JP5674141B2 - シート搬送装置および画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、シート搬送装置および画像形成装置に関するものである。
積載された原稿や記録紙等のシートを分離して搬送する方法として、吸着ベルトに電界を形成し、これをシートに接触させて吸着し、分離する静電吸着分離方式が提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載の静電吸着分離方式のシート搬送装置は、2本のローラに巻き掛けられた誘電体の吸着ベルトと、この吸着ベルトに交番電荷を付与する電荷付与手段とを有している。2本のローラは、ホルダに回転自在に保持されており、ホルダは、上記ローラよりもシート搬送方向上流側を支点にして揺動自在に支持されている。また、2本のローラのうち、シート搬送方向上流側に配置されたローラは、シート束のシート面に対して垂直方向に移動可能にホルダに支持されている。
給紙の前段階においては、2本のローラを介してホルダに保持された吸着ベルトは、シート束から離間した位置に位置している。シート束の最上位シートを分離して搬送するときは、まず、吸着ベルトを回転させて、吸着ベルトに交番電荷を付与する。吸着ベルトに交番電荷を付与したら、吸着ベルトの回転を停止し、ホルダをシート束側へ揺動させ、吸着ベルトをシート束の最上位シートに接触させ、シート束の最上位シートを吸着ベルトに吸着させる。シート束の最上位シートが吸着ベルトに吸着したら、ホルダをシート束から離間する方向へ揺動させる。すると、吸着ベルトのシート搬送方向下流側のベルト幅方向全体がシート束から離間し、吸着ベルトに吸着した最上位シートのシート搬送方向下流端部側の幅方向全体が、吸着ベルトにより持上げられて、2番目のシートと分離する。そして、吸着ベルトを回転駆動させ、吸着ベルトに吸着した最上位シートを搬送する。
しかしながら、従来の静電吸着分離方式のシート搬送装置においては、吸着ベルトをシート束から離間させるとき、最上位シートと2番目のシートとが分離せず、最上位シートとともに2番目のシートがシート束から離間するという課題があった。
本発明は以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的は、シート束の最上位シートと2番目のシートとを、良好に分離することのできるシート搬送装置および画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、積載されたシート束の上面に対向配置された吸着ベルトと、該吸着ベルトにシート束の最上位シートを吸着させる吸着手段とを備えた吸着分離ユニットと、上記吸着分離ユニットを揺動させて、上記吸着ベルトを、上記シート束の最上位シートを吸着させる吸着位置と、上記吸着位置よりもシート束に対して離間した位置で、上記最上位シートを搬送する搬送位置との間を往復移動させる揺動手段とを備え、上記吸着位置で上記吸着ベルトに最上位シートを吸着させた後、上記吸着ベルトを上記搬送位置へ移動させてから、上記吸着ベルトを無端移動させて、上記最上位シートを搬送するシート搬送装置において、上記吸着分離ユニットは、上記吸着ベルトのベルト幅方向一端の上記シート束に対する傾斜角度と、上記吸着ベルトの上記ベルト幅方向他端の上記シート束に対する傾斜角度とが互いに異なるようなねじりが上記吸着ベルトに生じ得るように上記吸着ベルトを保持し、上記吸着ベルトの上記シート搬送方向下流端部におけるベルト幅方向一端を、上記吸着ベルトの他の部分よりも早く上記搬送位置への移動を開始するよう構成したことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1のシート搬送装置において、上記吸着分離ユニットは、上記吸着ベルトを2つの張架ローラで張架し、2つの張架ローラのうち、シート搬送方向上流側の張架ローラを、シート束の上面に対して所定範囲垂直方向に移動可能に支持し、上記吸着分離ユニットの揺動の支点を、上記シート搬送方向上流側の張架ローラよりも、シート搬送方向上流側に設けた構成であって、シート搬送方向下流側の張架ローラの一端が、他端よりも早く上記搬送位置への移動を開始するよう構成したことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1または2のシート搬送装置において、上記吸着分離ユニットは、各張架ローラの一端を回転自在に支持する第1ホルダと、各張架ローラの他端を支持する第2ホルダとを有し、上記揺動手段は、上記第1ホルダを揺動させる第1駆動機構と、上記第2ホルダを揺動させる第2駆動機構とを備え、上記吸着ベルトを、上記吸着位置から上記搬送位置へ揺動させるとき、上記第1駆動機構の駆動開始タイミングと、上記第2駆動機構の駆動開始タイミングとを互いに異ならせたことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1または2のシート搬送装置において、上記吸着分離ユニットは、各張架ローラの一端を回転自在に支持する第1ホルダと、各張架ローラの他端を支持する第2ホルダとを有し、上記第1ホルダのシート