方向に
沿った所定単位毎に求めるものであるが、この場合の変
化量を求める単位は、上記ラインセンサカメラ４の画素
を基本単位として設定することができる。即ち、ライン
センサカメラ４は多数（通常１０００〜５０００個）の
画素が１列に並べられたものであり、このラインセンサ
カメラ４により取り込んだ一次元画像から得られる二次
元画像は、図６に示したように、上記一列に列んだ画素
１，２，３，４，５…がボールの回転方向に沿ってａ，
ｂ，ｃ，ｄ，ｅ…と積み重ねられたものである。従っ
て、例えばａ１〜ａ３、ｂ１〜ｂ３及びｃ１〜ｃ３の９
個の画素からなる領域Ａを１単位とし、ａ１〜ａ３の輝
度の和とｃ１〜ｃ３の輝度の和との差を求めて、これを
領域Ａの輝度の変化量とし、同様に横３個×縦３個の９
個の画素からなる領域を１単位として上記変化量を求め
ることができる。なお、この場合１単位の画素数は、特
に制限されるものではないが、２個×２個〜５個×５個
程度とすることが好ましい。
沿った所定単位毎に求めるものであるが、この場合の変
化量を求める単位は、上記ラインセンサカメラ４の画素
を基本単位として設定することができる。即ち、ライン
センサカメラ４は多数（通常１０００〜５０００個）の
画素が１列に並べられたものであり、このラインセンサ
カメラ４により取り込んだ一次元画像から得られる二次
元画像は、図６に示したように、上記一列に列んだ画素
１，２，３，４，５…がボールの回転方向に沿ってａ，
ｂ，ｃ，ｄ，ｅ…と積み重ねられたものである。従っ
て、例えばａ１〜ａ３、ｂ１〜ｂ３及びｃ１〜ｃ３の９
個の画素からなる領域Ａを１単位とし、ａ１〜ａ３の輝
度の和とｃ１〜ｃ３の輝度の和との差を求めて、これを
領域Ａの輝度の変化量とし、同様に横３個×縦３個の９
個の画素からなる領域を１単位として上記変化量を求め
ることができる。なお、この場合１単位の画素数は、特
に制限されるものではないが、２個×２個〜５個×５個
程度とすることが好ましい。
【００３３】次いで、上記変化量データを上記ディンプ
ル部９における変化量と傷部１０における変化量との間
にしきい値を設定して２値化処理することにより傷部１
０を検出する。即ち、上記２値化処理によって、図７に
示したように、輝度の変化量がしきい値を超える傷部１
０のみが二次元画像上に残ることとなり、上記変化量デ
ータに上記しきい値を超える変化量の値が存在しない場
合には傷なし、しきい値を超える変化量の値が存在する
場合には傷ありと判定するものである。
ル部９における変化量と傷部１０における変化量との間
にしきい値を設定して２値化処理することにより傷部１
０を検出する。即ち、上記２値化処理によって、図７に
示したように、輝度の変化量がしきい値を超える傷部１
０のみが二次元画像上に残ることとなり、上記変化量デ
ータに上記しきい値を超える変化量の値が存在しない場
合には傷なし、しきい値を超える変化量の値が存在する
場合には傷ありと判定するものである。
【００３４】なお、上記二次元画像上に現れたボールの
回転方向に沿った輝度変化を所定単位毎の変化量に変換
する操作、及びこの変化量データを２値化処理して傷部
を検出する操作は、上記コンピュータ６により自動的に
行われるようにすることができ、またこれら操作により
得られる画像を上記モニター７に表示することができ
る。更に、ゴルフボール１の表面を正六面体に対応した
６面に分割し、この６面につき１面毎に上記操作を繰り
返してゴルフボール１の全表面の検査を行うようにする
ことができる。この場合、上記第２回転軸（図示せず）
でゴルフボール１を支持して上記回転軸２，２による保
持状態を一旦解除し、該第２回転軸でボールの向きを９
０゜回転させた後、再び回転軸２，２でボール１を保持
し、同様の検査を行うことにより、そのままではライン
センサカメラ４で撮影することが不可能であった２面を
検査するようにすることができる。
回転方向に沿った輝度変化を所定単位毎の変化量に変換
する操作、及びこの変化量データを２値化処理して傷部
を検出する操作は、上記コンピュータ６により自動的に
行われるようにすることができ、またこれら操作により
得られる画像を上記モニター７に表示することができ
る。更に、ゴルフボール１の表面を正六面体に対応した
６面に分割し、この６面につき１面毎に上記操作を繰り
返してゴルフボール１の全表面の検査を行うようにする
ことができる。この場合、上記第２回転軸（図示せず）
でゴルフボール１を支持して上記回転軸２，２による保
持状態を一旦解除し、該第２回転軸でボールの向きを９
