JP3029030B2 - パイロット信号を含む受信信号の復調方法およびその装置 - Google Patents

パイロット信号を含む受信信号の復調方法およびその装置

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  • Radio Relay Systems (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパイロット信号を含
む受信信号の復調方法およびその装置に関し、特に、伝
送路上で高速フェージングが生じる移動体衛星通信にお
いてパイロット信号としてのユニークワード(unique wo
rd) に基づいてビット誤り率(BER:Bit Error Rat
e)を低く抑えながら受信信号を復調するパイロット信
号を含む受信信号の復調方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図13は、移動体衛星通信の移動体端末
を示す。この移動体端末は、例えば、携帯型の電話機な
どであり、アンテナ91、信号変換部92、復調回路9
3、音声信号化部94、およびスピーカ95を備えて構
成される。アンテナ91は、パイロット信号としてのユ
ニークワードを複数の区間に有した連続信号としての送
信信号を衛星を介して受信して受信信号とする。信号変
換部92は、受信信号をアナログ信号からデジタル信号
に変換する。復調回路93は、信号変換部92により変
換されたデジタル信号を復調する。音声信号化部94
は、復調回路93からの復調信号をデジタル信号からア
ナログの音声信号に変換する。スピーカ95は、音声信
号化部94の出力を電気−音響変換して音声を生成す
る。
【0003】以上の構成において、アンテナ91で受信
された受信信号は、信号変換部92でアナログ信号から
デジタル信号に変換される。変換されたデジタル信号は
復調回路93で復調され、この復調信号が音声信号化部
94によりアナログ音声信号に変換される。音声信号化
部94で変換されたアナログ音声信号は、音声としてス
ピーカ95から出力される。
【0004】衛星通信システムにおいては、所要電力の
低減やアンテナの小型化を図り、更に、搬送波電力対雑
音電力比(Eb/NO)が低い条件下でも低いBERを
保てるように、符号化利得の大きい誤り訂正符号、ある
いは高能率符号化技術が用いられている。
【0005】図14は、図13に示した復調回路93の
構成を示す。復調回路93は、受信信号を入力とする遅
延回路101、遅延回路101に接続されて復調を行う
データ復調部102、受信信号に含まれるユニークワー
ドを復調するユニークワード復調部103、ウィーナー
フィルタ( Wiener Filter)で構成され、ユニークワー
ドのフェージング歪( fading distortion)に基づいて
受信信号中のデータのフェージング歪を推定するデータ
歪推定部104を備えて構成されている。ここに示す復
調回路93は、「Meyr著、『Digital Communicatio
n Receiver』、John Wiley & Sons,pp.744〜747.1997
年」に記述されているものであり、周波数特性を持つ周
波数選択性フェージングと周波数特性を持たないフラッ
トフェージングを含むマルチパスフェージングの中でフ
ラットフェージングに基づく受信信号の歪(以下、単に
「フェージング歪」という)を補償して受信信号を復調
する。
【0006】図15は、図13において送受信される連
続信号とは異なるバースト型の送受信信号のフォーマッ
トを示し、例えば、1バーストは、複数のシンボルを有
する複数のデータ(データ列を構成するが、単にデータ
という)D1〜D5と、複数のシンボルを有する複数の
ユニークワード(ユニークワード列を構成するが、単に
ユニークワードという)UWm(m=1〜4)を有し、
全体として100〜150のシンボルで構成されてい
る。データD1〜D5の4個所の境界にパイロット信号
としてのユニークワードUWmが挿入されている。この
ユニークワードUWmは目標とするBERに応じて複数
のシンボル(場合によっては単数のシンボル)を有し、
各シンボルの位相変調の値は移動体端末において既知で
ある。ユニークワードUW1〜UW4の長さ(シンボル
数)は、或る誤り率が維持できる範囲内で最小になるよ
うに設定される。このフォーマットの信号はTDMA(T
imeDivision Multiple Access:時分割多元接続)で送
受信される。例えば、1および−1の2値データに応じ
て搬送波を0およびπの位相で位相変調(BPSK:Bi
nary Phase Shift Keying)することによって各シンボ
ルが決められている。
【0007】図14において、所定の間隔で挿入された
パイロット信号としてのユニークワードUWmを有する
連続波の受信信号を入力端子INに入力すると、受信信
号は遅延回路101とユニークワード復調部103に供
給される。受信信号中のユニークワードUWmはユニー
クワード復調部103で復調されてデータ歪推定部10
4に入力する。データ歪推定部104はユニークワード
の既知の値(例えば、+1を位相変調した0と、−1を
位相変調したπ)と復調されたユニークワードの値から
算出されたユニークワードUWmのフェージング歪に基
づいて受信信号中のデータD1〜D5の各シンボルのフ
ェージング歪を推定し、これをデータ復調部102に出
力する。データ復調部102は遅延回路101によって
所定の時間だけ遅延された受信信号中のデータをフェー
ジング歪の推定量によって補償しながらデータを復調
し、復調信号を出力端子OUTから出力する。このよう
にして連続波で送信されたデータのフェージング歪を補
償してデータを復調することができる。
【0008】図16は、図14の復調回路93として使
用される他の復調装置を示し、「三瓶政一著、『陸上移
動通信用16QAMのフェージングひずみ補償方式』、
電子情報通信学会論文誌B−II、VOL.J72−B
−II、No.1、7〜15ぺージ、1989年」に記
述されているものであり、(N−1)個の情報シンボル
毎に1個のユニークワードシンボルを挿入した連続波の
受信信号のフェージング歪を補償して復調する。図16
において、受信信号を入力端子INに入力すると、フェ
ージング歪推定部111,112,113は順次遅延さ
せられた受信信号中の(k−1)番目、k番目、および
(k+1)番目のユニークワードのフェージング歪の推
定値
【数1】 を算出する。これらの推定値は乗算部114,115,
116で0次あるいは1次の内挿係数
【数2】 と乗算され、加算部117で加算される。加算部117
は加算結果としてc{k+(m/N)}をk番目の情報
シンボル列中のm番目の情報シンボルのフェージング歪
として出力する。この情報シンボルのフェージング歪は
逆数部118で1/c{k+(m/N)}とされ、乗算
部120に出力される。乗算部120は遅延回路119
によって遅延されられた受信信号中の情報シンボルに逆
数部118から出力された1/c{k+(m/N)}を
乗算してデータを復調し、出力端子OUTから出力させ
る。このようにしてフェージング歪によって歪んだ受信
信号の包絡線および位相を補償しながら受信信号を復調
する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図14の復調
装置によると、連続するデータに所定の間隔でユニーク
ワードが挿入された連続波に対しては、所定のBERで
受信信号を復調することができるが、例えば、図15に
示した100〜150シンボルのデータ列の数個所にユ
ニークワードを挿入したフレームフォーマットのバース
ト信号を受信するときは、両端に位置するデータ列のフ
ェージング歪は片側のみのユニークワードのフェージン
グ歪によってフェージング歪が推定されるため、両端の
データのフェージング歪の推定精度が低下することから
高速フェージングや低Eb/NO比の条件下では所定の
BERを得ることができない。所定のBERとは、例え
ば、信号対フェージング強度C/M=7dB、ドップラ
ー周波数が0.01の条件で、Eb/NO=2のとき、
理論値からの劣化が0.5dBのものである。このた
め、ウィーナーフィルタをそれよりも高い推定精度を有
するカルマンフィルタ等に代えると、多くの演算量を要
するマトリクス的な手法になるため、演算量が増大す
る。
【0010】また、図16の復調装置によると、0次の
内挿係数を使用すると、1つのユニークワードの値を対
応する(N−1)の情報シンボルにわたって保持し、ま
た、1次の内挿係数を使用すると、隣接するユニークワ
ードの間を直線で結ぶことにより情報シンボルのフェー
ジング歪を推定するため、高速フェージングや低Eb/
NO比の条件下では所定のBERを得ることができな
い。
【0011】言うまでもなく、データのフェージング歪
の推定精度を高くするためには、ユニークワードのフェ
ージング歪の検出精度を高くすれば良いが、このため
に、ユニークワードのシンボル数を大にすると、データ
のシンボル数の割合が小になってデータの伝送効率が低
下する。
【0012】従って、本発明の目的は、伝送路上で高速
フェージングが生じた場合でもデータのフェージング歪
を高精度で推定でき、低いBERを獲得できるパイロッ
ト信号を含む受信信号の復調方法およびその装置を提供
することである。
【0013】本発明の他の目的は、バースト信号中のデ
ータのシンボル数の割合を小にしないで高速フェージン
グを補償して低いBERを得ることができるパイロット
信号を含む受信信号の復調方法およびその装置を提供す
ることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
実現するため、第1の特徴として、受信信号の複数の区
間に挿入されたパイロット信号としてのユニークワード
のフェージング歪を検出することによりデータのフェー
ジング歪を推定して前記受信信号を復調するパイロット
信号を含む受信信号の復調方法において、前記データの
一部を拡張ユニークワードとして設定するステップと、
前記パイロット信号としての前記ユニークワードのフェ
ージング歪を第1のフェージング歪として検出するステ
ップと、 前記第1のフェージング歪に基づいて前記デー
タの一部のフェージング歪を推定するステップと、前記
データの一部のフェージング歪に基づいて前記データの
