JP2000075025A - 3次元探査方法及び装置 - Google Patents

3次元探査方法及び装置

Info

Publication number
JP2000075025A
JP2000075025A JP10245345A JP24534598A JP2000075025A JP 2000075025 A JP2000075025 A JP 2000075025A JP 10245345 A JP10245345 A JP 10245345A JP 24534598 A JP24534598 A JP 24534598A JP 2000075025 A JP2000075025 A JP 2000075025A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dimensional
voxel
data
linear interpolation
medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10245345A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Hayakawa
秀樹 早川
Akira Kawanaka
彰 川中
Yasudai Takei
靖大 武居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP10245345A priority Critical patent/JP2000075025A/ja
Priority to US09/763,939 priority patent/US6573855B1/en
Priority to PCT/JP1999/004670 priority patent/WO2000013037A1/ja
Publication of JP2000075025A publication Critical patent/JP2000075025A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 媒質の表面を移動しながら、電磁波または音
波による波動信号を媒質中へ放射し、媒質中に存在する
物体からの反射信号を受信する送受信工程と、受信信号
強度に対する媒質表面上の位置(x,y)と反射時間t
を座標(x,y,t)とする3次元ボクセルデータを生
成する3次元ボクセルデータ生成工程とを順次実行し、
媒質中に存在する物体の位置を探査する3次元探査方法
において、3次元ボクセルデータにデータの欠損するボ
クセルが存在する場合に、かかる欠損ボクセルを簡易的
に補間する方法或いは手段を提供することにより、地中
の埋設物の位置を高効率且つ高精度で検出する。 【解決手段】 欠損ボクセルに対してその欠損ボクセル
を含むx−y平面内の所定方向に1次元線形補間を施す
線形補間工程を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、媒質中の表面を移
動しながら、電磁波または音波による波動信号を媒質中
へ放射し、この媒質中に存在する物体からの反射信号を
受信し、受信された受信信号を信号処理して、媒質中に
存在する物体の位置を探査する3次元探査方法および装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような3次元探査にあたっては、電
磁波の反射を用いて地中にある埋設物または空洞を探査
する3次元探査装置が使用される。3次元探査装置は地
表面上の位置(x,y)において、電磁波を地中に向け
て放射し、埋設物からの反射信号を受信して、一定間隔
の反射時間t毎の受信信号強度sを測定する。従って、
3次元探査装置の地表面上の位置(x,y)を一定間隔
の格子状に取れば、全てのボクセルにデータ値(受信信
号強度s)が存在する完全な3次元ボクセルセルデータ
s(x,y,t)を構成することができる。しかし、3
次元探査装置を地表面上で走査する場合、地表面が道路
上である場合の実際の現場環境によっては、安全性或い
は時間的制約から必ずしも正確な格子状の走査ができる
とは限らないことから、反射時間t方向には密なデータ
を測定することができるが、x−y平面内ではデータ値
の存在するボクセルとデータ値の欠損したボクセルとが
混在することになる。ここで、かかる3次元ボクセルセ
ルデータにおいて、データ値の存在するボクセルをソー
スボクセル、データ値の欠損したボクセルを欠損ボクセ
ルと定義する。
【0003】従来より、かかる3次元ボクセルセルデー
タにおいてx−y平面内で不均一に存在する欠損ボクセ
ルを補間する方法として、ソースボクセルとの距離で補
間の重み付けを行う方法が周知であった。この従来法で
は、欠損ボクセルとソースボクセル(ボクセル値s)と
の距離をDとした場合に、以下の数1で求められる値
