JPH09255137A - 布類折畳み機の布類供給装置 - Google Patents

布類折畳み機の布類供給装置

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JPH09255137A
JPH09255137A JP6843696A JP6843696A JPH09255137A JP H09255137 A JPH09255137 A JP H09255137A JP 6843696 A JP6843696 A JP 6843696A JP 6843696 A JP6843696 A JP 6843696A JP H09255137 A JPH09255137 A JP H09255137A
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Takanori Tomosawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来では、布類を搬送コンベア始端部上に供
給する際に、布類前縁部を直接、走行中のコンベア上に
載せなければならず、供給作業がしにくく、且つ正確な
姿勢で載せにくく、さらに手をコンベアで擦る危険があ
った。 【解決手段】 布類Yを複数折りするようにした布類折
畳み機において、搬送コンベア始端部21上面に近接さ
せた位置で布類前縁部Yaを着脱自在に保持できる保持
装置30と、該保持装置30を進退させる進退駆動装置
36とを備え、保持装置30を、搬送コンベア始端部2
1より手前側に位置する待機位置から、布類Yが摩擦力
で搬送コンベア始端部21上に保持される後退位置まで
後退した後、直ちに待機位置まで前進せしめるように作
動させるようにすることにより、布類前縁部Yaを待機
位置において停止状態にある保持装置30に保持させる
だけで、布類Yを供給できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、タオルのような
長方形状の布類を自動的に複数折りするための布類折畳
み機に関し、さらに詳しくはそのような布類折畳み機に
おける布類供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ランドリー工場では、タオルのような布
類は、大量に洗濯・脱水・乾燥した後に、例えば図17
に示すように、布類Yを展張させた状態からその長手方
向を4つ折り程度に折畳み、その折畳み布類Y′を適数
枚づつ積層させて積層体Y″とした状態で出荷される。
【0003】ところで、タオルのような布類を自動的に
折畳むための布類折畳み機として、従来から図18に示
すようなものがある。この図18に示す従来の布類折畳
み機は、布類Yを展張状態で搬送する搬送コンベア2
と、該搬送コンベア2の終端部22において布類Yを4
つ折りにする折り装置5と、4つ折りにされた折畳み布
類Y′(図17)を定位置において順次下方に落下させ
るための落下装置7と、所定枚数の折畳み布類Y′が積
層された積層体Y″を順次1ピッチAづつ移動させる搬
出コンベア16とを備えている。尚、搬送コンベア2
は、駆動装置(モータ)23により連続走行せしめられ
る。
【0004】折り装置5は、搬送コンベア2の終端部2
2の下方に近接させて送込みコンベア50を設置すると
ともに、該両コンベア2,50間に布類Yの折り部を押
込む押込み装置51を設けて構成されている。押込み装
置51は、押込み板53を伸縮シリンダ54で前後に揺
動させて、押込み板53の先端部上で折返された布類の
折返し部(2枚重ね)を搬送コンベア終端部22と送込
みコンベア50の始端部との間の隙間内に押込むように
なっている。
【0005】又、該両コンベア2,50間に送込まれた
布類は、4つ折り状態で搬送コンベア2の下面側走行部
の摩擦力で右方向に移送され、落下装置7部分で停止装
置76により停止される。
【0006】落下装置7は、2枚の開閉板71,71を
揺腕72a,73a及び1本のロッド74aを介して1
つの伸縮シリンダ75で同時に開閉操作するように構成
されている。
【0007】そして、図18に示す従来の布類折畳み機
は、次のようにして使用される。尚、この従来例の布類
折畳み機では、定形・同大きさの布類(サイズの同じタ
オル)を折畳むものである。洗濯・乾燥済みの布類Y
は、ねじれたり折返されたりして不規則な形状となって
おり、作業位置(図18の右端位置)において、布類Y
の前縁部Yaとなる一辺の両端部を見つけ出してそれを
両手で左右に展張させ、該布類前縁部Yaを搬送コンベ
ア2の始端部21上に載せる。すると、搬送コンベア2
が走行していることにより、布類垂下部Ycが順次搬送
コンベア2上に送込まれていくが、このとき送込み進行
度合いに合わせて布類垂下部Ycを両手で左右に展張さ
せ、搬送コンベア2上において布類Yを長方形状に展張
させた状態で後送するようにする。そして、搬送コンベ
ア2上の布類Yの前縁部Yaがコンベア終端部22に達
すると、それを検出器59で検出し、その検出信号に基
づいて所定タイマー後、即ち布類長さの1/4折り部a
(図17)が押込み板53の先端上部に達したときに、
押込み装置51の伸縮シリンダ54を伸長させて押込み
板53を左側に揺動させる。すると、押込み板53と搬
送コンベア終端部22間に隙間ができ、後続の布類中間
部が該隙間に落とし込まれ、続いて布類Yの3/4折り部
cが押込み位置に達した時点で伸縮シリンダ54が縮小
して、押込み板53の先端で布類Yの1/4折り部aと3
/4折り部cを重合させた状態で両コンベア2,50間
に押込むようになる。このとき、布類Yの2/4折り部b
も折曲されて4つ折り状態の折畳み布類Y′となる。両
コンベア2,50間に4つ折り状態で送込まれた折畳み
布類Y′は、落下装置7(両開閉板71,71)上に達
したときに停止装置76で上方から押圧されてそこで停
止せしめられ、続いて落下装置7の伸縮シリンダ75が
