JP2000276670A - 防災監視装置 - Google Patents

防災監視装置

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JP2000276670A
JP2000276670A JP11082984A JP8298499A JP2000276670A JP 2000276670 A JP2000276670 A JP 2000276670A JP 11082984 A JP11082984 A JP 11082984A JP 8298499 A JP8298499 A JP 8298499A JP 2000276670 A JP2000276670 A JP 2000276670A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】火災試験を指示して火災判定が得られるまでの
時間を短縮して回線数が多くとも火災試験に要する時間
を短くする。 【解決手段】火災感知器7が発報信号を送出したと同じ
信号受信状態を擬似的に作り出して火災試験を行う火災
試験部20と、火災感知器7からの発報信号が予め設定
した遅延時間継続した場合に火災信号と判定する火災信
号判定部18と、火災試験部20による火災試験時に火
災信号判定部18の遅延時間をキャンセル又はより短い
遅延時間に変更する遅延時間変更部21とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火災感知器を接続
した感知器回線単位に火災を監視する防災監視装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばP型として知られた回線単
位で火災を監視して制御する防災監視装置にあっては、
回線単位に火災試験を行うため、火災試験信号により感
知器回線の間をトランジスタのスイッチング等により低
インピーダンスに短絡し、火災感知器が発報したと同じ
状態を擬似的に作り出し、火災と判断できるか否かの試
験を行っている。
【0003】また火災受信回路の受信信号に基づく火災
信号の判定は、火災受信回路の受信出力をAD変換して
CPUに取り込み、ノイズ等による誤報防止のために、
約1秒程度の遅延時間を設定し、この遅延時間のあいだ
継続してAD変換による受信信号が得られた場合に、火
災信号と判定している(特開平4−160499号
等)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな防災監視装置における火災試験にあっては、火災試
験を行った際にも、通常の火災判定処理と同様、ノイズ
等による誤報防止のための約1秒の遅延処理が入り、火
災試験を指示してから火災判定結果が得られるまで時間
がかかっている。このような火災試験時の時間遅れも、
監視する回線数が少ない場合はあまり問題にならない
が、例えば100回線を越えるような場合には無視でき
ない時間となり、火災試験に時間がかかりすぎる問題が
あった。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、火災試験を指示して火災判定が得ら
れる迄の時間を短縮して回線数が多くとも火災試験に要
する時間を短くできるようにした防災監視装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は次のように構成する。本発明は、火災感知器を
接続した回線単位に火災を監視する防災監視装置であっ
て、火災感知器が発報信号を送出したと同じ信号受信状
態を擬似的に作り出して火災試験を行う火災試験部と、
火災感知器からの発報信号が予め設定した遅延時間継続
した場合に火災信号と判定する火災信号判定部と、火災
試験部による火災試験時に、火災信号判定部の遅延時間
をキャンセル又はより短い遅延時間に変更する遅延時間
変更部とを設けたことを特徴とする。
【0007】このように火災試験を指示した際には、ノ
イズ防止のための遅延時間がより短い時間に変更される
ことで、火災試験の結果が出るまでの時間が短くなり、
回線数が多くとも例えば全回線の火災試験を自動的に行
