JPH09274369A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09274369A
JPH09274369A JP8086396A JP8639696A JPH09274369A JP H09274369 A JPH09274369 A JP H09274369A JP 8086396 A JP8086396 A JP 8086396A JP 8639696 A JP8639696 A JP 8639696A JP H09274369 A JPH09274369 A JP H09274369A
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JP
Japan
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toner
replenishment
time
detection
replenishing
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Application number
JP8086396A
Other languages
English (en)
Inventor
Kaneyoshi Miura
兼能 三浦
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09274369A publication Critical patent/JPH09274369A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナー収納容器から現像装置へのトナー補給
を、画像情報に応じて設定される設定時間に基づいて駆
動する補給用トナー搬送部材により行うトナー補給装置
を備えた画像形成装置において、画像情報に応じて設定
されるトナー補給量に正確に対応した精度の高いトナー
補給ができ、また、トナー収納容器内のトナー残量を低
コストでより高い信頼性でもって検知できるようにす
る。 【解決手段】 補給用トナー搬送部材がトナー補給時に
実際に駆動した実動時間を検出する検出手段と、その実
動時間と設定時間との差を算出する演算手段と、その時
間差をフィードバックして設定時間を補正する補正手段
とからなる補給量制御手段を設けた。上記検出手段と演
算手段に加え、演算手段により算出される時間差を予め
設定したトナー空検知用の閾値と比較し、閾値に達した
場合にはトナー収納容器内のトナーが空であると判定す
る比較判定手段を増設したトナー空検知手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナー収納容器か
ら現像装置にトナーを補給するトナー補給装置を備え
た、複写機やプリンター等の画像形成装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、トナー収納容器(トナーカートリ
ッジ等)から現像装置にトナーを補給するトナー補給装
置を備えた複写機等においては、そのトナー補給量を画
像情報に応じて設定する方式が多く採用されている。こ
の明細書中においては、特に断りのない限り、トナーと
は二成分現像剤におけるトナー成分又は一成分現像剤の
いずれか一方をさす。
【0003】例えば、(a)アナログ式の画像処理を行
う複写機の場合には、原稿を露光走査して読み取る際
に、その原稿のエリアカバレッジ(画像が存在する領
域)を読み取るセンサーによりエリアカバレッジを検出
し、その領域に応じて設定された消費トナー量を補給す
べきトナー量としてフィードバックしている。また、
(b)デジタル式の画像処理を行う複写機の場合には、
原稿読み取りセンサーにて読み取った原稿の情報そのも
のを利用し、その原稿情報に応じて設定された消費トナ
ー量を補給すべきトナー量としてフィードバックしてい
る。
【0004】そして、いずれの場合のトナー補給装置に
おいても、トナー補給量としてフィードバックされる情
報は、トナー収納容器から現像装置にトナーを搬送する
補給用のトナー搬送部材等を駆動させる時間として設定
されており、従って、そのトナー補給は上記した設定時
間に応じて駆動するトナー搬送部材によって行われるよ
