JP2004014936A - 封止成形装置 - Google Patents

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Yasunobu Tange
丹下 泰延
Yoshinobu Kano
加納 芳伸
Keizo Nakagawa
中川 圭三
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】簡単な構成で、ボイドや未充填の発生を抑制できる封止成形装置を提供することを目的とするものである。
【解決手段】形成素子10を載置したリードフレーム11を移載する移送機構と、形成素子10を封止成形し成形体20を形成する成形金型と、成形樹脂を下キャビティ1に注入し充填するプランジャー4と、プランジャー4に連結し任意のタイミングと所定圧力で加圧保持させる油圧シリンダー31と、油圧シリンダー31の保持と油の供給排出の経路を有する等圧プレート32と、プランジャー4の駆動源であるサーボモータと、封止成形時でのプランジャー4の移動における摺動抵抗を、サーボモータの回転力により測定する測定機構と、測定した摺動抵抗分を次の封止成形時でのプランジャー4への油圧の補正としてなる構成。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、受動素子や半導体などの形成素子を、熱硬化性樹脂などにより封止し各種電子部品として成形する封止成形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の封止成形装置について図面を用いて説明する。図5は従来における封止成形装置の要部構成斜視図、図6は同封止成形時の樹脂注入前後のプランジャー動作を説明する要部断面図、図7は同上プランジャー駆動機構の要部断面図、そして図8は同封止成形装置の構成概要図である。
【0003】
図5、図6において、11は帯板状の金属材あるいは合金材などでなるリードフレームであり、片面あるいは両面に各種電子部品における受動素子や半導体などの形成素子10を、半田付けや溶接そして接着あるいはカシメなどにより定間隔で固定して載置しており、また両側端には駆動用のパイロット孔8aが同じく定間隔で設けられている。
【0004】
5は鋼材などでなる下キャビティブロックであり、金属材でなる構成ブロック9の上部に配置されており、下キャビティブロック5にはゲート27とゲート29の一端が連接された下キャビティ1が設けられており、ゲート27とゲート29の他端はそれぞれランナー28の一端と連接している。
【0005】
また、下キャビティ1の外側には、パイロットピン8をリードフレーム11のパイロット孔8aと対向しかつ同じ定間隔で、下キャビティブロック5の上面より突出して配設されており、パイロット孔8aに挿入してリードフレーム11を位置決め、すなわち形成素子10を下キャビティ1の所定の箇所に配設し位置決めしている。
【0006】
3は鋼材などでなる上下移動自在なエジェクトピンであり、下端がエジェクタープレート6の上面に固着され、下キャビティブロック5を挿通して先端部が下キャビティ1の底面から突き出し、形成素子10を成形樹脂である熱硬化性樹脂により封止成形して完成した成形体20を下キャビティ1から離脱させて取出す。
【0007】
12は下キャビティブロック5と対応し上下移動自在な鋼材などでなる上キャビティブロックであり、金属材でなるホルダー13に内蔵されており、型閉じを行った際パイロットピン8が挿通する挿入孔と、下キャビティ1と対向した上キャビティ14を下面に設けている。
【0008】
4は鋼材などでなる上下移動自在な複数のプランジャーであり、下キャビティブロック5に固着し保持された下ポット25を摺動しながら挿通自在となるように設置され、プランジャー4の下端が固着したプランジャープレート7によりプランジャー4を同期して上下移動させるのであり、プランジャープレート7が駆動機構(図示せず)により任意に設定された寸法(距離)上下移動し、プランジャー4が成形により形成されたカル21を押し出す事により、下ポット25からカル21を離脱させて、カル21とカル15および成形体20の連結体を取出している。
【0009】
前記の上キャビティ14には複数のプランジャー4の間となる位置に、プランジャー4の2本に対して1本の可動プランジャー17が、上ポット26を摺動しかつ挿通自在に配設されており、可動プランジャー17と同数でかつその上部に配設され、油圧ブロック19により同じ圧力を供給される油圧等圧ピン18により保持され、成形時には下ポット25に供給され熱硬化性樹脂で形成されるタブレット2を、プランジャー4と可動プランジャー17の移動動作により押圧する。
【0010】
