JPH09273470A - 燃焼状態検出装置 - Google Patents

燃焼状態検出装置

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JPH09273470A
JPH09273470A JP8298119A JP29811996A JPH09273470A JP H09273470 A JPH09273470 A JP H09273470A JP 8298119 A JP8298119 A JP 8298119A JP 29811996 A JP29811996 A JP 29811996A JP H09273470 A JPH09273470 A JP H09273470A
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combustion
combustion state
voltage
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period
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JP8298119A
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Masao Kano
政雄 加納
Tokio Kohama
時男 小浜
Toru Yoshinaga
融 吉永
Hiroshi Yorita
浩 頼田
Yasuyuki Sato
靖之 佐藤
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Nippon Soken Inc
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P17/00Testing of ignition installations, e.g. in combination with adjusting; Testing of ignition timing in compression-ignition engines
    • F02P17/12Testing characteristics of the spark, ignition voltage or current
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D35/00Controlling engines, dependent on conditions exterior or interior to engines, not otherwise provided for
    • F02D35/02Controlling engines, dependent on conditions exterior or interior to engines, not otherwise provided for on interior conditions
    • F02D35/027Controlling engines, dependent on conditions exterior or interior to engines, not otherwise provided for on interior conditions using knock sensors
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L23/00Devices or apparatus for measuring or indicating or recording rapid changes, such as oscillations, in the pressure of steam, gas, or liquid; Indicators for determining work or energy of steam, internal-combustion, or other fluid-pressure engines from the condition of the working fluid
    • G01L23/22Devices or apparatus for measuring or indicating or recording rapid changes, such as oscillations, in the pressure of steam, gas, or liquid; Indicators for determining work or energy of steam, internal-combustion, or other fluid-pressure engines from the condition of the working fluid for detecting or indicating knocks in internal-combustion engines; Units comprising pressure-sensitive members combined with ignitors for firing internal-combustion engines
    • G01L23/221Devices or apparatus for measuring or indicating or recording rapid changes, such as oscillations, in the pressure of steam, gas, or liquid; Indicators for determining work or energy of steam, internal-combustion, or other fluid-pressure engines from the condition of the working fluid for detecting or indicating knocks in internal-combustion engines; Units comprising pressure-sensitive members combined with ignitors for firing internal-combustion engines for detecting or indicating knocks in internal combustion engines
