JPH06258226A - 錠剤の外観検査方法 - Google Patents

錠剤の外観検査方法

Info

Publication number
JPH06258226A
JPH06258226A JP4655093A JP4655093A JPH06258226A JP H06258226 A JPH06258226 A JP H06258226A JP 4655093 A JP4655093 A JP 4655093A JP 4655093 A JP4655093 A JP 4655093A JP H06258226 A JPH06258226 A JP H06258226A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inspection
symbol
tablet
binarized
window
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4655093A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3243541B2 (ja
Inventor
Takayoshi Honda
孝善 本田
Keiichi Miyashita
啓一 宮下
Osamu Yamamoto
修 山本
Youhei Mori
榕平 杜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HIYUU BUREIN KK
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
HIYUU BUREIN KK
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HIYUU BUREIN KK, Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd filed Critical HIYUU BUREIN KK
Priority to JP04655093A priority Critical patent/JP3243541B2/ja
Publication of JPH06258226A publication Critical patent/JPH06258226A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3243541B2 publication Critical patent/JP3243541B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 記号が印刷された錠剤の表面の外観不良の有
無を正確に検査できるようにする。 【構成】 錠剤の表面に記号Mの部分を含む記号検査ウ
ィンドウW0を設定し、ウィンドウW0をテレビカメラで撮
像し、ウィンドウW0を複数の単位ドットに等分し、各単
位ドットに対応する映像信号を明部分と暗部分に2値化
し、これらの2値化映像データを処理することによりウ
ィンドウW0内の外観不良の有無を検査する。ウィンドウ
W0内に単位ドットの中から複数の検査ドットCを設定
し、各検査ドットについて、良品の場合に明部分となる
か暗部分となるかを表わす2値化良品データを設定して
おき、ウィンドウW0の各検査ドットCの2値化映像デー
タをその検査ドットCの2値化良品データと比較するこ
とによりウィンドウW0内の外観不良の有無を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、錠剤の外観検査方
法、さらに詳しくは、記号が印刷された錠剤の表面の外
観不良の有無を検査する方法に関する。この明細書にお
いて、記号という用語は、文字、符号などを全て含む最
も広い意味に用いられる。また、錠剤の外観不良とは、
錠剤の表面の印刷汚れ、印刷記号の欠けおよび濃淡、錠
剤の異物、割れ、欠け、ひびなどの外観上の異常を全て
含むものとする。
【0002】
【従来の技術】この種の錠剤の外観検査方法として、記
号が印刷された錠剤の表面に記号の部分を含む所定の記
号検査範囲を設定し、この記号検査範囲を2次元撮像装
置で撮像し、その映像信号の水平走査線と所定のクロッ
ク信号により上記記号検査範囲を水平走査方向および垂
直走査方向にそれぞれ複数の単位ドットに等分し、各単
位ドットに対応する映像信号を所定のしきい値により2
値化し、各単位ドットの2値化映像データのうちの一方
の値の数により錠剤の記号検査範囲内の外観不良の有無
を判定するものが知られている(特開平2−27239
号公報参照)。
【0003】この方法は、各単位ドットの2値化映像デ
ータのうちの一方の値の数から記号検査範囲内の記号の
部分または記号のない部分の面積を求め、この面積を所
定の許容値と比較することによって外観不良の有無を判
定するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、錠剤への記号
の印刷は紙への印刷のようには鮮明にできず、印刷され
た記号が太くなったり細くなったりする。
【0005】このため、記号検査範囲内の記号の部分ま
たは記号のない部分の面積によって良否の判定をする上
記のような従来の方法では、印刷の有無や大きな欠けな
どは検知できるが、印刷形状の良否までは判定できな
い。とくに、文字の小さいマークNoなどの良否を正確
に判定することができない。また、記号の欠けと本来記
号のない部分の汚れが同時に発生したような場合には、
不良品を誤って良品と判定することがある。
【0006】この発明の目的は、上記の問題を解決し、
記号が印刷された錠剤の表面の外観不良の有無を正確に
検査できる錠剤の外観検査方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明による方法は、
記号が印刷された錠剤の表面に記号の部分を含む所定の
記号検査範囲を設定し、上記記号検査範囲を2次元撮像
装置で撮像し、その映像信号の水平走査線と所定のクロ
ック信号により上記記号検査範囲を水平走査方向および
垂直走査方向にそれぞれ複数の単位ドットに等分し、各
単位ドットに対応する映像信号を所定のしきい値により
明部分と暗部分に2値化し、これらの2値化映像データ
を処理することにより錠剤の上記記号検査範囲内の外観
不良の有無を検査する錠剤の外観検査方法において、上
