JPH09271655A - 界面活性剤並びにそれを含有する化粧料及び洗浄剤組成物 - Google Patents

界面活性剤並びにそれを含有する化粧料及び洗浄剤組成物

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JPH09271655A
JPH09271655A JP9022707A JP2270797A JPH09271655A JP H09271655 A JPH09271655 A JP H09271655A JP 9022707 A JP9022707 A JP 9022707A JP 2270797 A JP2270797 A JP 2270797A JP H09271655 A JPH09271655 A JP H09271655A
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glycidyl ether
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泰信 野口
Ken Tabohashi
建 田保橋
Keigo Sano
啓吾 佐野
Masao Honma
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Abstract

(57)【要約】 グリシジルエーテルと塩基性アミノ酸またはその塩とを
反応させて得られる塩基性アミノ酸誘導体またはその
塩、及びそれらを含有する界面活性剤。 【課題】皮膚及び粘膜に対して低刺激であり、髪等への
コンディショニング効果、繊維の柔軟効果に優れ、化粧
料や洗浄剤組成物、繊維柔軟剤等に広く用いることがで
きる新規な界面活性剤を提供する。 【解決手段】グリシジルエーテルと塩基性アミノ酸また
はその塩とを反応させて得られる塩基性アミノ酸誘導体
またはその塩を化粧料、洗浄剤組成物またはコンディシ
ョニング剤に配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、界面活性剤に関
し、更に詳しくは皮膚及び粘膜に対して低刺激であり、
毛髪等に対するコンディショニング効果に優れ、化粧料
や洗浄剤組成物等に広く用いることができる新規な界面
活性剤に関する。
【0002】
【従来の技術】洗顔料、シャンプー、リンス、ヘアーコ
ンディショナー、ボディシャンプー等の化粧料、または
洗浄剤組成物に使用される界面活性剤としては、皮膚や
粘膜等に対する刺激性の低いものが好ましい。更にリン
ス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント等の毛
髪化粧料に関しては毛髪に滑らかさを付与し、ぱさつき
感を抑える等のコンディショニング効果を有することが
望まれる。
【0003】皮膚や粘膜等への刺激が少ない界面活性剤
の例として、N−アシルグルタミン酸塩、N−アシルグ
リシン塩、N−アシルアルギニンエチルエステル塩等の
アシルアミノ酸誘導体がよく知られている。しかし、上
記のアシルアミノ酸誘導体においては毛髪に対するコン
ディショニング効果が小さく、リンス、ヘアコンディシ
ョナー等のコンディショニング剤として用いるには十分
なものではなかった。また、泡性能においても更に改善
が求められていた。
【0004】他のアミノ酸誘導体型の界面活性剤とし
て、グリシジルエーテルを中性アミノ酸または酸性アミ
ノ酸に付加させた界面活性剤が知られている。例えば、
ザルコシン、グリシンを用いたN−(3−アルキル−2
−ヒドロキシプロピル)ザルコシン、N,N−ビス(3
−アルキル−2−ヒドロキシプロピル)グリシン等が
E.Ulsperger, Fette, seifen, anstrichm., 68 (11), 9
64 - 967 (1966) に記載されている。また、N−(3−
アルキル−2−ヒドロキシプロピル)セリン、N−(3
−アルキル−2−ヒドロキシプロピル)アスパラギン酸
等がWO94/21595に記載されている。しかし、
これら中性及び酸性アミノ酸誘導体においても、毛髪に
対するコンディショニング効果に乏しかった。
【0005】また、1,2−エポキシアルカンをアミノ
酸に付加させたアミノ酸誘導体が特開昭48−2241
7等に記載されている。しかし、これらのアミノ酸誘導
体は、溶解性の点で必ずしも満足いくものとは言えなか
った。
【0006】一方、コンディショニング剤または繊維柔
軟剤としてはアルキル第四級アンモニウム塩等が汎用さ
れている。これらアルキル第四級アンモニウム塩は弱酸
性である毛髪表面またはすすぎ水中で負に帯電している
繊維表面に電気的に吸着することにより、毛髪に櫛どお
りの良さ、滑らかさなどの性質を、また繊維に柔軟性を
付与することが知られている。しかし、皮膚や粘膜等に
対する刺激が強く、また生分解性の点でも問題がある。
さらに繊維に対してはその吸水性を低下させる欠点があ
った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、皮膚
及び粘膜等に対して刺激が少なく、溶解性及び泡安定性
の高い界面活性剤を提供することにあり、また毛髪に対
して、ぱさつきを抑え、滑らかさを付与する等、コンデ
ィショニング効果に優れた毛髪化粧料を提供し、加えて
繊維の吸水性を維持すると共に優れた柔軟効果を与える
繊維柔軟剤を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる実
状に鑑み鋭意研究した結果、エポキシ化合物であるグリ
シジルエーテル類とアルギニン、リジン等の塩基性アミ
