JP2904069B2 - 球状物の外観検査方法及びその検査装置 - Google Patents
球状物の外観検査方法及びその検査装置Info
- Publication number
- JP2904069B2 JP2904069B2 JP7242483A JP24248395A JP2904069B2 JP 2904069 B2 JP2904069 B2 JP 2904069B2 JP 7242483 A JP7242483 A JP 7242483A JP 24248395 A JP24248395 A JP 24248395A JP 2904069 B2 JP2904069 B2 JP 2904069B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- spherical object
- image
- dimensional image
- sensor camera
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N21/00—Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
- G01N21/84—Systems specially adapted for particular applications
- G01N21/88—Investigating the presence of flaws or contamination
- G01N21/8803—Visual inspection
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Immunology (AREA)
- Pathology (AREA)
- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
- Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、球状物の表面に形
成された不良凸部を検出するための球状物の外観検査方
法及び装置に関し、特にゴルフボールの外観検査に好適
に用いられる外観検査方法及び装置に関する。
成された不良凸部を検出するための球状物の外観検査方
法及び装置に関し、特にゴルフボールの外観検査に好適
に用いられる外観検査方法及び装置に関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ゴルフ
ボールを製造する際、該ゴルフボールの表面に僅かな膨
らみ等の不良凸部が生じることがあり、このような不良
凸部は小さなものでもボール表面に形成されたディンプ
ルの設計を狂わすこととなり、飛び性能等に影響を及ぼ
すこととなる。このため、通常は製造したゴルフボール
を出荷する前にこのような不良凸部が生じたゴルフボー
ルを取り除く外観検査が行われる。
ボールを製造する際、該ゴルフボールの表面に僅かな膨
らみ等の不良凸部が生じることがあり、このような不良
凸部は小さなものでもボール表面に形成されたディンプ
ルの設計を狂わすこととなり、飛び性能等に影響を及ぼ
すこととなる。このため、通常は製造したゴルフボール
を出荷する前にこのような不良凸部が生じたゴルフボー
ルを取り除く外観検査が行われる。
【０００３】従来より、上記不良凸部を検出する外観検
査は検査装置を用いて自動化することが望まれている
が、特殊な表面形状を有するゴルフボールにあっては外
観検査の自動化が困難であり、作業員による目視検査に
より検査を行っているのが現状である。
査は検査装置を用いて自動化することが望まれている
が、特殊な表面形状を有するゴルフボールにあっては外
観検査の自動化が困難であり、作業員による目視検査に
より検査を行っているのが現状である。
【０００４】即ち、目視検査に代わる外観の自動検査法
としては、検査対象をカメラ等の光学系機器で撮影し、
得られた画像から画像処理装置等を用いて良否の判別を
する方法が種々の製品の外観検査において一般的である
が、検査対象が球体である場合には、僅かな膨らみであ
る不良凸部を正常な球面と明確に識別し得る画像を得る
ことが困難であり、特にゴルフボールの場合は、ディン
プルを有することから表面が一様ではなく、しかも表面
光沢を有する特異的かつ複雑な形状を有する球体である
ことから、照明装置により光を照射すると多くの外乱が
生じ、凹形状のディンプルと僅かな凸変形を生じた不良
部分とで明確な差異を有する映像を取り込むことは極め
て困難である。
としては、検査対象をカメラ等の光学系機器で撮影し、
得られた画像から画像処理装置等を用いて良否の判別を
する方法が種々の製品の外観検査において一般的である
が、検査対象が球体である場合には、僅かな膨らみであ
る不良凸部を正常な球面と明確に識別し得る画像を得る
ことが困難であり、特にゴルフボールの場合は、ディン
プルを有することから表面が一様ではなく、しかも表面
光沢を有する特異的かつ複雑な形状を有する球体である
ことから、照明装置により光を照射すると多くの外乱が
生じ、凹形状のディンプルと僅かな凸変形を生じた不良
部分とで明確な差異を有する映像を取り込むことは極め
て困難である。
【０００５】このため、ゴルフボールの外観検査は上述
のように作業員の目視による検査を行っているのが現状
であるが、目視による検査は、作業者に多大なる負担を
課すことになると共に、多くのディンプルが存在するゴ
ルフボール表面上で僅かな膨らみである不良凸部を判別
することは非常に困難な作業であり、従来の目視検査に
おいてもこのような僅かな膨らみである不良凸部は見落
しが生じ易い。
のように作業員の目視による検査を行っているのが現状
であるが、目視による検査は、作業者に多大なる負担を
課すことになると共に、多くのディンプルが存在するゴ
ルフボール表面上で僅かな膨らみである不良凸部を判別
することは非常に困難な作業であり、従来の目視検査に
おいてもこのような僅かな膨らみである不良凸部は見落
しが生じ易い。
【０００６】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、球面上に生じた僅かな膨らみである不良凸部を確実
に検出することができると共に、その検出作業を自動化
することが可能であり、しかも多くの凹部を有する球面
上に生じた小さな不良凸部であっても確実に検出するこ
とができ、ゴルフボールの外観検査に好適に使用するこ
とができる球状物の外観検査方法及び外観検査装置を提
供することを目的とする。
で、球面上に生じた僅かな膨らみである不良凸部を確実
に検出することができると共に、その検出作業を自動化
することが可能であり、しかも多くの凹部を有する球面
上に生じた小さな不良凸部であっても確実に検出するこ
とができ、ゴルフボールの外観検査に好適に使用するこ
とができる球状物の外観検査方法及び外観検査装置を提
供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、球状物表面の所定位置に該所定位置の接線
方向に沿って光を照射しながら該球状物を上記光の照射
方向に沿って回転させると共に、上記所定位置付近にお
ける球状物表面を光の照射方向と直交する直線に沿って
ラインセンサカメラで撮影し、該ラインセンサカメラに
より取り込んだ画像データから球状物表面の凹凸が明暗
変化で表された二次元画像を得、該二次元画像に明部分
或いは暗部分を膨張させる画像処理を施して上記球状物
表面に存在する不良凸部が上記光を遮ることによって上
記二次元画像上に現れる明暗変化の異常を顕著化させ、
この顕著化された明暗変化の異常を検出することによ
り、上記不良凸部の存在を検出することを特徴とする球
状物の外観検査方法、及び、被検査物である球状物を保
持して一定回転方向に所定の速度で回転させる回転手段
と、上記球状物表面の所定位置に、該所定位置における
球状物の回転方向に沿った接線方向に沿って光を照射す
る照明手段と、上記所定位置付近における上記球状物表
面を光の照射方向と直交する直線に沿って撮影するライ
ンセンサカメラと、該ラインセンサカメラにより取り込
んだ画像データから二次元画像を得る画像変換手段と、
画像変換手段により得られた二次元画像に画像処理を施
して、該二次元画像上の明部分或いは暗部分を膨張させ
る画像処理手段とを具備してなり、上記回転手段により
回転する球状物表面に上記照明手段により光を照射する
と共に、この回転する球状物表面を上記ラインセンサカ
メラにより撮影し、該ラインセンサカメラにより取り込
んだ画像データから上記画像変換手段により球状物表面
の凹凸が明暗変化で表された二次元画像を得、上記画像
処理手段によって該二次元画像に明部分或いは暗部分を
膨張させる画像処理を施して、上記球状物表面に存在す
る不良凸部が上記光を遮ることによって上記二次元画像
上に現れる明暗変化の異常を顕著化させ、この顕著化さ
れた明暗変化の異常を検出することにより、上記不良凸
部の存在を検出するように構成したことを特徴とする球
状物の外観検査装置を提供する。
成するため、球状物表面の所定位置に該所定位置の接線
