JPH09275960A - タバコ葉の移送及び分離装置 - Google Patents

タバコ葉の移送及び分離装置

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JPH09275960A
JPH09275960A JP8806696A JP8806696A JPH09275960A JP H09275960 A JPH09275960 A JP H09275960A JP 8806696 A JP8806696 A JP 8806696A JP 8806696 A JP8806696 A JP 8806696A JP H09275960 A JPH09275960 A JP H09275960A
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JP
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tobacco
tobacco leaf
belt
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JP8806696A
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English (en)
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Nobuyoshi Hattori
信義 服部
Teruo Haruzono
輝夫 春園
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Japan Tobacco Inc
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Japan Tobacco Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単の構成でもって、連続状態で配置されて
いるタバコ葉群から、タバコ葉を一枚ずつ容易に分離
し、ミシン葉編み機あるいは連編み機等のタバコ葉処理
装置に対して供給できるようにしたタバコ葉の移送及び
分離装置を得る。 【解決手段】 タバコ葉Tを移送する移送ベルト1と、
その搬送下流側に位置し、移送されてくるタバコ葉Tの
葉元部t1を支持してさらに下流側に移送するようにさ
れた上部支持ベルト2と下部支持ベルト3からなる葉元
部移送装置aとを有する。下部支持ベルト3における葉
元部搬送面の途中において、上部支持ベルト2の搬送面
は上方に向けられており、葉元部t1に対する支持力が
解放される。さらに下流位置には、下部支持ベルト3の
移送速度よりも速い速度でタバコ葉Tの葉元部t1を下
流側に送り出すようにされた葉元部送り出し手段4が配
置されていて、それにより、最先のタバコ葉Tは後続す
るタバコ葉から分離されて送り出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はタバコ葉の移送及び
分離装置に関し、特に、収穫したタバコ葉をミシン葉編
み機等のタバコ葉処理装置に向けて連続して供給するの
に有効に用いられるタバコ葉の移送及び分離装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】在来種及びバーレー種等のタバコ葉は収
穫後に乾燥室内において乾燥が行われる。従来、タバコ
葉の乾燥室への吊り込みの容易性やタバコ葉乾燥中の連
移動の容易性等の観点から、乾燥に際しては、ハンガー
類を用いて葉編みしたものや、紐状のものを撚り合わせ
た縄の撚り目部分にタバコ葉の葉元部を編み込み脱落し
ないようにした、いわゆるタバコ葉連縄が用いられる。
このようなタバコ葉の葉編み作業は手作業で行われてき
たが、近年にいたり、省力化の観点から葉編み作業の自
動化・機械化が求められ、葉編みを機械的に行う装置と
共に、そのような装置へタバコ葉を自動的に連続して供
給するためのタバコ葉供給装置が種々提案されている。
【0003】例えば、特開平6−189731号公報に
は、タバコ葉の載置台を有するリフター部と、ハンガー
