JP2005036746A - 磁気結合ポンプ - Google Patents

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淳司 岡田
Hirohisa Ito
広久 伊藤
Takashi Suefuji
貴士 末藤
Akito Furumizu
明人 古水
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Abstract

【課題】 コイル線を断線せずに配線するとともに、コイル線の被覆を剥離することなくターミナルとを電気的に接続し、生産効率の向上および低コスト化を図ることができる磁気結合ポンプを提供すること。
【解決手段】 ウォータポンプ20のモータ部4を構成するステータ5において、プリント配線基板7に接続する各ターミナル41〜43の他にピン44を設け、中間ターミナル42に始点相当部分が接続されたコイルがステータコア31に巻回される前にピン44に数回巻く。そして、すべてのコイル線をステータコア31に巻回した後に、電極51,52間にコイル線と各ターミナル42とを所定荷重にて狭持し、電極51に1次電流I1を流してコイル線の被覆6bを溶融させ、その後、電極51,52間に2次電流I2を流してコイル線とターミナル42とを接合する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、磁気結合ポンプに関する。さらに詳細には、磁気結合ポンプにおけるモータ部の構造に関するものである。
従来から、内燃機関を搭載した自動車や電気自動車などの冷却系統に使用されるウォータポンプとして磁気結合ポンプが使用されている。このようなポンプとして、例えば、特開平11−166500号公報に開示されたものがある。そして、このようなポンプにおけるモータ部においては、コイルの末端は、端子(ターミナル)に電気的に接続され、最終的にはプリント配線基板の配線パターンに電気的に接続されている。なお、電気的な接続は、特開平11−166500号公報にも記載されているように、ハンダにより行われるのが一般的である。
特開平11−166500号公報(第6頁、第17図)
しかしながら、上記した特開平11−166500号公報に記載されたポンプを含め、従来の磁気結合ポンプでは、コイルと端子(ターミナル)との電気的接続がハンダにより行われる。そして、コイル線と端子(ターミナル)とをハンダにより接合するためには、コイル線の被覆を剥離する必要があるが、コイル線の途中では被覆を剥離することができないため、一度コイル線を切断して被覆を剥離することになる。このため、現状においてモータ部に備わるステータを製造する際には、各相のコイル毎に、コイル線をステータコアに巻回した後に、コイル線を切断して各コイルの始点及び終点部分におけるコイル線の被覆を剥離し、その剥離部分を端子(ターミナル)に絡げ、その部分をハンダ付けにより接合してコイルと端子(ターミナル)との電気的接続を確保している。このため、生産工程が複雑化しており、生産効率が悪く、コスト的に不利という問題があった。
そこで、本発明は上記した課題を解決するためになされたものであり、コイル線を断線せずに配線するとともに、コイル線の被覆を剥離することなくターミナルとを電気的に接続し、生産効率の向上および低コスト化を図ることができる磁気結合ポンプを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明に係る磁気結合ポンプは、ポンプ室に回転可能に軸支され着磁された円筒部を有する羽根車と、モータ室に配され前記羽根車を回転させるためのモータ部と、前記羽根車の回転位置を検出する検出部と該検出部からの信号に対応して前記羽根車を回転させる駆動電力を前記モータ部に供給する制御部を有するプリント配線基板とにより構成される磁気結合ポンプにおいて、前記モータ部は、コイル線を巻回して複数相のコイルを形成するためのステータコアと、前記ステータの端面に立設され、その先端がプリント配線基板に接続されるとともに、各相のコイルの始点部分が電気的に接続された始点ターミナルと、前記ステータの端面に立設され、その先端がプリント配線基板に接続されるとともに、各相のコイルの終点部分が電気的に接続された終点ターミナルと、前記ステータの端面に立設され、その先端がプリント配線基板に接続されるとともに、異なる相のコイルの始点および終点に相当する部分が電気的に接続された中間ターミナルと、前記中間ターミナルの近傍に立設されるピンとを備え、前記中間ターミナルに始点相当部分が接続されたコイルは、前記ステータコアに巻回される前に前記ピンに数回巻かれており、少なくとも前記中間ターミナルとコイルとの電気的接続が抵抗溶接により行われていることを特徴するものである。
ここで、前記抵抗溶接は、電極間にコイル線と前記各ターミナルとを所定荷重にて狭持し、前記電極のうちコイル線に接触する電極にのみ電流を流してコイル線の被覆を溶融させるとともに、前記電極間に電流を流してコイル線と前記各ターミナルとを接合することを特徴する。
このように本発明に係る磁気結合ポンプでは、モータ部にプリント配線基板に接続する各ターミナルの他にピンを設け、中間ターミナルに始点相当部分が接続されたコイルを、ステータコアに巻回される前にピンに数回巻いている。このため、中間ターミナル付近でコイル線の干渉が起こらないので、中間ターミナルとコイルとの電気的接続を抵抗溶接により行っても十分な接合強度を得ることができる。
