JP3330730B2 - ブック原稿の頁めくり読み取り装置 - Google Patents

ブック原稿の頁めくり読み取り装置

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JP3330730B2
JP3330730B2 JP09775694A JP9775694A JP3330730B2 JP 3330730 B2 JP3330730 B2 JP 3330730B2 JP 09775694 A JP09775694 A JP 09775694A JP 9775694 A JP9775694 A JP 9775694A JP 3330730 B2 JP3330730 B2 JP 3330730B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機及びファクシミ
リ等の原稿読み取り装置として使用される、ブック原稿
の画像読み取り機能もしくは頁めくり機能を備えたブッ
ク原稿の頁めくり読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ブック原稿の情報を読み取った後
に、この読み取りを終えた原稿のページめくりを自動的
に行うように構成されたブック原稿頁めくり読み取り装
置が種々開発されている。
【0003】この種の装置として、従来、特開昭61−
293063号公報に示すように、ブック物原稿の見開
き原稿面を上方に向けて載置する原稿台を本機側に設け
ると共に、該原稿台に沿って往復移動自在で且つ往動完
了後に往動方向下流側の頁をめくる頁めくり手段と、該
頁めくり手段の往動時において少なくとも見開き原稿面
の往動方向上流側頁の画像を読み取り且つ前記頁めくり
手段によるめくり取り頁から残りの原稿を読み取る画像
読取手段とを備えた画像読取装置が提案されている。し
かしながら、この装置では、頁めくりローラユニットの
走査により頁をめくっているが、このユニットが対応し
ていない側の頁面を押えておくための頁押え手段が設け
られていないため、上記ユニットの走査によってブック
原稿の位置ずれが発生し易い。また、この装置では、原
稿頁の端部が浮き上がっている場合にはユニットの走査
ができず、正確な読取画像が得られない。
【0004】これに対し、本出願人は、この種のブック
原稿頁めくり読み取り装置として、ブック原稿の原稿頁
をめくるためのめくりベルト、及び、このめくりベルト
によってめくられた頁を収納ガイドへ搬送するための頁
搬送ローラとを有する頁めくり手段と、ブック原稿の原
稿情報の読み取り走査を行う原稿読取手段と、見開かれ
て載置されたブック原稿の原稿面を押圧する原稿押えシ
ートと、を備えた原稿読取ユニット(走査ユニット)
を、原稿読み取り位置に原稿の読み取り面を上方にして
見開かれて載置されたブック原稿の原稿面に対して、往
復移動させることにより、上記ブック原稿の頁を頁めく
り手段によって一枚ずつ分離して、上記ブック原稿の頁
めくり動作及び原稿情報の読み取り走査を行うブック原
稿頁めくり読み取り装置を提案した。
【0005】この提案によるブック原稿頁めくり読み取
り装置によれば、複写作業等に多大な労力を要していた
ブック原稿の頁めくり走査および原稿読み取り走査を完
全に自動化させることができ、複写等の生産性を著しく
向上させる多機能原稿読み取りシステムを実現すること
ができるとともに、原稿面の頁めくり及び読取走査中
に、上記原稿押えシートにより原稿面を常時押えること
ができ、原稿の位置ずれや浮き上がりを防止することが
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本出願人が
先に提案したブック原稿の頁めくり読み取り装置では、
その頁めくり手段のめくりベルトを傾斜させることによ
り、このめくりベルトに原稿頁の端部を吸着分離させ、
この吸着分離された原稿頁を走査ユニットの移動により
反対側の原稿頁上にめくり込むように構成されており、
また、前記の原稿押えシートは、上記走査ユニットの下
流側及び上流側の両側部から繰り出されるように、走査
ユニットの原稿読取部及び頁めくり部を開口させるよう
にそれぞれ張架されている。従って、上述のように、め
くりベルトを傾斜させて原稿頁端部を吸着分離させた状
態のままで、走査ユニットを移動させた場合には、ブッ
ク原稿の原稿端部に原稿押えシートの端部が乗り上げ
て、この原稿押えシートが原稿頁を押圧するまでにある
程度の距離がある。このため、このブック原稿頁めくり
読取装置では、ブック原稿の原稿端部が上方にカールし
ている場合には、走査ユニットが移動して、ブック原稿
の原稿端部に原稿押えシートの端部が乗り上げようとし
た際に、この原稿押えシートの端部が原稿端部にひっか
かって、走査ユニットの円滑な走査が阻害されたり、ブ
ック原稿端部に折れや破損が生じる虞れがある。
【0007】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、走査ユニットの頁めくり読み取
り走査時における原稿押えシートの原稿端部へのひっか
かりを防止できる、小型で信頼性の高いブック原稿の頁
めくり読み取り装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するために、請求項1では、ブック原稿を見開き面
を上にして載置する原稿載置台と、該原稿載置台上に見
