JPH09278499A - 水酸化カルシウムの製造法 - Google Patents

水酸化カルシウムの製造法

Info

Publication number
JPH09278499A
JPH09278499A JP9420996A JP9420996A JPH09278499A JP H09278499 A JPH09278499 A JP H09278499A JP 9420996 A JP9420996 A JP 9420996A JP 9420996 A JP9420996 A JP 9420996A JP H09278499 A JPH09278499 A JP H09278499A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
calcium hydroxide
water
added
calcium oxide
digestion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9420996A
Other languages
English (en)
Inventor
Fukumi Arai
福巳 新井
Masaru Tamori
勝 田森
Hidekazu Miyagawa
秀和 宮川
Jiro Ikenaga
治郎 池永
Takanori Matsuo
隆憲 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RYOKO SEKKAI KOGYO KK
Original Assignee
RYOKO SEKKAI KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by RYOKO SEKKAI KOGYO KK filed Critical RYOKO SEKKAI KOGYO KK
Priority to JP9420996A priority Critical patent/JPH09278499A/ja
Publication of JPH09278499A publication Critical patent/JPH09278499A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水酸化カルシウムの反応性を高める。 【解決手段】 酸化カルシウムに水を加えて消化させる
ことにより水酸化カルシウムを製造する水酸化カルシウ
ムの製造法において、オキシカルボン酸、オキシカルボ
ン酸塩、糖類、エチレングリコール類、エタノールアミ
ン類、グリセリン、コハク酸、金属コハク酸塩及びリグ
ニンスルホン酸塩よりなる群から選ばれた少なくとも1
種の添加剤を酸化カルシウムに対し0.1〜10重量%
添加すると共に、水を消化当量よりも過剰に添加して第
1次の消化反応を行い、その後、酸化カルシウム粉末を
添加し、前記過剰な水分と反応させて第2次の消化反応
を行い、脱水と水和反応熱を利用した乾燥とを行うこと
を特徴とする水酸化カルシウムの製造法。酸化カルシウ
ム粉末に予め添加剤を添加しておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水酸化カルシウムの
製造法に係り、特に、微粒で比表面積が大きく、反応性
等を改善した水酸化カルシウムに関する。
【0002】
【従来の技術】水酸化カルシウムを製造する場合、酸化
カルシウム(生石灰)及び消化水を消化機に定量供給
し、消化機内で混合攪拌して生石灰の消化(水和)を行
う。消化機から排出された水酸化カルシウムは熟成機に
供給され、消化ムラをなくし、付着水分を均一にして排
出される。この間に、余分な水分は蒸発し、熟成機出口
で水分が殆ど0になるよう消化水量を調節する。
【0003】水酸化カルシウム(消石灰)の主要な用途
の一つとして、焼却炉等の燃焼排ガスの浄化があるが、
これに用いる消石灰は排ガス中の塩化水素や硫黄酸化物
との反応性が良いものが望ましい。特表平1−5032
32号公報には水酸化カルシウムに対し、NaOH等の
反応性向上剤、Na2 Sなどの重金属捕捉剤、硫酸塩、
炭酸水素塩、リン酸塩、塩化物などの消化抑制剤、塩化
第2鉄などの低次窒素酸化物を高次窒素酸化物に酸化し
て水酸化カルシウムと反応させる物質などの添加物を加