方向に沿って光を照射しながら該球状物を上記光の照射
方向に沿って回転させると共に、上記所定位置付近にお
ける球状物表面を光の照射方向と直交する直線に沿って
ラインセンサカメラで撮影し、該ラインセンサカメラに
より取り込んだ画像データから球状物表面の凹凸が明暗
変化で表された二次元画像を得、該二次元画像に明部分
或いは暗部分を膨張させる画像処理を施して上記球状物
表面に存在する不良凸部が上記光を遮ることによって上
記二次元画像上に現れる明暗変化の異常を顕著化させ、
この顕著化された明暗変化の異常を検出することによ
り、上記不良凸部の存在を検出することを特徴とする球
状物の外観検査方法、及び、被検査物である球状物を保
持して一定回転方向に所定の速度で回転させる回転手段
と、上記球状物表面の所定位置に、該所定位置における
球状物の回転方向に沿った接線方向に沿って光を照射す
る照明手段と、上記所定位置付近における上記球状物表
面を光の照射方向と直交する直線に沿って撮影するライ
ンセンサカメラと、該ラインセンサカメラにより取り込
んだ画像データから二次元画像を得る画像変換手段と、
画像変換手段により得られた二次元画像に画像処理を施
して、該二次元画像上の明部分或いは暗部分を膨張させ
る画像処理手段とを具備してなり、上記回転手段により
回転する球状物表面に上記照明手段により光を照射する
と共に、この回転する球状物表面を上記ラインセンサカ
メラにより撮影し、該ラインセンサカメラにより取り込
んだ画像データから上記画像変換手段により球状物表面
の凹凸が明暗変化で表された二次元画像を得、上記画像
処理手段によって該二次元画像に明部分或いは暗部分を
膨張させる画像処理を施して、上記球状物表面に存在す
る不良凸部が上記光を遮ることによって上記二次元画像
上に現れる明暗変化の異常を顕著化させ、この顕著化さ
れた明暗変化の異常を検出することにより、上記不良凸
部の存在を検出するように構成したことを特徴とする球
状物の外観検査装置を提供する。
【０００８】即ち、上記本発明の球状物の外観検査方法
及び装置は、検査対象である球状物の所定位置に、該所
定位置における接線方向に沿って光を照射し、この状態
で球状物を光の照射方向に沿って回転させながら該所定
位置付近を光の照射方向と直行する直線に沿ってライン
センサカメラで撮影することにより、該球状物表面の二
次元画像を得、得られた二次元画像から該球状物表面に
存在する不良凸部を検出するものである。この場合、上
記二次元画像には球状物表面の凹凸が明暗変化として現
れるが、この場合、球状物の表面に不良凸部が存在する
と、光が照射された上記所定位置及びその手前側（光源
側）においては該不良凸部が光を遮ることにより本来光
が当たるべきところが陰になり、逆に上記所定位置の後
方（光源と反対側）においては本来陰になるべきところ
が不良凸部に光が当たることになる。これにより、上記
二次元画像に現れる明暗変化が本来得られるべきものと
異なるものとなり、この明暗変化の異常から不良凸部の
存在を検出し、不良球状物を識別するもので、更に本発
明では、上記二次元画像に明部分或いは暗部分を膨張さ
せる画像処理を施して、上記二次元画像上に現れた不良
凸部による明暗変化の異常を顕著化し、確実に不良凸部
を検出するようにしたものである。
及び装置は、検査対象である球状物の所定位置に、該所
定位置における接線方向に沿って光を照射し、この状態
で球状物を光の照射方向に沿って回転させながら該所定
位置付近を光の照射方向と直行する直線に沿ってライン
センサカメラで撮影することにより、該球状物表面の二
次元画像を得、得られた二次元画像から該球状物表面に
存在する不良凸部を検出するものである。この場合、上
記二次元画像には球状物表面の凹凸が明暗変化として現
れるが、この場合、球状物の表面に不良凸部が存在する
と、光が照射された上記所定位置及びその手前側（光源
側）においては該不良凸部が光を遮ることにより本来光
が当たるべきところが陰になり、逆に上記所定位置の後
方（光源と反対側）においては本来陰になるべきところ
が不良凸部に光が当たることになる。これにより、上記
二次元画像に現れる明暗変化が本来得られるべきものと
異なるものとなり、この明暗変化の異常から不良凸部の
存在を検出し、不良球状物を識別するもので、更に本発
明では、上記二次元画像に明部分或いは暗部分を膨張さ
せる画像処理を施して、上記二次元画像上に現れた不良
凸部による明暗変化の異常を顕著化し、確実に不良凸部
を検出するようにしたものである。
【０００９】このように、本発明の外観検査方法及び装
置は、検査対象が球状物であることを利用して、その表
面の所定位置に接線方向に沿って光を照射した際に球状
物表面の不良凸部が光を遮り又は該不良凸部に光が当た
ることにより、上記所定位置に生じる明暗変化の異常
を、該所定位置を光の照射方向と直行する直線に沿って
撮影するラインセンサカメラで検出するもので、更にこ
の明暗変化の異常を上記画像処理によって顕著化させ、
該明暗変化の異常を確実に検出するようにしたものであ
り、従来検出することが困難であった球面上の小さな膨
らみである不良凸部を確実に検出することができるもの
である。また、光の照射方向が撮影位置の接線方向であ
るためラインセンサカメラによる撮影方向を光の照射方
向から４５〜９０度ずらした方向とすることができ、球
状物の表面が光沢を有するものであっても、該表面で反
射した反射光がラインセンサカメラに直接入り、得られ
る画像に明確な明暗変化が得られなくなるようなことが
なく、不良凸部による明暗変化の異常が確実に画像に現
れるものである。
置は、検査対象が球状物であることを利用して、その表
面の所定位置に接線方向に沿って光を照射した際に球状
物表面の不良凸部が光を遮り又は該不良凸部に光が当た
ることにより、上記所定位置に生じる明暗変化の異常
を、該所定位置を光の照射方向と直行する直線に沿って
撮影するラインセンサカメラで検出するもので、更にこ
の明暗変化の異常を上記画像処理によって顕著化させ、
該明暗変化の異常を確実に検出するようにしたものであ
り、従来検出することが困難であった球面上の小さな膨
らみである不良凸部を確実に検出することができるもの
である。また、光の照射方向が撮影位置の接線方向であ
るためラインセンサカメラによる撮影方向を光の照射方
向から４５〜９０度ずらした方向とすることができ、球
状物の表面が光沢を有するものであっても、該表面で反
射した反射光がラインセンサカメラに直接入り、得られ
る画像に明確な明暗変化が得られなくなるようなことが
なく、不良凸部による明暗変化の異常が確実に画像に現
れるものである。
【００１０】更に、本発明の外観検査方法及び装置は、
検査対象の球状物が表面に多数の凹部（ディンプル）を
有するゴルフボールであっても確実に不良凸部と正常な
ゴルフボール表面とを識別することができ、ゴルフボー
ルについて高精度な外観検査を自動的に行うことができ
るものである。即ち、ゴルフボールについて本発明の外
観検査を行うと、表面に存在するディンプル（凹部）に
よる多数の明部或いは暗部が鹿子状に現れた二次元画像
が得られるが、このようなゴルフボール表面に不良凸部
が存在すると、該不良凸部の位置がディンプル内であっ
てもなくても該不良凸部が光を遮ることにより、又は該
不良凸部に光が当たることにより、二次元画像上に現れ
る明暗変化に必ず異常が生じ、これをもって不良凸部の
存在を確認することができ、更に二次元画像上の明部分
或いは暗部分を膨張させる画像処理によって、この不良
凸部による明暗変化の異常を顕著化することにより不良
凸部による明暗変化の異常をディンプルによる正常な明
暗変化と明確に識別して、不良凸部を確実に検出するこ
とができるものである。
検査対象の球状物が表面に多数の凹部（ディンプル）を
有するゴルフボールであっても確実に不良凸部と正常な
ゴルフボール表面とを識別することができ、ゴルフボー
ルについて高精度な外観検査を自動的に行うことができ
るものである。即ち、ゴルフボールについて本発明の外
観検査を行うと、表面に存在するディンプル（凹部）に
よる多数の明部或いは暗部が鹿子状に現れた二次元画像
が得られるが、このようなゴルフボール表面に不良凸部
が存在すると、該不良凸部の位置がディンプル内であっ
てもなくても該不良凸部が光を遮ることにより、又は該
不良凸部に光が当たることにより、二次元画像上に現れ
る明暗変化に必ず異常が生じ、これをもって不良凸部の
存在を確認することができ、更に二次元画像上の明部分
或いは暗部分を膨張させる画像処理によって、この不良
凸部による明暗変化の異常を顕著化することにより不良
凸部による明暗変化の異常をディンプルによる正常な明
暗変化と明確に識別して、不良凸部を確実に検出するこ
とができるものである。
【００１１】このように、本発明の球状物の外観検査方
法及び装置によれば、球面上に生じた僅かな膨らみであ
る不良凸部を確実に検出することができると共に、その
検出作業を自動化することが可能であり、しかも多くの
凹部を有する球面上に生じた小さな不良凸部であっても
確実に検出することができ、ゴルフボールの外観検査に