類をピッチ送りすることが可能なコンベアを有するコン
ベア部と、上下及び前後移動可能な吸着口を有しかつ該
吸着口でリフター部のタバコ葉を吸着してコンベア部に
移送する移送部とを備え、移送部の吸着口に連動してコ
ンベア部のコンベアのピッチ送りを行うようにしたタバ
コ葉整列供給装置が記載されている。
【0004】また、特開平7−184623号公報に
は、タバコ葉載置台上に置かれたタバコ葉を吸着する吸
着部と、吸着部で吸着したタバコ葉の葉元側を把持する
把持部と、該把持部で把持したタバコ葉を供給箇所まで
移送する実質的に90度水平方向に回転する移送アーム
とを備え、吸着部によるタバコ葉の吸着と、把持部によ
るタバコ葉の把持及び移送アームの回動とを別の動作で
行うようにしたタバコ葉自動供給装置が記載されてい
る。
【0005】上記両公報に記載のタバコ葉供給装置は、
共に、タバコ葉載置台上に多数枚載置されたタバコ葉を
一枚ずつ吸着手段により吸着し、吸着したタバコ葉を連
編み装置等のタバコ葉処理装置側へ搬送する工程を反復
してかつ自動的に行うことができることから、作業の省
力化に大きく寄与している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の装置は
タバコ葉群から1枚のタバコ葉を分離するのに吸着作用
を用いることから、次のように不都合な点も生じてい
る。 タバコ葉の吸着する葉面に穴が開いていたり、破れて
いる場合に、吸着ミスが発生する場合があり、タバコ葉
処理装置への移送等に影響を及ぼす。
【0007】吸着を行うためにはブロア等の吸引源を
必要とし、また、良好な吸着を行うためには、タバコ葉
群を吸着筒先端まで揚上するためのタバコ葉揚上装置や
吸着レベルを制御する機構等を必要とし、装置自体が複
雑な機構となることから、装置の製造コストが高くなら
ざるを得ない。
【0008】吸着はタバコ葉群の最上位のものから1
枚ずつ分離する形態であり、一群のタバコ葉がなくなっ
たときには、タバコ葉群の入れ替え作業が必要となり、
連続作業が困難である。
【0009】本発明は、従来の吸着によるタバコ葉供給
装置の持つ上記のような不都合を解消し、連続して移送
されてくるタバコ葉群から1枚ずつのタバコ葉を吸着以
外の手段により確実に分離し、該分離された1枚ずつの
タバコ葉を連編み機やミシン葉編み機等のタバコ葉処理
装置側へ容易に送り出すことができるようにしたタバコ
葉の移送及び分離装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明によるタバコ葉の移送及び分離装置は、基本
的に、タバコ葉を移送する移送ベルトと、該タバコ葉移
送ベルトの搬送下流側に位置し、移送されてくるタバコ
葉の葉元部を支持してさらに下流側に移送するようにさ
れた上部支持ベルトと下部支持ベルトからなる葉元部移
送装置とを有し、該葉元部移送装置は下部支持ベルトに
おける葉元部搬送面の途中において、上部支持ベルトと
の間での葉元部に対する支持力が解放されるようにされ
ており、該支持力が解放される位置よりも下流位置に
は、下部支持ベルトの移送速度よりも速い速度でタバコ
葉の葉元部を下流側に送り出すようにされた葉元部送り
出し手段が配置されていて、それにより、最先のタバコ
葉は後続するタバコ葉から分離されて送り出されるよう
にされていることを特徴とする。
【0011】前記葉元部送り出し手段は、下部支持ベル
トの葉元部搬送面に載って連続して送られてくるタバコ
葉群から、その最先に位置する1枚のタバコ葉を、下部
支持ベルトの移送速度よりも速い速度で前方に向けて送
り出すことにより、当該1枚のタバコ葉を後続のタバコ
葉群から分離することのできる機構を持つものであれば
任意である。例えば、下部支持ベルトの搬送後端側近傍
に間欠または連続回動する押出し爪を配置し、該押出し
爪の先端の周速度を下部支持ベルトの搬送面の周速度よ
りも速く設定すると共に、該押出し爪の長さをその先端
が搬送されるタバコ葉の中骨に係合するような長さとす
る態様、あるいは、下部支持ベルトの搬送後端側近傍に
タバコ葉の送り方向に向けて次第にピッチが拡大してい
るスクリュー搬送機構を配置し、該スクリュー搬送機構