ノ酸とを反応させて得られる塩基性アミノ酸誘導体が、
コンディショニング効果、柔軟効果に優れ、かつ低刺激
性であり、溶解性および泡安定性にも優れることを見い
だし、本発明を完成させた。本発明のアミノ酸誘導体は
化粧料や洗浄剤組成物等に幅広く用いることができ、特
にシャンプー、リンス、トリートメント等の毛髪化粧料
および繊維柔軟剤に適している。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の界面活性剤は下記一般式
(1)〜(4)で表される塩基性アミノ酸誘導体または
その塩のうち少なくとも一種を含有する。
【0010】
【化9】
【0011】
【化10】
【0012】
【化11】
【0013】
【化12】
【0014】[式中、R1〜R6は炭素原子数8〜22の
直鎖または分岐鎖のアルキル基、またはアルケニル基を
表し(R2とR3、またはR5とR6は同一または異なって
もよい)、mは1〜5の整数を表し、Xは下記のいずれ
かの置換基を表す。]
【0015】
【化13】
【0016】R1〜R6としては、炭素原子数8〜22の
直鎖または分岐のアルキル基またはアルケニル基、例え
ば飽和または不飽和の天然または合成高級アルコールか
ら誘導されるものであり、単一であっても混合であって
も良い。
【0017】塩基性アミノ酸誘導体の塩としては、例え
ば、塩酸塩、硫酸塩等の無機酸塩、酢酸塩、クエン酸
塩、p−トルエンスルホン酸塩、脂肪酸塩、酸性アミノ
酸塩、L−またはDL−ピロリドンカルボン酸塩等の有
機酸塩等が用いられる。
【0018】これら塩基性アミノ酸誘導体またはその塩
は、単独で用いてもよいし、一種以上を混合して用いて
もよい。
【0019】前記一般式(1)〜(4)で表される塩基
性アミノ酸誘導体は、特開昭48−22417に記載さ
れているエポキシアルカンとアミノ酸の反応と同様の方
法により、塩基性アミノ酸と一般式(8)
【0020】
【化14】
【0021】[式中、R11は炭素原子数8〜22のアル
キル基、またはアルケニル基を表す。]で表されるグリ
シジルエーテルとを、アルカリ条件下に、低級アルコー
ルまたは低級アルコールと水との混合溶媒中で反応させ
ることによって容易に製造することができる。
【0022】上記グリシジルエーテルは、例えば、飽和
または不飽和の天然または合成高級アルコールとエピク
ロルヒドリンを反応させることにより得ることができ
る。その具体的な例としては、デシルグリシジルエーテ
ル、ドデシルグリシジルエーテル、テトラデシルグリシ
ジルエーテル、ステアリルグリシジルエーテル等が挙げ
られ、単一組成でも2種以上の任意の割合の混合物でも
よい。工業的に入手可能なグリシジルエーテルとして
は、日本油脂(株)製のエピオールL−41(デシルグリ
シジルエーテル)、エピオールSK(ステアリルグリシ
ジルエーテル)、エイ・シー・アイ・ジャパン・リミテ
ッド製のヘロキシ8(ドデシルグリシジルエーテル及び
テトラデシルグリシジルエーテルとの混合物)、ナガセ
化成工業(株)製のデナコールEX−192(ドデシルグ
リシジルエーテル及びテトラデシルグリシジルエーテル
との混合物)、阪本薬品工業(株)製のSY−25L(デ
シルグリシジルエーテル及びドデシルグリシジルエーテ
ルとの混合物)等が挙げられる。
【0023】塩基性アミノ酸としては、例えばアルギニ
ン、リジン、オルニチン、ヒスチジン、ヒドロキシリジ
ン等があげられる。
【0024】塩基性アミノ酸のうち、例えばリジン、オ
ルニチンの場合についてはグリシジルエーテルとの結合
部位は優先的に各々ε−アミノ基、δ−アミノ基である
と考えられるがα−アミノ基と反応したものでもよい。
更に、ε−アミノ基、δ−アミノ基またはα−アミノ基
にグリシジルエーテルが二分子反応したものであっても
よい。またε−アミノ基(オルニチンではδ−アミノ
基)、α−アミノ基へ各々一分子ずつ反応したもの、若
しくはアミノ酸一分子に対しグリシジルエーテルが三分
子または四分子付加した化合物でもよい。
【0025】中性または酸性アミノ酸とグリシジルエー
テルとを反応させて得られるアミノ酸誘導体も界面活性
剤として有用である。中性アミノ酸としては、グリシ
ン、アラニン、β−アラニン、ザルコシン,N−メチル
−β−アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セ
リン、スレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、チ
ロシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、ホモセリン、
α−アミノ酪酸、α−アミノ吉草酸、α−アミノカプロ
ン酸、フェニルグリシン、シスチン、システイン、3,
4−ジヒドロキシフェニルアラニン、γ−アミノ酪酸等
が、酸性アミノ酸としては、グルタミン酸、アスパラギ
ン酸等が挙げられる。しかし、これら中性または酸性ア
ミノ酸誘導体では十分なコンディショニング効果または
柔軟効果が得られない。なお、本発明の効果を損なわな
い範囲で、これら中性または酸性アミノ酸誘導体が含ま
れていても構わない。
【0026】グリシジルエーテルとアミノ酸の反応にお
いては、反応性を高め、副反応を防ぐ意味で、アミノ酸
をアルカリ金属塩として用いるか若しくはアルカリ条件
下で反応させる方が好ましい。ただし、アルギニンにつ
いてはこれらの条件を用いずに反応させても問題なかっ
た。
【0027】反応溶媒としては、通常メチルアルコー
ル、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、i−
