JPH09274334A - 電子写真用トナーバインダー - Google Patents

電子写真用トナーバインダー

Info

Publication number
JPH09274334A
JPH09274334A JP11044796A JP11044796A JPH09274334A JP H09274334 A JPH09274334 A JP H09274334A JP 11044796 A JP11044796 A JP 11044796A JP 11044796 A JP11044796 A JP 11044796A JP H09274334 A JPH09274334 A JP H09274334A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
acid
toner binder
molecular weight
toner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11044796A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoriko Fujimoto
依子 藤本
Hajime Fukushima
元 福島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Chemical Industries Ltd filed Critical Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority to JP11044796A priority Critical patent/JPH09274334A/ja
Publication of JPH09274334A publication Critical patent/JPH09274334A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナー化した際に、耐熱保存性および粉
砕収率が良好で、ホットオフセット発生温度が高く、か
つ低温定着性に優れるトナーバインダー。 【解決手段】 共役ジエン系炭化水素重合体の存在下
で、スチレン系単量体を重合させてなる重合体を含有す
る電子写真用トナーバインダー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真用トナーバ
インダーに関する。さらに詳しくは、高分子量成分と併
用する低分子量成分に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真用プロセスでは紙等の上に転写
されたトナーを定着するために、接触加熱型定着器(ヒ
ートロールを用いる方法、加熱体と紙等の間にフィルム
またはベルトを介する方法(例えば特開平4−7068
8号公報、特開平4−12558号公報)等)が広く採
用されている。この方法では、定着下限温度(以下MF
Tと略す)は低いことが望ましく(低温定着性)、ま
た、ヒートロール表面、フィルムまたはベルトへのホッ
トオフセットが発生する温度(以下HOTと略す)は高
いことが望ましい(耐ホットオフセット性)。また、電
子写真のプロセスの機械内では、定着機等から熱が発生
するため、トナーが熱によって凝集し流動性が悪化した
りすることのないよう、耐熱保存性も満たさなければな
らない。
【0003】これらの性質を満足させるために、従来か
ら低分子量から高分子量にわたる広範囲の分子量分布を
有するトナーバインダー(特公昭90−20411号、
特開昭61−21555)が提唱されている。
【0004】しかし近年、複写機やファクシミリの小型
化により、さらに低温定着性が求められている。このた
め、より低分子量化することにより溶融時の粘度を下
げ、流動しやすくすることで、定着性を改善する方法が
考えられているが、トナーバインダーの強度が低下する
ことから、粉砕収率が低下するという問題が生じる。特
開平4−226473号には、スチレンと共役ジエン系
炭化水素とのブロック共重合体とスチレン系樹脂を含む
樹脂溶液を加熱脱溶剤する事により得られる、粉砕収率
の良いトナーバインダーの例が開示されている。しか
し、更なる改良が求められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐熱保存性
と粉砕収率が良好で、ホットオフセット発生温度が高
く、かつ低温定着性に優れるトナーバインダーを得るこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、共役ジエン系炭化
水素重合体の存在下でスチレン系単量体を一部グラフト
重合させることにより、共役ジエン系炭化水素重合体を
スチレン系樹脂に微分散させることが可能となり、耐熱
