JPH0927090A - 火災監視制御盤 - Google Patents

火災監視制御盤

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JPH0927090A
JPH0927090A JP17310295A JP17310295A JPH0927090A JP H0927090 A JPH0927090 A JP H0927090A JP 17310295 A JP17310295 A JP 17310295A JP 17310295 A JP17310295 A JP 17310295A JP H0927090 A JPH0927090 A JP H0927090A
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JP17310295A
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English (en)
Inventor
Akira Yuma
晃 遊馬
Yasushi Shima
裕史 島
Masashi Arikawa
雅志 蟻川
Akio Adachi
昭男 安達
Chikaki Oomori
慎樹 大森
Motoharu Mitsuse
元治 満瀬
Akio Yokoshima
昭雄 横嶋
Kazutoshi Ono
和年 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hochiki Corp
Original Assignee
Hochiki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】地区音響停止スイッチの操作による鳴動の停止
状態で、追加火災の受信や鳴動停止からの時間等を監視
して鳴動停止を解除することで、適切な地区音響装置の
鳴動と停止の制御を行う。 【解決手段】MPU7の地区音響制御部14は、地区音
響装置6の鳴動中、地区音響停止スイッチ17の操作を
検出した場合に鳴動を停止し、この停止状態で追加の火
災検出信号を受信した際に、再度、地区音響装置を鳴動
する逐次鳴動停止モードに制御する。また地区音響制御
部14は、地区音響停止スイッチ17の操作が所定時間
継続したことを検出した場合に、この停止状態で別の感
知器回線または別の火災感知器からの追加の火災検出信
号を受信しても地区音響装置の鳴動停止を維持する強制
停止モードに制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火災判断時に地区
音響装置を鳴動して火災を報知する火災監視制御盤に関
し、特に、地区音響停止スイッチの操作の仕方で地区音
響停止後の追加的な火災に対する停止解除が適切に制御
できる火災監視制御盤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、火災監視制御盤から引き出された
感知器回線に接続した火災感知器で火災を検出した場
合、感知器回線の火災信号を受信し火災と判断した際
に、主音響装置を鳴動させると共に、警戒区域に設置し
た地区ベル等の地区音響装置を鳴動させる制御を行って
いる。
【0003】また火災監視制御盤には地区音響停止スイ
ッチが設けられ、火災時に、地区音響停止スイッチを停
止操作して一旦地区音響装置の鳴動を停止し、係員が現
場に出向いて火災を確認した後に、解除操作を行って地
区音響装置を再度鳴動できるよう制御している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の地区音響装置の制御にあっては、一度、地区
音響停止スイッチの停止操作を行うと、解除操作を行わ
ない限り、地区音響装置を停止状態に制御しており、第
1報目の火災受信で地区音響を停止して現場を確認して
いる間に、別の感知器回線から火災受信が行われても、
地区音響装置を鳴動することができなかった。
【0005】また現場確認に手間取ったり、不測の事態
が起きて戻れなかった場合は、実火災であるにも関わら
ず、地区音響が停止したままになってしまう。本発明
は、地区音響停止スイッチの操作による鳴動の停止状態
で、追加火災の受信や鳴動停止からの時間等を監視して
鳴動停止を解除することで、適切な地区音響装置の鳴動
と停止の制御を行うようにした火災監視制御盤を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は次のように構成する。まず本発明は、監視区域
