JPH09280150A - 内燃機関の気筒判別装置 - Google Patents

内燃機関の気筒判別装置

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JPH09280150A
JPH09280150A JP8115444A JP11544496A JPH09280150A JP H09280150 A JPH09280150 A JP H09280150A JP 8115444 A JP8115444 A JP 8115444A JP 11544496 A JP11544496 A JP 11544496A JP H09280150 A JPH09280150 A JP H09280150A
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cylinder
ignition
voltage
internal combustion
combustion engine
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    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P15/00Electric spark ignition having characteristics not provided for in, or of interest apart from, groups F02P1/00 - F02P13/00 and combined with layout of ignition circuits
    • F02P15/008Reserve ignition systems; Redundancy of some ignition devices
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P7/00Arrangements of distributors, circuit-makers or -breakers, e.g. of distributor and circuit-breaker combinations or pick-up devices
    • F02P7/02Arrangements of distributors, circuit-makers or -breakers, e.g. of distributor and circuit-breaker combinations or pick-up devices of distributors
    • F02P7/03Arrangements of distributors, circuit-makers or -breakers, e.g. of distributor and circuit-breaker combinations or pick-up devices of distributors with electrical means
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストでかつ高精度で気筒判別を行うこと
ができる気筒判別装置を提供する。 【解決手段】 ステップS2で、CRKセンサ18から
出力されるCRK信号パルスの検出を行い、続くステッ
プS3で、CRK信号パルスの発生タイミングで#1気
筒の点火を行う。次いで、ステップS4に進み、CRK
信号の出力タイミングすなわち#1気筒の点火タイミン
グに合わせて点火コイル7の一次側電圧を取り込み、そ
の電圧値を点火電圧値Vobjn(n=1)として検出す
る。続くステップS5では、検出した電圧値Vobjnと予
め設定された基準値Vref とを比較し、電圧値Vobjn≧
基準値Vref が成立すると、ステップS6に進む。ステ
ップS6では、電圧値Vobj n≧基準値Vref の成立に
よって、その時点のCRK信号パルスの発生タイミング
が#1気筒の圧縮上死点に対応すると判別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の気筒を有す
る内燃機関であって、各気筒毎に点火コイルを有する点
火手段または各気筒グループ毎に点火コイルを有する点
火手段のいずれか一方が設けられている内燃機関の気筒
判別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用ガソリンエンジンなど
の4サイクル内燃機関では、複数の気筒が吸気、圧縮、
爆発、排気の4行程のサイクルで駆動され、各気筒にお
いて、吸入圧縮された混合気を点火プラグで火花点火さ
せることにより燃焼させて出力を得ているが、混合気の
燃焼圧力がピストンを押し下げる力として効率的に働く
ように、最適なクランク位置で混合気を火花点火させる
と共に、十分な点火エネルギーを点火プラグに供給する
ことが重要である。このために、各気筒の行程を判別す
るための気筒判別(行程判別)をしつつ制御が行われて
いる。
【0003】一方、各気筒の点火プラグに点火エネルギ
ーを供給する一般的な電子制御方式の点火制御装置は、
所定のクランク角(例えば180°)毎に発生されるパ
ルス信号を点火時期を決定するための基本タイミング信
号とし、クランク角(例えば30°)毎に発生されるパ
ルス信号を基本タイミングから起算される点火進角のカ
ウント信号として、機関の負荷状態に対応した進角値を
有する点火信号を生成し、この点火信号により点火コイ
ルの一次側に接続されているトランジスタの動作を制御
し、点火コイルの一次側電流遮断によって二次側に発生
する高電圧をディストリビュータを介して各気筒の点火
プラグに分配するものである。
【0004】この点火時期の決定に用いられるクランク
角と基準気筒の行程との関係を判別するために、気筒判
別が行われるが、4サイクル内燃機関においては、上述
の4工程のサイクルがクランク軸2回転で完了するか
ら、クランク軸が最大2回転しなければ基準気筒の判別
を行うことができない。よって、クランク軸と共に回転
する回転体に突起を設け、この突起を検出することによ
って気筒判別を行う場合、例えば、4気筒内燃機関にお
いては、第1気筒、第4気筒のいずれかの気筒であるこ
とを判別することは可能であるが、その気筒が第1気
筒、第4気筒のいずれの気筒であるかを明確に判別する
ことはできないので、この気筒判別に代えて、クランク
軸と共に回転する気筒判別センサ専用の駆動軸をカム軸
にギヤ結合またはオルダム結合で連結し、その駆動軸の
回転角を検出することによって気筒判別を行う方法が用
いられている(特開平1−203656号公報)。
【0005】しかし、上述のディストリビュータによる
点火配電方式では、ディストリビュータの電極間の放
電、ディストリビュータと点火コイル及びディストリビ
ュータと点火プラグとを結ぶそれぞれの高圧ケーブルの
抵抗によって点火エネルギーの大半が消費され、エネル
ギー効率が悪い。
【0006】そこで、エネルギー効率を高めるために、
ディストリビュータを用いずに点火プラグへの配電を行
う低電圧配電方式による点火制御方法が提案され、この
点火制御方法としては、各気筒毎に点火コイルを設けた
気筒別独立点火システム(例えば特開昭58−0082
67号公報記載)、点火コイル毎に複数(例えば2個)
の点火プラグを接続して複数(2つ)気筒を同時に点火
させるディスビレス点火システム(例えば特開昭56−
143358号公報記載)などがある。
【0007】この気筒別独立点火システムやディスビレ
ス点火システムでは、進角制御された点火信号を気筒別
分配回路を介して各点火コイル別に分配し、その分配さ
れた信号で点火コイルの一次側に接続されているトラン
ジスタをオン、オフ動作させることによって各気筒の点
火コイルに順次点火エネルギーを供給する。
【0008】例えば、4気筒の内燃機関における2気筒
を同時に点火させるディスビレス点火システムでは、各
点火コイルの一次側に並列接続された2個のトランジス
タの動作を気筒分配回路からの点火信号により順次制御
し、その制御によって点火コイルの二次側に発生した高
電圧を点火コイルの二次側に直列接続された2つの点火
プラグに印加し、第1、第3、第4、第2の気筒順に点
火させる。このディスビレス点火システムにおいては、
機関始動時または運転中に気筒順序の乱れを防ぐため
に、各サイクルの最初の点火気筒を常に同じにすること
が行われているが、この各サイクルの最初の点火気筒を
常に同じにするためには、クランク角720°毎のパル
ス信号を取り出し、この720°毎のパルス信号に基づ
き機関の2回転に1回気筒別分配回路をリセットするこ
とが必要である。
【0009】この720°毎のパルス信号は、クランク
軸直結の気筒判別センサでは得られず、クランク軸の1
/2の速度で回転する気筒判別センサ専用の駆動軸をカ
ム軸にギヤ結合またはオルダム結合で連結し、その駆動
軸の回転角を検出することによって720°毎のパルス
信号を得る方法が用いられている。
【0010】しかし、この方法では、気筒判別センサ専
