JP4204154B2 - 布類展張方法及び布類展張機 - Google Patents

布類展張方法及び布類展張機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、シーツのような大面積の布類を展張させるための布類展張方法及び布類展張機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、ランドリー工場においては、洗濯・乾燥後の布類をプレス機でプレスしたり、折畳み機で折畳む作業が行われるが、その次工程装置(以下、プレス機で説明する)に布類を供給する際には、予め布類をきれいに展張させておく必要がある。
【0003】
ところで、シーツのような大面積の布類を展張させるための布類展張機として、従来から図1及び図2に示すようなものがある。この従来の布類展張機は、大面積の布類Sの一辺の両端角部Sa,Saを掴持して所定高位置まで移送する投入装置1と、投入装置1によって高位置まで移送された布類S1の両端角部Sa,Saを受取って左右方向に展張させる左右展張装置2と、左右展張装置2のほぼ直下方に設置されていて左右展張装置2で展張された布類S3の下方部を吸引して展張させる吸引装置3と、左右展張装置2及び吸引装置3で展張された布類S5を受渡す受渡し装置4と、受渡し装置4から布類S6を受取ってプレス機側に搬送する搬送装置6とを備えている。
【0004】
この従来の布類展張機では、図2に示すように投入装置1を左右に2基設置している。尚、この投入装置1は1基だけでもよく、あるいは4基程度を左右方向に並設したものでもよい。この各投入装置1は、人の肩幅程度の間隔をもって左右一対のチャック11,11を有している。尚、この各チャック11は、以下の説明において投入側チャックという。この各投入側チャック11,11は、布類Sの一辺の両端角部Sa,Saをそれぞれ掴持する。そして、該各投入側チャック11は、布類の両端角部Sa,Saを保持した状態で、昇降装置(ロッドレスシリンダ)12により上方に移動せしめられる。
【0005】
左右展張装置2は、各投入側チャック11,11で掴持されている布類両端角部Sa,Saを受取る左右一対のチャック21,21を有している。尚、この左右展張装置2側のチャック21は、以下の説明において受取側チャックという。この各受取側チャック21,21は、布類の両端角部Sa,Saを掴持した状態で、それぞれ左右動装置(サーボモータ)22,22により相互に離間・近接方向に作動せしめられる。そして、各チャック21,21を図2に符号21′,21′で示す位置(布類S3の上辺部が緊張する位置)まで離間させることにより、該布類上辺部をきれいに展張させ得るようになっている。
【0006】
吸引装置3は、縦向きの吸引ボックス31内の空気を吸引機(バキュームファン)33で下方に吸引するようになっている。吸引ボックス31の吸気口32の近傍には、モータ36,36(図2)よって回転せしめられる送込みローラ35,35が設けられている。
【0007】
搬送装置6は、左右展張装置2から受渡し装置4を介して展張状態の布類S5を受取る前側コンベア(バキュームコンベア)61と、それに連続する後側コンベア(排出コンベア)62を有している。尚、後側コンベア62は、プレス機側に連続している。
【0008】
そして、図1及び図2の布類展張機は、次のように機能する。まず、洗濯・乾燥済みの大面積布類Sから、その一辺の両端角部Sa,Saを捜し出してそれぞれ投入装置1の各投入側チャック11,11に掴持させる。そして、スタートボタンを押すと、各投入側チャック11,11が布類両端角部Sa,Saを掴持したまま上動して、その布類両端角部を左右展張装置2の各受取側チャック21,21に受渡し(S1の状態)、次に該各受取側チャック21,21が左右外側に移動して、布類S1の上辺部を展張させる(S3の状態)。続いて、送込みローラ35が送込み方向に高速回転(右回転)するとともに、切換ダンパ53が鎖線図示側に切換えられて吸引ボックス31内の空気が吸引され、布類の下端側がS4の状態を経てS5のように吸引ボックス31内に吸い込まれる。このとき、この布類S5には、バキュームファン33の吸引作用により下方へのテンションがかけられて、該布類が方形状に展張される。