JPH09232263A - 基体の処理方法 - Google Patents

基体の処理方法

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JPH09232263A
JPH09232263A JP3695396A JP3695396A JPH09232263A JP H09232263 A JPH09232263 A JP H09232263A JP 3695396 A JP3695396 A JP 3695396A JP 3695396 A JP3695396 A JP 3695396A JP H09232263 A JPH09232263 A JP H09232263A
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JP
Japan
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substrate
chamber
oxygen gas
ozone
irradiated
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JP3695396A
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English (en)
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Koichi Fukuda
航一 福田
Masami Aihara
正己 相原
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FURONTETSUKU KK
Frontec Inc
Original Assignee
FURONTETSUKU KK
Frontec Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、処理した基体上に薄膜を形成する
前に各種乾燥処理の工程が不要で、処理により基体表面
の粗さ増大や平坦性の低下が少なく、基体から除去した
有機物が再付着せず、かつ、減圧下においてもオゾンの
発生効率の高い基体の処理方法及び処理装置を提供す
る。 【解決手段】 本発明の基体の処理方法は、少なくとも
排気手段を備えた気密室を有する、基体処理装置を用
い、減圧下にある前記気密室内に置いた基体を、波長2
22nm以下の紫外線によって照射された酸素ガスに曝
すことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基体の処理方法に
係る。より詳細には、減圧下にある前記気密室内に置い
た基体を、波長222nm以下の紫外線によって照射さ
れた酸素ガスに曝す基体の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、表示装置分野及び半導体分野にお
いては、さらなる大容量・高密度化が望まれている。こ
のとき、これらの分野では、微細表示技術及び微細回路
技術などを実現する必要がある。
【0003】上記技術を達成するため、基体に対して、
減圧(真空)雰囲気中では各種の成膜工程、エッチング
工程、及びクリーニング工程が、大気雰囲気中では各種
の組立工程、洗浄工程、及びエッチング工程が行われて
いる。
【0004】特に、減圧(真空)雰囲気中で、基体に対
して何らかの処理を行う場合には、その処理前の基体表
面を清浄に保持する必要がある。この清浄度が低下した
り又は不安定な場合には、基体上に作製した薄膜又は構
造物の中に乱れが発生する。その結果、薄膜又は構造物
からなる電子素子又は電気回路に不良個所が生じ、諸特
性のバラツキが大きくなってしまう。すなわち、電子素
子又は電気回路を含む製品の歩留まりが低下するという
問題があった。
【0005】従来、上記問題に対処する方法としては、
次の技術が知られている。
【0006】大気中において、純水、各種アルコー
ル、又は各種溶剤を用いて基体をウェット洗浄した後、
基体上に薄膜を形成する前に各種乾燥処理を行う方法。
【0007】大気中において、各種エッチング溶液を
用いて基体をウェットエッチングした後、基体上に薄膜
を形成する前に各種乾燥処理を行う方法。
【0008】真空中において、各種プラズマを用いて
基体をドライエッチングする方法。
【0009】大気中において、低圧水銀灯等の単一で
はないスペクトル(184nmの他、222nmを越え
る波長がある)光源により、大気中に含まれる酸素を分
解することによりオゾンを発生させ、このオゾンに基体
を曝す方法。
【0010】真空中において、基体上に薄膜を1層以
上堆積して、基体上に新たな清浄面を形成する方法。
【0011】しかし、上記従来技術には、次のような問
題がある。 (1)上記及びの技術は、基体上に薄膜を形成する
前に各種乾燥処理の工程が必須であり、製造コストが高
くなる。また、処理後に大気に暴露されるため、基体表
面に有機物や水分子が再付着してしまう。 (2)上記及びの技術は、エッチングにより基体表
面の粗さが増大し、基体の平坦性も低下するため、基体
上に作製した薄膜又は構造物の中に乱れが発生する。 (3)上記の技術は、基体から除去した有機物のポリ
