JP2003026420A - 高比表面積消石灰とその製法および用途 - Google Patents
高比表面積消石灰とその製法および用途Info
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Abstract
び消石灰をシンプルで工業的に製造できる方法の提供、
そしてこの高比表面積消石灰を廃棄物等の燃焼排ガス中
に含まれる酸性物質の除去に用いる方法を提供する。 【解決の手段】主成分が水酸化カルシウムで、ポリアミ
ン類化合物及びアルキレングリコール類化合物を含有
し、且つ比表面積が20m2/g以上である高比表面積
消石灰、その製法および、この高比表面積消石灰を廃棄
物の燃焼排ガス中の酸性物質除去に用いる方法を用い
る。
Description
消石灰とその製造方法及び該消石灰を用いた廃棄物等の
燃焼排ガス中に含まれる酸性物質の除去に関するもので
ある。
ス中の有害物質の除去剤としては消石灰の他に、苛性ソ
ーダや水酸化マグネシウム、重曹などが一部用いられて
いるが、その取り扱い易さやコスト面から、大部分は消
石灰である。この消石灰の製造方法は、生石灰との反応
に用いる水の量によって二つに大別される。大量の水を
使って石灰乳を得る湿式消化法と、生石灰に対して当量
から2倍量の水を使って直接消石灰を得る乾式消化法で
ある。これらの内、粉末消石灰を工業的に得る方法は、
通常乾式消化法であり、そこで得られる消石灰の比表面
積は15m2/g前後である。
ク類の廃棄物を燃焼させると燃焼排ガス中に有害物質で
ある酸性ガス、例えば塩化水素が発生する。環境保全の
面からこの酸性ガスを除去する必要がある。除去剤とし
て、従来の消石灰では反応効率が低く、発生する酸性ガ
スに対して2〜3倍当量の消石灰を必要とした。そこ
で、塩化水素等の酸性ガスを効率良く除去する為に、消
石灰の比表面積を大きくする試みがなされた。
酸化カルシウムを水30〜50容量部及びメタノール等
の有機溶剤50〜70容量部よりなる消化水で、一定温
度で消化することにより、36〜48m2/gの高比表
面積消石灰が得られることが開示されている。この高比
表面積消石灰の効果は確かに大きく、酸性ガスを効率良
く除去できる。しかし、該方法は可燃性の有機溶媒を大
量に使用すること、その加熱や回収等の操作が別に必要
であること、そして、防爆設備対応が必要になるなど、
製造面、安全面において問題が多い。
コール類及び第1級、第2級アミン類を生石灰に対して
0.1〜20wt%含む氷点から30℃の消化水を用い
て高比表面積消石灰を製造する方法が開示されている
が、該方法では、比表面積が28〜60m2/gの高比
表面積消石灰が製造でき、酸性ガスの除去作用も大き
い。またここで示されているアミン化合物は分子内にア
ミノ基を一つもつモノアミン化合物である。
チレングリコールやジエチレングリコールのようなグリ
コール類や、トリエタノールアミンのようなエタノール
アミン類を添加した消化水によって生石灰を消化して、
比表面積25m2/g以上の高比表面積消石灰を製造す
る方法が開示されている。
トリエタノールアミン、マニトール、ジエタノールアミ
ン、ビシン、モルホリン、tri−イソプロパノールア
ミン、N−エチルジエタノールアミンなどの存在下に生
石灰を消化し、20〜47m 2/gの高比表面積消石灰
を得ることが開示されている。
は、アルカノールアミン類の他に、オキシカルボン酸及
びその塩、糖類、グリコール類、コハク酸、金属コハク
酸塩、リグニンスルホン酸塩などを0.5〜20重量部
含む14〜26m2/gの高比表面積消石灰の製造法が
開示されている。
に可溶な2価、3価のアルコール、第一級アミン類、第
二級アミン類及び第三級アミン類、または、糖類を添加
する事が、具体的にはジエチレングリコール、トリエタ
ノールアミン、ショ糖のみが記載され、これを生石灰に
対して0.02〜50wt%添加し、消化することで2
3〜40m2/gの高比表面積消石灰を得ることが開示
されている。
において、生石灰の消化時に添加剤を存在させることで
比表面積の大きな消石灰が得られることが示されている
