JP3344749B2 - 本原稿の頁めくり装置 - Google Patents

本原稿の頁めくり装置

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JP3344749B2 JP03709193A JP3709193A JP3344749B2 JP 3344749 B2 JP3344749 B2 JP 3344749B2 JP 03709193 A JP03709193 A JP 03709193A JP 3709193 A JP3709193 A JP 3709193A JP 3344749 B2 JP3344749 B2 JP 3344749B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、本原稿の頁を自動的に
めくる頁めくり機能を備えた本原稿の頁めくり装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】複写機及びファクシミリ等における原稿
読み取り装置として、シート原稿を原稿読み取り位置に
自動的に搬送して原稿情報を読み取り、読み取りの終了
した原稿を上記原稿読み取り位置から自動的に排出する
自動原稿給送装置(ADF)が知られている。このよう
に、原稿がシート原稿の場合には、ADFを搭載するこ
とにより、その原稿情報の読み取りを自動的に行うこと
ができるが、原稿が本原稿の場合には、自動頁めくり機
構の実現が事実状困難なため、現段階では、本原稿の頁
めくりを手動的にしか行うことができない状況にある。
一方、従来、手間の掛る本原稿の読み取りを自動化する
ための方法や手段の提案が種々なされているが、これら
の従来技術は、アイデアのみの提案が多く、およそ実現
し得るレベルには到達していない。
【0003】こうした現状に鑑み、本出願は、例えば、
特願平2−193589号明細書等に開示したように、
原稿載置台の原稿載置面に沿って張架された頁めくりベ
ルトの一部に上記原稿載置面から離間する迂回部を形成
させながら、上記原稿載置面と頁めくりベルトとの間に
見開かれて載置された本原稿の原稿面に対して、頁収納
手段,頁吸着手段,頁分離手段および読み取り手段等が
配設された頁めくり読み取りユニット(以下、走査ユニ
ットという)を相対移動させることによって、上記本原
稿の頁めくりおよび原稿読み取り走査を行なう本原稿の
頁めくり読み取り装置を提案した。この提案による本原
稿の頁めくり読み取り装置によれば、上記明細書等に記
述したように、複写作業等に多大な労力を要していた本
原稿の頁めくり操作および原稿読み取り走査を完全に自
動化させることができ、複写等の生産性を著しく向上さ
せる多機能原稿読み取りシステムを実現することができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本出願人が
先に提案した装置では、本原稿の最上面に接して頁めく
りを行なう頁めくり手段を、誘電体ベルトと、この誘電
体ベルト上に電界を形成する電界形成手段とによって構
成しているが、頁めくり動作の途中で上記誘電体ベルト
に形成した電界が減衰した場合には、その頁めくり性が
低下したり、頁めくりが行なわれなかったりする不具合
を発生する。また、この装置において、ソレノイド等の
移動手段により、上記頁めくり手段のめくりベルトを頁
めくり動作位置に移動させるように構成した場合には、
その頁めくり動作が完了するまで、上記移動手段を作動
させておく必要があるため、この頁めくり動作に係る電
送部品への通電時間が長くなり、その寿命が短縮して頁
めくりの信頼性が低下する虞れが高い。この発明は、上
述の点に鑑みてなされたものであって、その目的は、上
記誘電体ベルトに形成した電界が頁めくり動作の途中で
減衰しても確実に頁めくりを行なうことのできる頁めく
り性の向上した本原稿の頁めくり装置を提供することに
ある。また、この発明の他の目的は、頁めくり動作に係
る電送部品への通電時間を可及的に短くして、頁めくり
の信頼性を向上させると同時に上記電送部品の寿命向上