のスクリュー部をタバコ葉の中骨に係合するようにする
態様、等は好ましい態様である。
【0012】前記タバコ葉を移送する移送ベルト及び葉
元部移送装置は水平面に対して好ましくは15度程度連
続して傾斜した姿勢で装置支持体に配置される。それに
より、タバコ葉群を崩しながら補給しやすくなる利点が
ある。さらに、傾斜させたことと、上部支持ベルトを下
部支持ベルトより幾分長くしていることとにより、タバ
コ葉の搬出と落下がスムーズに行なわれる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるタバコ葉の移
送及び分離装置の好ましい実施の形態を図面を参照しな
がら詳細に説明する。図1〜図3は、本発明によるタバ
コ葉の移送及び分離装置の一実施例をタバコ葉処理装置
の一つの例であるミシン葉編み機MのベルトコンベアM
1上にセットした状態を示す図であり、図1は斜視図、
図2は側面図、図3は平面図である。また、図4はタバ
コ葉Tの各部位の名称を明確にするためのものであり、
以下の説明では、図4に記載の符号を用いてタバコ葉T
の各部位が示される。
【0014】図において、ミシン葉編み機Mは従来知ら
れたものであり、タバコ葉送り用のベルトコンベアM1
及びその側方に位置するミシン作動部M2とを有する。
作動に際して、先ず、タバコ葉Tが、葉元部t1側をミ
シン作動部M2が位置する方向に向けた姿勢でかつ一定
の間隔を保ってベルトコンベアM1上に配置され、配置
されたタバコ葉TはベルトコンベアM1の移動により順
次ミシン作動部M2に達し、そこで、ミシン編みされ
る。
【0015】この実施例において、タバコ葉の移送及び
分離装置Aは、前記のベルトコンベアM1の上流側にお
いて、その支持フレームM3に対して取り付けられてい
る。すなわち、タバコ葉の移送及び分離装置Aはベルト
コンベアM1を挟む形で位置する一対の装置支持体7を
有し、該装置支持体7は装置固定ボルト8により前記支
持フレームM3に固定されている。装置支持体7は、前
後の支柱7a、7bを有し、後方(すなわち、上流側)
の支柱7aは前方(すなわち、下流側)の支柱7bより
も長くされる。各支柱7a、7bの上方端にはローラ7
1a、71bが回転自在に支承されており、該ローラ7
1a、71b間には移送ベルト1が、ベルトコンベアM
1に対して傾斜(ほぼ15度程度)した姿勢で巻装され
ている。
【0016】図3の平面図によく示すように、移送ベル
ト1の横幅はベルトコンベアM1の横幅よりも幾分狭
く、該移送ベルト1は前記したミシン作動部M2が位置
する側方を空けた状態で、ベルトコンベアM1の上方に
配置されている。また、前記移送ベルト1のミシン作動
部M2が位置する側の側方には、移送ベルト1の搬送面
よりも幾分上方まで広がる葉元揃え板6が搬送面のほぼ
全長に渡って取り付けられている。
【0017】該葉元揃え板6の下流側には支持プレート
61が固定され、前記移送ベルト1の下流側のローラ7
1bの回転軸72bは、図示しない軸受けを介して該支
持プレート61に支承されている。該回転軸72bには
前記ローラ71bとほぼ同径のプーリ31が移送ベルト
1の側縁に近接して取り付けられている。支持プレート
61のさらに下流側であって、二つのローラ71a、7
1bの回転軸線を含む仮想平面上には支軸3bが配置さ
れ、該支軸3bには前記プーリ31と同じ径であるプー
リ32が回動自在に支承されている。そして、プーリ3
1とプーリ32との間には、下部支持ベルト3が巻装さ
れている。
【0018】支持プレート61の前記回転軸72bの支
承位置よりも上方位置には図示しない軸受けを介して回
転軸2aが支承されており、該回転軸2aには、平面視
で前記プーリ31よりも支持プレート61側に寄った位
置にプーリ21が取り付けられている。支持プレート6
1の前記下部支持ベルト3を巻装するプーリ32の位置
によりさらに下流側であり、かつ、下部支持ベルト3の
搬送面を含む仮想平面に対する前記回転軸2aの位置に
より幾分上方位置には支軸2bが配置されており、該支
軸2bにはプーリ22が回動自在に支承されていて、プ
ーリ21とプーリ22との間には、上部支持ベルト2が
