JPH09278206A - 分離搬送装置 - Google Patents

分離搬送装置

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JPH09278206A
JPH09278206A JP8090981A JP9098196A JPH09278206A JP H09278206 A JPH09278206 A JP H09278206A JP 8090981 A JP8090981 A JP 8090981A JP 9098196 A JP9098196 A JP 9098196A JP H09278206 A JPH09278206 A JP H09278206A
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JP
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sheet
page
turning
belt
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JP8090981A
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Kazunori Sakauchi
和典 坂内
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シート同士の端部が不揃いの場合でも、誘電体
ベルトが積層したシート面に接触した状態で、誘電体ベ
ルトの吸着面が複数のシートに対して密着すること無
く、最上位の1枚のシートのみを分離搬送するようにす
ること。 【解決手段】積層したシート(本原稿BO)に対する吸
着保持手段(めくりベルト208)の吸着面端部208
aの接触位置を該シート端部よりも内側とする。上記吸
着保持手段としての、上記シートに対して接離自在の一
対の保持ローラ(めくりベルト駆動ローラ223及びめ
くりローラ224)に懸架された帯電可能な誘電体ベル
ト(めくりベルト208)の積層したシートに対する吸
着面端部208aの接触位置を、該シート端部よりも内
側のめくりローラ224の半径以下の範囲とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置の給
紙装置や、画像読み取り装置の原稿搬送装置、及び、本
原稿の頁めくり装置などに適用されるシートの分離搬送
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コピー用紙や原稿頁などの積層されたシ
ートを分離搬送する方法として、摩擦力を用いた摩擦分
離搬送方法や、エアーの負圧力を利用したエアー吸引分
離搬送方法(特開平1−288538号公報)などが一
般的に知られている。しかしながら、上記の摩擦分離搬
送方法では、シート分離手段にゴム材料などを使用して
いるため、摩耗による経時変化が大きく、また、分離さ
れるシートに圧力が加わるため、分離時にシートを傷め
ることがある。一方、エアー吸引分離搬送方法では、エ
アーの吸引音が大きいため、オフィス内での使用には不
向きで、また、装置自体も大型化する不具合がある。
【0003】そこで、本出願人は、一対の保持ローラに
懸架された帯電可能な誘電体ベルトを、積層したシート
(本原稿の頁)に対して移動及び接離させて、該誘電体
ベルトに形成した電界の静電力により積層されたシート
(本原稿の頁)を1枚ずつめくる静電吸着分離方式によ
る分離搬送装置(本原稿の頁めくり装置)を先に提案し
た。この静電吸着分離方法による分離搬送装置によれ
ば、シートの分離時に圧力を加えたり騒音を発すること
がないので、上記の摩擦力を用いる分離方式やエアー吸
引方式の問題点を解消することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記の静電
吸着方式による分離搬送装置では、摩擦力やエアー吸引
力に依らないので、紙厚が非常に薄いシートの場合でも
重送(多重枚搬送)を起こさずに搬送することができ
る。但し、この装置において重送を起こさずにシートを
搬送するためには、シート同士の端部が、ずれの無い理
想的な状態であることが条件となる。すなわち、この装
置では、誘電体ベルトがシート面に接触した状態で、誘
電体ベルトの吸着面に対して、最上位の1枚目のシート
