JPH09270404A - 基体の処理方法 - Google Patents

基体の処理方法

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JPH09270404A
JPH09270404A JP10197896A JP10197896A JPH09270404A JP H09270404 A JPH09270404 A JP H09270404A JP 10197896 A JP10197896 A JP 10197896A JP 10197896 A JP10197896 A JP 10197896A JP H09270404 A JPH09270404 A JP H09270404A
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JP
Japan
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substrate
amount
chamber
organic impurities
ozone
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Application number
JP10197896A
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English (en)
Inventor
Koichi Fukuda
航一 福田
Masami Aihara
正己 相原
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FURONTETSUKU KK
Frontec Inc
Original Assignee
FURONTETSUKU KK
Frontec Inc
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Publication date
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Publication of JPH09270404A publication Critical patent/JPH09270404A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、減圧下においてもオゾンの発生効
率が高く、かつ、基体をオゾンに曝すことで基体上に残
存する有機系不純物の量を低減できる基体の処理方法を
提供する。 【解決手段】 本発明の基体の処理方法は、少なくとも
排気手段を備えた気密室を有する、基体処理装置を用
い、減圧下にある前記気密室内に置いた基体を、波長2
22nm以下の紫外線が照射された酸素ガスに曝すこと
を特徴とする。好ましくは、前記紫外線の波長が184
nm以下であることを特徴とする。さらに、前記基体
が、80℃以上250℃以下に予備加熱されていること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基体の処理方法に
係る。より詳細には、減圧下にある前記気密室内に置い
た基体を、波長222nm以下の紫外線が照射された酸
素ガスに曝す基体の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、表示装置分野及び半導体分野にお
いては、さらなる高精細化・高密度化の可能な電子素子
の開発が望まれている。電子素子として図4及び図5に
示すようなアクティブマトリクス液晶表示装置の駆動に
用いられる薄膜トランジスタ(以下「TFT」とい
う。)を例にとり関連する技術を説明する。
【0003】以下では、従来の具体例として、クロム膜
からなるゲート電極が形成してあるガラス基板(コーニ
ング#7059)を基体として用い、基体上に窒化珪素
からなるゲート絶縁膜を作製する方法を工程にしたがっ
て説明する。従来、窒化珪素膜の成膜装置としては、図
8に示した枚葉式CVD装置(日本真空社製、CMD−
450)を用い、図8の装置に基体を入れる前に、大気
雰囲気中で、低圧水銀灯等の単一ではないスペクトル
(184nmの他、222nmを越える波長がある)光
源で、大気中に含まれる酸素を分解することによりオゾ
ンを発生させ、このオゾンに基体を曝した(図9)。
【0004】(1)所定の膜厚を有するクロム(Cr)
膜からなるゲート電極903が形成してあるガラス基板
902を基体901として用い、大気雰囲気中で、基体