える水酸化カルシウムの製造法が記載されている。ま
た、特公平6−8194号には、酸化カルシウムを水3
0〜50容量部及び有機溶剤50〜70容量部よりなる
消和液体により一定の反応温度のもとで消化させること
による水酸化カルシウムの製造法が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記公報記
載の発明と同様に水酸化カルシウムの反応性等を高める
ことを目的とする。本発明は、とくに、水酸化カルシウ
ムを微粒化させることにより反応性等を高めることを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の水酸化カルシウ
ムの製造法は、酸化カルシウムに水を加えて消化させる
ことにより水酸化カルシウムを製造する水酸化カルシウ
ムの製造法において、オキシカルボン酸、オキシカルボ
ン酸塩、糖類、エチレングリコール類、エタノールアミ
ン類、グリセリン、コハク酸、金属コハク酸塩及びリグ
ニンスルホン酸塩よりなる群から選ばれた少なくとも1
種の添加剤を酸化カルシウムに対し0.1〜10重量%
添加すると共に、水を消化当量よりも過剰に添加して第
1次の消化反応を行い、その後、酸化カルシウム粉末を
添加し、前記過剰な水分と反応させて第2次の消化反応
を行い、脱水と水和反応熱を利用した乾燥とを行うこと
を特徴とするものである。
【0006】これらの添加物を添加することにより、生
成した水酸化カルシウムは微粒化して比表面積が大きく
なり、反応性が高くなる。この理由は、必らずしも明確
ではないが、これらの添加物の添加により生石灰の急激
な水和が緩和され、生石灰粒子が水和の際に粒子表面か
ら徐々に水と反応し、生石灰粒子表面から微細な消石灰
粒子が剥落する如く生成するためであろうと推察され
る。
【0007】本発明では、第1次の消化反応時の消化水
量を消化当量よりも過剰とすることにより、第1次の消
化反応を十分に進行させる。
【0008】本発明では、上記の添加物を加えて第1次
の消化反応により酸化カルシウムを消化する際、生成し
た水酸化カルシウムの含有水分が消化機出口で3〜30
重量%となるよう消化水量を調整するのが好ましい。
【0009】本発明では、第2次の消化反応用の酸化カ
ルシウムに上記添加物の少なくとも1種を添加するのが
好ましい。これにより、新たに添加された酸化カルシウ
ムからも微細な消石灰が生じるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の水酸化カルシウムの製造
方法では、酸化カルシウム(生石灰)を水で消化する
際、上記添加物を添加する。
【0011】この添加物のうち、オキシカルボン酸とし
ては、乳酸、クエン酸、酒石酸、グルコン酸及びその塩
などが好適であるが、クエン酸、グルコン酸及びグルコ
ン酸ナトリウムが特に好ましい。
【0012】糖類としては単糖類、少糖類、多糖類のい
ずれでも良いが、ブドウ糖またはショ糖が好ましい。
【0013】エチレングリコール類ではジエチレングリ
コールが好ましい。エタノールアミン類ではトリエタノ
ールアミンが好ましい。金属コハク酸としてはナトリウ
ム塩、カリウム塩が好ましい。リグニンスルホン酸塩で
はナトリウム塩が好ましい。
【0014】この添加物は、生石灰と消化水との反応速
度を遅延させる効果があり、その添加量は、酸化カルシ
ウムに対し0.1〜10%とりわけ0.3〜3%とくに
0.5〜2%が好ましい。
【0015】0.1%より少ないと反応性の改善が不十
分であり、10%超ではコスト高となる。
【0016】本発明では、この添加物を消化水に加えて
混合した後、この消化水と生石灰とを混合攪拌するのが
好ましい。
【0017】混合攪拌装置は、攪拌機付の混合容器でも
よいし、連続式のラインミキサーの如きものでもよい。
【0018】本発明では、生成した水酸化カルシウム中
の水分が消化機出口で3〜30重量%好ましくは5〜2
0重量%となるよう消化水量を調節する。生成した水酸
化カルシウムの水分が3%以下では比表面積が小さくな
り、反応性の改善が不十分である。水分が30%以上に
なると、水酸化カルシウムがペースト状ないしスラリー
状となり、別個に脱水装置が必要となる。
【0019】生成した水酸化カルシウム中の水分の具体
的な調節方法としては、消化機出口又は熟成機出口に水