のみが密着することが必要となる。しかしながら、搬送
するシートが古い本原稿や、無線綴じ(糊付け)などで
糊が頁間にはみ出した本原稿の場合には、この本原稿を
見開いた状態で、その最上位の1枚目の頁端部から、2
枚目以下の頁端部がはみ出していることがある。このた
め、前記従来の静電吸着方式による分離搬送装置では、
上述のような端部が不揃いの場合、誘電体ベルトが原稿
頁面に接離して頁分離動作が行われる際に、誘電体ベル
トの吸着面に対し、見開かれた本原稿の最上位の1枚目
の頁と2枚目以下の頁とが同時に密着して、重送(多重
枚めくり搬送)が発生する可能性があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、シート分離動
作時における積層したシート(本原稿)に対する吸着保
持手段(誘電体ベルト)の吸着面端部の接触位置を、該
シート端部よりも内側に位置させるようにする。このよ
うに、吸着保持手段(誘電体ベルト)の吸着面端部の接
触位置を、シート端部よりも内側に位置させるようにす
ることにより、シート同士の端部が不揃いの場合でも、
誘電体ベルトが積層したシート面に接離してシート分離
動作が行われる際に、誘電体ベルトの吸着面が、複数の
シートに対して密着することが無く、最上位の1枚目の
シートに対してのみ密着するようになる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の分離搬送装置では、シー
ト分離動作時における積層したシートに対する吸着保持
手段の吸着面端部の接触位置を該シート端部よりも内側
とする。
【0007】また、上記吸着保持手段は、上記シートに
対して接離自在の一対の保持ローラに懸架された帯電可
能な誘電体ベルトで構成することが好ましく、この該誘
電体ベルトのシート分離動作時における積層したシート
に対する吸着面端部の接触位置は、該シート端部よりも
内側の該保持ローラの半径以下の範囲とすることが効果
的である。
【0008】
【実施例】以下、本出願人により提案されたブック原稿
のページめくり読み取り装置に本発明の分離搬送装置を
搭載した実施例を図に基づいて詳細に説明する。但し、
本明細書の記述から明らかに想起し得る範囲の構成・作
用等については、煩雑化を避ける上から、その説明を省
略、もしくは簡略化する。本発明は、本原稿の頁めくり
機能と画像読み取り機能とをそれぞれ独立させて構成す
ることもできるが、ここでは、上記の頁めくり機能およ
び画像読み取り機能との両機能を1つのユニットに組み
込んだ装置をその実施例とした。
【0009】先ず、本実施例におけるスキャナユニット
30の構成について説明する。図1に、本実施例として
のTPS(Turn the Page Scanne
r;頁めくり読み取り装置)の全体構成図を示す。この
TPSの装置本体の上半分はスキャナユニット30にな
っており、走査ユニット200は、このスキャナユニッ
ト30の内部を図1において左右方向に走行して、原稿
台1上に見開かれて載置された本原稿BOの走査を行
う。この走査ユニット200の走査駆動系の構成図を図
2に示す。図2は、装置本体の上部から見た走査ユニッ
ト200の走査駆動系であり、図2において、装置本体
の奥側にタイミングベルト312がプーリ304と3段
プーリ302によって、装置本体の手前側にタイミング
ベルト313がプーリ305と2段プーリ306によっ
て、それぞれ左右方向に張られている。ここで、プーリ
304とプーリ305の回転軸は、それぞれバネ307
とバネ308によって支持され、各タイミングベルト3
12,313に所定の張力を与えている。3段プーリ3
02は、タイミングベルト310でモータプーリ301
と、また、タイミングベルト311で2段プーリ306
とそれぞれ連結されている。タイミングベルト311
は、アイドラ303をバネ309で外側に引くことで所
定の張力を得ている。走査ユニット200は、その奥側
と手前側とがクランプ315により各タイミングベルト
312,313にそれぞれ固定され、モータプーリ30
1の回転軸を駆動するスキャナモータ106の回転によ
り、各タイミングベルト312,313を介して駆動さ
れる。
【0010】本実施例における走査ユニット200の構
成を図3に示す。図3において、走査ユニット200の
下側の左右には原稿押えローラ281a,281bが、
また、その外側にはシート巻き取りローラ280a,2