保存性を満足させ、かつ粉砕収率のよいトナーバインダ
ーを得ることができることを見いだし、本発明に到達し
た。
【0007】すなわち、本発明は、共役ジエン系炭化水
素重合体の存在下、スチレン系単量体を重合させてなる
重量平均分子量2000〜20万の重合体(A)を含有
することを特徴とするトナーバインダーである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に用いる共役ジエン系炭化
水素の重合体としては、ブタジエン、イソプレン、クロ
ロプレンが単量体として使用される。またこれらととも
に、以下の共重合成分を用いることができる。例えば、
スチレン、α−メチルスチレン、p−メトキシスチレ
ン、p−ヒドロキシスチレン等の芳香族ビニル単量体;
(メタ)アクリル酸;(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、
(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステ
アリル等の(メタ)アクリル酸エステル類;アクリロニ
トリル、メタアクリロニトリル等の含窒素ビニル単量
体;無水マレイン酸、マレイン酸モノブチル等があげら
れる。これらのうち、好ましいものはポリブタジエン、
スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−ブタジエン
−アクリロニトリル共重合体であり、特に好ましいもの
は、ポリブタジエンである。共役ジエン系炭化水素の重
合体の数平均分子量は通常200〜10万、好ましくは
500〜1万、特に好ましくは500〜5000であ
る。
【0009】スチレン系単量体としては、スチレン、α
−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、p−ヒドロ
キシスチレン等の芳香族ビニル単量体;(メタ)アクリ
ル酸;(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸
エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル
酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリル等の(メ
タ)アクリル酸エステル類;アクリロニトリル、メタア
クリロニトリル等の含窒素ビニル単量体;無水マレイン
酸、マレイン酸モノブチル等およびこれらの混合物があ
げられる。重合方法としては、懸濁重合法、溶液重合
法、塊状重合法等があげられる。例えば、溶液重合法の
場合、溶媒(例えばキシレン、トルエン、エチルベンゼ
ン)中に共役ジエン系炭化水素重合体を入れ、窒素置換
後、スチレン系単量体と重合開始剤(例えばジ−t−ブ
チルパーオキサイド、アゾビスイソブチロニトリル)の
溶液を80〜210℃で、1〜10時間で滴下する。
【0010】(A)の重量平均分子量は、2000〜2
0万、好ましくは3000〜15万である。2000未
満では耐熱保存性が悪化し、20万より大きいと低温定
着性が悪化する。数平均分子量は1000〜3万、好ま
しくは1500〜2万である。
【0011】また、本発明の(A)と併用される高分子
量成分(B)の重量平均分子量は、通常20万〜300
万である。20万未満であると、HOTが低くなりやす
く、300万以上であると低温定着性が悪化する。数平
均分子量は、通常7万〜100万である。単量体として
は、前述のスチレン系単量体があげられる。重合法とし
ては、懸濁重合、塊状重合、溶液重合があげられる。例
えば、懸濁重合の場合、分散剤(例えば炭酸カルシウ
ム、ポリビニルアルコール)の水溶液中に、スチレン系
単量体と重合開始剤(例えばベンゾイルパーオキサイ
ド、ジ−t−ブチルパーオキシヘキサハイドロテレフタ
レート)からなる混合液を加えて撹拌して懸濁液とし、
窒素気流下、50〜100℃で重合する。後処理とし
て、濾別、水洗、乾燥し高分子量成分を得る。
【0012】共役ジエン系炭化水素重合体の使用量は、
トナーバインダーの量に基づいて、通常0.1〜10重
量%であり、0.1〜5重量%が好ましい。0.1重量
%未満では、粉砕性改良の効果があまり期待できなく、
10重量%より多くなれば粉砕されにくくなる。
【0013】(A)の使用量は、トナーバインダーの量
に基づいて、通常40〜95重量%であり、好ましく
は、60〜90重量%である。40重量%未満では、低
温定着性が悪化し、95重量%以上であるとHOTが低
下する。
【0014】また、(A)とともに、必要に応じて、ポ
リエステル樹脂(C)を併用することができる。ポリエ
ステル樹脂は、例えば多価アルコールと多塩基酸を重縮
合することにより得られる。多価アルコ−ルとしては次