搬送方向下流側端部を上記第1ホルダの揺動方向に付勢する第1バネと、上記第1ホルダのシート搬送方向下流側端部を上記第2ホルダの揺動方向に付勢する第2バネとを備え、上記第1バネのバネ定数と、上記第2バネのバネ定数とを互いに異ならせたことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4いずれかのシート搬送装置において、上記吸着ベルトが上記搬送位置に到達したとき、上記吸着分離ユニットと突き当る突き当て部材を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、シートに画像を形成する画像形成手段と、積載されたシート束から最上のシートを分離し、上記画像形成手段へシートを搬送するシート搬送手段とを備えた画像形成装置において、上記シート搬送手段として、請求項1乃至5いずれかのシート搬送装置を用いたことを特徴とするものである。
最上位シートを、2番目のシートに対して良好に剥がすことができるようにするためには、どのようにして最上位シートを2番目のシートに対して剥がすのが最良なのかを鋭意研究した。その結果、次のようにして、最上位シートを2番目のシートに対して、剥がすことで、最上位シートを2番目のシートに対して、良好に分離することができるのではないかと考えた。すなわち、例えば、矩形状のシールが貼られた貼付面からシールを剥がすとき、シールの一辺全体を、貼付面から剥がすよりも、シールの角部から剥がしていった方が、シールを容易に貼付面から剥がすことができる。また、本をめくるときも、ページの角部からめくっていった方が容易にめくれることができる。このことから、最上位シートも、このシールを剥がすときなどと同様、2番目のシートに対して角部から剥がすことで、最上位シートを2番目のシートに対して、良好に分離することができると考えたのである。
そこで、本発明者らは、最上位シートが、2番目のシートに対して角部から剥がすことができる構成について、鋭意研究した。その結果、吸着ベルトのシート搬送方向下流側におけるベルト幅方向一端を、他の部分よりも早くシート束から離間する構成とすることにより、吸着ベルトに吸着した最上位シートを、2番目のシートに対して角部から剥がすことができた。そして、このように構成した装置で、最上位シートを2番目のシートから分離させたとき、吸着ベルトのシート搬送方向下流側のベルト幅方向全体をシート束から離間させる特許文献1に比べて、吸着ベルトに吸着した最上位シートを、2番目のシートに対して良好に剥がすことができた。
本発明によれば、吸着ベルトのシート搬送方向下流側におけるベルト幅方向一端を、他の部分よりも早くシート束から離間することで、吸着ベルトに吸着した最上位シートを、2番目のシートに対して角部から剥がすことができる。これにより、吸着ベルトをシート束から離間するとき、吸着ベルトのシート搬送方向下流側のベルト幅方向全体をシート束から離間させる特許文献1に比べて、吸着ベルトに吸着した最上位シートが、2番目のシートに対して剥がれやすくなり、良好に最上位シートを、2番目のシートから分離させることができる。
本実施形態の複写機の概略構成図。 シート搬送装置の概略構成図。 吸着分離ユニットの正面図。 吸着分離ユニットの斜視図 吸着分離ユニット離間位置における吸着ベルトとホルダの角度について説明する図。 吸着分離ユニット離間位置における吸着ベルトの離間について説明する図。 吸着分離ユニットの離間動作時における吸着ベルトの姿勢について説明する図。 変形例1のシート搬送装置の概略斜視図。 変形例1のシート搬送装置の別の構成例を示す斜視図。
以下、本発明を適用した画像形成装置として電子写真方式の複写機を用いた一実施形態について説明する。まず、複写機の全体構成及び動作について説明する。
図1は、本実施形態に係る複写機の概略構成図である。
複写機の画像形成手段たる画像形成部30として、潜像担持体として感光体31のまわりに、帯電装置32、現像装置34、転写装置35、感光体クリーニング装置36等を備えている。また、画像形成部30は、感光体31にレーザー光33を照射するための光書込ユニット(不図示)、用紙上のトナー画像を定着する定着装置37等を備えている。画像形成部30の上方には、スキャナが設けられている。画像形成部30の下方には、画像形成部で形成された画像を転写するためのシートを積載して収容し、順次、画像形成部30に供給するよう搬送するシート搬送装置1を備えている。
上記構成の画像形成部30では、感光体31の回転とともに、まず帯電装置32で感光体31の表面を一様に帯電する。次いで、画像データに基づく光書込ユニット(不図示)からのレーザー光33を照射して感光体31上に静電潜像を形成する。その後、現像装置34によりトナーを付着させ静電潜像を可視像化することで感光体31上にトナー画像を形成する。一方、シート搬送装置1は、シートを1枚づつ分離して搬送して、用紙搬送経路44に入れ、用紙搬送経路44の搬送ローラ45で搬送してレジストローラ46に突き当てて止める。そして、画像形成部30のトナー画像形成のタイミングに合わせて、レジストローラ46に突き当てて止めたシートを感光体31と転写装置35とが対向する転写部に送り出す。転写部では、感光体31上のトナー画像は供給されたシートに転写される。トナー画像が転写されたシートは、定着装置37によりトナー画像を定着後、機外へ排出される。一方、トナー画像転写後の感光体31の表面は感光体クリーニング装置36で残留トナーを除去して清掃して再度の画像形成に備える。
