JP2006152416A - プラズマcvd装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】成膜パラメータを均一に維持して膜質を高めると共に、装置の設置面積を低減する。
【解決手段】プラズマCVD装置Sは、反応室1と、反応室1の内部に反応ガスを導入するガス導入口2と、反応室1の内部に設けられ、互いの間でプラズマ放電を発生させるアノード電極6及びカソード電極3と、アノード電極6とカソード電極3との間でフレキシブル基板14を搬送する搬送機構19とを備え、フレキシブル基板14にプラズマCVD処理を施すように構成されている。そして、アノード電極6は湾曲した第1放電面24を有する一方、カソード電極3は第1放電面24に沿って湾曲した第2放電面25を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、プラスチックやメタルホイール等のフレキシブル基板にプラズマCVD(化学的気相成長)法により成膜を行うプラズマCVD装置に関するものである。
一般に、LSI、液晶ディスプレイ、及び有機EL用薄膜トランジスタ等の半導体デバイスにおいて半導体膜や絶縁体膜を成膜する場合には、断面図である図11に示すような平行平面型のプラズマCVD装置100が使用される(例えば、特許文献1等参照)。
上記平行平面型のプラズマCVD装置100は、真空容器である反応室105と、反応室105の内部に設けられ、互いに電気的に絶縁された状態で対向配置された一対の電極102a,102bとを備えている。
上記一対の電極102a,102bは、電圧(電気的エネルギー)が印加される側の電極であるカソード電極102aと、接地電位にある電極であるアノード電極102bとにより構成されている。そして、カソード電極102a及びアノード電極102bは、それぞれ導電板により形成され、互いに平行に配置されている。
上記アノード電極102bは、図11に示すように、例えば反応室105内の底壁面に固定された基板ホルダ109の上に設けられている。基板ホルダ109(又はアノード電極102b)には、抵抗ヒータ121が設けられている。基板ホルダ109の上には、アノード電極102bを介して成膜処理の対象である被処理基板104が装着されている。被処理基板104は、例えばシリコンやガラスにより構成されている。こうして、被処理基板104は、抵抗ヒーター121により加熱されたアノード電極102bの上に装着されることにより昇温されると共に、その温度がコントローラされるようになっている。
一方、上記カソード電極102aは、シャワープレートとも称され、板状の誘電体部117及びチャンバ状のガス滞留部107を介して反応室105内の上壁面に固定されている。カソード電極102aとアノード電極102bとの隙間は、数十mm程度に規定されている。
ガス滞留部107には、反応室105の外部に設けられたガス供給部113が接続されている。また、カソード電極102a及び誘電体部117には、材料ガスを反応室105内に導入するための複数のガス導入口106が、上下に貫通して形成されている。ガス導入口106は、カソード電極102aの全体に均一に分散して形成され、その内径は、0.5mm程度に形成されている。こうして、ガス供給部113から供給されるガスは、ガス滞留部107及びガス導入口106を介して、カソード電極102aとアノード電極102bとの間の空間領域へ導入されるようになっている。さらに、反応室105には、ガス排出部110が接続されており、プラズマ処理後のガスを反応室105の外部へ排気するようになっている。
また、上記カソード電極102aは、ブロッキングコンデンサ122を介して高周波電源101に接続される一方、アノード電極102bは、接地電位に接続されている。高周波電源101は、例えば13.56MHz又は27.12MHzのRF(Radio Frequency)高周波電圧を発生するように構成されている。そして、カソード電極102a及びアノード電極102bの間に高周波電圧を印加することにより、カソード電極102aとアノード電極102bとの間の空間領域に電界を発生させ、これら各電極102a,102b間の絶縁破壊現象によりグロー放電現象であるプラズマを生成するようになっている。
以上の構成により、プラズマCVD装置100では、反応室105内に形成されたプラズマ領域111に材料ガスを導入することにより、上記プラズマ領域111で材料ガスが分解・解離してラジカルが生成される。プラズマ領域111で生成されたラジカルは、被処理基板104まで拡散し、被処理基板104の表面に堆積することによって例えば半導体膜や絶縁膜等が成膜される。
ところで、近年のデバイス分野においては、シリコン基板やガラス基板等の硬い基板ではなく、プラスチックやメタルホイール等の軽くて柔らかいフレキシブル基板を用いたデバイスも注目されている。フレキシブル基板を連続的に搬送して成膜する方式として、ローラツウローラ方式が知られている。ローラツウローラ方式では、フレキシブル基板は、巻き出しローラから巻き出されて成膜処理された後に、巻き取りローラに巻き取られる。このように、ローラツウローラ方式は、基板を高速で搬送しながら連続して成膜処理できるため、枚葉方式に比べてデバイスの製造コストを低減できるという大きなメリットがある。そこで、ローラツウローラ搬送方式を利用した真空蒸着装置やスパッタ装置等が既に開発されている(例えば、特許文献2等参照)。
また、上記従来の平行平面型のプラズマCVD装置に対し、ローラツウローラ搬送方式を適用することも知られている(例えば、特許文献3等参照)。
ところが、プラズマCVD装置は、デバイスにおいて最も重要である半導体膜や絶縁体膜を成膜する場合に用いられる。さらに、プラズマCVD装置の成膜パラメータは非常に重要かつ敏感であると共に、成膜パラメータの微小な変化が、成膜された薄膜の膜質や、さらには製造後のデバイス特性にまで大きな変化を与えてしまうという特質を有している。
例えば、図11で示した従来の平行平面型プラズマCVD装置に対し、平面カソード電極と平面アノード電極との距離の微小変化と、窒化シリコン膜(SiNx)を成膜した場合の膜応力との関係を図12に示す。
ここで、膜応力とは薄膜の定量的な特性の1つであり、成膜時に蓄積された応力が成膜された基板を歪ませる性質を有している。膜応力が正である場合には、引っ張り応力を有する薄膜であることを意味し、膜応力が負である場合には、圧縮応力を有する薄膜であることを意味する。例えば、窒化シリコン膜では、この膜応力の値が大き過ぎると、成膜された薄膜内の欠陥が多く含まれたり、成膜された薄膜が基板から剥れてしまうという現象が生じることが一般的に知られている。
図12から分かるように、膜応力は、電極間距離が数mm異なるだけで、数百MPa程度も大きく変化してしまう。例えば、成膜された薄膜は、電極間距離を数mm変化させるだけで、圧縮応力を有する特性から引っ張り応力を有する特性へと全く異なる特性に変化する。その結果、膜応力に大きなばらつきが生じるため、デバイス特性や生産性に大きな悪影響が生じてしまう。
そこで、上記従来のプラズマCVD装置では、電極間隔を含めた成膜パラメータをなるべく変化させないために、互いに平行に水平配置された平面カソード電極及び平面アノード電極に対し、フレキシブル基板を、ローラで支持すると共に横から水平方向に挿入した状態で成膜するようにしている。
特開平5−166728号公報 特開2000−313953号公報 特開平4−299823号公報