の達成が可能な本原稿の頁めくり装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述の課題
を解決するために、本原稿を載置する原稿台と、この原
稿台上に見開かれて載置された本原稿の原稿面上を一方
向に移動することによって上記本原稿の頁めくりを行う
頁めくり手段と、上記本原稿上を移動可能に上記頁めく
り手段を支持するユニットとを有し、上記ユニットの往
復動によって上記本原稿の頁めくりを行う本原稿の頁め
くりを行う本原稿の頁めくり装置において、上記頁めく
り手段は、誘電体シートよりなるベルト状部材と、この
ベルト状部材の下面に平面部を形成するように上記ベル
ト状部材を張架支持するベルト支持手段と、上記ユニッ
トの前記一方向への移動時に上記ベルト状部材の下面を
上記一方向と逆方向に移動させるベルト駆動手段と、上
記ベルト状部材に上記本原稿の最上頁を吸着して分離す
るための吸着力を付与する吸着力付与手段と、この吸着
分離された本原稿頁を保持する原稿頁保持手段と、上記
ベルト状部材下面の平面部が上記本原稿の原稿面上から
離間して上記ベルト状部材下面の平面部に吸着された最
上頁を分離して上記原稿頁保持手段側へと送り込む第1
位置と、上記ベルト状部材下面の平面部が上記本原稿の
原稿面上に面接触して上記本原稿を吸着する第2位置と
に上記ベルト支持手段を移動させる移動手段とを備え、
上記頁めくり手段の頁めくり動作時に、上記ベルト状部
材が本原稿と非接触な状態からベルト状部材下面の平面
部が原稿頁に接触するまでの間に上記ベルト支持手段を
上記第2位置に移動させ、かつ、吸着分離させた本原稿
の最上頁端部が上記ベルト状部材下面の平面部と接触し
てから所定の時間経過後に上記ベルト支持手段を上記第
1位置に移動させるように、上記移動手段を制御するこ
とを特徴とする。
【0006】また、この発明は、上述の他の課題を解決
するために、請求項1記載の本原稿の頁めくり装置にお
いて、前記所定時間は、吸着分離させる本原稿の最上頁
端部が上記ベルト状部材下面の平面部と接触してから上
記ベルト状部材下面の平面部の略中央まで達する時間で
あることを特徴とする。
【0007】また、この発明は、上述の更に他の課題を
解決するために、請求項1又は2記載の本原稿の頁めく
り装置において、上記移動手段により上記ベルト支持手
段を上記第2位置から上記第1位置に移動させて吸着分
離させた本原稿頁を上記ベルト状部材によって上記原稿
頁保持手段側に搬送する際に、この原稿頁を上記ベルト
状部材下面との間に挟んで上記原稿頁保持手段側に搬送
する搬送補助手段を備えたことを特徴とする。また、こ
の発明は、上述の更に他の課題を解決するために、請求
項3記載の本原稿の頁めくり装置において、上記ベルト
状部材によって上記原稿頁保持手段側に搬送する原稿頁
を上記ベルト状部材下面との間に挟んで上記原稿頁保持
手段側に搬送可能な搬送位置と、上記移動手段による上
記ベルト状部材の移動領域から退避した待避手段とに上
記搬送補助手段を移動させる第2移動手段を備えたこと
を特徴とする。またさらに、この発明は、上述の更に他
の課題を解決するために、請求項4記載の本原稿の頁め
くり装置において、上記第2移動手段は、上記移動手段
により上記ベルト支持手段を上記第2位置から上記第1
位置への移動に連動して、上記搬送補助手段を上記退避
位置から上記搬送位置に移動することを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明によれば、上記ベルト状部材(めくりベ
ルト)が、通常時は上昇位置(上記保持手段側へ頁を送
り込むための位置)にあり、頁めくり動作を開始すると
きのみ、本原稿最上面の頁に上方から接触するように下
される。
【0009】また、本発明によれば、上記ベルト状部材
によって、本原稿の最上面の頁に上方より接して、この
頁がその下面によって吸着分離され、かつ、その下面に
吸着された状態で上流方向に搬送さた原稿頁が、上記本
原稿の原稿面よりも上方に配置された頁保持手段により
保持されると共に、この原稿頁を挾んで上記吸着分離搬