開かれて載置されたブック原稿の原稿面上を走査して、
該ブック原稿の頁めくりを行う頁めくり手段と、該ブッ
ク原稿の読み取りを行う読み取り手段と、上記頁めくり
手段及び上記読み取り手段を支持し、上記ブック原稿上
を走査可能とするための走査ユニットと、を有し、該走
査ユニットの往復動によって上記ブック原稿の頁めくり
及び読み取りを行う、ブック原稿の頁めくり読み取り装
置において、上記頁めくり手段は、2つのローラに支持
された吸着ベルトと、上記ローラのうち、頁めくり走査
上流側のローラを、上方に変位させるローラ変位手段と
で構成され、上記原稿台上の、走査ユニットが上方にな
い部分の、ブック原稿の見開き面上を押さえる、左右2
つの原稿押えシートと、上記走査ユニット内で、上記頁
めくり手段の読み取り走査下流側に位置し、1つの上記
原稿押えシートを支持する2本の原稿押えローラと、を
具備し、該ブック原稿の頁めくりを行うときには、上記
2本の原稿押えローラによって形成される原稿押えシー
トの傾きを、頁めくり走査下流側に向かって開口するよ
うに傾斜させる原稿押えシート傾斜角変更手段を有する
構成とする。
【0009】また、請求項2では、ブック原稿を見開き
面を上にして載置する原稿載置台と、該原稿載置台上に
見開かれて載置されたブック原稿の原稿面上を走査し
て、該ブック原稿の頁めくりを行う頁めくり手段と、該
ブック原稿の読み取りを行う読み取り手段と、上記頁め
くり手段及び上記読み取り手段を支持し、上記ブック原
稿上を走査可能とするための走査ユニットと、を有し、
該走査ユニットの往復動によって上記ブック原稿の頁め
くり及び読み取りを行う、ブック原稿の頁めくり読み取
り装置において、上記頁めくり手段は、2つのローラに
支持された吸着ベルトと、上記ローラのうち、頁めくり
走査上流側のローラを、上方に変位させるローラ変位手
段とで構成され、上記原稿台上の、走査ユニットが上方
にない部分の、ブック原稿の見開き面上を押える、左右
2つの原稿押えシートと、上記走査ユニット内で、上記
頁めくり手段の読み取り走査下流側に位置し、1つの上
記原稿押えシートを支持する2本の原稿押えローラと、
を具備し、該ブック原稿の頁めくりを行うときには、
記2本の原稿押えローラのうち、読み取り走査上流側の
原稿押えローラ上方に変位させる原稿押えローラ変位
手段を有する構成とする。
【0010】また、請求項3では、ブック原稿を見開き
面を上にして載置する原稿載置台と、該原稿載置台上に
見開かれて載置されたブック原稿の原稿面上を走査し
て、該ブック原稿の頁めくりを行う頁めくり手段と、該
ブック原稿の読み取りを行う読み取り手段と、上記頁め
くり手段及び上記読み取り手段を支持し、上記ブック原
稿上を走査可能とするための走査ユニットと、を有し、
該走査ユニットの往復動によって上記ブック原稿の頁め
くり及び読み取りを行う、ブック原稿の頁めくり読み取
り装置において、上記頁めくり手段は、2つのローラに
支持された吸着ベルトと、上記ローラのうち、頁めくり
走査上流側のローラを、上方に変位させるローラ変位手
段とで構成され、上記原稿台上の、走査ユニットが上方
にない部分の、ブック原稿の見開き面上を押える、左右
2つの原稿押えシートと、上記走査ユニット内で、上記
頁めくり手段の読み取り走査下流側に位置し、1つの上
記原稿押えシートを支持する2本の原稿押えローラと、
を具備し、上記2本の原稿押えローラによって形成され
る原稿押えシート下面の傾きが、水平になる第1の位置
と、該ブック原稿の頁めくりを行うときには、この第1
位置に対してめくり走査下流側が上方に開口する第2
位置と、を切り換える位置切り換え手段を有する構成
とする。
【0011】また、請求項4では、ブック原稿を見開き
面を上にして載置する原稿載置台と、該原稿載置台上に
見開かれて載置されたブック原稿の原稿面上を走査し
て、該ブック原稿の頁めくりを行う頁めくり手段と、該
ブック原稿の読み取りを行う読み取り手段と、上記頁め
くり手段及び上記読み取り手段を支持し、上記ブック原
稿上を走査可能とするための走査ユニットと、を有し、
該走査ユニットの往復動によって上記ブック原稿の頁め
くり及び読み取りを行う、ブック原稿の頁めくり読み取
り装置において、上記頁めくり手段は、2つのローラに
支持された吸着ベルトと、上記ローラのうち、頁めくり
走査上流側のローラを、上方に変位させるローラ変位手
段とで構成され、上記原稿台上の、走査ユニットが上方
にない部分の、ブック原稿の見開き面上を押える、左右
2つの原稿押えシートと、上記走査ユニット内で、上記
頁めくり手段の読み取り走査下流側に位置し、1つの上
記原稿押えシートを支持する2本の原稿押えローラと、
上記2本の原稿押えローラによって形成される原稿押え
シート下面の傾きが、水平になる第1の位置と、該ブッ
ク原稿の頁めくりを行うときには、この第1の位置に対
してめくり走査下流側が上方に開口する第2の位置と、
を切り換える位置切り換え手段と、を具備し、該ブック
原稿の読み取りを行うときは、上記原稿押えシート下面
の傾きが、水平になる第1の位置に制御される構成とす
る。
【0012】また、請求項5では、ブック原稿を見開き
面を上にして載置する原稿載置台と、該原稿載置台上に
見開かれて載置されたブック原稿の原稿面上を走査し
て、該ブック原稿の頁めくりを行う頁めくり手段と、該
ブック原稿の読み取りを行う読み取り手段と、上記頁め