に引き出された感知器回線に接続した火災感知器からの
火災検出信号を受信し火災と判断した際に、監視区域に
引き出された制御線に接続された地区音響装置を鳴動さ
せる火災監視制御盤を対象とする。
【0007】このような火災監視制御盤につき本発明に
あっては、地区音響装置の鳴動の停止操作を行う地区音
響停止スイッチと、地区音響装置の鳴動中、地区音響停
止スイッチの操作を検出した場合に地区音響装置の鳴動
を停止し、この停止状態で別の感知器回線又は別の火災
感知器からの追加の火災検出信号を受信した際に、再
度、地区音響装置を鳴動する逐次鳴動停止状態(逐次鳴
動停止モード)に制御する地区音響制御部を設けたこと
を特徴とする。
【0008】このため火災受信時に、地区音響停止スイ
ッチを操作して地区音響装置の鳴動を停止した後、現場
確認に出向いていても、別の感知器回線又は別の火災感
知器から火災受信があると、地区音響装置が再度、鳴動
され、新たな火災発生や火災の延焼となったことを遅延
なく報知できる。また地区音響制御部は、地区音響停止
スイッチの操作による地区音響装置の鳴動停止後、この
停止状態で地区音響停止スイッチの操作を検出した場合
に再度、地区音響装置を鳴動するように制御する。
【0009】更に、地区音響制御部は、地区音響停止ス
イッチの操作による地区音響装置の鳴動停止後、所定時
間を経過した場合に、再度、地区音響装置を自動的に鳴
動するように制御する。このため、現場確認に手間取っ
たり不測の事態で戻れなかった場合にも、地区音響の停
止から所定時間、例えば3分を経過すると、地区音響装
置が自動的に鳴動し、実火災であったにも係わらず地区
音響装置の鳴動が停止したままになる事態を回避でき
る。
【0010】更に、地区音響制御部は、地区音響停止ス
イッチの操作が所定時間、例えば3秒以上継続したこと
を検出した場合に、この停止状態で別の感知器回線又は
別の火災感知器からの追加の火災検出信号を受信しても
地区音響装置の鳴動停止を維持する強制停止状態(強制
停止モード)に制御することを特徴とする。つまり、地
区音響停止スイッチの操作を例えば3秒間継続すると、
この操作時間を判別して強制停止状態に設定され、追加
火災信号を受信しても地区音響の再鳴動は行われない。
強制停止状態となった後は、地区音響停止スイッチの操
作が所定時間、例えば1秒以上継続したことを検出した
場合に、強制停止状態の制御を解除することができる。
【0011】この強制停止状態の設定は、定常監視状態
での地区音響停止スイッチの継続操作でもできるし、火
災受信で鳴動した地区音響装置を停止する際の地区音響
停止スイッチの継続操作によってもできる。強制停止状
態の解除も同じである。更に又、地区音響制御部は、逐
次音響停止状態で地区音響停止灯を点滅し、また強制停
止状態については地区音響停止灯を点灯するように制御
し、現在の設定状態を容易に確認できるようにする。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明の火災監視制御盤を
備えた火災警報設備のブロック図である。図1におい
て、本発明の火災監視制御盤1からは複数の感知器回線
2−1〜2−nが引き出され、それぞれの感知器回線に
は複数の火災感知器3を接続し、更に回線の終端に断線
検出用の終端抵抗4を接続している。感知器回線2−1
〜2−nに対応して、火災監視制御盤1には受信回路8
−1〜8−nが設けられる。受信回路8−1〜8−n
は、いずれかの火災感知器3からの火災検出信号を受信
して、火災受信信号を制御手段としてのMPU7に出力
する。
【0013】MPU7は、受信回路8−1〜8−nのい
ずれかからの火災受信信号を受け火災と判断すると、火
災警報表示を行う。MPU7に対しては、操作部9、表
示部10、主音響装置11、地区音響駆動部12および
移報回路13が設けられている。地区音響駆動部12か
らはベル制御線5が引き出され、地区音響装置として複
数の地区ベル6を接続している。主音響装置11として
は、ブサー、スピーカ等が設けられる。
【0014】MPU7には、プログラム制御により実現
される本発明が対象とする地区音響制御部14が設けら
れ、更に地区音響制御部14の制御処理で使用するタイ
マ15が設けられている。操作部9には、地区音響制御
部14に対応して主音響停止スイッチ16、地区音響停
止スイッチ17および復旧スイッチ18が設けられてい
る。もちろん操作部9には、これらのスイッチ以外に火
災受信や端末制御、更には感知器試験等に必要な各種の
スイッチが設けられている。
【0015】表示部10には、火災代表灯19、感知器