プランジャー4が所定寸法(距離)上昇移動することにより、封止成形用の成形樹脂である熱硬化性樹脂で形成されたタブレット2が溶融して拡散し、成形体20が形成される下キャビティ1と上キャビティ14に送出されて成形体20を形成する。
【0011】
16は成形時に形成されるカル15とカル21に連結しているランナー、24は同じくカル21と各成形体20に連結しているランナーである。
【0012】
そして、図6(a)は成形樹脂である熱硬化性樹脂で形成されたタブレット2が、各下ポット25に供給された直後を、図6(b)はプランジャー4による保圧時において、プランジャー4および油圧等圧ピン18すなわち可動プランジャー17の駆動により、タブレット2を加熱押圧して、カル15、ランナー16そして成形体20を形成する状態を示している。
【0013】
また、図7において23は検出センサーであり、上キャビティブロック12における油圧等圧ピン18の有無を検出するのである。
【0014】
そしてまた図8において、43は可動プラテン43aの下面に設置した上下移動自在な成形上金型、44は固定プレート44aの上面に設置した成形下金型であり、成形金型を構成している。
【0015】
41はフープ形状のリードフレーム11を搬送する駆動ローラ、そして42は同じく従動ローラである。
【0016】
46は成形体20以外の不要なカル15,21そしてランナー16などを切断分離するためのランナー切断上金型、47はランナー切断上金型46に対向するランナー切断下金型、そして48は成形体20以外の不要物を排出するシュートである。
【0017】
40は駆動ローラ41および従動ローラ42を介してリードフレームを上下に移動させるためのエアーシリンダ、40aはランナー切断上金型46を上下移動の駆動をさせるためのエアーシリンダである。
【0018】
次に封止成形動作について図5〜図9を用いて説明する。まず、成形樹脂である粉末状の熱硬化性樹脂あるいは熱硬化性樹脂で形成されたタブレット2を供給機構(図示せず)により下ポット25内に供給する。
【0019】
続いて、移送機構(図示せず)により形成素子10が載置されたリードフレーム11を所定位置に搬送し、エアーシリンダ40の駆動により駆動ローラ41および従動ローラ42を下降移動させて、所定温度に設定された成形下金型44における下キャビティブロック5に設置されたパイロットピン8を、リードフレーム11のパイロット孔8aに挿入して位置決めをし、下キャビティ1内の所定の位置に形成素子10を配設する。
【0020】
続いて、型締め機構(図示せず)により可動プラテン43aおよび所定温度に設定された成形上金型43を下降移動させて型締めを行い、さらに駆動機構の駆動によりプランジャープレート7すなわちプランジャー4を上昇移動させ、その上先端を下ポット25内のタブレット2の下面に当接させる。
【0021】
そして、油圧ブロック19により発生させた任意の油圧により駆動される油圧等圧ピン18を介した可動プランジャー17と、プランジャープレート7の駆動によるプランジャー4によりタブレット2を押圧し、下キャビティ1と上キャビティ14内で、ランナー28、ゲート27およびゲート29を経由して溶融したタブレット2における熱硬化性樹脂を送出し、下キャビティ1と上キャビティ14内に前記熱硬化性樹脂の充填が完了し、所定形状の成形体20となる位置でプランジャー4を停止させる。
【0022】
所定の時間が経過し、タブレット2における熱硬化性樹脂が硬化した後、型締め機構を駆動させて可動プラテン43aおよび成形上金型43を上昇移動させた後停止させ、成形体20、カル21およびランナー24を付属させてなるリードフレーム11を、エジェクトピン3およびプランジャー4の上方向移動により下キャビティ1より分離し離脱させる。
【0023】
その後、エアーシリンダ40の駆動により、駆動ローラ41および従動ローラ42を介してリードフレーム11を上昇移動させ、さらに駆動ローラ41の回転駆動によりリードフレーム11を所定量移送する。
【0024】
次に、エアーシリンダ40aの駆動によりランナー切断上金型46を下降移動させ、対応するランナー切断下金型47とにより、成形体20以外の不要な成形樹脂であるランナー16やカル15,21などを切断分離し、シュート48を経由して封止成形装置の外に排出するのである。以上により、所定の封止成形における一工程を終了する。
【0025】
さて図9は、成形時のプランジャー4における移動量(寸法すなわち距離)、動作内容および油圧設定を示す図であり、プランジャー4が封止成形完了までに位置1から位置9まで移動することを示している。
【0026】