プロピルアルコール等の低級アルコールまたはそれらと
水の混合溶媒が用いられる。低級アルコールと水との混
合比は、アミノ酸及びグリシジルエーテルの種類によっ
て異なるが、通常、低級アルコール:水=100:0か
ら10:90、好ましくは1:1から2:1の範囲であ
る。アルコールの割合が低いと、グリシジルエーテルの
溶解度が低くなり、反応速度が著しく低下する。
【0028】反応温度は、反応溶媒の種類、組成等によ
っても異なるが、通常、70℃〜100℃、好ましくは
80℃〜95℃の範囲であり還流下で反応を行うのが好
ましい。グリシジルエーテルの添加方法は、加熱前に、
一括に添加しておいても、加熱開始後に分割添加または
連続滴下しても良いが、副生物の生成を抑制するために
は加熱開始後に連続滴下するのが好ましい。
【0029】このようにして得られる反応生成物には、
目的とする各種アミノ酸誘導体の他に、未反応のアミノ
酸、またはグリシジルエーテルの加水分解物等の副生物
が含まれる場合もあるが、抽出、再結晶、クロマトグラ
フィー等の公知の方法により精製することができる。界
面活性能に影響がない場合は、混合物のまま使用しても
よい。
【0030】本発明の界面活性剤に高級アルコールを配
合することにより、毛髪等に対するコンディショニング
効果を更に高めることができる。すなわち本発明はま
た、前記一般式(1)〜(4)で表される界面活性剤お
よび高級アルコールを含有する化粧料または洗浄剤組成
物である。
【0031】上記高級アルコールとしては、通常一般式
(9)
【0032】R12−OH (9)
【0033】[R12は炭素数12〜36の直鎖または分
岐のアルキル基またはアルケニル基を示す。]
【0034】で表されるものが用いられる。汎用される
ものの例としては、セチルアルコール、ステアリルアル
コール、ベヘニルアルコール、イソステアリルアルコー
ル、オクチルドデカノール、オレイルアルコールなどが
挙げられる。
【0035】上記洗浄剤組成物における高級アルコール
/界面活性剤の割合は、比較的広範囲にわたって採用す
ることができるが、好ましくは重量比で10/100〜
100/0. 5であり、更に好ましくは50/100〜
100/5である。10/100未満の場合、高級アル
コールの効果が十分発揮されず、100/5を越える場
合には、コンディショニング効果や使用感が劣ることに
なる。
【0036】本発明の界面活性剤は、例えばシャンプ
ー、リンス、トリートメント等の毛髪化粧料、クレンジ
ング料、マッサージクリーム等の化粧料、ボディーシャ
ンプー等の身体洗浄剤、殺菌洗浄剤、繊維の仕上げ柔軟
剤、台所用洗剤、洗濯洗剤等の各種化粧料または洗浄剤
組成物に配合することができる。
【0037】これらの配合組成物における、本発明の界
面活性剤の使用量は、用途、剤型により適宣決定できる
が、通常は重量比で0.1%から95%の範囲で使用さ
れる。なお、このような配合組成物において、本発明の
効果を阻害しない範囲において他の界面活性剤を併用す
ることもできる。例えば、高級脂肪酸塩、ポリオキシア
ルキルエーテル硫酸塩、N−アシルアミノカルボン酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸
塩、N−アシルタウリン塩、スルホコハク酸系界面活性
剤等の陰イオン型界面活性剤、アルキルジメチルアミノ
酢酸ベタイン、高級脂肪酸アミドプロピルジメチルアミ
ノ酢酸ベタイン、イミダゾリン系界面活性剤等の両性イ
オン型界面活性剤、アルキルサッカライド系界面活性
剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル系界面活性
剤、高級脂肪酸アルカノールアミド、アミンオキシド等
の非イオン型界面活性剤及びアルキルトリメチルアンモ
ニウムクロライド、N−アシルアルギニン低級アルキル
エステルピロリドンカルボン酸塩等のカチオン型界面活
性剤等である。
【0038】なお上記の界面活性剤の他にも、通常使用
される各種添加剤を添加することができる。例えばエチ
レングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチ
レングリコール、グリセリン、ソルビトール等の保湿
剤、グリセリンモノステアレート、ポリオキシエチレン
ソルビタンモノラウレート等の乳化剤、流動パラフィ
ン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素、イソプロピル
ミリステート、ミリスチン酸オクチルドデシル等のエス
テル類、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロ
ピルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセル
ロース誘導体、アクリル酸系ポリマー等のアニオンポリ
マー、各種シリコン誘導体、カチオン化グアーガム等の
カチオンポリマー等を配合することができる。また必要
に応じて、パラベン誘導体等の防腐剤、香料、色素、粘
度調整剤、パール化剤、酸化防止剤、殺菌剤、抗炎症
剤、紫外線吸収剤、pH調整剤、生薬等の薬剤を配合す
ることができる。
【0039】
【実施例】以下に、実施例により本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
【0040】製造例1 N−(2−ヒドロキシ−3−ド
デシルオキシプロピル)−L−アルギニン塩酸塩 三口丸底フラスコにL−アルギニン 17.4g(0.