回線2−1〜2−nに対応した地区表示灯20−1〜2
0−n、更に地区音響制御部14による地区音響装置、
即ち地区ベル6の停止状態を表示するための地区音響停
止灯21が設けられている。この表示部10について
も、これ以外に必要に応じて適宜の表示灯が設けられて
いる。
【0016】更に火災監視制御盤1には電源部25が設
けられ、外部より商用AC100Vの電源供給を受け、
火災監視制御盤1及び感知器回線2−1〜2−n、更に
ベル制御線5に必要な指定の電源電圧を作り出してい
る。図2は図1の火災監視制御盤1の受信パネル1aの
正面図である。図2において、火災監視制御盤1の受信
パネル1aの左側上部には火災代表灯19が設けられ、
火災時に点灯する。火災代表灯19の下側には例えば5
回線分の地区窓23−1〜23−5が設けられ、各地区
窓23−1〜23−5に対応して地区表示灯20−1〜
20−5を設けている。地区窓23−1〜23−5には
適宜の地区表示が印刷等により表示される。
【0017】地区窓23−1〜23−5の右側には主音
響停止スイッチ16と地区音響停止スイッチ17が設け
られる。地区音響停止スイッチ17の近くには地区音響
停止灯21が設けられる。地区音響停止スイッチは、操
作している間だけオンするノンロックスイッチを使用す
る。更に受信パネル1aの下側にはカバー22を設けた
保守用の操作部が設けられ、カバー22の内側に復旧ス
イッチ18を設けている。もちろんカバー22の内側に
は他の各種スイッチも設けられている。また主音響停止
スイッチ16の上側には、主音響装置11用の音響孔2
3が設けられている。
【0018】図3は図1の火災監視制御盤1のMPU7
に設けた地区音響制御部14による地区音響制御の第1
実施例の制御処理を示したフローチャートである。この
図3の地区音響制御部14の第1実施例にあっては、火
災判断時に地区音響装置の鳴動が行われた際、地区音響
停止スイッチ17をオンして地区音響停止を行うと自動
的に逐次鳴動停止モードの設定が行われるようにしたこ
とを特徴とする。
【0019】ここで逐次鳴動停止モードとは、地区音響
装置の停止状態で他の感知器回線あるいは他の火災感知
器からの追加の火災検出信号を受信した場合に自動的に
地区音響装置を再鳴動させるモードをいう。即ち、従来
の地区音響停止スイッチにあっては、スイッチ操作を行
って地区音響装置の鳴動を停止した状態にあっては、他
の感知器回線や他の火災感知器から火災検出信号を受信
しても、地区音響装置の再鳴動は行われず、人為的に地
区音響停止スイッチの停止解除の操作を行わなければな
らない。
【0020】しかし、図3の第1実施例で設定される逐
次音響停止モードにあっては、このような地区音響停止
スイッチの停止解除の操作を必要とすることなく、他の
感知器回線や火災感知器からの追加の火災検出信号の受
信時に自動的に地区音響装置の再鳴動を行う。更に図3
の第1実施例にあっては、地区音響装置の停止で逐次鳴
動停止モードが設定された状態でタイマ15をスタート
し、予め定めた一定時間例えば3分を経過したときに自
動的に逐次鳴動停止モードを解除し、地区音響装置の再
鳴動を行うようにしたことを特徴とする。
【0021】この図3の第1実施例における地区音響制
御部14の制御処理を詳細に説明すると、次のようにな
る。いま図1の感知器回線2−1に設けたある火災感知
器3で火災検出が行われ、受信回路8−1からの火災受
信信号によりMPU7が蓄積動作等を行いステップS1
で火災と判断したとする。この火災判断に基づき、地区
音響制御部14はステップS2で地区音響駆動部12に
駆動制御信号を出力し、ベル制御線5に接続している地
区ベル6を鳴動する。
【0022】もちろんMPU7にあっては、火災判断と
同時に主音響装置11を鳴動し、また表示部10に設け
ている火災代表灯19を点灯すると共に、火災受信が行
われた感知器回線2−1に対応する地区表示灯20−1
を点灯する。このような火災監視制御盤1における火災
受信に伴う警報動作を受けて、監視員は地区表示灯20
−1の表示から感知器回線2−1の地区で火災が発生し
たことを知り、地区音響停止スイッチ17を操作するこ
とにより地区ベル6を一旦停止して現場確認に出向くよ
うになる。
【0023】このため図3のステップS2にあっては、
地区音響装置としての地区ベル6を鳴動し、ステップS
3で復旧スイッチ18のオンをチェックした後、ステッ
プS4で地区音響停止スイッチ17のオンをチェック
し、オン操作が行われたならば、ステップS5で、地区
ベル6の鳴動を停止する地区音響鳴動停止を行う。この