用の駆動軸を設ける必要があるので、コストが余分に掛
かる。
【0011】上述の方法に代わる気筒判別方法には、カ
ム軸に、その回転を検出し、1回転毎に1つのパルスを
発生する気筒判別センサを設け、その気筒判別センサの
出力に基づき特定気筒の圧縮上死点を判別する方法(特
開平02−271055号公報記載、特開平06−08
1705号公報記載)があり、この方法における気筒判
別センサとしては、磁気、光、ホール、MREなどのセ
ンサが用いられている。
【0012】これに対し、カム軸に検出加工を施す必要
がないセンサ配置構造(特開平04−287841号公
報記載)により、気筒判別センサを配置する気筒判別方
法が提案されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の気筒判
別方法(特開平02−271055号公報記載、特開平
06−081705号公報記載)では、磁気、光、ホー
ル、MREなどの気筒判別センサを用いることによっ
て、気筒判別に掛かるコストが高くなる。
【0014】また、後者の方法(特開平04−2878
41号公報記載)では、その配置構造から精度が高い気
筒判別を得ることが困難である。
【0015】本発明はこの点に着目してなされたもので
あり、低コストでかつ高精度で気筒判別を行うことがで
きる気筒判別装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明は、複数の気筒を有する内燃機関で
あって、各気筒毎に対して点火コイルを有する点火手段
または各気筒グループ毎に対して点火コイルを有する点
火手段のいずれか一方が設けられている内燃機関の気筒
判別装置において、前記機関の所定回転角毎に基準角信
号を出力する基準角信号発生手段と、該基準角信号の出
力毎に特定の気筒に点火時期信号を出力する点火時期信
号発生手段と、前記点火時期信号の出力時における前記
特定の気筒の点火電圧を検出する点火電圧検出手段と、
該検出された点火電圧に応じて気筒判別を行う気筒判別
手段とを備えることを特徴とする。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載の内
燃機関の気筒判別装置において、前記気筒判別手段は、
前記機関の1サイクル間に検出された各点火電圧値を相
互に比較し、その比較結果に基づき気筒判別を行うこと
を特徴とする。
【0018】請求項3記載の発明は、請求項1記載の内
燃機関の気筒判別装置において、前記気筒判別手段は、
所定電圧値と前記検出された点火電圧値とを比較し、そ
の比較結果に基づき気筒判別を行うことを特徴とする。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項1記載の内
燃機関の気筒判別装置において、前記気筒判別手段は、
前記機関が特定の運転状態にあるときに前記気筒判別を
実行するようにしたことを特徴とする。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項1記載の内
燃機関の気筒判別装置において、前記点火電圧検出手段
は、前記点火コイルの一次側の電圧を前記点火電圧とし
て検出することを特徴とする。
【0021】請求項6記載の発明は、請求項1記載の内
燃機関の気筒判別装置において、前記点火電圧検出手段
は、前記点火コイルの二次側の電圧を前記点火電圧とし
て検出することを特徴とする。
【0022】請求項7記載の発明は、複数の気筒を有す
る内燃機関であって、各気筒毎に点火コイルを有する点
火手段または各気筒グループ毎に点火コイルを有する点
火手段のいずれか一方が設けられている内燃機関の気筒
判別装置において、前記機関の所定回転角毎に基準角信
号を出力する基準角信号発生手段と、該基準角信号の出
力毎に前記気筒のそれぞれに点火時期信号を出力する点
火時期信号発生手段と、前記点火時期信号の出力時にお
ける前記各気筒毎の点火電圧を検出する点火電圧検出手
段と、該検出された各点火電圧に応じて気筒判別を行う
気筒判別手段とを備えることを特徴とする。
【0023】請求項8記載の発明は、請求項7記載の内
燃機関の気筒判別装置において、前記気筒判別手段は、
前記機関の1サイクル間に検出された各点火電圧値を相
互に比較し、その比較結果に基づき気筒判別を行うこと
を特徴とする。
【0024】請求項9記載の発明は、請求項7記載の内
燃機関の気筒判別装置において、前記気筒判別手段は、
所定電圧値と前記検出された各点火電圧値とを比較し、
その比較結果に基づき気筒判別を行うことを特徴とす
る。
【0025】請求項10記載の発明は、請求項7記載の
内燃機関の気筒判別装置において、前記気筒判別手段
は、前記機関が特定の運転状態にあるときに前記気筒判
別を実行するようにしたことを特徴とする。
【0026】請求項11記載の発明は、請求項7記載の
内燃機関の気筒判別装置において、前記点火電圧検出手
段は、前記点火コイルの一次側の電圧を前記点火電圧と
して検出することを特徴とする。
【0027】請求項12記載の発明は、請求項7記載の
内燃機関の気筒判別装置において、前記点火電圧検出手
段は、前記点火コイルの二次側の電圧を前記点火電圧と
して検出することを特徴とする。
【0028】請求項1記載の内燃機関の気筒判別装置で
は、機関の所定回転角毎に基準角信号を出力する基準角
信号発生手段と、該基準角信号の出力毎に特定の気筒に
点火時期信号を出力する点火時期信号発生手段と、点火
時期信号の出力時における特定の気筒の点火電圧を検出
する点火電圧検出手段とを設け、該検出された点火電圧
に応じて気筒判別を行うので、磁気、光、ホール、MR
Eなどの気筒判別センサを用いることなく、低コストで
気筒判別を行うことができると共に、精度が高い気筒判
別結果を得ることができる。
【0029】請求項2記載の内燃機関の気筒判別装置で
は、機関の1サイクル間に検出された各点火電圧値を相
互に比較し、その比較結果に基づき気筒判別を行うよう
にすることができる。
【0030】請求項3記載の内燃機関の気筒判別装置で
は、所定電圧値と検出された点火電圧値とを比較し、そ
の比較結果に基づき気筒判別を行うようにすることがで
きる。
【0031】請求項4記載の内燃機関の気筒判別装置で
は、機関が特定の運転状態にあるときに気筒判別を実行
することができる。
【0032】請求項5記載の内燃機関の気筒判別装置で
は、点火コイルの一次側の電圧を点火電圧として検出す
るので、点火コイルの一次側の電圧に応じて気筒判別を
行うことができる。
【0033】請求項6記載の内燃機関の気筒判別装置で
は、点火コイルの二次側の電圧を点火電圧として検出す
るので、点火コイルの二次側の電圧に応じて気筒判別を
行うことができる。
【0034】請求項7記載の内燃機関の気筒判別装置で
は、機関の所定回転角毎に基準角信号を出力する基準角
信号発生手段と、該基準角信号の出力毎に気筒のそれぞ
れに点火時期信号を出力する点火時期信号発生手段と、
点火時期信号の出力時における各気筒毎の点火電圧を検
出する点火電圧検出手段とを設け、該検出された各点火
電圧に応じて気筒判別を行うので、磁気、光、ホール、
MREなどの気筒判別センサを用いることなく、低コス
トで気筒判別を行うことができると共に、精度が高い気
筒判別結果を得ることができる。
【0035】請求項8記載の内燃機関の気筒判別装置で
は、機関の1サイクル間に検出された各点火電圧値を相
互に比較し、その比較結果に基づき気筒判別を行うよう
にすることができる。
【0036】請求項9記載の内燃機関の気筒判別装置で
は、所定電圧値と検出された点火電圧値とを比較し、そ
の比較結果に基づき気筒判別を行うようにすることがで
きる。
【0037】請求項10記載の内燃機関の気筒判別装置
では、機関が特定の運転状態にあるときに気筒判別を実
行することができる。
【0038】請求項11記載の内燃機関の気筒判別装置
では、点火コイルの一次側の電圧を点火電圧として検出
するので、点火コイルの一次側の電圧に応じて気筒判別
を行うことができる。
【0039】請求項12記載の内燃機関の気筒判別装置
では、点火コイルの二次側の電圧を点火電圧として検出
するので、点火コイルの二次側の電圧に応じて気筒判別
を行うことができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0041】(実施の第1形態)図1は本発明の実施の
第1形態に係る内燃機関(以下、エンジンという)の気
筒判別装置を含む制御装置を示す全体構成図、図2はE
CU15内に構成された点火時期制御を行うための手段
を示すブロック図であり、本実施の形態では、4気筒の
エンジンを例に説明する。
【0042】エンジン1は、図1に示すように、4つの
気筒(#1,#2,#3,#4)を有し、各気筒(#
1,#2,#3,#4)には点火プラグ2,3,4,5
がそれぞれ設けられている。各点火プラグ2,3,4,
5の中心電極には、点火装置6から点火電圧がそれぞれ
印加され、各点火プラグ2,3,4,5の外側電極は接
地されている。
【0043】点火装置6は、各点火プラグ2,3,4,