マライゼーションが発生し、基体に再付着してしまう。
また、減圧下においてはオゾンの発生効率が低い。 (4)上記の技術は、真空下における工程が増え製造
コストが高くなり、かつ、基体の材質依存性があるため
制約が大きい。
【0012】
【発明が解決しようとしている課題】本発明は、処理し
た基体上に薄膜を形成する前に各種乾燥処理の工程が不
要で、処理により基体表面の粗さ増大や平坦性の低下が
少なく、基体から除去した有機物が再付着せず、かつ、
減圧下においてもオゾンの発生効率の高い基体の処理方
法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも排
気手段を備えた気密室を有する、基体処理装置を用い、
減圧下にある前記気密室内に置いた基体を、波長222
nm以下の紫外線によって照射された酸素ガスに曝すこ
とを特徴とする基体の処理方法に要旨が存在する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下では、本発明に係る各請求項
の作用に関して説明する。
【0015】請求項1に係る発明では、少なくとも排気
手段を備えた気密室を有する、基体処理装置を用い、減
圧下にある前記気密室内に置いた基体を、波長222n
m以下の紫外線によって照射された酸素ガスに曝すた
め、前記気密室内に従来に比べて多量のオゾンが発生
し、基体はオゾン雰囲気に曝されるとともに、大気に曝
されることがない。その結果、前記気密室内に配設され
た基体表面の有機物を効果的に除去することができる。
したがって、基体表面の有機系不純物除去が可能な基体
の処理方法がえられる。
【0016】請求項2に係る発明では、前記紫外線の波
長が184nm以下であるため、より大量のオゾンを発
生させることができ、前記請求項1の作用がより高くな
る。また、基体表面上への有機系不純物の再付着を著し
く低減できる。
【0017】請求項3に係る発明では、前記基体が80
℃以上250℃以下に加熱されているため、基体表面の
有機系不純物除去をより効率的に行うことができる。
【0018】請求項4に係る発明では、前記基体が相互
に間隔をあけて複数枚重ねたものであるため、複数枚の
基体の表裏両面の有機系不純物除去が可能となる。
【0019】請求項5に係る発明では、前記酸素ガスに
曝した前記基体の表面に対して、前記紫外線を照射する
ため、酸素ガスだけが紫外線によって照射されたものよ
り、基体表面の有機系不純物除去を効率的に行うことが
できる。
【0020】請求項6に係る発明では、前記気密室にお
いて照射処理された前記基体を、次いで前記基体処理装
置の処理室で薄膜を形成するため、前記基体と前記薄膜
との間に有機系不純物の少ない良好な界面を形成するこ
とができる。
【0021】請求項7に係る発明では、前記薄膜が、プ
ラズマCVD成膜またはスパッタ成膜により形成される
ため、絶縁耐圧の良好な絶縁膜や、耐食性が良く安定な
金属薄膜が得られるので、信頼性の高いデバイスの製作
が可能となる。
【0022】以下、図面を参照して本発明の実施態様例
を説明する。
【0023】(基体の処理装置)本発明に係る基体の処
理装置としては、例えば図4に示すものが挙げられる。
図4に示した基体の処理装置400は、気密室401、
処理室402、ゲートバルブ403、排気手段404、
405、基体406、ロボットアーム407、ランプヒ
ータ408、紫外線光源409、窓410、酸素ガス供
給源411、酸素ガス配管412、基体ホルダ413、
対向電極414、成膜用ガス供給源415、成膜用ガス
配管416から構成される。
【0024】気密室401及び処理室402に導入され
た各種ガスを排気する排気手段404及び405として
は、各種真空ポンプが適宜用いられる。特に、導入する
ガス流量が多い場合は、複数のポンプを多段接続して用
いる。例えば、モレキュラードラッグポンプ(ダイキン
製、DMS600ACR)+メカニカルブースタポンプ
(エドワーズ製、QMB500)+ドライポンプ(エド
ワーズ製、QDP80)の組み合わせが挙げられる。こ
の組み合わせでは、ガス流量50SLMで連続使用が可
能となる。
【0025】気密室401及び処理室402の内壁を構
成する材料としては、例えばSUS(316L、304
L等)、Al、Ni合金(ハステロイ等)が挙げられ
る。特に、気密室401では酸素ガスからオゾンガスを
発生させるため、気密室401の内壁は耐オゾンガス性
の高い材料で構成する必要がある。このような材料とし
ては、例えばFe23/SUS−316L(表面にFe
23膜を数十nm形成したSUS−316L)が好適で
ある。O3により材質が改質せず、かつ、Alに比べて
3が失活しない点から有利である。
【0026】また、オゾンガス以外の成膜用ガスを導入
する処理室402の内壁を構成する材料としては、例え
ば(Cr23、Fe23)/SUS−316L(電解研
磨あるいは複合電解研磨したSUS−316Lの表面に
Cr23膜やFe23膜を設けたもの)、表面粗さRa
が0.1μm程度に研磨されたAlが好適に用いられ
る。表面を構成する材料自体からの不純物ガス放出が少
ない点が優れている。
【0027】さらに、気密室401の中に複数枚の基体
406を配設する場合は、例えば図5に示した配置が好