０゜回転させた後、再び回転軸２，２でボール１を保持
し、同様の検査を行うことにより、そのままではライン
センサカメラ４で撮影することが不可能であった２面を
検査するようにすることができる。
【００３５】また、ゴルフボールには、商品名やプレー
ヤーナンバー等の文字やマークが印刷されている場合が
あり、これらのマーク類は上記変化量データでは非常に
変化量の大きな部分となり、そのままでは上記２値化処
理によって傷部１０と共に検出されてしまう。しかしな
がら、黒，青，赤などで印刷されたマーク類は、白地に
単なる凹部が存在しているだけのディンプル部９や傷部
１０に比べて、二次元画像上に現れる輝度が極めて低
く、このため二次元画像上に現れた所定輝度以下の部分
を非検査領域とすることにより、これらマーク類は容易
に検出対象から除去することができる。
ヤーナンバー等の文字やマークが印刷されている場合が
あり、これらのマーク類は上記変化量データでは非常に
変化量の大きな部分となり、そのままでは上記２値化処
理によって傷部１０と共に検出されてしまう。しかしな
がら、黒，青，赤などで印刷されたマーク類は、白地に
単なる凹部が存在しているだけのディンプル部９や傷部
１０に比べて、二次元画像上に現れる輝度が極めて低
く、このため二次元画像上に現れた所定輝度以下の部分
を非検査領域とすることにより、これらマーク類は容易
に検出対象から除去することができる。
【００３６】このように、上記第１の検査方法によれ
ば、ゴルフボール１を回転さながらラインセンサカメラ
４で撮影して得られた二次元画像上に現れる輝度の変化
を、ボール１の回転方向に沿った所定単位毎の輝度の変
化量に変換することにより、ディンプル部９と傷部１０
とを識別可能な十分な差を有した情報に置き換えること
ができ、これにより傷部１０を確実かつ正確に検出する
ことができるものである。
ば、ゴルフボール１を回転さながらラインセンサカメラ
４で撮影して得られた二次元画像上に現れる輝度の変化
を、ボール１の回転方向に沿った所定単位毎の輝度の変
化量に変換することにより、ディンプル部９と傷部１０
とを識別可能な十分な差を有した情報に置き換えること
ができ、これにより傷部１０を確実かつ正確に検出する
ことができるものである。
【００３７】ここで、ゴルフボールには、上述したよう
に、いくつかのディンプル内に刻印を施したものもあ
り、この場合、上記刻印部は小さな凸部又は凹部により
形成されたものであるから、この刻印部は上記二次元画
像上に急激な輝度の変化として現れ、その変化量をとっ
ても傷部と差別化することが困難なものである。従っ
て、このような刻印を施したゴルフボールの場合、上記
検査方法では傷部１０のみを確実に検出することは困難
である。しかしながら、ゴルフボール１がこのような刻
印が施されたものであっても、以下に説明する第２の検
査方法によれば傷部のみを確実に検出することができ
る。
に、いくつかのディンプル内に刻印を施したものもあ
り、この場合、上記刻印部は小さな凸部又は凹部により
形成されたものであるから、この刻印部は上記二次元画
像上に急激な輝度の変化として現れ、その変化量をとっ
ても傷部と差別化することが困難なものである。従っ
て、このような刻印を施したゴルフボールの場合、上記
検査方法では傷部１０のみを確実に検出することは困難
である。しかしながら、ゴルフボール１がこのような刻
印が施されたものであっても、以下に説明する第２の検
査方法によれば傷部のみを確実に検出することができ
る。
【００３８】即ち、本発明の第２の検査方法に従ってゴ
ルフボールの外観検査を行う場合は、まず、上記照明装
置３でゴルフボール１の所定箇所に光を照射しながら該
ゴルフボール１を上記回転軸２，２により一方向に一定
速度で回転させ、上記所定箇所をボール１の回転方向ａ
と直交する線ｂ上に沿って上記ラインセンサカメラ４で
撮影し、該ラインセンサカメラ４により取り込んだ一次
元画像データを上記一次元二次元変換装置により二次元
画像に変換して図８に示した二次元画像を得る。この場
合、この二次元画像には、図８に示されているように、
刻印１１が現れる。
ルフボールの外観検査を行う場合は、まず、上記照明装
置３でゴルフボール１の所定箇所に光を照射しながら該
ゴルフボール１を上記回転軸２，２により一方向に一定
速度で回転させ、上記所定箇所をボール１の回転方向ａ
と直交する線ｂ上に沿って上記ラインセンサカメラ４で
撮影し、該ラインセンサカメラ４により取り込んだ一次
元画像データを上記一次元二次元変換装置により二次元
