JP4470798B2 - 無線通信装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、スペースダイバーシチにより通信を行う無線通信装置及び方法に関する。
無線通信において、良好な伝送品質を確保するための施策の1つとして、スペースダイバーシチが利用されている。図12は、スペースダイバーシチを行う、従来技術の無線通信装置の受信側でのブロック図である。
図12によると、無線通信装置は、アンテナ21及び31と、受信機22及び32と、移相器23と、合成器24と、復調器25と、位相検波比較回路26とを有する。
アンテナ21及び31は、ダイバーシチ構成ではない対向装置から送信された同一無線信号を、それぞれ受信し、アンテナ21は、受信信号を受信機22に、アンテナ31は、受信信号を受信機32に出力し、受信機22及び32は、受信信号を中間周波数の信号へと周波数変換を行う。位相検波比較回路26は、受信機22と32の出力信号の位相差を検出して、移相器23に制御信号を出力する。移相器23は、受信機32の出力信号を入力とし、位相検波比較回路26の制御に基づき、受信機22の出力信号と同相となるように、入力信号の位相を調整して出力する。合成器24は、受信機22からの信号と、移相器23からの信号を合成してスペースダイバーシチを実現する。合成器24で合成された信号は、復調器25で復調されて受信データが出力される。
図13は、スペースダイバーシチ構成のための、従来技術による無線通信装置の送信側でのブロック図、つまり、図12に示す装置の送信側のブロック図である。
図13によると、無線通信装置は、変調器27と、分配器28と、移相器23と、送信機29及び39と、アンテナ21及び31と、位相検波比較回路26とを有する。尚、図12と同一要素には同じ符号を使用している。
変調器27は、送信するデータを変調し、分配器28は変調された信号を2系統に分配する。分配器28の一方の出力は、直接送信機29に入力され、他方の出力は、移相器23で位相の調整が行われた後、送信機39に入力される。移相器23での移相変化量は、位相検波比較回路26が、図12に示す受信側での処理により得た値を使用する。送信機29及び39は、中間周波数の入力信号を、所定の無線周波数帯の信号へと周波数変換し、更に、所定の信号レベルへの増幅を行い、アンテナ21は、送信機29からの信号を無線信号として送信し、アンテナ31は、送信機39からの信号を無線信号として送信する。アンテナ21及び31から送信された信号は、ダイバーシチ構成ではない対向装置により受信されるが、図12に示す受信側での処理で得られた位相差を送信側にて予め与えておくことにより、対向装置においては、アンテナ21からの信号と、アンテナ31からの信号が同相で受信され、送信側でのダイバーシチが実現される。上記スペースダイバーシチについては、非特許文献1にその詳細が記載されている。
斉藤洋一、"ディジタル無線通信の変復調"、社団法人電子情報通信学会、p.189−193
移相器23は、一般的に中間周波数帯で動作するため、スペースダイバーシチ構成を利用する場合、従来技術での無線通信装置では、アンテナ数に相当する受信機が必要となる。マイクロ波帯までの受信機は、近年の普及により廉価になってきているが、準ミリ波帯以上の無線周波数は高価であり、スペースダイバーシチ構成の問題点となっている。また、送信側では、受信側でのダイバーシチ制御で得られた位相変化量を、次の送信ダイバーシチで使用するので、伝送路の位相変化の速さよりも、十分高速に送受信が切り替わるという条件が課せられる。
従って、本発明は、アンテナ数に相当する受信機を必要とせず、受信側とは独立して送信側のスペースダイバーシチ制御を可能とする無線通信装置及び通信方法を提供することを目的とする。
本発明における無線通信装置によれば、