次に、本実施形態の複写機の特徴部であるシート搬送装置1について説明する。
図2は、シート搬送装置1の概略構成を示す側面図である。
図2に示すようにシート搬送装置1は、シート収容部11と、シート収容部11の上方に吸着分離ユニット12とを備えている。
シート収容部11は、積層された複数枚のシート束2を積載する底板19を有している。シート収容部11の底部には、底板19を支持する支持部材18が回動自在に取り付けられている。
底板19の移動は、以下のように行う。シート収容部11には、シート束2の最上シートS1が、所定の位置に来たことを検知するシート検知手段65を有している。支持部材18を不図示の駆動モータにより図中反時計まわりに回動させ、底板19を上昇させると、底板19に積載されたシート束2が上昇し、シート検知手段65が最上シートS1を検出する。シート検知手段65がシート束の最上シートS1が、所定の位置にきたことを検知したら支持部材18の回転を停止する。
吸着分離ユニット12は、駆動ローラ13Aと従動ローラ13Bの2つの張架ローラに張架される吸着ベルト13を備えている。吸着ベルト13は、駆動ローラ13Aと空回りしない程度に弛んだ状態で駆動ローラ13Aと従動ローラ13Bとに張架されている。吸着ベルト13は10Ωcm以上の抵抗を有する誘電体で構成されており、例えば、厚さ100μm程度のポリエチレンテレフタレート等のフィルムで構成されている。また、駆動ローラ13Aは抵抗値が10Ωcmの導電性ゴム層が表面に設けられ、従動ローラ13Bは金属ローラである。駆動ローラ13A及び従動ローラ13Bはともに接地されている。駆動ローラ13Aは吸着ベルト13からシートを曲率により分離するのに適した小径にされている。また、駆動ローラ13Aは、不図示の駆動モータにより電磁クラッチを介して給紙信号に応じて間欠的に駆動されるよう構成されている。駆動ローラ13A、従動ローラ13Bは、吸着分離ユニット12のホルダ150、151(図4参照)に回転自在に支持されている。ホルダ150、151は、軸、図中矢印A方向に揺動可能に支持されている。
吸着分離ユニット12は、吸着ベルト13の駆動ローラ13Aに巻き付いた部分と当接する帯電手段たる帯電ローラ14を有している。帯電ローラ14は、交流電源16に接続されており、吸着ベルト13のおもて面に交番電荷を付与して、吸着ベルト13を帯電させる。
帯電ローラ14は、吸着分離ユニット12に回転自在に支持され、吸着ベルト13に対する位置が一意的に決定されている。また、吸着ベルト13の両側端縁のうら面には寄止め用のリブが設けられており、張架ローラ13A,13Bの両側端面と係合し、吸着ベルト13の寄りを防止している。
図3は、吸着分離ユニット12の正面図であり、図4は、斜視図である。
図4に示すように、吸着分離ユニット12は、シート幅方向一端側に設けられ、駆動ローラ13Aの軸の一端と、従動ローラ13Bの軸の一端とを回転自在に支持する第1ホルダ150と、シート幅方向他端側に設けられ、駆動ローラ13Aの軸の他端と、従動ローラ13Bの軸の他端とを回転自在に支持する第2ホルダ151とを備えている。
図3に示すように、第1ホルダ150には、駆動ローラ13Aの回転中心を中心にして、シート束2の上面に対して接離する方向に弧を描くように移動可能に従動ローラ13Bの軸を支持する長穴15と、駆動ローラ13Aの軸を、第1ホルダ150に対して移動不能に回転自在に支持する支持穴(不図示)とを備えている。本実施形態においては、長穴15を、駆動ローラ13Aの回転中心を中心とする円弧形状としているので、従動ローラ13Bが、長穴15内を従動ローラ13Bが移動しても、従動ローラ13Bの回転中心と駆動ローラ13Aの回転中心との距離が変化することがない。これにより、吸着ベルト13の張力が変化することがない。第2ホルダ151は、図示していないが、第1ホルダ150と同じ形状を有している。
図4に示すように、第1,第2ホルダ150、151は、シート搬送方向上流側張架ローラである従動ローラ13Bよりもシート搬送方向上流側を支点にして、揺動可能に支持されている。具体的には、各ホルダ150、151は、従動ローラ13Bよりもシート搬送方向上流側に設けられた揺動モータ110A、110Bのモータ軸に固定されている。第1ホルダ150を揺動させる第1駆動機構としての第1揺動モータ110A、第2ホルダ151を揺動させる第2駆動機構としての第2揺動モータ110Bは、ステッピングモータなどの回転角度が調整可能なモータが用いられる。第1揺動モータ110Aが図中反時計回りに回動することにより第1ホルダ150が、図中反時計回りに回転し、第2揺動モータ110Bが図中反時計回りに回転することにより、第2ホルダ151が、図中反時計回りに回転する。すると、図3(a)に示すように、吸着ベルト13が、シート束2の最上位シートに接触した状態から、図3(b)に示すような吸着ベルト13がシート束2から離間する位置へ移動する。