その後、切換ダンパ53が実線図示側に切換えられ、各受取側チャック21,21で掴持されていた布類S5の上辺部分が吸着ボックス41の先端側上面に吸着・保持され、該吸着ボックス41が鎖線図示するように後退し、そのとき布類上辺部分が前側コンベア(バキュームコンベア)61上に移乗され(符号S6の状態)、布類が展張状態のままで前側コンベア61及び後側コンベア62を経てプレス機側に供給される。このように、図1及び図2の布類展張機では、展張すべき布類の一辺の両端角部Sa,Saを捜し出して、それを各投入側チャック11,11に掴持させるだけで、後は自動で方形状に展張させることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、布類の面積が大きい場合や生地が厚手の場合には、該布類の重量が重くなる。又、シーツのような布類は、クリーニング回数が多くなるほど生地が脆くなる。
【0010】
そして、図1及び図2に示す従来の布類展張機では、布類の展張時に、その一辺の両端角部Sa,Saをそれぞれ受取側チャック21,21で掴持させた状態で吊上げ、且つ吸引装置3により下方からテンションをかけることによって布類を展張させるようにしている。ところが、このように、布類を両端角部Sa,Saの2箇所だけで吊上げる場合は、該布類の全重量及び吸引装置3によるテンションを2点(両端角部Sa,Sa)で支持しなければならない。従って、布類展張時において、各受取側チャック21,21で掴持している両端角部Sa,Sa付近に集中して大きな荷重がかかり、その掴持部分の生地が傷み易くなるという問題があった。特に、クリーニング回数が多くなって生地が脆くなっている布類では、両端角部Sa,Saのみを掴持する場合は該両端角部付近が破れることがあり、耐用期間が短くなる。
【0011】
本願発明は、上記した従来の事情に鑑み、展張作業時における布類のチャック掴持部分(両端角部)の荷重負担を軽減させ得るようにした布類展張方法及び布類展張機を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。
本願請求項1の発明
本願請求項1の発明は、シーツのような大面積の布類の一辺の両端角部を一対のチャックで掴持した状態で所定高位置まで吊上げ、その布類の各チャック掴持部分を左右に離間させることにより、布類を吊上げ状態で展張させるようにした布類展張方法を対象にしている。
【0013】
そして、本願請求項1の布類展張方法では、布類の各チャック掴持部分を左右に離間させる際に、布類の上辺中央部付近を保持してその保持部を上方に引き上げながら行うことを特徴としている。
【0014】
このように、布類の一辺の両端角部を各チャックで掴持した状態で展張させるようにしたものにおいて、その展張動作の際に布類の上辺中央部付近を保持して上方に引き上げながら行うようにすると、その分、布類のチャック掴持部分(両端角部)の荷重負担を軽減させることができる。
本願請求項2の発明
本願請求項2の発明は、シーツのような大面積の布類の一辺の両端角部を一対のチャックで掴持した状態で所定高位置まで吊上げ、その布類の各チャック掴持部分を左右に離間させることにより、布類を吊上げ状態で展張させ得るようにした布類展張機を対象にしている。尚、この請求項2の布類展張機における基本的構成は、図1及び図2の従来例のものを採用できる。
【0015】
そして、本願請求項2の布類展張機では、布類の両端角部を各チャックで掴持して吊上げた状態で、布類の上辺中央部付近を保持して引上げ得る引上げ装置を備えたことを特徴としている。
【0016】
この請求項2の発明でも、引上げ装置により、布類展張作業時における布類のチャック掴持部分(両端角部)の荷重負担を軽減させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図3〜図11を参照して本願のいくつかの実施形態を説明すると、図3〜図7には第1実施形態、図8及び図9には第2実施形態、図10には第3実施形態、図11には第4実施形態の布類展張機がそれぞれ示されている。尚、これらの実施形態の布類展張機は、シーツのような大面積の布類Sを展張させてプレス機や折畳み機のような次工程装置側に搬送させるのに使用される。
【0018】
