JP3699292B2 - 防災監視装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、火災感知器を接続した感知器回線単位に火災を監視する防災監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばP型として知られた回線単位で火災を監視して制御する防災監視装置にあっては、回線単位に火災試験を行うため、火災試験信号により感知器回線の間をトランジスタのスイッチング等により低インピーダンスに短絡し、火災感知器が発報したと同じ状態を擬似的に作り出し、火災と判断できるか否かの試験を行っている。
【0003】
また火災受信回路の受信信号に基づく火災信号の判定は、火災受信回路の受信出力をAD変換してCPUに取り込み、ノイズ等による誤報防止のために、約1秒程度の遅延時間を設定し、この遅延時間のあいだ継続してAD変換による受信信号が得られた場合に、火災信号と判定している(特開平4−160499号等)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような防災監視装置における火災試験にあっては、火災試験を行った際にも、通常の火災判定処理と同様、ノイズ等による誤報防止のための約1秒の遅延処理が入り、火災試験を指示してから火災判定結果が得られるまで時間がかかっている。このような火災試験時の時間遅れも、監視する回線数が少ない場合はあまり問題にならないが、例えば100回線を越えるような場合には無視できない時間となり、火災試験に時間がかかりすぎる問題があった。
【0005】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、火災試験を指示して火災判定が得られる迄の時間を短縮して回線数が多くとも火災試験に要する時間を短くできるようにした防災監視装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明は次のように構成する。本発明は、火災感知器を接続した感知器回線単位に火災を監視する防災監視装置であって、火災試験スイッチの操作で蓄積機能の解除を行うと共に火災感知器が発報信号を送出したと同じ信号受信状態を擬似的に作り出して火災試験を行う火災試験部と、火災感知器からの発報信号が予め設定した遅延時間継続した場合に火災信号と判定する火災信号判定部と、火災試験部による火災試験時に、火災信号判定部の遅延時間をキャンセル又はより短い遅延時間に変更する遅延時間変更部とを設け、火災試験スイッチの操作による火災試験開始でタイマを起動し、予め設定された全回線の火災試験経過後におけるタイマ出力で解除した蓄積機能を元に戻すことを特徴とする。
【0007】
このように火災試験を指示した際には、ノイズ防止のための遅延時間がより短い時間に変更されることで、火災試験の結果が出るまでの時間が短くなり、回線数が多くとも例えば全回線の火災試験を自動的に行うような場合のトータル的な試験時間を大幅に短縮できる。
【0008】
例えば300回線の場合、1回線毎に1秒の遅延を行っているとすると、全体で300秒即ち5分の遅延時間が余分に必要となるが、本発明によれば、そのような遅延時間が不要となる。
【0009】
ここで火災信号判定部は、所定の遅延時間に対応したカウント値を初期設定した遅延カウンタを有し、火災感知器からの発報信号を所定周期でサンプルする毎に遅延カウンタをダウンカウントし、カウンタ値がゼロのとき火災信号と判定する。この場合、遅延時間変更部は火災試験部による火災試験を認識した際に、遅延カウンタに初期設定するカウント値をより小さい値に変更する。
【0010】
また火災試験部は火災試験時に前記遅延時間変更部に火災試験フラグをセットし、この場合、遅延時間変更部は火災試験フラグがセットされている時、火災信号判定部による遅延カウンタをダウンカウントして値がゼロのとき火災信号と判定する処理をスキップして直ちに火災信号を判定するようにしてもよい。
【0011】
更に本発明の防災監視装置は、火災信号判定部から1報目の火災信号を受けた際に、感知器回線への電源供給を一旦遮断して、発報した火災感知器を復旧させた後に電源を再投入し、電源の再投入後に火災信号判定部から2報目の火災信号を受けた際に火災と判断する蓄積処理部を有しており、火災試験時スイッチの操作で蓄積解除が行われる。