そして、この抵抗溶接は、電極間にコイル線と各ターミナルとを所定荷重にて狭持し、電極のうちコイル線に接触する電極にのみ電流を流してコイル線の被覆を溶融させるとともに、電極間に電流を流してコイル線と各ターミナルとを接合するので、コイル線の被覆を予め剥離しておく必要がない。したがって、コイル線をステータコアに対して巻回した後に、コイルと各ターミナルとを電気的に接続することができる。これにより、生産効率の向上および低コスト化を図ることができる。
本発明に係る磁気結合ポンプにおいては、前記ピンには、前記中間ターミナルに始点相当部分が接続されたコイル線を巻回するための小径部が形成され、前記小径部は、前記中間ターミナルと前記ピンとの間に配置されるコイル線が前記ステータコアの端面と略平行となる位置に配置されていることが望ましい。
こうすることにより、中間ターミナルとピンとの間に配置されるコイル線が中間ターミナルに対して干渉することを確実に防止することができる。また、中間ターミナルとピンとの間に配置されるコイル線が他の部分に接触すること等も防止することができるので、断線を防止することもできる。
また、本発明に係る磁気結合ポンプにおいては、前記始点ターミナル、前記終点ターミナル、前記中間ターミナル、および前記ピンとは、同心円上に配置されていることが望ましい。
こうすることにより、中間ターミナルとピンとの間に配置されるコイル線の中間ターミナルへの干渉、およびコイル線の断線をより確実に防止することができるからである。
また、本発明に係るステータは、コイル線を巻回して複数相のコイルを形成するためのステータコアと、前記ステータの端面に立設されるとともに、各相のコイルの始点部分が電気的に接続された始点ターミナルと、前記ステータの端面に立設されるとともに、各相のコイルの終点部分が電気的に接続された終点ターミナルと、前記ステータの端面に立設されるとともに、異なる相のコイルの始点および終点に相当する部分が電気的に接続された中間ターミナルと、前記中間ターミナルの近傍に立設されるピンとを備え、前記中間ターミナルに始点相当部分が接続されたコイルは、前記ステータコアに巻回される前に前記ピンに数回巻かれ、少なくとも前記中間ターミナルとコイルとの電気的接続が抵抗溶接により行われていることを特徴するものである。
このステータでも、上記したように、コイル線をステータコアに対して巻回した後に、コイルと各ターミナルとを電気的に接続することができるので、コイル線の被覆を剥離する必要がないため、生産効率の向上および低コスト化を図ることができる。
本発明に係る磁気結合ポンプによれば、コイル線を断線せずに配線するとともに、コイル線の被覆を剥離することなくターミナルとの電気的接続が確保されているので、生産効率の向上および低コスト化を図ることができる。
以下、本発明の磁気結合ポンプを具体化した最も好適な実施の形態について図面に基づき詳細に説明する。本実施の形態は、自動車のエンジンやインバータやモータ等を冷却するための冷却水を循環させるウォータポンプである。そこで、このウォータポンプの概略構成を図1に示す。なお、図1は、ウォータポンプを示す縦断面図である。
ウォータポンプ20では、図1に示すように、合成樹脂製のハウジング1と合成樹脂製のポンプカバー2が接合面において溶着されることによりポンプ室2aが形成されている。ポンプカバー2には流体を吸入するための入口部2bと吐出するための出口部2cが設けられ、それぞれポンプ室2aに開口している。ポンプ室2aには予め着磁された円筒部3aを有する羽根車3が、ハウジング1に設けられた円筒状の隔壁1aを覆って回転可能に軸支されている。羽根車3の円筒部3aの内径と隔壁1aの外径とは最少隙間を保持して組み付けられる。羽根車3が磁気作用により回転されると、羽根3bにより流体が入口部2bから吸入されて出口部2cから吐出されるようになっている。
ハウジング1の円筒状の隔壁1aによりモータ室1bが形成され、モータ室1bには羽根車3を回転させるためのモータ部4が固定されている。モータ部4は、後述するステータ5を備え、ステータ5の端面に形成された図示しない凹部に隔壁1a内側に設けられた複数のリブ1cが係合することにより、ハウジング1に固定されている。ハウジング1の上端部に設けられたコネクタ部1dには、プリント基板7に外部電源を供給するための第1結合端子8が一体成型されている。
モータ室1bを覆うようにプリント基板7が固定され、ステータ5に備わるターミナル41〜43(図3参照)を介して、コイル6(I相コイル61とII相コイル62とで構成されている:図6参照)に結合されて駆動電力が供給される。プリント基板7上には、羽根車3の回転位置を検出するための検出部9と、検出部9からの電気信号に対応してコイル6に羽根車3を回転させるための駆動電力を供給する制御部10が配置されている。また、プリント基板7の第1結合端子8に対応する位置には、第1結合端子8にスナップ結合する第2結合端子11が一体的に固着され、第2結合端子11は制御部10に配線され外部電源が導入される。これらの部品が全て組み付けられた後、ハウジング1内に流動性樹脂14が流し込まれ、いわゆるポッティングにより各部品は絶縁固化され、モータカバー12で覆われる。