80bが、それぞれ回転自在に軸支されている。各シー
ト巻き取りローラ280a,280bには、左右独立し
た原稿押えシート282a,282bのそれぞれの中央
側の端部が巻き取られており、各原稿押えシート282
a,282bのそれぞれの外側の端部は、スキャナユニ
ット30の側板にそれぞれ固定されている。また、図4
に示すように、各巻き取りローラ軸251a,251b
の外側端部には、シート巻き取りギヤ232a,232
bが固定されており、これらのシート巻き取りギヤ23
2a,232bは、スキャナユニット30の側板に左右
両端を固定され、略全長に亘って歯を有する駆動ラック
231に、各アイドルギヤ233a,233bを介し
て、それぞれ噛み合っている。これにより、図4におい
て走査ユニット200が走行すると、各アイドルギヤ2
33a,233bとともに各シート巻き取りギヤ232
a,232bが回転し、各巻き取りローラ軸251a,
251b、各ゼンマイバネ252a,252b、及び、
各シート巻き取りローラ280a,280bを介して、
各原稿押えシート282a,282bの引き出し及び巻
き取りが行われ、左右のシート巻き取りローラ280
a,280bの張力が、常時、略一定に維持される。
【0011】一方、図3に示すように、各原稿押えロー
ラ281a,281bの間には、本原稿読み取り用のプ
ラテンガラス205と、本原稿頁めくり用のめくりベル
ト208が配設されている。
【0012】このプラテンガラス205の内側には、図
3に示すように、本原稿照明用の2本の蛍光灯201,
202が、本原稿読み取り部の左右にそれぞれ配置され
ている。これらの蛍光灯201,202によって照明さ
れた本原稿像は、図3において、第1ミラー219に反
射した後、第2ミラー220と第3ミラー221に交互
に反射し、最後にレンズ216を透過して、CCD10
1上に縮小結像される。また、めくりベルト208は、
めくりベルト駆動ローラ223とめくりローラ224と
に掛け渡されており、このめくりベルト208の上側
の、めくりベルト駆動ローラ224から少し離れた部位
の外側には、帯電ローラ225が接触して配置されてい
る。更に、めくりベルト駆動ローラ223の駆動軸端部
には、図4に示すように、めくりベルト駆動ギヤ234
が固定されており、このめくりベルト駆動ギヤ234
は、アイドルギヤ235を介して、駆動ラック232に
噛み合っている。これにより、走査ユニット200が走
行すると、駆動ラック232に沿って、アイドルギヤ2
35と共にめくりベルト駆動ギヤ234が回転し、めく
りベルト駆動ローラ223の回転により、走査ユニット
200の移動速度と同じ速度でめくりベルト208が回
転する。
【0013】次に、スキャナユニット30のめくり動作
について説明する。図5に、本実施例における走査ユニ
ット200の頁めくり部の動作説明図を示す。本実施例
におけるめくりベルト208は、材質が、PET、P
C、PVCなどからなり、その表面層が表面抵抗1014
Ω以上の高抵抗フィルム、その裏面層が表面抵抗108
Ω以下の低抵抗フィルムからなる二重構造の樹脂フィル
ムで構成されている。また、めくりベルト駆動ローラ2
23は、接地された金属ローラの表面に導電性ゴムを被
覆したローラで構成されており、確実なベルト駆動とア
ースを実現している。更に、帯電ローラ225は、金属
ローラで構成されており、この帯電ローラ225には、
切り換えスイッチ253aを介して、交流電源253か
ら所定のタイミングで、±2kVの高電圧が印加され
る。図5において、走査ユニット200を走行させ、め
くりベルト208を駆動しながら、後述するタイミング
に合わせて切り換えスイッチ253aをオンし、帯電ロ
ーラ225に交流電源253から±2kVの高電圧をか
けると、めくりベルト208の表面上に交番電界が生
じ、この交番電界の作用により、このめくりベルト20
8の表面に、接触した本原稿BOの最上位頁254aを
吸着させる吸着力が発生する。
【0014】原稿の読み取り操作がスタートされると、
スキャナユニット30の左端の端部ホームポジションに
いた走査ユニット200が、右方向に走行を始める。そ
して、この走査ユニット200のプラテンガラス205
の原稿読み取り位置が本原稿BOの左頁にかかると、図
6に示すように、走査ユニット200の光学系が、この
本原稿BOの読み取り動作を始め、この本原稿BOの原