巻装されている。
【0019】図3に示すように、上部支持ベルト2は下
部支持ベルト3と幅方向に並列状態で配置される。ま
た、図1、図2に示すように、プーリ21とプーリ22
との間には遊転ローラ5が配置され、プーリ21と該遊
転ローラ5との間において上部支持ベルト2の搬送面と
下部支持ベルト3の搬送面とは平行となるようにされて
いる。図1によく示すように、プーリ21と遊転ローラ
5の前記プーリ31とプーリ32に対する位置関係は、
プーリ21と遊転ローラ5の間での上部支持ベルト2の
搬送面が前記プーリ31とプーリ32に巻装した下部支
持ベルト3の搬送面と同じレベルかそれよりも幾分低い
レベルとなるような位置関係に置かれている。この状態
で配置される上部支持ベルト2と下部支持ベルト3と
が、本発明でいう葉元部移送装置aを形成する。
【0020】従って、上部支持ベルト2は、図2に示す
ように、遊転ローラ5と下流側のプーリ22の間では上
方に向けて傾斜した姿勢となり、下部支持ベルト3から
次第に隔離した姿勢をとる。前記下部支持ベルト3の下
流側のプーリ32を支承する支軸3bに外嵌する状態で
中空回転軸4aが図示しない軸受けを介して支持プレー
ト61に支承されており、該中空回転軸4aにおける、
平面視でプーリ32と上部支持ベルト2との間の位置に
は、対称位置に突起を持つ押出し爪4が取り付けられて
いる。図示されるように、該突起の大きさは、その先端
が下部支持ベルト3の搬送面から幾分突出(後記するよ
うに、望ましくは、搬送されるタバコ葉Tの中骨t3に
係合できる距離)するようにされている。中空回転軸4
aは支持プレート61の裏面において、間欠または連続
回転する駆動モータ11の回転軸に連設している。前記
押出し爪4が本発明でいう葉元部押出し手段を構成す
る。
【0021】装置支持体7にはもう一つの駆動モータ1
0が取り付けられ、該駆動モータ10の駆動軸と、回転
軸72bに取り付けたギア31a、回転軸2aに取り付
けたギア21a、及び、装置支持体7に取り付けた遊転
ギア10aとの間には動力伝導チェーン10bが巻装さ
れている。動力伝導チェーン10bの巻装態様及び各ギ
アの歯数は、駆動モータ10の駆動により、回転軸72
bと回転軸2aとは同時に回動し、かつ、移送ベルト
1、上部支持ベルト2、及び、下部支持ベルト3とは等
しい周速度で、かつ、図示矢印の方向に回動するように
されている。なお、前記駆動モータ11の回転速度は、
前記した押出し爪4の突起の先端の周速度が下部支持ベ
ルト3の周速度よりも速い速度となるように設定され
る。図において、9はタバコ葉tの存在を検知する適宜
のセンサである。
【0022】次に、上記装置の作動について説明する。
先ず、作業者は、本タバコ葉の移送及び分離装置Aのス
イッチ(図示しない)を入れる。それにより、駆動モー
タ10及び駆動モータ11は回動し、移送ベルト1、上
部支持ベルト2、及び、下部支持ベルト3は図示矢印の
方向に回動し、押出し爪4は下部支持ベルト3の周速度
よりも速い速度で間欠または連続回転を始める。さら
に、図示しない制御機構を操作して、本タバコ葉の移送
及び分離装置Aの前記押出し爪4の間欠または連続回転
とミシン葉編み機Mとの作動とを連動させておく。な
お、前記センサ9からタバコ葉Tの存在信号を受けたと
きのみ作動するように設定することもできる。
【0023】図5に示すように、作業者は、タバコ葉T
の表面t4側が上となるようにして揃えてある1束(5
〜10枚程度)のタバコ葉群TTを、移送ベルト1の上
に、その葉元部t1が葉元揃え板6に接するようにかつ
移送ベルト1の移送方向に直行する姿勢で載せ(図5
a)、上流側に向けて押すようにして崩す。それによ
り、タバコ葉群TTは、図5bに示すように、移送ベル
ト1の上に載せた状態の一番下のタバコ葉Taが下流側
に、一番上のタバコ葉Tbが上流側にほぼ均一に分散し
た状態で、薄い層状を形成する。
【0024】崩されたタバコ葉群TTは移送ベルト1の
搬送面上を移送ベルト1と共に下流側に送られていき、
移送ベルト1と葉元部移送装置aである上部支持ベルト
2及び下部支持ベルト3の合流部分において、先端に位
置するタバコ葉Taから順次、その葉元部t1部分が、