901に対して低圧水銀灯905から発した紫外線90
4を所定の時間照射した (2)上記紫外線照射を終えた基体814(901)を
カセット815に挿入し、そのカセット815をロード
室801の中に配置してから、ロード室801の中を所
定の圧力まで真空排気した。 (3)真空排気後、上記ガラス基板814を、ロード室
801から搬送室803を経由して加熱室804に搬送
した。 (4)加熱室804内のホットプレート823上で、上
記ガラス基板814を所定温度で加熱処理した。 (5)加熱処理後、上記ガラス基板814を、加熱室8
04から搬送室803を経由して不図示の成膜室に搬送
した。 (6)成膜室の中に、SiH4ガス及びNH3ガスを導入
し、排気コンダクタンスを調整することにより、成膜室
を所定圧力にした。この状態において、高周波電力をカ
ソードに供給し、プラズマを発生させ、上記ガラス基板
814の上に窒化珪素(SiN)からなるゲート絶縁膜
を成膜した。
【0005】上記(1)〜(6)の工程で形成した窒化
珪素膜は膜品質が悪いため、絶縁耐圧が低くかつバラツ
キが大きいという問題があった。その原因を解析したと
ころ、クロムからなるゲート電極の表面及び断面に、基
体から除去したはずの有機物のポリマライゼーションが
発生し、基体に再付着してしまうため、基体上に微量の
有機系不純物が残存し、絶縁耐圧が低いことが分かっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとしている課題】本発明は、減圧下
においてもオゾンの発生効率が高く、かつ、基体をオゾ
ンに曝すことで基体上に残存する有機系不純物の量を低
減できる、基体の処理方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明で
は、少なくとも排気手段を備えた気密室を有する、基体
処理装置を用い、減圧下にある前記気密室内に置いた基
体を、波長222nm以下の紫外線が照射された酸素ガ
スに曝すため、前記気密室内に従来に比べて多量のオゾ
ンが発生し、基体はオゾン雰囲気に曝されるとともに、
大気に曝されることがない。その結果、前記気密室内に
配設された基体表面の有機物を効果的に除去することが
できる。したがって、基体上の有機系不純物の除去が可
能な基体の処理方法がえられる。
【0008】請求項2に係る発明では、前記紫外線の波
長が184nm以下であるため、より大量のオゾンを発
生させることができ、前記請求項1の作用がより高くな
る。また、基体表面上への有機系不純物の再付着を著し
く低減できる。請求項3に係る発明では、前記基体が8
0℃以上250℃以下に予備加熱されているため、基体
表面の有機系不純物除去をより効率的に行うことができ
る。
【0009】請求項4に係る発明では、前記基体が相互
に間隔をあけて複数枚重ねたものであるため、複数枚の
基体の表裏両面の有機系不純物除去が可能となる。請求
項5に係る発明では、前記気密室内で、請求項1乃至4
のいずれか1項に記載の基体の処理方法を終えた前記基
体を、少なくとも排気手段を備え、前記気密室と開閉部
を介して隣接する処理室に移し、前記処理室内で前記基
体上に薄膜を形成するため、前記基体の表面は大気に曝
されることない。その結果、前記基体と前記薄膜との間
に有機系不純物の少ない良好な界面が形成できる。
【0010】請求項6に係る発明では、前記薄膜が、プ
ラズマCVD成膜またはスパッタ成膜により形成される
ため、絶縁耐圧の良好な絶縁膜や、耐食性が良く安定な
金属薄膜が得られるので、信頼性の高いデバイスの製作
が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下では、本発明に係る基体処理
装置(図6)に関して説明する。図6及び図7におい
て、600は基体処理装置、601及び602はロード
室(気密室)、603は搬送室(処理室)、604は加
熱室(処理室)、605〜607は成膜室(処理室)、
608〜613は開閉部、614は基体、615はカセ
ット、616は基体搬送手段、617はカセットの上下
可動機構、618はヒ−タからなる予備加熱機構、62
0は酸素ガス供給ライン、621は紫外線光源、622
は紫外光をチャンバ内に導入する窓、623は基体加熱
用のホットプレート、624は排気手段である。
【0012】ロード室(気密室)601に配置した基体
614としては、Crゲート電極(厚さ100nm、線
幅5μm)403とITO透明電極402とが形成して
あるガラス基板(コーニング#7059)401を用い
た(図4及び図5を参照)。
