JPH09261905A - 電機子 - Google Patents

電機子

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Publication number
JPH09261905A
JPH09261905A JP6815396A JP6815396A JPH09261905A JP H09261905 A JPH09261905 A JP H09261905A JP 6815396 A JP6815396 A JP 6815396A JP 6815396 A JP6815396 A JP 6815396A JP H09261905 A JPH09261905 A JP H09261905A
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JP
Japan
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terminal
wire
coil
core
pressing piece
Prior art date
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Pending
Application number
JP6815396A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshimi Hashimoto
芳美 橋本
Toshihiko Mato
利彦 間藤
Takahiro Osada
高広 長田
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Mahle Electric Drive Systems Co Ltd
Original Assignee
Kokusan Denki Co Ltd
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Publication date
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  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
  • Windings For Motors And Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイルの線のターミナルへの接続を容易に能
率よく行える電機子を得る。 【解決手段】 環状鉄心1の各突極のうちの複数の突極
にコイルをシリーズに巻装する。ターミナル本体部8a
とこのターミナル本体部8aと一体の押え片部8bとを
有するターミナル8を環状鉄心1に対して支持させる。
ターミナル本体部8aと押え片部8bとの間にコイルの
渡り線4yとリード線の芯線導体9aを挟んで抵抗溶接
で接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば磁石発電機
等に用いる電機子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11〜図14は、従来の磁石発電機等
に用いる電機子の構成を示したものである。
【0003】該電機子は、環状鉄心1を備え、該環状鉄
心1は環状部2の外周に多数の突極3a〜3hが突設さ
れた構造になっている。突極3a〜3gには、コイル4
a〜4gがボビン5を介してシリーズに巻装されてい
る。これらコイル4a〜4gは、例えば二輪車のヘッド
ランプやテールランプなどを点灯させたり、バッテリー
を充電させたりするのに使用される電源用コイルであ
る。これらコイル4a〜4g群の巻き始め端の線6aは
接地され、巻き終わり端の線6bは後述するリード線に
接続されている。
【0004】隣接するコイル4e,4fの中間より出力
を取り出したい場合には、コイル4e,4fの巻装時に
図12に示すように、コイル4eからコイル4fへの渡
り線4yをある程度の長さ引き出して、該渡り線4yを
巻線治具のどこかにからげ、その後コイル4fを巻装
し、巻線の終了後に切断位置7で該渡り線4yを切断
し、独立されたコイル4eの巻き終わり線4etとコイ
ル4fの巻き始め線4ftとの絶縁被膜を除去し、これ
ら線4et,4ftを図13に示すようにターミナル8