データ信号と既知パターンであるトレーニング信号とを含む無線信号を受信する無線通信装置であって、第1から第N(Nは2以上の整数)のアンテナと、第k(kは1以上N以下の整数)のアンテナが受信する信号を、k−1シンボル長遅延させる遅延手段と、各アンテナが受信し、遅延手段により遅延させられたN個の信号を合成する合成手段と、合成後の信号を中間周波数帯の信号に変換する周波数変換手段と、前記中間周波数帯の信号を復調する復調手段と、復調後の信号に対して最尤系列推定を行い、データ信号を特定する最尤系列推定手段とを有し、前記トレーニング信号は、第1から第Nの区間を有し、前記トレーニング信号の第i(iは1以上N以下の整数)の区間の受信時には、第iのアンテナが受信する信号のみを合成手段の入力とし、データ信号の受信時には、全アンテナが受信する信号を合成手段の入力とするタイミング制御手段を有することを特徴とする。
また、本発明の無線通信装置における他の実施形態によれば、
データ信号に既知パターンであるトレーニング信号を挿入するトレーニング信号挿入手段と、トレーニング信号が挿入されたデータ信号を変調する変調手段と、変調後の信号を無線周波数帯の信号に変換する周波数変換手段と、周波数変換後の信号を第1から第N(Nは2以上の整数)の信号に分配する分配手段と、第k(kは1以上N以下の整数)の信号を、k−1シンボル長遅延させる遅延手段と、遅延手段により遅延させられた第1から第Nの信号それぞれを無線信号として送信する第1から第Nのアンテナとを有する無線通信装置であって、前記トレーニング信号は、第1から第Nの区間を有し、前記トレーニング信号の第i(iは1以上N以下の整数)の区間の送信時には、第iの信号のみを第iのアンテナに出力し、データ信号の送信時には、第1から第Nの信号それぞれを、第1から第Nのアンテナに出力するタイミング制御手段を有することを特徴とする。
更に、本発明の無線通信装置における他の実施形態によれば、
前記無線通信装置が送信する無線信号を受信する無線通信装置であって、復調後の信号に対して最尤系列推定を行い、データ信号を特定する最尤系列推定手段を有することを特徴とする。
更に、本発明の無線通信装置における他の実施形態によれば、
前記最尤系列推定手段は、トレーニング信号受信時に、伝送路のインパルス応答特性を示すN個のタップ係数を求め、データ信号受信時に、前記タップ係数を用いて、最尤系列推定を行うことも好ましい。
本発明におけるダイバーシチによる無線通信方法によれば、
データ信号に、既知パターンのトレーニング信号を挿入するステップと、トレーニング信号が挿入されたデータ信号を変調後に周波数変換し、無線信号として送信するステップと、前記無線信号を、第1から第N(Nは2以上の整数)のアンテナで受信し、第k(kは1以上N以下の整数)のアンテナの出力信号をk−1シンボル長遅延させて合成部に入力し、前記合成部が入力信号を合成するステップと、前記合成後の信号を復調し、復調後の信号に対して最尤系列推定を行い、データ信号を特定するステップとを有し、前記トレーニング信号は、第1から第Nの区間を有し、前記トレーニング信号の第i(iは1以上N以下の整数)の区間の受信時には、第iのアンテナが受信する信号のみを前記合成部の入力とし、データ信号の受信時には、全アンテナが受信する信号を前記合成部の入力とすることを特徴とする。
本発明のダイバーシチによる無線通信方法における他の実施形態によれば、
データ信号に、既知パターンのトレーニング信号を挿入するステップと、トレーニング信号が挿入されたデータ信号を変調後に周波数変換し、第1から第N(Nは2以上の整数)の信号に分配するステップと、第k(kは1以上N以下の整数)の信号を、k−1シンボル長遅延させて無線信号として送信するステップと、前記無線信号を、1つのアンテナにより受信するステップと、受信信号を周波数変換して復調するステップと、復調後の信号に対して最尤系列推定を行い、データ信号を特定するステップとを有し、前記トレーニング信号は、第1から第Nの区間を有し、前記トレーニング信号の第i(iは1以上N以下の整数)の区間の送信時には、第iの信号のみを無線信号として送信し、データ信号の送信時には、第1から第Nの信号それぞれを、無線信号として送信することを特徴とする。
