JPH05139548A - 給紙装置およびその装置を用いる給紙方法 - Google Patents

給紙装置およびその装置を用いる給紙方法

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JPH05139548A
JPH05139548A JP3300711A JP30071191A JPH05139548A JP H05139548 A JPH05139548 A JP H05139548A JP 3300711 A JP3300711 A JP 3300711A JP 30071191 A JP30071191 A JP 30071191A JP H05139548 A JPH05139548 A JP H05139548A
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JP
Japan
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sheet
endless belt
dielectric endless
belt
dielectric
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Application number
JP3300711A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriaki Fukube
徳明 福邉
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05139548A publication Critical patent/JPH05139548A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 経時的に安定してシートを1枚ずつ給紙で
き、分離手段を必要しない静電吸着方式の給紙装置であ
って、しかもシートと誘電体無端ベルト面をある程度の
面積をもって接近または接触させることのできる給紙装
置およびその装置を用いる給紙方法を提供する。 【構成】 偏心ローラ10,11は、予めその偏心軸1
0a,11aから最も遠い円周部が上になる位置に保持
され、偏心軸が回転すると給紙ベルト9の表面に電荷パ
ターンを付与されながらシート束2との下部走行辺9a
が給紙方向に走行されるとともにシート束2に接近し、
最上シート2aが給紙ベルト9の電荷パターンにより発
生する吸着力により、給紙ベルト9に静電吸着される。
給紙ベルト9に吸着された最上シート2aは、給紙ベル
ト9がさらに回転することにより、給紙方向下流へと送
り込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積載されたシート束の
最上シートからピックアップ給紙手段により順次ピック
アップして給紙する給紙装置およびその装置を用いる給
紙方法に関する。
【0002】
【従来の技術】上記形式の給紙装置は、公知であり、電
子写真複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装
置に設けられている。この種の給紙装置としては、ゴム
等の高摩擦係数を有する材料で作られたローラやベルト
でシートをピックアップする摩擦給紙方式が広く採用さ
れ、また空気の吸引により負圧部を作りシートを吸着し
て搬送するエア吸引方式もかなり使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】摩擦給紙方式による給
紙装置は、構成が簡単でコンパクトであるという利点が
ある。しかしながら、摩擦給紙方式では大きな摩擦力を
得るためにバネ等によりピックアップ部材をシート面に
圧接させる必要があり、またゴム等の高摩擦係数を有す
る材料は経時的または環境により、表面の摩擦係数が変
化するので、給紙性能の安定性に欠ける。さらに、摩擦
給紙方式では2枚以上のシートが重なって送り出される
ことがしばしばあるので、1枚ずつシートを給紙するた
め、重送分離手段を設けることが必須の要件となる問題
があった。
【0004】他方、エア吸引方式による給紙装置は摩擦
給紙方式に比較して重送分離手段が必須でなく、給紙性
能も安定している。しかしながら、エア吸引時の騒音が
大きく、装置も大型化し、事務所等で使用する機器に対
しては問題があった。
【0005】このような問題を解消するため、未だ公知
ではないが、本願出願人よりシートを誘電体で無端状の
給紙ベルトに静電的に吸着して給紙するようにした給紙
装置を提案している。この給紙装置では、分離手段を必
要とせず、しかも経時的に安定してシートを給紙できる
ものである。
【0006】この静電吸着方式の給紙装置では、シート
と給紙ベルト面をある程度の面積をもって接近または接
触させ、シートを給紙ベルトに吸着させる必要がある。
しかしながら、提案されている静電吸着方式の給紙装置