s’で当該欠損ボクセルの補間を行う。
【0004】
【数1】
【0005】ここで、Eは重み付けの程度を調整するた
めのもので、例えば、3.5等の数値が使用されるが、
補間するデータの密度やボクセル値の分散に応じて適切
な数値が用いられる。また、この補間は3次元的に行う
ことも可能であるが、反射時間t方向には密にデータが
存在するため、x−y平面内での2次元データの補間と
して考え、求められた2次元平面上での重み付けを用い
て、各反射時間t毎に補間を行う方が計算量を大幅に低
減することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来法で3次元
ボクセルデータの補間を行った場合、3次元的な補間で
あるか、2次元的な補間であるかに拘らず、以下の三つ
の問題点が生じる。第一に、補間の対象となる一つの欠
損ボクセルを基準としたときに、或る一つのソースボク
セルへ向かう方向のやや遠い距離に他のソースボクセル
が存在し、この二つのソースボクセルのデータ値が大き
く異なる場合(例えば、正負の符号が異なる場合等)、
補間される欠損ボクセルの値が距離の遠い側のソースボ
クセルにも依存してしまうという問題がある。第二に、
方向性を考慮せずに距離のみで補間を行うために、補間
値の信頼性の低い外挿処理も行われてしまうという問題
がある。第三に、欠損ボクセルの近くにソースボクセル
がない場合、遠く離れたソースボクセルのデータ値を用
いて無理やり補間してしまうため補間値の精度が著しく
低下するという問題がある。
【0007】この第一と第二の問題点を解決する方法と
して、ソースボクセルのx−y平面内での2次元分布か
らドゥローネー三角形分割図を計算により求め、各三角
形の内部にある欠損ボクセルに対して、その三角形の頂
点にあるソースボクセルのデータ値により、その距離に
応じた重み付けで内挿処理を行い補間するという第二の
従来法がある。しかしながら、このドゥローネー三角形
分割図を計算により求める場合、例えば、ソースボクセ
ルのx−y平面内での2次元分布の個数をnとしたと
き、n2からn3のオーダーという膨大な計算量が必要と
なる問題があり、また、前記第三の問題点は解決されず
に依然として存在している。
【0008】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、上記問題点を解消し、3次元ボクセルデータ
にデータの欠損するボクセルが存在する場合に、かかる
欠損ボクセルを簡易的に補間する方法或いは手段を提供
することにより、地中の埋設物の位置を高効率且つ高精
度で検出することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明に係る第一の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項1に記載の如く、媒質の表面を移動しながら、
電磁波または音波による波動信号を前記媒質中へ放射
し、前記媒質中に存在する物体からの反射信号を受信す
る送受信工程と、受信信号強度に対する前記媒質表面上
の位置(x,y)と反射時間tを座標(x,y,t)と
する3次元ボクセルデータを生成する3次元ボクセルデ
ータ生成工程とを順次実行し、前記媒質中に存在する物
体の位置を探査する3次元探査方法において、前記3次
元ボクセルデータ生成工程で生成された前記3次元ボク
セルデータがデータの欠損したボクセルを有する場合、
その欠損ボクセルに対してその欠損ボクセルを含むx−
y平面内の所定方向に1次元線形補間を施す線形補間工
程を実行する点にある。
【0010】同第二の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項2に記載の如く、前記第一の特徴構成に加え
て、1次元線形補間を行う方向を変更して前記線形補間
工程を2回以上実行する点にある。
【0011】同第三の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項3に記載の如く、前記第一または第二の特徴構
成に加えて、前記線形補間工程において、1次元線形補
間を行う方向に前記欠損ボクセルが連続して存在する距
離が、前記波動信号の前記媒質中における波長以下の場
合に、前記1次元線形補間を行う点にある。
【0012】この目的を達成するための本発明に係る第
四の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項4に記載
の如く、媒質の表面を移動しながら、電磁波または音波
による波動信号を前記媒質中へ放射し、前記媒質中に存
在する物体からの反射信号を受信する送受信手段と、前
記送受信手段で得られた受信信号から、受信信号強度に
対する前記媒質表面上の位置(x,y)と反射時間tを
座標(x,y,t)とする3次元ボクセルデータを生成
する3次元ボクセルデータ生成手段とを備え、前記媒質
