JP4881817B2 - 内燃機関制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関制御装置に関し、特に内燃機関の逆回転検出機能を有する内燃機関制御装置に関する。
内燃機関の手動操作による始動(クランキング)時において、クランク軸の回転速度が不足している場合、圧縮上死点前で点火を行うとクランク軸が逆回転してしまい、手動による始動操作デバイス(キックアーム等)に逆回転負荷がかかるという現象、いわゆる「ケッチン」が発生する場合がある。
従来、このようなケッチンを防止する技術として、(1)クランク角度位置検出タイミングセンサ(クランクセンサ)の出力電圧信号に応じて点火出力を行う点火装置において、クランクセンサの所定位相の出力電圧信号と、クランク軸と同期して回転する磁石式交流発電機の1相の所定位相の出力電圧との不一致を検出した場合に、点火出力停止を行うもの(下記特許文献1参照)、(2)磁石式交流発電機内に実装され、クランク軸の回転に同期して1回転あたり複数サイクルの交流電圧を出力する点火専用電源コイル(いわゆるエキサイタコイル)を有する点火装置において、エキサイタコイルの所定位相の出力電圧によって点火出力停止を行うもの(下記特許文献2参照)、等が知られている。
特許第2780257号公報 特許第3125587号公報
上記従来技術では、逆回転検出に用いられる磁石式交流発電機(エキサイタコイルを含む)が断線したり、他の多相発電機やバッテリ等の電源と短絡した場合などの故障発生時には、逆回転を検出することができず、ケッチン防止不能となる。また、このような故障発生時には、内燃機関が正回転しているか逆回転しているか判別できないため、内燃機関の始動不能や運転中であればエンストが発生する。従来では、逆回転検出に用いられる磁石式交流発電機の故障を検出する技術が提案されていなかったため、このような磁石式交流発電機に故障が発生した場合に、ケッチン防止不能や機関始動不能、または運転中であればエンストが発生してしまうという問題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、逆回転検出に用いられる磁石式交流発電機の故障を検出することの可能な内燃機関制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、内燃機関制御装置に係る第1の解決手段として、内燃機関に設けられたクランク角度検出手段からクランク軸が所定角度回転する毎に出力されるクランク信号に基づいて点火タイミングを把握し、当該点火タイミングに前記内燃機関を点火させるための点火制御を行う内燃機関制御装置であって、前記内燃機関のクランク軸と同期回転する磁石式交流発電機から出力される1相の交流電圧信号を入力とし、前記クランク信号の検出毎に前記交流電圧信号の極性を判定し、当該極性の判定結果を基に前記交流電圧信号の極性周期を把握し、前記極性周期が複数回連続してクランク軸の正回転時の極性周期と不一致となった場合に、前記磁石式交流発電機の故障と判定する制御手段を備える、ことを特徴とする。
また、内燃機関制御装置に係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記制御手段は、前記磁石式交流発電機の故障と判定した場合、前記点火タイミングより遅角した点火タイミングで前記内燃機関を点火させるための点火制御を行うことを特徴とする。
また、内燃機関制御装置に係る第3の解決手段として、上記第1または第2の解決手段において、前記制御手段は、前記交流電圧信号の極性周期が前記クランク軸の正回転時の極性周期と不一致となる初回目において、クランク軸の逆回転と判定し、前記点火タイミングにおける前記点火制御を停止することを特徴とする。
また、内燃機関制御装置に係る第4の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記クランク信号を基に前記クランク軸の回転数を算出する回転数算出手段を備え、前記制御手段は、前記磁石式交流発電機の故障と判定し、且つ前記クランク軸の回転数が所定値未満の場合に、前記点火タイミングより遅角した点火タイミングで前記内燃機関を点火させるための点火制御を行うことを特徴とする。
また、内燃機関制御装置に係る第5の解決手段として、上記第4の解決手段において、前記制御手段は、前記交流電圧信号の極性周期がクランクの正回転時の極性周期と不一致となる初回目において、クランク軸の逆回転と判定し、前記クランク軸の回転数が所定値未満の場合に、前記点火タイミングでの前記点火制御を停止することを特徴とする。
また、内燃機関制御装置に係る第6の解決手段として、上記第1〜第5のいずれかの解決手段において、前記制御手段は、前記磁石式交流発電機の故障と判定した場合、外部に設けられた報知手段に対して、前記故障の発生を報知させるための制御を行うことを特徴とする。