が、より少量で効果的な添加剤が要望されている。
石灰の提供、及び該消石灰をシンプルで工業的に製造で
きる方法の提供、そして該高比表面積消石灰を廃棄物等
の燃焼排ガス中に含まれる酸性物質の除去に用いること
を目的とする。
達成する手段について鋭意検討した。その結果、生石灰
の消化時に、生石灰に対してポリアミン類化合物とアル
キレングリコール類化合物の両物質の存在下に消化する
ことで相乗的に比表面積の増大した消石灰が得られるこ
とを見出し、本発明を完成させるに至った。
ムで、ポリアミン類化合物とアルキレングリコール類化
合物を含有し、且つ比表面積が20m2/g以上である
ことを特徴とする高比表面積消石灰である。また、水に
よる生石灰の消化時に、ポリアミン類化合物とアルキレ
ングリコール類化合物を存在させ比表面積が20m 2/
g以上である高比表面積消石灰を製造する方法、そし
て、該高比表面積消石灰を廃棄物の燃焼排ガス中の酸性
物質除去に用いる高比表面積消石灰の用途である。
酸化カルシウムで、ポリアミン類化合物とアルキレング
リコール類化合物の両者を含有し、且つ比表面積が20
m2/g以上であることを必須とする。ここで、ポリア
ミン類化合物とは分子内にアミノ基を2個以上有する化
合物であり、このポリアミン類化合物とアルキレングリ
コール類化合物の両者を同時に含有することが本発明の
最大の特徴であり骨子である。
基を2個以上有する化合物であり、アミノ基1個の化合
物は本発明には含まれない。このポリアミン化合物は例
えば、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリ
エチレンテトラミン、1,3−プロパンジアミン、1,
4−ブタンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ビス
(ジメチルアミノプロピル)アミン、N,N,N',N'
−テトラメチルエチレンジアミン、N,N,N',N'−
テトラメチルヘキサンジアミン、N,N,N',N",
N"−ペンタメチルジエチレントリアミンなどの脂肪族
ポリアミン類、トリエチレンジアミン、ピペラジン、2
−メチルピペラジン、N−メチルピペラジン、2,6−
ジメチルピペラジン、N−アミノエチルピペラジンなど
のピペラジン環を有する環状ポリアミン類、アミノエチ
ルエタノールアミン、1−(2−ヒドロキシエチル)ピ
ペラジン、1,4−ビス(2−ヒドロキシエチル)ピペ
ラジンなどのアルコール系ポリアミン類などが挙げられ
る。これらの内、比表面積を高める作用が大きく、取り
扱いが容易なことから、分子内にアミノ基を2個から4
個有する化合物が好ましい。より好ましくはエチレンジ
アミン、ジエチレントリアミン、1,3−プロパンジア
ミン、1,4−ブタンジアミン、トリエチレンジアミ
ン、ピペラジン、2−メチルピペラジン、N−アミノエ
チルピペラジンである。これらは単独のみならず、2以
上を組合せたものであってもよい。
エチレングリコール類やプロピレングリコール類が挙げ
られる。これらの内、比表面積を高める作用が大きく、
取り扱いが容易なことから、ポリエチレングリコールを
含むエチレングリコール類が好ましく、更にはエチレン
グリコール及び/又はジエチレングリコールがより好ま
しい。
とアルキレングリコール類化合物の含有量及びこれらの
比は特に制限しないが、通常100wtppm以上好ま
しくは300wtppm以上である。これらは、ガスク
ロマトグラムや液体クロマトグラム等で定量できる。
は水酸化カルシウムである。この水酸化カルシウム含量
は特に制限しないが、高い程、反応原料、中和剤、脱酸
剤としての作用は大きくなる。通常、水酸化カルシウム
含量が90wt%以上、好ましくは95wt%以上であ
る。水酸化カルシウム以外の成分は元原料の石灰石に由
来する成分が主であり、炭酸カルシウム、水酸化マグネ
シウム、二酸化けい素、水酸化鉄、水酸化アルミニウ
ム、遊離水分等が挙げられる。そして、これらの合計は
通常10wt%以下、好ましくは5wt%以下である。
積が窒素吸着法によるBET値で20m2/g以上であ
る。比表面積が大きい程、消石灰としての反応速度は大