図3〜図7に示す第1実施形態の布類展張機は、後述する引上げ装置7を除いて図1及び図2に示す従来例の布類展張機と同構造のものが採用されている。即ち、この第1実施形態の布類展張機にも、従来例の布類展張機と同構造の、投入装置1と、左右展張装置2と、吸引装置3と、受渡し装置4と、搬送装置6と、切換ダンパ53とを備えている。これらの装置類の構造、機能等の説明は、従来技術の項の説明を援用する。尚、図3〜図7において、図1及び図2と同符号を付しているものは、相互に同じものである。
【0019】
そして、この第1実施形態の布類展張機でも、大面積の布類Sの一辺の両端角部Sa,Saを捜して、その両端角部Sa,Saを一対の投入側チャック11,11でそれぞれ掴持させた後、スタートボタンを押すと、各投入側チャック11,11が布類両端角部Sa,Saを掴持したまま上動し→各両端角部Sa,Saを左右展張装置2の各受取側チャック21,21に受け渡し(図4のS1の状態)→図5に示すように各受取側チャック21,21がこの展張機の左右中間位置まで移動し(S2の状態)→そこで後述するように引上げ装置7で布類の上辺中央部Sbを保持して上方に引上げながら各受取側チャック21,21を左右に離間させて布類の上辺部を展張させる(S3の状態)。続いて、図3に示すように送込みローラ35が送込み方向に高速回転(右回転)するとともに、切換ダンパ53が鎖線図示側に切換えられて吸引ボックス31内の空気が吸引されて、布類の下端側がS4の状態を経てS5のように吸引ボックス31内に吸い込まれる。このとき、この布類S5には、バキュームファン33の吸引作用により、下方へのテンションがかけられて、該布類が方形状に展張される。その後、切換ダンパ53が実線図示側に切換えられ、各受取側チャック21,21及び引上げ装置7で保持されていた布類S5の上辺部分が吸着ボックス41の先端側上面に吸着・保持され、該吸着ボックス41が鎖線図示するように後退し、そのとき布類上辺部分が前側コンベア(バキュームコンベア)61上に移乗されて(符号S6の状態)、展張状態のままで前側コンベア61及び後側コンベア62を経てプレス機側に供給される。
【0020】
ところで、布類の展張時において、布類の一辺の両端角部Sa,Saのみを各受取側チャック21,21で掴持させた状態で吊上げる場合には、該布類の全重量及び吸引装置3によるテンションをチャック掴持部分の2点(両端角部Sa,Sa)で支持しなければならない。従って、この場合は、各受取側チャック21,21で掴持している両端角部Sa,Sa付近に集中して大きな荷重がかかり、その掴持部分の生地が傷み易くなる。
【0021】
本願各実施形態の布類展張機には、布類展張時においてチャック掴持部分の生地が傷み易くなるという問題を改善するための引上げ装置7を備えている。
【0022】
図3〜図7に示す第1実施形態で使用されている引上げ装置7は、上下に長い揺腕71と、該揺腕71を前後方向に揺動させるエアシリンダ72と、揺腕71の下端部付近に取付けたバキュームベルト73と、該バキュームベルト73を駆動させるモータ74と、バキュームベルト73の内側の空気を吸引するバキュームファン75とを有して構成されている。
【0023】
揺腕71は、図4に示すように、左右一対の側板を有した縦長に形成されている。又、この揺腕71は、2基の投入装置1,1間の空所(展張機の左右中央部)において、その上端部を投入装置1の適所に枢支した状態で設置している。そして、この揺腕71は、エアシリンダ72によって下部側を前後に揺動せしめ得るようになっている。
【0024】
バキュームベルト73には、多数の吸気用小孔を形成している。そして、このバキュームベルト73は、揺腕71の先端部において上下に循環走行し得るように設置されている。バキュームベルト73の左右開口部は揺腕71の各側板で閉塞させている。又、このバキュームベルト73の後面は(図3の右面)揺腕71の後面とほぼ面一かあるいは該揺腕後面より僅かに後方(図3の右側)に突出するようにしている。そして、このバキュームベルト73は、図6及び図7に示すように後方に揺動したときに、各受取側チャック21,21で吊下げられた布類S2の上辺中央部Sb付近に接触し得るようになっている。
【0025】
このバキュームベルト73は、モータ74によってベルト後面側が上方に向けて走行するように駆動される。又、このバキュームベルト73内の空気は、バキュームファン75によって吸引(符号A)される。そして、モータ74及びバキュームファン75の作動状態でバキュームベルト73の後面が布類に接触すると、該バキュームベルト後面に布類を吸着させるとともに、その布類吸着部分を上方に繰り上げるように作用する。尚、バキュームベルト73による布類中央部の繰り上げスピードは低速で行われる。