くり手段及び上記読み取り手段を支持し、上記ブック原
稿上を走査可能とするための走査ユニットと、を有し、
該走査ユニットの往復動によって上記ブック原稿の頁め
くり及び読み取りを行う、ブック原稿の頁めくり読み取
り装置において、上記頁めくり手段は、2つのローラに
支持された吸着ベルトと、上記ローラのうち、頁めくり
走査上流側のローラを、上方に変位させるローラ変位手
段とで構成され、上記原稿台上の、走査ユニットが上方
にない部分の、ブック原稿の見開き面上を押える、左右
2つの原稿押えシートと、上記走査ユニット内で、上記
頁めくり手段の読み取り走査下流側に位置し、1つの上
記原稿押えシートを支持する2本の原稿押えローラと、
を具備し、該ブック原稿の頁めくりを行うときには、
記2本の原稿押えローラのうち、読み取り走査上流側の
原稿押えローラの軸を、下流側の原稿押えローラの軸を
回転中心として、上方に回転移動させるローラ軸回転手
段を有する構成とする。
【0013】また、請求項6では、ブック原稿を見開き
面を上にして載置する原稿載置台と、該原稿載置台上に
見開かれて載置されたブック原稿の原稿面上を走査し
て、該ブック原稿の頁めくりを行う頁めくり手段と、該
ブック原稿の読み取りを行う読み取り手段と、上記頁め
くり手段及び上記読み取り手段を支持し、上記ブック原
稿上を走査可能とするための走査ユニットと、を有し、
該走査ユニットの往復動によって上記ブック原稿の頁め
くり及び読み取りを行う、ブック原稿の頁めくり読み取
り装置において、上記頁めくり手段は、2つのローラに
支持された吸着ベルトと、上記ローラのうち、頁めくり
走査上流側のローラを、上方に変位させるローラ変位手
段とで構成され、上記原稿台上の、走査ユニットが上方
にない部分の、ブック原稿の見開き面上を押える、左右
2つの原稿押えシートと、上記走査ユニット内で、上記
頁めくり手段の読み取り走査下流側に位置し、1つの上
記原稿押えシートを支持する2本の原稿押えローラと、
上記2本の原稿押えローラによって形成される原稿押え
シート下面の傾きが、水平になる第1の位置と、該ブッ
ク原稿の頁めくりを行うときには、この第1の位置に対
してめくり走査下流側が上方に開口する第2の位置と、
を切り換える位置切り換え手段と、を具備し、該ブック
原稿の頁めくり動作中で、上記走査ユニットからの頁の
排出を行うときは、上記原稿押えシート下面の傾きが、
水平になる第1の位置に制御される構成とする。
【0014】
【作用】本発明によれば、請求項1では、原稿押えシー
ト傾斜角変更手段によって、ブック原稿の原稿面に対す
る原稿押えシートの傾きが変更される。
【0015】また、請求項2では、原稿押えローラ変位
手段によって、原稿押えシートを支持するための読み取
り走査上流側の原稿押えローラが変位される。
【0016】また、請求項3では、位置切り換え手段に
よって、2本の原稿押えローラによって形成される原稿
押えシート下面の傾きが、水平になる第1の位置と、こ
の第1の位置に対してめくり走査下流側が上方に開口す
る第2の位置とに切り換えられる。
【0017】また、請求項4では、ブック原稿の読み取
りを行うときに、原稿押えシート下面の傾きが、水平に
なる第1の位置に制御される。
【0018】また、請求項5では、ローラ軸回転手段に
よって、2本の原稿押えローラのうち、読み取り走査上
流側の原稿押えローラの軸が、下流側の原稿押えローラ
軸を回転中心として回転移動される。
【0019】また、請求項6では、ブック原稿の頁めく
り動作中で、上記走査ユニットからの頁の排出を行うと
きに、原稿押えシート下面の傾きが、水平になる第1の
位置に制御される。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に
説明する。先ず、本実施例におけるスキャナユニット3
0の構成について説明する。図1に、本発明のTPS
(Turn the Page Scanner;頁め
くり読み取り装置)の全体構成図を示す。このTPSの
装置本体の上半分はスキャナユニット30になってお
り、走査ユニット200は、このスキャナユニット30
の内部を図1において左右方向に走行して原稿の走査を
行う。この走査ユニット200の走査駆動系の構成図を
図2に示す。図2は、装置本体の上部から見た走査ユニ
ット200の走査駆動系であり、図2において、装置本
体の奥側にタイミングベルト312がプーリ304と3
段プーリ302によって、装置本体の手前側にタイミン
グベルト313がプーリ305と2段プーリ306によ
って、それぞれ左右方向に張られている。
【0021】ここで、プーリ304とプーリ305の回
転軸は、それぞれバネ307とバネ308によって支持
され、各タイミングベルト312,313に所定の張力
を与えている。3段プーリ302は、タイミングベルト
310でモータプーリ301と、また、タイミングベル
ト311で2段プーリ306とそれぞれ連結されてい
る。タイミングベルト311は、アイドラ303をバネ
309で外側に引くことで所定の張力を得ている。走査
ユニット200は、その奥側と手前側とがクランプ31
5により各タイミングベルト312,313にそれぞれ
固定され、モータプーリ301の回転軸を駆動するスキ
ャナモータ106の回転により、各タイミングベルト3
12,313を介して駆動される。
【0022】本実施例における走査ユニット200の構