きく、脱酸剤としての効果も大きくなる。好ましい比表
面積は25m2/g以上、より好ましくは25〜55m2
/gである。55m2/gよりも大きいと、その製造が
難しくなるだけでなく、活性が高すぎて長期間の貯蔵で
比表面積の低下が起こる場合がある。
入法における細孔容積において、1000オングストロ
ーム以下の細孔径における細孔容積が0.18cm3/
g以上である。1000オングストローム以下の細孔径
における細孔容積が大きいほど、酸性ガスとの反応速度
は大きく、特にSO2ガスの吸着能に優れている。
特に制限しないが、好ましい方法はポリアミン類化合物
とアルキレングリコール類化合物の両者の存在下、生石
灰にに水を加えて得る方法である。
ば石灰石を仮焼した塊状の生石灰、または、これを乾式
粉砕した粒状生石灰が使用できる。消石灰を焼成しても
生石灰は得られ、これを用いることもできる。しかし、
石灰石利用が経済的であり、工業的である。生石灰の主
成分は酸化カルシウムである。この酸化カルシウム含量
は特に制限しないが、高い程、得られる高比表面積消石
灰の純度を高めることができ、その用途である反応原
料、中和剤、脱酸剤としての作用は大きくなる。通常、
90重量%以上、好ましくは93重量%以上である。酸
化カルシウム以外の成分は、原料の石灰石に由来する成
分が主であり、二酸化けい素、酸化アルミニウム、酸化
第二鉄、酸化マグネシウムなどが挙げられる。これらの
合計は通常10重量%以下、好ましくは7重量%以下で
ある。
石灰の消化で得られる消石灰の粒径は生石灰の粒径にも
関係しており、微細程、比表面積の大きい高比表面積消
石灰が得られ易い。その為、好ましくは粒径は20mm
以下、更に好ましくは5mm以下である。
分子内にアミノ基を2個以上有する化合物で、一般に水
溶性である。このポリアミン類化合物は例えば、エチレ
ンジアミン、ジエチレントリアミン、1,3−プロパン
ジアミン、1,4−ブタンジアミン、ヘキサメチレンジ
アミン、ビス(ジメチルアミノプロピル)アミンなどの
脂肪族ポリアミン類、トリエチレンジアミン、ピペラジ
ン、2−メチルピペラジン、N−メチルピペラジン、
2,6−ジメチルピペラジンなどの環状ポリアミン類、
アミノエチルエタノールアミン、1−(2−ヒドロキシ
エチル)ピペラジン、1,4−ビス(2−ヒドロキシエ
チル)ピペラジンなどのアルコール系ポリアミン類など
が挙げられる。これらの内、高比表面積化の作用が大き
く、取り扱いが容易なことから、分子内にアミノ基を2
個から4個有する化合物が好ましく、より好ましくは、
エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、1,3−プ
ロパンジアミン、1,4−ブタンジアミン、トリエチレ
ンジアミン、ピペラジン、2−メチルピペラジン、N−
アミノエチルピペラジンである。5個以上のアミノ基を
持つポリアミン類化合物も使用できるが、生石灰の消化
による消石灰の高比表面積化の効果はやや低下する。こ
のポリアミン類化合物は、1種類でも2種類以上混合し
て使用しても良い。又、その時の混合比は特に制限しな
い。
高比表面積化の作用が大きく、取り扱いも容易なことか
ら、それらのポリマーも含むエチレングリコール類及び
/又はプロピレングリコール類が好ましく、更にはジエ
チレングリコール及び/又はエチレングリコールがより
好ましい。このアルキレングリコール類化合物は、1種
類でも2種類以上混合して使用しても良い。又、その時
の混合比は特に制限しない。
グリコール類化合物は、生石灰と混合した後、水で消化
しても、消化時に水とポリアミン類化合物とアルキレン
グリコール類化合物を別々に添加しても、また、水に予
めポリアミン類化合物とアルキレングリコール類化合物
を混合溶解し、これを生石灰の消化に用いても良い。要
するに、生石灰の消化時にポリアミン類化合物とアルキ
レングリコール類化合物が存在していれば良い。しか
し、操作が容易で、効果も大きいことから、水に予めこ
れら化合物を混合溶解して用いる方法が好ましい。
リアミン類化合物とアルキレングリコール類化合物を合