N個のアンテナそれぞれが受信する、既知パターンであるトレーニング信号を含む信号を、それぞれが1シンボル長づつ異なるように時間差を与えた状態で合成し、これに対して最尤系列推定を行うことにより、最尤系列推定等化器のパスダイバーシチと同様の効果でスペースダイバーシチ合成を行うことができ、受信機の数をアンテナ数に係らず1つとすることができる。
同様に、既知パターンであるトレーニング信号を含む信号を、それぞれが1シンボル長づつ異なるように時間差を与えた状態で合成して送信することで、前記信号を受信した無線通信装置は、最尤系列推定によりデータ系列の推定ができ、送信ダイバーシチ構成を、反対方向の処理とは無関係とすることができる。
本発明を実施するための最良の実施形態について、以下では図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態での無線通信装置のブロック図であり、(a)に示す無線通信装置が送信する無線信号を、(b)に示す無線通信装置がスペースダイバーシチ構成で受信を行う。
図1(a)の無線通信装置は、トレーニング信号挿入回路1と、変調器2と、送信機3と、アンテナ4とを有する。トレーニング信号挿入回路1は、送信するデータ信号に対して、既知パターンのトレーニング信号を挿入して出力する。トレーニング信号としては、例えば、PN(PseudNoise)系列を用いることができる。図2は、トレーニング信号を、送信データの前に付加した状態を示している。
変調器2は、トレーニング信号挿入回路1の出力信号を変調し、送信機3は、変調された信号を所定の無線周波数帯の信号に周波数変換し、所定のレベルに増幅して出力し、アンテナ4は、送信機3の出力信号を無線信号として送信する。
図1(b)の無線通信装置は、アンテナ41及び42と、遅延回路5と、合成器6と、受信機7と、復調器8と、最尤系列推定器9とを有する。アンテナ41及び42は、図1(a)に示す無線通信装置が送信した無線信号を、それぞれ受信して、アンテナ41は、受信信号を合成器6に出力し、アンテナ42は、受信信号を遅延回路5に出力する。
遅延回路5は、入力信号を1シンボルだけ遅延させて、合成器6に出力する。合成器6は、アンテナ41からの信号と、遅延回路5からの信号を合成し、受信機7は、合成器6が合成した信号を中間周波数帯の信号へと周波数変換し、復調器8は、中間周波数帯の信号に変換された受信信号の復調を行い、復調後の信号を最尤系列推定器9に入力する。
最尤系列推定器9は、入力信号に対して最尤系列推定を行って送信されたデータ信号を特定し、特定したデータ信号を出力する。図3は、最尤系列推定器9のブロック図である。図3によると、最尤系列推定器は、伝送路推定回路91と、レプリカ生成回路92と、ブランチメトリック生成回路93と、系列推定回路94とを有する。
伝送路推定回路91は、タップ間隔が1シンボル長で、2タップ構成のフィルタであり、受信無線信号に含まれるトレーニング信号を利用して、タップ係数c0及びc1の最適値を求め、受信信号のデータ信号区間において、求めたタップ係数c0及びc1をレプリカ生成回路92に出力する。
図4は、伝送路推定回路91のブロック図である。図4によると、伝送路推定回路91は、遅延回路910と、乗算器911及び912と、加算器913及び914と、タップ係数制御回路915とを有する。
図4において、u(n)は、送信側にて付加するトレーニング信号と、同一系列の信号であり、図示しない固定的なメモリ等を用いて生成され、y(n)は、最尤系列推定器9の入力信号である。伝送路推定回路91は、トレーンニング信号受信中、以下に説明するように、タップ係数c0及びc1を伝送路特性に合わせて調整を行う。