成を図3に示す。図3において、走査ユニット200の
下側の左右には原稿押えローラ281a,281b,2
81cが、また、その外側にはシート巻き取りローラ2
80a,280bが、それぞれ回転自在に軸支されてい
る。各シート巻き取りローラ280a,280bには、
左右独立した原稿押えシート282a,282bのそれ
ぞれの中央側の端部が巻き取られており、各原稿押えシ
ート282a,282bのそれぞれの外側の端部は、ス
キャナユニット30の側板にそれぞれ固定されている。
これらの原稿押えシート282a,282bは、テトロ
ン糸で織ったクロス(布)に、ゴム系樹脂を両面から溶
け込ませたシート状部材で構成されており、その表面に
残留したクロスの凹凸跡により、帯電による吸着力が作
用しにくい構造を有している。
【0023】また、シート巻き取りローラ280a,2
80bは、図4にその一方の構造を示すように、二重構
造になっていて、巻き取りローラ軸251a,251b
と、筒状のシート巻き取りローラ280a,280bと
の間に、ゼンマイバネ252a,252bが取り付けら
れている。これにより、その巻き取りローラ軸251
a,251bを、原稿押えシート282a,282bを
張った状態よりも更に回転させることによって、ゼンマ
イバネ252a,252bの作用により、原稿押えシー
ト282a,282bにある程度の張力を掛けることが
できる。
【0024】2本の原稿押えローラ281a,281b
は、図4に示すように、リンク300によりそれぞれ
回転軸が連結されており、原稿押えローラ281aは、
他の原稿押えローラ281bの軸を中心に回転移動が可
能に構成されている。
【0025】更に、図5に示すように、各巻き取りロー
ラ軸251a,251bの外側端部には、シート巻き取
りギヤ232a,232bが固定されており、これらの
シート巻き取りギヤ232a,232bは、スキャナユ
ニット30の側板に左右両端を固定され、略全長に亘っ
て歯を有する駆動ラック231に、各アイドルギヤ23
3a,233bを介して、それぞれ噛み合っている。こ
れにより、図5において走査ユニット200が走行する
と、各アイドルギヤ233a,233bとともに各シー
ト巻き取りギヤ232a,232bが回転し、各巻き取
りローラ軸251a,251b、各ゼンマイバネ252
a,252b、及び、各シート巻き取りローラ280
a,280bを介して、各原稿押えシート282a,2
82bの引き出し及び巻き取りが行われ、左右のシート
巻き取りローラ280a,280bの張力が、常時、略
一定に維持される。このとき、各原稿押えシート282
a,282bの厚みによる各シート巻き取りローラ28
0a,280bの巻き太りによって走査ユニット200
の位置により発生する、各シート巻き取りローラ280
a,280bに巻き付いた各原稿押えシート282a,
282bの外周差は、各ゼンマイバネ252a,252
bにより吸収される。
【0026】一方、図3に示すように、各原稿押えロー
ラ281a,281b,281cの間には、本原稿読み
取り用のプラテンガラス205と、本原稿頁めくり用の
めくりベルト208が配設されている。本実施例におけ
る本原稿読み取り用のプラテンガラス205は、走査ユ
ニット200の読み取りスキャン方向の上流側に、ま
た、本原稿頁めくり用のめくりベルト208は、走査ユ
ニット200の読み取りスキャン方向の下流側にそれぞ
れ配置されている。このように配置することにより、走
査ユニット200の読み取り走査のための助走区間を長
くでき、その走査を安定させることができる。また、本
実施例では、同一ユニット内の下側に頁めくり機構を、
上側に縮小光学系を配置させて、装置の小型化を実現さ
せている。
【0027】更に、このように構成することで、走査ユ
ニット200が、左の原稿押えローラ281bと、めく
りベルト駆動ローラ223とで加圧された本原稿(詳細
は後述)を受けて、これらのローラ間で位置出しされた
原稿面(読み取り面273)を読み取ることができるの
で、最適な画像が得られる。この時、プラテンガラス2
05の下面位置は、図6に示すように、原稿面の浮き上
がりの余裕分を予め見込んで、左の原稿押えローラ28
1bの最下点と、めくりベルト駆動ローラ223の最下
点とを結んでできる水平面(読み取り面273)よりも
僅かな間隙αだけ上方に設定されている。この間隙αの
値は、2αが光学系の焦点深度以下になるように設定さ
れ、光学系の縮小率に応じて決定される。
【0028】このプラテンガラス205は、図7に示す
ように、その側部がガラスホルダ269で支持されてい
る。また、プラテンガラス205の下面端部にはガラス
面取り部271があり、ガラスホルダ269の外側下端
部にはホルダ面取り部270がある。このとき、ガラス
面取り部271の側方角部272の位置は、ガラスホル
ダ269の下面よりも僅かな高さβだけ上方に位置する
ように構成されていて、走査ユニット200の動作中
に、プラテンガラス205の側部に本原稿の頁端部など
が引っかからないようになっている。
【0029】一方、プラテンガラス205の内側には、
図3に示すように、本原稿照明用の2本の蛍光灯20
1,202が、本原稿読み取り部の左右にそれぞれ配置
されている。これらの蛍光灯201,202によって照
明された本原稿像は、図3において、第1ミラー219
に反射した後、第2ミラー220と第3ミラー221に