うになっている。このような画像情報に基づいてトナー
補給量を設定する方式は、実際に消費されるトナー量に
即した設定が可能であるため、的確なトナー補給を行う
ことができる利点がある。
【0005】ところが、このような画像情報に応じてト
ナー補給量を設定する方式のトナー補給装置では、実際
に補給されるトナーの量が、画像情報に応じて設定され
る補給量とは異なり変動してしまうという問題があっ
た。この結果、そのトナー補給量の変動により、画像濃
度が変動したり、カブリが発生する等の画質不良を誘発
していた。
【0006】補給時におけるトナー量の変動は、補給用
トナー搬送部材の駆動量が変動することによって発生す
る場合がある。そして、本発明者の研究によれば、この
トナー搬送部材の駆動量の変動は、トナー収納容器内の
トナーの残量によって起こる傾向にあることが判明し、
具体的には、そのトナー残量が多い場合には変動が少な
く(実際の補給量が設定された補給量に近い)、反対に
そのトナー残量が少ない場合には変動が多くなる(実際
の補給量が設定された補給量よりも増加する)。
【0007】ちなみに、特開昭55−98772号公報
には、現像ロール又は撹拌用回転部材にトルク検出手段
を設け、現像剤の搬送負荷に基づく回転トルクの変化を
検出して(二成分)現像剤中のトナーの濃度を検出する
ようにした技術が示されている。しかし、この技術は、
現像ロール又は撹拌用回転部材の回転トルクが基準値を
下回った場合にトナーの補給を行って現像剤中のトナー
濃度を一定に保つようにしたものであって、トナー補給
装置における補給用トナー搬送部材の駆動変動により発
生するトナー補給量の変動という問題を解決しようとし
たものではない。
【0008】一方、上記したようなトナー補給装置にお
いては、トナー収納容器内のトナーの残量を検出してそ
のトナー残量が交換を要する程度に少なくなった場合に
は警告する等の必要がある。従来は、一般的に、トナー
収納容器と現像装置の間にトナーが空(ごく少量)にな
ったことを検知するための空検知センサーを配設して対
応していた。
【0009】ところが、このような空検知センサーを配
設したトナー補給装置の場合には、そのセンサーがトナ
ーの接触の有無により機能するものであるため、そのセ
ンサー表面を清掃部材により清掃する必要があり、セン
サー自体とその清掃部材によりコストがかかるという問
題があった。また、そのセンサーの検知能力の信頼性に
も問題があった。例えば、清掃部材が曲がったり折れて
しまうことにより、センサー表面がトナーで汚れて検知
能力が低下したりあるいはセンサー表面が磨耗して検知
能力が低下するおそれがあった。
【0010】しかも、その空検知センサーによる検知方
式では、トナーが空であることを検知する検知基準設定
値が一定であるため、比較的大量にコピー等を行うユー
ザーによっては、その空検知後に新しいトナー収納容器
を手配した場合にトナー収納容器の交換が間に合わず使
用できない(コピーできない)という状態が発生するこ
とがある。
【0011】ちなみに、特開平4−7577号公報に
は、トナー収納部内に配置されたトナー撹拌部材の駆動
手段(DCモータ)の負荷(そのモータに流れる電圧
値)を検知して基準値と比較してトナー材残量が少ない
ことを判定する技術が示されている。しかし、この技術
は、あくまでも現像装置内におけるトナー残量を検知す
るものであって、上記したトナー補給装置におけるトナ
ー収納容器内のトナー残量を検知するものではない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記したよう
な従来技術の各種問題点に鑑みてなされたもので、その
目的とするところは、画像情報に応じて設定されるトナ
ー補給量に正確に対応した精度の高いトナー補給を行
い、もってトナー補給量の変動による画質不良の発生
(画像濃度の変動やカブリの発生)を防止することがで
きる画像形成装置の提供にある。
【0013】また、本発明の他の目的は、トナー補給装
置におけるトナー収納容器内のトナー残量(空の状態)
を低コストでより高い信頼性でもって検知することがで
き、しかも、その検知レベルを可変設定することができ
る画像形成装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、トナー収納容器から現像装置へのトナー補給を、画