5毎に対応して設けられ、それに印加する点火電圧を発
生するための4つの点火コイル7,8,9,10を有す
る。各点火コイル7,8,9,10は、1次側コイル7
a,8a,9a,10aと2次側コイル7b,8b,9
b,10bとから構成されている。
【0044】点火コイル7の一次側コイル7aの一端に
はバッテリ電圧VBが印加され、1次側コイル7aの他
端はトランジスタ11のコレクタに接続されている。1
次側コイル7aの他端とトランジスタ11のコレクタと
の間の接続点には、1次側コイル7aに発生する一次側
電圧を検出するための電圧センサ20が設けられてい
る。電圧センサ20は、該電圧センサ20は後述する電
子コントロールユニット(以下、ECUという)15に
接続されている。この電圧センサ20としては、1次側
コイル7aの一次側電圧に応じて変化する静電容量を検
出し、その静電容量に基づき一次側電圧を示す信号を出
力するもの、または減衰器を用いたものなどが使用され
る。
【0045】これに対し、二次側コイル7bの一端は一
次側コイル7aの一端に接続され、二次側コイル7bの
他端は点火プラグ2の中心電極に接続されている。
【0046】他の各点火コイル8,9,10において
は、点火コイル7と同様の接続構造を有し、各点火コイ
ル8,9,10の一次側コイル8a,9a,10aには
対応するトランジスタ12,13,14のコレクタが接
続されているが、各点火コイル8,9,10の一次側コ
イル8a,9a,10aと対応するトランジスタ12,
13,14のコレクタとの間には、電圧センサ20に対
応するセンサは設けられていない。
【0047】各トランジスタ11,12,13,14の
ベースには、ECU15から点火信号θigpn(n=1,
…,4)が供給され、各トランジスタ11,12,1
3,14のエミッタは接地されている。
【0048】ECU15には、エンジン運転パラメータ
を検出するための各センサ、例えば、スロットル弁開度
(θTH)センサ16、温度センサ17、クランク角度
位置(CRK)センサ18、TDCセンサ19等が接続
されている。θTHセンサ16は、エンジン1の吸気管
(図示せず)に設けられているスロットル弁(図示せ
ず)の開度を検出し、その検出した開度を電気信号に変
換してECU15に出力する。温度センサ17は、機関
温度(冷却水温、吸気温など)を検出するセンサからな
り、該センサは検出した機関温度を電気信号に変換して
ECU15に出力する。CRKセンサ18はエンジン1
のクランク軸(図示せず)の1/2回転(180°)よ
り短い一定のクランク角周期(例えば、30°周期)で
所定のクランク角度位置毎に信号パルス(以下、CRK
信号パルスという)を出力する。TDCセンサ19は各
気筒(#1,#2,#3,#4)のクランク軸の圧縮行
程終了時の上死点(TDC)でパルス信号(以下、TD
C判別信号パルスという)をクランク軸の180°回転
毎に発生する。CRK信号パルスはエンジン回転数の算
出に用いられ、具体的には、CRK信号パルスの発生時
間間隔を計測してCRME値を算出し、さらに前記CR
ME値をTDC判別信号パルスの発生時間間隔に亘って
加算してME値を算出することにより、該ME値の逆数
であるエンジン回転数NEが算出される。
【0049】ECU15は、さらに点火装置6の電圧セ
ンサ20を介して点火コイル7の一次側コイル7aの電
圧(点火電圧)を取り込むと共に、バッテリ電圧VBを
取り込む。
【0050】ECU15は、上述の各種センサからの入
力信号波形を整形して電圧レベルを所定レベルに修正
し、アナログ信号値をデジタル信号値に変換する等の機
能を有する入力回路15a、中央演算処理回路(以下、
CPUという)15b、該CPU15bで実行される各
種演算プログラム及び演算結果等を記憶する記憶手段1
5c、各気筒毎に設けられている燃料噴射弁21に対す
る駆動信号及び点火信号θigpnを出力する出力回路15
d等から構成される。
【0051】ECU15は、各種センサからの出力信号
に基づき、燃料噴射時間を算出し、算出した燃料噴射時
間に応じた駆動信号を燃料噴射弁21に供給する燃料供
給制御と、点火時期を算出し、算出した点火時期に応じ
た点火信号θigpnを点火装置6に供給する点火時期制御
とを行う。
【0052】ECU15による点火時期制御では、各種
センサにより検出されたエンジン運転状態に応じて点火
時期を算出し、エンジン回転数NEおよびバッテリー電
圧VBに基づき点火コイルの通電時間を算出し、算出さ
れた点火時期と点火コイルの通電時間とに応じた点火信
号θigpnを点火装置6の各トランジスタ11,12,1
3,14に分配、供給することによって所定タイミング
で各トランジスタ11,12,13,14のオン、オフ
動作を制御して点火を行うとともに、気筒判別を行う。
この気筒判別を行う場合は、各CRK信号パルスの発生
タイミングで特定気筒(本実施の形態では、#1気筒)
の点火を行うと共に、各CRK信号パルスの発生タイミ
ングで点火コイル7の一次側電圧を検出し、その検出し
た各電圧から#1気筒における圧縮行程終了時の上死点
の判別(気筒判別)を行う。なお、以下、圧縮行程終了
時の上死点を圧縮上死点という。
【0053】この点火時期制御は、図2に示すように、
ECU15のCPU15bによって構成された点火時期
算出手段151、通電時間算出手段152、分配手段1
53、点火電圧検出手段154、気筒判別手段155の
各手段によって行われる。
【0054】まず、ECU15の点火時期制御によって
生じる点火波形について図3を参照しながら説明する。
図3は図1のエンジンにおける点火波形の特性を示す波
形図である。
【0055】本実施の形態では、4気筒エンジンである
ので、#1、#3、#4、#2の各気筒順に点火が行わ
れ、#1、#2、#3、#4の気筒間において、#1気
筒が圧縮行程にあると、#3気筒は爆発行程、#4気筒
は吸気行程、#2気筒は排気行程にある。
【0056】点火時期制御時、ECU15から点火装置
6の各トランジスタ11,12,13,14に供給され
る点火信号θigpnが、図3(a)に示すように、高レベ
ル“H”になると、対応するトランジスタ11,12,
13,14はオンし、対応する点火コイル7,8,9,
10の一次側コイル7a,8a,9a,10aに流れる
一次側電流I1は、図3(b)に示すように、徐々に増
加する。所定の通電時間が経過して、点火信号θigpn
が、図3(a)に示すように、高レベル“H”から低レ
ベル“L”へ移行すると、対応するトランジスタ11,
12,13,14はオフし、対応する一次側コイル7
a,8a,9a,10aに流れる一次側電流I1は、図
3(b)に示すように遮断される。この一次側電流I1
の遮断によって対応する二次側コイル7b,8b,9
b,10bには、図3(c),(d),(e)に示すよ
うに、一次側電圧V1、二次側電圧V2が発生するとと
もに、二次側電流I2が発生する。この二次側電圧V2
は、対応する点火プラグ2,3,4,5に印加され、点
火プラグ2,3,4,5による放電が行われる。
【0057】点火プラグ2,3,4,5の放電によって
気筒内の混合気の絶縁が破壊されると、絶縁破壊前の容
量放電状態から放電電圧が略一定の誘導放電状態に移行
し、誘導放電電圧は二次側電圧発生時以降の圧縮行程に
伴う気筒内の圧力が上昇する従い上昇する(図3
(d))。これは、圧力が高くなると誘導放電に必要な
電圧も高くなるためである。誘導放電に必要な電圧が高
くなると、点火電圧(二次側電圧)も高くなるが、誘導
放電の最終段階においては、点火電圧が誘導放電に維持
するための電圧より低くなり、誘導放電状態は消失す
る。二次側電圧発生時から誘導放電状態消失時までの期
間が放電時間TDISとなる。よって、吸気、圧縮、爆
発、排気の各行程において、圧縮行程終了時の上死点で
気筒内の圧力が最大になり、点火電圧も最大になる。
【0058】このような点火特性から、気筒が圧縮上死
点にあるときに、該気筒の点火電圧(二次側電圧V2及
び一次側電圧V1)は最大になることが分かる。また、
気筒が圧縮上死点にあるとき、点火電圧の放電時間(二
次側電圧V2及び一次側電圧V1の放電時間TDIS)
が最小になりかつその二次側電流I2が最大になる。
【0059】よって、気筒が圧縮上死点にあるときに、
その二次側電圧V2及び一次側電圧V1が最大になるこ
とに基づき、点火電圧Vobjnとして二次側電圧または一
次側電圧を検出し、その検出した電圧Vobjnに応じて特
定した気筒が圧縮上死点にあることを判別することがで
きる。
【0060】次に、本実施の形態の気筒判別手法につい
て図4および図5を参照しながら説明する。図4はEC
U15による気筒判別の処理手順を示すフローチャー
ト、図5はCRKタイミングによる即ち各CRK信号パ
ルス発生毎に行う特定気筒(#1気筒)の点火タイミン
グを示すタイミングチャートである。
【0061】気筒判別は、エンジン運転状態が特定運転
状態(始動時を含む所定減速時にエンジン1への燃料供
給を停止する燃料カット状態)にあるときに実行され
る。即ち、気筒判別を行うときには、エンジン1の保護