【0026】
この図3〜図7に示す第1実施形態の布類展張機は、次のように作動する。まず、図3及び図4に示すように、作業員が展張すべき布類Sの一辺の両端角部Sa,Saを捜し出してそれぞれ投入装置1のチャック11,11に掴持させる。尚、この実施形態では、投入装置1は引上げ装置7を挟んで左右各側に1基づつあり、一方の投入装置1の使用中に他方の投入装置1側で次の布類の掴持準備をすることができる。そして、各投入側チャック11,11に布類両端角部Sa,Saを掴持させた後、その使用側投入装置1のスタートボタンを押すと、各投入側チャック11,11が上動して、その各チャックに掴持されていた布類両端角部Sa,Saが自動的に左右展張装置2側のチャック21,21に受け渡される(図4のS1の状態)。このとき、引上げ装置7の揺腕71は、手前側に揺動した位置で停止しており、各受取側チャック21,21で吊下げられた布類S1は、図3に示すように揺腕71の位置より奥側にある。次に、図4の状態から、左側の受取側チャック21が図5の位置まで左移動して、布類S2の幅方向中央部が引上げ装置7に対応するように位置させる。続いて、引上げ装置7のモータ74を作動させてバキュームベルト73を走行させるとともに、バキュームファン75を作動(吸気A)させてバキュームベルト73内を吸引する。そして、この状態でエアシリンダ72を伸長させて図6及び図7に示すように揺腕71を後側に揺動させ、バキュームベルト73の後面を吊下げられている布類S2の上辺中央部Sb付近に接触させる。すると、バキュームベルト73の後面はその内面側に吸気されており、且つバキュームベルト後面が上方に向けて走行していることにより、バキュームベルト後面で布類の上辺中央部Sb付近を吸着させながら布類の幅方向中央部を順次ゆっくりと繰り上げるように作用する。さらに、バキュームベルト73による布類繰り上げ動作と同時に布類の各角部Sa,Saを掴持している受取側チャック21,21が左右離間方向に作動し、布類上辺部を緊張状態まで展張させる(布類が符号S3の状態となる)。その後、直ちに送込みローラ35が送込み側に回転するとともに切換ダンパ53が鎖線図示側に切換わる。すると、各受取側チャック21,21から吊下げられている布類Sの下部側が吸引ボックス31内に吸引されて、布類全体が方形状に展張される(図3のS4の状態を経て図5のS5の状態になる)。
【0027】
この第1実施形態では、バキュームベルト73による布類繰り上げ動作は、図5に示すように2つの受取側チャック21,21が引上げ装置7を跨ぐように位置した時点で開始し、吸引装置3による吸引動作中(切換ダンパ53が鎖線図示側に切換わっている間)は継続させるとともに、該吸引装置3の吸引動作が完了するのとほぼ同時に終了(引上げ装置7側のバキュームファン75をOFF)させるようにしている。この場合、布類の幅方向中央部寄り位置においては、バキュームベルト73による上向きの布類繰り上げ力と吸引装置3による下向きの布類吸引力とが作用するが、布類繰り上げ作用と布類吸引作用とをほぼ同時に終了させるようにすると、布類繰り上げ作用があっても布類を支障なく方形状に展張させることができる。
【0028】
その後は、両受取側チャック21,21により展張状態で吊下げられている布類S5の上端部を、受渡し装置4を介して前側コンベア(バキュームコンベア)61上に移乗させた後(図3の符号S6)、後側コンベア62を経てプレス機側に搬送させる。又、両受取側チャック21,21が布類角部Sa,Saを解放すると、該各受取側チャック21,21は所定の待機位置(例えば図4における左側投入装置1に対応する位置)に戻り、引上げ装置7の揺腕71もエアシリンダ72が縮小して元の待機位置に戻る。
【0029】
このように、第1実施形態の布類展張機では、布類両端角部Sa,Saを掴持した各受取側チャック21,21が図5の位置(引上げ装置7を跨ぐ位置)まで移動した時点で引上げ装置7のバキュームベルト73が布類の上辺中央部Sb付近に接触して、該布類上辺中央部Sb付近を繰り上げるように作用するので、その分、チャック掴持部分(両端角部Sa,Sa)の生地の荷重負担が軽減される。従って、布類を両チャック21,21で吊下げた状態で展張させるようにしたものであっても、該チャック掴持部分の生地の損傷度合いが軽減され、布類の耐用期間を延長できる。