中に存在する物体の位置を探査する3次元探査装置にお
いて、前記3次元ボクセルデータ生成手段により生成さ
れた前記3次元ボクセルデータがデータの欠損したボク
セルを有する場合、その欠損ボクセルに対してその欠損
ボクセルを含むx−y平面内の所定方向に1次元線形補
間を施す線形補間手段を備えてなる点にある。
【0013】以下に、これら特徴構成の作用並びに効果
について説明する。
【0014】上記第一の特徴構成によれば、1次元線形
補間は二つのソースボクセルの間を線形補間して、その
間の欠損ボクセルを補間するため、欠損ボクセルから一
つのソースボクセルを見た場合に同方向に他のソースボ
クセルが存在していても、補間の結果が、遠い方のソー
スボクセルのデータ値によって影響されることは全くな
い。同様の原理から、信頼性の低い外挿処理が実行され
ることもないのである。また、ソースボクセルのx−y
平面内での2次元分布の個数をnとしたとき、計算量は
nのオーダーになるため、処理時間を大幅に短縮するこ
とができる。この結果、補間値の信頼性をある程度維持
しながら、欠損ボクセルを高速で補間できるため、媒質
表面上における制約により完全な3次元ボクセルデータ
の生成が困難な状況であっても、高効率且つ高精度で埋
設物の探査が可能となるのである。
【0015】上記第二の特徴構成によれば、ソースボク
セルのx−y平面内での2次元分布がランダムであって
も、最終的に欠損ボクセルを余すことなく十分密に補間
することができるのである。
【0016】更に、上記第三の特徴構成によれば、1次
元線形補間を行う際に、精度良く線形補間を行うには遠
く離れ過ぎた二つのソースボクセル間での補間処理が適
度に制限されるため、精度の悪い補間が無闇に実行され
るのを防止でき、かかる欠損ボクセルが欠損ボクセルと
して認識されることで、測定不能領域が明確になり、そ
の分、測定可能領域における探査精度の向上が図れるの
である。また、上記第二の特徴構成との組み合わせにお
いては、ある方向での1次元線形補間が不能であって
も、別の方向での1次元線形補間が可能な場合があり得
るため、敢えて精度の悪い補間が実行されるのが防止で
き、探査精度の向上が図れるのである。尚、1次元線形
補間を行うか否かの判定において、前記波動信号の媒質
中における波長を使用する根拠は、専ら実験結果に基づ
くものである。
【0017】上記第四の特徴構成によれば、前記線形補
間手段がx−y平面上の所定の一方向に1次元線形補間
を行うことにより、上記第一の特徴構成における線形補
間工程が実行され、前記線形補間手段がx−y平面上の
第一の方向に1次元線形補間を行い、1次元線形補間を
行う方向を変更して再度1次元線形補間を行い、必要に
応じて、同じ要領で1次元線形補間を繰り返すことによ
り、上記第二の特徴構成における線形補間工程が実行さ
れるため、上記第一の特徴構成、または、第一及び第二
の特徴構成と同じ作用効果を奏することができるのであ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、本発明による
3次元探査装置の一実施の形態は、送受信手段である送
受信機10と、送受信機10で得られた信号を処理する
データ解析装置20とを、主な機器として備えて構成さ
れている。そして、本願にあっては、データ解析装置2
0における解析処理にその特徴がある。
【0019】また、本発明による3次元探査方法及び装
置は、後に説明するように、図4に示すような埋設状況
における埋設管30を、図5に示すような任意経路の探
査を行った場合に、埋設物を明確に検出しようとするも
のである。
【0020】図1に示すように、媒質である土壌1にガ
ス等の流体を配送する鋼管などの物体2が埋設されてお
り、送受信機10とデータ解析装置20を備えた探査装
置3が地表面の所定の矩形領域内を、図5に示すよう
に、y方向に所定幅で往復移動しながらx方向(図1の
表裏方向)に所定距離移動するというジグザグ運動を繰
り返しながら、各地表面位置(x,y)でのデータを収
集しながら、物体2の埋設位置を探査する。尚、図1に
示す物体2は、探査対象である物体を模式的に例示した
ものであり、例えば、図4に示すような埋設状況におけ
る埋設管30の一部を示すものである。
【0021】送受信機10は、例えば100MHz〜1
GHzの図2(ロ)(1)に例示する単発のパルス信号
を送信回路13で発生し、送信アンテナ11より電磁波
として土壌1に放射する。例えば、図2(イ)に例示す
るように物体2表面上を移動した場合、送信アンテナ1
1より放射された電磁波の中の土壌に入射した入射波4
は物体2表面で反射散乱し、その中の反射波5が受信ア
ンテナ12で受信された後、受信回路14において、図
2(ロ)(2)に例示するような受信信号として復調増
幅される(この図において単一の線が一定位置で時間差
をおいて受信される複数の受信信号群に対応する)。送