しかし、プラスチック基板等のフレキシブル基板は、一般に基板がシリコンやガラスに比べて熱膨張係数が高く且つヤング率が低いという特徴を有している。さらに、プラズマCVD装置による成膜処理は、他の真空蒸着装置やスパッタ装置による成膜処理に比べて処理温度(つまり、基板温度)が高いという特徴を有している。したがって、上記従来のような平行平面型のプラズマCVD装置によってフレキシブル基板を成膜すると、温度上昇時に伴う基板のうねりや反りが生じることが避けられず、基板を完全にアノード電極に密着させて保持することはできない。すなわち、成膜温度や反応ガスの流れ等の成膜パラメータに大きなばらつきが生じるため、均質に成膜を行うことは極めて難しい。
これに対し、上記基板のうねりや反りを強制的に抑制しようとすると、基板をアノード電極に抑え付けるための機構が別途必要になってしまうという問題も生じる。
加えて、上記従来の平行平面型プラズマCVD装置では、成膜レートの低い膜を成膜する場合、所定の膜厚に成膜するためには、平面アノード電極及び平面カソード電極を基板搬送方向に長く延ばす必要がある。また、例えば液晶ディスプレイ用等の薄膜トランジスタにおける窒化シリコン膜、アモルファスシリコン膜、及びn型アモルファスシリコン膜の3層膜のような多層膜を連続して成膜する場合にも、平面アノード電極及び平面カソード電極を基板搬送方向に長く延ばす必要があると共に、成膜する膜の種類毎に設けた反応室を基板搬送方向に並べて設置しなければならない。
すなわち、同時に成膜できる面積を拡大しようとすると、プラズマCVD装置の配置スペース(いわゆるフットプリント)が非常に長大になってしまうため、工場等にプラズマCVD装置を導入するに際して配置態様に制限が生じたり、導入場所の確保のために余分なコストが必要になってしまうという問題が生じる。
また、フレキシブル基板に多層膜を連続して成膜する場合には、隣接する反応室からの異種ガスのコンタミネーションを抑制するために、隣接する反応室同士の間に基板が通過する非常に狭い隙間を設けることも考えられるが、上述のように、フレキシブル基板には反りやうねりが発生するので、このフレキシブル基板を通過させようとすると、上記隙間を十分に狭くすることができない。そのため、上記従来の平行平面型プラズマCVD装置によりフレキシブル基板に多層膜を連続して成膜することは難しく、実際には、各反応室の間を完全に遮断分離して、ローラツウローラ方式ではなく、枚葉方式により基板を搬送して成膜を行わざるを得なかった。
本発明は、斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その主たる目的とするところは、フレキシブル基板に成膜を行うプラズマCVD装置について、成膜パラメータを均一に維持して膜質を高めると共に、装置の設置面積を低減することにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、第1電極の第1放電面を湾曲して形成する一方、第2電極の第2放電面を第1放電面に沿って湾曲させるようにした。
具体的に、本発明に係るプラズマCVD装置は、反応室と、上記反応室の内部に反応ガスを導入するガス導入部と、上記反応室の内部に設けられ、互いの間でプラズマ放電を発生させる第1電極及び第2電極と、上記第1電極と上記第2電極との間でフレキシブル基板を搬送する搬送機構とを備え、上記フレキシブル基板にプラズマCVD処理を施すプラズマCVD装置であって、上記第1電極は湾曲した第1放電面を有する一方、上記第2電極は上記第1放電面に沿って湾曲した第2放電面を有している。
上記搬送機構は、上記第1電極を有し、上記フレキシブル基板を該第1電極の第1放電面に巻き付けた状態で搬送するように構成されていることが好ましい。
上記第1電極と上記第2電極との距離を調節する電極間距離調節機構と、上記電極間距離調節機構により調節された上記第1電極と第2電極との距離に基づいて、上記第1放電面又は第2放電面の曲率を調整する曲率調整機構とを備えていてもよい。
上記曲率調整機構は、圧電素子により構成されていることが好ましい。
上記第1電極の第1放電面は凸面状に形成される一方、上記第2電極の第2放電面は凹面状に形成されていてもよい。
上記ガス導入部は、上記第2電極に形成された複数のガス導入口により構成され、上記第2電極は、複数の単位部材の集合体として構成され、上記各単位部材は、第2放電面を構成すると共に上記ガス導入口が形成された平面部を有していることが好ましい。
上記反応室には、プラズマCVD処理されたフレキシブル基板を冷却する冷却機構が設けられていてもよい。
上記冷却機構は、上記搬送機構の一部を構成する冷却ローラを有していてもよい。
上記冷却ローラは、上記フレキシブル基板におけるプラズマCVD処理が施されない側の裏面を支持するように構成されていることが好ましい。
上記反応室には、プラズマCVD処理されるフレキシブル基板を加熱する加熱機構が設けられていてもよい。
上記加熱機構は、上記搬送機構の一部を構成する加熱ローラを有していてもよい。
上記加熱ローラは、上記フレキシブル基板におけるプラズマCVD処理が施されない側の裏面を支持することが好ましい。
上記搬送機構は、上記フレキシブル基板を巻き出す巻き出しローラと、該巻き出しローラから巻き出されたフレキシブル基板を加熱して搬送する加熱ローラと、プラズマCVD処理が施されたフレキシブル基板を冷却して搬送する冷却ローラと、該冷却ローラにより冷却されたフレキシブル基板を巻き取る巻き取りローラとを備え、上記巻き出しローラ、上記加熱ローラ、上記冷却ローラ、及び上記巻き取りローラは、各回転軸が平行となるように配置され、上記巻き出しローラは、上記加熱ローラよりも上記冷却ローラ側に配置され、上記巻き取りローラは、上記冷却ローラよりも上記加熱ローラ側に配置されているようにしてもよい。
上記巻き出しローラ及び上記巻き取りローラは、上下に段違いに配置されていることが好ましい。
上記第2電極は、上記第1電極の第1放電面に沿って複数設けられていてもよい。
上記各第2電極と上記第1電極との間に形成されると共にプラズマCVD処理が行われる各処理空間は、上記第1電極の第1放電面に対し所定の隙間を設けた状態で配置された仕切部材により仕切られており、上記仕切部材は、上記第1放電面に沿って湾曲する湾曲面を有していることが好ましい。
上記第1電極はアノード電極である一方、上記第2電極はカソード電極であることが好ましい。
−作用−
次に、本発明の作用について説明する。
フレキシブル基板にプラズマCVD処理を施す場合には、ガス導入部から反応室の内部に反応ガスを導入すると共に、第1電極の第1放電面と、第2電極の第2放電面との間でプラズマ放電を発生させる。この状態で、フレキシブル基板を搬送機構によりカソード電極とアノード電極との間で搬送する。このとき、フレキシブル基板は、第1電極の第1放電面に巻き付けられた状態で搬送される、このことにより、フレキシブル基板は、第1電極と第2電極との間で連続して搬送されつつ、プラズマCVD処理が施される。
さらに、第1放電面及び第2放電面がそれぞれ湾曲して形成されると共に、第2放電面が第1放電面に沿って形成されているため、第1電極と第2電極との距離を一定に維持することが可能となる。さらに、第1放電面は、湾曲しているために、フレキシブル基板を密着した状態で巻き付けることが可能となる。つまり、温度上昇に伴うフレキシブル基板のうねりや反りが防止される。その結果、成膜パラメータが一定に維持されるため、成膜された膜の質を高めて均一化することが可能となる。
