JP2000221266A - 3次元ボクセルデ―タ表示方法及び装置 - Google Patents

3次元ボクセルデ―タ表示方法及び装置

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JP2000221266A JP11330966A JP33096699A JP2000221266A JP 2000221266 A JP2000221266 A JP 2000221266A JP 11330966 A JP11330966 A JP 11330966A JP 33096699 A JP33096699 A JP 33096699A JP 2000221266 A JP2000221266 A JP 2000221266A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 媒質表面から媒質中へ放射した波動信号の
反射信号強度に基づいて媒質表面上の位置(x,y)と
反射時間tを座標(x,y,t)として生成された3次
元ボクセルデータの表示方法及び装置に関し、SN比の
低い3次元ボクセルデータに対しても、簡単な2次元画
像表示で、媒質中に存在する物体等の把握を容易且つ的
確にできるようにする。 【解決手段】 3次元ボクセルデータに対して、媒質表
面上の位置(x,y)毎に反射時間t軸方向における振
幅値の最大絶対値を抽出する最大絶対値抽出工程と、最
大絶対値抽出工程で抽出された媒質表面上の位置(x,
y)毎の最大絶対値を所定平面上に配置する平面配置工
程と、所定平面上に配置された最大絶対値を表示する平
面表示工程とを実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、媒質表面から媒質
中へ放射した波動信号の反射信号強度に基づいて媒質表
面上の位置(x,y)と反射時間tを座標(x,y,
t)として生成された3次元ボクセルデータを表示する
3次元ボクセルデータ表示方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような3次元ボクセルデータ表示
は、例えば、地中埋設物探査においては、地表面を移動
しながら、電磁波または音波による波動信号を地中へ放
射し、地中に存在する物体からの反射信号を受信し、そ
の受信した反射信号強度に対する地表面上の位置(x,
y)と反射時間tを座標(x,y,t)とする3次元ボ
クセルデータを生成し、通常、かかる3次元ボクセルデ
ータを垂直あるいは水平断面に沿って得られる画像を多
数表示し、これらを比較検証するという手間並びに熟練
度を要する膨大な作業を行なっていた。例えば、図5に
示す埋設状況における3次元ボクセルデータを水平断面
に沿って表示した画像表示例を図11に示す。この断面
表示の場合、一定の深さの断面しか表示できないため、
他の深さの埋設物の様子を把握するためには、深さを変
えて再表示しなければならない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術の問
題を解決すべく、第二の従来技術として、3次元データ
の全情報を如何に2次元画像として表示するかという手
法が、電子情報通信学会論文誌D(Vol.J71-D No.10 p
p.2002-2009)の「雪中レーダシステムのための3次元
データ表示方法」において提案されている。
【0004】上記第二の従来技術の中の表面表示型とい
う手法を、図5に示す埋設状況における3次元ボクセル
データに適用した表示例を図12〜図14に示す。この
場合、適切な閾値を探る目的で閾値を、図12、図1
3、図14の順に高中低と変化させたものを3通り示し
ている。これより、閾値が高いときは埋設物からの反射
信号が途切れて断続的になり埋設物が判別しにくく、ま
た、閾値が低いときは、信号強度の弱い反射信号まで表
示できるものの、反射信号自体のSN比が低いためノイ
ズ成分も同時に表示され視認性が悪化することが分か
る。
【0005】次に、超音波診断等でも用いられている上
記第二の従来技術の中の積分型という手法を、同じく図
5に示す埋設状況における3次元ボクセルデータに対し
て反射時間t軸方向に適用した表示例を図15に示す。
この場合も、反射信号自体のSN比が低く、埋設物の領
域が探査領域全体に対して比較的小さいため、積分効果
によりコントラストが低下してしまい、視認性が悪い。
他にも、差分和型、積和型等も提案されているが、これ
らの手法では隣接値との差分を用いるため、SN比の低
いデータの場合には細かいノイズが強調されてしまうと
いう問題がある。
【0006】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、SN比の低い3次元ボクセルデータに対して
も、簡単な2次元画像表示で、媒質中に存在する物体等
の把握を容易且つ的確にできる3次元ボクセルデータ表
示方法及び装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請
求項1に記載の如く、本発明に係る3次元ボクセルデー
タ表示方法が、媒質表面から媒質中へ放射した波動信号
の反射信号強度に基づいて前記媒質表面上の位置(x,
y)と反射時間tを座標(x,y,t)として生成され
た3次元ボクセルデータの表示方法であって、前記3次
元ボクセルデータに対して、前記媒質表面上の位置
(x,y)毎に反射時間t軸方向における振幅値の最大
絶対値を抽出する最大絶対値抽出工程と、前記最大絶対