まず、トレーニング信号と同一系列の信号は、乗算器911でタップ係数c0と乗算され、更に、遅延回路910で1ビット遅延された後、乗算器912でタップ係数c1と乗算される。乗算器911の出力と、乗算器912の出力は、加算器913で加算され、従って、加算器913の出力は、c0×u(n)+c1×u(n−1)となる。信号y(n)は、アンテナ41の受信信号と、アンテナ42の受信信号を1ビットの遅延させた信号の合成であるため、加算器913の出力信号がy(n)と等しくなるようにタップ係数c0とc1の調整を行う。即ち、加算器914でy(n)から加算器913の出力信号を減じて、誤差信号e(n)とし、誤差が0となるように、タップ係数制御回路915でタップ係数の制御を行う。タップ係数の制御には、一般的なLMS(Least Mean Squares)アルゴリズムや、RLS(Recursive Least Squares)アルゴリズムが使用可能である。
伝送路推定回路91は、上述したように、トレーニング信号の受信中に求めたタップ係数c0及びc1を、データ信号受信中は、レプリカ生成回路92に出力する。
レプリカ生成回路92は、伝送路推定回路91が求めたタップ係数を用い、送信信号の状態毎に、レプリカ信号r(n)=c0×s(n)+c1×s(n−1)を求める。ここで、s(n)は、送信信号の状態を示し、例えば、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)変調を使用している場合、図5に示すように、送信信号の状態としては4通りの状態が、s(n)及びs(n−1)の組合せとしては、合計16通りが存在する。従って、レプリカ信号r(n)も16個存在することとなる。
ブランチメトリック生成回路93は、レプリカ信号r(n)毎に、ブランチメトリック信号b(n)=|y(n)−r(n)|を計算する。
系列推定回路94は、ブランチメトリック信号b(n)から最尤系列推定により、送信側において送信されたデータ信号系列を推定して出力する。図6は、最尤系列推定を説明する図である。QPSK変調の場合、図5に示したように、4通りの送信シンボルが存在するため、Mシンボルのデータ区間においては、4のデータ系列の組合せが存在するが、この中から受信波形に最も近いものを実際に対向装置が送信したデータ信号系列として探し出す。このため、各系列について対応するブランチメトリックb(n)を加算し、Mシンボルまでの累積値を総ての系列について計算し、この中で最小のものをデータ信号系列として出力する。上記計算には、一般的にビタビアルゴリズムが用いられる。
シンボル毎に信号検出を行うのではなく、Mシンボルに亘っての系列推定を行う理由は、シンボル毎の信号検出では、c0とc1の値が近いときにs(n)とs(n−1)が区別できず検出精度が劣化するのに対し、系列推定では、複数シンボルに亘っての検出誤差の累積値を比較するため、s(n)とs(n−1)の識別度が向上するからである。
最尤系列推定を行うことは、2シンボルの信号電力を用いて信号検出を行うことであり、両シンボルの信号電力を最大比合成する効果がある。合成器6出力のインパルス応答特性は、図7に示すようになり、人工的に生成した遅延波と主波を最尤系列推定によって合成する。2つのアンテナの受信電力間に相関がない場合は、効果的なスペースダイバーシチ利得が得られる。
本発明の特徴は、上述した通り、2つのアンテナの受信信号を、1シンボル長の時間差が有る状態で合成し、これに対して最尤系列推定を行うことにより、最尤系列推定等化器のパスダイバーシチと同様の効果でスペースダイバーシチ合成を行うことである。
尚、本実施形態では、2つのアンテナによるスペースダイバーシチ合成について記載したが、これを発展させて3つのアンテナを用いたスペースダイバーシチ合成も可能である。この場合、3つ目のアンテナには、2シンボル長分の遅延回路を挿入し、更に、伝送路推定回路も3タップとなり、レプリカ信号r(n)も、3シンボルs(n)、s(n−1)及びs(n−2)の全組合せの合計64個となる。4以上のアンテナについても同様の考え方で拡張できる。
図8は、本発明の第2実施形態での無線通信装置のブロック図であり、(a)に示すスペースダイバーシチ構成の無線通信装置が送信する信号を、(b)に示す無線通信装置が受信を行う。尚、同一構成要素には同一符号を使用して、詳細な説明は省略する。