うような場合のトータル的な試験時間を大幅に短縮でき
る。
【0008】例えば300回線の場合、1回線毎に1秒
の遅延を行っているとすると、全体で300秒即ち5分
の遅延時間が余分に必要となるが、本発明によれば、そ
のような遅延時間が不要となる。
【0009】ここで火災信号判定部は、所定の遅延時間
に対応したカウント値を初期設定した遅延カウンタを有
し、火災感知器からの発報信号を所定周期でサンプルす
る毎に遅延カウンタをダウンカウントし、カウンタ値が
ゼロのとき火災信号と判定する。この場合、遅延時間変
更部は火災試験部による火災試験を認識した際に、遅延
カウンタに初期設定するカウント値をより小さい値に変
更する。
【0010】また火災試験部は火災試験時に前記遅延時
間変更部に火災試験フラグをセットし、この場合、遅延
時間変更部は火災試験フラグがセットされている時、火
災信号判定部による遅延カウンタをダウンカウントして
値がゼロのとき火災信号と判定する処理をスキップして
直ちに火災信号を判定するようにしてもよい。
【0011】更に本発明の防災監視装置は、火災信号判
定部から1報目の火災信号を受けた際に、感知器回線へ
の電源供給を一旦遮断して、発報した火災感知器を復旧
させた後に電源を再投入し、電源の再投入後に火災信号
判定部から2報目の火災信号を受けた際に火災と判断す
る蓄積処理部を有し、これに加え、火災試験時に蓄積処
理部の蓄積機能を解除する蓄積解除部を設ける。
【0012】このため火災試験時には、蓄積処理に必要
な時間もキャンセルされ、1報目の火災判定に基づき火
災信号を受信して試験結果を直ちに表示できる。蓄積解
除部は、蓄積解除スイッチや、火災試験の指示で自動的
に蓄積解除する機能を用いる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の防災監視装置の
一実施形態を示した回路ブロック図である。
【0014】図1において、本発明の防災監視装置には
メインCPU1が設けられ、メインCPU1に対しては
複数の回線ユニット3を接続している。回線ユニット3
にはローカルCPU4が設けられ、メインCPU1との
間でシリアル通信により監視と制御のためのデータ通信
を行っている。
【0015】ローカルCPU4に対しては火災受信回路
5が設けられる。火災受信回路5からは受信回線6aが
引き出され、受信回線6aには自己保持型の火災感知器
7を接続している。即ち火災感知器7は火災を検出する
と、受信回線6aの間を低インピーダンスに短絡して発
報電流を流すことで発報信号を回線ユニット3の火災受
信回路5に出力し、一度発報すると受信回線6aによる
電源供給を遮断しない限り復旧しない自己保持型となっ
ている。
【0016】この火災受信回路5に対応して制御出力回
路9が設けられる。制御出力回路9は回線ユニット3の
回路基板とは別のリレー基板8に実装されている。制御
出力回路9からは制御回線10a,10bが引き出され
ている。制御回線10aには地区音響装置11が接続さ
れる。また制御回線10bには防排煙機器12が接続さ
れる。
【0017】ここで受信回線6aの種別が火報用であっ
た場合には、メインCPU1側からの制御指示に基づき
制御出力回路9は制御回線10aの地区音響装置11に
制御起動信号を出力して地区音響鳴動を行う。また受信
回線6aの種別が防排煙用であった場合には、メインC
PU1からの制御指示に基づき制御出力回路9は制御回
線10bの防排煙機器12に対し制御起動信号を出力し
て防排煙機器12を作動する。
【0018】回線ユニット3の火災受信回路5は例えば
10回線分設けられ、これに対応して制御出力回路9も
10回線分設けられ、必要に応じて火災受信回路5と制
御出力回路9について火報用、防排煙用、更にはその他
の信号受信と移報出力用に種別を設定することができ
る。この種別設定はメインCPU1側で登録している回
線番号ごとの種別設定情報に従って処理される。
【0019】回線ユニット3の火災受信回路5は例えば
10回線分設けられるものであるが、このうち、この実
施形態にあっては同じ火災受信回路5としての受信機能
を備える回路を確認信号受信回路13に利用している。
確認信号受信回路13に対しては防排煙機器12の作動