1mol)を水100mlに溶解し、i−プロパノール
100mlを加えた。加熱還流撹拌下、ドデシルグリシ
ジルエーテル(阪本薬品工業(株)製)24.2g(0.
1mol)を30分間かけて滴下し、そのまま還流下、
3時間撹拌した。TLC及びガスクロマトグラフィーに
よりドデシルグリシジルエーテルがなくなったことを確
認した後、36%塩酸10.1g(0.1mol)を加
えて中和した。反応液を減圧濃縮し、残査をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー( MERCK & Co., Inc.製 Ki
eselgel 60、展開溶媒クロロホルム/メタノール/酢酸
=3/1/0.5)にて精製し、N−(2−ヒドロキシ
−3−ドデシルオキシプロピル)−L−アルギニン塩酸
塩15.0g(収率36.0%)を得た。 TLC(ブタノール/酢酸/水=4/1/2):Rf=
0.64 ESIマススペクトル: 417.5(MH+) IR(NaCl、cm-1):3177、2955、29
20、2853、1692、1628、1468、13
97、1377、1215、1116
【0041】製造例2 N,N−ビス(2−ヒドロキシ
−3−ドデシルオキシプロピル)−L−アルギニン塩酸
塩 三口丸底フラスコにL−アルギニン 17.4g(0.
1mol)を水100mlに溶解し、i−プロパノール
100mlを加えた。加熱還流撹拌下、ドデシルグリシ
ジルエーテル48.4g(0.2mol)を30分間か
けて滴下し、そのまま還流下、3時間撹拌した。TLC
及びガスクロマトグラフィーによりドデシルグリシジル
エーテルがなくなったことを確認した後、36%塩酸1
0.1g(0.1mol)を加えて中和した。反応液を
減圧濃縮し、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー( Kieselgel 60、展開溶媒クロロホルム/メタノー
ル/酢酸=3/1/0.5)にて精製し、N,N−ビス
(2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキシプロピル)−L
−アルギニン塩酸塩11.4g(収率17.2%)を得
た。 TLC(ブタノール/酢酸/水=4/1/2):Rf=
0.72 ESIマススペクトル: 659.7(MH+) IR(NaCl、cm-1):3177、2955、29
20、2853、1692、1628、1468、13
97、1377、1215、1120
【0042】製造例3 N−(2−ヒドロキシ−3−オ
クタデシルオキシプロピル)−L−アルギニン塩酸塩 三口丸底フラスコにL−アルギニン 17.4g(0.
1mol)を水100mlに溶解し、i−プロパノール
100mlを加えた。加熱還流撹拌下、オクタデシルグ
リシジルエーテル(阪本薬品工業(株)製)32.6g
(0.1mol)を30分間かけて滴下し、そのまま還
流下、3時間撹拌した。TLC及びガスクロマトグラフ
ィーによりオクタデシルグリシジルエーテルがなくなっ
たことを確認した後、36%塩酸10.1g(0.1m
ol)を加えて中和した。反応液を減圧濃縮し、残査を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー( Kieselgel 6
0、展開溶媒クロロホルム/メタノール/酢酸=3/1
/0.5)にて精製し、N−(2−ヒドロキシ−3−オ
クタデシルオキシプロピル)−L−アルギニン塩酸塩2
1.2g(収率42.3%)を得た。 TLC(ブタノール/酢酸/水=4/1/2):Rf=
0.64 ESIマススペクトル:501.5 (MH+) IR(NaCl、cm-1):3175、2955、29
17、2851、1692、1628、1468、13
77、1215、1121
【0043】製造例4 N,N−ビス(2−ヒドロキシ
−3−オクタデシルオキシプロピル)−L−アルギニン
塩酸塩 三口丸底フラスコにL−アルギニン 17.4g(0.
