JPH09270764A - 交差偏波干渉補償方式 - Google Patents
交差偏波干渉補償方式Info
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- JPH09270764A JPH09270764A JP10437596A JP10437596A JPH09270764A JP H09270764 A JPH09270764 A JP H09270764A JP 10437596 A JP10437596 A JP 10437596A JP 10437596 A JP10437596 A JP 10437596A JP H09270764 A JPH09270764 A JP H09270764A
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Abstract
成分とを加算するまでの信号経路長を等しくする必要が
あり、そのためのケーブル長の調整作業が煩雑なものと
なる。 【解決手段】 送信側からは、同じ変調器13aからの
信号を偏波面が互いに交差するV偏波、H偏波として各
送信器11,12から送信する。受信側では、V偏波信
号を受信器21で受信し、かつ復調器23aで復調す
る。また、H偏波信号を受信器22で受信し、交差偏波
干渉補償成分を生成するための交差偏波干渉補償器25
aからの出力をシフトレジスタ27aにおいて遅延さ
せ、位相比較器28aにおいて位相比較して、H偏波信
号とV偏波の復調信号の位相が等しくなるようにその遅
延量を調整する。ケーブル長の調整を行わなくとも加算
器26aにおけるV偏波信号とH偏波信号の位相が等し
くなり、好適な干渉補償が実現される。
Description
無線通信方式で用いられる交差偏波干渉補償方式に関
し、特にその経路差により生じる伝搬遅延時間差を調整
するための方式に関する。
では、相互に直交した二つの偏波、例えば垂直偏波(V
偏波)と水平偏波(H偏波)、または左旋円偏波と右旋
円偏波のそれぞれで別の情報を伝送することで周波数の
有効利用を図る方式、すなわち交差偏波方式が利用され
ている。しかしながら、この方式では、降雨等の伝搬障
害が存在すると、媒体の異方性が生じるために交差偏波
間に干渉が生じるおそれがある。このような交差偏波干
渉を補償するために、従来では例えば特開平5−260
014号公報に記載されているような交差偏波干渉補償
システムが提案されている。
すブロック図である。送信側では、変調器13a,13
bから出力された変調波をそれぞれV偏波用送信器1
1、H偏波用送信器12においてRF周波数信号に変換
し、V偏波信号、H偏波信号としてアンテナ10から送
信する。受信側では、この信号をアンテナ20で受信
し、V偏波用受信器21、H偏波用受信器22でそれぞ
れV偏波信号、H偏波信号を中間周波数信号に変換し、
復調器23a,23bによりそれぞれベースバンド信号
に復調する。また、交差偏波干渉補償器25a,25b
では、前記V偏波用受信器21、H偏波用受信器22か
らの各異偏波側の中間周波数信号と、自偏波側復調器で
生成された搬送波とクロック信号により交差偏波干渉成
分を生成する。そして、前記ベースバンド信号と交差偏
波干渉成分とを加算器26a,26bにおいてそれぞれ
加算することで、ベースバンド信号から交差偏波干渉成
分を除去し、それぞれ交差偏波干渉が補償されたV偏波
ベースバンド復調信号とH偏波ベースバンド復調信号を
得ることができる。
行う場合には、干渉波の経路である異偏波側の送信器か
ら自偏波側の復調器までの経路長と、干渉補償信号であ
る異偏波側の送信器から自偏波側の交差偏波補償器まで
の経路長を等しくすることが必要である。すなわち、両
者の信号における経路による遅延時間が等しい必要があ
る。例えば、前記した従来の構成において、主信号をH
偏波とし、干渉波をV偏波としたときにはは、主信号に
漏れ込む経路である、変調器13a−V偏波用送信器1
1−アンテナ10−アンテナ20−H偏波用受信器22
−復調器23b−加算器26bと、これを除去するため
の信号を生成する経路である、変調器13a−V偏波用
送信器11−アンテナ10−アンテナ20−H偏波用受
信器21−交差偏波干渉補償器25b−加算器26bと
の経路が等しくされる必要がある。なお、主信号をV偏
波とし、干渉波をH偏波とした場合にも同様である。
通信設備においては、局舎内での送信器および受信器の
設置位置により信号波を伝送させる導波管やケーブル等
