JPH09272800A - 芳香族ポリアミドとポリイミドとの複合体及びその製造方法 - Google Patents

芳香族ポリアミドとポリイミドとの複合体及びその製造方法

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JPH09272800A
JPH09272800A JP8511096A JP8511096A JPH09272800A JP H09272800 A JPH09272800 A JP H09272800A JP 8511096 A JP8511096 A JP 8511096A JP 8511096 A JP8511096 A JP 8511096A JP H09272800 A JPH09272800 A JP H09272800A
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aromatic polyamide
composite
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polyamic acid
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Satoshi Demura
智 出村
Kazutoshi Haraguchi
和敏 原口
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明が解決しようとする課題は、ポリイミ
ドの機械特性の向上とともに、従来達成の困難であった
耐薬品性を大幅に向上させた芳香族ポリアミドとポリイ
ミドとの複合体の製造方法及びその製造方法を提供する
ことにある。 【解決手段】 テレフタロイル基もしくはイソフタロイ
ル基にニトロ基を有する芳香族ポリアミド(A)と、ポ
リイミドの前駆体であるポリアミック酸(B)との均一
な混合体(C)を、180℃〜400℃の温度で加熱処
理して得られた、(A)の重量分率が1〜60重量%で
あることを特徴とする、芳香族ポリアミドとポリイミド
との複合体の製造方法及び該製造方法により得られる芳
香族ポリアミドとポリイミドとの複合体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械特性と耐薬品
性に優れる、芳香族ポリアミドとポリイミドとの複合体
の製造方法及び、該製造方法により得られる複合体に関
する。
【0002】
【従来の技術】ポリイミド、特にピロメリット酸無水
物、もしくは3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカ
ルボン酸無水物から得られる全芳香族ポリイミドは、高
耐熱性を有するポリマー材料として工業的に広く使用さ
れている。
【0003】近年、ポリイミド材料の一層の高弾性率
化、高強度化といった機械特性の向上の他に、その耐薬
品性の一層の向上が望まれている。ポリイミドは概して
耐薬品性に優れる材料であり、特に3,3’,4,4’
−ビフェニルテトラカルボン酸無水物から得られるポリ
イミドは、優れた耐薬品性を有するポリイミドとして知
られるものの、例えば硫酸などの強酸への浸せきといっ
た過酷な状況には、十分には耐えられない為、一層の耐
薬品性の向上が望まれていた。
【0004】例えば、3,3’,4,4’−ビフェニル
テトラカルボン酸無水物と、4、4’−ジアミノジフェ
ニルエーテルとから得られる全芳香族ポリイミドの高弾
性率、高強度化と言う機械特性の向上の検討は、既に J
ournal of Polymer Science,Part C, 26巻, 215頁、1
988年に記載の方法、即ち、この全芳香族ポリイミドに
より剛直な構造を有する、3,3’,4,4’−ビフェ
ニルテトラカルボン酸無水物とパラフェニレンジアミン
とから得られる全芳香族ポリイミドを強化成分として添
加複合することにより、高弾性率、高強度化を実現する
方法が提案されている。
【0005】これら全芳香族ポリイミドはイミド化した
後は、有機溶媒への溶解性が無く溶液状態での複合化は
困難であるため、ポリイミドの前駆体である溶解性のポ
リアミック酸の状態で他のポリマーとの均一な混合溶液
とし、次いで溶媒の除去と高温での処理によるポリアミ
ック酸(ポリアミド酸とも呼ばれる)の閉環によるイミ
ド化をおこなう方法によって均一な複合化が行われてい
る。しかしながら、この方法で機械特性を向上させた複
合体も、基本的にポリイミド材料であることには変わり
はなく、耐薬品性への抜本的な向上は得られない。
【0006】近年、上記の例と類似の方法を用いて、有
機溶媒可溶性の全芳香族ポリアミドとポリアミック酸を
溶液状態にて混合し、両者の均一な複合体を得ることに
より、当該ポリイミドの機械特性を向上させる試みが、
Polymer Preprints Japan 41巻,3号, 985頁,1992年、
及び Polymer Preprints Japan 40巻, 3号, 776頁,199
1年に報告されている。しかし、剛直性のない全芳香族
ポリアミドを用いているため、弾性率などの機械特性の
向上が不十分であり、また用いた芳香族ポリアミドはポ
リイミドと同様に硫酸に可溶であり、ポリイミドの耐薬
品性の十分な向上は達成されていない。
【0007】他方、剛直なポリアミド、例えばパラ型の
全芳香族ポリアミドであるポリ(p−フェニレンテレフ
タラミド)を強化成分とした場合はマトリックス樹脂の
機械特性の向上をもたらす(J.Macromol. Sci.-Phis.,B
17巻(4),591頁,1980年や、特開昭52−131436
号公報)ことが知られているが、この強化成分も硫酸に
完全に溶解してしまい、耐酸性向上には効果がなく、し
かもこの強化成分は有機溶媒に極めて難溶である為、ポ
リアミック酸との複合化は困難で実用的でなかった。
【0008】また、従来より、この様なパラ型の全芳香
族ポリアミドの有機溶媒への溶解性の向上には、置換基
を芳香族環に導入する方法が知られている(Macromolec
ules, 24巻,4142頁,1991年、 Macromol. Chem. Rapid.
