JPH09286037A - 樹脂モールド装置 - Google Patents

樹脂モールド装置

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JPH09286037A
JPH09286037A JP9988996A JP9988996A JPH09286037A JP H09286037 A JPH09286037 A JP H09286037A JP 9988996 A JP9988996 A JP 9988996A JP 9988996 A JP9988996 A JP 9988996A JP H09286037 A JPH09286037 A JP H09286037A
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裕典 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライドプレート位置調整がクリティカルで
金型段取りがやりにくく作業性が悪い。位置調整によっ
て最悪の場合に連結凹部と連結凸部が干渉し破損する可
能性もある。 【解決手段】 支持ピンを保持し且つ当該支持ピンを前
記リードフレームと当該させた支持位置または前記支持
位置より僅か下側の位置とリードフレームから離間させ
た引抜位置との間で往復移動自在に設けられ上記支持位
置または前記支持位置より僅か下側の位置に移動状態で
前記金型の上金型キャビティブロックに対し胴突き状態
で当接される支持ピンを保持する可動プレートと、この
可動プレートをベースプレートに対し常時下方に付勢す
る付勢手段と、前記支持ピンを保持する可動プレートを
前記付勢手段の付勢力に抗して移動させる駆動機構と、
この駆動機構の連結プレートと上金型の可動プレートを
固着連結する手段を備えた樹脂モールド装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂注入時におい
て、その注入圧によりリードフレームが変形する事態を
防止するための支持ピンを備えた樹脂モールド装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】半導体モールド装置においては、一般的
にトランスファモールド装置が使用されるが、これらの
装置により半導体素子を樹脂モールド成型する場合に使
用されるリードフレーム形状は、半導体素子用パッケー
ジの形式において種々異なるものである。例えば、上記
パッケージの形式としては図4(a)に示すように、リ
ードフレームAの中央部に樹脂モールド部Bを成型する
もの(クワッド・フラット・パッケージ[QFP],デ
ュアル・インライン・パッケージ[DIP]など)や、
図4(b)に示すように、リードフレームCの片側に樹
脂モールド部Dを成型するもの(シングル・インライン
・パッケージ[SIP]など)がある。
【0003】特に、図4(b)のような形状のリードフ
レームCを利用する場合には、図5に示すように、半導
体チップEが搭載されたリードフレームCの基端部側を
上金型1及び下金型2により挟持した状態で、それら金
型1及び2間に形成されるキャビティ3内に、リードフ
レームCの先端側の下寄り位置に形成されたゲート4か
ら樹脂を注入(充填)する構成とされる。但し、このよ
うな構成では、注入された樹脂が、まずリードフレーム
Cの下側に流入して当該リードフレームCを押上げ変形
させるという事情がある。そこで、リードフレームCの
変形を防止するために、当該リードフレームCの先端側
に上方から当接する支持ピン5が設けられる。
【0004】上記のような支持ピン5は、固定式の支持
ピン5を利用する構成では、キャビティ3内への樹脂注
入が終了した時点においても当該支持ピン5の先端がリ
ードフレームCに触れている。この為、成型後の樹脂モ
ールド部に支持ピン5による小孔が形成され、その小孔
底部はリードフレームCが露出した状態となり半導体と
しての性能や寿命に悪影響を及ぼすので、一般的に可動
式の支持ピン5が用いられる。
【0005】図6に、可動式の支持ピンを備えた半導体
モールド装置の従来の一例を示し説明する。図におい
て、支持ピン5は、上金型1のキャビティブロック1a
の上方に配置した2枚の固着された可動プレート7a及
び7bにより上下動自在に保持されている。この可動プ
レート7bと上金型1のベースプレート9との間に、常
時前記可動プレート7a及び7bを下方に付勢し、可動
プレート7aをスペーサ6を介しキャビティブロック1
aに接圧させる複数個の圧縮バネgが設けられている。
【0006】前記可動プレート7bの中央部には、モー
ルドプレス部(図示しない)の上プレート10に設けた
直動アクチュエータ13の駆動ロッドネジ部13aによ