伸長して各開閉板71,71を符号71c,71cで示
すように下方に開放させることで、折畳み布類Y′を搬
出コンベア16上に落下させる。尚、このとき搬出コン
ベア16は停止している。作業位置においては、搬送コ
ンベア始端部21上に載せた布類Yの後縁部Ybが完全
に搬送コンベア始端部21上を通過した後、次の布類Y
の載置作業が行え、順次同様にして後続の布類Yを折り
装置5で4つ折りし、該折畳み布類を落下装置7部分か
ら搬出コンベア16上にある折畳み布類Y′上に落下・
積層させる。尚、落下装置7の直下に所定枚数の折畳み
布類Y′が積層されると、搬出コンベア16のモータ1
7が所定回転数だけ作動して、積層体Y″を1ピッチA
だけ排出側に移動させるようになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図18に示
す従来の布類折畳み機では、布類Yを搬送コンベア始端
部21上に載せる際に、該布類の前縁部Yaを走行中の
搬送コンベア2上に直接載置しなければならないため
に、次のような問題があった。
【0009】(1) 布類前縁部Yaの摘まんでいる2箇所
を同時に搬送コンベア前縁部Ya上に接触(同時に手を
放す)させなければ、布類Yを正常姿勢で送込むことが
できない。即ち、摘まんでいる布類前縁部Yaの2箇所
を放す時期が前後すると、該布類前縁部Yaが搬送方向
に対して直交しなくなり、布類全体の姿勢が搬送方向に
対して傾斜するようになる。このように布類Yが傾斜状
態で搬送されると、折り装置5部分できれいに折畳むこ
とができず(各折り部a〜cが布類前縁部Yaに対して
平行にならず、完全重合状態で折畳めない)、折畳み布
類Y′の見映えが悪くなる。
【0010】(2) 走行中の搬送コンベア2上に直接布類
前縁部Yaを載せる場合には、動体(搬送コンベア)に
対して布類前縁部の載置作業を行わなければならないの
で、その載置作業がしにくくなる。特に、搬送コンベア
2の走行スピードが速くなるほどその前縁部載置作業が
難しくなる。
【0011】(3) 走行中の搬送コンベア2上に直接布類
前縁部Yaを載せる場合には、布類前縁部Yaを摘まん
でいる手をコンベアで擦るという危険がある。
【0012】(4) 先に搬送コンベア始端部21上に載せ
た布類Yの後縁部Ybが、該搬送コンベア始端部21上
を完全に通過した後でないと、次の布類Yの前縁部Ya
を搬送コンベア始端部21上に載せることができず、特
に搬送コンベア2の走行スピードが遅い場合には次の作
業に待ち時間ができることがある。
【0013】(5) 洗濯・乾燥済みの布類Yでは、ねじれ
たり折返されたりして不規則な形状となっている場合が
多いため、布類前縁部Yaを搬送コンベア始端部21上
に載せた後、布類垂下部Ycを順次両手で左右に展張さ
せながら送込まなければならず、その垂下部展張作業が
面倒であるとともに、その展張作業中は次の作業(次の
布類の前縁部捜し作業)が行えないので作業能率が悪く
なる。
【0014】本願発明は、上記した従来の布類折畳み機
の問題点に鑑み、搬送コンベアが連続走行しているもの
であっても、布類前縁部を停止状態の載置部分に載せる
だけで布類を搬送コンベア上に供給できるようにすると
ともに、布類前縁部を載置部分に載せた後、布類垂下部
を展張させる作業を不要にし得るようにした布類折畳み
機の布類供給装置を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本願発明で対象にしてい
る布類折畳み機は、例えばタオルのような比較的小面積
の布類を複数折りするためのものであって、搬送コンベ
アによって搬送される布類を搬送コンベアの終端部にお
いて折り装置で折畳み得るように構成されている。そし
て、本願発明は、そのような布類折畳み機において搬送
コンベアの始端部上に布類を供給するための布類供給装
置を対象にしている。
【0016】本願請求項1の発明 本願請求項1の布類供給装置は、搬送コンベアの始端部
上面に近接させた位置で布類搬送方向に進退可能に設置
され且つ布類の前縁部を着脱自在に保持できる保持装置
と、該保持装置を搬送コンベアの搬送方向に進退させる
進退駆動装置とを備えている。
【0017】搬送コンベアによる搬送速度は、適宜に設
定できるが、例えば毎分30m程度が適当である。
【0018】保持装置は、布類前縁部をチャックによっ
て掴持する形式のもの、あるいは吸気によって吸着させ
る形式のもの、等を採用することができる。保持装置と
してチャック式のものを採用した場合には、搬送コンベ
ア始端部より手前側に位置する待機位置で布類前縁部を
掴持し、布類が摩擦力で搬送コンベア始端部上に保持さ
れる後退位置で布類前縁部を掴持解除させるようにする
とよい。又、保持装置として吸気による吸着式のものを
採用した場合には、前記待機位置で吸気孔により布類前
縁部を吸着し且つ前記後退位置で吸気解除して布類前縁
部を保持解除させるようにしてもよい。
【0019】進退駆動装置の動力源としては、伸縮シリ
ンダやモータ等が採用可能である。この請求項1の場合
は、進退駆動装置による保持装置の進退駆動速度を、搬
送コンベアの搬送速度と等速度にしてもよいし、該搬送
速度よりかなり高速度にしてもよい。
【0020】そして、本願請求項1の発明では、進退駆
動装置により、保持装置を、該保持装置に保持させた布
類の垂下部が搬送コンベア始端部より手前側に位置する
待機位置から、布類前縁部が搬送コンベア始端部上に接
触して布類が摩擦力で搬送コンベア始端部上に保持され
る後退位置まで後退した後、直ちに待機位置まで前進せ
しめるように作動させるようにしている。
【0021】又、保持装置が前記後退位置まで後退した
ときには、保持装置による布類前縁部の保持力が解除さ
れて、該布類前縁部が搬送コンベア始端部上に載せられ
るようにしている。尚、布類前縁部が搬送コンベア始端
部上に載せられた時点では、布類の後縁部側が搬送コン
ベア始端部から下方に垂れ下がっているが、布類と搬送
コンベアとの接触部分に摩擦力が働いているので、該布