送手段下面に当接して回転する搬送補助手段によって、
頁めくり方向に確実に搬送される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に
説明する。但し、本明細書の記述から明らかに想起し得
る範囲の構成・作用等については、煩雑化を避ける上か
ら、その説明を省略、もしくは簡略化する。本発明は、
本原稿の頁めくり手段を画像読み取り手段から独立させ
て構成することもできるが、ここでは、上記の頁めくり
手段および画像読み取り手段との両手段を1つのユニッ
トに組み込んだ装置をその実施例とした。また、本実施
例は、原理的には先に本出願人により提案されたブック
原稿のページめくり読み取り装置と略同様な機能を有し
ている。
【0011】先ず、本実施例におけるスキャナユニット
30の構成について説明する。図1に、本実施例として
のTPS(Turn the Page Scanne
r;頁めくり読み取り装置)の全体構成図を示す。この
TPSの装置本体の上半分はスキャナユニット30にな
っており、走査ユニット200は、このスキャナユニッ
ト30の内部を図1において左右方向に走行して、原稿
台1上に見開かれて載置された本原稿BOの走査を行
う。この走査ユニット200の走査駆動系の構成図を図
2に示す。図2は、装置本体の上部から見た走査ユニッ
ト200の走査駆動系であり、図2において、装置本体
の奥側にタイミングベルト312がプーリ304と3段
プーリ302によって、装置本体の手前側にタイミング
ベルト313がプーリ305と2段プーリ306によっ
て、それぞれ左右方向に張られている。ここで、プーリ
304とプーリ305の回転軸は、それぞれバネ307
とバネ308によって支持され、各タイミングベルト3
12,313に所定の張力を与えている。3段プーリ3
02は、タイミングベルト310でモータプーリ301
と、また、タイミングベルト311で2段プーリ306
とそれぞれ連結されている。タイミングベルト311
は、アイドラ303をバネ309で外側に引くことで所
定の張力を得ている。走査ユニット200は、その奥側
と手前側とがクランプ315により各タイミングベルト
312,313にそれぞれ固定され、モータプーリ30
1の回転軸を駆動するスキャナモータ106の回転によ
り、各タイミングベルト312,313を介して駆動さ
れる。
【0012】本実施例における走査ユニット200の構
成を図3に示す。図3において、走査ユニット200の
下側の左右には原稿押えローラ281a,281bが、
また、その外側にはシート巻き取りローラ280a,2
80bが、それぞれ回転自在に軸支されている。各シー
ト巻き取りローラ280a,280bには、左右独立し
た原稿押えシート282a,282bのそれぞれの中央
側の端部が巻き取られており、各原稿押えシート282
a,282bのそれぞれの外側の端部は、スキャナユニ
ット30の側板にそれぞれ固定されている。また、図4
に示すように、各巻き取りローラ軸251a,251b
の外側端部には、シート巻き取りギヤ232a,232
bが固定されており、これらのシート巻き取りギヤ23
2a,232bは、スキャナユニット30の側板に左右
両端を固定され、略全長に亘って歯を有する駆動ラック
231に、各アイドルギヤ233a,233bを介し
て、それぞれ噛み合っている。これにより、図4におい
て走査ユニット200が走行すると、各アイドルギヤ2
33a,233bとともに各シート巻き取りギヤ232
a,232bが回転し、各シート巻き取りローラ280
a,280bを介して、各原稿押えシート282a,2
82bの引き出し及び巻き取りが行われ、左右のシート
巻き取りローラ280a,280bの張力が、常時、略
一定に維持される。
【0013】一方、図3に示すように、各原稿押えロー
ラ281a,281bの間には、本原稿読み取り用のプ
ラテンガラス205と、本原稿頁めくり用のめくりベル
ト208が配設されている。
【0014】このプラテンガラス205の内側には、図
3に示すように、本原稿照明用の2本の蛍光灯201,