のものがあげられる。 (1)エチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、1,2−プロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、1,6−ヘキサンジオールなどの脂肪族グリコール
類およびこれらのアルキレンオキサイド付加物; (2)ハイドロキノン、カテコール、レゾルシン、ピロ
ガロール、ビスフェノール類(ビスフェノールA、ビス
フェノールAD、ビスフェノールF、ビスフェノールス
ルホンなど)および水素添加ビスフェノール類およびこ
れらのにアルキレンオキサイドを付加させたフェノール
系グリコール類; (3)グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチ
ロールエタン、ヘキサントリオール、ペンタエリスリト
ール、ジグリセリン、α−メチルグルコシド、ソルビト
ール、キシリット、マンニット、グルコース、フラクト
ース、ショ糖などの3〜8価のアルコール類およびそれ
らのアルキレンオキサイド付加物;およびこれらの2種
以上の混合物が挙げられる。アルキレンオキサイドとし
てはエチレンオキサイド、プロピレンオキサイドなどが
あげられ、これら混合物を付加する場合、ブロック付加
でもランダム付加でも良い。これらの中で好ましいもの
は、エチレングリコール、ネオペンチルグリコールおよ
びビスフェノール類(とくにビスフェノールA)にアル
キレンオキサイドを2〜3モル付加させたものおよびこ
れらの混合物であり、特に好ましくはビスフェノールA
のアルキレンオキサイドを2〜3モル付加させたもの、
ネオペンチルグリコールおよびこれらの2種以上の混合
物である。多塩基酸としては次のものがあげられる。 (1)コハク酸、マレイン酸、フマール酸、イタコン
酸、アゼライン酸、メサコン酸、シトラコン酸、セバチ
ン酸、グルタコン酸、アジピン酸、マロン酸、フタール
酸、イソフタール酸、テレフタール酸、シクロヘキサン
ジカルボン酸、ナジック酸、メチルナジック酸、オクチ
ルコハク酸、ドデセニルコハク酸などの二塩基酸; (2)トリメリット酸、1,2,4−シクロヘキサンジ
カルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、
1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキ
サントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メ
チル−2−メチレンカルボキシプロパン、ピロメリット
酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸、シクロペンタジ
エンテトラカルボン酸、テトラ(メチレンカルボキシ
ル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン
酸などの3価以上の多塩基酸;およびこれらの酸の無水
物、低級アルキルエステルなどが挙げられる。その他リ
ノレイン酸の二量体、三量体などの重合脂肪酸も使用で
きる。多塩基酸は単独でも2種以上の混合物としても使
用できる。これらの中では、コハク酸、マレイン酸、フ
マール酸、フタール酸、イソフタール酸、テレフタール
酸およびオクチルコハク酸、ドデセニルコハク酸に代表
されるアルキルまたはアルケニル(炭素数4〜18)コ
ハク酸が好ましい。重縮合反応は、必要により触媒(例
えばジブチル錫オキサイド、酸化第一錫、テトラブチル
チタネート)を使用することができ、通常150℃〜2
50℃の任意の温度で行うことができる。また、この反
応は、常圧または減圧下、さらに不活性ガスや溶媒の存
在下または不存在下で行うことができる。ポリエステル
樹脂の数平均分子量は1,000〜4,000である。
数平均分子量が1,000未満ではトナーの耐熱保存性
が悪化し、4,000以上では低温定着性が悪化する。
【0015】本発明のバインダーの用途となる電子写真
用トナーの製法例を例示すると、トナー重量に基づいて
トナーバインダーが通常45〜95重量%、公知の着色
剤(カーボンブラック、鉄黒、ベンジジンイエロー、キ
ナクドリン、ローダミンB、フタロシアニン等)が通常
5〜10重量%および磁性粉(鉄、コバルト、ニッケ
ル、ヘマタイト、フェライトなどの化合物)が通常0〜
50重量%用いられたものがあげられる。さらに種々の
添加剤[荷電調整剤(金属錯体、ニグロシンなど)、滑
剤(ポリテトラフルオロエチレン、低分子量ポリオレフ
ィン、脂肪酸、もしくはその金属塩またはアミドなど)
など]を含むことができる。これらの添加剤の量はトナ
ー重量に基づいて通常0〜10重量%である。電子写真
用トナーは上記成分を乾式ブレンドした後、溶融混練さ
れ、その後粗粉砕され、最終的にジェット粉砕機などを
用いて微粉砕され粒径5〜20μmの微粒子として得ら