信アンテナ11より放射され、受信アンテナ12で受信
されるまでの時間差(これが実質上の反射時間)tは土
壌1の表面から物体2までの距離と土壌1の比誘電率ε
または電磁波の伝搬速度より一義的に決定される。図1
に示す場合にあっては、送信アンテナ11と受信アンテ
ナ12は一定間隔で地表面に対向して配置される。
【0022】図1に示すように、送受信機10には、受
信回路14の増幅部の利得を時間差tに応じて変調する
信号強度変調手段15が設けられており、時間差tが長
くなるにつれて土壌1を伝搬するパルス信号の損失が大
きくなり、受信信号強度が減衰するのを振幅補正し、時
間差t、つまりは反射時間tの増加に対して急激に減衰
しない受信信号強度分布を得る構成とされている。この
構成により、後の信号処理に必要な信号強度を確保でき
る。
【0023】次に、受信信号が送られる前記データ解析
装置20について、図1及び図3に基づいて説明する。
前記データ解析装置20は、マイクロコンピュータや半
導体メモリ等によって構成されるデータ処理部21と、
外部からの操作指示を入力するマウスやキーボード等の
入力部22と、各処理段階での画像データや出力結果を
表示するCRTモニタや液晶ディスプレイ等の表示部2
3を備えて構成されている。更に、各処理段階でのデー
タや出力結果等を保管格納する磁気ディスク等の外部補
助記憶部24を備えている。
【0024】図3に示すように、このデータ処理部21
は、受信回路14から入力してくる受信信号を、媒質表
面上の位置(x,y)と時間tとの関係において整理、
処理する3次元ボクセルデータ生成手段25を備えてい
る。この3次元ボクセルデータ生成手段25は、以降の
処理で使用される3次元ボクセルデータを生成するため
のものであり、受信信号強度sをそのまま媒質表面上の
位置(x,y)と時間tとの関数とする原3次元ボクセ
ルデータs(x,y,t)を生成する。
【0025】ところで、この3次元ボクセルデータ生成
手段25によって生成された3次元ボクセルにおいて、
図5に示すような移動経路上において前記反射波5を受
信した場合、受信位置に対応する3次元ボクセルは、デ
ータ値として受信信号強度を有しているが、それ以外の
3次元ボクセルは、実質的なデータ値を持たず、データ
が欠損している状態にある。ここで、便宜上前者の3次
元ボクセルをソースボクセルと、後者の3次元ボクセル
を欠損ボクセルと定義する。前記データ処理部21は、
上記した移動経路によっては欠損ボクセルが発生するた
め、かかる欠損ボクセルに対して1次元線形補間を行い
補間する線形補間手段26を備えている。この補間処理
については後述する。
【0026】更に、必要な場合、この補間処理後の3次
元ボクセルデータs(x,y,t)は、マイグレーショ
ン処理されて、マイグレーション処理済の新たな3次元
ボクセルデータS(x,y,t)が生成される。この目
的から、前記データ処理部21は、3次元ボクセルの状
態で得られているデータを、マイグレーション処理でき
るマイグレーション処理手段27を備えている。
【0027】ここで、マイグレーション処理とは、媒質
の表面において得られる移動方向情報(空間、深度=
0、時間の情報)を、波の伝播を代表する波動方程式に
基づいて、フーリエ、逆フーリエ変換手法を利用して媒
質の深度方向の情報(空間、深度、時間=0の情報)に
変換する公知の手法である。この手法は、空間座標とし
てx方向のみを対象とする場合、xが媒質表面上の観測
ライン、zが媒質中に向けて正の方向をとる深度、tが
伝搬時間である場合、波動の場をu(x,z,t)で表
し、u(x,z,t)を3次元フーリエ変換したものを
U(ξ,η,ω)とすると、マイグレーション法はt>
0に対して得られた観測データu(x,0,t)(レー
ダ画像)から時刻t=0における深さ方向の場u(x,
z,0)(深度断面)を求めるものである。即ち、マイ
グレーション法の一種であるフェーズ・シフト法では、
以下のような処理を行う。 1.観測されたデータをxとtに関して2次元フーリエ
変換しU(ξ,0,ω)を求める。 2.求めたい深度の1ラインを、U(ξ,0,ω)から
求める。 3.2.の計算を深度を更新しながら繰り返し、深度断
面全体を求める。 一方、マイグレーション法の一種であるF−Kマイグレ
ーション法では、以下のような処理を行う。 1.観測されたデータをxとtに関して2次元フーリエ
変換しU(ξ,0,ω)を求める。 2.周波数領域上で深度断面のフーリエ変換の値を求め
る。 3.この値を、ξ,ηに関して2次元逆フーリエ変換
し、u(x,z,0)を得る。 このようにして、t=0における断面構造を得ることが
できる。ここでは、空間座標としてx方向のみに関する
説明をしたが、本願のようにx、y方向を共に対象とす
る場合も同様に取扱うことができる。
【0028】更に、マイグレーション処理の代わりに、