酸化カルシウムの水分測定装置を設置し、測定した水分
により消化水量を調節する方法と、生石灰と消化水との
反応速度を抑制し、急激な温度上昇による水分の蒸発を
抑えるため、生石灰や消化水の温度を下げる方法とがあ
る。
【0020】このように第1次の消化反応を行わせた
後、過剰の水分を除去するために生石灰粉末を添加す
る。この生石灰粉末が余剰水分と反応し、直接に水分が
減少すると共に、水和(消化)反応熱を利用して残余の
水分を蒸発させ、消石灰を脱水、乾燥させる。
【0021】この新たに添加される生石灰粉末の添加量
は、過剰水分を100当量とした場合に50〜100当
量とりわけ65〜85当量となるようにするのが好まし
い。
【0022】この生石灰粉末は、500μm以下とりわ
け150μm以下の粒径のものが好ましい。
【0023】本発明では、この生石灰粉末に対し予め上
記添加物の1種又は2種以上を添加しておくのが好まし
い。添加物の添加量は、生石灰粉末の0.1〜10重量
%とりわけ0.3〜3%が好ましい。
【0024】図1は本発明の水酸化カルシウムの製造法
を実施するのに好適な生石灰消化装置の概略図である。
【0025】水が消化水タンク1に導入される。このタ
ンク1内に添加物貯槽2から添加物が導入され、攪拌機
(図示略)により攪拌される。この添加物を含んだ消化
水がポンプ3及び消化水量調節装置4を介して消化機5
に定量供給される。
【0026】この消化機5内には生石灰ホッパー6から
生石灰が定量供給され、消化機5内において攪拌羽根5
aによって生石灰と消化水とが混合され、消化反応が行
われる。
【0027】消化機5内の消化反応で生成した水分を含
む消石灰は、予め添加剤が添加された生石灰粉末がホッ
パー9から添加され、次いで熟成機7内に導入され、攪
拌羽根7aによって攪拌される。この熟成機7の上方に
はバグフィルター8が設けられており、飛散してきた粉
末が捕集される。
【0028】熟成機7内においては、消化機5からの消
石灰に含まれていた水分が生石灰粉末と反応すると共
に、この反応熱によって水分の蒸発が促進される。もち
ろん、消化機5で反応しきれなかった生石灰の消化反応
も進行する。
【0029】このように消化機5で消化反応により生成
した水酸化カルシウムを、熟成機7で熟成し、さらに水
分を除去した後、粉砕機(図示略)で粉砕し、分級機
(図示略)で所定の粒度以下に分級し、製品とする。
【0030】
【実施例】以下、実施例及び比較例について説明する。
なお、以下の例におけるクエン酸活性度(CAA)と
は、0.4Nクエン酸溶液100ml(30℃)を攪拌
しながら水酸化カルシウム3.705gを投入し、フェ
ノールフタレインを指示薬として、液が微紅色から濃赤
色に変色するまでの時間(秒)を測定した値である。こ
のCAA値の小さいものほど活性が大きい。
【0031】実施例1 容量50L(リットル)の消化機に対し粒径5mm以下
の生石灰を400g/minの割合で供給すると共に、
1.5%クエン酸水溶液を320mL/minの割合で
供給し、消化した。消化機出口における水酸化カルシウ
ムの水分は11.2%であった。これにクエン酸1%を
含んだ粉末生石灰(粒径150μm以下)を135g/
minの割合で加えて容量100Lの熟成機に供給し、
混合、熟成、乾燥し、150μm以下に粉砕して水分
0.1%の水酸化カルシウムを製造した。この水酸化カ
ルシウムの比表面積とCAAの測定結果を表1に示す。
【0032】実施例2 クエン酸水溶液の濃度を0.2%とし、また生石灰粉末
のクエン酸含有率を0.2%としたほかは実施例1と同
様にして水分0.1%の水酸化カルシウムを製造した。
この水酸化カルシウムの比表面積とCAAの測定結果を
表1に示す。
【0033】なお、消化機出口における水酸化カルシウ
ムの水分は11.7%であった。
【0034】実施例3 クエン酸水溶液の代わりにショ糖の1.5%水溶液を用
い、また生石灰粉末としてショ糖を1%含んだものを1
30g/minの割合で添加したほかは実施例1と同様
にして水分0.1%の水酸化カルシウムを製造した。こ
の水酸化カルシウムの比表面積とCAAの測定結果を表
1に示す。なお、消化機出口における水酸化カルシウム
の水分は10.9%であった。
【0035】実施例4 クエン酸水溶液の代わりにジエチレングリコールの1.