次に、この吸着分離ユニット12を用いたシート搬送装置1の基本動作について説明する。
[帯電動作]
吸着分離ユニット12は通常、図3(b)の位置にて待機しており、給紙信号が入ると、電磁クラッチが入り、駆動ローラ13Aが回転駆動され、吸着ベルト13を無端移動させる。次に、無端移動する吸着ベルト13に帯電ローラ14を介して交流電源16より交番電圧を印加し、吸着ベルト13の表面に交流電源周波数と吸着ベルト13の周動速度に応じたピッチ(ピッチは5mm〜15mm程度とするのがよい)で交番する電荷パターンを形成する。電源16は交流の他直流を高低交互の電位に変化させたものでもよく、矩形波、正弦波などが考えられる。本実施形態では、吸着ベルト13の表面に対して4KVの振幅を持った矩形波を印加している。
[吸着動作]
上記したように、吸着ベルト13に電荷パターンを形成したら、支持部材18を回転させ底板19を上昇させる。また、これと前後して、吸着分離ユニット12を図中時計回りに回転させ、図3(a)の吸着ベルト13当接位置へ移動させる。このとき、従動ローラ13Bは、長穴15の下端と当接している。底板19が上昇していくと、シート束の最上シートS1が従動ローラ13Bと当接する。さらに、底板19を上昇させ、従動ローラ13Bを押し上げていくと、長穴15に案内されながら、従動ローラ13Bが上方へ移動していく。そして、従動ローラ13Bが、長穴15の上端に当接するタイミングでシート検知手段65がシート束の最上シートS1が、所定の位置にきたことを検知し、底板19の上昇が停止する。このとき、吸着ベルト13のシート束の上面と対向する部分が、シート束の最上シートS1と当接する。
このように、吸着ベルト13が最上シートS1と当接すると、誘電体であるシートには吸着ベルト13の表面の電荷パターンにより形成される不平等電界により、Maxwellの応力が働き、シート束の最上シートS1が吸着ベルト13に吸着する。
[分離・搬送動作]
図3(a)に示す状態にて所定時間待機し、吸着ベルト13に最上位シートS1が吸着したら、吸着分離ユニット12の第1ホルダ150および第2ホルダ151を、図中反時計まわりに回動させる。すると、シート搬送方向下流側の張架ローラである駆動ローラ13Aは、各ホルダ150,151とともにシート束2から離間する方向へ移動する。一方、シート搬送方向上流側の張架ローラである従動ローラ13Bは、自重により、シート束2の上面から動かず、各ホルダ150,151に対して相対的にシート束方向へ移動する。これにより、吸着ベルト13は、従動ローラ13Bの回転中心を中心にして、揺動するような動きをとり、吸着ベルト13に吸着したシートが、吸着ベルト13の従動ローラ13Bに巻き回された部分を支点して湾曲する。その結果、吸着ベルト13に吸着したシートに復元力が働き、最上位シートS1のみを吸着ベルト13に吸着させ、2番目のシートS2をシートの復元力により分離させることができる。
本実施形態においては、吸着分離ユニット12の回転中心をシート搬送方向上流側に設け、かつ、従動ローラ13Bを、各ホルダ150、151に対して上下方向に移動可能に支持しているので、図5に示すように、軸方向から見たときにおけるシート束2の上面と吸着ベルト13面との角度βをホルダ150,151の回転中心と駆動ローラ13Aの回転中心とを結んだ線とシート束2の上面との角度α(ホルダ150、151の揺動角度)よりも大きくすることができる。このように、角度βを大きくできるので、より高い分離性を実現できる。
各ホルダ150、151が、さらに図中反時計回りに回動すると、従動ローラ13Bが、長穴15の下端に突き当る。このように、従動ローラ13Bが、長穴15に突き当たった状態から、さらにホルダ150,151を回動させると、従動ローラ13Bも各ホルダ150,151とともに移動し、従動ローラ13Bが、シート束2の上面から離間し、図3(b)に示す状態で、各ホルダ150、151の回動が停止する。ホルダ150,151の回動が停止したら、電磁クラッチを入れて、駆動ローラ13Aを回転駆動し、吸着ベルト13を無端移動させて、吸着ベルト13に吸着している最上シートS1を、搬送ローラ対45へ向けて搬送する。吸着ベルト13に静電吸着した最上シートS1の先端が、吸着ベルト13の駆動ローラ13Aの巻き回し部分に到達すると、曲率分離により吸着ベルト13から分離し、ガイド部材51に案内されながら、搬送ローラ45対へ向けて移動する。
この吸着ベルト13によるシート搬送時は、図6に示すように、駆動ローラ13Aの回転中心から、吸着ベルト13のシート束最近接位置までの上下方向までの距離L1が、駆動ローラ13Aの回転中心から、シート束上面までの上下方向の距離L2よりも短くなっている。よって、吸着ベルト13に吸着している最上位シートS1を搬送しているときに、搬送力が、2番目のシートS2へ伝達されない。よって、2番目のシートS2が、搬送されることがない。
搬送ローラ対45と吸着ベルト13との線速は同一にされており、搬送ローラ対45がタイミングを取って間欠駆動されているような場合は吸着ベルト13も間欠駆動されるように制御される。