同様に公知の方法である合成開口処理を施すものとして
もよい。この場合、マイグレーション処理手段27の代
わりに合成開口処理手段が備えられることとなる。この
状況を図に括弧書きで示した。
【0029】次に、本発明に係る3次元探査方法の一実
施形態を、図6に示すデータ処理部21での典型的なデ
ータ処理手順のフローチャートに基づいて説明する。
【0030】1.3次元ボクセルデータ生成工程(ST
1) この工程は、3次元探査装置3を移動しながら、データ
を収集し、これを処理して、以降の処理に使用される3
次元ボクセルデータs(x,y,t)若しくはS(x,
y,t)を生成する工程である。この工程は、ディジタ
ル化された受信信号強度より、物体を含む土壌1の断面
画像を、アンテナ11及び12の媒質表面上の位置
(x,y)と反射波5の物体2からの反射時間t(実際
は所定の入射信号を発振してから反射信号が受信アンテ
ナにいたるまでの時間)を座標(x,y,t)とする原
3次元ボクセルデータs(x,y,t)として取り込む
工程である。ここで、受信信号はその強度に応じて複数
階調で輝度表示され、信号強度の正値を白(輝度大)、
信号強度の負値を黒(輝度小)、信号強度0を中間階調
として取り込まれる。この階調は、具体的には、8ビッ
ト(256)階調で表現され、階調128が反射信号強
度の振幅値0で、129以上の階調で振幅値が正値で、
127以下の階調で振幅値が負値となっている。更に具
体的には、ディジタル化された受信信号は、A/D変換
処理されたときの量子化ビット幅で、媒質表面上の位置
(x,y)と反射波5の物体2からの反射時間tで決定
される座標(x,y,t)がアドレス信号としてエンコ
ードされ、複数階調の原3次元ボクセルデータs(x,
y,t)としてデータ処理部21内のメモリ21aの所
定の領域に格納される。
【0031】2.線形補間工程(ST2) この工程は、前記線形補間手段26が、複数階調の原3
次元ボクセルデータs(x,y,t)に対して、以下の
要領で欠損ボクセルのデータの補間を行う工程である。
原3次元ボクセルデータs(x,y,t)の反射時間t
方向に対してはデータが密に存在しているため、x−y
平面での2次元データの補間として考えて、求められた
2次元平面上での重み付けを用いて各反射時間t毎に補
間を行う。x−y平面での2次元データの補間を行う
に、先ずx軸方向に沿って1次元線形補間を行う。この
1次元線形補間を行う際に、欠損ボクセルがx軸方向に
連続して存在する距離が、地中での電磁波の波長(図4
に示す埋設状況では、比誘電率εrが9で、当該電磁波
の周波数が300MHzであり、波長λは約33cmで
ある。)以下となる場合のみ、それらの欠損ボクセルに
対して線形補間を行い、前記距離が前記波長以上の場合
は、線形補間を行わずに欠損ボクセルのまま放置してお
く。引き続き、x軸方向に沿って行ったのと同じ要領で
y軸方向に沿って1次元線形補間を行う。
【0032】3.出力処理(ST3) 次に、このようにして得られた原3次元ボクセルデータ
s(x,y,t)が必要に応じてマイグレーション処理
され、3次元ボクセルデータS(x,y,t)とされ
る。このような処理済のデータを出力処理することによ
り、明確に埋設管を探査することができる。
【0033】次に、線形補間工程(ST2)の効果につ
いて、図4に示す埋設状況の埋設管30を、図5に示す
移動経路に沿って探査を行った場合の3次元ボクセルデ
ータを用いて説明する。図7に、この線形補間工程を用
いずに3次元可視化した3次元ボクセルデータを示す。
また、図8に、この線形補間工程を用いて3次元可視化
した3次元ボクセルデータを示す。尚、図7及び図8の
表示は、視覚的に分かりやすいように、出力表示する前
に、夫々3次元マイグレーション処理を施している。図
7では、ノイズが多く、埋設管が途切れているが、図8
では良好な可視化が行われ、線形補間工程を施すことに
よって、探査精度の向上が図れることが確認できた。
尚、図7及び図8は、実際の画面表示を模擬的に図案化
したものである。
【0034】更に、図9に、線形補間工程において、欠
損ボクセルがx軸方向に連続して存在する距離が、10
cm、20cm、30cm以下の場合にのみ1次元線形
補間を行った場合のマイグレーション処理結果を示す。
縦軸はマイグレーション値を、横軸は比誘電率を示す。
図9に示すように、欠損ボクセルがx軸方向に連続して
存在する距離が30cm、即ち図4に示す埋設状況にお
ける電磁波の地中での波長を超えるとマイグレーション
処理効果が減衰してしまい、補間処理が適切でないこと
が分かる。
【0035】上記実施形態では、線形補間工程(ST
2)において、x軸方向とy軸方向に沿って1次元線形
補間を行ったが、これらの座標軸に沿わない任意の方向
に1次元線形補間を行っても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】3次元探査装置のブロック構成図