画像に変換して図８に示した二次元画像を得る。この場
合、この二次元画像には、図８に示されているように、
刻印１１が現れる。
【００３９】次に、上記第１の検査方法と同様に、この
二次元画像上に現れたボールの回転方向に沿った輝度変
化を所定単位毎の変化量に変換し、得られた変化量デー
タをディンプル部９における変化量と傷部１０における
変化量との間にしきい値を設定して２値化処理すること
により、傷部を検出する。この場合、刻印１１を有する
ボールの場合、上記２値化処理によって輝度変化量がし
きい値を超える部分として検出されるボール表面の部位
には、図９に示したように、傷部１０と共に刻印部１１
も含まれている。
二次元画像上に現れたボールの回転方向に沿った輝度変
化を所定単位毎の変化量に変換し、得られた変化量デー
タをディンプル部９における変化量と傷部１０における
変化量との間にしきい値を設定して２値化処理すること
により、傷部を検出する。この場合、刻印１１を有する
ボールの場合、上記２値化処理によって輝度変化量がし
きい値を超える部分として検出されるボール表面の部位
には、図９に示したように、傷部１０と共に刻印部１１
も含まれている。
【００４０】そこで、この第２の検査方法では、上記２
値化処理により傷部１０と共に刻印部１１を明暗による
表した図９の第１画像データを得る一方、上記変化量デ
ータをボール表面の土手部８における変化量とディンプ
ル部９における変化量との間に第２のしきい値を設定し
て２値化処理する。これにより、図１０に示したよう
に、ディンプル部９とこのディンプル部９よりも変化量
の大きな傷部１０とが土手部８を背景にして明暗により
表された画像が得られると共に、ディンプル部９内に刻
印１１が存在するときには、刻印部１１も傷部１０と同
等の変化量を有するので、この刻印部１１はディンプル
部９内に該ディンプル部９と同一の明暗により隠れた状
態となるが、この場合、刻印部１１が特に凸部となって
いる場合には、この部分の変化量は土手部８と同様に小
さくなる場合があり、図１１（Ａ）に示したように、デ
ィンプル部９内に刻印部（図では、白抜きのＡ）が明暗
により現れる場合がある。
値化処理により傷部１０と共に刻印部１１を明暗による
表した図９の第１画像データを得る一方、上記変化量デ
ータをボール表面の土手部８における変化量とディンプ
ル部９における変化量との間に第２のしきい値を設定し
て２値化処理する。これにより、図１０に示したよう
に、ディンプル部９とこのディンプル部９よりも変化量
の大きな傷部１０とが土手部８を背景にして明暗により
表された画像が得られると共に、ディンプル部９内に刻
印１１が存在するときには、刻印部１１も傷部１０と同
等の変化量を有するので、この刻印部１１はディンプル
部９内に該ディンプル部９と同一の明暗により隠れた状
態となるが、この場合、刻印部１１が特に凸部となって
いる場合には、この部分の変化量は土手部８と同様に小
さくなる場合があり、図１１（Ａ）に示したように、デ
ィンプル部９内に刻印部（図では、白抜きのＡ）が明暗
により現れる場合がある。
【００４１】次に、図１１に示したように、この画像
（図１０の画像）でディンプル部９及び傷部１０を表し
ている明部或いは暗部（図では黒色の暗部となってい
る）を膨張させて、上記ディンプル部９内に表された刻
印部を消去した後（Ａ図→Ｂ図）、傷部１０が消去され
るまでこのディンプル部９及び傷部１０を表している明
部或いは暗部（図では黒色の暗部となっている）を一旦
縮小し（Ｂ図→Ｃ図）、再びディンプル部９が元の大き
さとなるまで膨張させる（Ｃ図→Ｄ図）。これにより、
刻印部１１及び傷部１０が消去され、図１２に示したよ
うに、ディンプル部９のみが明暗（図では黒色の暗部と
なっている）により表された第２画像データが得られ
る。
（図１０の画像）でディンプル部９及び傷部１０を表し
ている明部或いは暗部（図では黒色の暗部となってい
る）を膨張させて、上記ディンプル部９内に表された刻
印部を消去した後（Ａ図→Ｂ図）、傷部１０が消去され
るまでこのディンプル部９及び傷部１０を表している明
部或いは暗部（図では黒色の暗部となっている）を一旦
縮小し（Ｂ図→Ｃ図）、再びディンプル部９が元の大き
さとなるまで膨張させる（Ｃ図→Ｄ図）。これにより、
刻印部１１及び傷部１０が消去され、図１２に示したよ
うに、ディンプル部９のみが明暗（図では黒色の暗部と
なっている）により表された第２画像データが得られ
る。
【００４２】そして、この第２画像データの明暗を反転
させて、図１３に示した黒地にディンプル部９のみが白