好適に使用することができるものである。
法及び装置によれば、球面上に生じた僅かな膨らみであ
る不良凸部を確実に検出することができると共に、その
検出作業を自動化することが可能であり、しかも多くの
凹部を有する球面上に生じた小さな不良凸部であっても
確実に検出することができ、ゴルフボールの外観検査に
好適に使用することができるものである。
【００１２】
【発明の実施の形態及び実施例】以下、実施例を示し、
本発明を具体的に説明する。図１〜６は、本発明の球状
物の外観検査方法及び装置の一実施例を示すものであ
る。この外観検査方法は、図１に示したように、検査対
象である球状物１を回転可能な一対の支持アーム（回転
手段）２，２で支持して安定姿勢で一定方向に回転さ
せ、この球状物１表面の所定位置３に該所定位置３の接
線方向に沿って照明装置（照明手段）４から光５を照射
すると共に、上記所定位置３付近をラインセンサカメラ
６で撮影し、該ラインセンサカメラ６で取り込んだ画像
データからコンピュータ等の画像変換器（画像変換手
段）（図示せず）により二次元画像を得、得られた二次
元画像から上記球状物１の表面に生じた不良凸部を検出
するものである。
本発明を具体的に説明する。図１〜６は、本発明の球状
物の外観検査方法及び装置の一実施例を示すものであ
る。この外観検査方法は、図１に示したように、検査対
象である球状物１を回転可能な一対の支持アーム（回転
手段）２，２で支持して安定姿勢で一定方向に回転さ
せ、この球状物１表面の所定位置３に該所定位置３の接
線方向に沿って照明装置（照明手段）４から光５を照射
すると共に、上記所定位置３付近をラインセンサカメラ
６で撮影し、該ラインセンサカメラ６で取り込んだ画像
データからコンピュータ等の画像変換器（画像変換手
段）（図示せず）により二次元画像を得、得られた二次
元画像から上記球状物１の表面に生じた不良凸部を検出
するものである。
【００１３】この場合、図２に示したように、上記球状
物１の回転方向は、上記光の照射方向（図中、矢印ａ）
に沿った方向とされる。即ち、球状物１表面の固定点が
上記所定位置３において光の照射方向ａに沿って移動す
るように（図中、矢印ｂ，ｃ）回転させるものであり、
この場合その回転方向は光の照射方向ａと順方向（図
中、矢印ｂ）であっても逆方向（図中、矢印ｃ）であっ
てもよいが、通常は光の照射方向ａと順方向（図中、矢
印ｂ）に回転させることが好ましい。なお、上記球状物
１表面の所定位置３とは、球状物１表面の固定された位
置ではなく、上記照明装置４及びラインセンサカメラ６
と球状物１表面との相対的関係に基づく所定の位置であ
り、球状物１が回転することにより該球状物１表面を移
動するものである。また、上記照明装置４は、陰影を作
り出すことができる光源を有するものであればどのよう
なものであってもよいが、特にファイバーライトが明確
な陰影が得られることから好ましく使用される。
物１の回転方向は、上記光の照射方向（図中、矢印ａ）
に沿った方向とされる。即ち、球状物１表面の固定点が
上記所定位置３において光の照射方向ａに沿って移動す
るように（図中、矢印ｂ，ｃ）回転させるものであり、
この場合その回転方向は光の照射方向ａと順方向（図
中、矢印ｂ）であっても逆方向（図中、矢印ｃ）であっ
てもよいが、通常は光の照射方向ａと順方向（図中、矢
印ｂ）に回転させることが好ましい。なお、上記球状物
１表面の所定位置３とは、球状物１表面の固定された位
置ではなく、上記照明装置４及びラインセンサカメラ６
と球状物１表面との相対的関係に基づく所定の位置であ
り、球状物１が回転することにより該球状物１表面を移
動するものである。また、上記照明装置４は、陰影を作
り出すことができる光源を有するものであればどのよう
なものであってもよいが、特にファイバーライトが明確
な陰影が得られることから好ましく使用される。
【００１４】更に、上記ラインセンサカメラ６は、撮影
対象を線状に撮影するものであるが、本発明にあっては
該ラインセンサカメラ６により上記所定位置３付近にお
ける上記球状物１表面を上記光の照射方向ａと直交する
任意の直線７に沿って撮影するものである。この場合、
該ラインセンサカメラ６による撮影位置は上記所定位置
３における上記光５と球状物１表面との接点より後方
（光源４と反対側）にずれた位置であっても、該接点よ
り手前側（光源４側）にずれた位置であっても、該接点
と一致した位置であってもよいが、検査対象の球状物１
が表面に多数の凹部を有するゴルフボールである場合に
は、該接点より後方（光源４と反対側）にずれた位置を
撮影することが好ましい。この点については後述する。
また、上記ラインセンサカメラ６による撮影方向は、上
記光５の照射方向とのなす角度θ（図１（Ｂ）参照）が
４５〜９０度、特に９０度前後となるように設定するこ
とが好ましく、これにより球状物１の表面が光沢を有す
るものであっても、該表面で反射した反射光がラインセ
ンサカメラ６に直接入って、得られる画像に明確な明暗
変化が得られなくなるようなことがなく、不良凸部によ
る明暗変化の異常が確実に画像に現れるものである。
対象を線状に撮影するものであるが、本発明にあっては
該ラインセンサカメラ６により上記所定位置３付近にお
ける上記球状物１表面を上記光の照射方向ａと直交する
任意の直線７に沿って撮影するものである。この場合、
該ラインセンサカメラ６による撮影位置は上記所定位置
３における上記光５と球状物１表面との接点より後方
（光源４と反対側）にずれた位置であっても、該接点よ
り手前側（光源４側）にずれた位置であっても、該接点
と一致した位置であってもよいが、検査対象の球状物１
が表面に多数の凹部を有するゴルフボールである場合に
は、該接点より後方（光源４と反対側）にずれた位置を
撮影することが好ましい。この点については後述する。
また、上記ラインセンサカメラ６による撮影方向は、上
記光５の照射方向とのなす角度θ（図１（Ｂ）参照）が
４５〜９０度、特に９０度前後となるように設定するこ
とが好ましく、これにより球状物１の表面が光沢を有す
るものであっても、該表面で反射した反射光がラインセ
ンサカメラ６に直接入って、得られる画像に明確な明暗
変化が得られなくなるようなことがなく、不良凸部によ
る明暗変化の異常が確実に画像に現れるものである。
【００１５】このようにして、球状物１の表面を撮影す
ると、図３（Ａ）に示したように、ラインセンサカメラ
６による撮影位置が光５と球状物１表面との接点８より
後方（光源４と反対側）にずれた位置ｅである場合に
は、該撮影位置ｅが常に陰となり（図中、陰は斜線によ
り示した。以下同じ）、撮影位置が接点８と一致した位
置ｆ及び接点８より手前側（光源４側）にずれた位置ｇ
である場合には、該撮影位置ｆ，ｇが常に光５が当たっ
た状態となる。従って、得られる二次元画像は、撮影位
置ｅの場合は全面が一様に暗い画面となり、また撮影位
置ｆ，ｇの場合は全面が一様に明るい画面となる。
ると、図３（Ａ）に示したように、ラインセンサカメラ
６による撮影位置が光５と球状物１表面との接点８より
後方（光源４と反対側）にずれた位置ｅである場合に
は、該撮影位置ｅが常に陰となり（図中、陰は斜線によ
り示した。以下同じ）、撮影位置が接点８と一致した位
置ｆ及び接点８より手前側（光源４側）にずれた位置ｇ
である場合には、該撮影位置ｆ，ｇが常に光５が当たっ
た状態となる。従って、得られる二次元画像は、撮影位
置ｅの場合は全面が一様に暗い画面となり、また撮影位
置ｆ，ｇの場合は全面が一様に明るい画面となる。
【００１６】そして、球状物１の表面に不良凸部が存在
する場合には、図３（Ｂ）〜（Ｄ）に示したように上記
二次元画像に明暗変化の異常が生じる。即ち、撮影位置
ｆ，ｇの場合には、（Ｂ），（Ｃ）図に示されているよ
うに、不良凸部９が球状物１の回転によりこれら撮影位
置ｇ，ｆの手前に移動してきたときに、該不良凸部９が
光５を遮ることにより撮影位置ｇ，ｆが陰になり、これ
により全面が明るい画面となるはずの上記二次元画面に
この陰による暗部分が現れる。また、撮影位置ｅの場合
には、（Ｄ）図に示されているように、不良凸部９が球
状物１の表面から突出しているのでこの不良凸部９が撮
影位置ｅに移動したときに、該不良凸部９に光５が当た
り、これにより本来全面暗い画面となるはずの上記二次
元画像にこの不良凸部が明部分として現れる。
する場合には、図３（Ｂ）〜（Ｄ）に示したように上記
二次元画像に明暗変化の異常が生じる。即ち、撮影位置
ｆ，ｇの場合には、（Ｂ），（Ｃ）図に示されているよ
うに、不良凸部９が球状物１の回転によりこれら撮影位
置ｇ，ｆの手前に移動してきたときに、該不良凸部９が
光５を遮ることにより撮影位置ｇ，ｆが陰になり、これ
により全面が明るい画面となるはずの上記二次元画面に
この陰による暗部分が現れる。また、撮影位置ｅの場合
には、（Ｄ）図に示されているように、不良凸部９が球
状物１の表面から突出しているのでこの不良凸部９が撮
影位置ｅに移動したときに、該不良凸部９に光５が当た
り、これにより本来全面暗い画面となるはずの上記二次
元画像にこの不良凸部が明部分として現れる。