ましい。基体406は基体カセット417の上に適当な
間隔を保持しながら複数枚重ねて配置し、酸素ガスを基
体406に対して平行に供給し、かつ平行に排気するこ
とで、複数枚に基体406に対して均一な処理が可能と
なる。また、基体406からみて、酸素ガスの上流側に
紫外線光源409を設置し、紫外線が基体に直接照射し
ないようにする必要がある。
【0028】以下では、上記基体の処理装置を用いた基
体の処理方法について、手順にしたがって説明する。 (1)基体406をロボットアーム407の上に配設し
た後、気密室401と処理室402の中を、例えばドラ
イポンプからなる排気手段404、405で1Torr
程度まで真空排気した。 (2)基体406の上方にはランプヒータ408があ
り、基体406は所定の温度(例えば80℃)まで加熱
した。
【0029】(3)基体加熱終了後、気密室401の中
に酸素ガス供給源411から酸素ガス配管412を介し
て酸素ガスを導入しながら、紫外線光源409を点灯す
ることによりオゾンを発生させ、この発生したオゾンに
基体406を暴露した。 (4)暴露後、基体406をロボットアームで紫外線光
源409の下方に移動し、基体406に紫外線を直接照
射した。
【0030】(5)ゲートバルブ403を介して、基体
406をロボットアームで処理室402へ移動した。 (6)基体移動後、処理室402の中に成膜用ガス供給
源415から成膜用ガス配管416を介してシランガス
(SiH4)を導入し、基体ホルダ413と対向電極4
14との間にプラズマを生起させ、基体406の上にア
モルファスシリコン(a−Si)膜を形成した。
【0031】(基体)基体としては、例えば、ガラス基
板(ホウケイ酸無アルカリガラス、ソーダガラス、石英
等)、Siウェハ基板(FZ(100)、CZ(10
0)等)、セラミックス基板(Al23、SiC等)が
挙げられる。また、これらの基板上に各種皮膜を設けた
ものも含む。各種皮膜としては、例えば、Al、Mo、
Ta、SiN、TiN、a−Si等が挙げられる。さら
に、これらの膜を積層して形状加工することで前記基板
上に、電子素子又は回路、磁気素子又は回路、及び光学
素子又は回路などを配設したものも本発明に係る基体の
一例である。
【0032】電子素子又は回路を有する基体としては、
例えばTFT(Thin Film Transistor)、MOSFET
(Metal Oxide Semiconductor Field Emittion Transi
stor)、又は、Diode Capacitor を設けたものが挙げら
れる。中でも、TFT(ThinFilm Transistor)回路を
有するLCDセル(Liquid Crystal Display Cell)す
なわちアクティブマトリクス型LCDや、透明電極で形
成されたセグメント電極及びコモン電極を有するLCD
セル(Liquid Crystal Display Cell)すなわち単純マ
トリクス型LCDを作製するとき、本発明に係る基体の
処理方法及び処理装置が好適に用いられる。
【0033】磁気素子又は回路を有する基体としては、
例えば磁気ディスク、磁気ヘッド、磁気カードが挙げら
れる。光学素子又は回路を有する基体としては、例えば
LEDや半導体レーザに代表される各種の受発光デバイ
ス、光(光磁気)ディスクが挙げられる。
【0034】(波長が222nm以下の紫外線を照射さ
れた酸素ガス)本発明に係る酸素ガスは、紫外線を照射
してから用いる。減圧下において、波長が222nm以
下の紫外線を照射すると、高いオゾン発生量がえられ
る。また、紫外線の波長を184nm以下とした場合に
は、そのオゾン発生量がより高まると同時に、基体表面
上への有機系不純物の再付着が低減できるためより好ま
しい。
【0035】本発明に係るオゾン発生量は、オゾン計
(Orbisphere Laboratories製、Model27504)を用いて
測定した。
【0036】本発明に係る基体表面上への有機系不純物
の再付着評価は、以下の手法により実施した。
【0037】上述した気密室に不図示のゲートバルブを
介して不図示のTDS(Thermal Desorption Spectrosc
opy、昇温脱離ガス分析法)分析室を設けた。TDS分
析室では、基板に熱を加えることで、基体表面に付着し
た有機系不純物や水分子を離脱させ、その離脱ガスを後
述する分析装置で定量的に評価した。
【0038】TDS分析室は排気手段を備えており、そ
の排気手段は、基体表面に付着した有機系不純物を評価
分析する雰囲気圧力により、気密室と同様に適宜選択さ
れる。
【0039】TDS分析室内の圧力を減圧して測定する
場合、電子科学製のTDS装置(EMD−WA1000
K)を分析室に取り付けた(不図示)。基体表面から脱
離した有機系不純物や水分子の評価は、TDS装置に付
設した不図示のQMS(Quadrupole Mass Analyzer、四
重極質量分析器)(ライボルト社製、H200M)を用
い、実施した。
【0040】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明をより詳細に説
明するが、本発明がこれら実施例に限定されることはな
い。
【0041】(実施例1)本例では、図3に示した減圧