れる。前記電子写真用トナーは、必要に応じて鉄粉、ガ
ラスビーズ、ニッケル粉、フェライトなどのキャリア粒
子と混合されて電気的潜像の現像剤として用いられる。
また粉体の流動性改良のために疎水性コロイダルシリカ
微粉末を用いることもできる。前記電子写真用トナーは
支持体(紙、ポリエステルフィルムなど)に定着され使
用される。定着方法については前述の通りである。
【0016】
【実施例】以下実施例により本発明を更に説明するが本
発明はこれに限定されるものではない。 以下、部は重
量部を示す。
【0017】 分子量測定 装置 :東ソー株式会社製 HLC−802A 条件 :カラム 東ソー株式会社製 TSK gel GMH 2本 測定温度 :40℃ 試料溶液 :0.5重量%のテトラハイドロフラン溶液 溶液注入量:200μl 検出機 :屈折率検出機 なお分子量校正曲線は標準ポリスチレンを用いて作成。
【0018】製造例1 温度計、撹拌機、窒素導入管の付いたオートクレーブ反
応槽中にキシレン646部とポリブタジエン(日本ゼオ
ン社製POLYOIL130)21部を入れ、窒素置換
後、スチレン745部、アクリロニトリル140部、メ
タクリル酸ラウリル115部の混合モノマーと、キシレ
ン118部、ジ−t−ブチルパーオキサイド36部の開
始剤溶液を170℃で3時間滴下し、脱溶剤することに
より本発明の樹脂(A−1)を得た。(A−1)の重量
平均分子量は、9500であった。
【0019】製造例2 ポリブタジエンの量を91部とし、製造例1と同様にし
て、本発明の樹脂(A−2)を得た。(A−2)の重量
平均分子量は5万であった。
【0020】製造例3 ポリブタジエンの代わりにスチレン−ブタジエンブロッ
ク共重合体(シェル化学社製カリフレックスTRKX1
38S)91部とし、製造例1と同様にして、本発明の
樹脂(A−3)を得た。(A−3)の重量平均分子量は
6万であった。
【0021】製造例4 温度計、撹拌機、冷却器及び窒素導入管の付いた反応槽
中に水2033部、ポリビニルアルコール2.6部を入
れ、十分冷却した後、スチレン677部、アクリロニト
リル140部、メタクリル酸ラウリル183部の混合モ
ノマーと、ジ−t−ブチルパーオキシヘキサヒドロテレ
フタレート2.8部、ベンゾイルパーオキサイド0.6
部を反応槽に入れ、窒素気流中で、77℃で10時間、
その後98℃で3時間懸濁重合させた。冷却後、反応物
を濾過、水洗し、55℃で乾燥して、樹脂(B−1)を
得た。(B−1)の重量平均分子量は103万、数平均
分子量は38万であった。
【0022】製造例5 ポリブタジエンを使用せずに、製造例1と同様にして、
共役ジエン系炭化水素の重合体を含まない低分子量成分
(D−1)を得た。(D−1)の重量平均分子量は47
00であった。
【0023】製造例6 イソフタル酸254部とビスフェノールAのプロピレン
オキサイド2モル付加物746部を230℃で重縮合
し、ポリエステル樹脂(C−1)を得た。(C−1)の
重量平均分子量は4000、数平均分子量は1900で
あった。
【0024】実施例1〜5 冷却管、撹拌機付きコルベンにキシレン120部を仕込
み、表1に記載した成分を加え、窒素置換後、撹拌しな
がら140度で2時間還流し、キシレンに溶解させた。
その後180度で脱揮し、トナーバインダー(TB−
1)〜(TB−5)を得た。
【0025】
【表1】 樹脂 (A) (B) (C) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1 TB-1 A-1 48部 B-1 22部 C-1 30部 実 2 TB-2 A-2 48部 B-1 22部 C-1 30部 施 3 TB-3 A-2 78部 B-1 22部 例 4 TB-4 A-3 48部 B-1 22部 C-1 30部 5 TB-5 A-3 78部 B-1 22部
【0026】比較例1〜7 表2の成分を実施例1と同様にして、比較のトナーバイ
ンダー(TB−6)〜(TB−12)を得た。
【0027】
【表2】 樹脂 (D) (B) (C) (E)又は(F) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1 TB-6 D-1 48部 B-1 22部 C-1 30部 比 2 TB-7 D-1 78部 B-1 22部 較 3 TB-8 D-1 47部 B-1 22部 C-1 30部 E-1 1部 例 4 TB-9 D-1 44部 B-1 22部 C-1 30部 E-1 4部 5 TB-10 D-1 74部 B-1 22部 E-1 4部 6 TB-11 D-1 44部 B-1 22部 C-1 30部 F-1 4部 7 TB-12 D-1 74部 B-1 22部 F-1 4部 注:E-1 はポリブタジエン(日本ゼオン社製 POLYOIL130)を使用 。 F-1 はスチレン−ブタジエンブロック共重合体(シェル化学社製カリフ レックスTRKX138S)を使用。