交互に反射し、最後にレンズ216を透過して、CCD
101上に縮小結像される。
【0030】また、めくりベルト208は、めくりベル
ト駆動ローラ223とめくりローラ224とに掛け渡さ
れており、このめくりベルト208の上側の、めくりベ
ルト駆動ローラ224から少し離れた部位の外側には、
帯電ローラ225が接触して配置されている。
【0031】更に、めくりベルト駆動ローラ223の駆
動軸端部には、図5に示すように、めくりベルト駆動ギ
ヤ234が固定されており、このめくりベルト駆動ギヤ
234は、アイドルギヤ235を介して、駆動ラック
31に噛み合っている。これにより、走査ユニット20
0が走行すると、駆動ラック231に沿って、アイドル
ギヤ235と共にめくりベルト駆動ギヤ234が回転
し、めくりベルト駆動ローラ223の回転により、走査
ユニット200の移動速度と同じ速度でめくりベルト2
08が回転する。
【0032】次に、スキャナユニット30のめくり動作
について説明する。図8に、本実施例における走査ユニ
ット200の頁めくり部の動作説明図を示す。本実施例
におけるめくりベルト208は、材質が、PET、P
C、PVCなどからなり、その表面層が表面抵抗1014
Ω以上の高抵抗フィルム、その裏面層が表面抵抗108
Ω以下の低抵抗フィルムからなる二重構造の樹脂フィル
ムで構成されている。
【0033】また、めくりベルト駆動ローラ223は、
接地された金属ローラの表面に導電性ゴムを被覆したロ
ーラで構成されており、確実なベルト駆動とアースを実
現している。
【0034】更に、帯電ローラ225は、金属ローラま
たは金属ローラの表面に導電性ゴムを被覆したローラで
構成されており、この帯電ローラ225には、切り換え
スイッチ253aを介して、交流電源253から所定の
タイミングで、±2〜4kVの高電圧が印加される。
【0035】図8において、走査ユニット200を走行
させ、めくりベルト208を駆動しながら、後述するタ
イミングに合わせて切り換えスイッチ253aをオン
し、帯電ローラ225に高圧電源253により、パルス
発生器253bの周波数に合った交流±2〜4kVの高
電圧をかけると、めくりベルト208の表面上に交番電
界が生じ、この交番電界の作用により、このめくりベル
ト208の表面に、接触した本原稿BOの最上位頁25
4を吸着させる吸着力が発生する。
【0036】原稿の読み取り操作がスタートされると、
スキャナユニット30の左端の端部ホームポジションに
いた走査ユニット200が、図1において右方向に走行
を始める。そして、この走査ユニット200のプラテン
ガラス205の原稿読み取り位置が本原稿BOの左頁に
かかると、図9に示すように、走査ユニット200の光
学系が、この本原稿BOの読み取り動作を始め、この本
原稿BOの原稿面を左頁から右頁へと読み取っていく。
ここでの走査ユニット200の読み取り開始位置は、本
原稿BOの大きさ(サイズ)によって変わる。この読み
取り動作中は、原稿押えローラ281aは、図8に示す
破線の位置にあり、原稿押えシート282aは、その下
面を水平に保ち、本原稿BOの見開き面を確実に押えて
いる。
【0037】このようにして、走査ユニット200の光
学系が、本原稿BOの右頁の端まで読み終えると、図1
0に示すように、走査ユニット200の原稿走査方向を
逆転され、図11に示すように、この読み取りを終えた
本原稿BOの右頁の頁めくり動作が開始される。
【0038】この本原稿BOの頁めくりを始めるときに
は、めくりベルト208と、後述する頁送りローラ25
0とが、図8の破線で示す位置にあって、この頁めくり
動作に先行して、このめくりベルト208の表面上に形
成された帯電パターン部が本原稿BOの最上位頁254
の上に重なる。そして、この最上位頁254の先端が、
めくりベルト208の下側の中央を越えたところで、図
11に示すように、このめくりベルト208と頁送りロ
ーラ250とが、図示せぬソレノイドの作用により、図
8の実線で示す位置に移動される。
【0039】これにより、このめくりベルト208の表
面に形成された電荷パターンの不平等電界による吸着力
で、本原稿BOの最上位頁254だけが、めくりベルト
208の表面上に吸着されて、この最上位頁254の端
部がめくりベルト208と共に持ち上げられる。この不
平等電界による吸着力は、この最上位頁254以外の頁
を吸着させない特徴を有している。このとき、図示せぬ
ソレノイドの作用により、原稿押えローラ281aは、
破線で示す位置から実線で示す位置へ、他の原稿押えロ
ーラ281bの軸を中心として回転移動する。
【0040】上述のようにして、本原稿BOの最上位頁
254をめくり上げた後、この状態のまま走査ユニット
200を図11に示すように、その端部ホームポジショ
ンに向けて移動させると、この本原稿BOの最上位頁2
54は、図12に示すように、めくりローラ224と頁
送りローラ250に挾まれて確実に搬送され、走査ユニ
ット200の右側部に配置された上下一対の頁ガイド2
27,228(図3)の間を通過して、走査ユニット2
00の右外側にその先端側が送り出される。
【0041】この時、この走査ユニット200の上方側
の頁ガイド227上に取付けられた頁めくりセンサ21
4(図3)が、走査ユニット200の右外側に送り出さ
れた原稿頁を検知して、この原稿頁が正常に頁めくりさ