【0013】ロード室(気密室)601は、気密室内に
導入されたオゾンガスを排除できる排気手段624を有
する。排気手段としては、各種の真空ポンプが適宜用い
られる。特に、導入するガス流量が多い場合は、複数の
ポンプを多段接続して用いる。例えば、モレキュラード
ラッグポンプ(ダイキン製、DMS600ACR)+メ
カニカルブースタポンプ(エドワーズ製、QMB50
0)+ドライポンプ(エドワーズ製、QDP80)の組
み合わせが挙げられる。この組み合わせでは、ガス流量
50SLMで連続使用が可能となる。
【0014】気密室の内壁を構成する材料としては、例
えばSUS(316L、304L等)、Al、Ni合金
(ハステロイ等)が挙げられる。特に、気密室にオゾン
ガスを導入する場合は、気密室の内壁は耐オゾンガス性
の高い材料で構成する必要がある。このような材料とし
ては、例えばFe23/SUS−316L(表面にFe
23膜を数十nm形成したSUS−316L)が好適で
ある。O3により材質が改質せず、かつ、Alに比べて
3が失活しない点から有利である。
【0015】気密室で用いたオゾンガスは、酸素ガス供
給ライン620から導入した酸素ガスに、窓622を通
して紫外線光源621から発した紫外光を照射して発生
させた。この時、紫外光は基体に直接照射しなかった。
オゾン発生量は、気密室内に設置した不図示のオゾン計
(Orbisphere Laboratories製、Model 27504)を用いて
測定した。
【0016】搬送室(処理室)603、加熱室(処理
室)604及び成膜室(処理室)605〜607は、不
図示の排気手段を備えている。その排気手段は、気密室
内の動作圧力により気密室と同様に適宜選択される。成
膜室(処理室)605〜607では、ロード室(気密
室)601において所定の処理を終えた基体上に薄膜が
形成されるが、薄膜形成方法は何れであっても構わな
い。
【0017】ロード室(気密室)601に配置した基体
614としては、Crゲート電極(厚さ100nm、線
幅5μm)とITO透明電極が形成してあるガラス基板
(コーニング#7059)を用いた。
【0018】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明をより詳細に説
明するが、本発明がこれら実施例に限定されることはな
い。 (実施例1)本例では、図6に示した基体処理装置(枚
葉式CVD装置:日本真空技術製、CMD−450)の
減圧下にあるロード室内に酸素ガスを導入後、酸素ガス
に波長が172nmの紫外線を照射した。これにより発
生したオゾン量を、オゾン計で調べた。紫外線光源[紫
外光の波長、装置名称]309としては、Xeエキシマ
光照射装置[172nm、ウシオ電機製、UER20−
172(V)]を用いた。
【0019】表1は、上記オゾン発生条件を示す。
【0020】
【表1】 また、Crゲート電極(厚さ100nm、線幅5μm)
とITO透明電極とが形成してあるガラス基板(コーニ
ング#7059)を2枚用意した。このガラス基板を基
体として用い、オゾンガスに基体を曝す前に、150
℃、5分間、圧力10-6Torr台で、基体の予備加熱
を行った。その後、上記オゾン発生条件で発生させたオ
ゾンに基体を5分間曝した。
【0021】このオゾン処理を終えた第1、第2の基体
を、ロード室601から搬送室603を介して加熱室6
04に移し、表2に示す条件で加熱処理した。加熱処理
を終えた第1、第2の基体を、加熱室604から搬送室
603を介して成膜室605に移し、表2の条件でSi
Nゲート絶縁膜を形成した(図5)。
【0022】SiNゲート絶縁膜を形成した第1の基体
(試実1−1)は、搬送室603、ロード室601を介
して基体処理装置の外に取り出した。SIMS(パーキ
ンエルマ社製:SIMS6600)を用いて、Crゲー
ト電極とSiNゲート絶縁膜との界面に存在する有機系
不純物(カーボン濃度[cm-3])の量を調べた。
【0023】SiNゲート絶縁膜を形成した第2の基体
を、成膜室605から搬送室603を介して成膜室60
6に移し、表2に示す条件で、不純物を添加しないアモ
ルファスシリコンからなる半導体層406をCVD法に
より成膜した。
【0024】半導体層406が形成された第2の基体
を、搬送室603、ロード室601を介して基体処理装
置の外に取り出した。次に、レジスト工程を行い、TF
Tのチャネル部411のみを残し、他の部分の半導体膜
406をウェットエッチングにより除去した。エッチン
グ液はHFを含むエッチャントにより行った。次に、レ