また、本実施形態においては、シート搬送方向下流側の張架ローラを、駆動ローラとしたので、ホルダに対して所定範囲可動するシート搬送方向上流側の張架ローラを駆動ローラとする場合に比べて、駆動伝達機構の構成を簡易にすることができる。これにより、装置のコストアップを避けることができる。
また、吸着ベルト13の帯電は、吸着ベルト13のシートの分離位置から、搬送ローラ対45の長さ分だけ行うようにして、それ以降は、帯電ローラ14で吸着ベルト13を除電するようにしてもよい。これによりシートは、搬送ローラ対45へ搬送された後は吸着ベルト13の影響を受けずに、搬送ローラ対45の搬送力のみによって搬送される。また、吸着ベルト13を除電することによって、2枚目のシートS2が、離間した吸着ベルト13に静電吸着するのを抑制することができる。
ここで、周動する吸着ベルト13に交番電圧を印加することにより、帯電した吸着ベルト13の電荷を除電することができる原理を説明する。吸着ベルト13外周面に導電性ローラ等の帯電電極を接触させ直流電源により直流電圧を印加した場合、吸着ベルト13は印加される直流電圧がある電圧以下の電圧では帯電されない。この電圧を帯電開始電圧といい、その値V0は吸着ベルト13の厚さ、体積抵抗等により変化する。次に上記の帯電開始電圧V0をピーク値として持つような交番する電圧を帯電ローラ14に印加したところ、帯電している吸着ベルト13の表面電位がほぼ零Vに除電されることが確認されている。これは、印加電圧のピーク値を帯電開始電位V0とすることにより、この印加電圧では誘電体である吸着ベルト13を帯電させる能力はないが、吸着ベルト13に帯電している空間電荷には移動させる力が働き、除電できることを意味する。また、交互に交番する印加電圧を用いることから、吸着ベルト13が(+),(−)のどちらに帯電していても除電効果がある。しかし、帯電開始電圧以下の印加電圧では、除電不足が発生し、帯電開始電圧以上では、印加周波数(120Hz,v/f=1mm周期)の帯電が生じ、零Vに除電できなかった。したがって、電源16の交番電圧はピーク値が吸着ベルト13に対する帯電開始電圧になるように制御すればよいことになる。
また、本実施形態においては、吸着ベルト13は、駆動ローラ13Aと空回りしない程度に弛んだ状態で駆動ローラ13Aと従動ローラ13Bとに張架されている。これにより、シート束2のシートに波打ちが発生している場合でも、吸着ベルト13が、その波打ちの形状に沿って変形し、シートとの接触面積を確保することができる。これにより、シート束のシートに波打ちがあっても、シートを吸着ベルト13に吸着させることができる。
本実施形態においては、下流側張架ローラである従動ローラ13Bを、駆動ローラ13Aの回転中心を中心にして、シート束の上面に対して接離する方向に弧を描くように移動可能に支持することにより、吸着ベルト13をシート束から離間させるとき、吸着ベルト13が揺動する。これにより、吸着ベルト13に吸着した最上位シートS1をめくり上げるような動作で、2番目のシートS2から分離することができる。このめくり動作を加えることで、積載されたシートの中心部に空気を入れることができ、2枚目以降に作用するシート吸着力を早期に弱めることができる。さらに、このような動作を行うことにより、複数枚のシートが吸着ベルト13に吸着しても、シートの復元力により2枚目以降のシートを吸着ベルト13から分離させることができ、良好な分離性を得ることができる。よって、吸着ベルト13とシートとの接触時間が短くても、良好に分離を行うことができ、生産性を損なうのを抑制することができる。
次に、本実施形態の特徴点について、図7を用いて説明する。
図7(a)は、吸着ベルト13をシート束の最上位シートに当接させた様子を示す概略斜視図であり、(b)は、離間動作開始直後の吸着ベルト13の様子を示す概略斜視図であり、(c)は、離間動作開始から所定時間経過後の吸着ベルト13の様子を示す概略斜視図であり、(d)は、離間動作終了時における吸着ベルト13の様子を示す概略斜視図である。
本実施形態においては、吸着ベルト13をシート束2から離間するとき、第1ホルダ150と第2ホルダ151との離間開始のタイミングをずらしている。このように、離間開始のタイミングをずらすことにより、図7(b)に示すように、吸着ベルト13の下流側端部における幅方向一端を、最初にシート束から離間させることができる。具体的には、第1ホルダ150を揺動させる第1揺動モータ110Aを、第2ホルダ151を揺動させる第2揺動モータ110Bよりも早く駆動を開始するのである。すると、第1ホルダ150が、第2ホルダ151よりも早く、図中反時計回りに回動し、第1ホルダ150に対して移動不能に支持されている駆動ローラ13Aの一端側が、シート束から離間する。一方、第2ホルダ151に支持されている駆動ローラ13Aの他端側は、そのままシートに接触している。また、従動ローラ13Bは、上述したように、各ホルダ150,151に対して移動可能に支持されているので、第1ホルダ150が揺動しても、従動ローラ13Bは、そのままシート束に接触している。その結果、図7(b)に示すように、吸着ベルト13は、捩れ、吸着ベルト13のシート搬送方向下流側端部における第1ホルダ側の端部のみが、シート束から離間する。