さらに、湾曲する第1放電面及び第2放電面を、互いに対向した状態で延長すれば、同時に成膜できる面積を増大させることが可能となる。したがって、従来の平行平面型のプラズマCVD装置のように、装置全体が水平方向に長くならないため、装置の設置面積を低減させることが可能となる。
ところで、従来の平行平面型のプラズマCVD装置では、固定して設置されている平面電極の上をフレキシブル基板が高速で移動するために、その基板に静電気が発生したり、基板表面に傷が生じることが避けられない。これに対し、本発明では、フレキシブル基板は、搬送機構を構成する第1電極の第1放電面に巻き付けられた状態で搬送されるため、基板に生じる静電気や傷の発生が抑制される。
また、電極間距離調節機構を設けることにより、成膜する膜の特性に応じて、第1電極と第2電極との距離を調整することが可能となる。さらにこのとき、曲率調整機構により、第1放電面又は第2放電面の曲率が調整されるため、第1放電面と第2放電面との間隔は一定に維持される。
また、第2電極を平面部を有する複数の単位部材により構成し、各平面部が第2放電面を構成すると共にガス導入口が形成されることにより、曲面に形成する場合に比べて、ガス導入口を容易に形成することができ、製造コストを低減することが可能となる。
また、反応室に加熱機構及び冷却機構が設けられていると、加熱機構により高温に過熱されたフレキシブル基板は、第1電極と第2電極との間で状態でプラズマCVD処理が施された後に、冷却機構により冷却される。加熱機構が搬送機構の一部を構成する加熱ローラを有する一方、冷却機構が搬送機構の一部を構成する冷却ローラを有する場合には、加熱ローラ及び冷却ローラがフレキシブル基板の裏面を支持することが好ましい。このことにより、プラズマCVD処理が施された表面が、ローラによって傷つくのを防止できる。
上記搬送機構が、巻き出しローラ、加熱ローラ、冷却ローラ、及び巻き取りローラを有し、上記巻き出しローラを上記加熱ローラよりも上記冷却ローラ側に配置すると共に、上記巻き取りローラを上記冷却ローラよりも上記加熱ローラ側に配置することにより、上記フレキシブル基板の裏面を加熱ローラ及び冷却ローラにより支持する構成とすることができる。さらに、上記巻き出しローラ及び巻き取りローラを上下に段違いに配置することにより、装置の水平方向の幅を小さくすることが可能となる。
また、複数の第2電極を第1電極の第1放電面に沿って設けることにより、複数種類の膜が連続して成膜される。さらに、上記各第2電極と上記第1電極との間に形成される各処理空間を仕切部材により仕切ると共に、上記仕切部材に上記第1放電面に沿って湾曲する湾曲面を形成することにより、隣接する処理空間同士の間を異物が移動しないように仕切ることが可能となる。
本発明によれば、第1放電面及び第2放電面をそれぞれ湾曲して形成すると共に、第2放電面を第1放電面に沿って形成したので、第1電極と第2電極との距離を一定に維持することができる。さらに、湾曲した第1放電面にフレキシブル基板を密着した状態で巻き付けることができるため、温度上昇に伴うフレキシブル基板のうねりや反りを防止することができる。その結果、成膜パラメータを一定に維持することが可能となるため、成膜された膜の質を高めて均一化することができる。
さらに、湾曲する第1放電面及び第2放電面を、互いに対向した状態で延長すれば、同時に成膜できる面積を増大させることができる。したがって、従来の平行平面型のプラズマCVD装置のように、装置全体が水平方向に長くならないため、装置の設置面積を低減させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
《発明の実施形態1》
図1は、本発明に係るプラズマCVD装置の実施形態1を示している。図1は、プラズマCVD装置Sの断面図である。
プラズマCVD装置Sは、図1に示すように、反応室1と、ガス導入部2と、プラズマ放電発生部18と、搬送機構19とを備えている。そして、プラズマCVD装置Sは、被処理基板であるフレキシブル基板14にプラズマCVD処理を施して、成膜を行うように構成されている。フレキシブル基板14は、例えば0.2mm程度の厚みのポリイミド基板等により形成されている。
上記反応室1は、真空室であって、反応室1の内部のガスを排出するガス排出部33を複数有している。各ガス排出部33には、例えば、メカニカル・ブースター・ポンプやロータリーポンプ等の真空ポンプ(図示省略)が設けられている。
上記プラズマ放電発生部18は、反応室1の内部に設けられ、第1電極であるアノード電極6と、第2電極であるカソード電極3とを備えている。アノード電極6はアース線15を介して電気的に接地される一方、カソード電極3は電源ボックス8に接続されている。電源ボックス8には、直列に接続されたブロッキングコンデンサと高周波電源とが設けられている。こうして、例えば13.56MHzの交流電圧をカソード電極3に印加することにより、アノード電極6及びカソード電極3の間でプラズマ放電を発生させるようになっている。尚、アノード電極6にバイアス電圧を印加したい場合には、基板バイアス機構を設けるようにしてもよい。
アノード電極6は、水平な所定方向(図1中で紙面に直交する方向)に延びる例えば直径が500mmである円柱状に形成されている。また、アノード電極6は、その円柱の中心軸周りに回転可能な状態で、反応室1の側壁に支持されている。尚、アノード電極6は、必ずしも円柱状に形成する必要はなく、円柱状の回転体の少なくとも表層に設けられていればよい。こうして、アノード電極6は、凸面状に形成されて湾曲した第1放電面24を有している。また、アノード電極6には、フレキシブル基板14を成膜温度まで加熱する抵抗ヒータ5が、外周面に沿って設けられている。
カソード電極3は、上記アノード電極6の第1放電面24に対向して配置されている。カソード電極3は、電極ホルダ34を介して反応室1の底部に固定されている。電極ホルダ34は、アノード電極6側に開放されるU字溝状の凹部35を有している。そして、カソード電極3が電極ホルダ34に保持されることにより、電極ホルダ34の凹部35がカソード電極3の裏面によって閉塞されるようになっている。このカソード電極3により閉塞された凹部35の内部は、チャンバ37を構成しており、電極ホルダ34に形成されたガス供給口36から反応ガス(材料ガスともいう)が供給されるようになっている。
また、カソード電極3は、アノード電極6の第1放電面24に対向する第2放電面25を備えている。第2放電面25は、第1放電面24に沿って湾曲しており、その湾曲した長さが例えば200mmに形成されている。すなわち、カソード電極3の第2放電面25は凹面状に形成されている。また、カソード電極3は、例えば厚さが10mm程度のアルミ合金板により形成されている。こうして、第1放電面24と第2放電面25との間隔は、一定の大きさに維持されている。
上記ガス導入部2は、カソード電極3に形成された複数のガス導入口2により構成されている。各ガス導入口2は、第2放電面25に均等に分散して形成されると共に、板状のカソード電極3をその厚さ方向に貫通している。ガス導入口2の内径は、例えば0.5mm程度に形成されている。尚、上記カソード電極3は、上記ガス導入口2が形成された後にアルマイト処理が施されてアルミナ被膜で覆われることにより、耐久性及び膜保持機能の向上が図られている。こうして、カソード電極3は、シャワープレートとも称され、ガス供給口36からチャンバ37に供給された反応ガスが、各ガス導入口2から反応室1の内部に均一に導入されるようになっている。
