JPH09281229A - 埋設物の探査方法および装置 - Google Patents

埋設物の探査方法および装置

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JPH09281229A
JPH09281229A JP8091137A JP9113796A JPH09281229A JP H09281229 A JPH09281229 A JP H09281229A JP 8091137 A JP8091137 A JP 8091137A JP 9113796 A JP9113796 A JP 9113796A JP H09281229 A JPH09281229 A JP H09281229A
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Michiru Higuchi
みちる 樋口
Hideki Hayakawa
秀樹 早川
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Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 土壌断面の走査の間隔Dを大きくしてその走
査回数を減少しても、S/N比の劣化の影響を少なくし
た3次元可視化表示を可能とする。 【解決手段】 第1方向xに広い指向性を有するアンテ
ナを走査して土壌断面画像を得、このような走査を、第
2方向yに比較的大きな間隔D=0.2〜1.0m毎の
各走査位置で行い、その各断面画像をメモリにストア
し、合成開口演算処理によって地中埋設管の頂部に像を
集積し、この合成開口演算処理されたデータを用いて、
第2方向yに隣接する走査位置間で補間演算して複数階
調の3次元強度分布を求める。こうして得られた強度を
そのままレベル弁別して2値化して強度の大きい各座標
位置だけを点状に目視表示し、または予め定める多数の
線分上の強度の加算値が予め定めるレベル以上である線
分だけを表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、土壌などの隠蔽場
所に埋設されている管などの埋設物を地上で探査するた
めの方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な先行技術は、昭和62年電子情
報通信学会半導体・材料部門全国大会第2−297頁〜
2−298頁に記載された「電波ホログラフィー法雪中
レーダにおける三次元画像データの表示法」である。こ
の先行技術では、マイクロ波の周波数を掃引しながら送
受信アンテナを2次元平面で走査し3次元的ホログラム
データを得て、これを数値的に像再生を行って3次元レ
ーダ像を得ている。したがって、ホログラムも再生レー
ダ像も3次元データであり、x−y−zで示される空間
に割り当てられたデータである。しかし、陰極線管(C
RT)のような2次元表示装置で、この3次元データを
表示する場合、3次元を2次元に次元を落とす必要があ
る。その1つの方法としては2次元のスクリーン上の画
素(Pixe1)から出発する視線が3次元データの値のあ
る体素(voxe1)にぶつかったときこのデータの値を表
示する。これはいわば3次元物体の表面を2次元表面に
投影して表示していることになる。さらに奥行き方向は
画像の濃淡に変換して表示する。つまりスクリーンから
近くにある画素ほど明るく、遠くにある画素ほど暗く表
示する。このため3次元物体(あるいはホログラム)
は、しきい値により強度がある、なしに2値化され、ス
クリーンの位置が定められると視線とぶつかる最初の強
度のある場所が探索され、濃淡値が付加され表示され
る。
【0003】この先行技術では、3次元データを用いて
ホログラフィー処理を行うためには、複数の土壌断面の
画像を、充分細かい間隔で得る必要がある。したがって
多数回の走査を行わなければならず、作業に手間がかか
るという問題がある。
【0004】他の先行技術は、昭和63年電気学会全国
大会第1372頁「地中埋設物探査レーダシステム(そ
の3)三次元探査画像処理」である。この先行技術で
は、複数回の走査による測定断面情報を用い、複数のす
べての断面画像中の同一位置に埋設物の像が得られたと
きには、管が埋設されているものと判断し、またそれよ
りも少ない数の断面の同一位置に埋設物の像が得られる
ときには塊状物が埋設されたものと判断し、このように
して異なる断面に存在する像との結合是非を判断し、3
次元的構造を求める。
【0005】この先行技術では、各断面のシンボル表示
を3次元的に連結しているので、S/N比の低いデータ
がある場合には、管または塊状物の判定を誤ることが多
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、隠蔽
場所の表面上における電磁波の放射および埋設物による
反射波の受信を行いつつ走査する回数を、できるだけ減
少して、作業性を良好にし、しかもS/N比に左右され
ることなく、埋設物を正確に探査することができるよう
にした埋設物の探査方法および装置を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、埋設物の埋設