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    • F02P17/12Testing characteristics of the spark, ignition voltage or current
    • F02P2017/125Measuring ionisation of combustion gas, e.g. by using ignition circuits

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関の燃焼室の点火前の燃焼状態、特に
プレイグニションを簡単な構成で良好に検出することで
ある。 【解決手段】 本発明の燃焼状態検出装置は、燃焼室に
設けられた点火プラグ1と、点火プラグ1で点火用の放
電を発生させるイグニションコイル21と、充電期間に
イグニションコイル21を充電する直流電源22Aと、
直流電源22Aのイグニションコイル21への電圧の印
加を周期的に入切するスイッチ手段4と、スイッチ手段
4を充電期間の前に作動せしめる電圧印加制御手段8A
と、対向電極11,12間を流れる燃焼イオン電流に応
じた燃焼イオン信号を検出するイオン電流検出手段6
と、下限値以上の上記燃焼イオン検出信号が入力すると
燃焼状態をプレイグニションと判定する燃焼状態解析手
段81Aとを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】内燃機関の燃焼状態を検出す
る燃焼状態検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の自動車等のガソリンエンジンでは
燃焼室内の燃焼状態を検出し、検出結果に基づいて点火
時期や空気燃料比等をフィードバック制御して燃焼状態
を良好に保つことが行われている。かかるフィードバッ
ク制御としてノッキングを回避するノックコントロール
システムがよく知られている。ノックコントロールシス
テムは燃焼室における圧力振動を検出するノッキングセ
ンサをシリンダブロックに設けてノッキング時の異常な
圧力振動からノッキングを検出し、ノッキングが発生し
たときには点火時期を遅角せしめることにより燃焼温度
を下げ、ノッキングの拡大を回避できるようになってい
る。また設定した点火時期よりも前に自発火するプレイ
グニションはノッキングと同様に点火プラグやピストン
等を熔損させる場合があり、ノックコントロールシステ
ムで用いられるノッキングセンサを使って検出すること
が考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらプレイグ
ニションにはノッキングにより点火プラグが昇温し誘発
する場合と、燃焼室内に付着したデポジットにより燃焼
室の断熱性が高められ誘発する場合があり、後者は上記
ノッキングセンサで検出されないため暴走性プレイグニ
ションに移行するおそれがある。
【0004】そこで本発明は点火時期よりも前の燃焼室
の燃焼状態を正確に検出することができる燃焼状態検出
装置を提供することを目的とする。また本発明は点火時
期前後の総合的な燃焼室の燃焼状態を正確に検出するこ
とができ、しかも簡単な構成の燃焼状態検出装置を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
れば、内燃機関の燃焼室に設けられ、電圧印加手段によ
り電圧が印加される一対の対向電極と、該対向電極を流
れる電流から上記対向電極間に存在する燃焼イオンの増
減を検出して燃焼状態を判定する燃焼イオン検出手段
と、点火プラグの放電前に上記電圧が印加されるように
上記電圧印加手段を制御する電圧印加制御手段とを具備
することにより次の作用効果を奏する。
【0006】上記点火プラグが点火する前の期間に燃焼
(プレイグニション)が起きると、これにより上記燃焼
室内に発生する燃焼イオンで上記対向電極間のコンダク
タンスが増加する。上記電圧印加手段が上記点火プラグ
の放電前に上記電圧を上記対向電極間に印加すること
で、上記コンダクタンスは上記燃焼イオン検出手段によ
り上記電流から検出されるから燃焼イオンの増減が検出
できる。したがってプレイグニションが検出できる。
【0007】請求項2記載の発明によれば、上記燃焼イ
オン検出手段を上記電流を入力とする前段のイオン電流
検出手段と、後段の燃焼状態解析手段とで構成すること
により、イオン電流検出手段で上記電流から検出された
燃焼イオン電流に応じた燃焼イオン信号に基づいて上記
燃焼状態解析手段が燃焼状態を検出できる。
【0008】請求項3記載の発明によれば、上記燃焼状
態解析手段をプレイグニション基準値を越える大きな上
記燃焼イオン信号があったとき、プレイグニションと判
定するように設定することにより、簡単にプレイグニシ
ョンの有無が判定できる。
【0009】請求項4記載の発明によれば、上記電圧印
加手段を上記点火プラグの対向電極間に交流電圧を印加
する交流電圧印加手段と、イグニションコイルと、上記
放電に先立つ充電期間に上記イグニションコイルを充電
する直流電源とで構成し、かつ上記電圧印加制御手段を
充電期間の前に上記交流電圧印加手段が作動するように
設定することにより、上記点火プラグの対向電極間に、
充電期間の前には交流電圧が印加され、上記充電期間に
は上記直流電源から上記イグニションコイルを介して直
流電圧が印加される。しかして上記対向電極には上記点
火プラグの放電前に連続して電圧が印加される。
【0010】請求項5記載の発明によれば、上記電圧印
加制御手段を上記交流電圧印加手段が放電後に再び作動
