JPH09277578A - 蓄熱補正方法及び装置 - Google Patents

蓄熱補正方法及び装置

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JPH09277578A
JPH09277578A JP8089354A JP8935496A JPH09277578A JP H09277578 A JPH09277578 A JP H09277578A JP 8089354 A JP8089354 A JP 8089354A JP 8935496 A JP8935496 A JP 8935496A JP H09277578 A JPH09277578 A JP H09277578A
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    • B41J2/355Control circuits for heating-element selection
    • B41J2/3555Historical control
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B41J2/315Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
    • B41J2/32Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads
    • B41J2/35Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads providing current or voltage to the thermal head
    • B41J2/355Control circuits for heating-element selection
    • B41J2/36Print density control
    • B41J2/365Print density control by compensation for variation in temperature

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 発熱素子の下層に配された蓄熱層の蓄熱状態
を考慮して蓄熱補正を正確且つ簡単に行う。 【解決手段】 第1演算回路は、補正済の第Mラインの
各発熱データとレジスタ30aの第1蓄熱データと第2
演算回路からのセラミック基板からグレーズ層に伝わる
熱量を示す第2蓄熱補正データとを基に、新たな第1蓄
熱データを求め、これに乗算器31aで係数「1−K
2」を乗算したものを第(M+1)ラインの第1蓄熱補
正データとする。第J(Jは2〜4)演算回路は、第M
ラインのプリントに際して、それぞれ対応する蓄熱層に
その上層の蓄熱層から伝わる熱量を示す第(J−1)演
算回路からの各データと、第(J+1)演算回路からの
第(J+1)蓄熱補正データと、第J蓄熱データとを基
に新たな第J蓄熱データを求め、これに所定の係数を乗
じたものを第(M+1)ラインのプリントに際した第J
蓄熱補正データとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルプリンタ
に用いられ、発熱素子の蓄熱による画質低下を防止する
ための蓄熱補正方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】サーマルプリンタには、サーマルヘッド
で感熱記録紙を加熱して直接に発色させる感熱記録方式
と、記録紙に重ねたインクリボンの背後をサーマルヘッ
ドで加熱してインクリボンのインクを記録紙に転写する
熱転写記録方式とがある。このサーマルヘッドは、セラ
ミック製の基板上に多数の発熱素子がライン状に形成さ
れている。
【0003】サーマルプリンタでは、入力画像データに
応じてサーマルヘッドを駆動しただけでは、蓄熱の影響
によってプリントされた画像に濃度ムラが発生したり、
画像の輪郭がボヤけたりして、原画に忠実な画像を再現
することができない。
【0004】各発熱素子から発生した熱エネルギーの多
くは記録のために使われるが、記録に供しないものは、
放熱されたり、発熱素子のグレーズ層に蓄えられたり、
あるいはグレーズ層に蓄えられた熱エネルギーは、この
グレーズ層を支持するセラミック基板に伝達されてこれ
に蓄えられたりする。更には、セラミック基板を支持し
ているアルミ板に伝達されて蓄えられたり、アルミ板に
取り付けられた放熱板に蓄えられたり、この放熱板から
放熱されたりする。また、サーマルヘッドの各部材(以
下、蓄熱層という)に蓄えられた熱エネルギーの一部
は、発熱素子に向かって戻り、次のラインの記録に影響
するものもある。
【0005】このようにして、サーマルヘッドの各蓄熱
層に蓄熱された熱エネルギーの一部が画素の記録に影響
するため、この画素の発色濃度が所期の値よりも高くな
る。したがって、原画上で濃度が高い状態から低い状態
に急に変化している場合でも、ハードコピー上では、濃
度変化がなだらかになるため、画像の輪郭をシャープに
記録することができなくなる。また、この発熱素子の蓄
熱によって、記録の開始では濃度が全体的に低く、記録
が進むにつれて、全体的に濃度が高くなるシェーディン
グと呼ばれる現象が発生する。すなわち、記録が進むこ
とにより、発熱素子の蓄熱が大ききなるため、このシェ
ーディングが発生する。
【0006】このような発熱素子の蓄熱による画質の劣
化を防止するために、従来では、補正すべき注目画素の
周辺にある画素を用い、例えば3×3又は7×7の画素
の発熱データにフイルタリング演算を行って、注目画素
の発熱データを補正している。このフイルタリング演算
は、周知の輪郭強調処理と同じ手法であり、注目画素の
周辺にある各画素に、その位置に応じた係数を乗算して
から加算し、この加算値を補正データとして注目画素の
発熱データに加算している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たフイルタリング演算は、数ライン前からの発熱データ
を考慮して発熱データを補正するものであるが、上述の
ようなグレーズ層の蓄熱やセラミックの基板等の蓄熱層
の蓄熱状態,これらの各蓄熱層の相互間の熱伝導,放熱
までを考慮しておらず、正確な蓄熱の補正することがで
きなかった。
【0008】本発明は、サーマルヘッドの蓄熱層の蓄熱
状態までを考慮して正確な蓄熱補正を可能とした蓄熱補
正方法及び装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の蓄熱補正方法では、第Mラインのプ
リントに際して、プリントしようとする第Mラインの各
発熱データから第Mラインの各第1蓄積補正データを対
応するデータ同士で減算して各発熱データを補正すると
ともに、この第Mラインの各発熱データと第1蓄熱層の
蓄熱状態を示す各第1蓄熱データと第2蓄熱層の蓄熱状
態を示す各第2蓄熱データとのそれぞれに所定の係数を
乗算してから対応するデータ同士で加算することにより
新たな第1蓄熱データを求めて記憶し、この記憶した第
1蓄熱データに所定の係数を乗算したものを第M+1ラ
インの第1蓄熱補正データとし、また第J(Jは2〜
N)蓄熱層の蓄熱状態を示す第J蓄熱データとその上層
の第(J−1)蓄熱層の蓄熱状態を示す第(J−1)蓄
熱データと下層の第(J+1)蓄熱層の蓄熱状態を示す