記記号検査範囲内に単位ドットの中から複数の検査ドッ
トを設定し、各検査ドットについて、良品の場合に明部
分となるか暗部分となるかを表わす2値化良品データを
設定しておき、上記記号検査範囲の各検査ドットの2値
化映像データをその検査ドットの2値化良品データと比
較することにより上記記号検査範囲内の外観不良の有無
を判定することを特徴とするものである。
【0008】好ましくは、2値化映像データが2値化良
品データと一致しない検査ドットの数が所定の許容値よ
り多いときに上記記号検査範囲に外観不良があると判定
する。
【0009】また、好ましくは、上記記号検査範囲にお
いて、垂直走査方向の一方の最も端にある暗部分である
単位ドットを通る水平走査方向の軸を水平基準軸とし、
水平走査方向の一方の最も端にある暗部分である単位ド
ットを通る垂直走査方向の軸を垂直基準軸とし、これら
水平基準軸と垂直基準軸を基準座標軸とする相対座標値
により各検査ドットの位置を表わす。
【0010】さらに、好ましくは、錠剤を標準姿勢およ
びこの標準姿勢から所定角度回転させた複数の傾斜姿勢
について、各検査ドットの位置および2値化良品データ
をそれぞれ設定しておき、いずれかの姿勢における2値
化映像データと2値化良品データとの比較により上記記
号検査範囲内に外観不良がないと判定されたときに、上
記記号検査範囲内に外観不良がないと判定する。
【0011】
【作用】錠剤の表面の記号検査範囲内に単位ドットの中
から複数の検査ドットを設定し、各検査ドットについ
て、良品の場合に明部分となるか暗部分となるかを表わ
す2値化良品データを設定しておき、記号検査範囲の各
検査ドットの2値化映像データをその検査ドットの2値
化良品データと比較することにより上記記号検査範囲内
の外観不良の有無を判定するので、印刷された記号の形
状不良も確実に検査することができる。
【0012】2値化映像データが2値化良品データと一
致しない検査ドットの数が所定の許容値より多いときに
記号検査範囲に外観不良があると判定するようにすれ
ば、外観不良の有無を簡単に判定することができる。
【0013】記号検査範囲において、垂直走査方向の一
方の最も端にある暗部分である単位ドットを通る水平走
査方向の軸を水平基準軸とし、水平走査方向の一方の最
も端にある暗部分である単位ドットを通る垂直走査方向
の軸を垂直基準軸とし、これら水平基準軸と垂直基準軸
を基準座標軸とする相対座標値により各検査ドットの位
置を表わすようにすれば、錠剤の位置が多少ずれても確
実に外観不良の検査ができる。
【0014】錠剤を標準姿勢およびこの標準姿勢から所
定角度回転させた複数の傾斜姿勢について、各検査ドッ
トの2値化良品データをそれぞれ設定しておき、いずれ
かの姿勢における2値化映像データと2値化良品データ
との比較により記号検査範囲内に外観不良がないと判定
されたときに、記号検査範囲内に外観不良がないと判定
するようにすれば、錠剤が標準姿勢から多少傾いても確
実に外観不良の検査ができる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例に
ついて説明する。
【0016】錠剤印刷機と外観検査装置の主要部の概略
構成が図1に示されている。また、錠剤(T) の1例が図
3に示されている。
【0017】図3に示すように、錠剤(T) の表面に、印
刷機により所定の記号(M) が印刷されるようになってい
る。この実施例では、錠剤(T) の裏面には印刷は施され
ない。なお、錠剤(T) を表わす図面において、印刷され
た記号(M) の部分はハッチングを付けて示している。
【0018】印刷機は、前記の特開平2−27239号
公報に記載された錠剤印刷機と同様のものである。
【0019】印刷機には、水平軸を中心に回転する第1
錠剤供給ロール(第1ロール)(1)が設けられている。
第1ロール(1) の外周面には、これを円周方向に等分す
る複数箇所に、錠剤(T) を真空吸着するためのポケット
(2) が複数列ずつ設けられている(図2参照)。第1ロ
ール(1) は、図1の反時計方向に一定速度で回転させら
れる。
【0020】第1ロール(1) の図1左側方に、印刷装置
(3) が設けられている。
【0021】第1ロール(1) の図1右斜め上方に錠剤ホ
ッパ(図示略)が設けられており、このホッパ内の錠剤
(T) が回転している第1ロール(1) のポケット(2) に1
個ずつ保持される。このときにポケット(2) の外側を向
く錠剤(T) の面が、表面となる。ポケット(2) に保持さ
れた錠剤(T) は第1ロール(1) の回転とともに回転し、
この間に、印刷装置(3) により表面に記号の印刷が施さ
れる。印刷の終わった錠剤(T) が第1ロール(1) に保持
されて回転している間に、外観検査装置により、その表
面の外観不良が検査され、不良品は不良品排出シュート
(図示略)に排出され、それ以外の錠剤(T) は、第1ロ
ール(1) からこれに隣接する同様の第2ロール(図示
略)のポケットに移され、裏面が外を向くように第2ロ
ールに保持されて回転する。そして、第2ロールに保持
された錠剤(T) が回転している間に、図示しない別の外
観検査装置により、錠剤(T) の裏面の外観不良が検査さ
れ、良品は良品排出シュート(図示略)に、不良品は不
良品排出シュート(図示略)に排出される。
【0022】図1に示すように、外観検査装置は、検査
位置センサ(4) 、テレビカメラ(5)、入出力回路(6) 、
フレームメモリ(7) 、2値化カウンタ(8) 、ウィンドウ
ボード(9) 、同期信号発生回路(10)、マイクロコンピュ
ータのCPU(11)およびモニタ用ディスプレイ(12)を備
えている。
【0023】検査位置センサ(4) は、第1ロール(1) の
ポケット(2) が所定の検査位置にきたときにこれを検知
してトリガ信号を出力するものである。このトリガ信号
は、入出力回路(6) を通してCPU(11)に入力する。
【0024】テレビカメラ(5) は、検査位置にきたポケ
ット(2) に保持されている錠剤(T)を撮像する2次元撮
像装置を構成しており、ポケット(2) の列の数だけ設け
られている。テレビカメラ(5) としては、たとえばCC
Dランダムシャッタ機能付のものが使用される。
【0025】同期信号発生回路(10)は、テレビカメラ
(5) 、2値化カウンタ(8) 、ウィンドウボード(9) 、C
PU(11)が互いに同期して動作するように、垂直同期信
