JP3208120B2 - 布類展張搬送機 - Google Patents

布類展張搬送機

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JP3208120B2
JP3208120B2 JP30328398A JP30328398A JP3208120B2 JP 3208120 B2 JP3208120 B2 JP 3208120B2 JP 30328398 A JP30328398 A JP 30328398A JP 30328398 A JP30328398 A JP 30328398A JP 3208120 B2 JP3208120 B2 JP 3208120B2
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孝治 元木
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Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本願発明は、シーツのような
大面積の布類を自動的に展張させるとともに、該布類を
展張状態でプレス機や折畳み機のような次工程装置側に
搬送させるための布類展張搬送機に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】布類をクリーニングす
るランドリー工場においては、洗濯,乾燥後の布類をプ
レス機でプレスしたり、折畳み機で折畳む作業が行われ
るが、その次工程装置(以下、プレス機で説明する)に
布類を供給する際には、予め布類を展張させた状態で搬
送する必要がある。
【0003】従来、布類の展張搬送機は布類の両端角部
をクランプによって掴み、昇降手段によって上方に移動
させた後、布類の両端角部を掴んで横方向に展張するク
ランプに持ち替えられ、クランプに吊下げられ展張した
布類を次工程に搬送する為のコンベアにクランプを外す
と同時に、吸引力によって受渡され、布類の上辺を受取
ったコンベアが回転して布類を次工程へと搬送するよう
になっている(例えば、特開平6ー71098号公報参
照)。
【0004】しかし、上記のような布類の展張搬送機で
は、展張するクランプからコンベア上に移乗した布類の
最下端部分がコンベアの始端部から送り出されるまで、
投入装置および展張装置は次の布類を移動させる態勢に
入ることが出来ず、受渡しのタイミングを合わせる為に
待機した状態となるので、投入装置が次の布類を掴み展
張装置によってコンベア前面に展張させる迄のタイムラ
グがあり、このタイムラグは布類の巾によっても変化す
るが、このタイムラグによって装置の処理能力が低下し
たり、待機時間が変化したりするといった問題点があ
る。
【0005】また、上記の様な布類を展張するクランプ
からコンベア上への受渡しでは、クランプによって布類
の両端角部を吊下げた状態から吸引力よってコンベアベ
ルト上に吸付けるために、布自体の重力と吸引力とのた
めに吊り下がった布は中弛みの状態となり、この状態か
コンベア上へ移動するので、布類の上辺部分が乱れコ
ンベア上で布類の上辺が揃わない事態がしばしば起きる
といった問題点があった。
【0006】そこで、上記問題点を解消する為に、展張
装置とコンベア間の受渡し装置として平板面からなり前
後往復運動をする吸着ボックスを設け、この吸着ボック
スに一旦、展張装置から布類の上辺部分を移し替えるこ
とによって一時的な待機状態を作りコンベアに受渡すタ
イミングをはかり、且つ、布類の上辺部を吸着ボックス
の吸着によって均等に支持して、コンベアへの受渡しに
おいて布類の上辺部が乱れることなく円滑に移行するよ
うにしたものが考え出された。それでもなお、シーツの
ような大巾の布類をきれいに展張させるには、該布類を
左右方向及び上下方向の両方からテンションをかける必
要がある。
【0007】その為、図4の様な、従来の布類展張搬送
機Xが考え出された。この従来の布類展張搬送機Xは洗
濯・乾燥済みの大巾布類Sから、その一辺の両端角部を
捜し出してそれぞれ投入装置1の各投入チャック11に保
持させる。すると、該投入チャック11が布類両端角部を
保持したまま上昇して、該布類の両端角部を展張装置2
の左右の各展張チャック21に受渡し、次に該各展張チャ
ック21が左右外側に移動して、布類S,の上辺部を展張
させる。
【0008】続いて、送込みローラ35が送込み方向に回