第(J+1)蓄熱データとのそれぞれに所定の係数を乗
算してから対応するデータ同士で加算することにより新
たな第J蓄熱データを各第2〜第N蓄熱層についてそれ
ぞれ求め記憶し、この記憶した第J蓄熱データに所定の
係数を乗算したものを第(M+1)ラインのプリントに
際しての第J蓄熱補正データとするようにしたものであ
る。
【0010】請求項2記載の蓄熱補正方法では、第Mラ
インのプリントに際して、プリントしようとする第Mラ
インの各発熱データから第Mラインの各第1〜第N蓄積
補正データを対応するデータ同士で減算して各発熱デー
タを補正するとともに、この第Mラインの各発熱データ
と第1蓄熱層の蓄熱状態を示す各第1蓄熱データとのそ
れぞれに所定の係数を乗算してから対応するデータ同士
で加算することにより新たな第1蓄熱データを求めて記
憶し、この記憶した第1蓄熱データに所定の係数を乗算
したものを第M+1ラインの第1蓄熱補正データとし、
また第J(Jは2〜N)蓄熱層の蓄熱状態を示す第J蓄
熱データとその上層の第(J−1)蓄熱層の蓄熱状態を
示す第(J−1)蓄熱データとのそれぞれに所定の係数
を乗算してから対応するデータ同士で加算することによ
り新たな第J蓄熱データを各第2〜第N蓄熱層について
それぞれ求めて記憶し、この記憶した第J蓄熱データを
所定の係数を乗算したものを第(M+1)ラインのプリ
ントに際しての第J蓄熱補正データとするものである。
【0011】請求項3記載の蓄熱補正方法では、各加算
の結果のそれぞれにフィルタリング演算を行い、この各
演算結果を第1〜第N蓄熱データとするものであり、請
求項4記載の蓄熱補正方法では、第Mラインの各発熱デ
ータと第1蓄熱層の蓄熱状態を示す各第1蓄熱データと
のそれぞれに所定の係数を乗算した際に、各発熱データ
から得られる各データにフィルタリング演算を行い第1
蓄熱層の補正データを求め、これらの各補正データを第
M+1ラインのプリントの際して第Mラインの各発熱デ
ータから対応するデータ同士で減算するものである。
【0012】請求項5記載の蓄熱補正方法では、第Mラ
インの各発熱データを前記第1蓄積補正データ、第1〜
第N蓄熱補正データ,前記第1蓄積補正データと前記補
正データ、または第1〜第N蓄熱補正データと前記補正
データのいずれかで減算した後に、所定の係数を乗算し
て第Mラインのプリントの際の各発熱素子の蓄熱を補正
するものであり、請求項6記載の蓄熱補正方法では、第
Mラインの各発熱データと第1蓄熱層の蓄熱状態を示す
各第1蓄熱データとのそれぞれに所定の係数を乗算する
際には、前記第Mラインのプリントの際の各発熱素子の
蓄熱が補正された各発熱データを用いるものである。
【0013】請求項7記載の蓄熱補正装置では、プリン
トしようとする第Mラインの各発熱データから第Mライ
ンの各第1蓄積補正データとを対応するデータ同士で減
算して各発熱データを補正する補正手段と、前記第1〜
第N蓄熱層に対応して設けられた第1〜第N演算回路と
を備え、前記第1演算回路は、前記第1蓄熱層の蓄熱状
態を示す各第1蓄熱データを記憶する第1レジスタと、
第Mラインの各データに係数K1を乗算する第1乗算手
段と、第Mラインのプリントに際して前記第1レジスタ
から読み出された各第1蓄熱データに係数K2を乗算す
る第2乗算手段と、この乗算された各データに係数「1
−K3」を乗算する第3乗算手段と、前記第1乗算手段
からの各データと第3乗算手段からの各データ及び第2
演算回路からの第Mラインの各第2蓄熱補正データを対
応するデータ同士で加算し、この加算結果を前記第1レ
ジスタに書き込む加算手段と、第(M+1)ラインのプ
リントに際して前記第1レジスタから読み出した各第1
蓄熱データに係数「1−K2」を乗算して第(M+1)
ラインの第1蓄熱補正データとする第4乗算手段とから
なり、前記第J(Jは2〜N)演算回路のそれぞれは、
前記第J蓄熱層の蓄熱状態を示す各第J蓄熱データを記
憶する第Jレジスタと、第(J−1)演算回路の第2乗
算回路からの各データに係数「K(2・J−1)」を乗
算する第1乗算手段と、第Mラインのプリントに際して
前記第Jレジスタから読み出した各第J蓄熱データに係
数「K(2・J)」を乗算する第2乗算手段と、この乗
算された各データに係数「1−K(2・J+1)」を乗
算する第3乗算手段と、この第J演算回路の第1乗算手
段からの各データと第3乗算手段からの各データ及び第
(J+1)演算回路からの第Mラインの各第(J+1)
蓄熱補正データを対応するデータ同士で加算し、この加
算結果を前記第J演算回路の第Jレジスタに書き込む加
算手段と、第(M+1)ラインのプリントに際して前記
第Jレジスタから読み出した各第J蓄熱データに係数
「1−K(2・J)」を乗算して第(M+1)ラインの
第J蓄熱補正データとする第4乗算手段とからなるもの
である。
【0014】請求項8記載の蓄熱補正装置では、プリン
トしようとする第Mラインの各発熱データから第Mライ
ンの各第1〜第N蓄積補正データとを対応するデータ同
士で減算して各発熱データを補正する補正手段と、前記
第1〜第N蓄熱層にそれぞれ対応して設けられた第1〜
第N演算回路とを備え、前記第1演算回路は、第1蓄熱
層の蓄熱状態を示す各第1蓄熱データを記憶する第1レ
ジスタと、第Mラインの各発熱データに係数K1を乗算
する第1乗算手段と、第Mラインのプリントに際して前
記第1レジスタから読み出した各第1蓄熱データに係数
「K2」を乗算する第2乗算手段と、この乗算された各
データに係数「1−K3」を乗算する第3乗算手段と、
前記第1乗算手段からの各データと第3乗算手段からの
各データとを対応するデータ同士で加算して、この加算
結果を前記第1レジスタに書き込む加算手段と、第(M
+1)ラインのプリントに際して前記第1レジスタから
読み出した各第1蓄熱データに係数「1−K2」を乗算
して第(M+1)ラインの第1蓄積補正データとする第
4の乗算手段とからなり、前記第J(Jは2〜N)演算
回路のぞれぞれは、第J蓄熱層の蓄熱状態を示す各第J
蓄熱データを記憶する第Jレジスタと、第(J−1)演
算回路の第2乗算回路からの各データに係数「K(2・
J−1)」を乗算する第1乗算手段と、前記第Jのレジ
スタからの各第J蓄熱データに係数「K(2・J)」を
乗算する第2乗算手段と、この乗算された各データに係
数「1−K(2・J+1)」を乗算する第3乗算手段
と、この第Jの演算回路の第1乗算手段からの各データ
と第3乗算手段からの各データとを対応するデータ同士
で加算し、この加算結果の各データを前記第J演算回路
の第Jのレジスタに書き込む加算手段と、第(M+1)
ラインのプリントに際して前記第Jのレジスタから読み
出した各第J蓄熱データに係数「1−K(2・J)」を
乗算して第(M+1)ラインの第J蓄積補正データとす
る第4乗算手段とからなるものである。
【0015】請求項9記載の蓄熱補正装置では、各加算
手段からの加算結果に対してフィルタリング演算を行
い、この演算結果を各蓄熱データとして対応する前記第
1〜第Nのレジスタに書き込むフィルタを前記第1〜第
Nの演算回路毎に設けたものである。請求項10記載の
蓄熱補正装置では、第Mラインのプリントに際して、前
記第1演算回路の第1の乗算手段からの各データにフィ
ルタリング演算を行い第1蓄熱層の1ライン分の各補正
データを求めるフィルタと、このフィルタからの各補正
データが書き込まれ、第(M+1)ラインのプリントに
際してこれらの各補正データを読み出して前記補正手段
に送るレジスタとを設け、前記補正手段で第(M+1)