り適性位置に調整固着された連結金具12の連結凹部1
2aと隙間を持ちつつ嵌合する連結凸部11が固着され
ている。又、前記連結凸部11は、後ろ方向に開口部が
設けられている。尚、ベースプレート9には、前記連結
凸部11に対応する後ろ方向を開口部とした溝形状の逃
げが設けられている。
【0007】図6は、モールドプレス部(図示しない)
の上プレート10とスライドプレート(図示しない)の
間に金型(下金型は図示しない)を搭載する段取り状態
を示す図で、上プレート10と上金型1のベースプレー
ト9との間に△A、連結金具12の連結凹部12aと△
B,△C,△D,△Eの隙間を持ちつつ、上金型1をス
ライドプレート上に位置決めしたところである。この
時、△Aは金型(下金型は図示しない)を搭載する際の
作業性を考慮すると少なくとも1mm前後は必要でであ
る。この後、スライドプレートを上昇させて上プレート
10とベースプレート9を密着させ、上金型1を上プレ
ート10に締付けボルトなどにより固着するためには下
記の隙間が必要となる。
【0008】 (1). △B≧△A (2). △C≧△A (3). △D=0.5mm前後 (4). △E=1.0mm前後 以上から、連結凹部12aと連結凸部11の上下(支持
ピン5の作動)方向に△C+△D=1.5mm前後の隙間
ができることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来技術
では、金型段取時の上プレート10と上金型1のベース
プレート9との隙間△Aを必ず△C(1mm前後)以下に
する必要が有るので、 (1)スライドプレート位置調整がクリティカルで金型
段取りがやりにくく作業性が悪い。 (2)位置調整によって最悪の場合、連結凹部12aと
連結凸部11が干渉し、破損する可能性もある。 又、連結凹部12aと連結凸部11の上下(支持ピン5
の動作)方向に△C+△D=1.5mm前後の隙間ができ
るので、 (3)金型により連結凸部11の寸法バラツキによる形
状誤差が生じるため、段取り毎に直動アクチュエータ1
3の駆動ロッドネジ部13aにより連結凹部12aの位
置調整が必要となる。 (4)長期の作業により、連結凹部12aと連結凸部1
1の接圧部にいわゆる「ヘタリ」が生じ、支持ピン5の
位置が変化し性能不良の原因になる。 等の問題があった。
【0010】本発明は、金型段取りが容易で作業性が良
く、可動部に隙間がなく支持ピンを高精度に位置決め可
能な支持ピン駆動機構を有するモールドプレス部を設け
た半導体モールド装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明においては、支持ピンを保持し且つ当該支
持ピンを前記リードフレームと当該させた支持位置また
は前記支持位置より僅か下側の位置とリードフレームか
ら離間させた引抜位置との間で往復移動自在に設けられ
上記支持位置または前記支持位置より僅か下側の位置に
移動状態で前記金型の上金型キャビティブロックに対し
胴突き状態で当接される支持ピンを保持する可動プレー
トと、この可動プレートをベースプレートに対し常時下
方に付勢する付勢手段と、前記支持ピンを保持する可動
プレートを前記付勢手段の付勢力に抗して移動させる駆
動機構と、この駆動機構の連結プレートと上金型の可動
プレートを固着連結する手段を備えた樹脂モールド装置
である。すると、金型段取りが容易で作業性が良く、可
動部に隙間がなく支持ピンを高精度に位置決め可能な支
持ピン駆動機構を有するモールドプレス部を設けた半導
体モールド装置を提供できる。(請求項1) そして前記駆動機構は、サーボモータを駆動源として減
速機,駆動プーリ,タイミングベルト,従動プーリを介
してボールネジナットを回転させ、スプラインナットに
よりボールネジスプラインを回り止めとして直線運動に
変換し、ボールネジスプラインに固着された連結プレー
トと可動プレートを介して付勢手段の付勢力に打ち勝っ
て支持ピンを移動させるよう構成している。このように
構成しているので、モールドプレス部のスライドプレー
ト上に金型を搭載する際、上プレートと上金型のベース
プレート間に5〜10mm程度の隙間を設けることができ
るため、作業が容易で破損箇所もなくなる。(請求項
2) 更には、金型段取り又は通常時に連結プレートを金型搭
載時にベースプレートを干渉しない金型段取り位置とし
て駆動機構により位置決めされ、前記可動プレートは金
型搭載時に上プレートの下面と干渉しない位置付けとし
ている。連結ボルトにより可動プレートBと連結プレー
トを締付け固定するだけで良いため、調整箇所がなく前
述と合わせて段取り作業が容易になる。(請求項3) 或いは、前記胴突き位置を駆動機構の原点位置として胴
突き動作が原点復帰動作を兼用し、支持ピンがリードフ