一部を復調するステップと、 前記データの一部の復調結
果に基づいて前記拡張ユニークワードのフェージング歪
を第2のフェージング歪として検出するステップと、
記第1および第2のフェージング歪に基づいて前記デー
タのフェージング歪を推定するステップと、前記データ
のフェージング歪に基づいて前記データを復調するステ
ップを含むことを特徴とするパイロット信号を含む受信
信号の復調方法を提供する。
【0015】本発明は、上記の目的を実現するため、第
2の特徴として、受信信号の複数の区間に挿入されたパ
イロット信号としてのユニークワードのフェージング歪
を検出することによりデータのフェージング歪を推定し
て前記受信信号を復調するパイロット信号を含む受信信
号の復調方法において、前記ユニークワードに隣接する
データの一部を前記ユニークワードに付属させて第1の
拡張ユニークワードとして設定するステップと、前記ユ
ニークワードから隔てられたデータの一部を前記ユニー
クワードと独立した第2の拡張ユニークワードとして設
定するステップと、前記第1および第2の拡張ユニーク
ワードのそれぞれのフェージング歪を推定するステップ
と、前記第1および第2の拡張ユニークワードのフェー
ジング歪に基づいて前記受信信号中のデータのフェージ
ング歪を推定するステップと、前記受信信号中のデータ
のフェージング歪の推定結果に基づいて前記受信信号中
の前記データを復調するステップを含むことを特徴とす
るパイロット信号を含む受信信号の復調方法を提供す
る。
【0016】本発明は、上記の目的を実現するため、第
3の特徴として、受信信号の複数の区間に挿入されたパ
イロット信号としてのユニークワードのフェージング歪
を検出することによりデータのフェージング歪を推定し
て前記受信信号を復調するパイロット信号を含む受信信
号の復調方法において、前記受信信号の前記複数の区間
のユニークワードと既知のユニークワードを比較して前
記複数の区間のユニークワードの第1段階のフェージン
グ歪を検出するステップと、前記複数の区間のユニーク
ワードの前記第1段階のフェージング歪に基づいて第1
段階のMAP演算を行って前記受信信号中のデータの第
1段階のフェージング歪を推定するステップと、前記受
信信号中のデータの前記第1段階のフェージング歪に基
づいて前記受信信号を復調して復調信号を出力するステ
ップと、前記復調信号と所定のしきい値を比較して2値
信号を出力するステップと、所定の時間遅延させられた
前記受信信号の前記複数の区間のユニークワードと既知
のユニークワードを比較して前記複数の区間のユニーク
ワードの第2段階のフェージング歪を検出するステップ
と、前記複数の区間のユニークワードに隣接するデータ
の一部および前記ユニークワードから隔てられたデータ
の一部と前記2値信号を比較し、前記隣接するデータの
一部および前記ユニークワードから隔てられたデータの
一部のフェージング歪を検出するステップと、前記複数
の区間のユニークワードの前記第2段階のフェージング
歪、前記ユニークワードに隣接するデータの一部および
前記ユニークワードから隔てられたデータの一部のフェ
ージング歪に基づいて第2段階のMAP演算を行い、前
記受信信号中のデータの第2段階のフェージング歪を推
定するステップと、前記データの前記第2段階のフェー
ジング歪に基づいて所定の時間遅延させられた前記受信
信号中の前記データを復調するステップを含むことを特
徴とするパイロット信号を含む受信信号の復調方法を提
供する。
【0017】本発明は、上記の目的を実現するため、第
4の特徴として、受信信号の複数の区間に挿入されたパ
イロット信号としてのユニークワードのフェージング歪
を検出することによりデータのフェージング歪を推定し
て前記受信信号を復調するパイロット信号を含む受信信
号の復調方法において、前記受信信号の前記複数の区間
のユニークワードと既知のユニークワードを比較して前
記複数の区間のユニークワードの第1段階のフェージン
グ歪を検出する第1のステップと、前記複数の区間のユ
ニークワードの前記第1段階のフェージング歪に基づい
て第1段階のスプライン補間曲線を演算し、該スプライ
ン補間曲線から前記受信信号中のデータの第1段階のフ
ェージング歪を推定する第2のステップと、前記受信信
号中のデータの前記第1段階のフェージング歪に基づい
て所定の時間遅延させられた前記受信信号を復調して復
調信号を出力する第3のステップと、前記復調信号と所
定のしきい値を比較して2値信号を出力する第4のステ
ップと、所定の時間遅延させられた前記受信信号の前記
複数の区間のユニークワードと既知のユニークワードを
比較して前記複数の区間のユニークワードの第2段階の
フェージング歪を検出する第5のステップと、前記複数
の区間のユニークワードに隣接するデータの一部および
前記複数の区間のユニークワードから隔てられたデータ
の一部と前記2値信号を比較し、前記ユニークワードに
隣接するデータの一部および前記ユニークワードから隔
てられたデータの一部のフェージング歪を検出する第6
のステップと、前記複数の区間のユニークワードの前記
第2段階のフェージング歪と、前記ユニークワードに隣
接するデータの一部および前記ユニークワードから隔て
られたデータの一部のフェージング歪に基づいて第2段
階のスプライン補間曲線を演算し、該第2段階のスプラ
イン補間曲線から所定の時間遅延させられた前記受信信
号中のデータの第2段階の第1のフェージング歪を推定
する第7のステップと、前記複数の区間のユニークワー
ドの前記第2段階のフェージング歪と、前記ユニークワ
ードに隣接するデータの一部および前記ユニークワード
から隔てられたデータの一部のフェージング歪をウィー
ナーフィルタに入力して所定の時間遅延させられた前記
受信信号中のデータの第2段階の第2のフェージング歪
を推定する第8のステップと、前記データの前記第2段
階の第1および第2のフェージング歪に基づいて所定の
時間遅延させられた前記受信信号中の前記データを復調
する第9のステップを含むことを特徴とするパイロット
信号を含む受信信号の復調方法を提供する。
【0018】本発明は、上記の目的を実現するため、第
5の特徴として、受信信号の複数の区間に挿入されたパ
イロット信号としてのユニークワードのフェージング歪
を検出することによりデータのフェージング歪を推定し
て前記受信信号を復調するパイロット信号を含む受信信
号の復調方法において、前記受信信号の前記複数の区間
のユニークワードと既知のユニークワードを比較して前
記複数の区間のユニークワードのフェージング歪を検出
する第1のステップと、前記複数の区間のユニークワー
ドのフェージング歪に基づいてMAPアルゴリズムを演
算する第2のステップと、前記MAPアルゴリズムから
前記受信信号中のデータのフェージング歪を推定する第
3のステップと、前記データのフェージング歪に基づい
て前記受信信号中のデータを復調する第4のステップを
含む受信信号の復調方法を提供する。
【0019】本発明は、上記の目的を実現するため、第
6の特徴として、受信信号の複数の区間に挿入されたパ
イロット信号としてのユニークワードのフェージング歪
を検出することによりデータのフェージング歪を推定し
て前記受信信号を復調するパイロット信号を含む受信信
号の復調方法において、前記受信信号の前記複数の区間
のユニークワードと既知のユニークワードを比較して前
記複数の区間のユニークワードのフェージング歪を第1
のフェージング歪として検出する第1のステップと、前
記第1のフェージング歪に基づいて第1のMAPアルゴ
リズムを演算する第2のステップと、前記第1のMAP
アルゴリズムの演算結果から前記受信信号中のデータの
フェージング歪を第2のフェージング歪として推定する
第3のステップと、前記第2のフェージング歪に基づい
てデータを復調する対4のステップと、前記復調された
データを仮硬判定して仮硬判定値を出力する第5のステ
ップと、所定の時間遅延させられた前記受信信号の前記
複数の区間のユニークワードと既知のユニークワードを
比較して前記複数の区間のユニークワードのフェージン
グ歪を第3のフェージング歪として検出する第6のステ
ップと、所定の時間遅延させられた前記受信信号中のデ
ータと前記仮硬判定値と比較してデータのフェージング
歪を第4のフェージング歪として検出する第7のステッ
プと、前記第3および第4のフェージング歪に基づいて
第2のMAPアルゴリズムを演算する第8のステップ
と、前記第2のMAPアルゴリズムから前記受信信号中
のデータのフェージング歪を第5のフェージング歪とし
て推定する第9のステップと、前記第5のフェージング
歪に基づいて所定の時間遅延させられた前記受信信号中
の前記データを復調する第10のステップを含む受信信
号の復調方法を提供する。
【0020】本発明は、上記の目的を実現するため、第
7の特徴として、受信信号の複数の区間に挿入されたパ
イロット信号としてのユニークワードのフェージング歪
を検出することによりデータのフェージング歪を推定し
て前記受信信号を復調するパイロット信号を含む受信信
号の復調方法において、前記ユニークワードのフェージ
ング歪に基づいて前記データの第1のフェージング歪を
推定する第1のステップと、前記データの第1のフェー
ジング歪に基づいて前記データを復調する第2のステッ
プと、前記ユニークワードのフェージング歪と、前記デ
ータの復調結果に基づいて得られる前記データのフェー
ジング歪とから拡張ユニークワードのフェージング歪を
検出する第3のステップと、前記拡張ユニークワードの
フェージング歪に基づいて前記データの第2のフェージ
ング歪を推定する第4のステップと、前記データの第2
のフェージング歪に基づいて前記データを復調する第5
のステップと、前記データの第1あるいは第2のフェー
ジング歪のレベルに応じて前記第3より第5のステップ
の実行を中断し、前記第2のステップの前記データの復
調結果を出力する第6のステップを含むことを特徴とす
るパイロット信号を含む受信信号の復調方法を提供す
る。
【0021】本発明は、上記の目的を実現するため、第
8の特徴として、受信信号の複数の区間に挿入されたパ
イロット信号としてのユニークワードのフェージング歪
を検出することによりデータのフェージング歪を推定し
て前記受信信号を復調するパイロット信号を含む受信信
号の復調装置において、前記ユニークワードのフェージ
ング歪を第1のフェージング歪として検出する第1の検