【００１７】このように、球状物１の表面に生じた不良
凸部９が得られる二次元画像上に明暗変化の異常として
現れ、これにより不良凸部９を検出することができ、更
に得られた二次元画像に明部分或いは暗部分を膨張させ
る画像処理を施すことにより、上記不良凸部９による明
暗変化の異常が顕著化され、確実に不良凸部９を検出す
ることができるものである。
凸部９が得られる二次元画像上に明暗変化の異常として
現れ、これにより不良凸部９を検出することができ、更
に得られた二次元画像に明部分或いは暗部分を膨張させ
る画像処理を施すことにより、上記不良凸部９による明
暗変化の異常が顕著化され、確実に不良凸部９を検出す
ることができるものである。
【００１８】次に、ディンプルによる多数の凹部が表面
に形成されたゴルフボールを検査対象として上記と同様
に撮影すると、図４（Ａ）〜（Ｈ）に示したようにな
る。即ち、撮影位置ｅの場合、ゴルフボール１ａの回転
により撮影位置ｅにディンプル１０の縁部が移動すると
該撮影位置ｅに光が当たり（（Ｄ）図）、該ディンプル
１０の反対側の縁部により光が遮られて再び光が遮られ
るまで（（Ｅ）図）、撮影位置ｅが光に照らされ、ゴル
フボール１ａが（Ｄ）図の状態から（Ｅ）図の状態まで
回転する間撮影位置ｅは光が当たった状態となり、その
他の状態においては陰となる。従って、撮影位置ｅで撮
影した画像データから得られる二次元画像は、図５
（Ａ）に示したように、暗い背景１１上に上記ディンプ
ル１０部分が鹿子状の明部分１２として現れた画像とな
る。
に形成されたゴルフボールを検査対象として上記と同様
に撮影すると、図４（Ａ）〜（Ｈ）に示したようにな
る。即ち、撮影位置ｅの場合、ゴルフボール１ａの回転
により撮影位置ｅにディンプル１０の縁部が移動すると
該撮影位置ｅに光が当たり（（Ｄ）図）、該ディンプル
１０の反対側の縁部により光が遮られて再び光が遮られ
るまで（（Ｅ）図）、撮影位置ｅが光に照らされ、ゴル
フボール１ａが（Ｄ）図の状態から（Ｅ）図の状態まで
回転する間撮影位置ｅは光が当たった状態となり、その
他の状態においては陰となる。従って、撮影位置ｅで撮
影した画像データから得られる二次元画像は、図５
（Ａ）に示したように、暗い背景１１上に上記ディンプ
ル１０部分が鹿子状の明部分１２として現れた画像とな
る。
【００１９】また、撮影位置ｆの場合は、ディンプル１
０内に形成された陰部分が撮影位置ｆとなる（Ｄ）図の
状態から（Ｇ）図の状態までの間二次元画像に暗部分が
現れ、その他の状態においては明部分となり、撮影位置
ｇの場合も同様にディンプル１０内に形成された陰部分
が撮影位置ｇとなる（Ｃ）図の状態から（Ｆ）図の状態
までの間二次元画像に暗部分が現れ、その他の状態にお
いては明部分となる。従って、撮影位置ｆ又はｇで撮影
した画像データから得られる二次元画像は、明るい背景
上に上記ディンプル１０部分が鹿子状の暗部分として現
れた画像となり、上記図５（Ａ）の画像の明暗を反転さ
せたものと同様の画像となる。
０内に形成された陰部分が撮影位置ｆとなる（Ｄ）図の
状態から（Ｇ）図の状態までの間二次元画像に暗部分が
現れ、その他の状態においては明部分となり、撮影位置
ｇの場合も同様にディンプル１０内に形成された陰部分
が撮影位置ｇとなる（Ｃ）図の状態から（Ｆ）図の状態
までの間二次元画像に暗部分が現れ、その他の状態にお
いては明部分となる。従って、撮影位置ｆ又はｇで撮影
した画像データから得られる二次元画像は、明るい背景
上に上記ディンプル１０部分が鹿子状の暗部分として現
れた画像となり、上記図５（Ａ）の画像の明暗を反転さ
せたものと同様の画像となる。
【００２０】そして、このゴルフボール１ａ表面に不良
凸部が存在すると、ゴルフボール１ａ表面に現れる陰の
変化に異常が生じ、得られる二次元画像上の明暗変化に
異常が生じる。即ち、図４に示したように、撮影位置ｅ
の場合、ゴルフボール１ａ表面の陸部（ディンプルでな
い部分）１３に不良凸部９ａが存在すると、本来ディン
プル１０の光５に照らされた部分が撮影位置ｅとなる
（Ｄ）図から（Ｅ）図の状態までの間、この不良凸部９
ａによりその光５が遮られてこの部分が陰となる。従っ
て、二次元画像に明部分として現れるはずのディンプル
１０が消失し、図５（Ｂ）に示したように、本来あるべ
き明部分がなくなった画像となる（図中、丸で囲った部
分が明部分が消失した部分）。正常な画像である図５
（Ａ）と比べると本来あるべき明部分が消失しているの
が明確に判る。更に、不良凸部９ａがある程度大きなも
のであれば、この不良凸部９ａが撮影位置ｅになる図４
（Ａ）の状態で本来陰であるはずの撮影位置ｅが光の当
たった状態になり、二次元画像の本来暗部分であるべき
箇所に明部分が現れる。また、ディンプル１０内に不良
凸部９ｂが存在する場合も同様に、本来光５に照らされ
た部分が撮影位置ｅとなる（Ｄ）図から（Ｅ）図の状態
までの間、この不良凸部９ｂによりその光５が遮られて
この部分が陰となり、二次元画像に本来現れるべき明部
分が消失し、図５（Ｂ）と同様の画像が得られる。
凸部が存在すると、ゴルフボール１ａ表面に現れる陰の
変化に異常が生じ、得られる二次元画像上の明暗変化に
異常が生じる。即ち、図４に示したように、撮影位置ｅ
の場合、ゴルフボール１ａ表面の陸部（ディンプルでな
い部分）１３に不良凸部９ａが存在すると、本来ディン
プル１０の光５に照らされた部分が撮影位置ｅとなる
（Ｄ）図から（Ｅ）図の状態までの間、この不良凸部９
ａによりその光５が遮られてこの部分が陰となる。従っ
て、二次元画像に明部分として現れるはずのディンプル
１０が消失し、図５（Ｂ）に示したように、本来あるべ
き明部分がなくなった画像となる（図中、丸で囲った部
分が明部分が消失した部分）。正常な画像である図５
（Ａ）と比べると本来あるべき明部分が消失しているの
が明確に判る。更に、不良凸部９ａがある程度大きなも
のであれば、この不良凸部９ａが撮影位置ｅになる図４
（Ａ）の状態で本来陰であるはずの撮影位置ｅが光の当
たった状態になり、二次元画像の本来暗部分であるべき
箇所に明部分が現れる。また、ディンプル１０内に不良
凸部９ｂが存在する場合も同様に、本来光５に照らされ
た部分が撮影位置ｅとなる（Ｄ）図から（Ｅ）図の状態
までの間、この不良凸部９ｂによりその光５が遮られて
この部分が陰となり、二次元画像に本来現れるべき明部
分が消失し、図５（Ｂ）と同様の画像が得られる。
【００２１】更に、撮影位置ｆの場合は、陸部１３に不
良凸部９ａがあると、図４における（Ｃ）図の状態から
（Ｄ）図の状態において、本来明部分となるはずのディ
ンプル１０の前半部分が不良凸部９ａの陰になると共
に、図４（Ｈ）におけるディンプル１０が通過した後の
陸部１３部分が撮影位置ｆとなったときに、本来は明部
分となるはずのこの部分が依然として不良凸部９ａの陰
となり、本来（Ｄ）図から（Ｇ）図までのディンプル１
０の後半部分のみが二次元画像状に暗部分として現れる
はずが、（Ｃ）図から（Ｈ）図までのディンプル１０の
前端部からディンプル１０が通過した後の陸部１３部分
まで暗部分となり、ディンプル１０による暗部分が大き
くなる。また、ディンプル１０内に不良凸部９ｂがある
場合には、本来明部分となるはずの（Ｃ）図から（Ｄ）
図までのディンプル１０前半部分が不良凸部９ｂの陰に
なり、陸部１３の不良凸部９ａの場合と同様に、ディン
プル１０による暗部分が大きくなる。そして、撮影位置
ｇの場合も、上記撮影位置ｆの場合と同様に、本来明部
分となるはずの（Ｂ）図から（Ｃ）図までのディンプル
１０前半部分が不良凸部９ａ又は９ｂの陰になると共
に、（Ｆ）図から（Ｇ）図までの本来明部分となるはず
のディンプル１０が通過した後の陸部１３部分が不良凸
部９ａの陰となり、ディンプル１０部分を示す二次元画
像上の暗部分が本来よりも大きくなる。
良凸部９ａがあると、図４における（Ｃ）図の状態から
（Ｄ）図の状態において、本来明部分となるはずのディ
ンプル１０の前半部分が不良凸部９ａの陰になると共
に、図４（Ｈ）におけるディンプル１０が通過した後の
陸部１３部分が撮影位置ｆとなったときに、本来は明部
分となるはずのこの部分が依然として不良凸部９ａの陰
となり、本来（Ｄ）図から（Ｇ）図までのディンプル１
０の後半部分のみが二次元画像状に暗部分として現れる
はずが、（Ｃ）図から（Ｈ）図までのディンプル１０の
前端部からディンプル１０が通過した後の陸部１３部分
まで暗部分となり、ディンプル１０による暗部分が大き
くなる。また、ディンプル１０内に不良凸部９ｂがある
場合には、本来明部分となるはずの（Ｃ）図から（Ｄ）
図までのディンプル１０前半部分が不良凸部９ｂの陰に
なり、陸部１３の不良凸部９ａの場合と同様に、ディン
プル１０による暗部分が大きくなる。そして、撮影位置
ｇの場合も、上記撮影位置ｆの場合と同様に、本来明部
分となるはずの（Ｂ）図から（Ｃ）図までのディンプル
１０前半部分が不良凸部９ａ又は９ｂの陰になると共
に、（Ｆ）図から（Ｇ）図までの本来明部分となるはず
のディンプル１０が通過した後の陸部１３部分が不良凸
部９ａの陰となり、ディンプル１０部分を示す二次元画
