JP2002181954A - 隠蔽物体探査方法および装置 - Google Patents

隠蔽物体探査方法および装置

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JP2002181954A
JP2002181954A JP2000316384A JP2000316384A JP2002181954A JP 2002181954 A JP2002181954 A JP 2002181954A JP 2000316384 A JP2000316384 A JP 2000316384A JP 2000316384 A JP2000316384 A JP 2000316384A JP 2002181954 A JP2002181954 A JP 2002181954A
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Hideki Hayakawa
秀樹 早川
Shinichi Kamisaka
進一 上坂
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Osaka Gas Co Ltd
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Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隠蔽された物体の太さ、さらにその物体が金
属管であるか、または非金属管であるかの判定に加え
て、金属線が非金属管に入って構成された管であるかの
判定が可能な隠蔽物体探査方法および装置を提供する。 【解決手段】 隠蔽物体探査方法が、電磁波を送受信す
ることのできる送受信アンテナの中心位置と物体を隠蔽
している媒質表面とが直交する直交軸上に物体が存在す
るように送受信アンテナを配置し、送受信アンテナを直
交軸周りに回転させながら、電磁波を物体に複数回放射
すると共に物体からの反射信号を受信する送受信制御工
程と、送受信アンテナの回転角またはその相当量と反射
信号の反射時間とを座標軸とし、反射信号を強度分布と
して表示するための2次元データを生成する2次元デー
タ生成工程と、2次元データを画像で表示する表示工程
と、画像の強度分布を評価して、物体の特性を判定する
判定工程とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は地中または建築物の
内部に隠蔽された配管などの探査対象とする被探査物体
の特性を判定するための方法および装置に関し、特に、
被探査物体の太さ、材質などの特性を判定することに加
えて、被探査物体が、探査外物体と近接して隠蔽されて
いる場合においてもその特性を判定するための方法およ
び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、地中に埋設された物体が金属
管であるか、または非金属管であるか、あるいは管径は
どのくらいか等を判定するための方法が提案されてき
た。例えば、隠蔽された物体が金属管であるか、または
非金属管であるかを判定する第1の従来例として、特公
平3−65872号公報に記載の「地中埋設管の探査方
法」がある。この第1の従来例では、電磁波を送受信す
るためのアンテナ素子が配管の長手方向に対して平行お
よび垂直な状態で測定した、配管からの反射信号の振幅
値の大小関係から、配管が金属管であるか、または非金
属管であるかの判定を行い、またそれぞれの反射信号強
度の比から配管の管径を求めるものである。
【0003】第2の従来例として特開昭63−2659
4号公報に記載の「地中埋設長尺物の判別方法」があ
る。この第2の従来例では、埋設物の真上で送受信アン
テナを360度旋回させて、反射信号強度が最大となる
方向を見つけ、その方向と直角方向に送受信アンテナを
直線走査して、得られた反射信号画像の形から金属管と
非金属管との判定を行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、地中ま
たは建物の壁内部に隠蔽された配管としては、上記のよ
うな金属管および非金属管だけでなく、非金属管の内部
に金属線が挿入された配管というのも存在する。第1お
よび第2の従来例では内部に金属線を含む非金属管とい
うものについて考慮されておらず、また従来の探査装置
を使用して探査を行ったとしても細い金属管つまり鉄筋
として判定されるという問題が発生する。そのため、実
際に工事を行う際に、探査結果により鉄筋と判定したも
のが、実際は非金属管に金属線が入った管であることが
発生するため、配管工事で壁に穴を空ける際に断線事故
などを起こす可能性があった。
【0005】さらに、通常の建築物では、壁を補強する
ための鉄筋が配管よりも手前側に数多く埋め込まれてお
り、配管の探査を行っても、鉄筋からの反射信号によっ
て配管からの反射信号を明確に見ることができないとい
う問題があった。
【0006】本発明は上記の問題点を鑑みてなされたも
のであり、その目的は、隠蔽された物体の太さ、さらに
その物体が金属管であるか、または非金属管であるかの
判定に加えて、金属線が非金属管に入って構成された管
であるかの判定が可能であり、且つ探査対象とする配管
に近接して鉄筋などが存在する場合であっても、探査対
象とする配管の特性を判定可能な隠蔽物体探査方法およ
び装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る隠蔽物体探査方法の第一の特徴構成は、
特許請求の範囲の欄の請求項1に記載した如く、電磁波
を送受信することのできる送受信アンテナの中心位置と
探査対象とする被探査物体を隠蔽している媒質表面とが
直交する直交軸上に前記被探査物体が存在するように前
記送受信アンテナを配置し、前記送受信アンテナを前記
直交軸周りに回転させながら、電磁波を前記被探査物体
に複数回放射すると共に前記被探査物体からの反射信号
を受信する送受信制御工程と、前記送受信アンテナの回
転角またはその相当量と前記反射信号の反射時間とを座
標軸とし、前記反射信号を強度分布として表示するため
の2次元データを生成する2次元データ生成工程と、前
記2次元データを画像で表示する表示工程と、前記画像
の強度分布を評価して、前記被探査物体の特性を判定す
る判定工程とを含む点にある。尚、回転角の相当量と
は、送受信アンテナが一定速度で回転している間の一定
時間間隔のことであり、回転速度または回転角速度に基
づいて回転角に換算することができる。尚、送受信アン
テナを回転させながら電磁波の放射を行うことには、回
転を一時停止してから電磁波の放射を行う場合と、回転