に半田付け接続する。該ターミナル8には、リード線9
の芯線導体9aを半田付け接続する。ターミナル8に隣
接して設けられたターミナル10には、コイル4a〜4
g群の巻き終わり端の線6bを半田付け接続する。また
該ターミナル10には、他のリード線11の芯線導体1
1aを半田付け接続する。
【0005】なお、ターミナル8,10はボビン5を介
して環状鉄心1に絶縁支持されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の構造では、渡り線4yの引き出し寸法合せ、
切断、絶縁被膜の除去、ターミナル8へのコイル4e,
4f側の線4et,4ftとリード線9の半田付け接続
など多くの工数を必要とする問題点があった。また、こ
のような従来の構造では、巻線の自動化も困難であっ
た。
【0007】本発明の目的は、コイルの線のターミナル
への接続を容易に能率よく行うことができる電機子を提
供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、コイルの線の接地形
ターミナルへの接続を容易に能率よく行うことができる
電機子を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、シリーズに巻装され
ているコイル群の途中からターミナルを介してリード線
を引き出す際の接続を容易に能率よく行うことができる
電機子を提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、シリーズに巻装され
ているコイル群中のコイルの線へのリード線の接続を確
実に能率よく行うことができる電機子を提供することに
ある。
【0011】本発明の他の目的は、シリーズに巻装され
ているコイル群の途中からターミナルを介してリード線
を引き出す際の巻線の自動化が容易な電機子を提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、環状鉄心の各
突極のうちの複数の突極にコイルがシリーズに巻装され
ている構造の電機子を改良するものである。
【0013】請求項1に係る電機子においては、ターミ
ナル本体部と該ターミナル本体部と一体の押え片部とを
有するターミナルが環状鉄心に対して支持され、これら
ターミナル本体部と押え片部との間にコイルの線が挟ま
れて抵抗溶接で接続されていることを特徴とする。
【0014】このようにターミナル本体部と該ターミナ
ル本体部と一体の押え片部とを有するターミナルを用い
て、これらターミナル本体部と押え片部との間にコイル
の線を挟んで抵抗溶接で接続すると、抵抗溶接時にコイ
ルの線にも溶接熱が伝わり、且つターミナル本体部と押
え片部とには溶接時に加圧力が加わっているので、柔ら
かくなったターミナル本体部と押え片部とで柔らかくな
ったコイルの線の絶縁被膜(エナメル被膜)が除去さ
れ、ターミナルとコイルの線とが溶接されることにな
り、コイルの線の絶縁被膜の除去作業が不要になる。
【0015】請求項2に係る電機子においては、ターミ
ナル本体部と該ターミナル本体部と一体の押え片部及び
接地部とを有する接地形ターミナルが環状鉄心に対して
支持され、これらターミナル本体部と押え片部との間に
コイルの線が挟まれて抵抗溶接で接続され、且つ接地形
ターミナルはその接地部が環状鉄心に電気的に接続され
て該環状鉄心を介して接地されていることを特徴とす
る。
【0016】このようにターミナル本体部と該ターミナ
ル本体部と一体の押え片部及び接地部とを有する接地形
ターミナルを用いて、これらターミナル本体部と押え片
部との間にコイルの線を挟んで抵抗溶接で接続すると、
抵抗溶接時にコイルの線にも溶接熱が伝わり、且つ接地
形ターミナル本体部と押え片部とには溶接時に加圧力が
加わっているので、柔らかくなったターミナル本体部と
押え片部とで柔らかくなったコイルの線の絶縁被膜が除
去され、ターミナルとコイルの線とが溶接されることに
なり、コイルの線の絶縁被膜の除去作業が不要になる。
従って、コイルの線の接地形ターミナルへの接続を容易
に能率よく行うことができる。
【0017】請求項3に係る電機子においては、ターミ
ナル本体部と該ターミナル本体部と一体の押え片部とを
有するターミナルが環状鉄心に対して支持され、これら
ターミナル本体部と押え片部との間に隣接するコイルの
渡り線がリード線の芯線導体と共に挟まれて抵抗溶接で