【0030】
図8及び図9に示す第2実施形態は、第1実施形態の布類展張機における引上げ装置7の変形例を示している。この第2実施形態の引上げ装置7は、ロッドレスシリンダ77に沿って昇降するスライダー76にチャック装置78を備えている。このチャック装置78は、上下2つの挟みローラ79,79をそれぞれ矢印方向に回転させるとともに、図8に示す離間状態と図9に示す接合状態との間で開閉させ得るように構成している。又、このチャック装置78を取付けたスライダー76は、エアシリンダ72によって前後に揺動可能となっている。さらに、受取側チャック21から吊下げられる布類S2を挟んでチャック装置78に対向する位置には、該チャック装置78に向けて加圧空気Bを吹付けるブロワ80を設けている。
【0031】
そして、この第2実施形態の引上げ装置7は、次のように作用する。尚、図8の状態は、第1実施形態の図5の状態であり、引上げ装置7の左右両側において布類の両端角部Sa,Saを各受取側チャック21で掴持した状態で布類S2を吊下げている。そして、図8の実線図示状態から、まずエアシリンダ72が伸長してチャック装置78の各挟みローラ79,79を鎖線図示する(符号79′)位置まで移動させ、その状態でブロワ80から加圧空気Bを吹出させる。すると、布類S2の上辺中央部Sb付近が符号Sb′で示すように両挟みローラ79′,79′間に押し込まれ、そのブロワ80の作動直後に両挟みローラ79′,79′を閉動作させて、図9に示すようにその両挟みローラ79,79間に布類上辺中央部Sbを挟持させる。尚、各挟みローラ79,79の回転は、閉動作とほぼ同時に停止させる。そして、図9に示すように、両挟みローラ79,79で布類上辺中央部Sbを保持した後、両受取側チャック21の離間動作(布類上辺部の展張動作)と同時にスライダー76をロッドレスシリンダ77に沿って受取側チャック21とほぼ同高さ(符号76′の高さ)まで上動させる。このようにスライダーが符号76′で示す位置まで上動した状態では、各受取側チャック21(2箇所)で掴持されている各両端角部Sa,Saと、チャック装置で保持されている上辺中央部Sb″とがほぼ同高さに位置し、且つ布類上辺部が直線状態で展張されている。尚、この第2実施形態の場合も、布類上辺部を展張した後、図3に示す送込みローラ35及び吸引装置3が作動して、布類を方形状に展張させるが、該吸引装置3の吸引作用が終了するまでは、チャック装置78を閉状態に維持させておくとよい。そして、その後、布類の上辺部を受渡し装置側に移乗させる際に、引上げ装置7のチャック装置78と各受取側チャック21(2つ)を同時に解放させる。
【0032】
図10に示す第3実施形態の引上げ装置7は、ロッドレスシリンダ83の下端にバキュームファン82つきのバキュームボックス81を取付けて、そのバキュームボックス81の吸引面81aで布類の上辺中央部Sb付近を吸着させ得るようにしている。ロッドレスシリンダ83はその保持部83aに対してスライドし得るようになっている。又、該保持部83aは、エアシリンダ84で上下に揺動させ得るようになっている。
【0033】
そして、この図10に示す第3実施形態の引上げ装置7は、次のように作動する。即ち、バキュームファン82を作動させて吸引面81aから吸気した状態で、バキュームボックス81を符号81′で示すように布類S2の上辺中央部Sbに接合させて、該布類上辺中央部Sb′を吸引面81a′に吸着させる。そして、この状態(バキュームボックスが81′の状態)から、受取側チャック21(2つある)をそれぞれ離間方向に移動させると同時に、ロッドレスシリンダ83をスライドさせ且つ保持部83aを傾動させることにより、バキュームボックスを符号81″で示す受取側チャック21とほぼ同高さ位置まで上動させる(このとき布類の上辺中央部は符号Sb″の位置である)。そして、その後、布類の上辺部を受渡し装置側に移乗させる際に、引上げ装置7のバキュームボックス81の吸引を停止させるとともに各受取側チャック21(2つ)を解放させる。
【0034】