図8(a)の無線通信装置は、トレーニング信号挿入回路1と、変調器2と、送信機3と、分配器10と、遅延回路5と、アンテナ41及び42とを有する。トレーニング信号挿入回路1は、送信するデータ信号に対して、既知パターンのトレーニング信号を挿入する。分配器10は、変調器2で変調され、送信機3で所定の無線周波数帯の信号に変換された信号を、2系統に分配し、一方の信号をアンテナ41に出力し、他方の信号を遅延回路5に出力する。
遅延回路5は、入力信号を1シンボルだけ遅延させて、アンテナ43に出力し、アンテナ42及び43は、それぞれ入力信号を無線信号として送信する。
図8(b)の無線通信装置は、アンテナ4と、受信機7と、復調器8と、最尤系列推定器9とを有する。アンテナ4は、図8(a)に示す無線通信装置のアンテナ41及び42が送信した、両無線信号を受信して、受信信号を受信機7に出力する。その後、第1実施形態と同様、受信機7は、入力信号を中間周波数帯の信号へと周波数変換し、復調器8は、中間周波数帯の信号に変換された受信信号の復調を行い、最尤系列推定器9は、最尤系列推定により、データ信号系列を推定して出力する。第2実施形態でも、アンテナ4出力のインパルス応答特性は、図7と同様、主波と遅延波が存在し、最尤系列推定を行うことにより、2つの波を合成してスペースダイバーシチ構成を実現できる。
無線基地局が、複数の無線端末と通信を行う無線システムにおいて、無線基地局の受信側を図1(b)の構成とし、無線基地局の送信側を図8(a)の構成とし、無線端末の受信側を図8(b)の構成とし、無線端末の送信側を図1(a)の構成とすることで、無線基地局側においては、アンテナ数と同数の受信機を必要とはせず、無線端末側においては、アンテナ構成を小規模、つまり1つのアンテナにより、スペースダイバーシチを構成できる。また、本構成においては、従来技術とは異なり、無線基地局から無線端末方向でのダイバーシチ、即ち、送信ダイバーシチは、無線端末から無線基地局方向、即ち、受信ダイバーシチの処理に依存しない。
第2実施形態でも、第1実施形態と同様に、3以上のアンテナ構成に拡張可能である。
図9は、本発明の第3実施形態での無線通信装置のブロック図である。図9によると、無線通信装置は、アンテナ41及び42と、遅延回路5と、スイッチ10及び11と、合成器6と、受信機7と、復調器8と、最尤系列推定器9と、タイミング制御回路12とを有する。
また、図10に本実施形態で使用するトレーニング信号を示す。図10によると、トレーニング信号は、それぞれが既知の系列である、第1トレーニング信号と、第2トレーニング信号から構成される。
アンテナ41及び42は、図1(a)に示す無線通信装置が送信した、図10に示す無線信号を、それぞれ受信して、アンテナ41は、受信信号をスイッチ10に出力し、アンテナ42は、受信信号を遅延回路5に出力し、遅延回路5は、入力信号を1シンボルだけ遅延させて、スイッチ11に出力する。
スイッチ10及び11は、タイミング制御回路12の制御に基づき、スイッチをON又はOFFとし、ONである間は合成器6に入力信号を出力し、OFFである間は出力を行わない。
タイミング制御回路12は、復調器8の出力を入力とし、第1トレーニング信号と、第2トレーニング信号の受信タイミングを検出し、第1トレーニング信号を受信している間は、スイッチ10をONとし、スイッチ11をOFFに、第2トレーニング信号を受信している間は、スイッチ10をOFFとし、スイッチ11をONに、データ信号を受信している間は、スイッチ10及び11をONとする。
タイミング制御回路12の制御により、第1トレーニング信号を受信している間、最尤系列推定器9の伝送路推定回路91は、アンテナ41が受信し、主波に相当するタップ係数c0のみを制御する。同様に、第2トレーニング信号を受信している間、最尤系列推定器9の伝送路推定回路91は、アンテナ42が受信し、遅延波に相当するタップ係数c1のみを制御する。
上記構成により、最尤系列推定器9の伝送路推定回路91は、タップ係数の制御を対応するアンテナからの受信信号のみを用いて実行でき、タップ係数制御の精度を向上させることができる。