転するとともに、バキュームボックス31内の空気が吸引
されて、符号S4 で示すように各展張チャック21で吊下
げられている布類の下部がバキュームボックス31内に吸
引される。このとき、布類S4 に対して下方にテンショ
ンがかけられて、該布類が方形状に展張される。続い
て、左右の各チャック21に保持されていた布類S4 の上
辺部が受渡し装置によりバキュームコンベア61の始端部
上に載せられ(符号S5 )、該布類が順次展張状態のま
まで排出コンベア65及び投入コンベア81に移乗した後、
プレス機8に供給されて、そこでプレスされる。
【0009】しかし、上記の様な従来の布類展張搬送機
ではランドリー工場で取り扱うシーツや包布のような大
巾のものから枕カバーのような比較的小巾のものまで、
大小さまざまあり、それらの大小の布類を共通のプレス
機で処理しているのが現状である。その場合、小巾の布
類は図4の布類展張搬送機Xの前面からでは処理できな
いために、排出コンベア65をエアシリンダ70で高位置ま
で跳ね上げ、作業員がプレス機8側の投入コンベア81の
前に立って、該投入コンベア81の始端部に直接小巾の布
類Sを手掛けにより供給するようにしている。従って、
その小巾の布類Sのプレス機8側への供給作業が面倒で
あるとともに、プレス機8の近くは気温が高いために作
業環境の悪い場所での作業となるといった問題点があっ
た。
【0010】本願発明は、上記の問題点を解消するため
に、布類の大小の巾の大きさに拘わらず、全ての布類を
布類展張搬送機の前面の定位置から投入して,展張し,
搬送し次工程装置(例えばプレス機)側に供給し得るよ
うにし、且つ、展張装置からコンベアに布類の上辺部を
綺麗に揃え、タイミングを取って受渡す為の受渡し装置
を設けた布類展張搬送機を提供することを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記目的を
達成するための手段として次の構成を有している。本願
の発明の布類展張搬送機は、大巾の布類の一辺の両端角
部を保持して人の背の高さより高位置まで移送する投入
装置と、該投入装置によって高位置まで移送された布類
の両端角部を受取って左右方向に展張させる展張装置
と、展張装置で展張された布類の上辺部を受取り、均等
に保持して受渡しのタイミングを取る受渡し装置と、該
展張装置のほぼ直下方に設置された縦向きのバキューム
ボックスを有し且つ該バキュームボックス内の空気を吸
引ファンで下方に吸引するようにした吸引装置と、受渡
し装置で保持された布類を受取ってプレス機側に搬送す
る搬送装置とを備えている。
【0012】投入装置には、人の肩幅程度の間隔をもっ
て左右に配置した2つの投入チャックを設け、該各投入
チャックに布類の一辺の両端角部を掴持させた状態で適
宜の昇降装置により上昇した後、展張装置に受渡すよう
になっている。また、投入装置は上下動装置により下方
の使用位置と上方の退避位置との間で変位させ得るよう
にしてる。
【0013】展張装置は、各投入チャックからそれぞれ
布類の両端角部を受取り得る左右2つの展張チャックを
有し、左右各展張チャックは左右動装置で左右方向に各
々離間・近接して布類の左右方向の展張をするようにな
っている。
【0014】吸引装置には展張チャックによって垂れ下
がった布類の下部を吸引力によって引張るバキュームボ
ックスが設けられている。バキュームボックスの吸引口
は展張チャックによって垂れ下がった布類の下部を受入
れるべく上向きに開口している。バキュームボックスは
吸引ファンに連通して、吸引ファンによってバキューム
ボックス内の空気を下方に吸引する。
【0015】受渡し装置は左右展張チャックによって展
張されて垂れ下がった布類の上辺部に前進して掬って展
張装置から受取り、後退して搬送装置の第一段目のコン
ベアであるバキュームコンベア上に均一に落下させて渡
す吸着ボックスから成る。吸着ボックスは吸着ボックス
内の空気を吸引することで布類の上辺部を吸着ボックス
の平板面で均等に吸着保持してバキュームコンベアの前
方から後方にタイミングを計りながら往復運動をするよ
うになっている。
【0016】搬送装置は、受渡し装置の吸着ボックスに
よって上辺部を保持され垂れ下がった布類を受取るバキ
ュームコンベアと、該バキュームコンベアの終端部に連
続する第二段目のコンベアである排出コンベアとを有し
ている。尚、排出コンベアの終端部には、プレス機側の
投入コンベアが連続している。
【0017】この布類展張搬送機には、排出コンベアの