上部支持ベルト2及び下部支持ベルト3の間に支持され
ていく。一方、当該タバコ葉Taの葉元部以外の部分t
2は移送ベルト1から開放される。
【0025】移送ベルト1は下流側に向けて傾斜してい
ることと、移送ベルト1が前記合流地点から無くなるこ
とから、葉元部以外の部分t2は、ミシン葉編み機Mの
ベルトコンベアM1面にやや傾斜した姿勢で葉元部の支
持だけで搬送される。図6aは、移送ベルト1から葉元
部移送装置a側すなわち上部支持ベルト2及び下部支持
ベルト3の間に引き継がれた直後の状態を示す図であ
り、この例において、前記プーリ21と遊転ローラ5の
間での上部支持ベルト2の搬送面は下部支持ベルト3の
搬送面と同じレベルかそれよりも幾分低いレベルとされ
ているので、図示のように、タバコ葉Tの葉元部t1は
先端側を下方に向けた姿勢で上部支持ベルト2及び下部
支持ベルト3の間でしっかりと支持され搬送される。
【0026】上部支持ベルト2及び下部支持ベルト3の
挟持面間の距離Sは、当初は0または中骨が軽く支持さ
れる間隔であるが、遊転ローラ5を越えた時点で次第に
広がっていく。その結果、図6bに示すように、タバコ
葉Tの葉元部t1の支持は序々に緩やかになり、タバコ
葉T同志の干渉が少なくなると同時に、葉元部以外の部
分t2がよりミシン葉編み機MのベルトコンベアM1面
に接する形で傾斜する。それにより、最先に位置するタ
バコ葉Taは後続するタバコ葉Tから分離可能な状態と
なる。
【0027】下部支持ベルト3の最下流では、押出し爪
4が間欠または連続的な180度の回転を下部支持ベル
ト3の周速度より速い速度で行っている。該押出し爪4
の先端部分は流れてきたタバコ葉Tの裏面t5の葉元部
t1側に突出している中骨t3に作用し、該タバコ葉T
を後続するタバコ葉から分離した状態で下流側に送り出
し、ミシン葉編み機MのベルトコンベアM1上に落下さ
せる。
【0028】センサ9は押出し爪4によって送り出され
たタバコ葉Tの有無を判断し、タバコ葉Tの通過信号を
ミシン葉編み機M側に送る。その信号により、ベルトコ
ンベアM1は所定の速度で間欠送りされ、その作動が連
続することにより、ベルトコンベアM1には一定ピッチ
でタバコ葉Tが横並べされ、ミシン葉編み機Mのミシン
作動部M2に送られ、編み込まれる。
【0029】上記の作用が繰り返され移送ベルト1上の
タバコ葉群TTがベルトコンベアM1側にすべて放出さ
てしまう前に、作業者は新たなタバコ葉群を先と同様に
して移送ベルト1に配置する。それにより、タバコ葉の
移送及び分離作業は連続して行われる。
【0030】本発明のタバコ葉の移送及び分離装置の作
用は上記のとおりであり、吸着による移送及び分離でな
いことから、タバコ葉の吸着する葉面に穴が開いていた
り、破れている場合であっても、ミシン葉編み機Mのよ
うなタバコ葉処理装置への移送等に影響を及ぼすことは
ない。また、ブロア等の吸引源を必要とせず、結果とし
て装置全体が簡素化される。さらに、タバコ葉揚上装置
のような特別の装置を用いないことなら、タバコ葉群の
入れ替え作業を必要とせず、連続した送り込み作業が容
易となる。
【0031】上記の実施例では、タバコ葉Tの送り出し
作用を押出し爪4で行っているが、タバコ葉Tの送り出
しは、下部支持ベルト3の移送速度よりも速い速度で前
方に向けて送り出すことのできる機構であれば任意であ
る。図7aはタバコ葉Tの送り出し機構の他の例であ
り、ここでは、図示しない駆動装置(駆動モータ11で
あってもよい)により間欠または連続回動するベルト1
2に複数本(図では2本)の送り出し爪13が取り付け
られている。そして、この送り出し爪13の先端が流れ
てきたタバコ葉Tの裏面t5の葉元部t1側に突出して
いる中骨t3に作用するようにされる。図7bはさらに
他の例であり、この例では、送り出し方向に向けて次第
にピッチPが拡大しているスクリュー搬送機構14が配
置され、図示しない駆動機構により該スクリュー搬送機
構14は連続作動される。スクリュー搬送機構14のス
クリュー部がタバコ葉Tの中骨t3に作用することによ
り、タバコ葉Tは、他の例の場合と同様に、最先のタバ
コ葉を後続するタバコ葉群から容易に分離することがで