像情報に応じて設定される設定時間に基づいて駆動する
補給用トナー搬送部材により行うトナー補給装置を備え
た画像形成装置において、前記補給用トナー搬送部材が
トナー補給時に実際に駆動した実動時間を検出する検出
手段と、この検出手段により検出される実動時間と前記
設定時間との差を算出する演算手段と、この演算手段に
より算出される時間差をフィードバックして前記設定時
間を補正する補正手段とからなる補給量制御手段を設け
たことを特徴とするものである。
【0015】また、本発明の画像形成装置は、トナー収
納容器から現像装置へのトナー補給を、画像情報に応じ
て設定される設定時間に基づいて駆動する補給用トナー
搬送部材により行うトナー補給装置を備えた画像形成装
置において、前記補給用トナー搬送部材がトナー補給時
に実際に駆動した実動時間を検出する検出手段と、この
検出手段により検出される実動時間と前記設定時間との
差を算出する演算手段と、この演算手段により算出され
る時間差を予め設定したトナー空検知用の閾値と比較
し、閾値に達した場合には前記トナー収納容器内のトナ
ーが空であると判定する比較判定手段とからなるトナー
空検知手段を設けたことを特徴とするものである。
【0016】上記のトナー空検知手段は、前記した補給
量制御手段を設けた画像形成装置に、演算手段により算
出される時間差を予め設定したトナー空検知用の閾値と
比較し、閾値に達した場合には前記トナー収納容器内の
トナーが空であると判定する比較判定手段を設けること
により、兼備させるようにしてもよい。
【0017】上記の検出手段としては、補給用トナー搬
送部材が回転駆動するものである場合には、前記検出手
段は、補給用トナー搬送部材の回転数を検出してその回
転数を回転時間に換算する装置を使用することができ、
また、補給用トナー搬送部材が電動モーターにより駆動
するものである場合には、トナー補給時の電動モーター
における電圧を検出してその検出時間を計測する装置を
使用することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0019】図2〜4は本発明の画像形成装置(複写機
等)の一例を示すもので、図2はその主要部を示す概念
図、図3は図2のP−P線に沿う概略断面図、図4は図
2のQ−Q線に沿う概略断面図である。図中の符号10
は感光体ドラム等からなる静電潜像担持体、20は静電
潜像担持体10の周囲に配される現像装置、30は現像
装置20に補給するトナーを収納するトナーカトリッジ
等からなるトナー収納容器、40はトナー収納容器30
内のトナーTを一旦収容して現像装置20に実際に補給
するリザーブタンクである。
【0020】静電潜像担持体10の周囲には、上記現像
装置20の他に、図示しない帯電装置、像露光装置、転
写装置、剥離装置、クリーニング装置、除電装置、定着
装置等からなる公知の作像機器が配設されている。そし
て、従来公知の手順に従い、この静電潜像担持体10上
において画像情報に基づく静電潜像を形成した後に現像
装置20により顕像化し、その顕像化されたトナー像を
所定の記録媒体に転写して定着するようになっている。
【0021】現像装置20は、一成分現像装置又は二成
分現像装置のいずれであってもよいが、本例では二成分
現像装置を使用している。この二成分現像装置20は、
図2に示すように、固定配置された磁石ロール21とそ
の周囲を回転するように配設されたスリーブ22からな
る現像ロール23と、スリーブ22上に担持される現像
剤量を規制する規制部材24と、現像剤を現像ロール2
3に供給する現像剤供給部材25と、供給される(非磁
性)トナーTを磁性キャリアと撹拌して混ぜながら搬送
する現像剤撹拌搬送部材26、27等を備えたものであ
る。また、上記の現像ロール23は、静電潜像担持体1
0とは400〜600μm程度の間隔をあけて対向配置
されるとともに、現像バイアスとして直流重畳交流電圧
が印加されている。
【0022】この現像装置20によれば、現像剤撹拌搬
送部材26により撹拌された二成分現像剤が現像剤供給
部材24を介して現像ロール23に供給され、現像ロー
ル23上を磁気ブラシを形成するとともに規制部材24
により搬送量が規制されながら静電潜像担持体10と対
向する現像領域に搬送される。そして、その現像領域に