を示すスイッチ信号が受信回線6bで接続されており、
制御出力回路9からの制御起動信号で作動した防排煙機
器12の作動状態の確認信号を受信し、ローカルCPU
4に出力する。
【0020】更に回線ユニット3には、火報用や防排煙
用以外の他の例えば表示盤15等に移報信号を出力する
ための移報出力回路14も設けられている。
【0021】ローカルCPU4は火災試験ポート17を
持ち、この火災試験ポート17に火災試験回路16を接
続している。火災試験回路16は抵抗R1,R2,R3
及びトランジスタTrで構成され、火災試験ポート17
の出力をHレベルにすると、トランジスタTrがオンし
て受信回線6aを低インピーダンスに短絡することで、
火災感知器7が発報したと同じ状態を疑似的に作り出
し、火災受信回路5より火災試験のための発報受信信号
をローカルCPU4のAD変換ポート19に出力するよ
うにしている。
【0022】ローカルCPU4には火災信号判定部1
8、火災試験部20及び遅延時間変更部21が設けられ
る。火災信号判定部18は、AD変換ポート19に対す
る火災受信回路5からの出力信号を、例えば100ミリ
秒ごとに取り込んで火災信号を判断している。この火災
信号判断において遅延カウンタ22を使用しており、火
災感知器7が発報すると火災受信回路5は発報受信信号
をAD変換ポート19に出力するが、火災信号判定部1
8は遅延カウンタ22により発報受信信号が例えば1秒
間継続したことを判定して火災信号と判断し、火災信号
をメインCPU1に送信する。
【0023】具体的には遅延カウンタ22が初期状態で
遅延時間1秒を示す10カウンタ(100ミリ秒×10
カウント=1秒)に設定されており、AD変換ポート1
9から発報受信信号を取り込むごとに遅延カウンタ22
をデクリメントし、遅延カウンタ22のカウント値が0
となった時に火災信号と判定して火災信号をメインCP
U1に送信する。
【0024】ローカルCPU4に設けた火災試験部20
は、メインCPU1からの火災試験指示を受けて火災試
験ポート17の出力をLレベルからHレベルにセット
し、火災試験回路16のトランジスタTrをオンして火
災感知器7が発報したと同じ発報状態を疑似的に作り出
し、火災受信回路5からの発報受信信号による火災信号
判定部18の処理で火災信号を判定して、メインCPU
1に対し火災信号を送信させる。
【0025】メインCPU1からの火災試験指示は、操
作表示部25に設けている火災試験スイッチ25を操作
することで行われる。
【0026】このような火災信号判定部18及び火災試
験部20に対し、本発明にあっては更に遅延時間変更部
21を設けている。遅延時間変更部21は、火災試験部
20に対しメインCPU1より火災試験の指示がある
と、火災信号判定部18に設けている遅延カウンタ22
をノイズ防止のための発報受信信号の継続判定の遅延時
間を初期設定している1秒より短い時間に対応したカウ
ント値、例えばカウント値=1に設定変更し、実質的に
遅延時間をキャンセルする。
【0027】このため火災試験時にあっては、火災信号
判定部18は遅延カウンタ22は最初の発報受信信号の
受信で遅延カウンタをデクリメントすることでカウント
値が0となって火災信号を判定し、火災信号をメインC
PU1に送信することができ、遅延時間を実質的にキャ
ンセルできる。
【0028】メインCPU1には蓄積処理部2が設けら
れ、通常時、蓄積処理部2はローカルCPU4の火災信
号判定部18から1報目の火災信号を受けると、ローカ
ルCPU4に発報した受信回線への電源供給を一旦遮断
して自己保持型の火災感知器7を復旧させた後に電源を
再投入する指示を行う。続いて電源の再投入後に同じ受
信回線について火災信号判定部18より2報目の火災信
号を受けた際に火災を確定し、警報表示等の火災確定に
伴う処理動作を行う。
【0029】より具体的には、第1報目の火災信号を受
信すると、蓄積処理部2は例えばT1=10秒間待った
後に発報した火災感知器に対する電源供給を遮断して復
旧させる復旧指示を行い、発報回線の復旧指示が済む
と、例えば所定時間T2=40秒の間、2報目の火災信
号を待ち、このT2時間の間に2報目の火災信号を受信