は、図13aに示すように、ある点を中心としてベルト
ユニット50を回動させることによって、給紙ベルト5
1をシート52に接触させているため、給紙ベルト51
とシート52とがほぼ線接触することになる。従って、
シート52と給紙ベルト51をある程度の面積をもって
接近または接触させることができず、シートの不送りが
生じやすかった。そこで、図13b,cのように給紙ベ
ルト51の下降角度に合わせて、シート52が斜めにな
るように、底板53の一端を上昇させて、シート52と
給紙ベルト51とを面接触させることも提案している
が、シート量によって一致する角度が変わるため、図示
するように線接触になってしまうという問題があった。
【0007】本発明は、上記した従来の給紙装置の問題
を解消し、経時的に安定してシートを1枚ずつ給紙で
き、分離手段を必要しない静電吸着方式の給紙装置であ
って、しかもシートと誘電体無端ベルト面をある程度の
面積をもって接近または接触させることのできる給紙装
置およびその装置を用いる給紙方法を提供することを課
題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の構成は、次のごとくである。 (1)積載されたシート束の最上シートからピックアッ
プ給紙手段により順次ピックアップして給紙する給紙装
置において、前記ピックアップ給紙手段が、複数のロー
ラに巻き掛けられ、下部走行辺が前記シート束のシート
面と平行な誘電体無端ベルトと、該誘電体無端ベルト表
面に交番電荷を付与する交番電荷付与部材とを有し、前
記誘電体無端ベルトの下部走行辺部分が巻き掛けられる
ローラが偏心軸を中心に回転する偏心ローラであり、該
偏心ローラの回転によって、誘電体無端ベルトの下部走
行辺が前記シート束のシート面と平行状態を保ちつつシ
ート束の最上シートに接離する方向に移動されることで
ある。
【0009】(2)上記(1)に記載の給紙装置におい
て、前記ピックアップ給紙手段の給紙方向下流側に該ピ
ックアップ給紙手段に給紙されたシートを搬送する搬送
ローラ対を設け、前記積載されたシート束の先端縁から
該搬送ローラ対のニップまでの距離を、前記偏心ローラ
の半径長に前記誘電体無端ベルトの厚みを加えた値を半
径とする円の円周長の2分の1以下の長さに設定したこ
とである。
【0010】(3)積載されたシート束の最上シートか
らピックアップ給紙手段により順次ピックアップして給
紙する給紙装置において、前記ピックアップ給紙手段
が、複数のローラに巻き掛けられ、下部走行辺が前記シ
ート束のシート面と平行な誘電体無端ベルトと、該該誘
電体無端ベルト表面に交番電荷を付与する交番電荷付与
部材とを有し、前記誘電体無端ベルトの下部走行辺部分
が巻き掛けられるそれぞれのローラ軸に対して偏心され
た揺動軸を設け、下部走行辺部分が巻き掛けられるロー
ラが前記揺動軸を中心に回転され、誘電体無端ベルトの
下部走行辺が前記シート束のシート面と平行状態を保ち
つつシート束の最上シートに接離する方向に移動される
ことである。
【0011】(4)前記交番電荷付与部材が、前記誘電
体無端ベルトのシート束の最上シートに接離する方向と
同方向に移動可能に装着されたローラ電極と、一端が固
定で、他端が該ローラ電極に圧接され、ローラ電極を前
記誘電体無端ベルトに当接させる導体の付勢部材とを備
え、前記ローラ電極に対して付勢部材を介して電圧が印
加されていることである。
【0012】(5)前記ローラ電極が、前記誘電体無端
ベルトの最上シートに接離する方向の移動とともに移動
するブラケットに支持され、該ブラケットはローラ電極
に対して絶縁されていることである。
【0013】(6)上記(3)に記載の給紙装置を用い
る給紙方法において、最上シートから離れた位置に前記
誘電体無端ベルトを保持させつつ、前記交番電荷付与部
材により誘電体無端ベルト表面に交番電荷を付与し、誘
電体無端ベルトを停止状態に保持しつつ前記揺動軸の回
転により、誘電体無端ベルトを前記最上シートに対して
離れた位置から近づく方向へ移動させ、最上シートを誘
電体無端ベルトに吸着後、前記誘電体無端ベルトをシー
ト束から離れた位置に戻しつつ給紙方向に走行すること
である。
【0014】(7)給紙方向に走行させつつ前記交番電
荷付与部材により前記誘電体無端ベルト表面に交番電荷
を付与して帯電域を形成し、該帯電域を誘電体無端ベル
トの下部走行辺に位置させた後、前記揺動軸の回転によ
る誘電体無端ベルトの移動を開始することである。
【0015】(8)前記交番電荷付与部材が、前記誘電
体無端ベルトの表面に接触または近接する電極を備えて
いて、該電極に対向する部分の誘電体無端ベルトの周速
に応じて、交番電荷付与部材の交番周波数を変えること
である。
【0016】(9)前記揺動軸の回転による誘電体無端
ベルトの最上シートに対して離れた位置から近づく方向
への移動開始と同時に、前記誘電体無端ベルトを給紙方
向に逆方向に走行させ、誘電体無端ベルトを停止状態に