Commun.,12巻、235頁、1991年、特開平3−11543
8号公報、特開平4−117433号公報、特開平3−
237135号公報)が、こうした置換基を有する全芳
香族ポリアミドの添加により、ポリイミドの高弾性率
化、高強度化といった機械特性の向上と同時に高耐熱
性、耐硫酸性を含む耐薬品性の向上を実現した報告例は
なかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリイミド
の機械特性の向上とともに、従来達成の困難であった耐
薬品性を大幅に向上させた芳香族ポリアミドとポリイミ
ドとの複合体の製造方法及びその製造方法を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、課題の達
成のため鋭意研究した結果、テレフタロイル基もしくは
イソフタロイル基に置換基を有する芳香族ポリアミド
(A)の添加により、ポリイミドの機械特性を向上させ
るとともに、耐薬品性の顕著な向上が可能であることを
見い出し、本発明を完成させるに至った。
【0011】即ち、本発明は、テレフタロイル基もしく
はイソフタロイル基にニトロ基を有する芳香族ポリアミ
ド(A)と、ポリイミドの前駆体であるポリアミック酸
(B)との均一な混合体(C)を、180℃〜400℃
の温度で加熱処理して得られた、(A)の重量分率が1
〜60重量%であることを特徴とする、芳香族ポリアミ
ドとポリイミドとの複合体の製造方法である。
【0012】また本発明は、詳しくは、芳香族ポリアミ
ド(A)が、ニトロテレフタル酸、4−ニトロイソフタ
ル酸、5−ニトロイソフタル酸からなる群から選ばれる
一種以上のジカルボン酸モノマーであり、p−フェニレ
ンジアミン、m−フェニレンジアミン、1,5’−ジア
ミノナフタレン、1,8−ジアミノナフタレン、2,3
−ジアミノナフタレン、3,3’−ジアミノジフェニル
エーテル、3,4’−ジアミノジフェニルエーテル、
4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、
【0013】3,3’−ジアミノジフェニルスルホン、
3,4’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジ
アミノジフェニルスルホン、3,3’−ジアミノジフェ
ニルメタン、3,4’−ジアミノジフェニルメタン、
4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’−ジア
ミノベンゾフェノン、3,4’−ジアミノベンゾフェ
ノ、4,4’−ジアミノベンゾフェノン、及びこれらに
置換基を有する化合物からなる群から選ばれる一種以上
のジアミン芳香族モノマーであることを特徴とする芳香
族ポリアミドとポリイミドとの複合体の製造方法を含
む。
【0014】本発明は、用いる芳香族ポリアミド(A)
が、特にポリ(p−フェニレンニトロテレフタラミド)
であることを特徴とする芳香族ポリアミドとポリイミド
との複合体の製造方法や、用いるポリアミック酸(B)
が、ピロメリット酸無水物もしくは3,3’,4,4’
−ビフェニルテトラカルボン酸無水物と、ジアミンから
得られるものであることを特徴とする芳香族ポリアミド
とポリイミドとの複合体の製造方法を含む。
【0015】更に本発明は、ポリアミック酸(B)を与
えるジアミンが、p−フェニレンジアミン、m−フェニ
レンジアミン、1,5’−ジアミノナフタレン、1,8
−ジアミノナフタレン、2,3−ジアミノナフタレン、
3,3’−ジアミノジフェニルエーテル、3,4’−ジ
アミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェ
ニルエーテル、3,3’−ジアミノジフェニルスルホ
ン、3,4’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’
−ジアミノジフェニルスルホン、
【0016】3,3’−ジアミノジフェニルメタン、
3,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジア
ミノジフェニルメタン、3,3’−ジアミノベンゾフェ
ノン、3,4’−ジアミノベンゾフェノ、4,4’−ジ
アミノベンゾフェノンからなる群から選ばれる一つ以上
のジアミンであることを特徴とする芳香族ポリアミドと
ポリイミドとの複合体の製造方法を含む。
【0017】また本発明は、用いる混合体(C)が、芳
香族ポリアミド(A)とポリアミック酸(B)と溶媒
(D)とからなる均一溶液から溶媒を除去して得たもの
であることを特徴とする、芳香族ポリアミドとポリイミ
ドとの複合体の製造方法や、溶媒(D)の除去を溶媒キ
ャスト法にて行い、混合体(C)をフィルムとして得る
ことを特徴とする芳香族ポリアミドとポリイミドとの複
合体の製造方法や、混合体(C)を延伸加工したもを加
熱処理することを特徴とする芳香族ポリアミドとポリイ
ミドとの複合体の製造方法や、延伸加工による延伸比が
100%より大であることを特徴とするポリアミドとポ
リイミドとの複合体の製造方法を含む。
【0018】本発明の製造方法により得られるポリアミ
ドとポリイミドとの複合体は、95%以上の濃度の濃硫
酸中での25℃における重量保持率が、芳香族ポリアミ
ド(A)の重量分率の3倍以上、もしくは該複合体の全
量の85%以上であることを特徴とする芳香族ポリアミ
ドとポリイミドとの複合体や、濃硫酸中での重量保持率
が、芳香族ポリアミド(A)の重量分率の5倍以上、も
しくは複合体全量の95%以上であることを特徴とする
芳香族ポリアミドとポリイミドとの複合体を含む。
【0019】また本発明の製造方法により得られるポリ
アミドとポリイミドとの複合体は、ポリアミック酸
(B)単独から得たポリイミドの単独体のガラス転移点
より高温域での弾性率が、該ポリイミドのそれの3倍以
上であることを特徴とする芳香族ポリアミドとポリイミ
ドとの複合体や、ポリアミック酸(B)単独から得たポ
リイミドの単独体のガラス転移点より高温域での弾性率
が、該ポリイミドのそれの10倍以上であることを特徴
とする芳香族ポリアミドとポリイミドとの複合体や、引
っ張り弾性率が400kg/mm2以上で、引っ張り強
度が15kg/mm2以上であることを特徴とする芳香
族ポリアミドとポリイミドとの複合体をも含むものであ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
本発明でいうテレフタロイル基もしくはイソフタロイル
基にニトロ基を有する芳香族ポリアミド(A)とは、ニ
トロ基を有するテレフタル酸もしくはニトロ基を有する
イソフタロイル酸をジカルボン酸モノマー成分とし、ま
た芳香族ジアミンをジアミンモノマー成分として、これ
らを重縮合させて得られる芳香族ポリアミドである。ニ
トロ基は当該芳香族環に一個もしくは二個以上存在して
よい。