で表された画像データとし、図９に示された白地に刻印
部１１及び傷部１０が黒で表された上記第１画像データ
に、黒地にディンプル部９のみが白で表されたこの図１
３の第２画像データを重ね合わせる。すると、第１画像
データ（図８）の刻印部１１（黒）は第２画像データ
（図１３）のディンプル部９（白）と重なり、第１画像
データ（図８）の傷部（黒）は第２画像データ（図１
３）の黒地部分と重なり、第１画像データ（図８）の白
地部は第２画像データ（図１３）のディンプル部９或い
は黒地部分と重なる。この状態で、白黒重なった部分に
ついては白を優先する処理を施す。これにより、黒−黒
の組み合わせとなる傷部１０以外は全て白となり、白地
に傷部１０のみが黒で表された図３に示しされた画像デ
ータが得られる。
させて、図１３に示した黒地にディンプル部９のみが白
で表された画像データとし、図９に示された白地に刻印
部１１及び傷部１０が黒で表された上記第１画像データ
に、黒地にディンプル部９のみが白で表されたこの図１
３の第２画像データを重ね合わせる。すると、第１画像
データ（図８）の刻印部１１（黒）は第２画像データ
（図１３）のディンプル部９（白）と重なり、第１画像
データ（図８）の傷部（黒）は第２画像データ（図１
３）の黒地部分と重なり、第１画像データ（図８）の白
地部は第２画像データ（図１３）のディンプル部９或い
は黒地部分と重なる。この状態で、白黒重なった部分に
ついては白を優先する処理を施す。これにより、黒−黒
の組み合わせとなる傷部１０以外は全て白となり、白地
に傷部１０のみが黒で表された図３に示しされた画像デ
ータが得られる。
【００４３】即ち、この一連の画像処理によって上記第
１のしきい値による２値化処理で検出される図９中の傷
部１０及び刻印部１１のうち刻印部１１が消去され、傷
部１０のみが検出されることとなり、従ってこの画像処
理を施した後でも図９に示された第１画像データ中に上
記第１のしきい値を超える変化量が存在していれば、傷
あり、上記画像処理後に上記第１のしきい値を超える変
化量が存在しなければ傷なし、と判別することができ
る。
１のしきい値による２値化処理で検出される図９中の傷
部１０及び刻印部１１のうち刻印部１１が消去され、傷
部１０のみが検出されることとなり、従ってこの画像処
理を施した後でも図９に示された第１画像データ中に上
記第１のしきい値を超える変化量が存在していれば、傷
あり、上記画像処理後に上記第１のしきい値を超える変
化量が存在しなければ傷なし、と判別することができ
る。
【００４４】このように、第２の検査方法は、上記画像
処理によって第１画像データから刻印部１１が消去さ
れ、ディンプル内に刻印を有するゴルフボールであって
も傷のみを確実に検出することができるものである。ま
たこの場合、刻印の施されていないゴルフボールに同様
の処理を施しても、傷部の検出に影響することはない。
なお、上記画像処理は、図１に示した装置のコンピュー
タ６で行うことができ、その他の構成については、上記
第１の検査方法と同様である。
処理によって第１画像データから刻印部１１が消去さ
れ、ディンプル内に刻印を有するゴルフボールであって
も傷のみを確実に検出することができるものである。ま
たこの場合、刻印の施されていないゴルフボールに同様
の処理を施しても、傷部の検出に影響することはない。
なお、上記画像処理は、図１に示した装置のコンピュー
タ６で行うことができ、その他の構成については、上記
第１の検査方法と同様である。
【００４５】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明のゴルフボールの外観検査方法、及びその装置
は、上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要
旨の範囲内で種々変更して差し支えない。例えば、第２
の検査方法において上記実施例のでは、膨張，縮小処理
を施した後、第２画像データを反転させたが、膨張，縮
小処理を施す前に反転処理を行ってもよく、また反転さ
せるのは第２画像データではなく第１画像データであっ
てもよい。また、図１に示した装置において、モニター
７は必須の構成ではなく、省略することもでき、上記実
施例では画像処理等を図面を参照して説明したが、得ら
れる各画像は必ずしも映像として表示する必要はなく、
本発明でいう「画像」は電気的に取り込んだ画像を意味
するものである。
本発明のゴルフボールの外観検査方法、及びその装置