号、水平同期信号、フィールドインデックス信号などの
同期信号を発生するものである。
【0026】フレームメモリ(7) は、CPU(11)から自
由に読み書きできる画像メモリである。フレームメモリ
(7) においては、テレビカメラ(5) の映像信号に基づい
てテレビ画面が水平走査線と所定のクロック信号によっ
て複数の単位ドットに等分され、各単位ドットの映像デ
ータが対応する番地に記憶される。フレームメモリ(7)
に記憶される映像データは、各単位ドットの輝度の値を
デジタル化したデジタル化映像データである。また、フ
レームメモリ(7) は、これに記憶されたデジタル化映像
データをデジタル化映像信号として出力する。この実施
例の場合、フレームメモリ(7) は、テレビカメラ(5) の
映像信号から同期信号を作って動作するようになってい
る。また、テレビ画面は、縦横256の単位ドットに等
分されている。各単位ドットの位置は、図4に示すよう
に、テレビ画面の上端の水平走査方向の軸をX軸、テレ
ビ画面の左端の垂直走査方向の軸をY軸とする座標を用
い、単位ドットのピッチを1として表わされる。テレビ
画面の右方向をX軸の正方向、下方向をY軸の正方向と
する。なお、図3のような錠剤(T) を表わす図面と図4
のようなテレビ画面を表わす図面において、対応する部
分は同じ符号で示している。
【0027】2値化カウンタ(8) は、テレビ画面の各単
位ドットに対応するデジタル化映像データを所定のしき
い値で2値化して、明るい部分(明部分)を表わす2値
化映像データと暗い部分(暗部分)を表わす2値化映像
データに分け、この2値化映像データを2値化映像信号
として出力するとともに、後述するような暗部分である
単位ドットの数のカウントを行うものである。この実施
例では、明部分を表わす2値化映像データは“0”、暗
部分を表わす2値化映像データは“1”となっている。
【0028】ウィンドウボード(9) は、後述する検査ウ
ィンドウを表わすウィンドウ情報を記憶しておくための
ものであり、フレームメモリ(7) と同じ容量のウィンド
ウメモリを備えている。
【0029】CPU(11)は、外観検査装置全体を制御す
るものであり、これから入出力回路(6) を通して判定結
果が出力される。
【0030】ディスプレイ(12)は、錠剤(T) のテレビ画
像などを表示するためのものである。なお、テレビ画像
を表わす図面において、2値化されたときに暗部分とな
る部分はハッチングを付けて示している。
【0031】錠剤(T) の表面には、検査のために、図3
および図4に示すような2つの検査ウィンドウ、すなわ
ち記号検査ウィンドウ(記号検査範囲)(W0)と余白検査
ウィンドウ(W1)が設定される。記号検査ウィンドウ(W0)
は、長方形の記号検査ウィンドウ枠(F0)の内側の部分で
あり、印刷された記号(M) を含む。余白検査ウィンドウ
(W1)は、錠剤(T) の外周縁より少し内側の円形の余白検
査ウィンドウ枠(F1)より内側であって記号検査ウィンド
ウ枠(F0)より外側の本来記号が印刷されない余白部分で
ある。
【0032】これらのウィンドウ(W0)(W1)の設定は、ウ
ィンドウ設定モードを選択した状態で、次のように行わ
れる。
【0033】ウィンドウ設定モードを選択すると、第1
ロール(1) が回転させられ、ポケット(2) が検査位置に
きて、センサ(4) からトリガ信号が出力されたときに、
テレビカメラ(5) のシャッタが開いて、ポケット(2) に
保持された錠剤(T) が撮像される。そして、テレビカメ
ラ(5) の映像信号がフレームメモリ(7) に入力し、各単
位ドットに対応するデジタル化映像データがフレームメ
モリ(7) に記憶される。このようにテレビカメラ(5) で
錠剤(T) が撮像されてフレームメモリ(7) にデジタル化
映像データが記憶されるまでの動作を画像入力というこ
とにする。ウィンドウ設定モードでは、画像入力は1回
だけ行われる。画像入力が終了すると、垂直同期信号が
出力するたびに、デジタル化映像信号がフレームメモリ
(7) から2値化カウンタ(8) を通してディスプレイ(12)
に送られ、最初に撮像した錠剤(T) の静止画像が表示さ
れる。正常な錠剤(T) の場合、図4に示すように、錠剤
(T) の記号(M) の部分は暗部分、残りの余白の部分は明
部分、錠剤(T) の周囲の第1ロール(1) の部分は暗部分
となる。なお、錠剤(T) 表面の異常のうち、記号(M) の
欠けた部分などは明部分、印刷汚れ、錠剤(T) の欠けた
部分などは暗部分となる。錠剤(T) の静止画像と同時
に、ディスプレイ(12)に標準的な2つのウィンドウ枠(F
0)(F1)が表示されるので、これらに移動、拡大、縮小な
どの操作を加えて、所望の大きさのウィンドウ(W0)(W1)
を設定する。また、ディスプレイ(12)の画面上に、後述
する錠剤位置決定のための4つの位置決定用基準点(P1)
(P2)(P3)(P4)を設定する。これらの基準点(P1)〜(P4)
は、錠剤(T) の位置が多少上下左右にずれても錠剤(T)
表面の記号のない部分が必ずくる画面上の位置に設定す
る。第1基準点(P1)は錠剤(T) の上下方向中央部の左端
寄りの部分に、第2基準点(P2)は錠剤(T) の上下方向中
央部の右端寄りの部分に、第3基準点(P3)は錠剤(T)の
左右方向中央部の上端寄りの部分に、第4基準点(P4)は
錠剤(T) の左右方向中央部の下端寄りの部分に設定す
る。さらに、2値化のしきい値および後述する検査ドッ
トのピッチの大きさを設定する。検査ドットのピッチの
大きさは記号(M)の形状などを考慮して適宜設定される
が、たとえば単位ドットのピッチの4倍程度に設定され
る。この場合、単位ドットのピッチの大きさを0.06
mm程度とすると、検査ドットのピッチの大きさは0.2
〜0.3mm低度になる。
【0034】上記の各設定が終了したならば、設定完了
の指示をする。
【0035】設定完了が指示されると、CPU(11)は、
4つの基準点(P1)〜(P4)のテレビ画面上の位置(X−Y
座標値)をメモリに記憶し、これらの基準点(P1)〜(P4)
とフレームメモリ(7) に記憶されているデジタル化映像
データに基づいてテレビ画面上の錠剤(T) の中心位置を
求め、そのX−Y座標値を中心位置基準値としてメモリ
に記憶する。また、CPU(11)は、設定されたウィンド
ウ(W0)(W1)の位置に基づいて、ウィンドウ情報をウィン