すると火災確定と判断して火災警報処理を行う。しかし
ながらT2時間内に2報目の火災信号が受信できなかっ
た場合には、火災感知器の誤動作による発報等の非火災
報と判断してその受信回線の火災処理を終了させる。
【0030】メインCPU1に設けたこのような蓄積処
理部2の機能は、操作表示部24に設けている蓄積解除
スイッチ26により解除することができる。このため火
災試験時にあっては、蓄積処理部2による蓄積受信処理
の遅れをなくすため、蓄積解除スイッチ26を操作した
状態で火災試験スイッチ26を操作すればよい。
【0031】図2は、図1のローカルCPU4側におけ
る火災試験処理のフローチャートである。メインCPU
1より火災試験スイッチ25の操作に基づく火災試験の
指示をシリアル通信によりローカルCPU4が受ける
と、火災試験部20は火災試験ポート17の出力をLレ
ベルからHレベルにセットし、火災試験回路16に火災
試験を指示する。このため火災試験回路16のトランジ
スタTrがオンし、受信回線6aを低インピーダンスに
短絡し、火災感知器7が発報したと同じ状態を擬似的に
作り出す。
【0032】次にステップS2で火災信号判定部18の
遅延カウンタ22にカウント値A=1をセットする。通
常時、遅延カウンタ22のカウント値AはA=10に初
期設定されている。しかしながら火災試験時にあって
は、遅延時間変更部21により遅延カウンタ22のカウ
ント値AがA=10から強制的にA=1にセットされ
る。
【0033】図3は、図1のローカルCPU4における
通常時の火災判定処理のフローチャートである。この火
災判定処理は例えば100ミリ秒単位に起動される。火
災判定処理が起動されると、ステップS1でAD変換ポ
ート19に入力している感知器回線の受信信号、即ち火
災受信回路5からの発報受信信号をAD変換してチェッ
クする。
【0034】この発報受信信号のチェックで回線発報受
信がなければ、ステップS3に進み、遅延カウンタ22
を初期値となるA=10、即ち遅延カウンタAに遅延時
間1秒をセットする。
【0035】ステップS2で回線発報受信が判別される
と、ステップS4で遅延カウンタ22のカウント値Aを
1つデクリメントする。通常の監視状態にあっては、A
D変換による発報受信信号のチェックで回線発報が10
回判別されると、即ち100ミリ秒毎の火災判定処理が
10回行われることで1秒経過すると、遅延カウンタ2
2のカウント値AがA=0となり、このときステップS
5からステップS6に進み、火災信号と判定して火災信
号をメインCPU1に送信する。
【0036】一方、火災試験時にあっては、図2に示し
た火災試験処理によってステップS2で遅延カウンタ2
2のカウント値Aが強制的にA=1に初期設定される。
このため、火災試験時における火災試験回路16の作動
で疑似的な火災発報状態となったときに得られる火災受
信回路5からの発報受信信号を、最初にステップS1で
AD変換により取り込んでチェックし、ステップS2で
回線発報受信を判断すると、次のステップS4で遅延カ
ウンタ22をデクリメントしたとき強制的にA=1にな
っているカウント値Aは、1回のデクリメントでカウン
ト値AはA=0となる。
【0037】このためステップS5からステップS6に
進み、最初の火災試験による回線発報信号の取り込みで
火災信号と判定して、火災信号をメインCPU1に送信
する。この結果、ノイズ防止のために遅延カウンタ22
で設定している10秒間の遅延時間をキャンセルして、
火災試験時には直ちに火災信号をローカルCPU4から
メインCPU1に送ることができる。
【0038】この遅延時間のキャンセルは、火災信号の
判定を100ミリ秒毎に行っており、火災試験による発
報から100ミリ秒以内に火災信号の判定が行われるこ
とから、遅延時間が100ミリ秒未満に短縮されること
を意味する。
【0039】メインCPU1にあっては、通常時、蓄積
処理部2により火災信号の1報目受信、発報感知器の復
旧、火災信号の2報目受信となる蓄積受信処理を行うこ
とになるが、火災試験時にあっては操作表示部24に設
けている蓄積解除スイッチ26を操作しておくことで、
