JPH11301978A - 移動式クレーンのブーム伸縮機構 - Google Patents
移動式クレーンのブーム伸縮機構Info
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- JPH11301978A JPH11301978A JP11542798A JP11542798A JPH11301978A JP H11301978 A JPH11301978 A JP H11301978A JP 11542798 A JP11542798 A JP 11542798A JP 11542798 A JP11542798 A JP 11542798A JP H11301978 A JPH11301978 A JP H11301978A
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Abstract
ダの出力を有効に用いること。 【解決手段】 1段復動油圧シリンダ5のロッド側端部
に位置してトップブーム2若しくは中間ブーム4とシリ
ンダチューブ5Bとを連結可能な第1のシリンダブーム
連結手段6と、油圧シリンダの伸縮方向両端に位置する
シーブ8、9に掛け回されて延長方向各端部が第1、第
2のシリンダブーム連結手段6、13に固定されている
伸長用ワイヤ12および収縮用ワイヤ11を備え、シリ
ンダチューブの往動時には第1シリンダブーム連結手段
により連結されているトップブーム若しくは中間ブーム
を伸長させ、油圧シリンダの復動時には伸長用ワイヤと
第2のシリンダブーム連結手段とがシリンダチューブの
移動方向と反対方向に移動するのを利用して第2のシリ
ンダブーム連結手段と既に伸長し終わった中間ブーム以
外の中間ブームとを連結して後者の中間ブームを伸長方
向に移動させる。
Description
ブーム伸縮機構に関し、さらに詳しくは、単一の油圧シ
リンダを用いて複数段のブームを伸縮させる機構に関す
る。
用いられるブームの伸縮機構には、伸縮対象となるブー
ム同士に油圧シリンダをそれぞれ設け、各油圧シリンダ
の伸縮動作に応じて各段のブームを伸縮させる機構があ
る。しかし、この機構では、油圧シリンダが複数必要と
なることから、各ブームに油圧シリンダを収容するため
のスペースが必要となる。この結果、ブームが大型化
し、ブームの重量増加によるブーム伸長時での曲げモー
メントの増加や油圧シリンダに対する油圧供給系統の大
型化を招く不具合がある。そこで、単一の油圧シリンダ
を用いて複数段のブームを伸縮させる構成を備えた伸縮
機構が提案されている(例えば、特開平7−26758
4号公報)。上記公報には次のような開示がある。複数
段のブームを内部に収納し、ピストンロッドが基部側の
ブームに固定されている油圧シリンダを備えている。油
圧シリンダは、給油により伸縮動作する油圧シリンダの
シリンダ側に、径方向に進退可能な伸縮動作用ロックピ
ンが設けられている。上記ブームにおける伸長方向後部
には上記伸縮動作用ロックピンと対向することができる
ブッシュとこのブッシュと直角な方向に位置する保持用
ロックボルトとが設けられている。上記ブッシュは、伸
縮移動用ロックボルトを嵌合させることができる部材で
あり、ブームの伸縮時に伸縮移動用ロックボルトが嵌合
すると嵌合したブームがピストンロッドの伸縮動作に連
動する。上記保持用ロックボルトは、バネによって外側
に向け突出する習性を付与され、ブームの内側に突出す
る円形盤を備えている。さらに上記保持用ロックボルト
は、外側に位置するブームのロック孔に係合すると、伸
長あるいは収縮した位置で保持される。また保持用ロッ
クボルトは、シリンダのロッド側端部に備えられている
ピストンシリンダユニットに係合することができ、係合
したときにはピストンシリンダユニットが収縮する動作
に連動して外側のブームのロック孔から外されてブーム
を伸縮移動させることができる。
てブームを伸長する場合には、トップブームに相当する
先端側のブームに設けられているブッシュに対してシリ
ンダ側の伸縮動作用ロックボルトが嵌合させられ、さら
に、ピストンシリンダユニットが保持用ロックボルトに
係合する。保持用ロックボルトは、ピストンシリンダユ
ニットの収縮動作に連動して外側のブームのロック孔か
ら外れる。この結果、油圧シリンダが伸長すると、トッ
プブームは伸縮用ロックボルトを介して伸長される。伸
長したブームは、ピストンシリンダユニットと保持用ロ
ックボルトとの係合が解除され、保持用ロックボルトが
外側のブームに設けられているロック孔に係合して伸長
した位置に保持される。以下、各段のブームに対して同
じ動作を繰り返して各ブームを伸長させることができ
る。
伸縮機構には、次のような問題がある。第1に、油圧シ
リンダの伸縮動作によるブームの伸縮動作時間が長くな
る。すなわち、油圧シリンダによりトップブーム側から
順に伸長される場合でいうと、油圧シリンダは、ブーム
を1段伸長させる度にシリンダを収縮させなければなら
ず、例えば、4段のブームの全てを伸長させる場合には
2回の収縮動作時間が必要となる。このようなブームの
伸長動作に関係しない時間はブームの収縮時においても
