JPH09291263A - ポリ酢酸ビニル樹脂系エマルジョン接着剤組成物 - Google Patents

ポリ酢酸ビニル樹脂系エマルジョン接着剤組成物

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JPH09291263A
JPH09291263A JP10807996A JP10807996A JPH09291263A JP H09291263 A JPH09291263 A JP H09291263A JP 10807996 A JP10807996 A JP 10807996A JP 10807996 A JP10807996 A JP 10807996A JP H09291263 A JPH09291263 A JP H09291263A
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JP
Japan
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vinyl acetate
monomer
polyvinyl acetate
emulsion
acetate resin
Prior art date
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Pending
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JP10807996A
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English (en)
Inventor
Junichiro Nakajima
潤一郎 中島
Nobuyuki Okinaga
信幸 沖永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水可溶変性澱粉を保護コロイドに使用し、ポ
リ酢酸ビニル樹脂系エマルジョン接着剤の初期接着性を
著しく向上させたポリ酢酸ビニル樹脂系エマルジョン接
着剤組成物を提供する。 【解決手段】 酢酸ビニルモノマー単独、もしくは酢酸
ビニルモノマー及び該酢酸ビニルモノマーと共重合可能
なモノマーからなるモノマー組成物が、保護コロイドと
して水可溶変性澱粉を用いて乳化重合されたポリ酢酸ビ
ニル樹脂系エマルジョンであって、エチレン−酢酸ビニ
ル系共重合体エマルジョンを含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙管用、木工用、
紙包装用等に用いられるポリ酢酸ビニル樹脂系エマルジ
ョン接着剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリ酢酸ビニル樹脂系エマルジョ
ンは、主としてポリビニルアルコール(以下、PVAと
いう)を保護コロイドに使用して乳化重合するこにより
製造されている。PVAを使用することにより、エマル
ジョンの製造が容易で、任意の粘度のものを製造するこ
とができ、接着性能の優れたものが得られる。しかし、
このようにして得られたポリ酢酸ビニル系エマルジョン
は、低温時に粘度が上昇したり、低温での造膜性が劣る
という問題点があった。
【0003】このため、特開平6−93007号公報に
は、上記PVAの問題点を解決するために、全単量体に
対して10〜200重量%の水可溶変性澱粉を保護コロ
イドに使用して乳化重合する方法が開示されている。し
かしながら、水可溶変性澱粉を保護コロイドに使用し乳
化重合により得られたポリ酢酸ビニル樹脂系エマルジョ
ン接着剤組成物は、初期接着性が劣り、作業性が悪いと
いう問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされ、その目的は、水可溶変性澱粉を保護コ
ロイドに使用し、ポリ酢酸ビニル樹脂系エマルジョン接
着剤の初期接着性を著しく向上させたポリ酢酸ビニル樹
脂系エマルジョン接着剤組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のポリ酢酸ビニル
樹脂系エマルジョン接着剤組成物は、酢酸ビニルモノマ
ー単独、もしくは酢酸ビニルモノマー及び該酢酸ビニル
モノマーと共重合可能なモノマーからなるモノマー組成
物が、保護コロイドとして全モノマー量の5〜200重