位置1はタブレット2における熱硬化性樹脂が供給される位置、位置2は成形金型が閉じた後、タブレット2における熱硬化性樹脂が可動プランジャー17とプランジャー4により押圧を開始する位置、位置3はタブレット2における熱硬化性樹脂がゲート27およびゲート29まで到達する位置、位置4はタブレット2における熱硬化性樹脂が下キャビティ1および上キャビティ14に充填された位置である。
【0027】
位置5はタブレット2における熱硬化性樹脂が硬化した位置、位置6はプランジャー4をカル15から分離して圧抜きを行う位置、位置7は成形金型の開く位置、位置8はプランジャー4が再度カル15に当接する位置、そして位置9はカル15のエジェクトが完了する位置であり、この後位置1に復帰するのである。
【0028】
この時、可動プランジャー17を駆動する油圧等圧ピン18の圧力設定は位置1から位置3までが圧力1、位置3から位置8までが圧力2、そして位置8から位置1に戻るまでが圧力3の圧力設定とする3段階設定となっているのである。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の封止成形装置では次のような課題を有していた。すなわち、封止成形用のタブレット2における熱硬化性樹脂を注入し充填する際、熱硬化性樹脂が可動プランジャー17と上ポット26の隙間に侵入し固化することにより、可動プランジャー17に摺動抵抗が発生し、封止成形時における各工程のプランジャー17の設定圧力に対し圧力不足が起り、ボイドや未充填などが発生する恐れがある。
【0030】
また、プランジャー4を型締め終了後に動作させるため、空気が下ポット25内に多く存在しており、空気の巻き込みや硬化時間の制約などにより、封止成形時にプランジャー4の上昇速度を速くする必要があり、空気の巻き込みなどによる封止成形不具合が発生する。
【0031】
また、成形上および下金型内にそれぞれ上下移動動作が可能なプランジャーが必要であり、構造が複雑になるという課題を有していた。
【0032】
本発明は前記従来の課題を解決しようとするものであり、成形樹脂を注入時の圧力損失(摺動抵抗)を測定し、その測定値による補正を行い、駆動するプランジャーを下方からのみとし、かつ複数のプランジャーに均等の圧力を印加する油圧機構により保持し、また封止成形時における成形金型内残留空気の減少を図り、さらにプランジャー速度を封止成形時に遅くすることにより、簡単な構成で、ボイドや未充填の発生を抑制できる封止成形装置を提供することを目的とするものである。
【0033】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は以下の構成を有するものである。
【0034】
本発明の請求項1に記載の発明は、特に、形成素子を載置したリードフレームを移載する移送機構と、前記形成素子を封止成形して成形体を形成する成型金型と、成形樹脂を前記成形金型のキャビティに注入し充填加圧するプランジャーと、前記プランジャーに連結し任意のタイミングでかつ所定圧力で加圧保持させる油圧シリンダーと、前記油圧シリンダーの保持と油の供給排出の経路を有する等圧プレートと、前記等圧プレート、油圧シリンダーを介して前記プランジャーを移動させる駆動源のボールネジを連結したサーボモータと、封止成形時での前記プランジャーの移動における摺動抵抗を、前記サーボモータの負荷により測定する測定機構とを備え、次の封止成形時における成形圧力を、前記測定機構により測定した摺動抵抗分を補正したプランジャーへの油圧としてなるという構成を有しており、これにより、プランジャーの摺動抵抗分を封止成形時における圧力設定の補正とすることで、所定の圧力に対しバラツキなく封止成形することができるという作用効果を有する。
【0035】
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、特に、複数のプランジャーと連結させた同数の油圧シリンダーにおける同一側の給油口を、複数の接続口を有する等圧プレートを介して油圧機構に配管してなるという構成を有しており、これにより、前記プランジャーの圧力を均等に保持することができ、構造を簡素化できるという作用効果を有する。
【0036】
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1記載の発明において、特に、封止形成された成形体を取出した後、空の状態でプランジャーを上昇移動させ、前記プランジャーが上昇移動するのに必要な摺動抵抗を、その際のサーボモータが回転するのに必要な回転力にて測定し、前記摺動抵抗測定値におけるピーク値を次の封止成形時における油圧の補正値としてなるという構成を有しており、これにより、次回の封止成形時における成形樹脂への必要な油圧設定力に補正することができ、次回の封止成形時における成形樹脂に印加する圧力を、前回の封止成形時の成形樹脂に印加する所定の加圧力と同じにできるという作用効果を有する。
【0037】