202が、本原稿読み取り部の左右にそれぞれ配置され
ている。これらの蛍光灯201,202によって照明さ
れた本原稿像は、図3において、第1ミラー219に反
射した後、第2ミラー220と第3ミラー221に交互
に反射し、最後にレンズ216を透過して、CCD10
1上に縮小結像される。また、めくりベルト208は、
めくりベルト駆動ローラ223とめくりローラ224と
に掛け渡されており、このめくりベルト208の上側
の、めくりベルト駆動ローラ224から少し離れた部位
の外側には、帯電ローラ225が接触して配置されてい
る。更に、めくりベルト駆動ローラ223の駆動軸端部
には、図4に示すように、めくりベルト駆動ギヤ234
が固定されており、このめくりベルト駆動ギヤ234
は、アイドルギヤ235を介して、駆動ラック232に
噛み合っている。これにより、走査ユニット200が走
行すると、駆動ラック232に沿って、アイドルギヤ2
35と共にめくりベルト駆動ギヤ234が回転し、めく
りベルト駆動ローラ223の回転により、走査ユニット
200の移動速度と同じ速度でめくりベルト208が回
転する。
【0015】次に、スキャナユニット30のめくり動作
について説明する。図5に、本実施例における走査ユニ
ット200の頁めくり部の動作説明図を示す。本実施例
におけるめくりベルト208は、材質が、PET、P
C、PVCなどからなり、その表面層が表面抵抗1014
Ω以上の高抵抗フィルム、その裏面層が表面抵抗108
Ω以下の低抵抗フィルムからなる二重構造の樹脂フィル
ムで構成されている。また、めくりベルト駆動ローラ2
23は、接地された金属ローラの表面に導電性ゴムを被
覆したローラで構成されており、確実なベルト駆動とア
ースを実現している。更に、帯電ローラ225は、金属
ローラで構成されており、この帯電ローラ225には、
切り換えスイッチ253aを介して、交流電源253か
ら所定のタイミングで、±2kVの高電圧が印加され
る。図5において、走査ユニット200を走行させ、め
くりベルト208を駆動しながら、後述するタイミング
に合わせて切り換えスイッチ253aをオンし、帯電ロ
ーラ225に交流電源253から±2kVの高電圧をか
けると、めくりベルト208の表面上に交番電界が生
じ、この交番電界の作用により、このめくりベルト20
8の表面に、接触した本原稿BOの最上位頁254を吸
着させる吸着力が発生する。
【0016】原稿の読み取り操作がスタートされると、
スキャナユニット30の左端の端部ホームポジションに
いた走査ユニット200が、右方向に走行を始める。そ
して、この走査ユニット200のプラテンガラス205
の原稿読み取り位置が本原稿BOの左頁にかかると、図
6に示すように、走査ユニット200の光学系が、この
本原稿BOの読み取り動作を始め、この本原稿BOの原
稿面を左頁から右頁へと読み取っていく。ここでの走査
ユニット200の読み取り開始位置は、本原稿BOの大
きさ(サイズ)によって変わる。このようにして、走査
ユニット200の光学系が本原稿BOの右頁の端まで読
み終えると、図7に示すように、走査ユニット200の
原稿走査方向が逆転され、図8に示すように、この読み
取りを終えた本原稿BOの右頁の頁めくり動作が開始さ
れる。この本原稿BOの頁めくりを始めるときには、め
くりベルト208と、後述する頁送りローラ250と
が、図5の破線で示す位置にあって、この頁めくり動作
に先行して、このめくりベルト208の表面上に形成さ
れた帯電パターン部が本原稿BOの最上位頁254の上
に重なる。そして、この最上位頁254の先端が、めく
りベルト208の下側の中央を越えたところで、図8に
示すように、このめくりベルト208と頁送りローラ2
50とが、図示せぬソレノイドの作用により、図5の実
線で示す位置に移動される。これにより、このめくりベ
ルト208の表面に形成された電荷パターンの不平等電
界による吸着力で、本原稿BOの最上位頁254だけ
が、めくりベルト208の表面上に吸着されて、この最
上位頁254の端部がめくりベルト208と共に持ち上
げられる。この不平等電界による吸着力は、この最上位