一部を手掛け用の手掛コンベアとして使用できる機構を
有していて、この手掛コンベアは手前に倒すことによ
り、バキュームボックスの上部を覆って布類展張搬送機
の前面に伸びて手掛面が現れ、また、折畳むようにして
起こすことにより、手掛コンベアの手掛面の裏面がバキ
ュームボックスの後側壁となってバキュームボックスの
後側壁内に格納する。
【0018】上記構成から、布類展張搬送機によってシ
ーツのような大巾の布類を処理するには、手掛コンベア
を起して退避位置であるバキュームボックスの後側壁内
に格納しておく。投入位置で大巾布類の一辺の両端角部
を捜し出してそれぞれ左右の投入チャックに保持させ
る。そして、該各投入チャックを上方に移動させて、該
布類の両端角部を展張装置の左右の展張チャックに受渡
し、布類の上辺両端角部を受取って吊り下げた左右の展
張チャックが各々左右外側に移動して、布類の上辺部分
が左右に展張されるのと同時に、バキュームボックス内
の吸引作用が開始され、吸引口から空気および布類の下
部が吸込まれる。バキュームボックス内に入った布類は
吸引によって上下方向に展張した状態で垂れ下がる。
【0019】続いて、展張された布類の上辺部に受渡し
装置の吸着ボックスを前進させて来て展張装置の展張チ
ャックを外して、布類の上辺部を吸着ボックスが受取っ
て均一に保持する。受渡しのタイミングを取った後、吸
着ボックスが後退して、搬送装置のバキュームコンベア
の始端部上に載せる。該布類が順次展張状態のままで排
出コンベア及び投入コンベアに移乗した後、プレス機に
供給されて、そこでプレスされる。
【0020】他方、この布類展張搬送機で、例えば枕カ
バーのような小巾の布類を処理する場合は、投入装置を
上方の退避位置に移動させておき、操作装置によりバキ
ュームボックスの後壁内に退避していた手掛コンベアを
手前に倒し、該手掛コンベアの手掛面に小巾の布類を展
張させながら載せる。すると、該小巾の布類は、展張状
態で手掛コンベア上から排出コンベア上に移載され、さ
らにプレス機側の投入コンベアに移載された後、プレス
機に供給される。
【0021】
【発明の実施の形態】図1〜図3を参照して本願の実施
形態を説明する。大巾の布類を処理するための布類展張
搬送機Yの構成は、布類Sを布類展張搬送機Yに投入す
る投入装置1と、人の背の高さより高位置において布類
Sの上辺部を左右に展張させる展張装置2と、布類Sの
下部を下方に吸引して上下に展張する吸引装置3と、展
張させた布類Sを受取ってタイミング調整の為に待機し
搬送装置に受渡す受渡し装置4と、その受渡された布類
Sをプレス機8に搬送させる搬送装置6とで構成されて
いる。
【0022】又、小巾の布類Sをプレス機8に搬送する
ために、搬送装置6に手掛コンベア7を設け、布類展張
搬送機Yの前面より手掛コンベア7に載せてプレス機8
に搬送するようにしたものである。
【0023】投入装置1は、布類展張搬送機Yの前面の
作業位置に設置されていて、人の肩巾程度の間隔をもっ
て左右に配置して布類Sの一辺の両端角部Sa,Sa
(図2)を掴持する左右一対の投入チャック11と、該各
投入チャック11を昇降させる昇降装置12とを有してい
る。又、この投入装置1は、上下動装置の駆動源である
エアシリンダ15により、図1に示す下方に倒された使用
位置と、図3に示す上方に起された退避位置との間で変
位させ得るようになっている。
【0024】即ち、投入チャック11,11及び昇降装置12
をアーム13で支持し、該アーム13の上端付近を軸14で枢
支して、該アーム13を上下動装置のエアシリンダ15で起
したり,倒したりすることによって投入装置1の昇降装
置12は軸14を中心に回動するようになっている。そし
て、この投入装置1は、大巾の布類Sを処理する場合に
は図1に示すように下方の使用位置に倒し、他方、後述
するように小巾の布類Sを処理する場合には図3に示す
ように上方の邪魔にならない位置に起して退避させるこ
とができる。
【0025】展張装置2は、左右の投入チャック11,11
で保持されている布類両端角部Sa,Saを受け取る左
右一対の展張チャック21,21と、この各展張チャック2
1,21をそれぞれ左右方向に移動させる左右動装置22,2
2とを有している。各左右動装置22,22には、各々モー
タ23,23を使用し、各モータ23を正逆転させることによ
り各展張チャック21を各々レール24に沿って左右方向に
移動させ、互に離間あるいは接近せしめ得るようになっ