レームの先端部と当接した下方の支持位置より僅か下側
の位置としている。すると、プレート面の「ヘタリ」等
による支持ピンの位置ズレもない。又、駆動機構と支持
ピン間に隙間(ガタ)がないので、サーボモータとの組
合わせにより高精度の支持ピンの位置制御が可能で、且
つ樹脂の注入状態に合わせて(例えば、注入開始時にリ
ードフレームCの先端を僅か下げておき、注入途中で保
持位置に移動する等)支持ピンを上下に移動させる事に
より、高品質な半導体素子をモールド成型することがで
きる。(請求項4)
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施例を図1及び
2を参照して説明する。図1は金型の段取り中を示す図
で、モールドプレス部(図示しない)の上プレート30
と上金型21のベースプレート29間に5〜10mm程度
の隙間を設け、上下金型を重ねた状態でモールドプレス
部のスライドプレート(図示しない)上に搭載した状態
を示す図である。図において、上金型21及び下金型2
2の各キャビティブロック21a及び22a間には、型
合わせ状態で複数のキャビティ23(2個のみ図示)が
形成され、各キャビティ23内には下金型22のキャビ
ティブロック22aのポット部22bに設けられたプラ
ンジャ22cを駆動部(図示しない)により上方に押上
げ、同様に、下金型22のキャビティブロック22aに
形成されたランナ部24及びゲート25を通して樹脂が
注入される。
【0013】尚、上記型合わせ時には、キャビティ23
内に半導体チップ(図示しない)が搭載されたリードフ
レームCの基端部側が、上金型21及び下金型22の各
キャビティブロック21a及び22a間に挟持された状
態となる。
【0014】次に複数本の支持ピン26(通常キャビテ
ィ1個当たり1〜2本設けられ、本実施例は2本のみ図
示)は、上金型21のキャビティブロック21aの上方
に固着配置された2枚の可動プレートA27a及び可動
プレートB27bにより保持されており、その保持状態
で前記キャビティブロック21aを上下に貫通して支持
ピン26の先端がリードフレームCの先端部に上方から
当接可能に配置されている(図2参照)。前記可動プレ
ートA27a及び可動プレートB27bは、支持ピン2
6を前記リードフレームCの先端部と当接させた下方の
支持位置より僅か下側と、前記リードフレームCの先端
部から離間させた上方の引抜位置との間で往復移動自在
に設けられ、前記支持位置に移動された状態でキャビテ
ィブロック21aに対し胴突き状態で当接されている。
【0015】前記可動プレートA27a及び可動プレー
トB27bを介し、支持ピン26を下方に付勢し可動プ
レートA27aをキャビティブロック21aに常時胴突
きさせる複数個(2個のみ図示)の圧縮バネ28が、ベ
ースプレート29と可動プレートB27b間に設けられ
ている。上プレート30には、可動プレートB27bま
での貫通穴30aが形成されると共に、この貫通穴30
aに可動プレートA27a及び可動プレートB27bを
介し、支持ピン26を上下動作させるための駆動機構3
1が埋設されている。但し、貫通穴30aは後述するよ
うに、固着連結手段として複数個(2個のみ図示)の連
結ボルト45部分は対応する逃げが設けられている。
【0016】次に駆動機構31の構成を説明する。貫通
穴30a内にホルダ32が挿入状態で固定されており、
このホルダ32の上部には2個の玉軸受33の外輪が押
え金具34により固定されている。前記玉軸受33の内
輪を貫通するよう配置されたボールネジナット35は、
当該内輪に対し軸ナット36を介して固定されており、
ボールネジナット35上端部には従動プーリ37が嵌着
されている。貫通穴30a内にホルダ32が挿通した状
態で配置されたボールネジスプライン38は、ボールネ
ジナット35及びホルダ32の下部に嵌着したスプライ
ンナット39により保持されており、その下端には駆動
機構31の上下動作を伝導する連結プレート37が可動
プレートB27bに固着されている。
【0017】上プレート30の上面には、サーボモータ
40を組付けた減速機41がブラケット42を介して取
付けられている。前記減速機41の出力軸には駆動プー
リ43が嵌着されており、この駆動プーリ43と前記従
動プーリ37との間にタイミングベルト44が掛けられ
ている。段取り時において、連結プレート37aは、上
プレート30の下面より僅か上方(金型搭載時にベース
プレート29と干渉しないよう)に、「金型段取り位
置」として駆動機構31により位置決めされており、前
記可動プレートB27bは、圧縮バネ28の付勢力によ
りベースプレート29より僅か下方(金型搭載時に上プ
レート30の下面と干渉しないよう)に位置付けされて