また、内燃機関制御装置に係る第7の解決手段として、上記第1〜第6のいずれかの解決手段において、基準電圧信号を発生する基準電圧源と、前記交流電圧信号と前記基準電圧信号とを入力とし、前記交流電圧信号と前記基準電圧信号との電圧値の大小を比較して比較結果を示す比較結果信号を出力する比較手段と、前記クランク信号を入力とし、当該クランク信号を前記所定角度の回転に要した時間を周期とする方形波のパルス信号に波形整形して出力する波形整形手段と、を備え、前記制御手段は、前記パルス信号の検出毎に、前記比較結果信号に基づいて前記交流電圧信号の極性を判定する、ことを特徴とする。
クランク軸と同期回転する磁石式交流発電機から出力される1相の交流電圧信号の極性周期が複数回連続して、クランク軸の正回転時の極性周期と不一致となった場合、前記磁石式交流発電機に故障が発生したと推定される。よって、本発明によれば、逆回転検出に用いられる磁石式交流発電機の故障を検出することが可能である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態における内燃機関制御装置(以下、ECUと称する)を備えるエンジン制御システムの概略構成図である。この図1に示すように、本実施形態におけるエンジン制御システムは、エンジン1、電源供給部2、燃料供給部3、ECU(Engine Control Unit)4から概略構成されている。
エンジン(内燃機関)1は、4サイクル単気筒エンジンであり、シリンダ10、ピストン11、コンロッド12、クランクシャフト13、吸気バルブ14、排気バルブ15、点火プラグ16、点火コイル17、吸気管18、排気管19、エアクリーナ20、スロットルバルブ21、インジェクタ22、吸気圧センサ23、吸気温センサ24、スロットル開度センサ25、冷却水温センサ26、クランク角度センサ27から概略構成されている。
シリンダ10は、内部に設けられたピストン11を、吸気、圧縮、燃焼(膨張)、排気の4行程を繰り返すことによって往復運動させるための中空の円筒形状部材であり、空気と燃料との混合気を燃焼室10bに供給するための流路である吸気ポート10a、上記混合気を留め、圧縮行程において圧縮された混合気を燃焼行程において燃焼させるための空間である燃焼室10b、排気行程において燃焼室10bから排気ガスを外部に排出するための流路である排気ポート10cが設けられている。また、このシリンダ10の外壁には、冷却水を循環させるための冷却水路10dが設けられている。
ピストン11には、ピストン11の往復運動を回転運動に変換するためのクランクシャフト13がコンロッド12を介して連結されている。クランクシャフト13は、ピストン11の往復方向と直交する方向に延在しており、不図示のフライホイール、ミッションギア、後述する電源供給部2におけるロータ30aと連結されている。
吸気バルブ14は、吸気ポート10aにおける燃焼室10b側の開口部を開閉するための弁部材であり、不図示のカムシャフトと連結されており、当該カムシャフトによって各行程に応じて開閉駆動される。排気バルブ15は、排気ポート10cにおける燃焼室10b側の開口部を開閉するための弁部材であり、不図示のカムシャフトと連結されており、当該カムシャフトによって各行程に応じて開閉駆動される。
点火プラグ16は、電極を燃焼室10b側に向けて燃焼室10bの最上部に設けられており、点火コイル17から供給される高電圧の点火用電圧信号によって電極間に火花を発生する。点火コイル17は、1次巻線と2次巻線からなるトランスであり、ECU4から1次巻線に供給される点火用電圧信号を昇圧して2次巻線から点火プラグ16に供給する。
吸気管18は、空気供給用の配管であり、内部の吸気流路18aが吸気ポート10aと連通するようにシリンダ10に連結されている。排気管19は、排気ガス排出用の配管であり、内部の排気流路19aが排気ポート10cと連通するようにシリンダ10に連結されている。エアクリーナ20は、吸気管18の上流側に設けられており、外部から取り込まれる空気を清浄化して吸気流路18aに送り込む。スロットルバルブ21は、吸気流路18aの内部に設けられており、不図示のスロットル(もしくはアクセル)によって回動する。つまり、スロットルバルブ21の回動によって吸気流路18aの断面積が変化し、吸気量が変化する。インジェクタ22は、噴射口を吸気ポート10a側に向けて吸気管18に設けられており、燃料供給部3から供給される燃料を、ECU4から供給されるインジェクタ駆動信号に応じて噴射口から噴射する。
吸気圧センサ23は、例えばピエゾ抵抗効果を利用した半導体圧力センサであり、スロットルバルブ21の下流側において感度面を吸気流路18aに向けて吸気管18に設けられており、吸気管18内の吸気圧に応じた吸気圧信号をECU4に出力する。吸気温センサ24は、スロットルバルブ21の上流側において感部を吸気流路18aに向けて吸気管18に設けられており、吸気管18内の吸気温度に応じた吸気温信号をECU4に出力する。スロットル開度センサ25は、スロットルバルブ21の開度に応じたスロットル開度信号をECU4に出力する。冷却水温センサ26は、シリンダ10の冷却水路10dに感部を向けて設けられており、冷却水路10dを流れる冷却水の温度に応じた冷却水温信号をECU4に出力する。クランク角度センサ(クランク角度検出手段)27は、クランクシャフト13の回転に同期して、クランクシャフト13が所定角度回転する毎にクランク信号を出力する。なお、このクランク角度センサ27の詳細については後述する。