5%水溶液を用い、また生石灰粉末としてジエチレング
リコールを1%含んだものを120g/minの割合で
添加したほかは実施例1と同様にして水分0.1%の水
酸化カルシウムを製造した。この水酸化カルシウムの比
表面積とCAAの測定結果を表1に示す。なお、消化機
出口における水酸化カルシウムの水分は9.2%であっ
た。
【0036】実施例5 クエン酸水溶液の代わりにトリエタノールアミン1.5
%水溶液を用い、また生石灰粉末としてトリエタノール
アミン1%含んだものを135g/minの割合で添加
したほかは実施例1と同様にして水分0.1%の水酸化
カルシウムを製造した。この水酸化カルシウムの比表面
積とCAAの測定結果を表1に示す。なお、消化機出口
における水酸化カルシウムの水分は9.2%であった。
【0037】実施例6 クエン酸水溶液の代わりにグリセリンの1.5%水溶液
を用い、また生石灰粉末としてグリセリンを1%含んだ
ものを140g/minの割合で添加したほかは実施例
1と同様にして水分0.1%の水酸化カルシウムを製造
した。この水酸化カルシウムの比表面積とCAAの測定
結果を表1に示す。なお、消化機出口における水酸化カ
ルシウムの水分は12.5%であった。
【0038】実施例7 クエン酸水溶液の代わりにグルコン酸ナトリウム1.5
%水溶液を用い、また生石灰粉末としてグルコン酸ナト
リウム1%含んだものを135g/minの割合で添加
したほかは実施例1と同様にして水分0.1%の水酸化
カルシウムを製造した。この水酸化カルシウムの比表面
積とCAAの測定結果を表1に示す。なお、消化機出口
における水酸化カルシウムの水分は11.5%であっ
た。
【0039】実施例8 クエン酸水溶液の代わりにコハク酸の1.5%水溶液を
用い、また生石灰粉末としてコハク酸を1%含んだもの
を135g/minの割合で添加したほかは実施例1と
同様にして水分0.1%の水酸化カルシウムを製造し
た。この水酸化カルシウムの比表面積とCAAの測定結
果を表1に示す。なお、消化機出口における水酸化カル
シウムの水分は12.0%であった。
【0040】実施例9 クエン酸水溶液の代わりにコハク酸ナトリウムの3%水
溶液を用い、また生石灰粉末としてコハク酸ナトリウム
を2%含んだものを135g/minの割合で添加した
ほかは実施例1と同様にして水分0.1%の水酸化カル
シウムを製造した。この水酸化カルシウムの比表面積と
CAAの測定結果を表1に示す。なお、消化機出口にお
ける水酸化カルシウムの水分は12.5%であった。
【0041】実施例10 クエン酸水溶液の代わりにリグニンスルホン酸ナトリウ
ムの1.5%水溶液を用い、また生石灰粉末としてリグ
ニンスルホン酸ナトリウムを1%含んだものを140g
/minの割合で添加したほかは実施例1と同様にして
水分0.1%の水酸化カルシウムを製造した。この水酸
化カルシウムの比表面積とCAAの測定結果を表1に示
す。なお、消化機出口における水酸化カルシウムの水分
は12.1%であった。
【0042】実施例11 生石灰粉末に対しクエン酸を添加しなかったこと以外は
実施例1と同様にして水分0.1%の水酸化カルシウム
を製造した。この水酸化カルシウムの比表面積とCAA
の測定結果を表1に示す。
【0043】実施例12 生石灰粉末に対しショ糖を添加しなかったこと以外は実
施例1と同様にして水分0.1%の水酸化カルシウムを
製造した。この水酸化カルシウムの比表面積とCAAの
測定結果を表1に示す。
【0044】比較例1 生石灰を400g/minの割合で、また1.5%のク
エン酸水溶液を255mL/minの割合でそれぞれ実
施例1と同じ消化機に供給して消化した。これをそのま
ま(即ち、それ以外に何も添加することなく)実施例1
と同じ熟成機に供給して混合、熟成、乾燥し、150μ
m以下に粉砕して水分0.1%の水酸化カルシウムを製
造した。この水酸化カルシウムの比表面積とCAAの測
定結果を表1に示す。
【0045】比較例2 クエン酸水溶液の代わりにコハク酸ナトリウムの3%水
溶液を用いたほかは比較例1と同様にして水分0.1%
の水酸化カルシウムを製造した。この水酸化カルシウム
の比表面積とCAAの測定結果を表1に示す。
【0046】比較例3 クエン酸水溶液の代わりにトリエタノールアミンの1.