値抽出工程で抽出された前記媒質表面上の位置(x,
y)毎の前記最大絶対値を所定平面上に配置する平面配
置工程と、前記所定平面上に配置された前記最大絶対値
を表示する平面表示工程を実行する点にある。
【0008】ここで、ボクセルの振幅値とは、その座標
(x,y,t)での反射信号強度或いは所定の信号処理
を行った場合はその処理後の信号強度を意味し、通常
は、装置構成等に依存して正負何れか一方またはその両
方の極性を取り得る。
【0009】同第二の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項2に記載の如く、前記第一の特徴構成に加え
て、前記最大絶対値抽出工程で抽出された前記最大絶対
値の中から最大値と最小値を求め、その最大値と最小値
が夫々表示階調の上限及び下限となるように前記最大絶
対値を正規化する点にある。
【0010】同第三の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項3に記載の如く、前記第一または第二の特徴構
成に加えて、前記最大絶対値抽出工程において、前記媒
質表面上の位置(x,y)毎に前記最大絶対値を抽出す
る際に、その最大絶対値をとる反射時間tMAX も併
せて抽出する点にある。
【0011】同第四の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項4に記載の如く、前記第一、第二または第三の
特徴構成に加えて、前記最大絶対値抽出工程において、
前記媒質表面上の位置(x,y)毎に前記最大絶対値を
抽出する際に、反射時間tの所定範囲内にある振幅値を
除外する点にある。
【0012】同第五の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項5に記載の如く、前記第一、第二、第三または
第四の特徴構成に加えて、前記最大絶対値抽出工程にお
いて、前記媒質表面上の位置(x,y)毎に前記最大絶
対値を抽出する際に、振幅値の極性が正または負の何れ
か一方のボクセルのみを対象とする点にある。
【0013】同第六の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項6に記載の如く、前記第一、第二、第三、第四
または第五の特徴構成に加えて、前記最大絶対値抽出工
程前に、前記反射信号強度からなる3次元ボクセルデー
タに対して合成開口処理若しくはマイグレーション処理
を施して、表示対象となる前記3次元ボクセルデータを
生成する点にある。
【0014】同第七の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項7に記載の如く、前記第六の特徴構成に加え
て、前記合成開口処理若しくはマイグレーション処理を
複数の媒質中の伝搬速度で実行して、前記伝搬速度毎に
前記3次元ボクセルデータを生成し、前記伝搬速度毎の
前記各3次元ボクセルデータに対して、前記最大絶対値
抽出工程と前記平面配置工程と前記平面表示工程を各別
に実行し、前記各伝搬速度毎の前記平面表示工程におけ
る前記3次元ボクセルデータの表示結果から、適切な伝
搬速度による処理結果を選択する点にある。
【0015】同第八の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項8に記載の如く、本発明に係る3次元ボクセル
データ表示装置が、媒質表面から媒質中へ放射した波動
信号の反射信号強度に基づいて前記媒質表面上の位置
(x,y)と反射時間tを座標(x,y,t)として生
成された3次元ボクセルデータを表示する3次元ボクセ
ルデータ表示装置であって、前記3次元ボクセルデータ
に対して、前記媒質表面上の位置(x,y)毎に反射時
間t軸方向における振幅値の最大絶対値を抽出する最大
絶対値抽出手段と、前記最大絶対値抽出手段で抽出され
た前記媒質表面上の位置(x,y)毎の前記最大絶対値
を所定平面上に配置する平面配置手段と、前記所定平面
上に配置された前記最大絶対値を表示する平面表示手段
とを備えてなる点にある。
【0016】この3次元ボクセルデータ表示装置は前記
第一から第七の特徴構成による夫々の3次元ボクセルデ
ータ表示方法に使用可能であり、その基本の作用効果は
上記第一の特徴構成による3次元ボクセルデータ表示方
法の作用効果と共通する。
【0017】同第九の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項9に記載の如く、本発明に係るコンピュータ読
み取り可能な記録媒体が、上記第一、第二、第三、第四
または第五の特徴構成の3次元ボクセルデータ表示方法
における前記最大絶対値抽出工程と前記平面配置工程を
1または2以上のコンピュータに実行させるためのプロ
グラムと、前記3次元ボクセルデータ表示方法における
前記平面表示工程或いは前記平面表示工程の内の前記最
大絶対値を被処理データとして前記コンピュータに設け
られた画像表示手段に出力する手順を前記コンピュータ
に実行させるためのプログラムとを少なくとも記録して
いる点にある。
【0018】同第十の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項10に記載の如く、前記第九の特徴構成に加え
て、上記第六の特徴構成の3次元ボクセルデータ表示方
法における前記合成開口処理と前記マイグレーション処
理の少なくとも何れか一方を前記コンピュータに実行さ
せるためのプログラムを記録している点にある。
【0019】同第十一の特徴構成は、特許請求の範囲の