【0012】
このため火災試験時には、蓄積処理に必要な時間もキャンセルされ、1報目の火災判定に基づき火災信号を受信して試験結果を直ちに表示できる
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の防災監視装置の一実施形態を示した回路ブロック図である。
【0014】
図1において、本発明の防災監視装置にはメインCPU1が設けられ、メインCPU1に対しては複数の回線ユニット3を接続している。回線ユニット3にはローカルCPU4が設けられ、メインCPU1との間でシリアル通信により監視と制御のためのデータ通信を行っている。
【0015】
ローカルCPU4に対しては火災受信回路5が設けられる。火災受信回路5からは受信回線6aが引き出され、受信回線6aには自己保持型の火災感知器7を接続している。即ち火災感知器7は火災を検出すると、受信回線6aの間を低インピーダンスに短絡して発報電流を流すことで発報信号を回線ユニット3の火災受信回路5に出力し、一度発報すると受信回線6aによる電源供給を遮断しない限り復旧しない自己保持型となっている。
【0016】
この火災受信回路5に対応して制御出力回路9が設けられる。制御出力回路9は回線ユニット3の回路基板とは別のリレー基板8に実装されている。制御出力回路9からは制御回線10a,10bが引き出されている。制御回線10aには地区音響装置11が接続される。また制御回線10bには防排煙機器12が接続される。
【0017】
ここで受信回線6aの種別が火報用であった場合には、メインCPU1側からの制御指示に基づき制御出力回路9は制御回線10aの地区音響装置11に制御起動信号を出力して地区音響鳴動を行う。また受信回線6aの種別が防排煙用であった場合には、メインCPU1からの制御指示に基づき制御出力回路9は制御回線10bの防排煙機器12に対し制御起動信号を出力して防排煙機器12を作動する。
【0018】
回線ユニット3の火災受信回路5は例えば10回線分設けられ、これに対応して制御出力回路9も10回線分設けられ、必要に応じて火災受信回路5と制御出力回路9について火報用、防排煙用、更にはその他の信号受信と移報出力用に種別を設定することができる。この種別設定はメインCPU1側で登録している回線番号ごとの種別設定情報に従って処理される。
【0019】
回線ユニット3の火災受信回路5は例えば10回線分設けられるものであるが、このうち、この実施形態にあっては同じ火災受信回路5としての受信機能を備える回路を確認信号受信回路13に利用している。確認信号受信回路13に対しては防排煙機器12の作動を示すスイッチ信号が受信回線6bで接続されており、制御出力回路9からの制御起動信号で作動した防排煙機器12の作動状態の確認信号を受信し、ローカルCPU4に出力する。
【0020】
更に回線ユニット3には、火報用や防排煙用以外の他の例えば表示盤15等に移報信号を出力するための移報出力回路14も設けられている。
【0021】
ローカルCPU4は火災試験ポート17を持ち、この火災試験ポート17に火災試験回路16を接続している。火災試験回路16は抵抗R1,R2,R3及びトランジスタTrで構成され、火災試験ポート17の出力をHレベルにすると、トランジスタTrがオンして受信回線6aを低インピーダンスに短絡することで、火災感知器7が発報したと同じ状態を疑似的に作り出し、火災受信回路5より火災試験のための発報受信信号をローカルCPU4のAD変換ポート19に出力するようにしている。
【0022】
ローカルCPU4には火災信号判定部18、火災試験部20及び遅延時間変更部21が設けられる。火災信号判定部18は、AD変換ポート19に対する火災受信回路5からの出力信号を、例えば100ミリ秒ごとに取り込んで火災信号を判断している。この火災信号判断において遅延カウンタ22を使用しており、火災感知器7が発報すると火災受信回路5は発報受信信号をAD変換ポート19に出力するが、火災信号判定部18は遅延カウンタ22により発報受信信号が例えば1秒間継続したことを判定して火災信号と判断し、火災信号をメインCPU1に送信する。
【0023】
具体的には遅延カウンタ22が初期状態で遅延時間1秒を示す10カウンタ(100ミリ秒×10カウント=1秒)に設定されており、AD変換ポート19から発報受信信号を取り込むごとに遅延カウンタ22をデクリメントし、遅延カウンタ22のカウント値が0となった時に火災信号と判定して火災信号をメインCPU1に送信する。