れたことを判断する。
【0042】このように、原稿押えローラ281aと2
81bとによって原稿押えシート282aの下面が、め
くり走査下流側に向かって開口するように傾斜した形状
となることにより、このめくり動作中にめくられなかっ
た本原稿BOの端部の跳上りなどが押えられ、安定した
頁めくり動作が行われる。
【0043】ここで明らかなように、本実施例では、走
査ユニット200の頁めくり動作によりめくり上げられ
た原稿頁が、丸められたり折り曲げられたりせずに自然
な姿勢に保持されるので、このめくり上げた原稿頁を傷
めることがなく、また、このめくり上げた原稿頁を収納
するための頁収納手段を走査ユニット200内に配設す
る必要がないので、走査ユニット200を小型化でき
る。
【0044】次いで、図13に示すように、本原稿BO
の最上位頁254を本原稿の綴じ部までめくり上げた時
点で、めくりベルト208と頁送りローラ250、及
び、原稿押えローラ281aを元の位置(図8の破線位
置)に戻す。この状態で、走査ユニット200を更にそ
の端部ホームポジションに向けて移動させると、図14
に示すように、このめくり上げた原稿頁が、本原稿の綴
じ部に引っ張られて、一対の頁ガイド227,228の
間を戻りながら、本原稿BOの左頁上に重ね合わされる
ようにして走査ユニット200内から排出される。この
とき、排出された頁は、原稿押えローラ281aにより
押え付けられているので、ずれを生じることなく確実に
左頁上に重ね合わされる。
【0045】このようにして、めくり上げられた原稿頁
が本原稿BOの左頁上に全て重ね合わされると、走査ユ
ニット200の見開き原稿に対する1回分の原稿読み取
り・頁めくり動作が終了する。ここで、この本原稿BO
に対する原稿読み取り・頁めくり動作を繰り返し実行し
たり、原稿読み取りまたは頁めくり動作の何れか一方の
動作のみを繰り返し実行する場合には、上述のように、
めくり上げられた原稿頁が本原稿BOの左頁上に全て重
ね合わされると同時に走査ユニット200の移動方向を
反転させて、本原稿の原稿面に対して最短コースで走査
ユニット200の往復動作を繰り返す。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、請求項1では、2本の
原稿押えローラによって形成される原稿押えシートの傾
きを変更させる原稿押えシート傾斜角変更手段を有して
いるので、原稿読み取り走査時(頁めくり動作時)の頁
のひっかかりを防止でき、装置の頁めくり信頼性を向上
できる。
【0047】また、請求項2では、上記2本の原稿押え
ローラのうち、読み取り走査上流側の原稿押えローラ
変位させる原稿押えローラ変位手段を有しているので、
その機構を簡素化でき、装置の小型化及び頁めくり信頼
性を向上できる。
【0048】また、請求項3では、上記2本の原稿押え
ローラによって形成される原稿押えシート下面の傾き
を、水平になる第1の位置と、この第1の位置に対して
めくり走査下流側が上方に開口する第2の位置とに切り
換える位置切り換え手段を有しているので、頁めくり動
作以外のユニット走査中の走行の安定化を図ることがで
き、装置の小型化及び頁めくり信頼性を向上できる。
【0049】また、請求項4では、ブック原稿の読み取
りを行うときは、上記2本の原稿押えローラによって形
成される原稿押えシート下面の傾きが、水平になる第1
位置に制御されるので、読み取り動作時のユニット走
査及びブック原稿の押えを確実にでき、装置の小型化及
び頁めくり信頼性を向上できる。
【0050】また、請求項5では、上記2本の原稿押え
ローラのうち、読み取り走査上流側の原稿押えローラ
軸を、下流側の原稿押えローラの軸を回転中心として回
転移動させるローラ軸回転手段を有しているので、原稿
押えローラの移動動作を前後で傾かないように確実に行
うことができ、装置の小型化及び頁めくり信頼性を向上
できる。
【0051】また、請求項6では、ブック原稿の頁めく
り動作中で、走査ユニットからの頁の排出を行うとき
は、上記2本の原稿押えローラによって形成される原稿
押えシート下面の傾きが、水平になる第1の位置に制御
されるので、頁めくり動作後の排出される頁の重ね合せ
を確実にでき、装置の小型化及び頁めくり信頼性を向上
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のブック原稿の頁めくり読み取り装置
の全体的な構成を示す概略断面図である。
【図2】この発明のブック原稿の頁めくり読み取り装置
のスキャナユニットにおける走査ユニットの駆動機構を
示す概略平面図である。
【図3】上記スキャナユニットにおける走査ユニットの
概略断面図である。
【図4】上記走査ユニットのシート巻き取りローラの構
造を示す概略断面図である。
【図5】上記スキャナユニットにおける走査ユニットの
シート巻き取りローラ及びめくりローラの駆動機構を示
す概略側面図である。
【図6】上記走査ユニットにおける画像読み取り部の原
稿押えローラとプラテンガラスとの位置関係を示す概略
断面図である。
【図7】上記走査ユニットにおける画像読み取り部のプ
ラテンガラスとガラスホルダとの位置関係を示す概略断
面図である。
【図8】上記走査ユニットの頁めくり上げ動作を示す走
査ユニットの要部の概略断面図である。
【図9】上記走査ユニットの頁めくり動作モード時にお
ける走査ユニットの左頁画像読み取り位置での遷移図で