上記搬送機構19は、巻き出しローラ41と、上記アノード電極6と、巻き取りローラ42とを備え、アノード電極6とカソード電極3との間でフレキシブル基板14を搬送するように構成されている。
巻き出しローラ41及び巻き取りローラ42は、アノード電極6と平行に水平に延びる円柱状に形成され、その直径がそれぞれ例えば200mmのステンレス材により構成されている。すなわち、巻き出しローラ41及び巻き取りローラ42の各軸心は、アノード電極6の軸心に対してそれぞれ平行になっている。そして、巻き出しローラ41及び巻き取りローラ42は、各円柱の中心軸周りに回転可能な状態で、反応室1の側壁に支持されている。
尚、巻き出しローラ41及び巻き取りローラ42は、フレキシブル基板14の温度上昇に伴う膨張を調整するためのテンションコントローラ機能を有している。
また、上記反応室1は、フレキシブル基板14を大気中で取り出すためのロードロックエリア51と、プラズマCVD処理を行う成膜エリア52と、上記成膜エリア52とロードロックエリア51との間の中間エリア53との3つの空間に分割されている。ロードロックエリア51と中間エリア53との間は、仕切板55により仕切られている。ロードロックエリア51には、巻き出しローラ41及び巻き取りローラ42が設けられている。仕切板55には、巻き出しローラ41から巻き出されるフレキシブル基板14が通過する僅かな隙間56と、巻き取りローラ42に巻き取られるフレキシブル基板14が通過する僅かな隙間57とが形成されている。そして、成膜後に巻き取られたフレキシブル基板14を取り出す場合には、隙間56と隙間57を完全に遮断した後に、ロードロックエリア51を大気開放することにより上記基板14を取り出すことができるようになっている。
一方、中間エリア53と成膜エリア52との間は、仕切部材である分離壁61により仕切られている。分離壁61は、上記アノード電極6の表面に沿って湾曲する湾曲面62を有し、上記分離壁61の湾曲面62と、アノード電極6の表面との間には、僅かな隙間63が形成されている。隙間63は、成膜エリア52の有毒な反応ガスが中間エリア53側へ混入しないように、約1.0mm程度に非常に狭く規定されている。また、成膜エリア52には、上記カソード電極3が配置され、成膜処理が行われるようになっている。
上記ロードロックエリア51、成膜エリア52及び中間エリア53は、それぞれ別個独立に真空引きして減圧されるようになっている。そして、成膜エリア52及び中間エリア53は、略同じ内部圧力となるように制御されている。一方、ロードロックエリア51の内部圧力は、中間エリア53よりも若干高くなるように設定されている。このことにより、仮に、有毒な反応ガスが成膜エリア52から中間エリア53に流出したとしても、圧力の高いロードロックエリア51には流入せず、中間エリア53に設けられているガス排出部33から確実に排出される。
こうして、巻き出しローラ41に巻き付けられていたフレキシブル基板14は、巻き出しローラ41、アノード電極6、及び巻き取りローラ42がそれぞれ回転することにより、ロードロックエリア51から中間エリア53を介して成膜エリア52へ、アノード電極6の第1放電面24に巻き付けられた状態で搬送されるようになっている。さらに、成膜されたフレキシブル基板14は、成膜エリア52から中間エリア53を介してロードロックエリア51へ搬送され、巻き取りローラ42により巻き取られるようになっている。
−成膜方法−
次に、本実施形態のプラズマCVD装置Sにより、ポリイミドにより形成されたフレキシブル基板14に対し、LSIや薄膜トランジスタ等によく用いられる窒化シリコン膜(SiNx)を成膜する方法について説明する。
まず、各ガス排出部33の真空ポンプ(図示省略)を駆動して反応室1の内部(すなわち、ロードロックエリア51、成膜エリア52及び中間エリア53)のガスを排気して減圧する。続いて、搬送機構19によりフレキシブル基板14を搬送し、反応ガスをガス導入口2から反応室1の成膜エリア52内に導入しつつ、電源ボックス8によりプラズマ放電発生部18に電圧を印加する。このとき、フレキシブル基板14は、抵抗ヒータ5により加熱されて300℃程度に昇温している。
すなわち、プラズマ放電発生部18のカソード電極3には、電源ボックス8から例えば13.56MHzの交流電圧が印加される。その結果、アノード電極6の第1放電面24と、カソード電極3の第2放電面25との間にプラズマ放電が発生する。一方、反応ガスは、シラン、アンモニア、及び窒素を混合したガスであって、ガス供給口36からチャンバ37へ供給され、一旦滞留された後に、カソード電極3の各ガス導入口2を介して第1放電面24と第2放電面25との間の空間に均一に導入される。このことにより、反応ガスは第1放電面24と第2放電面25との間で分解・解離され、フレキシブル基板14の表面に窒化シリコン膜が成膜される。
一方、フレキシブル基板14は、巻き出しローラ41、アノード電極6、及び巻き取りローラ42がそれぞれ回転することにより巻き出され、アノード電極6の第1放電面24に巻き付けられた状態で、第1放電面24と第2放電面25との間で搬送される。このとき、フレキシブル基板14には上記成膜が行われる。その後、成膜されたフレキシブル基板14は、上記第1放電面24に巻き付けられた状態で搬送され、巻き取りローラ42により巻き取られる。その後、中間エリア53とロードロックエリア51とを完全に遮断してからロードロックエリア51を大気に開放し、巻き取りローラ42で全て巻き取られた成膜後のフレキシブル基板14を取り出す。以上のようにして、フレキシブル基板14は、搬送されながら連続して成膜される。
−実施形態1の効果−
したがって、この実施形態1によると、アノード電極6の第1放電面24と、カソード電極3の第2放電面25とをそれぞれ湾曲して形成すると共に、第2放電面25を第1放電面24に沿って形成したので、アノード電極6とカソード電極3との距離を一定に維持することができる。さらに、フレキシブル基板14を湾曲した第1放電面24に巻き付けることにより、その第1放電面24に密着させることができるため、温度上昇に伴うフレキシブル基板14のうねりや反りを防止することができる。その結果、成膜パラメータを一定に維持することが可能となるため、成膜された膜の質を高めて均一化することができる。
さらに、フレキシブル基板14のうねりや反りが防止されるため、フレキシブル基板14が通過する仕切板55の隙間56,57を、ごく狭く形成することができる。そのため、ロードロックエリア51と中間エリア53との間の気密性を向上させることができる。また、同じ理由で、分離壁61とアノード電極6との表面との間の隙間63についても、ごく狭く形成できるため、中間エリア53と成膜エリア52との間の気密性を向上させることができる。さらに、ロードロックエリア51の内部圧力を、成膜エリア52及び中間エリア53の内部圧力よりも大きく設定したので、ホスフィンやモノシラン等の有害な反応ガスを安全に使用することが可能となる。
また、分離壁61に対し、アノード電極6の表面に沿って湾曲する湾曲面62を形成し、その湾曲面62とアノード電極6の表面との間に上記隙間63を形成したので、さらに気密性を高めて、成膜エリア52の有毒なガスが中間エリア53へ侵入しないようにすることが可能となる。
さらに、湾曲する第1放電面24及び第2放電面25を、互いに対向した状態で延長すれば、同時に成膜できる面積を増大させることができる。したがって、従来の平行平面型のプラズマCVD装置のように、装置全体が水平方向に長くならないため、装置の設置面積を低減させることができる。また、装置の設置面積に対し、成膜レートを従来の平行平面型のプラズマCVD装置よりも増大させることができるため、成膜の生産効率が大幅に改善され、製造コストを低減することが可能となる。