量%の水可溶変性澱粉を用いて乳化重合されたポリ酢酸
ビニル樹脂系エマルジョンであって、前記全モノマー量
に対して10〜300重量%のエチレン−酢酸ビニル系
共重合体エマルジョンを含有することを特徴とするもの
である。
【0006】本発明で用いられる酢酸ビニルモノマーと
共重合可能なモノマーとしては、(メタ)アクリル酸、
メチル(メタ)アクリレート、エチルアクリレート、ブ
チルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、グリシジ
ル(メタ)アクリレート、エチレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、プロピレングリコールモノ(メタ)
アクリレート等が挙げられ、これらは単独で用いられて
もよく、2種以上が併用されてもよい。
【0007】本発明で用いられる水可溶変性澱粉として
は、水に可溶となるように変性されたものであり、部分
的あるいは完全に水や熱水に可溶で、保護コロイドとな
るものであれば、エーテル化やエステル化の種類、置換
基、置換度にかかわらず使用可能である。これらの水可
溶変性澱粉は二種以上が併用されてもよく、公知のポリ
ビニルアルコール、乳化剤と併用されてもよい。上記水
可溶変性澱粉の市販品としては、例えば、エーテル化澱
粉、エステル化澱粉等が挙げられる。
【0008】上記水可溶変性澱粉の使用量は、少なくな
ると保護コロイドが得られず、多くなると重合中に粘度
が上昇し、極端な場合にはゲル化を起こすので、全モノ
マー〔上記酢酸ビニルモノマー単独又は上記モノマー組
成物〕量に対して5〜200重量%である。
【0009】本発明で用いられるエチレン−酢酸ビニル
系共重合体の市販品としては、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−酢酸ビニル−アクリル共重合体等が
挙げられる。
【0010】本発明において、ポリ酢酸ビニル樹脂エマ
ルジョンに、エチレン−酢酸ビニル系共重合体エマルジ
ョンを含有させる方法としては、(1)上記酢酸ビニル
モノマー単独又は上記モノマー組成物を、保護コロイド
として全モノマー量の5〜200重量%の水可溶変性澱
粉を用いて乳化重合したポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョ
ンに、エチレン−酢酸ビニル系共重合体エマルジョンを
ブレンドする方法、(2)上記酢酸ビニルモノマー単独
又は上記モノマー組成物を、保護コロイドとして全モノ
マー量の5〜200重量%の水可溶変性澱粉を用いて、
エチレン−酢酸ビニル系共重合体の存在下で乳化重合す
る方法などが挙げられる。
【0011】上記エチレン−酢酸ビニル系共重合体の使
用量は、少なくなると初期接着力が不十分であり、多く
なると乾燥後の皮膜の弾性率が低下するので、全モノマ
ー〔上記酢酸ビニルモノマー単独又は上記モノマー組成
物〕量の10〜300重量%である。
【0012】上記乳化重合時に使用される重合開始剤及
び重合触媒としては、とくに限定されず、例えば、過硫
酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、
過酸化水素等の過酸化物が挙げられ、これらは単独で用
いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。また、
上記過酸化物と共に、酒石酸、蟻酸、蓚酸等の還元剤が
併用されてもよい。
【0013】上記重合開始剤及び重合触媒の使用量は、
上記全モノマー〔上記酢酸ビニルモノマー単独又は上記
モノマー組成物〕量の0.01〜2重量%が好ましい。
【0014】本発明のポリ酢酸ビニル樹脂系エマルジョ
ン接着剤組成物には、必要に応じて、可塑剤、充填剤、
顔料、染料、消泡剤、防腐剤等が添加されてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について説
明する。 (実施例1)攪拌機、温度計、還流機及び滴下ロートを
備えた反応器に、水184重量部、エーテル変性澱粉
(松谷化学社製「ソルファレックスA−55」)50重
量部を仕込み90℃まで昇温した後、酢酸ビニルモノマ
ー100重量部ならびに重合開始剤として過酸化水素
0.15重量部及び酒石酸0.2重量部液を滴下しなが
ら反応温度70℃で乳化重合し、固形分45重量%のポ
リ酢酸ビニルエマルジョンを得た。次いで、エチレン−