頁254以外の頁を吸着させない特徴を有している。上
述のように、本原稿BOの最上位頁254をめくり上げ
た後、この状態のまま走査ユニット200を、図8に示
すように、その端部ホームポジションに向けて移動させ
ると、この本原稿BOの最上位頁254は、図9に示す
ように、めくりローラ224と頁送りローラ250に挾
まれて確実に搬送され、走査ユニット200の右側部に
配置された上下一対の頁ガイド227,228(図3)
の間を通過して、走査ユニット200の右外側にその先
端側が送り出される。この時、この走査ユニット200
の上方側の頁ガイド227上に取付けられた頁めくりセ
ンサ214(図3)が、走査ユニット200の右外側に
送り出された原稿頁を検知して、この原稿頁が正常に頁
めくりされたことを判断する。ここで明らかなように、
本実施例では、走査ユニット200の頁めくり動作によ
りめくり上げられた原稿頁が、丸められたり折り曲げら
れたりせずに自然な姿勢に保持されるので、このめくり
上げた原稿頁を傷めることがなく、また、このめくり上
げた原稿頁を収納するための頁収納手段を走査ユニット
200内に配設する必要がないので、走査ユニット20
0を小型化できる。次いで、図10に示すように、本原
稿BOの最上位頁254を本原稿の綴じ部までめくり上
げた時点で、めくりベルト208と頁送りローラ250
を元の位置(図5の破線位置)に戻す。この状態で、走
査ユニット200を更にその端部ホームポジションに向
けて移動させると、図11に示すように、このめくり上
げた原稿頁が、本原稿の綴じ部に引っ張られて、一対の
頁ガイド227,228の間を戻りながら、本原稿BO
の左頁上に重ね合わされるようにして走査ユニット20
0内から排出される。このようにして、めくり上げられ
た原稿頁が本原稿BOの左頁上に全て重ね合わされる
と、走査ユニット200の見開き原稿に対する1回分の
原稿読み取り・頁めくり動作が終了する。ここで、この
本原稿BOに対する原稿読み取り・頁めくり動作を繰り
返し実行したり、原稿読み取りまたは頁めくり動作の何
れか一方の動作のみを繰り返し実行する場合には、上述
のように、めくり上げられた原稿頁が本原稿BOの左頁
上に全て重ね合わされると同時に走査ユニット200の
移動方向を反転させて、本原稿の原稿面に対して最短コ
ースで走査ユニット200の往復動作を繰り返す。
【0017】図12乃至図15に、頁送りローラ250
の構成及び作用を示す。頁送りローラ250は、図12
及び図13に示すように、シャフト248の、めくりベ
ルト208の幅に対応する部位に、所定の間隔をおいて
複数個のローラを固定して構成されている。この頁送り
ローラ250は、発泡ポリウレタンのようなやわらかい
樹脂またはゴム等の材質で形成されている。一方、めく
りローラ224の幅は、めくりベルト208の幅よりも
大きく形成されており、図12に示すように、このめく
りローラ224の両端部がめくりベルト208の外側に
それぞれ延出している。シャフト248には、このめく
りローラ224の両端の延出部に対応するように、頁送
りローラ250の直径よりも僅かに小さな直径の駆動ロ
ーラ249がそれぞれ固定されている。この駆動ローラ
249は、頁送りローラ250よりも高度の高いゴム等
の材質で形成されている。この頁送りローラ250は、
図5の破線で示す位置に待避している状態では、先端が
櫛歯状に形成された下方の頁ガイド228の凹部にはま
り込む(側方から見ると互いに重なり合う)ように位置
している。また、めくりベルト208が図5の実線で示
す位置に上昇した状態では、この頁送りローラ250も
図5の実線で示す位置に移動し、各駆動ローラ249が
めくりローラ224の両端延出部にそれぞれ当接して、
この頁送りローラ250の周面の一部がめくりベルト2
08により少し加圧される位置まで移動する。これによ
り、頁送りローラ250が、図13に示すように、駆動
ローラ249との直径差分だけ変形して、めくりベルト
208によりめくり上げられた原稿頁に対する搬送力
が、この頁送りローラ250に与えられる。また、この