下にある気密室に酸素ガスを導入後、酸素ガスに波長の
異なる紫外光を照射したときのオゾン発生量を、オゾン
計を用いて調べた。
【0042】紫外線光源[紫外光の波長、装置名称]3
09としては、Xeエキシマ光照射装置[172nm、
ウシオ電機製、UER20−172(V)]、低圧水銀
灯[184nm、222nmを越える部分をフィルタで
除去、浜松ホトニクス社製、L937−02]、KrC
lエキシマランプ[222nm、誘電体バリア放電エキ
シマランプ、ウシオ電機製、UER20−222
(V)]、XeClエキシマランプ[308nm、誘電
体バリア放電エキシマランプ、ウシオ電機製、UER2
0−308(V)]、低圧水銀灯[184nmの他、2
22nmを越える波長が混在]を用いた。
【0043】また、発生したオゾンに曝される前後の基
体上に存在する有機系不純物の残存量を、気密室にゲー
トバルブ(不図示)を介して設けたTDS分析室におい
て調べた。TDS分析室では、基体に熱を加えること
で、基体表面上に付着した有機系不純物を離脱させ、そ
の離脱ガスをQMSを用いて定量的に評価した。基体と
しては、ガラス(コーニング社製#7059、以下#7
059と記載)基板を用いた。
【0044】以下では、オゾン発生量を調べた実験を手
順にしたがって説明する。 (1−1)基体406をロボットアーム407の上に配
設せずに、気密室401と処理室402の中を、ドライ
ポンプからなる排気手段404、405で1Torr程
度まで真空排気した。 (1−2)気密室401の中に酸素ガス供給源411か
ら酸素ガス配管412を介して酸素ガス(流量:600
SCCM)を導入した。 (1−3)酸素ガスに波長の異なる紫外光を照射したと
きのオゾン発生量を、不図示のオゾン計を用いて調べ
た。
【0045】図1は、各波長に対するオゾン発生量の測
定結果である。図1から、以下の点が明らかとなった。 (a)波長308nmの場合は、従来ランプとほぼ同じ
オゾン発生量であった。 (b)波長222nmの場合は、従来ランプに比べて高
いオゾン発生量であった。 (c)波長184nm以下の場合は、波長222nmの
場合より著しく高いオゾン発生量であった。
【0046】以下では、有機系不純物の再付着量を調べ
た実験を手順にしたがって説明する。 (2−1)次の及びに示した処理を順次行い、2枚
の基体を洗浄した。 基体が入ったフッ素樹脂製カセットを超純水(比抵
抗:18MΩ)に浸漬させ、超純水中に超音波振動
(0.8MHz)を10分間加えた。 上記の処理を終えた基体をスピン乾燥(850rp
m、2分間)した。
【0047】(2−2)上記(2−1)の処理を終えた
2枚の基体が入ったカセットをロードロックチャンバ
(気密室1)へ挿入した後、ロードロックチャンバ内を
10-8Torrまで真空排気した。
【0048】(2−3)1枚の基体は未処理のまま、前
もって2×10-9Torrまで減圧してあるTDS分析
室(不図示)へ移し、基体表面に付着した有機系不純物
を離脱させ、その離脱量をQMSで測定した。
【0049】(2−4)他の1枚の基体は、基体の上方
にあるランプヒータ408で所定の温度(80℃)まで
加熱した後、気密室401の中に酸素ガス供給源411
から酸素ガス配管412を介して酸素ガスを導入しなが
ら、紫外線光源409を点灯することによりオゾンを発
生させ、この発生したオゾンに基体406を暴露した。
【0050】(2−5)上記(2−4)の処理を終えた
基体を前もって2×10-9Torrまで減圧してあるT
DS分析室(不図示)へ移し、上記(2−3)と同様に
基体表面に付着した有機系不純物を離脱させ、その離脱
量を測定した。
【0051】表1は、オゾンに曝した後の基体表面から
離脱した有機系不純物量(質量数28)の値を、オゾン
に曝す前の値で割った結果である。表1において、○印
は0.8以下、△印は0.8〜1.2、×印は1.2以
上を示す。
【0052】
【表1】
【0053】表1から、以下の点が明らかとなった。 (d)従来ランプや波長308の紫外光を用いた場合
は、再付着が大きいことが分かった。 (e)波長222nmの紫外光を用いた場合は、再付着
の値にバラツキがあるが、再付着の値を低減できる可能
が見いだされた。 (f)波長184nm以下の紫外光を用いた場合は、有
機系不純物の再付着が安定して低減できることが分かっ
た。
【0054】(実施例2)本例では、減圧下にある気密
室に配設された基体を、波長が222nm以下の紫外線
を照射された酸素ガスに曝した後、基体上に薄膜を形成
し、基体と薄膜の界面に存在する不純物をSIMS(パ
ーキンエルマ社製:SIMS6600)により調べた。
まず、シンプルな実験系で検討するため、気密室内には
1枚の基体を配置した。
【0055】基体としてはガラス(#7059)基板又
はSiウェハ基板を、薄膜としてはSiN膜を用いた。
薄膜を形成する装置としては枚葉式CVD装置(日本真
空技術製:CMD−450)を、紫外線の照射装置とし
てはXeエキシマ光照射装置(ウシオ電機製、UER2
0−172(V)、波長172nm)を用いた。
【0056】以下では、基体上にSiN膜を形成する場
合を、実験手順にしたがって説明する。 (1)次の及びに示した処理を順次行い、基体を洗
浄した。 基体が入ったフッ素樹脂製カセットを超純水(比抵
