JPH09268672A - 全方向型防振装置の取付構造 - Google Patents

全方向型防振装置の取付構造

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JPH09268672A
JPH09268672A JP7337896A JP7337896A JPH09268672A JP H09268672 A JPH09268672 A JP H09268672A JP 7337896 A JP7337896 A JP 7337896A JP 7337896 A JP7337896 A JP 7337896A JP H09268672 A JPH09268672 A JP H09268672A
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JP
Japan
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metal fitting
vibration
vibrating body
upper metal
control device
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Pending
Application number
JP7337896A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kato
宏 加藤
Tatsuhiko Matsui
達彦 松井
Shinji Ishizaki
伸次 石崎
Shigeru Maruyama
茂 丸山
Naoki Kato
直樹 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
SWCC Corp
Original Assignee
Taisei Corp
Showa Electric Wire and Cable Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便構造の防振装置により垂直および水平方
向のみならず全方向の振動制御を行ない、完璧に全方向
の制振を図り、安全性の向上を図ると共に、施工性,経
済性,取り付けスペースの縮減等が図れる全方向型防振
装置の取付構造を提供する。 【解決手段】 防振装置1は被振動体側であるスチール
パイプ18と振動体側の支持ブラケット19間に介設さ
れる。防振装置1は溝型部材の上金具2とこれを被包す
る溝型部材の下金具3と、両者間の空間に上金具2の板
状部材が埋没するように完全に充填されて固着されたゴ
ム状弾性体4等からなる。この防振装置1の上金具2お
よび下金具3をスチールパイプ18および支持ブラケッ
ト19側に当接せしめて締結手段により締結することに
より、防振装置1は全方向に対し、制振作用を果し、被
振動体への振動力の伝達を低減させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、建造物の
床,壁,梁,柱等の継ぎ目に介設される防振装置の取付
構造に係り、特に、全方向から加わる振動を制振し内外
部に振動を伝達させないようにした全方向型防振装置の
取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、外力を受けて垂直および水平方
向に振動する振動体の上方に搭載され、該振動体の振動
により加振される被振動体を備える建造物等においては
被振動体の制振のための防振構造が必要である。図8は
従来一般に使用されている防振構造の一例を示すもので
ある。図示のように、被振動体18aと振動体19aと
の間には圧縮ばね20と、せん断ばね21が介設され
る。圧縮ばね20は主に上下方向の制振を行なうもので
あり、コイルバネやゴム等が用いられる。一方、せん断
ばね21は主に水平方向の制振を行なうもので、積層ゴ
ムやゴムが使用される。また、公知技術の1つとして実
開昭52−125690号公報に記載される防振装置が
挙げられる。この防振装置は図9に示すように上金具2
1と下金具22との間に弾性体23を介設したものであ
り、図示のように弾性体23は傾斜して設けられ、且つ
弾性体23と下金具22との間には空隙部24が形成さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図8に示した従来の防
振構造は前記のように上下方向の制振と水平方向の制振
が夫々別体の緩衝部材により行なわれている。このため
垂直方向および水平方向の振動制御の同期性が悪いのみ
ならず、施工性が悪く、且つ取り付けスペースが増加す
る問題点がある。また、コスト的にも高価となり、不経
済である。また、制振方向性を可変とする振動制御が困
難である問題点がある。更にまた、これ等の防振装置
は、特にせん断方向に対して許容荷重が小さく、特別の
ストッパ等が必要になる。また、施工途中の軸組みが固
まらない段階では軸組みがぐらぐらして不安定である。
従って、そのために仮止めが必要となり、施工の手間が
多くなる問題点がある。なお、仮止め材はその撤去を忘
れるとサウンドブリッジの原因となる。
【0004】また、公知技術の防振装置は図示のように
弾性体23が傾斜して設けられ、空隙部24を有するた
め水平方向の荷重に対する制振性が比較的劣ると共に、
垂直,水平方向以外の全方向からの振動に対しては十分
の制振効果を発揮できない問題点があった。
【0005】本発明は、以上の問題点を解決するもの