保持することである。
【0017】
【作用】上記(1)の構成によれば、表面に交番電荷を
付与された誘電体無端ベルトの下部走行辺が偏心ローラ
の回転によってシート束のシート面と平行状態を保ちつ
つシート束の最上シートに接離する方向に移動されるの
で、誘電体無端ベルトの下部走行辺と最上シートとが面
接触してこれを静電的に吸着するため、常に安定した給
紙性能が得られる。
【0018】上記(2)の構成によれば、シート束の先
端縁からニップまでの距離を、偏心ローラの半径長に誘
電体無端ベルトの厚みを加えた値を半径とする円の円周
長の2分の1以下の長さに設定した搬送ローラ対を設け
たので、シートを吸着した状態で再接離しないため、誘
電体無端ベルトと積載シート束とのギャップが管理でき
なくても重送の発生を防止することができる。
【0019】上記(3)の構成によれば、誘電体無端ベ
ルトを走行と誘電体無端ベルトの下部走行辺がシート束
のシート面と平行状態を保ちつつシート束の最上シート
に接離する方向に移動とが別駆動であるので、誘電体無
端ベルトと搬送ローラとの引っぱり合いがなく、重送の
発生を防止して常に安定した給紙性能が得られる。
【0020】上記(4)の構成によれば、交番電荷付与
部材が、誘電体無端ベルトのシート束の最上シートに接
離する方向と同方向に移動可能に装着されたローラ電極
と、一端が固定で、他端が該ローラ電極に圧接され、ロ
ーラ電極を誘電体無端ベルトに当接させる導体の付勢部
材とを備えているので、ローラ電極と誘電体無端ベルト
との接触を維持できるとともに、簡単かつ安定した電圧
印加が行うことができる。
【0021】上記(5)の構成によれば、ローラ電極
が、誘電体無端ベルトの最上シートに接離する方向の移
動とともに移動するブラケットに支持され、該ブラケッ
トはローラ電極に対して絶縁されているので、ローラ電
極と誘電体無端ベルトの関係が常に一定であり、安定し
た電圧印加が行うことができる。
【0022】上記(6)の構成によれば、最上シートか
ら離れた位置に誘電体無端ベルトを保持させつつ、交番
電荷付与部材により誘電体無端ベルト表面に交番電荷を
付与し、誘電体無端ベルトを停止状態に保持しつつ揺動
軸の回転により、誘電体無端ベルトを最上シートに対し
て離れた位置から近づく方向へ移動させ、最上シートを
誘電体無端ベルトに吸着後、誘電体無端ベルトを最上シ
ートから離れた位置に戻しつつ給紙方向に走行するの
で、誘電体無端ベルトと積載シート束との相対速度が小
さくなり、吸着が確実になるとともに、吸着された直後
のシート紙に引きずられて2枚目が重送することを防止
できる。
【0023】上記(7)の構成によれば、給紙方向に走
行させつつ交番電荷付与部材により誘電体無端ベルト表
面に交番電荷を付与して帯電域を形成し、該帯電域を誘
電体無端ベルトの下部走行辺に位置させた後、揺動軸の
回転による誘電体無端ベルトの移動を開始するので、予
めベルト表面を帯電しておくことでシート紙先端が吸着
不充分となる状況を防ぐことができる。
【0024】上記(8)の構成によれば、交番電荷付与
部材が、誘電体無端ベルトの表面に接触または近接する
電極を備えていて、該電極に対向する部分の誘電体無端
ベルトの周速に応じて、交番電荷付与部材の交番周波数
を変えるので、ベルトの周速の変化に応じて交番電源の
周波数を変えるので、ベルト表面には常に一定した電荷
パターンが形成され、安定した吸着給紙搬送ができる。
【0025】上記(9)の構成によれば、揺動軸の回転
による誘電体無端ベルトの最上シートに対して離れた位
置から近づく方向への移動開始と同時に、誘電体無端ベ
ルトを給紙方向に逆方向に走行させ、誘電体無端ベルト
を停止状態に保持するので、吸着が確実になるととも
に、吸着された直後のシート紙に引きずられて2枚目が
重送することを防止できる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に従って説
明する。図1は、本発明に係る給紙装置の一実施例を示
す説明図である。図1において、符号1は給紙トレイ、
2はシート束であり、給紙トレイ1内にはシート束2が
積載され、昇降装置4によって昇降される底板3が設け
られている。昇降装置4は、可逆転される駆動プーリ5
に巻き付け巻き戻しされるワイヤ6がプーリ7,8を介
して底板3に取り付けられ、ワイヤ6が駆動プーリ5に
巻き付けられると、底板3はシート載置面の水平状態が
保持されたまま上昇される。
【0027】シート束2の上方で図の左方には、ピック
アップ給紙手段が設けられ、ピックアップ給紙手段はロ
ーラ10,11に巻き掛けられた誘電体無端ベルトとし
ての給紙ベルト9と、該給紙ベルト9の表面に交番電荷
を付与する交番電荷付与部材13とを有している。この
場合、ローラ10,11は偏心軸10a,11aを中心
として回転する偏心ローラであって、この偏心ローラ1
0,11は同径でそれぞれ偏心軸10a,11aに対す
る同一位置になるように配置され、図3に示すようにギ