の長さを等しく設定することは困難である。そのため
に、通信装置の内部において前記した経路差による遅延
時間差を補償するための作業を行う必要がある。従来で
は、この作業を、現地の局舎にて実際の経路差による遅
延時間差を測定器により測定し、測定された遅延時間差
に基づいて異偏波側の送信器から自偏波側の交差偏波干
渉補償器を接続するためのケーブルを加工し、その長さ
を変化調整することで遅延時間差を補償することか行わ
れている。このため、局舎における作業が煩雑であると
ともに、送信器や受信器の設置位置を変更する毎にこの
調整作業が必要とされるという問題がある。
補償を自動的に行い、局舎内における作業を簡略化し、
あるいは不要とした交差偏波干渉補償方式を提供するこ
とにある。
て偏波面が互いに交差する信号を送信し、受信側におい
て各偏波信号を受信し、かつ異偏波側の信号から交差偏
波干渉成分を得て自偏波側の信号の交差偏波干渉を補償
するようにした交差偏波干渉補償方式において、受信側
には、自偏波側の信号と異偏波側の信号との位相を比較
する手段と、この位相比較の結果に基づいて両偏波の信
号の位相を一致させる手段とを備えることを特徴とす
る。ここで、位相を一致させる手段は、位相比較手段か
らの出力に基づいて異偏波側の信号の遅延量を可変させ
る可変遅延手段で構成される。
じ変調信号をそれぞれ異なる偏波信号として送信する手
段を有し、受信側では、これら同じ偏波信号の位相を比
較する構成とする。さらに、交差偏波干渉成分を得るた
めの交差偏波干渉補償器は、入力される信号を復調する
ための復調部と、復調信号から交差偏波干渉成分を生成
するためのフィルタ部とを有しており、自偏波と異偏波
の各信号の位相比較及び位相一致の制御を行う際には復
調部のみを動作させ、フィルタ部おける交差偏波干渉成
分を生成しないように構成することが好ましい。また、
可変遅延手段は、例えば、その遅延段数が可変なシフト
レジスタで構成され、位相比較結果によりその段数が変
化調整される構成とされる。
参照して説明する。図1は本発明の交差偏波干渉方式の
一実施形態のブロック構成図である。送信側では、変調
器13a,13bから出力された変調波をそれぞれV偏
波用送信器11、H偏波用送信器12においてRF周波
数信号に変換し、V偏波信号、H偏波信号としてアンテ
ナ10から送信する。また、ここでは前記変調器13
a,13bと、一方の送信器、ここではH偏波用送信器
12との間に選択器14を介挿し、変調器13a,13
bのいずれかの変調器を選択してH偏波用送信器12か
らRF周波数信号として出力し得るように構成してい
る。
周波数信号をアンテナ20で受信し、V偏波用受信器2
1、H偏波用受信器22でそれぞれV偏波信号、H偏波
信号を中間周波数信号に変換し、復調器23a,23b
によりそれぞれベースバンド信号に復調する。また、交
差偏波干渉補償器25a,25bでは、前記V偏波用受
信器21、H偏波用受信器22からの各異偏波側の中間
周波数信号と、自偏波側復調器で生成された搬送波とク
ロック信号により交差偏波干渉成分を生成する。そし
て、この生成された交差偏波干渉成分は、シフトレジス
タ27a,27bに入力されて遅延が行われた上で前記
ベースバンド信号と共に加算器26a,26bに入力さ
れ、各加算器26a,26bにおいてそれぞれ加算する
ことで、ベースバンド信号から交差偏波干渉成分を除去
し、それぞれ交差偏波干渉が補償されたV偏波ベースバ
ンド復調信号とH偏波ベースバンド復調信号を得ること
ができる。
bにおける遅延量を調整するために、復調器23a,2
3bからの復調信号と、シフトレジスタ27a,27b
からの交差偏波干渉成分とが共に位相比較器28a,2
8bに入力され、これらの位相を比較し、その位相比較
の結果により前記シフトレジスタ27a,27bの制御
を行っている。
は、図2(a)に示すように、それぞれ復調部41とト
ランスバーサルフィルタ部42とで構成される。このト
ランスバーサル部42は、図2(b)のように、遅延素
子51a〜51fと、重み付け回路52a〜52eと、
加算器53とからなる(2n+1)タップ構成になって
おり、各遅延素子の出力に対して適宜の重み付けを行う
ことで干渉補償信号が生成される。なお、この干渉補償
信号の生成については、既に知られている技術であるの
で、ここでは詳細な説明は省略する。
図3に示すように、それぞれ位相比較回路61と計数回
路62とで構成される。この計数回路62の出力をシフ