1mol)を水100mlに溶解し、i−プロパノール
100mlを加えた。加熱還流撹拌下、オクタデシルグ
リシジルエーテル65.2g(0.2mol)を30分
間かけて滴下し、そのまま還流下、3時間撹拌した。T
LC及びガスクロマトグラフィーによりオクタデシルグ
リシジルエーテルがなくなったことを確認した後、36
%塩酸10.1g(0.1mol)を加えて中和した。
反応液を減圧濃縮し、残査をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー( Kieselgel 60、展開溶媒クロロホルム/
メタノール/酢酸=3/1/0.5)にて精製し、N,
N−ビス(2−ヒドロキシ−3−オクタデシルオキシプ
ロピル)−L−アルギニン塩酸塩10.2g(収率1
2.3%)を得た。 TLC(ブタノール/酢酸/水=4/1/2):Rf=
0.72 ESIマススペクトル:827.7(MH+) IR(NaCl、cm-1):3175、2955、29
17、2851、1692、1628、1468、13
77、1215、1121
【0044】製造例5 Nε−(2−ヒドロキシ−3−
ドデシルオキシプロピル)−L−リジン塩酸塩 三口丸底フラスコにL−リジン塩酸塩18.3g(0.
1mol)と水酸化ナトリウム2.0g(0.2mo
l)を水100mlに溶解し、i−プロパノール100
mlを加えた。加熱還流撹拌下、ドデシルグリシジルエ
ーテル24.2g(0.1mol)を30分間かけて滴
下し、そのまま還流下、3時間撹拌した。TLC及びガ
スクロマトグラフィーによりドデシルグリシジルエーテ
ルがなくなったことを確認した後、36%塩酸10.1
g(0.1mol)を加えて中和した。反応液を減圧濃
縮し、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー( K
ieselgel 60、展開溶媒クロロホルム/メタノール/酢
酸=3/1/0.5)にて精製し、Nε−(2−ヒドロ
キシ−3−ドデシルオキシプロピル)−L−リジン塩酸
塩10.1g(収率23.7%)を得た。 TLC(ブタノール/酢酸/水=4/1/2):Rf=
0.42 ESIマススペクトル: 389. 4(MH+) IR(NaCl、cm-1):2955、2923、28
53、1620、1586、1468、1120
【0045】製造例6 三口丸底フラスコにL−リジン塩酸塩18.3g(0.
1mol)と水酸化ナトリウム2.0g(0.2mo
l)を水100mlに溶解し、i−プロパノール100
mlを加えた。加熱還流撹拌下、ドデシルグリシジルエ
ーテル48.4g(0.2mol)を30分間かけて滴
下し、そのまま還流下、3時間撹拌した。TLC及びガ
スクロマトグラフィーによりドデシルグリシジルエーテ
ルがなくなったことを確認した後、36%塩酸10.1
g(0.1mol)を加えて中和した。反応液を減圧濃
縮し、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー( K
ieselgel 60、展開溶媒クロロホルム/メタノール/酢
酸=3/1/0.5)にて精製し、ドデシルグリシジル
エーテルとL−リジンとの2:1付加物の塩酸塩30.
7g(収率46.1%)を得た。 ESIマススペクトル: 631. 6(MH+) IR(NaCl、cm-1):2955、2923、28
53、1619、1574、1468、1410、11
22
【0046】製造例7 Nε−(2−ヒドロキシ−3−
オクタデシルオキシプロピル)−L−リジン塩酸塩 三口丸底フラスコにL−リジン塩酸塩18.3g(0.
1mol)と水酸化ナトリウム2.0g(0.2mo
l)を水100mlに溶解し、i−プロパノール100
mlを加えた。加熱還流撹拌下、オクタデシルグリシジ
ルエーテル32.6g(0.1mol)を30分間かけ
て滴下し、そのまま還流下、3時間撹拌した。TLC及
びガスクロマトグラフィーによりオクタデシルグリシジ
ルエーテルがなくなったことを確認した後、36%塩酸
10.1g(0.1mol)を加えて中和した。反応液
を減圧濃縮し、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー( Kieselgel 60、展開溶媒クロロホルム/メタノ
ール/酢酸=3/1/0.5)にて精製し、Nε−(2
−ヒドロキシ−3−オクタデシルオキシプロピル)−L
−リジン塩酸塩12.0g(収率23.6%)を得た。 TLC(ブタノール/酢酸/水=4/1/2):Rf=
0.42 ESIマススペクトル:473.5 (MH+) IR(NaCl、cm-1):2955、2923、28
53、1620、1586、1468、1120
【0047】製造例8 三口丸底フラスコにL−リジン塩酸塩18.3g(0.