のために、燃料噴射弁21による燃料噴射を行わない。
【0062】本実施の形態では、#1気筒の点火を行
い、その点火電圧に応じて#1気筒の圧縮上死点を判別
することにより、気筒判別を行うものである。具体的に
は、図5に示すように、#1気筒の吸気、圧縮、爆発お
よび排気の各行程において、CRK信号パルスの発生毎
に点火装置6に点火信号θigp1を出力することにより#
1気筒の点火を行い、各CRK信号パルスの発生タイミ
ング即ち各点火タイミングでの一次側電圧V1を点火電
圧値Vobjn(n=1)として検出し、検出した点火電圧
値Vobjnと基準値Vref との比較を点火電圧値Vobjn≧
基準値Vref が成立するまで繰り返し、#1気筒の圧縮
上死点を判別することにより気筒判別を行う。
【0063】図4において、まず、ステップS1でエン
ジン1が特定運転状態にあることを「1」で示すフラグ
F1STが「1」であるか否かを判定し、フラグF1S
Tが「1」でなければ、処理を直ちに終了する一方、
「1」であると判定されると、ステップS2に進む。
【0064】ステップS2では、CRKセンサ18から
出力されるCRK信号パルスの検出を行い、続くステッ
プS3では、CRK信号パルスの発生毎に点火装置6に
点火信号θigp1を出力して#1気筒の点火を行う。この
点火信号θigp1によって#1気筒の点火コイル7に点火
電圧が誘起され、その点火電圧は点火プラグ2に印加さ
れる。
【0065】次いで、ステップS4に進み、各CRK信
号パルス発生タイミングすなわち#1気筒の各点火タイ
ミングに合わせて点火コイル7の一次側電圧を取り込
み、その電圧値を点火電圧値Vobjn(n=1)として検
出する。
【0066】続くステップS5では、検出した点火電圧
値Vobjnと予め設定された基準値Vref とを比較する。
この基準値Vref は、圧縮上死点において一次側電圧が
最も高くなることに基づき実験等により予め設定された
値である。
【0067】点火電圧値Vobjn<基準値Vref が成立す
ると、処理は再度ステップS2に戻り、上記ステップS
2ないしステップS5の処理を点火電圧値Vobjn≧基準
値Vref が成立するまで繰り返す。
【0068】点火電圧値Vobjn≧基準値Vref の関係式
が成立すると、ステップS6に進む。ステップS6で
は、電圧値Vobjn≧基準値Vref が成立したとき、その
時点のCRK信号パルスの発生タイミングが#1気筒の
圧縮上死点に対応すると判別する。即ち、今#1気筒が
圧縮上死点にあると判別されると、#3、#4、#2の
各気筒がそれぞれ前述した所定の行程(爆発、吸気、排
気)にあることが推定されることにより気筒判別が行わ
れる。
【0069】続くステップS7では、上記の気筒判別結
果から次の所定気筒(本例では#3気筒)から順次点火
を開始し、即ち、点火信号θigpn(n=1,…,4)を
各気筒に順次出力し、本処理を終了する。この順次点火
の開始に伴い燃料噴射弁21による燃料噴射が開始され
る。
【0070】なお、電圧値Vobjn≧基準値Vref が成立
するまでの期間は、圧縮行程終了から本処理が開始され
るときに最長になり、その最長期間は略4TDC期間と
なる。
【0071】このように、本実施の形態によれば、各C
RK信号パルスの発生毎に#1気筒の点火を行い、各点
火タイミングで電圧値Vobjnとして点火コイル7の一次
側電圧値を検出し、その電圧値Vobjnに応じて#1気筒
の圧縮上死点を判別するので、磁気、光、ホール、MR
Eなどの高価な気筒判別センサを用いることなく、気筒
判別を行うことができ、コストの低減を図ることができ
る。
【0072】また、図5に示した例では、CRK信号パ
ルスの1つが#1気筒の圧縮上死点に同期しているの
で、さらに精度が高い気筒判別を得ることができる。
【0073】さらに、一次側電圧値に応じて気筒判別を
行うので、点火電圧の検出をノイズなどによる影響を受
けずに行うことができ、誤判別なく確実に気筒判別を行
うことができる。
【0074】さらに、既に気筒判別センサが設けられて
いる制御装置の場合には、本実施の形態の気筒判別装置
をその気筒判別センサのバックアップ用としてフェール
セーフ時等に使用することが可能になる。
【0075】さらに、本実施の形態では、エンジンが特
定の運転状態、例えば燃料カット状態にあるときに、気
筒判別を実行するような構成としたが、この構成に加え
てまたはそれに代えて、気筒判別の必要が生じたときに
は、運転状態に応じて任意のタイミングで強制的に燃料
カットを行うことによって気筒判別を実行するように制
御することもできる。
【0076】なお、本実施の形態では、各CRK信号パ
ルスの発生毎に点火を行うようにしているが、これに代
えて、間引くことによって1つおきなどのCRK信号パ
ルス毎に点火を行うようにしても、気筒判別を行うこと
ができる。
【0077】また、等間隔のクランク角位置で発生する
CRK信号パルスに代えて、変則の、例えば、不等間隔
でのクランク角位置で発生するCRK信号パルスを用い
ても、そのCRK信号パルス発生毎に点火を行うことに
よって、気筒判別を行うことができる。
【0078】(実施の第2形態)次に、本発明の実施の
第2形態について図6及び図7を参照しながら説明す
る。図6は本発明の実施の第2形態に係る気筒判別の処
理手順を示すフローチャート、図7はTDCタイミング
による即ちTDC判別信号パルス発生毎に行う特定気筒
(#1気筒)の点火タイミングを示すタイミングチャー
トである。
【0079】本実施の形態は、上述した実施の第1形態
と同じハードウェア構成を有し、本実施の形態では、実
施の第1形態に対して、CRK信号パルスの発生毎に点
火を行うことに代えて、TDC判別信号パルスの発生毎
に点火を行う点が異なる。
【0080】具体的には、図7に示すように、#1気筒
の吸気、圧縮、爆発および排気の各行程において、TD
C判別信号パルスの発生(、、、の各発生タイ
ミング)毎に点火装置6に点火信号θigp1を出力するこ
とにより#1気筒の点火を行い、各TDC判別信号パル
スの発生タイミング即ち各点火タイミングでの一次側電
圧V1を点火電圧値Vobjn(n=1)として検出し、検
出した点火電圧値Vobjnと基準値Vref との比較を、電
圧値Vobjn≧基準値Vref が成立するまで繰り返し、電
圧値Vobjn≧基準値Vref が成立したとき、そのTDC
信号のタイミング(タイミング)が#1気筒の圧縮上
死点に対応すると判別する。
【0081】図6において、まず、ステップS10でフ
ラグF1STが「1」であると判定すると、ステップS
11に進み、TDCセンサ19から出力されるTDC判
別信号パルスの検出を行う。
【0082】次いで、ステップS12に進み、各TDC
判別信号パルスの発生毎に点火装置6に点火信号θigp1
を出力して#1気筒の点火を行う。
【0083】続くステップS13では、各TDC判別信
号パルスの発生タイミングすなわち#1気筒の各点火タ
イミングに合わせて点火コイル7の一次側電圧V1を取
り込み、その電圧値を点火電圧値Vobjnとして検出す
る。
【0084】以下、上述した実施の第1形態の図4に示
すステップS5〜S7と同様のステップS14〜ステッ
プS16を実行して処理を終了する。
【0085】このように、TDC判別信号パルスの発生
毎に#1気筒の点火を行い、その点火タイミングで点火
電圧値Vobjnとして点火コイル7の一次側電圧値を検出
し、点火電圧値Vobjnに応じて#1気筒の圧縮上死点を
判別して気筒判別を行うので、上述した実施の第1形態
と同様の効果を得ることができる。
【0086】(実施の第3形態)次に、本発明の実施の
第3形態について図8を参照しながら説明する。図8は
本発明の実施の第3形態に係るエンジンの気筒判別装置
を含む制御装置を示す全体構成図である。
【0087】本実施の形態は、実施の第1形態に対し
て、特定気筒(#1気筒)の点火コイル7の一次側電圧
を点火電圧として検出することに代えて、特定気筒(#
1気筒)の二次側電圧を点火電圧として検出する点で異
なる。
【0088】具体的には、図8に示すように、#1気筒
に対応する点火コイル7の二次側コイル7bの他端と点
火プラグ2との間には、2次側コイル7bに発生する二
次側電圧を検出するための電圧センサ35を設けてい
る。この電圧センサ35としては、実施の第1形態の電
圧センサ20と同様の構成を有するセンサを用いること
ができる。
【0089】このような構成を有する本実施の形態で
は、#1気筒に対する二次側電圧に応じて気筒判別を行
うが、その気筒判別手順は実施の第1形態または実施の
第2形態における気筒判別手順のいずれか一つに同じで
あるので、その説明は省略する。
【0090】(実施の第4形態)次に、本発明の実施の
第4形態について図9ないし図12を参照しながら説明
する。図9は本発明の実施の第4形態に係るエンジンの
気筒判別装置を含む制御装置を示す全体構成図、図10
は気筒判別の処理手順を示すフローチャート、図11は
図10のステップS24における点火電圧値Vobjnの比
較処理を示すフローチャート、図12はCRKタイミン