電源供給部2は、発電機30、レギュレートレクチファイヤ32、バッテリ33から構成されている。発電機30は、磁石式交流発電機であり、エンジン1のクランクシャフト13と連結されて同期回転するロータ30aと、当該ロータ30aの内周側に取り付けられた永久磁石30bと、発電出力を得るための3相のステータコイル30c、30d、30eと、逆回転検出用コイル30fを備えている。つまり、発電機30において、固定されたステータコイル30c、30d、30e及び逆回転検出用コイル30fに対して、ロータ30a(つまり永久磁石30b)が回転することにより、ステータコイル30c、30d、30eから電磁誘導によって3相交流電圧信号が発生し、逆回転検出用コイル30fから1相の交流電圧信号が発生する。ステータコイル30c、30d、30eから発生する3相交流電圧信号は、レギュレートレクチファイヤ32に出力され、逆回転検出用コイル30fから発生する交流電圧信号は、ECU4に出力される。
図2に示すように、ロータ30aの外周には、複数の突起が回転方向に対して、各突起の後端が等角度間隔(例えば20°間隔)になるように設けられている。また、上死点TDCに対応する位置から回転方向に前の位置、例えばBTDC10°すなわち上死点前10°の位置を、クランク角基準位置とし、このクランク角基準位置に突起の後端が位置する突起は、他の突起より回転方向に長い(例えば2倍)突起(クランク角基準突起30a)が設けられている。以下では、クランク角基準突起30a以外の突起を補助突起30aと称する。
さらに、このクランク角基準突起30aの回転方向に対して後方に設けられている補助突起30aの後端の位置、つまり上死点TDCに対応する位置から回転方向に10°後方の位置、例えばATDC10°すなわち上死点後方10°の位置を、故障検出時の点火タイミングに対応する故障時クランク角基準位置とする。ここで、故障検出時とは、上記逆回転検出用コイル30fに短絡や断線などの故障が発生したことを検出した場合を指す。
また、ロータ30aの内周側には、60°毎にN極及びS極が1セットずつ配置されるように、永久磁石30bが取り付けられている。逆回転検出用コイル30fは、クランク角基準位置に設けられており、その一端はグランドラインと接続され、他端はECU4(詳細にはコンパレータ回路53の反転入力端子)と接続されている。つまり、逆回転検出用コイル30fからは、ロータ30a(クランクシャフト13)が60°回転するのに要する時間を1周期とする交流電圧信号が発生する。
上述したクランク角度センサ27は、例えば電磁式ピックアップセンサであり、図2に示すように、ロータ30aの外周近傍に設けられ、クランク角基準突起30a及び補助突起30aがクランク角度センサ27近傍を通過する毎に極性の異なる1対のパルス状の信号をECU4に出力する。より詳細には、クランク角度センサ27は、回転方向に対して各突起の前端が通過した場合、負極性の振幅を有するパルス状の信号を出力し、回転方向に対して各突起の後端が通過した場合、正極性の振幅を有するパルス状の信号を出力する。
図1に戻って説明すると、レギュレートレクチファイヤ32は、整流回路32a及び出力電圧調整回路32bから構成されている。整流回路32aは、各ステータコイル30c、30d、30eから入力される3相交流電圧を整流するための、3相ブリッジ接続された6個の整流素子から構成されており、上記3相交流電圧を直流電圧に整流して出力電圧調整回路32bに出力する。出力電圧調整回路32bは、上記整流回路32aから入力される直流電圧を調整して電源電圧を生成し、当該電源電圧をバッテリ33及びECU4に供給する。バッテリ33は、出力電圧調整回路32bから供給される電源電圧によって充電されると共に、始動時など発電機30から電力供給がされない場合は、電源電圧をECU4に供給する。
燃料供給部3は、燃料タンク40及び燃料ポンプ41から構成されている。燃料タンク40は、例えばガソリン等の燃料を溜めておくための容器である。燃料ポンプ41は、燃料タンク40内に設けられており、ECU4から入力されるポンプ駆動信号に応じて、燃料タンク40内の燃料を汲み出してインジェクタ22に供給する。
