JPH09279048A - 室温硬化性2液混合型組成物 - Google Patents

室温硬化性2液混合型組成物

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JPH09279048A
JPH09279048A JP9108596A JP9108596A JPH09279048A JP H09279048 A JPH09279048 A JP H09279048A JP 9108596 A JP9108596 A JP 9108596A JP 9108596 A JP9108596 A JP 9108596A JP H09279048 A JPH09279048 A JP H09279048A
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epoxy resin
weight
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compound
modified silicone
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JP9108596A
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Masaya Kobayashi
正也 小林
Takahiro Futamura
高博 二村
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクリル塗装面に対し十分な接着力を発揮す
る接着剤組成物を提供する。 【解決手段】 2個以上の反応性ケイ素基を有する変性
シリコーン化合物、及び、エポキシ樹脂の硬化剤を含む
A剤と、2個以上の官能基を有するエポキシ樹脂、シラ
ノール縮合触媒、及び、構造式(I)の化合物を含むB
剤とからなる室温硬化性2液混合型組成物である。各構
成成分の配合割合は、上記変性シリコーン化合物100
重量部に対し、エポキシ樹脂硬化剤1.8〜70重量
部、エポキシ樹脂30〜70重量部、シラノール縮合触
媒0.5〜5重量部、[(構造式(I)中の構造式(I
I)の部分の含有比率)×(配合重量部数)]の値が
1.5〜15となる化合物(I)の配合重量部数であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接着剤、コーティ
ング剤等の種々の分野において広く使用することが出来
る室温硬化性2液混合型組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】接着剤やコーティング剤においては、特
に建築分野では弾性化の要求が強く、中でもタイル等の
構造材を貼り付ける場合、柔軟な硬化物を与える接着剤
が適している。柔軟な硬化物を与える組成物としては、
反応性ケイ素基を含有したゴム系有機重合体、エポキシ
樹脂、および、エポキシ樹脂と反応しうる官能基と反応
性ケイ素基とを含有するシリコーン化合物からなる接着
剤組成物が、特開昭61−268720に開示されてい
る。
【0003】このようなエポキシ樹脂と反応性ケイ素基
含有化合物との混合系接着剤組成物はタイルやコンクリ
ート、窯業系サイディング等の無機材料に対する接着性
が良好であり、また、耐候性に優れていることから外壁
タイル施工用接着剤として使用され始めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年、外壁タ
イル貼り用の下地材(基材)の種類は多様化しており、
接着面は必ずしも無機材料からなるものではなくなっ
た。たとえば、基材の耐水性や気密性を向上させるため
に表面にエポキシ系、シリコーン系、アクリル系等の塗
料が塗布され、中でもコストおよび性能の点からアクリ
ル系の塗料が塗布される場合が多くなっている。
【0005】エポキシ系およびシリコーン系の塗料であ
れば、特開昭61−268720に開示されているエポ
キシ樹脂/反応性ケイ素基含有化合物の混合系接着剤組
成エポキシ基/反応性ケイ素基含有化合物の混合系接着
剤組成物で充分な接着性を得ることが出来るが、アクリ
ル系の塗料に対しては必ずしも充分な接着性を得ること
が出来なかった。
【0006】本発明の目的は、上記の点に鑑み、外壁タ
イル貼り用の下地材等にアクリル系の塗料が塗布された
場合であっても、十分な接着力を発揮してアクリル塗装
面タイルを接着することができる接着剤組成物を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による組成物は上
記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果完成されたも