ローカルCPU4から火災信号を受信すると直ちに火災
を断定して火災試験の結果を表示することができる。
【0040】図4は、図1のメインCPU1に設けてい
る蓄積処理部2による蓄積受信処理のフローチャートで
ある。この蓄積受信処理にあっては、ステップS1で特
定回線の1報目の火災信号の受信をチェックしており、
1報目の火災信号を受信するとステップS2に進み、タ
イマにより設定時間T=10秒を経過したか否かチェッ
クする。
【0041】第1報目の火災信号の受信からT=10秒
を経過するとステップS3に進み、発報回線の復旧指示
をローカルCPU4に対し行う。この復旧指示を受けた
ローカルCPU4は発報回線に対する電源供給を一旦遮
断し、火災感知器7を一旦復旧させ、復旧後に再び電源
を投入する。
【0042】ステップS3の発報回線の復旧指示が済む
と、ステップS4で2報目の火災信号の受信を待ってお
り、2報目の火災信号の受信はステップS5のタイマT
2の設定時間T2=40秒の間待つことになる。このT
2=40秒を経過する前にステップS4で2報目の火災
信号が受信されると、ステップS6に進み、火災確定と
判断して火災警報処理を行う。
【0043】このような蓄積受信処理の機能は、試験時
には図1の操作表示部24に設けている蓄積解除スイッ
チ26を操作することでキャンセルされ、ステップS1
で1報目の火災信号を受信すると、ステップS6の処理
にスキップして火災確定による火災警報処理を行うこと
になる。
【0044】尚、メインCPU1による火災試験の指示
は、メインCPU1側に記憶している感知器回線につい
て昇順に行われ、これに伴って回線ユニット3に設けて
いる複数の火災受信回路5及びその火災試験回路16に
対し次々と、それぞれの火災試験ポート17の出力をL
レベルからHレベルにセットする試験指示が行われ、最
後の回線番号まで自動的に火災試験が行われることにな
る。
【0045】図5は、図1のローカルCPU4における
火災試験処理の他の実施形態であり、火災試験時に火災
試験フラグFLを1にセットし、この火災試験フラグF
Lの1のセット状態で火災信号判定部18は遅延カウン
タ22による遅延処理をスキップして遅延時間をキャン
セルし、火災試験による発報受信で直ちに火災信号と判
定して火災信号をメインCPU1に送信するようにした
ことを特徴とする。
【0046】図5の火災試験処理にあっては、ステップ
S1でメインCPU1からの火災指示を受けると、火災
試験部20が火災試験ポート17の出力をLレベルから
Hレベルにセットし、火災試験回路17のトランジスタ
Trをオンする火災試験を指示する。次にステップS2
で火災試験フラグFLを1にセットする。
【0047】図6は、図5の火災試験フラグFLにリン
クした図1のローカルCPU4における火災判定処理の
フローチャートである。この火災判定処理も例えば10
0ミリ秒ごとに起動し、ステップS1でAD変換ポート
19に対する火災受信回路5からの感知器回線の受信信
号をAD変換してチェックし、ステップS2で回線発報
受信がなければ、ステップS3で遅延カウンタ22のカ
ウント値Aを遅延時間1秒を示すカウント値A=10を
初期設定する。
【0048】ステップS2で回線発報の受信を判別する
と、ステップS4に進み、火災試験フラグFLが1にセ
ットされるか否かチェックする。通常監視状態にあって
は、火災試験フラグFLはFL=0にリセットされてい
ることから、ステップS5に進み、遅延カウンタ22の
カウント値Aをデクリメントし、ステップS6で遅延カ
ウンタ22のカウント値AがA=0となるまで100ミ
リ秒ごとの判定処理を10回繰り返す。ステップS6で
遅延カウンタ22のカウント値AがA=0になれば火災
信号と判定し、ステップS7でメインCPU1に対し火
災信号を送信する。
【0049】一方、図5の火災試験処理により火災試験
フラグFLがFL=1にセットされていた場合には、ス
テップS4でFL=1を認識し、この場合にはステップ
S5,S6の遅延カウンタ22のカウント値Aのデクリ
メントと判定処理をスキップして直ちにステップS7に
進み、火災信号と判定して火災信号をメインCPU1に
送信する。
【0050】このため、火災試験フラグFLをFL=1