おいて、現像剤のトナーが静電潜像に向けて飛翔して付
着するにより現像がなされる。現像装置20では、この
ような現像がなされるたびにトナーが消費されるため、
そのトナーの不足分を補うようにトナー補給装置によっ
て所定量のトナーが新たに補給される。
【0023】本例におけるトナー補給装置は、トナー収
納容器30とリザーブタンク40とで構成されている。
つまり、トナー収納容器30に収納されているトナー
は、リザーブタンク40を介して現像装置20に補給さ
れるようになっている。
【0024】トナー収納容器30としては、画像形成装
置に固定設置される据置きタイプのトナーボックス等で
あってもよいが、本例では着脱自在なカートリッジ式の
ものを使用している。このカートリッジ式のトナー収納
容器30は、装着して使用する時に画像形成装置の駆動
系に連結されて回転駆動する撹拌搬送部材31によりト
ナーTを排出口32の方向に搬送するようになってい
る。
【0025】リザーブタンク40は、トナー収納容器3
0と現像装置20を中継する位置に配設され、そのトナ
ー収納容器30内のトナーを所定量ずつ現像装置20に
補給できるものであればよい。
【0026】本例では、左右に二分されるとともに両端
部で連通するトナー撹拌収容部を備えたタンク本体41
に、トナー収納容器30の排出口32と接続されたるナ
ー供給口42からトナーTが供給されると、そのトナー
Tは、基本的に、回転する第一の撹拌搬送部材(アジテ
ータなど)43により図中矢印A方向に搬送され、回転
する第二の撹拌搬送部材(アジテータなど)44により
矢印B方向に搬送された後、回転するパドル45により
再び第一の撹拌搬送部材43側に戻され、タンク本体4
1の内部を循環するようになっている。
【0027】そして、この循環搬送中のトナーTの一部
は、第一の撹拌搬送部材43から第二の撹拌搬送部材4
4に搬送される連通領域において、トナー補給用の指令
に応じて回転駆動する補給用トナー搬送部材(オーガな
ど)46により補給用排出口47に搬送されて搬出され
るようになっている。補給用トナー搬送部材46は、駆
動用(電動)モーター50の動力が回転伝達機構である
ギア機構51を介して伝えられることにより、回転駆動
する。図中の符号46aはトナー搬送部材46の回転
軸、48は隔壁、49はトナー収納容器ホルダーであ
る。
【0028】補給用排出口47から排出されたトナーT
は、現像装置20における現像剤撹拌搬送部材26、2
7と接続されている現像剤撹拌搬送部材26a、27a
によって現像装置20まで搬送される。このようにして
トナー補給がなされる。
【0029】ここで、上記したトナー補給装置における
トナー補給量は、画像情報に応じて設定する方式を採用
しており、具体的には前述した方式(a)又は方式
(b)を採用している。そして、いずれの方式の場合に
おいても、そのトナー補給量は、トナー収納容器30か
ら現像装置20にトナーを搬送する補給用のトナー搬送
部材46を駆動させる時間Tとして設定されるようにな
っており、その設定時間Tに相当する時間だけトナー搬
送部材46(実際にはその駆動モーター50)が駆動す
るようになっている。しかし、このような補給用トナー
搬送部材を駆動させる時間でもってトナー補給量を設定
する場合には、前記したように実際にはそのトナー搬送
部材の駆動量が設定時間による駆動量とは異なって変動
してしまい、正確なトナー補給ができないという問題が
あった。
【0030】そこで、本例では、図1に示すような補給
量制御手段1を設けている。この補給量制御手段1は、
補給用トナー搬送部材46がそのトナー補給時に実際に
駆動した実動時間tを検出する検出手段2と、その実動
時間tと前記した設定時間Tとの差(t−T)を算出す
る演算手段3と、その時間差(t−T=Δs)をフィー
ドバックして設定時間Tを補正する補正手段4とで構成
されている。図1において、符号5は前記した公知の方
式(a)、(b)により、画像情報に基づくトナー補給
量を設定時間Tとして設定する補給量設定手段、6は補
給用トナー搬送部材46の駆動制御手段である。
【0031】検出手段2としては、補給用トナー搬送部
材46が回転駆動するものであるため、図4に示すよう
に、トナー搬送部材46の回転数を検出するとともに、
検出した回転数に基づき演算手段3において回転時間に