ECU4は、図3に示すように、波形整形回路50、回転数カウンタ51、基準電圧源52、コンパレータ回路53、A/D変換器54、CPU(Central Processing Unit)55、点火回路56、インジェクタ駆動回路57、ポンプ駆動回路58、ROM(Read Only Memory)59、RAM(Random Access Memory)60、タイマ61から構成されている。このような構成のECU4は、電源供給部2から供給される電源電圧によって駆動するものであり、ECU4のVIG端子はバッテリ33の正極端子と接続され、GND端子はバッテリ33の負極端子及びグランドラインと接続されている。
波形整形回路(波形整形手段)50は、クランク角度センサ27から入力されるパルス状のクランク信号を、方形波のパルス信号(例えば負極性のクランク信号をハイレベルとし、正極性及びグランドレベルのクランク信号をローレベルとする)に波形整形し、回転数カウンタ51及びCPU55に出力する。つまり、この方形波のパルス信号は、クランクシャフト13が20°回転する際に要した時間を周期とする方形波のパルス信号である。回転数カウンタ(回転数算出手段)51は、上記波形整形回路50から出力される方形波のパルス信号に基づいてエンジン回転数を算出し、当該エンジン回転数を示す回転数信号をCPU55に出力する。
基準電圧源52は、負極性の直流電圧である基準電圧信号を発生し、当該基準電圧信号をコンパレータ回路53の非反転入力端子に出力する。コンパレータ回路(比較手段)53は、逆回転検出用コイル30fから出力される交流電圧信号を反転入力端子の入力とし、基準電圧源52から出力される基準電圧信号を非反転入力端子の入力とするオペアンプから構成されており、上記交流電圧信号と基準電圧信号との電圧値の大小を比較して比較結果を示す比較結果信号をCPU55に出力する。具体的には、コンパレータ回路53は、交流電圧信号の電圧値が基準電圧信号の電圧値より大きい場合、ハイレベルの比較結果信号を出力し、交流電圧信号の電圧値が基準電圧信号の電圧値より小さい場合、ローレベルの比較結果信号を出力する。
A/D変換器54は、吸気圧センサ23から出力される吸気圧センサ出力、吸気温センサ24から出力される吸気温センサ出力、スロットル開度センサ25から出力されるスロットル開度センサ出力及び冷却水温センサ26から出力される冷却水温センサ出力を、デジタル信号に変換してCPU55に出力する。
CPU(制御手段)55は、ROM59に記憶されているエンジン制御プログラムを実行し、クランク信号、回転数カウンタ51から入力される回転数信号、コンパレータ回路53から入力される比較結果信号、A/D変換器52で変換された吸気圧値、スロットル開度値及び冷却水温値に基づいて、エンジン1の燃料噴射、点火、燃料供給に関する制御を行う。具体的には、CPU55は、点火タイミングに点火プラグ16をスパークさせるための点火制御信号を点火回路56に出力し、燃料噴射タイミングにインジェクタ22から所定量の燃料を噴射させるための燃料噴射制御信号をインジェクタ駆動回路57に出力し、また、インジェクタ22に燃料を供給するための燃料供給制御信号をポンプ駆動回路58に出力する。
点火回路56は、VIG電圧、つまり電源供給部2から供給される電源電圧を蓄積するコンデンサ(図示せず)を備え、上記CPU55から入力される点火制御信号に応じて、コンデンサに蓄積された電荷を点火用電圧信号として点火コイル17の1次巻線に放電する。インジェクタ駆動回路57は、上記CPU55から入力される燃料噴射制御信号に応じて、インジェクタ22から所定量の燃料を噴射させるためのインジェクタ駆動信号を生成し、当該インジェクタ駆動信号をインジェクタ22に出力する。ポンプ駆動回路58は、上記CPU55から入力される燃料供給制御信号に応じて、燃料ポンプ41からインジェクタ22に燃料を供給するためのポンプ駆動信号を生成し、当該ポンプ駆動信号を燃料ポンプ41に出力する。
ROM59は、上記CPU55によって実行されるエンジン制御プログラムや各種データを予め記憶している不揮発性メモリである。RAM60は、上記CPU55がエンジン制御プログラムを実行して各種動作を行う際に、データの一時保存先に用いられるワーキングメモリである。タイマ61は、CPU55による制御の下、所定のタイマ(計時)動作を行う。
次に、上記のように構成された本実施形態のECU4(内燃機関制御装置)を備えるエンジン制御システムにおいて、エンジン1の運転中におけるECU4(特にCPU55)の逆回転防止処理について説明する。
図4は、クランク角度センサ27の出力であるクランク信号と、波形整形回路50から出力される波形整形後のクランク信号と、逆回転検出用コイル30fから出力される交流電圧信号及び基準電圧源52から出力される基準電圧信号と、コンパレータ回路53から出力される比較結果信号と、交流電圧信号の極性判定結果との対応関係を示すタイミングチャートである。