グによる各気筒の点火タイミングを示すタイミングチャ
ートである。
【0091】本実施の形態は、実施の第1形態に対し
て、CRK信号パルスの発生毎に各気筒(#1,#3,
#4,#2)の点火を行い、各気筒の二次側電圧を点火
電圧として検出し、検出した各点火電圧値Vobjnの比較
結果に応じて気筒判別を行うよう点が異なる。
【0092】本実施の形態では、図9に示すように、各
気筒毎に二次側電圧を点火電圧として検出する電圧セン
サ35a,35b,35c,35dを設けている。即
ち、二次側コイル7bの他端と点火プラグ2との間に電
圧センサ35aが、二次側コイル8bの他端と点火プラ
グ3との間に電圧センサ35bが、二次側コイル9bの
他端と点火プラグ4との間に電圧センサ35cが、二次
側コイル10bの他端と点火プラグ5との間に電圧セン
サ35dがそれぞれ設けられ、ECU15は各電圧セン
サ35a,35b,35c,35dを介して各二次側コ
イル7b,8b,9b,10bにそれぞれ発生する電圧
値Vobjnを検出する。
【0093】次に、本実施の形態による気筒判別手順に
ついて図10ないし図12を参照しながら説明する。
【0094】本実施の形態では、図12に示すように、
各気筒の各行程において、CRK信号パルスの発生(各
気筒の上死点、下死点のクランク角度位置に対応するタ
イミング)毎に点火装置6に点火信号θigp1,θigp2,
θigp3,θigp4を出力することにより各気筒の点火を行
い、各CRK信号パルスの発生タイミング即ち各点火タ
イミングでの二次側電圧V2を各気筒毎の点火電圧値V
objnとして検出し、検出した各点火電圧値Vobjn(n=
1,…,4)の相互比較を、#1気筒の圧縮上死点の判
別が得られるまで繰り返す。
【0095】図10において、まず、ステップS20で
特定運転状態フラグF1STが「1」であるか否かの判
定を行い、そのフラグF1STが「1」でなければ、処
理は直ちに終了する一方、「1」であると判定される
と、ステップS21に進む。ステップS21では、CR
Kセンサ18から出力されるCRK信号パルスの検出を
行う。
【0096】次いで、ステップS22に進み、所定のC
RK信号パルスの発生毎に点火装置6に点火信号θigp
1,θigp2,θigp3,θigp4をそれぞれ出力して各気筒
(#1,…,#4)の点火を行う。具体的には、図12
に示すように、各気筒の上死点、下死点のクランク角度
位置に対応するCRK信号パルスの発生タイミングで点
火が行われる。
【0097】続くステップS23では、前記所定のCR
K信号パルスの発生タイミングすなわち点火タイミング
に合わせて点火コイル7,8,9,10の二次側電圧を
取り込み、それぞれの電圧値を各気筒に対応する点火電
圧値Vobjn(n=1,2,3,4)として検出する。
【0098】次いで、ステップS24に進み、検出した
各気筒の点火電圧値Vobjnを相互に比較する。この比較
処理は、図11に示す手順によって行われる。まず、ス
テップS241で、検出した各気筒の点火電圧値Vobjn
をECU15の記憶手段15cのレジスタa0,a1,
a2,a3にそれぞれ書き込む。
【0099】次いで、ステップS242で、レジスタa
0,a1,a2,a3の中でa0の絶対値が最大値を示
すか否かを判別し、a0の絶対値が最大値を示すときに
は、ステップS245で、該絶対値を最大値a0MAX
としてECU15の記憶手段15cのレジスタa0MA
Xに格納する。同様に、ステップS243,ステップS
244で、それぞれa1,a2が最大値を示す場合、ス
テップS246、ステップS247において、対応する
値を最大値a1MAX、a2MAXとして記憶手段15
cのレジスタa1MAX,a2MAXに格納する一方、
a0,a1,a2のいずれの絶対値も最大値を示さない
ときには、a3を最大値a3MAXとして記憶手段15
cのレジスタa3MAXに格納する。
【0100】図10に戻り、続くステップS25で、ス
テップS24による比較結果に基づき各気筒の圧縮上死
点を判別するための気筒判別を行う。具体的には、a0
の絶対値が最大であるときは、その点火タイミングにお
いて、#1気筒が圧縮上死点にあると判別される。a1
の絶対値が最大であると、#1気筒が爆発下死点(#3
気筒が圧縮上死点)にある、a2の絶対値が最大である
と、#1気筒が排気上死点(#4気筒が圧縮上死点)に
ある、a3の絶対値が最大であると、#1気筒が吸気下
死点(#2気筒が圧縮上死点)にある、とそれぞれ判別
される。なお、この判別後、上記各レジスタは0にクリ
アされる。
【0101】ステップS25の気筒判別後、ステップS
26に進み、気筒判別結果に応じて所定の気筒順に点火
信号θigpn(n=1,…,4)を順次出力して順次点火
を行い、本処理を終了する。
【0102】このように、本実施例の形態によれば、C
RK信号の出力タイミングに合わせた各気筒の点火を行
い、各点火タイミングで各気筒の点火電圧値Vobjnとし
て各点火コイル7,8,9,10の二次側電圧値を検出
し、検出した各点火電圧値Vobjnの比較結果に応じて気
筒判別を行うので、上述した第1ないし第3形態の効果
に加えて、気筒判別に要する時間を短縮することができ
る。
【0103】なお、本実施の形態では、各気筒の圧縮上
死点を判別するようにしているが、これに代えて、各気
筒の爆発下死点、排気上死点または吸気下死点を求める
ようにしてもよい。
【0104】また、本実施の形態では、各気筒の上死
点、下死点のクランク角度位置に対応するCRK信号パ
ルスの発生毎に点火を行うように設定しているが、これ
に代えて、各CRK信号パルスの発生毎に点火を行うよ
うに設定することも可能である。
【0105】さらに、本実施の形態では、各気筒(#
1,#2,#3,#4)の二次側電圧を点火電圧として
検出するように構成されているが、これに代えて、各気
筒の一次側電圧を点火電圧として検出し、その検出した
点火電圧から同様に気筒判別できることはいうまでもな
い。
【0106】(実施の第5形態)次に、本発明の実施の
第5形態について図13および図14を参照しながら説
明する。図13は本発明の実施の第5形態に係る気筒判
別の処理手順を示すフローチャート、図14はTDCタ
イミングによる各気筒の点火タイミングを示すタイミン
グチャートである。
【0107】本実施の形態は、上述した実施の第4形態
と同じハードウェア構成を有し、本実施の形態では、T
DC判別信号パルスの発生タイミングに応じて各気筒の
点火を行い、各点火タイミングに合わせて各気筒に対応
する点火コイルの二次側電圧を検出し、検出した各点火
電圧値Vobjnの比較結果に応じて気筒判別を行うように
構成されている。
【0108】具体的には、図14に示すように、各TD
C判別信号パルスの発生(、、、の各発生タイ
ミング)毎に点火装置6に点火信号θigp1,θigp2,θ
igp3,θigp4を出力することにより各気筒の点火を行
い、各TDC判別信号パルスの発生タイミング即ち各点
火タイミングでの二次側電圧V2を点火電圧値Vobjn
(n=1,…,4)として検出し、検出した各点火電圧
値Vobjnの相互比較を行い、その比較結果に基づき気筒
判別を行う。
【0109】図13において、まず、ステップS30で
特定運転状態フラグF1STが「1」であるか否かの判
定を行い、そのフラグF1STが「1」でないと、処理
は直ちに終了する一方、「1」であると判定されると、
ステップS31に進み、TDCセンサ19から出力され
るTDC判別信号パルスの検出を行う。
【0110】次いで、ステップS32に進み、TDC判
別信号パルスの発生(図13に示す、、、の各
タイミング)毎に点火信号θigpn(n=1,…,4)を
出力して各気筒の点火を行う。
【0111】続くステップS33では、各TDC判別信
号パルスの発生タイミング(、、、の各タイミ
ング)すなわち各気筒の点火タイミングに合わせて点火
コイル7,8,9,10の二次側電圧を順次取り込み、
その電圧値を点火電圧値Vobjn(n=1,2,3,4)
として検出する。
【0112】次いで、ステップS34に進み、検出した
各電圧値Vobjnを相互に比較する。この比較処理は、上
述した実施の第4形態の比較処理(図11に示す)と同
様であるので、その説明は省略する。
【0113】続くステップS35で、ステップS34に
よる比較結果に基づき各気筒の圧縮上死点を判別するた
めの気筒判別を行う。この判別方法は上述した実施の第
4形態の方法と同様であるので、その説明は省略する。
【0114】次いで、ステップS36に進み、上記気筒
判別結果に基づき点火信号θigpn(n=1,…,4)を
出力して順次点火を行い、本処理を終了する。
【0115】このように、本実施の形態によれば、TD
C判別信号パルスの発生タイミングに合わせた各気筒の
点火を行い、各点火タイミングで各気筒の点火電圧値V
objnとして点火コイル7,8,9,10の二次側電圧値
を検出し、検出した各点火電圧値Vobjnの相互の比較結
果に応じて気筒判別を行うので、上述した実施の第4形
態と同様の効果が得られる。
【0116】(実施の第6形態)次に、本発明の実施の