【0021】ここでいう芳香族ジアミンとしては、p−
フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、1,
5’−ジアミノナフタレン、1,8−ジアミノナフタレ
ン、2,3−ジアミノナフタレン、3,3’−ジアミノ
ジフェニルエーテル、3,4’−ジアミノジフェニルエ
ーテル、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,
3’−ジアミノジフェニルスルホン、3,4’−ジアミ
ノジフェニルスルホン、
【0022】4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、
3,3’−ジアミノジフェニルメタン、3,4’−ジア
ミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニル
メタン、3,3’−ジアミノベンゾフェノン、3,4’
−ジアミノベンゾフェノ、4,4’−ジアミノベンゾフ
ェノン、及びそれらの芳香族環及び/又は窒素に置換基
を有する化合物からなる群から選ばれる一種以上のもの
である。
【0023】これらジカルボン酸モノマーとジアミンモ
ノマーの組み合わせとしては、特に優れた機械特性が得
られる観点から、ニトロ基を有するテレフタル酸とp−
フェニレンジアミンとの組み合わせが好ましい。
【0024】また、これらジカルボン酸モノマー及びジ
アミンモノマーは、他種のジカルボン酸モノマー、ジア
ミンモノマー、及び/又はアミノ安息香酸と組み合わせ
た形で共重合させてもよいが、安定した耐熱性を得る観
点から、ここでいう他種のモノマーは、脂肪族鎖を全く
含まない芳香族化合物であることが好ましく、この場合
の芳香族ポリアミド(A)は全芳香族ポリアミドとな
る。また、機械特性向上の為には、パラ型の全芳香族ポ
リアミドが好ましい。
【0025】本発明は、有機溶媒中での芳香族ポリアミ
ド(A)と後述のポリアミック酸(B)との混合方法を
も対象とするが、この意味で、上記モノマーから得られ
る芳香族ポリアミド(A)は、ポリアミック酸(B)と
の均一溶液を与えることが重要である。
【0026】係る均一溶液を製造する為の溶媒(D)と
しては 、N−メチル−2−ピロリジノン(NMP)、
N,N−ジメチルアセトアミド、テトラメチル尿素等を
挙げることが出来、これらは2種以上の組み合わせで用
いられてよい。
【0027】一般に溶媒に金属塩を添加することにより
溶媒のポリアミドに対する溶解力が増すが、本発明にお
いては、芳香族ポリアミド(A)は金属塩等の添加なし
で溶媒(D)に溶解し、かつまたポリアミック酸(B)
との均一溶液を与えることが重要であり、室温にて該均
一溶液を与えることが好ましい。
【0028】例えば、芳香族ポリアミド(A)のなかで
も、ニトロ基を有するテレフタル酸もしくはイソフタロ
イル酸をジカルボン酸モノマー成分として得たものは特
に容易にポリアミック酸との均一溶液を与える。
【0029】上記モノマーから芳香族ポリアミド(A)
の合成方法は、特に特定されるものではなく、例えば、
モノマーのカルボン酸基をアシル化した形で適用する低
温重合法、もしくはモノマーのカルボン酸基をそのまま
用いる直接重合法といった従来公知の方法が挙げられる
が、得られたポリマーのインヘレント粘度(濃硫酸溶液
にて測定した値)は、好ましくは3.0dL/g以上、
更に好ましくは3.5dL/g以上、特に好ましくは
4.0dL/g以上である。
【0030】本発明でいうポリアミック酸(B)は、ポ
リイミドの前駆体であり、例えば、米国特許31796
14号公報等に記載の従来公知ものが含まれる。その具
体的な例としては、ピロメリット酸無水物もしくは3,
3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸無水物
と、ジアミンから得られるものを挙げることが出来る。
【0031】係るジアミンとしては、p−フェニレンジ
アミン、m−フェニレンジアミン、1,5’−ジアミノ
ナフタレン、1,8−ジアミノナフタレン、2,3−ジ
アミノナフタレン、3,3’−ジアミノジフェニルエー
テル、3,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,
4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’−ジアミ
ノジフェニルスルホン、3,4’−ジアミノジフェニル
スルホン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、
3,3’−ジアミノジフェニルメタン、
【0032】3,4’−ジアミノジフェニルメタン、
4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’−ジア
ミノベンゾフェノン、3,4’−ジアミノベンゾフェ
ノ、4,4’−ジアミノベンゾフェノンからなる群から
選ばれる一種以上のものを挙げることが出来る。
【0033】なかでも、ピロメリット酸無水物と4,
4’−ジアミノジフェニルエーテルとの組み合わせ、又
は3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸無
水物と4,4’−ジアミノジフェニルエーテルの組み合
わせから得られるポリアミック酸を前駆体として得られ
る全芳香族ポリイミドは、機械特性や耐熱性等の各種特
性に優れ、工業的に広く利用されている。
【0034】例えば、前者のポリイミドは特に耐熱性に
優れ、また後者は前者に増して耐薬品性に優れるといっ
た特徴があるが、本発明によれば、これら双方の全芳香
族ポリイミドに対しても一層の機械特性と耐薬品性の向
上が実現される。これらポリアミック酸(B)を得るに
は、例えば上記の酸無水物とジアミンとを前記の溶媒
(D)中で従来公知の方法(J.Appl. Polym. Sci. 11
巻, 609頁,1967年)にて溶液重合させれば良い。
【0035】本発明においては、芳香族ポリアミド
(A)とポリアミック酸(B)との均一な混合体(C)
を用いるが、芳香族ポリアミド(A)が100nm以上
の分散凝集構造を有しないことが重要であり、10nm
未満に微分散されたものが好ましく、両者が完全なる相
溶系であることが特に好ましい。
【0036】係る混合体(C)を得る手段は、特に限定
されるものではなく、例えば、芳香族ポリアミド(A)
とポリアミック酸(B)と溶媒(D)とから構成される
均一な混合溶液から溶媒(D)を除去する方法を挙げる
ことが出来る。
【0037】ポリアミック酸(B)の合成は、上記の重
合法にて室温で容易に進行し、ポリアミック酸(B)と
溶媒(D)とを含む均一なポリアミック酸溶液が得ら
れ、このものに芳香族ポリアミド(A)を添加すること
により、均一な混合溶液を得ることが可能である。
【0038】ここで、ポリアミック酸を合成途中の溶媒
