JP2014036505A - 回転電機 - Google Patents
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Abstract
【課題】体格を小型化することの可能な電機子を提供する。
【解決手段】 回転電機の電機子としてのステータ20は、電機子コア21、巻線30およびターミナル40等を備える。電機子コア21は、環状部23およびその環状部23から放射状に延びる複数のティース24を有する。電機子コア21のティース24に巻線30が巻き回される。巻線30の端部31は、電機子コア21の環状部23の軸に対し非平行に延び、ターミナル40に抵抗溶接される。ターミナル40は、電機子コア21の軸方向に延びる穴25に圧入固定される。これにより、電機子コア21から軸方向に突出するターミナル40の突出量を小さくすることができる。
【選択図】図7
【解決手段】 回転電機の電機子としてのステータ20は、電機子コア21、巻線30およびターミナル40等を備える。電機子コア21は、環状部23およびその環状部23から放射状に延びる複数のティース24を有する。電機子コア21のティース24に巻線30が巻き回される。巻線30の端部31は、電機子コア21の環状部23の軸に対し非平行に延び、ターミナル40に抵抗溶接される。ターミナル40は、電機子コア21の軸方向に延びる穴25に圧入固定される。これにより、電機子コア21から軸方向に突出するターミナル40の突出量を小さくすることができる。
【選択図】図7
Description
本発明は、電機子及びこれを用いた回転電機、並びに電機子の製造方法に関する。
従来より、自動車または二輪自動車などに搭載される発電機またはモータとしての回転電機が知られている。回転電機の電機子としてのステータまたはロータに巻き回される巻線には、アルミ線が使用されることがある。これにより、回転電機の軽量化、および製造コストを低減することが可能になる。
ところで、アルミ線は、はんだによる接続が困難である。そのため、特許文献1では、アルミ線と、そのアルミ線の端部に設けられるターミナルとを抵抗溶接により接続している。この抵抗溶接は、アルミ線とターミナルとを2個の電極で挟み、そこに電流を流すことで金属の抵抗発熱を利用して両者を溶融接合するものである。
ところで、アルミ線は、はんだによる接続が困難である。そのため、特許文献1では、アルミ線と、そのアルミ線の端部に設けられるターミナルとを抵抗溶接により接続している。この抵抗溶接は、アルミ線とターミナルとを2個の電極で挟み、そこに電流を流すことで金属の抵抗発熱を利用して両者を溶融接合するものである。
しかしながら、特許文献1の技術を回転電機の電機子に巻き回された巻線とターミナルとの接続に適用すると、電機子の外側に2個の電極を設置するスペースが必要となる。そのため、巻線とターミナルとの接続箇所が電機子から突出する突出量が大きくなり、電機子およびそれを用いた回転電機の体格が大型化することが懸念される。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、体格を小型化することの可能な電機子およびこれを用いた回転電機、並びにその電機子の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、体格を小型化することの可能な電機子およびこれを用いた回転電機、並びにその電機子の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、巻線の接続用端部が溶接されたターミナルが電機子コアの軸方向に延びる穴に挿入された電機子において、その巻線の端部が電機子コアの軸に対し非平行に延びることを特徴とする。
これにより、巻線の端部とターミナルとを2個の電極で挟んで抵抗溶接した後、電機子コアの穴にターミナルを挿入することで、電機子コアから軸方向に突出するターミナルの突出量が小さくなる。したがって、電機子の軸方向の体格を小型化することができる。
また、巻線の端部が電機子コアの軸に対し非平行に延びることで、電機子コアの穴にターミナルを挿入する際、巻線の剛性が挿入の抵抗力として作用することを抑制することができる。