は、上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要
旨の範囲内で種々変更して差し支えない。例えば、第２
の検査方法において上記実施例のでは、膨張，縮小処理
を施した後、第２画像データを反転させたが、膨張，縮
小処理を施す前に反転処理を行ってもよく、また反転さ
せるのは第２画像データではなく第１画像データであっ
てもよい。また、図１に示した装置において、モニター
７は必須の構成ではなく、省略することもでき、上記実
施例では画像処理等を図面を参照して説明したが、得ら
れる各画像は必ずしも映像として表示する必要はなく、
本発明でいう「画像」は電気的に取り込んだ画像を意味
するものである。
【００４６】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のゴルフボ
ールの外観検査方法及び装置によれば、ゴルフボールの
ディンプル部と不良部分とを確実かつ正確に識別して、
不良部分のみを正確に検出することができる。更に、第
２の検査方法によれば、ディンプル内に刻印が施された
ゴルフボールであっても、この刻印と不良部分とを確実
に識別して不良部分のみを正確に検出することができる
ものである。
ールの外観検査方法及び装置によれば、ゴルフボールの
ディンプル部と不良部分とを確実かつ正確に識別して、
不良部分のみを正確に検出することができる。更に、第
２の検査方法によれば、ディンプル内に刻印が施された
ゴルフボールであっても、この刻印と不良部分とを確実
に識別して不良部分のみを正確に検出することができる
ものである。
【図１】本発明のゴルフボールの外観の検査方法に用い
る装置の一例について説明する概略図である。
る装置の一例について説明する概略図である。
【図２】同検査方法におけるゴルフボール、照射光及び
ラインセンサカメラによる撮影位置との関係を説明する
説明図である。
ラインセンサカメラによる撮影位置との関係を説明する
説明図である。
【図３】同検査方法において得られる二次元画像を示し
た図である。
た図である。
【図４】同検査方法において得られる二次元画像上のデ
ィンプル部分を示す拡大説明図である。
ィンプル部分を示す拡大説明図である。
【図５】同検査方法において得られる二次元画像上の輝
度変化を示すグラフである。
度変化を示すグラフである。
【図６】同検査方法において得られる二次元画像を説明
する説明図である。
する説明図である。
【図７】同検査方法において得られる二次元画像を変化
量データに変換して２値化処理した画像である。
量データに変換して２値化処理した画像である。
【図８】同検査方法において得られる、刻印を有するゴ
ルフボールの二次元画像である。
ルフボールの二次元画像である。
【図９】同検査方法において得られる、刻印を有するゴ
ルフボールの二次元画像を変化量データに変換し、第１
のしきい値で２値化した画像（第１画像データ）であ
る。
ルフボールの二次元画像を変化量データに変換し、第１
のしきい値で２値化した画像（第１画像データ）であ
る。
【図１０】同検査方法において得られる、刻印を有する
ゴルフボールの二次元画像を変化量データに変換し、第
２のしきい値で２値化した画像である。
ゴルフボールの二次元画像を変化量データに変換し、第
２のしきい値で２値化した画像である。
【図１１】同検査方法における膨張，縮小処理を説明す
る説明図である。
る説明図である。
【図１２】同検査方法において、第２のしきい値で２値
化した画像を膨張，縮小処理を施して得られる画像（第
２画像データ）である。
化した画像を膨張，縮小処理を施して得られる画像（第
２画像データ）である。
【図１３】第２画像データを反転処理して得られる画像
である。
である。
１ ゴルフボール ２ 回転軸（回転手段） ３ 照明装置（照明手段） ４ ラインセンサカメラ ５ 一次元二次元変換手段（一次元二次元変換手段） ６ コンピュータ（画像変換手段，画像解析手段，画像
処理手段） ７ モニター ８ 土手部 ９ ディンプル部 １０ 傷部（不良部分） １１ 刻印部 ａ ボールの回転方向 ｂ ラインセンサカメラの撮影線
処理手段） ７ モニター ８ 土手部 ９ ディンプル部 １０ 傷部（不良部分） １１ 刻印部 ａ ボールの回転方向 ｂ ラインセンサカメラの撮影線
Claims (5)
- 【請求項１】 表面に多数のディンプルを有するゴルフ
ボール表面に生じた不良部分を検出する外観検査方法で
あって、上記ゴルフボールの所定箇所に光を照射し、こ
の状態で該ゴルフボールを一方向に一定速度で回転させ