欄の請求項11に記載の如く、前記第十の特徴構成に加
えて、上記第七の特徴構成の3次元ボクセルデータ表示
方法における前記合成開口処理若しくは前記マイグレー
ション処理を複数の媒質中の伝搬速度で実行し、前記伝
搬速度毎に前記3次元ボクセルデータを生成する処理を
前記コンピュータに実行させるためのプログラムと、前
記伝搬速度毎の前記各3次元ボクセルデータに対して、
前記最大絶対値抽出工程と前記平面配置工程と前記平面
表示工程或いは前記平面表示工程の内の前記最大絶対値
を被処理データとして前記コンピュータに設けられた画
像表示手段に出力する手順を各別に前記コンピュータに
実行させるためのプログラムとを記録している点にあ
る。
【0020】以下に、これら特徴構成の作用並びに効果
について説明する。
【0021】上記第一の特徴構成によれば、3次元ボク
セルデータに対して、各媒質表面上の位置(x,y)毎
に反射時間t軸方向における振幅値の最大絶対値を抽出
し、各媒質表面上の位置(x,y)毎の前記最大絶対値
を所定平面上に配置して表示する。従って、3次元ボク
セルデータのSN比が低く、媒質中の物体の領域が探査
領域全体に対して比較的小さくても、強い反射信号の領
域が局所的に存在すれば、高いコントラストで表示され
るため、物体の平面配置を高い視認性で容易に把握する
ことができるようになる。
【0022】上記第二の特徴構成によれば、各媒質表面
上の位置(x,y)毎の前記最大絶対値を所定平面上に
配置して表示する際に、前記最大絶対値の中から最大値
と最小値を求め、その最大値と最小値が夫々表示階調の
上限及び下限となるように前記最大絶対値の正規化を行
なうため、更にコントラストを高め、視認性を向上する
ことができる。
【0023】上記第三の特徴構成によれば、各媒質表面
上の位置(x,y)毎に反射時間t軸方向における振幅
値の最大絶対値を抽出する際に、その最大絶対値をとる
反射時間tMAX も併せて抽出するため、強い信号を
反射する物体領域がどの反射時間t(媒質表面からの距
離、地中埋設物探査の場合では埋設深さに相当。)に存
在するかを容易に把握することができるのである。
【0024】上記第四の特徴構成によれば、各媒質表面
上の位置(x,y)毎に反射時間t軸方向における振幅
値の最大絶対値を抽出する際に、反射時間tの所定範囲
内にある振幅値を除外するため、地中探査の場合では地
表付近や地下水面等の媒質中の反射信号強度が極端に強
くなる領域を除外することができ、その結果、媒質中の
物体領域(地中埋設物探査の場合では埋設物領域)に対
する視認性を向上させることができる。
【0025】上記第五の特徴構成によれば、各媒質表面
上の位置(x,y)毎に反射時間t軸方向における振幅
値の最大絶対値を抽出する際に、振幅値の極性が正また
は負の何れか一方のボクセルのみを対象とすることによ
って、媒質中の物体からの反射信号のSN比の高い方の
極性の振幅値についてのみ抽出するため、媒質中の物体
領域に対する視認性を向上させることができる。これ
は、地中埋設物探査の場合、放射信号の埋設物での反射
係数が埋設物の材質によってその極性が異なることによ
るもので、例えば、金属管の場合は反射係数が負で、樹
脂管や空洞の場合は正の反射係数となる。
【0026】上記第六の特徴構成によれば、合成開口処
理若しくはマイグレーション処理を施すことによって、
媒質表面に平行な(x,y)面内の分解能を向上するこ
とができる。また、反射信号強度の生データから構成さ
れる原3次元ボクセルデータに、合成開口処理若しくは
マイグレーション処理を施して得られた3次元ボクセル
データは、物体の埋設状況等に近似できるデータ(深度
スケールに変換された情報)となるため、視認性が一層
向上するのである。
【0027】上記第七の特徴構成によれば、複数の媒質
中の伝搬速度を用いて前記合成開口処理若しくはマイグ
レーション処理を実行して、伝搬速度毎に生成した3次
元ボクセルデータを平面表示工程において表示し、その
表示結果のフォーカスの良さを判断することにより、媒
質中の伝搬速度が未知な場合であっても、容易に適切な
伝搬速度による処理結果を選択することが可能となるの
で、媒質表面に平行な(x,y)面内における高い分解
能を確保することができるのである。
【0028】上記第九の特徴構成によれば、前記記録媒
体に記録されたプログラムが一旦前記コンピュータの主
記憶領域にインストールされると、その主記憶領域上の
プログラムを実行することにより、前記コンピュータに
上記第一乃至第五の特徴構成の3次元ボクセルデータ表
示方法を実行させることができる。結果として、上記第
一乃至第五の特徴構成の3次元ボクセルデータ表示方法
と同じ作用効果が発揮される。
【0029】また、上記第十または第十一の特徴構成に
よれば、前記記録媒体に記録されたプログラムが一旦前
記コンピュータの主記憶領域にインストールされると、
その主記憶領域上のプログラムを実行することにより、
前記コンピュータに上記第六または第七の特徴構成の3
次元ボクセルデータ表示方法を実行させることができ
る。結果として、上記第六または第七の特徴構成の3次
元ボクセルデータ表示方法と同じ作用効果が発揮され
る。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を地中埋設物の3
次元探査に適用した場合における実施の形態を、図面に
基づいて説明する。図1に示すように、本発明に係る3
次元ボクセルデータ表示装置を具備した3次元探査装置
は、送受信手段である送受信機10と、送受信機10で