中に電磁波の放射を行う場合とが含まれるが、双方の測
定結果に差はない。
【0008】同第二の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項2に記載した如く、電磁波を送受信することの
できる送受信アンテナの中心位置と探査対象とする被探
査物体を隠蔽している媒質表面とが直交する直交軸上に
前記被探査物体が存在するように前記送受信アンテナを
配置し、前記送受信アンテナを前記直交軸周りに回転さ
せながら、電磁波を前記被探査物体に複数回放射すると
共に前記被探査物体からの第1反射信号を受信する第1
送受信制御工程と、前記送受信アンテナの回転角または
その相当量と前記第1反射信号の反射時間とを座標軸と
し、前記第1反射信号の強度を2次元データとして生成
する2次元データ生成工程と、前記直交軸上に前記被探
査物体が存在しないように前記送受信アンテナを配置
し、電磁波を前記媒質中に放射すると共に前記媒質から
の第2反射信号を受信する第2送受信制御工程と、前記
第2反射信号の反射時間を座標軸とし、前記第2反射信
号の強度を1次元データとして生成する1次元データ生
成工程と、同一の反射時間毎に前記2次元データから前
記1次元データを減算し、前記反射信号の差処理強度分
布として表示するための差処理2次元データを生成する
差処理2次元データ生成工程と、前記差処理2次元デー
タを画像で表示する表示工程と、前記画像の強度分布を
評価して、前記被探査物体の特性を判定する判定工程と
を含む点にある。
【0009】同第三の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項3に記載した如く、探査対象とする被探査物体
と、規則的に配列された探査対象としない探査外物体と
が近接して隠蔽されている場合に、電磁波を送受信する
ことのできる送受信アンテナの中心位置と前記探査対象
とする被探査物体を隠蔽している媒質表面とが直交する
直交軸上に前記被探査物体が存在するように前記送受信
アンテナを配置し、前記送受信アンテナを前記直交軸周
りに回転させながら、電磁波を前記被探査物体および前
記探査外物体に複数回放射すると共に前記被探査物体お
よび前記探査外物体からの第1反射信号を受信する第1
送受信制御工程と、前記送受信アンテナの回転角または
その相当量と前記第1反射信号の反射時間とを座標軸と
し、前記第1反射信号の強度を2次元データとして生成
する2次元データ生成工程と、前記第1送受信制御工程
における前記送受信アンテナと前記探査外物体との相対
的な位置関係を維持しつつ、前記直交軸上に前記被探査
物体が存在しないように前記送受信アンテナを配置し、
前記送受信アンテナを前記直交軸周りに回転させなが
ら、電磁波を前記媒質中に放射すると共に前記探査外物
体からの第2反射信号を受信する第2送受信制御工程
と、前記送受信アンテナの回転角またはその相当量と前
記第2反射信号の反射時間とを座標軸とし、前記第2反
射信号の強度を背景2次元データとして生成する背景2
次元データ生成工程と、同一の回転角またはその相当量
および同一の反射時間毎に前記2次元データから前記背
景2次元データを減算し、前記反射信号の差処理強度分
布として表示するための差処理2次元データを生成する
差処理2次元データ生成工程と、前記差処理2次元デー
タを画像で表示する表示工程と、前記画像の強度分布を
評価して、前記被探査物体の特性を判定する判定工程と
を含む点にある。
【0010】同第四の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項4に記載の如く、上記第一から第三のいずれか
の特徴構成に加えて、前記送受信制御工程において、電
磁波の放射が一定の回転角度毎に行われる点にある。こ
こで、電磁波の放射が行われる一定の回転角度毎とは、
得られた反射信号の強度分布から管の特性を判定するこ
とができる程度の角度間隔である。
【0011】同第五の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項5に記載した如く、上記第一から第四のいずれ
かの特徴構成に加えて、前記送受信制御工程に先立っ
て、少なくとも前記被探査物体が隠蔽されている媒質表
面の所定の領域を前記送受信アンテナで走査して、少な
くとも前記被探査物体が存在する位置を特定する点にあ
る。
【0012】同第六の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項6に記載した如く、上記第一から第五のいずれ
かの特徴構成に加えて、前記送受信制御工程に先立っ
て、前記被探査物体が隠蔽されている媒質表面の所定の
領域を前記送受信アンテナで走査し、得られた前記被探
査物体からの反射信号の画像に基づいて前記被探査物体
からの反射時間を特定する点にある。
【0013】同第七の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項7に記載した如く、上記第一から第六のいずれ
かの特徴構成に加えて、所定の径の円孔部を持つ非金属
板と径が前記円孔部の径よりも小さい非金属の円板とを
同心で互いに回転可能に組み合わせて構成された回転手
段を、前記直交軸が前記円板の中心を通過するように前
記送受信アンテナと前記媒質表面との間に挿入して、前
記送受信アンテナの回転を行う点にある。
【0014】上記目的を達成するための本発明に係る隠
蔽物体探査装置の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請
求項8に記載した如く、電磁波を送受信することのでき
る送受信アンテナの中心位置と探査対象とする被探査物
体を隠蔽している媒質表面とが直交する直交軸上に前記
被探査物体が存在するように配置された前記送受信アン
テナを前記直交軸周りに回転させる回転手段と、電磁波
を前記被探査物体に放射すると共に前記被探査物体から
の反射信号を受信する送受信制御手段と、前記送受信ア
ンテナの回転角またはその相当量と前記反射信号の反射
時間とを座標軸とし、前記反射信号を強度分布として表
示するための2次元データを生成する2次元データ生成
手段と、前記2次元データを画像で表示する表示手段
と、前記画像の強度分布を評価して、前記被探査物体の
特性を判定する判定手段とを備えてなる点にある。
【0015】以下に作用並びに効果を説明する。本発明
に係る隠蔽物体探査方法の第一の特徴構成によれば、隠
蔽されている被探査物体の特性の違いによって強度分布
の画像に特徴的な形状変化が現れるという発明者の新知
見によって、アンテナを回転させながら隠蔽された被探
査物体へ電磁波を複数回放射し、その反射信号を測定し