ドウボード(9) のウィンドウメモリに記憶させる。さら
に、CPU(11)は、設定された2値化のしきい値および
検査ドットのピッチの大きさをメモリに記憶する。
【0036】錠剤(T) の中心位置は、次のようにして求
められる。まず、第1基準点(P1)を起点とし、外側(左
側)に向かって単位ドットを1つずつずらしながら、各
単位ドットの輝度を調べる。輝度が2値化のしきい値よ
り大きい間は、その単位ドットは明部分すなわち錠剤
(T) 上の点であると判断し、輝度がしきい値より大きい
値からこれより小さい値に変わる単位ドットの位置を錠
剤(T) の左端の位置とする。次に、第2基準点(P2)を起
点とし、外側(右側)に向かって単位ドットを1つずつ
ずらしながら、同様に、錠剤(T) の右端の位置を求め
る。そして、錠剤(T) の左端の位置と右端の位置の平均
をとって、これを錠剤(T) の中心のX座標値とする。同
様に、第3基準点(P3)を起点として錠剤(T) の上端の位
置を求めるとともに、第4基準点(P4)を起点として錠剤
(T) の下端の位置を求め、これらの平均値を錠剤(T) の
中心のY座標値とする。
【0037】ウィンドウ情報は、ウィンドウメモリのう
ち、余白検査ウィンドウ(W1)に対応するメモリの内容を
“1”、残りのメモリの内容を“0”とするという形で
記憶される。このようにウィンドウ設定モードにおいて
設定されて記憶された記号検査ウィンドウ(W0)を基準記
号検査ウィンドウ、余白検査ウィンドウ(W1)を基準余白
検査ウィンドウということにする。
【0038】ウィンドウ設定モードにおける上記の動作
のうち、ウィンドウ設定モードの選択、検査ウィンドウ
(W0)(W1)の設定、基準点(P1)〜(P4)の設定および設定完
了の指示は人が手動で行うが、他の動作はCPU(11)か
らの指令によって自動的に行われる。なお、ウィンドウ
設定モードを選択して、錠剤(T) の静止画像が表示され
た段階で、その画像が正常でなければ、正常な画像が得
られるまで、ウィンドウ設定モードを繰り返し選択すれ
ばよい。
【0039】検査ウィンドウ(W0)(W1)などの設定が終了
したならば、検査に先立ち、ティーチングを行う。この
ティーチングは、記号検査ウィンドウ(W0) 内に単位ド
ットの中から複数の検査ドットを設定し、各検査ドット
について、良品の場合に明部分となるか暗部分となるか
を表わす2値化良品データを設定するための準備作業で
ある。なお、ティーチングにおいて、記号検査ウィンド
ウ(W0)内の単位ドットに対応するフレームメモリ(7) の
デジタル化映像データが2値化され、この2値化映像デ
ータを調べることによってその単位ドットが明部分であ
るか暗部分であるかが決定される。次に、図9のフロー
チャートを参照して、ティーチングの動作について説明
する。
【0040】ティーチングモードが選択されると、ま
ず、ウィンドウ設定モードと同様に画像入力が1回だけ
行われる(ステップ101 )。次に、ウィンドウ設定モー
ドにおいて記憶された4つの基準点(P1)〜(P4)を用い
て、ウィンドウ設定モードと同様に今撮像された錠剤
(T) の中心位置が求められる(ステップ102 )。次に、
このようにして求められた中心位置と先にウィンドウ設
定モードにおいて記憶された中心位置基準値との差をウ
ィンドウ補正量とし(ステップ103)、この補正量分だけ
基準記号検査ウィンドウの位置が補正され、補正された
記号検査ウィンドウ(W0)の位置情報がメモリに記憶され
る(ステップ104 )。この補正により、今撮像された錠
剤(T) の中心位置に対する補正された記号検査ウィンド
ウ(W0)の位置関係が、錠剤(T) の中心位置基準値に対す
る基準記号検査ウィンドウの位置関係と等しくなる。す
なわち、実際の錠剤(T) の位置に合わせて記号検査ウィ
ンドウ(W0)の位置が補正される。次に、補正された記号
検査ウィンドウ(W0)内において、図5に示すx軸(水平
基準軸)およびy軸(垂直基準軸)が設定される(ステ
ップ105 )。x軸は記号検査ウィンドウ(W0)内の暗部分
の単位ドットのうちの最上端にある単位ドットを通る水
平走査方向の軸、y軸は記号検査ウィンドウ(W0)内の暗
部分の単位ドットのうちの最上端にある単位ドットを通
る水平走査方向の軸である。次に、記号検査ウィンドウ
(W0)内に、複数の検査ドット(C) が、ウィンドウ設定モ
ードにおいて記憶されたピッチをもって設定される(ス
テップ106 )。次に、設定された検査ドット(C) の位置
および2値化良品データが記憶される(ステップ107
)。検査ドット(C) の位置は、x軸およびy軸を基準
座標軸とする相対座標値で表わされる。2値化良品デー
タは、各検査ドットが良品の場合に明部分となるか暗部
分となるかを表わすものであり、検査ドットが明部分で
ある場合は“0”に、暗部分である場合は“1”に設定
される。このとき、各検査ドットについて、その近傍の
単位ドットが調べられ、図6に符号(A) で示すようにス
テップ106 で設定された検査ドットが明部分と暗部分の
境界の近傍にくる場合は、その検査ドットを符号(B) で
示すように明部分または暗部分の中央よりに移動させ
る。
【0041】ステップ101 〜106 の動作は、最初の垂直
同期信号が出てから2回目の垂直同期信号が出るまでの
間に行われる。2回目の垂直同期信号が出ると、デジタ
ル化映像信号がフレームメモリ(7) から2値化カウンタ
(8) を通してディスプレイ(12)に送られ、最初に撮像し
た錠剤(T) の静止画像が表示される(ステップ108 )。
同時に、設定された検査ドット(C) が表示される。次
に、再ティーチングの指示がされたかどうかが調べられ
(ステップ109 )、指示がされていなければ、ステップ
110 に進む。ステップ110 では、ティーチング完了の指
示がされたかどうかが調べられ、指示がされていなけれ
ば、ステップ108 に戻り、最初に撮像した錠剤(T) の静
止画像の表示が続けられる。この間に、人が錠剤(T) の
静止画像をチェックし、表面に異常がある不良品の場合
や記号(M) が傾斜しているような場合には、再ティーチ
ングの指示をする。再ティーチングの指示がされると、
ステップ109 からステップ101 に戻り、ステップ101 〜
107 の動作が再度行われた後、ステップ108 の動作が繰
り返される。錠剤(T) の静止画像のチェックの結果、表