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1記載の発明において、特に、プランジャーを成形金型の下金型における成形樹脂供給口に空気が残存しないように、成形金型が閉じる前に上昇移動した後一旦停止し、前記成形金型が閉じた後、成形樹脂の注入速度を前記プランジャーの移動動作時間により変化させるポイントを少なくとも1以上有してなるという構成を有しており、これにより、成形金型内に残留する空気が減少し、また製品となる成形体への成形樹脂注入速度を遅くすることで、ボイドや未充填の発生を抑止できるという作用効果を有する。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態を用いて本発明の請求項1〜4に記載の発明について説明する。図1は本発明の実施の形態における封止成形装置の要部構成部分断面斜視図、図2は同封止成形装置における成形要部構成断面図、図3は同封止成形装置における成形時のプランジャーの移動量、油圧設定および動作内容の説明図、そして図4は同封止成形装置の構成概要図である。
【0039】
なお、従来の技術と同一の構成部分や部材には同一の符号を付与し詳細な説明は省略する。
【0040】
図1〜図3において、30は金属材でなるジョイントであり、上部をプランジャー4の下端に、そして下部を油圧シリンダー31のピストンロッド上先端に固定しており、油圧機構(図示せず)から金属材でなる等圧プレート32に配設された経路を介して供給される油圧によりプランジャー4は保持されている。
【0041】
また、等圧プレート32は、複数のプランジャー4に同数の油圧シリンダー31を連結させ、全ての油圧シリンダー31における同一側の給油口を、例えば2個の接続口を介して油圧機構に配管することで、全ての油圧シリンダー31に均等の圧力で給油することができる経路が構成されており、任意の油圧が設定できる。
【0042】
45は金属材でなり成形下金型44を保持する固定ブロック、37は金属材でなり固定ブロック45の下面に固着されたベースプレートであり、中央部にスライドブッシュ33を挿入し固着している。
【0043】
スライドブッシュ33にはスライド軸34が挿通しており、その上端は等圧プレート32の下面と、そして下端は金属材でなるプレート36の上面一端に連接している。
【0044】
プレート36の他端には、ブッシュ38を介してボールネジ35が挿通しており、ボールネジ35の上端はベースプレート37の下面に保持され、下端をサーボモータ39の駆動軸に結合されている。
【0045】
そして、サーボモータ39の回転駆動によりボールネジ35がブッシュ38を軸受けとして回転するのであり、その結果ブッシュ38が取付けられたプレート36を介してプランジャー4の上下移動および制御を行い、プランジャー4の保持は油圧シリンダー31における油圧の所定圧力により行っている。
【0046】
また、サーボモータ39の回転力(負荷)すなわち駆動電流が測定できるように設定(測定機構は図示せず)されており、プランジャー4の摺動抵抗力が測定でき、成形樹脂である熱硬化性樹脂の封止成形時におけるプランジャー4への圧力補正など圧力設定管理ができるようになっている。
【0047】
次に封止成形動作について図1〜図4を用いて説明する。まず、成形樹脂である粉末状の熱硬化性樹脂あるいは熱硬化性樹脂で形成されたタブレット2を供給機構(図示せず)により1あるいは複数の下ポット25内に供給する。
【0048】
続いて、移送機構(図示せず)により形成素子10が載置されたリードフレーム11を所定位置に搬送し、エアーシリンダ40の駆動により駆動ローラ41および従動ローラ42を下降移動させて、所定温度に設定された成形下金型44における下キャビティブロック5に設置されたパイロットピン8を、リードフレーム11のパイロット孔8aに挿入して位置決めをし、下キャビティ1内の所定の位置に形成素子10を配設する。
【0049】
なお、形成素子10はリードフレーム11が下キャビティ1に対して所定位置に配置された後に搭載してもよい。
【0050】
また同時に、サーボモータ39を回転駆動させて等圧プレート32を上昇移動させることにより、油圧シリンダー31を介してプランジャー4を上昇移動させ、下ポット25内に供給された熱硬化性樹脂で形成されたタブレット2の上面を、下キャビティブロック5の上面と同一面あるいはほぼ同一高さまで上昇移動させる。
【0051】
そして、下ポット25内に残留する空気を可能な限り排出(排出機構は図示せず)して減少させておき、その後型締め機構(図示せず)により可動プラテン43a、成形上金型43を下降移動させて型締めを行う。
【0052】