次に、第2揺動モータ110Bの駆動が開始し、第2ホルダ151を回転し始め、駆動ローラ13Aの他端側が離間し、図7(c)に示すように、駆動ローラ13Aがシート束から離間する。そして、図7(d)に示すように、第1ホルダ150が先に離間位置に到達して停止した後、第2ホルダ151が離間位置に到達し停止する。これにより、吸着ベルト13のねじり変形が戻る。よって、吸着ベルト13に吸着した最上位シートS1を搬送するとき、シートの幅方向一端側の搬送方向と、他端側の搬送方向とが同じ方向になり、最上位シートS1の先端を、搬送ローラ45のニップへ向けて搬送することができる。
このように、吸着ベルト13のシート搬送方向下流側端部における第1ホルダ側の端部が最初にシート束から離間することにより、吸着ベルト13に吸着した最上位シート先端の第1ホルダ側の角部が、最初にめくれる。本のページをめくるときなどは、紙の角部からめくる方が、めくりやすいことが経験的に知られている。本実施形態においては、各ホルダ150,151の離間開始動作のタイミングをずらすことにより、めくりやすい動作(用紙の角部がめくるという動作)を、再現することができる。その結果、最上位シートS1を2番目のシートS2に対して、良好に分離させることができる。
次に、本実施形態の変形例について、説明する。
[変形例1]
図8は、変形例1のシート搬送装置1Aの概略斜視図である。
この変形例1のシート搬送装置1Aは、揺動手段として、第1ホルダ150のシート搬送方向下流側端部を持上げる第1持上機構210Aと、第2ホルダ151のシート搬送方向下流側端部を持上げる第2持上機構210Bとを有している。第1持上機構210Aは、第1ワイヤー212A、第1バネ213A、第1ワイヤー212Aを巻き上げる第1巻上げモータ211Aなどで構成されている。第1ワイヤー212Aの一端は、第1巻き上げモータ211Aのモータ軸に固定されており、他端は、第1バネ213Aの一端に固定されている。第1バネ213Aの他端は、第1ホルダ150から突出したバネ受け突起150Aに固定されている。
第2持上機構210Bは、第1持上機構210Aと同様な構成を有している。すなわち、第2巻上げモータ211B、第2ワイヤー212B、第2バネ213Bで構成され、第2ワイヤー212Bは、一端が第2巻上げモータ211Bのモータ軸に固定され、他端が第2バネ213Bの一端に固定されている。また、第2バネ213Bの他端は、第2ホルダ151に設けられた不図示のバネ受け突起に固定されている。また、第1バネ213Aのバネ定数が、第2バネ213Bのバネ定数よりも小さくなっている。
第1巻上げモータ211Aと第2巻上げモータ211Bとを同時に駆動して各ワイヤー212A,212Bを同時に巻き上げていったとき、バネ定数の大きい第2バネ213Bが、第1バネ213Aよりも早く吸着分離ユニット12の自重に対応する撓み量に達し、第2ホルダ151が、第1ホルダ150よりも早く持上げられる。これにより、吸着ベルト13のシート搬送方向下流側端部における第2ホルダ側の端部が最初にシート束から離間する。この状態からさらに各ワイヤー212A,212Bを巻き上げていくと、第1バネ213Aが吸着分離ユニット12の自重に対応する撓み量に達し、第1ホルダ150が持上げられる。これにより、吸着ベルト13のシート搬送方向下流側端部における第2ホルダ側の端部もシート束2から離間する。このように、変形例1においても、最上位シートS1の先端の角部から2番目のシートと分離させることができる。
次に、第1ワイヤー212Aおよび第2ワイヤー212Bを巻き上げていくと、各ホルダ150,151に設けられたバネ受け突起が、それぞれストッパー部材215A,215Bに突き当る。各ホルダ150,151のバネ受け突起が、ストッパー部材215A,215Bに突き当ることにより、巻き上げモータでワイヤーをさらに巻き上げても、各ホルダ150,151は、それ以上回動することはない。第1ホルダ側に設けられたストッパー部材215Aのシート束上面からの高さと、第2ホルダ側に設けられたストッパー部材215Bのシート束上面からの高さは、同じであるので、各ホルダのバネ受け突起が、それぞれストッパー部材215A,215Bに突き当ることにより、吸着ベルト13の捩れが戻る。これにより、吸着ベルト13によるシート搬送方向が、ベルト幅方向で同じ方向となり、最上位シート先端を搬送ローラ45のニップへ向けて搬送することができる。
各ホルダ150,151のバネ受け突起が、ストッパー部材215A,215Bに突き当った状態から第1ワイヤー212Aおよび第2ワイヤー212Bをさらに巻き上げて、各バネ213A,213Bで、各バネ受け突起を、ストッパー部材215A,215B側へ十分に付勢したら、各巻上げモータ211A,211Bの駆動を停止する。そして、駆動ローラ13Aを駆動して、最上位シートS1を搬送ローラ45のニップへ向けて搬送する。