これにより、巻線の端部とターミナルとを2個の電極で挟んで抵抗溶接した後、電機子コアの穴にターミナルを挿入することで、電機子コアから軸方向に突出するターミナルの突出量が小さくなる。したがって、電機子の軸方向の体格を小型化することができる。
また、巻線の端部が電機子コアの軸に対し非平行に延びることで、電機子コアの穴にターミナルを挿入する際、巻線の剛性が挿入の抵抗力として作用することを抑制することができる。
また、本発明は、上記の電機子を用いた回転電機として捉えることも可能である。この場合、回転電機の軸方向の体格を小型化することができる。
さらに、本発明は、電機子の製造方法において、巻線の端部とターミナルを2個の電極で挟んで抵抗溶接する溶接工程の後、そのターミナルを電機子コアの穴に挿入する挿入工程を含むことを特徴とする。
これにより、電機子コアから軸方向に突出するターミナルの突出量が小さくなるので、電機子の軸方向の体格を小型化することができる。
さらに、本発明は、電機子の製造方法において、巻線の端部とターミナルを2個の電極で挟んで抵抗溶接する溶接工程の後、そのターミナルを電機子コアの穴に挿入する挿入工程を含むことを特徴とする。
これにより、電機子コアから軸方向に突出するターミナルの突出量が小さくなるので、電機子の軸方向の体格を小型化することができる。
以下、本発明の実施形態による回転電機を図面に基づいて説明する。
(一実施形態)
本発明の一実施形態による回転電機1を図1〜図9に示す。本実施形態の回転電機1は、二輪自動車に搭載される発電機である。発電機で発電された電力は、配線2およびコネクタ3を通じて図示しないバッテリに充電される。
図1及び図2に示すように、回転電機1は、ロータ10およびステータ20などを備える。本実施形態のステータ20が特許請求の範囲に記載の「電機子」に相当する。本実施形態のロータ10が特許請求の範囲に記載の「第2電機子」に相当する
(一実施形態)
本発明の一実施形態による回転電機1を図1〜図9に示す。本実施形態の回転電機1は、二輪自動車に搭載される発電機である。発電機で発電された電力は、配線2およびコネクタ3を通じて図示しないバッテリに充電される。
図1及び図2に示すように、回転電機1は、ロータ10およびステータ20などを備える。本実施形態のステータ20が特許請求の範囲に記載の「電機子」に相当する。本実施形態のロータ10が特許請求の範囲に記載の「第2電機子」に相当する
ロータ10は、ボスロータ11、鉄腕12及び磁石13などから構成される。ボスロータ11は、略円盤状に形成され、中央にテーパ孔14を有する。このテーパ孔14に図示しないエンジンのクランクシャフトが接続され、ボスロータ11はクランクシャフトと共に回転する。ボスロータ11の外壁には、凸部15が設けられている。その凸部15の位置は、例えばMPUセンサなどの回転センサ5によって検出され、図示しないエンジンのECU(電子制御装置)に伝送される。これによりロータ10の回転が検出され、インジェクタの点火時期の制御などが行われる。
鉄腕12は、有底筒状に形成され、ボスロータ11にリベット16により固定される。ボスロータ11の径内側の内壁には、周方向に交互に異なる磁極が形成された複数の磁石13が固定されている。
ロータ10は、発電機の機能と共に、エンジンのクランクシャフトを回転させる慣性マスとしても機能する。
ロータ10は、発電機の機能と共に、エンジンのクランクシャフトを回転させる慣性マスとしても機能する。
ステータ20は、ロータ10の鉄腕12の内側に設けられ、例えばエンジンカバーなどに固定される。そのため、ステータ20とロータ10とは、相対回転可能である。
ステータ20は、電機子コア21、ボビン22、巻線30およびターミナル40などから構成される。
電機子コア21は、複数の積層鉄板から構成され、環状部23およびその環状部23から放射状に延びる複数のティース24を有する。本実施形態では、12極のティース24が設けられている。
ステータ20は、電機子コア21、ボビン22、巻線30およびターミナル40などから構成される。
電機子コア21は、複数の積層鉄板から構成され、環状部23およびその環状部23から放射状に延びる複数のティース24を有する。本実施形態では、12極のティース24が設けられている。
ボビン22は、第1絶縁部221、第2絶縁部222及び第3絶縁部223から構成されている。