にセットすることで、ノイズ防止のための遅延カウンタ
22の機能をキャンセルし、火災試験による発報受信に
対し直ちに火災信号をメインCPU1に送信することが
できる。もちろん、このときにもメインCPU1の蓄積
処理部2にあっては、操作表示部24に設けている蓄積
解除スイッチ26の操作で蓄積機能がキャンセルされて
いることから、1報目の火災信号の受信で直ちに試験結
果の表示ができる。
【0051】尚、上記の実施形態はローカルCPUの遅
延カウンタでノイズ防止のため1秒間の遅延時間を設定
しているが、この遅延時間は必要に応じて適宜に定める
ことができる。また火災試験時における遅延時間の設定
変更を、遅延カウンタのカウント値AをA=1、即ち遅
延時間を1秒の初期設定から100ミリ秒未満に短縮し
ているが、通常時のカウント値A=10より小さい値で
あれば、A=1〜9の範囲で任意に変更することができ
る。
【0052】また上記の実施形態にあっては、メインC
PU1の蓄積処理部2の蓄積解除を操作表示部24に設
けている蓄積解除スイッチ26で行っているが、この蓄
積解除を火災試験スイッチ25による試験操作に連動し
て蓄積解除を自動的に行うようにしてもよい。
【0053】この場合、火災試験開始でタイマを起動
し、予め設定された全回線の火災試験時間経過後におけ
るタイマ出力で自動的に一度解除した蓄積機能を再び元
に戻すようにし、蓄積解除の戻し忘れを防止するように
することが望ましい。
【0054】また本発明の防災監視装置は、メインCP
U1側に蓄積受信機能を持たない場合についても全く同
様に適用できる。
【0055】また、上記の実施形態にあっては、操作表
示部25に設けている火災試験スイッチ25を操作する
ことで火災試験が開始されるようになっていたが、メイ
ンCPU1に定期自己診断タイマを備え、このタイマ時
間毎に定期的に火災試験が自動的に行われるようにして
も良い。定期自己診断タイマのタイマ時間は、例えば1
日〜1週間の範囲で任意に設定される。
【0056】また上記の実施形態は、遅延カウンタ22
をダウンカウントしているが、遅延カウンタ22をアッ
プカウンタとし、通常時にA=0にセットされているカ
ウンタ値のアップカウントでA=10になったときに火
災信号と判定してもよい。この場合、図2の火災試験処
理では遅延カウンタ22をA=9にセットし、図3の処
理で、火災試験による1回目の回線発報受信で火災信号
を判定するようにして火災試験時の遅延時間をキャンセ
ルすれば良い。
【0057】更に本発明は上記の実施形態に限定され
ず、その目的と利点を損なわない適宜の変形を含み、更
に上記の実施形態で示した数値による限定は受けない。
【0058】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、ノイズによって火災信号の判定が誤ることを防止す
るために設定している遅延時間をキャンセル又はより短
い時間に変更し、この結果、火災試験の指示を行ってか
ら火災と判定されて試験結果が出るまでの時間を短くす
ることができ、例えば全回線の火災試験を自動的に行う
ような場合に、回線数が多くとも全体としての火災試験
に要する時間を大幅に短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による防災監視装置の実施形態を示した
回路ブロック図
【図2】図1のローカルCPUによる火災試験処理のフ
ローチャート
【図3】図2の火災試験処理にリンクした図1のローカ
ルCPUによる火災判定処理のフローチャート
【図4】図1のメインCPUによる蓄積受信処理のフロ
ーチャート
【図5】図1のローカルCPUによる火災試験処理の他
の実施形態のフローチャート
【図6】図5の火災試験処理にリンクした図1のローカ
ルCPUによる火災判定処理のフローチャート
【符号の説明】