て、反射信号を階調表示した強度分布を2次元画像で表
示することで、当該被探査物体の特性を判定することが
できる。ここでいう特性とは、被探査物体の大きさ、太
さは当然のことながら、被探査物体が金属管であるか非
金属管であるか、さらには内部に金属線を含む非金属管
であるかといった特性をも含む。地中または建物の壁内
部に埋設された管は、金属管である場合、非金属管であ
る場合、または内部に金属線を含む非金属管である場合
がほとんどであり、これらの管を掘り出すことなく外部
から判定することができることで、行うべき様々な工事
を円滑に進めることができる。
【0016】本発明に係る隠蔽物体探査方法の第二の特
徴構成によれば、被探査物体からの反射信号の強度分布
を表示するための2次元データを得た後に、探査装置を
移動して、被探査物体からの反射信号を含まない媒質自
体からの反射信号、即ちノイズである1次元データを測
定し、同一の反射時間毎に上記2次元データからその1
次元データを減算することで、ノイズの影響が排除され
た差処理2次元データを得ることができる。さらに、そ
の差処理2次元データを画像表示し、階調表示された強
度分布の画像を判定することによって、第一の特徴構成
により得られる効果と同様に隠蔽されている被探査物体
の特性を判定することができる。
【0017】本発明に係る隠蔽物体探査方法の第三の特
徴構成によれば、規則正しく配置された探査対象としな
い物体が、被探査物体に近接して隠蔽されている場合、
被探査物体からの反射信号の強度分布を表示するための
2次元データを得た後に、被探査物体の探査を行うため
の送受信アンテナの回転中心点に対する探査対象としな
い物体の相対的な位置関係と、位置関係が等しいような
点を回転中心点として、探査外物体からの反射信号およ
び媒質自体からの反射信号、即ちノイズである背景2次
元データを測定し、同一の回転角またはその相当量およ
び同一の反射時間毎に上記2次元データから上記背景2
次元データを減算することで、ノイズの影響を排除した
差処理2次元データを得ることができる。さらに、その
差処理2次元データを画像表示し、階調表示された強度
分布の画像を判定することによって、第一および第二の
特徴構成により得られる効果と同様に、隠蔽されている
被探査物体の特性を判定することができる。
【0018】本発明に係る隠蔽物体探査方法の第四の特
徴構成によれば、電磁波の放射が一定の回転角度毎に行
われることから回転角方向に特徴的な強度分布を持った
画像パターンが得られるので、物体の特性の判定が容易
である。
【0019】本発明に係る隠蔽物体探査方法の第五の特
徴構成によれば、隠蔽されている被探査物体の位置が不
明である場合であっても、電磁波を放射しながら媒質表
面の所定の領域を走査することで少なくとも被探査物体
の正確な位置を特定することができる。媒質中には、被
探査物体だけでなく探査対象としない探査外物体が存在
していることもあるが、そのような場合であっても、上
記のような埋設位置の特定作業を実施することで、被探
査物体の埋設位置に加えて、探査外物体の埋設位置を特
定することもできる。このように、少なくとも被探査物
体の埋設位置を特定し、その後、アンテナを回転させな
がら隠蔽された被探査物体へ電磁波を複数回放射し、そ
の反射信号を測定して、反射信号を階調表示した強度分
布を2次元画像で表示し、その画像を評価することによ
り、隠蔽されている被探査物体の特性を判定することが
できる。
【0020】本発明に係る隠蔽物体探査方法の第六の特
徴構成によれば、予め、被探査物体が隠蔽されている媒
質表面の所定の領域を送受信アンテナで走査し、得られ
た被探査物体からの反射信号の画像に基づいて被探査物
体からの反射時間、即ち被探査物体の埋設深さをあらか
じめ特定することで、上記第一から第四の特徴構成によ
り得られた被探査物体からの反射信号が階調表示された
2次元画像において、被探査物体がどこに表示されてい
るのかを容易に判別することができる。例えば、得られ
た2次元画像がノイズを多く含む不明瞭な画像であって
も、被探査物体からの反射時間が特定されているため
に、不明瞭な画像の中から被探査物体からの反射信号が
表示されている部分を容易に見つけ出すことが可能であ
り、その結果、その部分の強度分布を評価することで被
探査物体の特性を判定することができる。
【0021】本発明に係る隠蔽物体探査方法の第七の特
徴構成によれば、手動による回転操作を容易に行うこと
ができ、さらにその際に回転軸がずれることもない。
【0022】本発明に係る隠蔽物体探査装置の特徴構成
によれば、回転手段が、電磁波を送受信することのでき
る送受信アンテナの中心位置と被探査物体を隠蔽してい
る媒質表面とが直交する直交軸上に上記被探査物体が存
在するように配置された上記送受信アンテナを上記直交
軸周りに回転させ、送受信手段が、電磁波を上記被探査
物体に複数回放射すると共に上記被探査物体からの反射
信号を受信し、2次元データ生成手段が、上記送受信ア
ンテナの回転角またはその相当量と上記反射信号の反射
時間とを座標軸とし、上記反射信号を強度分布として表
示するための2次元データを生成し、表示手段が、上記
2次元データを階調表示された2次元画像で表示し、判
定手段が、上記画像の強度分布を評価して、上記被探査
物体の特性を判定できるため、上記した隠蔽物体探査方
法の第一の特徴構成により得られる効果と同様の効果を
得ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1〜図4を参照して、本願発明
で用いる装置構成について説明する。まず、図1に示す
ように、媒質であるコンクリート1内には管2が埋設さ
れており、送受信機8とデータ解析装置20とを備えた
隠蔽物体探査装置3がコンクリート1表面を移動して、
送受信アンテナ5の中心位置と管2を隠蔽しているコン
クリート1表面とが直交する直交軸上に管2が存在する
ように送受信アンテナ5が位置決めされている。ここ
で、管2の埋設位置は既に分かっているものとしている
が、管2の埋設位置が不明である場合は、従来法と同様
に管2が埋設されていると思われる領域を隠蔽物体探査
装置3を使って電磁波を放射しながら走査すれば、管2
の埋設位置を特定することができる。媒質中には、探査
対象とする管2だけでなく探査対象としない鉄筋などの
探査外物体が同時に埋設されていることもあるが、その
ような場合であっても、上記のような埋設位置の特定作
業を実施することで、管2の埋設位置に加えて、鉄筋等
の探査外物体の埋設位置を特定することもできる。その
後、上述のように送受信アンテナ5の中心位置を通り、
管2を隠蔽しているコンクリート1表面と直交する直交
軸上に管2が存在するように送受信アンテナ5の位置決