ている。又、布類両端角部Sa,Saを展張チャック2
1,21で受取った状態で、左右動装置22,22により各展
張チャック21,21が左右離間方向に移動すると、図2の
符号Sで示すように布類の上辺部を展張させることがで
きる。
【0026】吸引装置3は、展張装置2の展張チャック
21,21のほぼ直下の位置にあって、前側壁と後側壁およ
び両側壁からなり上方が開口して吸引口32を形成してい
るバキュームボックス31と、該バキュームボックス31内
の空気を吸引する吸引ファン33とを有し、バキュームボ
ックス31と吸引ファン33との間に切換ダンパー53を設け
ている。切換ダンパー53はバキュームボックス31内の空
気の吸引の始動,停止をする。左右展張チャック21,21
で布類上辺部を展張させた直後、切換ダンパー53によっ
て吸引ファン33とバキュームボックス31内の通路とを連
通して、バキュームボックス31内の空気を吸引する。
尚、切換ダンバー53は、エアシリンダ54によって作動す
る。
【0027】吸引ファン33はバキュームボックス31の吸
引と、切換ダンパー53の切換えによってバキュームコン
ベア61の始端部62の下に設けた吸気口52からの吸引も行
うようになっている。即ち、エアシリンダ54のロッドを
伸ばすと、バキュームボックス31側の通路が遮断されて
吸気通路51と吸引ファン33とが連通し、逆にエアシリン
ダ54のロッドを縮めると、切換ダンバー53が鎖線図示の
ように吸気通路51を遮断してバキュームボックス31内と
吸引ファン33が連通する。
【0028】バキュームボックス31は左右方向に処理対
象布類の最大幅より広幅で所定深さ、例えば1m程度の
深さを有し、吸引口32の近傍の前側壁の上部には、送込
みローラ35が設けられている。この送込みローラ35は、
吸引装置3の吸引作動とほぼ同期してモータ36によって
高速回転して布類の下辺部をバキュームボックス31内に
送込むものである。
【0029】受渡し装置4は、吸着ボックス41と、該吸
着ボックス41内を吸引する吸引機42と、該吸着ボックス
41を前後方向に進退作動させるエアシリンダ43と、展張
チャック21,21で展張状態に保持されている布類の上辺
部に吹付けて、布類の上辺部を吸着ボックス41の上面に
移載させるブロー45とを有している。吸着ボックス41
は、処理される布類Sの最大巾以上の左右の長さを有し
ている。吸着ボックス41の上面には、多数の吸引用小孔
が形成されており、吸引機42で吸着ボックス41内の空気
を吸引することで、布類の上辺部を吸着ボックス41の上
面に吸着させ得るようになっている。
【0030】又、この受渡し装置4は、エアシリンダ43
のロッドを縮めると、吸着ボックス41の先端部が展張チ
ャック21の直下より越えて前進し、該エアシリンダ43の
ロッドを伸ばすと、吸着ボックス41が前側コンベア61の
始端部を越えて後退し、高速で往復移動するようになっ
ている。
【0031】搬送装置6は、受渡し装置4から展張状態
の布類Sを受取るバキュームコンベア61と、バキューム
コンベア61の終端部に若干の隙間をもって連続する排出
コンベア65を有している。バキュームコンベア61には、
多数の小孔を形成した穴空きベルトを使用している。
又、バキュームコンベア61はの吸着ボックス41の下方に
あって、バキュームコンベア61の始端は吸着ボックス41
の往復行程のほぼ中間にある。そして、バキュームコン
ベア61の始端部62の下には吸気口52を開口させている。
吸気口52は吸気通路51によって切換ダンパー53および吸
引ファン33と連通していて、バキュームコンベア61の始
端部62に載った布類を吸着する為に吸引する。排出コン
ベア65の終端部は、プレス機8側の投入コンベア81に連
続させている。
【0032】小巾の布類Sを処理するための布類展張搬
送機Yの構成は、図3に示すように、小巾の布類Sを手
掛けによって布類展張搬送機Yに投入するための手掛コ
ンベア7があり、手掛コンベア7は排出コンベア65のバ
キュームコンベア61の終端部位置より手前側部分で形成
している。
【0033】そして、手掛コンベア7は、定位置に設置
した基軸ローラ73と手掛コンベア7の始端となる始端ロ
ーラ72とに巻回したベルトの小巾の布類を手掛けする面
側を手掛面71とする。
【0034】手掛コンベア7は、基軸ローラ73を軸とし
て始端ローラ72を操作装置の駆動源であるエアシリンダ
74で手前に倒して開いたり,折畳むようにして起こして