類が搬送コンベア始端部からずり落ちることがなく、そ
のまま搬送コンベアによって後送されるようになる。
【0022】本願請求項2の発明 本願請求項2の発明は、請求項1の布類供給装置におい
て次のように構成している。
【0023】保持装置は、吸気によって布類前縁部を着
脱自在に吸着し得るものを採用している。この保持装置
としては、内部を空洞にした薄型箱状の載せ台を使用
し、該載せ台の手前側上面に多数の小孔からなる吸気孔
を形成するとともに、該載せ台内の空気を排風機で外部
に排出するようにしたものを使用できる。尚、この場
合、保持装置は、吸気孔から連続して吸気するようにす
る。
【0024】又、進退駆動装置は、保持装置を搬送コン
ベアの搬送速度よりかなり高速度で進退せしめるように
している。例えば、搬送コンベアの搬送速度を毎分30
m程度とした場合には、進退駆動装置による保持装置の
進退速度を毎分60m程度(2倍程度)の速さにすると
よい。
【0025】さらに、保持装置に保持された布類前縁部
は、保持装置が待機位置から後退位置まで後退したとき
に、布類垂下部が搬送コンベア始端部上に接触すること
で発生するテンションによって保持装置の吸着力に抗し
て該保持装置から自動的に剥離するようにしている。
【0026】本願請求項3の発明 本願請求項3の発明は、請求項1又は2の布類供給装置
において、搬送コンベア始端部の下方に、保持装置に保
持された布類の垂下部を収容し得る収容ボックスと、該
収容ボックス内の空気を吸引する吸気装置とを有する布
類垂下部の展張装置を備えている。この展張装置は、保
持装置に保持された布類の垂下部を自動的に上下・左右
に展張させるものである。
【0027】本願請求項4の発明 本願請求項4の発明は、請求項3の布類供給装置におい
て、搬送コンベア始端部の下方に、保持装置に保持され
た布類垂下部を収容ボックス内に送込む作用をする送込
みロールを設置している。
【0028】
【発明の実施の形態】図1〜図16に示す本願実施形態
を説明する。まず、図1〜図3を参照して、本願実施形
態で使用される布類折畳み機の全体構成について説明す
ると、この布類折畳み機は、例えばタオルのような比較
的小面積の長方形状布類Yを4つ折り状態で折畳み、そ
の折畳み布類を適数枚積層させた状態で順次自動で取出
せるように構成したものである。又、この実施形態の布
類折畳み機では、サイズの異なる2種類のタオル(例え
ばフェイスタオルとバスタオル)を自動的に選別しなが
らそれぞれを別位置において積層し得るようになってい
る。
【0029】この布類折畳み機は、左右の側板11,1
1を有する機枠1と、各側板11,11間に該側板11
と平行に走行する状態で設置した搬送コンベア2と、該
搬送コンベア2の始端部21に布類Yを供給するための
供給装置3と、搬送コンベア始端部21上に供給される
布類Yの垂下部Ycを上下及び左右に展張させるための
展張装置4と、搬送コンベア終端部22において搬送コ
ンベア2上を搬送される布類Yを4つ折りにするための
折り装置5と、4つ折りされた折畳み布類Y′を順次下
方に落下させる落下装置(2箇所にある)7,8と、各
落下装置7,8から落とされた折畳み布類Y′を受けて
該折畳み布類Y′が所定枚数だけ積層されたときに該積
層体Y″を1ピッチAづつ排出側に移送するための搬出
コンベア(2基ある)16,18とを備えている。
【0030】搬送コンベア2は、多数本の小幅ベルトを
小間隔をもって並設したものを使用している。又、該搬
送コンベア2は、搬送方向の長さ(始端部21から終端
部22までの長さ)が1600〜1700mm程度で幅が800〜900
mm程度のものが採用されている。そして、この搬送コン
ベア2は、モータ23によって例えば毎分30m程度の
速度で連続走行せしめられる。尚、この搬送コンベア2
の長さ及び幅は自由に設計変更でき、さらに該搬送コン
ベア2の走行スピートも自由に設定できる。
【0031】供給装置3は、本願特許請求範囲の要部と
なるものである。この供給装置3は、布類Yの前縁部Y
aを着脱自在に保持し得る保持装置30と、該保持装置
30を搬送方向に進退操作する進退駆動装置36とを有
している。
【0032】保持装置30は、図4及び図5に示すよう
に、搬送コンベア2の幅方向に長い長方形状で内部を空
洞とした比較的薄型箱状の載せ台31と、該載せ台31
内の空気を外部に排出する排風機33とを有している。
載せ台31の前半部31aはその後半部31bの厚さよ
りかなり薄くなっている。載せ台前半部31aの上面板
は、手前側に向けて下り傾斜させており、該載せ台前半
部31aの先端を例えば15mm程度の薄さにしている。
この載せ台前半部31aの上面板には、多数の小孔から
なる吸気孔32,32・・が形成されている。この吸気
孔32は、載せ台前半部31aのほぼ全面に設けられて
いるが、使用時には、載せ台中心部付近で、処理される
布類Yの前縁幅程度の幅以外の部分を塞いでおくことも
できる。尚、この載せ台前半部31aの上面が布類Yの
前縁部Yaを吸着・保持させる保持部となる。又、載せ
台後半部31bには、合計4つの排風機33,33・・
が所定間隔をもって取付けられている。そして、この保
持装置30では、各排風機33,33・・を作動させる
と、載せ台31内の空気が排除されることにより、多数
の吸気孔32,32・・から載せ台31内に吸気される
ようになっている。この保持装置30による布類吸着力
(即ち、布類前縁部Yaの保持力)は、布類Yを吊下げ
保持でき、且つ後述するように布類垂下部Ycが搬送コ
ンベア始端部21上に接触したときに発生するテンショ
ン力で布類前縁部Yaが保持装置30の吸気面から容易
に剥離される程度に設定されている。尚、図5におい
て、矢印は排風機33の作動時における空気の流れを示
している。
【0033】この保持装置30は、搬送コンベア始端部
21上に近接する位置において、該保持装置30の左右
両側をそれぞれガイド装置13,13で機枠側板11,