稿面を左頁から右頁へと読み取っていく。ここでの走査
ユニット200の読み取り開始位置は、本原稿BOの大
きさ(サイズ)によって変わる。このようにして、走査
ユニット200の光学系が本原稿BOの右頁の端まで読
み終えると、図7に示すように、走査ユニット200の
原稿走査方向が逆転され、図8に示すように、この読み
取りを終えた本原稿BOの右頁の頁めくり動作が開始さ
れる。
【0015】この走査ユニット200のめくりベルト2
08が本原稿BOの最上位頁254aの頁めくりを始め
る位置まで移動する前に、めくりベルト208の下面の
頁吸着面に、帯電ローラ225により帯電パターンが形
成される。この帯電で発生する電界によって、めくりベ
ルト208の下面の頁吸着面に、本原稿BOの最上位頁
254aが吸着される。そして、このようにめくりベル
ト208の下面の頁吸着面に本原稿BOの最上位頁25
4aが吸着された状態で、図8に示すように、めくりベ
ルト208が、図示しないソレノイドの作用により、図
5の破線で示す位置に持ち上げられる。これにより、こ
のめくりベルト208の表面に形成された電荷パターン
の不平等電界による吸着力で、本原稿BOの最上位頁2
54aが、めくりベルト208の表面上に吸着されて、
この最上位頁254aの端部がめくりベルト208と共
に持ち上げられる。この不平等電界による吸着力は、こ
の最上位頁254以外の頁を吸着させない特徴を有して
いる。
【0016】ここで、従来の装置では、この最上位頁2
54aの端部をめくりベルト208と共に持ち上げるタ
イミングが、図13に実線で示すように、最上位頁25
4aの先端が、めくりベルト208の下面の中央を越え
た位置にさしかかった時点に設定されていた。従って、
この従来の装置では、本原稿BOが古かったり、無線綴
じ(糊付け)などで糊が頁間にはみ出しているなどの原
因により、図12に示すように、この本原稿BOを見開
いた状態で、その1枚目の最上位頁254aの頁端部か
ら、2枚目以下の頁254bの端部が、はみ出している
場合に、図13に実線で示すように、めくりベルト20
8の下面が原稿頁面に接触した状態で、このめくりベル
ト208の吸着面に対し、見開かれた本原稿BOの最上
位頁254aと2枚目以下の頁254bのはみ出し部分
sとが同時に吸着されてしまう。このため、従来の装置
では、図13に破線で示すように、めくりベルト208
が持ち上げられた際に、本原稿BOの最上位頁254a
と2枚目以下の頁254bとが共に持ち上げられて、重
送(多重枚めくり搬送)が発生する可能性が大きい。ま
た、この従来の装置では、本原稿BOの最上位頁254
aと2枚目以下の頁254bとが同時に吸着されてしま
うと、このめくりベルト208の吸着面に吸着された原
稿頁を、後述する上下一対の頁ガイド227,228
(図3)の間の頁搬送経路内に導く際に、最上位頁25
4aと共に搬送された2枚目以下の頁254bが振動な
どにより落下して、ジャムや破損、及び、頁折れなどを
起こす可能性もある。
【0017】そこで、本実施例では、本原稿BOの最上
位頁254aの端部をめくりベルト208と共に持ち上
げるタイミングを、図5に実線で示すように、めくりベ
ルト208の下面の吸着面端部208aが、最上位頁2
54aの先端よりも内側に到達した時点に設定する。こ
のように、めくりベルト208の持ち上げ時(頁分離動
作時)における最上位頁254aに対するめくりベルト
208の吸着面端部208aの接触位置を、最上位頁2
54aの端部よりも内側に位置させることにより、原稿
頁同士の端部が不揃いの場合でも、めくりベルト208
が本原稿BOの最上位頁254aに接触した状態で、め
くりベルト208の吸着面が、複数の原稿頁に対して密
着することが無く、最上位頁254aに対してのみ密着
するようになる。
【0018】ここで、めくりベルト208の頁分離動作
時における最上位頁254aに対するめくりベルト20
8の吸着面端部208aの接触位置が、最上位頁254
aの端部よりも非常に大きく内側に位置し、この最上位
頁254aの端部からめくりベルト208の吸着面端部
208aまでの距離d(図5参照)が、めくりローラ2
24の半径rよりも大きくなると、この最上位頁254
aを吸着した状態でめくりベルト208を持ち上げた際
に、この最上位頁254aの端部が頁ガイド227,2
28などにひっかかって、最上位頁254aが頁搬送経
路内に正しく搬送されず、ジャムや頁破損が生じる虞れ