いる。
【0018】図2は段取りが終了した状態を示す図で、
以下本図により説明する。図1からモールドプレス部の
スライドプレート(図示しない)を上昇させ、上プレー
ト30と下面ベースプレート29を密着させ金型を取付
けた後、駆動機構31により連結プレート37aを下方
に移動させ可動プレートB27bに胴突きさせた状態
で、前記複数個(2個のみ図示)の連結ボルト45によ
り、可動プレートB27bと連結プレート37aが締付
け固定される。
【0019】以上の様な半導体モールド装置の操作につ
いて説明する。以上の構成において、段取り替えは、ま
ず図1に示すようにモールドプレス部(図示しない)の
上プレート30と上金型21のベースプレート29間に
5〜10mm程度の隙間を設け、上下金型21,22を重
ねた状態でモールドプレス部のスライドプレート(図示
しない)上に搭載し位置決めする。次に、スライドプレ
ートが上昇し、上プレート30と下面ベースプレート2
9を密着させて金型を取付けた後、駆動機構31により
連結プレート37aを下方に移動させ可動プレートB2
7bに胴突きさせた状態で、連結ボルト45により可動
プレートB27bと連結プレート37aを締付け固定す
る。この時、連結プレート37aの胴突きは、サーボモ
ータ40を連続定格トルク(定格の20%〜40%程
度)で連結プレート37aを下降させ、現在位置がある
微少時間(0.05〜0.2秒程度)以上変化しない
(停止した)時に検出する。
【0020】前記胴突き位置を駆動機構31の原点位置
として、胴突き動作が原点復帰動作を兼用する。又、胴
突き位置は、支持ピン26がリードフレームCの先端部
と当接した下方の支持位置より僅か下側、即ち、支持ピ
ン26の実用下限より僅か下側の位置とする。
【0021】次に、樹脂モールド成型について述べる。
まず、支持ピン26をリードフレームCの先端部から離
間した戻り位置に移動する。この状態で上下金型21,
22を開き、下金型22のキャビティブロック22a上
にリードフレームCをセットする。そして予熱した樹脂
タブレット(図示しない)を下金型22のキャビティブ
ロック22aのポット部22bに投入して、上下金型2
1,22の型締めを行うと同時に、支持ピン26をリー
ドフレームCの先端部と当接する保持位置に移動する。
次に、プランジャ22cを駆動部(図示しない)により
上方に押上げ、溶融流動化した樹脂をキャビティ23内
に注入する。この時、樹脂をリードフレームCの先端側
の下寄り位置に形成されたゲート25から注入するた
め、樹脂がリードフレームCの下側に流入して当該リー
ドフレームCを押上げ変形させようとするが、前記支持
ピン26によりリードフレームCの変形が防止される。
【0022】この後、樹脂がキャビティ23内に(キャ
ビティ23内の全容積の80〜95%程度の量)注入さ
れたタイミングでサーボモータ40を回転させる。そし
て、減速機41,駆動プーリ43,タイミングベルト4
4,従動プーリ37を介してボールネジナット35を回
転させ、スプラインナット39によりボールネジスプラ
イン38を回り止めして直線運動に変換し、ボールネジ
スプライン38に固着された連結プレート37aと可動
プレートA27a及び可動プレートB27bを介し、圧
縮バネ28に打ち勝って支持ピン26を微少量(通常
0.05〜0.5mm程度で、樹脂の特性により変化させ
る)上方の引抜き位置まで移動させる。更に、樹脂が注
入され支持ピン26先端とリードフレームCの先端側の
隙間にも樹脂が充填され、硬化後に上下金型21,22
を開き、樹脂モールド成型品を取り出す。
【0023】尚、支持ピン26の移動タイミングは、プ
ランジャ22cの位置を検出する方法または注入開始後
の経過時間による方法等により決められる。次に、支持
ピン26を保持位置に移動し、上金型21及び下金型2
2の各キャビティブロック21a及び22aの表面と支
持ピン26の先端部をクリーニングする。続いて、支持
ピン26をを戻り位置に移動する。以下、同一作業を繰
り返しモールド成型を行う。
【0024】以上の構成によれば、段取り時に連結プレ
ート37aは、上プレート30の下面より僅か上方(金
型搭載時にベースプレート29と干渉しないよう)に、
「金型段取り位置」として駆動機構31により位置決め
されており、可動プレートB27bは圧縮バネ28の付
勢力によりベースプレート29より僅か下方(金型搭載
時に上プレート30の下面と干渉しないよう)に位置付
けされているので、モールドプレス部のスライドプレー
ト(図示しない)上に金型を搭載する際、上プレート3
0と上金型21のベースプレート29間に5〜10mm程
度の隙間を設けることができるため、作業が容易で破損
箇所も無くなる。
【0025】次にスライドプレートが上昇し、上プレー