像上の暗部分が本来よりも大きくなる。
【００２２】このように、本発明の外観検査方法によれ
ば、検査対象の球状物１が表面にディンプル１０による
多数の凹部を有するゴルフボール１ａであっても、該ゴ
ルフボール１ａの表面に生じた不良凸部９ａ，９ｂが得
られる二次元画像上に明暗変化の異常として現れ、これ
により不良凸部９ａ，９ｂを検出することができる。
ば、検査対象の球状物１が表面にディンプル１０による
多数の凹部を有するゴルフボール１ａであっても、該ゴ
ルフボール１ａの表面に生じた不良凸部９ａ，９ｂが得
られる二次元画像上に明暗変化の異常として現れ、これ
により不良凸部９ａ，９ｂを検出することができる。
【００２３】本発明の外観検査方法は、上述のようにし
て得られた二次元画像上に生じた明暗変化の異常を検出
することにより、球状物１の表面に存在する不良凸部
９，９ａ，９ｂを検出するものであるが、この場合二次
元画像上に生じた明暗変化の検出は、検査員が二次元画
像を確認して判別することができるが、正常な明暗変化
をコンピュータ等の判定装置に記憶させておき、これと
得られた二次元画像の明暗変化とを比較して自動的に判
別するようにしてもよい。この場合、上記判定装置に記
憶させておく正常な明暗変化のデータとしては、正常な
二次元画像データそのものとしてもよいが、明部分又は
暗部分の有無，密度，ばらつき，総面積等のデータとす
ることもでき、これにより検査対象がゴルフボールであ
る場合に、検査時の該ゴルフボールを上記支持アーム
２，２で支持する際の取り付け方向（ゴルフボールの検
査面のズレ）を考慮することなく、容易に検査を行うこ
とができる。
て得られた二次元画像上に生じた明暗変化の異常を検出
することにより、球状物１の表面に存在する不良凸部
９，９ａ，９ｂを検出するものであるが、この場合二次
元画像上に生じた明暗変化の検出は、検査員が二次元画
像を確認して判別することができるが、正常な明暗変化
をコンピュータ等の判定装置に記憶させておき、これと
得られた二次元画像の明暗変化とを比較して自動的に判
別するようにしてもよい。この場合、上記判定装置に記
憶させておく正常な明暗変化のデータとしては、正常な
二次元画像データそのものとしてもよいが、明部分又は
暗部分の有無，密度，ばらつき，総面積等のデータとす
ることもでき、これにより検査対象がゴルフボールであ
る場合に、検査時の該ゴルフボールを上記支持アーム
２，２で支持する際の取り付け方向（ゴルフボールの検
査面のズレ）を考慮することなく、容易に検査を行うこ
とができる。
【００２４】また、本発明の外観検査方法は、上記二次
元画像から不良凸部による明暗変化の異常を検出する
際、該二次元画像に明部分又は暗部分を膨張させる画像
処理を施し、明暗変化の異常を顕著化させるものであ
り、これにより不良凸部の検出を容易かつ確実に行うよ
うにしたものである。例えば、図５（Ｂ）に示した二次
元画像に、該二次元画像に現れたディンプル部分を示す
全明部分１２を均等に膨張させる画像処理を施すことに
より、図６に示したように、ほとんどの暗部分が膨張し
た明部分により消失し、不良凸部の存在により本来明部
分であるはずの部分が暗部分となった異常箇所（図５
（Ａ）中、丸で囲った部分）のみが、大きな暗部分１４
として残り、明暗変化の異常が極めて顕著となる。これ
により、不良凸部の存在による明暗変化の異常を極めて
容易かつ確実に検出されるものである。なお、この画像
処理は、通常のコンピュータ等の画像処理装置（画像処
理手段）を用いて容易に行うことができ、上記二次元画
像を得るための画像変換器や異常の判定を行うための判
定装置として用いたコンピュータを画像処理装置として
兼用することができる。
元画像から不良凸部による明暗変化の異常を検出する
際、該二次元画像に明部分又は暗部分を膨張させる画像
処理を施し、明暗変化の異常を顕著化させるものであ
り、これにより不良凸部の検出を容易かつ確実に行うよ
うにしたものである。例えば、図５（Ｂ）に示した二次
元画像に、該二次元画像に現れたディンプル部分を示す
全明部分１２を均等に膨張させる画像処理を施すことに
より、図６に示したように、ほとんどの暗部分が膨張し
た明部分により消失し、不良凸部の存在により本来明部
分であるはずの部分が暗部分となった異常箇所（図５
（Ａ）中、丸で囲った部分）のみが、大きな暗部分１４
として残り、明暗変化の異常が極めて顕著となる。これ
により、不良凸部の存在による明暗変化の異常を極めて
容易かつ確実に検出されるものである。なお、この画像
処理は、通常のコンピュータ等の画像処理装置（画像処
理手段）を用いて容易に行うことができ、上記二次元画
像を得るための画像変換器や異常の判定を行うための判
定装置として用いたコンピュータを画像処理装置として
兼用することができる。
【００２５】ここで、本発明の外観検査方法では、上述
したように、上記ラインセンサカメラ６による撮影位置
は、上記光５と球状物１表面との接点８より後方（光源
と反対側）にずれた位置ｅであっても、該接点８より手
前側（光源側）にずれた位置ｇであっても、該接点８と
一致した位置ｆであってもよいが、表面にディンプルに
よる多数の凹部を有するゴルフボールの外観検査を行う
場合には、光５と球状物１表面との接点８より後方（光
源と反対側）にずれた撮影位置ｅにより検査を行うこと
が好ましい。
したように、上記ラインセンサカメラ６による撮影位置
は、上記光５と球状物１表面との接点８より後方（光源
と反対側）にずれた位置ｅであっても、該接点８より手
前側（光源側）にずれた位置ｇであっても、該接点８と
一致した位置ｆであってもよいが、表面にディンプルに
よる多数の凹部を有するゴルフボールの外観検査を行う
場合には、光５と球状物１表面との接点８より後方（光
源と反対側）にずれた撮影位置ｅにより検査を行うこと
が好ましい。
【００２６】即ち、上述したように、接点８より手前側
（光源側）にずれた撮影位置ｇや該接点８と一致した撮
影位置ｆの場合、得られる二次元画像に現れる明暗変化
の異常は、該二次元画像上に鹿子状に多数存在する暗部
の一部が単に大きくなるだけであり、その判定が困難な
場合があると共に上記画像処理によってその異常を顕著
化する効果も低いものであるが、接点８より後方（光源
と反対側）にずれた撮影位置ｅの場合は、鹿子状に現れ
る明部の一部が完全に消失するものであり、このため明
暗変化の異常の検出が撮影位置ｆ，ｇの場合よりも遥か
に容易であり、かつ上記画像処理によって明暗変化の異
常を顕著化することにより、この明暗変化の異常が極め
て明確となるものである。また、接点８と一致した撮影
位置ｆの場合には、球状物１の表面に生じた問題となら
ないような小さな歪みによっても明暗変化の異常が現
れ、不良凸部のみを確実に検出することができない場合
がある。
（光源側）にずれた撮影位置ｇや該接点８と一致した撮
影位置ｆの場合、得られる二次元画像に現れる明暗変化
の異常は、該二次元画像上に鹿子状に多数存在する暗部
の一部が単に大きくなるだけであり、その判定が困難な
場合があると共に上記画像処理によってその異常を顕著
化する効果も低いものであるが、接点８より後方（光源
と反対側）にずれた撮影位置ｅの場合は、鹿子状に現れ
る明部の一部が完全に消失するものであり、このため明
暗変化の異常の検出が撮影位置ｆ，ｇの場合よりも遥か
に容易であり、かつ上記画像処理によって明暗変化の異
常を顕著化することにより、この明暗変化の異常が極め
て明確となるものである。また、接点８と一致した撮影
位置ｆの場合には、球状物１の表面に生じた問題となら
ないような小さな歪みによっても明暗変化の異常が現
れ、不良凸部のみを確実に検出することができない場合
がある。
【００２７】この場合、撮影位置ｅの接点８からのズレ
幅ｗ（図３（Ａ）及び図４（Ａ）参照）は、検出しよう
とする不良凸部９，９ａ，９ｂの大きさや球状物１表面
の曲率（球状物１の大きさ）に応じて適宜決定される。
即ち、ズレ幅ｗが小さいと、光５と球状物１表面との接
点８から撮影位置ｅまでの高低差ｈが小さくなり、球状
物１表面に生じた問題とならないような小さな歪みや凸
部でもこれに光が当たって明暗変化の異常として検出さ
れてしまい、一方ズレ幅ｗが大きいと上記高低差ｈが大
きくなり、大きな不良凸部しか検出できなくなる。従っ
て、これらを考慮し求められる検査精度や球状物１の種
類に応じてズレ幅ｗを適宜決定すればよく、ゴルフボー
ルの検査にあっては、ズレ幅ｗを０．１〜１０ｍｍ程度
に設定することが好ましく、これにより上記高低差は
２．５ｍｍ以下となる。
幅ｗ（図３（Ａ）及び図４（Ａ）参照）は、検出しよう
とする不良凸部９，９ａ，９ｂの大きさや球状物１表面
の曲率（球状物１の大きさ）に応じて適宜決定される。
即ち、ズレ幅ｗが小さいと、光５と球状物１表面との接
点８から撮影位置ｅまでの高低差ｈが小さくなり、球状
物１表面に生じた問題とならないような小さな歪みや凸
部でもこれに光が当たって明暗変化の異常として検出さ
れてしまい、一方ズレ幅ｗが大きいと上記高低差ｈが大
きくなり、大きな不良凸部しか検出できなくなる。従っ