(D)に芳香族ポリアミド(A)を添加しても良く、ま
た添加の方法としては別に用意した溶媒(D)に一旦溶
解させ溶液状とした後に、該ポリアミック酸溶液に添加
しても良い。芳香族ポリアミド(A)を含む溶媒(D)
中にてポリアミック酸(B)の合成を行うことにより、
均一な混合溶液を得ても差し支えない。
【0039】次いで、得られた混合溶液から溶媒(D)
を除去し、混合体(C)を得る。溶媒(D)を除去する
方法としては、溶媒キャスト法が挙げられ、具体的には
混合溶液を流延した後に溶媒(D)を乾燥除去させ、混
合体(C)をフィルムとして得る方法が挙げられる。こ
の時の乾燥は40℃〜150℃で行うことが可能であ
り、60℃〜100℃の範囲で行うことが好ましい。ま
た、気流下でおこなうと特に効果的である。
【0040】溶媒の除去により、タックフリーで均一
な、芳香族ポリアミド(A)とポリアミック酸(B)と
の混合体(C)が得られる。得られた混合体(C)は、
芳香族ポリアミド(A)とポリアミック酸が均一に複合
されたものであり、100nm以上の凝集径の分散構造を
有しないことが好ましく、10nm未満に微分散されたも
のであると更に好ましい。また、両者が完全な相溶系で
あれば特に好ましい。
【0041】勿論、このような混合体(C)のフィルム
からは、芳香族ポリアミドとポリイミドとの複合体をフ
ィルムの形態で得ることが可能である。この様にして得
た混合体(C)は、イミド化の前に、更に延伸加工をす
ることが可能である。延伸により芳香族ポリアミド
(A)が配向し、特にパラ型の全芳香族ポリアミドを用
いた場合、複合体の機械特性の向上が一層顕著なものと
なる。
【0042】全芳香族ポリイミドは、分子鎖の運動性に
乏しいため、延伸が困難であり、従って、延伸は分子鎖
運動性を有する前駆体のポリアミック酸の状態で行うこ
とが好ましい。延伸温度としては、延伸を安定して行え
る温度範囲であれば良く、通常、20℃〜420℃の温
度で延伸を安定して行うことが出来る。
【0043】80℃以上の温度条件での延伸は、実質的
に10秒以内に達せられ、ポリアミック酸(B)は部分
的に閉環しポリイミドとなるものの、閉環反応は完遂し
ておらず、従って十分な延伸性が確保される。
【0044】ポリアミック酸(B)単独では、延伸は可
能であるものの、柔軟すぎて上記温度範囲で100%以
上の延伸倍率を安定して得ることは困難である。また、
芳香族ポリアミド(A)が、特にパラ型の全芳香族ポリ
アミドの場合は、このもの単独では、やはり分子鎖の運
動性に乏しく、60%以上の延伸を行うことが困難であ
る。
【0045】しかしながら、両者の混合体(C)、例え
ば芳香族ポリアミド(A)の10重量%とポリアミック
酸(B)の90重量%からなる混合体(C)は、両者の
特性がうまくバランスされ、各々単独の場合に比して延
伸性に優れ、100%以上の延伸比を容易にする。
【0046】尚、ここでいう延伸比は式1で定義した。 (式1) 延伸比(%)=(延伸後の長さ−延伸前の長さ)/延伸
前の長さ × 100
【0047】次いで、上記の混合体(C)を加熱処理し
てポリアミック酸のイミド化を行い、芳香族ポリアミド
とポリイミドとの複合体とする。このときの温度は18
0℃〜600℃とすることが可能であり、なかでも18
0℃〜400℃の範囲が好ましい。
【0048】加熱時間は、温度条件に大きく依存する
が、例えば300℃では、2〜3時間で良い。ここでの
加熱雰囲気としては、特に限定されず、例えば、空気、
もしくは窒素やアルゴン等の不活性ガスが挙げられ、真
空下であっても良い。この加熱処理の過程で混合体
(C)中のポリアミック酸(B)が脱水閉環してイミド
環を形成しポリイミドとなり芳香族ポリアミドとポリイ
ミドとの複合体が得られる。
【0049】得られた複合体は、芳香族ポリアミド
(A)とポリイミドが均一に複合されたものであり、芳
香族ポリアミド(A)は100nm以上の分散凝集構造を
有しないことが好ましく、10nm未満に微分散されたも
のであると更に好ましい。更に両者が完全なる相溶系で
あるとが特に好ましい。このような分散構造は、複合体
の透明性、より厳密には電子顕微鏡観察によって評価す
ることができる。
【0050】得られた複合体は、引っ張り特性をはじめ
とする機械特性に加え、耐薬品性に優れる材料である。
本発明の複合体は例えば、酸やアルカリ等の薬品への耐
性に優れるが、とりわけ全芳香族ポリイミドさえも溶解
せしめる濃硫酸等の強酸に対する耐性に優れる。
【0051】例えば、ポリアミック酸(B)単独から得
たポリイミドのフィルムは95重量%以上の濃度の濃硫
酸中に25℃で容易に溶解してしまうが、このものに、
本発明による製造方法にて、僅か3〜10%の重量分率
の芳香族ポリアミド(A)を導入することにより、フィ
ルムの濃硫酸中での重量保持率が顕著に向上し、濃硫酸
中でもフィルムの形状を保ち続ける。
【0052】尚、本発明でいう芳香族ポリアミド(A)
の重量分率(%)とは、芳香族ポリアミド(A)の重量
/(芳香族ポリアミド(A)の重量+ポリイミドの重
量)×100(%)を意味し、1〜60%であることが
好ましく、8〜35%であるものは更に好ましい。
【0053】本発明により、濃硫酸中での重量保持率
が、芳香族ポリアミド(A)の分率の2倍以上である複
合体を得ることが可能である。この保持率は芳香族ポリ
アミド(A)の分率が特に15重量%以下の場合、3倍
以上であることが好ましく、更に該分率が5重量%以下
の場合、5倍以上であることが好ましい。
【0054】また、芳香族ポリアミド(A)の分率が3
0重量%の場合であっても、複合体の重量保持率を85
%〜100%にすることが可能である。こうした耐薬品
性の評価としては、前記の重量保持の他に、当該薬品に
浸せきした後の機械特性の保持率によっても評価でき
る。
【0055】本発明による複合体は、機械特性において
も優れる。特に延伸加工を経ないものであっても、本発
明の複合体は、引っ張り弾性率が400kg/mm2
上、引っ張り強度が15kg/mm2以上のものであ
り、更に引っ張り弾性率が600kg/mm2以上、引
っ張り強度が20kg/mm2のものをも含む。
【0056】特に、前述の延伸加工を経た複合体は優れ
た機械特性を与え、例えば、引っ張り弾性率が600k
g/mm2以上で引っ張り強度が25kg/mm2以上で
ある複合体が容易に得られ、このものにはに引っ張り弾
性率が1000kg/mm2以上で引っ張り強度が40
kg/mm2以上である複合体も含まれる。これら延伸
加工を経た機械特性に優れた複合体においても同様な優
れた耐薬品性の向上がみられる。
【0057】また、本発明による複合体は高温域での機
械特性においても優れる。例えば、本発明による複合体
は、前記全芳香族ポリイミドの単独体に比し、ガラス転
移点(該全芳香族ポリイミドの単独体のガラス転移点を
指す)より高温域の弾性率の値が3倍以上となり、10