ラインの各発熱データから各補正データを対応するデー
タ同士で減算するようにしたものである。
【0016】請求項11記載の蓄熱補正装置では、前記
補正手段は、第Mラインのプリントに際して、第Mライ
ンの各発熱データを第1蓄積補正データ、第1〜第N蓄
熱補正データ,第1蓄積補正データと補正データ、また
は第1〜第N蓄熱補正データと補正データのいずれかを
減算した後に、係数「1/(1−K1)」を乗算して第
Mラインのプリントの際の各発熱素子の蓄熱を補正する
乗算手段を備えたものであり、請求項12記載の蓄熱補
正装置では、第1演算回路の第1乗算手段は、前記補正
手段の乗算手段で係数「1/(1−K1)」を乗算して
補正した各発熱データに係数「K1」を乗算するもので
ある。
【0017】
【発明の実施の形態】図2において、1ライン分の各発
熱データは、ラインメモリ10に書き込まれる。感熱記
録方式では、各発熱素子で各ドットを記録する場合に、
発熱素子を発色直前の状態まで加熱するバイアス加熱を
してから、その直後に階調加熱をする。バイアス加熱で
は、バイアスデータによって各発熱素子が一様に加熱さ
れる。バイアスデータは、各発熱素子とも共通な値が用
いられるが、各発熱素子に抵抗値等のバラツキがある場
合には、この抵抗値等のバラツキを考慮して各バイアス
データが決められる。階調加熱では、各画像データに応
じて各発熱素子が駆動される。したがって、感熱記録方
式では、発熱データには、バイアスデータと画像データ
の両方がある。なお、熱転写記録では、階調加熱だけが
行われるため、発熱データは画像データである。
【0018】ラインメモリ10に記憶された1ライン分
の発熱データは、蓄熱補正部11に送られて蓄熱補正が
行われる。感熱記録方式では、画像データとバイアスデ
ータの両方に対して蓄熱補正をしてもよいし、あるいは
その一方に対してのみ蓄熱補正をしてもよい。蓄熱補正
された発熱データは、ヘッド駆動回路12に送られる。
このヘッド駆動回路12は、感熱記録紙14に圧接して
いるサーマルヘッド13を駆動する。この感熱記録紙1
4は、図2において紙面と垂直な方向に移動する。
【0019】サーマルヘッド13は、多数の発熱素子1
3aがライン状に形成されている。図3に示すように、
サーマルヘッド13は、アルミ板15の上にセラミック
基板16,グレーズ層17を積層したその上に発熱抵抗
膜からなる発熱素子13aと、電極19とを形成し、さ
らにこれらを保護膜20で覆った構造になっている。ま
た、アルミ板15には、放熱性を良好にするために、放
熱板21が取り付けられている。これらのグレーズ層1
7,セラミック基板16,アルミ板15,放熱板21
は、発熱素子13aが発熱することにより、発熱素子1
3aの熱の一部が伝わって蓄熱される蓄熱層となり、そ
の蓄熱の一部が画素の記録に影響する。
【0020】サーマルヘッド13の各発熱素子13a
は、発熱データに応じた電力を供給することにより、こ
の発熱データに応じた熱エネルギーを発生する。この発
熱素子13aの駆動には、発熱データによってON時間
を決定する方法と、発熱データによって発熱回数を決定
する方法とがある。
【0021】図1は、本発明の蓄熱補正部11の一例を
示すものである。蓄熱補正部11は、補正回路22と、
各発熱素子13aに対する蓄熱補正データを求めるため
に、サーマルヘッド13のグレーズ層17,セラミック
基板16,アルミ板15、放熱板21に対応させて4段
に設けられた第1演算回路23a〜第4演算回路23d
とから構成されている。
【0022】第1演算回路23aは、グレーズ層17に
蓄められた蓄熱による各発熱素子13aの影響を考慮し
たプリントの蓄熱補正データ(以下の説明では、便宜上
第1蓄熱補正データという)を算出する。第1演算回路
23a内のレジスタ30aには、第M回のプリント開始
時点では、第M−1回のプリント終了時点までの各発熱
素子の発熱によってグレーズ層17の各発熱素子13a
に対応する部分毎の蓄熱状態を示す第1蓄熱データが1
ライン分書き込まれている。このレジスタ30aに記憶
された1ライン分の第1蓄熱データは順番に読み出さ
れ、乗算器31aと乗算器32aとに送られる。一方の
乗算器31aは、順番に入力された各第1蓄熱データに
係数「1─K2」を乗算し、グレーズ層17の蓄熱のう
ちの各発熱素子13aに伝わってプリントに影響する熱
量を示す第1蓄熱補正データとし、これを補正回路22
の減算器22aに送る。
【0023】減算器22aには、今回プリントされる1
ライン分の発熱データが順番に入力されており、発熱デ
ータから第1蓄熱補正データが対応するデータ同士で減
算され、この減算処理が施された各発熱データは、感熱
記録紙14に与えられずグレーズ層17に蓄えられる蓄
熱分を補うために、乗算器22bでそれぞれ係数「1/
(1─K1)」が乗算される。このようにして、補正回
路20で蓄熱補正された1ライン分の発熱データは、ヘ
ッド駆動部12に送られるとともに、乗算器33aで係
数「K1」が乗算されて、グレーズ層17に蓄えられる
蓄熱を示すデータに変換された後に、加算器34aに送
られる。
【0024】他方の乗算器32aは、順番に入力された
各第1蓄熱データに係数「K2」を乗算して、グレーズ
層17の蓄熱のうちの発熱素子13aに伝わらない熱量
を示すデータに変換する。この変換されたデータは、乗
算器35aと第2演算回路23bとに送られる。乗算器
35aは、乗算器32aからの各データに係数「1−K
3」をさらに乗算することにより、グレーズ層17に蓄
えられた熱量のうちで、グレーズ層17に残る熱量を示
すデータに変換して、このデータを加算器34aに送
る。
【0025】加算器34aでは、蓄熱補正がされた発熱
データに係数「K1」を乗算したデータと、係数「K
2」,「1−K3」が乗算された第1蓄熱データと、後
述する第2演算回路23bからのセラミック基板16か
らグレーズ層17に伝わる熱量を示す第2蓄熱補正デー
タとが、それぞれ対応するデータ同士で加算される。こ
の加算されたデータは、フィルタ36aに送られる。こ
のフィルタ36aは、後述するフィルタリング演算を行
って各発熱素子13aに対応するグレーズ層17の各部
分の蓄熱に、隣接するグレーズ層17の部分の蓄熱を考
慮して補正したデータをレジスタ30aに送る。これに
より、次回のプリントに対するグレーズ層17の蓄熱状
態を示す1ライン分の第1蓄熱データがレジスタ30a
に書き込まれる。
【0026】次回(第M+1回目)のプリントでは、今
回(第M回目)のプリント終了時点で得られた第1蓄熱
データがレジスタ30aから読み出されて乗算器31
a,32aに送られ、乗算器31aに入力された各第1
蓄熱データは、係数「1−K2」が乗算され、第1蓄熱
補正データとして減算器20aに送られる。また、乗算
器32aに入力された各第1蓄熱データは、係数「K
2」が乗算された後に、乗算器35aと第2演算回路2
3bとに送られる。以下、同様にして、レジスタ30a
の第1蓄熱データがプリント毎に書き換えられる。
【0027】フィルタ36aの構成を示す図4におい
て、第M回目のプリント時に加算器34aから出力され
たデータ(以下、加算データという)は、シフトレジス
タ37に送られる。このシフトレジスタ37は、カスケ
ード接続された4個のラッチ回路38〜41からなり、
クロックで加算データを1個ずつシフトさせる。ラッチ
回路38の入力端子(加算器34aの出力端子)と出力
端子から取り出した2個の加算データは、乗算器42,