て、これらを考慮し求められる検査精度や球状物１の種
類に応じてズレ幅ｗを適宜決定すればよく、ゴルフボー
ルの検査にあっては、ズレ幅ｗを０．１〜１０ｍｍ程度
に設定することが好ましく、これにより上記高低差は
２．５ｍｍ以下となる。
【００２８】なお、本発明検査方法により、不良凸部あ
りと判定されたゴルフボールは、判定を行うコンピュー
タ等の判定装置と連動させた選別装置によって自動的に
取り除くようにすることができ、これにより外観検査か
ら不良品除去までの作業を完全自動化することも可能で
ある。
りと判定されたゴルフボールは、判定を行うコンピュー
タ等の判定装置と連動させた選別装置によって自動的に
取り除くようにすることができ、これにより外観検査か
ら不良品除去までの作業を完全自動化することも可能で
ある。
【００２９】このように、本発明の外観検査方法及び装
置は、検査対象が球体であることを利用して、その表面
の所定位置３に接線方向に沿って光５を照射した際に球
状物１、１ａ表面の不良凸部９，９ａ，９ｂが光を遮り
又は該不良凸部９，９ａ，９ｂに光５が当たることによ
り上記所定位置３に生じる明暗変化の異常を、該所定位
置３における光５の照射方向と直交する直線７上を撮影
するラインセンサカメラ６で検出するもので、更にこの
明暗変化の異常を上記画像処理によって顕著化させ、該
明暗変化の異常を確実に検出するようにしたものであ
り、従来検出することが困難であった球面上の小さな膨
らみである不良凸部を確実に検出することができるもの
である。また、光５の照射方向が撮影位置の接線方向で
あるためラインセンサカメラ６による撮影方向を光５の
照射方向から４５〜９０度ずらした方向とすることがで
き、球状物１，１ａの表面が光沢を有するものであって
も、該表面で反射した反射光がラインセンサカメラ６に
直接入って、得られる画像に明確な明暗変化が得られな
くなるようなことがなく、不良凸部による明暗変化の異
常が確実に画像に現れるものである。
置は、検査対象が球体であることを利用して、その表面
の所定位置３に接線方向に沿って光５を照射した際に球
状物１、１ａ表面の不良凸部９，９ａ，９ｂが光を遮り
又は該不良凸部９，９ａ，９ｂに光５が当たることによ
り上記所定位置３に生じる明暗変化の異常を、該所定位
置３における光５の照射方向と直交する直線７上を撮影
するラインセンサカメラ６で検出するもので、更にこの
明暗変化の異常を上記画像処理によって顕著化させ、該
明暗変化の異常を確実に検出するようにしたものであ
り、従来検出することが困難であった球面上の小さな膨
らみである不良凸部を確実に検出することができるもの
である。また、光５の照射方向が撮影位置の接線方向で
あるためラインセンサカメラ６による撮影方向を光５の
照射方向から４５〜９０度ずらした方向とすることがで
き、球状物１，１ａの表面が光沢を有するものであって
も、該表面で反射した反射光がラインセンサカメラ６に
直接入って、得られる画像に明確な明暗変化が得られな
くなるようなことがなく、不良凸部による明暗変化の異
常が確実に画像に現れるものである。
【００３０】更に、本発明の外観検査方法及び装置は、
検査対象の球状物１が表面に多数の凹部（ディンプル）
を有するゴルフボール１ａであっても確実に不良凸部９
ａ，９ｂと正常なゴルフボール１ａ表面とを識別するこ
とができ、高精度な外観検査を自動的に行うことができ
るものである。即ち、ゴルフボール１ａについて本発明
の外観検査を行うと、表面に存在するディンプル（凹
部）１０による多数の明部或いは暗部が鹿子状に現れた
二次元画像が得られるが、このようなゴルフボール１ａ
表面に不良凸部９ａ，９ｂが存在すると、該不良凸部９
ａ，９ｂの位置がディンプル１０内であってもなくて
も、該不良凸部９ａ，９ｂが光を遮ることにより、又は
該不良凸部９ａ，９ｂに光が当たることにより、二次元
画像上に現れる明暗変化に必ず異常が生じ、これをもっ
て不良凸部９ａ，９ｂの存在を確認することができ、更
に二次元画像上の明部分或いは暗部分を膨張させる画像
処理によって、この不良凸部９ａ，９ｂによる明暗変化
の異常を顕著化することにより不良凸部９ａ，９ｂによ
る明暗変化の異常をディンプル１０による正常な明暗変
化と明確に識別して、不良凸部９ａ，９ｂを確実に検出
することができるものである。
検査対象の球状物１が表面に多数の凹部（ディンプル）
を有するゴルフボール１ａであっても確実に不良凸部９
ａ，９ｂと正常なゴルフボール１ａ表面とを識別するこ
とができ、高精度な外観検査を自動的に行うことができ
るものである。即ち、ゴルフボール１ａについて本発明
の外観検査を行うと、表面に存在するディンプル（凹
部）１０による多数の明部或いは暗部が鹿子状に現れた
二次元画像が得られるが、このようなゴルフボール１ａ
表面に不良凸部９ａ，９ｂが存在すると、該不良凸部９
ａ，９ｂの位置がディンプル１０内であってもなくて
も、該不良凸部９ａ，９ｂが光を遮ることにより、又は
該不良凸部９ａ，９ｂに光が当たることにより、二次元
画像上に現れる明暗変化に必ず異常が生じ、これをもっ
て不良凸部９ａ，９ｂの存在を確認することができ、更
に二次元画像上の明部分或いは暗部分を膨張させる画像
処理によって、この不良凸部９ａ，９ｂによる明暗変化
の異常を顕著化することにより不良凸部９ａ，９ｂによ
る明暗変化の異常をディンプル１０による正常な明暗変
化と明確に識別して、不良凸部９ａ，９ｂを確実に検出
することができるものである。
【００３１】なお、本発明の外観検査方法及び装置は、
上記実施例に限定されるものではなく、適宜変更するこ
とができる。例えば、球状物１，１ａを支持回転させる
回転装置や照明装置等は上記以外のものを用いてもよ
く、その他の構成についても本発明の要旨を逸脱しない
限り種々変更して差し支えない。
上記実施例に限定されるものではなく、適宜変更するこ
とができる。例えば、球状物１，１ａを支持回転させる
回転装置や照明装置等は上記以外のものを用いてもよ
く、その他の構成についても本発明の要旨を逸脱しない
限り種々変更して差し支えない。
【００３２】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の球状物の
外観検査方法及び装置によれば、球面上に生じた僅かな
膨らみである不良凸部を確実に検出することができると
共に、その検出作業を自動化することが可能であり、し
かも多くの凹部を有する球面上に生じた小さな不良凸部
であっても確実に検出することができ、ゴルフボールの
外観検査に好適に使用することができるものである。
外観検査方法及び装置によれば、球面上に生じた僅かな
膨らみである不良凸部を確実に検出することができると
共に、その検出作業を自動化することが可能であり、し
かも多くの凹部を有する球面上に生じた小さな不良凸部
であっても確実に検出することができ、ゴルフボールの
外観検査に好適に使用することができるものである。
【図１】本発明のゴルフボールの外観の検査方法及びそ
の装置の一例を示す概略図であり、（Ａ）は斜視図、
（Ｂ）は側面図である。
の装置の一例を示す概略図であり、（Ａ）は斜視図、
（Ｂ）は側面図である。
【図２】同検査方法及び装置における球状物、照射光及
びラインセンサカメラによる撮影位置の関係を説明する
説明図である。
びラインセンサカメラによる撮影位置の関係を説明する
説明図である。
【図３】同検査方法及び装置による外観検査の原理を説
明する説明図である。
明する説明図である。
【図４】同検査方法及び装置によるゴルフボールの外観
検査の原理を説明する説明図である。
検査の原理を説明する説明図である。
【図５】同検査方法及び装置によるゴルフボールの外観
検査により得られる二次元画像を示すもので、（Ａ）は
正常なゴルフボールの二次元画像、（Ｂ）は不良凸部を
有するゴルフボールの二次元画像である。
検査により得られる二次元画像を示すもので、（Ａ）は
正常なゴルフボールの二次元画像、（Ｂ）は不良凸部を
有するゴルフボールの二次元画像である。
【図６】図５（Ｂ）の二次元画像に明部分を膨張させる
画像処理を施した画像を示すものである。
画像処理を施した画像を示すものである。
１ 球状物 １ａ ゴルフボール ２ 支持アーム（回転手段） ３ 所定位置 ４ 照明装置（照明手段） ５ 光 ６ ラインセンサカメラ ７ 光の照射方向と直交する直線 ８ 光と球状物表面との接点 ９，９ａ，９ｂ 不良凸部 １０ ディンプル １１ 暗部分 １２ 明部分 １３ 陸部（ディンプルでないゴルフボール表面） １４ 画像処理により顕著化された明暗変化の異常部分 ａ 光の照射方向 ｂ，ｃ 球状物の回転方向 ｅ，ｆ，ｇ 撮影位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−99360（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−172549（ＪＰ，Ａ) 特開 平９−61364（ＪＰ，Ａ) 特開 平９−61363（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−219441（ＪＰ，Ａ) 実開 平４−106751（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) G01B 11/00 - 11/30 G01N 21/88 - 21/89