【図2】送信信号と受信信号の波形説明図
【図3】データ解析装置の機能ブロック図
【図4】本発明のデータ処理手順に使用した探査データ
を採取した場所の埋設状況を示す説明図
【図5】本発明のデータ処理手順に使用した探査データ
を採取した時の3次元探査装置の移動経路を示す説明図
【図6】本発明のデータ処理手順を示すフローチャート
【図7】探査データ(原3次元ボクセルデータ)をその
ままマイグレーション処理した結果を3次元可視化した
【図8】探査データ(原3次元ボクセルデータ)に対し
て線形補間工程を実行してからマイグレーション処理し
た結果を3次元可視化した図
【図9】異なる条件で線形補間工程を行った後のマイグ
レーション処理結果を示す説明図
【符号の説明】
1 土壌(媒質) 2 物体 3 3次元探査装置 4 波動信号(入射波) 5 反射信号(反射波) 10 送受信手段(送受信機) 20 データ解析装置 21 データ処理部 25 3次元ボクセルデータ生成手段 26 線形補間手段 27 マイグレーション処理手段
フロントページの続き Fターム(参考) 5J070 AB01 AC01 AD02 AE11 AF02 AH20 AH31 AH35 AK04 AK22 AL02 5J083 AA02 AB12 AC07 AD01 AD06 AD07 AE10 AF04 BA01 BE41 BE58 BE60

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 媒質の表面を移動しながら、電磁波また
    は音波による波動信号を前記媒質中へ放射し、前記媒質
    中に存在する物体からの反射信号を受信する送受信工程
    と、受信信号強度に対する前記媒質表面上の位置(x,
    y)と反射時間tを座標(x,y,t)とする3次元ボ
    クセルデータを生成する3次元ボクセルデータ生成工程
    とを順次実行し、前記媒質中に存在する物体の位置を探
    査する3次元探査方法において、 前記3次元ボクセルデータ生成工程で生成された前記3
    次元ボクセルデータがデータの欠損したボクセルを有す
    る場合、その欠損ボクセルに対してその欠損ボクセルを
    含むx−y平面内の所定方向に1次元線形補間を施す線
    形補間工程を実行することを特徴とする3次元探査方
    法。
  2. 【請求項2】 1次元線形補間を行う方向を変更して前
    記線形補間工程を2回以上実行することを特徴とする請
    求項1記載の3次元探査方法。
  3. 【請求項3】 前記線形補間工程において、1次元線形
    補間を行う方向に前記欠損ボクセルが連続して存在する
    距離が、前記波動信号の前記媒質中における波長以下の
    場合に、前記1次元線形補間を行うことを特徴とする請
    求項1または2記載の3次元探査方法。
  4. 【請求項4】 媒質の表面を移動しながら、電磁波また
    は音波による波動信号を前記媒質中へ放射し、前記媒質
    中に存在する物体からの反射信号を受信する送受信手段
    と、前記送受信手段で得られた受信信号から、受信信号
    強度に対する前記媒質表面上の位置(x,y)と反射時
    間tを座標(x,y,t)とする3次元ボクセルデータ
    を生成する3次元ボクセルデータ生成手段とを備え、前
    記媒質中に存在する物体の位置を探査する3次元探査装
    置において、 前記3次元ボクセルデータ生成手段により生成された前
    記3次元ボクセルデータがデータの欠損したボクセルを
    有する場合、その欠損ボクセルに対してその欠損ボクセ
    ルを含むx−y平面内の所定方向に1次元線形補間を施
    す線形補間手段を備えてなる3次元探査装置。
JP10245345A 1998-08-31 1998-08-31 3次元探査方法及び装置 Pending JP2000075025A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10245345A JP2000075025A (ja) 1998-08-31 1998-08-31 3次元探査方法及び装置
US09/763,939 US6573855B1 (en) 1998-08-31 1999-08-27 Three-dimensional questing method, three-dimensional voxel data displaying method, and device therefor
PCT/JP1999/004670 WO2000013037A1 (fr) 1998-08-31 1999-08-27 Procede de recherche tridimensionnel, procede d'affichage de donnees de voxels tridimensionnelles, et dispositif de realisation de ces procedes