続いて、下ポット25内の熱硬化性樹脂で形成されたタブレット2を、サーボモータ39の回転駆動により等圧プレート32を上昇移動させ、油圧シリンダー31を介してプランジャー4を上昇移動させることにより、下キャビティ1および上キャビティ14内に、ランナー28、ゲート27およびゲート29を経由して前記熱硬化性樹脂を送出する。
【0053】
そして、成形体20が形成される下キャビティ1および上キャビティ14内が、タブレット4の溶融した熱硬化性樹脂により充填が完了する位置でプランジャー4を停止させる。
【0054】
その後、所定時間の経過により熱硬化性樹脂が硬化し、成形体20が形成された後、型締め機構を駆動させて可動プラテン43a、成形上金型43を上昇移動させて所定位置に停止させる。
【0055】
次に、成形体20、カル15およびランナー16が連結し付属しているリードフレーム11を、エジェクトピン3およびプランジャー4の上方向への駆動により、下キャビティ1および下ポット25より分離し離脱させる。
【0056】
続いて、エアーシリンダ40の駆動により駆動ローラ41および従動ローラ42を介してリードフレーム11を上昇移動させ、さらに駆動ローラ41の回転駆動によりリードフレーム11を所定量移送する。
【0057】
その後、従来の技術で説明したように、不要な封止成形樹脂であるカル15、ランナー16などを成形体20より切断分離して排除する。
【0058】
また、下キャビティ1および下ポット25より前記形態のリードフレーム11を分離し離脱させた後、図3(a),(f)に示すように油圧圧力を固定設定であるところの油圧6の範囲内でプランジャー4を上下移動動作させて、タブレット2が供給されてその熱硬化性樹脂が拡散し充填する際に、プランジャー4と下ポット25の隙間に侵入し固化するため発生し、かつ毎回変動する摺動抵抗力をサーボモータ39の回転力(負荷)を駆動電流により測定(測定機構は図示せず)する。
【0059】
すなわち、次の封止成形時に各設定圧力に対して摺動抵抗分を加えた油圧を油圧機構で発生させて印加(補正)することにより、封止成形のための押圧力不足を防止し常に必要とする一定の押圧力で封止成形が行える構成としている。
【0060】
さて、図3は前記封止成形動作におけるプランジャー4の位置、動作内容および油圧設定を説明する図であり、図3(a)ではプランジャー4がタブレット2の供給から成形体20の成形完了までに、各工程において位置1から位置11における移動量(距離)を示している。
【0061】
位置1はタブレット2が供給される位置、位置2は図3(b)に示す成形金型が閉じる際の位置であり、タブレット2が押圧される直前の位置、位置3はタブレット2が押圧され溶融した熱硬化性樹脂がゲート27およびゲート29まで到達する位置である。
【0062】
位置4は図3(c)に示すタブレット2における熱硬化性樹脂が下キャビティ1および上キャビティ14に充填された位置、位置5は同じく熱硬化性樹脂が硬化した位置、位置6は図3(d)に示すプランジャー4をカル15から離脱して圧抜きを行う位置、位置7は図3(e)に示す成形金型が開く位置である。
【0063】
位置8はプランジャー4が再度カル15に当接する位置、位置9は前記カル15のエジェクトを完了した位置、位置10は空の状態で位置2と同一の高さにプランジャー4が移動した位置である。
【0064】
位置11は図3(f)に示すように位置10から再度プランジャー4を移動させて、その移動する際にプランジャー4の摺動抵抗力を、プランジャー4の駆動用サーボモータ39の回転力(負荷)を駆動電流を測定することで測定終了した位置であり、この後再び位置1に戻って一工程を終了する。
【0065】
さて、前記における各油圧力は、位置1では油圧が開放、位置2から位置3までが圧力設定における油圧1、位置3から位置5までが同じく油圧2、位置5から位置8までが同じく油圧3、位置8から位置9までが同じく油圧4、位置9から位置10までが同じく油圧5、そして位置10から位置1までが油圧6の6段階設定となっている。
【0066】
この6段階における油圧の各々の数値は任意であり、同一となる数値に設定してもよい。また、位置10から位置11にプランジャー4が移動する際測定した摺動抵抗力を、次の工程サイクルの成形時に、圧力設定の油圧2と圧力設定の油圧3の設定値に加えた(補正した)油圧力を油圧発生機構により発生させてプランジャー4に印加する構成となっている。
【0067】
すなわち、プランジャー4の駆動により、ゲート27およびゲート29を経由してタブレット2による熱硬化性樹脂を上キャビティ14および下キャビティ1に充填するまでの圧力を安定させて、所定の一定圧力で成形体20の封止成形が行える構成としている。
【0068】