また、フレキシブル基板14は、搬送機構19を構成するアノード電極6の第1放電面24に巻き付けられた状態で搬送されるため、フレキシブル基板14に生じる静電気や傷の発生を抑制することができる。
《発明の実施形態2》
図2は、本発明に係るプラズマCVD装置Sの実施形態2を示している。尚、以下の各実施形態では、図1と同じ部分については、同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
本実施形態のプラズマCVD装置Sの反応室1には、プラズマCVD処理されるフレキシブル基板14を加熱する加熱機構5,65と、プラズマCVD処理されたフレキシブル基板14を冷却する冷却機構66とが設けられている。
加熱機構5,65は、上記抵抗ヒータ5と、ロードロックエリア51に設けられ、上記搬送機構19の一部を構成する加熱ローラ65とにより構成されている。また、冷却機構66は、ロードロックエリア51に設けられ、上記搬送機構19の一部を構成する冷却ローラ66を有している。
言い換えれば、搬送機構19は、フレキシブル基板14を巻き出す巻き出しローラ41と、巻き出しローラ41から巻き出されたフレキシブル基板14を加熱して搬送する加熱ローラ65と、プラズマCVD処理が施されたフレキシブル基板14を冷却して搬送する冷却ローラ66と、冷却ローラ66により冷却されたフレキシブル基板14を巻き取る巻き取りローラ42とを備えている。
上記巻き出しローラ41、加熱ローラ65、冷却ローラ66、及び巻き取りローラ42は、各回転軸が平行となるように配置されている。また、加熱ローラ65は、巻き出しローラ41よりも巻き付けローラ42側に配置されている。一方、冷却ローラ66は、巻き付けローラ42よりも巻き出しローラ41側に配置されている。冷却ローラ66は、例えば、内部に冷却水を流通させるようにすることができる。
この構成により、巻き出しローラ41から巻き出されたフレキシブル基板14は、加熱ローラ65に巻き付くことにより加熱され、略成膜温度まで昇温する。その後、フレキシブル基板14は、ロードロックエリア51から中間エリア53へ移動し、アノード電極6に巻き付けられて加熱された状態で成膜エリア52を搬送される。成膜エリア52で成膜されたフレキシブル基板14は、中間エリア53を介して再びロードロックエリア51へ移動する。
ロードロックエリア51へ移動したフレキシブル基板14は、冷却ローラ66に巻き付けられることにより素早く室温程度まで冷却され、その後に、巻き取りローラ42により巻き取られる。
−実施形態2の効果−
したがって、この実施形態2によると、フレキシブル基板14を、加熱ローラ65により素早く昇温できると共に、冷却ローラ66により素早く温度を低下させることができる。その結果、全体として成膜処理に要する時間を低減し、生産効率を高めることができる。また、成膜されたフレキシブル基板14を確実に冷却して巻き取りローラ42に巻き取ることができるため、巻き取られたフレキシブル基板14の不要な変形を防止できる。さらに、巻き出しローラ41及び巻き取りローラ42を水平方向に並べて配置したので、装置全体の高さを抑えることができる。
尚、冷却ローラ66の温度低下能力を上げる場合には、冷却ローラ66の外形を大きくするか、複数個の冷却ローラ66を設けることが好ましい。また、フレキシブル基板14と加熱ローラ65及び冷却ローラ66との接触面積を大きくするために、巻き出しローラ41及び巻き取りローラ42よりも上方に設置することが好ましい。さらに、巻き取りローラ41を反対方向に回転することにより巻き取られたフレキシブル基板14に再度成膜する場合に備えて、加熱ローラ65及び冷却ローラ66を、それぞれ加熱機構及び冷却機構の双方の機能を有するローラにより構成してもよい。
《発明の実施形態3》
図3は、本発明に係るプラズマCVD装置Sの実施形態3を示している。本実施形態は、上記実施形態2に対し、巻き取りローラ41、加熱ローラ65、冷却ローラ66及び巻き取りローラ42の配置が異なっている。
すなわち、巻き出しローラ41は、加熱ローラ65よりも冷却ローラ66側に配置され、巻き取りローラ42は、冷却ローラ66よりも加熱ローラ65側に配置されている。さらに、巻き出しローラ41及び巻き取りローラ42は、図3に示すように、上下に段違いに配置されている。
このことにより、冷却ローラ66は、フレキシブル基板14におけるプラズマCVD処理が施されない側の裏面を支持するように構成されている。さらに、加熱ローラ65は、フレキシブル基板14におけるプラズマCVD処理が施されない側の裏面を支持するように構成されている。
−実施形態3の効果−
したがって、本実施形態によると、加熱ローラ65及び冷却ローラ66がフレキシブル基板14の裏面を支持するようにして、プラズマCVD処理が施された敏感な成膜表面を支持しないようにしたので、その成膜表面が上記各ローラ65,66によって傷ついたり静電気が生じたりするのを防止できる。
さらに、巻き出しローラ41を加熱ローラ65よりも冷却ローラ66側に配置すると共に、巻き取りローラ42を冷却ローラ66よりも加熱ローラ65側に配置し、さらに、上記巻き出しローラ41及び巻き取りローラ42を上下に段違いに配置するようにしたので、装置の水平方向の幅を小さくすることが可能となる。
《発明の実施形態4》
図4〜図6は、本発明に係るプラズマCVD装置Sの実施形態4を示している。
本実施形態のプラズマCVD装置Sは、電極間距離調節機構45と、曲率調整機構46とを備えている。
上記電極間距離調節機構45は、図4に示すように、電極ホルダ34に接続され、電極ホルダ34及びカソード電極3をアノード電極6の直径方向に移動させることにより、アノード電極6とカソード電極3との距離を調節するようになっている。電極間距離調節機構45は、カソード電極3の重心をミリレベルの精度で微小に平行移動する構造になっている。
上記曲率調整機構46は、例えば圧電素子により構成され、上記電極間距離調節機構45により調節されたアノード電極6とカソード電極3との距離に基づいて、上記第2放電面25の曲率を微小調整するようになっている。
尚、曲率調整機構46には、モーターのような機械的な力によって調整するものでもよいが、高い精度が必要であるため、電気によって力を微小変化させる圧電材料を適用することが望ましい。また、カソード電極3の電極長が大きくなる場合には、3つ以上の複数の支持点において調整することも可能である。
曲率調整機構46は、電極ホルダ34及びカソード電極3におけるフレキシブル基板14の搬送方向(以降、基板搬送方向と略称する)の両端部にそれぞれ設けられている。また、上記電極ホルダ34及びカソード電極3は、弾性的に湾曲された状態で、この曲率調整機構46により支持されている。そして、曲率調整機構46が上昇することにより第2放電面25の曲率が小さくなる一方、曲率調整機構46が下降することにより第2放電面25の曲率が大きくなるようになっている。
図4では、カソード電極3の第2放電面25と、アノード電極6の第1放電面24との間の電極間距離は、基板搬送方向に亘って一定の大きさに維持されている。図5における二点鎖線は、図4に対し、電極ホルダ34及びカソード電極3を上方に(アノード電極6側に)平行移動させた状態を示している。図5で二点鎖線に示すように、電極ホルダ34及びカソード電極3を、単に上方に平行移動しただけでは、電極間距離を基板搬送方向に亘って一定に維持することができない。すなわち、電極間距離は、第2放電面25における基板搬送方向の中央部から基板搬送方向の両端部へ向かって、徐々に大きくなってしまう。