トレジスタ27a,27bに出力し、その出力値に基づ
いてシフトレジスタ27a,27bにおける段数、すな
わち遅延量を変化調整することが可能である。なお、こ
の位相比較回路61は、例えは排他的論理和回路で構成
することができる。
よる補償動作を説明する。まず、交差偏波干渉補償動作
そのものは、図4に示した従来構成のものと同じであ
る。たとえば、受信側において主信号をV偏波とし、干
渉波をH偏波とする場合には、アンテナ20からの信号
のうち、V偏波をV偏波用受信器22で中間周波数信号
に変換し、復調器23aにおいてベースバンド信号に復
調する。また、交差偏波干渉補償器25aにおいて、H
偏波用受信器21から出力される中間周波数信号を復調
器23aにおいて得られた搬送波とクロック信号とで交
差偏波干渉成分を生成する。そして、前記ベースバンド
信号と交差偏波干渉成分とを加算器26aにおいて加算
することで、ベースバンド信号から交差偏波干渉成分を
除去し、それぞれ交差偏波干渉が補償されたV偏波ベー
スバンド復調信号を得ることができる。これは、主信号
をV偏波とする場合も同様である。
前記主信号の経路と干渉波の経路の経路長を等しくする
ための調整動作を実行する。この調整動作を行うため
に、送信側では選択器14を操作し、V偏波用送信器1
1とH偏波用送信器12のそれぞれから変調器13aの
変調波、すなわち同一の変調波を送信するように設定す
る。そして、受信側では、このV偏波とH偏波とで同一
の信号をそれぞれV偏波用受信器21とH偏波用受信器
22とで受信し、それぞれ中間周波数信号として出力す
る。
信号であるV偏波用受信器21の出力は復調器23aに
てベースバンド信号として復調され、加算器26aに出
力され、かつその一部は位相比較器28aに出力され
る。一方、干渉波であるH偏波用受信器22からの中間
周波数信号は、交差偏波干渉補償器25aに入力され、
ここでベースバンド復調信号に復調され、シフトレジス
タ27aに出力される。
に示したように、復調部41において、自偏波(V偏
波)側の復調器23aから出力された主信号と同期のと
れた搬送波とクロック信号を用いて、異偏波(H偏波)
側の中間周波数信号を復調する。復調された信号は、前
記した干渉補償時にはトランスバーサルフィルタ42に
より所定の重み付けがなされて干渉補償成分として出力
される。しかし、この場合には復調された信号を何ら処
理することなくそのままシフトレジスタ27aに出力し
ている。そのため、ここではタップC0の係数を“1”
とし、それ以外のタップの係数を“0”としている。
側の復調信号は、ここでビット遅延が行われる。この場
合、シフトレジスタ27aでは、初期値を遅延可能な全
段数の中央に設定しておく。そして、このシフトレジス
タ27aからの出力を、位相比較器28aにおいて復調
器23aからのV偏波側復調信号と位相比較する。この
位相比較に際しては、位相比較回路61において、両偏
波の信号が同じ場合には“1”を出力し、異なる場合に
は“0”を出力するように動作する。そして、この出力
を計数回路62において計数し、規定ビット以上連続し
て“1”が出力されたときに同位相であるとする。ま
た、そうでない場合には位相が相違すると判断し、シフ
トレジスタ27aに対してその設定されている段数を変
更するように制御する。例えば、シフトレジスタ27a
において、位相比較器28aによる制御時には、予め設
定した初期段数を一定方向に変化させて行き、最終段ま
で変化させても位相一致が得られない場合には初期値に
戻し、今度は逆方向に変化させて行く制御を行えばよ
い。
タ27aでは両偏波の信号の位相が一致するようにその
設定段数が変化制御される。その後はこの段数を固定す
ることにより、V偏波側とH偏波側の信号の位相が常に
一致されることになる。すなわち、V偏波用受信器21
から加算器26aに至る経路長と、H偏波用受信器22
から交差偏波干渉補償器25aを介して加算器26aに
至る経路長が等しくされ、両者の遅延時間が一致される
ことになる。したがって、H偏波用受信器22から交差
偏波干渉補償器25aまでを接続するケーブル、或いは
交差偏波干渉補償器25aから加算器26aまでも接続
するケーブルの長さを可変することなく、自動的に主信
号と干渉波との経路長を等しくすることが可能となる。
偏波とした場合でも、全く同様にして位相比較器28b
の制御によりシフトレジスタ27bにおける設定段数を
調整することで、V偏波用受信器21から交差偏波干渉
補償器25bを経由して加算器26bに至るケーブル長