第1絶縁部221と第3絶縁部223とは一体に形成されている。第1絶縁部221は、ステータ20の軸方向の一方からティース24に被さっている。第3絶縁部223は、ステータ20の軸方向の一方から、ステータ20の環状部23の軸方向に設けられた穴25に挿入されている。
第2絶縁部222は、ステータ20の軸方向の他方からティース24に被さっている。
巻線30は、アルミ線であり、電機子コア21のティース24に第1絶縁部221および第2絶縁部222を介して巻き回されている。本実施形態の巻線30は、単相巻線である。
第1絶縁部221と第3絶縁部223とは一体に形成されている。第1絶縁部221は、ステータ20の軸方向の一方からティース24に被さっている。第3絶縁部223は、ステータ20の軸方向の一方から、ステータ20の環状部23の軸方向に設けられた穴25に挿入されている。
第2絶縁部222は、ステータ20の軸方向の他方からティース24に被さっている。
巻線30は、アルミ線であり、電機子コア21のティース24に第1絶縁部221および第2絶縁部222を介して巻き回されている。本実施形態の巻線30は、単相巻線である。
図3に示すように、巻線30の端部31は、ボビン22の切欠部26を通り、電機子コア21の環状部23の軸方向に対し非平行に延びて、ターミナル40に接続される。本実施形態では、電機子コア21の軸方向に延びる穴25に2個のターミナル40が圧入固定される。なお、電機子コア21には、少なくとも3個以上の穴25が設けられており、三相巻線にも対応可能となっている。本実施例ではターミナル穴を対象配置での2個とし、裏表に組み合わせることで4個のターミナル穴を実現させて部品の共通化を実現している。
ターミナル40は、一端42が巻線30の端部31に抵抗溶接され、他端43が電機子コア21の穴25に挿入されている。具体的に、ターミナル40の他端43は、電機子コア21の穴25に設けられたボビン22の第3絶縁部223の穴224に挿入されている。ターミナル40は、電機子コア21の環状部23の軸方向に延びる突起41を有する。突起41は、環状部23の軸方向に延びるものに限らず、巻線30の端部31の延びる方向に対し非平行に延びるものであればよい。ターミナル40の突起41と巻線30とは、抵抗溶接の一種であるプロジェクション溶接により接続されている。なお、プロジェクション溶接が可能な程度にターミナル40が細いものであれば、ターミナル40に突起41を設ける必要のない場合もある。
また、ターミナル40は、配線2に接続されている。図1に示すように、ターミナル40に接続された配線2は、電機子コア21を軸方向に貫通し、コネクタ3を通じて図示しないバッテリに電気的に接続される。
また、ターミナル40は、配線2に接続されている。図1に示すように、ターミナル40に接続された配線2は、電機子コア21を軸方向に貫通し、コネクタ3を通じて図示しないバッテリに電気的に接続される。
エンジンが回転すると、クランクシャフトと共にロータ10が回転する。電磁誘導作用によりステータ20の巻線30に生じた電力は、ターミナル40および配線2等を経由してバッテリに充電される。
次に、電機子としてのステータ20の製造方法を説明する。
ステータ20の製造方法は、ボビン取付工程、コイル形成工程、電極配置工程、溶接工程および挿入工程を含んでいる。
ボビン取付工程では、積層鉄板からなる電機子コア21に、ボビン22を取り付ける。その際、第1絶縁部221をステータ20の軸方向の一方からティース24に被せると共に、第3絶縁部223を環状部23の穴25に挿入する。また、第2絶縁部222をステータ20の軸方向の他方からティース24に被せる。
ステータ20の製造方法は、ボビン取付工程、コイル形成工程、電極配置工程、溶接工程および挿入工程を含んでいる。
ボビン取付工程では、積層鉄板からなる電機子コア21に、ボビン22を取り付ける。その際、第1絶縁部221をステータ20の軸方向の一方からティース24に被せると共に、第3絶縁部223を環状部23の穴25に挿入する。また、第2絶縁部222をステータ20の軸方向の他方からティース24に被せる。
次に、コイル形成工程では、電機子コア21のティース24にボビン22を介し、図示しないフライヤーなどを使用して巻線30を巻き回す。巻線30の巻き始めの端部31と、巻き終わりの端部31は、いずれもボビン22の切欠部26を通り、電機子コア21の環状部側へ延びるようにする。