43にそれぞれ送られる。また、ラッチ回路41の入力
端子(ラッチ回路40の出力端子)と出力端子から取り
出した加算データは、乗算器45,46にそれぞれ送ら
れる。さらに、ラッチ回路39の出力端子から取り出さ
れた加算データは、乗算器44に送られる。
【0028】各乗算器42,46は、入力された加算デ
ータに係数「A2」を乗算し、乗算器44は、入力され
た加算データに係数「A0」を乗算し、各乗算器43,
45は、入力された加算データに係数「A1」を乗算す
る。各乗算器42〜46は、で各係数が乗算された各加
算データは、加算器47に送られて加算され、この加算
結果がレジスタ30aに送られる。
【0029】今回プリントされる1ライン分の発熱デー
タは、ラインメモリ10の端から順番に読み出される。
そして、補正回路22で蓄熱補正されてから乗算器34
で係数「K1」が乗算されてから、係数「K2」,「1
−K3」を乗じた第1蓄熱データと、第2蓄熱補正デー
タが加算器35で加算され、加算データとしてフィルタ
36aに送られる。この端から1番目の発熱データに対
応する第1番目の加算データは、クロックによってラッ
チ回路38にラッチされる。次に端から2番目の発熱デ
ータに対応する第2番目の加算データがシフトレジスタ
37に入力される。この状態でクロックが入力される
と、ラッチ回路39に第1番目の加算データがラッチさ
れ、ラッチ回路38に第2番目の加算データがラッチさ
れる。
【0030】2個の加算データがシフトレジスタ37に
ラッチされ、そして第3番目の加算データがシフトレジ
スタ37に入力されている状態でフィルタリング処理が
開始される。第1番の加算データは、乗算器44で係数
「A0」が乗算されてから加算器47に送られ、第2番
目の加算データは、乗算器43で係数「A1」が乗算さ
れてから加算器47に送られる。また、第3番目の加算
データは、乗算器42で係数「A3」が乗算されてから
加算器47に送られる。そして、この加算器47で3個
の加算データを加算する。
【0031】このように、第1番目の加算データをその
まま第1蓄熱データとして用いずに、第1番目の加算デ
ータと片側にある2個の発熱素子の加算データと係数倍
して加算するから注目する第1番目の加算データに対応
する発熱素子13aのグレーズ層17の部分の蓄熱の他
に、その周囲にグレーズ層17の蓄熱を考慮した第1番
目の第1蓄熱データが作成される。なお、各乗算器42
〜46で乗算される係数「A0」,「A1」の総和(A
0+2・A1+2・A2)が値「1」となるようにされ
ている。
【0032】第4番目の加算データがシフトレジスタ3
7に入力されているときには、第1番目の加算データが
ラッチ回路40にラッチされ、第2番目の加算データ
は、ラッチ回路39にラッチされ、第3番目の加算デー
タは、ラッチ回路38にラッチされた状態となる。そし
て、第2番目の加算データには係数「A0」が、第1番
目と第3番目の各加算データには係数「A1」が乗算さ
れ、第4番目の加算データには係数「A2」が乗算され
て、これらが加算される。したがって、第2番目の加算
データは、片側に位置する第1番目の加算データと、別
の片側に位置する第2番目と第3番目の加算データとに
応じて補正される。
【0033】第5番目の加算データがシフトレジスタ3
7に入力されている時には、第1番目の加算データがラ
ッチ回路41にラッチされ、第2番目の加算データがラ
ッチ回路40にラッチされる。更に、第3番目の加算デ
ータがラッチ回路39にラッチされ、第4番目の加算デ
ータがラッチ回路38にラッチされる。
【0034】ラッチ回路39にラッチされた第3番目の
加算データは、係数「A0」が乗算されてから加算器4
7に送られる。そして、第1番目と第5番目の加算デー
タには係数「A2」が乗算されてから加算器47に送ら
れ、第2番目と第4番目の加算データには係数「A1」
が乗算されてから加算器47に送られる。したがって、
第3番目の加算データは、左右にそれぞれ位置する2個
の加算データによって補正される。
【0035】同様に、第4番目以降の加算データも左右
2個の加算データを用いてフイルタリング演算が行われ
る。なお、最後の加算データがラッチ回路39でラッチ
した状態でフイルタリング演算をすると、1ライン分の
フイルタリング演算が終了し、このフィルタリング処理
で得られた1ライン分の今回(第M回目)のプリントま
での第1蓄熱データがレジスタ30aに記憶された状態
となる。なお、実際には、1ライン分の発熱データの両
端のそれぞれに、「0」の2個のダミーデータが付加さ
れるとともに、フィルタリング処理は最初の発熱データ
が読み出された時から開始されるようにされている。そ
して、このこのダミーデータにより、左右にそれぞれ位
置する加算データが2個に満たない場合にでも正しくフ
ィルタリング処理が行われるようになっている。もちろ
ん、ダミーデータは、プリント時には無視される。
【0036】図1に示すように、第2段目〜第4段目の
第2〜第4演算回路23b〜23dについては、第1演
算回路23aと同様な構成となっており、第2演算回路
23bは、レジスタ30b,乗算器31b〜33b,3
5b、加算器34b、フィルタ36bから構成されてい
る。また、第3演算回路23cは、レジスタ30c,乗
算器31c〜33c,35c、加算器34c、フィルタ
36cから、第4演算回路23dは、レジスタ30d,
乗算器31d〜33d,35d、加算器34d、フィル
タ36dから構成されている。
【0037】第2演算回路23bのレジスタ30bに
は、第M回目のプリント開始時点では、第M−2回目の
プリント終了時点までの各発熱素子13aの発熱によっ
てセラミック基板16に蓄えられた各発熱素子13aに
対応する部分毎の蓄熱状態を示す各第2蓄熱データが書
き込まれている。この第2演算回路23bは、第M回目
のプリント時に、この第2蓄熱データを基にして、セラ
ミック基板16からグレーズ層17に伝わる熱量を示す
第2蓄熱補正データを求めて、これを第1演算回路23
aに送る。また、第2蓄熱データを基にして、セラミッ
ク基板16からアルミ板15に伝わる熱量を示すデータ
を求めて、これを第3演算回路23cに送る。さらに、
レジスタ30bの内容は、第1演算回路23aと同様に
して、第M回のプリント時に第M−1回目のプリント終
了時点までの各発熱素子13aの発熱によってセラミッ
ク基板16に蓄えられた各発熱素子13a毎の蓄熱状態
を示す1ライン分の第2蓄熱データに書き換えられる。
【0038】第3演算回路23cのレジスタ30cに
は、第M回目のプリント開始時点では、第M−3回目の
プリント終了時点までの各発熱素子13aの発熱によっ
てアルミ板15に蓄えられた各発熱素子13aに対応す
る部分毎の蓄熱状態を示す各第3蓄熱データが書き込ま
れている。この第3演算回路23cは、第M回目のプリ
ント時に、この第3蓄熱データを基にして、アルミ板1
5からセラミック基板16に伝わる熱量を示す第3蓄熱
補正データを求めて、これを第2演算回路23bに送
る。また、第3蓄熱データを基にして、アルミ板15か
ら放熱板21に伝わる熱量を示すデータを求めて、これ
を第4演算回路23cに送る。さらに、レジスタ30c
の内容は、第M回のプリント時に第M−2回目のプリン
ト終了時点までの各発熱素子13aの発熱によってアル
ミ板15に蓄えられた各発熱素子13a毎の蓄熱状態を
示す1ライン分の第3蓄熱データに書き換えられる。
【0039】第4演算回路23dのレジスタ30dに
は、第M回目のプリント開始時点では、第M−4回目の