1mol)と水酸化ナトリウム2.0g(0.2mo
l)を水100mlに溶解し、i−プロパノール100
mlを加えた。加熱還流撹拌下、オクタデシルグリシジ
ルエーテル65.2g(0.2mol)を30分間かけ
て滴下し、そのまま還流下、3時間撹拌した。TLC及
びガスクロマトグラフィーによりオクタデシルグリシジ
ルエーテルがなくなったことを確認した後、36%塩酸
10.1g(0.1mol)を加えて中和した。反応液
を減圧濃縮し、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー( Kieselgel 60、展開溶媒クロロホルム/メタノ
ール/酢酸=3/1/0.5)にて精製し、オクタデシ
ルグリシジルエーテルとL−リジンとの2:1付加物の
塩酸塩40.3g(収率48.3%)を得た。 ESIマススペクトル:799.7(MH+) IR(NaCl、cm-1):2955、2923、28
53、1619、1574、1468、1410、11
22
【0048】製造例9 製造例1と全く同様の条件で、L−アルギニンとドデシ
ルグリシジルエーテルの反応操作を行い、TLC及びガ
スクロマトグラフィーによりドデシルグリシジルエーテ
ルがなくなったことを確認した後、36%塩酸を加えて
中和した。反応液を減圧濃縮し、反応混合物47. 3g
を得た。
【0049】製造例10 製造例5と全く同様の条件で、L−リジンとドデシルグ
リシジルエーテルの反応操作を行い、TLC及びガスク
ロマトグラフィーによりドデシルグリシジルエーテルが
なくなったことを確認した後、36%塩酸を加えて中和
した。反応液を減圧濃縮し、反応混合物52. 1gを得
た。
【0050】製造例11 三口丸底フラスコにL−アルギニン17.4g(0.1
mol)を水100mlに溶解し、i−プロパノール1
00mlを加えた。加熱還流撹拌下、ヘロキシ8(エイ
・シー・アイ・ジャパン・リミテッド製)25.6g
(0.1mol)を30分間かけて滴下し、そのまま還
流下、3時間撹拌した。TLC及びガスクロマトグラフ
ィーによりグリシジルエーテルがなくなったことを確認
した後、DL−ピロリドンカルボン酸12.9g(0.
1mol)を加えた。i−プロピルアルコールを減圧留
去した後、反応液を冷アセトン中に注加し、N−(2−
ヒドロキシ−3−ドデシルオキシ)プロピル−L−アル
ギニン・DL−ピロリドンカルボン酸塩とN−(2−ヒ
ドロキシ−3−テトラデシルオキシ)プロピル−L−ア
ルギニン・DL−ピロリドンカルボン酸塩の混合物5
0.9gを得た。得られた混合物のESIマススペクト
ルを測定し、417.5(MH+)、445.5(MH
+)のピークを確認した。
【0051】試験例1 製造例1、5で得られた界面活性剤並びに比較例として
トリメチルステアリルアンモニウムクロライド及びN−
ココイル−L−アルギニンエチルエステル・DL−ピロ
リドンカルボン酸塩について、下記の試験法により皮膚
及び眼粘膜に対する一次刺激性を測定した。それらの結
果を表1に示す。
【0052】(1)皮膚一次刺激性試験 ニュージーランドホワイト雄性ウサギ4羽に1%界面活
性剤水溶液0.3mlをしみこませたパッチテスト用絆
創膏を24時間閉塞貼布し、貼布除去後24時間に刺激
性をDraizeの評価基準に従って評価し、下記基準
により判定した。
【0053】 Draizeの評価点 刺激性 4以上 重度 2以上4未満 軽度 2未満 微弱
【0054】(2)眼粘膜一次性試験 ニュージーランドホワイト雄性ウサギ4羽の両眼下眼瞼
を袋状にし、1%界面活性剤水溶液0.1mlを点眼し
た後、上下の眼瞼を軽く合わせた。点眼24時間後に、
刺激性をDraizeの評価基準に従って評価し、下記
基準により判定した。
【0055】 Draizeの評価点 刺激性 50以上 重度 20以上50未満 中等度 10以上20未満 軽度 10未満 微弱
【0056】
【表1】
【0057】表1より明らかなように、本発明の界面活
性剤は低刺激であることが分かる。
【0058】試験例2 各種界面活性剤について、その起泡力及び泡安定性を下
記の試験法により評価した。
【0059】起泡力及び泡安定性試験法 各界面活性剤について活性剤濃度が0.25重量%にな
るように精製水により調製した。これら水溶液の50g
を、350ml容の家庭用ミキサーに秤り取り、5秒間
撹拌し、その直後の泡の体積(ml)と5分後の泡の体
積(ml)を測定した。なお、撹拌直後の泡の体積を起
泡力、下記式により算出した泡保持率を泡安定性とし
た。
【0060】泡保持率(%)=(5分後の泡の体積/直
後の泡の体積)×100
【0061】