地区音響鳴動停止が済むと、ステップS6で、地区音響
制御部14は逐次鳴動停止モードを設定する。続いてス
テップS7で、タイマ15をスタートする。タイマ15
をスタートし且つ逐次鳴動停止モードを設定した状態に
あっては、ステップS8で、タイマ15のタイムアッ
プ、即ち予め定めた設定時間例えば3分に達したか否か
をチェックし、タイムアップしていなければ、ステップ
S9で追加火災を受信したか否かチェックする。
【0024】追加火災とは、現在火災が検出されている
感知器回線2−1以外の感知器回線2−2〜2−nのい
ずれかからの火災受信を意味する。尚、火災感知器に固
有のアドレスを設定し、火災監視制御盤でこのアドレス
を識別できるシステムにあっては、追加火災には他の火
災感知器の発報による火災受信を含む。追加火災がなけ
れば、ステップS10で地区音響停止スイッチ17のオ
ン操作をチェックし、更にステップS11で、復旧スイ
ッチ18のオン操作をチェックし、ステップS8〜S1
1の処理を繰り返している。この状態で、例えばステッ
プS9で他の感知器回線からの火災受信による追加火災
が判別されると、ステップ12に進み、現在設定してい
る逐次鳴動停止モードを解除し、ステップS13で、現
在動作中のタイマ15をクリアし、ステップS2に進
み、地区音響装置の再鳴動を行う。
【0025】一方、ステップS8〜S11の処理中にタ
イマ15が設定時間3分に達してタイムアップすると、
同様にステップS12で逐次鳴動停止モードが解除さ
れ、ステップS13でタイマをクリアした後、ステップ
S2に進み、地区音響装置の再鳴動が自動的に行われ
る。更にステップS8〜S11の逐次鳴動停止モードの
設定状態で再度、地区音響停止スイッチ17のオン操作
がステップS10で判別されると、同様にステップS1
2でモード解除を行った後、ステップS13でタイマ1
5をクリアし、ステップS2で地区音響装置の再鳴動を
行う。
【0026】ステップS8〜S11の逐次鳴動停止モー
ドの設定による監視状態で復旧スイッチ18のオン操作
が行われると、ステップS14でタイマ15をクリアし
た後、一連の火災受信状態を復旧する処理を行い、通常
状態に戻る。もちろんステップS2の地区音響鳴動後の
ステップS3で復旧スイッチ18のオン操作を判別した
場合にも、同様に処理を終了する。
【0027】このような図3の本発明による地区音響制
御部14の第1実施例にあっては、火災判断時に地区音
響装置の鳴動が行われたときの地区音響停止スイッチ1
7の操作で鳴動を停止すると同時に、逐次鳴動停止モー
ドの設定が行われ、逐次鳴動停止モードの設定状態にあ
っては、他の感知器回線からの火災受信による追加火災
を判別すると自動的にモードを解除して地区音響装置の
再鳴動が行われる。
【0028】このため地区音響装置の鳴動を停止して火
災現場を確認しているような場合にも、他の感知器回線
の設置場所で火災が起きた場合には地区音響鳴動停止に
係わらず自動的に再鳴動が行われ、火災監視制御盤1を
監視員が離れているような状況にあっても、確実に地区
音響装置による火災警報を行うことができる。また現場
確認に出向いた監視員が確認作業に手間取ったり不測の
事態で火災監視制御盤1の設置場所に戻れなかったよう
な場合にも、逐次鳴動停止モードの設定時にスタートし
たタイマが所定時間後にタイムアップ、例えば3分後に
タイムアップした時点で、自動的に地区音響装置の再鳴
動が行われ、地区音響装置を一旦停止した後はスイッチ
を解除しない限り地区音響警報の再鳴動が行われないと
いうような不具合を確実に防止できる。
【0029】更に、逐次鳴動停止モードに入っていて
も、人為的に地区音響停止スイッチ17を操作すれば停
止モードが解除されて地区音響装置を再鳴動させること
ができ、現場確認後の地区音響の再鳴動操作が容易にで
きる。図4のフローチャートは、図1の火災監視制御盤
1に設けたMPU7の地区音響制御部14の第2実施例
の制御処理であり、地区音響停止スイッチ17の操作時
間によって地区音響装置の強制停止モードと逐次鳴動停
止モードの2つのモートを設定するようにしたことを特
徴とする。
【0030】図4の強制停止モードと逐次鳴動停止モー
ドの設定を行う第2実施例にあっては、地区音響停止ス
イッチ17を予め定めた一定時間例えば3秒間継続して
オン操作している場合には、強制停止モードが設定でき
るようにしたことを特徴とする。ここで強制停止モード
とは、地区音響装置を一度停止状態にすると他の感知器
回線や火災感知器からの追加の火災検出信号が受信され
る等どのようなことがあっても、地区音響装置を停止状