出手段と、 前記第1のフェージング歪に基づいて前記デ
ータの一部のフェージング歪を推定する第1の推定手段
と、 前記データの一部のフェージング歪に基づいて前記
データの一部を復調する第1の復調手段と、 前記データ
の一部の復調結果に基づいて前記データの一部に設定さ
れた拡張ユニークワードのフェージング歪を第2のフェ
ージング歪として検出する第2の検出手段と、前記第1
および第2のフェージング歪に基づいて前記受信信号中
のデータのフェージング歪を推定する第2の推定手段
と、前記データのフェージング歪に基づいて前記受信信
号中の前記データを復調する復調手段を含むことを特徴
とするパイロット信号を含む受信信号の復調装置を提供
する。
【0022】本発明は、上記の目的を実現するため、第
9の特徴として、受信信号の複数の区間に挿入されたパ
イロット信号としてのユニークワードのフェージング歪
を検出することによりデータのフェージング歪を推定し
て前記受信信号を復調するパイロット信号を含む受信信
号の復調装置において、前記受信信号の前記複数の区間
のユニークワードと既知のユニークワードを比較して前
記複数の区間のユニークワードのフェージング歪を検出
する検出手段と、前記複数の区間のユニークワードのフ
ェージング歪に基づいてMAPアルゴリズムを演算し、
その演算結果から前記受信信号中のデータのフェージン
グ歪を推定する推定手段と、前記データのフェージング
歪に基づいて前記受信信号中のデータを復調する復調手
段とを含むことを特徴とするパイロット信号を含む受信
信号の復調装置を提供する。
【0023】本発明は、上記の目的を実現するため、第
10の特徴として、受信信号の複数の区間に挿入された
パイロット信号としてのユニークワードのフェージング
歪を検出することによりデータのフェージング歪を推定
して前記受信信号を復調するパイロット信号を含む受信
信号の復調装置において、前記受信信号の前記複数の区
間のユニークワードと既知のユニークワードを比較して
前記複数の区間のユニークワードのフェージング歪を第
1のフェージング歪として検出する第1の検出手段と、
前記第1のフェージング歪に基づいて第1のMAPアル
ゴリズムを演算する第1の演算手段と、前記第1のMA
Pアルゴリズムの演算結果から前記受信信号中のデータ
のフェージング歪を第2のフェージング歪として推定す
る第1の推定手段と、前記第2のフェージング歪に基づ
いて所定の時間遅延させられたデータを復調する第1の
復調手段と、復調されたデータを仮硬判定して仮硬判定
値を出力する判定手段と、所定の時間遅延させられた前
記受信信号の前記複数の区間のユニークワードと既知の
ユニークワードを比較して前記複数の区間のユニークワ
ードのフェージング歪を第3のフェージング歪として検
出し、所定の時間遅延させられた前記受信信号のデータ
と前記仮硬判定値と比較してデータのフェージング歪を
第4のフェージング歪として検出する第2の検出手段
と、前記第3および第4のフェージング歪に基づいて第
2のMAPアルゴリズムを演算する第2の演算手段と、
前記第2のMAPアルゴリズムの演算結果から前記受信
信号中のデータのフェージング歪を第5のフェージング
歪として推定する第2の推定手段と、前記第5のフェー
ジング歪に基づいて所定の時間遅延させられた前記受信
信号中の前記データを復調する第2の復調手段を含むこ
とを特徴とするパイロット信号を含む受信信号の復調装
置を提供する。
【0024】本発明は、上記の目的を実現するため、第
11の特徴として、受信信号の複数の区間に挿入された
パイロット信号としてのユニークワードのフェージング
歪を検出することによりデータのフェージング歪を推定
して前記受信信号を復調するパイロット信号を含む受信
信号の復調装置において、前記受信信号の前記複数の区
間のユニークワードと既知のユニークワードを比較して
前記複数の区間のユニークワードの第1段階のフェージ
ング歪を検出する第1の検出手段と、前記複数の区間の
ユニークワードの前記第1段階のフェージング歪に基づ
いて第1段階のスプライン補間曲線を演算し、前記第1
段階のスプライン補間曲線から前記受信信号中のデータ
の第1段階のフェージング歪を推定する第1のスプライ
ン補間推定手段と、前記受信信号中のデータの前記第1
段階のフェージング歪に基づいて前記受信信号を復調し
て復調信号を出力する第1の復調手段と、前記復調信号
と所定のしきい値を比較して2値信号を出力する判定手
段と、前記受信信号の前記複数の区間のユニークワード
と既知のユニークワードを比較して前記複数の区間のユ
ニークワードの第2段階のフェージング歪を検出し、前
記複数の区間のユニークワードに隣接するデータの一部
および前記ユニークワードから隔てられたデータの一部
と前記2値信号を比較して前記ユニークワードに隣接す
るデータの一部および前記ユニークワードから隔てられ
たデータの一部のフェージング歪を検出する第2の検出
手段と、前記第2の検出手段の出力に基づいて第2段階
のスプライン補間曲線を演算し、前記第2段階のスプラ
イン補間曲線から前記受信信号中のデータの第2段階の
第1のフェージング歪を推定する第2のスプライン補間
推定手段と、前記第2の検出手段の出力を入力して前記
受信信号中のデータの第2段階の第2のフェージング歪
を推定するウィーナーフィルタ手段と、前記データの前
記第2段階の第1および第2のフェージング歪に基づい
て前記受信信号中の前記データを復調する第2の復調手
段を含むことを特徴とするパイロット信号を含む受信信
号の復調装置を提供する。
【0025】本発明は、上記の目的を実現するため、第
12の特徴として、受信信号の複数の区間に挿入された
パイロット信号としてのユニークワードのフェージング
歪を検出することによりデータのフェージング歪を推定
して前記受信信号を復調するパイロット信号を含む復調
装置において、前記ユニークワードのフェージング歪に
基づいて前記データの第1のフェージング歪を推定する
第1の推定手段と、前記データの第1のフェージング歪
に基づいて前記データの第1の復調信号を出力する第1
の復調手段と、前記データの復調信号の仮硬判定値に基
づいて推定された前記データの第2のフェージング歪
と、前記ユニークワードのフェージング歪とから拡張ユ
ニークワードのフェージング歪を検出する検出手段と、
前記拡張ユニークワードのフェージング歪に基づいて前
記データの第2のフェージング歪を推定する第2の推定
手段と、前記データの第2のフェージング歪に基づいて
前記データの第2の復調信号を出力する第2の復調手段
と、復調信号を後段の回路へ出力する出力回路と、前記
データの第1あるいは第2のフェージング歪のレベルに
基づいて前記第2あるいは第2の復調手段を選択的に前
記出力回路に接続し、前記第1の復調手段が前記出力回
路に接続されたとき、前記検出手段、前記第2の推定手
段、および前記第2の復調手段を非動作状態にする制御
手段を含むことを特徴とするパイロット信号を含む受信
信号の復調装置を提供する。
【0026】以上のパイロット信号を含む受信信号の復
調方法およびその装置において、複数の区間にパイロッ
ト信号としてのユニークワードを挿入されて送信された
送信信号、例えば、バースト信号を受信すると、A/D
変換後、受信信号中のユニークワードと既知のユニーク
ワードを比較して複数の区間のユニークワードのフェー
ジング歪を検出する。このユニークワードのフェージン
グ歪に基づいて所定の演算処理が行われ、受信信号中の
データのフェージング歪が推定される。この推定量に基
づいて受信信号が復調される。復調された受信信号は、
例えば、0のしきい値と比較され、1および−1の2値
に仮硬判定される。受信信号のユニークワードは、再
度、既知のユニークワードと比較されてユニークワード
のフェージング歪が検出される。同時に、このユニーク
ワードに隣接するデータ、およびこのユニークワードか
ら隔てられたデータが仮硬判定によって得られた2値と
比較されて拡張ユニークワードのフェージング歪として
検出される。このようにして検出されたユニークワード
のフェージング歪、ユニークワードに隣接するデータの
フェージング歪、およびユニークワードから隔てられた
データのフェージング歪は複数のシンボル間で平均値を
算出される。このようにして得られたのフェージング歪
の平均値は演算手段へ入力される。演算手段はそのフェ
ージング歪によってデータのフェージング歪を推定す
る。このデータのフェージング歪によって受信信号のデ
ータが復調される。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明のパイロット信号を
含む受信信号の復調方法およびその装置について詳細に
説明する。図1は本発明による復調装置の第1の実施の
形態を示す。図1の復調装置1は、例えば、バースト信
号を送受信する移動体衛星通信の移動体端末である携帯
電話機に適用される。復調装置1は、受信信号をバース
ト信号の単位でストアするメモリMと、メモリMから読
み出された受信信号Si を遅延させる遅延回路2、受信
信号Si のユニークワードの逆変調を行う逆変調器3、
既知のユニークワードの値Su を逆変調器3に供給する
UW設定器4、逆変調器3の出力を基に後述する演算式
に従ってデータのフェージング推定量f(k)を算出す
る第1の演算部(MAP)5、演算部5の出力と遅延回
路2の出力を基に受信信号Si の復調を行う第1の復調
器6、遅延回路2の出力を遅延させる遅延回路7、第1
の復調器6の出力に対して仮硬判定を行う仮硬判定器
8、遅延回路7および仮硬判定器8の出力を基に拡張さ
れたユニークワードのフェージング歪を検出する逆変調
器9、逆変調器9に既知のユニークワードの値Su を供
給するUW設定器10、遅延回路7の出力を遅延させる
遅延回路11、逆変調器9の出力を基にデータのフェー
ジング歪を推定する第2の演算部(MAP)12、遅延
回路11および第2の演算部12の出力を基に受信信号
Si を復調して復調信号Soを出力する第2の復調器1
3を備えて構成されている。遅延回路2は逆変調器3と
第1の演算部5の信号処理に必要な時間だけ受信信号S
iを遅延させ、同じように、遅延回路17、11は並列
に設けられたそれぞれの回路の信号処理に必要な時間だ
け受信信号Siを遅延させる。
【0028】復調装置1において、シンボル数Nのバー
スト信号のk番目のシンボルの受信信号をr(k)、送