換算するように構成されたエンコーダ装置60を使用し
ている。エンコーダ装置60は、トナー搬送部材46の
回転軸46aに同軸状に取り付けられた回転反射板61
と、その回転反射板61に1周上に等間隔(角度)で点
在するように開設した複数のスリット62を読み取る光
学式読み取りセンサー63とを備えたものである。
【0032】演算手段3としては、上記の時間差(t−
T)を算出するように構成された演算回路が使用され
る。また、この演算手段3は、検出手段2として上記の
エンコーダ装置60を使用する場合、トナー搬送部材4
6の回転数を回転時間に換算する演算も併せて行うよう
に構成される。
【0033】補正手段4としては、演算手段3からの演
算結果(時間差Δs)を、補給量設定手段5から送られ
てくる次回の設定時間Tにフィードバックして補正(除
算など)する制御回路が使用される。この補正手段4に
より補正された設定時間は、駆動制御手段6に送られる
ようになっている。
【0034】次に、この補給量制御手段1の動作につい
て説明する。
【0035】補給量制御手段1の補正回路4に、補給量
設定手段5からトナー補給のための(初期の)設定時間
Tが入力されると、その設定時間Tの制御信号が駆動制
御手段6に送られて駆動用モーター50により補給用ト
ナー搬送部材46を設定時間Tに相当する時間だけ回転
駆動させる一方、検出手段2であるエンコーダ装置60
により回転反射板61が実際に回転した数を計測する
(具体的には、光学式読み取りセンサー63により補給
用トナー搬送部材46が回転し始めてから停止するまで
のスリット62の数をカウントする)。
【0036】次いで、演算手段3において、その回転数
を回転時間tに換算した後、その回転時間tと設定時間
Tの差(t−T)を求める。ここで、この回転時間t
は、補給用トナー搬送部材46が実際に駆動した時間と
等価である。
【0037】そして、補正手段4において、その時間差
(t−T=Δs)を補給量設定手段5から送られてくる
次回の設定時間Tnにフィードバックして補正(Tn−
Δs)し、この補正した設定時間に基づいて補給用トナ
ー搬送部材46を駆動させる。このようにしてトナー補
給量の制御が行われる。
【0038】図5は、補給量制御手段1によるトナー補
給量の補正を行わずにトナー補給装置を稼働させた場
合、その演算手段3において得られた設定時間Tと実動
(回転)時間tとの時間差Δsと、トナー収納容器30
内のトナー残量との関係を示したものである。この図か
らわかるように、その時間差とトナー残量とは強い相関
がある。つまり、トナーが減少するにつれて設定時間と
実動時間との差Δsがほぼ反比例して増加するような関
係になっている。
【0039】このことから、補給用トナー搬送部材46
は、そのトナー補給時において実際のところ設定時間T
よりも多く駆動(オーバーラン)しており、その設定時
間Tに対する誤差はトナー残量が少なくなるにつれて増
える傾向にあることが理解できる。そして、この補給用
トナー搬送部材46の設定時間Tに対する誤差動作が、
トナー補給量の変動の要因となり、前述したような画像
濃度変動やカブリ発生等の画質不良を誘発するものと考
えられる。
【0040】図6に、補給量制御手段1を動作させた場
合の画質状況について調べた結果を示す。このテスト
は、トナー収納量700gのトナー収納容器30を使用
し、エイアカバレッジ6%の画像原稿のコピー動作を2
0,000枚分行い、そのときの画像濃度(1.0G、
Solidにおける濃度)とカブリの各レベルについて
測定した。また、このときの補給用トナー搬送部材46
としては、10rpmで回転して120mg/secの
トナー搬送力をもつものを使用した。なお、画像濃度の
望ましいレベルは1.5前後である。
【0041】また、参考までに、補給量制御手段1を動
作させない場合と、設定時間Tを一律に補正する、即ち
「T−(t−T)/2」(tは実動時間)にする場合と
について同様のテストを行い、その結果を図7と図8に
それぞれ示した。
【0042】この図6〜8の結果から、補給量制御手段
1を動作させずに従来通りのトナー補給を行った場合
(図7)には、コピー枚数が増えるにつれて画像濃度が
次第に高い値を示し、しかも、かぶりも同様に増加する
傾向があり、また、設定時間Tを一律に補正した場合