そこで、曲率調整機構46は、図5の実線に示すように、電極ホルダ34及びカソード電極3の両端部を、カソード電極の移動量に応じた高さだけそれぞれ上方に押し上げる。このことにより、第2放電面25の曲率が調整され、第2放電面25と第1放電面24との間の電極間距離を一定に維持するようにしている。
一方、図6における二点鎖線は、図4に対し、電極ホルダ34及びカソード電極3を下方に平行移動させた状態を示している。図6で二点鎖線に示すように、この場合にも、電極ホルダ34及びカソード電極3を、単に下方に平行移動しただけでは、電極間距離を基板搬送方向に亘って一定に維持することができない。すなわち、電極間距離は、第2放電面25における基板搬送方向の中央部から基板搬送方向の両端部へ向かって、徐々に小さくなってしまう。
そこで、曲率調整機構46は、図6の実線に示すように、カソード電極の移動量に応じた高さだけそれぞれ下降し、それに伴って電極ホルダ34及びカソード電極3の両端部を弾性的に下降させる。このことにより、第2放電面25の曲率が調整され、第2放電面25と第1放電面24との間の電極間距離を一定に維持するようにしている。
−実施形態4の効果−
したがって、この実施形態4によると、電極間距離調節機構45を設けることにより、成膜する膜の特性に応じて、アノード電極6とカソード電極3との距離を調整することができる。さらにこのとき、曲率調整機構46により、カソード電極3の第2放電面25の曲率を微小調整できるため、第1放電面24と第2放電面25との間隔を一定に維持することができる。したがって、電極間距離を成膜パラメータとして利用することができ、湾曲したカソード電極3及び湾曲したアノード電極6を有するプラズマCVD装置においても、重要なパラメータである電極間距離を制御することが可能となる。その結果、カソード電極3の曲率を微小調整して、第2放電面25の全面において電極間距離を一定に維持できるため、第2放電面25の全面において、均一で良質なCVD膜を成膜することができる。
《発明の実施形態5》
図7及び図8は、本発明に係るプラズマCVD装置Sの実施形態5を示している。本実施形態は、カソード電極3の構造に特徴を有している。
本実施形態のカソード電極3は、複数の単位部材48の集合体として構成されている。すなわち、単位部材48は、カソード電極3が、アノード電極6の軸心を含む平面によって複数に分割され、図8に拡大して示すように、断面台形状の板状部材により形成されている。各単位部材48は、第2放電面25を構成する第1平面部49を有している。第1平面部49には、複数のガス導入口2が単位部材48の長さ方向(アノード電極6の長さ方向)に並んで形成されている。また、第1平面部49の裏側には、第2平面部50が形成されている。第1平面部49と第2平面部50とは、互いに平行な平面に形成されている。
ここで、単位部材48は、例えば、高さが約10mmであり、第1平面部49の幅(つまり、上辺の幅)が約10mm程度であり、第2平面部50の幅(つまり、下辺の幅)が約11mm程度であり、長さが約200mm程度に形成されている。また、ガス導入口2の内径は0.5mm程度である。
そして、上記複数の単位部材48を繋ぎ合わせた後にアルマイト処理を施すことにより、シャワープレート構造の表面を有するカソード電極3が形成されている。単位部材48の幅が約10mmであり且つ長さが約200mmであって、かなり細長い短冊状に形成したので、カソード電極3の作製後にアルゴンガスによる放電確認を行ったが放電のムラは生じなかった。また、本実施形態によるカソード電極3の第2放電面25は、上記各第1平面部49が連続して接続して繋がることにより、全体として、アノード電極6の第1放電面24に沿って湾曲しているため、上記各実施形態と同様に、良質な成膜を行うことができる。
−実施形態5の効果−
したがって、この実施形態5によると、カソード電極3を複数の単位部材48により構成すると共に、第2平面部50に平行な第1平面部49にガス導入口2が形成されているので、カソード電極3の表面が曲面である場合に比べて、容易且つ高精度にガス導入口2を形成することができ、製造コストを低減することが可能となる。
尚、カソード電極3の曲率は、各単位部材48の断面形状を変更することにより、種々の曲率のカソード電極3を容易に作製することができる。
《発明の実施形態6》
図9及び図10は、本発明に係るプラズマCVD装置Sの実施形態6を示している。
上記各実施形態のプラズマCVD装置Sでは、1つのカソード電極3を備えて1種類の膜を成膜していたのに対し、本実施形態のプラズマCVD装置Sは、3つのカソード電極11,12,13を備え、3層の膜を連続して成膜するように構成されている。
カソード電極11,12,13は、第1カソード電極11と、第2カソード電極12と、第3カソード電極13とにより構成され、アノード電極6の表面を構成する第1放電面24に沿って基板搬送方向にこの順で配置されている。上記各カソード電極11,12,13は、それぞれ、上記実施形態で説明したカソード電極3と同様の構成を有している。すなわち、上記各カソード電極11,12,13は、アノード電極6の第1放電面24に沿って形成された第2放電面25をそれぞれ有している。
第1カソード電極11は、図9に示すように、反応室1の側壁に設置されると共に電源ボックス71が接続されている。第2カソード電極12は、反応室1の底壁に設置されると共に電源ボックス72が接続されている。また、第3カソード電極13は、アノード電極6を介して上記第1カソード電極11に対向するように反応室1の側壁に設置され、電源ボックス73が接続されている。
こうして、上記各カソード電極11,12,13の第2放電面と、アノード電極6の第1放電面24との間には、プラズマCVD処理が行われる処理空間75,76,77がそれぞれ形成されている。処理空間75,76,77は、アノード電極6の第1放電面24に対し所定の隙間を設けた状態で配置された仕切部材81,82,83,84により仕切られている。
すなわち、第1カソード電極11とアノード電極6との間の処理空間75は、第1カソード電極11と上記仕切板55との間に配置された仕切部材81と、第1カソード電極11と第2カソード電極12との間に配置された仕切部材82とにより仕切られている。また、第2カソード電極12とアノード電極6との間の処理空間76は、第2カソード電極12と第1カソード電極11との間に配置された仕切部材82と、第2カソード電極12と第3カソード電極13との間に配置された仕切部材83とにより仕切られている。また、第3カソード電極13とアノード電極6との間の処理空間77は、第3カソード電極13と第2カソード電極12との間に配置された仕切部材83と、第3カソード電極13と上記仕切板55の間に配置された仕切部材84とにより仕切られている。
そして、上記各仕切部材81,82,83,84は、アノード電極6の第1放電面24に沿って湾曲する湾曲面85,86,87,88をそれぞれ有し、各湾曲面85,86,87,88とアノード電極6の表面との間にフレキシブル基板14が通過するための上記隙間が形成されている。
仕切部材81とアノード電極6の表面との隙間は、例えば2.0mm程度に規定されている。また、仕切部材82とアノード電極6の表面との隙間は、例えば0.5mm程度に規定され、仕切部材83とアノード電極6の表面との隙間は、例えば0.2mm程度に規定されている。さらに、仕切部材84とアノード電極6の表面との隙間は、例えば1.0mm程度に規定されている。