信信号をs(k)、フェージング歪成分をf(k)、ノ
イズ成分をn(k)とすると、〔数3〕の関係が成立す
る。
【数3】 第1および第2の演算部5.12は、「Meyr著、
『Degital CommunicationReceiver』, John Wiley & S
ons,pp.744〜747.1997年」に記述されているものであ
り、バースト信号のk番目のシンボルのデータのフェー
ジング歪の推定値
【数4】 は、〔数5〕に示すMAPアルゴリズムにより推定され
る。
【数5】 R、Nは共分散行列を示し、λはドップラー周波数を示
し、rk はk番目のシンボルと各ユニークワードの相関
を表し、aは逆変調されたユニークワードのベクトルを
示し、
【数6】 は各ユニークワードのバースト信号内の位置を表してい
る。
【0029】〔数7〕は仮硬判定器8の入力信号a
(k)を表し、〔数8〕は仮硬判定器8の出力信号a’
(k)を表している。
【数7】
【数8】
【0030】図2は仮硬判定器8の判定結果を入力した
逆変調器9において、ユニークワードを拡張した結果を
示す。図15と比較して明らかなように、本発明は、第
1に、ユニークワードUW1〜UW4をそれに隣接する
データ領域に拡張して第1の拡張ユニークワードUW
1’〜UW4’を形成し、第2に、ユニークワードUW
1〜UW4から隔てられたデータD1〜D5のそれぞれ
の一部(ここでは、データD1〜D5のそれぞれの中間
位置)に第2の拡張ユニークワードUW5〜UW9を設
けたところに特徴がある。拡張ユニークワードUW1’
はUW1+データD1’+データD2’、拡張ユニーク
ワードUW2’はUW2+データD2”+データD
3’、拡張ユニークワードUW3’はUW3+データD
3”+データD4’、拡張ユニークワードUW4’はU
W4+データD4”+データD5’の構成となる。拡張
ユニークワードはシンボル数を増やしたことにより、情
報量が増え、高速フラットフェージングが生じた場合で
も、高精度でフェージング歪を推定できるようになり、
受信信号Si の復調精度を高めることができる。しか
も、データの一部をユニークワードと見做すため、デー
タの伝送効率を低下させない。〔数9〕は第2の復調器
13の復調結果を示す。第2の演算部12で求められた
フェージング歪推定値c2 (k)に対する位相がθ2
ある。
【数9】
【0031】次に、図1の復調装置1の動作について説
明する。ここでは、BPSKで変調され、伝搬路におい
てフラットフェージングの影響を受けたバースト信号を
想定する。フラットフェージングがあると、信号の位相
・振幅が変動するので、復調のためには、データのフェ
ージング歪を推定する必要がある。そのフェージングの
推定量をチャンネル推定量と呼ぶことにする。復調に際
し、メモリMには1バースト分の受信信号Si 〔r
(k)〕が記憶される。1バースト分のシンボル数をN
とすると、1段階目のチャンネル推定において、k番目
のシンボルの受信データをr(k)とし、この受信信号
に一致する送信信号をs(k)、フェージング歪成分を
f(k)、ノイズ成分をn(k)とすれば、受信データ
r(k)は、前述した〔数3〕で表される。
【0032】ユニークワードUW1〜UW4のそれぞれ
に対する送信信号は受信側で既知であり、逆変調器3で
UW設定器4から与えられるユニークワードUW1〜U
W4の既知の信号Su〔s(k)〕に基づいて逆変調す
ることにより、ユニークワードUW1〜UW4に関する
フェージング成分f(k)が求められる。各ユニークワ
ードUWm毎に複数のシンボルのフェージング歪が平均
化される。このとき、フェージング歪r(k)/s
(k)にn(k)/s(k)が誤差として含まれるが、
各ユニークワードUWmが複数のシンボルを有するとき
は、その誤差を複数のシンボル間で平均すると、ノイズ
は平均値が0のガウス分布に従うため、その影響が圧縮
され、検出精度の低下が抑えられる。次に、逆変調器3
で検出されたユニークワードUWmのフェージング歪は
第1の演算部5に入力され、MAPアルゴリズムに従っ
て〔数5〕に示す演算が行われ、データのフェージング
歪の推定出力
【数10】 を算出して出力する。
【0033】第1の演算部5によるデータのフェージン
グ推定量
【数11】 は第1の復調器6に送られる。第1の復調器6は、タイ
ミングが合うように遅延回路2で遅延して出力された受
信データr(k)と、フェージング推定量
【数12】 を基に〔数7〕に示すa(k)を算出して復調出力とす
る。この復調出力a(k)は仮硬判定器8によって2値
判定される。仮硬判定器8は、元々のユニークワードU
W1〜UW4に隣接する部分(データD1’,D2’,
D2”,D3’,D3”,D4’,D4”,D5’の部
分)および元々のユニークワードUW1〜UW4から隔
てられた部分UW5〜UW9の復調信号(後段でこの部
分のデータがユニークワードと見做される)と、「0」
のしきい値とを比較して、〔数8〕に示されるように、
+1と−1の判別結果a’(k)を出力する。
【0034】仮硬判定器8の判定結果は逆変調器9に入
力される。逆変調器9は、仮硬判定器8で得られた1お
よび−1、遅延回路7からの受信データr(k)、およ
びUW設定器10からの既知のユニークワードの値Su
〔s(k)〕を基に逆変調を行い、ユニークワードのフ
ェージング歪を検出する。すなわち、元々のユニークワ
ードUW1〜UW4に関しては、UW設定器10の出力
Su〔s(k)〕を基に逆変調し、拡張されたユニーク
ワードUW5〜UW9とUW1〜UW4に隣接するデー
タD1’〜D5’,D2”〜D4”)については、仮硬
判定器8の出力1、−1をもとに逆変調する。第1の拡
張ユニークワードUW1’〜UW4’のフェージング歪
は、それぞれの複数のシンボル(元々のユニークワード
のシンボルと、データであり、同時にユニークワードと
見做されるシンボルの組み合せ)間で平均され、その平
均値が第1の拡張ユニークワードUW1’〜UW4’の
フェージング歪とされる。また、第2の拡張ユニークワ
ードUW5〜UW9についても複数のシンボル(データ
であり、同時にユニークワードと見做されるシンボル)
間で平均値がとられ、第2の拡張ユニークワードUW5
〜UW9のフェージング歪として第2の演算部12へ出
力される。第2の演算部12は、第1および第2の拡張
ユニークワードUW1’〜UW4’,UW5〜UW9の
フェージング歪に基づいてデータD1〜D5のフェージ
ング歪推定値
【数13】 をMAPアルゴリズムにより求める。このフェージング
歪推定量によって、第2の復調器13は遅延回路11か
らの受信信号中のデータD1〜D5を復調して復調信号
Soを出力する。
【0035】以上のように、ユニークワードUW1〜U
W4とそれに隣接するデータを含む第1の拡張ユニーク
ワードUW1’〜UW4’と、各データD1〜D5の途
中に設定した第2の拡張ユニークワードUW5〜UW9
のフェージング歪を検出することにより、データの高精
度のフェージング歪の推定が可能になった。また、フェ
ージング歪の推定にMAPアルゴリズムを用いたことに
より、推定の精度を向上させることが可能になった。
【0036】図3は、信号対フェージング強度C/M=
7dB、ドップラー周波数が0.01の条件で、図2に
おいて示した第1の拡張ユニークワードUW1’〜UW
4’、および第2の拡張ユニークワードUW5〜UW9
の設定の有無に基づく効果を確認した結果を示す。○印
のプロットは、第1および第2の拡張ユニークワードU
W1’〜UW4’およびUW5〜UW9の両方を設定し
た場合のBER、×印のプロットは、第2の拡張ユニー
クワードUW5〜UW9だけを設定した場合のBER、
□印は、元々のユニークワードUW1〜UW4だけで拡
張ユニークワードを設定しない場合のBERを示す。こ
の結果から明らかなように、第1および/あるいは第2
拡張ユニークワードを設定することによってBERを理
論値に近づけることができる。
【0037】本発明は、上記実施の形態に限定されるも
のではなく、例えば、受信信号はQPSKなどの他のデ
ジタル位相変調された信号を受信する装置に適用できる
ほか、TDMA、CDMA(Code Division Multiple A
ccess )などにも適用することができる。
【0038】図4は本発明のパイロット信号を含む受信
信号の復調装置の第2の実施の形態を示す。図1と同一
の部分には、同一の引用数字を付したので重複する説明
は省略するが、ユニークワード切替制御回路50と、切
替回路51、52とが付加されている。
【0039】以上の構成において、演算回路5、12よ
り出力されるデータのフェージング歪の推定値
【数14】 の両方あるいは何れか一方が第1の所定の値より小なる
とき、制御回路50は切替回路51、52を制御して図
示の接続状態にする。この結果、第1の復調器6の出力
が復調信号Soとして出力される。その結果、第1およ
り第2の拡張ユニークワードの設定が行われず、元々の
ユニークワードUW1〜UW4だけからデータのフェー
ジング歪みが推定される。
【0040】次に、演算回路5、12より出力されるデ
ータのフェージング歪の推定値
【数15】 の両方あるいは何れか一方が前述した第1の所定の値よ
り小に設定された第2の所定の値より小なるとき、制御
回路50は切替回路51、52を制御して図示の接続状
態にし、かつ、バースト信号中の1シンボルを使用して
基地局へユニークワードUW1〜UW4の減少を指示す
る。その結果、ユニークワードUW2〜UW4が削除さ
れ、バースト信号の先頭あるいは中央にユニークワード
UW1だけが設定される。
【0041】一方、演算回路5、12より出力されるデ
ータのフェージング歪の推定値
【数16】 の両方あるいは何れか一方が前述した第1の所定の値よ
り大なるとき、制御回路50は切替回路51、52を制
御して図1に示した接続状態にする。その結果、第1の
実施の形態と同じように、第1および第2の拡張ユニー
クワードが設定される。
【0042】以上の3つの制御モードを述べたが、第1
の制御モードでは、復調器の構成を簡素化し、処理遅延
時間が大になるのを防ぐことができる。第2の制御モー
ドでは、第1の制御モードの効果に加えて、データの伝
送効率を大にすることができる。第3の制御モードで
は、データの1部をユニークワードと見做すので、デー
タの伝送効率の低下を抑えながらフェージング歪を高い
精度で補償することができる。
【0043】図5は本発明のパイロット信号を含む復調