きる。なお、図7a、図7bでは、図解を容易とするた
めに、下部支持ベルト3は省略しているが、何れの場合
も、送り出し手段は、押出し爪4と同様に、下部支持ベ
ルト3の搬送後端位置近傍に配置される。
【0032】次に、本発明によるタバコ葉の移送及び分
離装置Aをタバコ葉処理装置の他の例である連編み機R
と共に用いる場合の例を図8〜図9に参照して説明す
る。図8はその一例であり、押出し爪4により送り出さ
れるタバコ葉Tの葉元部t1部分を側方に露出した状態
で載置できる位置に補助コンベア100が配置され、該
補助コンベア100の下流側に従来知られた連編み機R
が、斜めの姿勢で、すなわち、拡開した乾燥用縄105
により形成される編み込み部分101の空間内に、前記
補助コンベア100で送られてくるタバコ葉Tの露出し
た葉元部t1が挿入される姿勢で配置される。なお、図
において、102はタバコ葉Tの葉元部t1が挿入され
たことを検出するための衝突板であり、該衝突板102
からの信号により連編み機Rが作動するようにされてい
る。さらに他の例として、特に図示しないが、連編み機
Rを前記補助コンベア100の最下流位置に配置し、補
助コンベア100から落下するタバコ葉Tの葉元部t1
部分を前記編み込み部分101の空間内で捕捉するよう
にしてもよい。
【0033】図9はさらに他の例であり、この連編み機
Rは一対の弾性挟持ベルト104を有しており、タバコ
葉Tは、葉元部t1近傍を該弾性挟持ベルト104によ
り挟持された姿勢で連編み機R側に送られ、かつ、前記
編み込み部分101の空間内に放出されるようになって
いる。そしてこの例では、該弾性挟持ベルト104のタ
バコ葉Tの挟持始端部側に、本発明によるタバコ葉の移
送及び分離装置Aの押出し爪4によって送り出されるタ
バコ葉Tの葉元部t1の落下位置となるようにセットさ
れる。
【0034】なお、図8、図9のいずれの場合でも、押
出し爪4は葉元部送り出し手段の一例であって、前記図
7に示した形態のものも等しく用いることができる。上
記の説明は本発明によるタバコ葉の移送及び分離装置A
の幾つかの例にすぎず、他の多くの変形例が存在する。
例えば、移送ベルト1及び上部支持ベルト2と下部支持
ベルト3から構成される葉元部移送装置aとを下流側に
向けて15度程度傾斜したものを説明したが、全体を水
平に配置してもよく、移送ベルト1と葉元部移送装置a
との傾斜角度を異ならしてもよい。また、葉元部移送装
置aを平行に配置される2本の支持ベルト、すなわち、
上部支持ベルト2と下部支持ベルト3から構成されるも
のを説明したが、下部支持ベルトを2本とし、上部支持
ベルトを左右から挟むように配置する態様であってもよ
い。
【0035】さらに、各ベルトあるいは移送ベルトの駆
動系も任意である。特に、上部支持ベルト2と下部支持
ベルト3の駆動を移動ベルト1の駆動モータ10からの
動力伝達によらずに、搬送下流側のプーリ22、32を
別の駆動モータにより駆動するようにしてもよい。ま
た、押出し爪4の取付け位置も、下部支持ベルト3の下
流側端部近傍であること、及び、その先端が流れてきた
タバコ葉Tの裏面t5の葉元部t1側に突出している中
骨t3に作用する位置を取りうることを条件に任意であ
り、図示の例のように、押出し爪4の回転軸心とプーリ
32の回転軸心とが一致している必要はなく、それぞれ
異なった位置に回転軸を配置するようにしてもよい。
【0036】また、移送ベルト1の速度と上部支持ベル
ト2及び下部支持ベルト3の速度が同じ速度であること
も必須でなく、上部支持ベルト2及び下部支持ベルト3
の速度を幾分速いものとしてもよい。さらに、タバコ葉
処理装置側でのタバコ葉の送り込み速度(例えば、ミシ
ン葉編み機MにおけるベルトコンベアM1の移送速度)
と、移送ベルト1、上部支持ベルト2及び下部支持ベル
ト3の速度とを、ベルトコンベアM1に搬送されたとき
にタバコ葉が所定のピッチに並ぶような速度比に設定し
ておくことにより、タバコ葉の分離供給は一層確実とな
る。その場合に、押出し爪の作動を停止して運転するこ
とあるいは押出し爪そのものを省略することも可能であ
る。
【0037】
【発明の効果】本発明のタバコ葉の移送及び分離装置よ