面に異常のない良品であって図5のように記号(M) が傾
斜していない標準姿勢である場合には、ティーチング完
了の指示をする。ティーチング完了の指示がされると、
ステップ111 に進み、傾斜姿勢に対する検査ドットおよ
び2値化良品データの設定が行われる。すなわち、フレ
ームメモリ(7) に記憶されたデジタル化映像データを数
学的に処理することにより、錠剤(T) を標準姿勢から図
7に示すように左回転(反時計方向に回転)させた傾斜
姿勢を表わす回転データおよび図8に示すように右回転
(時計方向に回転)させた傾斜姿勢を表わす回転データ
が作られ、各傾斜姿勢を表わす回転データについて、ス
テップ105 と同様のx軸およびy軸の設定、ステップ10
6 と同様の検査ドット(C) の設定、ならびにステップ10
7 と同様の検査ドットの位置および2値化良品データの
記憶が行われる。この場合、左および右回転のいずれに
ついても、回転角度を変えた複数の傾斜姿勢について、
検査ドットおよび2値化良品データの設定が行われる。
ステップ111の処理が終了すると、ティーチングモード
の動作が終了する。これにより、標準姿勢および複数の
傾斜姿勢に対して、x軸およびy軸を基準座標軸とする
記号検査ウィンドウ(W0)内の検査ドット(C) の相対位置
および各検査ドット(C) の2値化信号良品データがそれ
ぞれ記憶される。
【0042】ティーチングモードにおける上記の動作の
うち、ティーチングモードの選択、再ティーチングの指
示およびティーチング完了の指示は人が手動で行うが、
他の動作はCPU(11)からの指令によって自動的に行わ
れる。また、CPU(11)によるデジタル化映像データの
2値化は、たとえばステップ104 の処理が行われた後な
どの適当な時にまとめて行われてもよいし、必要な単位
ドットについてその都度行われてもよい。
【0043】ティーチングが終了すると、印刷機の通常
の運転が開始される。そして、印刷機の運転中に、前述
のような錠剤(T) の外観不良が検査される。図10は、
印刷の終わった錠剤(T) を保持したポケット(2) が検査
位置にくるたびに繰り返し行われる検査処理の1例を示
している。
【0044】図10において、ポケット(2) が検査位置
にくると、画像入力が行われ(ステップ201 )、今撮像
された錠剤(T) の中心位置が求められ(ステップ202
)、ウィンドウ補正量が求められ(ステップ203 )、
補正された記号検査ウィンドウ(W0)の位置情報がメモリ
に記憶され(ステップ204 )、補正された記号検査ウィ
ンドウ(W0)内においてx軸およびy軸が設定される(ス
テップ205 )。このステップ201 〜205 の処理は、ティ
ーチングモードにおけるステップ101 〜105 の処理と同
じであり、最初の垂直同期信号が出てから2回目の垂直
同期信号が出るまでの間に行われる。2回目の垂直同期
信号が出ると、後述する余白検査ウィンドウ(W1)の検査
を行うために、ウィンドウ補正量がCPU(11)からウィ
ンドウボード(9) に出力される(ステップ206 )。次
に、記号検査ウィンドウ(W0)の良否の判定が行われる
(ステップ207 )。この判定は、まず、標準姿勢につい
て行われ、続いて複数の傾斜姿勢について順に行われ
る。そして、いずれかの姿勢について異常がないと判定
されると、その時点で、記号検査ウィンドウ(W0)内に異
常がないと判断されて、判定が終了する。また、全ての
姿勢について異常があると判断されたときは、記号検査
ウィンドウ(W0)内に異常があると判断されて、判定が終
了する。なお、記号検査ウィンドウ(W0)の良否の判定に
おいても、前述のティーチングの場合と同様、フレーム
メモリ(7) のデジタル化映像データを2値化した2値化
映像データを調べることによって単位ドットが明部分で
あるか暗部分であるかが決定される。
【0045】標準姿勢に対する判定は、次のように行わ
れる。まず、補正された記号検査ウィンドウ(W0)内に、
x軸およびy軸を基準座標軸とする相対座標値がメモリ
に記憶されている標準姿勢に対する検査ドットの相対座
標値と一致するように、複数の検査ドット(C) が設定さ
れる。次に、これら全検査ドット(C) について、2値化
映像データとCPU(11)のメモリに記憶された標準姿勢
に対する2値化良品データとが比較され、これらが一致
しない検査ドットの数がカウントされる。なお、検査ド
ット(C) の2値化映像データと2値化良品データの比較
を行う場合、検査ドット(C) の2値化映像データが2値
化良品データと一致しなくても、検査ドット(C) に隣接
する上下左右4つの単位ドットの2値化映像データのい
ずれかが2値化良品データと一致すれば、その検査ドッ
ト(C) の2値化映像データが2値化良品データと一致す
るとする。そして、2値化映像データと2値化良品デー
タとが一致しない検査ドットの数が所定の許容値より多
いときに、記号検査ウィンドウ(W0)内に異常があると判
定し、それ以外のときは異常がないと判定する。各傾斜
姿勢に対する判定も、その傾斜姿勢に対する検査ドット
の相対座標値と2値化信号良品データを用いて、同様に
行われる。
【0046】記号検査ウィンドウ(W0)内の記号(M) の大
きさがティーチング時のそれとほぼ同じで、比較的大き
な記号(M) の欠けや印刷汚れ(形状不良)がない場合、
2値化映像データと2値化良品データとが一致しない検
査ドット(C) の数は0であるか、そうでなくてもごく少
ない。したがって、このような場合は、記号検査ウィン
ドウ(W0)に異常がないと判定される。また、記号(M) が
ティーチング時に比べて少し太くなったり細くなったり
しても、記号(M) の形状不良がなければ、同様に、記号
検査ウィンドウ(W0)に異常がないと判定され、形状不良
がないものを誤って異常があると判定することがない。
これに対し、記号(M) の形状不良がある場合は、記号
(M) の欠けや印刷汚れのために、2値化映像データと2
値化良品データとが一致しない検査ドット(C) の数が多
くなる。したがって、このような場合は、記号検査ウィ
ンドウ(W0)に異常があると判定される。記号(M) の欠け
と印刷汚れが同時に発生したような場合も、同様に、記
号検査ウィンドウ(W0)内に異常があると判定され、これ
を誤って異常がないと判定することがない。
【0047】検査位置にきたときにポケット(2) に保持
されている錠剤(T) の位置は、錠剤(T) によって変化す