図4に示すように、エンジン1の運転中において、クランクシャフト13の回転に同期してロータ30aも回転し、クランク角度センサ27は、回転方向に対して各突起の前端が通過した場合に、負極性の振幅を有するパルス状のクランク信号を出力し、各突起の後端が通過した場合に、正極性の振幅を有するパルス状のクランク信号を出力する。また、波形整形回路50は、負極性のクランク信号をハイレベルとし、正極性及びグランドレベルのクランク信号をローレベルとなるように波形整形したクランク信号(方形波のパルス信号)を出力する。つまり、波形整形後のクランク信号の立下がりエッジ間の時間は、クランクシャフト13が20°回転するのに要した時間に相当する。また、逆回転検出用コイル30fからは、ロータ30a(クランクシャフト13)が60°回転するのに要する時間を1周期とする交流電圧信号が出力され、コンパレータ回路53からは、交流電圧信号の電圧値が基準電圧信号の電圧値より大きい場合(つまり交流電圧信号が正極性の場合)にハイレベルの比較結果信号が出力され、交流電圧信号の電圧値が基準電圧信号の電圧値より小さい場合(つまり交流電圧信号が負極性の場合)にローレベルの比較結果信号が出力される。
エンジン1の運転中において、CPU55は、上記のような波形整形後のクランク信号及び比較結果信号に基づいて、逆回転防止処理を行う。図5は、逆回転防止処理に関するCPU55の動作フローチャートである。図5に示すように、まず、CPU55は、波形整形後のクランク信号が入力されたか(立下りエッジが検出されたか)否かを判定し(ステップS1)、波形整形後のクランク信号が入力された場合(「Yes」)、回転数カウンタ51から回転数信号を読み込んでエンジン回転数を把握する(ステップS2)。そして、CPU55は、A/D変換器54からデジタルスロットル開度信号を読み込み(ステップS3)、当該デジタルスロットル開度信号に基づいて、スロットルバルブ21のスロットル開度を算出する(ステップS4)。
そして、CPU55は、波形整形後のクランク信号の立下がりエッジに同期して、比較結果信号を読み込み、今回の交流電圧信号の極性(以下、今回コイル電圧極性と称する)を判定する(ステップS5)。つまり、CPU55は、比較結果信号がハイレベルの場合、今回コイル電圧極性が正極性と判定し、ローレベルの場合、負極性と判定する。そして、CPU55は、今回コイル電圧極性の判定結果に基づいて交流電圧信号の極性周期(以下、コイル電圧極性周期と称する)を更新する(ステップS6)。
以下、このステップS5及びS6の処理について具体的に説明する。図4に示すように、時刻t0、t1、t2に波形整形後のクランク信号の立下がりエッジが検出された場合を想定する。時刻t0において、CPU55は、波形整形後のクランク信号の立下がりエッジに同期して、比較結果信号を読み込み、今回コイル電圧極性を判定する。図4の例では、時刻t0において比較結果信号はハイレベルのため、極性判定結果は正極性となる。同様に、時刻t1では、比較結果信号はハイレベルのため、極性判定結果は正極性となる。一方、時刻t2では、比較結果信号はローレベルに遷移するため、極性判定結果は負極性となる。
つまり、逆回転検出用コイル30fに故障(短絡や断線等)が発生しておらず、正常にエンジン1が正回転している期間では、波形整形後のクランク信号が3回入力される毎、つまりクランクシャフト13(ロータ30a)が60°回転する毎に、「正極性」→「正極性」→「負極性」を1周期としたコイル電圧極性周期となる。CPU55は、ステップS6の処理において、波形整形後のクランク信号の立下がりエッジに同期して、今回コイル電圧極性の判定結果に基づいて、上記のようなコイル電圧極性周期を更新している。
図5に戻って説明すると、CPU55は、ステップS6の後、サブルーチンである逆回転・故障検出処理に移行する(ステップS7)。図6は、逆回転・故障検出処理の動作フローチャートである。図6に示すように、CPU55は、逆回転・故障検出処理に移行すると、まず、コイル電圧極性監視周期が到来したか、つまり波形整形後のクランク信号が3回入力されてクランクシャフト13が60°回転したか否かを判定する(ステップS20)。
このステップS20において、コイル電圧極性監視周期が到来していない場合、つまりクランクシャフト13が60°回転していない場合(「No」)、CPU55は、逆回転・故障検出処理を終了して、図5の逆回転防止処理におけるステップS8に移行する。一方、ステップS20において、コイル電圧極性監視周期が到来した場合、つまりクランクシャフト13が60°回転した場合(「Yes」)、CPU55は、コイル電圧極性周期が正回転時における周期と一致するか否かを判定する(ステップS21)。
このステップS21において、コイル電圧極性周期が正回転時における周期と一致する場合、つまり、上記のように、コイル電圧極性周期が「正極性」→「正極性」→「負極性」を1周期とする場合(「Yes」)、CPU55は、正回転及び逆回転検出用コイル30fの故障無しと判定し(ステップS22)、その後、逆回転・故障検出処理を終了して、図5の逆回転防止処理におけるステップS8に移行する。
一方、ステップS21において、コイル電圧極性周期が正回転時における周期と一致しない場合、つまり、上記のように、「正極性」→「正極性」→「負極性」とは異なるコイル電圧極性周期であった場合(「No」)、CPU55は、エンジン1が逆回転状態であると判定し(ステップS23)、前回のコイル電圧極性監視周期に逆回転検出済みか否かを判定する(ステップS24)。