得られた信号を処理するデータ解析装置20とを、主な
機器として備えて構成されている。そして、本願にあっ
ては、データ解析装置20における解析処理にその特徴
がある。
【0031】図1に示すように、媒質である土壌1にガ
ス等の流体を配送する鋼管などの物体2が埋設されてお
り、送受信機10とデータ解析装置20を備えた探査装
置3が地表面を移動しながら、物体2の埋設位置を探査
する。その移動方向は、x方向である。そして、本願の
ように3次元ボクセルデータを得る場合は、x方向のデ
ータの収集を終了した後、y方向(図1の表裏方向)に
所定量の移動を繰り返しながら、x方向データを逐次、
収集する。尚、図1に示す物体2は、探査対象である物
体を模式的に例示したものであり、例えば、図5に示す
ような埋設状況における埋設管30の一部を示すもので
ある。
【0032】送受信機10は、例えば100MHz〜1
GHzの図2(ロ)(1)に例示する単発のパルス信号
を送信回路13で発生し、送信アンテナ11より電磁波
として土壌1に放射する。例えば、図2(イ)に例示す
るように物体2表面上を移動した場合、送信アンテナ1
1より放射された電磁波の中の土壌に入射した入射波4
は物体2表面で反射散乱し、その中の反射波5が受信ア
ンテナ12で受信された後、受信回路14において、図
2(ロ)(2)に例示するような受信信号として復調増
幅される(この図において単一の線が一定位置で時間差
をおいて受信される複数の受信信号群に対応する)。送
信アンテナ11より放射され、受信アンテナ12で受信
されるまでの時間差(これが実質上の反射時間)tは土
壌1の表面から物体2までの距離と土壌1の比誘電率ε
または電磁波の伝搬速度より一義的に決定される。図1
に示す場合にあっては、送信アンテナ11と受信アンテ
ナ12は一定間隔で地表面に対向して配置される。x方
向移動は、物体2を横切るように行われることとなる。
【0033】図1に示すように、送受信機10には、受
信回路14の増幅部の利得を時間差tに応じて変調する
信号強度変調手段15が設けられており、時間差tが長
くなるにつれて土壌1を伝搬するパルス信号の損失が大
きくなり、受信信号強度(反射信号強度と同じ)が減衰
するのを振幅補正し、時間差t、つまりは反射時間tの
増加に対して急激に減衰しない受信信号強度分布を得る
構成とされている。この構成により、後の信号処理に必
要な信号強度を確保できる。
【0034】次に、受信信号が送られるデータ解析装置
20について、図1及び図3に基づいて説明する。デー
タ解析装置20は、マイクロコンピュータや半導体メモ
リ等によって構成されるデータ処理部21と、外部から
の操作指示を入力するマウスやキーボード等の入力部2
2と、各処理段階での画像データや出力結果を表示する
CRTモニタや液晶ディスプレイ等の表示部23を備え
て構成されている。更に、各処理段階でのデータや出力
結果等を保管格納する磁気ディスク等の外部補助記憶部
24を備えている。
【0035】図3に示すように、このデータ処理部21
は、受信回路14から入力してくる受信信号を、媒質表
面上の位置(x,y)と時間tとの関係において整理、
処理する3次元ボクセルデータ生成手段25を備えてい
る。この3次元ボクセルデータ生成手段25は、以降の
処理で使用される3次元ボクセルデータを生成するため
のものであり、受信信号強度sをそのまま媒質表面上の
位置(x,y)と時間tとの関数とする原3次元ボクセ
ルデータs(x,y,t)を生成する。更に、必要な場
合、この原3次元ボクセルデータs(x,y,t)は、
マイグレーション処理されて、マイグレーション処理済
の新たな3次元ボクセルデータS(x,y,t)が生成
される。これらのデータは3次元構造を取るため、s
(x,y,t)、S(x,y,t)は共に、3次元ボク
セルデータに属し、3次元ボクセルデータ生成手段25
で生成されるデータ群である。ここで、マイグレーショ
ン処理とは、媒質の表面において得られる移動方向情報
(空間、深度=0、時間の情報)を、波の伝播を代表す
る波動方程式に基づいて、フーリエ、逆フーリエ変換手
法を利用して媒質の深度方向の情報(空間、深度、時間
=0の情報)に変換する公知の手法である。この手法
は、空間座標としてx方向のみを対象とする場合、xが
媒質表面上の観測ライン、zが媒質中に向けて正の方向
をとる深度、tが伝搬時間である場合、波動の場をu
(x,z,t)で表し、u(x,z,t)を3次元フー
リエ変換したものをU(ξ,η,ω)とすると、マイグ
レーション法はt>0に対して得られた観測データu
(x,0,t)(レーダ画像)から時刻t=0における
深さ方向の場u(x,z,0)(深度断面)を求めるも
のである。即ち、マイグレーション法の一種であるフェ
ーズ・シフト法では、以下のような処理を行う。 1.観測されたデータをxとtに関して2次元フーリエ
変換しU(ξ,0,ω)を求める。 2.求めたい深度の1ラインを、U(ξ,0,ω)から
求める。 3.2.の計算を深度を更新しながら繰り返し、深度断
面全体を求める。 一方、マイグレーション法の一種であるF−Kマイグレ
ーション法では、以下のような処理を行う。 1.観測されたデータをxとtに関して2次元フーリエ
変換しU(ξ,0,ω)を求める。 2.周波数領域上で深度断面のフーリエ変換の値を求め
る。 3.この値を、ξ,ηに関して2次元逆フーリエ変換
し、u(x,z,0)を得る。 このようにして、t=0における断面構造を得ることが
できる。ここでは、空間座標としてx方向のみに関する