11にガイドさせている。そして、この保持装置30
は、搬送コンベア始端部21の上面から例えば5〜10
mm程度だけ離間した位置を該搬送コンベア2の始端部2
1付近の走行面に対して平行に進退し得るようになって
いる。尚、保持装置30の下面と搬送コンベア2の上面
間の間隔は、展張状態の布類Yを通過させ得る程度で、
可及的に小さくすることが好ましい。
【0034】進退駆動装置36は、この実施形態では左
右2本の伸縮シリンダが採用されている。この進退駆動
装置36,36は、保持装置30を、図6に示す手前側
の待機位置と図8に示す後退位置との間の、例えば600m
m程度の範囲で進退駆動せしめるようになっている。保
持装置30が待機位置(図6)にあるときには、該保持
装置30の前端部が搬送コンベア始端部21より例えば
200〜300mm程度だけ手前側に突出するようになり、他
方、保持装置30が後退位置(図8)にあるときには、
該保持装置30の前端部が搬送コンベア始端部21より
例えば400〜300mm程度だけ後方に位置するようになる。
【0035】進退駆動装置36,36は、この実施形態
では、保持装置30を搬送コンベア2の搬送速度の2倍
程度(毎分60m程度)の速さで進退させるようになっ
ている。又、この進退駆動装置36,36は、保持装置
30を図6に示す待機位置に位置させた状態で、布類Y
の前縁部Yaを載せ台前半部31aの上面に載せると、
それを検出する検出器39からの信号で縮小操作され、
保持装置30を図7に示す中間後退位置を経て図8に示
す後退位置まで後退させた後、その後退位置を検出する
検出器(例えば図示しないリミットスイッチ)からの信
号で直ちに伸長操作されて、保持装置30を図9に示す
元の待機位置まで前進させるように作動する。尚、この
実施形態では、進退駆動装置36の縮小側スタートは、
布類前縁部Yaを載せ台前半部31a上に載せたとき
に、それを検出する検出器39からの信号で行われるよ
うになっているが、作業員による足踏みスイッチで縮小
側にスタートさせるようにしてもよい。
【0036】この実施形態の供給装置3は、次のように
作用する。運転開始時には、図2に示すように保持装置
30が手前側の待機位置で待機しており、又搬送コンベ
ア2は連続走行しており、さらに保持装置30の排風機
33は連続作動している。この状態から、図6に示すよ
うに布類Yの前縁部Yaを保持装置30の載せ台前半部
31a上に載せると、吸気孔32から吸気されているこ
とにより該布類前縁部Yaが載せ台前半部31a上に吸
着される。そのとき、布類前縁部Yaが載せ台31上に
載ったことを検出器39で検出し、その検出信号で進退
駆動装置36,36を縮小動作させる。そして、図7に
示すように、保持装置30の前縁部が搬送コンベア始端
部21より後方まで後退したときに、布類Yの垂下部Y
cが搬送コンベア始端部21上に接触する(摩擦力が発
生する)が、そのとき搬送コンベア2の走行速度より保
持装置30の後退速度が大幅に速いために、布類前縁部
Yaの吸着部分と搬送コンベア始端部21の接触部分と
の間にテンションが発生するようになる。このとき、布
類前縁部Yaに対する吸着力より搬送コンベア始端部2
1との接触による摩擦力が大きくなり、布類にかかるテ
ンション力で図8に示すように布類前縁部Yaが保持装
置30の吸着部分から自動的に剥離されるようになる。
そして、保持装置30から剥離した布類前縁部Yaは、
図8の符号Ya′で示すように搬送コンベア2上に落ち
て、布類Y全体が搬送コンベア2上を後送される。又、
進退駆動装置36.36は、保持装置30を後退位置
(例えば図8の状態)まで後退させた後、該保持装置3
0を直ちに前進動作させて図9に示すように元の待機位
置まで戻すように操作される。尚、搬送コンベア2の走
行速度と保持装置30の進退速度の関係で、保持装置3
0が元の待機位置まで戻された時点では、図9に示すよ
うに布類Yの後縁部Yb側がまだ搬送コンベア始端部2
1上に残っている場合があるが、この供給装置3では、
搬送コンベア2側に供給する布類Yは、その前縁部Ya
を保持装置30上に載せるだけでよいので、搬送コンベ
ア始端部21上に先の布類Yが残っていても次の布類供
給作業(布類前縁部Yaの載せ作業)に支障は生じな
い。
【0037】搬送コンベア2の始端部21の直下には、
保持装置30の載せ台前半部31a上に保持させた布類
Yの垂下部Ycを上下及び左右に展張させるための展張
装置4が設けられている。この展張装置4は、搬送コン
ベア始端部21の直下に開口部41aを有する縦向きの
収容ボックス41と、該収容ボックス41内の空気を下
方に吸引する吸気装置(排風機)42とを備えている。
収容ボックス41の開口部41aは、搬送コンベア始端
部21から例えば300mm程度だけ下方に離間した位置に
ある。
【0038】収容ボックス41の上端部には、保持装置
30に保持された布類Yの垂下部Ycを収容ボックス4
1内に送込むための送込みロール44が設けられてい
る。この送込みロール44は、収容ボックス41の手前
側外壁の上端部において作業位置から見て左右方向の横
向きに設置されている。又、この送込みロール44は、
図6に示すように待機位置にある保持装置30の前縁部
の直下位置より後側で且つ搬送コンベア始端部21の直
下位置よりやや手前側に位置させている。従って、図6
に示すように待機位置にある保持装置30に布類前縁部
Yaを保持させた状態では、布類Yの垂下部Ycが送込
みロール44から離間しており、他方、図7に示すよう
に保持装置30の前縁部が搬送コンベア始端部21より
後方まで後退したときには、布類垂下部Ycが送込みロ
ール44に接触するようになる。送込みロール44は、
モータ45(図3)よって矢印方向に高速回転(送込み
ロール44の周速度が保持装置30の後退速度より数倍
速い)せしめられるようになっている。尚、この送込み
ロール44の回転は、連続して行わせてもよいが、進退
駆動装置36の伸縮動作に連動して間欠的に行わせるよ