するように設定することにより放電後の燃焼状態を検出
できる。
【0011】請求項6記載の発明によれば、上記電圧印
加手段は、上記対向電極を上記点火プラグの対向電極と
して用い、イグニションコイルと、充電期間に上記イグ
ニションコイルを充電する出力電流可変な直流電源と、
上記内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段と、低
速回転では上記出力電流の大きさが小さくなるように直
流電源を制御する充電電流制御手段とを具備し、上記電
圧印加制御手段を上記対向電極に電圧の印加が開始され
るクランク角度が一定になるように上記電圧印加手段を
制御するように設定することにより、内燃機関が低速回
転でも上記対向電極に電圧が印加されるクランク角度範
囲が上記点火プラグの点火時期側に偏しないようにす
る。したがって上記点火時期から相当進角した時期に発
生するプレイグニションも検出できる。また低速回転で
は上記対向電極に電圧の印加が開始されるクランク角度
を一定にすると上記対向電極間に電圧が印加される時間
が長くなるが上記出力電流の大きさを小さくすることで
イグニションコイルにおける過充電が回避できる。
【0012】請求項7記載の発明によれば、上記電圧印
加手段に上記対向電極間に交流電圧を印加する交流電圧
印加手段を具備せしめるとともに、上記電圧印加制御手
段を上記放電期間の終了後、上記交流電圧印加手段が作
動するように設定することにより、放電期間後に上記対
向電極間に交流電圧が印加され、放電期間後の燃焼状態
を検出することができる。
【0013】請求項8記載の発明によれば、上記燃焼状
態解析手段を、上記放電期間の終了後において、下限値
を越える大きな上記燃焼イオン信号のとき、完全失火と
判定するように設定することにより完全失火が検出でき
る。
【0014】請求項9記載の発明によれば、上記燃焼状
態解析手段を、上記放電期間の終了時点から上記燃焼イ
オン信号が予め設定した減衰値となる時点までの時間が
予め設定した基準時間より小さいときに燃焼状態を吹き
消えと判定するように設定することにより、吹き消えが
検出できる。
【0015】請求項10記載の発明によれば、上記燃焼
状態解析手段を、上記燃焼イオン信号の減衰速度が予め
設定したノッキング基準値より大きいときに燃焼状態を
ノッキングと判定するように設定することにより、ノッ
キングが検出できる。
【0016】請求項11記載の発明によれば、上記交流
電圧印加手段を、上記直流電源と、イグニションコイル
と、直流電源のイグニションコイルへの通電を所定の周
期で入切するスイッチ手段とで構成することにより、上
記直流電源と上記イグニションコイルとを、上記点火プ
ラグの対向電極へ交流電圧、直流電圧を印加するための
共通の部材として用いることができ、上記電圧印加手段
の構成が簡単になる。
【0017】請求項12記載の発明によれば、上記イオ
ン電流検出手段を、上記対向電極の電流を検出する電流
検出手段と、上記交流電圧印加手段が作動時に上記燃焼
イオン信号として上記電流の波形変化量を検出する電流
波形検出手段とを具備する構成とすることにより、上記
交流電圧が上記対向電極間に印加され上記対向電極を流
れる電流を上記電流検出手段が検出する。検出される電
流は上記交流電圧に応じた一定の周期変化とともに上記
対向電極間に存在する燃焼イオンの増減により変化する
から燃焼イオンの増減による上記電流の波形変化量を上
記電流波形検出手段が燃焼イオン信号として検出する。
しかして燃焼イオンの量の増減を正確に検出することが
できる。
【0018】請求項13記載の発明によれば、上記電流
波形検出手段を、上記検出電流制御手段により上記電流
検出手段にて上記交流電圧に対し所定の位相で上記電流
を検出する構成とすることにより、上記交流電圧に応じ
た一定の周期変化を含まない燃焼イオンの量の増減のみ
による電流の波形変化量を検出することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)本発明の燃焼状態検出装置を図1に示
す。内燃機関の燃焼室の点火プラグ1には対向電極1
1、12が設けてあり、対向電極の一方11には電圧印
加手段2Aを構成するイグニションコイルたるトランス
21の二次巻線21bが接続してある。
【0020】電圧印加手段2Aは、トランス21の一次
巻線21aの一方の端子には直流電源たるバッテリ22
Aが接続してあり、他方の端子にはスイッチングトラン
ジスタ23のコレクタが接続してある。スイッチングト
ランジスタ23のベ−スには周波数30kHz の矩形波信
号(以下、発振器信号という)を発生する発振器25の
出力が電圧印加制御手段8Aの2入力のORゲ−ト回路
24の一方の入力端子241を介して入力するようにし
てある。スイッチングトランジスタ23と発振器25と
がバッテリ22から印加される電圧のON−OFFを行
なうスイッチ手段4を構成する。そしてトランス21、
バッテリ22A、スイッチ手段4により、ORゲート回
路24の他方の入力端子242の入力信号がLレベルの
とき交流電圧印加手段3Aが形成される。
【0021】発振器25、ORゲート回路24の他方の
入力端子242には電圧印加制御手段8Aの電子式制御
装置(ECU)81Aが接続してあり、発振器25をO
N−OFF制御することで交流電圧印加手段3Aの作動
を制御するとともに、点火信号93(Hレベルの矩形信
号)をORゲート回路24の他方の入力端子242に出
力しスイッチングトランジスタ23をONしイグニショ
ンコイル21に充電電流を流すようになっている。
【0022】対向電極11,12間に存在する燃焼イオ
ンを検出する燃焼イオン検出手段5は、トランス21の
二次巻線21bの他方の端子と対向電極の他方12の間
に対向電極11、12に流れる電流を検出する電流検出
手段たる検出抵抗61が設けてあり、検出抵抗61の二
次巻線21b側は電流波形検出手段7のサンプルホ−ル
ド回路71に入力するようにしてある。上記発振器25
はその出力がトリガー信号としてサンプルホ−ルド回路
71に入力するようにしてあり、電流波形検出手段7の