【表2】
【0062】表2より明らかなように、本発明の界面活
性剤は、従来汎用されている低刺激界面活性剤と比較し
て同等以上の泡性能を有している。
【0063】試験例3 各種界面活性剤について、水に対する溶解性を以下に示
す方法で試験した。
【0064】各界面活性剤を1、3、5、10、20重
量%になるように水で希釈し、50℃にて撹拌して均一
とした後、25℃にて1晩放置し溶解性を黙視にて確認
した。
【0065】
【表3】
【0066】表3から明らかなように本発明は、比較例
に比べ水溶性が高く、界面活性剤成分の分離、析出等の
問題が起こりにくいため、より形態が安定した化粧料及
び洗浄剤組成物の剤型を作ることができる。
【0067】試験例4 各種界面活性剤の0.5%水溶液150gを調製し、日
本人女性の健常毛20gで作成したヘアピースを1%ラ
ウリルエーテル硫酸ナトリウム水溶液で洗浄した後1分
間浸した。流温水で軽くすすいだ後、ドライヤーで乾燥
させた。専門パネラー8名に乾燥後の毛髪の柔らかさ、
櫛通り、しっとり感、べたつき感について、官能により
評価を行なった。評価は、下記の基準による平均値を算
出し、平均値が4.5以上を非常に良好(◎)、3.5
〜4.4の場合を良好(○)、2.5〜3.4の場合を
普通(△)、2.4以下の場合を不良とした。
【0068】<評価基準> ・毛髪の柔らかさ 5:非常に柔らかく、なめらか 4:柔らかい 3:普通 2:やや柔らかさにかける 1:ゴワつく ・毛髪の櫛通り 5:櫛通りがよく非常になめらか 4:櫛通りがよい 3:普通 2:やや櫛通りが良くない 1:櫛通りが悪く、ひっかかりがある。 ・しっとり感 5:非常にしっとりしていている 4:しっとりしている 3:普通 2:ややパサつく 1:非常にパサつく ・べたつき感 5:べたつかない 4:殆どべたつかない 3:普通 2:ややべたつく 1:べたつく
【0069】
【表4】
【0070】試験例5 表5に示す洗浄剤組成物を調製し、専門パネラー8名に
市販のシャンプーによる洗浄後、これら洗浄剤組成物を
使用させ、乾燥後の毛髪の柔らかさ、櫛通り、しっとり
感、べたつき感について、官能により評価を行なった。
評価は、下記の基準による平均値を算出し、平均値が
4.5以上を非常に良好(◎)、3.5〜4.4の場合
を良好(○)、2.5〜3.4の場合を普通(△)、
2.4以下の場合を不良とした。
【0071】<評価基準> ・毛髪の柔らかさ 5:非常に柔らかく、なめらか 4:柔らかい 3:普通 2:やや柔らかさにかける 1:ゴワつく ・毛髪の櫛通り 5:櫛通りがよく非常になめらか 4:櫛通りがよい 3:普通 2:やや櫛通りが良くない 1:櫛通りが悪く、ひっかかりがある。 ・しっとり感 5:非常にしっとりしていている 4:しっとりしている 3:普通 2:ややパサつく 1:非常にパサつく ・べたつき感 5:べたつかない 4:殆どべたつかない 3:普通 2:ややべたつく 1:べたつく
【0072】
【表5】
【0073】表4、表5から明らかなように、本発明の
界面活性剤および洗浄剤組成物はコンディショニング効
果に優れている。
【0074】試験例6 市販の木綿タオルおよびアクリルジャージを市販衣料用
洗剤により、二槽式電気洗濯機を用いて2回繰り返し洗
濯後、常温の水道水で十分にすすぎ、これを試験用とし
た。次に25℃の水道水により濃度50ppmの各種界
面活性剤の均一溶液を調製した。木綿タオルとアクリル
ジャージを重量比で1:1とし、これらの合計重量の3
0倍の重量の界面活性剤溶液に3分間浸した。その後、
2分間電気洗濯機により脱水し、25℃、相対湿度40
%の条件で24時間放置し、評価試験に用いた。
【0075】柔軟性評価試験 8人のパネラーにより、上記の各種界面活性剤で処理し
たサンプルを、下記基準に従って評価した。
【0076】<評価基準> 4:ジステアリルジメチルアンモニウムクロライドと同
等 3:トリメチルステアリルアンモニウムクロライドより
優れる 2:トリメチルステアリルアンモニウムクロライド同等 1:未処理と同等
【0077】吸水性評価試験 上記の各種界面活性剤で処理した木綿タオルをJIS
(日本工業規格) L1096に準じ、20mm×15
0mmに裁断し、その一端を青色色素で着色した純粋
(25℃)に5mm浸し、5分間に上昇する水の高さ
(mm)を測定した。
【0078】
【表6】
【0079】配合例1、2 シャンプー 表7、8に示す配合組成物を70〜80℃で加熱溶解
し、その後室温まで冷却してシャンプーを得た。本品は
洗い流し時のすすぎ性が良好であり、洗い上がり感も十
分満足いくものであった。
【0080】
【表7】