接続されていることを特徴とする。
【0018】このようにターミナル本体部と該ターミナ
ル本体部と一体の押え片部とを有するターミナルを用い
て、これらターミナル本体部と押え片部との間に隣接す
るコイルの渡り線をリード線の芯線導体と共に挟んで抵
抗溶接で接続すると、抵抗溶接時にコイルの渡り線とリ
ード線の芯線導体にも溶接熱が伝わり、且つターミナル
本体部と押え片部とには溶接時に加圧力が加わっている
ので、柔らかくなったターミナル本体部と押え片部とで
柔らかくなったコイルの渡り線の絶縁被膜(エナメル被
膜)が除去され、またリード線の芯線導体も柔らかくな
り、ターミナルとコイルの渡り線及びリード線の芯線導
体とが溶接されることになり、コイルの渡り線の絶縁被
膜の除去作業が不要になる。また、この場合には、渡り
線を所定長さ引き出して切断する作業も不要になる利点
がある。
【0019】更に、この場合には、コイルの渡り線は、
隣り合うコイル間を他のコイル間部分と同様に単に渡ら
せるだけでよく、このため巻線の自動化を容易に行うこ
とができる。
【0020】請求項4に係る電機子においては、ターミ
ナル本体部と該ターミナル本体部と一体に設けられた2
の押え片部とを有するターミナルが環状鉄心に対して支
持され、ターミナル本体部と一方の押え片部との間にコ
イルの線が挟まれて抵抗溶接で接続され、ターミナル本
体部と他方の押え片部との間にリード線の芯線導体が挟
まれて抵抗溶接で接続されていることを特徴とする。
【0021】このようにターミナルに2つの押え片部を
設けると、コイルの線とリード線の芯線導体をその太さ
が違っても個々に確実に接続することができる。また、
この発明でも、コイルの線の絶縁被膜の除去作業が不要
になる。
【0022】請求項5に係る電機子においては、ターミ
ナル本体部と該ターミナル本体部と一体でその表裏両面
に設けられた2の押え片部とを有するターミナルが環状
鉄心に対して支持され、ターミナル本体部と一方の押え
片部との間に隣接するコイルの渡り線が挟まれて抵抗溶
接で接続され、ターミナル本体部と他方の押え片部との
間に隣接するリード線の芯線導体が挟まれて抵抗溶接で
接続されていることを特徴とする。
【0023】このようにターミナル本体部と一方の押え
片部との間に隣接するコイルの渡り線を挟んで抵抗溶接
で接続し、ターミナル本体部と他方の押え片部との間に
隣接するリード線の芯線導体を挟んで抵抗溶接で接続す
ると、コイルの線とリード線の芯線導体をその太さが違
っても個々に確実に接続することができる。また、この
発明でも、コイルの渡り線の絶縁被膜の除去作業が不要
になる。更に、この発明でも、渡り線を所定長さ引き出
して切断する作業も不要になる利点がある。かつまた、
この発明でも、コイルの渡り線は、隣り合うコイル間を
他のコイル間部分と同様に単に渡らせるだけでよく、こ
のため巻線の自動化を容易に行うことができる。
【0024】なお、本発明において、ターミナルを環状
鉄心に対して支持するとは、ターミナルをボビンを介し
て環状鉄心に絶縁支持する場合と、ターミナルをボビン
を介して環状鉄心に支持させた状態で該環状鉄心に導通
させる場合と、ターミナルを環状鉄心に直接支持させる
場合とがある。
【0025】
【発明の実施の形態】図1〜図7は、本発明に係る電機
子の実施の形態の第1例を示したものである。なお、前
述した図11〜図14と対応する部分には、同一符号を
付けて示している。
【0026】本例の電機子においては、図1に示すよう
に突極3a〜3gに樹脂製のモールド成形ボビン5を介
してコイル4a〜4gをシリーズに巻装するに際し、コ
イル4eコイル4fとの間でリード線9を接続する予定
であるにも拘らず、他のコイル間の部分と同様に渡り線
4yを直線状に渡らせている。
【0027】コイル4e,4fを巻装する突極3e,3
fとの間の環状部2には、図1及び図2に示すようにタ
ーミナル8が設けられている。本例のターミナル8は、
図3(A)(B)に示すようにターミナル本体部8a
と、該ターミナル本体部8aから切り起こしにより一体
に設けられている押え片部8bと、該ターミナル本体部
8aの側面に突設されている抜け止め突起部8cとを備
えた構造になっている。この場合、押え片部8bはその
先端がターミナル本体部8aの基端側を向く状態で打ち
抜かれ、該押え片部8bはその先端がターミナル本体部