めをおこなうことができる。
【0024】図1における送受信機8は、例えば100
MHz〜1GHzの単発のパルス信号を送信回路9で発
生し、送信アンテナ5aより電磁波の波動信号としてコ
ンクリート1内に放射する。送信アンテナ5aより放射
され、コンクリート1に入射した入射波6は管2表面で
反射散乱され、その反射波7が受信アンテナ5bで受信
された後、受信回路10において、反射信号として復調
増幅される。さらに、受信回路10では必要に応じて振
幅補正や波形スムージングや雑音除去処理が行われる。
送信アンテナ5aより放射され、受信アンテナ5bで受
信されるまでの時間差(これが実質上の反射時間)tは
コンクリート1の表面から管2までの距離とコンクリー
ト1の比誘電率εまたは電磁波の伝搬速度より一義的に
決定される。送信アンテナ5aおよび受信アンテナ5b
は、回転手段4を挟んでコンクリート1表面と一定距離
で配置されており、送信アンテナ5aと受信アンテナ5
bとの間隔は75mmとしている。
【0025】図1に示すように、送受信機8には、受信
回路10の増幅部の利得を時間差tに応じて変調する信
号強度変調手段11が設けられており、時間差tが長く
なるにつれてコンクリート1を伝搬するパルス信号の損
失が大きくなり、反射信号強度が減衰するのを振幅補正
し、時間差t、つまりは反射時間tの増加に対して急激
に減衰しない反射信号を得る構成とされている。この構
成により、後の信号処理に必要な信号強度を確保でき
る。
【0026】次に、受信アンテナ5bによって受信され
た反射信号が送られるデータ解析装置20について、図
1及び図2に基づいて説明する。データ解析装置20
は、マイクロプロセッサや半導体メモリ等によって構成
されるデータ処理部21と、外部からの操作指示を入力
するマウスやキーボード等の入力部22と、各処理段階
での画像データや出力結果を表示するCRTモニタや液
晶ディスプレイ等の表示部23を備えて構成されてい
る。更に、各処理段階でのデータや出力結果等を保管格
納する磁気ディスク等の外部補助記憶部24を備えてい
る。
【0027】このデータ処理部21は、送信回路9での
電磁波の放射タイミングを制御し、受信回路10で受信
された反射信号のサンプリングを制御するなどの電磁波
の送受信工程一般を制御する送受信制御手段12と、受
信回路10から入力される反射信号を、送受信アンテナ
5の回転角またはその相当量と反射信号の反射時間とを
座標軸とし、反射信号を階調表示した2次元画像で表示
するための2次元データを生成する2次元データ生成手
段13として機能するように構成されている。図2にお
いて、埋設された管2の特性を判定するための判定手段
14は表示部23において表示された画像を人間が評価
し、判定することによって実施されてもよく、また画像
の階調表示した強度分布パターンを認識したデータ処理
部21が自動的に行ってもよい。画像の評価および判定
については後述する。
【0028】図3は埋設されている物体の埋設状況を示
すための断面図である。本願発明においては、物体を埋
設している媒質1としてコンクリートを用いている。コ
ンクリート1中には、太い金属管2a(外径89mmの
ガス管)、細い金属管2b(外径10mmの鉄筋)、非
金属管2c(外径38mmのコンジット管)、内部に金
属線を含む非金属管2d(外径38mmのコンジット
管)の4種類の管が埋設されている。尚、内部に金属線
を含む非金属管2dは、その内部にビニール被覆された
直径4mmの金属線を7本含んでいる。これらの管は表
面から50mmの位置に埋設されており、その埋設位置
はすでに知られているものとする。
【0029】図4は隠蔽物体探査装置3の下部に備えら
れた回転手段4を例示的に示した図である。回転手段4
はアクリル製の挿入側回転手段4aと、その挿入側回転
手段4aが挿入されるアクリル製の被挿入側回転手段4
bとからなる。挿入側回転手段4aは、その中心を回転
軸とし、その回転軸が送受信アンテナ5の中心位置と一
致するように隠蔽物体探査装置3の下面に装着されてい
る。被挿入側回転手段4bは挿入側回転手段4aが挿入
される孔を備えた非金属の物体であり、挿入側回転手段
4aが被挿入側回転手段4bの孔に挿入されることによ
って、送受信アンテナ5を備えた隠蔽物体探査装置3が
上記の回転軸周りに回転可能となる。尚、回転時には、
回転軸が移動しないように挿入側回転手段4aおよび被
挿入側回転手段4bはそれぞれ隠蔽物体探査装置3の下
面およびコンクリート1表面に固定されるが、測定後、
取り外すことが可能である。ここで、回転手段4は必ず
しも上記のような2つの非金属物体からなる機構である
必要はなく、電動モータ等を備えて自動的に回転する機
構であってもよい。また、回転手段4の材質はアクリル
に限定されず、送信アンテナ5aから放射される電磁波
を遮蔽しないような材質であればよい。
【0030】<第1実施形態>図1および図2に示すよ
うに、本発明の第1実施形態に係る隠蔽物体探査方法を
実施する隠蔽物体探査装置3は、電磁波を送受信するこ
とのできる送受信アンテナ5の中心位置と物体2を隠蔽
している媒質1表面とが直交する直交軸上に物体2が存
在するように配置された送受信アンテナ5を直交軸周り
に回転させる回転手段4と、電磁波を物体2に複数回放
射すると共に物体2からの反射信号を受信する送受信制
御手段12と、送受信アンテナ5の回転角またはその相
当量と反射信号の反射時間とを座標軸とし、反射信号を
強度分布として表示するための2次元データを生成する
2次元データ生成手段13と、2次元データを画像で表
示する表示手段23と、画像の強度分布を評価して、物
体の特性を判定する判定手段14とを備えてなる。
【0031】次に、本発明の第1実施形態に係る隠蔽物
体探査方法について説明する。本発明に係る隠蔽物体探
査方法は、電磁波を送受信することのできる送受信アン
テナ5の中心位置と物体を隠蔽している媒質1表面とが
直交する直交軸上に物体が存在するように送受信アンテ
ナ5を配置し、送受信アンテナ5を直交軸周りに回転さ
せながら、電磁波を物体に複数回放射すると共に物体か
らの反射信号を受信する送受信制御工程と、送受信アン
テナ5の回転角またはその相当量と反射信号の反射時間
とを座標軸とし、反射信号を強度分布として表示するた
めの2次元データを生成する2次元データ生成工程と、
2次元データを画像で表示する表示工程と、画像の強度
分布を評価して、物体の特性を判定する判定工程とを含
む。以下に、図面を参照しながら一連の工程を具体的に
説明する。
【0032】回転手段4を用いて隠蔽物体探査装置3を
回転させながら、埋設された物体の探査を行った例を次
に示す。ここで、送信アンテナ5aから放射される電磁