態に維持するモードをいう。
【0031】この地区音響停止スイッチ17を3秒以上
操作することによる強制停止モードの設定は、火災受信
が行われていない通常の監視状態、及び火災判断時に地
区音響装置が鳴動して鳴動停止を行う際等いつでも行う
ことができる。更に、一旦設定した強制停止モードの解
除は、地区音響停止スイッチ17を設定時よりは短い時
間、例えば1秒以上してオン操作していることを判別し
て行うようにしている。
【0032】この結果、地区音響停止スイッチ17の1
秒未満のスイッチ操作即ち通常のスイッチ操作について
は、図3の第1実施例に示した逐次鳴動停止モードの設
定とその解除が行われることになる。次に、図1の感知
器回線2−1に設けているいずれかの火災感知器3で火
災検出が行われた場合を例にとって、図4の地区音響停
止スイッチ17の操作に伴う強制停止モードと逐次鳴動
停止モードの設定及び解除を説明する。
【0033】まず感知器回線2−1に設けられている火
災感知器3からの火災検出信号の火災受信に伴う火災判
断時の地区音響制御部14による地区音響装置としての
地区ベル6の鳴動に対し、現場確認等のために地区音響
停止スイッチ17をオン操作したとする。この地区音響
停止スイッチ17のオン操作は図4のステップS1の処
理となり、まずステップS2で強制停止モード中か否か
チェックする。
【0034】地区音響装置鳴動後の最初の地区音響停止
スイッチ17の操作状態にあっては、強制停止モード及
び逐次鳴動停止モードのいずれも設定されておらず、し
たがってステップS3に進み、MPU7に設けている別
のタイマ15´をスイッチ監視用タイマとして、強制停
止モードの設定を判別するための3秒にセットしてスタ
ートする。
【0035】次にステップS4で、一度オンした地区音
響停止スイッチ17のスイッチオフとなるまでの時間を
監視し、即ち地区音響停止スイッチ17をオンしてから
オフするまでのスイッチ操作時間を監視し、3秒以上で
オフとなったか否かチェックする。もし地区音響停止ス
イッチ17の操作時間が3秒以上であった場合にはステ
ップS5に進み、強制停止モードを設定した後、ステッ
プS6でスイッチ監視用のタイマ15´をクリアし、モ
ード設定処理を終了する。
【0036】このため強制停止モードの設定状態にあっ
ては、他の感知器回線からの火災受信が行われても地区
音響装置の鳴動停止が維持される。一方、ステップS4
で地区音響停止スイッチ17のオンからオフまでの操作
時間が3秒未満であった場合には、ステップS7に進
み、火災中か否かチェックする。このとき感知器回線2
−1からの火災受信による火災中であることから、ステ
ップS8に進み、逐次鳴動停止モードの設定中か否かチ
ェックする。
【0037】このとき逐次鳴動停止モードは設定されて
いないことから、ステップS9に進み、逐次鳴動停止モ
ードを設定し且つ地区音響装置の鳴動を停止し、ステッ
プS6でスイッチ監視用のタイマ15´をクリアした
後、モード設定処理を終了する。このステップS9で逐
次鳴動停止モードが設定された後の地区音響制御部14
の処理は、図3のステップS7〜S14に示したと同じ
になる。
【0038】次にステップS5で強制停止モードが設定
された状態での、地区音響装置の鳴動停止の解除操作の
処理を説明する。強制停止モードの設定状態で停止解除
するためには、地区音響停止スイッチ17を1秒以上操
作すればよい。このような強制停止モード設定状態での
鳴動停止の解除のための地区音響停止スイッチ17の操
作が行われると、ステップS1からステップS2に進
み、現在強制停止モードの設定状態にあることから、ス
テップS11に進んで、スイッチ監視用のタイマ15´
を1秒にセットしてスタートする。
【0039】続いてステップS12で、地区音響停止ス
イッチ17がオンしてからオフするまでの操作時間が1
秒以上か否かチェックする。1秒以上であった場合には
ステップS14に進み、強制停止モードを解除し、ステ
ップS6でスイッチ監視タイマ15´をクリアした後、
モード解除のための処理を終了する。この強制停止モー
ドの解除状態にあって、もし火災受信が行われていれば
地区音響装置を鳴動することになる。
【0040】またステップS12で地区音響停止スイッ
チ17の操作時間が1秒未満であった場合には、ステッ
プS14の強制停止モードの解除は行われず、強制停止
モードの設定状態を維持する。更にステップS9で設定
した逐次鳴動停止モードの状態で地区音響停止スイッチ
17の3秒に満たない操作が地区音響鳴動停止解除のた
めに行われたとすると、ステップS4からステップS7