続いて、電極配置工程では、図4に示すように、巻線30の端部31とターミナル40の突起41とが当接した状態で、巻線30とターミナル40とを2個の電極50、51で挟む。このとき、ターミナル40は、突起41と反対側の端部が第3絶縁部223の穴224の内壁に支持され、自立している。
次に、溶接工程において、2個の電極50,51に通電すると共に、巻線30とターミナル40を加圧し、両者を溶融接合する。その際、ターミナル40の突起41から巻線30に電流が集中して流れるので、溶接が確実に行われる。なお、ターミナル40は穴223で支持され自立している必要はなく、引き抜いた状態で溶接を実施してもよい。
図5及び図6に示すように、溶接工程の後、巻線30の端部31は、電機子コア21の軸に対し非平行に延びている。また、巻線30の端部31は、ティース24側から巻線30の先端に向かうに従い、電機子コア21から離れる方向に傾斜している。
次に、溶接工程において、2個の電極50,51に通電すると共に、巻線30とターミナル40を加圧し、両者を溶融接合する。その際、ターミナル40の突起41から巻線30に電流が集中して流れるので、溶接が確実に行われる。なお、ターミナル40は穴223で支持され自立している必要はなく、引き抜いた状態で溶接を実施してもよい。
図5及び図6に示すように、溶接工程の後、巻線30の端部31は、電機子コア21の軸に対し非平行に延びている。また、巻線30の端部31は、ティース24側から巻線30の先端に向かうに従い、電機子コア21から離れる方向に傾斜している。
続いて、挿入工程では、図7の破線で示した矢印Aのように、ターミナル40をボビン22の第3絶縁部223の穴224に押圧する。これにより、図8及び図9に示すように、ターミナル40は第3絶縁部223を介して電機子コア21の穴25に圧入固定される。この状態で、巻線30の端部31は、電機子コア21の軸に対し略垂直となる。したがって、巻線30およびターミナル40が電機子コア21から突出する突出量は小さいものとなる。
(比較例)
ここで、比較例の電機子としてのステータ20を図10及び図11に示す。比較例のステータ20に設けられたターミナル400の突起410は、電機子コア21の軸に対して垂直に延びている。また、巻線300の端部310は、電機子コア21の軸に平行に延びている。
比較例においても、上述した一実施形態と同様に、電極配置工程および溶接工程において、2個の電極50,51は、図10の破線で示す車両取付制約面Bよりも、軸方向にはみ出した位置に配置される。
しかし、比較例では、挿入工程で、図11の破線で示した矢印Cの示すように、ターミナル400を第3絶縁部223の穴224に押圧すると、巻線30の剛性が挿入の抵抗力として作用する。そのため、その穴224にターミナル400を挿入することが困難である。また、ターミナル400を穴224へ無理に挿入しようとすれば、図11の破線Dのように巻線300が湾曲する。その結果、回転体のロータと接触することや挿入時の抵抗力が溶接部に加わり溶接部の耐久性に影響を与えることが懸念される。この懸念を払拭するためにターミナル400をあらかじめステータ20に固定し溶接を実施しているため軸方向高さが高くなり大型化するという問題があった。
ここで、比較例の電機子としてのステータ20を図10及び図11に示す。比較例のステータ20に設けられたターミナル400の突起410は、電機子コア21の軸に対して垂直に延びている。また、巻線300の端部310は、電機子コア21の軸に平行に延びている。
比較例においても、上述した一実施形態と同様に、電極配置工程および溶接工程において、2個の電極50,51は、図10の破線で示す車両取付制約面Bよりも、軸方向にはみ出した位置に配置される。
しかし、比較例では、挿入工程で、図11の破線で示した矢印Cの示すように、ターミナル400を第3絶縁部223の穴224に押圧すると、巻線30の剛性が挿入の抵抗力として作用する。そのため、その穴224にターミナル400を挿入することが困難である。また、ターミナル400を穴224へ無理に挿入しようとすれば、図11の破線Dのように巻線300が湾曲する。その結果、回転体のロータと接触することや挿入時の抵抗力が溶接部に加わり溶接部の耐久性に影響を与えることが懸念される。この懸念を払拭するためにターミナル400をあらかじめステータ20に固定し溶接を実施しているため軸方向高さが高くなり大型化するという問題があった。