倍以上のものも含まれる。本発明におけるこの様な効果
が、ピロメリット酸無水物と4,4’−ジアミノジフェ
ニルエーテルから得られる高耐熱性の全芳香族ポリイミ
ドに対しても認められることは特徴的である。従って、
本発明により得られる複合体は、こうした優れた機械特
性が、硫酸等の薬品の処理に供しても十分に維持された
たものとなる。
【0058】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて更に具体的に
説明する。尚、実施例は本発明の具体的態様を例示する
ものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
尚、実施例にて用いた評価法は以下の通りである。
【0059】(1)インヘレント粘度 ポリマー濃度0.1g/dLの96重量%硫酸溶液を用
い、30℃でウベローデ粘度計にて求めた。
【0060】(2)電子顕微鏡観察 フィルム試料を液体窒素中にて破断せしめ、破断面にプ
ラチナを蒸着してなる観察用試料を日立製走査型電子顕
微鏡S−800により2万倍の倍率にて観察した。
【0061】(3)引っ張り特性の測定 フィルム試料を3mm幅に切り出し、島津制作所製オー
トグラフ2000を用いて、初期ゲージ間隔10mm、
引張り速度1mm/分で25℃にて引っ張り試験を行
い、引っ張り弾性率及び引張り強度をそれぞれ4つの測
定点の平均値として求めた。
【0062】(4)耐硫酸性試験 フィルム試料を96重量%の硫酸に25℃で120時間
浸漬させ、フィルム形状の保持を目視にて判断した。ま
た、浸漬後のフィルムを蒸留水で十分に洗浄後、80℃
で乾燥したものの重量を計り、浸漬前の重量の比から重
量保持率を百分率(%)で算出した。また、フィルム試
料を80重量%の硫酸水溶液に25℃で600時間浸漬
した後、蒸留水で洗浄後、80℃で乾燥した試料の引っ
張り特性を上述の(3)の方法にて行い、引っ張り弾性
率、引っ張り強度、及び伸び(破断時の伸び)の浸漬前
のフィルム試料の値との比から、これらの保持率を百分
率(%)で算出した。
【0063】(5)動的固体粘弾性の測定 フィルム試料をを4mm幅に切り出し、セイコー電子工
業製DMS200を用いて5℃/分の昇温速度、ゲージ
長15mm、1Hzの引張りモード、窒素雰囲気下、2
5℃〜500℃の温度範囲で貯蔵弾性率を求めた。
【0064】(製造例1)窒素気流下にて33.08g
の3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸無
水物と22.52gの4,4’−ジアミノジフェニルエ
ーテルとを500g中のNMP中で室温にて撹拌しなが
ら4時間反応せしめ、均一透明な、10重量%の濃度を
有するポリアミック酸のNMP溶液を得た。
【0065】(製造例2)窒素気流下にて26.07g
のピロメリット酸無水物と23.93gの4,4’−ジ
アミノジフェニルエーテルとを500g中のNMP中で
室温にて撹拌しながら4時間反応せしめ、均一透明な、
8.8重量%の濃度を有するポリアミック酸のNMP溶
液を得た。
【0066】(実施例1)製造例1にて得たポリアミッ
ク酸のNMP溶液97.1gと、1重量%の濃度のポリ
(p−フェニレンニトロテレフタラミド)[インヘレン
ト粘度=4.1dL/g]を含むNMP溶液100gと
を室温で混合せしめ均一透明な混合用液を得た。得られ
た溶液をガラス板上に流延後、空気気流下80℃でNM
Pを乾燥除去して、ポリアミック酸と芳香族ポリアミド
の混合体のフィルムを得た。得られたフィルムは透明性
を有するものであった。
【0067】得られたフィルムを複数個の1cm幅の短
冊状のフィルムに切り分けた。短冊状のフィルムの幾つ
かのものには延伸を施した。170℃、250℃、25
5℃、390℃及び400℃の延伸時の温度から、それ
ぞれ80%、130%、135%、170%及び175
%の延伸比が得られた。この様に延伸比の異なる5種の
延伸フィルムを得た。
【0068】得られた未延伸フィルム(延伸比=0%)
及び5種の延伸フィルムを金属フレームに固定し、空気
中300℃で3時間加熱処理を行い、延伸比=0%、8
0%、130%、135%、170%、及び175%の
計6種の芳香族ポリアミドとポリイミドとの複合体のフ
ィルム(ポリ(p−フェニレンニトロテレフタラミドの
重量分率=10%)を得た。複合体のフィルムは全て均
一で透明性を有するものであった。また、これらフィル
ムの電子顕微鏡観察からは、凝集構造は何等認められ
ず、両成分が均一に複合されていることが判った。
【0069】未延伸フィルム及び延伸フィルムの引っ張
り弾性率及び引っ張り強度をそれぞれ、図1及び図2に
示す。また、未延伸フィルムの動的固体粘弾性の測定結
果を図3に示す(貯蔵弾性率の値をGPaのスケールで
示してある。)更に、未延伸フィルムの耐硫酸性試験の
結果を表1と表2に示す。尚、未延伸フィルムの浸漬前
の伸びの値は33%であった。
【0070】(実施例2)製造例1にて得たポリアミッ
ク酸のNMP溶液25.2gと、1重量%の濃度のポリ
(p−フェニレンニトロテレフタラミド)[インヘレン
ト粘度=4.1dL/g]とを含むNMP溶液100g
とを室温で混合せしめ均一透明な混合用液を得た。得ら
れた溶液をガラス板上に流延後、空気気流下80℃でN
MPを乾燥除去して、ポリアミック酸と芳香族ポリアミ
ドの混合体のフィルムを得た。得られたフィルムは透明
性を有するものであった。
【0071】得られたフィルムを複数個の1cm幅の短
冊状のフィルムに切り分けた。短冊状のフィルムの幾つ
かのものには延伸を施した。170℃、180℃、29
0℃、390℃及400℃の延伸時の温度から、それぞ
れ40%、50%、80%、95%及び100%の延伸
比が得られた。この様に延伸比の異なる5種の延伸フィ
ルムを得た。
【0072】得られた未延伸フィルム(延伸比=0%)
及び5種の延伸フィルムを金属フレームに固定し、空気
中300℃で3時間加熱処理を行い、延伸比=0%、4
0%、50%、85%、95%、及び100%の計6種
の芳香族ポリアミドとポリイミドとの複合体のフィルム
(ポリ(p−フェニレンニトロテレフタラミドの重量分
率=30%)を得た。複合体のフィルムは全て均一で透
明性を有するものであった。 また、これらフィルムの
電子顕微鏡観察からは、凝集構造は何等認められず、両
成分が均一に複合されていることが判った。
【0073】未延伸フィルム及び延伸フィルムの引っ張
り弾性率及び引っ張り強度をそれぞれ、図1及び図2に
示す。また、延伸フィルム(延伸比=50%)の動的固
体粘弾性の測定結果を図4に示す。更に、未延伸フィル
ムの耐硫酸性試験の結果を表1と表2に示す。尚、未延
伸フィルムの浸漬前の伸びの値は11%であった。
【0074】(実施例3)製造例1にて得たポリアミッ
ク酸のNMP溶液10.8gと、1重量%の濃度のポリ