を可変することなく、両偏波の経路長を等しく調整する
ことができる。
タ、位相比較器の構成は前記した実施形態のものに限ら
れるものではなく、種々の構成のものが適用できること
は言うまでもない。また、V偏波およびH偏波による交
差偏波干渉補償に限られるものではなく、左旋円偏波と
右旋円偏波による交差偏波干渉補償においても同様に適
用できる。
干渉補償方式における受信側に、自偏波側の信号と異偏
波側の信号との位相を比較する手段と、この位相比較の
結果に基づいて両偏波の信号の位相を一致させる手段と
を備えているので、両偏波の位相を一致させることで、
両偏波の経路長を自動的に等しくして好適な干渉補償を
実現することができる。これにより、局舎における導波
管長やケーブル長を可変する必要がなくなり、局舎にお
ける無線装置の設備における調整作業が簡略化できると
いう効果がある。
ロック構成図である。
ある。
構成図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 送信側において偏波面が互いに交差する
信号を送信し、受信側において各偏波信号を受信し、か
つ異偏波側の信号から交差偏波干渉成分を得て自偏波側
の信号の交差偏波干渉を補償するようにした交差偏波干
渉補償方式において、受信側には、前記自偏波側の信号
と異偏波側の信号との位相を比較する手段と、この位相
比較の結果に基づいて両偏波の信号の位相を一致させる
手段とを備えることを特徴とする交差偏波干渉補償方
式。 - 【請求項2】 位相を一致させる手段は、位相比較手段
からの出力に基づいて異偏波側の信号の遅延量を可変さ
せる可変遅延手段である請求項1の交差偏波干渉補償方
式。 - 【請求項3】 送信側には、同じ変調信号をそれぞれ異
なる偏波信号として送信する手段を有し、受信側では、
これら同じ偏波信号の位相を比較する請求項1または2
の交差偏波干渉補償方式。 - 【請求項4】 交差偏波干渉成分を得るための交差偏波
干渉補償器は、入力される信号を復調するための復調部
と、復調信号から交差偏波干渉成分を生成するためのフ
ィルタ部とを有しており、自偏波と異偏波の各信号の位
相比較及び位相一致の制御を行う際には復調部のみを動
作させ、フィルタ部おける交差偏波干渉成分を生成しな
いように構成してなる請求項1ないし3のいずれかの交
差偏波干渉補償方式。 - 【請求項5】 可変遅延手段は、その遅延段数が可変な
シフトレジスタで構成され、位相比較結果によりその段
数が変化調整される請求項1ないし4のいずれかの交差
偏波干渉補償方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8104375A JP2800774B2 (ja) | 1996-03-31 | 1996-03-31 | 交差偏波干渉補償方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8104375A JP2800774B2 (ja) | 1996-03-31 | 1996-03-31 | 交差偏波干渉補償方式 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09270764A true JPH09270764A (ja) | 1997-10-14 |
JP2800774B2 JP2800774B2 (ja) | 1998-09-21 |
Family
ID=14379045
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8104375A Expired - Fee Related JP2800774B2 (ja) | 1996-03-31 | 1996-03-31 | 交差偏波干渉補償方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2800774B2 (ja) |
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1996
- 1996-03-31 JP JP8104375A patent/JP2800774B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2800774B2 (ja) | 1998-09-21 |
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