うにしてもよい。その場合(間欠作動の場合)、例えば
進退駆動装置36の縮小動作時に送込みロール用のモー
タ45を作動させ、所定タイマー後(あるいは進退駆動
装置36が1往復した後)に該モータ45の作動を停止
させるようにするとよい。
【0039】この展張装置4は、次のように作用する。
即ち、この展張装置4では、吸気装置42で収容ボック
ス41内が連続吸気(符号W)されており、又布類前縁
部Yaを保持した保持装置30が後退する時点では送込
みロール44が矢印方向に高速回転されている。そし
て、図6の状態から保持装置30が後退操作されて、図
7に示すように布類垂下部Ycが送込みロール44に接
触すると、保持装置30の後退速度より送込みロール4
4の周速度が数倍速いので、布類垂下部Ycと送込みロ
ール44間の摩擦力によって該布類垂下部Ycが鎖線図
示(符号Yc′)するように収容ボックス41内に送込
まれるようになる。又、そのとき、収容ボックス41内
の空気が下方に吸引されているので、収容ボックス41
内に送込まれた布類垂下部Ycは前後にはためかされ
て、上下及び左右に展張されるようになる(図8)。従
って、このような展張装置4を使用すると、布類Yを搬
送コンベア始端部21上に供給する際に、布類垂下部Y
cを手作業で展張させる作業が不要となる。
【0040】搬送コンベア始端部21付近の適所(図示
例では搬送コンベア始端部21の直下近傍位置)には、
後述する搬送コンベア終端部22側の検出器59と協同
して、供給された布類Yの長さを演算するためのデータ
を提供する検出器49が設けられている。この検出器4
9は、搬送コンベア始端部21上に上動していく布類Y
の後縁部Ybが通過するのを検出するものであり、以下
の説明ではこの検出器49を後端部検出器という。尚、
この後端部検出器49の作用は後述する。
【0041】搬送コンベア始端部21上に載せた布類Y
は、展張状態で搬送コンベア2の終端部22まで搬送さ
れるが、該搬送コンベア終端部22には、該布類Yを4
つ折りにするための折り装置5が設けられている。この
折り装置5は、図10〜図14に示すように、搬送コン
ベア終端部22と、該搬送コンベア終端部22の下部側
近接位置に設置した送込みコンベア50と、搬送コンベ
ア終端部22と送込みコンベア50の始端部間の押込み
部Sに布類Yの折り部を押込む押込み装置51と、布類
Yの適所を押込み装置51の押込み板53に押圧するた
めの押圧装置6とを有している。
【0042】送込みコンベア50は、搬送コンベア終端
部22の直下近傍位置から、搬送コンベア2の下面側走
行部2aとほぼ平行に設置されている。
【0043】押込み装置51は、左右一対の支持腕52
間に押込み板53を介設するとともに、支持腕52を伸
縮シリンダ54で前後に揺動させ得るようにしている。
押込み板53は、かなりの面積を有している。この押込
み装置51では、伸縮シリンダ54の縮小状態では図1
0(図11、図13、図14)に示すように押込み板5
3の先端53aが上記押込み部Sに近接し、他方、伸縮
シリンダ54の伸長状態では図12に示すように押込み
板53の先端53aが該押込み部Sから大きく離間する
ようになっいる。そして、押込み板53が押込み部S側
に揺動した状態では、図11に示すように搬送コンベア
終端部22から供給される布類Yを押込み板53の外側
に送出すようになり、他方、押込み板53が押込み部S
から離間する側に揺動した状態では、図12に示すよう
に搬送コンベア終端部22から供給される布類Yを押込
み板53と押込み部S間の間隔内に落とし込み得るよう
にしている。尚、以下の説明では、押込み板53が押込
み部S側に移動する方向を右移動といい、逆に押込み板
53が押込み部S側から離間する方向を左移動という。
【0044】押圧装置6は、押し板61を伸縮シリンダ
(左右一対ある)62で進退操作せしめ得るように構成
されている。そして、図10に示すように、押込み装置
51の押込み板53が右移動し且つ押圧装置6の押し板
61が後退(伸縮シリンダ62が縮小)しているときに
は、該押し板61と押込み板53とが大きく離間してお
り、他方、図11に示すように押込み板53が右移動し
た状態で押し板61が前進すると、該押し板61で押込
み板53の左側面に沿わせた布類Yを押圧して両板6
1,53で布類Yを挟持するようになっている。又、押
圧装置6側の伸縮シリンダ62は、押込み装置51側の
伸縮シリンダ54より押圧力の小さいものを採用してお
り、図11に示すように押し板61と押込み板53とで
布類Yを挟持した状態から押込み装置51側の伸縮シリ
ンダ54が伸長すると、その押圧力で図12に示すよう
に押圧装置6側の伸縮シリンダ62を縮小させながら押
込み板53を左移動させることができるようになってい
る。
【0045】搬送コンベア2の終端部22には、搬送コ
ンベア2で搬送されてくる布類Yの先端部(前縁部Y
a)が搬送コンベア終端部22に達したときにそれを検
出する検出器59が設けられている。尚、以下の説明で
は、この検出器59を先端部検出器59という。そし
て、この折り装置5は、先端部検出器59で布類先端部
Yaを検出した時点(図10の状態)から、所定のごく
少時間だけ経過したとき(布類Yの1/4折り部aが押込
み板先端53aに対応する位置まで進行したとき)に、
コントローラからの信号で押圧装置6の伸縮シリンダ6
2を伸長させて、図11に示すように押し板61で布類
の前縁部Ya寄り位置を押込み板53側に押圧・挟持す
るようになる。尚、両板61,53で布類前縁部Ya寄
り位置を挟持した時点では、布類Yの1/4折り部aが正
確に押込み板53の先端53aに対応するようになる。
【0046】又、この折り装置5では、押圧装置6の伸
縮シリンダ62が伸長動作を完了するのとほぼ同時に押
込み装置51の伸縮シリンダ54が伸長動作して、押込
み板53を左移動させる。このとき押込み板53の左移
動圧力によって押圧装置6の伸縮シリンダ62を縮小さ
せるようになり、両板53,61で布類前縁部Ya側を