のであって、その第1のものは、1分子内に2個以上の
反応性ケイ素基を有する変性シリコーン化合物、およ
び、エポキシ樹脂の硬化剤を含むA剤と、1分子内に2
個以上の官能基を有するエポキシ樹脂、シラノール縮合
触媒、および、構造式(I)で表される化合物を含むB
剤とからなる2液混合型組成物であって、各構成成分の
配合割合が、上記変性シリコーン化合物100重量部に
対し、エポキシ樹脂の硬化剤1.8〜70重量部、エポ
キシ樹脂30〜70重量部、シラノール縮合触媒0.5
〜5重量部、および、構造式(I)の化合物について
は、計算式[(構造式(I)全体に対する構造式(II)
で表されるロジン骨格部分の含有比率)×(配合重量部
数)]で算出される数値が1.5〜15となる配合重量
部数である室温硬化性2液混合型組成物である。
【0008】
【化3】
【0009】
【化4】
【0010】また、本発明による第2の組成物は、1分
子内に2個以上の反応性ケイ素基を有する変性シリコー
ン化合物、メルカプトシラン化合物、および、エポキシ
樹脂の硬化剤を含むA剤と、1分子内に2個以上の官能
基を有するエポキシ樹脂、および、シラノール縮合触媒
を含むB剤とからなる2液混合型組成物であって、各構
成成分の配合割合が、上記変性シリコーン化合物100
重量部に対し、メルカプトシラン化合物1〜10重量
部、エポキシ樹脂の硬化剤1.8〜70重量部、エポキ
シ樹脂30〜70重量部、および、シラノール縮合触媒
0.5〜5重量部である室温硬化性2液混合型組成物で
ある。
【0011】本発明による第1および第2の室温硬化性
2液混合型組成物において、1分子内に2個以上の反応
性ケイ素基を有する変性シリコーン化合物としては、ポ
リプロピレンオキシドの両末端にそれぞれ反応性ケイ素
基を有する化合物が好適である。
【0012】本発明による組成物は、通常はこれに充填
材、アミノシラン化合物、溶剤、希釈剤等を添加して用
いられる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明組成物の各構成成分
について更に詳細に説明する。
【0014】本発明による第1の室温硬化性2液混合型
組成物において、A剤の構成成分の1つである変性シリ
コーン化合物は、上記の通り1分子内に2個以上の反応
性ケイ素基を有するシリコーン化合物である。この化合
物の骨格を形成するのに用いられるポリマー化合物とし
ては、たとえば、プロピレンオキシド、エチレンオキシ
ド、テトラヒドロフラン等の環状エーテルの重合で得ら
れるポリエーテル系;アジピン酸などの2塩基酸とグリ
コールとの縮合又はラクトン類の開環重合で得られるポ
リエーテル系;ポリブタジエン;ブタジエンとスチレ
ン、アクリロニトリル等との共重合体;エチルアクリレ
ート、ブチルアクリレート等のアクリル酸エステルをラ
ジカル重合して得られるポリアクリル酸エステル;前記
アクリル酸エステルと酢酸ビニル、アクリロニトリル等
との共重合体等が挙げられる。これらのうち、ポリエー
テル系化合物は、耐水性がよく安価であり、反応性ケイ
素基を分子末端に導入させやすく液状物として取り扱い
やすい、等の点から好ましい。ポリプロピレンオキシド
の両末端にそれぞれ反応性ケイ素基を有する化合物が特
に好ましい。
【0015】変性シリコーン化合物は本発明組成物によ
り得られる硬化物に柔軟性を与えるために配合されてい
るものであり、エポキシ樹脂と反応可能な官能基を有し
ていても構わない。
【0016】エポキシ樹脂と反応可能な官能基として
は、アミノ基、メルカプト基等が挙げられる。
【0017】また、反応性ケイ素基とは、加水分解性基
や水酸基が結合しているケイ素原子を含有し、シラノー
ル縮合反応により架橋可能な基をいう。加水分解性基の
例としてはハロゲン原子、アルコキシ基、アシルオキシ
基、アミノオキシ基、メルカプト基等の一般的な基が挙
げられるが、加水分解性がマイルドであり、取り扱いや
すいという点から、アルコキシ基が特に好ましい。反応
性ケイ素基の代表例としては、特開昭61−26872
0に開示されているようなメチルジメトキシシリル基が
挙げられる。
【0018】上記のような変性シリコーン化合物は、具
体的には鐘淵化学工業から商品名「SAT200」ある
いは「SAT030」として市販されている。
【0019】A剤のもう1つの構成成分であるエポキシ
樹脂の硬化剤の例としては、ポリエチレンテトラミン、
テトラエチレンペンタミン、ジエチルアミノプロピルア
ミン、N−アミノエチルピペラジン、イソホロンジアミ
ン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェ
ノール等が挙げられる。エポキシ樹脂の硬化剤として、