【0028】使用例及び比較使用例 実施例1〜5、および比較例1〜7のトナーバインダー
の各々88部にカーボンブラック(三菱化成(株)製M
A100)7部、低分子量ポリプロピレン(三洋化成工
業(株)製ビスコール550P)3部、及び荷電調整剤
(保土ヶ谷化学工業(株)製スピロンブラックTRH)
2部を均一混合した後、内温150℃の二軸押出機で混
練、冷却物をジェットミルで微粉砕し、ディスパージョ
ンセパレータで分級し平均粒径12μmのトナーa〜l
を得た。
【0029】試験例1 二軸押出機で混練、冷却したトナー粗粉砕物(8.6me
sh pass〜30mesh onのもの)を、一定条件下でジェッ
トミルで微粉砕し、分級せずに平均粒径をコールターカ
ウンターにより測定し、粉砕性のテストとした。結果を
表3に示す。
【0030】試験例2 トナーa〜lの各々3部にフェライトキャリア(パウダ
ーテック(株)製 F−100)97部を均一混合し、
市販複写機(シャープ(株)製AR−5030F)を用
いて紙上にトナー像を転写し、転写された紙上のトナー
を市販複写機(シャープ(株)製AR−5030F)の
定着部を改造して、A4紙35枚/分のスピードで定着
テストを行った。結果を表3に示す。
【0031】試験例3 トナーa〜lのそれぞれをポリエチレン製の瓶に入れ、
45℃の恒温水槽に8時間保持した後、42メッシュの
ふるいに移し、ホソカワミクロン(株)製パウダーテス
ターを用いて10秒間振とうし、ふるいのうえに残った
トナーの量を目視判定し、耐熱保存性のテストとした。
結果を表3に示す。目視判定の基準は以下の通りであ
る。 ○ 塊が全くない。 △ 少し塊がある。 × 大きな塊となっている。
【0032】
【表3】 トナー トナー 粉砕性 MFT(℃) HOT(℃) 耐熱保存性 ハ゛インタ゛ー 平均粒径 *1 *2 (μm) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− a TB-1 13 140 220℃以上 ○ 実 b TB-2 16 140 220℃以上 ○ 施 c TB-3 18 145 220℃以上 ○ 例 d TB-4 16 140 220℃以上 ○ e TB-5 17 145 220℃以上 ○ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− f TB-6 9 140 220℃以上 ○ g TB-7 10 145 220℃以上 ○ 比 h TB-8 13 140 220℃以上 △ 較 i TB-9 16 140 220℃以上 △ 例 j TB-10 17 145 220℃以上 △ k TB-11 16 140 220℃以上 △ l TB-12 17 145 220℃以上 △ *1 画像濃度1.2の黒ベタ部を学振式堅牢度試験機(摩擦部=紙)により5 回の往復回数で摩擦し、摩擦後のベタ部の画像濃度が70%以上残存していたコ ピーを得た時のヒートロール温度。 *2 トナーがホットオフセットした時のヒートロール温度
【0033】本発明の(A)を使用したトナーa〜eは
共役ジエン系炭化水素重合体を含有しない比較トナー
f、gに比べ、平均粒径が大きく、収率よくトナーを得
ることができる。また、トナーa〜eは、共役ジエン系
炭化水素重合体をグラフト重合させず、トナーバインダ
ー作成時にブレンドしただけの比較トナーh〜lに比
べ、耐熱保存性が改良されている。また、低温定着性、
耐ホットオフセット性も良好である。
【0034】
【発明の効果】本発明により、共役ジエン系炭化水素の
重合体をバインダー中に安定して導入することができ、
耐熱保存性と粉砕収率が良好で、ホットオフセット発生
温度が高く、かつ低温定着性に優れるトナーバインダー
を得ることができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共役ジエン系炭化水素重合体の存在下、
    スチレン系単量体を重合させてなる重量平均分子量20
    00〜20万の重合体(A)を含有することを特徴とす
    る電子写真用トナーバインダー。
  2. 【請求項2】 共役ジエン系炭化水素重合体が、ポリブ
    タジエンである請求項1記載のトナーバインダー。
  3. 【請求項3】 該トナーバインダーの量に基づいて、共
    役ジエン系炭化水素重合体の量が、0.1〜10重量%
    である請求項1または2記載のトナーバインダー。
  4. 【請求項4】 該トナーバインダーの量に基づいて、
    (A)の量が40〜95重量%である請求項1〜3いず
    れかに記載のトナーバインダー。