ト30と下面ベースプレート29を密着させ金型を取付
けた後、駆動機構31により連結プレート37aを下方
に移動させ可動プレートB27bに胴突きさせた状態
で、連結ボルト45により可動プレートB27bと連結
プレート37aを締付け固定するだけで良いため、調整
箇所がなく前述と合わせて段取り作業が容易になる。
【0026】又、支持ピン26の駆動機構31と上金型
21の連結が、可動プレートB27bと連結プレート3
7aを締付け固定する方法だから、プレート面の「ヘタ
リ」等による支持ピン26の位置ズレもない。又、駆動
機構31と支持ピン26間に隙間(ガタ)がないので、
サーボモータ40との組合わせにより高精度の支持ピン
26の位置制御が可能で、且つ樹脂の注入状態に合わせ
て(例えば、注入開始時にリードフレームCの先端を僅
か下げておき、注入途中で保持位置に移動する等)支持
ピン26を上下に移動させる事により、高品質な半導体
素子をモールド成型することができる等の効果がある。
【0027】
【発明の効果】以上本発明によれば、金型段取りが容易
で作業性が良く、可動部に隙間がなく支持ピンを高精度
に位置決め可能な支持ピン駆動機構を有するモールドプ
レス部を設けた半導体モールド装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す金型の段取り中の状態
図、
【図2】図1の段取りが終了した状態図、
【図3】図1で支持ピンをリードフレームC先端部から
戻り位置に移動の状態図、
【図4】(a)はリードフレームA中央部への樹脂モー
ルド部Bの成型図で、(b)はリードフレームC片側へ
の樹脂モールド部Dの成型図、
【図5】半導体チップE搭載のリードフレームC基端部
を上下金型で挟持の状態図、
【図6】(a)は従来のモールドプレス部の上プレート
とスライドプレート間に金型を搭載する段取り状態図
で、(b)は連結凹部と連結凸部の拡大図。
【符号の説明】
C…リードフレーム、 21…上金型、2
3…キャビティ、 26…支持ピン、2
7a…可動プレートA、 27b…可動プレー
トB、29…ベースプレート、 30…上プ
レート、31…駆動機構、 37a…
連結プレート、45…連結ボルト。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対をなす金型間に形成されるキャビティ
    内にリードフレーム収納状態で樹脂注入により樹脂モー
    ルドを行うもので、樹脂注入時に前記リードフレームに
    当接してその変形を防止する支持ピンを備えた樹脂モー
    ルド装置において、前記支持ピンを保持し且つ当該支持
    ピンを前記リードフレームと当該させた支持位置または
    前記支持位置より僅か下側の位置とリードフレームから
    離間させた引抜位置との間で往復移動自在に設けられ上
    記支持位置または前記支持位置より僅か下側の位置に移
    動状態で前記金型の上金型キャビティブロックに対し胴
    突き状態で当接される支持ピンを保持する可動プレート
    と、この可動プレートをベースプレートに対し常時下方
    に付勢する付勢手段と、前記支持ピンを保持する可動プ
    レートを前記付勢手段の付勢力に抗して移動させる駆動
    機構と、この駆動機構の連結プレートと上金型の可動プ
    レートを固着連結する手段を備えたことを特徴とする樹
    脂モールド装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動機構は、サーボモータを駆動源
    として減速機,駆動プーリ,タイミングベルト,従動プ
    ーリを介してボールネジナットを回転させ、スプライン
    ナットによりボールネジスプラインを回り止めとして直
    線運動に変換し、ボールネジスプラインに固着された連
    結プレートと可動プレートを介して付勢手段の付勢力に
    打ち勝って支持ピンを移動させるよう構成した請求項1
    記載の樹脂モールド装置。
  3. 【請求項3】 金型段取り又は通常時に連結プレートを
    金型搭載時にベースプレートを干渉しない金型段取り位
    置として駆動機構により位置決めされ、前記可動プレー
    トは金型搭載時に上プレートの下面と干渉しない位置付
    けした請求項1記載の樹脂モールド装置。
  4. 【請求項4】 前記胴突き位置を駆動機構の原点位置と
    して胴突き動作が原点復帰動作を兼用し、支持ピンがリ
    ードフレームの先端部と当接した下方の支持位置より僅
    か下側の位置とした請求項1記載の樹脂モールド装置。
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