【0024】
ローカルCPU4に設けた火災試験部20は、メインCPU1からの火災試験指示を受けて火災試験ポート17の出力をLレベルからHレベルにセットし、火災試験回路16のトランジスタTrをオンして火災感知器7が発報したと同じ発報状態を疑似的に作り出し、火災受信回路5からの発報受信信号による火災信号判定部18の処理で火災信号を判定して、メインCPU1に対し火災信号を送信させる。
【0025】
メインCPU1からの火災試験指示は、操作表示部25に設けている火災試験スイッチ25を操作することで行われる。
【0026】
このような火災信号判定部18及び火災試験部20に対し、本発明にあっては更に遅延時間変更部21を設けている。遅延時間変更部21は、火災試験部20に対しメインCPU1より火災試験の指示があると、火災信号判定部18に設けている遅延カウンタ22をノイズ防止のための発報受信信号の継続判定の遅延時間を初期設定している1秒より短い時間に対応したカウント値、例えばカウント値=1に設定変更し、実質的に遅延時間をキャンセルする。
【0027】
このため火災試験時にあっては、火災信号判定部18は遅延カウンタ22は最初の発報受信信号の受信で遅延カウンタをデクリメントすることでカウント値が0となって火災信号を判定し、火災信号をメインCPU1に送信することができ、遅延時間を実質的にキャンセルできる。
【0028】
メインCPU1には蓄積処理部2が設けられ、通常時、蓄積処理部2はローカルCPU4の火災信号判定部18から1報目の火災信号を受けると、ローカルCPU4に発報した受信回線への電源供給を一旦遮断して自己保持型の火災感知器7を復旧させた後に電源を再投入する指示を行う。続いて電源の再投入後に同じ受信回線について火災信号判定部18より2報目の火災信号を受けた際に火災を確定し、警報表示等の火災確定に伴う処理動作を行う。
【0029】
より具体的には、第1報目の火災信号を受信すると、蓄積処理部2は例えばT1=10秒間待った後に発報した火災感知器に対する電源供給を遮断して復旧させる復旧指示を行い、発報回線の復旧指示が済むと、例えば所定時間T2=40秒の間、2報目の火災信号を待ち、このT2時間の間に2報目の火災信号を受信すると火災確定と判断して火災警報処理を行う。しかしながらT2時間内に2報目の火災信号が受信できなかった場合には、火災感知器の誤動作による発報等の非火災報と判断してその受信回線の火災処理を終了させる。
【0030】
メインCPU1に設けたこのような蓄積処理部2の機能は、操作表示部24に設けている蓄積解除スイッチ26により解除することができる。このため火災試験時にあっては、蓄積処理部2による蓄積受信処理の遅れをなくすため、蓄積解除スイッチ26を操作した状態で火災試験スイッチ26を操作すればよい。
【0031】
図2は、図1のローカルCPU4側における火災試験処理のフローチャートである。メインCPU1より火災試験スイッチ25の操作に基づく火災試験の指示をシリアル通信によりローカルCPU4が受けると、火災試験部20は火災試験ポート17の出力をLレベルからHレベルにセットし、火災試験回路16に火災試験を指示する。このため火災試験回路16のトランジスタTrがオンし、受信回線6aを低インピーダンスに短絡し、火災感知器7が発報したと同じ状態を擬似的に作り出す。
【0032】
次にステップS2で火災信号判定部18の遅延カウンタ22にカウント値A=1をセットする。通常時、遅延カウンタ22のカウント値AはA=10に初期設定されている。しかしながら火災試験時にあっては、遅延時間変更部21により遅延カウンタ22のカウント値AがA=10から強制的にA=1にセットされる。
【0033】
図3は、図1のローカルCPU4における通常時の火災判定処理のフローチャートである。この火災判定処理は例えば100ミリ秒単位に起動される。火災判定処理が起動されると、ステップS1でAD変換ポート19に入力している感知器回線の受信信号、即ち火災受信回路5からの発報受信信号をAD変換してチェックする。
【0034】
この発報受信信号のチェックで回線発報受信がなければ、ステップS3に進み、遅延カウンタ22を初期値となるA=10、即ち遅延カウンタAに遅延時間1秒をセットする。
【0035】