酢酸ビニル系共重合体エマルジョン(住友化学社製「S
−301」、固形分51重量%)100重量部をブレン
ドし、ポリ酢酸ビニル樹脂系エマルジョン接着剤組成物
を得た。
【0016】(実施例2)ソルファレックスA−55に
代えて、りん酸エステル変性澱粉(松谷化学社製「ニー
ルガムA−55」)を50重量部使用したこと以外は、
実施例1と同様にしてポリ酢酸ビニル樹脂系エマルジョ
ン接着剤組成物を得た。
【0017】(実施例3)エチレン−酢酸ビニル系共重
合体エマルジョン(住友化学社製「S−301」、固形
分51重量%)を50重量部使用したこと以外は、実施
例1と同様にしてポリ酢酸ビニル樹脂系エマルジョン接
着剤組成物を得た。
【0018】(実施例4)エチレン−酢酸ビニル系共重
合体エマルジョン(住友化学社製「S−301」、固形
分51重量%)に代えて、エチレン−酢酸ビニル系共重
合体エマルジョン(住友化学社製「S−450」、固形
分55重量%)を100重量部使用したこと以外は、実
施例1と同様にしてポリ酢酸ビニル樹脂系エマルジョン
接着剤組成物を得た。
【0019】(実施例5)酢酸ビニルモノマーと共に、
エチレン−酢酸ビニル系共重合体エマルジョン(住友化
学社製「S−301」、固形分51重量%)100重量
部を反応器に供給し、エチレン−酢酸ビニル系共重合体
エマルジョンの存在下で、実施例1と同様な乳化重合を
行い、ポリ酢酸ビニル樹脂系エマルジョン接着剤組成物
を得た。
【0020】(比較例1)エチレン−酢酸ビニル系共重
合体エマルジョン(住友化学社製「S−301」、固形
分51重量%)を全く使用しなかったこと以外は、実施
例1と同様にしてポリ酢酸ビニル樹脂系エマルジョン接
着剤組成物を得た。
【0021】(比較例2)エチレン−酢酸ビニル系共重
合体エマルジョン(住友化学社製「S−301」、固形
分51重量%)を全く使用しなかったこと以外は、実施
例2と同様にしてポリ酢酸ビニル樹脂系エマルジョン接
着剤組成物を得た。
【0022】上記実施例及び比較例で得られたポリ酢酸
ビニル樹脂系エマルジョン接着剤組成物につき、以下の
測定方法によって、20℃、60%RHの雰囲気下で初
期接着性の評価を行った。50mm×100mmに裁断
した2枚の紙管原紙(福山製紙社製「B級原紙」)を試
験片とし、一方の紙管原紙の片面(面積2cm2)に上記
接着剤組成物を塗布量30g/cm2 となるように塗布
し、1秒後にもう一方の紙管原紙を貼り合わせ、同時に
0.6kg/cm2 の荷重で8秒間圧締した。圧締解除
1秒後、引張速度100mm/minで剪断引張試験を
行い、その強度を、初期接着強度(kg/cm2)とし、
初期接着性評価の指標とした。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】本発明のポリ酢酸ビニル樹脂系エマルジ
ョン接着剤組成物は、上述の構成であり、優れた初期接
着性を有し、作業性が優れるので、紙管用、木工用、紙
包装用等の用途に好適に用いられる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酢酸ビニルモノマー単独、もしくは酢酸
    ビニルモノマー及び該酢酸ビニルモノマーと共重合可能
    なモノマーからなるモノマー組成物が、保護コロイドと
    して全モノマー量の5〜200重量%の水可溶変性澱粉
    を用いて乳化重合されたポリ酢酸ビニル樹脂系エマルジ
    ョンであって、前記全モノマー量に対して10〜300
    重量%のエチレン−酢酸ビニル系共重合体エマルジョン
    を含有することを特徴とするポリ酢酸ビニル樹脂系エマ
    ルジョン接着剤組成物。
JP10807996A 1996-04-26 1996-04-26 ポリ酢酸ビニル樹脂系エマルジョン接着剤組成物 Pending JPH09291263A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008101181A (ja) * 2006-09-21 2008-05-01 Aica Kogyo Co Ltd 接着剤組成物
CN103773283A (zh) * 2013-12-15 2014-05-07 江苏黑松林粘合剂厂有限公司 一种耐候性水性粘接剂的制备方法

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