プリント終了時点までの各発熱素子13aの発熱によっ
て放熱板21に蓄えられた各発熱素子13aに対応する
部分毎の蓄熱状態を示す各第4蓄熱データが書き込まれ
ている。この第4演算回路23dは、第M回目のプリン
ト時に、この第4蓄熱データを基にして、放熱板21か
らアルミ基板15に伝わる熱量を示す第4蓄熱補正デー
タを求めて、これを第3演算回路23cに送る。さら
に、レジスタ30dの内容は、第M回のプリント時に、
第M−3回目のプリント終了時点までの各発熱素子13
aの発熱によって放熱板21に蓄えられた各発熱素子1
3a毎の蓄熱状態を示す1ライン分の第4蓄熱データに
書き換えられる。
【0040】なお、第2演算回路23bの各乗算器31
b〜33b,35bには、それそれ係数「1−K4」,
「K4」,「K3」,「1−K5」が設定されている。
また第3演算回路23cの各乗算器31c〜33c,3
5cには、それそれ係数「1−K6」,「K6」,「K
5」,「1−K7」が設定され、第4演算回路23dの
各乗算器31d〜33d,35dには、それそれ係数
「1−K8」,「K8」,「K7」,「1−K9」が設
定されている。
【0041】係数「K1」,「1/(1−K1)」の値
K1は、サーマルヘッド13の形状,感熱記録紙14の
材質,発熱素子13aからグレーズ層17への熱の伝わ
りやすさ等に応じて決められている。係数「K2」,
「1−K2」の値K2は、グレーズ層17の材質等に応
じて決められ、係数「K3」,「1−K3」の値K3
は、グレーズ層17からセラミック基板16への熱の伝
わりやすさ等に応じて決められている。以下同様に、各
乗算器の係数中の値K4〜K9は、それぞれ対応するセ
ラミック基板16,アルミ板15,放熱板21の材質や
それぞれ間での熱の伝わりやすさ等から決められてい
る。例えば、係数K1は、発熱素子13aからの熱がグ
レーズ層17に蓄熱されやすいほど「1」に近い数値と
なる。また、グレーズ層17からの熱が発熱素子13a
に伝わりにくくグレーズ層17に残る熱量またはセラミ
ック基板16に伝わる熱量が多いほど、係数「1−K
2」が「0」に近い数値となり、係数K2が「1」に近
い数値になる。さらに、グレーズ層17からの熱がセラ
ミック基板16に伝わりやすくグレーズ層17に残る熱
量が少ないほど、係数「K3」が「1」に近い数値とな
り、係数「1−K3」が「0」に近い数値になる。
【0042】また、値K1〜K9は、感熱記録紙14と
してカラー感熱記録紙を用いてカラー画像を記録する場
合には、記録する色によって発色させるための熱エネル
ギーが異なるため、記録する色毎にその値も異なる。例
えば、イエローを記録する場合には、1−K1=0.8
5(K1=0.15),1−K2=0.09(K2=
0.91),1−K3=0.37(K3=0.67),
1−K4=0.02(K4=0.98)となる。また、
マゼンタを記録する場合には、1−K1=0.81(K
1=0.19),1−K2=0.09(K2=0.9
1),1−K3=0.41(K3=0.59),1−K
4=0.015(K4=0.985)となり、シアンを
記録する場合には、1−K1=0.73(K1=0.2
7),1−K2=0.13(K2=0.87),1−K
3=0.49(K3=0.51),1−K4=0.01
68(K4=0.9832)となる。
【0043】次に上記構成の作用について説明する。例
えば第M回目のプリントで第Mラインのプリントを行う
時点では、第1演算回路23aのレジスタ30aには、
第M−1回目のプリントを終了した時点までの各発熱素
子13aの発熱にともなうグレーズ層17の蓄熱状態を
示す第1蓄熱データが記憶された状態にある。また、第
2演算回路23bのレジスタ30bには、第M−2回目
のプリントを終了した時点までの各発熱素子13aの発
熱にともなうセラミック基板16の蓄熱状態を示す第2
蓄熱データが記憶された状態にある。さらに、第3演算
回路23cのレジスタ30cには、第M−3回目のプリ
ントを終了した時点までの各発熱素子13aの発熱にと
もなうアルミ板15の蓄熱状態を示す第3蓄熱データが
記憶され、第4演算回路23dのレジスタ30dには、
第M−4回目のプリントを終了した時点までの各発熱素
子13aの発熱にともなう放熱板21の蓄熱状態を示す
第4蓄熱データが記憶された状態にある。
【0044】今回プリントしようとする第Mラインの各
発熱データがラインメモリ10から読み出されて補正回
路22に送られる。また、各第1蓄熱データが第1演算
回路23aのレジスタ30aから読み出され、乗算器3
1aで係数「1−K2」が乗算され、グレーズ層17か
ら各発熱素子13aに伝わる熱量を示す各第1蓄熱補正
データに変換される。そして、減算器22aで第Mライ
ンの各発熱データは、各第1蓄熱データとそれぞれ対応
するデータ同士で減算され、この減算された各発熱デー
タは、各発熱データに基づいて各発熱素子13aが発熱
した際に、その発熱による熱のほどんどは感熱記録紙1
4に与えられるが、一部がグレーズ層17に蓄えられて
蓄熱されるので、この蓄熱分を補うために乗算器22b
でそれぞれ係数「1/(1─K1)」が乗算される。こ
のようにして、蓄熱補正された第Mラインの各発熱デー
タは、ヘッド駆動部12に送られ、これらの発熱データ
に基づいて各発熱素子13aが駆動されて発熱する。
【0045】また、補正回路22で蓄熱補正された第M
ラインの各発熱データは、第M+1ラインのプリントす
る際の第1蓄熱補正データの基になる第1蓄熱データを
作成するために、乗算器33aで係数「K1」を乗算さ
れて、この第Mラインのプリントで各発熱素子13aが
発熱した際のグレーズ層17に蓄えられる熱量を示すデ
ータとして第1演算回路23aの加算器34aに送られ
る。
【0046】一方、レジスタ30aから読み出されて乗
算器32aに送られた各第1蓄熱データは、この乗算器
32aで係数「K2」が乗算されて、第M−1回までの
プリントによってグレーズ層17に蓄えられた蓄熱のう
ちの発熱素子13aに伝わらない熱量を示すデータに変
換されて、乗算器35aと第2演算回路23aの乗算器
33aとに送られる。そして、この乗算器35aで、乗
算器32aからの各データに、さらに係数「1−K3」
を乗算することにより、第1蓄熱データをグレーズ層1
7に残る熱量を示すデータに変換して、加算器34aに
送る。また、乗算器32aからの各データは、第2演算
回路23bの乗算器33bで係数「K3」を乗算される
ことにより、グレーズ層17からセラミック基板16に
伝わる熱量を示すデータに変換される。
【0047】第2演算回路23bでは、この第Mライン
のプリント時に、第1蓄熱データの読み出しと同期し
て、レジスタ30bから第M−2回までの各発熱素子1
3aの発熱によるセラミック基板16の蓄熱状態を示す
第2蓄熱データが順番に読み出される。各第2蓄熱デー
タは、第1演算回路23aで第(M+1)ラインのプリ
ント時に用いる第1蓄熱データを作成するために乗算器
31bに送られて、係数「1−K4」が乗算される。こ
れにより、第2蓄熱データは、セラミック基板16から
グレーズ層17に伝わる熱量を示す第2蓄熱補正データ
として、第1演算回路23aの加算器34aに送られ
る。また、各第2蓄熱データは、乗算器32bで係数
「K4」を乗じることにより、セラミック基板16から
グレーズ層17に伝わらない熱量を示すデータに変換さ
れて、乗算器35bと3段目の第3演算回路23cとに
送られる。
【0048】同様にして、第3演算回路23cは、第M