ヤ列12によって回転される。従って、これら偏心ロー
ラ10,11に巻き掛けられた給紙ベルト9はその下部
走行辺9aがシート束2の上面と平行であり、かつ偏心
ローラ10,11が回転すると、その下部走行辺9aが
シート束2の上面と常に平行な状態を保つようにして接
離方向に移動される。
【0028】給紙ベルト9は、図2に示すように二層構
造であり、表層9bは体積抵抗値108Ωcm以上の誘
電体、裏層9cは体積抵抗値106Ωcm以下の導電層
によって構成されている。また、給紙ベルト9の端部に
は図3に示す寄り止めリブ9dが設けられている。
【0029】交番電荷付与部材13は、偏心ローラ11
上には給紙ベルト9を挟んでローラ電極14が設けられ
ている。このローラ電極14は、図3に示すようにブラ
ケット15のガイド部15aに給紙ベルト9に接離する
方向に移動可能に装着され、ガイド部15aに設けられ
た押圧バネ16によって常に給紙ベルト9に接触する方
向の弾性力が付勢されていることにより、ローラ電極1
4は給紙ベルト9に追随して常に接触されている。ま
た、押圧バネ16は一端が固定板17に固定された導電
性の金属スプリングであって、この固定板17は電源1
8に結線されている。そして、ローラ電極14および偏
心ローラ11は体積抵抗値106Ωcm以下の物質で構
成され、例えば金属ローラに導電性ゴムを巻いたもので
あり、それぞれが電源18の両極をなしている。
【0030】電源18は、交番電圧、例えば±2kVの
正弦波を発生する電源であり、その周波数は給紙ベルト
9の周速との関係で、給紙ベルト9上に形成される電荷
パターンが5mm〜20mmのピッチになるように設定
される。
【0031】なお、積載されたシート束2の上方にはフ
ィラー19とフォトセンサ20によって構成された上昇
検知手段が設けられ、上昇するシート束2の上面が所定
位置に達したことを検知するように構成している。
【0032】次に、上記実施例の作動態様について説明
する。給紙トレイ1中に積載されたシート束2は昇降装
置4の動作により底板3とともに上昇され、その最上シ
ート2aが所定位置に達すると、上昇検知手段のフィラ
ー17に接触することによって昇降装置4が停止して予
め適正な位置に保たれる。以後、給紙動作に伴いシート
束2の積載量が減ずる毎に同様の動作が行われ、シート
束2aは常に同じ高さに保たれる。
【0033】給紙指令が発せられて給紙動作を開始され
ると、ギヤ列15に対し駆動軸21より駆動力が伝達さ
れるとともに、電源18より給紙ベルト9に所定の交番
電圧が印加される。このとき、給紙ベルト9は偏心ロー
ラ10,11の時計方向に偏心回転され、この回転によ
ってシート束2と対向する給紙ベルト9の下部走行辺9
aがシート束2の面と平行を保ったまま給紙方向に走行
されるとともにシート束2に対して接離方向へ移動す
る。この間のローラ電極14は、押圧バネ16によって
常に給紙ベルト9表面に接触している。
【0034】偏心ローラ10,11は、図4aに示すよ
うに、予めその偏心軸10a,11aから最も遠い円周
部が上になる位置に保持され、この位置がホームポジシ
ョンとなっている。ここで、上記回転動作を開始する
と、給紙ベルト9の表面に電荷パターンを付与されなが
らシート束2に対向する下部走行辺9aが給紙方向に走
行されるとともにシート束2に接近する(図4b)。
【0035】図4bの状態から偏心ローラ10,11が
さらに回転すると、給紙ベルト9はシート束2に接近
し、最上シート2aが給紙ベルト9の電荷パターンによ
り発生する吸着力により、給紙ベルト9に静電吸着され
る(図4c)。
【0036】給紙ベルト9に吸着された最上シート2a
の先端は、偏心ローラ10の曲率により給紙ベルト9の
表面より剥離し、搬送ガイド板22の間へと進入する
(図4d,図4e)。
【0037】給紙ベルト9がさらに回転すると、吸着し
た最上シート2aを給紙方向下流へと送り込む。このと
き、図4fに示すように給紙ベルト9が最下位置に来た
時でも積載シート束2と給紙ベルト9の間には0〜3m
mのギャップを有するように構成されており、また給紙
ベルト9の吸着力は吸着した状態の最上シート2aに対
しては作用するが、次のシートには作用しないので、最
上シート2aとともに次のシートも給送してしまうとい
うことはない。
【0038】図5は、本発明の別の実施例を示す説明図
であり、本実施例では搬送ガイド板22の途中に搬送ロ
ーラ対23が設けられている。搬送ローラ対23は、そ
のニップから給紙トレイ1内に積載されたシート束2の
先端までの距離が、偏心ローラ10の半径に給紙ベルト
9の厚さを加えた長さを半径とする円の円周長の2分の
1以下になる位置になるように配置されている。また、
ギヤ列12と駆動軸21の間には図6および図7に示す
ように、カム24a、トルクリミッタ24b、ソレノイ
ド24c、爪24d、スプリング24eにより構成され
た1回転クラッチ24が設けられており、さらにギヤ列