わせて、生石灰に対して0.3〜20重量%であること
が好ましい。より好ましくは0.5〜10重量%であ
る。添加量が0.3重量%より少ないと高比表面積化の
効果が小さい。また20重量%を越えて加えてもその効
果の増加はそれほど大きくなく、むしろ添加剤の回収等
を考慮しなければならず、経済性が低下する。添加量
0.5〜10重量%の時、高比表面積化の効果も大き
く、経済的にも有利となる。
グリコール類化合物の作用は不明であるが、それぞれ単
独系と比べて共存時の高比表面積化の効果が著しく大き
く、相乗効果を示すことから次のように推察している。
即ち、ポリアミン類化合物は、生石灰の消化時にポリア
ミン類化合物の2個以上のアミノ基が生石灰または消石
灰に吸着し、生成した消石灰の結晶の凝集を抑制する。
一方、アルキレングリコール類化合物は、消化時に、結
晶の成長を抑制する。これら両物質の作用により、生成
消石灰の比表面積及び1000オングストローム以下の
細孔径における細孔容積が一段と増大するものと考えら
れる。本発明の効果は、ポリアミン類化合物又はアルキ
レングリコール類化合物、単独系では決して得られな
い。
ル類化合物の添加割合は特に限定されず任意である。し
かし、添加剤比率1:4〜4:1(重量比)、更には
1:2〜2:1(重量比)の場合が大きな相乗効果が得
られ好ましい。
ないが、工業的に乾式法で実施する場合には生石灰に対
して32〜100wt%が好ましく、更には40〜70
wt%がより好ましい。生石灰との反応に消費される以
外の余剰の水は、消化反応時の発熱により蒸発し、製品
中に適度な水分が残る。32重量%未満では生石灰を十
分に消化することができず、100wt%を越えると残
存水分が多くなり、後で余剰水分除去操作が必要とな
る。消化反応は従来の一般的な混合機を用いれば良い。
また得られる高比表面積消石灰は粉砕、分級等の後処理
を行っても、乾燥を行っても良い。
は、水のみの消化で得られた消石灰よりはるかに大き
く、また、これは添加剤としてポリアミン類化合物やア
ルキレングリコール類化合物を単独で用いて得られた消
石灰より更に大きく、20m2/g以上、更には25m2
/g以上に容易にできる。そして、より好ましくは20
〜55m2/gの高比表面積消石灰である。
グストローム以下の細孔径での細孔容積が、水のみの消
化及びポリアミン類化合物又はアルキレングリコール類
化合物単独の存在下で得られた消石灰より大きく、通常
0.10cm3/g以上、更には0.18cm3/g以
上、より好ましい条件では0.20cm3/g以上にも
なる。これは、酸性排ガス、特にSO2ガスの吸着能の
向上に効果的である。
で、特別な装置を必要とせず、従来の消化設備を利用し
て高比表面積消石灰を得ることができる。又、この消石
灰は高度さらし粉、塩化カルシウム、酢酸カルシウム等
のカルシウム塩合成原料や酸の中和剤等に好適に使用さ
れるが、廃棄物等の燃焼排ガス中に含まれる酸性物質と
接触させて除去する脱酸剤に特に有効である。この時、
従来の消石灰に対して40〜70%の使用量で済み経済
効果は高い。
に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない。なお、消石灰の比表面積は窒素吸着法により
BET比表面積を測定した値、細孔容積は水銀圧入法に
より測定した値である。
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
に、エチレンジアミンを5gとジエチレングリコールを
5gを水100gに溶解したものを消化水とし、室温で
加え攪拌混合した。その結果、生石灰は消化して消石灰
の粉末が生成した。30分熟成後、生成消石灰を取り出
し、110℃で30分間、窒素気流下で乾燥した。この
消石灰を島津製マイクロメリティックス フローソーブ
II2300で窒素吸着法によりBET比表面積を測定
したところ41m2/gであった。また、ユアサアイオ
ニクス製水銀ポロシメーター オートスキャン−60で
水銀圧入法により細孔容積を測定したところ、1000
オングストローム以下の細孔径における細孔容積は0.