挟持したままで図12の状態まで変化させる。このとき
の押込み板先端53aの移動速度は搬送コンベア2の走
行速度と等しくすることが望ましい。このように、両板
61,53で布類前縁部Ya側を挟持したまま押込み板
53を左移動させると、布類Yの1/4折り部aが押込み
板先端53aから位置ずれすることがない。
【0047】次に、図12に示すように押込み板53が
左移動した後、布類Yが1/2長さだけ移送される時間だ
け押込み装置51をそのままの姿勢で維持させる。この
待ち時間の間には、搬送コンベア終端部22と押込み板
53との間隔内に、搬送コンベア終端部22から送出さ
れる布類Yの中間部が図12の鎖線図示のようにU字状
に送込まれる。そして、その待ち時間経過直後に、押込
み装置51の伸縮シリンダ54が縮小操作され(押圧装
置6はそのまま)、図13に示すように押込み板53が
右移動して、押込み板先端53aで布類Yの1/4折り部
aと3/4折り部cとを押込み部Sに押込むようになる。
そのとき布類Yの2/4折り部bは、U字状垂れ下がり部
分の最下部に位置する。布類Yの1/4折り部aと3/4折
り部cとが押込み部Sに押込まれると、上下のコンベア
2,50がそれぞれ矢印方向に走行しているので、図1
4に示すように該布類Yが4つ折り状態で両コンベア間
に送込まれるようになる。
【0048】ところで、この実施形態の布類折畳み機で
は、供給側において長短2種類の布類Y(バスタオルと
フェイスタオル)を無差別に供給しても、長短各布類Y
をそれぞれ正確な位置(それぞれ4等分の位置)で4つ
折りにし得るようになっている。即ち、布類の長さが異
なると折り位置を変える必要があるが、この布類折畳み
機では、まず搬送コンベア始端部21の下部に設けてい
る後端部検出器49と搬送コンベア終端部22の上部に
設けている先端部検出器59からの各検出データに基づ
いてコントローラで布類長さを順次個別に演算する。こ
の布類長さの演算方法は、搬送コンベア2の走行速度
(例えば毎分30m)と各検出器49,59間の距離
(例えば2m)から搬送コンベア2が両検出器49,5
9間の距離を走行するのに必要な時間(例えば4秒間)
を定数としてコントローラにインプットしておき、搬送
コンベア始端部21側において図9に示すように後端部
検出器49が布類後端Ybを検出した時点から図10に
示すように先端部検出器59が当該布類Yの先端Yaを
検出するまでの時間を計算し、上記定数から経過時間を
減算して、その時間差を搬送コンベア2の走行距離に換
算することで達成できる。そして、搬送コンベア終端部
22に達した布類Yの長さを判別できれば、先端部検出
器59で検出した時点から、搬送コンベア2が当該布類
Yの長さの1/4の距離だけ走行する時間だけ経過した直
後(実際にはそれより僅かに早い時期)に上記した押圧
装置6及び押込み装置51の各動作を行わせるようにす
る。尚、押込み装置51の押込み板53が左移動してか
ら右移動する間の待ち時間も、布類長さに応じて当然調
整される。
【0049】折り装置5部分で4つ折り状態に折畳まれ
た折畳み布類Y′は、搬送コンベア2の下面側走行部2
aとの摩擦力で落下装置7(又は8)側に移送される。
この実施形態の布類折畳み機では、搬送コンベア終端部
22に近い側の落下装置7(これを第1落下装置とい
う)が長い布類用であり、搬送コンベア終端部22から
遠い側の落下装置8(これを第2落下装置という)が短
い布類用である。
【0050】第1及び第2の各落下装置7,8は、図1
5及び図16に示すように同構造のものが採用されてい
る。即ち、この各落下装置7,8は、2枚の開閉板7
1,71(81,81)と、1本の伸縮シリンダ75
(85)と、各開閉板71,71(81,81)と伸縮
シリンダ75(85)を連結する左右対称形の一対の屈
曲リンクで構成されている。尚、第1落下装置7では、
図15に示すように2枚の開閉板71,71を搬送コン
ベア2の長さ方向に並べて配置しているのに対して、第
2落下装置8では、図16に示すように2枚の開閉板8
1,81を搬送コンベア2の幅方向に並べて配置してい
る点が異なる。
【0051】2枚の開閉板71,71(81,81)
は、それぞれ外端部を軸支して突き合わせ端部側が上下
に揺動し得るようにしている。屈曲リンクは、左右にそ
れぞれ3本づつのリンク72,73,74(82,8
3,84)を1組とする左右対称形の2セットで構成さ
れている。伸縮シリンダ75(85)は、左右各屈曲リ
ンクの2等分中間位置において鉛直姿勢で設置されてい
る。そして、それぞれの組のリンクで各開閉板71,7
1(81,81)の下面と伸縮シリンダ75(85)の
ロッド先端部とを連結している。
【0052】図2、図15、図16に示すように、各落
下装置7,8の上部には、折畳み布類Y′が当該落下装
置上の所定位置に達したときに、該折畳み布類Y′を停
止させる停止装置76,86が設けられている。尚、こ
の各停止装置76,86の選択は、コントローラで折り
装置5部分に供給された布類Yの長さを判別した後、そ
の長さ判別信号に基づいて各停止装置の何れかの検出器
79,89を検出可能にすることで達成される。
【0053】この各停止装置76,86は、伸縮シリン
ダ78(88)で押え板77(87)を上下に揺動させ
る形式のものが採用されている。そして、この各停止装
置76,86は、折畳み布類Y′が落下装置7(8)上
の所定位置に達したとき(実際には達する直前)にそれ
を検出器79(89)で検出し、その検出信号に基づい
て伸縮シリンダ78(88)を縮小動作させ、押え板7
7(87)で折畳み布類Y′を落下装置7(8)の両開
閉板71,71(81,81)上に押付けて停止させる
ようになっている。尚、折畳み布類Y′の停止位置は、
該折畳み布類Y′が両開閉板71,71(81,81)
上に等分に載置される位置である。
【0054】上記各落下装置7(8)では、伸縮シリン
ダ75(85)が最縮小しているときには、各開閉板