一部を構成している。検出抵抗61の二次巻線21b側
とサンプルホ−ルド回路71の出力側はECU81Aに
それぞれ燃焼イオン信号として入力している。
【0023】ECU81Aは燃焼状態解析手段としても
機能し、発振器25の作動時にはサンプルホールド回路
71から、ECU81Aが点火信号93をORゲート回
路24の他方の入力端子242に出力しているときには
検出抵抗61から出力される燃焼イオン信号に基づいて
プログラム上で燃焼状態を判定するようになっている。
ECU81Aにはクランク角センサ82の出力が入力
し、ECU81Aが上記内燃機関のクランク角度を演算
するようになっている。またECU81Aは放電期間中
に検出抵抗61の二次巻線21b側の出力を測定して放
電を検出するようになっている。
【0024】次に上記燃焼状態検出装置の作動を図1、
図2、図3、図4により説明する。図2はECU81A
の作動を示すフローチャートで、図3、図4は装置全体
の作動を示すタイムチャ−トである。ECU81Aは、
クランク角度が圧縮90°BTDCになるとECU81
A内に第1の角度信号91を立てる(ステップ101、
図3の(A))。次いで点火信号93の有無を確認し、
点火信号93が出力されていなければ(ステップ10
2)ステップ103で発振器25が作動する(図3の
(C))。発振器25から発振器信号がORゲ−ト回路
24を介してスイッチングトランジスタ23のベ−スに
入力すると、これによりトランス21の一次巻線21a
の両端間にバッテリ22電圧のON−OFFが30kHz
で繰り返される。しかして電磁誘導によりトランス21
の二次巻線21bには上記発振器信号の周波数と同じ周
波数の交流電圧が発生し、点火プラグ1の対向電極1
1、12間に印加される(図3の(D))。
【0025】図4(A)は発振器25から出力される上
記発振器信号を示すもので、図4(B)は上記電極1
1,12間に印加される交流電圧を示すものである。交
流電圧はスイッチングトランジスタ23やトランス2
1、これらの実装状態における浮遊容量により、上記矩
形波信号とくらべ波形がなまり、かつ位相が矩形波信号
に対し約90°遅れる。
【0026】印加された交流電圧により対向電極11、
12に電流が流れる。図4(C)は上記電流のうち容量
電流成分を示すもので、上記交流電圧の時間微分に比例
した電流である。容量電流成分は上記矩形波信号のHレ
ベルからLレベルへの変化が起きる位相で0となる。サ
ンプルホールド回路71は発振器25の発振器信号のH
レベルからLレベルへの変化をトリガ−信号として入力
信号をホールドするから容量電流成分が0のときの上記
電流がホールドされる。
【0027】プレイグニションが起きると燃焼室内に燃
焼イオンが発生し点火プラグ1の対向電極11,12間
に存在する燃焼イオンにより上記容量電流に加えて燃焼
イオン電流が形成される。図4(D)は上記電流の燃焼
イオン電流成分を示すもので、実線は燃焼イオンが多い
場合を示し、破線は燃焼イオンが少ない場合を示してい
る(以下のタイムチャ−トについても同様とする。)。
燃焼イオン電流は燃焼イオンの量に比例した振幅で上記
交流電圧と同位相で振動し、上記発振器信号がHレベル
からLレベルに変化する位相で最大となる。容量電流と
燃焼イオン電流の和が対向電極11、12を流れる電流
である。図4(E)は、上記電流を示すもので、燃焼イ
オンの量が多い場合と少ない場合とで電流の波形が異な
るものとなる。電流は検出抵抗61における上記電流の
大きさに比例した電圧降下として検出され(以下、検出
された電圧を検出出力と記す。)、サンプルホ−ルド回
路71に入力する。
【0028】サンプルホ−ルド回路71は上述のごとく
発振器25の上記発振器信号がHレベルからLレベルに
変化するとき、検出出力をホ−ルドする。上記電流の時
間的な波形変化は交流電圧の印加による一定の周期的な
変化と燃焼イオンの量が増減したことによる変化の両方
を含むから、サンプルホ−ルド回路71が、交流電圧に
対する所定の位相である上記発振器信号のHレベルから
Lレベルへの変化時にホ−ルドした検出抵抗61の検出
出力は燃焼イオンの量の変化を正確に示している。しか
も上記発振器信号がHレベルからLレベルに変化するタ
イミングは上述のとおり容量電流が0で燃焼イオン電流
がピーク値になるときであるから効率よく電流の波形変
化を検出することができる。サンプルホ−ルド回路71
でホールドされた燃焼イオン信号たる燃焼イオン電流ピ
ーク値はECU81Aに入力する。
【0029】設定点火時期から逆算した充電期間の開始
時期になるとECU81Aは、点火信号93を出力する
(ステップ102、図3(B))とともに、発振器25
を停止する(ステップ104、図3(C))。点火信号
93が出力されている充電期間はOR回路24の出力が
Hレベルになるから、スイッチングトランジンスタ23
がONし、バッテリ22からトランス21の一次巻線2
1aに充電電流が流れる。これによりトランス21の二
次巻線21bに数百Vの直流電圧が発生し、点火プラグ
1の対向電極11,12間に印加される。
【0030】プレイグニションが起きると対向電極1
1,12間に存在する燃焼イオンにより直流の燃焼イオ
ン電流が形成され、検出抵抗61の両端に検出出力が現
れる。燃焼イオン信号たる検出出力はECU81Aに入
力する。
【0031】ECU81Aは充電期間よりも前の期間に
はサンプルホールド回路71から入力した燃焼イオン信
号により、充電期間には検出抵抗61から入力した燃焼
イオン信号によりプレイグニションの発生の有無を判定
する。すなわち各期間で入力した燃焼イオン信号を各期
間ごとに設定したプレイグニション基準値と比較し、プ
レイグニション基準値より大きな燃焼イオン信号があれ
ばプレイグニションが発生したものと判定する。なおプ
レイグンション基準値は予め実験を行っておき、その結
果から設定する。
【0032】またトランス21の一次巻線21aに充電
電流が流れることにより、充電期間中にはトランス21
に放電用のエネルギーが蓄積される。次いで点火信号9