装置の第3の実施の形態を示す。図5においては、図1
と同一であるものには同一の引用数字を用いたので、以
下においては重複する説明を省略する。この復調装置2
0は、図1の第1の演算部5に代えてスプライン補間係
数計算器15を用い、第2の演算部12に代えてウィー
ナーフィルタ16、スプライン補間係数計算器17、お
よび信号合成器(MUX)18を用いた構成になってい
る。スプライン補間係数計算器15は、逆変調器3から
のユニークワードUW1〜UW4のフェージング歪に基
づいてデータD1〜D5のフェージング歪を推定する。
ウィーナーフィルタ16は、逆変調器9からの第1の拡
張ユニークワードUW1’〜UW4’およびデータ内に
設定された第2の拡張ユニークワードUW5〜UW9の
フェージング歪に基づいて中央部のデータ(図2のデー
タD2〜D4)のフェージング歪を推定する。スプライ
ン補間係数計算器17は、逆変調器9からの第1および
第2の拡張ユニークワードUW1’〜UW4’、UW5
〜UW9のフェージング歪に基づいて両端部のデータ
(図2のデータD1,D5)のフェージング歪を推定す
る。そして、信号合成器18は、ウィーナーフィルタ1
6およびスプライン補間係数計算器17からのデータの
フェージング歪を合成する。信号合成器18には復調器
13が接続されており、信号合成器18からのデータの
フェージング歪によって受信信号を復調する。
【0044】図6はウィーナーフィルタ16の構成例を
示す。このウィーナーフィルタ16は、トランスバーサ
ル型のフィルタであり、〔m’−1〕個の遅延回路4
1、m’個の乗算器42、乗算器42の乗算結果を加算
する加算器43を備えている。ここで、m’は図2に示
した第1および第2の拡張ユニークワードの設定数
(m’=9)に相当する。このウィーナーフィルタ16
では、逆変調器9によって検出された第1および第2の
拡張ユニークワードのフェージング歪が順々に遅延回路
41によって遅延された後、第1および第2の拡張ユニ
ークワードのフェージング歪が同時に乗算器42に入力
され、個々のタップ係数α1、α2、・・・αm’が乗
算される。タップ係数α1、α2・・・αm’の算出方
法については後述する。
【0045】ウィーナーフィルタ16において、フェー
ジング歪のドップラー周波数をλとすると、k番目のシ
ンボルに対するi番目の乗算器42のタップ係数αi
は、次式で表される。
【数17】
【0046】図7は、スプライン補間係数計算器15に
おいて、スプライン補間曲線を算出するプロセスを示
す。ここでは、拡張されない元々のユニークワードUW
1〜UW4を対象として説明する。UW1〜UW4のシ
ンボル番号をX1〜X4とおき、逆変調器3で検出した
ユニークワードUWmのフェージング歪に基づく各Xi
(i=1,2,3,4)に対応する関数値をYi=F
(Xi)とする。各ユニークワードUWmは、複数のシ
ンボルを有するときは、各ユニークワードUWmにおい
て、複数のシンボルを平均することで1点とみなすこと
ができる。この4点を通る近似関数をf(x)とする。
これがこの区間で連続な1階微分(数式上では「’」で
示す)および2階微分(数式上では「”」で示す)を持
ち、後述するように、f(x)=F(Xi)を満足する
ようにする。関数値F(Xi)は、実数部がReとして
示され、虚数部がImとして示されている。
【0047】ここで、f(x)が、例えば、2つの隣接
点を端点とする区間Ii={Xi,X(i+1)}で、
例えば、3次の多項式Pi(x)と一致するとし、hi
=X(i+1)−Xとすると、スプライン補間関数Pi
(x)は、
【数18】 と表すことができる。このスプライン補間関数Pi
(x)は、例えば、1985年に日本電気株式会社によ
って発行された「ACOSソフトウェア数値計算ライブ
ラリ説明書(第7版)」の78頁に説明されている。前
述したように、f(x)=F(Xi)を満足させるため
に、例えば、図6の実数部Reの点X2の両側の3次の
多項式を、
【数19】 と仮定し、前述したACOSソフトウェアに基づき、両
方のf(x)の2階微分の値が等しくなるように各係数
【数20】 を算出して各区間Ii毎のf(x)を決定する。勿論、
スプライン補間関数は3次の多項式に限定されず、4次
以上であっても良く、高次になるほど演算量は増えるが
推定精度が向上する。
【0048】図8は図7の実数部Reと虚数部Imの2
つの近似関係f(x)からスプライン補間関数Pi
(x)を算出して図示化したものである。各ユニークワ
ードUWmのフェージング歪をプロットした点X1〜X
4を通るスプライン補間曲線C1〜C5 によって対応す
るデータD1〜D5のフェージング歪を推定する。この
とき、例えば、シンボルS1のフェージング歪は曲線C
1から、シンボルS2のフェージング歪は曲線C2か
ら、シンボルS3のフェージング歪は曲線C5から、そ
れぞれ推定することができる。スプライン補間係数計算
器17においても、スプライン補間係数計算器15と同
様にデータのフェージング歪の推定が行われる。ただ
し、スプライン補間係数計算器17では、第1および第
2の拡張ユニークワードの設定数に応じてプロット点が
増加するので、推定精度が向上する。
【0049】図9はsin(x)/xの曲線Fに基づい
てデータD2のシンボルSに対するウィーナーフィルタ
16のタップ係数α1〜α4を算出するプロセスを示
す。ここで、横軸xはタップ係数を求めるシンボルSの
位置を0としたとき、この位置からのシンボル数に応じ
た距離を表す。曲線Fの最大値を0の位置に一致させ、
各ユニークワードUWmのx軸上の位置に対応する曲線
Fの値が、タップ係数となり、ウィーナーフィルタ16
の乗算器42に与えられる。
【0050】図5の第3の実施の形態においても、第1
の実施の形態で説明したように、k番目のシンボルに対
して受信信号をr(k)、送信信号をs(k)とする
と、受信信号r(k)は、フェージング歪成分f
(k)、ノイズ成分n(k)を用いて、〔数3〕で示し
たように、次のように表せる。
【数21】
【0051】各ユニークワードUWmに関しては送信信
号s(k)が受信側で既知なので、逆変調器3で逆変調
することにより変調成分が除去された受信信号r(k)
と送信信号s(k)の比から、ユニークワードUWmの
フェージング歪が算出できる。即ち、
【数22】 が算出される。このとき、フェージング歪r(k)/s
(k)にn(k)/s(k)が誤差として含まれるが、
各ユニークワードUWmが複数のシンボルを有するとき
は、その誤差を複数のシンボル間で平均すると、ノイズ
は平均値が0のガウス分布に従うため、その影響が圧縮
され、検出精度の低下が抑えられる。ユニークワードU
Wmが複数のシンボルを有するときは、その平均値が逆
変調器3で算出される。復調器6では、遅延回路2から
の受信信号r(k)をデータのフェージング歪推定量
【数23】 で除算し、仮硬判定器8への入力a(k)を次式に従っ
て算出する。
【数24】
【0052】仮硬判定器8からの出力a’(k)は、し
きい値0との比較により、1あるいは−1となる。出力
a’(k)は、〔数8〕で示したように、次式で表され
る。
【数25】
【0053】逆変調器9は、元々のユニークワードUW
1〜UW4とそれに隣接するデータ(D1’,D2’,
D2”,D3’,D3”,D4’,D4”,D5’)を
含む第1の拡張ユニークワードUW1’〜UW4’と各
データの中央領域に設定した第2の拡張ユニークワード
UW5〜UW9のフェージング歪を検出し、各拡張ユニ
ークワード毎に複数のシンボル間で平均値を算出し、そ
れを第1および第2の拡張ユニークワードUW1’〜U
W4’,UW5〜UW9のフェージング歪としてウィー
ナーフィルタ16とスプライン補間係数計算器17へ出
力する。ウィーナーフィルタ16においては、バースト
信号の中央部(図2のデータD2〜D4)に関してデー
タのフェージング歪を検出する。k番目のシンボルのフ
ェージング歪の推定値
【数26】 は、図8に示したタップ係数αiより、次式で表され
る。
【数27】 ただし、i=1〜N、Nはバースト信号のシンボル数で
ある。
【0054】よって、ウィーナーフィルタ16からの出
力θ2 (k)は、次式で表される。
【数28】 となる。
【0055】次に、スプライン補間係数計算器17によ
るバースト信号の両端部(図2のデータD1,D5)の
フェージング歪の推定について説明する。図2に示すよ
うに、元々のユニークワードUWm(UW1〜UW4)
が両側のデータ部分のシンボルを元々のユニークワード
UW1〜UW4の一部と見なすことにより、第1の拡張
ユニークワードUW1’〜UW4’を形成する。元々の
ユニークワードUWmに関しては、UW設定器10から
の既知の値Su〔s(k)〕と受信信号の比に基づいて
フェージング歪を算出し、第1の拡張ユニークワードU
Wm’の残りの部分D1’〜D5’、D2”〜D4”と
第2の拡張ユニークワードUW5〜UW9に関しては、
仮硬判定器8からの2値と受信信号の比に基づいてフェ
ージング歪を算出する。第1および第2の拡張ユニーク
ワードは各拡張ユニークワード毎に複数のシンボル間で
平均値を算出されて一点とされ、その点を図7、図8に
示すようにプロットし、データD1,D5のフェージン
グ歪推定量
【数29】 を算出する。
【0056】次に、位相角θ2 は、次式で算出される。
【数30】 となる。これらの結果より、第2の復調器13は遅延回
路11からの受信データを次式により復調して復調信号
Soを出力する。
【数31】
【0057】図10は第3の実施の形態におけるBER
特性を示す。条件は信号対フェージング強度C/M=7
dB、ドップラー周波数が0.01である。図中、口印
はデータD1とD5のフェージング歪をスプライン補間
係数計算器17によるスプライン補間によって推定し、
データD2,D3およびD4のフェージング歪をウィー
ナーフィルタ16によって推定した結果を示し、○印は
ウィナーフィルター16だけでデータのフェージング歪
を推定した結果を示し、×印はスプライン補間係数計算
器17だけでデータのフェージング歪を推定した結果を
示す。データの両端部をスプライン補間係数計算器17
によるスプライン補間の推定量によって復調し、データ
の中央部をウィーナーフィルタ16の推定量によって復
調する方法が、最も理論値に近づくことがわかる。具体
的には、Eb/NO=2のとき、BERの理論値は0.