ジスト工程後、透明電極(ITO)402に達するコン
タクトホールを形成した。このコンタクトホールはドラ
イエッチングにより形成した。次に、不図示のスパッタ
装置を用いて、表2の条件でCr膜を形成し、パターニ
ングによりソース電極407及びソース配線408並び
にドレイン電極409及びドレイン配線410を形成し
た。
【0025】なお、本例では、図5に示すように、ソー
ス配線408はゲート配線404の上を横切るように設
計した。また、透明電極(ITO)402上の適宜の位
置に設けたコンタクトホールを介してドレイン配線41
0と透明電極402とを接続した。なお、このTFTの
チャネル長は5μm、チャネル幅は10μmとした。
【0026】このようにして得られた第2の基体(試実
1−2)に対して、ゲート電極403とソース電極40
7との間に電圧を印加し、リーク電流が10-6A/cm
2となる点から絶縁耐圧を測定した。絶縁耐圧の測定に
は、トースメジャメントユニット(ヒューレットパッカ
ー社製、HP4142)を用いた。
【0027】
【表2】
【0028】(実施例2)本例では、オゾンガスに基体
を曝す前に行った基体の予備加熱温度を、200℃とし
た点が実施例1と異なる。他の点は、実施例1と同様と
した。
【0029】本例で作製した試料に対しても、実施例1
と同様に、有機系不純物の量、絶縁耐圧を調べた。
【0030】(実施例3)本例では、オゾンガスに基体
を曝す前に行った基体の予備加熱温度を、250℃とし
た点が実施例1と異なる。他の点は、実施例1と同様と
した。
【0031】本例で作製した試料に対しても、実施例1
と同様に、有機系不純物の量、絶縁耐圧を調べた。
【0032】(実施例4)本例では、オゾンガスに基体
を曝す前に行った基体の予備加熱温度を、300℃とし
た点が実施例1と異なる。他の点は、実施例1と同様と
した。
【0033】本例で作製した試料に対しても、実施例1
と同様に、有機系不純物の量、絶縁耐圧を調べた。
【0034】(実施例5)本例では、オゾンガスに基体
を曝す前に行った基体の予備加熱温度を、RT(約25
℃)とした点が実施例1と異なる。他の点は、実施例1
と同様とした。
【0035】本例で作製した試料に対しても、実施例1
と同様に、有機系不純物の量、絶縁耐圧を調べた。
【0036】(実施例6)本例では、オゾンガスに基体
を曝す前に行った基体の予備加熱温度を、50℃とした
点が実施例1と異なる。他の点は、実施例1と同様とし
た。
【0037】本例で作製した試料に対しても、実施例1
と同様に、有機系不純物の量、絶縁耐圧を調べた。
【0038】(実施例7)本例では、オゾンガスに基体
を曝す前に行った基体の予備加熱温度を、80℃とした
点が実施例1と異なる。他の点は、実施例1と同様とし
た。
【0039】本例で作製した試料に対しても、実施例1
と同様に、有機系不純物の量、絶縁耐圧を調べた。
【0040】(実施例8)本例では、紫外線光源[紫外
光の波長、装置名称]309として、低圧水銀灯[18
4nm、222nmを越える部分をフィルタで除去、浜
松ホトニクス社製、L937−02]を用いた点が実施
例1と異なる。他の点は、実施例1と同様とした。
【0041】本例で作製した試料に対しても、実施例1
と同様に、オゾンガスの発生量、有機系不純物の量、絶
縁耐圧を調べた。
【0042】(実施例9)本例では、オゾンガスに基体
を曝す前に行った基体の予備加熱温度を、200℃とし
た点が実施例8と異なる。他の点は、実施例8と同様と
した。
【0043】本例で作製した試料に対しても、実施例1
と同様に、有機系不純物の量、絶縁耐圧を調べた。
【0044】(実施例10)本例では、オゾンガスに基
体を曝す前に行った基体の予備加熱温度を、250℃と
した点が実施例8と異なる。他の点は、実施例8と同様
とした。
【0045】本例で作製した試料に対しても、実施例1
と同様に、有機系不純物の量、絶縁耐圧を調べた。
【0046】(実施例11)本例では、オゾンガスに基
体を曝す前に行った基体の予備加熱温度を、300℃と
した点が実施例8と異なる。他の点は、実施例8と同様
とした。
【0047】本例で作製した試料に対しても、実施例1
と同様に、有機系不純物の量、絶縁耐圧を調べた。
【0048】(実施例12)本例では、オゾンガスに基
体を曝す前に行った基体の予備加熱温度を、RT(約2
5℃)とした点が実施例8と異なる。他の点は、実施例
8と同様とした。
【0049】本例で作製した試料に対しても、実施例1
と同様に、有機系不純物の量、絶縁耐圧を調べた。
【0050】(実施例13)本例では、オゾンガスに基