れば、簡単の構成でもって、連続状態で配置されている
タバコ葉群から、タバコ葉を一枚ずつ容易に分離するこ
とが可能となり、ミシン葉編み機あるいは連編み機等の
タバコ葉処理装置に対してのタバコ葉の供給を容易かつ
確実にすることができる。また、吸着作用を用いないこ
とから、タバコ葉が損傷していても移送や分離に影響な
く、タバコ葉の分離作業を安定して続行することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるタバコ葉の移送及び分離装置の一
実施例をミシン葉編み機への送り込み装置として配置し
た例を示す斜視図。
【図2】本発明によるタバコ葉の移送及び分離装置の側
面図。
【図3】本発明によるタバコ葉の移送及び分離装置の平
面図。
【図4】タバコ葉の各部位を説明する図。
【図5】タバコ葉の供給状態を説明する図。
【図6】上部支持ベルトと下部支持ベルト間でのタバコ
葉の支持状態を説明する図。
【図7】葉元部送り出し手段であるタバコ葉の押出し機
構の他の例を説明する図。
【図8】本発明によるタバコ葉の移送及び分離装置を連
編み機への送り込み装置として配置した例を示す斜視
図。
【図9】本発明によるタバコ葉の移送及び分離装置を他
の形態の連編み機への送り込み装置として配置した例を
示す斜視図。
【符号の説明】
A …タバコ葉の移送及び分離装置 a …葉元
部移送装置 T …タバコ葉 1 …移送
ベルト TT…一束のタバコ葉 2 …上部
支持ベルト Ta…一番下のタバコ葉 3 …下部
支持ベルト Tb…一番上のタバコ葉 4 …押出
し爪(送り出し手段) t1…葉元部 5 …遊転
ローラ t2…葉元部以外の部分 6 …葉元
揃え板 M …ミシン葉編み機 7 …装置
支持体 M1…ミシン葉編み機のベルトコンベア 10…駆動
モータ M2…ミシン作動部 11…駆動
モータ R …連編み機

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タバコ葉を移送する移送ベルトと、該タ
    バコ葉移送ベルトの搬送下流側に位置し、移送されてく
    るタバコ葉の葉元部を支持してさらに下流側に移送する
    ようにされた上部支持ベルトと下部支持ベルトからなる
    葉元部移送装置とを有し、該葉元部移送装置は下部支持
    ベルトにおける葉元部搬送面の途中において、上部支持
    ベルトとの間での葉元部に対する支持力が解放されるよ
    うにされており、該支持力が解放される位置よりも下流
    位置には、下部支持ベルトの移送速度よりも速い速度で
    タバコ葉の葉元部を下流側に送り出すようにされた葉元
    部送り出し手段が配置されていて、それにより、最先の
    タバコ葉は後続するタバコ葉から分離されて送り出され
    るようにされていることを特徴とするタバコ葉の移送及
    び分離装置。
  2. 【請求項2】 前記葉元部送り出し手段は、間欠または
    連続回動する押出し爪を有することを特徴とする請求項
    1記載のタバコ葉の移送及び分離装置。
  3. 【請求項3】 前記葉元部送り出し手段は、送り方向に
    向けて次第にピッチが拡大しているスクリュー搬送機構
    であることを特徴とする請求項1記載のタバコ葉の移送
    及び分離装置。
JP8806696A 1996-04-10 1996-04-10 タバコ葉の移送及び分離装置 Pending JPH09275960A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106579529A (zh) * 2016-12-08 2017-04-26 云南省烟草公司曲靖市公司 烟叶定级所用插针式自动上料装置
CN107183780A (zh) * 2017-07-05 2017-09-22 云南振跃科技有限公司 一种烟叶预处理自动摊薄分拣装置
CN107720089A (zh) * 2017-10-31 2018-02-23 云南省烟草公司曲靖市公司 烟叶自动提取装置

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