12は駆動軸21の1回転が偏心ローラ10,11の1
回転になるギヤ比に構成されている。この場合、1回転
クラッチ24はソレノイド24cが一時的にONされる
と、爪24dがカム24aから離れ、駆動軸21の回転
がトルクリミッタ24bを介してギヤ列12に伝達され
る。そして、駆動軸21の1回転するときにはソレノイ
ド24cがOFFしているので、爪24dがスプリング
24eによりカム24aの回転を阻止する位置に戻り、
駆動軸15aはトルクリミッタ24bで空転し、駆動力
はギヤ列15に伝達されていない。なお、その他の構成
は前記実施例と同様であり、同一部材には同一符号を付
しているが、その説明は省略する。
【0039】次に、本実施例の作動態様について説明す
る。予め駆動軸21は回転状態にあるが、上記のごとく
1回転クラッチ24の爪24dがカム24aの回転を阻
止しているため、駆動軸21はトルクリミッタ24bで
空転し、駆動力はギヤ列12に伝達されていない。
【0040】ここで、給紙動作を開始すると、ソレノイ
ド24cがONされ爪24dが解除されるのでカム24
aが回転可能となり、駆動軸21の駆動力がギヤ列12
へ伝達される。ソレノイド24cはすぐにOFFされる
ので、駆動軸21が1回転したところで爪24dによっ
てカム24aの回転が阻止される。
【0041】給紙ベルト2は、電源18より給紙ベルト
9に所定の交番電圧が印加され、1回転クラッチ24の
働きにより、偏心ローラ10,11が時計方向に1回転
したところで停止する。偏心ローラ10,11は、図7
aに示すように、予めその偏心軸10a,11aから最
も遠い円周部が上になるホームポジションに位置され、
上記1回転によってホームポジションに戻って停止す
る。このとき、電源18からの電圧印加も停止する。
【0042】偏心ローラ10,11が1回転すると、こ
の回転によってシート束2と対向する給紙ベルト9の下
部走行辺9aがシート束2の面と平行を保ったまま給紙
方向に走行されるとともにシート束2に対して接近する
(図7b)。図7bの状態から偏心ローラ10,11が
さらに回転すると、給紙ベルト9はシート束2に接近
し、最上シート2aが給紙ベルト9の電荷パターンによ
り発生する吸着力により、給紙ベルト9に静電吸着され
る(図7c)。給紙ベルト9に吸着された最上シート2
aの先端は、偏心ローラ10の曲率により給紙ベルト9
の表面より剥離し、搬送ガイド板22の間へと進入する
(図7d)。
【0043】給紙ベルト9がさらに回転すると、吸着し
た最上シート2aを給紙方向下流へと送り込む。このと
き最上シート2aの先端は偏心ローラ5の半径に給紙ベ
ルト2の厚さを加えた長さを半径とする円の円周長の2
分の1だけ送り出されているので、その送り出し量より
も手前に配置された搬送ローラ対23に挟持される。従
って、給紙ベルト9によって搬送ローラ対23に挟持さ
れるまで送り出された最上シート2aはそれ以後搬送ロ
ーラ対23の回転により給紙方向下流へ給送される(図
7e,図7f)。
【0044】かくして、偏心ローラ10,11が1回転
の間で、最上シート2aを給紙するので、給紙ベルト9
の上下動作に伴う最上シート2aの搬送速度の脈動もな
く、例えば次工程である画像形成部での不具合が生じな
い。また給紙ベルト9は積載されたシート束2と最も離
れた状態であり、かつ、電荷パターンの形成も停止して
いるので、前記実施例にもまして重送される可能性がな
くなる。
【0045】図8は、本発明のさらに別の実施例を示す
説明図であり、本実施例では給紙ベルト9が偏心ローラ
でなく通常のローラ10,11に巻き掛けられている。
この給紙ベルト9へは、図9及び図10に示すように、
揺動駆動軸25aと回転駆動軸26aより2系統の駆動
が伝えられる。この場合、揺動軸25は図9に示す25
a,25bと、これとローラ10,11の反対側の同位
置とに計4本設けられており、これら4本の揺動軸25
はローラ10,11の回転軸10a,11aをそれぞれ
クランク状部材32を介して保持している。回転駆動軸
26は、揺動軸25のひとつ、本例では揺動駆動軸25
aと軸心を同じくして設けられ、回転駆動軸26と一体
であるギヤ27及びローラ10と一体であるギヤ28を
介して、ローラ10を回転軸10aを中心に回転させ
る。また、ローラ10とローラ11の間にはタイミング
ベルト29が架張されている。さらに、揺動駆動軸25
aと揺動軸25bの間にはタイミングベルト30が架張
されている。さらにまた、本実施例では揺動軸25によ
ってピックアップ給紙手段全体が偏心回転するため、ロ
ーラ電極18はブラケット15に絶縁軸受31を介して
支持され、付勢バネ16もブラケット15の支持板15
bとローラ電極18の間に嵌装されている。なお、その
他の構成は図1の実施例と同様であり、同一部材には同
一符号を付すが、その説明は省略する。
【0046】次に、本実施例の作動態様について説明す
る。給紙ベルト9は、予め揺動駆動軸25a,25bの
上方にローラ10,11のローラ軸10a,11aが位