波は単一の直線偏波面を有する電磁波であり、電磁波の
偏波方向と管の長さ方向との関係は、図5に示すように
規定する。まず、図5(a)に示すように、送信アンテ
ナ5aから放射される電磁波の偏波方向が、隠蔽された
管と平行である場合の隠蔽物体探査装置3の回転角度を
0°とし、反時計回り方向を正とする。それに従って、
隠蔽物体探査装置3を−90°〜+90°と回転させた
場合を図5(b)〜(d)に示す。
【0033】送受信制御手段12によって、隠蔽物体探
査装置3を−90°〜+90°まで180°回転させな
がら複数回電磁波を管に対して放射すると共に、物体か
らの反射信号を受信する。受信された反射信号は、2次
元データ生成手段13によって、送受信アンテナ5の回
転角と反射時間とを座標軸とし、反射信号を階調表示し
た強度分布として表示するための2次元データとして生
成される。電磁波を放射するタイミングに関しては、隠
蔽物体探査装置3が所定の回転角度を通過する毎に電磁
波を放射して反射信号を測定する場合と、回転角度に関
係なく、隠蔽物体探査装置3が一定速度で回転している
間に一定時間間隔で電磁波を放射し、反射信号の測定を
行う場合とがある。ここで、回転角度を基準とする場合
と、時間間隔を基準とする場合を述べたが、回転速度ま
たは回転角速度が分かれば、互いの値へ換算することが
できる。
【0034】生成された2次元データは、表示手段23
によって図6に示すような反射信号強度の分布を表す2
次元画像で表示される。図6(a)は太い金属管2aの
画像、(b)は細い金属管2bの画像、(c)は非金属
管2cの画像、(d)は内部に金属線を含む非金属管2
dの画像であり、それぞれ図4に示した4種類の管に対
応する。また、各図において左端が回転角−90°での
画像であり、右端が回転角+90°での画像である。図
6から明らかであるように、管の太さ、管が金属製か、
非金属製か、または内部に金属線を含む非金属管2dか
といった管の特性によって、得られる反射信号を階調表
示した強度分布の2次元画像間に明確な差が現れる。
【0035】従って、判定手段14によって、図6
(a)〜(d)の画像の階調表示した強度分布の特徴を
評価することで、隠蔽された管の特性を判定することが
できる。具体的には、図6(d)に示す内部に金属線を
含む非金属管2dからの反射信号を階調表示した強度分
布は、上に凸という特徴的な強度分布をした画像となっ
ており、それによって、この管が内部に金属線を含む非
金属管2dであると判定することができる。他の3つの
画像も同様に特徴的であり、図6(a)の太い金属管2
aは反射信号が横に長く広がり、且つ回転角度が0°の
時に最大となる画像を示し、図6(b)の細い金属管2
bは反射信号が下に凸の略台形で表示された画像を示
し、図6(c)の非金属管2cは反射信号が横に長く広
がり、且つ回転角度が0°の時に最小となる画像を示し
ている。
【0036】<第2実施形態>第1実施形態では、受信
アンテナ5bは管からの反射信号だけでなく、管が埋設
されている媒質1からのノイズをも反射信号として受信
してしまう。そのため、得られた2次元画像から媒質1
によるノイズの影響を取り除くことが求められる。以下
に、管以外の媒質1からによる反射信号強度などのノイ
ズを測定して、その反射信号を減算除去することで、管
からの反射信号のみで生成された差処理2次元データを
求める方法について説明する。
【0037】本発明の第2実施形態に係る隠蔽物体探査
方法は、電磁波を送受信することのできる送受信アンテ
ナ5の中心位置と物体を隠蔽している媒質1表面とが直
交する直交軸上に物体が存在するように送受信アンテナ
5を配置し、送受信アンテナ5を直交軸周りに回転させ
ながら、電磁波を物体に複数回放射すると共に物体から
の第1反射信号を受信する第1送受信制御工程と、送受
信アンテナ5の回転角またはその相当量と第1反射信号
の反射時間とを座標軸とし、第1反射信号の強度を2次
元データとして生成する2次元データ生成工程と、直交
軸上に物体が存在しないように送受信アンテナ5を配置
し、電磁波を媒質1中に放射すると共に媒質1からの第
2反射信号を受信する第2送受信制御工程と、第2反射
信号の反射時間を座標軸とし、第2反射信号の強度を1
次元データとして生成する1次元データ生成工程と、同
一の反射時間毎に2次元データから1次元データを減算
し、反射信号の差処理強度分布として表示するための差
処理2次元データを生成する差処理2次元データ生成工
程と、差処理2次元データを画像で表示する表示工程
と、画像の強度分布を評価して、物体の特性を判定する
判定工程とを含む。
【0038】図1および図2を参照して本実施形態の隠
蔽物体探査方法を詳細に説明する。本隠蔽物体探査方法
は、隠蔽された管2の2次元データを生成する工程まで
は第1実施形態と同様であるが、2次元データを生成し
た後、測定した反射信号に含まれるノイズの測定を行
い、2次元データからノイズを除去しようとするもので
ある。2次元データ生成工程に引き続いて、隠蔽物体探
査装置3を移動して、送受信アンテナ5の中心位置と管
を隠蔽しているコンクリート1表面とが直交する直交軸
上に管が存在しないように送受信アンテナ5の位置決め
を行う。次に、送受信制御手段12を用いて送信アンテ
ナ5aから、単発のパルス信号で構成される単一の直線
偏波面を有する電磁波をコンクリート1中に放射する。
コンクリート1中で反射された信号またはノイズは受信
アンテナで受信され、データ処理部の1次元データ生成
手段15で1次元データが生成される。その1次元デー
タを図7に示す。ここで1次元データというのは時間軸
上に反射信号強度が表されたデータであり、送受信アン
テナ5を回転させないために回転角度またはそれに相当
する成分を含まない点で、2次元データ生成工程で生成
された2次元データとは異なる。しかし、ここではコン
クリート1が等方的であるためにアンテナを回転させる
必要がないのであって、媒質1が等方的でない場合はア
ンテナを回転させながら管からの反射信号を含む2次元
データを測定したのと同じ測定タイミングで、管からの
反射を含まない2次元データを測定する必要がある。
【0039】次に、差処理2次元データ生成手段16に
よって、2次元データ生成工程で生成された2次元デー
タの反射信号強度から上記の1次元データの反射信号強
度が同一の反射時間毎に、回転角またはその相当量が異
なるすべての反射信号に対して減算される。その結果、
管から反射された、ノイズを含んでいない反射信号を差
処理2次元データとして生成することができる。次に、
表示手段23によって、導出された差処理2次元データ
が送受信アンテナ5の回転角またはその相当量と反射信
号の反射時間とを座標軸として画像表示される。
