JPH09274235A

JPH09274235A - カメラ

Info

Publication number: JPH09274235A
Application number: JP8108414A
Authority: JP
Inventors: Atsushi Nishioka; 淳西岡
Original assignee: Nikon Corp
Current assignee: Nikon Corp
Priority date: 1996-04-04
Filing date: 1996-04-04
Publication date: 1997-10-21

Abstract

(57)【要約】【課題】部品点数が減り、組立精度が高く、組立工数
も減り、コストも抑えられるカメラを提供する。【解決手段】カメラ本体に設けられたスイッチ部材
（３２）と、カメラ本体に設けられた第１接点部（３
７）とを具備し、スイッチ部材（３２）を構成する部材
の一部と、第１接点部（３７）を構成する部材の一部
を、単一の部材（４１）で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチ部材およ
び接点部を有するカメラに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来は、図５に示すように、カメラ本体
には、データバック接点１３とフイルム検知スイッチ１
２が各々独立して設けられていた。また図６に示すよう
に裏蓋２１には、カメラ本体のデータバック接点２４と
対を成す位置にデータバック接点を配置し、裏蓋２１上
の各種の操作部材２２が独立して設けられていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、接点部
やスイッチや操作部材が独立して設けられていること
で、部品点数が増し、組立精度が悪く、組立工数も高く
なるという問題があった。また、電気配線が各々に必要
であることから、高価なフレキシブルプリント板を複数
使用してコスト高を招いたり、リード線を使用すること
でコード切れやコードの挟み込みなどの事故発生という
問題もあった。

【０００４】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
もので、部品点数が減り、組立精度が高く、組立工数も
減り、コストも抑えられるカメラを提供することを目的
とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明のカメラは、カメラ本体に設けられたスイッ
チ部材（３２）と、カメラ本体に設けられた第１接点部
（３７）とを具備し、スイッチ部材（３２）を構成する
部材の一部と、第１接点部（３７）を構成する部材の一
部を、単一の部材（４１）で構成している。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。

【０００７】図１は、本発明によるカメラの一実施例を
示す背面図である。

【０００８】図１において、カメラ本体１１には、フイ
ルム検知スイッチ１２がカメラの巻上側寄りの下側に在
るスプロケット１１ａの近傍に設けられ、本体側データ
バック接点１３がフイルム検知スイッチ１２の下に設け
られている。

【０００９】図２は、図１で示したカメラの裏蓋の構成
を示している。図２において、裏蓋本体２１には、デー
タバック操作部材２２とデータバック表示ＬＣＤ２３が
設けられている。また、破線で示すように、本体側デー
タバック接点１３に相対する位置に裏蓋側データバック
接点２４が設けられている。さらにフイルム確認窓２５
も裏蓋本体２１に設けられている。

【００１０】図３は、本発明の第１実施例の断面図であ
る。図３において、アルミダイカスト等でつくられたカ
メラ本体３１に、フイルム検知ピン３２がＥリング３３
により、軸方向に摺動可能に取り付けられている。フイ
ルム検知ピン３２は、カメラ本体と一体に設けられた内
レール３１ａと外レール３１ｂの間に配置されている。
フイルム検知ピン３２は、２点鎖線で示したフイルム３
４が装填されると、図３の左方向に移動し、フイルム検
知ピン３２に対してフイルムの反対方向に設けられた切
片バネ３５を図３の破線形状に変形させて、切片バネ３
５に相対する切片バネ３６との導通を断つことで、フイ
ルムの在否を検出する。

【００１１】切片バネ３５は、カメラ本体に本体側接点
ブロック３７、切片バネ３６、および絶縁板３８を介し
て、切片止めビス３９で取付られている。切片止めビス
３９はカメラ本体の裏蓋溝部３１ｃに配置してあり、裏
蓋溝スポンジ４２によって切片止めビス３９が外観部に
見えないように構成されている。切片バネ３５は切片止
めビス３９によって直接押さえられて、カメラ本体と同
電位になっている。

【００１２】一方、本体側接点ブロック３７は、図１に
示すように５個の本体側接点ピン４０がインサートまた
は圧入されて本体側データバック接点１３を構成してい
る。図３において、本体側接点ピン４０は、そのピン細
径部４０ａを、本体側接点ブロック３７上に配置された
フレキシブルプリント板４１上の導電パターンに直接ハ
ンダ付けされ、非図示の電気回路部に電気的に接続され
ている。

【００１３】切片バネ３６は、フレキシブルプリント板
４１の方向に曲げられた折曲げ足部３６ａを有してい
る。折曲げ足部３６ａがフレキシブルプリント板４１上
の導電パターンに直接ハンダ付けされ、非図示の電気回
路部に電気的に接続されている。５個の本体側接点ピン
４０にそれぞれ対向する位置に、裏蓋側接点ピン４３が
配置されている。裏蓋側接点ピン４３は裏蓋側接点ブロ
ック４４に図３の左右方向に摺動可能に保持され、接点
バネ４５によって図３の左方向に付勢されている。接点
バネ４５は、金メッキ等が施されて導電性を持たせてあ
り、裏蓋外観モールド４６上に配置された裏蓋側フレキ
シブルプリント板４７上の導電パターン上に配置され、
非図示の電気回路部に電気的に接続されている。

【００１４】裏蓋側接点ブロック４４は、止めビス４８
で裏蓋外観モールド４６に固定され、裏蓋側接点部組と
して先に組立てた後に、非図示のビスで裏蓋本体４９に
取付られる。裏蓋本体４９は裏蓋穴部４９ａを有し、裏
蓋穴部４９ａに裏蓋側接点ブロック４４が嵌合する構造
となっている。

