JP7030496B2 - 地中空洞検出装置および地中空洞検出方法 - Google Patents

地中空洞検出装置および地中空洞検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、地中に存在する空洞を検出する地中空洞検出装置および地中空洞検出方法に関する。
従来、地中レーダ装置から得られる反射波のデータから地中の空洞を検出する地中空洞検出装置が知られている。例えば、特許文献1には、探索車両に搭載された地中レーダ装置から反射波のデータを取得し、取得した反射波のデータに含まれる反射波強度を周辺領域の反射波強度と比較することで空洞候補を判定し、判定した空洞候補の中から空洞領域を絞り込んで検出する地中空洞検出装置が開示されている。
特開2004-301610号公報
従来の地中空洞検出装置は、探索車両の進行方向における空洞の位置を検出することができるものの、探索車両の進行方向に加え探索車両の進行方向に直交する方向を含む空洞の広がりおよび厚さといった空洞の大きさを検出するものではない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、地中に存在する空洞の大きさを検出することができる地中空洞検出装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の地中空洞検出装置は、取得部と、合成開口処理部と、ボクセル化部と、判定部と、検出部とを備える。取得部は、路面を走行する車両に搭載され地中へ向けて電磁波を送信する地中レーダ装置により電磁波の反射波に基づいて生成され且つ反射波の強度と位相とを示す情報を含む複数の反射波データを取得する。合成開口処理部は、複数の反射波データに基づいて路面に沿った車両の進行方向と進行方向に直交する方向とに合成開口処理を行う。ボクセル化部は、合成開口処理の結果をボクセル化して強度と位相を示す情報を含む複数のボクセルデータに変換する。判定部は、複数のボクセルデータのうち、強度が第1閾値以上且つ路面と直交する方向における位相の変化量が第2閾値以上であるボクセルデータを充足ボクセルデータとして判定する。検出部は、判定部によって判定された充足ボクセルデータに基づいて、地中に存在する空洞の天面を検出するとともに、検出した空洞の天面の下方に座標範囲がある充足ボクセルデータに基づいて空洞の底面を検出し、検出した天面および底面に基づいて空洞の水平方向の広がりおよび空洞の厚みを検出する。
本発明によれば、地中に存在する空洞の大きさを検出することができる、という効果を奏する。
本発明の実施の形態1にかかる地中空洞検出装置を搭載した探索車両の一例を示す図 実施の形態1にかかる地中空洞検出装置の構成例を示す図 実施の形態1にかかる空洞がある地中と地中レーダ装置から送信される電磁波との関係を示す図 実施の形態1にかかるYZ座標における複数のボクセルと空洞との関係を示す図 実施の形態1にかかる変化範囲特定部の構成例を示す図 実施の形態1にかかる空洞厚み判定部の構成例を示す図 実施の形態1にかかる地中空洞検出装置による空洞検出手順の一例を示すフローチャート 実施の形態1にかかる地中空洞検出装置のハードウェア構成の一例を示す図 実施の形態2にかかる地中空洞検出装置の構成例を示す図 実施の形態2にかかる空洞と設定空洞位置との関係を説明するための図 実施の形態2にかかるYZ座標での複数のボクセル、空洞、および設定空洞位置の関係を示す図 実施の形態2にかかるYZ座標での複数のボクセル、空洞、および設定空洞位置の関係を示す図 実施の形態2にかかる地中空洞検出装置による空洞検出手順の一例を示すフローチャート
以下に、本発明の実施の形態にかかる地中空洞検出装置および地中空洞検出方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる地中空洞検出装置を搭載した探索車両の一例を示す図である。図1に示すように、探索車両100は、計測設備1を搭載しており、路面70に沿って走行して計測設備1により地中71に存在する空洞72を検出する。
計測設備1は、地中レーダ装置2と、地中空洞検出装置3とを備える。地中レーダ装置2は、地中71に向けて電磁波を送信し、地中71による電磁波の反射波を受信する。地中レーダ装置2は、受信した反射波に基づいて複数の反射波データを生成する。反射波データは、反射波の強度と位相とを示す情報を含む。
地中空洞検出装置3は、地中レーダ装置2により生成された複数の反射波データに基づいて地中71に存在する空洞72の大きさを検出する。なお、以下においては、説明の便宜上、探索車両100の進行方向をY軸正方向とし、探索車両100の左右方向をX軸方向とし、探索車両100の上下方向をY軸方向とX軸方向とに直交するZ軸方向とする。
地中レーダ装置2は、路面70に沿った方向のうち探索車両100の進行方向と直交する方向である左右方向に沿って配列された複数の送受信アンテナを有する。地中レーダ装置2は、各送受信アンテナから電磁波を地中71へ向けて送信し、送信した電磁波の反射波を各送受信アンテナで受信する。ここでは、地中レーダ装置2が、送信アンテナと受信アンテナとが一体化されている送受信アンテナを備える例を説明するが、送信アンテナと受信アンテナとは別体であってもよい。
地中レーダ装置2は、各送受信アンテナで受信した反射波に基づいて生成した複数の反射波データDs(x,y,t,φ,p,θ)を地中空洞検出装置3へ出力する。反射波データDs(x,y,t,φ,p,θ)において、「x」は、電磁波を送信する送受信アンテナのX軸の座標値であり、「y」は、電磁波を送信する送受信アンテナのY軸の座標値である。以下、「x」および「y」を電磁波送信位置と呼ぶ場合がある。
また、反射波データDs(x,y,t,φ,p,θ)において、「t」は、送受信アンテナから電磁波が送信されたときから反射波が送受信アンテナで受信されたときまでの時間であり、「φ」は、送受信アンテナへの反射波の到来角である。また、「p」は、送受信アンテナでの反射波の受信強度である反射波強度であり、「θ」は、送受信アンテナで受信される反射波の位相である反射波位相である。以下、反射波データDs(x,y,t,φ,p,θ)を反射波データDsと記載する。
上述したように、探索車両100はX軸方向に沿って複数の送受信アンテナが配列された地中レーダ装置2を搭載している。そして、探索車両100がY軸方向に移動している状態で、地中レーダ装置2が複数の送受信アンテナから地中71に向けて電磁波を繰り返し送信する。そのため、地中レーダ装置2からは電磁波送信位置が異なる複数の反射波データDsが地中空洞検出装置3へ繰り返し出力される。
地中空洞検出装置3は、地中レーダ装置2から出力される複数の反射波データDsに基づいて、地中71に存在する空洞72の大きさを検出する。地中空洞検出装置3によって検出される空洞72の大きさには、空洞72の水平方向の大きさである空洞72の広がりと、空洞72の垂直方向の大きさである厚みとがある。以下、地中空洞検出装置3の構成について具体的に説明する。なお、地中空洞検出装置3は、地中レーダ装置2を含む構成であってもよい。
図2は、実施の形態1にかかる地中空洞検出装置の構成例を示す図である。図2に示すように、実施の形態1にかかる地中空洞検出装置3は、取得部10と、信号処理部20と、判定部30と、検出部40と、記憶部50と、出力部51とを備える。
取得部10は、地中レーダ装置2によって生成された複数の反射波データDsを取得する。なお、図2に示す例では、取得部10は、地中レーダ装置2から複数の反射波データDsを直接受信するが、地中レーダ装置2によって生成された複数の反射波データDsを取得することができればよい。例えば、取得部10は、地中レーダ装置2以外の装置から複数の反射波データDsを取得することもできる。また、不図示のデータベースまたは記憶媒体に複数の反射波データDsが記憶されている場合、取得部10は、不図示のデータベースまたは記憶媒体から複数の反射波データDsを取得することもできる。
信号処理部20は、地中レーダ装置2から出力される複数の反射波データDsに基づいてXYZ座標系における複数のボクセルデータDb(x、y,z,p,θ)を生成する。ボクセルデータDb(x、y,z,p,θ)は、地中71を予め設定された大きさの立方体で分割して形成されるボクセルのデータであり、ボクセルのX軸の代表点座標または座標範囲、Y軸の代表点座標または座標範囲、Z軸の代表点座標または座標範囲、反射波強度p、および反射波位相θを含む。以下、ボクセルデータDb(x、y,z,p,θ)をボクセルデータDbと記載する。なお、X軸の代表点座標は、例えば、ボクセルのX軸の座標範囲の中心点または最小座標であり、Y軸の代表点座標は、例えば、ボクセルのY軸の座標範囲の中心点または最小座標である。また、Z軸の代表点座標は、例えば、ボクセルのZ軸の座標範囲の中心点または最小座標である。
信号処理部20は、合成開口処理部21と、ノイズ除去部22と、ボクセル化部23とを備える。合成開口処理部21は、地中レーダ装置2から出力される複数の反射波データDsに基づいて路面70に沿った探索車両100の進行方向と探索車両100の進行方向と直交する方向である左右方向とに合成開口処理を行う。地中レーダ装置2から出力される複数の反射波データDsに基づいて、路面70に沿った2次元方向であるX軸方向およびY軸方向において合成開口処理を行い、出力データDo(x,y,z,p,θ)を生成する。なお、出力データDo(x,y,z,p,θ)において、「z」は、電磁波が反射されたZ軸上の位置である。以下、出力データDo(x,y,z,p,θ)を出力データDoと記載する。
合成開口処理部21は、例えば、X軸の座標値が同じ複数の反射波データDsを用いてX軸方向の合成開口処理を行い、Y軸の座標値が同じ複数の反射波データDsを用いてY軸方向の合成開口処理を行う。合成開口処理部21は、合成開口処理によって複数の出力データDoを生成する。なお、合成開口処理部21は、例えば、複数の反射波データDsを3次元高速フーリエ変換によって周波数空間のデータへ変換し、変換したデータから複数の出力データDoを生成する構成であってもよい。
ノイズ除去部22は、合成開口処理部21から出力される複数の出力データDoに含まれるノイズを除去する。例えば、ノイズ除去部22は、合成開口処理部21から出力される複数の出力データDoの反射波強度pおよび反射波位相θをX軸方向、Y軸方向、およびZ軸方向で中間値フィルタまたは低域通過型フィルタによりフィルタリングを行う。
ノイズ除去部22は、複数の出力データDoからノイズを除去した複数の出力データDf(x,y,z,p,θ)を出力する。なお、ノイズ除去部22は、複数の出力データDoからノイズを除去する構成であればよく、上述したフィルタリングに限定されない。以下、出力データDf(x,y,z,p,θ)を出力データDfと記載する。
ボクセル化部23は、ノイズ除去部22によってノイズが除去された複数の出力データDfを複数のボクセルデータDbに変換する。ボクセル化部23によって変換された複数のボクセルデータDbは、判定部30へ出力される。
なお、ボクセル化部23は、変更可能な変換パラメータに基づいて、複数の出力データDfを複数のボクセルデータDbに変換することもできる。変換パラメータは、例えば、ボクセルのサイズを規定するデータ、ボクセルにおける反射波強度pの分割能を規定するデータ、およびボクセルにおける反射波位相θの分割能を規定するデータである。この場合、ボクセル化部23は、変換パラメータで規定されたボクセルのサイズ、反射波強度pの分割能、および反射波位相θの分割能で複数の出力データDfを複数のボクセルデータDbに変換する。変換パラメータは、外部から地中空洞検出装置3のボクセル化部23へ設定することができる。
判定部30は、ボクセル化部23によって変換された複数のボクセルデータDbのうち、反射波強度pが閾値pth以上で且つ反射波位相θの変化量Δθが閾値Δθth以上である複数のボクセルデータDbを検出する。以下、反射波位相θの変化量Δθを位相変化量Δθと記載する場合がある。また、反射波強度pが閾値pth以上のボクセルデータDbを第1充足ボクセルデータと記載し、第1充足ボクセルデータのボクセルを第1充足ボクセルと記載する場合がある。
ボクセルデータDbの位相変化量Δθは、XY軸の座標範囲が同一の第1充足ボクセルデータのうちZ軸正方向で座標範囲が最も近い第1充足ボクセルデータとの反射波位相θの差である。なお、位相変化量Δθは、XY軸の座標範囲が同一の第1充足ボクセルデータのうちZ軸正方向で座標位置が近い順に複数選択された第1充足ボクセルデータに含まれる反射波位相θの平均値との差であってもよい。なお、位相変化量Δθは、大きさを示す正の値である。
判定部30は、強度変化検出部31と、位相偏移検出部32と、変化位置検出部33とを備える。強度変化検出部31は、各ボクセルデータDbの反射波強度pが閾値pth以上であるか否かを判定し、反射波強度pが閾値pth以上である第1充足ボクセルデータを検出する。位相偏移検出部32は、強度変化検出部31で検出された各第1充足ボクセルデータの位相変化量Δθを判定する。
変化位置検出部33は、ボクセル化部23によって変換された複数のボクセルデータDbのうち、位相変化量Δθが閾値Δθth以上である複数の第1充足ボクセルデータを、空洞検出条件を満たすボクセルデータDbとして検出する。以下、位相変化量Δθが閾値Δθth以上である複数の第1充足ボクセルデータを第2充足ボクセルデータと記載し、第2充足ボクセルデータのボクセルを第2充足ボクセルと記載する場合がある。
図3は、実施の形態1にかかる空洞がある地中と地中レーダ装置から送信される電磁波との関係を示す図である。地中71は、空洞72と非空洞領域73とを含む。非空洞領域73は、例えば、土から構成される路床と、路床上に形成される砕石などを含む路盤と、路盤上に形成されるアスファルト混合層とを含む。なお、アスファルト混合層は、アスコンとも呼ばれる。
電磁波は、比誘電率が異なる物質の境界である物質境界で反射および透過する性質を有している。非空洞領域73は、上述したように、アスファルト混合層、路盤、および路床を含んでおり、アスファルト混合層と路盤との境界で電磁波が反射して反射波になり、路盤と路床との境界で電磁波が反射して反射波になる。さらに、非空洞領域73と空洞72との境界で電磁波が反射して反射波になる。したがって、反射波の強度を検出することで、物質境界の位置を把握することができる。
また、電磁波は、比誘電率が低い物質から高い物質へ進行する場合に物質境界での反射波の位相が逆になる。誘電率は、アスファルト混合層よりも路盤の方が高く、路盤よりも路床の方が高い。また、非空洞領域73は、空洞72よりも誘電率が高い。そのため、アスファルト混合層と路盤との物質境界による反射波の位相と、路盤と路床との物質境界による反射波の位相は、空洞72の底面75による反射波の位相とは同じであるが、空洞72の天面74による反射波の位相と逆になる。
このように、地中71による反射波位相θは、空洞72の天面74により形成される物質境界と地中71におけるその他の物質境界とで逆になる。そのため、第1充足ボクセルデータのうちZ軸方向において位相が変化する第1充足ボクセルデータを特定することで空洞72の天面74の位置を特定することができる。
また、天面74の下方に座標範囲を有する第1充足ボクセルデータのうち、天面74に座標範囲がある第1充足ボクセルデータと比べて、位相が逆転している第1充足ボクセルデータを特定することで空洞72の底面75の位置を特定することができる。
したがって、ボクセル化部23によって変換された複数のボクセルデータDbのうち、反射波強度pが閾値pth以上且つ位相変化量Δθが閾値Δθth以上である複数のボクセルデータDbを検出することで、空洞72の天面74と底面75とを検出できる。
図4は、実施の形態1にかかるYZ座標における複数のボクセルと空洞との関係を示す図である。図4に示す例では、路面70に最も近い位置で検出された第2充足ボクセルである第1のボクセルと、路面70に次に近い位置で2番目に検出された第2充足ボクセルである第2のボクセルとでハッチングの種類が異なる。また、第2充足ボクセルではないボクセルには、ハッチングが付されていない。
図4に示すように、路面70側からZ軸負方向に向けて探索した場合に最初に検出される第1のボクセルは、空洞72の天面74の座標に位置し、次に検出される第2のボクセルは、空洞72の底面75の座標に位置する。したがって、第1のボクセルによって空洞72の天面74の位置を特定することができ、第2のボクセルによって空洞72の底面75の位置を特定することができる。
なお、路面70側からZ軸負方向に向けて探索した場合に3番目に検出される第2充足ボクセルによって、最初に特定される空洞72よりも下方に位置する空洞72の天面74の位置を特定することができる。また、路面70側からZ軸負方向に向けて探索した場合に4番目に検出される第2充足ボクセルによって、最初に特定される空洞72よりも下方に位置する空洞72の底面75の位置を特定することができる。
図2に示す検出部40は、判定部30から出力される第2充足ボクセルの情報に基づいて、水平方向における空洞72の広がりおよび厚みを検出する。検出部40は、空洞72の広がりを検出する水平解析部41と、空洞72の厚みを検出する垂直解析部42とを備える。
水平解析部41は、変化範囲特定部43と、空洞広がり判定部44とを備える。変化範囲特定部43は、第2充足ボクセルの情報に基づいて、空洞72の天面74に位置する複数のボクセルを特定することで、空洞72の天面74の位置を特定する。
図5は、実施の形態1にかかる変化範囲特定部の構成例を示す図である。図5に示すように、変化範囲特定部43は、グループ化部61と、ノイズ除去部62と、判定処理部63とを備える。
グループ化部61は、路面70側からZ軸負方向に向けて探索した場合に最初に検出された第2充足ボクセルを予め設定されたグループ化条件に基づいてグループ化する。これにより、水平方向に空洞72が複数存在する場合であっても、空洞72毎に第2充足ボクセルをグループ化することができる。以下、一つのグループとしてグループ化した複数の第2充足ボクセルをボクセルグループと記載する場合がある。なお、第2充足ボクセルをグループ化するとは、第2充足ボクセルデータをグループ化することと同義である。
例えば、グループ化部61は、路面70側からZ軸負方向に向けて探索した場合に最初に検出された第2充足ボクセルのうち、予め設定された距離Dth以内に存在する第2充足ボクセル同士をグループ化することができる。距離Dthは、例えば、ボクセルがN個分の距離である。「N」は、例えば、1または2である。グループ化条件は、空洞72毎に第2充足ボクセルをグループ化できる条件であればよく、上述した例に限定されない。
なお、グループ化部61は、第2充足ボクセル間に挟まれるボクセルを、ボクセルグループに含めることができる。これにより、第2充足ボクセルが連続していない領域を補間することができる。
また、ノイズ除去部62は、グループ化部61によって生成された1以上のボクセルグループのうち、予め設定された除去条件を満たすボクセルグループを除去する。かかる除去条件は、例えば、外形寸法が予め設定されたサイズ以下であるという条件である。これにより、例えば、地中71に埋まっているペットボトルといった空洞72ではない領域を空洞72の天面候補から除外することができる。
判定処理部63は、グループ化部61によって生成され且つノイズ除去部62によって除去されていないボクセルグループを、空洞72の天面74に位置するボクセルグループであると判定する。これにより、空洞72の天面74の位置が特定される。
図2に示す空洞広がり判定部44は、空洞72の天面74に位置すると判定したボクセルグループ毎に、ボクセルグループが存在するXY軸座標系の領域を空洞72の広がりとして判定し、判定した空洞72の広がりを示す空洞広がりデータを記憶部50に記憶する。
次に、垂直解析部42について説明する。垂直解析部42は、判定部30から出力される第2充足ボクセルの情報に基づいて、鉛直方向における空洞72の厚さを検出する。垂直解析部42は、天面判定部45と、底面判定部46と、空洞厚み判定部47とを備える。
天面判定部45は、変化範囲特定部43と同様の処理によって、各空洞72の天面74に位置するボクセルグループである天面ボクセルグループを判定する。
底面判定部46は、天面判定部45で特定された各天面ボクセルグループの下方に存在する空洞72の底面75に位置する複数のボクセルのグループである底面ボクセルグループを判定する。例えば、底面判定部46は、第2充足ボクセルの情報に基づいて、天面ボクセルグループに含まれる各ボクセルと同一XY軸の座標かつZ軸負方向で最も近い第2充足ボクセルを検出する。底面判定部46は、検出した第2充足ボクセルをグループ化して、底面ボクセルグループを形成する。
空洞厚み判定部47は、天面判定部45によって判定された天面ボクセルグループと底面判定部46によって判定された底面ボクセルグループとに基づいて、空洞72の厚みを演算し、空洞72の厚みを示す空洞厚みデータを記憶部50に記憶する。
図6は、実施の形態1にかかる空洞厚み判定部の構成例を示す図である。図6に示す空洞厚み判定部47は、グループ化部64と、ノイズ除去部65と、判定処理部66とを備える。
グループ化部64は、天面ボクセルグループ毎に、天面ボクセルグループと、天面ボクセルグループの下方に存在する底面ボクセルグループとをグループ化して空洞ボクセルグループを生成する。
ノイズ除去部65は、グループ化部64によって生成された1以上の空洞ボクセルグループのうち、予め設定された除去条件を満たす空洞ボクセルグループを除去する。除去条件は、例えば、空洞ボクセルグループの外形サイズが予め設定された非空洞物の外形サイズと類似するという条件である。非空洞物は、例えば、水道管およびマンホールといった予め地中71に埋設されている可能性がある物体である。また、ノイズ除去部65は、過去に空洞72として誤判定された領域の履歴を記憶しておき、かかる履歴に含まれる領域の外形サイズを非空洞物の外形サイズとして設定することもできる。
判定処理部66は、グループ化部64によって生成され且つノイズ除去部65で除去されていない空洞ボクセルグループで特定される空洞72の厚みを演算する。具体的には、判定処理部66は、空洞ボクセルグループを構成する天面ボクセルグループのボクセルと底面ボクセルグループのボクセルとの座標差を空洞ボクセルグループが位置するXY軸の座標毎に演算する。そして、判定処理部66は、演算したZ軸の座標差のうち最も大きい座標差を空洞72の厚みとする。空洞厚み判定部47は、例えば、空洞ボクセルグループが位置するXY軸の各座標における天面ボクセルグループのボクセルと底面ボクセルグループのボクセルとのZ軸の座標差の平均値を空洞72の厚みとすることもできる。また、空洞厚み判定部47は、天面ボクセルグループのうち任意のXY座標における天面ボクセルグループのボクセルと底面ボクセルグループのボクセルとのZ軸の座標差を空洞72の厚みとすることもできる。
なお、空洞厚み判定部47は、演算した座標差が閾値以下である場合、天面ボクセルグループと底面ボクセルグループとで構成される領域が空洞72でないと判定することができる。これにより、ペットボトルなどといった空洞72でない領域が空洞72として誤認識されることを抑制することができる。
図2に示す出力部51は、記憶部50に記憶された空洞広がりデータおよび空洞厚みデータを外部に出力することができる。例えば、出力部51は、不図示のネットワークを介して有線または無線により外部装置へ空洞広がりデータおよび空洞厚みデータを出力することができる。なお、出力部51は、不図示の記憶媒体に空洞広がりデータおよび空洞厚みデータを出力することもできる。
また、出力部51は、空洞広がりデータおよび空洞厚みデータを不図示のプリンタで印刷可能なデータに変換し、変換したデータを不図示のプリンタへ出力することもできる。また、出力部51は、空洞広がりデータおよび空洞厚みデータを不図示の表示装置で表示可能なデータに変換し、変換したデータを不図示の表示装置へ出力することもできる。なお、出力部51は、空洞広がりデータおよび空洞厚みデータに代えて、空洞ボクセルグループのデータを出力することもできる。
このように、地中空洞検出装置3は、地中レーダ装置2から出力される反射波データDsに基づいて、空洞72の広がりおよび厚みを検出することができる。そのため、空洞探査に要する期間短縮およびコスト縮減を図ることができる。また、地中空洞検出装置3は、反射波データDsを路面70に沿った2次元方向で合成し3次元のボクセルに分割し、位相および強度の変化を自動的に判定して、空洞72の広がりおよび厚みを検出する。そのため、地中空洞検出装置3は、例えば、フィルタリング前後のデータを用いて反射波強度を周辺領域の反射波強度と比較して第1,第2の空洞候補の順に絞り込んだ後、反射波の極性により第2の空洞候補を絞り込む場合に比べ、処理負荷が軽減される。
次に、地中空洞検出装置3による空洞検出手順を説明する。図7は、実施の形態1にかかる地中空洞検出装置による空洞検出手順の一例を示すフローチャートである。
図7に示すように、地中空洞検出装置3の信号処理部20は、地中レーダ装置2から複数の反射波データDsを取得する(ステップS11)。信号処理部20は、取得した複数の反射波データDsに基づいて、路面70に沿った2次元方向の合成開口処理を実行する(ステップS12)。
次に、信号処理部20は、合成開口処理の結果である複数の出力データDoからノイズを除去するノイズ除去処理を実行する(ステップS13)。信号処理部20は、ノイズ除去処理が行われた複数の出力データDfを複数のボクセルデータDbに変換するボクセル化処理を実行する(ステップS14)。
次に、判定部30は、反射波強度pと反射波位相θとに基づいて、空洞検出条件を満たすボクセルデータである第2充足ボクセルを検出する(ステップS15)。第2充足ボクセルは、反射波強度pが閾値pth以上で位相変化量Δθが閾値Δθth以上であるボクセルである。
検出部40の水平解析部41は、第2充足ボクセルのうち空洞72の天面74が位置する第2充足ボクセルを判定する(ステップS16)。水平解析部41は、空洞72の天面74が位置する第2充足ボクセルの範囲から空洞72の広がりを検出する(ステップS17)。
次に、検出部40の垂直解析部42は、第2充足ボクセルのうち空洞72の天面74と底面75とが位置する第2充足ボクセルを判定する(ステップS18)。そして、垂直解析部42は、判定した天面74と底面75とが位置する第2充足ボクセルから空洞72の厚みを検出する(ステップS19)。出力部51は、空洞72の広がりおよび厚みを示すデータを出力し(ステップS20)、地中空洞検出装置3は、図7に示す処理を終了する。
図8は、実施の形態1にかかる地中空洞検出装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図8に示すように、地中空洞検出装置3は、プロセッサ101と、メモリ102と、インタフェース回路103とを備えるコンピュータである。プロセッサ101、メモリ102、およびインタフェース回路103は、バス104によって互いにデータの送受信が可能である。出力部51は、インタフェース回路103によって実現され、記憶部50は、メモリ102によって実現される。
プロセッサ101は、メモリ102に記憶されたOS(Operating System)および処理プログラムを読み出して実行することによって、信号処理部20、判定部30、検出部40、および出力部51の機能を実行する。なお、プロセッサ101は、磁気ディスク、USB(Universal Serial Bus)メモリ、光ディスク、コンパクトディスク、およびDVD(Digital Versatile Disc)のうち一つ以上の記憶媒体から不図示のインタフェースを介してOSおよび処理プログラムを読み出してメモリ102に記憶して実行することもできる。光ディスク、コンパクトディスク、およびDVDは、コンピュータが読み取り可能なプログラムが記録された記録媒体である。
プロセッサ101は、処理回路の一例であり、CPU、DSP(Digital Signal Processer)、およびシステムLSI(Large Scale Integration)のうち一つ以上を含む。メモリ102は、プロセッサ101の作業領域として用いられる記憶領域であり、RAM(Random Access Memory)に代表される不揮発性または揮発性の半導体メモリである。
なお、上述した地中空洞検出装置3の検出部40は、水平解析部41および垂直解析部42を有する構成であるが、水平解析部41および垂直解析部42のいずれか一方のみを有する構成であってもよい。地中空洞検出装置3の検出部40を水平解析部41および垂直解析部42のいずれか一方のみを有する構成とすることで、地中空洞検出装置3の簡素化を図ることができ、例えば、地中空洞検出装置3のコストおよび処理速度の向上を図ることができる。
また、上述した検出部40は、水平解析部41と垂直解析部42とでそれぞれ空洞72の天面74に位置する第2充足ボクセルを特定するが、垂直解析部42には、天面判定部45を設けない構成であってもよい。この場合、垂直解析部42の底面判定部46および空洞厚み判定部47は、水平解析部41から空洞72の天面74に位置する第2充足ボクセルの情報を取得する。
以上のように、実施の形態1にかかる地中空洞検出装置3は、取得部10と、合成開口処理部21と、ボクセル化部23と、判定部30と、検出部40とを備える。取得部10は、路面70を走行する車両の一例である探索車両100に搭載され地中へ向けて電磁波を送信する地中レーダ装置2により電磁波の反射波に基づいて生成される複数の反射波データDsを取得する。反射波データDsは、反射波の強度と位相とを示す情報を含む。合成開口処理部21は、複数の反射波データDsに基づいて路面70に沿った探索車両100の進行方向である前後方向と進行方向に直交する方向である左右方向とで合成開口処理を行う。ボクセル化部23は、合成開口処理の結果をボクセル化して強度と位相を示す情報を含む複数のボクセルデータDbに変換する。判定部30は、複数のボクセルデータDbのうち強度と位相とが予め設定された空洞検出条件を満たすボクセルデータを判定する。検出部40は、判定部30による判定結果に基づいて、地中71に存在する空洞72の大きさを検出する。このように、地中空洞検出装置3は、空洞72の大きさを検出することができるため、例えば、ボアホールカメラによる孔壁撮影で空洞範囲確認を行う場合に比べて、空洞72を探索する際のコストおよび時間を大幅に低減することができる。また、地中空洞検出装置3は、XYZ座標での3次元での空洞探索を行うことができるため、空洞72の大きさを容易に検出することができる。
また、判定部30は、複数のボクセルデータDbのうち、反射波強度pが閾値pth以上且つ路面70と直交するZ軸方向における位相変化量Δθが閾値Δθth以上であるボクセルデータDbを、空洞検出条件を満たすボクセルデータと判定する。閾値pthは、第1閾値の一例であり、閾値Δθthは、第2閾値の一例である。検出部40は、空洞検出条件を満たすボクセルデータDbに基づいて空洞72の天面74を検出し、検出した天面74に基づいて空洞72の水平方向の広がりを空洞72の大きさとして検出する。このように、地中空洞検出装置3は、強度変化量Δpおよび位相変化量Δθに基づいて、空洞72の天面74を検出するため、空洞72の広がりを容易且つ精度よく検出することができる。
判定部30は、検出した空洞72の天面74の下方に座標範囲があり且つ空洞検出条件を満たすボクセルデータDbに基づいて空洞72の底面75を検出し、検出した天面74と底面75とに基づいて、空洞72の厚みを空洞72の大きさとして検出する。このように、地中空洞検出装置3は、検出した空洞72の天面74の下方に座標範囲があり且つ空洞検出条件を満たすボクセルデータDbに基づいて、空洞72の底面75を検出する。そのため、空洞72の厚みを容易且つ精度よく検出することができる。
また、検出部40は、予め設定されたグループ化条件に基づいて、空洞検出条件を満たす複数のボクセルデータDbのうち2以上のボクセルデータDbをグループ化してボクセルグループを生成するグループ化部61,64を備える。また、検出部40は、グループ化部61,64によって生成されたボクセルグループに基づいて、空洞72の天面74の位置または空洞72の位置を判定する判定処理部63,66を備える。したがって、グループ化条件を適切に設定することで、天面74または空洞72の検出精度を高めることができる。
また、検出部40は、予め設定された除去条件を満たすボクセルグループを除去する除去部の例であるノイズ除去部62,65を備える。判定処理部63,66は、ノイズ除去部62,65によって除去されていないボクセルグループに基づいて、空洞72の天面74の位置または空洞72の位置を判定する。したがって、除去条件を適切に設定することで、天面74または空洞72の検出精度を高めることができる。
実施の形態2.
実施の形態2の地中空洞検出装置は、XY軸座標系における空洞の位置を予め記憶しており、予め記憶している空洞の位置を含む特定の領域に限定して空洞探索処理を行うことができる点で、実施の形態1にかかる地中空洞検出装置3と異なる。以下においては、実施の形態1と同様の機能を有する構成要素については同一符号を付して説明を省略し、実施の形態1の地中空洞検出装置3と異なる点を中心に説明する。
図9は、実施の形態2にかかる地中空洞検出装置の構成例を示す図である。図9に示すように、実施の形態2にかかる地中空洞検出装置3Aは、信号処理部20と、判定部30と、検出部40Aと、記憶部50Aと、出力部51とを備える。
記憶部50Aは、空洞72の位置を示す空洞位置データを予め記憶している。空洞位置データは、例えば、キーボードおよびマウスといった不図示のマンマシーンインターフェイスを介して入力されて記憶部50Aに記憶される。以下、記憶部50Aに記憶される空洞72の位置を設定空洞位置と記載する。
図10は、実施の形態2にかかる空洞と設定空洞位置との関係を説明するための図である。図10に示す例では、空洞72が形成されている範囲のうち1点に設定空洞位置76が設定されている。設定空洞位置76は、XYZ座標系における空洞72の座標範囲のうち少なくとも1点の座標で示される。
水平解析部41Aは、記憶部50Aに記憶された空洞位置データに基づいて、水平方向における空洞72の広がりを検出する。水平解析部41Aは、変化範囲特定部43Aと、空洞広がり判定部44とを備える。
図11および図12は、実施の形態2にかかるYZ座標での複数のボクセル、空洞、および設定空洞位置の関係を示す図である。変化範囲特定部43Aは、記憶部50Aに記憶された空洞位置データに基づいて、設定空洞位置76のボクセルからの距離が近いボクセルから順に探索範囲を広げながら強度位相変化ボクセルを探索する。
具体的には、図11に示すように、設定空洞位置76を起点として、設定空洞位置76のボクセルからXYZ軸の座標を変えながら強度位相変化ボクセルを探索する。具体的には、変化範囲特定部43Aは、設定空洞位置76のボクセルからXY軸の座標を変えながら、設定空洞位置76のボクセルとZ軸の座標範囲が同一のボクセルの中から強度位相変化ボクセルを探索する。
変化範囲特定部43Aは、設定空洞位置76のボクセルとZ軸の座標が同一のボクセルの探索が終了すると、設定空洞位置76のボクセルの一つ下の座標範囲のボクセルの中からXY軸の座標を変えながら、強度位相変化ボクセルを探索する。以降、同様に、変化範囲特定部43Aは、XYZ軸の座標を変えながら強度位相変化ボクセルを探索する。図11に示す例では、ボクセル範囲Ar1~Ar6内でボクセル範囲Ar1からAr6の順に強度位相変化ボクセルが検索される。
例えば、変化範囲特定部43Aは、ボクセル範囲Ar1で検出した強度位相変化ボクセルの位置に基づいて、ボクセル範囲Ar2を決定し、ボクセル範囲Ar2で検出した強度位相変化ボクセルの位置に基づいて、ボクセル範囲Ar3を決定する。以降同様に、変化範囲特定部43Aは、ボクセル範囲Ar4からAr6を決定していき、ボクセル範囲Ar4からAr6に存在する強度位相変化ボクセルを検出する。
なお、空洞位置データは、1点の座標を示すデータに限定されず、空洞72全体を含む座標範囲を示すデータであってもよい。この場合、変化範囲特定部43Aは、空洞位置データで示される空洞72全体を含む座標範囲の複数のボクセルの中で選択したボクセルを起点として、空洞位置データで示される空洞72全体を含む座標範囲内で強度位相変化ボクセルを探索することができる。
変化範囲特定部43Aは、このように探索された複数の強度位相変化ボクセルの中から、変化範囲特定部43と同様の処理によって、空洞72の天面74に位置する複数のボクセルを特定する。空洞広がり判定部44は、変化範囲特定部43Aで特定されたボクセルの範囲のXY軸座標における範囲を空洞72の広がりとして判定し、判定した空洞72の広がりを示す空洞広がりデータを記憶部50Aに記憶する。
また、検出部40Aは、記憶部50Aに記憶された空洞位置データに基づいて、水平方向における空洞72の広がりおよび厚みを検出する。検出部40Aは、水平方向における空洞72の広がりを検出する垂直解析部42Aと、垂直方向における空洞72の厚みを検出する垂直解析部42Aとを備える。
垂直解析部42Aは、天面判定部45Aと、底面判定部46と、空洞厚み判定部47とを備える。天面判定部45Aは、記憶部50Aに記憶された空洞位置データに基づいて、変化範囲特定部43Aと同様の手順で連続する強度位相変化ボクセルの範囲を抽出し、空洞72の天面74に位置する複数のボクセルを特定する。
底面判定部46は、天面判定部45Aによって特定された空洞72の天面74の下方に存在する空洞72の底面75を判定する。例えば、底面判定部46は、図12に示すボクセル範囲Ar7~Ar12内でボクセル範囲Ar7からAr12の順に強度位相変化ボクセルを検索する。底面判定部46は、ボクセル範囲Ar7で検出した強度位相変化ボクセルの位置に基づいて、ボクセル範囲Ar8を決定し、ボクセル範囲Ar8で検出した強度位相変化ボクセルの位置に基づいて、ボクセル範囲Ar9を決定する。以降同様に、底面判定部46は、ボクセル範囲Ar10からAr12を決定していき、ボクセル範囲Ar10からAr12に存在する強度位相変化ボクセルを検出する。
空洞厚み判定部47は、Z軸方向における天面74の位置と底面75の位置との差を演算し、演算した差を空洞72の厚みを示す空洞厚みデータとして記憶部50Aに記憶する。
なお、変化範囲特定部43Aおよび天面判定部45Aは、設定空洞位置76のボクセルからの距離が予め設定された閾値になっても、強度位相変化ボクセルを所定数以上検出することができない場合、強度位相変化ボクセルを探索する処理を中止することができる。これにより、設定空洞位置76が誤った位置に設定されている場合に探索処理が長く継続することを抑制することができる。
次に、地中空洞検出装置3Aによる空洞検出手順を説明する。図13は、実施の形態2にかかる地中空洞検出装置による空洞検出手順の一例を示すフローチャートである。なお、図13に示すステップS11からS15,S17,S19,およびS20の処理は、図7に示すステップS11からS15,S17,S19,およびS20の処理と同じであるため、説明を省略する。
図13に示すように、地中空洞検出装置3Aの水平解析部41Aは、空洞検出条件を満たすボクセルの中から、設定空洞位置を起点として、第2充足ボクセルのうち空洞72の天面74が位置する第2充足ボクセルを判定する(ステップS16A)。また、地中空洞検出装置3Aの垂直解析部42Aは、空洞検出条件を満たすボクセルの中から、設定空洞位置を起点として、第2充足ボクセルのうち空洞72の天面74と底面75とが位置する第2充足ボクセルを判定する(ステップS18A)。
実施の形態2にかかる地中空洞検出装置3Aのハードウェア構成例は、図8に示す地中空洞検出装置3と同じである。プロセッサ101は、メモリ102に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、信号処理部20、判定部30、検出部40A、記憶部50Aおよび出力部51の機能を実行することができる。また、メモリ102は、空洞位置データ、空洞広がりデータ、および空洞厚みデータを記憶することができる。
なお、地中空洞検出装置3Aでは、判定部30は、記憶部50Aに記憶された空洞位置データに基づいて、判定対象にするボクセルの範囲を限定することができる。例えば、判定部30は、設定空洞位置から予め設定された範囲に存在するボクセルのみ上述した処理を行うことができる。
以上のように、実施の形態2にかかる地中空洞検出装置3Aは、空洞72の位置を示す空洞位置データを記憶する記憶部50Aを備える。検出部40Aは、記憶部50Aに記憶された空洞位置データで特定される位置を起点として空洞検出条件を満たすボクセルデータの検索を行う。これにより、判定対象にするボクセルの範囲を限定することができ、検出部40Aによる処理負荷を低減することができる。
上述した実施の形態1,2では、反射波強度pが閾値pth以上で且つ位相変化量Δθが閾値Δθth以上であるボクセルを第2充足ボクセルとしたが、第2充足ボクセルは、他の条件で検出することもできる。例えば、地中空洞検出装置3,3Aは、反射波強度pが閾値pth以上で反射波位相θの極性が第1の極性であるボクセルを、天面74を判定するための第2充足ボクセルとすることができる。また、地中空洞検出装置3,3Aは、反射波強度pが閾値pth以上で反射波位相θの極性が第2の極性であるボクセルを、底面75を判定するための第2充足ボクセルとすることができる。なお、第1の極性とは、比誘電率が高い物質から低い物質へ進行する場合の反射波位相θの極性であり、第2の極性とは、比誘電率が低い物質から高い物質へ進行する場合の反射波位相θの極性である。
また、地中空洞検出装置3,3Aは、反射波強度pの変化量Δpが閾値Δpth以上で位相変化量Δθが閾値Δθth以上であるボクセルを第2充足ボクセルとすることもできる。なお、変化量Δpは、正負の値をとり、反射波強度pの変化量Δpが閾値Δpth以上であるとは、反射波強度pが大きくなって変化量Δpが閾値Δpth以上になったことを意味する。判定部30は、反射波強度pの変化量Δpが閾値Δpth以上のボクセルを第1充足ボクセルとして判定することができる。
また、地中空洞検出装置3,3Aは、反射波強度pが閾値pth以上で反射波位相θが閾値θth1以上θth2以下であるボクセルを第2充足ボクセルとすることもできる。