(作用効果)
これに対し、本実施形態は、以下の作用効果を奏する。
(1)本実施形態では、巻線30の端部31とターミナル40とを抵抗溶接した後、電機子コア21の穴25にターミナル40を挿入する。これにより、電機子コア21の軸方向に突出するターミナル40の突出量が軸方向での撓みや応力緩和を加味する必要がないため小さくなる。したがって、ステータ20の軸方向の体格を小型化することができる。その結果、回転電機1の軸方向の体格を小型化することができる。
(2)本実施形態では、ターミナル40に抵抗溶接された巻線30の端部31は、電機子コア21の軸に対し非平行に延びる。これにより、電機子コア21の穴25にターミナル40を挿入する際、巻線30の剛性が挿入の抵抗力として作用することを抑制することができる。
(3)本実施形態では、ターミナル40は、環状部23の軸方向に延びる突起41を有する。これにより、巻線30の端部31とターミナル40の突起41とが交差し、その接点が小さくなる。したがって、プロジェクション溶接を容易かつ確実に行うことができる。
(4)本実施形態では、ボビン22の第1絶縁部221と第3絶縁部223とは一体に形成される。これにより、回転電機1の部品点数を少なくすることができる。
(5)本実施形態では、溶接工程において巻線30の端部31とターミナル40とを抵抗溶接した後、挿入工程において、そのターミナル40を電機子コア21の穴25に挿入する。これにより、電機子コア21の軸方向に突出するターミナル40の突出量を小さくすることができる。
(6)本実施形態では、電機子の電極配置工程において、ターミナル40の突起41と反対側の端部31は、第3絶縁部223の穴224に支持されている。これにより、プロジェクション溶接を容易に行うことができる。
これに対し、本実施形態は、以下の作用効果を奏する。
(1)本実施形態では、巻線30の端部31とターミナル40とを抵抗溶接した後、電機子コア21の穴25にターミナル40を挿入する。これにより、電機子コア21の軸方向に突出するターミナル40の突出量が軸方向での撓みや応力緩和を加味する必要がないため小さくなる。したがって、ステータ20の軸方向の体格を小型化することができる。その結果、回転電機1の軸方向の体格を小型化することができる。
(2)本実施形態では、ターミナル40に抵抗溶接された巻線30の端部31は、電機子コア21の軸に対し非平行に延びる。これにより、電機子コア21の穴25にターミナル40を挿入する際、巻線30の剛性が挿入の抵抗力として作用することを抑制することができる。
(3)本実施形態では、ターミナル40は、環状部23の軸方向に延びる突起41を有する。これにより、巻線30の端部31とターミナル40の突起41とが交差し、その接点が小さくなる。したがって、プロジェクション溶接を容易かつ確実に行うことができる。
(4)本実施形態では、ボビン22の第1絶縁部221と第3絶縁部223とは一体に形成される。これにより、回転電機1の部品点数を少なくすることができる。
(5)本実施形態では、溶接工程において巻線30の端部31とターミナル40とを抵抗溶接した後、挿入工程において、そのターミナル40を電機子コア21の穴25に挿入する。これにより、電機子コア21の軸方向に突出するターミナル40の突出量を小さくすることができる。
(6)本実施形態では、電機子の電極配置工程において、ターミナル40の突起41と反対側の端部31は、第3絶縁部223の穴224に支持されている。これにより、プロジェクション溶接を容易に行うことができる。
(他の実施形態)
上述した実施形態では、二輪自動車に搭載される回転電機について説明した。これに対し、他の実施形態では、自動車、船舶又は飛行機などに搭載される回転電機であってもよい。
上述した実施形態では、回転電機を発電機として説明した。これに対し、他の実施形態では、回転電機は、電動機であってもよい。
上述した実施形態では、電機子をステータとして説明し、第2電機子をロータとして説明した。これに対し、他の実施形態では、電機子はロータであってもよいし、第2電機子はステータであってもよい。