063であるが、ウィナーフィルタとスプライン補間の
併用の場合は、BERが0.072となり、約0.5d
B理論値から劣化(Eb/NO換算)する。一方、例え
ば、ウィナーフィルタのみの場合には、BERが0.0
76となり、約0.7dB理論値から劣化するため、前
述した復調装置としての所要のBERがとれないことい
なる。
【0058】図11は信号対フェージング強度C/M=
7dB、ドップラー周波数が0.01の条件で、Eb/
NO=2のとき、第1の実施の形態(演算部5,12に
MAPを使用)と、第3の実施の形態(スプライン補間
係数計数器15,17とウィーナーフィルタ16を使
用)におけるBERを比較した結果を示す。横軸はNシ
ンボルのバースト信号におけるシンボルの位置を元々の
ユニークワードUW1〜UW4の位置と関連付けて示
す。この結果から、第1の実施の形態が優れていること
が判る。
【0059】図12は、図10と同一の条件における第
1の実施の形態と第3の実施の形態のEb/NO対BE
Rの関係を示す。この結果から、Eb/NO=2のと
き、MAPを用いた場合は、BERが0.068とな
り、理論値0.063に対してEb/NO換算で約0.
2dBの劣化に抑えられる。尚、スプライン補間とウィ
ーナフィルタとの併用の場合は図10で説明したよう
に、約0.5dBの劣化であるため、約0.3dBだけ
改善していることが分かる。
【0060】以上の実施の形態において、位相変調は4
値によって搬送波を変調するQPSKであっても良く、
通信方式はCDMA(Code Division Multiple Access)
であっても良い。CDMAは固有の暗号化コードを有す
ることによって複数の信号によって共通の周波数を使用
するものであり、パイロット信号を間隔的に挿入する信
号フォーマットにすることによって本発明の復調方法お
よび装置が使用可能になる。
【0061】また、送受信される信号はバースト型であ
る必要はなく、連続波であっても良い。更に、ウィーナ
ーフィルタ16およびスプライン補間係数計算器17
は、単独で使用されても良く、また、併用されるときで
も、前述した中央部および両端部の役割分担に限定され
ることはない。
【0062】さらに、図1の第1の演算部5と図5のス
プライン補間係数計算器15を入れ替えた構成、あるい
は、図1の第2の演算部12と図4のウィーナーフィル
タ16、スプライン補間係数計算器17および信号合成
器18から成る部分を入れ替えた構成も可能である。
【0063】また、上記実施の形態においては、ユニー
クワードUW1〜UW4を拡張してUW1’〜UW4’
を形成したが、ユニークワードUW1〜UW4は元のま
まとし、これに拡張ユニークワードUW5〜UW9のみ
を追加拡張した構成であってもよい。
【0064】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明のパイロット
信号を含む受信信号の復調方法およびその装置によれ
ば、送信側からの元々のユニークワードのほかに、受信
側でデータ内に拡張ユニークワードを設定したことによ
り、データのフェージング歪の推定を高精度にすること
ができ、演算量を増大させることなく、低Eb/NOに
おいて理論値に近いBERを得ることができる。このと
き、元々のユニークワードに隣接するデータの一部にユ
ニークワードを拡張することに加え、元々のユニークワ
ードから隔たったデータ内に拡張ユニークワードを設定
することによりデータのフェージング歪の推定を更に精
度の高いものにすることができる。また、データのフェ
ージング歪の推定をMAPによって行うと、スプライン
補間やウィーナーフィルタに比較して近似の程度が優れ
ているため、更に理論値に近いBERを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるパイロット信号を含む受信信号の
復調装置の第1の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】図1の逆変調器におけるユニークワードの拡張
結果を示すフレーム構成図である。
【図3】拡張ユニークワードによるBERの低下を示す
グラフである。
【図4】本発明の復調装置の第2の実施の形態を示すブ
ロック図である。
【図5】本発明の復調装置の第3の実施の形態を示すブ
ロック図である。
【図6】図4のウィーナーフィルタの詳細構成を示すブ
ロック図である。
【図7】図4のスプライン補間係数計算器におけるスプ
ライン補間曲線の算出プロセスを示す説明図である。
【図8】図6の実数部Reと虚数部Imの2つの近似関
係f(x)からスプライン補間関数Pi(x)を算出し
て図示化した説明図である。
【図9】sin(x)/xの曲線に基づいてデータD2
のシンボルに対するウィーナーフィルタのタップ係数を
算出するプロセスを示す説明図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態におけるBER特
性を示す特性図である。
【図11】本発明の第1および第3の実施の形態のBE
Rの比較を示すグラフである。
【図12】本発明の第1および第3の実施の形態のBE
Rの比較を示すグラフである。
【図13】従来の移動体衛星通信の移動体端末の構成例
を示すブロック図である。
【図14】図12に示した復調回路の詳細構成を示すブ
ロック図である。
【図15】バースト型の送受信信号のフォーマットを示
すフレーム構成図である。
【図16】図14の復調回路の他の構成例を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1,20 復調装置 2,7,11,101,119 遅延回路 3,9 逆変調器 4,10 UW設定器 5 第1の演算部(MAP) 6 第1の復調器 8 仮硬判定器 12 第2の演算部(MAP) 13 第2の復調器 14 重み付け器 15,17 スプライン補間係数計算器 16 ウィーナーフィルタ 18 信号合成器(MUX) 91 アンテナ 92 信号変換部 93 復調回路 94 音声信号化部 95 スピーカ 102 データ復調部 103 ユニークワード復調部 104 データ歪推定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04L 27/22 H04L 27/00 K 27/38 27/22 Z (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/76 H04B 3/04 - 3/18 H04B 7/005 H04J 3/00 H04J 13/00 H04L 1/00 H04L 27/01 H04L 27/22 H04L 27/38

Claims (29)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号の複数の区間に挿入されたパイ
    ロット信号としてのユニークワードのフェージング歪を
    検出することによりデータのフェージング歪を推定して
    前記受信信号を復調するパイロット信号を含む受信信号
    の復調方法において、 前記データの一部を拡張ユニークワードとして設定する
    ステップと、 前記パイロット信号としての前記ユニークワードのフェ
    ージング歪を第1のフェージング歪として検出するステ
    ップと、 前記第1のフェージング歪に基づいて前記データの一部
    のフェージング歪を推定するステップと、 前記データの一部のフェージング歪に基づいて前記デー
    タの一部を復調するステップと、 前記データの一部の復調結果に基づいて前記拡張ユニー
    クワードのフェージング歪を第2のフェージング歪とし
    て検出するステップと、 前記第1および第2のフェージング歪に基づいて前記デ
    ータのフェージング歪を推定するステップと、 前記データのフェージング歪に基づいて前記データを復
    調するステップを含むことを特徴とするパイロット信号
    を含む受信信号の復調方法。
  2. 【請求項2】 前記拡張ユニークワードとして設定する
    ステップは、前記パイロット信号としての前記ユニーク
    ワードから隔てられたデータの一部を前記パイロット信
    号としての前記ユニークワードに独立した前記拡張ユニ
    ークワードとして設定するステップを含むことを特徴と
    する請求項第1項記載のパイロット信号を含むことを特
    徴とする受信信号の復調方法。
  3. 【請求項3】 前記拡張ユニークワードとして設定する
    ステップは、前記パイロット信号としての前記ユニーク
    ワードに隣接するデータの一部を前記パイロット信号と
    しての前記ユニークワードに付属させた第1の拡張ユニ
    ークワードとして設定するステップと、前記パイロット
    信号としての前記ユニークワードから隔てられたデータ
    の一部を前記パイロット信号としての前記ユニークワー
    ドに独立した第2の拡張ユニークワードとして設定する
    ステップを含み、 前記第1のフェージング歪として検出するステップは、
    前記第1の拡張ユニークワードのフェージング歪を検出
    し、そのフェージング歪を前記第2のフェージング歪と
    しないで前記第1のフェージング歪として処理するステ
    ップと、前記第2のフェージング歪として検出するステ
    ップは、前記第2の拡張ユニークワードのフェージング
    歪を前記第2のフェージング歪として検出するステップ
    を含むことを特徴とする請求項第1項記載のパイロット
    信号を含む受信信号の復調方法。
  4. 【請求項4】 前記拡張ユニークワードとして設定する
    ステップ、前記第1および第2のフェージング歪として
    検出するステップ、前記データおよび前記データの一部
    のフェージング歪を推定するステップ、および前記デー
    タおよび前記データの一部を復調するステップは、バー
    スト信号単位でメモリに記憶された前記受信信号に基づ
    いてそれぞれのステップを実行することを特徴とする請
    求項第1項記載のパイロット信号を含む受信信号の復調
    方法。
  5. 【請求項5】 受信信号の複数の区間に挿入されたパイ
    ロット信号としてのユニークワードのフェージング歪を
    検出することによりデータのフェージング歪を推定して
    前記受信信号を復調するパイロット信号を含む受信信号
    の復調方法において、 前記ユニークワードに隣接するデータの一部を前記ユニ
    ークワードに付属させて第1の拡張ユニークワードとし
    て設定するステップと、 前記ユニークワードから隔てられたデータの一部を前記
    ユニークワードと独立した第2の拡張ユニークワードと
    して設定するステップと、 前記第1および第2の拡張ユニークワードのそれぞれの
    フェージング歪を推定するステップと、 前記第1および第2の拡張ユニークワードのフェージン
    グ歪に基づいて前記受信信号中のデータのフェージング
    歪を推定するステップと、 前記受信信号中のデータのフェージング歪の推定結果に
    基づいて前記受信信号中の前記データを復調するステッ
    プを含むことを特徴とするパイロット信号を含む受信信