また、成形体20を取出した後の空の状態で、プランジャー4を上昇させるためのサーボモータ39の回転力(負荷)であるところの駆動電流を測定することにより、プランジャー4が下ポット25を摺動して移動するのに必要な摺動抵抗分を測定し、そのピーク値を摺動抵抗力として次の封止成形時に必要とする油圧に補正するのである。
【0069】
さらに、封止成形時のボイド発生対策として、プランジャー4の移動動作を成形金型が閉じる前に、タブレット2を押圧開始する位置まで上昇させ、成形金型が閉じた後、タブレット2における熱硬化性樹脂の注入あるいは拡散速度を、プランジャー4の動作時間により変化させるポイントを複数設けることで、封止成形時の成形樹脂にかかる加圧力を安定させることができる。
【0070】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、成形金型機構が簡素であり、複数のプランジャーを摺動抵抗による圧力損失が無く均等の圧力で保持しかつ成形樹脂に加圧でき、また成形金型内の空気残留を減らし、封止成形時の成形樹脂流れに対応してプランジャー移動速度を変更することができるため、加圧力にバラツキが無く、ボイドや未充填の発生を抑制できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における封止成形装置の要部構成部分断面斜視図
【図2】同封止成形装置における成形要部構成断面図
【図3】同封止成形装置における成形時のプランジャーの移動量、油圧設定および動作内容の説明図
【図4】同封止成形装置の構成概要図
【図5】従来における封止成形装置の要部構成図
【図6】同封止成形時の樹脂注入前後のプランジャー動作を示す断面図
【図7】同封止成形装置の上プランジャー駆動機構の要部断面図
【図8】同封止成形装置の構成概要図
【図9】同封止成形装置における成形時のプランジャーの移動量、油圧設定および動作内容の説明図
【符号の説明】
1 下キャビティ
2 タブレット
3 エジェクトピン
4 プランジャー
5 下キャビティブロック
6 エジェクタープレート
7 プランジャープレート
8 パイロットピン
8a パイロット孔
9 構成ブロック
10 形成素子
11 リードフレーム
12 上キャビティブロック
13 ホルダー
14 上キャビティ
15 カル
16 ランナー
17 可動プランジャー
18 油圧等圧ピン
19 油圧ブロック
20 成形体
21 カル
23 検出センサー
24 ランナー
25 下ポット
26 上ポット
27 ゲート
28 ランナー
29 ゲート
30 ジョイント
31 油圧シリンダー
32 等圧プレート
33 スライドブッシュ
34 スライド軸
35 ボールネジ
36 プレート
37 ベースプレート
38 ブッシュ
39 サーボモータ
40 エアーシリンダ
40a エアーシリンダ
41 駆動ローラ
42 従動ローラ
43 成形上金型
43a 可動プラテン
44 成形下金型
44a 固定プレート
45 固定ブロック
46 ランナー切断上金型
47 ランナー切断下金型
48 シュート

Claims (4)

  1. 形成素子を載置したリードフレームを移載する移送機構と、前記形成素子を封止成形して成形体を形成する成型金型と、成形樹脂を前記成形金型のキャビティに注入し充填加圧するプランジャーと、前記プランジャーに連結し任意のタイミングでかつ所定圧力で加圧保持させる油圧シリンダーと、前記油圧シリンダーの保持と油の供給排出の経路を有する等圧プレートと、前記等圧プレート、油圧シリンダーを介して前記プランジャーを移動させる駆動源のボールネジを連結したサーボモータと、封止成形時での前記プランジャーの移動における摺動抵抗を、前記サーボモータの負荷により測定する測定機構とを備え、次の封止成形時における成形圧力を、前記測定機構により測定した摺動抵抗分を補正したプランジャーへの油圧とするよう構成した封止成形装置。
  2. 複数のプランジャーと連結させた同数の油圧シリンダーにおける同一側の給油口を、複数の接続口を有する等圧プレートを介して油圧機構に配管してなる請求項1に記載の封止成形装置。
  3. 封止形成された成形体を取出した後、空の状態でプランジャーを上昇移動させ、前記プランジャーが上昇移動するのに必要な摺動抵抗を、その際のサーボモータが回転するのに必要な回転力にて測定し、前記摺動抵抗測定値におけるピーク値を次の封止成形時における油圧の補正値としてなる請求項1に記載の封止成形装置。
  4. プランジャーを成形金型の下金型における成形樹脂供給口に空気が残存しないように、成形金型が閉じる前に上昇移動した後一旦停止し、前記成形金型が閉じた後、成形樹脂の注入速度を前記プランジャーの移動動作時間により変化させるポイントを少なくとも1以上有してなる請求項1に記載の封止成形装置。
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