後側壁内に格納するように回動する。即ち、図1に示す
ようにエアシリンダ74のロッドを縮めると基軸ローラ73
を中心として回動し、始端ローラ72が上部に起こされ、
手掛コンベア7の手掛面71がバキュームボックス31の後
側壁内に格納されて吸引口32を開放する。また、図3に
示すようにエアシリンダ74のロッドを伸ばすと基軸ロー
ラ73を中心として回動して、始端ローラ72がバキューム
ボックス31の吸引口32を越えて布類展張搬送機Yの前面
操作位置まで倒され、手掛コンベア7の手掛面71が現れ
るようになっている。
【0035】上記構成から、布類展張搬送機Yの前面の
投入装置の近くに、予め処理すべき布類が山積みされて
いる。そして、大巾の布類Sを処理する場合は、図1に
示すように投入装置1を上下動装置で下方の使用位置に
倒すとともに、手掛コンベア7を上方に起こして後側壁
内に格納しておく。
【0036】この状態で、大巾の布類Sの一辺の両端角
部Sa,Saを捜し出して、その両端角部をそれぞれ投
入装置1の投入チャック11,11に掴持させる。そして、
スタートボタンを押すと(あるいは自動で)、投入チャ
ック11が布類両端角部を掴持したまま昇降装置12によっ
て上昇し、該布類両端角部が展張装置2側の左右展張チ
ャック21,21に受渡されて掴持される。(符号S1 の状
態)、続いて左右展張チャック21,21が左右に離間して
該両展張チャック21,21間で布類上辺部が左右方向に展
張される(図2の符号S2 の状態)。
【0037】その直後に送込みローラ35が送込み方向に
高速回転するとともに、切換ダンパー53を切換えて吸引
装置3のバキュームボックス31内を吸引すと、左右展張
チャック21,21によって吊下げられている布類が吸引力
によって後方に寄せられ、布類の下辺部が送込みローラ
35に接触して捕まりバキュームボックス31内に送込まれ
る。バキュームボックス31内に入った布類は吸引による
空気の下方の流れに流されて上下方向に展張される(符
号S4 の状態)と同時に、展張した布類をセンサーが捕
らえて切換ダンパー53が切換わり、バキュームボックス
31内の吸引は停止する。
【0038】次に、展張状態で吊下げられている布類S
は、布類の上辺部を吸着ボックス41の先端が移動して来
て掬う。ブロー45から布類上辺部に向けて空気を吹付け
ると同時に布類の両角部を掴持していた各展張チャック
21,21の掴持を解除させると、ブロー45からの空気の吹
付けと重力落下とで布類上辺部が吸着ボックス41上に移
載され、このとき吸着ボックス41は吸引機42で吸引され
ているので、該布類の上辺部が吸着ボックス41の上面に
吸着されて均等に保持される。布類Sの上辺部を吸着ボ
ックス41が保持した状態で前の布類の下端がバキューム
コンベア61の始端部から過ぎ去る迄、待機した状態とな
る。この待機の間に次の布類が投入装置から展張装置へ
と移動して来る。
【0039】吸着ボックス41で保持されて待機していた
布類Sは前の布類の下端がバキュームコンベア61の始端
部62を過ぎ去ると、エアシリンダ43のロッドが伸びて吸
着ボックス41が後退することによって布類Sの上辺部が
バキュームコンベア61の始端部62に接触して吸着ボック
ス41から布類上辺部が外れるとともに、既に、切換ダン
パー53が切換えられた状態にあることから吸引ファン33
による吸気口52の吸引作用と布類の自重による自然落下
とによってバキュームコンベア61の始端部62に吸着され
てバキュームコンベア61の上面に移載される。
【0040】そして、バキュームコンベア61上に布類S
の上辺部が載せられた後、バキュームコンベア61の回転
によって排出コンベア65に搬送され、続いて、投入コン
ベア81に搬送されてプレス機8に供給され、そこでプレ
スされる。
【0041】この布類展張搬送機Yで、小巾の布類Sを
処理する場合は、図3に示すように、投入装置1を上下
動装置で上方に起こし、続いて手掛コンベア7用のエア
シリンダ74のロッドを伸ばすと、手掛コンベア7の手掛
面71がバキュームボックス31の吸引口32に覆い被さるよ
うにして倒されて布類展張搬送機Yの前面に設置され
る。この状態で、手掛コンベア7の手掛面71上に小巾の
布類Sを展張させながら載せる。すると、該布類Sは、
展張状態で手掛コンベア7上から排出コンベア65及び投
入コンベア81上を経て、プレス機に供給される。
【0042】このように、本発明の布類展張搬送機Y
