JPH11300783A - 樹脂モールド装置 - Google Patents

樹脂モールド装置

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Publication number
JPH11300783A
JPH11300783A JP11658698A JP11658698A JPH11300783A JP H11300783 A JPH11300783 A JP H11300783A JP 11658698 A JP11658698 A JP 11658698A JP 11658698 A JP11658698 A JP 11658698A JP H11300783 A JPH11300783 A JP H11300783A
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JP
Japan
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resin
piston
cylinder
plunger
molding apparatus
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Application number
JP11658698A
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English (en)
Inventor
Toshinori Kiyohara
俊範 清原
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Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
Kansai Nippon Electric Co Ltd
Original Assignee
Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
Kansai Nippon Electric Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/02Transfer moulding, i.e. transferring the required volume of moulding material by a plunger from a "shot" cavity into a mould cavity
    • B29C45/021Plunger drives; Pressure equalizing means for a plurality of transfer plungers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 マルチプランジャ方式の樹脂モールド装置に
おける樹脂タブレットの均一加工。 【解決手段】複数のポット18内に投入された樹脂タブ
レット25を加圧するプランジャ19と、複数のシリン
ダ6がポット18と同軸配置され、各シリンダ6に内挿
されたピストン7が各シリンダ6内に互いに連通して供
給された作動油9により往復駆動され、作動油9によっ
て均等配分された各ピストン7の加圧力をポット18内
の樹脂タブレット25に付与する等圧ユニット26と、
各プランジャ19を一括して上下動させる上下駆動機構
2とを備えた樹脂モールド装置において、上記等圧ユニ
ット26内の各シリンダ6の作動油9が充填された空間
を密閉空間27に接続し、 各ピストン7の高さ位置を
樹脂タブレット25の長さに対応可能とし、プランジャ
19によって加圧される全ての樹脂タブレット25にほ
ぼ等しい加圧力を付与するようにした樹脂モールド装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は樹脂モールド装置に
関し、特に多数のプランジャを備えた樹脂モールド装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂モールド型電子部品は一般的にリー
ドフレームのアイランドに電子部品本体をマウントし電
子部品本体の電極とリードとを電気的に接続して、電子
部品本体を含むリードフレーム上の主要部分を樹脂にて
被覆し、樹脂から露呈したリードフレームの不要部分を
切断除去して個々の電子部品に分離し製造される。この
リードフレームに樹脂被覆する樹脂モールド装置は、一