生じる。このため、クレーン作業を行う際のブーム伸長
作業に要する油圧シリンダの収縮動作時間はブームの伸
長動作に関係のない待機時間となるので、ブームの段数
が多くなるほどブームの伸長完了後に行われるクレーン
作業開始までの時間が長くなり、クレーンを用いた作業
時間の短縮化をはかることが困難である。第2に、油圧
シリンダの出力を有効に用いることができない。つま
り、トップブームから順に各ブームを伸長する場合に
は、伸長されるブームの段数が増加するのに従って伸長
時のブームに作用する曲げモーメントが増加する。この
ため、基部側ブームに収納されているブームのうちで伸
長対象となる最終段のブームを伸長する場合には、ブー
ムのラップ部に発生する反力が大きくなることが原因し
て摺動抵抗が極端に大きくなりやすい。従って、複数段
のブームを伸長するために用いられる油圧シリンダの出
力は、最終段のブームを伸長することができる能力を持
たせることになるが、トップブームを伸長する際には、
曲げモーメントが小さいことが原因してその能力の全て
を用いることがない。このため、伸長されるブームの段
数によっては油圧シリンダの出力を有効に用いることが
できない。この種の油圧シリンダは出力に応じたサイズ
を決定されるが、その出力が有効に用いられない場合に
は、無駄な大きさの油圧シリンダを搭載することとな
り、ブームの大型化やコストアップを招く。
構における問題に鑑み、ブームの伸縮動作時間、特に伸
長動作に要する時間を短縮できると共に、油圧シリンダ
の出力を有効に用いることができる構成を備えた移動式
クレーンのブーム伸縮機構を提供することにある。
め、請求項1記載の発明は、ベースブーム内にて複数の
中間ブームを伸縮自在に挿嵌し、さらにこの中間ブーム
内にトップブームを伸縮自在に挿嵌してなる多段伸縮ブ
ームを備えた移動式クレーンのブーム伸縮機構におい
て、上記ベースブームにピストンロッドの端部が軸支さ
れ、シリンダチューブが伸縮可能に設けられている単一
の1段復動油圧シリンダと、上記ベースブームにおける
上記1段復動油圧シリンダのピストンロッドが軸支され
ている側に延長方向一端が軸支され、延長方向他端が上
記1段復動油圧シリンダと独立して不動状態に支持され
ている案内部材と、上記案内部材の延長方向両端にそれ
ぞれ配置されているシーブと、上記1段復動油圧シリン
ダのロッド側端部に設けられていて、上記1段復動油圧
シリンダのシリンダチューブと上記トップブーム若しく
は中間ブームの基端部とを選択的に連結し、連結時には
上記シリンダチューブの伸縮動作に連動してトップブー
ム若しくは中間ブームを伸長あるいは収縮させる第1の
シリンダブーム連結手段と、上記シーブを境にして上記
第1のシリンダブーム連結手段と相対する位置に配置さ
れ、上記第1のシリンダブーム連結手段により連結され
る中間ブーム以外の中間ブームの基端部を上記シリンダ
チューブの移動方向と反対方向に牽引可能な第2のシリ
ンダブーム連結手段と、上記ベースブームおよび上記各
段の中間ブームのうちで隣り合うブーム同士を固定する
ブーム間固定手段であって、隣接する各ブームのうちで
上記トップブーム寄りのブーム先端側で隣接するブーム
の係合孔に常時係合する習性を有する係合ピンを備えた
ブーム間固定手段と、上記案内部材の延長方向における
上記ブームの伸長方向先端側に配置されたシーブに延長
方向の途中が掛け回され、延長方向各端部が上記第1お
よび第2のシリンダブーム連結手段にそれぞれ固定され
ている伸長用ワイヤと、上記案内部材における上記ブー
ムの収縮方向先端側に配置されているシーブに延長方向
の途中が掛け回され、延長方向各端部が上記第1および
第2のシリンダブーム連結手段にそれぞれ固定されてい
る収縮用ワイヤとを備え、ブームの伸長時、上記第1の
シリンダブーム連結手段が上記1段復動油圧シリンダの
往動時に上記トップブーム若しくは中間ブームの基端部
を連結して上記1段復動油圧シリンダの往動に連動して
上記トップブーム若しくは中間ブームを伸長方向に移動
させ、上記第2のシリンダブーム連結手段は、上記1段
復動油圧シリンダの復動時に前回伸長された中間ブーム
と同じ方向に移動する上記伸長用ワイヤと前回伸長され
た中間ブーム以外の中間ブームとを連結して上記第1の
シリンダブーム連結手段により連結された中間ブームと
同じ方向に移動させることを特徴としている。
て複数の中間ブームを伸縮自在に挿嵌し、さらにこの中
間ブーム内にトップブームを伸縮自在に挿嵌してなる多
段伸縮ブームを備えた移動式クレーンのブーム伸縮機構
において、上記ベースブームにピストンロッドの端部が
軸支され、シリンダチューブが伸縮可能に設けられてい
る単一の1段復動油圧シリンダと、上記1段復動油圧シ
リンダにおけるロッド側端部および基部側にそれぞれ軸
支されている第1、第2のシーブと、上記1段復動油圧
シリンダのロッド側端部に設けられていて、上記1段復
動油圧シリンダのシリンダチューブと上記中間ブームの
基端部とを選択的に連結し、連結時には上記シリンダチ
ューブの伸縮動作に連動して中間ブームを伸長あるいは
収縮させる第1のシリンダブーム連結手段と、上記1段
復動油圧シリンダの伸縮方向に沿って摺動可能に設けら