(p−フェニレンニトロテレフタラミド)[インヘレン
ト粘度=4.1dL/g]を含むNMP溶液100gと
を室温で混合せしめ均一透明な混合用液を得た。得られ
た溶液をガラス板上に流延後、空気気流下80℃でNM
Pを乾燥除去して、ポリアミック酸と芳香族ポリアミド
の混合体のフィルムを得た。得られたフィルムは透明性
を有するものであった。
【0075】得られたフィルムを複数個の1cm幅の短
冊状のフィルムに切り分けた。短冊状のフィルムの一部
のものには延伸を施した。400℃の延伸時の温度から
80%の延伸比が得られた。得られた未延伸フィルム
(延伸比=0%)及び延伸フィルムを金属フレームに固
定し、空気中300℃で3時間加熱処理を行い、延伸比
0%及び80%の計2種の芳香族ポリアミドとポリイミ
ドとの複合体のフィルム(ポリ(p−フェニレンニトロ
テレフタラミド)の重量分率=50%)を得た。
【0076】複合体のフィルムは、全て均一で透明性を
有するものであった。 また、これらフィルムの電子顕
微鏡観察からは、凝集構造は何等認められず、両成分が
均一に複合されていることが判った。未延伸フィルム及
び延伸フィルムの引っ張り弾性率及び引っ張り強度をそ
れぞれ、図1及び図2に示す。また、未延伸フィルムの
耐硫酸性試験の結果を表1に示す。尚、未延伸フィルム
の浸漬前の伸びの値は11%であった。
【0077】(実施例4)製造例2にて得たポリアミッ
ク酸のNMP溶液40.1gと、1重量%の濃度のポリ
(p−フェニレンニトロテレフタラミド)[インヘレン
ト粘度=2.5dL/g]を含むNMP溶液10gとを
室温で混合せしめ均一透明な混合用液を得た。得られた
溶液をガラス板上に流延後、空気気流下80℃でNMP
を乾燥除去して、ポリアミック酸と芳香族ポリアミドの
混合体のフィルムを得た。得られたフィルムは透明性を
有するものであった。
【0078】得られたフィルム(延伸比=0%)を金属
フレームに固定し、空気中300℃で3時間加熱処理を
行い、芳香族ポリアミドとポリイミドとの複合体のフィ
ルム(ポリ(p−フェニレンニトロテレフタラミド)の
重量分率=3%)を得た。複合体のフィルムは均一で透
明性を有するものであった。フィルムの耐硫酸性試験の
結果を表1に示す。
【0079】(実施例5)製造例2にて得たポリアミッ
ク酸のNMP溶液23.6gと、1重量%の濃度のポリ
(p−フェニレンニトロテレフタラミド)[インヘレン
ト粘度=2.5dL/g]を含むNMP溶液10gとを
室温で混合せしめ均一透明な混合用液を得た。得られた
溶液をガラス板上に流延後、空気気流下80℃でNMP
を乾燥除去して、ポリアミック酸と芳香族ポリアミドの
混合体のフィルムを得た。得られたフィルムは透明性を
有するものであった。
【0080】得られたフィルム(延伸比=0%)を金属
フレームに固定し、空気中300℃で3時間加熱処理を
行い、芳香族ポリアミドとポリイミドとの複合体のフィ
ルム(ポリ(p−フェニレンニトロテレフタラミド)の
重量分率=5%)を得た。複合体のフィルムは均一で透
明性を有するものであった。フィルムの耐硫酸性試験の
結果を表1に示す。
【0081】(実施例6)製造例2にて得たポリアミッ
ク酸のNMP溶液112gと、1重量%の濃度のポリ
(p−フェニレンニトロテレフタラミド)[インヘレン
ト粘度=4.1dL/g]を含むNMP溶液100gと
を室温で混合せしめ均一透明な混合用液を得た。得られ
た溶液をガラス板上に流延後、空気気流下80℃でNM
Pを乾燥除去して、ポリアミック酸と芳香族ポリアミド
の混合体のフィルムを得た。得られたフィルムは透明性
を有するものであった。
【0082】得られたフィルムを複数個の1cm幅の短
冊状のフィルムに切り分けた。短冊状のフィルムの幾つ
かのものには延伸を施した。150℃、170℃、及び
180℃の延伸時の温度から、それぞれ60%、80
%、及び100%の延伸比が得られた。この様に延伸比
の異なる3種の延伸フィルムを得た。
【0083】得られた1種の未延伸フィルム(延伸比=
0%)及び3種の延伸フィルムを金属フレームに固定
し、空気中300℃で3時間加熱処理を行い、延伸比=
0%、60%、80%、及び100%の計4種の芳香族
ポリアミドとポリイミドとの複合体のフィルム(ポリ
(p−フェニレンニトロテレフタラミド)の重量分率=
10%)を得た。複合体のフィルムは全て均一で透明性
を有するものであった。未延伸フィルム及び延伸フィル
ムの引っ張り弾性率及び引っ張り強度をそれぞれ、図5
及び図6に示す。更に、未延伸フィルムの耐硫酸性試験
の結果を表1に示す。
【0084】(実施例7)製造例2にて得たポリアミッ
ク酸のNMP溶液29.0gと、1重量%の濃度のポリ
(p−フェニレンニトロテレフタラミド)[インヘレン
ト粘度=4.1dL/g]を含むNMP溶液100gと
を室温で混合せしめ均一透明な混合用液を得た。得られ
た溶液をガラス板上に流延後、空気気流下80℃でNM
Pを乾燥除去して、ポリアミック酸と芳香族ポリアミド
の混合体のフィルムを得た。得られたフィルムは透明性
を有するものであった。
【0085】得られたフィルムを複数個の1cm幅の短
冊状のフィルムに切り分けた。短冊状のフィルムの一部
のものには延伸を施した。300℃の延伸時の温度か
ら、80%の延伸比が得られた。この様に延伸比の異な
る3種の延伸フィルムを得た。得られた1種の未延伸フ
ィルム(延伸比=0%)及び1種の延伸フィルムを金属
フレームに固定し、空気中300℃で3時間加熱処理を
行い、延伸比=0%及び80%の計2種の芳香族ポリア
ミドとポリイミドとの複合体のフィルム(ポリ(p−フ
ェニレンニトロテレフタラミド)の重量分率=30%)
を得た。複合体のフィルムは全て均一で透明性を有する
ものであった。
【0086】未延伸フィルム及び延伸フィルムの引っ張
り弾性率及び引っ張り強度をそれぞれ、図5及び図6に
示す。また、未延伸フィルムの動的固体粘弾性の測定結
果を図7に示す。更に、未延伸フィルムの耐硫酸性試験
の結果を表1に示す。
【0087】(実施例8)製造例2にて得たポリアミッ
ク酸のNMP溶液12.4gと、1重量%の濃度のポリ
(p−フェニレンニトロテレフタラミド)[インヘレン
ト粘度=4.1dL/g]を含むNMP溶液100gと
を室温で混合せしめ均一透明な混合用液を得た。得られ
た溶液をガラス板上に流延後、空気気流下80℃でNM
Pを乾燥除去して、ポリアミック酸と芳香族ポリアミド
の混合体のフィルムを得た。得られたフィルムは透明性
を有するものであった。
【0088】得られたフィルムを金属フレームに固定
し、空気中300℃で3時間加熱処理を行い、ポリアミ
ドとポリイミドとの複合体のフィルム(ポリ(p−フェ
ニレンニトロテレフタラミド)の重量分率=50%)を
得た。複合体のフィルムは全て均一で透明性を有するも
のであった。フィルムの耐硫酸性試験の結果を表1に示
す。
【0089】(実施例9)製造例2にて得たポリアミッ