で、垂直,水平方向のみならず全方向の振動制御が簡単
な構造体により確実に行なわれ、振動制御が効果的に行
なわれると共に、施工性がよく、取り付けスペースも小
さく、且つ比較的安価に実施できる全方向型防振装置の
取付構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するために、被振動体と振動体との間に介設され、
垂直方向および水平方向の制振を同時に行なう防振装置
であって、前記被振動体側に固定されると共に前記振動
体側に向かって伸延する板部材を有する溝型部材からな
る上金具と、前記振動体側に固定され、前記上金具の板
部材を適宜間隙を介して被包する板部材を有する溝型部
材からなる下金具と、前記上金具と下金具間で囲まれる
空間内に、前記上金具の板部材が埋没するように完全に
充填されるゴム状弾性体とを設け、前記上金具および下
金具はその平板部が前記被振動体側および振動体側に接
触して固定されて取り付けられている全方向型防振装置
の取付構造を構成するものである。更に具体的に、前記
構造の防振装置が振動体と振動体との間に複数個配設さ
れ、隣接する前記防振装置が互いに向きをかえて取り付
けられている全方向型防振装置の取付構造を特徴とする
ものである。
【0007】この防振装置は、上金具と、これを囲む下
金具と、両金具間の空間に完全に充填されるゴム状弾性
体とからなり、被振動体および振動体間に介設される。
空間内に充填されたゴム状弾性体は垂直および水平方向
のみならず所謂XYZ方向並にそれらの合成された全方
向の制振を行ない、且つ上金具と下金具間の相対向する
板部材がストッパ的効力を発揮する。これによって安全
性が確保される。また、板部材により全体的に剛性を有
し、軸組みが固まらない段階でも防振装置が変形せず、
軸組みのぐらつきが生じない。従って、施工性がよく、
軸組みの仮止めも少なくてよい。また、隣接する防振装
置の取り付け方向を互いに交差させて配置することが可
能であり、制振方向性を可変にすることができる。ま
た、溝型部材を上金具および下金具に用いることによ
り、これ等と被振動体や振動体の接合が容易となり、取
り付け強度の向上が図れる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の防振装置の実施の
形態を図面を参照して詳述する。図6は、本発明の防振
装置の取り付け位置の一例を示すものである。図示のよ
うに、本発明の防振装置1は基礎ベース22と床や梁2
3等との間や支持ブラケット19とスチールパイプ18
等との間に介設される。なお、図において基礎ベース2
2や支持ブラケット19が振動体側に相当し、床23や
スチールパイプ18等が被振動体に当る。
【0009】図1乃至図5に本発明の防振装置1の詳細
構造を示す。図1は図6の矢印Aで示す部分を拡大した
ものであり、前記したように例えば防振装置1は被振動
体のスチールパイプ18と振動体側の支持ブラケット1
9間に介設され、両者に締結具により固定される。
【0010】即ち、図2乃至図5に示すように、防振装
置1は、上金具2と、下金具3と、上金具2と下金具3
との間の空間に完全に充填されるゴム状弾性体4等から
なる。なお、本例では上金具2および下金具3は共に溝
型部材からなる。より具体的に説明すると図2に示すよ
うに、上金具2は、相対向する板部材5,5と、板部材
5,5の基端側を連結する底板7からなるコ字状断面の
溝型部材からなり、下金具2は同じく相対向する板部材
6,6と、板部材5,5の基端側を連結する底板8から
なるコ字状断面の溝型部材から形成される。下金具3は
上金具2よりも大型のものからなり、適宜の間隔を隔て
て上金具2を被包して配置される。また、上金具2の板
部材5と下金具3の板部材6とは適宜間隔を隔てて相対
向して配置され、上金具2の底板と下金具3の底板8と
は適宜な間隔を隔てて相対向して配設される。
【0011】上金具2の底板7にはインサート部材9が
固着され、インサート部材9にはねじ孔10が螺刻され
る。また、底板7のねじ孔10と対向する位置にはねじ
孔10より大径の取り付け孔11が穿孔される。
【0012】一方、下金具3の底板8には取り付け孔1
2が穿孔され、取り付け孔12のまわりには座ぐり面1
3が形成される。
【0013】ゴム状弾性体4は上金具2とこれを被包す
る下金具3との間に形成される空間内に完全に充填さ
れ、上金具2と下金具3に固着される。また、図1等に
示したように、上金具2はその板7を被振動体のスチー
ルパイプ18に当接して取り付けられる。両者の固定は
図1に示すようにスチールパイプ18を貫通した締付け
用のスタッドボルト14をねじ孔10に螺着し締付け用
のスタッドボルト14をナット15等により締め付ける
ことにより行なわれる。一方、下金具3はその底板8を
振動体側の支持ブラケット19の下面に接触せしめた
後、取り付け孔12に挿入されたスタッドボルト16を
ナット17等により締め付けることにより行なわれる。
【0014】ゴム状弾性体4は図3,図4に示すように
上金具2の寸法範囲の中で前記したように下金具3と上
金具2との間の空間に完全に充填されて固着される。こ
のため、ゴム状弾性体4は垂直方向および水平方向の両
方向に対し、弾性体として機能する。のみならず完全に
充填されているため全方向からの振動のすべてに対し制
振作用を発揮する。勿論、従来技術に較べて水平方向
(せん断方向)に対しても弾性強度を有するものからな
り、制振作用を有する。
【0015】次ぎに、本発明の防振装置による制振作用