説明をしたが、本願のようにx、y方向を共に対象とす
る場合も同様に取扱うことができる。
【0036】この目的から、データ処理部21は、3次
元ボクセルの状態で得られているデータを、マイグレー
ション処理できるマイグレーション処理手段26を備え
ている。更に、マイグレーション処理の代わりに、同様
に公知の方法である合成開口処理を施すものとしてもよ
い。この場合、マイグレーション処理手段26の代わり
に合成開口処理手段が備えられることとなる。この状況
を図に括弧書きで示した。
【0037】更に、このデータ処理部21は、前記3次
元ボクセルデータ生成手段25により生成された3次元
ボクセルデータs(x,y,t)または前記マイグレー
ション処理手段26により生成された3次元ボクセルデ
ータS(x,y,t)に対して、前記媒質表面上の位置
(x,y)毎に反射時間t軸方向における振幅値の最大
絶対値を抽出する最大絶対値抽出手段27と、前記最大
絶対値抽出手段27で抽出された前記媒質表面上の位置
(x,y)毎の前記最大絶対値を所定平面上に配置する
平面配置手段28と、その平面配置された前記最大絶対
値を出力処理して前記表示部23に表示する平面表示手
段29とを備えている。
【0038】ここで、前記データ処理部21を構成する
前記3次元ボクセルデータ生成手段25、前記マイグレ
ーション処理手段26或いは合成開口処理手段、前記最
大絶対値抽出手段27、前記平面配置手段28、前記平
面表示手段29は、上述したマイクロコンピュータや半
導体メモリ等によって構成されるコンピュータを前記各
手段として機能させるためのプログラムが、前記コンピ
ュータの主記憶領域にインストールされ実行可能な状態
におかれることにより実現される。尚、主記憶領域と
は、前記プログラムを前記コンピュータの中央演算処理
装置がそのプログラムを逐次実行可能な状態に記録して
いる所定の記憶装置内の領域をいい、通常の記憶装置で
は、中央演算処理装置が高速にそのプログラムを読み出
せる半導体メモリとその実行プログラムを保存する不揮
発性の磁気ディスクメモリとの階層構造となっている
が、特に主記憶領域を構成する記憶装置が単体で高速ア
クセス性と不揮発性を兼ね備えている場合は、当該階層
構造は必ずしも必要ない。
【0039】次に、本発明に係る3次元ボクセルデータ
表示方法の一実施形態を、図4に示すデータ処理部21
での典型的なデータ処理手順のフローチャートに基づい
て説明する。
【0040】1.3次元ボクセルデータ生成工程(ST
1) この工程は、3次元探査装置3を移動しながら、データ
を収集し、これを処理して、以降の処理に使用される3
次元ボクセルデータs(x,y,t)若しくはS(x,
y,t)を生成する工程である。この工程は、ディジタ
ル化された受信信号強度より、物体を含む土壌1の断面
画像を、アンテナ11及び12の媒質表面上の位置
(x,y)と反射波5の物体2からの反射時間t(実際
は所定の入射信号を発振してから反射信号が受信アンテ
ナにいたるまでの時間)を座標(x,y,t)とする原
3次元ボクセルデータs(x,y,t)として取り込む
工程であり、前記3次元ボクセルデータ生成手段25に
より処理される。ここで、受信信号はその強度に応じて
複数階調で輝度表示され、信号強度の正値を白(輝度
大)、信号強度の負値を黒(輝度小)、信号強度0を中
間階調として取り込まれる。この階調は、具体的には、
8ビット(256)階調で表現され、階調128が反射
信号強度の振幅値0で、129以上の階調で振幅値が正
値で、127以下の階調で振幅値が負値となっている。
更に具体的には、ディジタル化された受信信号は、A/
D変換処理されたときの量子化ビット幅で、媒質表面上
の位置(x,y)と反射波5の物体2からの反射時間t
で決定される座標(x,y,t)がアドレス信号として
エンコードされ、複数階調の原3次元ボクセルデータs
(x,y,t)としてデータ処理部内のメモリ21aの
所定の領域に格納される。
【0041】次に、このようにして得られた原3次元ボ
クセルデータs(x,y,t)が前記マイグレーション
処理手段26によってマイグレーション処理され、以降
の処理の対象となる3次元ボクセルデータS(x,y,
t)が生成される。このようにして得られたマイグレー
ション処理後の3次元ボクセルデータS(x,y,t)
が原データs(x,y,t)と置換され、3次元ボクセ
ルデータ生成手段25の出力として、以降の工程に引き
渡される。
【0042】以上の原3次元ボクセルデータs(x,
y,t)及び3次元ボクセルデータS(x,y,t)を
生成する処理は、前記3次元ボクセルデータ生成手段2
5と前記マイグレーション処理手段26を実現するプロ
グラムを前記コンピュータの主記憶領域にインストール
し、前記コンピュータ上で実行することにより実行され
る。
【0043】2.最大絶対値抽出工程(ST2) 3次元ボクセルデータ生成工程において生成された3次
元ボクセルデータS(x,y,t)に対して、前記最大
絶対値抽出手段27が各媒質表面上の位置(x,y)毎
に反射時間t軸方向における振幅値を前記メモリ21a
から逐次読み出し、その絶対値の最大値である最大絶対
値を抽出する。各媒質表面上の位置(x,y)毎に最大
絶対値を抽出したときに、その最大絶対値をとる反射時
間tMAX も併せて抽出する。これにより、処理後に
おいても、強い信号を反射する埋設物領域がどの反射時
間t(埋設深さに相当)に存在するかを容易に把握する
ことが可能となる。
【0044】3.平面配置工程(ST3) 前記最大絶対値抽出工程において抽出された各媒質表面