般的に上下にポットを貫通配置し上面にキャビティを形
成した下金型と、下金型上に配置されて下金型に接離す
る上金型と、ポット内に挿入されて樹脂タブレットを支
持しこの樹脂タブレットを加圧するプランシャとを備
え、上下の金型にてリードフレームを挟持して型締め
し、ポット内の樹脂タブレットをプランジャで加圧して
流動化させ、この樹脂をキャビティ内に送り込みリード
フレームの要部を樹脂被覆する。このトランスファ樹脂
モールド装置は、一つの金型に形成するポットの数に応
じてシングルプランジャ方式とマルチプランジャ方式と
があるが、シングルプランジャ方式では、金型中央に形
成した一つのポットに全てのキャビティを連通するた
め、ポットから末端のキャビティまでの距離が長くな
り、樹脂注入開始から完了までの時間も長くなる。その
ため、一旦流動化した樹脂は流動中にも硬化が進行して
流動性が時間の経過とともに低下するため、リードフレ
ームに対する樹脂の密着性がばらつき、この結果耐湿性
のばらつきが大きくなり電子部品の信頼性が低下すると
いう問題があった。また電子部品の小型化とともに、キ
ャビティ全容量に対してポットからキャビティまでの容
量が格段に大きくなり樹脂の利用率が低下するという問
題もあり、省資源の観点からも好ましくない。そのた
め、特に小型の電子部品ではリードフレーム上の複数の
樹脂被覆予定部を一組としてポットを近接配置したマル
チプランジャ方式の樹脂モールド装置が用いられてい
る。この種樹脂モールド装置として例えば特開平7−2
85978号公報には図4に示す構造の樹脂モールド装
置が開示されている。図において、1は水平配置された
固定ブロック、2は固定ブロック1の下面に固定され、
上下に貫通させた駆動軸2aを上下動させるトランスフ
ァ駆動機構、3はトランスファ駆動機構2の軸2a上端
に連結され、ガイドロッド4により固定ブロック1に挿
通されてガイドされる中間プレート、5は中間プレート
3に支持された等圧ユニットで、複数の等圧シリンダ6
にそれぞれピストン7を嵌合し、このピストン7に連結
されたピストンロッド8が上面より出入りする。等圧シ
リンダ6内は作動油9が連通して供給され、各ピストン
7に均等な圧力が作用する。この装置では等圧ユニット
5の作動油9が油圧発生シリンダ10に連結されてい
る。そしてこの油圧発生シリンダ10には油圧発生用の
ピストン11が嵌合され、このピストン11はスプリン
グ12を介してボールねじ13により駆動される。ボー
ルねじ13の下端には歯車などの回転伝達機構14が接
続され、固定ブロック1を上下に貫通した伸縮自在の回
転軸15を介してサーボモータ16の回転が伝達され、
この回転制御により油圧発生ピストン11の高さ位置が
調整されて、作動油9にかかる圧力が調整される。17
は等圧ユニット5の上方に配置された下金型で、等圧ユ
ニット5の等圧シリンダ6と同軸に複数のポット18を
貫通形成している。19は等圧ユニット5のピストンロ
ッド8に接続されたプランジャで、下金型17の下方か
らポット18に挿入されている。20は下金型17の上
方に対向配置された上金型で、ポット18の上部開口端
と対向する位置にカル部21を形成している。22、2
3は各金型17、20の衝合面上で、リードフレーム2
4の樹脂被覆予定部と対応してポット18、カル部21
の近傍に形成された多数のキャビティ、25はポット1
8内に投入された樹脂タブレットを示す。各金型17、
20は図示省略するが固定盤と可動盤に支持され対向面
が相対的に近接離隔して衝合する。また各金型17、2
0には加熱手段が付設されている。さらには図示省略す
るがサーボモータ16には回転位置検出手段が取付けら
れてプランジャ19の高さ位置が検出され、油圧発生シ
リンダ10内には油圧検出手段が配置されて検出した油
圧がプランジャ19の高さ位置により所定の圧力となる
ようにサーボモータ16を制御する油圧調節機構が付設
されている。この装置ではプランジャ19の高さ位置に
応じてサーボモータ16を回転制御し、等圧ユニット5
内の作動油9の圧力を調整して、樹脂モールド作業の中
間段階でプランジャ19にかかる圧力を一旦下げ、最終
段階で再度圧力を上昇させることを可能としている。こ
の種樹脂モールド装置は、ポット18からキャビティ2
2、23までの距離が短かく、各プランジャ19にかか
る圧力を均等にできるため、流動化した樹脂が金型から
熱を受けて硬化が進行する前に樹脂注入できる。そのた
めリードフレーム24に対する樹脂の密着性がよく、空
気の巻き込みもなく成形性が良好である。またカル部2
1とキャビティ22、23を連通する連通部は距離が短
く断面積も小さいためこの部分に残留し廃棄される樹脂
も少量で済み、特に小型の電子部品では樹脂の有効利用
率が向上する。また等圧ユニット5は個々の等圧シリン
ダ6を別々に制御する必要がなく油圧回路が簡単で装置
を小型化できるという特徴もある。ところで、ポット1
8に投入される樹脂タブレット25はその最大径がポッ
ト18の内径で決定され、径を小さくするとポット18
内壁との間の空間が大きくなり型締めされたポット内の
空気が流動樹脂に巻き込まれ気泡(ボイド)などの問題
が生じ易くなるため、これを考慮に入れて樹脂タブレッ
ト25の径が決定され、直径のばらつきが規制される。
例えば直径13mmの樹脂タブレットの場合、直径のば
らつきは±0.12mm以内に設定される。一方、樹脂
タブレット25の容量はキャビティ22、23の容量に
成形品としては不要なカル部21や連通部の容量を加え
た量から決定され、この量から直径が決まれば長さが決
定される。また樹脂タブレット25の直径を13mmと
し、長さ(高さ)を22mmとしたときの樹脂量を重量
換算して、この重量が例えば±0.3g内であれば適正
量としている。ポット18内に残留する空気の量を樹脂
タブレット25の直径と長さについて比較した場合、長
さのばらつきは直径のばらつきに比べてあまり影響しな
い。ここで、樹脂タブレット25の直径が13mm、長
さが22mmの場合には容量は2920立方mmとなる
が、直径最小時及び最大時の容量はそれぞれ2866立
方mm、2974立方mmとなるから、実測した樹脂タ
ブレットの直径に対して標準長さ22mmを±0.4m
mの範囲で長さ調節することにより重量のばらつきを±
0.3gの範囲内に抑えることができる。このように樹
脂タブレット25の長さのばらつきは直径のばらつきに
比して緩く設定され、最大0.8mmのばらつきが許容
される。この樹脂モールド装置は金型17、20が交換
可能で、リードフレーム24の寸法、形状に応じて最適
なキャビティ22、23を有する金型に交換され、これ
と同時に最適な容量の樹脂タブレット25が用いられ
る。そのため樹脂タブレット25を支持したプランジャ
19が上昇して樹脂タブレット25を加圧する高さ位置
はリードフレーム24に対応した金型17、20や同じ
金型であっても樹脂タブレット25の長さのばらつきに
よって異なる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これに対して図4装置
では、等圧ユニット5のピストン7が作動油9によって
押し上げられシリンダ6の上端に圧接しているため、全
てのプランジャ19の高さ位置は等圧ユニット5の高さ
位置で固定される。そのため、樹脂タブレット25の長
さが異なると、プランジャ19の樹脂タブレット25を
加圧する高さ位置が異なるため油圧調整機構の動作条件
を使用する金型に応じて予め設定する必要があった。ま
た樹脂タブレット25の長さがばらついた場合、図5に
示すように、長い樹脂タブレット25aに先行して当接
したプランジャ19aはこれと連結されたピストン7a
を押し下げ作動油9の圧力を上昇させてこの圧力を他の
ピストンに伝達するが、短い樹脂タブレット25bと対
応するピストン7bはシリンダ6の内部上端6aに係止
されているため、プランジャ19bに支持されその上昇
によって持ち上げられた樹脂タブレット25bの上端が
カル部21に当接するまでは樹脂タブレット25bには
プランジャ19からの加圧力がかからない。この時、先
行して加圧するプランジャ19aとまだ加圧しないプラ
ンジャ19bとでは高さ位置が異なり、それぞれに連結
されたピストン7a、7bには等しい圧力がかかってい
るが、後続して順次加圧される樹脂タブレット25bに
はピストン7bがシリンダの内部上端6aから離れると
直ちに先行して加圧するプランジャ19aと同じ圧力で
加圧される。このように先行して加圧するプランジャ1
9aと後続するプランジャ19bとの間で高さ位置が生
じるとこの高さ位置のばらつきが解消されないままモー
ルド作業が進行する。この状態はトランスファ駆動機構
2が作動して全てのプランジャ19が樹脂タブレット2
5を均等な圧力で加圧するまでの極短時間に生じるが、
樹脂タブレット25の長さのばらつきに基づくプランジ
ャ19の高さ位置のばらつきは解消できない。樹脂タブ
レット25は長さが最大にばらついても容量はほぼ同じ
であるからトランスファ駆動機構2の上昇動作が完了し
た後にも後続のプランジャは高さの差に相当する量の樹
脂をキャビティに送り込む必要がある。しかしながら、
図4装置では、プランジャ19の高さ位置が中間位置に
至ると圧力調節機構を作動させて等圧ユニット5内の圧
力を下げるようにしているため、加圧が遅れた樹脂タブ
レット25の樹脂を十分キャビティ22、23に送り込
むことができなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題の解決
を目的として提案されたもので、複数のポットが貫通配
置され各ポットの上部開口端近傍にキャビティが形成さ
れた下金型と、この下金型のキャビティ形成面に対向配
置されて相対的に近接離隔し下金型に衝合する上金型
と、各ポットに挿通されポット内に投入された樹脂タブ
レットを加圧するプランジャと、複数のシリンダがポッ
トと同軸配置され、各シリンダに内挿されたピストンが
各シリンダ内に互いに連通して供給された作動油により
往復駆動され、作動油によって均等配分された各ピスト
ンの加圧力をポット内の樹脂タブレットに付与する等圧
ユニットと、各プランジャを一括して上下動させる上下
駆動機構とを備えた樹脂モールド装置において、上記等
圧ユニット内の各シリンダの作動油が充填された空間を
密閉空間に接続し、 各ピストンの高さ位置を樹脂タブ
レットの長さに対応可能としプランジャによって加圧さ
れる金型内の全ての樹脂タブレットにほぼ等しい加圧力
を付与するようにしたことを特徴とする樹脂モールド装
置を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明による樹脂モールド装置
は、マルチプランジャ方式の樹脂モールド装置であっ
て、各プランジャに均等な圧力を付与する等圧ユニット
に特徴を有し、等圧シリンダ内の作動油が充填された空
間をこれとは別の密閉空間に接続し、等圧シリンダ内に
おける各ピストンの高さ位置をプランジャに支持された
樹脂タブレットの長さに対応可能とし、プランジャによ
って加圧される金型内の全ての樹脂タブレットにほぼ等
しい加圧力を付与するようにしたものであるが、等圧ユ
ニットの各ピストンをシリンダ内に退入させる方向の弾
性力を付与し等圧シリンダ内における各ピストンの高さ
位置を樹脂タブレットを加圧するプランジャの高さ位置
に揃えさせることができる。また等圧ユニットが接続さ
れる密閉空間は固定容量でもよいし、等圧ユニットの高
さ位置に応じて可変容量とすることもできる。密閉空間
が可変容量の場合、受圧シリンダと受圧ピストンで構成
することができ、固定容量の密閉空間内で受圧ピストン
をスプリングによって押圧して可変容量とすることがで
きる。
【0006】
【実施例】以下に本発明の実施例を図1から説明する。
図において、図4と同一物には同一符号を付し重複する
説明を省略する。本発明による樹脂モールド装置と図4
装置とが大きく異なるのは符号26を付した等圧ユニッ
トで、これは図4装置の等圧ユニット5から油圧発生ピ
ストン11を駆動するためのボールねじ13、回転伝達
機構14、回転軸15、サーボモータ16を省き、一端
が閉じた受圧シリンダ27内に受圧ピストン28を嵌合
して可変容量の密閉空間を形成し、受圧シリンダ27の
作動油9が充填されていない空間にスプリング(第1の
スプリング)29を挿入して受圧ピストン28を押し戻
すようにしたことと、等圧ユニット26がプランジャ1
9に加圧力を付与していない状態で、等圧シリンダ6内
の上端面6aとピストン7との間に空間を形成したこと
のみである。この実施例では、さらに等圧シリンダ6の
内部上端6aとピストン7との間にピストン7を押し下
げるスプリング(第2のスプリング)30が挿入されて
いる。以下にこの装置の動作を説明する。先ず、上下金
型17、20を開き、プランジャ19を下げ、下金型1
7上にリードフレーム24を整列配置する。次にポット
18内に樹脂タブレット25を投入する。この時、等圧
シリンダ6内のピストン7は第2のスプリング30によ
り押下されているが、受圧シリンダ27内では第1のス
プリング29が受圧ピストン28を介して弾性的に作動
油9を加圧し、この圧力と第2のスプリング30とがバ
ランスした高さ位置にピストン7の高さ位置、即ちプラ
ンジャ19の高さ位置が設定されている。従ってプラン
ジャ19を下げた状態ではプランジャ19の高さ位置は
一定しない。そしてポット18に樹脂タブレット25の
投入が完了すると上下金型17、20を閉じる。樹脂タ
ブレット25は金型17、20から熱を受けて軟化する
が、さらにトランスファ駆動機構2により等圧ユニット
26を上昇させポット18内でプランジャ19を上昇さ
せ、カル部21に押し付けられ加圧されることにより流
動化が進行する。この装置ではプランジャ19の高さ位
置がばらついているが、樹脂タブレット25も規格の範
囲内で長さがばらついている。そのため図2に示すよう
に長い樹脂タブレット25a(寸法L1)が高さ位置が
高いプランジャ19a(高さ位置H1)に支持され、短
い樹脂タブレット25b(長さL2)が高さ位置が低い
プランジャ19b(高さ位置H2)に支持されている場
合、プランジャ19の上昇によって長い樹脂タブレット
25aは先行してカル部21に当接し圧力が加えられる
が、この時短い樹脂タブレット25bの上端は(L1−
L2+H1−H2)だけ低い位置にあり圧力はかからな
い。しかしながら、この装置では、先行して加圧される
樹脂タブレット25aの上端がカル部21に当接すると
プランジャ19aを押し下げる力が作用し、ピストンを
押し下げ作動油9の圧力を上昇させる。この圧力は無負
荷状態のプランジャ19bと連結されたピストンに集中
し第2のスプリング30に抗してピストン及びこれに連
結されたプランジャ19bを押し上げ、さらに樹脂タブ
レット25bの上端がカル部21と当接するまでプラン
ジャ19bを押し上げる。そのため、ポット18内の全
ての樹脂タブレット25はトランスファ駆動機構2が作
動後短時間でカル部21に当接して加圧が開始され、加
圧開始後は等圧ユニット26により全ての樹脂タブレッ
ト25にほぼ同じ圧力がかけられて流動化しキャビティ
22、23に注入される。この装置ではトランスファ駆
動機構2の上昇に応じてプランジャ19にかかる加圧力
が変化すると、この圧力変化が作動油9を通じて受圧ピ
ストン28にかかるが、この圧力変化は第1のスプリン
グ29により吸収できるため、ポット18内の全ての樹
脂タブレット25はプランジャ19の動作の開始から完
了までほぼ同じ条件で加圧される。また樹脂タブレット
25の溶融が完了したプランジャ19、ピストン7はそ
れ以上上昇しないが、等圧ユニット26が上昇すると、
作動油9の圧力を高める働きをし、他のピストンを押し
上げて樹脂タブレットにかかる圧力を上昇させ、溶融が
完了していない樹脂タブレット25の溶融を助長でき
る。さらにはこの装置では等圧ユニット26を外部から
駆動する必要がなく、駆動装置だけでなく油圧系統も簡
単で装置の構造が簡単となり小型化が図れ、また保守、
点検も容易である。上記実施例では受圧シリンダ27は
受圧ピストン28と第1のスプリング29により可変容
量としたが、固定容量の密閉空間内に作動油9を充満し
ただけでもよく、空気や不活性ガスなどを注入して作動
油9に弾力性を付与して第1のスプリング29と同等の
働きをさせてもよい。また第2のスプリング30はピス
トン7をシリンダ6の中間位置に保持する作用をする
が、シリンダ6外に配置しても良いし、図示例のように
全てのピストン7に設けるだけでなく任意のピストン7
に設けることができる。また、トランスファ駆動機構2
が作動開始時に各ピストン7の高さ位置補正が十分でき
る作動速度であれば各ピストン7のスプリング30を省
略することができる。図3は本発明の他の実施例を示
す。図において、図4、図1と同一物あるいは同一の機
能を有する物には同一符号を付し重複する説明を省略す
る。この装置はトランスファ駆動機構2によって上下動
する中間プレート3にピストンロッド31を介してプラ
ンジャ19を接続したこと、等圧ユニット26を上金型
20の上方に配置し上金型20に固定したこと及び、上
金型20のカル部21に貫通穴21aを穿設しこの貫通
穴21aに押圧部材32を嵌合し、この押圧部材32と
等圧ユニット26のピストン7とをピストンロッド8に
より連結したことが図1装置と相違する。この装置では
各プランジャ19の高さ位置は揃えられているため、ポ
ット18内に投入された樹脂タブレット25の上端の高
さ位置は樹脂タブレット25の長さだけで決まる。一
方、カル部21から押圧部材32が突出退入可能であ
る。この押圧部材32の下端の高さ位置はスプリング3
0などのばらつきにより一定しないが、プランジャ19
の上昇により上昇してくる樹脂タブレット25に最初に
当接した押圧部材32がピストン7を押し上げ、この圧
力が作動油9により伝達されて他のピストン7を押し下
げるため、ポット18内の全ての樹脂タブレット25は
短時間で全ての押圧部材32と当接し全ての樹脂タブレ
ットは均等な圧力で加圧される。このようにこの装置は
高さ位置が揃えられて上昇する各プランジャ19に支持