は、シーツのような大巾の布類Sはもとより、枕カバー
のような小巾の布類Sでも布類展張搬送機Yの前面の同
じ位置から投入することができる。
【0043】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。布
類展張搬送機は、シーツのような大巾の布類を展張・搬
送する通常のラインの外に枕カバーのような小巾の布類
を搬送する手掛コンベアを備えて、大巾の布類と小巾の
布類とを同じ作業位置から投入することができるので、
作業員がいちいち機械の操作場所を変えるといった煩し
さから開放される。
【0044】一つの機械で大巾の布類と小巾の布類を処
理する機能を有しているので、少ないスペースで多様的
で高効率の処理能力を有している。布類の上辺両角部を
掴持して吊り下った状態から吸着ボックスで一旦受取っ
て均一に布類上辺部を保持するので、布類がバキューム
コンベアに移載する時に布類の上辺部を綺麗に揃えてバ
キュームコンベアに載せることが出来ることから、布類
の仕上りが綺麗になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の布類展張搬送機の側面図で
ある。
【図2】図1の布類展張搬送機の正面図である。
【図3】図1の布類展張搬送機における手掛コンベア使
用時の側面図である。
【図4】従来の布類展張搬送機の側面図である。
【符号の説明】
1 投入装置 2 展張装置 3 吸引装置 4 受渡し装置 6 搬送装置 7 手掛コンベア 8 プレス機 11 投入チャック 21 展張チャック 22 左右動装置 31 バキュームボックス 32 吸引口 33 吸引ファン 41 吸着ボックス 52 吸気口 53 切換ダンパー 61 バキュームコンベア 65 排出コンベア 71 手掛面 72 始端ローラ 73 基軸ローラ 75 板材 S 布類 Sa 布類角部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 93/00 D06F 95/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大巾の布類(S)の一辺の両端角部(S
    a、Sa )を掴持して上方に移送する投入装置(1)
    と、該投入装置(1)により移送されてきた布類(S)
    の上部両端角部(Sa、Sa )を受取って左右方向に展
    張させる展張装置(2)と、バキュームコンベア(61)
    と排出コンベア(65)と該バキュームコンベア(61)の吸
    着力を発生するための吸引ファン(33)とによって構成さ
    れ、上記展張装置(2)により展張された布類(S)を
    受取り次工程に搬送する搬送装置(6)と、展開装置
    (2)から搬送装置(6)に受け渡す受渡し装置と、を備えた
    布類展張搬送機において、 上記展張装置(2)の下方に上部に吸引口を備えたバキ
    ュームボックス(31)と、バキュームコンベア(61)の吸
    気口(52)につながる吸気通路(51)を設けると共に、これ
    らとバキュームボックス(31)及び吸気通路(51)と上記吸
    引ファン(33)の間に切換ダンパー(53)を介在させ、該切
    換ダンパー(53)の切換によって、展張装置(2)により
    横方向に展張して吊下げられた布類を、バキュームボッ
    クス(31)によって上下方向に展張させ、次いでバキュー
    ムコンベア(61)に吸着させ次工程に搬送するようにした
    布類展張搬送機。
  2. 【請求項2】 受渡し装置(4)が上面に多数の吸引
    用小孔を形成した吸着ボックス(41)であり、吸着ボッ
    クス(41)内の空気を吸引することによって、布類を吸
    着保持するようにした請求項1記載の布類展張搬送機。
  3. 【請求項3】 投入装置(1)を作業位置と退避位置
    とに変更可能に構成すると共に、搬送装置(6)の排出
    コンベア(65)の一部を回動して起したり、倒したり出
    来る手掛コンベア(7)として、手掛コンベア(7)部
    分を手前に倒すことによって布類展張搬送機の前面から
    排出コンベア(65)に載置して次工程に布類を送ること
    ができるようにした請求項1又は2のいずれかに記載の
    布類展張搬送機。
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