また、上述した実施の形態1,2では、空洞72の大きさとして、空洞72の広がりと空洞72の厚みとを検出する例を説明したが、空洞72の大きさは、空洞72の広がりおよび厚みに限定されない。例えば、検出部40,40Aは、空洞ボクセルグループの外形寸法から空洞72の体積を空洞72の大きさとして検出することもできる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 計測設備、2 地中レーダ装置、3,3A 地中空洞検出装置、10 取得部、20 信号処理部、21 合成開口処理部、22 ノイズ除去部、23 ボクセル化部、30 判定部、31 強度変化検出部、32 位相偏移検出部、33 変化位置検出部、40,40A 検出部、41,41A 水平解析部、42,42A 垂直解析部、43,43A 変化範囲特定部、44 空洞広がり判定部、45,45A 天面判定部、46 底面判定部、47 空洞厚み判定部、50,50A 記憶部、51 出力部、61,64 グループ化部、62,65 ノイズ除去部、63,66 判定処理部、70 路面、71 地中、72 空洞、73 非空洞領域、74 天面、75 底面、76 設定空洞位置、100 探索車両。

Claims (8)

  1. 路面を走行する車両に搭載され地中へ向けて電磁波を送信する地中レーダ装置により前記電磁波の反射波に基づいて生成され且つ前記反射波の強度と位相とを示す情報を含む複数の反射波データを取得する取得部と、
    前記複数の反射波データに基づいて前記路面に沿った前記車両の進行方向と前記進行方向に直交する方向とに合成開口処理を行う合成開口処理部と、
    前記合成開口処理の結果をボクセル化して前記強度と前記位相とを示す情報を含む複数のボクセルデータに変換するボクセル化部と、
    前記複数のボクセルデータのうち、前記強度が第1閾値以上且つ前記路面と直交する方向における前記位相の変化量が第2閾値以上であるボクセルデータを充足ボクセルデータとして判定する判定部と、
    前記判定部によって判定された前記充足ボクセルデータに基づいて、前記地中に存在する空洞の天面を検出するとともに、前記検出した前記空洞の天面の下方に座標範囲がある充足ボクセルデータに基づいて前記空洞の底面を検出し、検出した前記天面および前記底面に基づいて前記空洞の水平方向の広がりおよび前記空洞の厚みを検出する検出部と、を備える
    ことを特徴とする地中空洞検出装置。
  2. 前記検出部は、
    予め設定されたグループ化条件に基づいて、数の前記充足ボクセルデータのうち2以上の充足ボクセルデータをグループ化してボクセルグループを生成するグループ化部と、
    前記グループ化部によって生成されたボクセルグループに基づいて、前記空洞の天面の位置または前記空洞の位置を判定する判定処理部と、を備える
    ことを特徴とする請求項に記載の地中空洞検出装置。
  3. 前記検出部は、
    予め設定された除去条件を満たすボクセルグループを除去する除去部を備え、
    前記判定処理部は、
    前記除去部によって除去されていないボクセルグループに基づいて、前記空洞の天面の位置または前記空洞の位置を判定する
    ことを特徴とする請求項に記載の地中空洞検出装置。
  4. 前記空洞の位置を示す空洞位置データを記憶する記憶部を備え、
    前記検出部は、
    前記記憶部に記憶された前記空洞位置データで特定される位置を起点として前記充足ボクセルデータの検索を行う
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか一つに記載の地中空洞検出装置。
  5. コンピュータが実行する地中空洞検出方法であって、
    路面を走行する車両に搭載され地中へ向けて電磁波を送信する地中レーダ装置により前記電磁波の反射波に基づいて生成され且つ前記反射波の強度と位相とを示す情報を含む複数の反射波データを取得する取得ステップと、
    前記複数の反射波データに基づいて前記路面に沿った前記車両の進行方向と前記進行方向に直交する方向とに合成開口処理を行う合成開口処理ステップと、
    前記合成開口処理の結果をボクセル化して前記強度と前記位相とを示す情報を含む複数のボクセルデータに変換するボクセル化ステップと、
    前記複数のボクセルデータのうち、前記強度が第1閾値以上且つ前記路面と直交する方向における前記位相の変化量が第2閾値以上であるボクセルデータを充足ボクセルデータとして判定する判定ステップと、
    前記判定ステップによって判定された前記充足ボクセルデータに基づいて、前記地中に存在する空洞の天面を検出するとともに、前記検出した前記空洞の天面の下方に座標範囲がある充足ボクセルデータに基づいて前記空洞の底面を検出し、検出した前記天面および前記底面に基づいて前記空洞の水平方向の広がりおよび前記空洞の厚みを検出する検出ステップと、を含む
    ことを特徴とする地中空洞検出方法。
  6. 前記検出ステップは、
    予め設定されたグループ化条件に基づいて、数の前記充足ボクセルデータのうち2以上の充足ボクセルデータをグループ化してボクセルグループを生成するグループ化ステップと、
    前記グループ化ステップによって生成されたボクセルグループに基づいて、前記空洞の天面の位置または前記空洞の位置を判定する判定処理ステップと、を含む
    ことを特徴とする請求項に記載の地中空洞検出方法。
  7. 前記検出ステップは、
    予め設定された除去条件を満たすボクセルグループを除去する除去ステップを含み、
    前記判定処理ステップは、
    前記除去ステップによって除去されていないボクセルグループに基づいて、前記空洞の天面の位置または前記空洞の位置を判定する
    ことを特徴とする請求項に記載の地中空洞検出方法。
  8. 前記検出ステップは、
    前記空洞の位置を示す空洞位置データを記憶する記憶部に記憶された前記空洞位置データで特定される位置を起点として前記充足ボクセルデータの検索を行う
    ことを特徴とする請求項からのいずれか一つに記載の地中空洞検出方法。
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