る。上記実施例では、検査時の実際の錠剤(T) の位置に
合わせて記号検査ウィンドウ(W0)の位置を補正し、しか
も記号検査ウィンドウ(W0)内の暗部分の上端位置を通る
x軸と左端位置を通るy軸を基準座標軸とする相対座標
値により検査ドット(C) の位置を表わすようにしている
ので、錠剤(T) の位置が多少ずれても記号検査ウィンド
ウ(W0)の良否を確実に判定することができる。
【0048】仮に、検査ドット(C) の2値化映像データ
を標準姿勢に対する2値化良品データと比較するだけ
で、記号検査ウィンドウ(W0)の良否の判定を終わるとし
た場合、記号(M) の形状不良がなくても、錠剤(T) が少
し傾けば、異常があると判定されることがある。しか
し、この実施例の場合は、検査ドット(C) の2値化デー
タを標準姿勢および複数の傾斜姿勢に対する2値化良品
データと比較して、いずれかの姿勢について異常がない
と判定されると、記号検査ウィンドウ(W0)に異常がない
と判定するようになっているので、錠剤(T) が傾いてい
ることによって記号(M) の形状不良のないものを誤って
異常があると判定することが非常に少なくなる。
【0049】上記のように記号検査ウィンドウ(W0)内の
外観不良の判定が行われている間に、2値化カウンタ
(8) において、次のように、余白検査ウィンドウ(W1)内
における暗部分である単位ドットの数のカウントが行わ
れる。2回目の垂直同期信号が出力すると、フレームメ
モリ(7) から2値化カウンタ(8) にデジタル化映像デー
タがデジタル化映像信号として順に送られ、一方、ウィ
ンドウボード(9) から2値化カウンタ(8) にウィンドウ
情報が順に送られる。このとき、2値化カウンタ(8) に
送られるウィンドウ情報は、ウィンドウメモリに記憶さ
れているウィンドウ情報がCPU(11)から送られてくる
ウィンドウ補正量の分だけ補正されたものである。すな
わち、検査のために撮像された錠剤(T) の位置に合うよ
うに補正されたウィンドウ情報が2値化カウンタ(8) に
送られる。また、デジタル化映像データとウィンドウ情
報は、同じ単位ドットに対応するもの同志が1単位ドッ
ト分ずつ送られる。したがって、補正された余白検査ウ
ィンドウ(W1)内の単位ドットに対応するデジタル化映像
データが送られているときには、その単位ドットが余白
検査ウィンドウ(W1)内にあることを表わすウィンドウ情
報(“1”)が送られる。2値化カウンタ(8) では、フ
レームメモリ(7) から送られてきたデジタル化映像デー
タが2値化されて、2値化映像データが得られる。そし
て、ウィンドウボード(9) から余白検査ウィンドウ(W1)
内の単位ドットであることを表わすウィンドウ情報
(“1”)が送られてきたときに、その単位ドットの2
値化映像データが明部分であるか暗部分であるかが調べ
られ、暗部分であれば、カウント値が1増加させられ
る。したがって、フレームメモリ(7) から全てのデジタ
ル化映像データが送られた後のカウント値は、補正され
た余白検査ウィンドウ(W1)内における暗部分である単位
ドットの数を表わしている。カウントが終了すれば、カ
ウント値がCPU(11)に出力される。
【0050】CPU(11)では、ステップ207 の記号検査
ウィンドウ(W0)の良否の判定が終わると、2値化カウン
タ(8) から入力するカウント値を用いて、余白検査ウィ
ンドウ(W1)内の外観不良の判定が行われる(ステップ20
8 )。すなわち、カウント値が所定の許容値より大きい
ときは、余白検査ウィンドウ(W1)内に異常があると判定
され、それ以外のときは異常がないと判定される。余白
検査ウィンドウ(W1)内に印刷汚れ、欠けなどの異常がな
い場合、余白検査ウィンドウ(W1)内の暗部分である単位
ドットの数は0であるか、そうでなくてもごく少ない。
したがって、上記のようにすることにより、余白検査ウ
ィンドウ(W1)内の外観不良の判定を行うことができる。
次に、上記の判定結果が出力される。すなわち、記号検
査ウィンドウ(W0)内にも余白検査ウィンドウ(W1)内にも
異常がないと判定された場合は良品信号が、それ以外の
場合は不良品信号が判定結果として出力される。ステッ
プ207 の処理は、3回目の垂直同期信号が出力する前に
終了する。
【0051】前述のように、検査位置にきたときの錠剤
(T) の位置は錠剤(T) によって変化するため、余白検査
ウィンドウ(W1)の位置を補正しないと仮定した場合、余
白検査ウィンドウ(W1)をあまり大きく設定すると、錠剤
(T) の位置が変わったときに、余白検査ウィンドウ(W1)
が錠剤(T) からはみ出してしまうことがある。これを避
けるには、余白検査ウィンドウ(W1)を小さく設定する必
要があるが、このようにすると、錠剤(T) の外周縁近傍
の外観検査ができなくなる。しかし、この実施例の場合
は、余白検査ウィンドウ(W1)の位置が実際の錠剤(T) の
位置に合うように補正されるので、余白検査ウィンドウ
(W1)を大きく設定しても、錠剤(T) の位置が変わったと
きに余白検査ウィンドウ(W1)が錠剤(T) からはみ出すよ
うなことがなく、錠剤(T) の外周縁近傍まで外観検査が
できる。
【0052】検査中、ディスプレイ(12)において、フレ
ームメモリ(7) から2値化カウンタ(8) を通して送られ
てくるデジタル化映像信号によって錠剤(T) の静止画像
を表示したり、あるいは2値化カウンタ(8) から送られ
てくる2値化映像信号によって錠剤(T) の静止2値化画
像を表示したりすることができる。
【0053】
【発明の効果】この発明の錠剤の外観検査方法によれ
ば、上述のように、錠剤の表面に印刷された記号の形状
不良も確実に検査することができ、したがって、錠剤の
表面の外観不良の有無を正確に検査することができる。
【0054】2値化映像データが2値化良品データと一
致しない検査ドットの数が所定の許容値より多いときに
記号検査範囲に外観不良があると判定するようにするこ
とにより、外観不良の有無を簡単に判定することができ
る。
【0055】記号検査範囲において、垂直走査方向の一
方の最も端にある暗部分である単位ドットを通る水平走
査方向の軸を水平基準軸とし、水平走査方向の一方の最
も端にある暗部分である単位ドットを通る垂直走査方向
の軸を垂直基準軸とし、これら水平基準軸と垂直基準軸
を基準座標軸とする相対座標値により各検査ドットの位
置を表わすようにすることにより、錠剤の位置が多少ず