第6形態について図15及び図16を参照しながら説明
する。図15は本発明の実施の第6形態に係るエンジン
の気筒判別装置を含む制御装置を示す全体構成図であ
り、本実施の形態では、本発明の気筒判別装置を、4つ
の気筒において2つの気筒の点火プラグに対し1つの点
火コイルが設けられ、2気筒同時に点火する点火システ
ムを有するエンジンに適用したものである。
【0117】エンジン1は、図15に示すように、4つ
の気筒(#1,#2,#3,#4)を有し、各気筒(#
1,#2,#3,#4)には点火プラグ2,3,4,5
がそれぞれ設けられている。各点火プラグ2,3,4,
5の中心電極には、点火装置30から点火電圧がそれぞ
れ印加され、各点火プラグ2,3,4,5の外側電極は
接地されている。各点火プラグ2,3,4,5において
は、点火プラグ2,5すなわち#1、#4気筒を第1の
気筒グループとして、点火プラグ3,4すなわち#2、
#3気筒を第2の気筒グループとしてそれぞれ区分けし
ている。
【0118】点火装置30は、上述の各グループ毎にそ
のグループの点火プラグに同時に印加する点火電圧を発
生するための2つの点火コイル31,32を有する。各
点火コイル31,32は、1次側コイル31a,32a
と2次側コイル31b,32bとから構成されている。
【0119】点火コイル31の一次側コイル31aの一
端はバッテリ電圧VBが印加され、1次側コイル31a
の他端はトランジスタ33のコレクタに接続されてい
る。1次側コイル31aの他端とトランジスタ33のコ
レクタとの間の接続点には、1次側コイル31aに発生
する一次側電圧を検出するための電圧センサ20aが設
けられ、電圧センサ20はECU15に接続されてい
る。これに対し、二次側コイル31bの一端は点火プラ
グ2の中心電極に、その他端は点火プラグ5の中心電極
にそれぞれ接続されている。
【0120】点火コイル32においては、点火コイル3
1と同様の接続構造を有し、点火コイル32の一次側コ
イル32aにはトランジスタ34のコレクタが接続さ
れ、点火コイル32の一次側コイル32aとトランジス
タ34のコレクタとの間の接続には、電圧センサ20b
が設けれ、電圧センサ20bはECU15に接続されて
いる。各電圧センサ20a,20bは、上述した実施の
第1形態の電圧センサ20と同様な構成を有する。
【0121】各トランジスタ33,34のベースにはE
CU15からの点火信号θigpn(n=1,2)が入力さ
れ、各トランジスタ33,34のエミッタは接地されて
いる。
【0122】ECU15は、点火装置30の点火コイル
31の一次側コイル31aに発生する電圧を電圧センサ
20aを介して、点火コイル32の一次側コイル32a
に発生する電圧を電圧センサ20bを介してそれぞれ取
り込み、各電圧を検出する。
【0123】ECU15による点火制御では、エンジン
運転状態に応じて点火時期を算出し、エンジン回転数N
Eおよびバッテリ電圧VBに基づき点火コイルの通電時
間を算出し、算出された点火時期と点火コイルの通電時
間とに応じた点火信号θigpnを点火装置30の各トラ
ンジスタ33,34に分配、供給することによって所定
タイミングで各トランジスタ33,34のオン、オフ動
作を制御して2気筒同時点火を行うとともに、気筒判別
を行うときには、TDC判別信号パルスの発生タイミン
グで各気筒グループの点火を行い、各点火コイル31,
32の一次側電圧を検出し、その検出した各電圧から気
筒グループの判別を行う。
【0124】なお、上述した構成以外は、前述した各実
施の形態のいずれかと同様であるので、その説明を省略
する。
【0125】次に、本実施の形態による気筒判別につい
て図16を参照しながら説明する。図16は気筒判別の
処理手順を示すフローチャートである。
【0126】図16において、まず、ステップS40で
フラグF1STが「1」であると判定すると、ステップ
S41に進み、TDCセンサ19から出力されるTDC
判別信号パルスの検出を行う。
【0127】次いで、ステップS42に進み、TDC判
別信号パルスの発生タイミングで点火装置30に点火信
号θigp1,θigp2を順次出力して各気筒グループの点火
を行う。各点火信号θigp1,θigp2によって点火コイル
31,32に点火電圧が誘起され、その点火電圧は点火
プラグ2,5,3,4に印加される。
【0128】続くステップS43では、TDC判別信号
パルスの発生タイミングすなわち各気筒グループの点火
タイミングに合わせて点火コイル31,32の一次側電
圧を取り込み、各電圧値を各気筒グループに対応する点
火電圧値Vobjn(n=1,2)として検出する。
【0129】次いで、ステップS44に進み、検出した
各気筒グループの点火電圧値Vobjnを相互に比較し、そ
の比較結果を出力する。
【0130】続くステップS45で、ステップS44に
よる比較結果に基づき各気筒グループにおける圧縮上死
点を判別するための気筒判別を行う。具体的には、Vob
j1≧Vobj2が成立すると、第1の気筒グループすなわち
#1気筒または#4気筒が圧縮上死点にあると判別さ
れ、Vobj1<Vobj2が成立すると、第2の気筒グループ
すなわち#2気筒または#3気筒が圧縮上死点にあると
判別され、各気筒グループにおける圧縮上死点の判別す
なわちグループ判別が行われる。
【0131】ステップS45の気筒判別後、ステップS
46に進み、上記気筒判別結果に応じて所定の気筒グル
ープ順に点火信号θigpn(n=1,2)を順次出力して
順次グループ点火を行い、本処理を終了する。
【0132】このように、本実施の形態によれば、TD
C判別信号パルスの発生タイミングに合わせたグループ
点火を行い、各点火タイミングで各気筒グループの電圧
値Vobjnとして対応する点火コイル31,32の一次側
電圧値を検出し、検出した各点火電圧値Vobjnの相互比
較結果に応じて気筒グループを判別するので、4気筒に
対し、2つの電圧を検出すればよく、構成が簡素化され
る。
【0133】また、各気筒グループ毎にその一次側電圧
を検出するので、グループ判別に要する期間は2TDC
に相当する期間で足りる。
【0134】なお、本実施の形態では、各気筒グループ
の点火電圧値Vobjnとして点火コイル31,32の一次
側電圧値を検出しているが、これに代えて、各気筒グル
ープの点火電圧値Vobjnとして点火コイル31,32の
二次側電圧値を検出するように構成することもできる。
【0135】また、点火コイル31,32のいずれか一
方の一次側電圧値を検出し、その検出した電圧に応じて
グループ判別を行うことも可能である。
【0136】(実施の第7形態)次に、本発明の実施の
第7形態について図17ないし図19を参照しながら説
明する。図17は本発明の実施の第7形態に係るエンジ
ンの気筒判別装置を含む制御装置を示す全体構成図であ
り、本実施の形態は、本願発明の気筒判別装置を電子制
御スロットルを有するエンジンに適用したものである。
【0137】図17に示すように、エンジン41におい
ては、アクチュエータ22がスロットル弁23に駆動可
能に接続されると共に、ECU15に電気的に接続され
ている。
【0138】ECU15には、スロットル弁開度(θT
H)センサ16、温度センサ17、クランク角度位置
(CRK)センサ18、TDCセンサ19等以外に、ア
クセルペダルの踏み込み量ACC(以下、アクセル開度
という)を検出するアクセル開度(ACC)センサ24
等が接続されている。
【0139】ECU15は、ACCセンサ24により検
出されたアクセル開度に応じてアクチュエータ22に駆
動信号を供給し、スロットル弁3を開閉駆動するスロッ
トル弁制御を行う。
【0140】上述した以外の構成は、上述した各実施の
形態のいずれかと同様であるので、その説明は省略す
る。また、ECU15による点火時期制御に含まれる気
筒判別は、上述の点火装置42の点火電圧の検出構造に
対応して特定気筒(または各気筒もしくは気筒グルー
プ)の圧縮上死点の判別を行うが、その詳細は上述の各
実施の形態のいずれかで述べたと同様であり、その説明
は省略する。
【0141】次に、本実施の形態による気筒判別に伴う
スロットル弁制御について図18及び図19を参照しな
がら説明する。図18は始動時の気筒判別に伴うスロッ
トル弁制御の手順を示すフローチャート、図19は気筒
判別後のスロットル弁制御の手順を示すフローチャート
である。
【0142】まず、始動時の気筒判別に伴うスロットル
弁制御について図18を参照しながら説明する。
【0143】本実施の形態では、始動時に、上述した各
実施の形態のいずれかで述べたと同様の手順で気筒判別
を行うが、この気筒判別に伴いスロットル弁制御を行
う。
【0144】図18において、まず、ステップ50で、
始動モードであるか否かの判定を行い、続くステップS
51で、判定の結果が始動モードであるか否かを判断す
る。
【0145】始動モードであると判断すると、ステップ
S52に進み、気筒判別に伴う制御を開始する。この制
御では、アクセル開度に関係なく、始動モードに対応し
たスロットル弁23の目標開度値を算出し、スロットル