ステップS2で回線発報受信が判別されると、ステップS4で遅延カウンタ22のカウント値Aを1つデクリメントする。通常の監視状態にあっては、AD変換による発報受信信号のチェックで回線発報が10回判別されると、即ち100ミリ秒毎の火災判定処理が10回行われることで1秒経過すると、遅延カウンタ22のカウント値AがA=0となり、このときステップS5からステップS6に進み、火災信号と判定して火災信号をメインCPU1に送信する。
【0036】
一方、火災試験時にあっては、図2に示した火災試験処理によってステップS2で遅延カウンタ22のカウント値Aが強制的にA=1に初期設定される。このため、火災試験時における火災試験回路16の作動で疑似的な火災発報状態となったときに得られる火災受信回路5からの発報受信信号を、最初にステップS1でAD変換により取り込んでチェックし、ステップS2で回線発報受信を判断すると、次のステップS4で遅延カウンタ22をデクリメントしたとき強制的にA=1になっているカウント値Aは、1回のデクリメントでカウント値AはA=0となる。
【0037】
このためステップS5からステップS6に進み、最初の火災試験による回線発報信号の取り込みで火災信号と判定して、火災信号をメインCPU1に送信する。この結果、ノイズ防止のために遅延カウンタ22で設定している10秒間の遅延時間をキャンセルして、火災試験時には直ちに火災信号をローカルCPU4からメインCPU1に送ることができる。
【0038】
この遅延時間のキャンセルは、火災信号の判定を100ミリ秒毎に行っており、火災試験による発報から100ミリ秒以内に火災信号の判定が行われることから、遅延時間が100ミリ秒未満に短縮されることを意味する。
【0039】
メインCPU1にあっては、通常時、蓄積処理部2により火災信号の1報目受信、発報感知器の復旧、火災信号の2報目受信となる蓄積受信処理を行うことになるが、火災試験時にあっては操作表示部24に設けている蓄積解除スイッチ26を操作しておくことで、ローカルCPU4から火災信号を受信すると直ちに火災を断定して火災試験の結果を表示することができる。
【0040】
図4は、図1のメインCPU1に設けている蓄積処理部2による蓄積受信処理のフローチャートである。この蓄積受信処理にあっては、ステップS1で特定回線の1報目の火災信号の受信をチェックしており、1報目の火災信号を受信するとステップS2に進み、タイマにより設定時間T=10秒を経過したか否かチェックする。
【0041】
第1報目の火災信号の受信からT=10秒を経過するとステップS3に進み、発報回線の復旧指示をローカルCPU4に対し行う。この復旧指示を受けたローカルCPU4は発報回線に対する電源供給を一旦遮断し、火災感知器7を一旦復旧させ、復旧後に再び電源を投入する。
【0042】
ステップS3の発報回線の復旧指示が済むと、ステップS4で2報目の火災信号の受信を待っており、2報目の火災信号の受信はステップS5のタイマT2の設定時間T2=40秒の間待つことになる。このT2=40秒を経過する前にステップS4で2報目の火災信号が受信されると、ステップS6に進み、火災確定と判断して火災警報処理を行う。
【0043】
このような蓄積受信処理の機能は、試験時には図1の操作表示部24に設けている蓄積解除スイッチ26を操作することでキャンセルされ、ステップS1で1報目の火災信号を受信すると、ステップS6の処理にスキップして火災確定による火災警報処理を行うことになる。
【0044】
尚、メインCPU1による火災試験の指示は、メインCPU1側に記憶している感知器回線について昇順に行われ、これに伴って回線ユニット3に設けている複数の火災受信回路5及びその火災試験回路16に対し次々と、それぞれの火災試験ポート17の出力をLレベルからHレベルにセットする試験指示が行われ、最後の回線番号まで自動的に火災試験が行われることになる。
【0045】
図5は、図1のローカルCPU4における火災試験処理の他の実施形態であり、火災試験時に火災試験フラグFLを1にセットし、この火災試験フラグFLの1のセット状態で火災信号判定部18は遅延カウンタ22による遅延処理をスキップして遅延時間をキャンセルし、火災試験による発報受信で直ちに火災信号と判定して火災信号をメインCPU1に送信するようにしたことを特徴とする。
【0046】