体を曝す前に行った基体の予備加熱温度を、50℃とし
た点が実施例8と異なる。他の点は、実施例8と同様と
した。
【0051】本例で作製した試料に対しても、実施例1
と同様に、有機系不純物の量、絶縁耐圧を調べた。
【0052】(実施例14)本例では、オゾンガスに基
体を曝す前に行った基体の予備加熱温度を、80℃とし
た点が実施例8と異なる。他の点は、実施例8と同様と
した。
【0053】本例で作製した試料に対しても、実施例1
と同様に、有機系不純物の量、絶縁耐圧を調べた。
【0054】(実施例15)本例では、紫外線光源[紫
外光の波長、装置名称]621として、KrClエキシ
マランプ[222nm、誘電体バリア放電エキシマラン
プ、ウシオ電機製、UER20−222(V)]を用い
た点が実施例1と異なる。他の点は、実施例1と同様と
した。
【0055】本例で作製した試料に対しても、実施例1
と同様に、オゾンガスの発生量、有機系不純物の量、絶
縁耐圧を調べた。
【0056】(実施例16)本例では、オゾンガスに基
体を曝す前に行った基体の予備加熱温度を、200℃と
した点が実施例15と異なる。他の点は、実施例15と
同様とした。
【0057】本例で作製した試料に対しても、実施例1
と同様に、有機系不純物の量、絶縁耐圧を調べた。
【0058】(実施例17)本例では、オゾンガスに基
体を曝す前に行った基体の予備加熱温度を、250℃と
した点が実施例15と異なる。他の点は、実施例15と
同様とした。
【0059】本例で作製した試料に対しても、実施例1
と同様に、有機系不純物の量、絶縁耐圧を調べた。
【0060】(実施例18)本例では、オゾンガスに基
体を曝す前に行った基体の予備加熱温度を、300℃と
した点が実施例15と異なる。他の点は、実施例15と
同様とした。
【0061】本例で作製した試料に対しても、実施例1
と同様に、有機系不純物の量、絶縁耐圧を調べた。
【0062】(実施例19)本例では、オゾンガスに基
体を曝す前に行った基体の予備加熱温度を、RT(約2
5℃)とした点が実施例15と異なる。他の点は、実施
例15と同様とした。
【0063】本例で作製した試料に対しても、実施例1
と同様に、有機系不純物の量、絶縁耐圧を調べた。
【0064】(実施例20)本例では、オゾンガスに基
体を曝す前に行った基体の予備加熱温度を、50℃とし
た点が実施例15と異なる。他の点は、実施例15と同
様とした。
【0065】本例で作製した試料に対しても、実施例1
と同様に、有機系不純物の量、絶縁耐圧を調べた。
【0066】(実施例21)本例では、オゾンガスに基
体を曝す前に行った基体の予備加熱温度を、80℃とし
た点が実施例15と異なる。他の点は、実施例15と同
様とした。
【0067】本例で作製した試料に対しても、実施例1
と同様に、有機系不純物の量、絶縁耐圧を調べた。
【0068】(実施例22)本例では、紫外線光源[紫
外光の波長、装置名称]621として、XeClエキシ
マランプ[308nm、誘電体バリア放電エキシマラン
プ、ウシオ電機製、UER20−308(V)]を用い
た点が実施例1と異なる。他の点は、実施例1と同様と
した。
【0069】本例で作製した試料に対しても、実施例1
と同様に、オゾンガスの発生量、有機系不純物の量、絶
縁耐圧を調べた。
【0070】(実施例23)本例では、オゾンガスに基
体を曝す前に行った基体の予備加熱温度を、200℃と
した点が実施例22と異なる。他の点は、実施例22と
同様とした。
【0071】本例で作製した試料に対しても、実施例1
と同様に、有機系不純物の量、絶縁耐圧を調べた。
【0072】(実施例24)本例では、オゾンガスに基
体を曝す前に行った基体の予備加熱温度を、250℃と
した点が実施例22と異なる。他の点は、実施例22と
同様とした。
【0073】本例で作製した試料に対しても、実施例1
と同様に、有機系不純物の量、絶縁耐圧を調べた。
【0074】(実施例25)本例では、オゾンガスに基
体を曝す前に行った基体の予備加熱温度を、300℃と
した点が実施例22と異なる。他の点は、実施例22と
同様とした。
【0075】本例で作製した試料に対しても、実施例1
と同様に、有機系不純物の量、絶縁耐圧を調べた。
【0076】(実施例26)本例では、オゾンガスに基
体を曝す前に行った基体の予備加熱温度を、RT(約2
5℃)とした点が実施例22と異なる。他の点は、実施
例22と同様とした。
【0077】本例で作製した試料に対しても、実施例1
と同様に、有機系不純物の量、絶縁耐圧を調べた。
【0078】(実施例27)本例では、オゾンガスに基