されている隠蔽場所の表面に向けて指向性を有するアン
テナを、表面上で第1方向に沿って走査するとともに、
その走査を、第1方向に交差する第2方向にずれた複数
の各走査位置毎に行ない、アンテナ走査中に、アンテナ
にパルスを与え、埋設物による反射波を受信し、放射し
た電磁波と受信した反射波との時間差に対応する深度
と、その深度における反射波の強度とを求めて、各走査
位置の断面画像をメモリにストアし、メモリのストア内
容を合成開口演算処理して、前記アンテナに比べて狭い
第1方向の指向性を有する仮想アンテナによって得られ
る等価な反射波による深度に対応する反射波の強度のデ
ータに変換し、合成開口演算処理されたデータを、第2
方向に隣接する走査位置間で補間演算して3次元の各座
標位置における複数階調の3次元の強度分布を求め、こ
うして得られた3次元の各位置の強度を、そのまま、ま
たは演算して、予め定めるレベルでレベル弁別し、強度
が前記レベル以上である位置またはその位置に対応する
値を、判別することを特徴とする埋設物の探査方法であ
る。また本発明は、前記判別して得られた前記位置また
はその位置に関連する値を2次元の目視表示手段に表示
することを特徴とする。また本発明は、前記補間演算
は、第2方向の座標yの前後に隣接する複数nの各走査
位置の間隔をDとし、強度をfiとするとき、補間して
得られる強度Q、
【0008】
【数4】
【0009】を求めることを特徴とする。また本発明
は、前記補間演算のために、第2方向に隣接する2つの
前記走査位置間で、M次(Mは自然数)のスプライン関
数を設定し、このスプライン関数は、そのスプライン関
数の値と微分値とが前記2つの走査位置で連続するよう
に各次の変数の係数が定められ、このスプライン関数に
よって補間演算を行うことを特徴とする。また本発明
は、前記補間演算は、第2方向に隣接する2つの前記走
査位置間で、その隣接する前記走査位置の強度を線形補
間することを特徴とする。また本発明は、レベル弁別
は、各座標位置の強度を、予め定めるレベルで2値化
し、強度が予め定めるレベル以上である座標位置を点状
に表示することを特徴とする。また本発明は、第2方向
に隣接する2つの予め定める位置間で、前記2つの予め
定める各位置における座標位置の相互間を結ぶ線分上に
存在する座標位置の強度を加算し、加算した強度を予め
定めるレベルで2値化し、加算した強度がその予め定め
るレベル以上である線分を表示することを特徴とする。
また本発明は、埋設物の埋設されている隠蔽場所の表面
上を第1方向に走査する移動体と、移動体に設けられ、
前記表面に向けて指向性を有するアンテナと、アンテナ
にパルスを与えてアンテナから隠蔽場所に電磁波を放射
させ、その埋設物による反射波をアンテナで受信する送
受信手段と、送受信手段の出力に応答し、放射した電磁
波と受信した反射波との時間差に基づいて、第1方向に
走査した走査位置の断面における深度と反射波の強度と
を、前記表面上の第1方向に垂直な第2方向にずれた走
査位置毎に、ストアするメモリと、メモリのストア内容
を、合成開口演算処理して、前記アンテナに比べて狭い
第1方向の指向性を有する仮想アンテナによって得られ
る等価な反射波による強度のデータに変換する合成開口
演算処理手段と、合成開口演算処理手段の出力に応答
し、第2方向に隣接する走査位置間で補間演算して、3
次元の各座標位置における複数階調の3次元の強度分布
を求める補間演算手段と、補間演算手段の出力に応答
し、3次元の各位置の強度を、そのまま、または演算し
て、予め定めるレベルでレベル弁別し、強度が前記レベ
ル以上である位置またはその位置に関連する値を、判別
する判別手段と、判別手段の出力に応答し、判別して得
られた前記位置またはその位置に関連する値を2次元画
面に目視表示する手段とを含むことを特徴とする埋設物
の探査装置である。また本発明は、補間演算手段は、第
2方向の座標yの前後に隣接する複数nの各走査位置の
間隔をDとし、強度をfiとするとき、補間して得られ
る強度Q、
【0010】
【数5】
【0011】を求め、前記判別手段は、各座標位置の強
度を、予め定めるレベルで2値化し、強度が予め定める
レベル以上である座標位置を出力して目視表示手段によ
って表示させることを特徴とする。また本発明は、補間
演算手段は、第2方向の座標yの前後に隣接する複数n
の各走査位置の間隔をDとし、強度をfiとするとき、
補間して得られる強度Q、
【0012】
【数6】
【0013】を求め、前記判別手段は、第2方向に隣接
する2つの予め定める位置間で、前記2つの予め定める
各位置における座標位置の相互間を結ぶ線分上に存在す
る座標位置の強度を加算する手段と、加算手段の出力に
応答し、その加算した強度を予め定めるレベルで2値化
し、加算した強度が予め定めるレベル以上である線分を
出力して目視表示手段によってその線分を表示させる手
段とを含むことを特徴とする。また本発明は、前記補間
演算手段は、第2方向に隣接する2つの前記走査位置間
で、M次(Mは自然数)のスプライン関数を設定し、こ
のスプライン関数は、そのスプライン関数の値と微分値