22cm3/gであった。粉体の流動性も良好であっ
た。
0gを水100gに溶解したものを消化水とし、室温で
加え攪拌した。その結果、生石灰は消化して消石灰の粉
末が生成した。実施例1と同様の処理後、比表面積を測
定したところ28m2/gであった。また、1000オ
ングストローム以下の細孔径における細孔容積は0.1
6cm3/gであった。
ル10gを水100gに溶解したものを消化水とし、室
温で加え攪拌した。その結果、生石灰は消化して消石灰
の粉末が生成した。実施例1と同様の処理後、比表面積
を測定したところ32m2/gであった。また1000
オングストローム以下の細孔径における細孔容積は0.
17cm3/gであった。
gとジエチレングリコール8gを水100gに溶解した
ものを消化水とし、室温で加え攪拌した。その結果、生
石灰は消化して消石灰の粉末が生成した。実施例1と同
様の処理後、比表面積を測定したところ37m2/gで
あった。また1000オングストローム以下の細孔径に
おける細孔容積は0.18cm3/gであった。
gとジエチレングリコール2gを水100gに溶解した
ものを消化水とし、室温で加え攪拌した。その結果、生
石灰は消化して消石灰の粉末が生成した。実施例1と同
様の処理後、比表面積を測定したところ33m2/gの
高比表面積消石灰が得られた。
1、さらに表1に示す。図1及び表1より、本発明の効
果が明かである。
gとジエチレングリコール5gを水100gに溶解した
ものを消化水とし、室温で加え攪拌混合した。その結
果、生石灰は消化して消石灰の粉末が生成した。実施例
1と同様の処理後、比表面積を測定したところ44m2
/gであった。
水100gに溶解したものを消化水とし、室温で加え攪
拌した。その結果、生石灰は消化して消石灰の粉末が生
成した。実施例4と同様の処理後、比表面積を測定した
ところ30m2/gであった。
らに表2に示す。図2及び表2より、本発明の効果が明
かである。
ン5gとジエチレングリコール5gを水100gに溶解
したものを消化水とし、室温で加え攪拌した。その結
果、生石灰は消化して消石灰の粉末が生成した。実施例
1と同様の処理後、比表面積を測定したところ41m2
/gであった。
ン10gを水100gに溶解したものを消化水とし、室
温で加え攪拌した。その結果、生石灰は消化して消石灰
の粉末が生成した。実施例5と同様の処理後、比表面積
を測定したところ29m2/gであった。
らに表3に示す。図3及び表3より、本発明の効果が明
かである。
ン1gとジエチレングリコール1gを水100gに溶解
したものを消化水とし、室温で加え攪拌した。その結
果、生石灰は消化して消石灰の粉末が生成した。実施例
1と同様の処理後、比表面積を測定したところ28m2
/gであった。
ン2gを水100gに溶解したものを消化水とし、室温
で加え攪拌した。その結果、生石灰は消化して消石灰の
粉末が生成した。実施例6と同様の処理後、比表面積を
測定したところ21m2/gであった。
ル2gを水100gに溶解したものを消化水とし、室温
で加え攪拌した。その結果、生石灰は消化して消石灰の
粉末が生成した。実施例6と同様の処理後、比表面積を
測定したところ24m2/gであった。
らに表4に示す。図4及び表4より、本発明の効果が明
かである。
ン5gとエチレングリコール5gを水100gに溶解し
たものを消化水とし、室温で加え攪拌した。その結果、
生石灰は消化して消石灰の粉末が生成した。実施例1と