頁送りローラ250に対する回転力は、めくりローラ2
24の回転力が、これに当接した駆動ローラ249を介
して伝達されることによって与えられる。このとき、駆
動ローラ249は当接しているめくりローラ224と同
じ周速で回転するが、頁送りローラ250は、その直径
が駆動ローラ249よりも大きい分だけ、大きな周速で
回転する。これによって、「頁送りローラの線速≧めく
りベルトの線速」となり、めくり上げられた原稿頁に対
する確実な頁搬送力が得られる。一方、図11に示した
ように、めくり上げた原稿頁を走査ユニット200から
排出するときには、この頁送りローラ250及びめくり
ベルト208を、図5の破線で示す位置にそれぞれ待避
させる。
【0018】上述のように構成された頁送りローラ25
0の動作は、図14及び図15に示すトグルジョイント
装置によって制御される。頁送りローラ250の回転中
心であるシャフト248は、図14及び図15に示すよ
うに、ベルクランク状に形成されたトグルレバー274
の一端に回転自在に軸支されている。このトグルレバー
274は、走査ユニット200に対して、支点275で
回転自在に軸支されている。また、走査ユニット200
に植設された固定ピン276とシャフト248との間に
は、緊縮性のバネ279が掛け渡されており、これによ
って、この固定ピン276と支点275を通る直線を中
立線278とするトグル機構が構成されている。このト
グル機構は、平生、図14に示すように、めくりベルト
208から頁送りローラ250を図5の破線で示す位置
に待避させた状態にあり、めくりローラ224が図5の
実線で示す位置に向けて上昇を開始すると、このめくり
ローラ224の回転軸224aが、トグルレバー274
の他端部に係合し、このトグルレバー274を回転させ
ながら更に上昇する。このとき、このトグルレバー27
4の回転により、シャフト248が中立線278を越え
るまでは、バネ279の緊縮力が、頁送りローラ250
を元の位置に戻そうとするが、このシャフト248が中
立線278を越えると、このバネ279の緊縮力が、頁
送りローラ250をめくりローラ224に当接させる向
きに作用する。これにより、図15に示すように、めく
りローラ224が図5の実線で示す位置に上昇し終えた
状態で、このバネ279の緊縮力によって、各駆動ロー
ラ249がめくりローラ224の両端延出部にそれぞれ
当接して、この頁送りローラ250の周面の一部がめく
りベルト208により少し加圧される位置まで移動す
る。一方、図11に示したように、めくり上げた原稿頁
を走査ユニット200から排出するときには、めくりロ
ーラ224が図5の破線で示す位置に待避する動作によ
り、このめくりローラ224が、図15に示す位置か
ら、駆動ローラ249を押しながら下降する。これによ
り、シャフト248が中立線278を越えると、バネ2
79の緊縮力が、図5の破線で示す位置に頁送りローラ
250を待避させる方向に作用して、頁送りローラ25
0が図14に示す位置まで待避し、めくりローラ224
が元の位置に戻される。このように、本実施例における
頁送りローラ250は、その待避位置からめくりベルト
208に当接する方向に、このめくりベルト208の上
昇駆動に連動して移動するので、この頁送りローラ25
0の駆動機構を安価かつ小型に構成できる。また、この
頁送りローラ250移動は、めくりベルト208が上昇
を開始した後、ある程度の時間差を持って(めくりベル
ト208の上昇の後半に)開始されるので、このめくり
ベルト208の上昇によってめくり上げられた原稿頁の
端部位置がめくりベルト208から突出している場合で
も、このめくりベルト208と頁送りローラ250との
間に、この原稿頁の端部を確実に挾み込むことができ、
走査ユニット200の頁めくり動作の余裕度が向上され
る。
【0019】ところで、この装置において、ソレノイド
等の移動手段により、頁めくり手段のめくりベルト20
8を頁めくり動作位置に移動させるように構成した場合
には、その頁めくり動作が完了するまで、上記移動手段
を作動させておく必要があるため、この頁めくり動作に