抗:18MΩ)に浸漬させ、超純水中に超音波振動
(0.8MHz)を10分間加えた。 上記の処理を終えた基体をスピン乾燥(850rp
m、2分間)した。
【0057】(2)上記(1)の処理を終えた基体が入
ったカセットをロードロックチャンバ(気密室1)へ挿
入した後、ロードロックチャンバ内を10-8Torrま
で真空排気した。
【0058】(3)真空排気後、基体を、ロードロック
チャンバからトランスファチャンバ(気密室2)を経由
して加熱室チャンバ(気密室3)に搬送した。
【0059】(4)加熱室チャンバにおいて、加熱せず
に、成膜前処理として、酸素ガス(流量500SCC
M)導入し、排気コンダクタンスを調節することによ
り、加熱室チャンバ内の圧力を1Torrとした。
【0060】(5)上記(4)の状態において、ウシオ
電機製Xeエキシマ光照射装置により172nmの紫外
光を加熱室チャンバ内に入射することにより、酸素ガス
からオゾンを1分間発生させた。このオゾンに基体を曝
すことにより、基体上の有機系不純物の除去を行った。
すなわち、本工程では、基体には紫外光を直接照射せ
ず、間接照射した。
【0061】(6)加熱室チャンバ内を10-8Torr
まで真空排気後、基体を、加熱室チャンバからトランス
ファチャンバを経由して成膜室チャンバに搬送した。
【0062】(7)成膜室チャンバ(処理室)にSiH
4ガス(流量200SCCM)とNH3ガス(流量1SL
M)を導入し、排気コンダクタンスを調節することによ
り、成膜室チャンバ内の圧力を1Torrとした。
【0063】(8)上記(7)の状態において、電力密
度1W/cm2の周波数13.56MHzの高周波電力
をカソードに供給し、プラズマを発生させ、基体上にS
iN膜を形成した。
【0064】上記(1)〜(8)の工程により作製した
試料は、試実2−1(ガラス基板)及び試実2−2(S
iウェハ基板)と呼称した。
【0065】(比較例2−1)本例では、222nmを
越える波長を含む紫外線を酸素ガスに照射した点が実施
例2と異なる。
【0066】紫外線の照射装置としては、 エキシマ光
照射装置[ウシオ電機製、UER20−308(V)]
を用いた。他の点は、実施例2と同様とした。
【0067】本例で作製した試料は、試比2−1−1
(ガラス基板)及び試比2−1−2(Siウェハ基板)
と呼称した。
【0068】(比較例2−2)本例では、比較例2−1
で用いた紫外線を、酸素ガス雰囲気中にある基体に直接
照射した点が実施例2と異なる。他の点は、実施例2と
同様とした。
【0069】本例で作製した試料は、試比2−2−1
(ガラス基板)及び試比2−2−2(Siウェハ基板)
と呼称した。
【0070】(比較例2−3)本例では、酸素ガス雰囲
気中にある基体に紫外線を照射しなかった点が実施例2
と異なる。他の点は、実施例2と同様とした。
【0071】本例で作製した試料は、試比2−3−1
(ガラス基板)及び試比2−3−2(Siウェハ基板)
と呼称した。
【0072】図2及び図3は、上述した各試料に対し
て、基体とSiN膜の界面に存在する有機系不純物(カ
ーボン濃度[cm-3])をSIMS(パーキンエルマ社
製:SIMS6600)により調べた結果である。図2
にはガラス基板の場合を、図3にはSiウェハ基板の場
合を示した。
【0073】図2から、以下の点が明らかとなった。 (イ)基体に対して紫外線を間接又は直接照射した方
(試実2−1[1.5×1018〜4×1018]、試比2
−1−1[7×1018〜2×1019]、試比2−2−1
[1×1018〜1×1020])が、照射しなかった場合
(試比2−3−1[8×1019〜1.5×1020])よ
り有機系不純物の量が少ない。 (ロ)基体に対して紫外線を間接照射した方(試実2−
1、試比2−1−1)が、直接照射した場合より有機系
不純物が量が少なく、かつ、そのバラツキも小さい。 (ハ)間接照射する光源の波長を222nm以下とする
ことにより、有機系不純物の量がさらに低減する。
【0074】また、Siウェハ基板の結果(図3:試実
2−2[1.8×1018〜4.5×1018]、試比2−
1−2[7.5×1018〜2.5×1019]、試比2−
2−2[1×1018〜9.1×1019]、試比2−3−
2[7.5×1019〜1.7×1020])も図2と同様
であることが分かった。
【0075】図2及び図3の結果から、本発明に係る基
体の処理方法は、基体の電気的な性質に依存せず有効で
ある判断した。
【0076】本例では気密室内に1枚の基体を配置した
場合に関して説明したが、上述した間接照射の効果は基
体を複数枚重ねて配設する場合にも同様であることが別
途確認された。特に、基体を複数枚重ねて配設する場合
は、基体間にスペースを設けたときその効果が著しいこ
とが分かった。
【0077】(実施例3)本例では、SiN膜の代わり
にa−Si:H膜を基体上に形成した点が実施例2と異
なる。すなわち、実施例2の工程(7)と(8)を、以
下に示す工程(7)’と(8)’に代えた。他の点は、
実施例2と同様とした。
【0078】(7)’成膜室チャンバにSiH4ガス
(流量500SCCM)を導入し、排気コンダクタンス
を調節することにより、成膜室チャンバ内の圧力を1T
orrとした。