こうして、反応室1のロードロックエリア51は、仕切板55の上方に区画される一方、中間エリア53は、上記仕切部材81,84と、仕切板55と、アノード電極6の表面とにより区画されている。また、成膜エリア52は、上記ロードロックエリア51及び中間エリア53以外の空間により構成され、上記各カソード電極11,12,13を収容するようになっている。
また、反応室1の成膜エリア52には、図9に示すように、処理空間75から流出した廃ガスを排出するためのガス排出部91と、処理空間77から流出した排ガスを排出するためのガス排出部92とが設けられている。さらに、反応室1には、ガス排出部93,94が設けられている。ガス排出部93は、上記処理空間75から流出した廃ガスと、処理空間76から流出した廃ガスとを排出するように構成されている。一方、ガス排出部94は、上記処理空間77から流出した廃ガスと、処理空間76から流出した廃ガスとを排出するように構成されている。
尚、図示を省略するが、反応室1の側壁には、上記中間エリア53を減圧するためのガス排出部が設けられている。また、説明を簡単にするために、冷却ローラ及び加熱ローラを省略しているが、上記実施形態2と同様に、これらを設けてもよいのは勿論である。
−成膜方法−
次に、本実施形態のプラズマCVD装置Sによる成膜方法について、液晶ディスプレイ等の薄膜トランジスタに一般に用いられるSiNx膜、a−Si膜、n+−Si膜(n型ドープa−Si)を3層連続して成膜する場合を例に挙げて説明する。この3層の連続成膜は、一般に各膜間の界面が薄膜トランジスタの特性に大きな影響を与えることが知られているため、真空中で行われる。
まず、巻き出しローラ41から巻き出されたフレキシブル基板14は、仕切部材81の隙間を通り、SiNx膜の成膜を行う処理空間75へ移動する。処理空間75では、第1カソード電極11のガス導入口2から反応ガスであるモノシラン、アンモニア、及び窒素ガスの混合ガスを導入すると共に、電源ボックス71から第1カソード電極11に電圧を印加してプラズマ放電を発生させる。このことにより、フレキシブル基板14にSiNx膜を3000Åの厚さで成膜する。その後、フレキシブル基板14は仕切部材82の隙間を通過して、a−Si膜を成膜するための処理空間76へ移動する。
処理空間76では、第2カソード電極12のガス導入口2から反応ガスであるモノシラン及び水素ガスの混合ガスを導入すると共に、電源ボックス72から第2カソード電極12に電圧を印加してプラズマ放電を発生させる。このことにより、上記SiNx膜の上にa−Si膜を1500Åの厚さで成膜する。その後、フレキシブル基板14は仕切部材83の隙間を通過して、n+−Si膜を成膜するための処理空間77へ移動する。
処理空間77では、第3カソード電極13のガス導入口2から反応ガスであるホスフィン、モノシラン、及び水素ガスの混合ガスを導入すると共に、電源ボックス73から第3カソード電極13に電圧を印加してプラズマ放電を発生させる。このことにより、上記a−Si膜の上にn+−Si膜を500Åの厚さで成膜する。その後、フレキシブル基板14は仕切部材84の隙間を通過して、ロードロックエリア51へ移動し、巻き取りローラ42により巻き取られる。以上の各工程により、フレキシブル基板14に、SiNx膜、a−Si膜、n+−Si膜の3層を連続して成膜することできる。
−実施形態6の効果−
したがって、この実施形態6によると、3つのカソード電極11,12,13をアノード電極6の第1放電面24に沿って配置することにより、ローラツウローラ方式のメリットを生かして、3種類の膜を連続して成膜することができる。そのことに加え、上記各処理空間75,76,77を仕切部材81,82,83,84により仕切ると共に、上記仕切部材81,82,83,84に対し、アノード電極6の第1放電面24に沿って湾曲する湾曲面85,86,87を、その第1放電面24に対向するように形成したので、各処理空間75,76,77同士の間の気密性を向上させることができる。すなわち、隣接する処理空間75,76,77同士の間における反応ガス等の異物の移動を抑制できるため、成膜された膜の質を高めることができる。その結果、薄膜トランジスタの特性の劣化を防止して高品位のデバイスを製造することができる。
さらに、カソード電極を湾曲するアノード電極6に沿って増加させることにより、複数種類の成膜を連続して行うことができるので、従来の平行平面型プラズマCVD装置のように、直線的に複数のカソード電極を増設しなくてもよい。つまり、本実施形態によると、複数のカソード電極を設けたとしても、装置全体が水平方向に長くならないため、装置の設置面積を低減させることができる。
また、各カソード電極11,12,13の電極長さの比率を、成膜する各薄膜の必要膜厚/成膜レートの比率で構成することにより、異種薄膜を最適に連続して成膜できる。
ところで、本実施形態のように、連続に繋がった基板に対して異なった種類の薄膜を連続して成膜する場合に最も問題となるのは、隣接する処理空間75,76,77からの異種ガスのコンタミネーションである。特に、本実施形態の場合には、SiNx膜の成膜に用いるアンモニアガスや窒素ガスが、処理空間75からa−Si膜の成膜を行う処理空間76へppm(1/100万)レベルでも混入すると、正常なa−Si膜を成膜することができない。
このコンタミネーションを防ぐために、処理空間75,76,77の隙間を真空引きして流れを変えたり、ラビリンスシールを設ける等の方法が考えられる。ラビリンスシールは、隙間の間隔を狭くするか又はシール長さを増大させることにより、いわゆる隙間のコンダクタンスを下げて、シール性を高めるようになっている。この場合、隙間のコンダクタンスは、シール長さの一乗に逆比例して低下するが隙間の間隔の自乗に逆比例して低下する点、及び、シール長さの方向はカソード電極の長さ方向になるためにシール長さを大きく取り過ぎると成膜エリアが狭くなってしまう点から、シール長さではなく隙間の間隔をできる限り小さくすることが望ましい。
しかし、ローラツウローラ方式を適用した従来の平行平面型プラズマCVD装置では、フレキシブル基板に反りやうねりが生じることが避けられず、上記隙間の間隔をせいぜい3.0mm程度にまで狭めることが限度であった。
これに対し、本実施形態では、フレキシブル基板14がアノード電極6の凸状に湾曲した表面に巻き付けられているため、フレキシブル基板14の反りやうねりを防止することができる。すなわち、仕切部材82の隙間を0.5mm程度に非常に狭く形成することができる。その結果、隙間の間隔を小さくしてシール性を高めることができるため、連続につながった基板に異なった種類の薄膜を連続成膜する場合に、隣接する処理空間75,76,77からの異種反応ガスや残留ガスのコンタミネーションによる膜質の劣化を防ぐことができる。
尚、図10に拡大して示すように、例えば仕切部材82に対し、その隙間に連通する通路90を形成し、この通路90の内部を真空ポンプ等により減圧するようにしてもよい。
すなわち、比較的高い圧力条件下で成膜を行う処理空間75では、反応が終了して残留ガス95が発生している。一方、比較的低い圧力条件下で成膜を行う処理空間76では、反応が終了して残留ガス96が発生している。上述のように、上記通路90がなくても隣接する処理室75,76同士の間は気密状にシールすることが可能であるが、通路90を設けると共にその内部を減圧することにより、仮に、処理空間75の残留ガス95の一部が、コンタミネーションガスとして隙間を通り、処理空間76側へ移動したとしても、そのコンタミネーションガスは、通路90を通って排出される。したがって、通路90を設けて減圧することにより、コンタミネーションを確実に防止することが可能となる。