上の位置(x,y)毎の最大絶対値を前記平面配置手段
28によって所定平面上に配置する。
【0045】実際には、各媒質表面上の位置(x,y)
毎に、最大絶対値抽出工程と平面配置工程を連続して実
行することにより効率的に処理される。具体的には、各
媒質表面上の位置(x,y)毎に抽出した最大絶対値と
反射時間tMAX を前記メモリ21aの所定領域に格
納する。全ての媒質表面上の位置(x,y)に対して両
工程を実行すると、最終的に、各媒質表面上の位置
(x,y)毎の最大絶対値が所定平面上に配置されるこ
とになる。このとき、最大絶対値の格納領域をt=0と
割り当てることにより、当該平面が3次元ボクセルデー
タS(x,y,t)の最上面に配置される結果となる。
【0046】従って、前記最大絶対値抽出手段27と前
記平面配置手段28は、上記した前記最大絶対値抽出工
程と前記平面配置工程を各媒質表面上の位置(x,y)
毎に連続して実行するためのプログラムを前記コンピュ
ータの主記憶領域にインストールし、前記コンピュータ
上で実行することにより実現される。
【0047】4.平面表示工程(ST4) 前記平面表示手段29が、平面配置工程において平面配
置された最大絶対値を出力処理して前記表示部23に表
示する。具体的には、前記平面表示手段29は、前記コ
ンピュータとして汎用のパーソナルコンピュータ等を使
用する場合、前記パーソナルコンピュータ等が基本的に
備えている所定の画像データを前記表示部23に表示す
るための画像表示手段と、その画像表示手段に、前記平
面配置された最大絶対値を前記画像データとして出力す
る前処理手段とで構成される。前記画像表示手段と前記
前処理手段は、前記コンピュータをそれらの手段として
機能させるプログラムを前記コンピュータの主記憶領域
にインストールし、前記コンピュータ上で実行すること
により実現される。
【0048】図5に示す埋設管を探査した3次元ボクセ
ルデータを処理した結果について、本工程において画像
表示した例を図6に示す。図6に示した表示画像は、従
来技術に比べて視認性が改善され、埋設状況の平面配置
が容易に把握できることが分かる。
【0049】〔別実施形態〕以下に別実施形態を説明す
る。
【0050】〈1〉前記最大絶対値抽出工程において、
各媒質表面上の位置(x,y)毎に反射時間t軸方向に
おける最大絶対値を抽出する際に、反射時間tの所定範
囲内にある振幅値を除外するのも好ましい実施の形態で
ある。このようにして抽出した最大絶対値を、上記実施
例と同様に平面表示工程で画像表示した例を図7に示
す。尚、図7に示す実施例では、3次元ボクセルデータ
S(x,y,t)の反射時間tの範囲を8ns〜78n
s(埋設深さに換算して0.4m〜3.9m)の振幅値
のみを対象として前記最大絶対値の抽出を行なってい
る。図7より、深い埋設管の弱い反射信号がより明解に
把握できるようになったことが分かる。
【0051】また、各媒質表面上の位置(x,y)毎に
反射時間t軸方向における最大絶対値を抽出する際に、
振幅値の極性が正または負の何れか一方のボクセルのみ
を対象とすることもSN比の改善という観点から好まし
い。
【0052】〈2〉前記3次元ボクセルデータ生成工程
において、前記原3次元ボクセルデータs(x,y,
t)に対して、複数の地中伝搬速度(媒質中の伝搬速
度)を用いて複数の合成開口処理若しくはマイグレーシ
ョン処理を施して前記複数の伝搬速度毎の3次元ボクセ
ルデータS(x,y,t)を生成し、夫々に対して前記
最大絶対値抽出工程と前記平面配置工程と前記平面表示
工程を各別に実行するようにしても構わない。上記処理
は、具体的には、予め所定の記憶領域に記憶してある前
記複数の地中伝搬速度を逐次読み出し、或いは、前記複
数の地中伝搬速度が相互に一定の関係をもって離間して
いる場合は、その関係を表す関係式に基づいて一つの地
中伝搬速度を算出して、その地中伝搬速度を入力変数と
して、前記合成開口処理若しくは前記マイグレーション
処理用のプログラムに与え、当該プログラムを実行させ
前記3次元ボクセルデータS(x,y,t)を生成し、
前記最大絶対値抽出工程と前記平面配置工程と前記平面
表示工程を上記した要領で夫々のプログラムを実行し
て、その結果を画面表示する。そして、この一連の処理
は、前記複数の地中伝搬速度に対して順番に実行するプ
ログラムを、前記マイグレーション処理手段26(また
は、合成開口処理手段)、前記最大絶対値抽出手段2
7、前記平面配置手段28、前記平面表示手段29を実
現する各プログラムとともに前記コンピュータの主記憶
領域にインストールし、前記コンピュータ上で実行する
ことにより実現される。
【0053】この結果、前記各伝搬速度毎の前記平面表
示工程における前記3次元ボクセルデータS(x,y,
t)の前記最大絶対値の表示結果から、適切な伝搬速度
による処理結果を選択することができるのである。地中
伝搬速度を0.50C0 、0.33C0 、0.23C0
の3通りに設定した実施結果を図8、図9、図10の順
に示す。ここで、C0 は真空中での電磁波の伝搬速度で
あり、各伝搬速度に対応する地中の比誘電率は4、9、
19である。図8、図9、図10より、地中伝搬速度が
0.33C0 (比誘電率9)の時のフォーカス(図9)
が最も良いので、この処理結果を適切な地中伝搬速度に
よる処理結果と判断することができる。
【0054】〈3〉上記実施形態では、前記3次元ボク
セルデータ生成工程、前記最大絶対値抽出工程、前記平
面配置工程、及び、前記平面表示工程の各工程を処理す