同様の処理後、比表面積を測定したところ34m2/g
であった。
10gを水100gに溶解したものを消化水とし、室温
で加え攪拌した。その結果、生石灰は消化して消石灰の
粉末が生成した。実施例7と同様の処理後、比表面積を
測定したところ25m2/gであった。
らに表5に示す。図5及び表5より、本発明の効果が明
かである。
ン5gとエチレングリコール5gを水100gに溶解し
たものを消化水とし、室温で加え攪拌した。その結果、
生石灰は消化して消石灰の粉末が生成した。実施例1と
同様の処理後、比表面積を測定したところ32m2/g
であった。
ン10gを水100gに溶解したものを消化水とし、室
温で加え攪拌した。その結果、生石灰は消化して消石灰
の粉末が生成した。実施例8と同様の処理後、比表面積
を測定したところ29m2/gであった。
らに表6に示す。図6及び表6より、本発明の効果が明
かである。
チレングリコール5gを水100gに溶解したものを消
化水とし、室温で加え攪拌した。その結果、生石灰は消
化して消石灰の粉末が生成した。実施例1と同様の処理
後、比表面積を測定したところ35m2/gであった。
らに表7に示す。図7及び表7より、本発明の効果が明
かである。
とし、室温で加え攪拌した。その結果、生石灰は消化し
て消石灰の粉末が生成した。実施例1と同様の処理後、
比表面積を測定したところ15m2/gであった。また
1000オングストローム以下の細孔径における細孔容
積は0.08cm3/gであった。
依れば、高比表面積消石灰を効率的、効果的、且つ経済
的に得ることができる。以下その効果を列記する。
(1)従来公知の添加剤であるポリアミン類化合物とア
ルキレングリコール類化合物を組合せることにより、そ
れぞれの単独では得られなかった相乗効果が得られ、よ
り少量の添加で高比表面積消石灰が得られる。(2)
又、1000オングストローム以下の細孔径での細孔容
積が大きい高比表面積消石灰が得られて、酸性ガス、特
にSO2吸着能に優れる。(3)プロセスがシンプルで
あり、従来の消化設備を利用して高品質の高比表面積消
石灰が得られる。(4)該高比表面積消石灰により廃棄
物等の燃焼排ガス中に含まれる酸性物質が効率良く除去
できる。
チレンジアミンとジエチレングリコールの混合割合(合
計量が生石灰に対し5重量%)と消石灰比表面積の関係
を示す。図中、X軸(横軸)は混合割合(重量%)を示
し、Y軸(縦軸)は消石灰のBET比表面積(単位はm
2/g)を示す。
ジンとジエチレングリコールの混合割合(合計量が生石
灰に対し5重量%)と消石灰比表面積の関係を示す。図
中、X軸(横軸)は混合割合(重量%)を示し、Y軸
(縦軸)は消石灰のBET比表面積(単位はm2/g)
を示す。
チレンジアミンとジエチレングリコールの混合割合(合
計量が生石灰に対し5重量%)と消石灰比表面積の関係
を示す。図中、X軸(横軸)は混合割合(重量%)を示
し、Y軸(縦軸)は消石灰のBET比表面積(単位はm
2/g)を示す。
チレンジアミンとジエチレングリコールの混合割合(合
計量が生石灰に対し1重量%)と消石灰比表面積の関係
を示す。図中、X軸(横軸)は混合割合(重量%)を示
し、Y軸(縦軸)は消石灰のBET比表面積(単位はm
2/g)を示す。
チレンジアミンとエチレングリコールの混合割合(合計
量が生石灰に対し5重量%)と消石灰比表面積の関係を
示す。図中、X軸(横軸)は混合割合(重量%)を示
し、Y軸(縦軸)は消石灰のBET比表面積(単位はm