れ、上記1段復動油圧シリンダと上記トップブームの基
端部とを連結可能な構成を備え、連結時には上記第2の
シーブがブームの伸長方向に移動するのに連動してある
いは上記第1のシーブがブームの収縮方向に移動するの
に連動してそのシーブと同じ方向に上記トップブームを
移動可能な第2のシリンダブーム連結手段と、上記1段
復動油圧シリンダのロッド軸支側に始端が固定され、上
記第2のシーブに延長方向の途中が掛け回されたうえ
で、延長方向端部が上記第1および第2のシーブ間に位
置する上記第2のシリンダブーム連結手段に固定されて
いる伸長用ワイヤと、上記1段復動油圧シリンダの基部
側にて該1段復動油圧シリンダと独立した位置で始端が
固定され、上記第1のシーブに延長方向の途中が掛け回
されたうえで、延長方向端部が上記第2のシリンダブー
ム連結手段に固定されている収縮用ワイヤとを備え、ブ
ームの伸長時、上記第1のシリンダブーム連結手段が上
記トップブームに隣接する中間ブームと上記1段復動油
圧シリンダとを連結するとともに上記第2のシリンダブ
ーム連結手段が上記トップブームと上記ワイヤとを連結
し、上記1段復動油圧シリンダの往動に連動して上記ト
ップブームに隣接する中間ブームを伸長させると共に、
上記1段復動油圧シリンダの往動により上記第1のシー
ブが伸長方向に移動するのに連動して上記ワイヤが牽引
されることにより上記トップブームが上記中間ブームと
同時に伸長されることを特徴としている。
ダの往復動いずれの場合にも、トップブームおよび中間
ブームを同じ方向に移動させて伸長若しくは収縮させる
ことができる。つまり、ブームの伸長時、第1のシリン
ダブーム連結手段を介して1段復動油圧シリンダの往動
時にはトップブームが伸長され、次いで、1段復動油圧
シリンダの復動時には、第2のシリンダブーム連結手段
により既に伸長されているトップブーム以外の中間ブー
ムと1段復動油圧シリンダの移動方向と反対方向に移動
するワイヤとが連結されることで上記既に伸長されたト
ップブーム以外の中間ブームを既に伸長されたトップブ
ームと同じ伸長方向に移動させることができる。これに
より、1段復動油圧シリンダの往動時および復動時いず
れの場合にもトップブームおよび中間ブームを連続して
同じ方向に移動させることが可能になる。
時、1段復動油圧シリンダのロッド側端部に位置する第
1のシリンダブーム連結手段を介して1段復動油圧シリ
ンダのシリンダチューブが伸長するのに連動してトップ
ブームに隣接する中間ブームを伸長させると共に、1段
復動油圧シリンダの基部側に位置する第1シーブが伸長
方向へ移動するのに連動してワイヤを牽引することによ
り、このワイヤに連結されている第2のシリンダブーム
連結手段を介してトップブームが伸長されて複数段のブ
ームが同時伸長される。
する。図1および図2は、トップブームおよびベースブ
ームを含めて4段の伸縮ブームを備えたブーム伸縮機構
を説明するための平面視の部分的な断面図であり、同図
においてベースブーム1の内部には、2段の中間ブーム
3、4が伸縮自在に挿嵌され、それら中間ブームのうち
で最先端側に位置する中間ブーム3内にはトップブーム
2が伸縮自在に挿嵌されている。ブームの内部には、伸
縮自在のブームを移動させるための単一の1段復動油圧
シリンダ5が配置されており、1段復動油圧シリンダ5
は、ベースブーム1の基端側に軸支されているピストン
ロッド5Aとこれをガイドにして伸縮移動可能なシリン
ダチューブ5Bとを備えている。
ブ5Bにおけるロッド側端部には、このロッド側端部と
トップブーム2および中間ブームのうちのベースブーム
1側に位置する中間ブーム4の基端部とを選択的に連結
可能な第1のシリンダブーム連結手段6が設けられてい
る。第1のシリンダブーム連結手段6は、トップブーム
2および中間ブーム4の基端部に形成されている係合孔
2A、4Aに対して係脱可能な係合ピン6Aを備えてお
り、この係合ピン6Aが油圧駆動により選択されたブー
ムの係合孔に係合することで1段復動油圧シリンダ5の
シリンダチューブ5Bが伸縮移動する際に連動させるよ
うになっている。
復動油圧シリンダ5のロッド側端部に設けられている。
図1および図2において案内部材7は、水平方向に張り
出す一対の案内片7A(図2参照)が形成されると共
に、1段復動油圧シリンダ5の伸縮方向に沿った長手方
向を有し、長手方向一端に相当するベースブーム1側お
よび長手方向他端に相当する1段復動油圧シリンダ5の
基部側には、図1に示すように、収縮用シーブ8および
伸長用シーブ9がそれぞれ軸支されている。案内部材7
の長手方向一端は、1段復動油圧シリンダ5のピストン
ロッド端部と共にベースブーム1に対して支持部材10
を介して連結されてベースブーム1に一体的に支持され
ている。
は、収縮用ワイヤ11および伸長用ワイヤ12がそれぞ
れ掛け回されている。収縮用ワイヤ11および伸長用ワ
イヤ12は、それぞれ延長方向の途中が収縮用シーブ8
および伸長用シーブ9に掛け回されており、その延長方
向各端部が第1のシリンダブーム連結手段6および後述
する第2のシリンダブーム連結手段13にそれぞれ固定
されている。図1では、伸長用ワイヤ12の延長方向一
端が固定されている第1のシリンダブーム連結手段6の