8aの先端側を向くように折り返された構造になってい
る。このようなターミナル8は、図4に示すようにその
ターミナル本体部8aと押え片部8bの間の隙間8dが
渡り線4yの通路上に整列して存在するように位置決め
されて、図2に示すようにそのターミナル本体部8aが
環状部2の孔12にボビン5の成形樹脂を介して圧入さ
れて絶縁支持されている。
【0028】ターミナル10も、図3(A)(B)に示
すようにターミナル8と同様な構造になっている。即
ち、これら図3(A)(B)において、10aはターミ
ナル本体部、10bは押え片部、10cは抜け止め突起
部である。このようなターミナル10も、図2に示すよ
うに環状部2の孔13にボビン5の成形樹脂を介して圧
入され、抜け止め突起部8cで抜け止めされて該環状部
2に絶縁支持されている。また、ターミナル本体部10
aと押え片部10bとの間に、コイル4a〜4g群の巻
き終わり端の線6bとリード線11の芯線導体11aと
が挟持されて抵抗溶接で電気的,機械的に接続されてい
る。
【0029】次に、コイル4e,4fの巻装と、これら
コイル4e,4f間の渡り線4yに対するターミナル8
を介してのリード線9の接続作業について説明する。
【0030】突極3eにコイル4eを巻装した後、突極
3fにコイル4fを巻装するに際しては、他の箇所と同
様にして渡り線4yを図4及び図5に示すように渡らせ
てコイル4fの巻装を行う。この時、渡り線4yはター
ミナル本体部8aと押え片部8bの間の隙間8dを通っ
て配線される。
【0031】このようにして渡り線4yが通り抜けてい
るターミナル本体部8aと押え片部8bの間の隙間8d
には、図5に示すようにリード線9の先端で絶縁被覆9
bを剥いで露出した芯線導体9aの部分を、半田揚げし
た状態で一緒に配置する。
【0032】かかる状態で、図5に示す抵抗溶接機の電
極14a,14bでターミナル本体部8aと押え片部8
bを加圧して渡り線4yとリード線9の芯線導体9aと
を挟持した状態で通電して抵抗溶接する。かくすると、
この抵抗溶接時に、渡り線4yとリード線9の芯線導体
9aにも溶接熱が伝わり、且つターミナル本体部8aと
押え片部8bとには溶接時に加圧力が加わっているの
で、柔らかくなったターミナル本体部8aと押え片部8
bとで柔らかくなった渡り線4yの絶縁被膜(エナメル
被膜)が除去され、またリード線9の芯線導体9a及び
半田も柔らかくなり、ターミナル8と渡り線4y及びリ
ード線9の芯線導体9aとが溶接されることになる。こ
の場合、芯線導体9aに半田揚げしてある場合には、該
半田が溶けて該芯線導体9aと渡り線4yとがターミナ
ル8に電気的機械的に接続されている。芯線導体9aに
半田揚げがしてない場合には、溶接時の熱で該芯線導体
9aと渡り線4yとがそれぞれ一部溶けてターミナル8
に電気的機械的に接続される。このため、接続時にコイ
ルの渡り線4yの絶縁被膜の除去作業が不要になる。ま
た、この場合には、渡り線4yを所定長さ引き出して切
断する作業も不要になる。
【0033】更に、この場合には、前述したようにコイ
ルの渡り線4yは、隣り合うコイル4e,4f間を他の
コイル間部分と同様に単に渡らせるだけでよく、このた
め巻線の自動化を容易に行うことができる。
【0034】ターミナル10に対するコイル4a〜4g
群の巻き終わり端の線6bとリード線11の芯線導体1
1aとの抵抗溶接による接続作業も同様にして行われ
る。
【0035】リード線9,11は、ボビン5に固定され
ている樹脂クランプ15に保持されている。
【0036】次に、コイル4a〜4g群の巻き始め端の
線6aにおける接地形ターミナル16による接地構造に
ついて説明する。
【0037】該接地形ターミナル16は、図7(A)〜
(C)に示すように、リング状接地部16aと、該リン
グ状接地部16aの周縁から立ち上げられているターミ
ナル本体部16bと、該ターミナル本体部16bの先端
側から切り起こされて下向きに曲げられた押え片部16
cと、該ターミナル本体部16bの側面に突設されてい
る抜け止め突起部16dとを備えた構造になっている。
【0038】このような接地形ターミナル16は、図1
及び図6に示すように、リング状接地部16aの孔を環
状鉄心1の環状部2における孔17に合致させて該リン
グ状接地部16aを環状部2に接触させた状態でターミ
ナル本体部16bが抜け止め突起部16dを介してボビ
ン5の立ち上がり部5aに圧入支持されている。孔17