置するホームポジションに位置されている(図11
a)。ここで、給紙動作を開始すると、揺動駆動軸25
aによる駆動により、タイミングベルト30を介してロ
ーラ10,11に伝達され、ピックアップ給紙手段全体
が揺動軸25を偏心軸とする偏心回転を始める(図11
b)。この偏心回転によって、給紙ベルト9はシート束
2と対向する下部走行辺9aがシート束2と平行を保っ
たまま給紙方向に移動させるとともにシート束2に対し
て接離動作を行う。ここのとき、回転駆動軸26は揺動
駆動軸25aと同じ回転速度、回転方向で回転し、ロー
ラ10及びローラ10とタイミングベルト29で連動さ
れるローラ11は図1に示す実施例の偏心ローラと同様
の動作をする。この間ローラ電極3はブラケット19と
ともに給紙ベルト9と一緒に揺動し、常に給紙ベルト9
表面に接している。そして、給紙ベルト9はシート束2
に接近し、最上シート2aが給紙ベルト9の電荷パター
ンにより発生する吸着力により、給紙ベルト9に静電吸
着され(図11c)、給紙ベルト9に吸着された最上シ
ート束2aの先端は偏心ローラ10の曲率により給紙ベ
ルト9の表面より剥離し、搬送ガイド板22の間へと進
入する(図11d)。
【0047】図11eに達すると、揺動駆動軸25aは
停止した状態となり、代って回転駆動軸26より駆動が
伝達される。ローラ10,11はこれにより回転軸10
a,11aを中心に回転を続け、給紙ベルト9は吸着し
た最上シート2aを更に下流へと送り込む。このとき給
紙ベルト9は積載されたシート束2より最も離れた状態
を保つので図1に示す実施例にまして重送を伴う可能性
が少なくなる(図11f)。また、給紙ベルト9の上下
動作に伴うシート2aの搬送速度の脈動もないので、例
えば次工程である画像形成部での不具合が生じない。さ
らに、図5に示す実施例では搬送ローラ対23と給紙ベ
ルト9の間で給紙ベルト9に吸着したシート2aの引っ
張り合いが生じるが、本実施例ではそのようなことはな
く、安定した給紙が可能となる。
【0048】次に、図8に示す給紙装置を用いた給紙方
法を図12に説明する。給紙ベルト9は、予め揺動駆動
軸25a,25bの上方にローラ10,11のローラ軸
10a,11aが位置するホームポジションに位置され
ている(図12a)。ここで、給紙動作を開始すると、
初めに回転駆動軸26のみが図9の矢印方向に駆動を始
めるとともに、ローラ電極14を介して電源4より交番
電圧が印加され、周動を始めた給紙ベルト9の表面に電
荷パターンの領域が形成される。この帯電領域が、給紙
ベルト9の周動によって積載シート束2と対向する下部
走行辺9aに達すると、揺動駆動軸25aが図9の矢印
方向に駆動を始める(図12b)。
【0049】このとき、回転駆動軸26を停止すると、
給紙ベルト9が揺動駆動軸25aによるローラ10,1
1の揺動運動によって給紙方向に走行するため、回転駆
動軸26を図9の矢印方向とは逆方向に回転する(図1
2c)。この場合、回転駆動軸26の回転速度は給紙ベ
ルト9が周動しない速度、例えば図9においてギヤ27
とギヤ28のギヤ比が1:2であれば揺動駆動軸25a
の2倍の速度で回転する。さらにこのとき、電源18か
らの電圧の印加は停止している。これによって、給紙ベ
ルト9はその周動が停止された状態で、シート束2と対
向する下部走行辺9aがシート束2と平行を保ちつつシ
ート束2に近づく。
【0050】そして、図12dに示すように、給紙ベル
ト9が積載シート束2に最も近づいたところで回転駆動
軸26は回転方向が変えられて図9の矢印方向に回転を
始め、揺動駆動軸25aが図9の矢印方向に駆動が続行
される。これにより、給紙ベルト9に吸着された最上シ
ート2aは給紙ベルト9とともに積載シート束2より離
間されるとともに、給紙方向へ搬送される(図12
e)。また、回転駆動軸26が矢印方向に回転を始める
と同時に、次シートの給紙のため電源18からは再び交
番電圧が印加される。このときの給紙ベルト9は、揺動
駆動軸25aと回転駆動軸26の駆動により走行速度が
速くなるため、電源周波数が先の電荷パターンと同ピッ
チになるように設定される。この設定に際しては、電源
18に周波数発振器と、増幅回路(共に図示せず。)を
備えておくことにより制御できる。さらに、図12fに
示すように、給紙ベルト9が積載シート束2と最も離れ
た位置に達すると、揺動駆動軸25aは停止し、回転駆
動軸26は回転を続ける。これによって、最上シート2
aは更に下流へと搬送される。なお、このときの給紙ベ
ルト9の走行速度が遅くなるため、電源18は再度、給
紙ベルト9上の電荷パターンのピッチが一定であるよう
に制御値が変えられる。
【0051】かくして、本給紙方法によれば、給紙ベル
ト9がその下部走行辺9aに帯電領域が位置する状態で
停止したまま、最上シート2aを吸着するので、シート
吸着が確実に行われ、常に安定した給紙分離装置を実現
できる。、
【0052】
【発明の効果】請求項1の構成によれば、表面に交番電