【0081】
【表8】
【0082】配合例3〜5 リンス 表9〜11に示す配合組成物を70〜80℃で加熱溶解
し、その後室温まで冷却してリンスを得た。本品は洗い
流し時のすすぎ性がよく、乾燥後の仕上がり感も十分満
足のいくものであった。
【0083】
【表9】
【0084】
【表10】
【0085】
【表11】
【0086】配合例6、7 ヘアコンディショナー 表12、13に示す配合組成物を70〜80℃で加熱溶
解し、その後室温まで冷却してヘアコンディショナーを
得た。
【0087】
【表12】
【0088】
【表13】
【0089】配合例8 毛髪用化粧水 表14に示す配合組成物を40〜50℃で加熱溶解し、
その後室温まで冷却して毛髪用化粧水を得た。
【0090】
【表14】
【0091】配合例9、10 繊維柔軟剤 表15、16に示す配合組成物を70〜80℃で加熱溶
解し、その後室温まで冷却して繊維柔軟剤を得た。本品
で処理した繊維の柔軟性および吸湿性は十分に満足のい
くものであった。
【0092】
【表15】
【0093】
【表16】
【0094】
【発明の効果】本発明の界面活性剤は皮膚及び粘膜に対
して刺激が少なく、かつ使用感に優れていることから各
種用途に使用され、シャンプー、リンス、トリートメン
ト等の毛髪化粧料におけるコンディショニング成分、洗
浄剤成分または繊維の柔軟剤成分として特に有利に適用
される。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 7/50 A61K 7/50 C11D 1/10 C11D 1/10 (72)発明者 本間 正男 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社中央研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)〜(4)で表される塩
    基性アミノ酸誘導体またはその塩 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】 [式中、R1〜R6は炭素原子数8〜22の直鎖または分
    岐鎖のアルキル基、またはアルケニル基を表し(R2
    3、またはR5とR6は各々同一または異なってもよ
    い)、mは1〜5の整数を表し、Xは下記のいずれかの
    置換基を表す。] 【化5】
  2. 【請求項2】 下記一般式(5)で表される塩基性アミ
    ノ酸誘導体またはその塩 【化6】 [式中、R7は炭素原子数8〜22の直鎖または分岐鎖
    のアルキル基、またはアルケニル基を表す。]
  3. 【請求項3】 下記一般式(6)で表される塩基性アミ
    ノ酸誘導体またはその塩 【化7】 [式中、R8、R9は同一または異なって炭素原子数8〜
    22の直鎖または分岐鎖のアルキル基、またはアルケニ
    ル基を表す。]
  4. 【請求項4】 下記一般式(7)で表される塩基性アミ
    ノ酸誘導体またはその塩 【化8】 [式中、R10は炭素原子数8〜22の直鎖または分岐鎖
    のアルキル基、またはアルケニル基を表す。]
  5. 【請求項5】 塩基性アミノ酸またはその塩とグリシジ
    ルエーテルとをアルコールまたはアルコールと水の混合
    溶媒中、加熱反応させて得られる塩基性アミノ酸誘導体
    またはその塩を含有する界面活性剤。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のアミノ酸誘導体またはそ
    の塩のうち少なくとも一つを含有する界面活性剤
  7. 【請求項7】 請求項1記載のアミノ酸誘導体またはそ
    の塩のうち少なくとも一つを含有する化粧料または洗浄
    剤組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1記載のアミノ酸誘導体またはそ
    の塩のうち少なくとも一つおよび高級アルコールを含有
    する化粧料または洗浄剤組成物。
  9. 【請求項9】 請求項1記載のアミノ酸誘導体またはそ
    の塩のうち少なくとも一つを含有する繊維柔軟剤。
  10. 【請求項10】 請求項5記載の界面活性剤を含有する
    化粧料または洗浄剤組成物
  11. 【請求項11】 請求項5記載の界面活性剤および高級
    アルコールを含有する化粧料または洗浄剤組成物
  12. 【請求項12】 請求項5記載の界面活性剤を含有する
    繊維柔軟剤
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