ながら、上記所定箇所をボールの回転方向と直交する線
上に沿ってラインセンサカメラで撮影し、該ラインセン
サカメラにより取り込んだ画像データから二次元画像を
得、該二次元画像上に現れるボールの回転方向の輝度変
化を所定単位毎の変化量に変換し、得られた変化量デー
タをディンプル部における変化量と不良部分における変
化量との間にしきい値を設定して２値化処理することに
より、上記不良部分の有無を検出することを特徴とする
ゴルフボールの外観検査方法。 - 【請求項２】 表面に多数のディンプルを有するゴルフ
ボールの表面に生じた不良部分を検出する外観検査方法
であって、上記不良部分ゴルフボールの所定箇所に光を
照射し、この状態で該ゴルフボールを一方向に一定速度
で回転させながら、上記所定箇所をボールの回転方向と
直交する線上に沿ってラインセンサカメラで撮影し、該
ラインセンサカメラにより取り込んだ画像データから二
次元画像を得、該二次元画像上に現れるボールの回転方
向の輝度変化を所定単位毎の変化量に変換し、得られた
変化量データをディンプル部における変化量と不良部分
における変化量との間に第１のしきい値を設定して２値
化処理することにより、不良部分を明暗により表した第
１画像データを得る一方、上記変化量データをボール表
面の土手部における変化量とディンプル部における変化
量との間に第２のしきい値を設定して２値化処理するこ
とにより、不良部分及びディンプル部を明暗により表し
た画像を得、この画像に不良部分及びディンプル部を示
す部分を膨張させる画像処理を施した後、この不良部分
及びディンプル部を示す部分を一旦縮小させて不良部分
を消去し、再びディンプル部を元の大きさまで膨張させ
る画像処理を施してディンプル部のみを明暗により表し
た第２画像データを得、上記第１画像データとこの第２
画像データとを一方のデータが明暗反転した状態で重ね
合わせ、明と暗が重なりあった部分について明暗のいず
れかを優先する処理を施すことにより、上記第１画像デ
ータから不良部分以外の部分を消去して、不良部分のみ
を検出することを特徴とするゴルフボールの外観検査方
法。 - 【請求項３】 ラインセンサカメラにより取り込んだ画
像データから得た二次元画像上に現れる所定輝度以下の
部分を非検査領域とすることにより、ゴルフボール表面
に印刷されたマーク類を検出対象から除去するようにし
た請求項１又は２に記載のゴルフボールの外観検査方
法。 - 【請求項４】 表面に多数のディンプルを有するゴルフ
ボール表面に生じた不良部分を検出する外観検査装置で
あって、上記ゴルフボールを保持して一方向に一定の速
度で回転させる回転手段と、上記ゴルフボール表面の所
定箇所に光を照射する照明手段と、上記ゴルフボールの
所定箇所を回転方向に直交する線上に沿って撮影するラ
インセンサカメラと、該ラインセンサカメラで取り込ん
だ画像データから二次元画像を得る一次元二次元変換手
段と、該一次元二次元変換手段により得られた二次元画
像上に現れるボールの回転方向の輝度変化を所定単位毎
の変化量に変換する画像変換手段と、該画像変換手段に
より得られた変化量データを所定のしきい値で２値化す
る画像解析手段とを具備してなり、上記照明手段でゴル
フボールの所定箇所に光を照射しながら該ゴルフボール
を上記回転手段により一方向に一定速度で回転させ、上
記所定箇所をボールの回転方向と直交する線上に沿って
上記ラインセンサカメラで撮影し、該ラインセンサカメ
ラにより取り込んだ画像データから上記一次元二次元変
換手段により二次元画像を得、該二次元画像上に現れる
ボールの回転方向の輝度変化を上記画像変換手段により
所定単位毎の変化量に変換し、得られた変化量データ
を、上記画像解析手段で、ディンプル部分における変化
量と不良部分における変化量との間にしきい値を設定し
て２値化処理することにより、上記ゴルフボール表面に
生じた不良部分の有無を検出するように構成したことを
特徴とするゴルフボールの外観検査装置。 - 【請求項５】 表面に多数のディンプルを有するゴルフ
ボール表面に生じた不良部分を検出する外観検査装置で
あって、ゴルフボールを保持して一方向に一定の速度で
回転させる回転手段と、上記ゴルフボール表面の所定箇
所に光を照射する照明手段と、上記ゴルフボールの所定
箇所を回転方向に直交する線上に沿って撮影するライン
センサカメラと、該ラインセンサカメラで取り込んだ画
像データから二次元画像を得る一次元二次元変換手段
と、該一次元二次元変換手段により得られた二次元画像