【００１５】裏蓋操作部材５０は、本実施例ではゴムス
イッチであり、例えばカメラのデータバックの設定、自
動焦点領域選択等などの撮影機能選択を行う。裏蓋操作
部材５０は裏蓋側フレキシブルプリント板４７と共に、
裏蓋外観モールド４６と裏蓋本体４９とで挟まれた配置
とした。裏蓋操作部材５０を押釦操作することで、裏蓋
操作部材５０の導電面５０ａが、フレキシブルプリント
板４１上の導電パターン部を導通させ、非図示の電気回
路部に信号を伝える構造となっている。

【００１６】図４は、本発明の第２実施例の断面図であ
る。本実施例では第１実施例と異なり、裏蓋側にデータ
バックを持たないタイプのカメラで、裏蓋に設けられた
操作部材が情報設定ダイヤルの場合を示す。図４におい
て、カメラ本体３１側および裏蓋側接点部（裏蓋側接点
ピン４３等）の構造は、第１実施例に述べたものと同じ
である。

【００１７】裏蓋操作部材５０である情報入力ダイヤル
５１は、カメラの撮影に関する設定や機能選択等を行
う。情報入力ダイヤル５１は、裏蓋外観モールド４６に
回転可能に取付られており、回動操作によってパターン
板５２とブラシ５３から信号を発生するように構成され
ている。ブラシ５３をフレキシブルプリント板４７上の
穴部４７ａに貫通させて、直接ハンダ付けする構造とし
て、非図示の電気回路部に信号を伝える構造となってい
る。

【００１８】以上で説明した実施例によれば、カメラの
本体側接点ブロック３７を巻上側のフイルム検知ピン３
２近傍に配置し、本体側接点ブロック３７とスイッチ部
材を取り付けるモールド部材を一体に形成して単一部材
とした構造としたので、部品点数が減り、取付箇所も減
るので、スペース効率が良く、組立精度が高く、コスト
も抑えられるという効果が得られる。また、裏蓋の操作
部材５０を裏蓋側接点ブロック４４近傍に設け、操作部
材を構成するモールド４６と裏蓋側接点ブロック４４を
単一部組となるように構成出来るので、同様に部品点数
が減り、取付箇所も減るので、スペース効率が良く、組
立精度が高く、コストも抑えられるという効果が得られ
る。さらに、電気配線をカメラ本体と裏蓋で各々一枚の
フレキシブルプリント板４１にまとめるという構造とし
たので、組立のコスト面および配線の信頼性でも優れた
カメラを供給できるという効果もある。また、部組後、
ユニットとして各々カメラ本体、裏蓋に取付けるので、
組立のコスト面でも優れたカメラを供給できる。また、
一枚のフレキシブルプリント板４１で電気配線が可能と
なるので、部組がしやすく、コード切れなどの事故も起
きない。

【００１９】

【発明の効果】以上のように、本発明のカメラによれ
ば、スイッチ部材（３２）を構成する部材の一部と、第
１接点部（３７）を構成する部材の一部を、単一の部材
（４１）で構成したので、部品点数が減り、取付箇所も
減るので、スペース効率が良く、組立精度が高く、コス
トも抑えることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるカメラの一実施例を示す背面図で
ある。

【図２】本発明によるカメラの一実施例を示す正面図で
ある。

【図３】本発明によるカメラの第１実施例を示す断面図
である。

【図４】本発明によるカメラの第２実施例を示す断面図
である。

【図５】従来のカメラの一例を示す背面図である。

【図６】従来のカメラの一例を示す正面図である。

【符号の説明】

３１カメラ本体４９裏蓋本体３１ａ内レール３１ｂ外レール３１ｃ裏蓋溝部３２フイルム検知ピン３３Ｅリング３４フイルム３５切片バネ３６切片バネ３６ａ折曲げ足部３７本体側接点ブロック３８絶縁板３９切片止めビス４０本体側接点ピン４０ａピン細径部４１フレキシブルプリント板４２裏蓋溝スポンジ４３裏蓋側接点ピン４４裏蓋側接点ブロック４５接点バネ４６裏蓋外観モールド４７裏蓋側フレキシブルプリント板４８止めビス４９ａ裏蓋穴部５０裏蓋操作部材５１情報入力ダイヤル５２パターン板５３ブラシ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】カメラ本体に設けられたスイッチ部材と、カメラ本体に設けられた第１接点部とを具備し、前記スイッチ部材を構成する部材の一部と、前記第１接
点部を構成する部材の一部を、単一の部材で構成したこ
とを特徴とするカメラ。
【請求項２】前記スイッチ部材が、フイルム検知スイッ
チであることを特徴とする請求項１に記載のカメラ。
【請求項３】裏蓋と、前記裏蓋に設けられて前記第１接
点部と接触する第２接点部とを具備し、前記第２接点部が、データバック接点を構成することを
特徴とする請求項１に記載のカメラ。
【請求項４】裏蓋に設けられた第２スイッチ部材を更に
具備し、該第２スイッチ部材を構成する部材の一部と、前記第２
接点部を構成する部材の一部を、単一の部材で構成した
ことを特徴とするカメラ。
【請求項５】前記第２スイッチ部材を、自動焦点領域を
選択操作する部材としたことを特徴とする請求項４に記
載のカメラ。