とが前記2つの走査位置で連続するように各次の変数の
係数が定められ、このスプライン関数によって補間演算
を行い、前記判別手段は、各座標位置の強度を、予め定
めるレベルで2値化し、強度が予め定めるレベル以上で
ある座標位置を出力して目視表示手段によって表示させ
ることを特徴とする。また本発明は、前記補間演算手段
は、第2方向に隣接する2つの前記走査位置間で、M次
(Mは自然数)のスプライン関数を設定し、このスプラ
イン関数は、そのスプライン関数の値と微分値とが前記
2つの走査位置で連続するように各次の変数の係数が定
められ、このスプライン関数によって補間演算を行い、
前記判別手段は、第2方向に隣接する2つの予め定める
位置間で、前記2つの予め定める各位置における座標位
置の相互間を結ぶ線分上に存在する座標位置の強度を加
算する手段と、加算手段の出力に応答し、その加算した
強度を予め定めるレベルで2値化し、加算した強度が予
め定めるレベル以上である線分を出力して目視表示手段
によってその線分を表示させる手段とを含むことを特徴
とする。また本発明は、前記補間演算手段は、第2方向
に隣接する2つの前記走査位置間で、その隣接する前記
走査位置の強度を線形補間し、前記判別手段は、各座標
位置の強度を、予め定めるレベルで2値化し、強度が予
め定めるレベル以上である座標位置を出力して目視表示
手段によって表示させることを特徴とする。また本発明
は、前記補間演算手段は、第2方向に隣接する2つの前
記走査位置間で、その隣接する前記走査位置の強度を線
形補間し、前記判別手段は、第2方向に隣接する2つの
予め定める位置間で、前記2つの予め定める各位置にお
ける座標位置の相互間を結ぶ線分上に存在する座標位置
の強度を加算する手段と、加算手段の出力に応答し、そ
の加算した強度を予め定めるレベルで2値化し、加算し
た強度が予め定めるレベル以上である線分を出力して目
視表示手段によってその線分を表示させる手段とを含む
ことを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、隠蔽場所の表面に第1方
向xに沿う指向性が広くてもよいアンテナを用いて、そ
のアンテナにパルスを与えて電磁波を放射し、埋設物に
よる反射波を受信して時間差に対応する深度と、その深
度における反射波の複数階調の強度とをメモリにストア
して原画像を得る。このメモリのストア内容を合成開口
演算処理して、たとえば地中埋設管である物標に対応し
た双曲線毎にそのデータの頂点に集積し、その映像の重
みによる物標スポットを形成する。こうして得られた第
2方向に間隔Dをあけて得られた各走査位置毎の合成開
口演算処理されたデータを用いて、その第2方向yに隣
接する2つの走査位置間で、sinc関数を用い、スプ
ライン関数を用い、または線形で、補間演算し、3次元
の各座標位置における複数階調の3次元の強度分布を求
める。第1方向xと第2方向yとは、直角以内の角度で
交差していてもよい。
【0015】sinc関数を用いて補間演算することに
よって、第2方向に沿う反射波の強度のオーバシュート
またはアンダーシュートなどを抑制することができ、第
2方向に沿う滑らかな補間演算を行うことができる。ま
たスプライン関数を用いる補間によれば、第2方向の走
査間隔Dが異なっている走査位置間においても第2方向
に沿う反射波強度の滑らかな補間演算を行うことができ
る。また線形補間によれば、演算が明らかに容易であ
る。
【0016】本発明に従えば、補間演算によって得られ
た3次元の各位置の反射波の強度を、そのまま用いてレ
ベル弁別して2値化し、前記予め定めるレベル以上であ
る座標位置を求め、たとえば2次元目視表示手段によっ
て隠蔽場所の第2方向に垂直な画像または第1方向に垂
直な画像を得ることができ、またさらに斜視図で3次元
透視図を得ることができる。
【0017】本発明の他の考え方に従えば、第2方向に
隣接する2つの予め定める位置、たとえば2つの走査位
置間で、それらの各位置における座標位置の相互間を結
ぶ多数の線分上に存在する複数の座標位置上の反射波の
強度を加算し、加算して得られた値を予め定めるレベル
でレベル弁別して2値化し、加算した強度が予め定める
レベル以上である線分を2次元目視表示手段に表示す
る。たとえば第2方向に垂直な画面に表示し、または第
1方向に垂直な断面画像を表示し、さらには斜視図によ
る3次元透視画像を表示するようにしてもよい。2次元
目視表示手段は、たとえば陰極線管または液晶パネルに
よって実現することができる。この手法によれば、線分
上の各座標位置における反射波の強度の加算値が予め定
めるレベル以上である線分だけが目視表示されるので、
隠蔽場所、たとえば土壌中の空洞または塊状物などを容
易に判定し、したがって連続的に比較的長く延びる地中
埋設管との区別をして、そのような空洞および塊状物な
どのノイズとなる像を除去するのに都合がよい。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
全体の電気的構成を示すブロック図である。土壌1に
は、ガスなどの流体を輸送する鋼管などの管2が埋設さ
れている。地上で、この管2の探知を行うために、送信