れても確実に外観不良の検査ができる。
【0056】錠剤を標準姿勢およびこの標準姿勢から所
定角度回転させた複数の傾斜姿勢について、各検査ドッ
トの2値化良品データをそれぞれ設定しておき、いずれ
かの姿勢における2値化映像データと2値化良品データ
との比較により記号検査範囲内に外観不良がないと判定
されたときに、記号検査範囲内に外観不良がないと判定
するようにすることにより、錠剤が標準姿勢から多少傾
いても確実に外観不良の検査ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す印刷機および錠剤の外
観検査装置の概略構成図である。
【図2】印刷機の第1錠剤供給ロールの一部分を拡大し
て示す断面図である。
【図3】錠剤の1例を示す正面図である。
【図4】錠剤のテレビ画像の1例を示す正面図である。
【図5】錠剤(T) の記号検査ウィンドウの部分のテレビ
画像の1例を示す正面図である。
【図6】図5のテレビ画像の一部分を拡大して示す正面
図である。
【図7】錠剤(T) の記号検査ウィンドウの部分のテレビ
画像の他の1例を示す正面図である。
【図8】錠剤(T) の記号検査ウィンドウの部分のテレビ
画像のさらに他の1例を示す正面図である。
【図9】ティーチングモード時の処理の1例を示すフロ
ーチャートである。
【図10】検査時の処理の1例を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
(5) テレビカメラ (T) 錠剤 (M) 記号 (W0) 記号検査ウィンドウ(記号検査範囲) (C) 検査ドット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 修 岸和田市箕土路町3−3−11 (72)発明者 杜 榕平 神戸市東灘区岡本2−12−13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記号が印刷された錠剤の表面に記号の部分
    を含む所定の記号検査範囲を設定し、上記記号検査範囲
    を2次元撮像装置で撮像し、その映像信号の水平走査線
    と所定のクロック信号により上記記号検査範囲を水平走
    査方向および垂直走査方向にそれぞれ複数の単位ドット
    に等分し、各単位ドットに対応する映像信号を所定のし
    きい値により明部分と暗部分に2値化し、これらの2値
    化映像データを処理することにより錠剤の上記記号検査
    範囲内の外観不良の有無を検査する錠剤の外観検査方法
    において、 上記記号検査範囲内に単位ドットの中から複数の検査ド
    ットを設定し、各検査ドットについて、良品の場合に明
    部分となるか暗部分となるかを表わす2値化良品データ
    を設定しておき、上記記号検査範囲の各検査ドットの2
    値化映像データをその検査ドットの2値化良品データと
    比較することにより上記記号検査範囲内の外観不良の有
    無を判定することを特徴とする錠剤の外観検査方法。
  2. 【請求項2】2値化映像データが2値化良品データと一
    致しない検査ドットの数が所定の許容値より多いときに
    上記記号検査範囲に外観不良があると判定することを特
    徴とする請求項1の錠剤の外観検査方法。
  3. 【請求項3】上記記号検査範囲において、垂直走査方向
    の一方の最も端にある暗部分である単位ドットを通る水
    平走査方向の軸を水平基準軸とし、水平走査方向の一方
    の最も端にある暗部分である単位ドットを通る垂直走査
    方向の軸を垂直基準軸とし、これら水平基準軸と垂直基
    準軸を基準座標軸とする相対座標値により各検査ドット
    の位置を表わすことを特徴とする請求項2の錠剤の外観
    検査方法。
  4. 【請求項4】錠剤を標準姿勢およびこの標準姿勢から所
    定角度回転させた複数の傾斜姿勢について、各検査ドッ
    トの位置および2値化良品データをそれぞれ設定してお
    き、いずれかの姿勢における2値化映像データと2値化
    良品データとの比較により上記記号検査範囲内に外観不
    良がないと判定されたときに、上記記号検査範囲内に外
    観不良がないと判定することを特徴とする請求項3の錠
    剤の外観検査方法。
JP04655093A 1993-03-08 1993-03-08 錠剤の外観検査方法 Expired - Fee Related JP3243541B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04655093A JP3243541B2 (ja) 1993-03-08 1993-03-08 錠剤の外観検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04655093A JP3243541B2 (ja) 1993-03-08 1993-03-08 錠剤の外観検査方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06258226A true JPH06258226A (ja) 1994-09-16
JP3243541B2 JP3243541B2 (ja) 2002-01-07

Family

ID=12750433

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04655093A Expired - Fee Related JP3243541B2 (ja) 1993-03-08 1993-03-08 錠剤の外観検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3243541B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0943054A (ja) * 1995-07-27 1997-02-14 Sharp Corp 画像処理装置
JPH09187915A (ja) * 1996-01-10 1997-07-22 Nippon Eranko Kk 錠剤印刷装置
JP2002099898A (ja) * 2000-09-22 2002-04-05 Toshiba Eng Co Ltd 錠剤表面検査装置