る前記3次元ボクセルデータ生成手段25、前記マイグ
レーション処理手段26(または、合成開口処理手
段)、前記最大絶対値抽出手段27、前記平面配置手段
28、前記平面表示手段29(前記画像表示手段と前記
前処理手段)は、前記コンピュータとその上で実行可能
な各手段に対応したプログラム、つまり汎用ハードウェ
アと専用ソフトウェアとの組み合わせで構成されていた
が、前記各手段或いは一部の手段を夫々専用のハードウ
ェアで構成しても、または、前記手段の中の一部の機能
を専用のハードウェアで構成しても構わない。また、前
記プログラムを実行可能なコンピュータは、必ずしも一
台のコンピュータである必要はない。つまり、一部のプ
ログラムをその処理に適切なアーキテクチャの特別なコ
ンピュータを使用して当該プログラムを実行させるよう
にしても構わない。
【0055】〈4〉次に、本発明に係るコンピュータ読
み取り可能な記録媒体について説明する。上記したよう
に、本発明に係る3次元ボクセルデータ表示方法は、前
記コンピュータを、前記3次元ボクセルデータ生成手段
25、前記マイグレーション処理手段26(または、合
成開口処理手段)、前記最大絶対値抽出手段27、前記
平面配置手段28、前記平面表示手段29(前記画像表
示手段と前記前処理手段)として機能させるためのプロ
グラムによって実行するには、前記プログラムを先ず前
記コンピュータの主記憶領域にインストールする必要が
あることから、これらのインストール前のプログラムを
前記コンピュータが読み取り可能な記録媒体、例えば、
CD−ROM(compact disc read
only memory)等の可搬型の記録媒体に保存
しておき、3次元ボクセルデータ表示装置として機能さ
せる各コンピュータに前記記録媒体を介して前記プログ
ラムを前記主記憶領域にインストールする。更には、当
該インストールをコンピュータ・ネットワークを介して
行う場合は、前記インストール前の各プログラムを所定
のサーバ上の記憶媒体(ハードディスク装置等)に前記
3次元ボクセルデータ表示装置として機能させるコンピ
ュータから読み出し可能に記憶しておいても構わない。
【0056】ここで、前記記録媒体には、前記コンピュ
ータを前記最大絶対値抽出手段27と前記平面配置手段
28、及び、前記平面表示手段29の内の前記前処理手
段として機能させるためのプログラムが少なくとも記憶
されている必要がある。前記3次元ボクセルデータ生成
手段25、前記マイグレーション処理手段26(また
は、合成開口処理手段)、前記平面表示手段29の内の
前記画像表示手段は、既存のプログラムや前記コンピュ
ータの基本機能として具備されているものが使用可能で
ある。但し、汎用コンピュータにおいて必ずしもこれら
のプログラムがインストール済とは限らないので、同じ
記憶媒体にこれらのプログラムの一部または全部を記憶
していても構わない。
【0057】更に、上記別実施形態〈2〉で説明した、
複数の地中伝搬速度に対する前記一連の処理を行うプロ
グラムを前記記録媒体に記録しても構わない。
【0058】尚、記憶媒体は必ずしも物理的に単体の記
憶装置である必要はない。例えば、複数のCD−ROM
や、コンピュータ・ネットワーク上に分散された複数の
サーバ上に前記各プログラムが分散して配置されていて
も構わない。結局、前記3次元ボクセルデータ表示装置
として機能させるコンピュータの主記憶領域に必要なプ
ログラムがインストールされ得るからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】3次元ボクセルデータ表示装置を備えた探査装
置のブロック構成図
【図2】送信信号と受信信号の波形説明図
【図3】データ解析装置の機能ブロック図
【図4】本発明の3次元ボクセルデータ表示方法を示す
フローチャート
【図5】本発明の3次元ボクセルデータ表示方法に使用
した探査データを採取した場所の埋設状況を示す説明図
【図6】本発明の3次元ボクセルデータ表示方法により
得られた処理結果を示す表示画像例
【図7】本発明の別実施形態による3次元ボクセルデー
タ表示方法により得られた処理結果を示す表示画像例
【図8】本発明の他の別実施形態による3次元ボクセル
データ表示方法により得られた処理結果を示す表示画像
例(地中の比誘電率は4)
【図9】本発明の他の別実施形態による3次元ボクセル
データ表示方法により得られた処理結果を示す表示画像
例(地中の比誘電率は9)
【図10】本発明の他の別実施形態による3次元ボクセ
ルデータ表示方法により得られた処理結果を示す表示画
像例(地中の比誘電率は19)
【図11】従来技術の一水平断面における処理結果を示
す表示画像例
【図12】従来技術の表面表示型で表示した場合の処理
結果を示す表示画像例
【図13】従来技術の表面表示型で表示した場合の処理
結果を示す表示画像例
【図14】従来技術の表面表示型で表示した場合の処理
結果を示す表示画像例
【図15】従来技術の積分型で表示した場合の処理結果
を示す表示画像例
【符号の説明】
1 土壌(媒質) 2 物体 3 3次元探査装置 4 入射波 5 反射波 10 送受信機 20 データ解析装置 21 データ処理部 21a メモリ 22 入力部 23 表示部 24 外部補助記憶部 25 3次元ボクセルデータ生成手段 26 マイグレーション処理手段 27 最大絶対値抽出手段 28 平面配置手段 29 平面表示手段 30 埋設管
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月22日(1999.11.