(図8)には、コピー枚数が少ない段階(初期段階)で
は画像濃度とかぶりがいずれも低下する傾向がある一
方、コピー枚数がある程度以上になる段階では画像濃度
とかぶりがいずれも増加に転じる傾向があることがわか
る。これに対し、本例の場合(図6)には、コピー枚数
の多少にかかわらず、画像濃度が安定するとともにかぶ
りもきわめて少なく、良質の画質を安定して得ることが
可能であった。
【0043】図9は、補給量制御装置の他の構成例を示
すもので、この補給量制御装置は、検出手段2として補
給用トナー搬送部材46の駆動用モーター50における
電圧を検出してその検出時間を計測する電圧検出時間測
定装置70を使用した以外は前記した補給量制御装置1
と同様の構成からなるものである。
【0044】補給用トナー搬送部材46の駆動用モータ
ー50は、トナー補給時において設定時間Tに相当する
時間だけ駆動するように時間Tの間だけ電圧が印加され
るようになっているが、実際には、図10や図12に示
すように、設定時間Tが経過した後も電圧が観察され
る。これは、設定時間Tが経過した後(電圧印加が終了
した後)においても駆動用モーター50が実際には回転
(オーバーラン)していることを示している。そして、
この電圧が観察されている時間tは、補給用トナー搬送
部材46(駆動用モーター50)の実際の駆動時間に相
当するものといえる。
【0045】このようなことから、電圧検出時間測定装
置70は、例えば、駆動制御手段6における電源部6a
からの給電により駆動する駆動用モーター50に対して
並列に接続される電圧測定部と、トナー補給時において
その電圧測定部で実際に電圧が検出されている間の検出
時間を計測する時間計測部とで構成されている。
【0046】そして、この例における補給量制御装置1
は、時間計測部で計測された検出時間が補給用トナー搬
送部材46(駆動用モーター50)の実動時間tとして
演算手段3に送られ、それ以外については前例の補給量
制御装置と同様に動作するようになっている。
【0047】図10と図11は、この補給量制御装置1
における電圧検出時間測定装置70により実際に検出さ
れた駆動用モーター50における電圧の様子を示すもの
で、図10はトナー収納容器30内のトナー量が多いと
き(700g)の様子を示し、図11はそのトナー量が
少ないとき(150g)の様子を示している。このとき
のモーター50としては24V規格の直流モーターを使
用している。
【0048】この両図に示す結果から明らかなように、
電圧検出時間測定装置70による電圧の検出時間、即ち
補給用トナー搬送部材の実動時間は、トナーの残量によ
って変化する。つまり、その実動時間はトナー残量が少
なくなると多くなる傾向がある。このことから、補給用
トナー搬送部材はトナー残量が少なくなるにつれて次第
に設定時間Tよりも多く駆動するため、その超過して駆
動した分だけトナー補給量が過多の状態になり、この結
果、そのトナー補給量過多の状態が原因で画像濃度の上
昇やかぶりの増加が発生するものと考えられる。
【0049】また、本発明の画像形成装置は、そのトナ
ー補給装置に、図12に示すようなトナー空検知手段8
を設けることができる。このトナー空検知手段8は、前
例の補給量制御装置1における検出手段2と演算手段3
に加え、比較判定手段80を設けて構成されるものであ
る。図12において符号81は表示手段を示す。
【0050】比較判定手段80は、と演算手段3により
算出されるトナー搬送部材46の実動時間tと設定時間
Tとの時間差(t−T)Δsを予め設定するトナー空検
知用の閾値s1と比較し、その時間差Δsが閾値kに達
した場合にトナー収納容器30内のトナーが空(ごく少
量)であると判定する識別回路等により構成される。こ
のときの閾値kについては、その設定を適宜変更できる
ように構成することが望ましい。
【0051】つまり、トナー空検知手段8は、前述した
ように演算手段3において得られる時間差(t−T)Δ
sがトナー残量と強い相関関係にあるため、「空」とす
べきトナー残量における時間差(t−T)の値を閾値k
として設定し、演算手段3における時間差(t−T)が
その閾値kに達した時点でトナー残量が150gである
とみなし、その時をトナー残量が「空」である判定する
ことができるのである。そして、必要に応じて、そのト