Claims (7)
- 【請求項１】 球状物表面の所定位置に該所定位置の接
線方向に沿って光を照射しながら該球状物を上記光の照
射方向に沿って回転させると共に、上記所定位置付近に
おける球状物表面を光の照射方向と直交する直線に沿っ
てラインセンサカメラで撮影し、該ラインセンサカメラ
により取り込んだ画像データから球状物表面の凹凸が明
暗変化で表された二次元画像を得、該二次元画像に明部
分或いは暗部分を膨張させる画像処理を施して上記球状
物表面に存在する不良凸部が上記光を遮ることによって
上記二次元画像上に現れる明暗変化の異常を顕著化さ
せ、この顕著化された明暗変化の異常を検出することに
より、上記不良凸部の存在を検出することを特徴とする
球状物の外観検査方法。 - 【請求項２】 ラインセンサカメラによる撮影位置が、
上記所定位置における光と球状物表面との接点から光源
と反対の方向に若干ずれた位置である請求項１記載の外
観検査方法。 - 【請求項３】 光の照射方向とラインセンサカメラの撮
影方向とのなす角度が４５〜９０度となるように設定す
る請求項１又は２記載の外観検査方法。 - 【請求項４】 球状物がゴルフボールである請求項１乃
至３のいずれか１項に記載の外観検査方法。 - 【請求項５】 被検査物である球状物を保持して一定回
転方向に所定の速度で回転させる回転手段と、 上記球状物表面の所定位置に、該所定位置における球状
物の回転方向に沿った接線方向に沿って光を照射する照
明手段と、 上記所定位置付近における上記球状物表面を光の照射方
向と直交する直線に沿って撮影するラインセンサカメラ
と、 該ラインセンサカメラにより取り込んだ画像データから
二次元画像を得る画像変換手段と、 画像変換手段により得られた二次元画像に画像処理を施
して、該二次元画像上の明部分或いは暗部分を膨張させ
る画像処理手段とを具備してなり、 上記回転手段により回転する球状物表面に上記照明手段
により光を照射すると共に、この回転する球状物表面を
上記ラインセンサカメラにより撮影し、該ラインセンサ
カメラにより取り込んだ画像データから上記画像変換手
段により球状物表面の凹凸が明暗変化で表された二次元
画像を得、上記画像処理手段によって該二次元画像に明
部分或いは暗部分を膨張させる画像処理を施して、上記
球状物表面に存在する不良凸部が上記光を遮ることによ
って上記二次元画像上に現れる明暗変化の異常を顕著化
させ、この顕著化された明暗変化の異常を検出すること
により、上記不良凸部の存在を検出するように構成した
ことを特徴とする球状物の外観検査装置。 - 【請求項６】 ラインセンサカメラによる撮影位置が、
上記所定位置における光と球状物表面との接点から光の
光源と反対側に若干ずれた位置となるように設定された
請求項５記載の外観検査装置。 - 【請求項７】 照明手段による光の照射方向とラインセ
ンサカメラの撮影方向とのなす角度が４５〜９０度とな
るように設定された請求項５又は６記載の外観検査装
置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7242483A JP2904069B2 (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 球状物の外観検査方法及びその検査装置 |
| US08/703,695 US5703687A (en) | 1995-08-28 | 1996-08-27 | Method and apparatus for inspecting the outer appearance of a spherical article |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7242483A JP2904069B2 (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 球状物の外観検査方法及びその検査装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0961134A JPH0961134A (ja) | 1997-03-07 |
| JP2904069B2 true JP2904069B2 (ja) | 1999-06-14 |
Family
ID=17089763
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7242483A Expired - Fee Related JP2904069B2 (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | 球状物の外観検査方法及びその検査装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5703687A (ja) |
| JP (1) | JP2904069B2 (ja) |
Families Citing this family (23)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09292349A (ja) * | 1996-04-25 | 1997-11-11 | Bridgestone Sports Co Ltd | ゴルフボールの外観検査方法及びその装置 |
| JPH1130508A (ja) * | 1997-07-11 | 1999-02-02 | Bridgestone Sports Co Ltd | ゴルフボールの表面形状測定方法及び装置 |
| US6630998B1 (en) | 1998-08-13 | 2003-10-07 | Acushnet Company | Apparatus and method for automated game ball inspection |
| US9521999B2 (en) | 2005-09-13 | 2016-12-20 | Arthrex, Inc. | Fully-threaded bioabsorbable suture anchor |
| US8343186B2 (en) | 2004-04-06 | 2013-01-01 | Arthrex, Inc. | Fully threaded suture anchor with transverse anchor pin |
| US6498643B1 (en) * | 2000-11-13 | 2002-12-24 | Ball Semiconductor, Inc. | Spherical surface inspection system |
| US6462812B1 (en) * | 2000-11-21 | 2002-10-08 | Callaway Golf Company | Golf ball indicia verification system |
| JP2003240521A (ja) * | 2002-02-21 | 2003-08-27 | Bridgestone Corp | 被検体の外観・形状検査方法とその装置、及び、被検体の外観・形状検出装置 |
| US6608687B1 (en) * | 2002-05-10 | 2003-08-19 | Acushnet Company | On line measuring of golf ball centers |
| US7055363B2 (en) * | 2004-02-11 | 2006-06-06 | Acushnet Company | Method of calibrating a detector and calibration sphere for the same |
| US7972221B2 (en) * | 2004-03-10 | 2011-07-05 | Acushnet Company | Method of spherical object orientation and orienter for the same |
| US7170592B2 (en) | 2004-03-10 | 2007-01-30 | Acushnet Company | Method of inspecting a sphere without orienting the sphere |
| EP1762186B1 (en) | 2005-09-12 | 2011-02-16 | Arthrex, Inc. | Suture anchor with eyelet |
| JP5133762B2 (ja) * | 2008-04-14 | 2013-01-30 | 株式会社ブリヂストン | ゴルフボールの外観検査方法 |