回目のプリント開始時にレジスタ30cに記憶されてい
る第3蓄熱データに係数「1−K6」を乗算することに
より、アルミ板15からセラミック基板16に伝わる熱
量を示す第3蓄熱補正データを作成し、これを第2演算
回路23bに送る。また、第4演算回路23dは、第M
回目のプリント開始時にレジスタ30dに記憶されてい
る第4蓄熱データに係数「1−K8」を乗算することに
より、放熱板21からアルミ板15に伝わる熱量を示す
第4蓄熱補正データを作成し、これを第3演算回路23
bに送る。
【0049】これにより、第1演算回路23aの加算器
34aには、乗算器33aからの第Mラインのプリント
によるグレーズ層17に蓄熱される熱量を示す1ライン
分のデータと、第M−1回目までのプリントによるグレ
ーズ層17の蓄熱のうちの第M回のプリント時にグレー
ズ層17に残る熱量を示す1ライン分のデータと、第2
演算回路23bからの第M−2回までのプリントによる
セラミック基板16の蓄熱のうちの第M回のプリント時
にグレーズ層17に伝わる熱量を示す1ライン分の第2
蓄熱補正データとが入力される。これらの1ライン分の
各データは、加算器34aでそれぞれ対応するデータ同
士が加算され、この加算によって得られた加算データが
フィルタ36aに送られる。
【0050】そして、この加算データは、フイルタ36
aで、上述のようにしてフィルタリング演算が行われ、
グレーズ層17の各部分毎に隣接する部分の蓄熱を考慮
して補正した第1蓄熱データをレジスタ30aに送る。
これにより、レジスタ30aの内容は、第M回のプリン
トが終了した時点で、第M回目までのプリントに対する
グレーズ層17の蓄熱状態を示す1ライン分の第1蓄熱
データに書き換えられる。
【0051】また、第2演算回路23bの加算器34b
には、第M−1回目までのプリントによってグレーズ層
17に蓄熱された熱量のうちセラミック基板16に伝わ
る熱量を示す1ライン分のデータと、第M−2回目まで
のプリントによるセラミック基板16の蓄熱のうちの第
M回のプリント時にセラミック基板16に残る熱量を示
す1ライン分のデータと、第3演算回路23bからの第
M−2回までのプリントによるアルミ板15の蓄熱のう
ちの第M回のプリント時にセラミック基板16に伝わる
熱量を示す1ライン分の第3蓄熱補正データとが入力さ
れる。
【0052】これらの1ライン分の各データは、加算器
34bでそれぞれ対応するデータ同士が加算され、この
加算によって得られた加算データがフィルタ36bに送
られる。そして、この加算データは、フイルタ36b
で、セラミック基板16の部分毎に隣接する部分の蓄熱
を考慮して補正した第2蓄熱データをレジスタ30bに
送る。これにより、レジスタ30bの内容は、第M回の
プリントが終了した時点で、第M−1回目までのプリン
トによるセラミック基板16の蓄熱状態を示す1ライン
分の第2蓄熱データに書き換えられる。
【0053】同様にして、第3演算回路23cのレジス
タ30cの内容は、第M回目のプリント終了した時点
で、アルミ板15に残った熱量、セラミック基板16及
び放熱板21から伝わった熱量、隣接する部分のアルミ
基板15の蓄熱を考慮したアルミ板15の蓄熱状態を示
す第M−2回目までのプリントによる第3蓄熱データに
書き換えられる。また、第4演算回路23dのレジスタ
30dの内容は、第M回目のプリント終了した時点で、
放熱板21に残った熱量、アルミ板15及から伝わった
熱量、隣接する部分の放熱板21の蓄熱を考慮した放熱
板21の蓄熱状態を示す第M−2回目までのプリントに
よる第4蓄熱データに書き換えられる。
【0054】次回の第M+1回目のプリント時には、上
記のようにして得られた第1蓄熱データを基にして、1
ライン分の第1蓄熱補正データを作成し、これを補正回
路22に送って、発熱データを補正する。また、第1〜
第4蓄熱データも上記同様な手順で新たなものが作成さ
れて各レジスタ30a〜30bに書きこまれる。
【0055】上記のようにして、過去の各発熱素子13
aの発熱に基づいて発熱素子13a及び、その下層に配
されたグレーズ層17,セラミック基板16,アルミ板
15,放熱板21の蓄熱状態と、これらの間の相互の熱
の移動を考慮して、蓄熱補正データ(第1蓄熱補正デー
タ)を作成しているから、各発熱素子13aの蓄熱状態
を正確に予測することが可能となり、良好な蓄熱補正を
行うことができる。また、グレーズ層17,セラミック
基板16,アルミ板15,放熱板21の各蓄熱状態を求
める際に、各演算回路23a〜23dのフィルタ36a
〜36dでフィルタリング演算を行うので、注目の発熱
素子13aに対応するグレーズ層17,セラミック基板
16,アルミ板15,放熱板21の部分の蓄熱の他に、
これらの周囲の発熱素子13aに対応する部分の蓄熱状
態を考慮することができる。
【0056】なお、上記蓄熱補正部11の構成は、これ
に限らず以下に説明するような構成としても、上記実施
形態と同様な効果を得ることができる。なお、以下に説
明する以外の部分については、上記実施形態と同様であ
り、同じものには同一符号を付してある。
【0057】図5に示す蓄熱補正部11の回路は、グレ
ーズ層17,セラミック基板16,アルミ板15,放熱
板21の部分の蓄熱の一部が直接に各発熱素子13aに
影響するもものとして、各演算回路50a〜50d内の
加算器51a〜51dによる演算処理を簡単にしたもの
である。この回路では、各演算回路50a〜50dで作
成された第1〜第4蓄熱補正データは、直接に補正回路
22の減算器52に入力され、これらが発熱データの対
応するデータから減算処理される。
【0058】図6に示す蓄熱補正部11の回路は、各演
算回路60a〜60dで、フィルタリング演算を行わず
にフィルタ部61のフィルタ62で各発熱素子13aに
対応するグレーズ層17の部分の蓄熱に対してフィルタ
リング演算を行うようにしたものである。この例では、
各演算回路60a〜60dによってグレーズ層17,セ
ラミック基板16,アルミ板15,放熱板21の各蓄熱
状態を示す第1〜第4蓄熱データを作成するとともに、
グレーズ層17については、フィルタ62によって、グ
レーズ層17の蓄熱状態に対するフィルタリング演算を
行い、グレーズ層17の各発熱素子13aに対応する部
分毎に、それぞれ周囲の部分の蓄熱状態を考慮して補正
する1ライン分の補正データをレジスタ63に書き込
む。そして、この補正データは、次回のプリントで各演
算回路60a〜60dからの第1〜第4蓄熱補正データ
とともに、減算器65に送られる。これにより、各発熱
データは、第1〜第4蓄熱補正データで補正されるとと
もに、グレーズ層17の隣接する部分の蓄熱状態の影響
が補正される。なお、第3,第4演算回路60c,60
dの構成は、第2演算回路50bと同様である。
【0059】上記各実施形態では、補正回路23で補正
済の発熱データを第1演算回路に送るようにしている
が、図7示すように、補正前の発熱データを第1演算回
路60aに送るようにしてもよい。また、この図7に示
されるように補正回路22中の乗算器を省略することも
可能である。
【0060】上記各実施形態は感熱記録であるが、本発
明はインクフイルムを使用した熱転写記録にも同様に適
用することができ、ラインプリンタの他に、サーマルヘ
ッドが移動するシリアルプリンタにも利用することがで
きる。また、上記各実施形態では、4個の蓄熱層に対応
させて4段の演算回路を設けているが、蓄熱層の個数に
応じて演算回路を増減してもよい。さらに、本発明は、