7,71(81,81)が水平姿勢(閉姿勢)を維持
し、該伸縮シリンダ75(85)が最伸長すると各開閉
板を符号71c,71c(81c,81c)で示すよう
にほぼ鉛直姿勢まで開放するようになっている。
【0055】このように、両開閉板71,71(81,
81)と伸縮シリンダ75(85)とを左右対称形の屈
曲リンクで連結すると、開閉板の開閉途中(特に開放動
作中)において各開閉板が例えば符号71a,71a
(81a,81a)又は71b,71b(81b,81
b)で示すように相互に等速度で開放するようになる。
従って、折畳み布類Y′を両開閉板71,71(81,
81)上の正確な位置(両開閉板に正確に1/2づつ載せ
た位置)で停止させると、開閉板の開放動作したときに
折畳み布類Y′の両端Yd,Ydが各開閉板の先端から
同時に外れるようになり、該折畳み布類Y′が常に定位
置に落下するようになる。これによって、落下装置7
(8)から順次落下する折畳み布類Y′,Y′を搬出コ
ンベア16(18)上において完全重合した状態で積層
させることができる。尚、図18に示す従来例の落下装
置7では、両開閉板71,71が開放動作する際に、各
開閉板71,71の揺腕72a,73aを連結している
ロッド74aの角度が変化し、それによって各揺腕72
a,73aとロッド74a両端の各枢着点間の水平距離
が変化するようになる。従って、図2の落下装置7で
は、閉状態から左側揺腕72aが角度45°まで開放側
に回動する範囲では該左側揺腕72aの回動速度より右
側揺腕73aの回動速度が遅くなり、該左側揺腕72a
が角度45°から角度90°まで開放側に回動する範囲
では逆に該左側揺腕72aの回動速度より右側揺腕73
aの回動速度が速くなるという現象が現れる。このこと
は、各開閉板71,71が開放するときに速度差が発生
することになり、折畳み布類Y′が開閉板71,71か
ら落下するとき(例えば45°程度開放したとき)の各
開閉板71,71の高さが異なって、折畳み布類Y′の
両端が各開閉板71,71から外れる時期がずれるよう
になる。従って、折畳み布類Y′が落下する位置にバラ
ツキが生じ易くなり、各折畳み布類Y′を正確に重合さ
せた状態で積層できないという問題が生じる。
【0056】搬出コンベア16(18)は、落下装置7
(8)から落下する折畳み布類Y′の回数をカウンター
で計数し、それが所定回数(例えば20〜30回)に達
するごとに、モータ17(19)により1ピッチA(例
えば300mm)づつ間欠的に作動するようになっている。
【0057】この実施形態の布類折畳み機では、上記構
成により、待機位置にある保持装置30の載せ台31上
に布類Yの前縁部Yaを展張させた状態で載置するだけ
で、該布類Yを自動的に4つ折りし、その折畳み布類
Y′を順次所定位置に積層することができる。即ち、待
機位置にある載せ台31上に布類前縁部Yaを載せる
と、該布類前縁部Yaが載せ台31上に吸着され(図
6)→保持装置30が搬送コンベア2の走行速度より高
速で後退し(図7)→そのとき展張装置4で布類垂下部
Ycが上下・左右に展張されるとともに布類垂下部Yc
と搬送コンベア始端部21との摩擦力で布類前縁部Ya
が載せ台31から剥離し(図8)→その後、直ちに保持
装置30が元の待機位置まで前進して次の布類Yの載置
作業を可能にする(図9)。又、図10に示すように、
搬送コンベア終端部22において布類先端Yaが検出器
59で検出されると、折り装置5が順次図11〜図14
に示すように作動して布類Yを4つ折り状態に折畳み→
その折畳み布類Y′を所定の落下装置7(8)まで搬送
し→そこで折畳み布類Y′を落下装置7(8)により搬
出コンベア16(18)上に落下・積層させるようにな
る(図15、図16)。
【0058】尚、本願発明の供給装置3は、この実施形
態のほかに例えば次のように構成することもできる。即
ち、保持装置30として、上記のように吸気による吸着
方式を採用したものにおいて、手前側の待機位置で吸気
孔32により布類前縁部Yaを吸着し且つ後退位置で該
吸気孔32からの吸気を解除して(排風機33を停止し
て)布類前縁部Yaを保持解除させるようにしてもよ
い。この場合は、布類前縁部Yaを保持装置30の手前
側の面に吸着させるようにするとよい。又、保持装置3
0として、吸気による吸着方法に代えてチャック等の掴
持手段を採用することができる。その場合、保持装置3
0の待機位置で布類前縁部Yaを掴持し、後退位置で該
布類前縁部Yaを掴持解除させるようにする。又、これ
ら後退位置で布類前縁部Yaを保持解除するようにした
場合には、保持装置30の後退速度を搬送コンベア2の
走行速度と等速度にしてもよい。又、この実施形態で
は、進退駆動装置36の動力源として、伸縮シリンダを
使用しているがモータを採用してもよい。
【0059】
【発明の効果】本願発明の布類折畳み機の布類供給装置
では、次のような効果がある。
【0060】請求項1の発明 請求項1の発明では、布類前縁部Yaを保持する保持装
置30を、搬送コンベア始端部21より手前側の待機位
置と、布類前縁部Yaが搬送コンベア始端部21上に接
触して布類Yが搬送コンベア始端部21上に摩擦力で保
持される後退位置との間で進退可能とし、保持装置30
の待機位置において布類前縁部Yaを保持させるととも
に、保持装置の後退位置において保持解除させて布類前
縁部Yaを搬送コンベア始端部21上に載せるようにし
ているので、布類前縁部Yaを停止状態にある保持装置
30に保持させるだけで布類Yを搬送コンベア始端部2
1上に供給でき、その布類供給作業が簡単、正確、且つ
安全に行えるという効果がある。又、保持装置30は、
後退位置まで後退した後、直ちに手前側待機位置まで戻
るので、先の布類Yの後縁部Yb側がまだ搬送コンベア
始端部21上に残っている場合でも、次の布類Yの供給
作業(布類前縁部Yaを保持装置30に保持させる作
業)が行え、待ち時間がなくなって作業能率がよくなる
という効果もある。
【0061】請求項2の発明 請求項2の発明では、保持装置30として、吸気による