図11に示す第4実施形態の引上げ装置7は、図10の変形例を示しており、ロッドレスシリンダ83の下端部に2つの挟持片87,87を開閉させ得るようにしたチャック装置86を取付けている。そして、この図11の第4実施形態の場合も、チャック装置86を鎖線図示(符号86′)するように、両受取側チャック21で吊下げられている布類S2の上辺中央部Sbに対応する位置まで揺動させ、そこで各挟持片87′,87′により布類上辺中央部Sbを符号Sb′で示すように掴持させ、続いて受取側チャック21(2つある)をそれぞれ離間方向に移動させると同時に、チャック装置を符号86″で示す受取側チャック21とほぼ同高さ位置まで上動させる(このとき布類の上辺中央部は符号Sb″の位置である)。そして、その後、布類の上辺部を受渡し装置側に移乗させる際に、引上げ装置7のチャック装置86″及び各受取側チャック21(2つ)を解放させる。
【0035】
上記図8〜図11の各実施形態でも、左右展張装置2の各受取側チャック21,21が布類の両端角部Sa,Saを掴持した状態でそれぞれ離間方向に移動するのと同時に、引上げ装置7により布類の上辺中央部Sb付近を保持して持ち上げるようになっているので、チャック掴持部分の生地への荷重負担を軽減させることができる。又、吸引装置3を使用したものにおいては、その吸引作用時に受取側チャック21,21で吊下げた布類に下向きのテンションがかかるが、該吸引装置3の吸引作用が停止するまで引上げ装置7による布類上辺中央部Sbの保持機能を継続させておくと、チャック掴持部分の生地に対してより一層の保護が行える。
【0036】
【発明の効果】
本願請求項1の布類展張方法、及び本願請求項2の布類展張機では、布類の一辺の両端角部Sa,Saをそれぞれチャック21,21で掴持した状態で展張させるようにしたものであっても、その展張動作の際に布類の上辺中央部Sb付近を保持して上方に引き上げながら行うようにしているので、その分、布類のチャック掴持部分(両端角部Sa,Sa)の荷重負担を軽減させることができる。
【0037】
従って、本願の各請求項の発明によれば、チャック掴持部分の生地が損傷しにくくなり、布類展張作業時における布類の耐久期間を延長できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の布類展張機の縦断面図である。
【図2】図1の左側面図である。
【図3】本願第1実施形態の布類展張機の縦断面図である。
【図4】図3の左側面図である。
【図5】図4からの状態変化図である。
【図6】図5の中央部縦断面図である。
【図7】図6の一部拡大図である。
【図8】本願第2実施形態の布類展張機の一部拡大図である。
【図9】図8からの状態変化図である。
【図10】本願第3実施形態の布類展張機の一部拡大図である。
【図11】本願第4実施形態の布類展張機の一部拡大図である。
【符号の説明】
1は投入装置、2は左右展張装置、3は吸引装置、7は引上げ装置、11は投入側チャック、21は受取側チャック、22は左右動装置。31は吸引ボックス、71は揺腕、73はバキュームベルト、74はモータ、75はバキュームファン、76はスライダー、77はロッドレスシリンダ、78はチャック装置、80はブロワ、81はバキュームボックス、82はバキュームファン、83はロッドレスシリンダ、86はチャック装置、Sは布類、Saは両端角部、Sbは上辺中央部である。

Claims (2)

  1. シーツのような大面積の布類(S)の一辺の両端角部(Sa,Sa)を一対のチャック(21,21)で掴持した状態で所定高位置まで吊上げ、その布類(S)の各チャック掴持部分を左右に離間させることにより、布類(S)を吊上げ状態で展張させるようにした布類展張方法であって、
    前記布類(S)の各チャック掴持部分を左右に離間させる際に、布類(S)の上辺中央部(Sb)付近を保持してその保持部を上方に引き上げながら行うようにした、
    ことを特徴とする布類展張方法。
  2. シーツのような大面積の布類(S)の一辺の両端角部(Sa,Sa)を一対のチャック(21,21)で掴持した状態で所定高位置まで吊上げ、その布類(S)の各チャック掴持部分を左右に離間させることにより、布類(S)を吊上げ状態で展張させ得るようにした布類展張機であって、
    前記布類(S)の両端角部(Sa,Sa)を各チャック(21,21)で掴持して吊上げた状態で、布類(S)の上辺中央部(Sb)付近を保持して持ち上げ得る持ち上げ装置(7)を備えた、
    ことを特徴とする布類展張機。
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