された長さの異なる樹脂タブレット25をほぼ同じタイ
ミングで溶融させることができる。即ち、個々の樹脂タ
ブレット25の溶融速度に差を生じても、早く溶融した
樹脂タブレットに対応する押圧部材32は移動しないか
上昇して他の押圧部材32への圧力を上昇させるため未
溶融の樹脂タブレットにかかる圧力を集中させることが
できる。この時、作動油9の過大な圧力上昇は受圧ピス
トン28の変位によって吸収されるため他の押圧部材3
2の急激な圧力上昇が防止される。そして加圧作業が終
わりに近づいてプランジャ19の上昇が停止すると溶融
が遅い樹脂タブレット25によって押し上げられた押圧
部材32に第1のスプリング29に蓄えられた力が集中
する。そのため溶融が遅い樹脂タブレットでも半溶融状
態の樹脂がキャビティ22、23に押し込まれることが
なく、またプランジャ19の上昇完了後も残りの樹脂を
キャビティに送り込むことができる。この実施例では、
図1実施例と同様の効果を奏する他、等圧ユニット26
は上金型20に固定されているため、トランスファ駆動
機構2はプランジャ19を駆動するのに十分な出力があ
ればよいから小型ですみ装置の一層の小型化と省エネル
ギー化とが図れるという効果もある。
【0007】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、樹脂タブ
レットの長さのばらつきにかかわらず安定した樹脂モー
ルド作業が行え、装置全体を小型化でき、さらには省エ
ネルギー化も図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す樹脂モールド装置の要
部側断面図
【図2】 図1装置の動作を説明する要部拡大側断面図
【図3】 本発明の他の実施例を示す要部側断面図
【図4】 本発明の前提となる樹脂モールド装置の要部
側断面図
【図5】 図4装置の動作を説明する要部拡大側断面図
【符号の説明】
2 上下駆動機構 6 シリンダ 7 ピストン 9 作動油 17 下金型 18 ポット 19 プランジャ 20 上金型 22 キャビティ 25 樹脂タブレット 26 等圧ユニット 28 密閉空間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のポットが貫通配置され各ポットの上
    部開口端近傍にキャビティが形成された下金型と、この
    下金型のキャビティ形成面に対向配置されて相対的に近
    接離隔し下金型に衝合する上金型と、各ポットに挿通さ
    れポット内に投入された樹脂タブレットを加圧するプラ
    ンジャと、複数のシリンダがポットと同軸配置され、各
    シリンダに内挿されたピストンが各シリンダ内に互いに
    連通して供給された作動油により往復駆動され、作動油
    によって均等配分された各ピストンの加圧力をポット内
    の樹脂タブレットに付与する等圧ユニットと、各プラン
    ジャを一括して上下動させる上下駆動機構とを備えた樹
    脂モールド装置において、 上記等圧ユニット内の各シリンダの作動油が充填された
    空間を密閉空間に接続し、各ピストンの高さ位置を樹脂
    タブレットの長さに対応可能とし、プランジャによって
    加圧される金型内の全ての樹脂タブレットにほぼ等しい
    加圧力を付与するようにしたことを特徴とする樹脂モー
    ルド装置。
  2. 【請求項2】等圧ユニットの各ピストンにシリンダ内に
    退入させる方向の弾性力を付与したことを特徴とする請
    求項1に記載の樹脂モールド装置。
  3. 【請求項3】等圧ユニットに接続された密閉空間が、固
    定容量の密閉空間であることを特徴とする請求項1に記
    載の樹脂モールド装置。
  4. 【請求項4】等圧ユニットに接続された密閉空間が、可
    変容量であることを特徴とする請求項1に記載の樹脂モ
    ールド装置。
  5. 【請求項5】可変容量の密閉空間が、受圧シリンダと受
    圧ピストンで構成されたことを特徴とする請求項4に記
    載の樹脂モールド装置。
  6. 【請求項6】受圧ピストンがスプリングによって押圧さ
    れ作動油を加圧するようにしたことを特徴とする請求項
    5に記載の樹脂モールド装置。
JP11658698A 1998-04-27 1998-04-27 樹脂モールド装置 Pending JPH11300783A (ja)

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