この変形例1においては、2個の巻上げモータ211A,211Bを用いているが、巻き上げモータは、一つでもよい。また、この変形例1では、揺動手段は、バネを介して、各ホルダを持上げているが、この構成に限られない。例えば、図9に示すように、第1バネ213Aで、第1ホルダ150のシート搬送方向下流側端部付近をシート束側へ付勢し、第2バネ213Bで、第2ホルダ151のシート搬送方向下流側端部付近をシート束側へ付勢し、駆動モータ230の軸に第1ホルダ150の揺動の支点と第2ホルダ151の揺動の支点とを固定した構成としてもよい。駆動モータ230を駆動して、各ホルダ150,151のシート搬送方向下流側端部を持上げようとした場合、バネ定数の小さい第1バネ213Aの方が、第2バネ213Bよりも撓みやすいため、第1ホルダ150のシート搬送方向下流側が、第2ホルダ151よりも先に、バネの付勢力に抗して持上げられ、その後、第2ホルダ151のシート搬送方向下流側が持上げられる。図9のような構成にしても、第1、第2バネ定数を異ならせることで、吸着ベルト13のシート搬送方向下流側端部における第1ホルダ側の端部が最初にシート束から離間させることができ、最上位シートS1の先端の角部から2番目のシートと分離させることができる。
本実施形態では、各ホルダ150,151に長穴15を設け、長穴15に従動ローラ13Bを支持しているが、従動ローラ13Bが、駆動ローラ13Aの回転中心を中心にして、シート束の上面に対して接離する方向に弧を描くように移動可能に支持され、図5に示すように、軸方向から見たときにおけるシート束2の上面と吸着ベルト13面との角度がβとなったとき、従動ローラ13Bの回動が規制される構成であればよい。
さらに、上記では静電的にシート束の最上位シートを吸着ベルトに吸着させているが、エアによりシート束の最上位シートを吸着ベルトに吸着させてもよい。
以上、本実施形態のシート搬送装置によれば、積載されたシート束2の上面に対向配置された吸着ベルト13と、吸着ベルト13にシート束2の最上位シートS1を吸着させる吸着手段たる帯電ローラ14とを備えた吸着分離ユニット12と、吸着分離ユニット12を揺動させて、上記吸着ベルト12を、上記シート束の最上位シートを吸着させる吸着位置と、上記吸着位置よりもシート束に対して離間した位置で、上記最上位シートを搬送する搬送位置との間を往復移動させる揺動手段とを備えている。上記吸着分離ユニット12は、上記吸着ベルト13ベルト幅方向一端の上記シート束に対する傾斜角度と、上記吸着ベルト13の上記ベルト幅方向他端の上記シート束に対する傾斜角度とが互いに異なるようなねじりが上記吸着ベルト13に生じ得るように上記吸着ベルト13を保持しており、上記吸着ベルト13の上記シート搬送方向下流端部におけるベルト幅方向一端を、他の部分よりも早く上記搬送位置への移動を開始するよう構成した。かかる構成とすることにより、上述したように、吸着ベルト13に吸着した最上位シートS1を、シート先端の角部からめくることができ、最上位シートを2番目のシートから良好に分離することができる。
また、吸着分離ユニット12は、上記吸着ベルト13を2つの張架ローラで張架し、2つの張架ローラのうち、シート搬送方向上流側の張架ローラたる従動ローラ13Bを、シート束2の上面に対して所定範囲垂直方向に移動可能に支持し、上記吸着分離ユニット12の揺動の支点を、上記従動ローラ13Bよりも、シート搬送方向上流側に設けた構成とした。これにより、シートの復元力を利用した分離を行えることができ、良好な分離性能を得ることができる。また、吸着分離ユニット12を揺動させるだけで、吸着ベルト13をシート束2の上面から離間させることができる。さらに、シート搬送方向下流側の張架ローラたる駆動ローラ13Aの一端が、他端よりも先にシート束から離間する。これにより、上記吸着ベルト13の上記シート搬送方向下流端部におけるベルト幅方向一端から、上記吸着ベルト13を上記シート束から離間させることができる。
また、吸着分離ユニット12は、各張架ローラの一端を回転自在に支持する第1ホルダ150と、各張架ローラの他端を支持する第2ホルダ151とを有し、上記揺動手段は、上記第1ホルダ150を揺動させる第1駆動機構たる第1揺動モータ110Aと、上記第2ホルダ151を揺動させる第2駆動機構たる第2揺動モータ110Bとを備え、上記吸着ベルト13を、上記搬送位置へ移動させるとき、第1揺動モータ110Aの駆動開始タイミングと、上記第2揺動モータ110Bの駆動開始タイミングとを互いに異ならせた。これにより、上記吸着ベルト13の上記シート搬送方向下流端部におけるベルト幅方向一端から、上記吸着ベルト13を上記シート束から離間させることができる。
また、吸着分離ユニット12は、第1ホルダ150のシート搬送方向下流側端部を上記第1ホルダ150の揺動方向に付勢する第1バネ213Aと、上記第2ホルダ151のシート搬送方向下流側端部を上記第2ホルダ151の揺動方向に付勢する第2バネ213Bとを備え、上記第1バネ213Aのバネ定数と、上記第2バネ213Bのバネ定数とを互いに異ならせた。これにより、上記吸着ベルト13の上記シート搬送方向下流端部におけるベルト幅方向一端から、上記吸着ベルト13を上記シート束から離間させることができる。