には図示しないがボルトが通され、ナットで締め付ける
ことにより、該接地形ターミナル16のリング状接地部
16aと環状部2との導通が確実にとられ、該接地形タ
ーミナル16は環状部2を介して接地されるようになっ
ている。
【0039】かかる接地形ターミナル16のターミナル
本体部16bと押え片部16cとの間には、コイル4a
〜4g群の巻き始め端の線6aが通されて、前述したよ
うに該線6aがターミナル本体部16bと押え片部16
cとで挟持されて抵抗溶接で電気的,機械的に接続され
ている。
【0040】このような電機子においては、ターミナル
本体部8a,10a,16bと該ターミナル本体部8
a,10a,16bと一体の押え片部8b,10b,1
6cとを有するターミナル8,10,16を用いて、こ
れらターミナル本体部8a,10a,16bと押え片部
8b,10b,16cとの間にコイルの線4y,6a,
または6bを挟んで抵抗溶接で接続するので、コイルの
線4y,6a,または6bの絶縁被膜を予め剥ぐことな
く、容易に電気的,機械的に接続することができる。こ
のため本例によれば、コイルの線4y,6a,6bの絶
縁被膜の除去作業が不要になる。
【0041】また、接地形ターミナル16のようにリン
グ状接地部16aを設けていると、環状鉄心1を介して
の該ターミナル16の接地を容易に行うことができる。
また、このような接地形ターミナル16でも、ターミナ
ル本体部16bと該ターミナル本体部16bと一体の押
え片部16cとを有するので、コイルの線6aの接続を
抵抗溶接により容易に能率よく行うことができる。
【0042】また、ターミナル本体部8aと該ターミナ
ル本体部8aと一体の押え片部8bとを有するターミナ
ル8を用いて、これらターミナル本体部8aと押え片部
8bとの間に隣接するコイルの渡り線4yをリード線9
の芯線導体9aと共に挟んで抵抗溶接で接続すると、渡
り線4の絶縁被膜を予め剥ぐことなく、渡り線4yとリ
ード線9の芯線導体9aとの電気的,機械的接続を容易
に行うことができる。このため本例によれば、コイルの
線4yの絶縁被膜の除去作業が不要になる。
【0043】更に、この場合には、コイルの渡り線4y
は、隣り合うコイル間を他のコイル間部分と同様に単に
渡らせるだけでよく、このため巻線の自動化を容易に行
うことができる。
【0044】図8〜図10は、本発明に係る電機子の実
施の形態の第2例を示したものである。なお、前述した
図1〜図7と対応する部分には、同一符号を付けて示し
ている。
【0045】本例の電機子では、ターミナル8,10の
構造が前述した第1例と相違するのみである。
【0046】本例のターミナル8においては、ターミナ
ル本体部8aに2つの押え片部8b1 ,8b2 が該ター
ミナル本体部8aの両面に別れて存在するように設けら
れている点で第1例のターミナル8と相違している。
【0047】また本例のターミナル10においては、タ
ーミナル本体部10aに2つの押え片部10b1 ,10
b2 が該ターミナル本体部10aの両面に別れて存在す
るように設けられている点で第1例のターミナル10と
相違している。
【0048】このようなターミナル8においては、ター
ミナル本体部8aと押え片部8b1との間にリード線9
の芯線導体9aが挟持されて前述したようにして抵抗溶
接で電気的,機械的に接続され、またターミナル本体部
8aと押え片部8b2 との間に渡り線4yが挟持されて
前述したようにして抵抗溶接で電気的,機械的に接続さ
れている。
【0049】同様に、ターミナル10においては、ター
ミナル本体部10aと押え片部10b1 との間に渡り線
4yが挟持されて前述したようにして抵抗溶接で電気
的,機械的に接続され、またターミナル本体部10aと
押え片部10b2 との間にリード線11の芯線導体11
aが挟持されて前述したようにして抵抗溶接で電気的,
機械的に接続されている。
【0050】その他の構成は、前述した第1例と同様で
ある。
【0051】このようにターミナル8,10にそれぞれ
2つの押え片部8b1 ,8b2 を設けると、コイルの線
4y,6bとリード線9,11の芯線導体9a,11a
をその太さが違っても個々に確実に接続することができ
る。
【0052】なお、前述した各例のターミナル8,1
0,16は、銅または黄銅を用いて形成し、その表面に
半田メッキまたはスズメッキを施したものが好ましい。
【0053】また、ボビン5はモールド成形で環状鉄心
1に設ける構造以外に、2つ割り構造で環状鉄心1に装
着して設ける構造の場合がある。
【0054】
【発明の効果】請求項1に係る電機子においては、ター
ミナル本体部と該ターミナル本体部と一体の押え片部と
を有するターミナルを環状鉄心に対して支持させ、これ
らターミナル本体部と押え片部との間にコイルの線を挟
んで抵抗溶接で接続しているので、コイルの線の絶縁被
膜を予め剥ぐことなく、電気的,機械的に接続すること
ができる。このため本発明によれば、コイルの線の絶縁
被膜の除去作業が不要になり、コイルの線のターミナル
への接続を容易に能率よく行うことができる。また、本
発明のようにターミナル本体部と押え片部との間で接続
すべき線を挟持して抵抗溶接で接続する構造にすると、
線径の異なる線でも同一のターミナルで対応でき、この
ため部品点数の削減と共通化とを図ることができる。
【0055】請求項2に係る電機子においては、ターミ
ナル本体部と該ターミナル本体部と一体の押え片部及び
接地部とを有する接地形ターミナルを環状鉄心に対して
支持させ、これらターミナル本体部と押え片部との間に
コイルの線を挟んで抵抗溶接で接続し、且つ接地形ター
ミナルはその接地部を環状鉄心に電気的に接続して該環
状鉄心を介して接地しているので、接地形ターミナルで
もコイルの線の接続を抵抗溶接により容易に能率よく行
うことができる。また、本発明でもターミナル本体部と
押え片部との間で接続すべき線を挟持して抵抗溶接で接
続するので、線径の異なる線でも同一のターミナルで対
応でき、このため部品点数の削減と共通化とを図ること
ができる。
【0056】請求項3に係る電機子においては、ターミ
ナル本体部と該ターミナル本体部と一体の押え片部とを
有するターミナルを環状鉄心に対して支持させ、これら
ターミナル本体部と押え片部との間に隣接するコイルの
渡り線をリード線の芯線導体と共に挟んで抵抗溶接で接
続しているので、渡り線の絶縁被膜を予め剥ぐことな
く、該渡り線とリード線とを電気的,機械的に接続する
ことができる。このため本発明によれば、渡り線の絶縁
被膜の除去作業が不要になり、渡り線へのリード線の接
続を容易に能率よく行うことができる。また、本発明に
よれば、渡り線を所定長さ引き出して切断する作業も不
要になる利点がある。更に、この発明によれば、コイル
の渡り線は、隣り合うコイル間を他のコイル間部分と同
様に単に渡らせるだけでよく、このため巻線の自動化を
容易に行うことができる。かつまた、本発明でもターミ
ナル本体部と押え片部との間で接続すべき線を挟持して
抵抗溶接で接続するので、線径の異なる線でも同一のタ
ーミナルで対応でき、このため部品点数の削減と共通化
とを図ることができる。
【0057】請求項4に係る電機子においては、ターミ
ナルに2つの押え片部を設けているので、コイルの線と
リード線の芯線導体をその太さが違っても個々に確実に
接続することができる。また、この発明でも、コイルの
線の絶縁被膜の除去作業が不要になる利点がある。
【0058】請求項5に係る電機子においては、ターミ
ナル本体部の表裏両面に押え片部を設けたターミナルを
用い、該ターミナル本体部と一方の押え片部との間に隣
接するコイルの渡り線を挟んで抵抗溶接で接続し、該タ
ーミナル本体部と他方の押え片部との間に隣接するリー
ド線の芯線導体を挟んで抵抗溶接で接続しているので、
コイルの線とリード線の芯線導体をその太さが違っても
個々に確実に接続することができる。また、この発明で
も、コイルの渡り線の絶縁被膜の除去作業が不要にな
る。更に、この発明でも、渡り線を所定長さ引き出して
切断する作業も不要になる利点がある。かつまた、この
発明でも、コイルの渡り線は、隣り合うコイル間を他の
コイル間部分と同様に単に渡らせるだけでよく、このた
め巻線の自動化を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電機子の実施の形態の第1例の正
面図である。
【図2】図1のI−I線断面図である。
【図3】(A)(B)は図1で用いている1つのターミ
ナルの縦断面図及び正面図である。
【図4】図1で1つのコイルから次のコイルに渡り線を
渡らせた状態を示す部分正面図である。
【図5】図1で渡り線とリード線とをターミナルで抵抗
溶接する過程を示す斜視図である。
【図6】図1のII−II線断面図である。