ク酸のNMP溶液29.0gと、1重量%の濃度のポリ
(p−フェニレンニトロイソフタラミド)[インヘレン
ト粘度1.1dL/g]を含むNMP溶液100gとを
室温で混合せしめ均一透明な混合用液を得た。得られた
溶液をガラス板上に流延後、空気気流下80℃でNMP
を乾燥除去して、ポリアミック酸と芳香族ポリアミドの
混合体のフィルムを得た。得られたフィルムは透明性を
有するものであった。
【0090】得られたフィルムを金属フレームに固定
し、空気中300℃で3時間加熱処理を行い、ポリアミ
ドとポリイミドとの複合体のフィルム(ポリ(p−フェ
ニレンニトロテレフタラミド)の重量分率=30%)を
得た。複合体のフィルムは全て均一で透明性を有するも
のであった。フィルムの耐硫酸性試験の結果を表1に示
す。
【0091】(実施例10)製造例2にて得たポリアミ
ック酸のNMP溶液29.0gと、1重量%の濃度の、
4、4’−ジアミノジフェニルエーテルとニトロテレフ
タル酸から合成される芳香族ポリアミド[インヘレント
粘度1.9dL/g]を含むNMP溶液100gとを室
温で混合せしめ均一透明な混合用液を得た。得られた溶
液をガラス板上に流延後、空気気流下80℃でNMPを
乾燥除去して、ポリアミック酸と芳香族ポリアミドの混
合体のフィルムを得た。得られたフィルムは透明性を有
するものであった。
【0092】得られたフィルムを金属フレームに固定
し、空気中300℃で3時間加熱処理を行い、ポリアミ
ドとポリイミドとの複合体のフィルム(ポリ(p−フェ
ニレンニトロテレフタラミド)の重量分率=30%)を
得た。複合体のフィルムは全て均一で透明性を有するも
のであった。フィルムの耐硫酸性試験の結果を表1に示
す。
【0093】(比較例1)製造例1にて得たポリアミッ
ク酸のNMP溶液をガラス板上に流延後、空気気流下8
0℃でNMPを乾燥除去して、ポリアミック酸単独のフ
ィルムを得た。得られたフィルムは透明性を有するもの
であった。得られたフィルムを複数個の1cm幅の短冊
状のフィルムに切り分けた。短冊状のフィルムの幾つか
のものには延伸を施した。70℃、90℃及び170℃
の延伸時の温度から、それぞれ50%、80%及び10
0%の延伸比が得られた。100%より大なる延伸比を
安定して得ることは困難であった。
【0094】得られた未延伸フィルム(延伸比=0%)
及び3種の延伸フィルムを金属フレームに固定し、空気
中300℃で3時間加熱処理を行い、延伸比=0%、5
0%、80%、100%の計4種のポリイミドの単独体
のフィルムを得た。フィルムは全て均一で透明性を有す
るものであった。未延伸フィルム及び延伸フィルム(延
伸比=0%、80%、100%)の引っ張り弾性率及び
引っ張り強度をそれぞれ、図1と図3、及び図2と図4
に示す。また、未延伸フィルム及び延伸フィルム(延伸
比=50%)の動的固体粘弾性の測定結果をそれぞれ図
5及び図6に示す。また、未延伸フィルムの耐硫酸性試
験の結果を表1に示す。
【0095】(比較例2)製造例2にて得たポリアミッ
ク酸のNMP溶液をガラス板上に流延後、空気気流下8
0℃でNMPを乾燥除去して、ポリアミック酸単独のフ
ィルムを得た。得られたフィルムは透明性を有するもの
であった。得られたフィルムを複数個の1cm幅の短冊
状のフィルムに切り分けた。短冊状のフィルムの幾つか
のものには延伸を施した。90℃の延伸時の温度から8
0%の延伸比が得られた。80%より大なる延伸比を安
定して得ることは困難であった。
【0096】得られた未延伸フィルム(延伸比=0%)
及び延伸フィルムを金属フレームに固定し、空気中30
0℃で3時間加熱処理を行い、延伸比=0%及び80%
の計2種のポリイミドの単独体のフィルムを得た。フィ
ルムは全て均一で透明性を有するものであった。未延伸
フィルム及び延伸フィルムの引っ張り弾性率及び引っ張
り強度をそれぞれ、図7と図8に示す。また、未延伸フ
ィルムの動的固体粘弾性の測定結果を図9に示す。更
に、未延伸フィルムの耐硫酸性試験の結果を表1に示
す。
【0097】(比較例3)製造例1にて得たポリアミッ
ク酸とポリ(2−ニトロ−1,4−フェニレンテレフタ
ラミド)[インヘレント粘度=1.2dL/g]の混合
溶液を、実施例1と同様な操作で調製しようとしたが、
ポリ(2−ニトロ−1,4−フェニレンテレフタラミ
ド)がNMPに溶解しないために、均一な混合溶液は得
られず、複合体のフィルムを得ることは出来なかった。
【0098】
【表1】
【0099】
【表2】
【0100】
【発明の効果】本発明により、機械特性と強酸等の耐薬
品性に特に優れる芳香族ポリアミドとポリイミドとの複
合体が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1〜3及び比較例1で得られ
た芳香族ポリアミドとポリイミドとの複合体及びポリイ
ミドの単独体のフィルムの延伸比(%)と引っ張り弾性
率(kg/mm2)の関係を示す図である。
【図2】 本発明の実施例1〜3及び比較例1で得られ
た芳香族ポリアミドとポリイミドとの複合体及びポリイ
ミドの単独体のフィルムの延伸比(%)と引っ張り強度
(kg/mm2)の関係を示す図である。
【図3】 本発明の実施例1及び比較例1で得られた芳
香族ポリアミドとポリイミドとの複合体及びポリイミド
の単独体のフィルム(いずれも延伸比=0%)の動的固
体粘弾性測定による温度(℃)と貯蔵弾性率(GPa)
の関係を示す図である。
【図4】 本発明の実施例2及び比較例1で得られた芳
香族ポリアミドとポリイミドとの複合体及びポリイミド
の単独体のフィルム(いずれも延伸比=50%)の動的
固体粘弾性測定による温度(℃)と貯蔵弾性率(GP
a)の関係を示す図である。
【図5】 本発明の実施例6と7及び比較例2で得られ
た芳香族ポリアミドとポリイミドとの複合体及びポリイ
ミドの単独体のフィルムの延伸比(%)と引っ張り弾性
率(kg/mm2)の関係を示す図である。
【図6】 本発明の実施例6と7及び比較例2で得られ
た芳香族ポリアミドとポリイミドとの複合体及びポリイ
ミドの単独体のフィルムの延伸比(%)と引っ張り強度
(kg/mm2)の関係を示す図である。
【図7】 本発明の実施例7及び比較例2で得られた芳
香族ポリアミドとポリイミドとの複合体及びポリイミド
の単独体のフィルム(延伸比=0%)の動的固体粘弾性
測定による温度(℃)と貯蔵弾性率(GPa)の関係を
示す図である。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレフタロイル基もしくはイソフタロイ
    ル基にニトロ基を有する芳香族ポリアミド(A)と、ポ
    リイミドの前駆体であるポリアミック酸(B)との均一
    な混合体(C)を、180℃〜400℃の温度で加熱処
    理して得られた、(A)の重量分率が1〜60重量%で
    あることを特徴とする、芳香族ポリアミドとポリイミド