JP2006193197A (ja) * 2005-01-17 2006-07-27 Ckd Corp 検査装置及びptp包装機
JP2011174719A (ja) * 2010-02-23 2011-09-08 True Soltec Kk 端子圧着不良検出装置
JP2014132230A (ja) * 2013-01-04 2014-07-17 Fujitsu Advanced Engineering Ltd 検査装置及び検査方法
JP2017138693A (ja) * 2016-02-02 2017-08-10 フロイント産業株式会社 固形製剤用テンプレート作成方法、固形製剤用テンプレート作成プログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体、固形製剤印刷検査方法、及び固形製剤印刷検査装置
JP2018079240A (ja) * 2016-11-18 2018-05-24 株式会社Screenホールディングス 印刷装置およびバリデーション方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0943054A (ja) * 1995-07-27 1997-02-14 Sharp Corp 画像処理装置
JPH09187915A (ja) * 1996-01-10 1997-07-22 Nippon Eranko Kk 錠剤印刷装置
JP2002099898A (ja) * 2000-09-22 2002-04-05 Toshiba Eng Co Ltd 錠剤表面検査装置
JP2006193197A (ja) * 2005-01-17 2006-07-27 Ckd Corp 検査装置及びptp包装機
JP2011174719A (ja) * 2010-02-23 2011-09-08 True Soltec Kk 端子圧着不良検出装置
JP2014132230A (ja) * 2013-01-04 2014-07-17 Fujitsu Advanced Engineering Ltd 検査装置及び検査方法
JP2017138693A (ja) * 2016-02-02 2017-08-10 フロイント産業株式会社 固形製剤用テンプレート作成方法、固形製剤用テンプレート作成プログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体、固形製剤印刷検査方法、及び固形製剤印刷検査装置
WO2017134869A1 (ja) * 2016-02-02 2017-08-10 フロイント産業株式会社 固形製剤用テンプレート作成方法、固形製剤用テンプレート作成プログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体、固形製剤印刷検査方法、及び固形製剤印刷検査装置
JP2018079240A (ja) * 2016-11-18 2018-05-24 株式会社Screenホールディングス 印刷装置およびバリデーション方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3243541B2 (ja) 2002-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7329855B2 (en) Optical inspection of glass bottles using multiple cameras
JP3132565B2 (ja) 欠陥検査方法及びその装置
US4758782A (en) Method and apparatus for inspecting printed circuit board
US7330251B2 (en) Method and apparatus for producing reference image in glass bottle inspecting apparatus
JP3243541B2 (ja) 錠剤の外観検査方法
JPH0731137B2 (ja) 缶内外面検査装置
JP2002008029A (ja) 画像検査装置
JPH06118026A (ja) 容器内面検査方法
JP7300155B2 (ja) 固形製剤外観検査における教示装置、及び固形製剤外観検査における教示方法
KR100484675B1 (ko) 플라즈마 디스플레이 패널 검사 시스템 및 이를 이용한검사 방법
WO2024062854A1 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
CN109727225B (zh) 图像处理装置、图像处理方法以及记录介质
JPH05240738A (ja) ねじ検査方法およびその装置
JP2021099302A (ja) X線検査方法および装置
JPH10289311A (ja) 印刷物の検査方法及びこの装置
JPH01182049A (ja) 印刷物検査方法
JPH09147056A (ja) マーク外観検査方法とその装置
JPH0619252B2 (ja) 印刷配線基板のはんだ付検査装置
JPH0683943A (ja) 印字検査装置
JPH0658688B2 (ja) 印字パターン認識装置
JP2000038256A (ja) パッケージ汚れ検査装置およびパッケージ汚れ検査方法
JPS6228647A (ja) プリント基板等におけるパタ−ンの検査装置
JP2001013079A (ja) 欠陥検査方法及び装置
WO2004036199A1 (ja) ガラス壜の口部検査装置
JPH09101268A (ja) 欠陥検査装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010828

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071026

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081026

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091026

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101026

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees