JPH09285113A - Dc−dcコンバータ - Google Patents

Dc−dcコンバータ

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JPH09285113A
JPH09285113A JP8087957A JP8795796A JPH09285113A JP H09285113 A JPH09285113 A JP H09285113A JP 8087957 A JP8087957 A JP 8087957A JP 8795796 A JP8795796 A JP 8795796A JP H09285113 A JPH09285113 A JP H09285113A
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JP
Japan
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transformer
switching
power
temperature
output
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JP8087957A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Sekiya
和博 関谷
Junichi Sasaki
淳一 佐々木
Hisahiro Kamata
久浩 鎌田
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 DC−DCコンバータにおけるトランスの過
熱による発火や感電等の重大事故を防止する。 【解決手段】 トランス2の1次巻線N1とトランジス
タQ1の直列回路に直流電源11から1次直流電力を入
力し、スイッチング制御回路3が出力するスイッチング
パルスに応じてトランジスタQ1をスイッチングして、
2次巻線N2a,N2bに誘起される交流電力を2次整
流平滑回路4a,4bにより2次直流電力に変換して出
力するDC−DCコンバータ1において、トランス2内
に検温素子5を設け、トランス2の内部温度が予め設定
した値を超えた時に、停止信号回路6はパルス停止信号
をスイッチング制御回路3に出力してスイッチングパル
スの出力を停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はトランスを用いた
DC−DCコンバータに関り、特に過負荷に起因するト
ランスの過熱による事故を防止する手段を備えたDC−
DCコンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】各種の電子機器の電源装置として、電力
容量に比べて安価で小型軽量であり、電力変換効率が高
いため電力損失とそれに伴う発熱が少なく、定電圧制御
機能も備えているDC−DCコンバータが、1次整流平
滑回路と組み合わされて、広く用いられている。
【0003】いうまでもなく、DC−DCコンバータ
は、1次直流電力が入力する1次側と負荷が接続される
2次側との間が、トランスによって絶縁されているか
ら、誤まってDC−DCコンバータと負荷とを結ぶ接続
ケーブルや、負荷の内部回路の絶縁されていない裸の部
分に触れても、ショックを受けたり感電等の事故が生じ
ないように配慮されている。
【0004】しかしながら、誤まってDC−DCコンバ
ータの出力端子間をショートしたり、内部でショートし
ている負荷を知らずに接続して過負荷状態になると、定
電圧制御を行なっているために、かえってDC−DCコ
ンバータの内部に過大な電流が流れて、スイッチング素
子等の半導体素子やICが焼損したり、トランスが過熱
して1次2次間の絶縁が破壊されたり、発煙,発火等の
恐れがある。
【0005】そのため、例えば特開昭52−40764
号(特公昭59−28976号)公報に示されたよう
に、低温軟化絶縁銅線を用いた巻線に、温度検知遮断部
を直列に設け、過電流によって巻線の内部温度が上昇す
ると、絶縁が破れてレアショートが発生し、レアショー
トにより発生する大量の熱によって温度検知遮断部が電
流を遮断するという提案があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
52−40764号公報に示された提案のように、低温
軟化絶縁銅線を用いた巻線では、一度軟化した絶縁層は
温度が低下してもその形状が復旧しないため、絶縁層が
軟化し始める程度の過電流が繰り返し流れると、次第に
絶縁が不確実になってゆき、しかもその状態は外部から
見ても分らないから、許容範囲内の負荷で作動させてい
るにも拘らず、何等かの原因、例えば電気的又は機械的
なショックによってレアショートが発生し、DC−DC
コンバータの作動が停止するという問題があった。
【0007】さらに、DC−DCコンバータの作動が停
止する直前に、レアショートによる異常発熱のために、
各巻線の間に設けられている絶縁紙のレアショート部に
近い部分が炭化して絶縁が破れる恐れがある。特に、1
次巻線と2次巻線との間の絶縁が破れると、たとえ瞬間
的であっても、感電等の重大事故を招くことになる。
【0008】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
でり、トランスの過熱による発火や感電事故のような人
命に関わる重大事故の発生を防止することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、1次直流電力をトランスの1次巻線とス
イッチング素子との直列回路に入力し、スイッチング制
御回路が出力するスイッチングパルスに応じてスイッチ
ング素子がスイッチングすることにより、トランスの2
次巻線に誘起される交流電力を整流平滑した2次直流電
力を出力するDC−DCコンバータにおいて、それぞれ
次のようにしたものである。
【0010】すなわち、トランスの内部に配置して該ト
ランス内部の温度が予め設定した値を超えた時にオンか
らオフ又はオフからオンに変化する感温スイッチ素子
と、該感温スイッチ素子が上記変化をした時にスイッチ
ングパルスの出力を停止させるパルス停止手段とを設け
たものである。
【0011】あるいは、トランスの内部に配置して該ト
ランス内部の温度を検出する温度検出手段と、該温度検
出手段により検出されたトランス内部の温度が予め設定
した値を超えた時にスイッチングパルスの出力を停止さ
せるパルス停止手段とを設けたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して具体的に説明する。図1は、この発明の一
実施形態であるDC−DCコンバータの構成を示す回路
図である。
【0013】図1に示したDC−DCコンバータ1は、
その内部に検温素子5を設けたトランス2と、トランス
2の1次巻線N1に直列に接続されたスイッチング素子
であるトランジスタ(FETでもよい)Q1と、トラン
ジスタQ1にスイッチングパルスを出力するスイッチン
グ制御回路(SWC)3と、スイッチング制御回路3に
パルス停止信号を出力するパルス停止手段である停止信
号回路6と、トランス2の2個の2次巻線N2a,N2
bにそれぞれ接続された2次整流平滑回路4a,4b
と、1次直流電力の入力端子7p,7n及び2次直流電
力の2組の出力端子8p,8nとにより構成されてい
る。
【0014】入力端子7p,7nに接続された直流電源
11から入力する1次直流電力は、スイッチング制御回
路3が出力するスイッチングパルスに応じてスイッチン
グするトランジスタQ1とトランス2の1次巻線N1と
の直流回路に印加される。トランジスタQ1のスイッチ
ングによって、トランス2の2次巻線N2a,N2bに
それぞれ誘起される2次交流電力は、2次整流平滑回路
4a,4bにより整流平滑されて2次直流電力となり、
それぞれ出力端子8p,8nに接続された負荷12a,
12bに出力される。
【0015】図2は、図1の2次側に示した2次整流平
滑回路4a,4bのそれぞれ同様な構成の一例を示す回
路図である。図2に示した2次整流平滑回路4は、整流
用のダイオードD3,転流用のダイオードD4,高周波
用のインダクタL2及び2次平滑用のコンデンサC2に
より構成され、2次交流入力側にはトランス2のいずれ
かの2次巻線N2が、2次直流出力側には正負一対の出
力端子8p,8nがそれぞれ接続されている。
【0016】トランス2が例えばフォーワード型トラン
スであれば、スイッチングによってトランジスタQ1が
オンの間に2次巻線N2に誘起される2次交流電力はダ
イオードD3により整流され、インダクタL2,コンデ
ンサC2を流れて、コンデンサC2を充電すると共にイ
ンダクタL2を励起する。トランジスタQ1がオフにな
ると、励起状態のインダクタL2に蓄積された磁気エネ
ルギは電流に再変換され、コンデンサC2を更に充電す
る。コンデンサC2に充電され平滑された2次直流電力
は、出力端子8p,8nを介して負荷12に供給され
る。
【0017】図1に示したDC−DCコンバータ1にお
いて、スイッチング制御回路3は、いずれか一方の出力
端子8pの電圧、例えば2次整流平滑回路4bの出力電
圧を検出して、その検出電圧が予め設定した設定電圧よ
り高ければ、トランジスタQ1に出力するスイッチング
パルスのオンデューティ比を下げ、設定電圧より低けれ
ばオンデューティ比を上げるように作用して、負荷12
bに供給する出力電圧が設定電圧を保持するように、定
電圧制御を行う。
【0018】さらに、スイッチング制御回路3は、その
オン/オフ端子に停止信号回路6から入力するパルス停
止信号がロー(ノンアクティブ)の間は、上記のように
スイッチングパルスをトランジスタQ1に出力して、D
C−DCコンバータ1のスイッチングを制御している
が、パルス停止信号がハイ(アクティブ)になると、ス
イッチングパルスの出力を停止する。したがって、停止
信号回路6がパルス停止信号を出力すると、1次直流電
力の供給がストップするから、2次直流電力の出力も停
止する。
【0019】図3は、図1に示したトランス2における
検温素子5の配置の一例を示す側面図である。トランス
2の内部温度が予め設定した値を超えた時に、オンから
オフ又はオフからオンに変化する感温スイッチ素子、あ
るいはトランス2の内部温度を検出する温度検出手段で
ある検温素子5は、トランス2の内部でなるべく速やか
に内部温度に追従する位置に配置することが望ましい。
【0020】そのため、検温素子5は図3に示したよう
に、トランス2のコア21に設けた巻線枠22に巻かれ
た巻線群23の中間近傍に設けてある。検温素子5は、
その種類に応じてさまざまな形状を有しているが、なる
べく直径が小さいか厚さの薄い形状の素子を、その長さ
を図示したように巻線枠22の軸方向に向けておくと、
巻線が容易で巻線群23の外周も小さくなる。
【0021】図4及び図5は、それぞれ感温スイッチ素
子を図1に示した検温素子5として用いたこの発明の第
1の実施形態であるDC−DCコンバータ1の停止信号
回路6の構成の一例を示す回路図である。
【0022】図4は、検温素子5として、温度が予め設
定した値を超えた時にオンからオフに変る感温スイッチ
素子であり、温度によって熔断するサーマルヒューズ5
aを用いた場合の停止信号回路の構成を示す回路図であ
り、図4の(A)及び(B)は、それぞれその一例を示
したものであって、同一部分には同一符号を付して重複
する説明を省略する。
【0023】図4の(A)に示した停止信号回路6a
は、抵抗R1とコンデンサC3との直列回路からなり、
抵抗R1とコンデンサC3との接続点を出力端子Pとし
てスイッチング制御回路3のオン/オフ端子に接続する
と共に、抵抗R1の他端を電源ラインに、コンデンサC
3の他端をグランドラインにそれぞれ接続してなり、サ
ーマルヒューズ5aはコンデンサC3と並列に接続され
ている。
【0024】抵抗R1はプルアップ抵抗として作用する
が、通常は出力端子Pがサーマルヒューズ5aによって
グランドに落されているからローであって、パルス停止
信号は出力されていない。過負荷等の原因によってトラ
ンス2の内部温度が上昇し、予め設定した値を超えてサ
ーマルヒューズ5aが熔断すると、出力端子Pはプルア
ップされてハイになるから、パルス停止信号が出力され
てスイッチング制御回路3はスイッチングパルスの出力
を停止する。
【0025】コンデンサC3は、通常はノイズバイパス
用として作用し、ノイズによってスイッチング制御回路
3からのスイッチングパルスの出力が停止しないように
している。また、サーマルヒューズ5aが熔断して出力
端子Pがローからハイに変る時には、コンデンサC3は
ショックアブソーバとして作用し、急激なレベル変動に
よるスイッチング制御回路3の誤動作を防止する。
【0026】図4の(B)に示した停止信号回路6b
は、それぞれ一端を電源ラインに接続した抵抗R2とノ
イズバイパス用,ショックアブソーバ用のコンデンサC
3との並列回路に、一端をグランドラインに接続した抵
抗R3を直列に接続し、その接続点をエミッタが電源ラ
インに接続されたトランジスタQ2のベースに接続し、
そのトランジスタQ2のコレクタを出力端子Pとしてス
イッチング制御回路3のオン/オフ端子に接続すると共
に、抵抗R4を介してグランドラインに接続してなり、
サーマルヒューズ5aはコンデンサC3と抵抗R2との
並列回路に並列に接続されている。
【0027】抵抗R3はトランジスタQ2のベースのプ
ルダウン抵抗として作用するが、通常はサーマルヒュー
ズ5aによって電源ラインに接続されているからハイで
あって、トランジスタQ2がオフであり、そのコレクタ
(出力端子P)は抵抗R4によってプルダウンされてロ
ーになっているから、パルス停止信号は出力されていな
い。
【0028】過負荷等の原因によってトランス2の内部
温度が上昇し、予め設定した値を超えてサーマルヒュー
ズ5aが熔断すると、トランジスタQ2のベースには電
源ラインの電圧が抵抗R2,R3で分圧された電圧が印
加され、エミッタより低電位になってトランジスタQ2
がオンになる。したがって、抵抗R4に電流が流れるこ
とにより出力端子Pはハイになるから、パルス停止信号
が出力されてスイッチング制御回路3はスイッチングパ
ルスの出力を停止する。
【0029】図5は、検温素子5として温度が予め設定
した値を超えた時にオフからオンに変る感温スイッチ素
子であり、常時開で高温では閉になるバイメタル5cを
用いた場合の停止信号回路の構成の一例を示す回路図で
あり、図4に示した停止信号回路6a,6bと同一部分
には同一符号を付して、説明を省略する。
【0030】図5に示した停止信号回路6cは、それぞ
れ一端をグランドラインに接続したプルダウン用の抵抗
R6とノイズバイパス用,ショックアブソーバ用のコン
デンサC3とからなり、その他端を出力端子Pとする並
列回路と、一端を電源ラインに接続した抵抗R5とによ
り構成され、その抵抗R5の他端と出力端子Pとの間に
バイメタル5cを接続すると共に、出力端子Pをスイッ
チング制御回路3のオン/オフ端子に接続したものであ
る。
【0031】常時はバイメタル5cが開になっているか
ら、出力端子Pは抵抗R6によってプルダウンされてロ
ーであり、パルス停止信号は出力されていない。トラン
ス2の内部温度が上昇して予め設定した値を超えると、
バイメタル5cが閉になるから、出力端子Pは電源ライ
ンの電圧が抵抗R5,R6で分圧された電圧になる。す
なわち、出力端子Pがハイになってパルス停止信号が出
力され、スイッチング制御回路3はスイッチングパルス
の出力を停止する。
【0032】なお、抵抗R5は、バイメタル5cが閉に
なった時に、抵抗R5,R6の並列抵抗値とコンデンサ
C3の容量との積によって決定される時定数によって、
コンデンサC3がショックアブソーバとして作用するよ
うにすると共に、コンデンサC3の初期充電電流を抑え
て、バイメタル5cの接点を焼損することがないように
保護する作用を有している。
【0033】図6及び図7は、それぞれ温度検出手段を
図1に示した検温素子5として用いたこの発明の第2の
実施形態であるDC−DCコンバータ1の停止信号回路
6の構成の一例を示す回路図であり、同一部分には同一
符号を付して重複する説明を省略する。図6は、検温素
子5として、温度検出手段であり、温度が上昇するにつ
れてその抵抗値Rtが連続的に減少するサーミスタ5d
を用いた場合の停止信号回路の構成を示す回路図であ
る。
【0034】図6に示した停止信号回路6dは、それぞ
れ一端をグランドラインに接続した抵抗R7とノイズバ
イパス用のコンデンサC3との並列回路と、その並列回
路の他端を+入力端子に接続したコンパレータ15とか
らなり、コンパレータ15の−入力端子には参照電圧V
refが入力している。コンパレータ15の+入力端子
と電源ラインとの間にはサーミスタ5dが接続され、コ
ンパレータ15の出力端子はスイッチング制御回路3の
オン/オフ端子に接続されている。
【0035】コンパレータ15の+入力端子には、電源
ラインの電圧がサーミスタ5dの抵抗値Rtと抵抗R7
とにより分圧された電圧である検出電圧Vtが入力して
いるが、通常の温度では抵抗値Rtが高いため、検出電
圧Vtが参照電圧Vrefより低く、コンパレータ15
の出力はローであってパルス停止信号は出力されていな
い。なお、参照電圧Vrefは、温度が予め設定した値
である時の検出電圧Vtと等しくなるように設定されて
いる。
【0036】トランス2の内部温度が上昇するにつれて
抵抗値Rtが減少するから、検出電圧Vtが次第に上昇
し、内部温度が予め設定した値を超えると、検出電圧V
tは参照電圧Vrefより高くなるから、コンパレータ
15の出力がローからハイに反転し、パルス停止信号が
出力される。したがって、スイッチング制御回路3はス
イッチングパルスの出力を停止する。
【0037】図7は、検温素子5として、温度検出手段
であり、温度が上昇するにつれてその抵抗値Rpが連続
的に増加するポジスタ5eを用いた場合の停止信号回路
の構成を示す回路図である。図7に示した停止信号回路
6eは、図6に示した停止信号回路6dと比べると、コ
ンパレータ15の+入力端子に対して、抵抗R7とコン
デンサC3の並列回路をグランドライン間に、サーミス
タ5dを電源ライン間にそれぞれ配置した代りに、抵抗
R8とコンデンサC3の並列回路を電源ライン間に、ポ
ジスタ5eをグランドライン間にそれぞれ配置したもの
である。
【0038】したがって、通常の温度では抵抗値Rpが
低いため検出電圧Vpも低く、コンパレータ15の出力
がローであり、トランス2の内部温度の上昇につれて抵
抗値Rpが増加して検出電圧Vpも上昇する点が異なる
だけで、内部温度が予め設定した値を超えるとパルス停
止信号が出力されることは同じであるから、詳しい説明
は省略する。
【0039】以上説明した停止信号回路6a〜6eにお
いて、図4の(A)及び(B)に示した検温素子5とし
てサーマルヒューズ5aを用いた場合は、トランス2の
内部温度が上昇してサーマルヒューズ5aが熔断する
と、内部温度が常温に復帰しても、回路は開かれたまま
で閉の状態に戻らないが、図5乃至図7に示したバイメ
タル5c,サーミスタ5d,ポジスタ5eを用いたもの
は、内部温度が予め設定した値より低くなれば、パルス
停止信号がロー(ノンアクティブ)に戻るという再復帰
性がある。
【0040】しかしながら、図4の(A)及び(B)に
示した停止信号回路6a,6bにおいても、例えばサー
マルヒューズ5aに代えて、検温素子5として温度が予
め設定した値を超えた時にオンからオフに変る感温スイ
ッチ素子であり、常時閉で高温では開になるバイメタル
を用いれば、再復帰性を備えたものになることはいうま
でもない。
【0041】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によるDC
−DCコンバータは、トランスの過熱による発火や感電
事故のような人命に関わる重大事故の発生を防止するこ
とが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態であるDC−DCコンバ
ータの構成の一例を示す回路図である。
【図2】図1に示した2次整流平滑回路の構成の一例を
示す回路図である。
【図3】図1に示したトランスにおける検温素子の配置
の一例を示す側面図である。
【図4】図1に示した検温素子として感温スイッチ素子
を用いた第1の実施形態であるDC−DCコンバータの
停止信号回路の構成の一例を示す回路図である。
【図5】検温素子として感温スイッチ素子を用いた停止
信号回路の構成の他の例を示す回路図である。
【図6】図1に示した検温素子として温度検出手段を用
いた第2の実施形態であるDC−DCコンバータの停止
信号回路の構成の一例を示す回路図である。
【図7】検温素子として温度検出手段を用いた停止信号
回路の構成の他の例を示す回路図である。
【符号の説明】
1:DC−DCコンバータ 2:トランス 3:スイッチング制御回路 4,4a,4b:2次整流平滑回路 5:検温素子(感温スイッチ素子,温度検出手段) 5a:サーマルヒューズ 5c:バイメタル 5d:サーミスタ 5e:ポジスタ 6,6a〜6e:停止信号回路(パルス停止手段) N1:1次巻線 N2a,N2b:2次巻線 Q1:トランジスタ(スイッチング素子)
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02H 5/04 H02H 5/04 B 7/04 7/04 C 7/12 7/12 G

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1次直流電力をトランスの1次巻線とス
    イッチング素子との直列回路に入力し、スイッチング制
    御回路が出力するスイッチングパルスに応じて前記スイ
    ッチング素子がスイッチングすることにより、前記トラ
    ンスの2次巻線に誘起される交流電力を整流平滑した2
    次直流電力を出力するDC−DCコンバータにおいて、 前記トランスの内部に配置して該トランス内部の温度が
    予め設定した値を超えた時にオンからオフ又はオフから
    オンに変化する感温スイッチ素子と、 該感温スイッチ素子が上記変化をした時に、前記スイッ
    チングパルスの出力を停止させるパルス停止手段とを設
    けたことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  2. 【請求項2】 1次直流電力をトランスの1次巻線とス
    イッチング素子との直列回路に入力し、スイッチング制
    御回路が出力するスイッチングパルスに応じて前記スイ
    ッチング素子がスイッチングすることにより、前記トラ
    ンスの2次巻線に誘起される交流電力を整流平滑した2
    次直流電力を出力するDC−DCコンバータにおいて、 前記トランスの内部に配置して該トランス内部の温度を
    検出する温度検出手段と、 該温度検出手段により検出されたトランス内部の温度が
    予め設定した値を超えた時に、前記スイッチングパルス
    の出力を停止させるパルス停止手段とを設けたことを特
    徴とするDC−DCコンバータ。
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