弁23の目標開度値を機関温度に応じて補正する。この
ように、始動時の気筒判別に伴い行われるスロットル弁
制御によって、アクセル開度に関係なく、始動モードに
対応する所定の開度にスロットル弁23が保持される。
【0146】スロットル弁23の開度値算出後、ステッ
プS54に進み、算出されたスロットル弁開度値になる
ようにスロットル弁23をアクチュエータ22を介して
駆動し、本処理を終了する。
【0147】これに対し、ステップS51で始動モード
でないと判断すると、ステップS53に進み、通常制御
を開始する。この通常制御では、アクセル開度に応じた
スロットル弁23の目標開度値を算出し、スロットル弁
23の目標開度値を機関温度に応じて補正する。
【0148】スロットル弁23の開度値算出後、ステッ
プS54に進み、算出されたスロットル弁開度値になる
ようにスロットル弁23をアクチュエータ22を介して
駆動し、本処理を終了する。
【0149】次に、エンジンが特定の運転状態(所定の
減速状態)にあるとき、上述した各実施の形態のいずれ
かで述べたと同様の手順で気筒判別を行うが、この手順
で気筒判別結果が得られなかったときに、気筒判別に伴
うスロットル弁制御を行う。このスロットル弁制御は、
スロットル弁22を開度を制御して気筒内に吸気される
空気量を調整することによって、気筒内の吸気の性状を
気筒判別可能な性状にするための制御である。
【0150】この気筒判別後のスロットル弁制御では、
図19に示すように、ステップ60で、気筒判別を行
い、続くステップS61で、その気筒判別によって特定
気筒(または各気筒もしくは各気筒グループ)の圧縮上
死点を判別することができたか否かの判断を行う。この
判断処理は、上述した各実施の形態のいずれかの気筒判
別に要する最大期間に応じてTDC判別信号パルスの発
生タイミングに合わせて行うようにすればよく、例え
ば、最大4TDC期間毎に1回判断すればよい。
【0151】特定気筒の圧縮上死点の判別ができていな
いと判断すると、ステップS62に進み、気筒判別に伴
う制御を開始する。この制御では、アクセル開度に関係
なく、気筒判別可能なスロットル弁23の目標開度値を
算出し、算出したスロットル弁23の目標開度値を機関
温度に応じて補正する。
【0152】ステップS62によるスロットル弁23の
開度値算出後、ステップS64に進み、算出されたスロ
ットル弁開度値になるようにスロットル弁23をアクチ
ュエータ22を介して駆動し、本処理を終了する。
【0153】これに対し、ステップS61で特定気筒の
圧縮上死点の判別ができたと判断すると、ステップS6
3に進み、通常制御を開始する。この制御では、アクセ
ル開度に応じたスロットル弁23の目標開度値を算出
し、算出したスロットル弁23の目標開度値を機関温度
に応じて補正する。
【0154】ステップS63によるスロットル弁23の
開度値補正後、上記ステップS64に進み、その補正さ
れたスロットル弁開度値になるようにスロットル弁23
をアクチュエータ22を介して駆動し、本処理を終了す
る。
【0155】このように、本実施の形態によれば、電子
制御スロットルを有するエンジンにおいては、始動時
に、気筒判別に伴う制御へ移行し、その制御では、アク
セル開度に関係なく、始動モードに対応する所定の開度
にスロットル弁23を保持するので、吸入空気量のばら
つきの発生を抑制することができ、気筒判別の精度向上
を図ることができる。また、気筒判別が得られないとき
には、気筒判別後の制御へ移行し、その制御では、アク
セル開度に関係なく、スロットル弁23の開度を気筒判
別可能な開度に保持するので、始動時と同様に、吸入空
気量のばらつきの発生を抑制することができ、気筒判別
の精度向上を図ることができる。
【0156】(実施の第8形態)次に、本発明の実施の
第8形態について図20ないし図22を参照しながら説
明する。図20は本発明の実施の第8形態に係るエンジ
ンの気筒判別装置を含む制御装置を示す全体構成図であ
り、本実施の形態は、本願発明の気筒判別装置を補助空
気量制御装置(EACV)を有するエンジンに適用した
ものである。
【0157】図20に示すように、エンジン51におい
ては、補助空気量制御装置(EACV)25が設けら
れ、このEACV25は、吸気管(図示せず)内のスロ
ットル弁をバイパスする補助空気通路(図示せず)内に
配置され、スロットル弁をバイパスしてエンジン51に
供給される補助空気量(二次空気量)を調整する電磁弁
からなる。EACV25はECU15に接続され、EC
U15はエンジン運転状態に応じてエンジン51に供給
される二次空気量をEACV25の開度を調整すること
により制御するEACV制御を行う。
【0158】上述した以外の構成は、上述した各実施の
形態のいずれかと同様であるので、その説明は省略す
る。また、本実施の形態においても、ECU15による
点火時期制御に含まれる気筒判別は、上述の各実施の形
態のいずれかで述べたと同様であり、その説明は省略す
る。
【0159】次に、気筒判別に伴うEACV制御につい
て図21及び図22を参照しながら説明する。図21は
始動時の気筒判別に伴うEACV制御の手順を示すフロ
ーチャート、図22は気筒判別後のEACV制御の手順
を示すフローチャートである。
【0160】まず、始動時の気筒判別に伴うEACV制
御について図21を参照しながら説明する。
【0161】本実施の形態では、始動時に、上述した各
実施の形態のいずれかで述べたと同様の手順で気筒判別
を行うが、この気筒判別に伴いEACV制御を行う。
【0162】図21において、まず、ステップ70で、
始動モードであるか否かの判定を行い、続くステップS
71で、判定の結果が始動モードであるか否かを判断す
る。
【0163】始動モードであると判断すると、ステップ
S72に進み、気筒判別に伴う制御を開始する。この制
御では、始動モードに対応するEACV25のデューテ
ィ(開度)を算出し、その算出されたEACV25のデ
ューティ(開度)を機関温度に応じて補正し、その補正
されたEACV25のデューティ(開度)を吸入空気量
が一定になるようにスロットル開度θTHに応じて補正
する。
【0164】EACV25のデューティ(開度)の算出
後、ステップS74に進み、その補正されたデューティ
(開度)になるようにEACV25を駆動し、本処理を
終了する。
【0165】これに対し、ステップS71で始動モード
でないと判断すると、ステップS73に進み、通常制御
を開始する。この通常制御では、エンジン運転状態に応
じてEACV25のデューティ(開度)を算出し、その
算出されたEACV25のデューティ(開度)を機関温
度に応じて補正する。
【0166】EACV25のデューティ(開度)の算出
後、上記ステップS74に進み、その補正されたデュー
ティ(開度)になるようにEACV25を駆動し、本処
理を終了する。
【0167】次に、エンジンが特定の運転状態(所定の
減速状態)にあるとき、上述した各実施の形態のいずれ
かで述べたと同様の手順で気筒判別を行うが、この手順
で気筒判別結果が得られなかったときに、気筒判別に伴
うEACV制御を行う。このEACV制御は、スロット
ル弁22を開度を制御して気筒内に吸気される空気量を
調整することによって、気筒内の吸気の性状を気筒判別
可能な性状にするための制御である。
【0168】このEACV制御では、図22に示すよう
に、ステップ80で、気筒判別を行い、続くステップS
81で、その気筒判別によって特定気筒(または各気筒
もしくは各気筒グループ)の圧縮上死点を判別すること
ができたか否かの判断を行う。
【0169】特定気筒の圧縮上死点の判別ができていな
いと判断すると、ステップS82に進み、気筒判別に伴
う制御を開始する。この制御では、気筒判別可能なEA
CV25のデューティ(開度)を算出し、その算出され
たEACV25のデューティ(開度)を機関温度に応じ
て補正し、その補正されたEACV25のデューティ
(開度)を吸入空気量が一定になるようにスロットル開
度θTHに応じて補正する。
【0170】EACV25のデューティ(開度)の算出
後、ステップS84に進み、その補正されたデューティ
(開度)になるようにEACV25を駆動し、本処理を
終了する。
【0171】これに対し、ステップS81で特定気筒の
圧縮上死点の判別ができたと判断すると、ステップS8
3に進み、通常制御を開始する。この通常制御では、エ
ンジン運転状態に応じてEACV25のデューティ(開
度)を算出し、その算出されたEACV25のデューテ
ィ(開度)を機関温度に応じて補正する。
【0172】EACV25のデューティ(開度)の算出
後、上記ステップS84に進み、その補正されたデュー
ティ(開度)になるようにEACV25を駆動し、本処
理を終了する。
【0173】このように、本実施の形態によれば、EA
CV25を有するエンジンにおいては、始動時に、気筒
判別に伴う制御へ移行し、その制御では、アクセル開度
に応じてエンジン51に供給される二次空気量をEAC
V25で調整するので、吸入空気量のばらつきの発生を
抑制することができ、気筒判別の精度向上を図ることが