1:メインCPU 2:蓄積処理部 3:回線ユニット 4:ローカルCPU 5:火災受信回路 6a,6b:受信回線 7:火災感知器 8:リレー基板 9:制御出力回路 10a,10b:制御回線 11:地区音響装置 12:防排煙機器 13:確認信号受信回路 14:移報出力回路 15:表示盤 16:火災試験回路 17:火災試験ポート 18:火災信号判定部 19:AD変換ポート 20:火災試験部 21:遅延時間変更部 22:遅延カウンタ 24:操作表示部 25:火災試験スイッチ 26:蓄積解除スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C087 AA02 BB74 CC02 DD04 EE06 EE15 FF01 FF04 GG03 GG13 GG40 GG48 GG66 GG79 GG84 5G405 AA06 CA07 CA13 CA51 DA21 EA18 EA31 EA38

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】火災感知器を接続した感知器回線単位に火
    災を監視する防災監視装置に於いて、 前記火災感知器
    が発報信号を送出したと同じ信号受信状態を擬似的に作
    り出して火災試験を行う火災試験部と、 前記火災感知器からの発報信号が予め設定した遅延時間
    継続した場合に火災信号と判定する火災信号判定部と、 前記火災試験部による火災試験時に、前記火災信号判定
    部の遅延時間をキャンセル又はより短い遅延時間に変更
    する遅延時間変更部と、を設けたことを特徴とする防災
    監視装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の防災監視装置に於いて、 前記火災信号判定部は、所定の遅延時間に対応したカウ
    ント値を初期設定した遅延カウンタを有し、前記火災感
    知器からの発報信号を所定周期でサンプルする毎に前記
    遅延カウンタをダウンカウントし、カウンタ値がゼロの
    とき火災信号と判定し、 前記前記遅延時間変更部は、前記火災試験部による火災
    試験を認識した際に、前記遅延カウンタに初期設定する
    カウント値をより小さい値に変更することを特徴とする
    防災監視装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の防災監視装置に於いて、 前記火災信号判定部は、所定の遅延時間に対応したカウ
    ント値を初期設定した遅延カウンタを有し、前記火災感
    知器からの発報信号を所定周期でサンプルする毎に前記
    遅延カウンタをダウンカウントし、カウンタ値がゼロの
    とき火災信号と判定し、 前記火災試験部は、火災試験時に前記遅延時間変更部に
    火災試験フラグをセットし、 前記遅延時間変更部は、前記火災試験フラグがセットさ
    れている時、火災信号判定部による前記遅延カウンタを
    ダウンカウントして値がゼロのとき火災信号と判定する
    処理をスキップして直ちに火災信号とを判定することを
    特徴とする防災監視装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかに記載の防災監
    視装置に於いて、更に、前記火災信号判定部から1報目
    の火災信号を受けた際に、感知器回線への電源供給を一
    旦遮断して、発報した火災感知器を復旧させた後に電源
    を再投入し、電源の再投入後に前記火災信号判定部から
    2報目の火災信号を受けた際に火災と判断する蓄積処理
    部と、 前記火災試験時に前記蓄積処理部の蓄積機能を解除する
    蓄積解除部と、を設けたことを特徴とする防災監視装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015095081A (ja) * 2013-11-12 2015-05-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 火災受信機
JP2015095080A (ja) * 2013-11-12 2015-05-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 火災受信機

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