5%水溶液を用いたほかは比較例1と同様にして水分
0.1%の水酸化カルシウムを製造した。この水酸化カ
ルシウムの比表面積とCAAの測定結果を表1に示す。
【0047】比較例4 クエン酸水溶液の代わりに何も溶解させてない水を用い
たほかは比較例1と同様にして水分0.3%の水酸化カ
ルシウムを製造した。この水酸化カルシウムの比表面積
とCAAの測定結果を表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】表1から明らかな通り、実施例1〜10に
よると比表面積が大きく、しかも活性度の高い(CAA
値の低い)消石灰が得られる。
【0050】なお、実施例1、3とほぼ同様の消化処理
を行っているが第2次水和反応時に生石灰に添加剤を添
加しなかった実施例11、12においては、比表面積値
及びCAA値のいずれにおいても実施例1、3よりもや
や劣る(ただし、比較例よりは十分に高い)。
【0051】一方、クエン酸、コハク酸ナトリウム又は
トリエタノールアミンを消化水に加えてはいるが、生石
灰粉末添加による第2次水和反応をさせない比較例1〜
3においては、いずれも比表面積が小さく、活性度も低
い(CAA値が高い)。
【0052】消化水に添加剤を加えない比較例4におい
ては、比較例1〜3と比べても比表面積が小さく、活性
度も低い(CAA値が高い)ことが認められる。
【0053】
【発明の効果】以上の通り、本発明によると著しく比表
面積が大きく活性度の高い水酸化カルシウムを製造する
ことができる。本発明方法は、既存の水酸化カルシウム
製造装置に粉末生石灰(あるいは添加剤入り粉末生石
灰)の添加装置を設けるだけで実施でき、工業的に安定
かつ経済的に消石灰を連続製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施するのに好適な消化装置の構
成図である。
【符号の説明】
1 消化水タンク 2 添加物貯槽 5 消化機 6 生石灰ホッパー 7 熟成機 8 バグフィルター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮川 秀和 東京都豊島区南大塚2丁目25番15号リクル ート新大塚ビル7階 菱光石灰工業株式会 社内 (72)発明者 池永 治郎 東京都豊島区南大塚2丁目25番15号リクル ート新大塚ビル7階 菱光石灰工業株式会 社内 (72)発明者 松尾 隆憲 東京都豊島区南大塚2丁目25番15号リクル ート新大塚ビル7階 菱光石灰工業株式会 社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化カルシウムに水を加えて消化させる
    ことにより水酸化カルシウムを製造する水酸化カルシウ
    ムの製造法において、 オキシカルボン酸、オキシカルボン酸塩、糖類、エチレ
    ングリコール類、エタノールアミン類、グリセリン、コ
    ハク酸、金属コハク酸塩及びリグニンスルホン酸塩より
    なる群から選ばれた少なくとも1種の添加剤を酸化カル
    シウムに対し0.1〜10重量%添加すると共に、水を
    消化当量よりも過剰に添加して第1次の消化反応を行
    い、 その後、酸化カルシウム粉末を添加し、前記過剰な水分
    と反応させて第2次の消化反応を行い、脱水と水和反応
    熱を利用した乾燥とを行うことを特徴とする水酸化カル
    シウムの製造法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、第1次の水和反応に
    より生成した水酸化カルシウムの含有水分が消化機出口
    で3〜30重量%となるよう消化水量を調整することを
    特徴とする水酸化カルシウムの製造法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、第2次の消化
    反応のために添加される酸化カルシウム粉末に、請求項
    1に記載の少なくとも1種の添加剤を添加しておくこと
    を特徴とする水酸化カルシウムの製造法。
JP9420996A 1996-04-16 1996-04-16 水酸化カルシウムの製造法 Pending JPH09278499A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9420996A JPH09278499A (ja) 1996-04-16 1996-04-16 水酸化カルシウムの製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9420996A JPH09278499A (ja) 1996-04-16 1996-04-16 水酸化カルシウムの製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09278499A true JPH09278499A (ja) 1997-10-28

Family

ID=14103932

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9420996A Pending JPH09278499A (ja) 1996-04-16 1996-04-16 水酸化カルシウムの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09278499A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020004916A (ko) * 2001-11-26 2002-01-16 김상봉 비표면적이 큰 고반응성 소석회 분말의 제조 방법
JP2003026421A (ja) * 2001-07-17 2003-01-29 Tosoh Corp 高比表面積消石灰とその製法および用途
JP2003026420A (ja) * 2001-07-17 2003-01-29 Tosoh Corp 高比表面積消石灰とその製法および用途
JP2003081631A (ja) * 2001-09-10 2003-03-19 Tosoh Corp 高比表面積消石灰とその製造方法およびその用途