体を曝す前に行った基体の予備加熱温度を、50℃とし
た点が実施例22と異なる。他の点は、実施例22と同
様とした。
【0079】本例で作製した試料に対しても、実施例1
と同様に、有機系不純物の量、絶縁耐圧を調べた。
【0080】(実施例28)本例では、オゾンガスに基
体を曝す前に行った基体の予備加熱温度を、80℃とし
た点が実施例22と異なる。他の点は、実施例22と同
様とした。
【0081】本例で作製した試料に対しても、実施例1
と同様に、有機系不純物の量、絶縁耐圧を調べた。
【0082】(比較例1)本例では、紫外線光源[紫外
光の波長、装置名称]621として、低圧水銀灯[18
4nmの他、222nmを越える波長が混在]を用いた
点が実施例1と異なる。他の点は、実施例1と同様とし
た。
【0083】本例で作製した試料に対しても、実施例1
と同様に、オゾンガスの発生量、有機系不純物の量、絶
縁耐圧を調べた。
【0084】(比較例2)本例では、オゾンガスに基体
を曝す前に行った基体の予備加熱温度を、200℃とし
た点が比較例1と異なる。他の点は、比較例1と同様と
した。
【0085】本例で作製した試料に対しても、実施例1
と同様に、有機系不純物の量、絶縁耐圧を調べた。
【0086】(比較例3)本例では、オゾンガスに基体
を曝す前に行った基体の予備加熱温度を、250℃とし
た点が比較例1と異なる。他の点は、比較例1と同様と
した。
【0087】本例で作製した試料に対しても、実施例1
と同様に、有機系不純物の量、絶縁耐圧を調べた。
【0088】(比較例4)本例では、オゾンガスに基体
を曝す前に行った基体の予備加熱温度を、300℃とし
た点が比較例1と異なる。他の点は、比較例1と同様と
した。
【0089】本例で作製した試料に対しても、実施例1
と同様に、有機系不純物の量、絶縁耐圧を調べた。
【0090】(比較例5)本例では、オゾンガスに基体
を曝す前に行った基体の予備加熱温度を、RT(約25
℃)とした点が比較例1と異なる。他の点は、比較例1
と同様とした。
【0091】本例で作製した試料に対しても、実施例1
と同様に、有機系不純物の量、絶縁耐圧を調べた。
【0092】(比較例6)本例では、オゾンガスに基体
を曝す前に行った基体の予備加熱温度を、50℃とした
点が比較例1と異なる。他の点は、比較例1と同様とし
た。
【0093】本例で作製した試料に対しても、実施例1
と同様に、有機系不純物の量、絶縁耐圧を調べた。
【0094】(比較例7)本例では、オゾンガスに基体
を曝す前に行った基体の予備加熱温度を、80℃とした
点が比較例1と異なる。他の点は、比較例1と同様とし
た。
【0095】本例で作製した試料に対しても、実施例1
と同様に、有機系不純物の量、絶縁耐圧を調べた。表3
は、上述した各実施例及び比較例の処理条件を示す。表
4及び図1は、上述した実施例1、実施例8、実施例1
5、実施例22及び比較例1においてオゾンガスの発生
量を調べた結果を示す。表5及び図2は、上述した各実
施例及び比較例において有機系不純物の量を調べた結果
を示す。表6及び図3は、上述した各実施例及び比較例
において絶縁耐圧を調べた結果を示す。
【0096】
【表3】
【0097】
【表4】
【0098】
【表5】
【0099】
【表6】 図1〜図3の結果から、次の(1)〜(3)が明らかと
なった。
【0100】(1)波長308nmの紫外線光源のオゾ
ン発生量は、従来の低圧水銀灯とほぼ同程度であった。
一方、波長222nmの紫外線光源のオゾン発生量は、
従来の低圧水銀灯の約2倍であり、波長184nm及び
波長172nmの紫外線光源のオゾン発生量は、従来の
低圧水銀灯の3倍以上であった(図1)。
【0101】(2)波長222nm以下の紫外線光源を
用いた場合、基体上に残存する有機系不純物の量が2分
の1以下になった。波長184nm以下の紫外線光源を
用いた場合は、有機系不純物の量が3分の1以下になっ
た。また、基体に紫外光を照射する前に基体を予備加熱
した場合は、この効果がさらに増す。特に、予備加熱温
度が80℃以上250℃以下の時、有機系不純物の量は
約1桁〜2桁小さくなることが分かった(図2)。
【0102】(3)波長222nm以下の紫外線光源を
用いた場合、ゲート絶縁膜の絶縁耐圧が向上した。波長
184nm以下の紫外線光源を用いた場合、その効果が
増した。特に、予備加熱温度が80℃以上250℃以下
の時、その効果が著しく、8MV/cm以上の絶縁体圧
が得られた(図3)。
【0103】上述した実施例及び比較例では、TFTを
用いたアクティブマトリクス液晶表示素子におけるゲー