係る電送部品への通電時間が長くなり、その寿命が短縮
して頁めくりの信頼性が低下する虞れが高い。そこで、
本発明では、この課題を解決するために、通常時は、上
昇位置、すなわち、(頁ガイド227,228側へ頁を
送り込むための位置に、めくりベルト208を臨ませ、
頁めくり動作を開始するときのみ、本原稿最上面の頁に
上方から接触するようにこのめくりベルト208を下降
させる構成とする。これにより、めくりベルト208の
動作時間を短縮できるので、この頁めくり動作に係る電
送部品(ソレノイド等)への通電時間を可及的に短くし
て、頁めくりの信頼性を向上させると同時に上記電送部
品の寿命向上の達成が可能となる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、頁めくりに係る電送部
品への通電時間を可及的に短縮でき、頁めくりの信頼性
及び電送部品の寿命を向上できる。また、頁めくり走査
により目繰り上げられた原稿頁を頁保持手段側へ確実に
送り込むことができ、頁めくり性が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のTPSにおける装置本体の全体的な構
成を示す概略断面図である。
【図2】上記TPSにおける走査ユニットの駆動機構を
示す概略平面図である。
【図3】上記走査ユニットの概略断面図である。
【図4】上記走査ユニットにおけるめくりベルト駆動機
構の概略側面図である。
【図5】上記TPSにおける上記走査ユニットの頁めく
り上げ動作を示す走査ユニットの要部の概略断面図であ
る。
【図6】上記走査ユニットの頁めくり動作モード時にお
ける走査ユニットの左頁画像読み取り位置での遷移図で
ある。
【図7】上記走査ユニットの頁めくり動作モード時にお
ける走査ユニットの右頁画像読み取り完了位置での遷移
図である。
【図8】上記走査ユニットの頁めくり動作モード時にお
ける走査ユニットの右頁めくり上げ開始位置での遷移図
である。
【図9】上記走査ユニットの頁めくり動作モード時にお
ける走査ユニットの右頁めくり上げ途中の遷移図であ
る。
【図10】上記走査ユニットの頁めくり動作モード時に
おける走査ユニットの右頁めくり上げ終了位置での遷移
図である。
【図11】
【図12】上記走査ユニットにおけるめくりベルトと頁
送りローラとの位置関係を説明するための概略斜視図で
ある。
【図13】上記走査ユニットのめくりベルトに対する頁
送りローラの当接状態を示す概略側面図である。
【図14】上記走査ユニットにおけるめくりベルトの動
作に連動して上記頁送りローラを駆動させるトグルジョ
イント装置により上記めくりベルトから上記頁送りロー
ラを待避させた状態を示す概略側面図である。
【図15】上記トグルジョイント装置により上記めくり
ベルトに対して上記頁送りローラを当接させた状態を示
す概略側面図である。上記走査ユニットの頁めくり動作
モード時における走査ユニットの右頁排出途中の遷移図
である。
【符号の説明】 1 原稿台 106 スキャナモータ 200 走査ユニット 201,202 蛍光灯 205 プラテンガラス 208 めくりベルト 223 めくりベルト駆動ローラ 224 めくりローラ 224a 回転軸 225 帯電ローラ 227,228 頁ガイド 248 シャフト 249 駆動ローラ 250 頁送りローラ 253 交流電源 274 トグルレバー 275 支点 276 固定ピン 279 バネ 281a,281b 原稿押えローラ BO 本原稿
フロントページの続き (72)発明者 田口 和重 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株 式会社リコー内 (72)発明者 椎名 将 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平4−51136(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/00 B42D 9/04 G03B 27/62