2/g)を示す。
レントリアミンとエチレングリコールの混合割合(合計
量が生石灰に対し5重量%)と消石灰比表面積の関係を
示す。図中、X軸(横軸)は混合割合(重量%)を示
し、Y軸(縦軸)は消石灰のBET比表面積(単位はm
2/g)を示す。
レントリアミンとエチレングリコールの混合割合(合計
量が生石灰に対し5重量%)と消石灰比表面積の関係を
示す。図中、X軸(横軸)は混合割合(重量%)を示
し、Y軸(縦軸)は消石灰のBET比表面積(単位はm
2/g)を示す。
Claims (14)
- 【請求項1】主成分が水酸化カルシウムで、ポリアミン
類化合物及びアルキレングリコール類化合物を含有し、
且つ比表面積が20m2/g以上であることを特徴とす
る高比表面積消石灰。 - 【請求項2】ポリアミン類化合物が分子内にアミノ基を
2〜4個有する化合物である請求項1記載の高比表面積
消石灰。 - 【請求項3】ポリアミン類化合物が、エチレンジアミ
ン、ジエチレントリアミン、1,3−プロパンジアミ
ン、1,4−ブタンジアミン、トリエチレンジアミン、
ピペラジン、2−メチルピペラジン及びN−アミノエチ
ルピペラジンからなる群より選ばれた1種以上である請
求項1又は2記載の高比表面積消石灰。 - 【請求項4】アルキレングリコール類化合物が、エチレ
ングリコール及び/又はジエチレングリコールである請
求項1〜3のいずれかに記載の高比表面積消石灰。 - 【請求項5】比表面積が25〜55m2/gである請求
項1〜4のいずれかに記載の高比表面積消石灰。 - 【請求項6】1000オングストローム以下の細孔径に
おける細孔容積が0.18cm3/g以上である請求項
1〜5のいずれかに記載の高比表面積消石灰。 - 【請求項7】ポリアミン類化合物とアルキレングリコー
ル類化合物の存在下、生石灰に水を加えて比表面積が2
0m2/g以上の消石灰を得ることを特徴とする高比表
面積消石灰の製造方法。 - 【請求項8】ポリアミン類化合物が分子内にアミノ基を
2〜4個有する化合物である請求項7記載の高比表面積
消石灰の製造方法。 - 【請求項9】ポリアミン類化合物が、エチレンジアミ
ン、ジエチレントリアミン、1,3−プロパンジアミ
ン、1,4−ブタンジアミン、トリエチレンジアミン、
ピペラジン、2−メチルピペラジン及びN−アミノエチ
ルピペラジンからなる群より選ばれた1種以上である請
求項7又は請求項8記載の高比表面積消石灰の製造方
法。 - 【請求項10】アルキレングリコール類化合物がエチレ
ングリコール及び/又はジエチレングリコールである請
求項7〜9のいずれかに記載の高比表面積消石灰の製造
方法。 - 【請求項11】比表面積が20〜55m2/gである請
求項7〜10のいずれかに記載の高比表面積消石灰の製
造方法。 - 【請求項12】1000オングストローム以下の細孔径
における細孔容積が0.18cm3/g以上である請求
項7〜11のいずれかに記載の高比表面積消石灰の製造
方法。 - 【請求項13】ポリアミン類化合物とアルキレングリコ
ール類化合物の存在量が、生石灰に対して0.3〜20
重量%である請求項7〜12のいずれかに項記載の高比
表面積消石灰の製造方法。 - 【請求項14】請求項1〜6のいずれかに記載の高比表
面積消石灰を、廃棄物の燃焼排ガス中の酸性物質除去に
用いることを特徴とする燃焼排ガスの処理法。
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