このステップS24において、前回のコイル電圧極性監視周期に逆回転検出済みでなかった場合(「No」)、CPU55は、逆回転・故障検出処理を終了して、図5の逆回転防止処理におけるステップS8に移行する。一方、ステップS24において、前回のコイル電圧極性監視周期に逆回転検出済みであった場合(「Yes」)、CPU55は、逆回転検出用コイル30fに故障が発生したと判定し(ステップS25)、その後、逆回転・故障検出処理を終了して、図5の逆回転防止処理におけるステップS8に移行する。
以下、上記ステップS21、S23、S24、S25の処理について具体的に説明する。図4に示すように、時刻t3に、逆回転検出用コイル30fに短絡または断線などの故障が発生し、時刻t3以降、逆回転検出用コイル30fから出力される交流電圧信号がグランドレベル(0V)一定になった場合を想定する。つまり、時刻t3以降、比較結果信号はハイレベル一定となる。
このような状況において、時刻t6以前の時刻t4〜t5では、コイル電圧極性周期は、「正極性」→「正極性」となるが、時刻t6における波形整形後のクランク信号の立下がりエッジ検出時には、正常時には「負極性」となるところが「正極性」となり、コイル電圧極性周期が正回転時における周期と一致しないため、CPU55は、エンジン1が逆回転状態であると判定する。なお、この時点では、コイル電圧極性周期が正回転時における周期と一致しない理由が、逆回転に起因するものか、それとも逆回転検出用コイル30fの故障に起因するものかを判断することができないため、初回のコイル電圧極性周期の不一致が検出された場合は、逆回転が発生したものと判定する(ステップS21、S23の処理)。
そして、時刻t9以降、同様に、コイル電圧極性周期が正回転時における周期と一致しない場合、前回のコイル電圧極性監視周期(t4〜t6)において逆回転検出済みであるため、CPU55は、逆回転検出用コイル30fに故障が発生したと判定する(ステップS24、S25の処理)。このように、コイル電圧極性周期の不一致が複数回(本実施形態では2回)連続して発生すると、逆回転検出用コイル30fに短絡や断線等の故障が発生した可能性が高いので、この時点で、逆回転検出用コイル30fに故障が発生したと判定する。なお、本実施形態では、2回連続してコイル電圧極性周期の不一致が発生した場合に、逆回転検出用コイル30fに故障が発生したと判定したが、2回以上連続してコイル電圧極性周期の不一致が発生した場合に、逆回転検出用コイル30fに故障が発生したと判定しても良い。
以上が、逆回転・故障検出処理の説明であり、CPU55は、図5におけるステップS7において、上記のような逆回転・故障検出処理のサブルーチンを終了した後、サブルーチンである点火出力処理に移行する(ステップS8)。図7は、点火出力処理の動作フローチャートである。図7に示すように、CPU55は、点火出力処理に移行すると、まず、エンジン回転数が所定値(例えば2000rpm)以上か否かを判定する(ステップS30)。
このステップS30において、エンジン回転数が所定値未満であった場合(「No」)、エンジン1が逆回転してケッチンが発生する可能性があるため、CPU55は、逆回転・故障検出処理において、逆回転検出用コイル30fの故障発生を検出済みか否かを判定する(ステップS31)。このステップS31において、逆回転検出用コイル30fの故障発生を検出済みでない場合(「No」)、CPU55は、波形整形後のクランク信号を基に点火タイミングが到来したか(クランク角基準位置BTDCを検出したか)否かを判定する(ステップS32)。
図4に示すように、クランク角基準位置では、幅の大きいクランク角基準突起30aがクランク角度センサ27を通過するため、ハイレベル期間の長い方形波のパルス信号が発生する。このようなハイレベル期間の長い方形波のパルス信号の立下りエッジを検出した場合(図4では時刻t10)に、クランク角基準位置を検出した(点火タイミングが到来した)と判定することができる。CPU55は、逆回転防止処理の他、上記のように、波形整形後のクランク信号を基にクランク角基準位置の検出処理を並列的に行っている。
上記ステップS32において、点火タイミングが到来していない(クランク角基準位置を検出していない)場合(「No」)、CPU55は、点火出力処理を終了して、図5の逆回転防止処理におけるステップS1に移行する。一方、ステップS32において、点火タイミングが到来した(クランク角基準位置を検出した)場合(「Yes」)、CPU55は、逆回転・故障検出処理において、エンジン1の逆回転を検出済みか否かを判定する(ステップS33)。