回路4は、図2(1)に示されるパルスを発生し、送信
アンテナ3に与える。これによって送信アンテナ3は、
電波である電磁波を、土壌1に向けて放射する、この送
信アンテナ3から放射された電磁波は、参照符5で示さ
れるように土壌1内を進み、管2のたとえば頂部2aの
近傍で反射され、その反射波は、参照符6で示されるよ
うに進んで、受信アンテナ7によって受信され、その受
信アンテナ7の出力は受信回路8に与えられる。受信ア
ンテナ7の出力は、図2(2)に示されるとおりであ
る。送信アンテナ3に図2(1)で示されるパルスであ
る信号が与えられて電磁波が送信アンテナ3から放射さ
れ、受信アンテナ7によって図2(2)で示される信号
が受信されるまでの時間差ΔTは、土壌1の表面と管2
との距離に対応している。送信アンテナ3と受信アンテ
ナ7とを一体的に移動体に固定して、図1の参照符10
で示す第1方向xに、土壌1の表面に沿って地中埋設管
2を横切るように移動することによって、管2を含む土
壌1の鉛直面内での断面を検出することができる。アン
テナ3,7を1つに兼用してもよい。
【0019】受信回路8の出力は、マイクロコンピュー
タなどによって実現される処理回路9に与えられる。こ
の処理回路9にはメモリ11が接続され、このメモリ1
1には、管2を含む土壌1の鉛直断面の原画像がストア
される。このメモリ11に示される原画像は、たとえば
図3に示されるとおりである。この原画像およびその演
算処理の結果得られる画像がストアされたメモリ21の
内容は、キーボードなどの入力手段17の操作などによ
って、目視表示手段12によって目視表示される。
【0020】受信アンテナ7によって受信される図2
(2)で示される波形では、中間階調を零とし、土壌1
の座標位置の信号強度、すなわち輝度レベルをたとえば
256の複数階調で表し、たとえば白を正とし、黒を負
とする。図3に示されるように、メモリ11にストアさ
れる原画像は管2に対応して白の円弧状の像13と黒の
円弧状の像14とを有し、白の像13の円弧頂部を参照
符P0で示す。これらの像13,14は土壌1のz方
向、すなわち深さ方向に平行な対称線15に関して左右
対称である。管2は、直円筒状に形成され、水平軸線を
有する。送受信アンテナ3,7の移動走査方向10を第
1方向xと定める。
【0021】第1方向xにたとえば直角の角度で交差す
る第2方向y方向に、たとえば等しい間隔Dをあけて、
第1方向xの走査が繰返し各走査位置における原画像が
メモリ11にストアされる。間隔Dは、0.2〜1mで
あってもよく、約0.5mであってもよい。
【0022】図4は、処理回路9の全体の動作を簡略化
して示すフローチャートである。ステップa1において
上述のように第2方向y毎の各位置で第1方向xに走査
されて得られた複数断面の原画像が上述のようにメモリ
11にストアされて読込まれ、その後、ステップa2に
おいてメモリ11の内容の前処理が行われる。この前処
理は、合成開口演算処理であって、これによって鋼管2
の特徴を抽出する。こうして合成開口演算処理された結
果は、各原画像に対応してメモリ21にストアされる。
【0023】ステップa3では、このメモリ21のスト
ア内容に基づいて、第2方向yの間隔Dを有する各空間
毎に、その第2方向yに垂直な横断画像および第1方向
xに垂直な縦断画像の各画像間を、データ補間する。こ
の補間演算のために、sinc関数、スプライン関数で
補間演算を行い、または線形補間を行う。こうして第2
方向y間でたとえば10個の各位置における各断面画像
の各座標位置における反射波の振幅強度の補間演算をし
て求める。第2方向yに隣接する各走査位置の間におけ
る補間演算によって得られた3次元の各座標位置におけ
る複数階調の3次元の強度分布を求める。
【0024】ステップa4では、レベル弁別を行って後
処理を行う。すなわち補間演算して得られた3次元の各
位置の強度を、そのまま予め定めるレベルでレベル弁別
して、強度が前記レベル以上である位置を判別する。こ
れによって3次元ボリウムデータの体素(voxel)の信
号強度が予め定める前記レベルより強い信号だけを拾い
上げる。また本発明の実施の他の形態では、この後処理
では、補間演算して得られた3次元の各走査位置間にお
ける多数の直線状の各線分が通る座標位置における強度
を加算し、その加算値が予め定める値であるレベル以上
である線分だけを拾い上げる。こうしてレベル弁別を行
う後処理をステップa4において行うことによって、位
置を探索すべき鋼管2だけを見付け、それ以外の埋設物
による反射波の信号レベルを低減してS/N比を向上す
ることができる。
【0025】ステップa5では、ステップa4で後処理
された画像を、表示手段12によって目視表示し、こう
して3次元画像の任意断面を表示することができ、また
3次元透視図を表示し、この表示をするに当たっては、
3次元的に拡大、縮小および回転を可能とするようにし
てもよい。
【0026】先ず、前述のステップa2における前処理
に関してさらに説明する。メモリ11にストアされた原
画像のストア内容に基づいて、次に述べるように、合成
開口処理演算を行う。図4を参照して、送受信アンテナ