3の出力が停止して(図3(B))ORゲート回路24
の他方の入力がHレベルからLレベルに変わるとORゲ
ート回路24の出力がLレベルに変化し、スイッチング
トランジスタ23がOFFする。しかしてトランス21
の一次巻線21aを流れる電流が遮断され、一次巻線2
1aに逆起電力が発生し、二次巻線21bに約20kV
の高電圧が発生して点火プラグ1の対向電極11,12
間に印加される。これにより対向電極11,12間に放
電が起き、図略の内燃機関の燃焼室の混合ガスに点火す
る。
【0033】検出抵抗61の両端には放電中、放電電流
に比例した電圧降下が発生する。ECU81Aは上記電
圧降下から上記放電電流を検出し、これが0になる(ス
テップ105、図3の(E))とECU81Aが放電期
間の終了と判断する(ステップ106)。
【0034】次いでECU81Aは再び発振器25を作
動せしめて(ステップ108)、スイッチングトランジ
スタ23がON−OFFを繰り返し、充電期間より前の
時期と同様に点火プラグ1の対向電極11,12間に交
流電圧が印加され検出抵抗61の検出出力からサンプル
ホールド回路71が燃焼イオン信号として燃焼イオン電
流ピーク値をECU81Aに出力する。
【0035】図5は放電後の燃焼状態等を示すもので、
(A)は1燃焼サイクル中の燃焼室の筒内圧の経時変化
である。実線は正常燃焼を示し、一点鎖線はノッキング
が発生した燃焼を示し、破線は吹き消えを示している
((B)、(C)でも同じ)。いずれの燃焼も筒内圧
は、点火後上昇し最大となった後は減衰するという傾向
は同じであるが正常燃焼と比較すると、ノッキングが発
生している燃焼では強い燃焼が起こるため急上昇して大
きな最大値となり急激に減衰する。吹き消えをする場合
では燃焼が拡大する途中で減衰、失火するため、筒内圧
は上昇する途中で減衰に転じる。
【0036】図5(B)は上記燃焼サイクル中における
燃焼イオン電流成分の経時変化を示すもので点火プラグ
1の対向電極11,12間に交流電圧が印加されている
ので上述のごとく発振器25から出力される発振器信号
の周波数で振動する。
【0037】図5(C)はサンプルホールド回路71か
ら出力される燃焼イオン電流ピーク値の経時変化で、上
述のごとく図5(B)に示した燃焼イオン電流の振幅で
ある。燃焼イオン電流ピーク値は燃焼量の多い点火直後
で最も大きな値を示した後筒内圧の低下(図5(A))
とともに減少するが燃焼状態により傾向が異なる。燃焼
状態が完全失火の場合には燃焼が起きないので、燃焼イ
オン電流ピーク値は実質的に0で最大値Ip が極めて小
さい。吹き消えの場合には燃焼イオン電流ピーク値は正
常燃焼に比べて点火後の減衰期間TR が短い。ノッキン
グの場合には燃焼イオン電流ピーク値は最大値Ip が高
くかつ減衰時間TR が速い。
【0038】先ずECU81Aは上記燃焼イオン電流ピ
ーク値を入力として点火後に入力する燃焼イオン電流ピ
ーク値の最大値を記憶し更新するとともに、燃焼イオン
電流ピーク値を所定値Ir と比較する。
【0039】図略の排気弁の開弁時期になるとECU8
1Aは検出終了を示す第2の角度信号92を立てる。第
2の角度信号92が立つと(ステップ108、図3の
(A))発振器25を停止して(ステップ109)この
燃焼サイクルにおける対向電極11,12への電圧の印
加が終了する。そしてステップ101に戻って次の燃焼
サイクルの第1の角度信号91待ちとなる。
【0040】ECU81Aは第2の角度信号92が立つ
と燃焼イオン電流ピーク値の上記傾向の違いから燃焼状
態を判定する。
【0041】図6は燃焼状態の判定手順を示すもので、
先ず排気弁の開弁時期における燃焼イオン電流ピーク値
の最大値Ip を検出し(ステップ201)、Ip を予め
記憶した下限値たるIr と比較する(ステップ20
2)。Ip がIr より小さければ完全失火と判定する
(ステップ208)。Ip がIr より大きければIp が
Irを下回るまでの時間(以下、減衰期間TR という)
を計測する(ステップ203)。次いでTR を基準時間
Tr と比較して(ステップ204)、TR がTr より小
さければ吹き消えと判定する(ステップ209)。ステ
ップ204でTR がTr より大きければIp をTR で除
して減衰速度VR を計算する(ステップ205)。次い
でVR をノッキング基準値Vr と比較し(ステップ20
6)、VR がVr より大きければノッキングと判定する
(ステップ210)。ステップ206でVR がVr より
小さければ正常燃焼と判定する(ステップ207)。
【0042】以上のごとく本発明の燃焼状態検出装置で
は放電期間の前後の燃焼状態を検出することができる。
【0043】なお放電期間より前の対向電極11,12
への電圧の印加を交流と直流の両用としたが、充電期間
を長く設定し、過充電にならないようにトランスの一次
巻線に流す充電電流を小さく構成することで放電前の対
向電極への電圧の印加を直流電圧のみで行なうこともで
きる。
【0044】(第2実施形態)本発明の別の燃焼状態検
出装置を図7に示す。図7の燃焼状態検出装置は図1に
示した燃焼状態検出装置において、電圧印加制御手段8
Aに代えて別の電圧印加制御手段8Bとしたもので、図
中、同一番号を付した部分については実質的に同じ作動
をするので相違点を中心に説明する。
【0045】図において電圧印加制御手段8BのECU
81Bは図1のECU8Aと実質的に同じ作動をする。
発振器25はECU81Bとは無関係に常時、発振器信
号を出力するように構成してある。発振器25の出力側
とORゲート回路24の入力側との間にスイッチング回
路83が設けてあり、発振器25の出力側とORゲート
回路24の入力側との通電と遮断を切り替えるようにな
っている。スイッチング回路83には上記通電と遮断を
切り替えるスイッチング駆動信号を出力するスイッチン
グ信号形成回路84が結線してある。
【0046】スイッチング信号形成回路84は4入力1
出力に構成してある。スイッチング信号形成回路84の
4入力は、第1の入力94が2入力のEORゲート回路