【0079】(8)’上記(7)’の状態において、電
力密度1W/cm2の周波数13.56MHzの高周波
電力をカソードに供給し、プラズマを発生させ、基体上
にSiH膜を形成した。
【0080】上記工程により作製した試料は、試実3−
1(ガラス基板)及び試実3−2(Siウェハ基板)と
呼称した。
【0081】(比較例3−1)本例では、222nmを
越える波長を含む紫外線を酸素ガスに照射した点が実施
例3と異なる。
【0082】紫外線の照射装置としては、エキシマ光照
射装置[ウシオ電機製、UER20−308(V)]を
用いた。他の点は、実施例3と同様とした。
【0083】本例で作製した試料は、試比3−1−1
(ガラス基板)及び試比3−1−2(Siウェハ基板)
と呼称した。
【0084】(比較例3−2)本例では、比較例3−1
で用いた紫外線を、酸素ガス雰囲気中にある基体に直接
照射した点が実施例3と異なる。他の点は、実施例3と
同様とした。
【0085】本例で作製した試料は、試比3−2−1
(ガラス基板)及び試比3−2−2(Siウェハ基板)
と呼称した。
【0086】(比較例3−3)本例では、酸素ガス雰囲
気中にある基体に紫外線を照射しなかった点が実施例3
と異なる。他の点は、実施例3と同様とした。
【0087】本例で作製した試料は、試比3−3−1
(ガラス基板)及び試比3−3−2(Siウェハ基板)
と呼称した。
【0088】図6及び図7は、上述した各試料に対し
て、基体とSiH膜の界面に存在する有機系不純物(カ
ーボン濃度[cm-3])をSIMS(パーキンエルマ社
製:SIMS6600)により調べた結果である。図6
にはガラス基板の場合を、図7にはSiウェハ基板の場
合を示した。
【0089】図6の結果(試実3−1[1.7×1018
〜3×1018]、試比3−1−1[5×1018〜1.5
×1019]、試比3−2−1[1×1018〜1.2×1
20]、試比3−3−1[7×1019〜1.3×1
20])及び図7の結果(試実3−2[1.4×1018
〜2.5×1018]、試比3−1−2[4×1018〜2
×1019]、試比3−2−2[1×1018〜1.3×1
20]、試比3−3−2[8×1019〜1.5×1
20])は、実施例2の図2及び図3の結果と同様であ
った。したがって、本発明に係る基体の処理方法は、処
理後に形成する薄膜材料に依存しないと判断した。
【0090】(実施例4)本例では、減圧下にある前記
気密室内に配設された基体を、波長が222nm以下の
紫外線を照射された酸素ガスに曝した後、基体の表面に
対して紫外線を直接照射した点が実施例2と異なる。
【0091】基体としてはガラス(#7059)基板
を、薄膜としてはSiN膜を用いた。
【0092】以下では、実験手順にしたがって説明す
る。 (1)実施例1の工程(1)と同様の基体洗浄を行っ
た。 (2)上記(1)の処理を終えた基体が入ったカセット
をロードロックチャンバへ挿入した後、ロードロックチ
ャンバ内を10-8Torrまで真空排気した。
【0093】(3)真空排気後、成膜前処理として、酸
素ガス(流量500SCCM)導入し、排気コンダクタ
ンスを調節することにより、ロードロックチャンバ内の
圧力を1Torrとした。
【0094】(4)上記(3)の状態において、ウシオ
電機製Xeエキシマ光照射装置により172nmの紫外
光を加熱室チャンバ内に入射することにより、酸素ガス
からオゾンを1分間発生させた。このオゾンに基体を曝
すことにより、基体上の有機系不純物の除去を行った。
すなわち、本工程では、基体には紫外光を直接照射せ
ず、間接照射した。
【0095】(5)真空排気後、上記(4)の処理を終
えた基体を、ロードロックチャンバからトランスファチ
ャンバを経由して加熱室チャンバに搬送する際、基体が
ロードロックチャンバからトランスファチャンバに入る
前に、基体に紫外光を直接照射(1分間)した。紫外光
の光源としては、工程(4)と同じものを用いた。
【0096】(6)加熱室チャンバにおいて、ホットプ
レート上で基体を250℃まで加熱した後、基体を、加
熱室チャンバからトランスファチャンバを経由して成膜
室チャンバに搬送した。
【0097】(7)成膜室チャンバにSiH4ガス(流
量200SCCM)とNH3ガス(流量1SLM)を導
入し、排気コンダクタンスを調節することにより、成膜
室チャンバ内の圧力を1Torrとした。
【0098】(8)上記(7)の状態において、電力密
度1W/cm2の周波数13.56MHzの高周波電力
をカソードに供給し、プラズマを発生させ、基体上にS
iN膜を形成した。
【0099】上記(1)〜(8)の工程により作製した
試料は、試実3と呼称した。
【0100】(比較例4)本例では、減圧下にある前記
気密室内に配設された基体を、波長が222nm以下の
紫外線を照射された酸素ガスに曝した後、基体の表面に
対して紫外線を直接照射しなかった点が実施例4と異な
る。
【0101】他の点は、実施例4と同様とした。本例で
作製した試料は、試比4と呼称した。
【0102】図8は、上述した各試料に対して、基体と
SiN膜の界面に存在する有機系不純物(カーボン濃度
[cm-3])をSIMS(パーキンエルマ社製:SIM
S6600)により調べた結果である。
【0103】図8から、試比4[1.5×1018〜4.