荷を付与された誘電体無端ベルトの下部走行辺が偏心ロ
ーラの回転によってシート束のシート面と平行状態を保
ちつつシート束の最上シートに接離する方向に移動され
るので、誘電体無端ベルトがシートを下部走行辺の面で
静電的に吸着し、常に安定した給紙性能が得られる。
【0053】請求項2の構成によれば、シート束の先端
縁からニップまでの距離を、偏心ローラの半径長に誘電
体無端ベルトの厚みを加えた値を半径とする円の円周長
の2分の1以下の長さに設定した搬送ローラ対を設けた
ので、シートを吸着した状態で再接離しないため、誘電
体無端ベルトと積載シート束とのギャップが管理できな
くても重送の発生を防止することができる。
【0054】請求項3の構成によれば、誘電体無端ベル
トを走行と誘電体無端ベルトの下部走行辺がシート束の
シート面と平行状態を保ちつつシート束の最上シートに
接離する方向に移動とが別駆動であるので、誘電体無端
ベルトと搬送ローラとの引っぱり合いがなく、重送の発
生を防止して常に安定した給紙性能が得られる。
【0055】請求項4の構成によれば、交番電荷付与部
材が、誘電体無端ベルトのシート束の最上シートに接離
する方向と同方向に移動可能に装着されたローラ電極
と、一端が固定で、他端が該ローラ電極に圧接され、ロ
ーラ電極を誘電体無端ベルトに当接させる導体の付勢部
材とを備えているので、ローラ電極と誘電体無端ベルト
との接触を維持できるとともに、簡単かつ安定した電圧
印加が行うことができる。
【0056】請求項5の構成によれば、ローラ電極が、
誘電体無端ベルトの最上シートに接離する方向の移動と
ともに移動するブラケットに支持され、該ブラケットは
ローラ電極に対して絶縁されているので、ローラ電極と
誘電体無端ベルトの関係が常に一定であり、安定した電
圧印加が行うことができる。
【0057】請求項6の構成によれば、最上シートから
離れた位置に誘電体無端ベルトを保持させつつ、交番電
荷付与部材により誘電体無端ベルト表面に交番電荷を付
与し、誘電体無端ベルトを停止状態に保持しつつ揺動軸
の回転により、誘電体無端ベルトを最上シートに対して
離れた位置から近づく方向へ移動させ、最上シートを誘
電体無端ベルトに吸着後、誘電体無端ベルトを最上シー
トから離れた位置に戻しつつ給紙方向に走行するので、
誘電体無端ベルトと積載シート束との相対速度が小さく
なり、吸着が確実になるとともに、吸着された直後のシ
ート紙に引きずられて2枚目が重送することを防止でき
る。
【0058】請求項7の構成によれば、給紙方向に走行
させつつ交番電荷付与部材により誘電体無端ベルト表面
に交番電荷を付与して帯電域を形成し、該帯電域を誘電
体無端ベルトの下部走行辺に位置させた後、揺動軸の回
転による誘電体無端ベルトの移動を開始するので、予め
ベルト表面を帯電しておくことでシート紙先端が吸着不
充分となる状況を防ぐことができる。
【0059】請求項8の構成によれば、交番電荷付与部
材が、誘電体無端ベルトの表面に接触または近接する電
極を備えていて、該電極に対向する部分の誘電体無端ベ
ルトの周速に応じて、交番電荷付与部材の交番周波数を
変えるので、ベルトの周速の変化に応じて交番電源の周
波数を変えるので、ベルト表面には常に一定した電荷パ
ターンが形成され、安定した吸着給紙搬送ができる。
【0060】請求項9の構成によれば、揺動軸の回転に
よる誘電体無端ベルトの最上シートに対して離れた位置
から近づく方向への移動開始と同時に、誘電体無端ベル
トを給紙方向に逆方向に走行させ、誘電体無端ベルトを
停止状態に保持するので、吸着が確実になるとともに、
吸着された直後のシート紙に引きずられて2枚目が重送
することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す説明図である。
【図2】給紙ベルトの構成図である。
【図3】その実施例のピックアップ手段を示す斜視図で
ある。
【図4】(a)〜(f)は図1の実施例の作動を示す説
明図である。
【図5】本発明の別の実施例を示す説明図である。
【図6a】その実施例のピックアップ手段を示す斜視図
である。
【図6b】その駆動部の断面図である。
【図7】(a)〜(f)は図5の実施例の作動を示す説
明図である。
【図8】本発明のさらに別の実施例を示す説明図であ
る。
【図9】その実施例のピックアップ手段を示す斜視図で
ある。
【図10】その駆動部の断面図である。
【図11】(a)〜(f)は図8の実施例の作動を示す
説明図である。
【図12】(a)〜(f)は本発明の給紙方法を示す説
明図である。
【図13】(a)〜(c)は提案されている静電吸着方
式の給紙装置を示す説明図である。
【符号の説明】
2 シート束 2a 最上シート 9 給紙ベルト 10,11 ローラ 10a,11a ローラ軸 13 交番電荷付与部材 14 ローラ電極 16 付勢バネ 18 電源 21 駆動軸 25a,25b 揺動軸 26 回転駆動軸