油化シエル社製の3級アミン「DMP−30」を用いる
こともできる。
【0020】エポキシ樹脂の硬化剤の配合割合は、変性
シリコーン化合物100重量部に対し1.8〜70重量
部、好ましくは3〜10重量部、さらに好ましくは、変
性シリコーン化合物100重量部に対し1.8〜70重
量部でかつエポキシ樹脂100重量部に対し6〜100
重量部である。該硬化剤の配合割合が1.8重量部未満
であると硬化剤としての充分な効果が得られないことが
あり、逆に70重量部を越えても効果の向上は認められ
ない上に、同硬化剤が可塑剤として働き凝集力の低下を
招く恐れがある。エポキシ樹脂の硬化剤として3級アミ
ンを用いる場合は、その好ましい配合割合は変性シリコ
ーン化合物100重量部に対し3〜10重量部である。
【0021】B剤の構成成分の1つであるエポキシ樹脂
としては、エピクロルヒドリン−ビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂、エピクロルヒドリン−ビスフェノールF型
エポキシ樹脂、水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂ま
たはウレタン変性エポキシ樹脂等を例示することができ
る。ただし、本発明組成物に使用できるエポキシ樹脂は
上記例示物に限定されず、一般に汎用されているエポキ
シ樹脂が使用可能である。エポキシ樹脂として油化シェ
ルエポキシ社製の市販品「エピコート828」を用いる
こともできる。
【0022】エポキシ樹脂の配合割合は、変性シリコー
ン化合物100重量部に対し30〜70重量部、好まし
くは40〜60重量部である。エポキシ樹脂の配合割合
が30重量部未満であると硬化物の補強効果が得られず
接着強度が低下する場合があり、逆に70重量部を越え
ると硬化物が堅く脆くなり伸び率および弾性を著しく悪
化させる恐れがある。
【0023】B剤のもう1つの構成成分であるシラノー
ル縮合触媒としては、ジブチル錫ジラウレート、ジブチ
ル錫ジオキシド、ジブチル錫フタレート、ジブチル錫ビ
スチオグリコール酸エステル塩、ジブチル酸ジクロライ
ド等の有機錫触媒が一般に用いられる。シラノール縮合
触媒として三共有機合成社製の市販品「DEDC」を用
いることもできる。
【0024】シラノール縮合触媒の配合割合は、変性シ
リコーン化合物100重量部に対し0.5〜5重量部、
好ましくは1〜3重量部である。シラノール縮合触媒の
配合割合が0.5重量部未満であると変性シリコーン化
合物の硬化速度を上げる効果が現われず、逆に5重量部
を超えて付与しても硬化速度の向上は認められない。
【0025】B剤の更にもう1つの構成成分である構造
式(I)の化合物として荒川化学社製の市販品「KE−
622」を用いることができる。
【0026】構造式(I)の化合物の配合割合について
は、計算式[(構造式(I)全体に対する構造式(II)
で表されるロジン骨格部分の含有比率)×(配合重量部
数)]で算出される数値が1.5〜15、好ましくは2
〜10となる配合重量部数である。
【0027】構造式(I)の化合物の配合重量部数が上
記計算式で1.5未満となるとアクリル塗装面等に対す
る接着性の改善効果が十分発現されないことがあり、逆
に15を超えると可塑化作用により硬化物の凝集力が低
下する恐れがある。
【0028】つぎに、本発明による第2の室温硬化性2
液混合型組成物について、説明をする。
【0029】本発明による第2の組成物のA剤を構成す
るメルカプトシラン化合物は、有機層と無機層を接合さ
せるカップリング剤として作用するものである。
【0030】メルカプトシラン化合物の代表例は、γ−
メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メル
カプトプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシ
プロピルトリメトキシシラン等であるが、上記以外のメ
ルカプトシランカップリング剤も使用可能であることは
言うまでもない。
【0031】メルカプトシラン化合物の配合割合は、変
性シリコーン化合物100重量部に対し1〜10重量
部、好ましくは2〜8重量部である。メルカプトシラン
化合物の配合割合が1重量部未満であると、アクリル塗
装面等に対する接着性の改善効果が得られず、逆に10
重量部を越えても接着性の改善効果は期待できない。
【0032】本発明による第2の組成物のその他の構成
成分は、第1の組成物の構成成分と同じであり、また、
その配合割合、好ましい配合割合、範囲外の不具合点に
ついても第1の組成物のものと同じである。
【0033】本発明による第1および第2の組成物の任
意付加的な構成成分の1つである充填材は、重質炭酸カ