ある。
【図10】上記走査ユニットの頁めくり動作モード時に
おける走査ユニットの右頁画像読み取り完了位置での遷
移図である。
【図11】上記走査ユニットの頁めくり動作モード時に
おける走査ユニットの右頁めくり上げ開始位置での遷移
図である。
【図12】上記走査ユニットの頁めくり動作モード時に
おける走査ユニットの右頁めくり上げ途中の遷移図であ
る。
【図13】上記走査ユニットの頁めくり動作モード時に
おける走査ユニットの右頁めくり上げ終了位置での遷移
図である。
【図14】上記走査ユニットの頁めくり動作モード時に
おける走査ユニットの右頁排出途中の遷移図である。
【符号の説明】
1 原稿台 30 スキャナユニット 101 CCD 200 走査ユニット 201,202,203,204 蛍光灯 205 プラテンガラス 208 めくりベルト 216 レンズ 219 第1ミラー 220 第2ミラー 221 第3ミラー 223 めくりベルト駆動ローラ 224 めくりローラ 225 帯電ローラ 231 駆動クラッチ 232a,232b シート巻き取りギヤ 233a,233b アイドルギヤ 251a,251b 巻き取りローラ軸 252a,252b ゼンマイバネ 280a,280b シート巻き取りローラ 281a,281b,281c 原稿押えローラ 282a,282b 原稿押えシート 300 リンク BO 本原稿

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブック原稿を見開き面を上にして載置する
    原稿載置台と、 該原稿載置台上に見開かれて載置されたブック原稿の原
    稿面上を走査して、 該ブック原稿の頁めくりを行う頁めくり手段と、 該ブック原稿の読み取りを行う読み取り手段と、 上記頁めくり手段及び上記読み取り手段を支持し、上記
    ブック原稿上を走査可能とするための走査ユニットと、
    を有し、 該走査ユニットの往復動によって上記ブック原稿の頁め
    くり及び読み取りを行う、ブック原稿の頁めくり読み取
    り装置において、 上記頁めくり手段は、2つのローラに支持された吸着ベ
    ルトと、 上記ローラのうち、頁めくり走査上流側のローラを、上
    方に変位させるローラ変位手段とで構成され、 上記原稿台上の、走査ユニットが上方にない部分の、ブ
    ック原稿の見開き面上を押さえる、左右2つの原稿押え
    シートと、 上記走査ユニット内で、上記頁めくり手段の読み取り走
    査下流側に位置し、1つの上記原稿押えシートを支持す
    る2本の原稿押えローラと、を具備し、 該ブック原稿の頁めくりを行うときには、上記2本の原
    稿押えローラによって形成される原稿押えシートの傾き
    、頁めくり走査下流側に向かって開口するように傾斜
    させる原稿押えシート傾斜角変更手段を有することを特
    徴とするブック原稿の頁めくり読み取り装置。
  2. 【請求項2】ブック原稿を見開き面を上にして載置する
    原稿載置台と、 該原稿載置台上に見開かれて載置されたブック原稿の原
    稿面上を走査して、 該ブック原稿の頁めくりを行う頁めくり手段と、 該ブック原稿の読み取りを行う読み取り手段と、 上記頁めくり手段及び上記読み取り手段を支持し、上記
    ブック原稿上を走査可能とするための走査ユニットと、
    を有し、 該走査ユニットの往復動によって上記ブック原稿の頁め
    くり及び読み取りを行う、ブック原稿の頁めくり読み取
    り装置において、 上記頁めくり手段は、2つのローラに支持された吸着ベ
    ルトと、 上記ローラのうち、頁めくり走査上流側のローラを、上
    方に変位させるローラ変位手段とで構成され、 上記原稿台上の、走査ユニットが上方にない部分の、ブ
    ック原稿の見開き面上を押える、左右2つの原稿押えシ
    ートと、 上記走査ユニット内で、上記頁めくり手段の読み取り走
    査下流側に位置し、1つの上記原稿押えシートを支持す
    る2本の原稿押えローラと、を具備し、 該ブック原稿の頁めくりを行うときには、上記2本の原
    稿押えローラのうち、読み取り走査上流側の原稿押えロ
    ーラを上方に変位させる原稿押えローラ変位手段を有す
    ることを特徴とするブック原稿の頁めくり読み取り装
    置。
  3. 【請求項3】ブック原稿を見開き面を上にして載置する
    原稿載置台と、 該原稿載置台上に見開かれて載置されたブック原稿の原
    稿面上を走査して、 該ブック原稿の頁めくりを行う頁めくり手段と、 該ブック原稿の読み取りを行う読み取り手段と、 上記頁めくり手段及び上記読み取り手段を支持し、上記
    ブック原稿上を走査可能とするための走査ユニットと、
    を有し、 該走査ユニットの往復動によって上記ブック原稿の頁め
    くり及び読み取りを行う、ブック原稿の頁めくり読み取
    り装置において、 上記頁めくり手段は、2つのローラに支持された吸着ベ
    ルトと、 上記ローラのうち、頁めくり走査上流側のローラを、上
    方に変位させるローラ変位手段とで構成され、 上記原稿台上の、走査ユニットが上方にない部分の、ブ
    ック原稿の見開き面上を押える、左右2つの原稿押えシ
    ートと、 上記走査ユニット内で、上記頁めくり手段の読み取り走