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積載されたシート束の最上シートからピ
    ックアップ給紙手段により順次ピックアップして給紙す
    る給紙装置において、 前記ピックアップ給紙手段が、複数のローラに巻き掛け
    られ、下部走行辺が前記シート束のシート面と平行な誘
    電体無端ベルトと、該誘電体無端ベルト表面に交番電荷
    を付与する交番電荷付与部材とを有し、前記誘電体無端
    ベルトの下部走行辺部分が巻き掛けられるローラが偏心
    軸を中心に回転する偏心ローラであり、該偏心ローラの
    回転によって、誘電体無端ベルトの下部走行辺が前記シ
    ート束のシート面と平行状態を保ちつつシート束の最上
    シートに接離する方向に移動されることを特徴とする給
    紙装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の給紙装置において、前
    記ピックアップ給紙手段の給紙方向下流側に該ピックア
    ップ給紙手段に給紙されたシートを搬送する搬送ローラ
    対を設け、前記積載されたシート束の先端縁から該搬送
    ローラ対のニップまでの距離を、前記偏心ローラの半径
    長に前記誘電体無端ベルトの厚みを加えた値を半径とす
    る円の円周長の2分の1以下の長さに設定したことを特
    徴とする給紙装置。
  3. 【請求項3】 積載されたシート束の最上シートからピ
    ックアップ給紙手段により順次ピックアップして給紙す
    る給紙装置において、 前記ピックアップ給紙手段が、複数のローラに巻き掛け
    られ、下部走行辺が前記シート束のシート面と平行な誘
    電体無端ベルトと、該該誘電体無端ベルト表面に交番電
    荷を付与する交番電荷付与部材とを有し、前記誘電体無
    端ベルトの下部走行辺部分が巻き掛けられるそれぞれの
    ローラ軸に対して偏心された揺動軸を設け、下部走行辺
    部分が巻き掛けられるローラが前記揺動軸を中心に回転
    され、誘電体無端ベルトの下部走行辺が前記シート束の
    シート面と平行状態を保ちつつシート束の最上シートに
    接離する方向に移動されることを特徴とする給紙装置。
  4. 【請求項4】 前記交番電荷付与部材が、前記誘電体無
    端ベルトのシート束の最上シートに接離する方向と同方
    向に移動可能に装着されたローラ電極と、一端が固定
    で、他端が該ローラ電極に圧接され、ローラ電極を前記
    誘電体無端ベルトに当接させる導体の付勢部材とを備
    え、前記ローラ電極に対して付勢部材を介して電圧が印
    加されていることを特徴とする請求項1乃至3の1つに
    記載の給紙装置。
  5. 【請求項5】 前記ローラ電極が、前記誘電体無端ベル
    トの最上シートに接離する方向の移動とともに移動する
    ブラケットに支持され、該ブラケットはローラ電極に対
    して絶縁されていることを特徴とする請求項4に記載の
    給紙装置。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の給紙装置を用いる給紙
    方法において、 最上シートから離れた位置に前記誘電体無端ベルトを保
    持させつつ、前記交番電荷付与部材により誘電体無端ベ
    ルト表面に交番電荷を付与し、誘電体無端ベルトを停止
    状態に保持しつつ前記揺動軸の回転により、誘電体無端
    ベルトを前記最上シートに対して離れた位置から近づく
    方向へ移動させ、最上シートを誘電体無端ベルトに吸着
    後、前記誘電体無端ベルトをシート束から離れた位置に
    戻しつつ給紙方向に走行することを特徴とする給紙方
    法。
  7. 【請求項7】 給紙方向に走行させつつ前記交番電荷付
    与部材により前記誘電体無端ベルト表面に交番電荷を付
    与して帯電域を形成し、該帯電域を誘電体無端ベルトの
    下部走行辺に位置させた後、前記揺動軸の回転による誘
    電体無端ベルトの移動を開始することを特徴とする請求
    項6に記載の給紙方法。
  8. 【請求項8】 前記交番電荷付与部材が、前記誘電体無
    端ベルトの表面に接触または近接する電極を備えてい
    て、該電極に対向する部分の誘電体無端ベルトの周速に
    応じて、交番電荷付与部材の交番周波数を変えることを
    特徴とする請求項6または7に記載の給紙方法。
  9. 【請求項9】 前記揺動軸の回転による誘電体無端ベル
    トの最上シートに対して離れた位置から近づく方向への
    移動開始と同時に、前記誘電体無端ベルトを給紙方向に
    逆方向に走行させ、誘電体無端ベルトを停止状態に保持
    することを特徴とする請求項6に記載の給紙方法。
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