《その他の実施形態》
上記各実施形態では、アノード電極6の第1放電面24を凸面状に湾曲して形成する一方、カソード電極3,…の第2放電面25を凹面状に湾曲して形成したが、本発明はこれに限定されず、その逆の構成とし、アノード電極6の第1放電面24を凹面状に形成する一方、カソード電極3,…の第2放電面25を凸面状に形成するようにしてもよい。
また、この場合、上記電極間距離調節機構45により調節されたアノード電極6とカソード電極3との距離に基づいて、アノード電極6の第1放電面24の曲率を調整する曲率調整機構46とを備えるようにしてもよい。
以上説明したように、本発明は、プラスチックやメタルホイール等のフレキシブル基板にプラズマCVD法により成膜を行うプラズマCVD装置について有用である。
実施形態1のプラズマCVD装置を模式的に示す断面図である。 実施形態2のプラズマCVD装置を模式的に示す断面図である。 実施形態3のプラズマCVD装置の要部を示す断面図である。 実施形態4のアノード電極及びカソード電極を示す断面図である。 電極間距離及びカソード電極の曲率が小さく調整された状態を示す説明図である。 電極間距離及びカソード電極の曲率が大きく調整された状態を示す説明図である。 実施形態5のカソード電極を示す側面図である。 単位部材を拡大して示す側面図である。 実施形態6のプラズマCVD装置を模式的に示す断面図である。 仕切部材を拡大して示す断面図である。 従来の平行平面型プラズマCVD装置を示す断面図である。 電極間距離と膜応力との関係を示すグラフ図である。
符号の説明
S プラズマCVD装置
1 反応室
2 ガス導入口(ガス導入部)
3 カソード電極(第2電極)
5 抵抗ヒータ(加熱機構)
6 アノード電極(第1電極、搬送機構)
11 第1カソード電極
12 第2カソード電極
13 第3カソード電極
14 フレキシブル基板
19 搬送機構
24 第1放電面
25 第2放電面
41 巻き出しローラ(搬送機構)
42 巻き取りローラ(搬送機構)
45 電極間距離調節機構
46 曲率調整機構
48 単位部材
49 第1平面部
65 加熱ローラ(加熱機構、搬送機構)
66 冷却ローラ(冷却機構、搬送機構)
81,82,83,84 仕切部材
85,86,87,88 湾曲面

Claims (17)

  1. 反応室と、
    上記反応室の内部に反応ガスを導入するガス導入部と、
    上記反応室の内部に設けられ、互いの間でプラズマ放電を発生させる第1電極及び第2電極と、
    上記第1電極と上記第2電極との間でフレキシブル基板を搬送する搬送機構とを備え、上記フレキシブル基板にプラズマCVD処理を施すプラズマCVD装置であって、
    上記第1電極は湾曲した第1放電面を有する一方、上記第2電極は上記第1放電面に沿って湾曲した第2放電面を有している
    ことを特徴とするプラズマCVD装置。
  2. 請求項1において、
    上記搬送機構は、上記第1電極を有し、上記フレキシブル基板を該第1電極の第1放電面に巻き付けた状態で搬送するように構成されている
    ことを特徴とするプラズマCVD装置。
  3. 請求項1において、
    上記第1電極と上記第2電極との距離を調節する電極間距離調節機構と、
    上記電極間距離調節機構により調節された上記第1電極と第2電極との距離に基づいて、上記第1放電面又は第2放電面の曲率を調整する曲率調整機構とを備えている
    ことを特徴とするプラズマCVD装置。
  4. 請求項3において、
    上記曲率調整機構は、圧電素子により構成されている
    ことを特徴とするプラズマCVD装置。
  5. 請求項1において、
    上記第1電極の第1放電面は凸面状に形成される一方、上記第2電極の第2放電面は凹面状に形成されている
    ことを特徴とするプラズマCVD装置。
  6. 請求項1において、
    上記ガス導入部は、上記第2電極に形成された複数のガス導入口により構成され、
    上記第2電極は、複数の単位部材の集合体として構成され、
    上記各単位部材は、第2放電面を構成すると共に上記ガス導入口が形成された平面部を有している
    ことを特徴とするプラズマCVD装置。
  7. 請求項1において、
    上記反応室には、プラズマCVD処理されたフレキシブル基板を冷却する冷却機構が設けられている
    ことを特徴とするプラズマCVD装置。
  8. 請求項7において、
    上記冷却機構は、上記搬送機構の一部を構成する冷却ローラを有している
    ことを特徴とするプラズマCVD装置。
  9. 請求項8において、
    上記冷却ローラは、上記フレキシブル基板におけるプラズマCVD処理が施されない側の裏面を支持するように構成されている
    ことを特徴とするプラズマCVD装置。
  10. 請求項1において、
    上記反応室には、プラズマCVD処理されるフレキシブル基板を加熱する加熱機構が設けられている
    ことを特徴とするプラズマCVD装置。
  11. 請求項10において、
    上記加熱機構は、上記搬送機構の一部を構成する加熱ローラを有している
    ことを特徴とするプラズマCVD装置。
  12. 請求項11において、
    上記加熱ローラは、上記フレキシブル基板におけるプラズマCVD処理が施されない側の裏面を支持する
    ことを特徴とするプラズマCVD装置。
  13. 請求項1において、
    上記搬送機構は、上記フレキシブル基板を巻き出す巻き出しローラと、該巻き出しローラから巻き出されたフレキシブル基板を加熱して搬送する加熱ローラと、プラズマCVD処理が施されたフレキシブル基板を冷却して搬送する冷却ローラと、該冷却ローラにより冷却されたフレキシブル基板を巻き取る巻き取りローラとを備え、
    上記巻き出しローラ、上記加熱ローラ、上記冷却ローラ、及び上記巻き取りローラは、各回転軸が平行となるように配置され、
    上記巻き出しローラは、上記加熱ローラよりも上記冷却ローラ側に配置され、
    上記巻き取りローラは、上記冷却ローラよりも上記加熱ローラ側に配置されている
    ことを特徴とするプラズマCVD装置。
  14. 請求項13において、
    上記巻き出しローラ及び上記巻き取りローラは、上下に段違いに配置されている
    ことを特徴とするプラズマCVD装置。
  15. 請求項1において、
    上記第2電極は、上記第1電極の第1放電面に沿って複数設けられている
    ことを特徴とするプラズマCVD装置。
  16. 請求項15において、
    上記各第2電極と上記第1電極との間に形成されると共にプラズマCVD処理が行われる各処理空間は、上記第1電極の第1放電面に対し所定の隙間を設けた状態で配置された仕切部材により仕切られており、
    上記仕切部材は、上記第1放電面に沿って湾曲する湾曲面を有している
    ことを特徴とするプラズマCVD装置。
  17. 請求項1において、
    上記第1電極はアノード電極である一方、上記第2電極はカソード電極である
    ことを特徴とするプラズマCVD装置。
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