85から出力されるようになっており、EORゲート回
路85の一方の入力はECU81Aから出力される第1
の角度信号91と点火信号93とを入力とするANDゲ
ート回路86の出力で、EORゲート回路85の他方の
入力は第1の角度信号91としてある。第2の入力95
は点火信号93としてある。第3の入力96は点火信号
93を入力とするディレイ回路87から出力されるディ
レイ信号(Hレベルの矩形信号)で、ディレイ回路87
は点火信号93の出力が停止すると、点火プラグ1の設
計上の放電時間だけ経過後にディレイ信号をスイッチン
グ信号形成回路84へ出力するようになっている。第4
の入力97はECU81Aから出力される第2の角度信
号92としてある。スイッチング信号形成回路84は第
1、第3の入力94,96がHレベルになるとスイッチ
ング駆動信号をスイッチング回路83へ出力し、第2、
第4の入力95,97がHレベルになるとスイッチング
駆動信号の出力を停止するようになっている。
【0047】上記燃焼状態検出装置の作動を図8のタイ
ムチャートにより説明する。点火信号93が出力される
前に第1の角度信号91が出力される(図8の(A),
(B))と、点火信号93と第1の角度信号91とを入
力とするANDゲート回路86の出力はLレベルであ
る。そしてANDゲート回路86の出力(Lレベル)と
第1の角度信号91とを入力とするEORゲート回路8
5の出力がHレベルとなる。しかしてスイッチング信号
形成回路84はスイッチング駆動信号をスイッチング回
路83に出力する(図8の(F))。そしてスイッチン
グ回路83により発振器25とORゲート回路24とが
通電され、発振器25の発振器信号がORゲート回路2
4を介してスイッチングトランジスタ23のベースに入
力しスイッチングトランジスタ23がバッテリ22Aの
ON−OFFを繰り返す。しかして第1実施形態と同様
に点火プラグ1の対向電極11,12に交流電圧が印加
される(図8の(G))。
【0048】次いでスイッチング信号形成回路84の第
2の入力95に点火信号93が入力する(図8の
(B))とスイッチング駆動信号の出力が停止し、発振
器25とORゲート回路24とが遮断されて発振器25
の発振器信号のORゲート回路24への出力が停止す
る。点火信号93は所定の充電時間出力され、点火信号
93が出力されている間(充電期間)、スイッチングト
ランジスタ23がONする。これにより第1実施形態と
同様にトランス21に充電用のエネルギーが蓄積される
とともに、点火プラグ1の対向電極11,12間に数百
Vの直流電圧が印加される(図8の(G))。
【0049】点火信号93の出力が停止するとスイッチ
ングトランジスタ23がOFFし、点火プラグ1の対向
電極11,12間で放電が行われる。また点火信号93
の出力が停止すると、点火信号93を入力とするディレ
イ回路85がディレイ時間経過後にディレイ信号を出力
する(図8の(E))。スイッチング信号形成回路84
は第3の入力96に上記ディレイ信号が入力するとスイ
ッチング回路83にスイッチング駆動信号を再び出力す
る。上記ディレイ時間は設計上の放電時間に設定されて
いるから放電終了後に再び発振器25とORゲート回路
24とが通電し、点火プラグ1の対向電極11,12に
交流電圧が印加される(図8の(G))。
【0050】クランク角が図略の排気弁の開弁時期にな
るとECU81Aは第2の角度信号92を出力する(図
8の(A))。スイッチング信号形成回路84は第4の
入力97に第2の角度信号92が入力するとスイッチン
グ回路83へのスイッチング駆動信号の出力を停止す
る。しかして発振器25とORゲート回路24とが遮断
され点火プラグ1の対向電極11,12への交流電圧の
印加が停止する。
【0051】このように点火プラグ1の対向電極11,
12に第1実施形態と同様に点火プラグ1の対向電極1
1,12間に充電期間の前と放電期間の終了後に交流電
圧が印加され、充電期間に直流電圧が印加される。しか
してこれらの電圧の印加により点火プラグ1の対向電極
11,12間に存在する燃焼イオンを検出して放電期間
前にはプレイグニションの有無を、放電期間後には吹き
消えやノッキング等を検出することができる。
【0052】なお図9に示すように、スイッチング信号
形成回路84の第1の入力は第1の角度信号91が点火
信号93と重なるタイミングで発せられたとき(図9の
(A),(B))はAND回路86の出力がHレベルと
なる(図9の(C))からEORゲート回路85の出力
はHレベルとはならない(図9の(D))。したがって
スイッチング信号形成回路84からスイッチング駆動信
号は発せられず(図9の(F))、発振器25とORゲ
ート回路24とは遮断されたままで放電期間が終了する
までは点火プラグ1の対向電極11,12間には交流電
圧は印加されない。(図9の(G))
【0053】なおサンプルホールド回路71のトリガー
信号を発振器25から直接取り出すようにすればサンプ
ルホールド回路71が常時作動するので充電期間の前、
充電期間、放電期間の後のいずれにおいても燃焼イオン
信号はサンプルホールド回路71の出力から得ることが
できる。
【0054】(第3実施形態)本発明の更に別の燃焼状
態検出装置を図10に示す。図10の燃焼状態検出装置
は図1の電圧印加手段2Aを別の電圧印加手段2Bにし
たもので、図中、同一番号を付した部分については実質
的に同じ作動をするので相違点を中心に説明する。
【0055】図において、電圧印加手段2Bの直流電源
22Bはバッテリ22Aの出力側にバッテリ22A、ト
ランス21の一次巻線21aに直列に可変抵抗器26が
設けてある。可変抵抗器26は充電電流制御手段たるE
CU81Cから出力される抵抗値制御信号98を入力と
してこれに基づいて抵抗値が変更される。可変抵抗器2
6の抵抗値が変化することでトランス21の一次巻線2
1aに出力される出力電流たる充電電流が変更されるよ
うになっている。
【0056】またECU81Cは実質的に図1のECU
81Aと同じ作動をするがクランク角センサ82の出力
信号から内燃機関の回転数を演算するようになってい