図11は、本発明の第4実施形態での無線通信装置のブロック図である。図11によると、無線通信装置は、トレーニング信号挿入回路1と、変調器2と、送信機3と、分配器10と、スイッチ10及び11と、遅延回路5と、アンテナ41及び42と、タイミング制御回路12とを有する。トレーニング信号挿入回路1は、送信データに対して、図10に示す、既知パターンである第1トレーニング信号と第2トレーニング信号を付加する。分配器10は、変調器2で変調され、送信機3で所定の無線周波数帯の信号に変換された信号を、2系統に分配し、一方の信号をスイッチ10に出力し、他方の信号をスイッチ11に出力する。
タイミング制御回路12は、トレーニング信号挿入回路1の出力を入力とし、第1トレーニング信号と、第2トレーニング信号の送信タイミングを検出し、第1トレーニング信号を送信している間は、スイッチ10をONとし、スイッチ11をOFFに、第2トレーニング信号を送信している間は、スイッチ10をOFFとし、スイッチ11をONに、データ信号を送信している間は、スイッチ10及び11をONとする。
スイッチ10は、タイミング制御回路12の制御に基づき、スイッチがONである間はアンテナ41に入力信号を出力し、アンテナ41は、入力信号を無線信号として送信し、スイッチ11は、タイミング制御回路12の制御に基づき、スイッチがONである間は遅延回路5に入力信号を出力し、遅延回路5は、入力信号を1ビット遅延させた後、アンテナ42に出力し、アンテナ42は、入力信号を無線信号として送信する。
受信側のブロック図は、図8(b)と同様であるが、最尤系列推定器9の伝送路推定回路91は、アンテナ41が送信した第1トレーニング信号を用いてタップ係数c0を調整し、アンテナ42が送信した第2トレーニング信号を用いてタップ係数c1を調整する。よって、第3実施形態と同様、タップ係数の精度を向上できる。
第3及び第4実施形態でも、第1実施形態と同様に、3以上のアンテナ構成に拡張可能である。
本発明の第1実施形態での無線通信装置のブロック図である。 トレーニング信号を、送信データの前に付加した状態を示す図である。 最尤系列推定器のブロック図である。 伝送路推定回路のブロック図である。 QPSKの送信シンボルを示す図である。 最尤系列推定を説明する図である。 合成器出力のインパルス応答特性を示す図である。 本発明の第2実施形態での無線通信装置のブロック図である。 本発明の第3実施形態での無線通信装置のブロック図である。 第3及び第4実施形態で使用するトレーニング信号を示す図である。 本発明の第4実施形態での無線通信装置のブロック図である。 従来技術による無線通信装置の受信側でのブロック図である。 従来技術による無線通信装置の送信側でのブロック図である。
符号の説明
1 トレーニング信号挿入回路
2、27 変調器
3、29、39 送信機
4、21、31、41、42 アンテナ
5、910 遅延回路
6、24 合成器
7、22、32 受信機
8、25 復調器
9 最尤系列推定器
10、11 スイッチ
12 タイミング制御回路
23 移相器
26 位相検波比較回路
28 分配器
91 伝送路推定回路
92 レプリカ生成回路
93 ブランチメトリック生成回路
94 系列推定回路
911、912 乗算器
913、914 加算器
915 タップ係数制御回路

Claims (6)

  1. データ信号と既知パターンであるトレーニング信号とを含む無線信号を受信する無線通信装置であって、
    第1から第N(Nは2以上の整数)のアンテナと、
    第k(kは1以上N以下の整数)のアンテナが受信する信号を、k−1シンボル長遅延させる遅延手段と、
    各アンテナが受信し、遅延手段により遅延させられたN個の信号を合成する合成手段と、
    合成後の信号を中間周波数帯の信号に変換する周波数変換手段と、
    前記中間周波数帯の信号を復調する復調手段と、
    復調後の信号に対して最尤系列推定を行い、データ信号を特定する最尤系列推定手段と、
    を有し、