JP11044796A 1996-04-05 1996-04-05 電子写真用トナーバインダー Pending JPH09274334A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11044796A JPH09274334A (ja) 1996-04-05 1996-04-05 電子写真用トナーバインダー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11044796A JPH09274334A (ja) 1996-04-05 1996-04-05 電子写真用トナーバインダー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09274334A true JPH09274334A (ja) 1997-10-21

Family

ID=14535956

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11044796A Pending JPH09274334A (ja) 1996-04-05 1996-04-05 電子写真用トナーバインダー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09274334A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007133308A (ja) * 2005-11-14 2007-05-31 Konica Minolta Business Technologies Inc 電子写真用トナー、電子写真用トナーの製造方法、画像形成方法
JP2012163800A (ja) * 2011-02-08 2012-08-30 Konica Minolta Business Technologies Inc 静電荷像現像用トナー

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007133308A (ja) * 2005-11-14 2007-05-31 Konica Minolta Business Technologies Inc 電子写真用トナー、電子写真用トナーの製造方法、画像形成方法
JP4661541B2 (ja) * 2005-11-14 2011-03-30 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 電子写真用トナー、電子写真用トナーの製造方法、画像形成方法
JP2012163800A (ja) * 2011-02-08 2012-08-30 Konica Minolta Business Technologies Inc 静電荷像現像用トナー

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2931899B1 (ja) 電子写真用トナーバインダー
JP6862591B2 (ja) トナーバインダーおよびトナー
US6656655B2 (en) Toner for developing electrostatic latent image
JP3969978B2 (ja) 電子写真用トナー
JP3849832B2 (ja) トナー用樹脂組成物、トナーバインダー組成物およびトナー組成物
JP2571469B2 (ja) 電子写真用トナーバインダー
JP3212948B2 (ja) トナーバインダー
JPH0816796B2 (ja) トナー用バインダー
JP3066020B2 (ja) 電子写真用トナ―バインダ―
JPH09274334A (ja) 電子写真用トナーバインダー
JP2007264621A (ja) 電子写真用トナーバインダーおよびトナー
JP2887434B2 (ja) 電子写真用トナーバインダーおよびその製造方法
JP2906034B2 (ja) 電子写真用トナーバインダー
JP3338378B2 (ja) トナーバインダー
JPH09304970A (ja) 電子写真用トナーバインダー
JPH07199534A (ja) トナーバインダー組成物およびトナー組成物
JPH06148936A (ja) トナー組成物
JPH11153885A (ja) 電子写真用トナーバインダー
JP3038554B2 (ja) 電子写真用トナ―バインダ―
JP4431082B2 (ja) トナー組成物
JP3712335B2 (ja) 電子写真用トナーバインダー
JPH1195482A (ja) 電子写真用トナーバインダー
US5496888A (en) Resin compositions for electrophotographic toner and process for making the same
JPH11327210A (ja) 電子写真用トナーバインダー
JP3373073B2 (ja) 電子写真用トナー及びその製造方法