る。
【0057】上記燃焼状態検出装置の作動を図10、図
11により説明する。図11は装置のタイムチャート
で、クランク角度が圧縮90°BTDCになるとECU
81Cから点火信号93が出力される(図11の
(A))。点火信号93が出力されている充電期間はO
R回路24の出力はHレベルであるからスイッチングト
ランジンスタ23がONし、トランス21の一次巻線2
1aにバッテリ22から充電電流が流れる。これにより
トランス21の二次巻線21bに数百Vの直流電圧が発
生し、点火プラグ1の対向電極11,12間に印加され
る(図11の(D))。対向電極11,12間に印加さ
れた直流電圧により圧縮90°BTDCの時点から放電
が開始されるまでの間、対向電極11,12間に存在す
る燃焼イオンによる燃焼イオン電流が流れ、検出抵抗6
1に検出出力が発生する。
【0058】内燃期間の回転数は通常、絶えず変化する
から圧縮90°BTDCから点火時期までの時間は変動
し、上記回転数が低ければ長くなる。ECU81Cはク
ランク角センサ82の出力から演算した回転数が所定の
基準値を下回る場合には可変抵抗器26の抵抗値を上げ
る。これによりバッテリ22からトランス21の一次巻
線21aに流れる電流値は小さくなるから充電期間が長
くなっても、トランス21における過充電が回避され
る。そして適性な規模の放電が行われ点火プラグ1の劣
化等が防止される。
【0059】放電が終了し放電電流が0になる(図11
の(E))とECU81Cは、第1実施形態と同様に再
び発振器25を作動せしめ、スイッチングトランジスタ
23がON−OFFを繰り返し、点火プラグ1の対向電
極11,12間に交流電圧が印加される。
【0060】なお上記各実施形態では対向電極として点
火プラグの対向電極を用いたが、点火プラグとは別に専
用の対向電極を燃焼室内に設けてもよい。この場合、充
電期間の前と充電期間のいずれにおいても交流電圧を対
向電極へ印加する。
【0061】また装置の作動期間を圧縮90°BTDC
から排気弁の開弁時期までとしたが必ずしもこれに限定
されるものではなくプレイグニションやノッキング等が
起こり得ると認められる範囲が検出範囲となるのであれ
ばよい。
【0062】また電流波形検出手段はサンプルホールド
回路と、対向電極に印加される交流電圧に同期している
発振器とで構成したが、電流波形の例えば交流電圧の各
周期ごとに検出出力が所定値(例えば0)となる位相を
検出する構成とし、上記位相の変化から対向電極を流れ
る電流の波形変化を検出するようにしてもよい。
【0063】またプレイグニションの判定はECU内の
プログラム上で行なうようにしたが、検出抵抗の検出出
力を入力とするピークホールドモニタとコンパレータと
で構成し、コンパレータでピークホールドモニタの出力
電圧と、プレイグニション基準値に対応する基準電圧を
比較するようにしてもよい。また失火や吹き消え、ノッ
キングについても公知の電子回路で構成することができ
る。
【0064】またプレイグニションの検出だけが必要で
あれば、放電終了後の対向電極への交流電圧の印加は不
要である。この場合、第3実施形態では対向電極へ交流
電圧を印加するための発振器、ORゲート回路等は省略
することができる。
【0065】またサンプルホ−ルド回路では発振器信号
がHレベルからLレベルに変化する位相で検出出力をホ
−ルドしたがLレベルからHレベルに変化する位相でホ
−ルドしても燃焼イオン電流の大きさは最大となる。ま
た大きな検出出力が必要ではないときは他の位相でホ−
ルドしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃焼状態検出装置の回路図である。
【図2】本発明の燃焼状態検出装置の作動を示す第1の
フローチャ−トである。
【図3】本発明の燃焼状態検出装置の作動を示す第1の
タイムチャ−トである。
【図4】本発明の燃焼状態検出装置の作動を示す第2の
タイムチャ−トである。
【図5】(A)、(B)、(C)は本発明の燃焼状態検
出装置の作動を示す第1、第2、第3のグラフである。
【図6】本発明の燃焼状態検出装置の作動を示す第2の
フローチャ−トである。
【図7】本発明の別の燃焼状態検出装置の回路図であ
る。
【図8】本発明の別の燃焼状態検出装置の作動を示す第
1のタイムチャ−トである。
【図9】本発明の別の燃焼状態検出装置の作動を示す第
2のタイムチャ−トである。
【図10】本発明の更に別の燃焼状態検出装置の回路図
である。
【図11】本発明の更に別の燃焼状態検出装置の作動を
示すタイムチャ−トである。
【符号の説明】
1 点火プラグ 11,12 対向電極 2A,2B 電圧印加手段 3A,3B 交流電圧印加手段 4 スイッチ手段 21 トランス(イグニションコイル) 22A バッテリ(直流電源) 22B 直流電源 5 燃焼イオン検出手段 6 イオン電流検出手段 61 検出抵抗(電流検出手段) 7 電流波形検出手段 71 サンプルホールド回路(検出電流制御手段) 8A,8B 電圧印加制御手段 81A 電子式制御装置(燃焼状態解析手段) 81C 電子式制御装置(充電電流制御手段、燃焼状態
解析手段) 82 クランク角センサ(回転数検出手段)
フロントページの続き (72)発明者 頼田 浩 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 佐藤 靖之 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の燃焼室に設けられた一対の対
    向電極と、上記電極間に電圧を印加する電圧印加手段
    と、該電圧印加手段による上記電圧の印加により上記対
    向電極を流れる電流から上記対向電極間に存在する燃焼
    イオンの増減を測定して燃焼状態を検出する燃焼イオン
    検出手段と、上記電圧印加手段が点火プラグで放電が行
    われる放電期間の前に作動するように上記電圧印加手段
    を制御する電圧印加制御手段とを具備することを特徴と