【図7】(A)(B)(C)は図1で用いている他のタ
ーミナルの平面図,正面図及び縦断面図である。
【図8】本発明に係る電機子の実施の形態の第2例の正
面図である。
【図9】図8のIII −III 線断面図である。
【図10】(A)(B)(C)は図8で用いている1つ
のターミナルの正面図,平面図及び側面図である。
【図11】従来の電機子の概略構成を示す正面図であ
る。
【図12】図11で1つのコイルから次のコイルに渡り
線を渡らせた状態を示す部分正面図である。
【図13】図11に示した渡り線を切断してリード線に
ターミナルで接続した状態を示す部分正面図である。
【図14】図11に示す電機子におけるシリーズ接続コ
イルの結線図である。
【符号の説明】
1 環状鉄心 2 環状部 3a〜3h 突極 4a〜4g コイル 4y 渡り線 5 ボビン 6a コイル群の巻き始め端の線 6b コイル群の巻き終わり端の線 7 切断位置 8 ターミナル 8a ターミナル本体部 8b 押え片部 8c 抜け止め突起部 8d 隙間 9 リード線 9a 芯線導体 10 ターミナル 10a ターミナル本体部 10b 押え片部 10b1 ,10b2 押え片部 10c 抜け止め突起部 11 リード線 11a 芯線導体 12,13 孔 14a,14b 抵抗溶接機の電極 15 樹脂クランプ 16 接地形ターミナル 16a リング状接地部 16b ターミナル本体部 16c 押え片部 16d 抜け止め突起部 17 孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状鉄心の各突極のうちの複数の突極に
    コイルがシリーズに巻装されている電機子において、 ターミナル本体部と該ターミナル本体部と一体の押え片
    部とを有するターミナルが前記環状鉄心に対して支持さ
    れ、これらターミナル本体部と押え片部との間に前記コ
    イルの線が挟まれて抵抗溶接で接続されていることを特
    徴とする電機子。
  2. 【請求項2】 環状鉄心の各突極のうちの複数の突極に
    コイルがシリーズに巻装されている電機子において、 ターミナル本体部と該ターミナル本体部と一体の押え片
    部及び接地部とを有する接地形ターミナルが前記環状鉄
    心に対して支持され、これらターミナル本体部と押え片
    部との間に前記コイルの線が挟まれて抵抗溶接で接続さ
    れ、且つ前記接地形ターミナルは前記接地部が前記環状
    鉄心に電気的に接続されて該環状鉄心を介して接地され
    ていることを特徴とする電機子。
  3. 【請求項3】 環状鉄心の各突極のうちの複数の突極に
    コイルがシリーズに巻装されている電機子において、 ターミナル本体部と該ターミナル本体部と一体の押え片
    部とを有するターミナルが前記環状鉄心に対して支持さ
    れ、これらターミナル本体部と押え片部との間に隣接す
    る前記コイルの渡り線がリード線の芯線導体と共に挟ま
    れて抵抗溶接で接続されていることを特徴とする電機
    子。
  4. 【請求項4】 環状鉄心の各突極のうちの複数の突極に
    コイルがシリーズに巻装されている電機子において、 ターミナル本体部と該ターミナル本体部と一体に設けら
    れた2の押え片部とを有するターミナルが前記環状鉄心
    に対して支持され、前記ターミナル本体部と一方の前記
    押え片部との間に前記コイルの線が挟まれて抵抗溶接で
    接続され、前記ターミナル本体部と他方の前記押え片部
    との間にリード線の芯線導体が挟まれて抵抗溶接で接続
    されていることを特徴とする電機子。
  5. 【請求項5】 環状鉄心の各突極のうちの複数の突極に
    コイルがシリーズに巻装されている電機子において、 ターミナル本体部と該ターミナル本体部と一体に設けら
    れた2の押え片部とを有するターミナルが前記環状鉄心
    に対して支持され、前記ターミナル本体部と一方の前記
    押え片部との間に隣接する前記コイルの渡り線が挟まれ
    て抵抗溶接で接続され、前記ターミナル本体部と他方の
    前記押え片部との間にリード線の芯線導体が挟まれて抵
    抗溶接で接続されていることを特徴とする電機子。
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