このステップS33において、エンジン1の逆回転を検出済みでない場合、つまりエンジン1が正常に正回転している場合(「No」)、CPU55は、図4に示すように、点火プラグ16をスパークさせるための点火制御信号を点火回路56に出力する(ステップS34)。一方、ステップS33において、エンジン1の逆回転を検出済みの場合、つまりエンジン1が逆回転していると判定される場合(「Yes」)、CPU55は、点火出力禁止、つまり点火制御信号の出力を停止する(ステップS35)。このように、逆回転検出済みの場合は、点火出力を禁止することで、ケッチンの発生を防止することができる。なお、CPU55は、ステップS34及びS35の後、点火出力処理を終了して、図5の逆回転防止処理におけるステップS1に移行する。
また、ステップS31において、逆回転検出用コイル30fの故障発生を検出済みの場合(「Yes」)、CPU55は、故障検出時の点火タイミングに対応する故障時クランク角基準位置を検出したか否かを判定する(ステップS36)。具体的には、CPU55は、クランク角基準突起30aの後方に設けられた補助突起30aの後端がクランク角度センサ27を通過して、図4に示すように、時刻t11に波形整形後のクランク信号の立下がりエッジが検出された場合を、故障時クランク角基準位置として検出する。
上記ステップS36において、故障時クランク角基準位置を検出した場合(「Yes」)、CPU55は、ステップS34の処理に移行し、図4に示すように、点火プラグ16をスパークさせるための点火制御信号を点火回路56に出力する。一方、ステップS36において、故障時クランク角基準位置を検出しなかった場合(「No」)、CPU55は、点火出力処理を終了して、図5の逆回転防止処理におけるステップS1に移行する。
このように、逆回転検出用コイル30fの故障発生時では、逆回転検出時のように点火出力を停止するのではなく、通常の点火タイミング(クランク角基準位置)より遅角させた、故障検出時の点火タイミング(故障時クランク角基準位置)で点火出力を行うことにより、ケッチンの発生を防止すると共に、機関始動不能や運転中であればエンストの発生を防止することができる。
また、ステップS30において、エンジン回転数が所定値以上であった場合(「Yes」)、エンジン1はもはや逆回転する可能性はないため、CPU55は、通常の点火出力処理を行い(ステップS37)、その後、点火出力処理を終了して、図5の逆回転防止処理におけるステップS1に移行する。CPU55は、通常の点火出力処理として、エンジン回転数及びスロットル開度に応じて点火タイミングを算出し、この点火タイミングで点火プラグ16をスパークさせるための点火制御信号を点火回路56に出力する。
以上が、点火出力処理の説明であり、図5に戻って説明すると、ステップS1において、波形整形後のクランク信号が入力されない場合(「No」)、CPU55は、タイマ61を制御して、所定時間内に波形整形後のクランク信号の入力が無いか(エンストか)否かを判定する(ステップS9)。このステップS9において、CPU55は、所定時間内に波形整形後のクランク信号の入力が有った場合、つまりエンストではない場合(「No」)、ステップS1の処理に戻る一方、所定時間内に波形整形後のクランク信号の入力が無い場合、つまりエンストと判定される場合(「Yes」)、逆回転検出状態をリセットしてステップS1の処理に戻る(ステップS10)。
以上のように、本実施形態によれば、逆回転検出用の逆回転検出用コイル30fに短絡や断線などの故障が発生したことを検出することができ、機関運転中であれば点火出力を許可することが可能となり、エンストの発生を防止することができる。また、故障検出後に、機関始動可能とすることができる。さらに、故障検出後に、通常の点火タイミング(クランク角基準位置)より遅角させた、故障検出時の点火タイミングで点火出力を行うことにより、ケッチンを防止して機関始動可能とすることができる。
なお、故障検出した場合に、外部の計器板(いわゆるインパネ)に設けられたランプ等の報知手段を点灯制御して、ユーザに逆回転検出用コイル30fが故障したことを報知するような機能をCPU55に持たせても良い。従来では、故障発生時に運転停止や始動不能が発生しても、ユーザはその原因を知ることができなかったが、このように故障検出したことをユーザに報知する機能を備えることにより、トラブルシューティングが容易となる。
また、上記実施形態では、発電機30内に、逆回転検出専用の逆回転検出用コイル30fを設けたが、これに限らず、発電機30以外にクランクシャフト13と同期回転し、1相の交流電圧信号を出力する磁石式交流発電機を設けても良く、また、エキサイタコイルを逆回転検出用コイル30fとして使用しても良い。
本発明の一実施形態に係る内燃機関制御装置(ECU4)を備えたエンジンシステムの構成概略図である。 本発明の一実施形態に係る発電機30を構成するロータ30aの詳細説明図である。 本発明の一実施形態に係る内燃機関制御装置(ECU4)の構成ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る内燃機関制御装置(ECU4)の動作に関する第1説明図である。 本発明の一実施形態に係る内燃機関制御装置(ECU4)の動作に関する第2説明図である。 本発明の一実施形態に係る内燃機関制御装置(ECU4)の動作に関する第3説明図である。 本発明の一実施形態に係る内燃機関制御装置(ECU4)の動作に関する第4説明図である。