吸着式のものを採用し、保持装置30が待機位置から後
退位置まで後退したときに、布類垂下部Ycが搬送コン
ベア始端部21上に接触することで発生するテンション
によって布類前縁部Yaが保持装置30の吸着力に抗し
て該保持装置30から自動的に剥離するようにしている
ので、請求項1の効果に加えて、保持装置30に保持と
保持解除の切換機構が不要となり、構成の簡単な保持装
置30を使用することができるという効果がある。
【0062】請求項3の発明 請求項3の発明では、搬送コンベア始端部21の下方
に、保持装置30に保持された布類Yの垂下部Ycを収
容し得る収容ボックス41と、該収容ボックス41内の
空気を吸引する吸気装置42とを有する布類垂下部Yc
の展張装置4を備えているので、搬送コンベア始端部2
1上に供給される布類Yの垂下部Ycを自動的に展張さ
せることができ、その垂下部展張作業が不要となるとと
もに、その作業が不要となる分、作業能率がよくなると
いう効果がある。
【0063】請求項4の発明 請求項4での発明では、請求項3において、搬送コンベ
ア始端部21の下方に、保持装置30に保持された布類
垂下部Ycを収容ボックス41内に送込む作用をする送
込みロール44を設置しているので、該布類垂下部Yc
を確実に収容ボックス41内に送込むことができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施形態にかかる布類供給装置を備
えた布類折畳み機の平面図である。
【図2】図1のII−II矢視相当図である。
【図3】図2の右側面図である。
【図4】図1の布類供給装置部分の斜視図である。
【図5】図4のV−V拡大断面図である。
【図6】図2の布類供給装置部分の拡大図である。
【図7】図6からの状態変化図である。
【図8】図7からの状態変化図である。
【図9】図8からの状態変化図である。
【図10】図2の折り装置部分の拡大図である。
【図11】図10からの状態変化図である。
【図12】図11からの状態変化図である。
【図13】図12からの状態変化図である。
【図14】図13からの状態変化図である。
【図15】図2の第1落下装置部分の拡大図である。
【図16】図2のXVI−XVI拡大矢視図である。
【図17】布類折畳み機で折畳まれる布類の状態変化図
である。
【図18】従来の布類折畳み機の断面図である。
【符号の説明】
1は機枠、2は搬送コンベア、3は供給装置、4は展張
装置、5は折り装置、6は押圧装置、7,8は落下装
置、21は始端部、22は終端部、30は保持装置、3
1は載せ台、32は吸気孔、33は排風機、36は進退
駆動装置、41は収容ボックス、42は吸気装置(排風
機)、44は送込みロールである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送コンベア(2)によって搬送される
    布類(Y)を前記搬送コンベア(2)の終端部(22)
    において複数折りするようにした布類折畳み機におい
    て、 前記搬送コンベア(2)の始端部(21)上面に近接さ
    せた位置で布類搬送方向に進退可能に設置され且つ布類
    (Y)の前縁部(Ya)を着脱自在に保持できる保持装
    置(30)と、該保持装置(30)を前記搬送コンベア
    (2)の搬送方向に進退させる進退駆動装置(36)と
    を備え、 前記進退駆動装置(36)により、前記保持装置(3
    0)を、該保持装置(30)に保持させた布類(Y)の
    垂下部(Yc)が前記搬送コンベア始端部(21)より
    手前側に位置する待機位置から、布類前縁部(Ya)が
    搬送コンベア始端部(21)上に接触して布類(Y)が
    摩擦力で搬送コンベア始端部(21)上に保持される後
    退位置まで後退した後、直ちに前記待機位置まで前進せ
    しめるように作動させるとともに、 前記保持装置(30)は、前記後退位置において布類前
    縁部(Ya)に対する保持力が解除されて、該布類前縁
    部(Ya)が搬送コンベア始端部(21)上に載せられ
    るようにした、 ことを特徴とする布類折畳み機の布類供給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 保持装置(30)として、吸気によって布類前縁部(Y
    a)を着脱自在に吸着し得るものを採用し、 進退駆動装置(36)は、保持装置(30)を搬送コン
    ベア(2)の搬送速度よりかなり高速度で進退せしめる
    ようにし、 前記保持装置(30)が待機位置から後退位置まで後退
    したときに、布類垂下部(Yc)が搬送コンベア始端部
    (21)上に接触することで発生するテンションによっ
    て前記布類前縁部(Ya)が保持装置(30)の吸着力
    に抗して該保持装置(30)から自動的に剥離するよう
    にした、 ことを特徴とする布類折畳み機の布類供給装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 搬送コンベア始端部(21)の下方に、保持装置(3
    0)に保持された布類(Y)の垂下部(Yc)を収容し
    得る収容ボックス(41)と、該収容ボックス(41)
    内の空気を吸引する吸気装置(42)とを有する布類垂
    下部(Yc)の展張装置(4)を備えた、 ことを特徴とする布類折畳み機の布類供給装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 搬送コンベア始端部(21)の下方に、保持装置(3
    0)に保持された布類垂下部(Yc)を収容ボックス
    (41)内に送込む作用をする送込みロール(44)を
    設置した、 ことを特徴とする布類折畳み機の布類供給装置。
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