箇所を符号A1で示し、そのワイヤ11の延長方向他端
が固定されている第2のシリンダブーム連結手段13の
箇所を符号A2で示してある。また、収縮用ワイヤ11
の延長方向一端が固定されている第1のシリンダブーム
連結手段6の箇所が符号B1で示され、そのワイヤ11
の延長方向他端が固定されている第2の連結手段13の
箇所が符号B2で示されている。
1のシリンダブーム連結手段6によって1段復動油圧シ
リンダ5と連結される中間ブーム以外の中間ブーム(本
実施例では、中間ブーム3が相当する)を選択してその
中間ブーム3に形成されている係合孔3Aに係脱可能な
係合ピン13Aを備えており、この係合ピン13Aが油
圧駆動により中間ブーム3の係合孔3Aに係合した際に
は1段復動油圧シリンダ5のシリンダチューブ5Bが復
動する際に中間ブーム3を1段復動油圧シリンダ5の往
動時に移動したトップブーム2あるいは中間ブーム4の
移動方向と同じ方向に移動させるようになっている。第
1および第2のシリンダブーム連結手段6、13は、図
2に示す構成を備えている。図2は、第1、第2のシリ
ンダブーム連結手段6、13の内部をシリンダの伸縮方
向と直角な方向から見た断面図であり、同図において1
段復動油圧シリンダ5のロッド側端部に位置する第1の
シリンダブーム連結手段6は、1段復動油圧シリンダ5
の外周面に一体化されている基体6Bに形成されている
穴6C内で進退可能な係合ピン6Aを有し、その係合ピ
ン6Aが穴6C内に配置されているバネ6Dの付勢によ
り係合孔(便宜上符号4Aで示す)に向け進出するよう
になっている。係合ピン6Aは、油圧室6E内での油の
給排制御により、バネ6Dの付勢に抗して係合孔4Aか
ら抜け出ることができ、これによって係合孔4Aとの係
合状態が解除される。図2において符号A1は、第1の
シリンダブーム連結手段6に延長方向一端が固定されて
いる伸長用ワイヤ12の固定部を示しており、また符号
B1は延長方向一端が固定されている収縮用ワイヤ11
の固定部を示している。また符号B2は収縮用ワイヤ1
1の延長方向他端が固定されている第2のシリンダブー
ム連結手段の固定部である。図2において第2のシリン
ダブーム連結手段13は、案内部材7の案内片7Aの上
部外周面に嵌合している基体13Bを備え、案内片7A
の上方に形成されている穴13C内で進退可能な係合ピ
ン13Aを備えている。係合ピン13Aは、穴13C内
に配置されているバネ13Dの付勢により第1シリンダ
ブーム連結手段6によって基端部が連結される中間ブー
ム4以外の中間ブーム3(図1参照)に設けられている
係合孔3A(図1参照)に向け進出するようになってい
る。係合ピン13Aは、第1のシリンダブーム連結手段
6の係合ピン6A同様に、油圧室13E内での油の給排
制御によりバネ13Dの付勢に抗して係合孔3Aから抜
け出ることができ、これによって係合孔3Aとの係合が
解除される。収縮用ワイヤ11は、図3に示すように、
延長方向の途中が収縮用シーブ8に掛け回されている。
油圧制御部の構成が図4に示す構成とされている。図4
において1段復動油圧シリンダ5は、ピストンロッドが
摺動する側である収縮側油圧室5Cと、ピストンロッド
5Aを伸長させる側である伸長側油圧室5Dとの面積比
を1:2(図4では、伸長側油圧室5Dの面積をAで示
し、収縮側油圧室5Cの面積をA/2で示す)とされ、
さらに各油圧室に連通する油路には差動回路を備えた伸
縮用方向切り換え弁5Eが配置されている。また、伸縮
用方向切り換え弁5Eと収縮側油圧室5Cとの間の油路
には、伸縮用方向切り換え弁5Eと収縮側油室5Cとを
連通する態位が通常態位とされ、励磁されることで収縮
側油室5CとオイルタンクPとを連通する態位に切り換
えられる速度制御弁5Fが配置されている。このような
収縮側油圧室5Cと伸長側油圧室5Dとの構成は次の理
由による。1段復動油圧シリンダ5は、通常、伸長側出
力と同等の出力が収縮側出力としても必要とされる。こ
のため、シリンダサイズが大きくなり伸長所要時間が長
くなってしまうという不具合がある。そこで、1段復動
油圧シリンダ5の構成、特に収縮側油圧室5Cと伸長側
油圧室5Dの面積比を上記の関係とすることにより、伸
長、収縮の必要油量比を1:1とし、伸長所要時間の増
加を防止することが可能になる。さらに、速度制御弁5
Fを切り換えることにより、伸長時での出力を2倍に増
加させることができ、差込作業などの大きなシリンダ出
力の要求にも応じることができるようになっている。
るブーム同士を固定するためのブーム間固定手段を示し
ており、ブーム間固定手段14は、その詳細を図示しな
いが、隣接するブームの係合孔に常時係合する習性を有
する係合ピンを備え、その係合ピンがブームの伸縮時に
は伸縮対象となるブームの係合孔から抜き出されること
でブームの伸縮移動が可能となり、伸縮時以外あるいは
伸縮完了時には再度係合ピンが係合孔に係合することで
伸縮位置に保持できるようになっている。
ブームの伸長時、図5乃至図11に示す手順が実行され
る。なお、図5乃至図11において、ブーム間固定手段
14のピンがブームの係合孔に係合している状態を黒で
塗りつぶして表示し、第1、第2のシリンダブーム連結