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10245345A JP2000075025A (ja) 1998-08-31 1998-08-31 3次元探査方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000075025A true JP2000075025A (ja) 2000-03-14

Family

ID=17132300

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10245345A Pending JP2000075025A (ja) 1998-08-31 1998-08-31 3次元探査方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000075025A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013221793A (ja) * 2012-04-13 2013-10-28 Toshiba Corp レーザ超音波検査装置及び方法
JP2016080482A (ja) * 2014-10-15 2016-05-16 大阪瓦斯株式会社 探査方法
JP2016080483A (ja) * 2014-10-15 2016-05-16 大阪瓦斯株式会社 探査方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013221793A (ja) * 2012-04-13 2013-10-28 Toshiba Corp レーザ超音波検査装置及び方法
JP2016080482A (ja) * 2014-10-15 2016-05-16 大阪瓦斯株式会社 探査方法
JP2016080483A (ja) * 2014-10-15 2016-05-16 大阪瓦斯株式会社 探査方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2000013037A1 (fr) Procede de recherche tridimensionnel, procede d'affichage de donnees de voxels tridimensionnelles, et dispositif de realisation de ces procedes
Bell et al. Simulation and analysis of synthetic sidescan sonar images
EP0331728B1 (en) Apparatus for detecting materials buried under the ground
CA1258536A (en) Method and apparatus for combining waveforms
JP4318189B2 (ja) 非破壊探査装置及びその方法並びにプログラム
JP2003098263A (ja) 隠蔽物体探査方法
JP3256655B2 (ja) 埋設物の探査方法および装置
Bell et al. Sidescan sonar: a directional filter of seabed texture?
JP3409001B2 (ja) 3次元ボクセルデータ表示方法及び装置
CN108761449A (zh) 一种钢筋回波干扰下的灾害目标成像方法
JP2000075025A (ja) 3次元探査方法及び装置
JP2005283590A (ja) 埋設物探査処理方法及び装置、埋設物探査処理プログラム、並びにそれらのプログラムを記録した記録媒体
JP3409002B2 (ja) 3次元探査方法及び装置
JPH116879A (ja) 3次元探査方法及び装置
KR100684116B1 (ko) 3차원 칼라 이동식 지표 레이다 장치 및 탐침 방법
CN115201816A (zh) 一种基于改进后向投影的三维探地雷达量化成像方法
JPH06138250A (ja) 比誘電率の測定方法および装置ならびに埋設物の探査方法および装置
JPH05288835A (ja) 隠蔽場所の断面検出装置
JP4059609B2 (ja) 3次元ボクセルデータ表示方法
JP2003107164A (ja) 開口合成探査装置
JP2003344310A (ja) 隠蔽物体探査方法および装置
JPH09211121A (ja) 探査方法及び装置
JPH05232220A (ja) 比誘電率の測定方法および装置ならびに埋設物の探査装置
JP2002181954A (ja) 隠蔽物体探査方法および装置
JP3223897B2 (ja) 地中レーダ信号処理装置