    号の復調方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の拡張ユニークワードのフェー
    ジング歪を推定するステップは、既知のユニークワード
    の値と復調された前記隣接するデータの一部の仮硬判定
    結果に基づいて推定するステップを含み、 前記第2の拡張ユニークワードのフェージング歪を推定
    するステップは、復調された前記独立したデータの一部
    の仮硬判定結果に基づいて推定するステップを含むこと
    を特徴とする請求項第5項記載のパイロット信号を含む
    受信信号の復調方法。
  7. 【請求項7】 前記受信信号中のデータのフェージング
    歪を推定するステップは、前記第1および第2の拡張ユ
    ニークワードのフェージング歪に基づいて、〔数5〕の
    演算式を用いたMAP演算により行うステップを含むこ
    とを特徴とする請求項第5項記載のパイロット信号を含
    む受信信号の復調方法。
  8. 【請求項8】 前記受信信号中のデータのフェージング
    歪を推定するステップは、前記第1および第2の拡張ユ
    ニークワードのフェージング歪に基づいてスプライン補
    間により推定して算出するステップを含むことを特徴と
    する請求項第5項記載のパイロット信号を含む受信信号
    の復調方法。
  9. 【請求項9】 前記受信信号中のデータのフェージング
    歪を推定するステップは、バースト信号の両端部のデー
    タのフェージング歪を推定するステップ、および前記バ
    ースト信号の前記両端部を除いた中央部のデータのフェ
    ージング歪を推定するステップを含むことを特徴とする
    請求項第5項記載のパイロット信号を含む受信信号の復
    調方法。
  10. 【請求項10】 前記第1および第2の拡張ユニークワ
    ードとして設定するステップ、前記第1および第2の拡
    張ユニークワードのフェージング歪を推定するステッ
    プ、前記データのフェージング歪を推定するステップ、
    および前記データを復調するステップは、バースト信号
    単位でメモリに記憶された前記受信信号に基づいてそれ
    ぞれのステップを実行することを特徴とする請求項第5
    項記載のパイロット信号を含む受信信号の復調方法。
  11. 【請求項11】 受信信号の複数の区間に挿入されたパ
    イロット信号としてのユニークワードのフェージング歪
    を検出することによりデータのフェージング歪を推定し
    て前記受信信号を復調するパイロット信号を含む受信信
    号の復調方法において、 前記受信信号の前記複数の区間のユニークワードと既知
    のユニークワードを比較して前記複数の区間のユニーク
    ワードの第1段階のフェージング歪を検出するステップ
    と、 前記複数の区間のユニークワードの前記第1段階のフェ
    ージング歪に基づいて第1段階のMAP演算を行って前
    記受信信号中のデータの第1段階のフェージング歪を推
    定するステップと、 前記受信信号中のデータの前記第1段階のフェージング
    歪に基づいて前記受信信号を復調して復調信号を出力す
    るステップと、 前記復調信号と所定のしきい値を比較して2値信号を出
    力するステップと、 所定の時間遅延させられた前記受信信号の前記複数の区
    間のユニークワードと既知のユニークワードを比較して
    前記複数の区間のユニークワードの第2段階のフェージ
    ング歪を検出するステップと、 前記複数の区間のユニークワードに隣接するデータの一
    部および前記ユニークワードから隔てられたデータの一
    部と前記2値信号を比較し、前記隣接するデータの一部
    および前記ユニークワードから隔てられたデータの一部
    のフェージング歪を検出するステップと、 前記複数の区間のユニークワードの前記第2段階のフェ
    ージング歪、前記ユニークワードに隣接するデータの一
    部および前記ユニークワードから隔てられたデータの一
    部のフェージング歪に基づいて第2段階のMAP演算を
    行い、前記受信信号中のデータの第2段階のフェージン
    グ歪を推定するステップと、 前記データの前記第2段階のフェージング歪に基づいて
    所定の時間遅延させられた前記受信信号中の前記データ
    を復調するステップを含むことを特徴とするパイロット
    信号を含む受信信号の復調方法。
  12. 【請求項12】 受信信号の複数の区間に挿入されたパ
    イロット信号としてのユニークワードのフェージング歪
    を検出することによりデータのフェージング歪を推定し
    て前記受信信号を復調するパイロット信号を含む受信信
    号の復調方法において、 前記受信信号の前記複数の区間のユニークワードと既知
    のユニークワードを比較して前記複数の区間のユニーク
    ワードの第1段階のフェージング歪を検出する第1のス
    テップと、 前記複数の区間のユニークワードの前記第1段階のフェ
    ージング歪に基づいて第1段階のスプライン補間曲線を
    演算し、該スプライン補間曲線から前記受信信号中のデ
    ータの第1段階のフェージング歪を推定する第2のステ
    ップと、 前記受信信号中のデータの前記第1段階のフェージング
    歪に基づいて所定の時間遅延させられた前記受信信号を
    復調して復調信号を出力する第3のステップと、 前記復調信号と所定のしきい値を比較して2値信号を出
    力する第4のステップと、 所定の時間遅延させられた前記受信信号の前記複数の区
    間のユニークワードと既知のユニークワードを比較して
    前記複数の区間のユニークワードの第2段階のフェージ
    ング歪を検出する第5のステップと、 前記複数の区間のユニークワードに隣接するデータの一
    部および前記複数の区間のユニークワードから隔てられ
    たデータの一部と前記2値信号を比較し、前記ユニーク
    ワードに隣接するデータの一部および前記ユニークワー
    ドから隔てられたデータの一部のフェージング歪を検出
    する第6のステップと、 前記複数の区間のユニークワードの前記第2段階のフェ
    ージング歪と、前記ユニークワードに隣接するデータの
    一部および前記ユニークワードから隔てられたデータの
    一部のフェージング歪に基づいて第2段階のスプライン
    補間曲線を演算し、該第2段階のスプライン補間曲線か
    ら所定の時間遅延させられた前記受信信号中のデータの
    第2段階の第1のフェージング歪を推定する第7のステ
    ップと、 前記複数の区間のユニークワードの前記第2段階のフェ
    ージング歪と、前記ユニークワードに隣接するデータの
    一部および前記ユニークワードから隔てられたデータの
    一部のフェージング歪をウィーナーフィルタに入力して
    所定の時間遅延させられた前記受信信号中のデータの第
    2段階の第2のフェージング歪を推定する第8のステッ
    プと、 前記データの前記第2段階の第1および第2のフェージ
    ング歪に基づいて所定の時間遅延させられた前記受信信
    号中の前記データを復調する第9のステップを含むこと
    を特徴とするパイロット信号を含む受信信号の復調方
    法。
  13. 【請求項13】 前記第1より第9のステップは、バー
    スト信号単位でメモリに記憶された前記受信信号に基づ
    いてそれぞれのステップを実行することを特徴とする請
    求項第12項記載のパイロット信号を含む受信信号の復
    調方法。
  14. 【請求項14】 受信信号の複数の区間に挿入されたパ
    イロット信号としてのユニークワードのフェージング歪
    を検出することによりデータのフェージング歪を推定し
    て前記受信信号を復調するパイロット信号を含む受信信
    号の復調方法において、 前記受信信号の前記複数の区間のユニークワードと既知
    のユニークワードを比較して前記複数の区間のユニーク
    ワードのフェージング歪を第1のフェージング歪として
    検出する第1のステップと、 前記第1のフェージング歪に基づいて第1のMAPアル
    ゴリズムを演算する第2のステップと、 前記第1のMAPアルゴリズムの演算結果から前記受信
    信号中のデータのフェージング歪を第2のフェージング
    歪として推定する第3のステップと、 前記第2のフェージング歪に基づいてデータを復調する
    第4のステップと、 前記復調されたデータを仮硬判定して仮硬判定値を出力
    する第5のステップと、 所定の時間遅延させられた前記受信信号の前記複数の区
    間のユニークワードと既知のユニークワードを比較して
    前記複数の区間のユニークワードのフェージング歪を第
    3のフェージング歪として検出する第6のステップと、 所定の時間遅延させられた前記受信信号中のデータと前
    記仮硬判定値と比較してデータのフェージング歪を第4
    のフェージング歪として検出する第7のステップと、 前記第3および第4のフェージング歪に基づいて第2の
    MAPアルゴリズムを演算する第8のステップと、 前記第2のMAPアルゴリズムから前記受信信号中のデ
    ータのフェージング歪を第5のフェージング歪として推
    定する第9のステップと、 前記第5のフェージング歪に基づいて所定の時間遅延さ
    せられた前記受信信号中の前記データを復調する第10
    のステップを含むことを特徴とするパイロット信号を含
    む受信信号の復調方法。
  15. 【請求項15】 前記第1より第10のステップは、バ
    ースト信号単位でメモリに記憶された前記受信信号に基
    づいてそれぞれのステップを実行することを特徴とする
    請求項第14項記載のパイロット信号を含む受信信号の
    復調方法。
  16. 【請求項16】 受信信号の複数の区間に挿入されたパ
    イロット信号としてのユニークワードのフェージング歪
    を検出することによりデータのフェージング歪を推定し
    て前記受信信号を復調するパイロット信号を含む受信信
    号の復調方法において、 前記ユニークワードのフェージング歪に基づいて前記デ
    ータの第1のフェージング歪を推定する第1のステップ
    と、 前記データの第1のフェージング歪に基づいて前記デー
    タを復調する第2のステップと、 前記ユニークワードのフェージング歪と、前記データの
    復調結果に基づいて得られる前記データのフェージング
    歪とから拡張ユニークワードのフェージング歪を検出す
    る第3のステップと、 前記拡張ユニークワードのフェージング歪に基づいて前
    記データの第2のフェージング歪を推定する第4のステ
    ップと、 前記データの第2のフェージング歪に基づいて前記デー
    タを復調する第5のステップと、 前記データの第1あるいは第2のフェージング歪のレベ
    ルに応じて前記第3より第5のステップの実行を中断
    し、前記第2のステップの前記データの復調結果を出力
    する第6のステップを含むことを特徴とするパイロット
    信号を含む受信信号の復調方法。
  17. 【請求項17】 前記第1より第6のステップは、バー