【0040】差処理2次元データの画像表示例を図8に
示す。図8(a)〜(d)はそれぞれ、図6(a)〜
(d)で示した画像の2次元データから図7に示した1
次元データを減算して得られた差処理2次元データを画
像表示したものである。
【0041】図6(a)〜(d)で示した2次元画像と
同様に、図8(a)〜(d)の2次元画像から、管の太
さ、管が金属製か、非金属製か、または内部に金属線を
含む非金属管2dかといった管の特性が、2次元画像の
階調表示した強度分布の明確な差で現れる。従って、そ
れらの2次元画像の階調表示した強度分布を評価するこ
とで、隠蔽された管の特性を判定することができる。具
体的には図6(d)と同様に、図8(d)に示した内部
に金属線を含む非金属管2dの反射信号を階調表示した
強度分布は、上に凸という特徴的な強度分布をした画像
となっており、それによって、この管が内部に金属線を
含む非金属管2dであると判定することができる。他の
3つの画像も同様に特徴的であり、図8(a)の太い金
属管2aは反射信号が横に長く広がり、且つ回転角度が
0°の時に最大となる画像を示し、図8(b)の細い金
属管2bは反射信号が下に凸の略台形で表示された画像
を示し、図8(c)の非金属管2cは反射信号が横に長
く広がり、且つ回転角度が0°の時に最小となる画像を
示している。
【0042】<第3実施形態>上述の実施形態では媒質
中には探査対象とする被探査物体のみが埋設されていた
が、本実施形態では第2実施形態の改変例として被探査
物体に加えて探査対象としない複数の鉄筋などが埋設さ
れている場合における、被探査物体の特性を判定する方
法について図面を参照しながら説明する。
【0043】図9(a)は、コンクリート中に埋設され
た鉄筋A、Bと、管C、Dとの位置関係を示す上面図で
ある。また、図9(b)は図9(a)に示した線分a−
a’における断面図、図9(c)は線分b−b’におけ
る断面図である。図9(a)〜図9(c)に示すよう
に、鉄筋Aはかぶり深さ(コンクリート表面から鉄筋の
上面までの深さ)が30mmで、直径が13mmの鉄筋
であり、鉄筋Bはかぶり深さが50mmで、直径が16
mmの鉄筋であり、管Cはかぶり深さが70mmで、直
径が34mmのプラスチック管(管内部は空洞である
か、または電線が挿入されている)であり、管Dはかぶ
り深さが110mmで、直径が19mmの金属管であ
る。鉄筋A、Bのそれぞれは、互いに150mmの間隔
で配置されている。さらに、図9(b)に示されている
ように、管Cは互いに隣接する2本の鉄筋Aから等距離
にあり、同様に図9(c)に示されているように、管D
も互いに隣接する2本の鉄筋Bから等距離にある。尚、
図中に示したそれぞれの物体の相対的な位置関係、およ
び物体の大きさは実際の寸法とは異なっている。
【0044】まず、2本の鉄筋Aおよび2本の鉄筋Bか
らそれぞれ等距離にあり、且つ管Cの真上にある点r1
と送受信アンテナ5の中心とが一致するように送受信ア
ンテナ5を配置し、点r1を回転中心として−90°か
ら+90°まで回転させながら電磁波をコンクリート内
に放射する。尚、図5を参照して説明したのと同様に、
電磁波の偏波方向と管Cまたは管Dとが平行である場合
の送受信アンテナ5、即ち隠蔽物体探査装置3の回転角
度を0°とし、反時計周り方向を正とする。上述の実施
形態と同様に、得られた反射信号強度の分布を表す2次
元画像を図10(a)および図10(b)に示す。
【0045】図10(a)は、管Cが非金属管であるプ
ラスチック管である場合の画像、図10(b)は、管C
が内部に3本の金属線を含むプラスチック管である場合
の画像である。また、以下の画像を含めて、各図におけ
る画像の左端が回転角−90°での画像であり、右端が
回転角+90°での画像である。さらに、各画像におけ
る最大反射信号強度で規格化処理を行っている。従っ
て、管Cの上層に配置された鉄筋A、Bからの反射信号
が強く現れるが、管Cが埋設されていると思われる深さ
の画像に階調の変化がほとんど現れず、管Cの特性を判
定することができない。
【0046】次に、2本の鉄筋Aおよび2本の鉄筋Bか
らそれぞれ等距離にあり、且つ管Cが存在しない点r2
と送受信アンテナ5の中心とが一致するように送受信ア
ンテナ5を配置し、点r2を回転中心として−90°か
ら+90°まで回転させながら電磁波をコンクリート内
に放射することで、背景2次元データが生成される。点
2に対する鉄筋A、Bの位置関係は、点r1に対する鉄
筋A、Bに対する位置関係と同一である。さらに、回転
の始点と終点の鉄筋Aおよび鉄筋Bに対する相対位置も
点r1を回転中心として電磁波を放射した場合と同一と
する。得られた反射信号強度の分布を表す2次元画像を
図10(c)に示す。図10(c)は、図10(a)お
よび図10(b)に示した画像においてノイズとなって
いた鉄筋A、Bからの反射信号強度の分布のみが表示さ
れた画像である。従って、図10(a)、(b)に示し
た反射信号強度の2次元データから、図10(c)に示
した反射信号強度の背景2次元データを減算すること
で、管Cからの反射信号強度のみを含む差処理2次元デ
ータを作成することができる。ここで、背景2次元デー
タの生成は、第2実施形態および図2を参照して説明し
た1次元データ生成手段15を改変することで実施する
ことができる。
【0047】図10(d)および図10(e)に示した
画像は、それぞれ図10(a)および図10(b)に示
した画像の2次元データから図10(c)に示した画像
の背景2次元データを減算した後の差処理2次元データ
を階調表示した画像である。図10(d)および図10
(e)から明らかであるように、鉄筋A、Bからの反射
信号が取り除かれたことで、管Cからの反射信号を良好
に確認することができる。
【0048】図10(d)に示す、プラスチック管から
の反射信号を階調表示した強度分布画像は、図8(c)
と同様に反射信号の分布が横方向に長く広がり、且つ回
転角度が0°付近のときに信号が最小となる画像であ
り、ここからも図10(d)に画像表示された管Cが非
金属管(ここではプラスチック管)であると判別するこ
とができる。同様に、図10(e)と図8(d)とから
明らかであるように、画像表示された管Cは、上に凸と
いう特徴的な強度分布を示しており、内部に金属線を含
む非金属管(ここでは、内部に3本の金属線を含むプラ
スチック管)であると判別することができる。
【0049】以上のように、管Cを測定対象物体として
管の種類の判定を行ったが、次に、管Dを測定対象物体
として管の種類の判定を行う方法について説明する。上
述したように、管Dは金属管である。上述の管Cの判定
を行った場合と同様に、図11(a)は点r3を回転中