3,7をx軸に沿って、矢符10のように走査すると、
鋼管2の反射信号が次々に受信され、そのときの信号の
前縁は、次の式1上に配置される。図4の参照符16で
示されるラインは、前述の式1で示される双曲線であ
る。
【0027】 z2 = (x−xi)2 +zj2 …(1) ここで原点Oをとり、管2の頂点2aの座標P0(x
i,zj)を設定する。
【0028】この式1上に分散した信号の座標P(x,
z)を次の式2で加算すれば、それらは再び座標P0
(xi,zj)に集められ、その座標P0における信号
レベルQ(xi,zj)は成長する。
【0029】
【数7】
【0030】ここで、 zm = √{(x1+m−xi)2+zj2} …(3) であり、ρmは重み関数である。この加算処理は、x軸
上に配列した(2R+1)個のアンテナが、座標P0
(xi,zj)の位置に焦点が合っている状態、すなわ
ち同相加算になるので、等価ビーム幅は、1個のアンテ
ナより鋭くなる。
【0031】次に、図6および図7を参照して、メモリ
11にストアされた各走査位置毎の原画像を用いてsi
nc関数による補間演算動作を説明する。予め定める座
標位置(x,y,z)の強度をfとし、その平面(x,
z)が共通である第2方向yが異なる各座標位置の強度
を、(y,f)で表すことにする。
【0032】第2方向yに沿う各走査位置の間隔を同一
の値Dとしたとき、図6に示されるようにx,zの各座
標が同一であってy座標がそれぞれ異なる各走査位置毎
の強度は、図6に示されるように、(y1,f1),
(y2,f2),(y3,f3),…,(y6,f6)
のように、得られたものとする。ここでsinc関数を
定義する。式4で示されるsinc関数は、図7に示さ
れるとおりである。
【0033】
【数8】
【0034】図6における補間されるべき位置17の強
度fは、第2方向yの左右両側に3つの位置の値を用
い、合計6つの位置の値を用いて、式5によって得られ
る。
【0035】
【数9】
【0036】上述の実施の形態では、たとえばn=6で
ある。
【0037】本発明の実施の他の形態では、補間演算の
ためにスプライン関数が用いられる。第2方向yの走査
間隔D間で、M次(Mは自然数)のスプライン関数f
を、式6のように設定し、その1〜(M−1)階の微分
関数を式7〜式9のように得る。この実施の一形態で
は、スプライン関数fは、たとえば3次式とし、その変
数yの3次、2次、1次の変数の各係数をa,b,cと
し、定数をdとする。 f = a・y3+b・y2+c・y+d …(6) f′= 3・ay2+2b・y+C …(7) f′′= 6・ay+2b …(8) f′′′= 6a …(9) これらの式6〜式9は、第2方向yに間隔Dをあけた各
走査位置で実測された強度fを有して連続するので、前
記4つの方程式から、各係数a〜cと定数dを求めるこ
とができる。したがってこれらの係数a〜cと定数dが
得られた式6で示されるスプライン関数fに、各走査位
置間における座標yを代入することによって、補間され
た強度fを演算して求めることができる。
【0038】補間演算はまた、図8に示されるように、
第2方向yの各走査間隔D間において、線形補間によっ
て求めるようにしてもよい。線形補間のために、第2方
向の座標yの強度fは、式10から求めることができ
る。
【0039】
【数10】
【0040】前述のレベル弁別をさらに説明する。この
レベル弁別は、3次元の各座標位置の実測および補間演
算された強度であるvoxel値を、予め定めるレベルで2
値化することであり、その強度が予め定めるレベル以上
である座標位置を、表示手段12で点状に表示すること
ができる。すなわち図9の参照符18で示されるように
3次元配列データの離散的なボリウムデータにおいて、
図9の参照符19で示されるように、補間演算を行い、
その2値化のレベル弁別を行って断面図を表示する電気
回路であるモジュール27を用いて表示手段12で表示
してもよく、また透視図表示の電気回路であるモジュー
ル27を用いて表示手段12で表示するようにしてもよ
い。
【0041】図10は、各座標位置毎の強度であるvoxe
l値と、その座標位置の数とを表す。強度が予め定める
値L1以上である斜線29で示す座標位置は、地中埋設
鋼管2の画像である可能性が大きいことになる。
【0042】さらに本発明の他の考え方では、図9の参
照符22で示されるように、第2方向yに隣接する2つ
の予め定める位置間、たとえば前述の間隔Dをあけた走
査位置間で、各位置23,24における座標位置の相互
間を結ぶ線分25上に存在する座標位置26の強度を求
めて加算し、その加算した強度を予め定めるレベルでレ
ベル弁別して2値化する。
【0043】図11は、この線分25をさらに説明する
ための簡略化した斜視図である。第2方向yの各位置2
2,23における座標P1(x1,y1,z1)と座標
P2(x2,y2,z2)を設定する。多数の線分25
上に存在する座標位置の各強度を加算するために、図1
2の動作が行われる。
【0044】図12を参照して、ステップb1からステ
ップb2に移り、図1に示されるメモリ28のアドレス
kを零にリセットし、ステップb3,b4では、各断面