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本原稿を載置する原稿台と、この原稿台上
    に見開かれて載置された本原稿の原稿面上を一方向に移
    動することによって上記本原稿の頁めくりを行う頁めく
    り手段と、上記本原稿上を移動可能に上記頁めくり手段
    を支持するユニットとを有し、上記ユニットの往復動に
    よって上記本原稿の頁めくりを行う本原稿の頁めくりを
    行う本原稿の頁めくり装置において、上記頁めくり手段
    は、誘電体シートよりなるベルト状部材と、このベルト
    状部材の下面に平面部を形成するように上記ベルト状部
    材を張架支持するベルト支持手段と、上記ユニットの前
    記一方向への移動時に上記ベルト状部材の下面を上記一
    方向と逆方向に移動させるベルト駆動手段と、上記ベル
    ト状部材に上記本原稿の最上頁を吸着して分離するため
    の吸着力を付与する吸着力付与手段と、この吸着分離さ
    れた本原稿頁を保持する原稿頁保持手段と、上記ベルト
    状部材下面の平面部が上記本原稿の原稿面上から離間し
    て上記ベルト状部材下面の平面部に吸着された最上頁を
    分離して上記原稿頁保持手段側へと送り込む第1位置
    と、上記ベルト状部材下面の平面部が上記本原稿の原稿
    面上に面接触して上記本原稿を吸着する第2位置とに上
    記ベルト支持手段を移動させる移動手段とを備え、上記
    頁めくり手段の頁めくり動作時に、上記ベルト状部材が
    本原稿と非接触な状態からベルト状部材下面の平面部が
    原稿頁に接触するまでの間に上記ベルト支持手段を上記
    第2位置に移動させ、かつ、吸着分離させた本原稿の最
    上頁端部が上記ベルト状部材下面の平面部と接触してか
    ら所定の時間経過後に上記ベルト支持手段を上記第1位
    置に移動させるように、上記移動手段を制御することを
    特徴とする本原稿の頁めくり装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の本原稿の頁めくり装置にお
    いて、前記所定時間は、吸着分離させる本原稿の最上頁
    端部が上記ベルト状部材下面の平面部と接触してから上
    記ベルト状部材下面の平面部の略中央まで達する時間で
    あることを特徴とする本原稿の頁めくり装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の本原稿の頁めくり装
    置において、上記移動手段により上記ベルト支持手段を
    上記第2位置から上記第1位置に移動させて吸着分離さ
    た本原稿頁を上記ベルト状部材によって上記原稿頁保
    持手段側に搬送する際に、この原稿頁を上記ベルト状部
    材下面との間に挟んで上記原稿頁保持手段側に搬送する
    搬送補助手段を備えたことを特徴とする本原稿の頁めく
    り装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の本原稿の頁めくり装置にお
    いて、上記ベルト状部材によって上記原稿頁保持手段側
    に搬送する原稿頁を上記ベルト状部材下面との間に挟ん
    で上記原稿頁保持手段側に搬送可能な搬送位置と、上記
    移動手段による上記ベルト状部材の移動領域から退避し
    た待避手段とに上記搬送補助手段を移動させる第2移動
    手段を備えたことを特徴とする本原稿の頁めくり装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の本原稿の頁めくり装置にお
    いて、上記第2移動手段は、上記移動手段により上記ベ
    ルト支持手段を上記第2位置から上記第1位置への移動
    に連動して、上記搬送補助手段を上記退避位置から上記
    搬送位置に移動することを特徴とする本原稿の頁めくり
    装置。
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