22)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 媒質表面から媒質中へ放射した波動信号
    の反射信号強度に基づいて前記媒質表面上の位置(x,
    y)と反射時間tを座標(x,y,t)として生成され
    た3次元ボクセルデータの表示方法であって、 前記3次元ボクセルデータに対して、前記媒質表面上の
    位置(x,y)毎に反射時間t軸方向における振幅値の
    最大絶対値を抽出する最大絶対値抽出工程と、前記最大
    絶対値抽出工程で抽出された前記媒質表面上の位置
    (x,y)毎の前記最大絶対値を所定平面上に配置する
    平面配置工程と、前記所定平面上に配置された前記最大
    絶対値を表示する平面表示工程を実行する3次元ボクセ
    ルデータ表示方法。
  2. 【請求項2】 前記最大絶対値抽出工程で抽出された前
    記最大絶対値の中から最大値と最小値を求め、その最大
    値と最小値が夫々表示階調の上限及び下限となるように
    前記最大絶対値を正規化することを特徴とする請求項1
    記載の3次元ボクセルデータ表示方法。
  3. 【請求項3】 前記最大絶対値抽出工程において、前記
    媒質表面上の位置(x,y)毎に前記最大絶対値を抽出
    する際に、その最大絶対値をとる反射時間tMAX も
    併せて抽出することを特徴とする請求項1または2記載
    の3次元ボクセルデータ表示方法。
  4. 【請求項4】 前記最大絶対値抽出工程において、前記
    媒質表面上の位置(x,y)毎に前記最大絶対値を抽出
    する際に、反射時間tの所定範囲内にある振幅値を除外
    することを特徴とする請求項1、2または3記載の3次
    元ボクセルデータ表示方法。
  5. 【請求項5】 前記最大絶対値抽出工程において、前記
    媒質表面上の位置(x,y)毎に前記最大絶対値を抽出
    する際に、振幅値の極性が正または負の何れか一方のボ
    クセルのみを対象とすることを特徴とする請求項1、
    2、3または4記載の3次元ボクセルデータ表示方法。
  6. 【請求項6】 前記最大絶対値抽出工程前に、前記反射
    信号強度からなる3次元ボクセルデータに対して合成開
    口処理若しくはマイグレーション処理を施して、表示対
    象となる前記3次元ボクセルデータを生成することを特
    徴とする請求項1、2、3、4または5記載の3次元ボ
    クセルデータ表示方法。
  7. 【請求項7】 前記合成開口処理若しくはマイグレーシ
    ョン処理を複数の媒質中の伝搬速度で実行して、前記伝
    搬速度毎に前記3次元ボクセルデータを生成し、前記伝
    搬速度毎の前記各3次元ボクセルデータに対して、前記
    最大絶対値抽出工程と前記平面配置工程と前記平面表示
    工程を各別に実行し、前記各伝搬速度毎の前記平面表示
    工程における前記3次元ボクセルデータの表示結果か
    ら、適切な伝搬速度による処理結果を選択することを特
    徴とする請求項6記載の3次元ボクセルデータ表示方
    法。
  8. 【請求項8】 媒質表面から媒質中へ放射した波動信号
    の反射信号強度に基づいて前記媒質表面上の位置(x,
    y)と反射時間tを座標(x,y,t)として生成され
    た3次元ボクセルデータを表示する3次元ボクセルデー
    タ表示装置であって、 前記3次元ボクセルデータに対して、前記媒質表面上の
    位置(x,y)毎に反射時間t軸方向における振幅値の
    最大絶対値を抽出する最大絶対値抽出手段と、前記最大
    絶対値抽出手段で抽出された前記媒質表面上の位置
    (x,y)毎の前記最大絶対値を所定平面上に配置する
    平面配置手段と、前記所定平面上に配置された前記最大
    絶対値を表示する平面表示手段とを備えてなる3次元ボ
    クセルデータ表示装置。
  9. 【請求項9】 請求項1、2、3、4または5記載の3
    次元ボクセルデータ表示方法における前記最大絶対値抽
    出工程と前記平面配置工程を1または2以上のコンピュ
    ータに実行させるためのプログラムと、前記3次元ボク
    セルデータ表示方法における前記平面表示工程或いは前
    記平面表示工程の内の前記最大絶対値を被処理データと
    して前記コンピュータに設けられた画像表示手段に出力
    する手順を前記コンピュータに実行させるためのプログ
    ラムとを少なくとも記録したコンピュータ読み取り可能
    な記録媒体。
  10. 【請求項10】 請求項6記載の3次元ボクセルデータ
    表示方法における前記合成開口処理と前記マイグレーシ
    ョン処理の少なくとも何れか一方を前記コンピュータに
    実行させるためのプログラムを記録した請求項9記載の
    コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  11. 【請求項11】 請求項7記載の3次元ボクセルデータ
    表示方法における前記合成開口処理若しくは前記マイグ
    レーション処理を複数の媒質中の伝搬速度で実行し、前
    記伝搬速度毎に前記3次元ボクセルデータを生成する処
    理を前記コンピュータに実行させるためのプログラム
    と、前記伝搬速度毎の前記各3次元ボクセルデータに対
    して、前記最大絶対値抽出工程と前記平面配置工程と前
    記平面表示工程或いは前記平面表示工程の内の前記最大
    絶対値を被処理データとして前記コンピュータに設けら
    れた画像表示手段に出力する手順を各別に前記コンピュ
    ータに実行させるためのプログラムとを記録した請求項
    10記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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