CPUで蓄熱補正演算を行うことができる。
【0061】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、プリントしようとする第Mラインの各発熱データ
から第Mラインの各第1蓄積補正データを対応するデー
タ同士で減算して各発熱データを補正するとともに、こ
の第Mラインの各発熱データと第1蓄熱層の蓄熱状態を
示す各第1蓄熱データと第2蓄熱層の蓄熱状態を示す各
第2蓄熱データとのそれぞれに所定の係数を乗算して対
応するデータ同士で加算することにより、第Mラインの
プリント後の第1蓄熱層の蓄熱状態を示す新たな第1蓄
熱データを求め、そして、この新たな第1蓄熱データに
所定の係数を乗算したものを第M+1ラインの第1蓄熱
補正データとする。また第Mラインのプリントに際し
て、第2〜第N蓄熱層について第J(Jは2〜N)蓄熱
層の第J蓄熱データとその上層の第(J−1)蓄熱層の
第(J−1)蓄熱データと下層の第(J+1)蓄熱層の
第(J+1)蓄熱データとのそれぞれに所定の係数を乗
算してから対応するデータ同士で加算することにより新
たな第J蓄熱層の第J蓄熱データを求め、この新たな第
J蓄熱データに所定の係数を乗算したものを第M+1ラ
インのプリントに際しての第J蓄熱補正データとするよ
うにしたから、各蓄熱層の蓄熱状態までを考慮した蓄熱
補正を行うことができ、良好な画像を記録することがで
きる。
【0062】また、第1の蓄熱補正データとともに、第
2〜第Nの蓄熱補正データも発熱データから減算するよ
うにしても各蓄熱層の蓄熱状態を考慮した蓄熱補正を行
うことができる。さらに、各蓄熱層のそれぞれの蓄熱デ
ータ、あるいは第1蓄熱層の第1蓄熱データを作成する
際に、フィルタリング演算をするから蓄熱層の各部分の
蓄熱を考慮して正確に蓄熱補正を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した蓄熱補正回路の一例を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明の蓄熱補正を実施する感熱プリンタの概
略図である。
【図3】サーマルヘッドの構造を示す断面図である。
【図4】フィルタの一例を示すブロック図である。
【図5】各蓄熱層に対応した蓄熱補正データを発熱デー
タから減算する例の蓄熱補正部を示すブロック図であ
る。
【図6】フィルタを1個にした例の蓄熱補正部を示すブ
ロック図である。
【図7】蓄熱補正前の発熱データから第1蓄熱データを
求める例の蓄熱補正部を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 蓄熱補正部 13 サーマルヘッド 13a 発熱素子 15 アルミ板 16 セラミック基板 17 グレーズ層 21 放熱板 22a,42,55 減算器 22b,31a〜31d,32a〜32d 乗算器 30a〜30d レジスタ 33a〜33d,35a〜35d 乗算器 34a〜34d 加算器 36a〜36d フィルタ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各発熱データに応じた各発熱素子の発熱
    にともなって蓄熱される第1〜第N蓄熱層が各発熱素子
    の下層に順番に積層されたサーマルヘッドの前記各発熱
    素子の蓄熱補正を行う蓄熱補正方法において、 第Mラインのプリントに際して、プリントしようとする
    第Mラインの各発熱データから第Mラインの各第1蓄積
    補正データを対応するデータ同士で減算して各発熱デー
    タを補正するとともに、この第Mラインの各発熱データ
    と第1蓄熱層の蓄熱状態を示す各第1蓄熱データと第2
    蓄熱層の蓄熱状態を示す各第2蓄熱データとのそれぞれ
    に所定の係数を乗算してから対応するデータ同士で加算
    することにより新たな第1蓄熱データを求めて記憶し、
    この記憶した第1蓄熱データに所定の係数を乗算したも
    のを第M+1ラインの第1蓄熱補正データとし、また第
    J(Jは2〜N)蓄熱層の蓄熱状態を示す第J蓄熱デー
    タとその上層の第(J−1)蓄熱層の蓄熱状態を示す第
    (J−1)蓄熱データと下層の第(J+1)蓄熱層の蓄
    熱状態を示す第(J+1)蓄熱データとのそれぞれに所
    定の係数を乗算してから対応するデータ同士で加算する
    ことにより新たな第J蓄熱データを各第2〜第N蓄熱層
    についてそれぞれ求め記憶し、この記憶した第J蓄熱デ
    ータに所定の係数を乗算したものを第(M+1)ライン
    のプリントに際しての第J蓄熱補正データとすることを
    特徴とする蓄熱補正方法。
  2. 【請求項2】 各発熱データに応じた各発熱素子の発熱
    にともなって蓄熱される第1〜第N蓄熱層が各発熱素子
    の下層に順番に積層されたサーマルヘッドの前記各発熱
    素子の蓄熱補正を行う蓄熱補正方法において、 第Mラインのプリントに際して、プリントしようとする
    第Mラインの各発熱データから第Mラインの各第1〜第
    N蓄積補正データを対応するデータ同士で減算して各発
    熱データを補正するとともに、この第Mラインの各発熱
    データと第1蓄熱層の蓄熱状態を示す各第1蓄熱データ
    とのそれぞれに所定の係数を乗算してから対応するデー
    タ同士で加算することにより新たな第1蓄熱データを求
    めて記憶し、この記憶した第1蓄熱データに所定の係数
    を乗算したものを第M+1ラインの第1蓄熱補正データ
    とし、また第J(Jは2〜N)蓄熱層の蓄熱状態を示す
    第J蓄熱データとその上層の第(J−1)蓄熱層の蓄熱
    状態を示す第(J−1)蓄熱データとのそれぞれに所定
    の係数を乗算してから対応するデータ同士で加算するこ
    とにより新たな第J蓄熱データを各第2〜第N蓄熱層に
    ついてそれぞれ求めて記憶し、この記憶した第J蓄熱デ
    ータを所定の係数を乗算したものを第(M+1)ライン
    のプリントに際しての第J蓄熱補正データとすることを
    特徴とする蓄熱補正方法。
  3. 【請求項3】 前記各加算の結果のそれぞれにフィルタ
    リング演算を行い、この各演算結果を第1〜第N蓄熱デ
    ータとすることを特徴とする請求項1または2記載の蓄
    熱補正方法。
  4. 【請求項4】 前記第Mラインの各発熱データと第1蓄
    熱層の蓄熱状態を示す各第1蓄熱データとのそれぞれに
    所定の係数を乗算した際に、各発熱データから得られる
    各データにフィルタリング演算を行い第1蓄熱層の補正
    データを求め、これらの各補正データを第M+1ライン
    のプリントの際して第Mラインの各発熱データから対応
    するデータ同士で減算することを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の蓄熱補正方法。
  5. 【請求項5】 前記第Mラインの各発熱データを前記第
    1蓄積補正データ、第1〜第N蓄熱補正データ,前記第
    1蓄積補正データと前記補正データ、または第1〜第N
    蓄熱補正データと前記補正データのいずれかで減算した
    後に、所定の係数を乗算して第Mラインのプリントの際
    の各発熱素子の蓄熱を補正することを特徴とする請求項
    1ないし4のいずれか1項に記載の蓄熱補正方法。