図5の火災試験処理にあっては、ステップS1でメインCPU1からの火災指示を受けると、火災試験部20が火災試験ポート17の出力をLレベルからHレベルにセットし、火災試験回路17のトランジスタTrをオンする火災試験を指示する。次にステップS2で火災試験フラグFLを1にセットする。
【0047】
図6は、図5の火災試験フラグFLにリンクした図1のローカルCPU4における火災判定処理のフローチャートである。この火災判定処理も例えば100ミリ秒ごとに起動し、ステップS1でAD変換ポート19に対する火災受信回路5からの感知器回線の受信信号をAD変換してチェックし、ステップS2で回線発報受信がなければ、ステップS3で遅延カウンタ22のカウント値Aを遅延時間1秒を示すカウント値A=10を初期設定する。
【0048】
ステップS2で回線発報の受信を判別すると、ステップS4に進み、火災試験フラグFLが1にセットされるか否かチェックする。通常監視状態にあっては、火災試験フラグFLはFL=0にリセットされていることから、ステップS5に進み、遅延カウンタ22のカウント値Aをデクリメントし、ステップS6で遅延カウンタ22のカウント値AがA=0となるまで100ミリ秒ごとの判定処理を10回繰り返す。ステップS6で遅延カウンタ22のカウント値AがA=0になれば火災信号と判定し、ステップS7でメインCPU1に対し火災信号を送信する。
【0049】
一方、図5の火災試験処理により火災試験フラグFLがFL=1にセットされていた場合には、ステップS4でFL=1を認識し、この場合にはステップS5,S6の遅延カウンタ22のカウント値Aのデクリメントと判定処理をスキップして直ちにステップS7に進み、火災信号と判定して火災信号をメインCPU1に送信する。
【0050】
このため、火災試験フラグFLをFL=1にセットすることで、ノイズ防止のための遅延カウンタ22の機能をキャンセルし、火災試験による発報受信に対し直ちに火災信号をメインCPU1に送信することができる。もちろん、このときにもメインCPU1の蓄積処理部2にあっては、操作表示部24に設けている蓄積解除スイッチ26の操作で蓄積機能がキャンセルされていることから、1報目の火災信号の受信で直ちに試験結果の表示ができる。
【0051】
尚、上記の実施形態はローカルCPUの遅延カウンタでノイズ防止のため1秒間の遅延時間を設定しているが、この遅延時間は必要に応じて適宜に定めることができる。また火災試験時における遅延時間の設定変更を、遅延カウンタのカウント値AをA=1、即ち遅延時間を1秒の初期設定から100ミリ秒未満に短縮しているが、通常時のカウント値A=10より小さい値であれば、A=1〜9の範囲で任意に変更することができる。
【0052】
また上記の実施形態にあっては、メインCPU1の蓄積処理部2の蓄積解除を操作表示部24に設けている蓄積解除スイッチ26で行っているが、この蓄積解除を火災試験スイッチ25による試験操作に連動して蓄積解除を自動的に行うようにしてもよい。
【0053】
この場合、火災試験開始でタイマを起動し、予め設定された全回線の火災試験時間経過後におけるタイマ出力で自動的に一度解除した蓄積機能を再び元に戻すようにし、蓄積解除の戻し忘れを防止するようにすることが望ましい。
【0054】
また本発明の防災監視装置は、メインCPU1側に蓄積受信機能を持たない場合についても全く同様に適用できる。
【0055】
また、上記の実施形態にあっては、操作表示部25に設けている火災試験スイッチ25を操作することで火災試験が開始されるようになっていたが、メインCPU1に定期自己診断タイマを備え、このタイマ時間毎に定期的に火災試験が自動的に行われるようにしても良い。定期自己診断タイマのタイマ時間は、例えば1日〜1週間の範囲で任意に設定される。
【0056】
また上記の実施形態は、遅延カウンタ22をダウンカウントしているが、遅延カウンタ22をアップカウンタとし、通常時にA=0にセットされているカウンタ値のアップカウントでA=10になったときに火災信号と判定してもよい。この場合、図2の火災試験処理では遅延カウンタ22をA=9にセットし、図3の処理で、火災試験による1回目の回線発報受信で火災信号を判定するようにして火災試験時の遅延時間をキャンセルすれば良い。
【0057】
更に本発明は上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なわない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態で示した数値による限定は受けない。