に進み、火災中であることを判別し、ステップS8で逐
次鳴動停止モード中、即ち逐次鳴動停止モードによる地
区音響停止中を判別してステップS10に進み、逐次鳴
動停止モードを解除し、地区音響装置の鳴動を開始して
再鳴動させる。
【0041】一方、火災監視制御盤1で火災受信が行わ
れていない定常監視状態で強制停止モードを設定したい
場合には、地区音響停止スイッチ17を3秒以上操作す
ればよい。また強制停止モードの設定後に地区音響停止
スイッチ17を1秒以上操作すれば、強制停止モードを
解除して火災受信で鳴動可能な状態に戻すことができ
る。尚、火災監視制御盤1で火災受信が行われていない
定常監視状態で、地区音響停止スイッチ17を3秒未満
操作した場合は、ステップS7で判別され、ステップS
6でスイッチ監視タイマ15´をクリアだけして処理を
終了する。
【0042】更に図4の地区音響停止スイッチ17の操
作に応じた強制停止モードと逐次鳴動停止モードの設定
及び解除については、図1の火災監視制御盤1の表示部
10に設けている地区音響停止灯21の表示制御が行わ
れる。即ち、強制停止モードの設定状態にあっては、地
区音響停止灯21は点灯状態にされる。これに対し逐次
音響停止モードの設定状態で地区音響停止灯21は点滅
されるようになる。このため、地区音響停止灯21の表
示状態が点灯か点滅かで強制停止モードと逐次鳴動停止
モードのどちらが設定されているかが簡単に分かる。
【0043】尚、上記の実施の形態にあっては、図3の
第1実施例と図4の第2実施例の制御処理を地区音響制
御部14で別々に行っているが、両者を組み合わせた地
区音響制御を行うようにしてもよい。また上記の実施の
形態にあっては、地区音響装置として地区ベルを使用し
ていたが、スピーカを使い、地区音響駆動部に音声合成
装置、アンプ等を設けることで、音声により火災を報知
しても良い。
【0044】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、地区音響装置の鳴動中に地区音響停止スイッチを操
作すると、地区音響装置の鳴動の停止と同時に逐次鳴動
停止モードが設定され、この逐次鳴動停止モードにあっ
ては、別の感知器回線または別の火災感知器からの追加
の火災検出信号の受信に対し、再度、地区音響装置を自
動的に鳴動することができ、例えば地区音響鳴動停止を
行って現場確認に出向いていても、別の感知器回線から
火災受信があると地区音響装置が再鳴動され、新たな火
災発生や火災の延焼を確実に報知できる。
【0045】また逐次鳴動停止モードにあっても、再
度、地区音響停止スイッチを操作すると、人為的に停止
解除により再鳴動でき、現場確認後の地区音響装置の鳴
動操作等が簡単にできる。また逐次鳴動停止モードの状
態で現場確認に必要な一定時間例えば3分を経過すると
自動的に再鳴動となり、現場確認に手間取ったり不測の
事態で戻れなかった場合にも、地区音響装置が停止した
ままになってしまう事態を回避することができる。
【0046】更に、地区音響停止スイッチの操作時間を
通常のスイッチ操作に対し予め決められた時間以上継続
することで、地区音響装置の鳴動の停止状態で火災受信
が行われても地区音響装置の再鳴動を行わない強制停止
モードに設定することもでき、逐次鳴動停止モードと強
制停止モードを地区音響停止スイッチの操作の仕方で選
択できることで、より適切な地区音響装置の制御ができ
る。
【0047】更にまた、逐次鳴動停止モードと強制停止
モードの各設定状態を表示する地区音響停止灯を設けた
ことで、異なった地区音響停止モードの設定状態を容易
に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の火災監視受信盤を用いた防災監視設備
の説明図
【図2】図1の火災警報制御盤の正面図
【図3】図1のMPUの地区音響制御部による制御処理
の第1実施例を示したフローチャート
【図4】図1のMPUの地区音響制御部による制御処理
の第2実施例を示したフローチャート
【符号の説明】