    前記トレーニング信号は、第1から第Nの区間を有し、
    前記トレーニング信号の第i(iは1以上N以下の整数)の区間の受信時には、第iのアンテナが受信する信号のみを合成手段の入力とし、データ信号の受信時には、全アンテナが受信する信号を合成手段の入力とするタイミング制御手段を有することを特徴とする無線通信装置。
  2. データ信号に既知パターンであるトレーニング信号を挿入するトレーニング信号挿入手段と、
    トレーニング信号が挿入されたデータ信号を変調する変調手段と、
    変調後の信号を無線周波数帯の信号に変換する周波数変換手段と、
    周波数変換後の信号を第1から第N(Nは2以上の整数)の信号に分配する分配手段と、
    第k(kは1以上N以下の整数)の信号を、k−1シンボル長遅延させる遅延手段と、
    遅延手段により遅延させられた第1から第Nの信号それぞれを無線信号として送信する第1から第Nのアンテナと、
    を有する無線通信装置であって、
    前記トレーニング信号は、第1から第Nの区間を有し、
    前記トレーニング信号の第i(iは1以上N以下の整数)の区間の送信時には、第iの信号のみを第iのアンテナに出力し、データ信号の送信時には、第1から第Nの信号それぞれを、第1から第Nのアンテナに出力するタイミング制御手段を有することを特徴とする無線通信装置
  3. 請求項に記載の無線通信装置が送信する無線信号を受信する無線通信装置であって、
    復調後の信号に対して最尤系列推定を行い、データ信号を特定する最尤系列推定手段を有することを特徴とする無線通信装置。
  4. 前記最尤系列推定手段は、
    トレーニング信号受信時に、伝送路のインパルス応答特性を示すN個のタップ係数を求め、
    データ信号受信時に、前記タップ係数を用いて、最尤系列推定を行うことを特徴とする請求項1又はに記載の無線通信装置。
  5. ダイバーシチによる無線通信方法であって、
    データ信号に、既知パターンのトレーニング信号を挿入するステップと、
    トレーニング信号が挿入されたデータ信号を変調後に周波数変換し、無線信号として送信するステップと、
    前記無線信号を、第1から第N(Nは2以上の整数)のアンテナで受信し、第k(kは1以上N以下の整数)のアンテナの出力信号をk−1シンボル長遅延させて合成部に入力し、前記合成部が入力信号を合成するステップと、
    前記合成後の信号を復調し、復調後の信号に対して最尤系列推定を行い、データ信号を特定するステップと、
    を有し、
    前記トレーニング信号は、第1から第Nの区間を有し、
    前記トレーニング信号の第i(iは1以上N以下の整数)の区間の受信時には、第iのアンテナが受信する信号のみを前記合成部の入力とし、データ信号の受信時には、全アンテナが受信する信号を前記合成部の入力とすることを特徴とする無線通信方法。
  6. ダイバーシチによる無線通信方法であって、
    データ信号に、既知パターンのトレーニング信号を挿入するステップと、
    トレーニング信号が挿入されたデータ信号を変調後に周波数変換し、第1から第N(Nは2以上の整数)の信号に分配するステップと、
    第k(kは1以上N以下の整数)の信号を、k−1シンボル長遅延させて無線信号として送信するステップと、
    前記無線信号を、1つのアンテナにより受信するステップと、
    受信信号を周波数変換して復調するステップと、
    復調後の信号に対して最尤系列推定を行い、データ信号を特定するステップと、
    を有し、
    前記トレーニング信号は、第1から第Nの区間を有し、
    前記トレーニング信号の第i(iは1以上N以下の整数)の区間の送信時には、第iの信号のみを無線信号として送信し、データ信号の送信時には、第1から第Nの信号それぞれを、無線信号として送信することを特徴とする無線通信方法。
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