【0058】
【発明の効果】
以上説明してきたように本発明によれば、ノイズによって火災信号の判定が誤ることを防止するために設定している遅延時間をキャンセル又はより短い時間に変更し、この結果、火災試験の指示を行ってから火災と判定されて試験結果が出るまでの時間を短くすることができ、例えば全回線の火災試験を自動的に行うような場合に、回線数が多くとも全体としての火災試験に要する時間を大幅に短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による防災監視装置の実施形態を示した回路ブロック図
【図2】図1のローカルCPUによる火災試験処理のフローチャート
【図3】図2の火災試験処理にリンクした図1のローカルCPUによる火災判定処理のフローチャート
【図4】図1のメインCPUによる蓄積受信処理のフローチャート
【図5】図1のローカルCPUによる火災試験処理の他の実施形態のフローチャート
【図6】図5の火災試験処理にリンクした図1のローカルCPUによる火災判定処理のフローチャート
【符号の説明】
1:メインCPU
2:蓄積処理部
3:回線ユニット
4:ローカルCPU
5:火災受信回路
6a,6b:受信回線
7:火災感知器
8:リレー基板
9:制御出力回路
10a,10b:制御回線
11:地区音響装置
12:防排煙機器
13:確認信号受信回路
14:移報出力回路
15:表示盤
16:火災試験回路
17:火災試験ポート
18:火災信号判定部
19:AD変換ポート
20:火災試験部
21:遅延時間変更部
22:遅延カウンタ
24:操作表示部
25:火災試験スイッチ
26:蓄積解除スイッチ

Claims (4)

  1. 火災感知器を接続した感知器回線単位に火災を監視する防災監視装置に於いて、
    火災試験スイッチの操作で蓄積機能の解除を行うと共に前記火災感知器が発報信号を送出したと同じ信号受信状態を擬似的に作り出して火災試験を行う火災試験部と、
    前記火災感知器からの発報信号が予め設定した遅延時間継続した場合に火災信号と判定する火災信号判定部と、
    前記火災試験部による火災試験時に、前記火災信号判定部の遅延時間をキャンセル又はより短い遅延時間に変更する遅延時間変更部とを設け、
    前記火災試験スイッチの操作による火災試験開始でタイマを起動し、予め設定された全回線の火災試験経過後におけるタイマ出力で解除した蓄積機能を元に戻すことを特徴とする防災監視装置。
  2. 請求項1記載の防災監視装置に於いて、
    前記火災信号判定部は、所定の遅延時間に対応したカウント値を初期設定した遅延カウンタを有し、前記火災感知器からの発報信号を所定周期でサンプルする毎に前記遅延カウンタをダウンカウントし、カウンタ値がゼロのとき火災信号と判定し、
    前記前記遅延時間変更部は、前記火災試験部による火災試験を認識した際に、前記遅延カウンタに初期設定するカウント値をより小さい値に変更することを特徴とする防災監視装置。
  3. 請求項1記載の防災監視装置に於いて、
    前記火災信号判定部は、所定の遅延時間に対応したカウント値を初期設定した遅延カウンタを有し、前記火災感知器からの発報信号を所定周期でサンプルする毎に前記遅延カウンタをダウンカウントし、カウンタ値がゼロのとき火災信号と判定し、
    前記火災試験部は、火災試験時に前記遅延時間変更部に火災試験フラグをセットし、
    前記遅延時間変更部は、前記火災試験フラグがセットされている時、火災信号判定部による前記遅延カウンタをダウンカウントして値がゼロのとき火災信号と判定する処理をスキップして直ちに火災信号とを判定することを特徴とする防災監視装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の防災監視装置に於いて、
    蓄積機能は、前記火災信号判定部から1報目の火災信号を受けた際に、感知器回線への電源供給を一旦遮断して、発報した火災感知器を復旧させた後に電源を再投入し、電源の再投入後に前記火災信号判定部から2報目の火災信号を受けた際に火災と判断することを特徴とする防災監視装置。
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