また、吸着分離ユニット12が搬送位置に到達したとき、上記吸着分離ユニット12と突き当る突き当て部材たるストッパー部材215A,215Bを設けた。ストッパー部材215A,215Bに突き当てることにより、吸着ベルト13の捩れた状態を、元の状態に戻すことができる。これにより、吸着ベルト13に吸着した最上位シートS1を搬送するときの搬送方向を、ベルト幅方向で同一方向にすることができ、最上位シートの先端が搬送ローラ45に突き当ることなく、スムーズに搬送ローラ45のニップに搬送することができる。その結果、最上位シートの先端が搬送ローラ45に突き当たったときの衝撃で、最上位シートが、吸着ベルト13から分離して、搬送不良となるのを抑制することができる。
また、画像形成装置として、上述したシート搬送装置を用いることで、摩擦力を用いてシート束の最上位シートを2番目のシートから分離して搬送するものに比べて、経時にわたり安定した搬送を実現することができる。また、摩擦力を用いてシート束の最上位シートを2番目のシートから分離して搬送するものに比べて、シートが汚れるのを抑制することができる。
1:シート搬送装置
2:シート束
12:吸着分離ユニット
13:吸着ベルト
13A:駆動ローラ
13B:従動ローラ
14:帯電ローラ
15:長穴
16:交流電源
18:支持部材
19:底板
30:画像形成部
45:搬送ローラ対
51:ガイド部材
65:シート検知手段
110A:第1揺動モータ
110B:第2揺動モータ
150:第1ホルダ
151:第2ホルダ
150A:バネ受け突起
210A:第1持上機構
210B:第2持上機構
213A:第1バネ
213B:第2バネ
215A,215B:ストッパー部材
S1:最上位シート
特開2010−126317号公報

Claims (6)

  1. 積載されたシート束の上面に対向配置された吸着ベルトと、該吸着ベルトにシート束の最上位シートを吸着させる吸着手段とを備えた吸着分離ユニットと、
    上記吸着分離ユニットを揺動させて、上記吸着ベルトを、上記シート束の最上位シートを吸着させる吸着位置と、上記吸着位置よりもシート束に対して離間した位置で、上記最上位シートを搬送する搬送位置との間を往復移動させる揺動手段とを備え、
    上記吸着位置で上記吸着ベルトに最上位シートを吸着させた後、上記吸着ベルトを上記搬送位置へ移動させてから、上記吸着ベルトを無端移動させて、上記最上位シートを搬送するシート搬送装置において、
    上記吸着分離ユニットは、上記吸着ベルトのベルト幅方向一端の上記シート束に対する傾斜角度と、上記吸着ベルトの上記ベルト幅方向他端の上記シート束に対する傾斜角度とが互いに異なるようなねじりが上記吸着ベルトに生じ得るように上記吸着ベルトを保持し、
    上記吸着ベルトの上記シート搬送方向下流端部におけるベルト幅方向一端を、上記吸着ベルトの他の部分よりも早く上記搬送位置への移動を開始するよう構成したことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 請求項1のシート搬送装置において、
    上記吸着分離ユニットは、上記吸着ベルトを2つの張架ローラで張架し、2つの張架ローラのうち、シート搬送方向上流側の張架ローラを、シート束の上面に対して所定範囲垂直方向に移動可能に支持し、上記吸着分離ユニットの揺動の支点を、上記シート搬送方向上流側の張架ローラよりも、シート搬送方向上流側に設けた構成であって、
    シート搬送方向下流側の張架ローラの一端が、他端よりも早く上記搬送位置への移動を開始するよう構成したことを特徴とするシート搬送装置。
  3. 請求項1または2のシート搬送装置において、
    上記吸着分離ユニットは、各張架ローラの一端を回転自在に支持する第1ホルダと、各張架ローラの他端を支持する第2ホルダとを有し、
    上記揺動手段は、上記第1ホルダを揺動させる第1駆動機構と、上記第2ホルダを揺動させる第2駆動機構とを備え、
    上記吸着ベルトを、上記吸着位置から上記搬送位置へ揺動させるとき、上記第1駆動機構の駆動開始タイミングと、上記第2駆動機構の駆動開始タイミングとを互いに異ならせたことを特徴とするシート搬送装置。
  4. 請求項1または2のシート搬送装置において、
    上記吸着分離ユニットは、各張架ローラの一端を回転自在に支持する第1ホルダと、各張架ローラの他端を支持する第2ホルダとを有し、
    上記第1ホルダのシート搬送方向下流側端部を上記第1ホルダの揺動方向に付勢する第1バネと、上記第1ホルダのシート搬送方向下流側端部を上記第2ホルダの揺動方向に付勢する第2バネとを備え、
    上記第1バネのバネ定数と、上記第2バネのバネ定数とを互いに異ならせたことを特徴とするシート搬送装置。
  5. 請求項1乃至4いずれかのシート搬送装置において、
    上記吸着ベルトが上記搬送位置に到達したとき、上記吸着分離ユニットと突き当る突き当て部材を設けたことを特徴とするシート搬送装置。
  6. シートに画像を形成する画像形成手段と、積載されたシート束から最上のシートを分離し、上記画像形成手段へシートを搬送するシート搬送手段とを備えた画像形成装置において、
    上記シート搬送手段として、請求項1乃至5いずれかのシート搬送装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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