心として、−90°から+90°まで回転させながら電
磁波をコンクリート内に放射することで得られた反射信
号強度の分布を表す2次元画像である。図10(a)、
(b)と同様に、ここでも鉄筋A、Bからの反射信号を
ノイズとして含んでいることから、次に、2本の鉄筋A
および2本の鉄筋Bからそれぞれ等距離にあり、且つ管
Dが存在しない点r4と送受信アンテナ5の中心とが一
致するように送受信アンテナ5を配置し、点r4を回転
中心として0°から180°まで回転させながら電磁波
をコンクリート内に放射することで、背景2次元データ
が生成される。点r4に対する鉄筋A、Bの位置関係
は、点r3に対する鉄筋A、Bに対する位置関係と同一
である。さらに、回転の始点と終点の鉄筋Aおよび鉄筋
Bに対する相対位置は点r3を回転中心として電磁波を
放射した場合と同一とする。得られた反射信号強度の分
布を表す2次元画像を図11(b)に示す。
【0050】図11(b)は、図11(a)に示した画
像においてノイズとなっていた鉄筋A、Bからの反射信
号強度の分布のみが表示された画像であることから、図
11(a)に示した反射信号強度の2次元データから、
図11(b)に示した反射信号強度の背景2次元データ
を減算することで、管Dからの反射信号強度のみを含む
差処理2次元データを作成することができる。
【0051】図11(c)は、上述の差処理2次元デー
タを階調表示した画像である。図11(c)から明らか
であるように、鉄筋A、Bからの反射信号が取り除かれ
たことで、管Dからの反射信号を良好に確認することが
できる。具体的には、図11(c)に示す、金属管から
の反射信号を階調表示した強度分布画像は、図8(b)
と同様に反射信号の分布が下に凸の略台形型を示す画像
であり、ここからも図11(c)に画像表示された管D
が細い金属管(ここでは直径19mmの金属管)である
と判別することができる。
【0052】以上の結果より、本発明に係る隠蔽物体探
査方法を実施することで、探査対象としない探査外物体
が、探査対象とする被探査物体よりも電磁波送受信アン
テナに近く、且つ互いに近接して配置されている場合で
あっても、探査対象とする管の太さ、管が金属製か非金
属製か、または内部に金属線を含む非金属管かといった
管の特性を良好に判別することができることがわかる。
【0053】<第4実施形態>第1実施形態および第2
実施形態を実施する前に、隠蔽物体からの反射信号の反
射時間を特定しておく方法について以下に説明する。
【0054】まず、図1に示した隠蔽物体探査装置をコ
ンクリート表面上で移動させながら、隠蔽物体である管
2の探査を行う。その移動方向は例えばx方向であり、
隠蔽物体探査装置の動作は第1実施形態および第2実施
形態で説明した管2の埋設位置を特定するための方法と
同様である。図12(a)に、管2の長手方向に対して
垂直に移動した場合に得られる探査画像の一例を示す。
図12(a)において縦方向は反射時間、即ち管2の埋
設深さに対応し、横方向は隠蔽物体探査装置の移動距離
に対応する。さらに、特定の反射時間を指し示すための
目印であるカーソルが画像上に表示されている。尚、図
12(a)では既にカーソルを管からの反射時間、即ち
管2の埋設深さに合わせた状態で表示している。
【0055】次に、カーソルで表示されている反射時間
を記憶した状態で、第1実施形態の測定を行うことで得
られた2次元画像を図12(b)に、また第2実施形態
の測定を行うことで得られた2次元画像を図12(c)
に示す。何れの場合も、管からの反射信号の反射時間
が、図12(a)で特定した反射時間と同一となるの
で、管の埋設深さは図12(a)で特定してカーソルに
より表示した位置と同じ位置である。従って、反射信号
の強度分布がノイズ等の影響により複雑で管からの反射
信号を見分けるのが困難である場合であっても、カーソ
ル付近の反射時間の強度分布のみに注目して画像を評価
すれば良いので、隠蔽されている物体の特性を容易に判
定することができる。
【0056】ここで説明した第4実施形態の第3実施形
態への適用に関しては、上述の図10(a)、図10
(b)、および図11(a)において探査対象とする被
探査物体(管C、D)の像が不明瞭であるためここでは
述べていない。しかしながら、図12(a)のように被
探査物体の像が明確に現れる場合、第4実施形態を第3
実施形態にも適用できることは当然である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る隠蔽物体探査装置のブロック構成
図である。
【図2】データ解析装置の機能構成図である。
【図3】本発明の実施形態における測定で用いられた、
埋設された管を示す図である。
【図4】回転手段を例示的に示した図である
【図5】隠蔽物体探査装置の回転角度を示す図である。
【図6】反射信号の強度分布を表す2次元画像である。
【図7】反射信号の波形を表す1次元データのグラフで
ある。
【図8】反射信号の強度分布を表す差処理2次元画像で
ある。
【図9】本発明の第3実施形態における測定で用いられ
た、埋設された鉄筋および管を示す図であり、(a)は
上面図、(b)は線分a−a’における断面図、(c)
は線分b−b’における断面図を示す。
【図10】反射信号の強度分布を表す2次元画像であ
る。
【図11】反射信号の強度分布を表す2次元画像であ
る。
【図12】反射信号の反射時間を特定する方法を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1 コンクリート(媒質) 2 管(物体) 2a 太い金属管 2b 細い金属管 2c 非金属管 2d 内部に金属線を含む非金属管 3 隠蔽物体探査装置 4 回転手段 4a 挿入側回転手段 4b 被挿入側回転手段 5 送受信アンテナ 5a 送信アンテナ 5b 受信アンテナ 6 入射波 7 反射波 8 送受信機 9 送信回路 10 受信回路 11 信号強度変調手段 12 送受信制御手段 13 2次元データ生成手段 14 判定手段 15 1次元データ生成手段 16 差処理2次元データ生成手段 20 データ解析装置 21 データ処理部 21a メモリ 22 入力部 23 表示手段 24 外部補助記憶部
フロントページの続き Fターム(参考) 5J070 AA14 AB01 AC03 AD02 AD15 AE11 AH33 AH50 AJ05 AJ14 AK13 AK28 BG02 BG03 BG09 BG12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁波を送受信することのできる送受信
    アンテナの中心位置と探査対象とする被探査物体を隠蔽