を説明する。振動体側の支持ブラケット19に垂直方向
又は水平方向の振動が加わるとその振動体は防振装置1
に伝達される。防振装置1は、上金具2とこれを被包す
る下金具との間にゴム状弾性体4が充填され、前記上金
具の板状部材が埋没するような構造からなるため、垂直
方向および水平方向の前記振動力を吸収する。特に、水
平方向の振動に対しては上金具2と下金具3の板部材
5,6間でゴム状弾性体4が吸振作用を行ない、板部材
5,6がストッパとして作用するため地震や衝撃等の大
きな振動力に対しても安全である。更に、垂直および水
平の振動力以外の方向の振動力に対してもゴム状弾性体
4が吸振機能を果す。その結果、被振動体のスチールパ
イプ18側には振動が殆ど伝達されない。
【0016】図7は隣接する防振装置1,1の取り付け
方向を互いに90度だけ回動して配置した場合を示す。
勿論、交差角度は90度に限るものではない。このよう
に防振装置1を交差して配置することにより、所謂XY
Z方向並にそれらの合成された全方向の振動に対して吸
振作用が働き、一層の安全性の向上が図れる。
【0017】以上の説明において、上金具2および下金
具3を溝型部材としたが、必ずしもこれに限定するもの
ではなく、上金具とこれを被包する下金具との間にゴム
状弾性体を完全に充填する構造のものであれば適用可能
である。
【0018】
【発明の効果】
1)本発明の請求項1の全方向型防振装置の取付構造に
よれば次のような優れた効果が上げられる。 a)垂直,水平方向のみならず全方向からの振動制振が
簡単な防振装置により行なわれ、経済的であり、取り付
けスペースも小さくて済み、取り扱い性の向上が図れ
る。 b)垂直方向に対しては通常の防振ゴムと同様の振動遮
断効果を有し、水平方向に対しては通常の防振ゴムとし
ての振動遮断効果を有すると共に、特に溝型部材を使用
することにより、これ等の板部材がストッパとして機能
し、地震や衝撃に対して安全機構として機能する。 c)被振動体や振動体に対する取り付けが容易であり、
且つ複数個のものを並設せしめて配置することが容易に
できる。 d)従来の防振装置に比較して全方向に対して弾性剛性
が高いため、軸組みが固まらない段階でも防振装置が変
形して軸組みがぐらつくことがない。そのため施工性が
よく、軸組み材の仮止めが少なくて済む。 2)本発明の請求項2の防振装置によれば、隣接する防
振装置を互いに異なる方向に交差して配置することがで
きるため、全方向に対して吸振作用が働き、安全性の向
上と制振作用の安全化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防振装置の配置を示す部分断面図。
【図2】本発明の防振装置の詳細構造を示す図3のC−
C線に沿う拡大横断面図。
【図3】本発明の防振装置の上面図。
【図4】図3のA−A線断面図。
【図5】図4のB矢視の側面図。
【図6】本発明の防振装置の建造物への配置の一例を示
す部分断面図。
【図7】互いに交差して配置された本発明の防振装置を
示す上面図。
【図8】従来の防振装置を説明するための模式図。
【図9】従来技術の防振装置の構造を示す断面図。
【符号の説明】
1 防振装置 2 上金具 3 下金具 4 ゴム状弾性体 5 板部材 6 板部材 7 底板 8 底板 9 インサート部材 10 ねじ孔 11 取り付け孔 12 取り付け孔 13 座ぐり面 14 スタッドボルト 15 ナット 16 スタッドボルト 17 ナット 18 スチールパイプ(被振動体側) 19 支持ブラケット(振動体側)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 達彦 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 石崎 伸次 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 丸山 茂 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内 (72)発明者 加藤 直樹 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被振動体と振動体との間に介設され、垂
    直方向および水平方向の制振を同時に行なう防振装置で
    あって、前記被振動体側に固定されると共に前記振動体
    側に向かって伸延する板部材を有する溝型部材からなる
    上金具と、前記振動体側に固定され、前記上金具の板部
    材を適宜間隙を介して被包する板部材を有する溝型部材
    からなる下金具と、前記上金具と下金具間で囲まれる空
    間内に、前記上金具の板部材が埋没するように完全に充
    填されるゴム状弾性体とを設け、前記上金具および下金
    具はその平板部が前記被振動体側および振動体側に接触
    して固定されて取り付けられていることを特徴とする全
    方向型防振装置の取付構造。
  2. 【請求項2】 前記同一構造の防振装置が被振動体と振
    動体との間に複数個配設され、隣接する前記防振装置が
    互いに向きをかえて取り付けられている請求項1に記載
    の全方向型防振装置の取付構造。
JP7337896A 1996-03-28 1996-03-28 全方向型防振装置の取付構造 Pending JPH09268672A (ja)

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