できる。また、気筒判別が得られないときには、気筒判
別後の制御へ移行し、その制御では、エンジン運転状態
に応じてエンジン51に供給される二次空気量をEAC
V25で調整するので、始動時と同様に、吸入空気量の
ばらつきの発生を抑制することができ、気筒判別の精度
向上を図ることができる。
【0174】なお、上述した各実施の形態では、本発明
の気筒判別装置を内燃エンジンの点火時期制御に適用し
た例について説明したが、これに限らず、例えば、内燃
エンジンの燃料供給制御における燃料噴射タイミング制
御に適用してもよい。
【0175】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1記載の
内燃機関の気筒判別装置によれば、機関の所定回転角毎
に基準角信号を出力する基準角信号発生手段と、該基準
角信号の出力毎に特定の気筒に点火時期信号を出力する
点火時期信号発生手段と、点火時期信号の出力時におけ
る特定の気筒の点火電圧を検出する点火電圧検出手段
と、該検出された点火電圧に応じて気筒判別を行う気筒
判別手段とを備えるので、磁気、光、ホール、MREな
どの気筒判別センサを用いることなく、気筒判別を行う
ことができると共に、精度が高い気筒判別結果を得るこ
とができる、すなわち、低コストでかつ高精度で気筒判
別を行うことができる。
【0176】請求項7記載の内燃機関の気筒判別装置に
よれば、機関の所定回転角毎に基準角信号を出力する基
準角信号発生手段と、該基準角信号の出力毎に気筒のそ
れぞれに点火時期信号を出力する点火時期信号発生手段
と、点火時期信号の出力時における各気筒毎の点火電圧
を検出する点火電圧検出手段と、該検出された各点火電
圧に応じて気筒判別を行う気筒判別手段とを備えるの
で、磁気、光、ホール、MREなどの気筒判別センサを
用いることなく、気筒判別を行うことができると共に、
精度が高い気筒判別結果を出力することができる、すな
わち、低コストでかつ高精度で気筒判別を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係る内燃機関の気筒
判別装置を含む制御装置を示す全体構成図である。
【図2】ECU15内に構成された点火時期制御を行う
ための手段を示すブロック図である。
【図3】図1のエンジンにおける点火波形の特性を示す
波形図である。
【図4】気筒判別の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図5】クランクタイミングによる特定気筒(#1気
筒)の点火タイミングを示すタイミングチャートであ
る。
【図6】本発明の実施の第2形態に係る気筒判別の処理
手順を示すフローチャートである。
【図7】TDCタイミングによる特定気筒(#1気筒)
の点火タイミングを示すタイミングチャートである。
【図8】本発明の実施の第3形態に係るエンジンの気筒
判別装置を含む制御装置を示す全体構成図である。
【図9】本発明の実施の第4形態に係るエンジンの気筒
判別装置を含む制御装置を示す全体構成図である。
【図10】気筒判別の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図11】図10のステップS24における点火電圧値
Vobjnの比較処理を示すフローチャートである。
【図12】CRKタイミングによる各気筒の点火タイミ
ングを示すタイミングチャートである。
【図13】本発明の実施の第5形態に係る気筒判別の処
理手順を示すフローチャートである。
【図14】TDCタイミングによる各気筒の点火タイミ
ングを示すタイミングチャートである。
【図15】本発明の実施の第6形態に係るエンジンの気
筒判別装置を含む制御装置を示す全体構成図である。
【図16】ECUによる気筒判別の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図17】本発明の実施の第7形態に係るエンジンの気
筒判別装置を含む制御装置を示す全体構成図である。
【図18】始動時の気筒判別に伴うスロットル弁制御の
手順を示すフローチャートである。
【図19】気筒判別後のスロットル弁制御の手順を示す
フローチャートである。
【図20】本発明の実施の第8形態に係るエンジンの気
筒判別装置を含む制御装置を示す全体構成図である。
【図21】始動時の気筒判別に伴うEACV制御の手順
を示すフローチャートである。
【図22】気筒判別後のEACV制御の手順を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン 2,3,4,5 点火プラグ 6,30,42 点火装置(点火手段) 7,8,9,10,31,32 点火コイル 11,12,13,14,33,34 トランジスタ 15 ECU(気筒判別装置) 16 θTHセンサ 17 温度センサ 18 CRKセンサ 19 TDCセンサ 20,20a,20b,30a,30b,30c,30
d 電圧センサ 21 燃料噴射弁 22 アクチュエータ 23 スロットル弁 24 ACC(アクセル開度センサ) 25 EACV(補助空気量制御装置)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の気筒を有する内燃機関であって、
    各気筒毎に対して点火コイルを有する点火手段または各
    気筒グループ毎に対して点火コイルを有する点火手段の
    いずれか一方が設けられている内燃機関の気筒判別装置
    において、前記機関の所定回転角毎に基準角信号を出力
    する基準角信号発生手段と、該基準角信号の出力毎に特
    定の気筒に点火時期信号を出力する点火時期信号発生手
    段と、前記点火時期信号の出力時における前記特定の気
    筒の点火電圧を検出する点火電圧検出手段と、該検出さ
    れた点火電圧に応じて気筒判別を行う気筒判別手段とを
    備えることを特徴とする内燃機関の気筒判別装置。
  2. 【請求項2】 前記気筒判別手段は、前記機関の1サイ
    クル間に検出された各点火電圧値を相互に比較し、その
    比較結果に基づき気筒判別を行うことを特徴とする請求
    項1記載の内燃機関の気筒判別装置。
  3. 【請求項3】 前記気筒判別手段は、所定電圧値と前記
    検出された点火電圧値とを比較し、その比較結果に基づ
    き気筒判別を行うことを特徴とする請求項1記載の内燃
    機関の気筒判別装置。
  4. 【請求項4】 前記気筒判別手段は、前記機関が特定の
    運転状態にあるときに前記気筒判別を実行するようにし
    たことを特徴とする請求項1記載の内燃機関の気筒判別
    装置。
  5. 【請求項5】 前記点火電圧検出手段は、前記点火コイ
    ルの一次側の電圧を前記点火電圧として検出することを
    特徴とする請求項1記載の内燃機関の気筒判別装置。
  6. 【請求項6】 前記点火電圧検出手段は、前記点火コイ
    ルの二次側の電圧を前記点火電圧として検出することを
    特徴とする請求項1記載の内燃機関の気筒判別装置。
  7. 【請求項7】 複数の気筒を有する内燃機関であって、
    各気筒毎に点火コイルを有する点火手段または各気筒グ
    ループ毎に点火コイルを有する点火手段のいずれか一方
    が設けられている内燃機関の気筒判別装置において、前
    記機関の所定回転角毎に基準角信号を出力する基準角信
    号発生手段と、該基準角信号の出力毎に前記気筒のそれ
    ぞれに点火時期信号を出力する点火時期信号発生手段
    と、前記点火時期信号の出力時における前記各気筒毎の
    点火電圧を検出する点火電圧検出手段と、該検出された
    各点火電圧に応じて気筒判別を行う気筒判別手段とを備
    えることを特徴とする内燃機関の気筒判別装置。
  8. 【請求項8】 前記気筒判別手段は、前記機関の1サイ
    クル間に検出された各点火電圧値を相互に比較し、その
    比較結果に基づき気筒判別を行うことを特徴とする請求
    項7記載の内燃機関の気筒判別装置。
  9. 【請求項9】 前記気筒判別手段は、所定電圧値と前記
    検出された各点火電圧値とを比較し、その比較結果に基
    づき気筒判別を行うことを特徴とする請求項7記載の内
    燃機関の気筒判別装置。
  10. 【請求項10】 前記気筒判別手段は、前記機関が特定
    の運転状態にあるときに前記気筒判別を実行するように
    したことを特徴とする請求項7記載の内燃機関の気筒判
    別装置。
  11. 【請求項11】 前記点火電圧検出手段は、前記点火コ
    イルの一次側の電圧を前記点火電圧として検出すること
    を特徴とする請求項7記載の内燃機関の気筒判別装置。
  12. 【請求項12】 前記点火電圧検出手段は、前記点火コ
    イルの二次側の電圧を前記点火電圧として検出すること
    を特徴とする請求項7記載の内燃機関の気筒判別装置。
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