上に現れるボールの回転方向の輝度変化を所定単位毎の
変化量に変換する画像変換手段と、該画像変換手段によ
り得られた変化量データを所定のしきい値で２値化する
画像解析手段と、明暗からなる二次元画像の明部分或い
は暗部分を膨張，縮小処理する画像処理手段とを具備し
てなり、上記照明手段でゴルフボールの所定箇所に光を
照射しながら該ゴルフボールを上記回転手段により一方
向に一定速度で回転させ、上記所定箇所をボールの回転
方向と直交する線上に沿って上記ラインセンサカメラで
撮影し、該ラインセンサカメラにより取り込んだ画像デ
ータから上記一次元二次元変換手段により二次元画像を
得、該二次元画像上に現れるボールの回転方向の輝度変
化を上記画像変換手段により所定単位毎の変化量に変換
し、得られた変化量データを、上記画像解析手段で、デ
ィンプル部における変化量と不良部分における変化量と
の間にしきい値を設定して２値化処理することにより、
ゴルフボール表面の不良部分を明暗により表した第１画
像データを得る一方、上記変化量データを上記画像解析
手段で、ボール表面の土手部における変化量とディンプ
ル部における変化量との間に第２のしきい値を設定して
２値化処理することにより、不良部分及びディンプル部
を明暗により表した画像を得、上記画像処理手段によっ
て、この画像に不良部分及びディンプル部を示す部分を
膨張させる画像処理を施した後、この不良部分及びディ
ンプル部を示す部分を一旦縮小させて不良部分を消去
し、再びディンプル部分を元の大きさまで膨張させる画
像処理を施してディンプル部のみを明暗により表した第
２画像データを得、上記第１画像データとこの第２画像
データとを一方の画像データが明暗反転した状態で重ね
合わせ、明と暗が重なりあった部分について明暗のいず
れかを優先する処理を施すことにより、上記第１画像デ
ータから不良部分以外の部分を消去して、不良部分のみ
を検出するように構成したことを特徴とするゴルフボー
ルの外観検査装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8129125A JPH09292349A (ja) | 1996-04-25 | 1996-04-25 | ゴルフボールの外観検査方法及びその装置 |
| US08/840,640 US6031933A (en) | 1996-04-25 | 1997-04-25 | Method and apparatus for inspecting the outer appearance of a golf ball |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8129125A JPH09292349A (ja) | 1996-04-25 | 1996-04-25 | ゴルフボールの外観検査方法及びその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09292349A true JPH09292349A (ja) | 1997-11-11 |
Family
ID=15001713
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8129125A Pending JPH09292349A (ja) | 1996-04-25 | 1996-04-25 | ゴルフボールの外観検査方法及びその装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6031933A (ja) |
| JP (1) | JPH09292349A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6630998B1 (en) | 1998-08-13 | 2003-10-07 | Acushnet Company | Apparatus and method for automated game ball inspection |
| JP2009257825A (ja) * | 2008-04-14 | 2009-11-05 | Bridgestone Corp | ゴルフボールの外観検査方法 |
| JP2011107092A (ja) * | 2009-11-20 | 2011-06-02 | Kobelco Kaken:Kk | 表面検査装置及び表面検査システム |
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