JP2007045665A (ja) * 2005-08-10 2007-02-22 Dc Co Ltd セメント製品用膨張性混和材及びセメント組成物
JP2007297226A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Dc Co Ltd セメント混和材および該混和材を用いたセメント組成物
JP2008239372A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Ube Material Industries Ltd 高反応性消石灰の製造方法
JP2012066976A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Kotegawa Sangyo Kk 消石灰、消石灰の製造方法および酸性ガス除去剤
CN109879304A (zh) * 2019-03-29 2019-06-14 桂林理工大学 一种纳米/亚微米碳酸钙高效碳化工艺
US11365150B1 (en) * 2018-07-18 2022-06-21 Mississippi Lime Company Lime hydrate with improved reactivity via additives

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003026421A (ja) * 2001-07-17 2003-01-29 Tosoh Corp 高比表面積消石灰とその製法および用途
JP2003026420A (ja) * 2001-07-17 2003-01-29 Tosoh Corp 高比表面積消石灰とその製法および用途
JP2003081631A (ja) * 2001-09-10 2003-03-19 Tosoh Corp 高比表面積消石灰とその製造方法およびその用途
KR20020004916A (ko) * 2001-11-26 2002-01-16 김상봉 비표면적이 큰 고반응성 소석회 분말의 제조 방법
JP2007045665A (ja) * 2005-08-10 2007-02-22 Dc Co Ltd セメント製品用膨張性混和材及びセメント組成物
JP2007297226A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Dc Co Ltd セメント混和材および該混和材を用いたセメント組成物
JP2008239372A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Ube Material Industries Ltd 高反応性消石灰の製造方法
JP2012066976A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Kotegawa Sangyo Kk 消石灰、消石灰の製造方法および酸性ガス除去剤
US11365150B1 (en) * 2018-07-18 2022-06-21 Mississippi Lime Company Lime hydrate with improved reactivity via additives
US20220267207A1 (en) * 2018-07-18 2022-08-25 Mississippi Lime Company Lime hydrate with improved reactivity via additives
CN109879304A (zh) * 2019-03-29 2019-06-14 桂林理工大学 一种纳米/亚微米碳酸钙高效碳化工艺
CN109879304B (zh) * 2019-03-29 2023-03-24 桂林理工大学 一种纳米/亚微米碳酸钙高效碳化工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103084050B (zh) 一种脱硫剂
JPH09278499A (ja) 水酸化カルシウムの製造法
CA1163417A (en) Treating calcined gypsum with solubilizing agent
CA2705309A1 (en) Wet-grinding gypsum with polycarboxylates
CN109809457A (zh) 规整球形碳酸钙及其制备工艺
CN105733724A (zh) 一种具备脱硫效果的固硫、高效燃烧的洁净煤及制备方法
CN104768874A (zh) 从铝土矿残留物中获得有价值物质的方法和装置
JPH09278435A (ja) 水酸化カルシウムの製造法
JPH1025112A (ja) 消石灰の製造方法
CN101704920B (zh) 研磨碳酸钙用分散剂及其制备方法和应用
JP3273907B2 (ja) 排ガス処理剤の製造方法
CN102755828B (zh) 一种脱硫剂组合物及其用途
CN115108737B (zh) 一种高活性氢氧化钙悬浮液的高效、低成本制备方法
US7658780B2 (en) Method of treatment of wood ash residue
CN207748980U (zh) 一种叠氮化钠污水处理专用系统
CN104418376B (zh) 一种沉淀碳酸钙的生产工艺
CN105110353A (zh) 一种以微硅粉为原料碳化副产水处理用纯碱溶液的方法
CN111439765B (zh) 一种用于氢氧化镁悬浮液生产的脱钙方法及其应用
JP3860630B2 (ja) 水酸化カルシウムの製造法
JPH0258210B2 (ja)
CN114100360A (zh) 一种脱硫剂及其制备方法
JPH08283017A (ja) 水酸化マグネシウムおよびその水懸濁液の製造方法
CN112279287A (zh) 一种半干法脱硫灰的处理工艺及处理系统
CN115010384B (zh) 一种氢氧化钙悬浮液及其高效、低成本的制备方法
CN114988725B (zh) 一种氢氧化钙悬浮液及其高效制备方法