| US7777871B2 (en) * | 2008-04-29 | 2010-08-17 | Acushnet Company | Apparatus for measuring physical properties of golf balls and cores |
| US8063968B2 (en) * | 2008-07-23 | 2011-11-22 | Lockheed Martin Corporation | Device for detecting an image of a nonplanar surface |
| JP2013034496A (ja) * | 2011-08-03 | 2013-02-21 | Shinei Computer Kk | ゴルフボール選別機 |
| KR101358177B1 (ko) * | 2012-04-03 | 2014-02-07 | 양서일 | 골프공 검사장치 |
| KR101436933B1 (ko) * | 2013-07-05 | 2014-09-02 | 김선수 | 파손골프공 선별 알림장치 |
| DE102016204495A1 (de) * | 2016-03-18 | 2017-09-21 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Vorrichtung und Verfahren zur automatisierten visuellen Kontrolle einer Oberfläche mindestens eines sphärischen Körpers |
| DE102016204493B3 (de) * | 2016-03-18 | 2017-06-08 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Vorrichtung zur Kontrolle einer Oberfläche eines sphärischen Körpers |
| DE102016204492B4 (de) * | 2016-03-18 | 2021-07-08 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Vorrichtung zur Kontrolle einer Oberfläche eines sphärischen Körpers |
| CN112903719B (zh) * | 2021-01-21 | 2022-12-06 | 荣旗工业科技(苏州)股份有限公司 | 镜片检测用的ccd相机角度调节系统及方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4398825A (en) * | 1981-02-17 | 1983-08-16 | General Motors Corporation | Optical scanner for ball inspection |
| FR2700007B1 (fr) * | 1992-12-29 | 1995-03-10 | Fabrication Combustibles Ste Fra | Procédé et dispositif optiques de classification automatique de pastilles cylindriques de combustible nucléaire. |
-
1995
- 1995-08-28 JP JP7242483A patent/JP2904069B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1996
- 1996-08-27 US US08/703,695 patent/US5703687A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5703687A (en) | 1997-12-30 |
| JPH0961134A (ja) | 1997-03-07 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2904069B2 (ja) | 球状物の外観検査方法及びその検査装置 | |
| JP6447637B2 (ja) | 表面欠陥検出装置、表面欠陥検出方法、及び鋼材の製造方法 | |
| JPH09292349A (ja) | ゴルフボールの外観検査方法及びその装置 | |
| JP4739044B2 (ja) | 外観検査装置 | |
| JP2006234771A (ja) | 金属ロールの表面欠陥検査方法およびその装置 | |
| JP3972749B2 (ja) | 検査装置および貫通孔の検査方法 | |
| JP2007017377A (ja) | 蛍光探傷装置および蛍光探傷方法 | |
| CN110231352A (zh) | 图像检查装置、图像检查方法以及图像检查程序 | |
| JP6624161B2 (ja) | 塗装金属板の塗膜膨れ幅測定装置および塗装金属板の塗膜膨れ幅の測定方法 | |
| JP2010048602A (ja) | プリント基板検査装置及び検査方法 | |
| JP2002148195A (ja) | 表面検査装置及び表面検査方法 | |
| JP4910800B2 (ja) | ネジ部品の検査装置および検査方法 | |
| JP6512585B1 (ja) | 部品外観自動検査装置 | |
| JP2001004348A (ja) | ガラス容器外周面の凹凸検査方法及び装置 | |
| JPH04194701A (ja) | 画像入力方法およびその装置 | |
| JP3202089B2 (ja) | 周期性パターンの表面欠陥検査方法 | |
| JP2019101047A (ja) | 部品外観自動検査装置 | |
| KR102433319B1 (ko) | Led 광원용 확산 렌즈 비전 검사 방법 | |
| JP6906779B1 (ja) | 半導体チップの検査方法及び装置 | |
| JPH03158708A (ja) | 外観検査方法 | |
| TWI644096B (zh) | 具狹縫結構之瑕疵檢測光源裝置與利用該光源裝置之瑕疵檢測系統 | |
| JP2023016347A (ja) | 異常検査システム、異常検査方法及びプログラム | |
| JP2531750B2 (ja) | カムの検査装置 | |
| JP3599932B2 (ja) | 外観検査装置 | |
| Seulin et al. | Simulation process for the design and optimization of a machine vision system for specular surface inspection |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080326 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090326 Year of fee payment: 10 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090326 Year of fee payment: 10 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100326 Year of fee payment: 11 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100326 Year of fee payment: 11 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110326 Year of fee payment: 12 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110326 Year of fee payment: 12 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120326 Year of fee payment: 13 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120326 Year of fee payment: 13 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130326 Year of fee payment: 14 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130326 Year of fee payment: 14 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140326 Year of fee payment: 15 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |