JPH09263389A - 三段シリンダ装置及びこれを用いたブーム伸縮装置 - Google Patents

三段シリンダ装置及びこれを用いたブーム伸縮装置

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JPH09263389A
JPH09263389A JP7486196A JP7486196A JPH09263389A JP H09263389 A JPH09263389 A JP H09263389A JP 7486196 A JP7486196 A JP 7486196A JP 7486196 A JP7486196 A JP 7486196A JP H09263389 A JPH09263389 A JP H09263389A
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extension side
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富実雄 菊地
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武 富澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 三段シリンダ装置50を伸長時は面積差、縮
小時は機械的に順序伸縮可能とする。 【解決手段】 第1ピストンロッド7の伸長側油室7A
の受圧面積が第2ピストンロッド8の伸長側油室8Aの
受圧面積より大で、第1ピストンロッド7の伸長側油室
7Aと第2ピストンロッド8の伸長側油室8A、第1ピ
ストンロッド7の縮小側油室7Bと第2ピストンロッド
8の縮小側油室8Bをそれぞれ油路72,73で連通す
る三段シリンダ装置50に、伸長側の給排ポート61と
第2ピストンロッド8の伸長側油室8Aを連通する中パ
イプ63を設け、油路72内に、第2ピストンロッド8
の伸長側油室8Aから第1ピストンロッド7の伸長側油
室7Aへの油の流れを許容し、その逆の油の流れを、第
2ピストンロッド8が縮小端にあるとき許容、第2ピス
トンロッド8が縮小端にないとき阻止するチェック弁3
0を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、順次伸縮する三段
シリンダ装置と、この三段シリンダ装置を用いたブーム
伸縮装置に関するするものである。
【0002】
【従来の技術】図4に示すように、トラックTの荷台D
に架装搭載される車両搭載用のクレーンCでは、格納し
た姿勢がトラックTの横幅W,及びキャブの高さHより
出てはいけないという制限がある。従って、クレーンC
は、格納状態における長さLと高さhが、トラックTの
横幅W,及びキャブの高さH以下となる範囲で設計しな
ければならない。そこで、一般にクレーンCのブーム装
置Bには四段伸縮ブームが用いられている。
【0003】このブーム装置Bは、基端ブーム1、第1
中間ブーム2、第2中間ブーム3、及び先端ブーム4で
構成されており、基端ブーム1内に第1中間ブーム2、
第1中間ブーム2内に第2中間ブーム3、第2中間ブー
ム3内に先端ブーム4が、順次摺動自在に嵌挿されてい
る。
【0004】このようなクレーンCのブーム装置Bを伸
縮させるためのブーム伸縮装置としては、従来種々のも
のがあるが、ブーム伸縮装置をコンパクトに、かつクレ
ーンCの高さhを低く抑えるために、例えば、ブーム装
置Bを伸縮させるためのシリンダ装置を、図5に示すよ
うに、シリンダ6と第1ピストンロッド7と第2ピスト
ンロッド8からなる三段シリンダ装置5とし、これをブ
ーム装置B内に内装することが考えられる。三段シリン
ダ装置5に代えて、シリンダ装置を2本用いても同様の
機能を得ることはできるが、これではブーム伸縮装置を
コンパクトにすることができない。
【0005】ところが、三段シリンダ装置5をブーム装
置B内に内装する場合、三段シリンダ装置5のシリンダ
6と第1ピストンロッド7と第2ピストンロッド8と
を、ブーム装置Bの第2中間ブーム3と第1中間ブーム
2と基端ブーム1とに、それぞれピン9,10,11で
連結しなければならないので、ブーム装置Bの長さを制
約する三段シリンダ装置5とブーム装置Bとの連結点が
3箇所となり、図5(イ)に示す基準となる全ブーム縮
小状態でのブーム装置Bの長さlを一定とした場合、図
5(ロ)に示す全ブーム伸長状態でのブーム装置Bの長
さl1 を長くとれないという欠点がある。
【0006】従って、従来、このような車両搭載用のク
レーンCでは、全ブーム伸長状態でのブーム装置Bの長
さを長くとるために、一般に、図6に示すように、三段
シリンダ装置5をブーム装置Bの外側に配置して、シリ
ンダ6の基端部を基端ブーム1に、第1ピストンロッド
7の先端部を第1中間ブーム2の先端部に、第2ピスト
ンロッド8の先端部を第2中間ブーム3の先端部に、そ
れぞれピン9,10,11で連結している。
【0007】三段シリンダ装置5のシリンダ6に対して
第1ピストンロッド7が伸縮すると、基端ブーム1に対
して第1中間ブーム2が伸縮し、第1ピストンロッド7
に対して第2ピストンロッド8が伸縮すると、第1中間
ブーム2に対して第2中間ブーム3が伸縮する。
【0008】このように三段シリンダ装置5を配置する
ことにより、ブーム装置Bの長さを制約する三段シリン
ダ装置5とブーム装置Bとの連結点が2箇所となるの
で、図6(イ)に示す基準となる全ブーム縮小状態での
ブーム装置Bの長さlを一定とした場合、図6(ロ)に
示す全ブーム伸長状態でのブーム装置Bの長さl2 は、
三段シリンダ装置5をブーム装置B内に内装した場合の
全ブーム伸長状態でのブーム装置Bの長さl1 より長く
することができる。
【0009】このとき、三段シリンダ装置5をブームB
の外側に配置してもクレーンCの高さhが高くならない
よう、クレーンコラム等の高さを低くしておく。なお、
ブーム装置の伸縮は、法規上伸長時においては、基端側
のブームが伸長した後に(又は同時に)その基端側のブ
ームに隣接する先端側のブームが伸長し、縮小時におい
ては、先端側のブームが縮小した後(又は同時に)その
先端側のブームに隣接する基端側のブームが縮小するよ
うに義務付けられている。
【0010】従って、ここでブーム装置Bを伸縮させる
三段シリンダ装置5は、面積差順次伸縮機構を採用して
いる。面積差順次伸縮機構を用いたの三段シリンダ装置
5は、図7(イ)に示すように、基端側となる第1ピス
トンロッド7の伸長側油室7Aの受圧面積S1 が先端側
となる第2ピストンロッド8の伸長側油室8Aの受圧面
積S2 より大きく、また、基端側となる第1ピストンロ
ッド7の縮小側油室7Bの受圧面積S3 が先端側となる
第2ピストンロッド8の縮小側油室8Bの受圧面積S4
より小さくなるように構成されている。
【0011】第1ピストンロッド7の伸長側油室7Aと
第2ピストンロッド8の伸長側油室8Aとは油路72で
連通しており、第1ピストンロッド7の縮小側油室7B
と第2ピストンロッド8の縮小側油室8Bとは油路73
で連通している。
【0012】伸長側の給排ポート61から第1ピストン
ロッド7の伸長側油室7Aと第2ピストンロッド8の伸
長側油室8Aとに圧油が供給されると、その受圧面積S
1 ,S2 は、S1 >S2 となっているので、この面積差
により第1ピストンロッド7が伸長した後に第2ピスト
ンロッド8が伸長する。
【0013】縮小側の給排ポート62から第1ピストン
ロッド7の縮小側油室7Bと第2ピストンロッド8の縮
小側油室8Bとに圧油が供給されると、その受圧面積S
3 ,S4 は、S3 <S4 となっているので、この面積差
により第2ピストンロッド8が縮小した後に第1ピスト
ンロッド7が縮小する。
【0014】三段シリンダ装置5がこのように構成され
ているので、ブーム装置Bは、伸長時には、基端ブーム
1に対して第1中間ブーム2が伸長した後に、第1中間
ブーム2に対して第2中間ブーム3が伸長し、縮小時に
は、第1中間ブーム2に対して第2中間ブーム3が縮小
した後、基端ブーム1に対して第1中間ブーム2が縮小
する。
【0015】なお、先端ブーム4は、第2中間ブーム3
が伸長した後に手動で引き出して伸長し、格納時は第2
中間ブーム3を縮小させる前に手動で押し込んで縮小す
るようになっている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかし、先端ブーム4
を手動で伸長したり、縮小する作業は面倒であり、作業
能率が悪いので、先端ブーム4が自動的に伸縮できるブ
ーム伸縮装置が望まれていた。
【0017】これに対しては、第2中間ブーム3の先端
部に伸長用滑車を設け、第2中間ブーム3の基端部に縮
小用滑車を設け、一端を先端ブーム4の基端部に止着し
た伸長用ワイヤロープを伸長用滑車に掛回して他端を第
1中間ブーム2の基端部に止着し、また、一端を先端ブ
ーム4の基端部に止着した縮小用ワイヤロープを縮小用
滑車に掛回して他端を第1中間ブーム2の先端部に止着
して、第2中間ブーム3の伸縮により同時に先端ブーム
4を伸縮させる手段が公知である。
【0018】ところで、図7(イ)の三段シリンダ装置
5により、第1ピストンロッド7の伸縮で第1中間ブー
ム2を伸縮させ、第2ピストンロッド8の伸縮で第2中
間ブーム3を伸縮させる場合、第1ピストンロッド7及
び第2ピストンロッド8には、それぞれ1つのブームを
伸縮させるための力F(ブーム間に作用する摺動抵抗)
があればよい。従って、三段シリンダ装置5は、前述の
如く、S1 >S2 、及びS3 <S4 を満足すればよく、
先に伸長、又は短縮する方の受圧面積を後のものよりあ
る程度大きくすれば、順次伸縮させることができる。
【0019】ところが、ワイヤロープと滑車を用いるこ
とにより、三段シリンダ装置5の第2ピストンロッド8
で第2中間ブーム3と先端ブーム4とを伸縮させるとな
ると、第2ピストンロッド8には、第2中間ブーム3の
みを伸縮させる場合の力Fのほぼ2倍の力2Fが作用す
ることになる。従って、このような場合でも順次伸縮可
能な三段シリンダ装置5が必要となる。
【0020】三段シリンダ装置5は、伸長時には、小さ
い力Fの必要な第1ピストンロッド7から先に伸長さ
せ、大きい力2Fの必要な第2ピストンロッド8を後か
ら伸長させればよく、また、構造上必然的にS1 >S2
となるので問題はないが、縮小時には、大きい力2Fの
必要な第2ピストンロッド8から先に縮小させなければ
ならないので、第2ピストンロッド8の縮小側油室8B
の受圧面積S4 は第1ピストンロッド7の縮小側油室7
Bの受圧面積S3 の2倍より更にある程度大きくしなけ
ればならない。
【0021】第2ピストンロッド8の外径は、構造的に
所定以上の大きさが必要であり、また、第1ピストンロ
ッド7の縮小側油室7Bもあまり狭くすると所定の推力
が確保できなくなるので狭くするには限度がある。
【0022】従って、2S3 <S4 を満足する三段シリ
ンダ装置5を作るとすると、図7(ロ)に示すように、
外径が極めて太くなり重量が増大するという問題があ
る。本発明は、ブーム伸縮装置におけるかかる問題を解
決するものであって、四段伸縮ブームの先端ブームを自
動的に第2中間ブームと同時に伸縮させることができ、
かつ、シリンダを大径化、重量化させることなく順序伸
縮できるようにすることのできる三段シリンダ装置及び
この三段シリンダ装置を用いたブーム伸縮装置を提供す
ることを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題を
解決するため、シリンダと第1ピストンロッドと第2ピ
ストンロッドと伸長側の給排ポートと縮小側の給排ポー
トとを備えており、第1ピストンロッドの伸長側油室の
受圧面積が第2ピストンロッドの伸長側油室の受圧面積
より大きく、第1ピストンロッドの伸長側油室と第2ピ
ストンロッドの伸長側油室とが油路で連通され、第1ピ
ストンロッドの縮小側油室と第2ピストンロッドの縮小
側油室とが油路で連通されている三段シリンダ装置にお
いて、シリンダ内に、伸長側の給排ポートと第2ピスト
ンロッドの伸長側油室とを連通する中パイプを設け、第
1ピストンロッドの伸長側油室と第2ピストンロッドの
伸長側油室とを連通する油路内に、第2ピストンロッド
の伸長側油室から第1ピストンロッドの伸長側油室への
油の流れを許容し、第1ピストンロッドの伸長側油室か
ら第2ピストンロッドの伸長側油室への油の流れを、第
2ピストンロッドが縮小終端にあるときのみ許容し、第
2ピストンロッドが縮小終端にないときは阻止するチェ
ック弁を設けている。
【0024】本発明の三段シリンダ装置では、伸長時に
は圧油が伸長側の給排ポートから中パイプを経て第2ピ
ストンロッドの伸長側油室へ供給され、さらにチェック
弁を通って第1ピストンロッドの伸長側油室へ供給され
る。第1ピストンロッドの伸長側油室の受圧面積は第2
ピストンロッドの伸長側油室の受圧面積より大きいの
で、第1ピストンロッドが伸長した後第2ピストンロッ
ドが伸長する。
【0025】縮小時には、縮小側の給排ポートから、第
1ピストンロッドの縮小側油室と第2ピストンロッドの
縮小側油室とに圧油が供給される。しかし、第2ピスト
ンロッドが縮小終端にないときには、第1ピストンロッ
ドの伸長側油室から第2ピストンロッドの伸長側油室へ
の油の流れがチェック弁で阻止されるので、先ず第2ピ
ストンロッドが縮小する。第2ピストンロッドが縮小終
端に到達すると、第1ピストンロッドの伸長側油室から
第2ピストンロッドの伸長側油室への油の流れがチェッ
ク弁で許容されるようになるので、第1ピストンロッド
が縮小する。
【0026】このように、伸長時には面積差で順次伸長
し、縮小時は面積差によらず機械的に順次縮小するよう
構成されているので、外径を極端に太くすることなくブ
ーム伸縮装置用のシリンダ装置として用いることができ
る。
【0027】また、この三段シリンダ装置をブーム装置
の外側に配置して、シリンダの基端部を基端ブームに、
第1ピストンロッドの先端部を第1中間ブームの先端部
に、第2ピストンロッドの先端部を第中間ブームの先端
部に、それぞれ連結し、第2中間ブームの先端部に伸長
用滑車を設け、第2中間ブームの基端部に縮小用滑車を
設け、一端を先端ブーム4の基端部に止着した伸長用ワ
イヤロープを伸長用滑車に掛回して他端を第1中間ブー
ム2の基端部に止着し、一端を先端ブーム4の基端部に
止着した縮小用ワイヤロープを縮小用滑車に掛回して他
端を第1中間ブーム2の先端部に止着してブーム伸縮装
置を構成することにより、先端ブームを手動でなく、第
2中間ブームと同時に自動的に伸縮させることができ
る。
【0028】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施の一形態
である三段シリンダ装置の構成を示す図、図2は三段シ
リンダ装置の伸長時の状態を示す説明図、図3はこの発
明の実施の一形態である三段シリンダ装置を用いたブー
ム伸縮装置の構成を示す図である。
【0029】この三段シリンダ装置50は、シリンダ6
と第1ピストンロッド7と第2ピストンロッド7とを備
えており、シリンダ6の基端部と先端部には、それぞれ
伸長用と縮小用の油の給排ポート61,62を備えてい
る。
【0030】第1ピストンロッド7の伸長側油室7Aの
受圧面積は、第2ピストンロッド8の伸長側油室8Aの
受圧面積より大きくなっている。第1ピストンロッド7
の縮小側油室7Bは、縮小用の給排ポート62と連通し
ており、第1ピストンロッド7の縮小側油室7Bと第2
ピストンロッドの縮小側油室8Bとは、第1ピストンロ
ッド7に設けられた油路73で連通している。
【0031】第1ピストンロッド7のピストン71に
は、第1ピストンロッド7の伸長側油室7Aと第2ピス
トンロッドの伸長側油室8Aとを連通する油路72が設
けられている。また、シリンダ6内には、油路72を貫
通して、基端側が伸長側給排ポート61に連通し、先端
側が第2ピストンロッドの伸長側油室8A内に開口する
中パイプ63が設けられており、この中パイプ63の中
空部63aによって伸長側の給排ポート61と第2ピス
トンロッド8の伸長側油室8Aとが連通している。
【0032】第1ピストンロッド7の伸長側油室7Aと
第2ピストンロッドの伸長側油室8Aとを連通させる油
路72内には、チェック弁30が設けられている。この
チェック弁30は、スプリング31で第2ピストンロッ
ドの伸長側油室8Aの方に向けてに付勢されており、第
2ピストンロッド8の伸長側油室8Aから第1ピストン
ロッド7の伸長側油室7Aへの油の流れを許容する。
【0033】一方、第1ピストンロッド7の伸長側油室
7Aから第2ピストンロッド8の伸長側油室8Aへの油
の流れは、図1に示すように、第2ピストンロッド8が
縮小終端にあるときには、チェック弁30が第2ピスト
ンロッド8のピストン81に設けた係止部81aと係合
して許容されるようになるが、図2に示すように、第2
ピストンロッド8が縮小終端にないときには、第1ピス
トンロッド7の伸長側油室7Aから第2ピストンロッド
8の伸長側油室8Aへの油の流れは阻止されるようにな
っている。
【0034】伸長用と縮小用の油の給排ポート61,6
2は、油路切換弁100を介してポンプ101とタンク
102とに接続されている。また、伸長用給排ポート6
1と油路切換弁100との間にはカウンタバランス弁1
03が設けられている。
【0035】油路切換弁100は3位置の手動切換弁で
あり、図1の縮小状態において、オペレータが油路切換
弁100を伸長位置100Cに切換えると、ポンプ10
1からの圧油は、伸長側の給排ポート61から中パイプ
63を経て第2ピストンロッド8の伸長側油室8Aへ供
給され、さらにチェック弁30を通って第1ピストンロ
ッド7の伸長側油室7Aへ供給される。従って、ポンプ
101からの圧油は、第2ピストンロッド8の伸長側油
室8Aと第1ピストンロッド7の伸長側油室7Aとに同
時に作用することになるが、第1ピストンロッド7の伸
長側油室7Aの受圧面積は第2ピストンロッド8の伸長
側油室8Aの受圧面積より大きいので、第1ピストンロ
ッド7が先に伸長し、その後第2ピストンロッド8が伸
長して図2の状態となる。
【0036】このとき、第1ピストンロッド7の縮小側
油室7Bの油は縮小用の給排ポート62から、第2ピス
トンロッドの縮小側油室8Bの油は油路73,第1ピス
トンロッド7の縮小側油室7Bを経て縮小用の給排ポー
ト62から、油路切換弁100を介してタンク102側
へ戻る。
【0037】図2の伸長状態において、オペレータが油
路切換弁100を縮小位置100Aに切換えると、縮小
側の給排ポート62から、第1ピストンロッド7の縮小
側油室7Bと第2ピストンロッド8の縮小側油室8Bと
に圧油が供給される。このとき、第2ピストンロッドが
縮小終端にないので、第1ピストンロッド7の伸長側油
室7Aから第2ピストンロッド8の伸長側油室8Aへの
油の流れがチェック弁30で阻止されている。従って、
第1ピストンロッド7の伸長側油室7Aの油は流出せ
ず、第2ピストンロッド8の伸長側油室8Aの油のみが
中パイプ63の中空部63a,給排ポート61から油路
切換弁100を介してタンク102側へ戻るので、先ず
第2ピストンロッド8が縮小する。
【0038】第2ピストンロッド8が縮小終端に到達す
ると、第2ピストンロッド8のピストン81に設けた係
止部81aとチェック弁30が係合するので、チェック
弁30はスプリング31の付勢に抗して開口される。す
ると、第1ピストンロッド7の伸長側油室7Aの油は、
第2ピストンロッド8の伸長側油室8A,中パイプ63
の中空部63a,給排ポート61から油路切換弁100
を介してタンク102側へ戻るので、第1ピストンロッ
ド7が縮小する。
【0039】この三段シリンダ装置50は、伸長時には
伸長側油室7A,8Aの面積差で順次伸長し、縮小時は
面積差によらず機械的に順次縮小するよう構成されてい
るので、外径を極端に太くすることなくブーム伸縮装置
用のシリンダ装置として用いることができる。
【0040】この三段シリンダ装置50を用いたブーム
伸縮装置は、図3に示すように、四四段伸縮ブームであ
るブーム装置Bの外側に三段シリンダ装置50を配置し
て、シリンダ6の基端部をピン9で基端ブーム1に、第
1ピストンロッド7の先端部をピン10で第1中間ブー
ム2の先端部に、第2ピストンロッド8の先端部をピン
11で第2中間ブーム3の先端部に、それぞれ連結して
いる。
【0041】第2中間ブーム3の先端部には伸長用滑車
をピン13で回転自在に設け、第2中間ブーム3の基端
部には縮小用滑車14をピン15で回転自在に設けてい
る。そして、一端を先端ブーム4の基端部の止着点16
に止着した伸長用ワイヤロープ17を伸長用滑車12に
掛回してその他端を第1中間ブーム2の基端部にの止着
点18に止着している。また、一端を先端ブーム4の基
端部の止着点19に止着した縮小用ワイヤロープ20を
縮小用滑車14に掛回して他端を第1中間ブーム2の先
端部の止着点21に止着している。
【0042】図3(イ)の縮小状態から三段シリンダ装
置50を伸長させるとき、先ず第1ピストンロッド7が
伸長し、その後第2ピストンロッド8が伸長するので、
ブーム装置Bは、まず基端ブーム1に対して第1中間ブ
ーム2が伸長した後、第1中間ブーム2に対して第2中
間ブーム3が伸長する。第2中間ブーム3が伸長すると
きには、伸長用ワイヤロープ17で引張られて先端ブー
ム4が同時に伸長し図3(ロ)の伸長状態となる。
【0043】図3(ロ)の伸長状態から、三段シリンダ
装置50を縮小させるとき、先ず第2ピストンロッド8
が縮小し、その後第1ピストンロッド7が縮小するので
ブーム装置Bは、まず第1中間ブーム2に対して第2中
間ブーム3が縮小する。第2中間ブーム3が縮小すると
きには、縮小用ワイヤロープ20で引張られて先端ブー
ム4が同時に縮小する。その後、基端ブーム1に対して
第1中間ブーム2が縮小して図3(イ)の縮小状態に戻
る。
【0044】従って、ブーム装置Bは、第1中間ブーム
2と第2中間ブーム3とを順次伸縮でき、かつ、先端ブ
ーム4を手動でなく、第2中間ブーム3と同時に自動的
に伸縮させることができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の三段シ
リンダ装置は、伸長時には面積差で順次伸長し、縮小時
は面積差によらず機械的に順次縮小するよう構成されて
いるので、大径化、重量化することなく、ブーム伸縮装
置用のシリンダ装置として用いることができる。
【0046】また、この三段シリンダ装置をブーム装置
に連結し、第2中間ブームの先端部に伸長用滑車を設
け、第2中間ブームの基端部に縮小用滑車を設け、一端
を先端ブーム4の基端部に止着した伸長用ワイヤロープ
を伸長用滑車に掛回して他端を第1中間ブーム2の基端
部に止着し、一端を先端ブーム4の基端部に止着した縮
小用ワイヤロープを縮小用滑車に掛回して他端を第1中
間ブーム2の先端部に止着してブーム伸縮装置を構成す
ることにより、先端ブームを手動でなく、第2中間ブー
ムと同時に自動的に伸縮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である三段シリンダ装置
の構成を示す図である。
【図2】三段シリンダ装置の伸長時の状態を示す説明図
である。
【図3】この発明の実施の一形態である三段シリンダ装
置を用いたブーム伸縮装置の構成を示す図である。
【図4】トラックの荷台に架装搭載される車両搭載用の
クレーンの格納状態の説明図である。
【図5】従来のブーム伸縮装置の1例の構成の説明図で
ある。
【図6】従来のブーム伸縮装置の他の例の構成の説明図
である。
【図7】三段シリンダ装置の面積差順次伸縮機構の説明
図である。
【符号の説明】
1 基端ブーム 2 第1中間ブーム 3 第2中間ブーム 4 先端ブーム 6 シリンダ 7 第1ピストンロッド 7A 伸長側油室 7B 縮小側油室 8 第2ピストンロッド 8A 伸長側油室 8B 縮小側油室 12 伸長用滑車 14 縮小用滑車 17 伸長用ワイヤロープ 20 縮小用ワイヤロープ 30 チェック弁 50 三段シリンダ装置 61 給排ポート 62 給排ポート 63 中パイプ 71 ピストン 72 油路 73 油路 81 ピストン 81a 係合部 100 油路切換弁 101 ポンプ 102 タンク B ブーム装置 C クレーン T トラック

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダと第1ピストンロッドと第2ピ
    ストンロッドと伸長側の給排ポートと縮小側の給排ポー
    トとを備えており、第1ピストンロッドの伸長側油室の
    受圧面積が第2ピストンロッドの伸長側油室の受圧面積
    より大きく、第1ピストンロッドの伸長側油室と第2ピ
    ストンロッドの伸長側油室とが油路で連通され、第1ピ
    ストンロッドの縮小側油室と第2ピストンロッドの縮小
    側油室とが油路で連通されている三段シリンダ装置であ
    って、前記シリンダ内に、伸長側の給排ポートと第2ピ
    ストンロッドの伸長側油室とを連通する中パイプを設
    け、第1ピストンロッドの伸長側油室と第2ピストンロ
    ッドの伸長側油室とを連通する油路内に、第2ピストン
    ロッドの伸長側油室から第1ピストンロッドの伸長側油
    室への油の流れを許容し、第1ピストンロッドの伸長側
    油室から第2ピストンロッドの伸長側油室への油の流れ
    を、第2ピストンロッドが縮小終端にあるときのみ許容
    し、第2ピストンロッドが縮小終端にないときは阻止す
    るチェック弁を設けてなる三段シリンダ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の三段シリンダ装置をブー
    ム装置の外側に配置して、シリンダの基端部を基端ブー
    ムに、第1ピストンロッドの先端部を第1中間ブームの
    先端部に、第2ピストンロッドの先端部を第中間ブーム
    の先端部に、それぞれ連結し、第2中間ブームの先端部
    に伸長用滑車を設け、第2中間ブームの基端部に縮小用
    滑車を設け、一端を先端ブーム4の基端部に止着した伸
    長用ワイヤロープを伸長用滑車に掛回して他端を第1中
    間ブーム2の基端部に止着し、一端を先端ブーム4の基
    端部に止着した縮小用ワイヤロープを縮小用滑車に掛回
    して他端を第1中間ブーム2の先端部に止着してなる三
    段シリンダ装置を用いたブーム伸縮装置。
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