22,23における初期座標P1,P2を設定する。こ
れらの座標P1,P2を結ぶ直線は式11で示される。
【0045】
【数11】
【0046】ステップb5では、先ず第2方向yの座標
をy1に設定し、次のステップb6,b7で、x座標お
よびz座標をそれぞれ求める。
【0047】
【数12】
【0048】ステップb8では、メモリ28のアドレス
kに、ステップb5〜b7で設定した座標(x,y,
z)の強度である階調値を足し込んで加算する。
【0049】ステップb9では、yを1だけインクリメ
ントし、そのインクリメントした値がy2でなければ、
ステップb6に戻る。こうして1つの線分上に存在する
各座標位置の強度がアドレスkを有するストア領域に加
算されてゆく。
【0050】ステップb9でインクリメントされた値が
y2に達すると、次のステップb11においてアドレス
kを1だけインクリメントし、ステップb12では、座
標x2を予め定める値Δxだけ加算してインクリメント
し、その座標xが、その座標x2に関する最大値x2m
ax以下であれば、ステップb5に戻って演算を繰返
す。
【0051】ステップb13において x2 > x2max …(14) であれば、次のステップb14においてアドレスkを1
だけインクリメントし、次のステップb15では、座標
z2を予め定める値Δzだけ加算してインクリメント
し、そのインクリメントした座標z2が、座標z2に関
する最大値z2max以下であれば、ステップb5に戻
って演算を繰返す。
【0052】ステップb16において、 z2 > Z2max …(15) であれば、次のステップb17でアドレスkを1だけイ
ンクリメントし、次のステップb18では、座標x1を
予め定めるΔxだけ加算してインクリメントし、その加
算した座標x1が座標x1に関する最大値x1max以
下であれば、ステップb5に移り、演算を繰返す。
【0053】ステップb19において、 x1 > x1max …(16) であれば、次のステップb20に移り、アドレスkを1
だけインクリメントし、次のステップb21では、座標
z1を予め定めるΔzだけ加算してインクリメントし、
そのインクリメントした座標z1が座標z1に関する最
大値z1max以下であれば、ステップb5に戻って演
算を繰返す。
【0054】ステップb22において、 z1 > z1max …(17) であれば、一連の動作をステップb23で終了する。
【0055】こうしてメモリ28には、アドレスkに対
応した各線分の加算値が得られる。こうして得られた各
アドレスk毎の加算値は、線分のライン数に対応して、
図13のグラフが得られる。各線分毎の加算値が予め定
めるレベル以上である斜線を施して示す領域28を有す
る線分だけを、表示手段12によって表示する。こうし
て得られた多数の線分によって表示される画像は、長手
方向に延びる地中埋設鋼管2である。
【0056】図14は、アンテナ3または7の具体的な
構成を示す。誘電体31の一方表面に一対の細長いかつ
広幅の導体32が形成される。アンテナ3または7はこ
の細長い導体32の長手方向に垂直な第1方向xに沿っ
て移動されて走査される。
【0057】本発明の実施の他の形態では、アンテナ3
または7は、図15に示されるように誘電体31の一方
表面に細長い直線状の導体34が形成される。
【0058】図14および図15に示される各アンテナ
3または7において、誘電体31は、合成樹脂材料であ
ってもよいけれども、空気であってもよい。アンテナ3
または7は、図14および図15に示される構成であっ
てもよいけれども、その他の構成であってもよい。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、第1方向xに走査する
走査位置を、その第1方向に交差する第2方向yに比較
的大きな間隔Dをあけて走査をしても、補間演算によっ
て隠蔽場所の3次元空間の反射波の強度分布を求めるこ
とができ、したがって隠蔽場所の走査回数を減少するこ
とができ、作業性が良好である。本件発明者によれば、
たとえばこの第2方向yの走査位置の間隔Dは、たとえ
ば0.2〜1.0mであっても、地中埋設管などの探査
を充分行うことができた。
【0060】また本発明によれば、補間演算して得られ
た隠蔽場所の3次元空間の反射波の強度が予め定めるレ
ベル以上の座標位置だけが得られ、または予め定める線
分上の強度の加算値が予め定めるレベル以上である線分
だけを得ることができるようにしたので、ノイズを軽減
し、S/N比を向上することができ、管などの長尺物と
空洞または岩石などの塊状物との判定を誤ることなく行
うことができるという優れた効果が達成される。こうし
て第2方向yに比較的大きな間隔Dで走査しても、S/
N比の劣化の影響が少ない隠蔽場所の3次元可視化表示
を行うことができ、また地中埋設管などの構造物と岩石
などの塊状物との識別を充分正確に行うことができ、さ
らに隠蔽場所の表面に対して傾斜した斜め管および上下
に屈曲した伏越し管などの探査も確実に可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の全体の電気的構成を示
すブロック図である。
【図2】送信アンテナ3および受信アンテナ7に関する
信号の波形図である。
【図3】第1方向xに走査することによって得られる地
中埋設鋼管2の原画像を示す図である。
【図4】処理回路9の全体の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図5】合成開口演算処理を説明するための断面図であ
る。
【図6】各走査位置毎の原画像を用いてsinc関数に
よる補間演算動作を説明する図である。
【図7】sinc関数を示す図である。
【図8】補間演算する線形補間によって求める手法を説
明する図である。
【図9】2値化のレベル弁別を行う手法を説明する図で
ある。
【図10】各座標位置毎の強度であるvoxel値と、
その座標位置の数とを表すグラフである。
【図11】線分25をさらに説明するための簡略化した
斜視図である。
【図12】多数の線分25上の強度を加算する動作を説
明するためのフローチャートである。
【図13】図11および図12によって得られる各線分
上の加算値とそのライン数とを示すグラフである。
【図14】アンテナ3または7の具体的な構成を示す斜
視図である。
【図15】本発明の実施の他の形態のアンテナ3または
7具体的な構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 土壌 2 地中埋設鋼管 3 送信アンテナ 4 送信回路 7 受信アンテナ 8 受信回路 9 処理回路 11,21,28 メモリ 12 表示手段 17 入力手段 25 線分

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 埋設物の埋設されている隠蔽場所の表面
    に向けて指向性を有するアンテナを、表面上で第1方向
    に沿って走査するとともに、 その走査を、第1方向に交差する第2方向にずれた複数
    の各走査位置毎に行ない、 アンテナ走査中に、アンテナにパルスを与え、埋設物に
    よる反射波を受信し、放射した電磁波と受信した反射波
    との時間差に対応する深度と、その深度における反射波
    の強度とを求めて、各走査位置の断面画像をメモリにス
    トアし、 メモリのストア内容を合成開口演算処理して、前記アン
    テナに比べて狭い第1方向の指向性を有する仮想アンテ
    ナによって得られる等価な反射波による深度に対応する
    反射波の強度のデータに変換し、 合成開口演算処理されたデータを、第2方向に隣接する
    走査位置間で補間演算して3次元の各座標位置における
    複数階調の3次元の強度分布を求め、 こうして得られた3次元の各位置の強度を、そのまま、
    または演算して、予め定めるレベルでレベル弁別し、強
    度が前記レベル以上である位置またはその位置に対応す
    る値を、判別することを特徴とする埋設物の探査方法。
  2. 【請求項2】 前記判別して得られた前記位置またはそ
    の位置に関連する値を2次元の目視表示手段に表示する
    ことを特徴とする請求項1記載の埋設物の探査方法。
  3. 【請求項3】 前記補間演算は、第2方向の座標yの前
    後に隣接する複数nの各走査位置の間隔をDとし、強度
    をfiとするとき、補間して得られる強度Q、 【数1】 を求めることを特徴とする請求項1または2記載の埋設
    物の探査方法。
  4. 【請求項4】 前記補間演算のために、第2方向に隣接
    する2つの前記走査位置間で、M次(Mは自然数)のス
    プライン関数を設定し、 このスプライン関数は、そのスプライン関数の値と微分
    値とが前記2つの走査位置で連続するように各次の変数
    の係数が定められ、 このスプライン関数によって補間演算を行うことを特徴
    とする請求項1または2記載の埋設物の探査方法。
  5. 【請求項5】 前記補間演算は、第2方向に隣接する2
    つの前記走査位置間で、その隣接する前記走査位置の強
    度を線形補間することを特徴とする請求項1または2記
    載の埋設物の探査方法。
  6. 【請求項6】 レベル弁別は、各座標位置の強度を、予
    め定めるレベルで2値化し、 強度が予め定めるレベル以上である座標位置を点状に表
    示することを特徴とする請求項2記載の埋設物の探査方
    法。
  7. 【請求項7】 第2方向に隣接する2つの予め定める位
    置間で、前記2つの予め定める各位置における座標位置
    の相互間を結ぶ線分上に存在する座標位置の強度を加算
    し、 加算した強度を予め定めるレベルで2値化し、加算した
    強度がその予め定めるレベル以上である線分を表示する
    ことを特徴とする請求項2記載の埋設物の探査方法。
  8. 【請求項8】 埋設物の埋設されている隠蔽場所の表面
    上を第1方向に走査する移動体と、 移動体に設けられ、前記表面に向けて指向性を有するア
    ンテナと、 アンテナにパルスを与えてアンテナから隠蔽場所に電磁
    波を放射させ、その埋設物による反射波をアンテナで受
    信する送受信手段と、 送受信手段の出力に応答し、放射した電磁波と受信した