    との複合体の製造方法。
  2. 【請求項2】 芳香族ポリアミド(A)が、ニトロテレ
    フタル酸、4−ニトロイソフタル酸、5−ニトロイソフ
    タル酸からなる群から選ばれる一種以上のジカルボン酸
    モノマーであり、p−フェニレンジアミン、m−フェニ
    レンジアミン、1,5’−ジアミノナフタレン、1,8
    −ジアミノナフタレン、2,3−ジアミノナフタレン、
    3,3’−ジアミノジフェニルエーテル、3,4’−ジ
    アミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェ
    ニルエーテル、3,3’−ジアミノジフェニルスルホ
    ン、3,4’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’
    −ジアミノジフェニルスルホン、3,3’−ジアミノジ
    フェニルメタン、3,4’−ジアミノジフェニルメタ
    ン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’−
    ジアミノベンゾフェノン、3,4’−ジアミノベンゾフ
    ェノ、4,4’−ジアミノベンゾフェノン、及びこれら
    に置換基を有する化合物からなる群から選ばれる一種以
    上のジアミン芳香族モノマーであることを特徴とする請
    求項1に記載の芳香族ポリアミドとポリイミドとの複合
    体の製造方法。
  3. 【請求項3】 芳香族ポリアミド(A)が、ポリ(p−
    フェニレンニトロテレフタラミド)であることを特徴と
    する請求項1に記載の芳香族ポリアミドとポリイミドと
    の複合体の製造方法。
  4. 【請求項4】 ポリアミック酸(B)が、ピロメリット
    酸無水物もしくは3,3’,4,4’−ビフェニルテト
    ラカルボン酸無水物と、ジアミンから得られるものであ
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載
    の芳香族ポリアミドとポリイミドとの複合体の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 ポリアミック酸(B)を与えるジアミン
    が、p−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミ
    ン、1,5’−ジアミノナフタレン、1,8−ジアミノ
    ナフタレン、2,3−ジアミノナフタレン、3,3’−
    ジアミノジフェニルエーテル、3,4’−ジアミノジフ
    ェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェニルエーテ
    ル、3,3’−ジアミノジフェニルスルホン、3,4’
    −ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジ
    フェニルスルホン、3,3’−ジアミノジフェニルメタ
    ン、3,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−
    ジアミノジフェニルメタン、3,3’−ジアミノベンゾ
    フェノン、3,4’−ジアミノベンゾフェノ、4,4’
    −ジアミノベンゾフェノンからなる群から選ばれる一つ
    以上のジアミンであることを特徴とする請求項4に記載
    の芳香族ポリアミドとポリイミドとの複合体の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 混合体(C)が、芳香族ポリアミド
    (A)とポリアミック酸(B)と溶媒(D)とからなる
    均一溶液から溶媒を除去して得たものであることを特徴
    とする、請求項1〜5のいずれか一つに記載の芳香族ポ
    リアミドとポリイミドとの複合体の製造方法。
  7. 【請求項7】 溶媒(D)の除去を溶媒キャスト法にて
    行い、混合体(C)をフィルムとして得ることを特徴と
    する請求項6に記載の芳香族ポリアミドとポリイミドと
    の複合体の製造方法。
  8. 【請求項8】 混合体(C)を延伸加工したもを加熱処
    理することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一つ
    に記載の芳香族ポリアミドとポリイミドとの複合体の製
    造方法。
  9. 【請求項9】 延伸加工による延伸比が100%より大
    であることを特徴とする請求項8に記載のポリアミドと
    ポリイミドとの複合体の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか一つに記載の
    製造方法にて得られる複合体であって、かつ95%以上
    の濃度の濃硫酸中での25℃における重量保持率が、芳
    香族ポリアミド(A)の重量分率の3倍以上、もしくは
    該複合体の全量の85%以上であることを特徴とする芳
    香族ポリアミドとポリイミドとの複合体。
  11. 【請求項11】 濃硫酸中での重量保持率が、芳香族ポ
    リアミド(A)の重量分率の5倍以上、もしくは複合体
    全量の95%以上であることを特徴とする請求項10に
    記載の芳香族ポリアミドとポリイミドとの複合体。
  12. 【請求項12】 ポリアミック酸(B)単独から得たポ
    リイミドの単独体のガラス転移点より高温域での弾性率
    が、該ポリイミドのそれの3倍以上であることを特徴と
    する請求項10又は11に記載の芳香族ポリアミドとポ
    リイミドとの複合体。
  13. 【請求項13】 ポリアミック酸(B)単独から得たポ
    リイミドの単独体のガラス転移点より高温域での弾性率
    が、該ポリイミドのそれの10倍以上であることを特徴
    とする請求項12に記載の芳香族ポリアミドとポリイミ
    ドとの複合体。
  14. 【請求項14】 引っ張り弾性率が400kg/mm2
    以上で、引っ張り強度が15kg/mm2以上であるこ
    とを特徴とする請求項10〜13のいずれか一つに記載
    の芳香族ポリアミドとポリイミドとの複合体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004197008A (ja) * 2002-12-20 2004-07-15 Nippon Kayaku Co Ltd ポリイミド前駆体組成物
JP2006291147A (ja) * 2005-04-14 2006-10-26 Nippon Kayaku Co Ltd ポリイミド前駆体組成物

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