ト電極が形成してある基体の表面に対して本発明に係る
基体の処理方法の作用を確かめたが、本発明の作用は、
より複雑な構造を有する各種の半導体デバイスや太陽電
池に代表される光電変換素子などを作製する工程におい
ても有効であることは言うまでもない。
【0104】また、各種金属薄膜を形成する前に本発明
に係る基体の処理方法を適用すれば、例えばAl膜の場
合は耐腐食性が改善され、poly−Si膜の場合は高
い移動度が得られることが期待される。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る基体
の処理方法によれば、減圧下においてもオゾンの発生効
率が高く、かつ、基体をオゾンに曝すことで基体上に残
存する有機系不純物の量を低減できることが分かった。
また、本発明に係る基体の処理方法を行った基体上に絶
縁膜を形成した場合、絶縁膜の絶縁耐圧が向上すること
も分かった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例及び比較例に係る、紫外線の波
長とオゾンの発生量との関係を示すグラフである。
【図2】本発明の実施例及び比較例に係る、基体の予備
加熱温度と有機系不純物の量との関係を示すグラフであ
る。
【図3】本発明の実施例及び比較例に係る、基体の予備
加熱温度とゲート絶縁膜の絶縁耐圧との関係を示すグラ
フである。
【図4】本発明に係るTFT素子の模式的な平面図であ
る。
【図5】図4のA−A’部分における模式的な断面図で
ある。
【図6】本発明に係る基体処理装置を示す模式的な平面
図である。
【図7】図6のB−B’部分における模式的な断面図で
ある。
【図8】従来の基体処理装置を示す模式的な断面図であ
る。
【図9】図8の装置に基体を入れる前に、オゾンに基体
を曝した図である。
【符号の説明】
401 ガラス基板、 402 透明電極(ITO電極)、 403 ゲート電極、 404 ゲート配線、 405 絶縁膜、 405a ゲート絶縁膜、 405b 交差部の層間絶縁膜、 406 半導体膜、 407 ソース電極、 408 ソース配線、 409 ドレイン電極、 410 ドレイン配線、 411 チャネル部、 600、800 基体の処理装置、 601、602、801 ロード室(気密室)、 603、803 搬送室(処理室)、 604、804 加熱室(処理室)、 605〜607 成膜室(処理室)、 608〜613、808、809 開閉部、 614、814 基体、 615、815 カセット、 616 基体搬送手段、 617、817 カセットの上下可動機構、 618 ヒ−タからなる予備加熱機構、 620 酸素ガス供給ライン、 621 Xeエキシマ光源、 622 紫外光をチャンバ内に導入する窓、 623、823 基体加熱用のホットプレート、 624、824 排気手段。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも排気手段を備えた気密室を有
    する、基体処理装置を用い、減圧下にある前記気密室内
    に置いた基体を、波長222nm以下の紫外線が照射さ
    れた酸素ガスに曝すことを特徴とする基体の処理方法。
  2. 【請求項2】 前記紫外線の波長が184nm以下であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の基体の処理方法。
  3. 【請求項3】 前記基体が、80℃以上250℃以下に
    予備加熱されていることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の基体の処理方法。
  4. 【請求項4】 前記基体が、相互に間隔をあけて複数枚
    重ねたものであることを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれか1項に記載の基体の処理方法。
  5. 【請求項5】 前記気密室内で、請求項1乃至4のいず
    れか1項に記載の基体の処理方法を終えた前記基体を、
    少なくとも排気手段を備え、前記気密室と開閉部を介し
    て隣接する処理室に移し、前記処理室内で前記基体上に
    薄膜を形成することを特徴とする基体の処理方法。
  6. 【請求項6】 前記薄膜が、プラズマCVD成膜または
    スパッタ成膜により形成されることを特徴とする請求項
    5に記載の基体の処理方法。
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