    反射波との時間差に基づいて、第1方向に走査した走査
    位置の断面における深度と反射波の強度とを、前記表面
    上の第1方向に垂直な第2方向にずれた走査位置毎に、
    ストアするメモリと、 メモリのストア内容を、合成開口演算処理して、前記ア
    ンテナに比べて狭い第1方向の指向性を有する仮想アン
    テナによって得られる等価な反射波による強度のデータ
    に変換する合成開口演算処理手段と、 合成開口演算処理手段の出力に応答し、第2方向に隣接
    する走査位置間で補間演算して、3次元の各座標位置に
    おける複数階調の3次元の強度分布を求める補間演算手
    段と、 補間演算手段の出力に応答し、3次元の各位置の強度
    を、そのまま、または演算して、予め定めるレベルでレ
    ベル弁別し、強度が前記レベル以上である位置またはそ
    の位置に関連する値を、判別する判別手段と、 判別手段の出力に応答し、判別して得られた前記位置ま
    たはその位置に関連する値を2次元画面に目視表示する
    手段とを含むことを特徴とする埋設物の探査装置。
  9. 【請求項9】 補間演算手段は、第2方向の座標yの前
    後に隣接する複数nの各走査位置の間隔をDとし、強度
    をfiとするとき、補間して得られる強度Q、 【数2】 を求め、 前記判別手段は、各座標位置の強度を、予め定めるレベ
    ルで2値化し、強度が予め定めるレベル以上である座標
    位置を出力して目視表示手段によって表示させることを
    特徴とする請求項8記載の埋設物の探査装置。
  10. 【請求項10】 補間演算手段は、第2方向の座標yの
    前後に隣接する複数nの各走査位置の間隔をDとし、強
    度をfiとするとき、補間して得られる強度Q、 【数3】 を求め、 前記判別手段は、 第2方向に隣接する2つの予め定める位置間で、前記2
    つの予め定める各位置における座標位置の相互間を結ぶ
    線分上に存在する座標位置の強度を加算する手段と、 加算手段の出力に応答し、その加算した強度を予め定め
    るレベルで2値化し、加算した強度が予め定めるレベル
    以上である線分を出力して目視表示手段によってその線
    分を表示させる手段とを含むことを特徴とする請求項8
    記載の埋設物の探査装置。
  11. 【請求項11】 前記補間演算手段は、第2方向に隣接
    する2つの前記走査位置間で、M次(Mは自然数)のス
    プライン関数を設定し、 このスプライン関数は、そのスプライン関数の値と微分
    値とが前記2つの走査位置で連続するように各次の変数
    の係数が定められ、 このスプライン関数によって補間演算を行い、 前記判別手段は、各座標位置の強度を、予め定めるレベ
    ルで2値化し、強度が予め定めるレベル以上である座標
    位置を出力して目視表示手段によって表示させることを
    特徴とする請求項8記載の埋設物の探査装置。
  12. 【請求項12】 前記補間演算手段は、第2方向に隣接
    する2つの前記走査位置間で、M次(Mは自然数)のス
    プライン関数を設定し、 このスプライン関数は、そのスプライン関数の値と微分
    値とが前記2つの走査位置で連続するように各次の変数
    の係数が定められ、 このスプライン関数によって補間演算を行い、 前記判別手段は、 第2方向に隣接する2つの予め定める位置間で、前記2
    つの予め定める各位置における座標位置の相互間を結ぶ
    線分上に存在する座標位置の強度を加算する手段と、 加算手段の出力に応答し、その加算した強度を予め定め
    るレベルで2値化し、加算した強度が予め定めるレベル
    以上である線分を出力して目視表示手段によってその線
    分を表示させる手段とを含むことを特徴とする請求項8
    記載の埋設物の探査装置。
  13. 【請求項13】 前記補間演算手段は、第2方向に隣接
    する2つの前記走査位置間で、その隣接する前記走査位
    置の強度を線形補間し、 前記判別手段は、各座標位置の強度を、予め定めるレベ
    ルで2値化し、強度が予め定めるレベル以上である座標
    位置を出力して目視表示手段によって表示させることを
    特徴とする請求項8記載の埋設物の探査装置。
  14. 【請求項14】 前記補間演算手段は、第2方向に隣接
    する2つの前記走査位置間で、その隣接する前記走査位
    置の強度を線形補間し、 前記判別手段は、 第2方向に隣接する2つの予め定める位置間で、前記2
    つの予め定める各位置における座標位置の相互間を結ぶ
    線分上に存在する座標位置の強度を加算する手段と、 加算手段の出力に応答し、その加算した強度を予め定め
    るレベルで2値化し、加算した強度が予め定めるレベル
    以上である線分を出力して目視表示手段によってその線
    分を表示させる手段とを含むことを特徴とする請求項8
    記載の埋設物の探査装置。
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