1:火災監視制御盤 2−1〜2−n:感知器回線 3:火災感知器 4:終端抵抗 5:ベル制御線 6:地区ベル(地区音響装置) 7:MPU 8−1〜8−n:受信回路 9:操作部 10:表示部 11:主音響装置 12:地区音響駆動部 13:移報回路 14:地区音響制御部 15,15´:タイマ 16:主音響停止スイッチ 17:地区音響停止スイッチ 18:復旧スイッチ 19:火災代表灯 20−1〜20−n:地区表示灯 21:地区音響停止灯 22:カバー 25:電源部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安達 昭男 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホー チキ株式会社内 (72)発明者 大森 慎樹 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホー チキ株式会社内 (72)発明者 満瀬 元治 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホー チキ株式会社内 (72)発明者 横嶋 昭雄 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホー チキ株式会社内 (72)発明者 大野 和年 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホー チキ株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】監視区域に引き出された感知器回線に接続
    した火災感知器からの火災検出信号を受信し火災と判断
    した際に、監視区域に引き出された制御線に接続された
    地区音響装置を鳴動させる火災監視制御盤に於いて、 地区音響装置の鳴動の停止操作を行う地区音響停止スイ
    ッチと、 前記地区音響装置の鳴動中、前記地区音響停止スイッチ
    の操作を検出した場合に前記地区音響装置の鳴動を停止
    し、該停止状態で別の感知器回線又は別の火災感知器か
    らの追加の火災検出信号を受信した際に、再度、前記地
    区音響装置を鳴動する逐次鳴動停止状態に制御する地区
    音響制御部を設けたことを特徴とする火災監視制御盤。
  2. 【請求項2】請求項1記載の火災監視制御盤に於いて、
    前記地区音響制御部は、前記地区音響停止スイッチの操
    作による前記地区音響装置の鳴動停止後、該停止状態で
    前記地区音響停止スイッチの操作を検出した場合に再
    度、地区音響装置を鳴動するように制御することを特徴
    とする火災監視制御盤。
  3. 【請求項3】請求項1乃至2記載の火災監視制御盤に於
    いて、前記地区音響制御部は、前記地区音響停止スイッ
    チの操作による前記地区音響装置の鳴動停止後、所定時
    間を経過した場合に、再度、地区音響装置を鳴動するよ
    うに制御することを特徴とする火災監視制御盤。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3記載の火災監視制御盤に於
    いて、前記地区音響制御部は、前記地区音響停止スイッ
    チの操作が所定時間継続したことを検出した場合に、該
    停止状態で別の感知器回線又は別の火災感知器からの追
    加の火災検出信号を受信しても前記地区音響装置の鳴動
    停止を維持する強制停止状態に制御することを特徴とす
    る火災監視制御盤。
  5. 【請求項5】請求項4記載の火災監視制御盤に於いて、
    前記地区音響制御部は、前記地区音響停止スイッチの操
    作による前記強制停止状態で前記地区音響停止スイッチ
    の操作が所定時間継続したことを検出した場合に、該強
    制停止状態の制御を解除することを特徴とする火災監視
    制御盤。
  6. 【請求項6】請求項4記載の火災監視制御盤に於いて、
    前記地区音響制御部は、前記逐次鳴動停止状態で地区音
    響停止灯を点滅し、前記強制停止状態で前記地区音響停
    止灯を点灯するように制御することを特徴とする火災監
    視制御盤。
JP17310295A 1995-07-10 1995-07-10 火災監視制御盤 Pending JPH0927090A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1145383A (ja) * 1997-07-25 1999-02-16 Nittan Co Ltd 監視制御システム
JP2010026902A (ja) * 2008-07-23 2010-02-04 Nittan Co Ltd 火災報知設備の音響停止装置
JP2010122923A (ja) * 2008-11-20 2010-06-03 Nittan Co Ltd 多回線移報装置

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