ナー空を検知した時点でその旨を表示手段81に表示
し、ユーザー等にトナー収納容器30の交換の必要性を
促すようになっている。
【0052】例えば、図13に示すような時間差(t−
T)とトナー残量の関係を示すトナー補給装置において
は、トナー残量が150gのときにトナーが空であると
検知させる場合には、その時間差が約0.35secの
ときを閾値kとする。そして、トナー補給を行い、時間
差(t−T)が閾値k=0.35secに達した時点で
トナーが空であると検知する。
【0053】このようなトナー空検知手段8は、その閾
値kを変更することが可能であるため、トナー空を検知
した時点でのトナー残量を調節することができる。これ
により、大量のコピー等をとるようなユーザーによって
は、その閾値kを少し小さめの値に設定し、トナー空を
検知した時点でのトナー残量が多めになるようにしてお
けば、その検知時点からトナー収納容器内のトナーが完
全になくなるまでの時間を延ばすこと(空検知後におけ
るコピー可能枚数を増やすこと)ができ、この結果、そ
の空検知後に新しいトナー収納容器を手配した場合にト
ナー収納容器の交換が間に合わずコピーできないという
事態を招くことはない。
【0054】ちなみに、従来のトナー空検知は、図3や
図4において二点鎖線で示すように設置した空検知セン
サー100により検知していた。空検知センサー100
はリザーブタンク40内のトナーTが接触するような位
置に設置され、接触するトナーが少なくなった状態をト
ナー空と検知するものであった。そして、トナーが接触
するセンサー面を棒状部材が回転駆動する清掃部材によ
り清掃するようになっていた。しかし、その清掃部材が
破損したりしてセンサーの検知能力が低下する等の問題
があった。
【0055】この点、本発明における上記トナー空検知
手段8によれば、このような問題が発生することがな
い。しかも、従来の空検知センサーではその検知レベル
を簡単に設定変更できなかったが、トナー空検知手段8
によれば上記したように検知レベルの設定変更が可能で
ある。
【0056】さらに、本発明の画像形成装置は、そのト
ナー補給装置に、図14に示すように補給量制御手段
(1)とトナー空検知手段(8)を兼備した補給量制御
兼トナー空検知手段9を設けることもできる。補給量制
御兼トナー空検知手段9は、例えば、前記した補給量制
御手段1に、前記したトナー空検知手段8の比較判定手
段80(及び表示手段81)を増設することにより構成
される。この場合には、前述したような、有益な補給量
補正を行うことができるとともに確実で簡易なトナー空
検知を行うことができる。
【0057】なお、前記した各例において、トナー搬送
部材46を駆動する駆動(電動)モーター50としては
直流モーターを使用しているが、この以外の種類のモー
ターを使用してもよい。しかし、直流モーターはトルク
が弱く比較的高い回転数領域で使用されるため、トナー
補給時における前記したオーバーランの挙動が発生しや
すく、このため、直流モーターを上記駆動モーター50
として利用した場合には、本発明による補給量制御がよ
り一層有益なものとなる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置は、前記したような補給量制御手段を備えているの
で、画像情報に応じて設定されるトナー補給量に正確に
対応した精度の高いトナー補給を安定して行うことがで
き、これにより、トナー補給量の変動により画像濃度が
変動したりカブリが発生することがない、画質良好な画
像形成が可能となる。
【0059】また、本発明の画像形成装置は、前記した
ようなトナー空検知手段を備えているので、トナー補給
装置におけるトナー収納容器内のトナー残量(空の状
態)を低コストでより高い信頼性でもって簡易に検知す
ることができる。しかも、その検知レベルを可変設定す
ることもできる。
【0060】さらに、本発明によれば、補給量制御手段
にトナー空検知手段を容易に兼備させることができるた
め、上記したような高精度のトナー補給と安価で信頼性
の高いトナー空検知を同時に実現することができ、その
結果、より安定した画像形成を長期にわたって維持する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における補給量制御手段を示す機能ブ