  6. 【請求項6】 前記第Mラインの各発熱データと第1蓄
    熱層の蓄熱状態を示す各第1蓄熱データとのそれぞれに
    所定の係数を乗算する際には、前記第Mラインのプリン
    トの際の各発熱素子の蓄熱が補正された各発熱データを
    用いることを特徴とする請求項5記載の蓄熱補正方法。
  7. 【請求項7】 各発熱データに応じた各発熱素子の発熱
    にともなって蓄熱される第1〜第N蓄熱層が各発熱素子
    の下層に順番に積層されたサーマルヘッドの前記各発熱
    素子の蓄熱補正を行う蓄熱補正装置において、 プリントしようとする第Mラインの各発熱データから第
    Mラインの各第1蓄積補正データとを対応するデータ同
    士で減算して各発熱データを補正する補正手段と、前記
    第1〜第N蓄熱層に対応して設けられた第1〜第N演算
    回路とを備え、 前記第1演算回路は、前記第1蓄熱層の蓄熱状態を示す
    各第1蓄熱データを記憶する第1レジスタと、第Mライ
    ンの各データに係数K1を乗算する第1乗算手段と、第
    Mラインのプリントに際して前記第1レジスタから読み
    出された各第1蓄熱データに係数K2を乗算する第2乗
    算手段と、この乗算された各データに係数「1−K3」
    を乗算する第3乗算手段と、前記第1乗算手段からの各
    データと第3乗算手段からの各データ及び第2演算回路
    からの第Mラインの各第2蓄熱補正データを対応するデ
    ータ同士で加算し、この加算結果を前記第1レジスタに
    書き込む加算手段と、第(M+1)ラインのプリントに
    際して前記第1レジスタから読み出した各第1蓄熱デー
    タに係数「1−K2」を乗算して第(M+1)ラインの
    第1蓄熱補正データとする第4乗算手段とからなり、 前記第J(Jは2〜N)演算回路のそれぞれは、前記第
    J蓄熱層の蓄熱状態を示す各第J蓄熱データを記憶する
    第Jレジスタと、第(J−1)演算回路の第2乗算回路
    からの各データに係数「K(2・J−1)」を乗算する
    第1乗算手段と、第Mラインのプリントに際して前記第
    Jレジスタから読み出した各第J蓄熱データに係数「K
    (2・J)」を乗算する第2乗算手段と、この乗算され
    た各データに係数「1−K(2・J+1)」を乗算する
    第3乗算手段と、この第J演算回路の第1乗算手段から
    の各データと第3乗算手段からの各データ及び第(J+
    1)演算回路からの第Mラインの各第(J+1)蓄熱補
    正データを対応するデータ同士で加算し、この加算結果
    を前記第J演算回路の第Jレジスタに書き込む加算手段
    と、第(M+1)ラインのプリントに際して前記第Jレ
    ジスタから読み出した各第J蓄熱データに係数「1−K
    (2・J)」を乗算して第(M+1)ラインの第J蓄熱
    補正データとする第4乗算手段とからなることを特徴と
    する蓄熱補正装置。
  8. 【請求項8】 各発熱データに応じた各発熱素子の発熱
    にともなって蓄熱される第1〜第N蓄熱層が各発熱素子
    の下層に順番に積層されたサーマルヘッドの前記各発熱
    素子の蓄熱補正を行う蓄熱補正装置において、 プリントしようとする第Mラインの各発熱データから第
    Mラインの各第1〜第N蓄積補正データとを対応するデ
    ータ同士で減算して各発熱データを補正する補正手段
    と、前記第1〜第N蓄熱層にそれぞれ対応して設けられ
    た第1〜第N演算回路とを備え、 前記第1演算回路は、第1蓄熱層の蓄熱状態を示す各第
    1蓄熱データを記憶する第1レジスタと、第Mラインの
    各発熱データに係数K1を乗算する第1乗算手段と、第
    Mラインのプリントに際して前記第1レジスタから読み
    出した各第1蓄熱データに係数「K2」を乗算する第2
    乗算手段と、この乗算された各データに係数「1−K
    3」を乗算する第3乗算手段と、前記第1乗算手段から
    の各データと第3乗算手段からの各データとを対応する
    データ同士で加算して、この加算結果を前記第1レジス
    タに書き込む加算手段と、第(M+1)ラインのプリン
    トに際して前記第1レジスタから読み出した各第1蓄熱
    データに係数「1−K2」を乗算して第(M+1)ライ
    ンの第1蓄積補正データとする第4の乗算手段とからな
    り、 前記第J(Jは2〜N)演算回路のぞれぞれは、第J蓄
    熱層の蓄熱状態を示す各第J蓄熱データを記憶する第J
    レジスタと、第(J−1)演算回路の第2乗算回路から
    の各データに係数「K(2・J−1)」を乗算する第1
    乗算手段と、前記第Jのレジスタからの各第J蓄熱デー
    タに係数「K(2・J)」を乗算する第2乗算手段と、
    この乗算された各データに係数「1−K(2・J+
    1)」を乗算する第3乗算手段と、この第Jの演算回路
    の第1乗算手段からの各データと第3乗算手段からの各
    データとを対応するデータ同士で加算し、この加算結果
    の各データを前記第J演算回路の第Jのレジスタに書き
    込む加算手段と、第(M+1)ラインのプリントに際し
    て前記第Jのレジスタから読み出した各第J蓄熱データ
    に係数「1−K(2・J)」を乗算して第(M+1)ラ
    インの第J蓄積補正データとする第4乗算手段とからな
    ることを特徴とする蓄熱補正装置。
  9. 【請求項9】 前記各加算手段からの加算結果に対して
    フィルタリング演算を行い、この演算結果を各蓄熱デー
    タとして対応する前記第1〜第Nのレジスタに書き込む
    フィルタを前記第1〜第Nの演算回路毎に設けたことを
    特徴とする請求項7又は8記載の蓄熱補正装置。
  10. 【請求項10】 第Mラインのプリントに際して、前記
    第1演算回路の第1の乗算手段からの各データにフィル
    タリング演算を行い第1蓄熱層の1ライン分の各補正デ
    ータを求めるフィルタと、このフィルタからの各補正デ
    ータが書き込まれ、第(M+1)ラインのプリントに際
    してこれらの各補正データを読み出して前記補正手段に
    送るレジスタとを設け、前記補正手段で第(M+1)ラ
    インの各発熱データから各補正データを対応するデータ
    同士で減算することを特徴とする請求項7または8記載
    の蓄熱補正装置。
  11. 【請求項11】 前記補正手段は、第Mラインのプリン
    トに際して、第Mラインの各発熱データを第1蓄積補正
    データ、第1〜第N蓄熱補正データ,第1蓄積補正デー
    タと補正データ、または第1〜第N蓄熱補正データと補
    正データのいずれかを減算した後に、係数「1/(1−
    K1)」を乗算して第Mラインのプリントの際の各発熱
    素子の蓄熱を補正する乗算手段を備えていることを特徴
    とする請求項7ないし10のいずれか1項に記載の蓄熱
    補正装置。
  12. 【請求項12】 前記第1演算回路の第1乗算手段は、
    前記補正手段の乗算手段で係数「1/(1−K1)」を
    乗算して補正した各発熱データに係数「K1」を乗算す
    ることを特徴とする請求項11記載の蓄熱補正装置。
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