上述した実施形態では、ロータをステータの外側に配置した。これに対し、他の実施形態では、ロータをステータの内側に配置してもよい。この場合、ステータのティースは、環状部から径内方向に延びるものとなる。
上述した実施形態では、ステータは、12極のティースを備えるものとした。これに対し、他の実施形態では、ステータの極数に限定はなく、複数個のティースを備えるものであればよい。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
上述した実施形態では、二輪自動車に搭載される回転電機について説明した。これに対し、他の実施形態では、自動車、船舶又は飛行機などに搭載される回転電機であってもよい。
上述した実施形態では、回転電機を発電機として説明した。これに対し、他の実施形態では、回転電機は、電動機であってもよい。
上述した実施形態では、電機子をステータとして説明し、第2電機子をロータとして説明した。これに対し、他の実施形態では、電機子はロータであってもよいし、第2電機子はステータであってもよい。
上述した実施形態では、ロータをステータの外側に配置した。これに対し、他の実施形態では、ロータをステータの内側に配置してもよい。この場合、ステータのティースは、環状部から径内方向に延びるものとなる。
上述した実施形態では、ステータは、12極のティースを備えるものとした。これに対し、他の実施形態では、ステータの極数に限定はなく、複数個のティースを備えるものであればよい。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
20・・・電機子(ステータ)
21・・・電機子コア
23・・・環状部
24・・・ティース
25・・・穴
30・・・巻線
31・・・巻線の端部
40・・・ターミナル
42・・・ターミナルの一端
43・・・ターミナルの他端
21・・・電機子コア
23・・・環状部
24・・・ティース
25・・・穴
30・・・巻線
31・・・巻線の端部
40・・・ターミナル
42・・・ターミナルの一端
43・・・ターミナルの他端
Claims (6)
- 環状部(23)およびその環状部から放射状に延びる複数のティース(24)を有する電機子コア(21)と、
前記電機子コアの前記ティースに巻き回され、端部(31)が前記環状部の軸に対し非平行に延びる巻線(30)と、
一端(42)が前記巻線の端部(31)に溶接され、他端(43)が前記電機子コアの軸方向に延びる穴(25)に挿入されたターミナル(40)と、を備えることを特徴とする電機子(20)。 - 前記ターミナルは、前記環状部の軸方向に延びて前記巻線の端部に抵抗溶接される突起(41)を有することを特徴とする請求項1に記載の電機子。
- 前記ティースと前記巻線との間で、軸方向の一方から前記ティースに被さる第1絶縁部(221)と、
前記ティースと前記巻線との間で、軸方向の他方から前記ティースに被さる第2絶縁部(222)と、
前記電機子コアの前記穴と前記ターミナルとの間に設けられた第3絶縁部(223)とを備え、
前記第1絶縁部と前記第3絶縁部とは一体に形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の電機子。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の電機子と、
前記電機子に対し相対回転可能に設けられ、前記電機子を収容する有底筒状の第2電機子(10)を備えることを特徴とする回転電機(1)。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の電機子の製造方法において、
前記電機子コアの前記ティースに前記巻線を巻き回すコイル形成工程と、
前記巻線の端部と前記ターミナルとを2個の電極(50,51)で挟む電極配置工程と、
2個の前記電極に通電し、前記巻線の端部と前記ターミナルとを抵抗溶接する溶接工程と、
前記溶接工程の後、前記ターミナルを前記電機子コアの前記穴に挿入する挿入工程と、を含むことを特徴とする電機子の製造方法。 - 電極配置工程において、前記ターミナルのうち前記巻線が溶接される個所と反対側の端部は、前記電機子コアの前記穴に支持されていることを特徴とする請求項5に記載の電機子の製造方法。
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