ロック図である。
【図2】 本発明に係る画像形成装置の一例を示す要部
概念図である。
【図3】 図2のP−P線に沿う断面図である。
【図4】 図2のQ−Q線に沿う断面図である。
【図5】 設定時間と実動時間の差と、トナー残量との
関係を示す図である。
【図6】 本発明装置による画質試験における画像濃度
とかぶりに関する測定結果を示す図である。
【図7】 補給量制御手段を作動させない場合(従来技
術に相当)における画像濃度とかぶりに関する測定結果
を示す図である。
【図8】 トナー補給量を一律に補正した場合における
画像濃度とかぶりに関する測定結果を示す図である。
【図9】 補給量制御手段における検出手段の他の例を
示す機能ブロック図である。
【図10】 トナー残量が多い場合における電圧検出状
態を示す図である。
【図11】 トナー残量が少ない場合における電圧検出
状態を示す図である。
【図12】 本発明におけるトナー空検知手段を示す機
能ブロック図である。
【図13】 トナー空検知の閾値設定の原理を説明する
ための図である。
【図14】 本発明における補給量制御手段とトナー空
検知手段を兼備する場合の構成を示す機能ブロック図で
ある。
【符号の説明】
1…補給量制御手段、2…検出手段、3…算出手段、4
…補正手段、8…トナー空検知手段、20…現像装置、
30…トナー収納容器、46…補給用トナー搬送部材、
80…比較判定手段。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー収納容器から現像装置へのトナー
    補給を、画像情報に応じて設定される設定時間に基づい
    て駆動する補給用トナー搬送部材により行うトナー補給
    装置を備えた画像形成装置において、 前記補給用トナー搬送部材がトナー補給時に実際に駆動
    した実動時間を検出する検出手段と、この検出手段によ
    り検出される実動時間と前記設定時間との差を算出する
    演算手段と、この演算手段により算出される時間差をフ
    ィードバックして前記設定時間を補正する補正手段とか
    らなる補給量制御手段を設けたことを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 トナー収納容器から現像装置へのトナー
    補給を、画像情報に応じて設定される設定時間に基づい
    て駆動する補給用トナー搬送部材により行うトナー補給
    装置を備えた画像形成装置において、 前記補給用トナー搬送部材がトナー補給時に実際に駆動
    した実動時間を検出する検出手段と、この検出手段によ
    り検出される実動時間と前記設定時間との差を算出する
    演算手段と、この演算手段により算出される時間差を予
    め設定したトナー空検知用の閾値と比較し、閾値に達し
    た場合には前記トナー収納容器内のトナーが空であると
    判定する比較判定手段とからなるトナー空検知手段を設
    けたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記補給量制御手段に、演算手段により
    算出された時間差を予め設定されるトナー空検知用の閾
    値と比較し、閾値に達した場合にはトナー収納容器内の
    トナーが空であると判定する比較判定手段を設けて、ト
    ナー空検知手段を兼備させた請求項1記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記補給用トナー搬送部材が回転駆動す
    るものである場合、前記検出手段は、補給用トナー搬送
    部材の回転数を検出してその回転数を回転時間に換算す
    る装置である請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成
    装置。
  5. 【請求項5】 前記補給用トナー搬送部材が電動モータ
    ーにより駆動するものである場合、前記検出手段は、ト
    ナー補給時の電動モーターにおける電圧を検出してその
    検出時間を計測する装置である請求項1〜3のいずれか
    に記載の画像形成装置。
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