符号の説明
1…エンジン、2…電源供給部、3…燃料供給部、4…ECU(Engine Control Unit)、10…シリンダ、11…ピストン、12…コンロッド、13…クランクシャフト、14…吸気バルブ、15…排気バルブ、16…点火プラグ、17…点火コイル、18…吸気管、19…排気管、20…エアクリーナ、21…スロットルバルブ、22…インジェクタ、23…吸気圧センサ、24…吸気温センサ、25…スロットル開度センサ、26…冷却水温センサ、27…クランク角度センサ、30…発電機、32…レギュレートレクチファイヤ、33…バッテリ、40…燃料タンク、41…燃料ポンプ、50…波形整形回路、51…回転数カウンタ、52…基準電圧源、53…コンパレータ回路、54…A/D変換器、55…CPU(Central Processing Unit)、56…点火回路、57…インジェクタ駆動回路、58…ポンプ駆動回路、59…ROM(Read Only Memory)、60…RAM(Random Access Memory)、61…タイマ

Claims (7)

  1. 内燃機関に設けられたクランク角度検出手段からクランク軸が所定角度回転する毎に出力されるクランク信号に基づいて点火タイミングを把握し、当該点火タイミングに前記内燃機関を点火させるための点火制御を行う内燃機関制御装置であって、
    前記内燃機関のクランク軸と同期回転する磁石式交流発電機から出力される1相の交流電圧信号を入力とし、
    前記クランク信号の検出毎に前記交流電圧信号の極性を判定し、当該極性の判定結果を基に前記交流電圧信号の極性周期を把握し、前記交流電圧信号の極性周期が前記クランク軸の正回転時の極性周期と不一致となる初回目において、クランク軸の逆回転と判定し、前記極性周期が複数回連続してクランク軸の正回転時の極性周期と不一致となった場合に、前記磁石式交流発電機の故障と判定する制御手段を備える、
    ことを特徴とする内燃機関制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記磁石式交流発電機の故障と判定した場合、前記クランク軸の逆回転判定結果に拘らず、前記点火タイミングより遅角した点火タイミングで前記内燃機関を点火させるための点火制御を行うことを特徴とする請求項1記載の内燃機関制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記磁石式交流発電機の故障と判定しなかった場合、前記クランク軸の逆回転と判定していれば、前記点火タイミングにおける前記点火制御を停止することを特徴とする請求項2記載の内燃機関制御装置。
  4. 前記クランク信号を基に前記クランク軸の回転数を算出する回転数算出手段を備え、
    前記制御手段は、前記クランク軸の回転数が所定値未満で且つ前記磁石式交流発電機の故障と判定した場合、前記クランク軸の逆回転判定結果に拘らず、前記点火タイミングより遅角した点火タイミングで前記内燃機関を点火させるための点火制御を行うことを特徴とする請求項1記載の内燃機関制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記クランク軸の回転数が所定値未満で且つ前記磁石式交流発電機の故障と判定しなかった場合、前記クランク軸の逆回転と判定していれば、前記点火タイミングでの前記点火制御を停止することを特徴とする請求項4記載の内燃機関制御装置。
  6. 前記制御手段は、前記磁石式交流発電機の故障と判定した場合、外部に設けられた報知手段に対して、前記故障の発生を報知させるための制御を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の内燃機関制御装置。
  7. 基準電圧信号を発生する基準電圧源と、
    前記交流電圧信号と前記基準電圧信号とを入力とし、前記交流電圧信号と前記基準電圧信号との電圧値の大小を比較して比較結果を示す比較結果信号を出力する比較手段と、
    前記クランク信号を入力とし、当該クランク信号を前記所定角度の回転に要した時間を周期とする方形波のパルス信号に波形整形して出力する波形整形手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記パルス信号の検出毎に、前記比較結果信号に基づいて前記交流電圧信号の極性を判定する、
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の内燃機関制御装置。
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