5×1018]に比べて試実4[5×1017〜7×1
17]の方が界面に残存する有機系不純物が1桁程度少
ないことから、紫外線を間接照射した後の基体表面に、
さらに紫外線を直接照射することが有機系不純物の除去
に有効であることが分かった。
【0104】(実施例5)本例では、加熱室チャンバに
おける基体の加熱温度を、室温(約25℃)〜300℃
の範囲で変化させた点が実施例2と異なる。
【0105】基体としてはガラス(#7059)基板
を、薄膜としてはSiN膜を用いた。他の点は、実施例
1と同様とした。
【0106】図9は、上述した各試料に対して、基体と
SiN膜の界面に存在する有機系不純物(カーボン濃度
[cm-3])をSIMS(パーキンエルマ社製:SIM
S6600)により調べた結果である。
【0107】図9の結果(室温[4.5×1018〜8×
1018]、80℃[2.3×1018〜5×1018]、1
50℃[1.7×1018〜5.5×1018]、200℃
[2.0×1018〜4.8×1018]、250℃[2.
3×1018〜5.7×1018]、300℃[1×1019
〜2×1019])から、基体の加熱温度を80℃以上2
50℃以下としたとき、界面に存在する有機系不純物が
減少することが分かった。
【0108】(実施例6)本例では、電子素子の1つで
ある容量素子を、本発明に係る基体の処理方法を行った
基体上に形成し、容量素子の絶縁耐圧を調べた。
【0109】図10には、容量素子の概略図を示した。
図10(a)は平面図であり、図10(b)は断面図で
ある。容量素子1001の構成は、縦横各1cmのガラ
ス(#7059)基板1002の表面上に、下側配線端
子1003およびそれに接続されている下側配線100
4と、上側配線端子1005およびそれに接続されてい
る上側配線1006とが絶縁膜1007を介して形成さ
れている。下側配線1004と上側配線1006との交
差箇所は、10行×10列で100箇所有り、各配線は
Crで形成されており、その膜厚及び線幅は0.1μm
及び7μmとした。また絶縁膜1007には後に詳述す
るCVD法で成膜したSiN膜を用い、その膜厚は0.
3μmとした。
【0110】図10に示した容量素子1001で電荷
は、下側配線1004と上側配線1006との100箇
所の交差部に保持される。この容量素子1001を用い
て、下側配線端子1003と上側配線端子1005との
間の絶縁耐圧を絶縁耐圧計(ヒューレットパッカード社
製#4142B)で測定した。
【0111】以下では、実験手順にしたがって説明す
る。 (1)実施例1の工程(1)と同様の基体洗浄を行った
ガラス(#7059)基板の表面上に、スパッタ法でC
r膜を別途形成して本例に係る基体を得た。 (2)上記(1)の処理を終えた基体が入ったカセット
をロードロックチャンバへ挿入した後、ロードロックチ
ャンバ内を10-8Torrまで真空排気した。
【0112】(3)真空排気後、成膜前処理として、酸
素ガス(流量500SCCM)導入し、排気コンダクタ
ンスを調節することにより、ロードロックチャンバ内の
圧力を1Torrとした。
【0113】(4)上記(3)の状態において、ウシオ
電機製Xeエキシマ光照射装置により172nmの紫外
光を加熱室チャンバ内に入射することにより、酸素ガス
からオゾンを5分間発生させた。このオゾンに基体を曝
すことにより、基体上の有機系不純物の除去を行った。
すなわち、本工程では、基体には紫外光を直接照射せ
ず、間接照射した。
【0114】(5)再度10-8Torrまで真空排気
後、上記(4)の処理を終えた基体を、ロードロックチ
ャンバからトランスファチャンバを経由して加熱室チャ
ンバに搬送した。
【0115】(6)加熱室チャンバにおいて、ホットプ
レート上で基体を250℃まで加熱した後、基体を、加
熱室チャンバからトランスファチャンバを経由して成膜
室チャンバに搬送した。
【0116】(7)成膜室チャンバにSiH4ガス(流
量200SCCM)とNH3ガス(流量1SLM)を導
入し、排気コンダクタンスを調節することにより、成膜
室チャンバ内の圧力を1Torrとした。
【0117】(8)上記(7)の状態において、電力密
度1W/cm2、周波数13.56MHzの高周波電力
をカソードに供給し、プラズマを発生させ、基体上にS
iN膜を形成した。
【0118】(9)上記(8)の処理を終えた基体上
に、スパッタ法でCr膜を別途形成した。上記(1)〜
(9)の工程により作製した試料は、試実6と呼称し
た。
【0119】(比較例6)本例では、減圧下にある前記
気密室内に配設された基体を、オゾンに曝さなかった点
が実施例6と異なる。他の点は、実施例6と同様とし
た。
【0120】本例で作製した試料は、試比6と呼称し
た。図11は、上述した各試料における絶縁耐圧の測定
結果である。
【0121】図11から、試比6[6.6〜7.3]に
比べて試実6[7.5〜8.4]の方が絶縁耐圧が高い
ことが分かった。したがって、電子素子の1つである容
量素子を作製する場合、本発明に係る基体の処理方法を
用いることで電気的な機能特性が改善できた。
【0122】また一般的に、2層の界面に乱れが生じる
と絶縁耐圧が低下することから、本発明に係る基体の処
理方法は、処理面における粗さ増大や平坦性の低下がほ
とんど無いと判断した。
【0123】本例では、構造の簡単な容量素子を用い
て、本発明に係る基体の処理方法の作用を確かめたが、
より複雑な構造を有する各種の半導体デバイスやTFT
−LCDなどを作製する工程においても有効であること
が別途確認された。