がある。
【0019】そこで、本実施例では、めくりベルト20
8の頁分離動作時における最上位頁254aに対するめ
くりベルト208の吸着面端部208aの接触位置を、
図5に示すように、最上位頁254aの端部よりも内側
のめくりローラ224の半径r以下の範囲とする。具体
的には、めくりローラ224の半径rを7mm、最上位
頁254aの端部からめくりベルト208の吸着面端部
208aまでの距離dを2〜5mmとしたところ、原稿
頁の重送や頁破損を解消することができた。
【0020】上述のように、本原稿BOの最上位頁25
4aをめくり上げた後、この状態のまま走査ユニット2
00を、図8に示すように、その端部ホームポジション
に向けて移動させると、この本原稿BOの最上位頁25
4aは、図9に示すように、確実に分離搬送され、走査
ユニット200の右側部に配置された上下一対の頁ガイ
ド227,228(図3)の間を通過して、走査ユニッ
ト200の右外側にその先端側が送り出される。この
時、この走査ユニット200の上方側の頁ガイド227
上に取付けられた頁めくりセンサ214(図3)が、走
査ユニット200の右外側に送り出された原稿頁を検知
して、この原稿頁が正常に頁めくりされたことを判断す
る。
【0021】ここで明らかなように、本実施例では、走
査ユニット200の頁めくり動作によりめくり上げられ
た原稿頁が、丸められたり折り曲げられたりせずに自然
な姿勢に保持されるので、このめくり上げた原稿頁を傷
めることがなく、また、このめくり上げた原稿頁を収納
するための頁収納手段を走査ユニット200内に配設す
る必要がないので、走査ユニット200を小型化でき
る。
【0022】次いで、図10に示すように、本原稿BO
の最上位頁254aを本原稿の綴じ部までめくり上げた
時点で、めくりベルト208を元の位置(図5の実線位
置)に戻す。この状態で、走査ユニット200を更にそ
の端部ホームポジションに向けて移動させると、図11
に示すように、このめくり上げた原稿頁が、本原稿の綴
じ部に引っ張られて、一対の頁ガイド227,228の
間を戻りながら、本原稿BOの左頁上に重ね合わされる
ようにして走査ユニット200内から排出される。
【0023】このようにして、めくり上げられた原稿頁
が本原稿BOの左頁上に全て重ね合わされると、走査ユ
ニット200の見開き原稿に対する1回分の原稿読み取
り・頁めくり動作が終了する。ここで、この本原稿BO
に対する原稿読み取り・頁めくり動作を繰り返し実行し
たり、原稿読み取りまたは頁めくり動作の何れか一方の
動作のみを繰り返し実行する場合には、上述のように、
めくり上げられた原稿頁が本原稿BOの左頁上に全て重
ね合わされると同時に走査ユニット200の移動方向を
反転させて、本原稿の原稿面に対して最短コースで走査
ユニット200の往復動作を繰り返す。
【0024】なお、上記実施例では、頁めくり読み取り
装置に本発明の分離搬送装置を搭載した例について説明
したが、本発明は、一般的な用紙(シート)の分離搬送
装置においても同様に適用できる。
【0025】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、シー
ト分離動作時における吸着保持手段の吸着面端部の位置
が、積層したシートの端部よりも内側に位置するので、
最上位のシート端部から2枚目のシート端部がはみ出し
ていても、該吸着保持手段の吸着面に2枚目以降のシー
トが吸着されることが無く、シートの重送を防止でき
る。また、シート分離動作時にシートの重送が発生しな
いので、2枚目以降のシートが搬送されることが無く、
重送によるシートのジャムや破損を防止できる。
【0026】また、シート分離動作時における誘電体ベ
ルトの吸着面端部の接触位置を、シート端部よりも内側
の、該誘電体ベルトの支持ローラの半径以下の範囲とし
たので、そのシート分離動作時に、分離されたシートの
端部が誘電体ベルトの端部から突出することが無く、こ
の分離されたシートの端部がガイド板などの装置構成部
材にひっかかってジャムすることがなくなって、装置の
信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した本原稿の頁めくり読み取り装
置(TPS)における装置本体の全体的な構成を示す概
略断面図である。
【図2】上記TPSにおける走査ユニットの駆動機構を
示す概略平面図である。