    する燃焼状態検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の燃焼状態検出装置におい
    て、上記燃焼イオン検出手段を、上記電流から燃焼イオ
    ンの増減で変化する燃焼イオン電流に応じた燃焼イオン
    信号を検出するイオン電流検出手段と、上記燃焼イオン
    信号に基づいて燃焼状態を解析する燃焼状態解析手段と
    で構成した燃焼状態検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の燃焼状態検出装置におい
    て、上記燃焼状態解析手段を、上記燃焼イオン信号が予
    め設定したプレイグニション基準値を越えるとプレイグ
    ニションと判定するように設定した燃焼状態検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3いずれか記載の燃焼状
    態検出装置において、上記対向電極は上記点火プラグの
    放電用の対向電極を用い、上記電圧印加手段は上記対向
    電極間に交流電圧を印加する交流電圧印加手段と、上記
    放電期間に上記対向電極間に直流電圧を印加して上記対
    向電極間に放電を発生せしめるイグニションコイルと、
    上記放電に先立つ充電期間にイグニションコイルを充電
    して上記放電に用いられるエネルギーを上記イグニショ
    ンコイルに蓄積せしめる直流電源とで構成し、かつ上記
    電圧印加制御手段を充電期間の前には上記交流電圧印加
    手段が上記対向電極間に上記交流電圧を印加するように
    設定した燃焼状態検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の燃焼状態検出装置におい
    て、上記電圧印加制御手段を上記放電期間の終了後、再
    び上記交流電圧印加手段が作動するように設定し、放電
    期間後の燃焼状態を検出するようにした燃焼状態検出装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の燃焼状態検出装置におい
    て、上記対向電極は上記点火プラグの放電用の対向電極
    を用い、上記電圧印加手段は、上記放電期間に上記対向
    電極間に直流電圧を印加して上記対向電極間に放電を発
    生せしめるイグニションコイルと、上記放電期間に先立
    つ充電期間にイグニションコイルを充電して上記放電に
    用いられるエネルギーを上記イグニションコイルに蓄積
    せしめる出力電流可変な直流電源と、上記内燃機関の回
    転数を検出する回転数検出手段と、上記回転数が小さい
    ほど上記出力電流の大きさが小さくなるように上記直流
    電源を制御する充電電流制御手段とを具備し、上記電圧
    印加制御手段を、上記充電期間が開始するクランク角度
    が一定になるように設定した燃焼状態検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の燃焼状態検出装置におい
    て、上記電圧印加手段は上記対向電極間に交流電圧を印
    加する交流電圧印加手段を具備し、上記電圧印加制御手
    段を上記放電期間の終了後、上記交流電圧印加手段が作
    動するように設定し、放電期間後の燃焼状態を検出する
    ようにした燃焼状態検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項6または7いずれか記載の燃焼状
    態検出装置において、上記燃焼状態解析手段を、上記放
    電期間より後から上記検出期間の終了時点までの期間に
    おける上記燃焼イオン信号の最大値を予め設定した下限
    値と比較し、上記燃焼イオン信号の最大値が上記下限値
    より小さいと燃焼状態を完全失火と判定するように設定
    した燃焼状態検出装置。
  9. 【請求項9】 請求項6ないし8いずれか記載の燃焼状
    態検出装置において、上記燃焼状態解析手段を、上記放
    電期間の終了時点から、上記燃焼イオン信号が予め設定
    した減衰値となる時点までの時間を計測し、上記時間が
    予め設定した基準時間より小さいと燃焼状態を吹き消え
    と判定するように設定した燃焼状態検出装置。
  10. 【請求項10】 請求項6ないし9いずれか記載の燃焼
    状態検出装置において、上記燃焼状態解析手段を、上記
    放電期間の終了時点から上記検出期間の終了時点までの
    期間における上記燃焼イオン信号の減衰速度が予め設定
    したノッキング基準値より大きいと燃焼状態をノッキン
    グと判定するように設定した燃焼状態検出装置。
  11. 【請求項11】 請求項6ないし10いずれか記載の燃
    焼状態検出装置において上記交流電圧印加手段を、上記
    直流電源と、上記イグニションコイルと、上記直流電源
    の上記イグニションコイルへの通電を所定の周期で入切
    するスイッチ手段とで構成した燃焼状態検出装置。
  12. 【請求項12】 請求項6ないし11いずれか記載の燃
    焼状態検出装置において、上記イオン電流検出手段は上
    記対向電極を流れる電流を検出する電流検出手段と、上
    記交流電圧印加手段が作動時に上記対向電極間に存在す
    る燃焼イオンの増減による上記電流の波形変化量を検出
    する電流波形検出手段とを具備し、上記波形変化量を上
    記燃焼イオン信号とした燃焼状態検出装置。
  13. 【請求項13】 請求項6ないし12いずれか記載の燃
    焼状態検出装置において、上記電流波形検出手段は、上
    記交流電圧に対して所定の位相で上記電流検出手段にて
    電流を検出するよう制御する検出電流制御手段を具備
    し、所定の位相で検出された上記電流を上記燃焼イオン
    信号としたことを特徴とする燃焼状態検出装置。
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