ルシウム、コロイド軽質炭酸カルシウム、表面処理微粉
炭酸カルシウム、タルク、雲母粉末、珪砂、カーボンブ
ラック、酸化チタン等の通常接着剤に用いられているも
のであれば特に限定されるものではない。貯蔵安定性の
関係上、水分を多く含んだ充填材や水酸基を含有した充
填材は脱水処理や表面処理を必要とする場合がある。充
填材として日東粉化工業社製の市販品「NCC−4
5」、丸尾カルシウム社製の市販品「カルファインK−
200M」等を用いてもよい。充填材は通常はA剤およ
びB剤共に添加される。
【0034】本発明第1および第2の組成物のもう1つ
の任意付加的な構成成分であるアミノシラン化合物とし
ては、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β
−(アミノエチル)−γ−アミプロピルトリメトキシシ
ラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピル
メチルジメトキシシラン等が例示される。市販品として
東芝シリコーン社製のシランカップリング剤「TSL8
331」を用いてもよい。アミノシラン化合物は通常は
A剤に添加される。
【0035】アミノシラン化合物の配合割合は、変性シ
リコーン化合物100重量部に対し好ましくは0.5〜
5重量部である。この範囲のアミノシラン化合物の配合
によって、タイル、コンクリート、金属等に対する接着
性の向上および接着剤の凝集向上の効果が得られる。
【0036】本発明組成物には必要に応じて溶剤が加え
られる。使用される溶剤は特に限定されず、代表例とし
てトルエン、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、プ
ロピルセロソルブ、メチルエチルケトン、エチルアルコ
ール、アセトン等が挙げられる。
【0037】本発明組成物には必要に応じて希釈剤が加
えられる。使用される希釈剤の例としては、ジオクチル
フタレート、ジイソデシルフタレート、塩素化パラフィ
ン等の可塑剤や、エチルセルロゾルブのようなモノグリ
シジルエーテル等の通常エポキシ樹脂の希釈剤として用
いられている反応性希釈剤が挙げられる。
【0038】
【実施例】実施例1 ポリプロピレンオキシドの両末端に1〜3個のメトキシ
基を有するシリル基がそれぞれ結合した変性シリコーン
樹脂として、鐘淵化学工業社製「サイリルSAT03
0」を用い、エポキシ樹脂の硬化剤として油化シエル社
製の3級アミン「DMP−30」を用い、アミノシラン
化合物として東芝シリコーン社製のシランカップリング
剤「TSL8331」を用い、充填材として丸尾カルシ
ウム社製「カルファインK−200M」を用い、表1に
示す配合割合にてA剤を調製した。
【0039】一方、エポキシ樹脂として油化シェルエポ
キシ社製「エピコート828」を用い、シラノール縮合
触媒として三共有機合成社製「DEDC」を用い、構造
式(I)の化合物については、計算式[(構造式(I)
全体に対する構造式(II)で表されるロジン骨格部分の
含有比率)×(配合重量部数)]=約0.51×3=約
1.53、数平均分子量約890である荒川化学社製
「KE−622」を用い、充填材として日東粉化工業社
製「NCC−45」と丸尾カルシウム社製「カルファイ
ンK−200M」を用い、希釈剤としてエチルセルロゾ
ルブを用い、表1に示す配合割合にてB剤を調製した。
【0040】こうしてA剤とB剤からなる室温硬化性2
液混合型接着剤を調製した。
【0041】実施例2〜3および比較例1〜3 A剤およびB剤の構成成分の配合割合を表1に示す値に
変えた点を除いて、実施例1と同様にして接着剤を調製
した。
【0042】実施例4 ポリプロピレンオキシドの両末端に1〜3個のメトキシ
基を有するシリル基がそれぞれ結合した変性シリコーン
樹脂として、鐘淵化学工業社製「サイリルSAT03
0」を用い、メルカプトシラン化合物としては日本ユニ
カー社製メルカプトシランカップリング剤「A−18
9」を用い、エポキシ樹脂の硬化剤として油化シエル社
製の3級アミン「DMP−30」を用い、アミノシラン
化合物として東芝シリコーン社製のシランカップリング
剤「TSL8331」を用い、充填材として丸尾カルシ
ウム社製「カルファインK−200M」を用い、表2に
示す配合割合にてA剤を調製した。
【0043】一方、エポキシ樹脂として油化シェルエポ
キシ社製「エピコート828」を用い、シラノール縮合
触媒として三共有機合成社製「DEDC」を用い、充填
材として日東粉化工業社製「NCC−45」と丸尾カル
シウム社製「カルファインK−200M」を用い、希釈
剤としてエチルセルロゾルブを用い、表2に示す配合割
合にてB剤を調製した。