    している媒質表面とが直交する直交軸上に前記被探査物
    体が存在するように前記送受信アンテナを配置し、前記
    送受信アンテナを前記直交軸周りに回転させながら、電
    磁波を前記被探査物体に複数回放射すると共に前記被探
    査物体からの反射信号を受信する送受信制御工程と、 前記送受信アンテナの回転角またはその相当量と前記反
    射信号の反射時間とを座標軸とし、前記反射信号を強度
    分布として表示するための2次元データを生成する2次
    元データ生成工程と、 前記2次元データを画像で表示する表示工程と、 前記画像の強度分布を評価して、前記被探査物体の特性
    を判定する判定工程とを含む隠蔽物体探査方法。
  2. 【請求項2】 電磁波を送受信することのできる送受信
    アンテナの中心位置と探査対象とする被探査物体を隠蔽
    している媒質表面とが直交する直交軸上に前記被探査物
    体が存在するように前記送受信アンテナを配置し、前記
    送受信アンテナを前記直交軸周りに回転させながら、電
    磁波を前記被探査物体に複数回放射すると共に前記被探
    査物体からの第1反射信号を受信する第1送受信制御工
    程と、 前記送受信アンテナの回転角またはその相当量と前記第
    1反射信号の反射時間とを座標軸とし、前記第1反射信
    号の強度を2次元データとして生成する2次元データ生
    成工程と、 前記直交軸上に前記被探査物体が存在しないように前記
    送受信アンテナを配置し、電磁波を前記媒質中に放射す
    ると共に前記媒質からの第2反射信号を受信する第2送
    受信制御工程と、 前記第2反射信号の反射時間を座標軸とし、前記第2反
    射信号の強度を1次元データとして生成する1次元デー
    タ生成工程と、 同一の反射時間毎に前記2次元データから前記1次元デ
    ータを減算し、前記反射信号の差処理強度分布として表
    示するための差処理2次元データを生成する差処理2次
    元データ生成工程と、 前記差処理2次元データを画像で表示する表示工程と、
    前記画像の強度分布を評価して、前記被探査物体の特性
    を判定する判定工程とを含む隠蔽物体探査方法。
  3. 【請求項3】 探査対象とする被探査物体と、規則的に
    配列された探査対象としない探査外物体とが近接して隠
    蔽されている場合に、電磁波を送受信することのできる
    送受信アンテナの中心位置と前記探査対象とする被探査
    物体を隠蔽している媒質表面とが直交する直交軸上に前
    記被探査物体が存在するように前記送受信アンテナを配
    置し、前記送受信アンテナを前記直交軸周りに回転させ
    ながら、電磁波を前記被探査物体および前記探査外物体
    に複数回放射すると共に前記被探査物体および前記探査
    外物体からの第1反射信号を受信する第1送受信制御工
    程と、 前記送受信アンテナの回転角またはその相当量と前記第
    1反射信号の反射時間とを座標軸とし、前記第1反射信
    号の強度を2次元データとして生成する2次元データ生
    成工程と、 前記第1送受信制御工程における前記送受信アンテナと
    前記探査外物体との相対的な位置関係を維持しつつ、前
    記直交軸上に前記被探査物体が存在しないように前記送
    受信アンテナを配置し、前記送受信アンテナを前記直交
    軸周りに回転させながら、電磁波を前記媒質中に放射す
    ると共に前記探査外物体からの第2反射信号を受信する
    第2送受信制御工程と、 前記送受信アンテナの回転角またはその相当量と前記第
    2反射信号の反射時間とを座標軸とし、前記第2反射信
    号の強度を背景2次元データとして生成する背景2次元
    データ生成工程と、 同一の回転角またはその相当量および同一の反射時間毎
    に前記2次元データから前記背景2次元データを減算
    し、前記反射信号の差処理強度分布として表示するため
    の差処理2次元データを生成する差処理2次元データ生
    成工程と、 前記差処理2次元データを画像で表示する表示工程と、 前記画像の強度分布を評価して、前記被探査物体の特性
    を判定する判定工程とを含む隠蔽物体探査方法。
  4. 【請求項4】 前記送受信制御工程において、電磁波の
    放射が一定の回転角度毎に行われることを特徴とする請
    求項1から請求項3のいずれかに記載の隠蔽物体探査方
    法。
  5. 【請求項5】 前記送受信制御工程に先立って、少なく
    とも前記被探査物体が隠蔽されている媒質表面の所定の
    領域を前記送受信アンテナで走査して、少なくとも前記
    被探査物体が存在する位置を特定することを特徴とする
    請求項1から請求項4のいずれかに記載の隠蔽物体探査
    方法。
  6. 【請求項6】 前記送受信制御工程に先立って、前記被
    探査物体が隠蔽されている媒質表面の所定の領域を前記
    送受信アンテナで走査し、得られた前記被探査物体から
    の反射信号の画像に基づいて前記被探査物体からの反射
    時間を特定することを特徴とする請求項1から請求項5
    のいずれかに記載の隠蔽物体探査方法。
  7. 【請求項7】 所定の径の円孔部を持つ非金属板と径が
    前記円孔部の径よりも小さい非金属の円板とを同心で互
    いに回転可能に組み合わせて構成された回転手段を、前
    記直交軸が前記円板の中心を通過するように前記送受信
    アンテナと前記媒質表面との間に挿入して、前記送受信
    アンテナの回転を行うことを特徴とする請求項1から請
    求項6のいずれかに記載の隠蔽物体探査方法。
  8. 【請求項8】 電磁波を送受信することのできる送受信
    アンテナの中心位置と探査対象とする被探査物体を隠蔽
    している媒質表面とが直交する直交軸上に前記被探査物
    体が存在するように配置された前記送受信アンテナを前
    記直交軸周りに回転させる回転手段と、 電磁波を前記被探査物体に放射すると共に前記被探査物
    体からの反射信号を受信する送受信制御手段と、 前記送受信アンテナの回転角またはその相当量と前記反
    射信号の反射時間とを座標軸とし、前記反射信号を強度
    分布として表示するための2次元データを生成する2次
    元データ生成手段と、 前記2次元データを画像で表示する表示手段と、 前記画像の強度分布を評価して、前記被探査物体の特性
    を判定する判定手段とを備えてなる隠蔽物体探査装置。
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