【0124】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基体から除去した有機物が再付着せず、かつ、減圧下に
おいてもオゾンの発生効率の高い基体の処理方法及び処
理装置がえられる。また、本発明に係る基体の処理方法
及び処理装置では、処理した基体上に薄膜を形成する前
に各種乾燥処理の工程が不要なため、製造コストの低い
各種薄膜形成工程を構築できる。さらに、本発明に係る
基体の処理方法及び処理装置は、その処理により基体表
面の粗さ増大や平坦性の低下がないため、複雑な積層構
造からなる各種デバイスを作製するとき特に有効であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る、オゾン発生量の測定
結果を示すグラフである。
【図2】本発明の実施例2及び比較例2−1〜2−3に
係る、ガラス基体とSiN膜の界面に存在する有機系不
純物の測定結果を示すグラフである。
【図3】本発明の実施例2及び比較例2−1〜2−3に
係る、Siウェハ基体とSiN膜の界面に存在する有機
系不純物の測定結果を示すグラフである。
【図4】本発明に係る基体の処理装置を示す模式的断面
図である。
【図5】本発明に係る基体の処理装置において、複数枚
の基体を処理する場合の気密室を示す模式的断面図であ
る。
【図6】本発明の実施例3及び比較例3−1〜3−3に
係る、ガラス基体とSiH膜の界面に存在する有機系不
純物の測定結果を示すグラフである。
【図7】本発明の実施例3及び比較例3−1〜3−3に
係る、Siウェハ基体とSiH膜の界面に存在する有機
系不純物の測定結果を示すグラフである。
【図8】本発明の実施例4及び比較例4に係る、ガラス
基体とSiN膜の界面に存在する有機系不純物の測定結
果を示すグラフである。
【図9】本発明の実施例5及び比較例5に係る、基体の
加熱温度と、ガラス基体とSiN膜の界面に存在する有
機系不純物との関係を示すグラフである。
【図10】本発明の実施例6及び比較例6に係る、容量
素子の構成を示した概略図である。
【図11】本発明の実施例6及び比較例6に係る、容量
素子の絶縁耐圧の測定結果を示したグラフである。
【符号の説明】
400 基体の処理装置、 401 気密室、 402 処理室、 403 ゲートバルブ、 404、405 排気手段、 406 基体、 407 ロボットアーム、 408 ランプヒータ、 409 紫外線光源、 410 窓、 411 酸素ガス供給源、 412 酸素ガス配管、 413 基体ホルダ、 414 対向電極、 415 成膜用ガス供給源、 416 成膜用ガス配管、 417 基体カセット、 1001 容量素子、 1002 ガラス(#7059)基板、 1003 下側配線端子、 1004 下側配線、 1005 上側配線端子、 1006 上側配線、 1007 絶縁膜。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも排気手段を備えた気密室を有
    する、基体処理装置を用い、減圧下にある前記気密室内
    に置いた基体を、波長222nm以下の紫外線によって
    照射された酸素ガスに曝すことを特徴とする基体の処理
    方法。
  2. 【請求項2】 前記紫外線の波長が184nm以下であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の基体の処理方法。
  3. 【請求項3】 前記基体が、80℃以上250℃以下に
    加熱されていることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の基体の処理方法。
  4. 【請求項4】 前記基体が相互に間隔をあけて複数枚重
    ねたものであることを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れか1項に記載の基体の処理方法。
  5. 【請求項5】 前記酸素ガスに曝した前記基体の表面に
    対して、前記紫外線を照射することを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれか1項に記載の基体の処理方法。
  6. 【請求項6】 前記気密室において照射処理された前記
    基体を、次いで前記基体処理装置の処理室で薄膜を形成
    することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に
    記載の基体の処理方法。
  7. 【請求項7】 前記薄膜が、プラズマCVD成膜または
    スパッタ成膜により形成されることを特徴とする請求項
    6に記載の基体の処理方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007227813A (ja) * 2006-02-27 2007-09-06 Tsukuba Semi Technology:Kk フォトレジストの剥離及び清浄方法
JP2008097659A (ja) * 2006-10-05 2008-04-24 Fuji Electric Device Technology Co Ltd 付着潤滑剤の定量評価手法
JP2016538726A (ja) * 2013-11-20 2016-12-08 東京エレクトロン株式会社 異なる波長の二つ以上の紫外光源を用いて基板を処理するシステム

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