【0044】こうしてA剤とB剤からなる室温硬化性2
液混合型接着剤を調製した。
【0045】実施例5〜6および比較例4〜6 A剤およびB剤の構成成分の配合割合を表2に示す値に
変えた点を除いて、実施例4と同様にして接着剤を調製
した。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】性能試験 a.試験片の作製 基材として積水化学工業社製木質セメント板「シランセ
ライト」の表面に藤倉化成社製の弾性アクレル塗料を塗
布したものを用い、A剤とB剤を等重量比で混合し、得
られた調合液接着剤を櫛目状に700g/m2 塗布し、
塗布面に50mm×50mmの磁器タイルを貼り合わ
せ、温度20℃、湿度60%RHの雰囲気中で7日間養
生し、試験片を作製した。
【0049】b.評価項目 ・常態接着強度:上記試験片を温度20℃の雰囲気中で
島津製作所製「オートグラフ」を用いて接着面に対して
垂直の方向に引っ張り速度5mm×minで引っ張り、
そのときの破断強度および破壊常態を観察した。
【0050】・耐水接着強度:上記試験片を温度40℃
の温水中に1000時間浸漬した後、直ちに上記常態接
着強度と同じ操作を行って接着強度を評価した。
【0051】・耐熱接着強度:上記試験片を温度80℃
の雰囲気中に500時間放置した後、温度20℃の雰囲
気中で24時間放置し、その後、上記常態接着強度と同
じ操作を行って接着強度を評価した。
【0052】・伸び率:表1および表2の接着剤硬化物
をJIS K 6301の方法に準じてダンベル1号型
で伸びを評価した。
【0053】上記各項目の試験結果を表3および表4に
まとめて示す。
【0054】
【表3】
【0055】
【表4】
【0056】上記表から明らかなように、実施例の接着
剤を用いた場合、いずれの試験項目においても良好な接
着強度が発揮された。
【0057】
【発明の効果】以上のように、本発明による室温硬化型
2液性組成物は、ゴム状の柔軟性を有しており、タイ
ル、コンクリート、窯業系サイディング、アクリル塗装
面等に対して良好な接着性を発揮するものであり、外壁
タイル等の施工に特に有効である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C08L 101/10 63:00 71:02)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1分子内に2個以上の反応性ケイ素基を
    有する変性シリコーン化合物、および、エポキシ樹脂の
    硬化剤を含むA剤と、1分子内に2個以上の官能基を有
    するエポキシ樹脂、シラノール縮合触媒、および、構造
    式(I)で表される化合物を含むB剤とからなる2液混
    合型組成物であって、各構成成分の配合割合が、上記変
    性シリコーン化合物100重量部に対し、エポキシ樹脂
    の硬化剤1.8〜70重量部、エポキシ樹脂30〜70
    重量部、シラノール縮合触媒0.5〜5重量部、およ
    び、構造式(I)の化合物については、計算式[(構造
    式(I)全体に対する構造式(II)で表されるロジン骨
    格部分の含有比率)×(配合重量部数)]で算出される
    数値が1.5〜15となる配合重量部数である室温硬化
    性2液混合型組成物。 【化1】 【化2】
  2. 【請求項2】 1分子内に2個以上の反応性ケイ素基を
    有する変性シリコーン化合物、メルカプトシラン化合
    物、および、エポキシ樹脂の硬化剤を含むA剤と、1分
    子内に2個以上の官能基を有するエポキシ樹脂、およ
    び、シラノール縮合触媒を含むB剤とからなる2液混合
    型組成物であって、各構成成分の配合割合が、上記変性
    シリコーン化合物100重量部に対し、メルカプトシラ
    ン化合物1〜10重量部、エポキシ樹脂の硬化剤1.8
    〜70重量部、エポキシ樹脂30〜70重量部、およ
    び、シラノール縮合触媒0.5〜5重量部である室温硬
    化性2液混合型組成物。
  3. 【請求項3】 1分子内に2個以上の反応性ケイ素基を
    有する変性シリコーン化合物が、ポリプロピレンオキシ
    ドの両末端にそれぞれ反応性ケイ素基を有する化合物で
    ある請求項1または2記載の組成物。
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JP2000169822A (ja) * 1998-12-09 2000-06-20 Yokohama Rubber Co Ltd:The 接着剤組成物
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