【図3】上記走査ユニットの概略断面図である。
【図4】上記走査ユニットにおけるめくりベルト駆動機
構の概略側面図である。
【図5】上記TPSにおける上記走査ユニットの頁めく
り上げ動作を示す走査ユニットの要部の概略断面図であ
る。
【図6】上記走査ユニットの頁めくり動作モード時にお
ける走査ユニットの左頁画像読み取り位置での遷移図で
ある。
【図7】上記走査ユニットの頁めくり動作モード時にお
ける走査ユニットの右頁画像読み取り完了位置での遷移
図である。
【図8】上記走査ユニットの頁めくり動作モード時にお
ける走査ユニットの右頁めくり上げ開始位置での遷移図
である。
【図9】上記走査ユニットの頁めくり動作モード時にお
ける走査ユニットの右頁めくり上げ途中の遷移図であ
る。
【図10】上記走査ユニットの頁めくり動作モード時に
おける走査ユニットの右頁めくり上げ終了位置での遷移
図である。
【図11】上記走査ユニットの頁めくり動作モード時に
おける走査ユニットの右頁排出途中の遷移図である。
【図12】上記走査ユニットによって頁めくりされる本
原稿の一例を示す部分斜視図である。
【図13】従来の分離搬送装置における頁めくり動作を
示す走査ユニットの要部の概略断面図である。
【符号の説明】
1 原稿台 106 スキャナモータ 200 走査ユニット 208 めくりベルト 208a めくりベルトの吸着面端部 223 めくりベルト駆動ローラ 224 めくりローラ 225 帯電ローラ 227,228 頁ガイド 253 交流電源 254a 本原稿の最上位頁 254b 本原稿の2枚目以下の頁 281a,281b 原稿押えローラ BO 本原稿 d 最上位頁端部からめくりベルトの吸着面端部までの
距離 r めくりローラの範囲 s 2枚目以下の頁のはみ出し部分

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】積層したシートを静電力により吸着保持す
    る吸着保持手段と、該シートに対して該吸着保持手段を
    移動及び接離させる吸着保持手段駆動手段と、該吸着保
    持手段により吸着保持したシートを搬送するシート搬送
    手段とを備えた分離搬送装置において、シート分離動作
    時における上記の積層したシートに対する該吸着保持手
    段の吸着面端部の接触位置を該シート端部よりも内側と
    したことを特徴とする分離搬送装置。
  2. 【請求項2】上記吸着保持手段を、上記シートに対して
    接離自在の一対の保持ローラに懸架された帯電可能な誘
    電体ベルトで構成し、シート分離動作時における上記の
    積層したシートに対する該誘電体ベルトの吸着面端部の
    接触位置を、該シート端部よりも内側の該保持ローラの
    半径以下の範囲としたことを特徴とする請求項1記載の
    分離搬送装置。
JP8090981A 1996-04-12 1996-04-12 分離搬送装置 Pending JPH09278206A (ja)

Priority Applications (1)

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JP8090981A JPH09278206A (ja) 1996-04-12 1996-04-12 分離搬送装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8342507B2 (en) 2010-02-22 2013-01-01 Ricoh Company, Ltd. Sheet conveying device and image forming apparatus
US8585040B2 (en) 2011-03-16 2013-11-19 Ricoh Company, Ltd. Sheet feeder and image forming apparatus using the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8342507B2 (en) 2010-02-22 2013-01-01 Ricoh Company, Ltd. Sheet conveying device and image forming apparatus
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