手段6、13が連結状態にあることは符号6、13を付
し、連結状態にない状態は白抜きにて表示すると共に括
弧を付けて符号を表示して示す。図5および図6は、全
縮状態のブームのなかからトップブームを伸長させる場
合を示しており、この状態では、全縮状態にある1段復
動油圧シリンダ5のシリンダチューブ5Bに一体化され
ている第1のシリンダブーム連結手段6は、ベースブー
ム側に位置する中間ブーム4と連結されているが、トッ
プブーム2を伸長させる際には、1段復動油圧シリンダ
5が僅かに伸長されて、図5に示すように、トップブー
ム2を対象として連結状態になる。このときには、ブー
ム間固定手段14のうちで、トップブーム2とこれに隣
接する中間ブーム3とを固定するブーム間固定手段14
は解除状態に切り換えられる。
5が伸長方向に往動した状態を示しており、トップブー
ム2は、第1のシリンダブーム連結手段6により1段復
動油圧シリンダ5と連結されていることにより、1段復
動油圧シリンダ5の往動に連動して伸長方向に移動す
る。このとき、第2のシリンダブーム連結手段13は、
第1のシリンダブーム連結手段6が1段復動油圧シリン
ダ5の往動に連動してトップブームの伸長方向へ移動す
るので、相対的に収縮ワイヤ11と連動してブームの伸
長方向と反対方向に移動し、トップブーム2と隣接する
中間ブーム3の係合孔に対面する。トップブーム2の伸
長完了後、第1のシリンダブーム連結手段6とトップブ
ーム2との連結が解除される一方、第2のシリンダブー
ム連結手段13と中間ブーム3とが連結され、さらにブ
ーム間固定手段14が中間ブーム3を移動させるために
中間ブーム4との間の固定を解除する状態となる(図8
参照)。
圧シリンダ5が収縮方向に復動することになるが、1段
復動油圧シリンダ5の復動時には、中間ブーム3がトッ
プブーム2の移動方向と同じ方向に移動して伸長され
る。つまり、図9および図10はこのときの状態を示し
ており、収縮用ワイヤ11および伸長用ワイヤ12の延
長方向一端が固定されている第1のシリンダブーム連結
手段6がシリンダチューブ5Bの復動に連動してブーム
の収縮方向に移動すると、伸長用シーブ9に掛け回され
ている収縮用ワイヤ11が牽引されて第2のシリンダブ
ーム連結手段13が1段復動油圧シリンダの復動方向と
反対方向に移動するので中間ブーム3を伸長させる(図
9参照)。
シリンダ5を往動させてベースブーム1側の中間ブーム
4を伸長させるための準備が行われる。つまり、図10
において、第1のシリンダブーム連結手段6が中間ブー
ム4と連結される一方、第2のシリンダブーム連結手段
13は連結を解除される。ブーム間固定手段14は、中
間ブーム4とベースブーム1との間の固定を解除する。
1段復動油圧シリンダ5がシリンダチューブ5Bを往動
させて伸長されると、図11に示すように、第1のシリ
ンダブーム連結手段6によって連結されている中間ブー
ム4が伸長する。このような中間ブーム4の伸長時に
は、図4に示した油圧制御部における速度制御弁5Fが
通常状態から切り換えられて中間ブーム4の伸長に必要
なシリンダチューブ5Bでの圧力を確保する。
ーム2側から順に伸長させた場合、比較的摺動抵抗の小
さいトップブーム2,中間ブーム3を伸長する際には、
速度制御弁5Fが通常状態にあり、1段復動油圧シリン
ダ5の伸長速度が1段復動油圧シリンダ5における収縮
側油圧室5Cと伸長側油圧室5Dの面積比に応じて増速
されるので、ブームの伸長時間が短くなる。最後に伸長
されるブームである中間ブーム4を伸長する際は、図4
に示した油圧制御部において速度制御弁5Fを切り換え
ることにより、シリンダチューブ5Bの伸長出力が1段
復動油圧シリンダ5における伸長側油室5Dの面積に応
じた値に向上するので、ブームの伸長長さによって最も
大きな曲げモーメントが発生して摺動抵抗が大きくなる
状態に相当している中間ブーム4の伸長時においても摺
動抵抗に抗して中間ブーム4を伸長させるに必要な出力
を確保することができる。しかも、最終伸長対象となる
中間ブーム4は1段復動油圧シリンダ5によって直接伸
長駆動されるので、ワイヤなど駆動力伝達部材を用いた
場合に比べて伸長駆動力の伝達ロスが抑えられて円滑な
伸長動作を行わせることができる。
る。図12乃至図19に示す実施例は、複数段のブーム
を同時に伸長させることを特徴としている。なお、図1
2乃至図19に示す実施例は、図1に示したブームの伸
縮機構と同様に、トップブームおよびベースブームを含
む4段のブームを対象としており、また、図1乃至図1
1に示したものと同じ構成部材については同じ符号によ
り示してある。図12において、1段復動油圧シリンダ
5のロッド側端部および基部側には、第1シーブ20お
よび第2シーブ21がそれぞれ軸支されている。第1シ
ーブ20は、図13に示すように、1段復動油圧シリン
ダ5の外周面に装着されて一体化されている基体20A
によって回転自在に支持されており、基体20Aの同軸
上には第1のシリンダブーム連結手段22が配設されて
いる。第1のシリンダブーム連結手段22は、中間ブー
ムのうちのトップブーム2と隣接する中間ブーム3およ
びこれに隣接する中間ブーム4にそれぞれ形成されてい
る係合孔3A(図12参照)、4A(図13参照)に対
して油圧駆動により係脱可能な係合ピン22Aを備えて
おり、係合ピン22Aは、基体20Aに形成されている
穴22B内に挿嵌されているバネ22Cによって係合孔
に進出する習性を付与されており、油圧室22Dに対す
る油の給排制御により係合孔に対して係脱することがで
きる。
材20A1が設けられており、このガイドレール部材2
0A1には、第2のシリンダブーム連結手段23が摺動
可能に支持されている。第2のシリンダブーム連結手段
23は、図13に示すように、上面をガイドレール部材
20A1に嵌合させて1段復動油圧シリンダ5の伸縮方
向に沿って摺動することができ、ガイドレール部材20
A1をはさんだ水平方向両側には、トップブーム2の基
端部に形成されている係合孔2A(図12参照)に係脱
可能な係合ピン23Aを備えている。係合ピン23A
は、第2のシリンダブーム連結手段23に形成されてい
る穴23B内に配置されているバネ23Cによって係合
孔2Aに対して進出する習性を付与されており、油圧室
23D内に対する油の給排制御によって係合孔に対して
係脱することができる。
収縮用ワイヤ27および伸長用ワイヤ24の延長方向の
途中がそれぞれ掛け回されている。伸長用ワイヤ24
は、延長方向の途中が第2シーブ21に掛け回され、始
端がベースブーム1における1段復動油圧シリンダ5の
ピストンロッド5Aの軸支位置に固定され(便宜上、図
12において符号A’で示す)、終端が第2のシリンダ
ブーム連結手段23に固定されている。収縮用ワイヤ2
7は、延長方向の途中が第1シーブ20に掛け回され、
始端が1段復動油圧シリンダ5の基部側に固定され(便
宜上、図12において符号B’で示す)、終端が第2の
シリンダブーム連結手段23’に固定されている。伸長
用ワイヤ24の始端A’は、1段復動油圧シリンダ5の
ピストンロッド5Aの先端に取付られている支持ブラケ
ット25に締結手段を用いて固定され、収縮用ワイヤ2
7の始端B’は、1段復動油圧シリンダ5の伸縮方向と
平行する長手方向を有しその長手方向一端が支持ブラケ
ット25に一体化されている案内棒26の長手方向他端
に固定されている。このため、第2のシリンダブーム連
結手段23は、1段復動油圧シリンダ5が往動して伸長
するのに連動して第1シーブ20がブームの伸長方向に
移動するのに応じてブームの伸長方向に移動でき、また
1段復動油圧シリンダ5が復動して収縮するのに連動し
て第2シーブ21がブームの収縮方向に移動するのに応
じてブームの収縮方向に移動することができる。図14
は、図12において符号(14)で示す方向の矢視図で
あり、この図はワイヤ24の始端A’が締結により固定
されている状態を示している。
ブームの伸長時には図15乃至図19に示す手順が実行
される。なお、図15乃至図19において、ブーム間固
定手段14のピンがブームの係合孔に係合している状態
を黒で塗りつぶして表示し、第1、第2のシリンダブー
ム連結手段22、23が連結状態にあることは符号2
2、23を付し、連結状態にない状態は白抜きにて表示
して符号を付けないで示す。図15は全縮状態にあるブ
ームの中からトップブーム2を伸長させる場合を示して
いる。1段復動油圧シリンダ5が全縮状態にあるときに
は、第1のシリンダブーム連結手段22がベースブーム
1に隣接する中間ブーム4と連結状態にある。この状態
からトップブーム2を伸長する際には、図16に示すよ
うに、1段復動油圧シリンダ5が僅かに伸長させられて
第1のシリンダブーム連結手段22とトップブーム2に
隣接する中間ブーム3とが連結され、そして第2のシリ
ンダブーム連結手段23がトップブーム2と連結され
る。第1のシリンダブーム連結手段22がトップブーム
に隣接する中間ブーム3と連結され、さらに第2のシリ
ンダブーム連結手段23とトップブーム2とが連結され
ると、1段復動油圧シリンダ5が往動し、ブームの伸長
方向に移動する。1段復動油圧シリンダ5がブームの伸
長方向に移動すると、その基端部に位置する第1シーブ
21が同じ方向に移動するので、伸長用ワイヤ24に固
定されている第2のシリンダブーム連結手段23が伸長
用ワイヤ24により1段復動油圧シリンダ5と同じ方向
に牽引されるので、トップブーム2が中間ブーム3と共
にブームの伸長方向に移動して図17に示す状態とな
る。図17に示したようなトップブーム2および中間ブ
ーム3の伸長完了時には、1段復動油圧シリンダ5が復
動して収縮し、第1のシリンダブーム連結手段22のみ
を中間ブーム4と連結して再度、1段復動油圧シリンダ
5を往動させてブームの伸長方向に移動させると、第1
のシリンダブーム連結手段22によって連結されている
中間ブーム4が1段復動油圧シリンダ5と同じ方向に移
動して伸長する(図19参照)。
圧シリンダ5の伸縮移動に連動して中間ブームを移動さ
せる第1のシリンダブーム連結手段22と1段復動油圧
シリンダ5の伸縮移動に連動してブームの伸縮方向に移
動するシーブの変位によって牽引されるワイヤに連動す
る第2のシリンダブーム連結手段23を用いるだけの簡
単な構成によりブームの伸長に要する時間を短縮するこ
とができる。なお、図12に示した構成と図1に示した
構成を組み合わせて、1段復動油圧シリンダ5の往動時
には2段のブームの同時伸長を行わせ、1段復動油圧シ
リンダ5の復動時には1段のブームの伸長を行わせて合
計3段のブームを1段復動油圧シリンダ5の往復動時に
行わせるようにすることも可能である。
油圧シリンダの往復動いずれの場合にも、トップブーム
および中間ブームを同じ方向に移動させて伸長若しくは
収縮させることができるので、1段復動油圧シリンダの
往復動作を全てブームの伸縮動作に用いることが可能に
なり、これにより、ブームの伸縮、特に伸長動作に要す
る時間を短縮することが可能になる。
長時、1段復動油圧シリンダのロッド側端部に位置する
第1のシリンダブーム連結手段を介して1段復動油圧シ
リンダのシリンダチューブが伸長するのに連動してトッ
プブームに隣接する中間ブームを伸長させると共に、1
段復動油圧シリンダの基部側に位置する第1シーブが伸
長方向へ移動するのに連動してワイヤを牽引することに
より、このワイヤに連結されている第2のシリンダブー
ム連結手段を介してトップブームが伸長されて複数段の
ブームを同時伸長させることができる。これにより、ブ
ームの伸長に要する時間を短縮することが可能になる。
ーム伸縮機構の要部構成を説明するための側面視的な部
分断面図である。
ある。
ある。
制御部の構成を説明するための油圧回路図である。
全縮状態を説明するための模式図である。
伸長開始前の状態を説明するための模式図である。
伸長状態の一態様を説明するための模式図である。
了時の状態を説明するための図6相当の模式図である。
伸長状態の他の態様を説明するための模式図である。
終了時の状態を説明するための図8相当の模式図であ
る。
の全伸長時の状態を説明するための模式図である。
ーム伸縮機構の要部構成を説明するための側面視的な部
分断面図である。
面図である。
である。
ムの全縮状態を説明するための模式図である。
するための図15相当の模式図である。
ムの伸長状態の一態様を説明するための模式図である。
長終了時の状態を説明するための模式図である。
ムの全伸長時の状態を説明するための模式図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ベースブーム内にて複数の中間ブームを
伸縮自在に挿嵌し、さらにこの中間ブーム内にトップブ
ームを伸縮自在に挿嵌してなる多段伸縮ブームを備えた
移動式クレーンのブーム伸縮機構において、 上記ベースブームにピストンロッドの端部が軸支され、
シリンダチューブが伸縮可能に設けられている単一の1
段復動油圧シリンダと、 上記ベースブームにおける上記1段復動油圧シリンダの
ピストンロッドが軸支されている側に延長方向一端が軸
支され、延長方向他端が上記1段復動油圧シリンダと独
立して不動状態に支持されている案内部材と、 上記案内部材の延長方向両端にそれぞれ配置されている
シーブと、 上記1段復動油圧シリンダのロッド側端部に設けられて
いて、上記1段復動油圧シリンダのシリンダチューブと
上記トップブーム若しくは中間ブームの基端部とを選択
的に連結し、連結時には上記シリンダチューブの伸縮動
作に連動してトップブーム若しくは中間ブームを伸長あ
るいは収縮させる第1のシリンダブーム連結手段と、 上記シーブを境にして上記第1のシリンダブーム連結手
段と相対する位置に配置され、上記第1のシリンダブー
ム連結手段により連結される中間ブーム以外の中間ブー
ムの基端部を上記シリンダチューブの移動方向と反対方
向に牽引可能な第2のシリンダブーム連結手段と、 上記ベースブームおよび上記各段の中間ブームのうちで
隣り合うブーム同士を固定するブーム間固定手段であっ
て、隣接する各ブームのうちで上記トップブーム寄りの
ブーム先端側で隣接するブームの係合孔に常時係合する
習性を有する係合ピンを備えたブーム間固定手段と、 上記案内部材の延長方向における上記ブームの伸長方向
先端側に配置されたシーブに延長方向の途中が掛け回さ
れ、延長方向各端部が上記第1および第2のシリンダブ
ーム連結手段にそれぞれ固定されている伸長用ワイヤ
と、 上記案内部材における上記ブームの収縮方向先端側に配
置されているシーブに延長方向の途中が掛け回され、延
長方向各端部が上記第1および第2のシリンダブーム連
結手段にそれぞれ固定されている収縮用ワイヤとを備
え、 ブームの伸長時、上記第1のシリンダブーム連結手段が
上記1段復動油圧シリンダの往動時に上記トップブーム
若しくは中間ブームの基端部を連結して上記1段復動油
圧シリンダの往動に連動して上記トップブーム若しくは
中間ブームを伸長方向に移動させ、上記第2のシリンダ
ブーム連結手段は、上記1段復動油圧シリンダの復動時
に前回伸長された中間ブームと同じ方向に移動する上記
伸長用ワイヤと前回伸長された中間ブーム以外の中間ブ
ームとを連結して上記第1のシリンダブーム連結手段に
より連結された中間ブームと同じ方向に移動させること
を特徴とする移動式クレーンのブーム伸縮機構。 - 【請求項2】 ベースブーム内にて複数の中間ブームを
伸縮自在に挿嵌し、さらにこの中間ブーム内にトップブ
ームを伸縮自在に挿嵌してなる多段伸縮ブームを備えた
移動式クレーンのブーム伸縮機構において、 上記ベースブームにピストンロッドの端部が軸支され、
シリンダチューブが伸縮可能に設けられている単一の1
段復動油圧シリンダと、 上記1段復動油圧シリンダにおけるロッド側端部および
基部側にそれぞれ軸支されている第1、第2のシーブ
と、 上記1段復動油圧シリンダのロッド側端部に設けられて
いて、上記1段復動油圧シリンダのシリンダチューブと
上記中間ブームの基端部とを選択的に連結し、連結時に
は上記シリンダチューブの伸縮動作に連動して中間ブー
ムを伸長あるいは収縮させる第1のシリンダブーム連結
手段と、 上記1段復動油圧シリンダの伸縮方向に沿って摺動可能
に設けられ、上記1段復動油圧シリンダと上記トップブ
ームの基端部とを連結可能な構成を備え、連結時には上
記第2のシーブがブームの伸長方向に移動するのに連動
してあるいは上記第1のシーブがブームの収縮方向に移
動するのに連動してそのシーブと同じ方向に上記トップ
ブームを移動可能な第2のシリンダブーム連結手段と、 上記1段復動油圧シリンダのロッド軸支側に始端が固定
され、上記第2のシーブに延長方向の途中が掛け回され
たうえで、延長方向端部が上記第1および第2のシーブ
間に位置する上記第2のシリンダブーム連結手段に固定
されている伸長用ワイヤと、 上記1段復動油圧シリンダの基部側にて該1段復動油圧
シリンダと独立した位置で始端が固定され、上記第1の
シーブに延長方向の途中が掛け回されたうえで、延長方
向端部が上記第2のシリンダブーム連結手段に固定され
ている収縮用ワイヤとを備え、 ブームの伸長時、上記第1のシリンダブーム連結手段が
上記トップブームに隣接する中間ブームと上記1段復動
油圧シリンダとを連結するとともに上記第2のシリンダ
ブーム連結手段が上記トップブームと上記ワイヤとを連
結し、上記1段復動油圧シリンダの往動に連動して上記
トップブームに隣接する中間ブームを伸長させると共
に、上記1段復動油圧シリンダの往動により上記第1の
シーブが伸長方向に移動するのに連動して上記ワイヤが
牽引されることにより上記トップブームが上記中間ブー
ムと同時に伸長されることを特徴とする移動式クレーン
のブーム伸縮機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11542798A JP4164152B2 (ja) | 1998-04-24 | 1998-04-24 | 移動式クレーンのブーム伸縮機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11542798A JP4164152B2 (ja) | 1998-04-24 | 1998-04-24 | 移動式クレーンのブーム伸縮機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11301978A true JPH11301978A (ja) | 1999-11-02 |
JP4164152B2 JP4164152B2 (ja) | 2008-10-08 |
Family
ID=14662310
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11542798A Expired - Fee Related JP4164152B2 (ja) | 1998-04-24 | 1998-04-24 | 移動式クレーンのブーム伸縮機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4164152B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015101450A (ja) * | 2013-11-26 | 2015-06-04 | 株式会社タダノ | クレーンのブーム伸縮装置 |
JP2017159973A (ja) * | 2016-03-07 | 2017-09-14 | 株式会社タダノ | ブーム伸縮装置 |
CN114013332A (zh) * | 2021-11-05 | 2022-02-08 | 上海融青新能源科技有限公司 | 一种换电站及其电池交换方法 |
-
1998
- 1998-04-24 JP JP11542798A patent/JP4164152B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015101450A (ja) * | 2013-11-26 | 2015-06-04 | 株式会社タダノ | クレーンのブーム伸縮装置 |
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CN114013332A (zh) * | 2021-11-05 | 2022-02-08 | 上海融青新能源科技有限公司 | 一种换电站及其电池交换方法 |
CN114013332B (zh) * | 2021-11-05 | 2023-11-14 | 上海融青新能源科技有限公司 | 一种换电站及其电池交换方法 |
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