    査下流側に位置し、1つの上記原稿押えシートを支持す
    る2本の原稿押えローラと、を具備し、 上記2本の原稿押えローラによって形成される原稿押え
    シート下面の傾きが、水平になる第1の位置と、該ブッ
    ク原稿の頁めくりを行うときには、この第1の位置に対
    してめくり走査下流側が上方に開口する第2の位置と、
    を切り換える位置切り換え手段を有することを特徴とす
    るブック原稿の頁めくり読み取り装置。
  4. 【請求項4】ブック原稿を見開き面を上にして載置する
    原稿載置台と、 該原稿載置台上に見開かれて載置されたブック原稿の原
    稿面上を走査して、 該ブック原稿の頁めくりを行う頁めくり手段と、 該ブック原稿の読み取りを行う読み取り手段と、 上記頁めくり手段及び上記読み取り手段を支持し、上記
    ブック原稿上を走査可能とするための走査ユニットと、
    を有し、 該走査ユニットの往復動によって上記ブック原稿の頁め
    くり及び読み取りを行う、ブック原稿の頁めくり読み取
    り装置において、 上記頁めくり手段は、2つのローラに支持された吸着ベ
    ルトと、 上記ローラのうち、頁めくり走査上流側のローラを、上
    方に変位させるローラ変位手段とで構成され、 上記原稿台上の、走査ユニットが上方にない部分の、ブ
    ック原稿の見開き面上を押える、左右2つの原稿押えシ
    ートと、 上記走査ユニット内で、上記頁めくり手段の読み取り走
    査下流側に位置し、1つの上記原稿押えシートを支持す
    る2本の原稿押えローラと、 上記2本の原稿押えローラによって形成される原稿押え
    シート下面の傾きが、水平になる第1の位置と、該ブッ
    ク原稿の頁めくりを行うときには、この第1の位置に対
    してめくり走査下流側が上方に開口する第2の位置と、
    を切り換える位置切り換え手段と、を具備し、 該ブック原稿の読み取りを行うときは、上記原稿押えシ
    ート下面の傾きが、水平になる第1の位置に制御される
    ことを特徴とするブック原稿の頁めくり読み取り装置。
  5. 【請求項5】ブック原稿を見開き面を上にして載置する
    原稿載置台と、 該原稿載置台上に見開かれて載置されたブック原稿の原
    稿面上を走査して、 該ブック原稿の頁めくりを行う頁めくり手段と、 該ブック原稿の読み取りを行う読み取り手段と、 上記頁めくり手段及び上記読み取り手段を支持し、上記
    ブック原稿上を走査可能とするための走査ユニットと、
    を有し、 該走査ユニットの往復動によって上記ブック原稿の頁め
    くり及び読み取りを行う、ブック原稿の頁めくり読み取
    り装置において、 上記頁めくり手段は、2つのローラに支持された吸着ベ
    ルトと、 上記ローラのうち、頁めくり走査上流側のローラを、上
    方に変位させるローラ変位手段とで構成され、 上記原稿台上の、走査ユニットが上方にない部分の、ブ
    ック原稿の見開き面上を押える、左右2つの原稿押えシ
    ートと、 上記走査ユニット内で、上記頁めくり手段の読み取り走
    査下流側に位置し、1つの上記原稿押えシートを支持す
    る2本の原稿押えローラと、を具備し、 該ブック原稿の頁めくりを行うときには、上記2本の原
    稿押えローラのうち、読み取り走査上流側の原稿押えロ
    ーラの軸を、下流側の原稿押えローラの軸を回転中心と
    して、上方に回転移動させるローラ軸回転手段を有する
    ことを特徴とするブック原稿の頁めくり読み取り装置。
  6. 【請求項6】ブック原稿を見開き面を上にして載置する
    原稿載置台と、 該原稿載置台上に見開かれて載置されたブック原稿の原
    稿面上を走査して、 該ブック原稿の頁めくりを行う頁めくり手段と、 該ブック原稿の読み取りを行う読み取り手段と、 上記頁めくり手段及び上記読み取り手段を支持し、上記
    ブック原稿上を走査可能とするための走査ユニットと、
    を有し、 該走査ユニットの往復動によって上記ブック原稿の頁め
    くり及び読み取りを行う、ブック原稿の頁めくり読み取
    り装置において、 上記頁めくり手段は、2つのローラに支持された吸着ベ
    ルトと、 上記ローラのうち、頁めくり走査上流側のローラを、上
    方に変位させるローラ変位手段とで構成され、 上記原稿台上の、走査ユニットが上方にない部分の、ブ
    ック原稿の見開き面上を押える、左右2つの原稿押えシ
    ートと、 上記走査ユニット内で、上記頁めくり手段の読み取り走
    査下流側に位置し、1つの上記原稿押えシートを支持す
    る2本の原稿押えローラと、 上記2本の原稿押えローラによって形成される原稿押え
    シート下面の傾きが、水平になる第1の位置と、該ブッ
    ク原稿の頁めくりを行うときには、この第1の位置に対
    してめくり走査下流側が上方に開口する第2の位置と、
    を切り換える位置切り換え手段と、を具備し、 該ブック原稿の頁めくり動作中で、上記走査ユニットか
    らの頁の排出を行うときは、上記原稿押えシート下面の
    傾きが、水平になる第1の位置に制御されることを特徴
    とするブック原稿の頁めくり読み取り装置。
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