    スト信号単位でメモリに記憶された前記受信信号に基づ
    いてそれぞれのステップを実行する請求項第16項記載
    のパイロット信号を含む受信信号の復調方法。
  18. 【請求項18】 受信信号の複数の区間に挿入されたパ
    イロット信号としてのユニークワードのフェージング歪
    を検出することによりデータのフェージング歪を推定し
    て前記受信信号を復調するパイロット信号を含む受信信
    号の復調装置において、 前記ユニークワードのフェージング歪を第1のフェージ
    ング歪として検出する第1の検出手段と、 前記第1のフェージング歪に基づいて前記データの一部
    のフェージング歪を推定する第1の推定手段と、 前記データの一部のフェージング歪に基づいて前記デー
    タの一部を復調する第1の復調手段と、 前記データの一部の復調結果に基づいて前記データの一
    部に設定された拡張ユニークワードのフェージング歪を
    第2のフェージング歪として検出する第2の検出手段
    と、 前記第1および第2のフェージング歪に基づいて前記受
    信信号中のデータのフェージング歪を推定する第2の推
    定手段と、 前記データのフェージング歪に基づいて前記受信信号中
    の前記データを復調する復調手段を含むことを特徴とす
    るパイロット信号を含む受信信号の復調装置。
  19. 【請求項19】 前記第2の検出手段は、前記第2のフ
    ェージング歪を前記ユニークワードに隣接するデータの
    フェージング歪および前記ユニークワードから隔てられ
    たデータのフェージング歪に基づいて検出する構成であ
    ることを特徴とする請求項第18項記載のパイロット信
    号を含む受信信号の復調装置。
  20. 【請求項20】 前記第1の検出手段は、前記受信信号
    として受信された所定のシンボル数のバースト信号に挿
    入された前記複数の区間のユニークワードと既知のユニ
    ークワードを比較して前記第1のフェージング歪を検出
    し、 前記第2の検出手段は、前記バースト信号中の前記デー
    タの一部と前記第1の復調手段で復調された復調信号の
    仮硬判定値を比較して前記第2のフェージング歪を検出
    する構成であることを特徴とする請求項第18項記載の
    パイロット信号を含む受信信号の復調装置。
  21. 【請求項21】 前記第1の検出手段は、前記所定のシ
    ンボル数のバースト信号としてBPSK(Binary Phase
    Shift Keying)またはQPSK(Quadrature Phase Sh
    ift Keying)で位相変調され、TDMA(Time Divisio
    n Multiple Access)方式またはCDMA(Code Divisio
    n Multiple Access)方式で受信されたバースト信号に
    挿入された前記複数の区間のユニークワードと前記既知
    のユニークワードを比較して前記第1のフェージング歪
    を検出し、 前記第2の検出手段は、前記バースト信号中の前記デー
    タの一部と前記第1の復調手段で復調された復調信号の
    仮硬判定値を比較して前記第2のフェージング歪を検出
    する構成であることを特徴とする請求項第18項記載の
    パイロット信号を含む受信信号の復調装置。
  22. 【請求項22】 前記受信信号をバースト単位で記憶し
    て前記受信信号を前記第1および第2の検出手段、前記
    第1および第2の推定手段、および前記第1および第2
    の復調手段へ出力する記憶手段を、更に含むことを特徴
    とする請求項第18項記載のパイロット信号を含む受信
    信号の復調装置。
  23. 【請求項23】 受信信号の複数の区間に挿入されたパ
    イロット信号としてのユニークワードのフェージング歪
    を検出することによりデータのフェージング歪を推定し
    て前記受信信号を復調するパイロット信号を含む受信信
    号の復調装置において、 前記受信信号の前記複数の区間のユニークワードと既知
    のユニークワードを比較して前記複数の区間のユニーク
    ワードのフェージング歪を第1のフェージング歪として
    検出する第1の検出手段と、 前記第1のフェージング歪に基づいて第1のMAPアル
    ゴリズムを演算する第1の演算手段と、 前記第1のMAPアルゴリズムの演算結果から前記受信
    信号中のデータのフェージング歪を第2のフェージング
    歪として推定する第1の推定手段と、 前記第2のフェージング歪に基づいて所定の時間遅延さ
    せられたデータを復調する第1の復調手段と、 復調されたデータを仮硬判定して仮硬判定値を出力する
    判定手段と、 所定の時間遅延させられた前記受信信号の前記複数の区
    間のユニークワードと既知のユニークワードを比較して
    前記複数の区間のユニークワードのフェージング歪を第
    3のフェージング歪として検出し、所定の時間遅延させ
    られた前記受信信号のデータと前記仮硬判定値と比較し
    てデータのフェージング歪を第4のフェージング歪とし
    て検出する第2の検出手段と、 前記第3および第4のフェージング歪に基づいて第2の
    MAPアルゴリズムを演算する第2の演算手段と、 前記第2のMAPアルゴリズムの演算結果から前記受信
    信号中のデータのフェージング歪を第5のフェージング
    歪として推定する第2の推定手段と、 前記第5のフェージング歪に基づいて所定の時間遅延さ
    せられた前記受信信号中の前記データを復調する第2の
    復調手段を含むことを特徴とするパイロット信号を含む
    受信信号の復調装置。
  24. 【請求項24】 前記受信信号をバースト単位で記憶し
    て前記受信信号を前記第1および第2の検出手段、前記
    第1および第2の演算手段および前記第1および第2の
    復調手段へ出力する記憶手段を、更に含むことを特徴と
    する請求項第23項記載のパイロット信号を含む受信信
    号の復調装置。
  25. 【請求項25】 受信信号の複数の区間に挿入されたパ
    イロット信号としてのユニークワードのフェージング歪
    を検出することによりデータのフェージング歪を推定し
    て前記受信信号を復調するパイロット信号を含む受信信
    号の復調装置において、 前記受信信号の前記複数の区間のユニークワードと既知
    のユニークワードを比較して前記複数の区間のユニーク
    ワードの第1段階のフェージング歪を検出する第1の検
    出手段と、 前記複数の区間のユニークワードの前記第1段階のフェ
    ージング歪に基づいて第1段階のスプライン補間曲線を
    演算し、前記第1段階のスプライン補間曲線から前記受
    信信号中のデータの第1段階のフェージング歪を推定す
    る第1のスプライン補間推定手段と、 前記受信信号中のデータの前記第1段階のフェージング
    歪に基づいて前記受信信号を復調して復調信号を出力す
    る第1の復調手段と、 前記復調信号と所定のしきい値を比較して2値信号を出
    力する判定手段と、 前記受信信号の前記複数の区間のユニークワードと既知
    のユニークワードを比較して前記複数の区間のユニーク
    ワードの第2段階のフェージング歪を検出し、 前記複数の区間のユニークワードに隣接するデータの一
    部および前記ユニークワードから隔てられたデータの一
    部と前記2値信号を比較して前記ユニークワードに隣接
    するデータの一部および前記ユニークワードから隔てら
    れたデータの一部のフェージング歪を検出する第2の検
    出手段と、 前記第2の検出手段の出力に基づいて第2段階のスプラ
    イン補間曲線を演算し、前記第2段階のスプライン補間
    曲線から前記受信信号中のデータの第2段階の第1のフ
    ェージング歪を推定する第2のスプライン補間推定手段
    と、 前記第2の検出手段の出力を入力して前記受信信号中の
    データの第2段階の第2のフェージング歪を推定するウ
    ィーナーフィルタ手段と、 前記データの前記第2段階の第1および第2のフェージ
    ング歪に基づいて前記受信信号中の前記データを復調す
    る第2の復調手段を含むことを特徴とするパイロット信
    号を含む受信信号の復調装置。
  26. 【請求項26】 前記第2のスプライン補間推定手段
    は、前記第2段階の第1のフェージング歪として前記バ
    ースト信号の両端部のデータのフェージング歪を推定す
    るスプライン補間係数計算器を含み、 前記ウィーナーフィルタ手段は、前記第2段階の第2の
    フェージング歪として前記バースト信号の前記両端部を
    除いた中央部のデータのフェージング歪を推定するウィ
    ーナーフィルタを含むことを特徴とする請求項第25項
    記載のパイロット信号を含む受信信号の復調装置。
  27. 【請求項27】 前記受信信号をバースト単位で記憶し
    て前記受信信号を前記第1および第2の検出手段、およ
    び前記第1および第2の復調手段へ出力する記憶手段
    を、更に含むことを特徴とする請求項第25項記載のパ
    イロット信号を含む受信信号の復調装置。
  28. 【請求項28】 受信信号の複数の区間に挿入されたパ
    イロット信号としてのユニークワードのフェージング歪
    を検出することによりデータのフェージング歪を推定し
    て前記受信信号を復調するパイロット信号を含む復調装
    置において、 前記ユニークワードのフェージング歪に基づいて前記デ
    ータの第1のフェージング歪を推定する第1の推定手段
    と、 前記データの第1のフェージング歪に基づいて前記デー
    タの第1の復調信号を出力する第1の復調手段と、 前記データの復調信号の仮硬判定値に基づいて推定され
    た前記データの第2のフェージング歪と、前記ユニーク
    ワードのフェージング歪とから拡張ユニークワードのフ
    ェージング歪を検出する検出手段と、 前記拡張ユニークワードのフェージング歪に基づいて前
    記データの第2のフェージング歪を推定する第2の推定
    手段と、 前記データの第2のフェージング歪に基づいて前記デー
    タの第2の復調信号を出力する第2の復調手段と、 復調信号を後段の回路へ出力する出力回路と、 前記データの第1あるいは第2のフェージング歪のレベ
    ルに基づいて前記第1あるいは第2の復調手段を選択的
    に前記出力回路に接続し、前記第1の復調手段が前記出
    力回路に接続されたとき、前記検出手段、前記第2の推
    定手段、および前記第2の復調手段を非動作状態にする
    制御手段を含むことを特徴とするパイロット信号を含む
    受信信号の復調装置。
  29. 【請求項29】 前記受信信号をバースト単位で記憶し
    て前記受信信号を前記第1および第2の推定手段、およ
    び前記第1および第2の復調手段へ出力する記憶手段
    を、更に含むことを特徴とする請求項第28項記載のパ
    イロット信号を受信信号の復調装置。
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