ここで、ステータ5について図2〜図7を参照しながら詳細に説明する。図2は、ステータ5の概略構成を示す側面図である。図3は、コイル線を巻回する前のステータを示す側面図である。図4は、コイル線を巻回する前のステータを示す平面図である。図5は、コイル線の巻回順序を説明するための説明図である。図6は、コイル線を巻回したステータを示す平面図である。図7は、図6のA−A線における断面図である。
ステータ5は、図2に示すように、コイル線を巻回してなるコイル6を備えるステータコア31と、コイル6と抵抗溶接により電気的に接続された始点ターミナル41、中間ターミナル42、および終点ターミナル43と、ピン44とを備えている。そして、このステータ5では、ピン44を設けたことにより、I相コイル61の終点およびII相コイル62の始点において、コイル線の被覆を剥離せずに中間ターミナル42に対して抵抗溶接により電気的に接合することができるようになっている。これにより、コイル線の巻回工程の後に、コイル線と各ターミナルとの接合工程を実施することが可能となっている。
まず、コイル線を巻回する前の状態について、図3および図4を用いて説明する。ステータコア31は、図3および図4に示すように薄板状の磁性部材を積層した円環形状のものである。なお、ステータコア31は、外周面および内周面を除いて樹脂32によりモールドされている。そして、このスターコア31には、6個のスロット33a〜33fが形成されており、後述するように、隣接するスロット間においてコイル線が巻回され、最終的にコイル6が形成されるようになっている。
そして、ステータコア31の一端面側に、図4に示すように、始点ターミナル41、中間ターミナル42、終点ターミナル43、およびピン44とが同心円上に配置されている。なお、各ターミナル41,42,43は、図7に示すように、モールド樹脂32に埋め込まれており、ステータコア31には接触していない。また、各ターミナル41,42,43には、それぞれステータコア側とターミナル先端側とに切り欠き部が形成される。すなわち、図3に示すように、始点ターミナル41には切り欠き部41aと41bが形成され、中間ターミナル42には切り欠き部42aと42bが形成され、終点ターミナル43には切り欠き部43aと43bが形成されている。これらの切り欠き部41a〜43bは、コイル線を各ターミナルに巻回するために形成されたものである。そして、コイル線は、各ターミナルの切り欠き部との間に、ターミナル外側に斜めに配置されるように各ターミナルに巻回されるようになっている(図9参照)。
また、ピン44は、モールド樹脂32と一体的に成形され、その先端に他の部分よりも経が小さくなっている小径部44aが形成されている。この小径部44aは、コイル線を巻回するためのものである。そして、この小径部44aは、図3に示すように、中間ターミナル42の切り欠き部42bとほぼ同じ高さ位置に配置されている。これにより、中間ターミナル42とピン44との間に位置するコイル線をステータコア31の端面とほぼ平行に配置することができるようになっている(図9参照)。
次に、上記のステータコア31にコイル線を巻回する手順について図5を用いて説明する。まず、コイル線は始点ターミナル41に巻回される。このコイル線の始点ターミナル41への巻回は、ターミナル41に形成された2つの切り欠き部41b,41aを利用して行われる。なお、巻回順序は、切り欠き部41b、41aの順であり、切り欠き部41bと41aとの間では、コイル線がターミナル外側に斜めに配置される。
次いで、切り欠き部41aに巻回されたコイル線は、スロット33b,33aとの間でスターコア31に巻回される。これにより、I相第1コイル61aが形成される。次に、コイル線は、スロット33c,33dとの間でステータコア31に巻回される。これにより、I相第2コイル61bが形成される。さらに、コイル線は、スロット33e,33fとの間でステータコア31に巻回される。これにより、I相第3コイル61cが形成される。
その後、コイル線は、中間ターミナル42に巻回される。このコイル線の中間ターミナル42への巻回は、中間ターミナル42に形成された2つの切り欠き部42a,42bを利用して行われる。なお、巻回順序は、切り欠き部42a、42bの順であり、切り欠き部42aと42bとの間では、コイル線がターミナル外側に斜めに配置される。そして、中間ターミナル42から繰り出されたコイル線は、ピン44の小径部44aに巻回される。
そして、コイル線は、小径部44aに巻回された後、スロット33f,33aとの間でステータコア31に巻回される。これにより、II相第1コイル62aが形成される。次に、コイル線は、スロット33c,33bとの間でステーコア31に巻回される。これにより、II相第2コイル62bが形成される。さらに、コイル線は、スロット33d,33eとの間でステータコア31に巻回される。これにより、II相第3コイル62cが形成される。
その後、コイル線は、終点ターミナル43に巻回される。このコイル線の終点ターミナル43への巻回は、ターミナル43に形成された2つの切り欠き部43a,43bを利用して行われる。なお、巻回順序は、切り欠き部43a、43bの順であり、切り欠き部43bと43aとの間では、コイル線がターミナル外側に斜めに配置される。そして、コイル線は、最終ターミナル43に巻回された後に切断される。つまり、本発明に係るステータ5では、コイル線の巻回工程の途中でコイル線を切断することがない。
かくして、I相コイル61とII相コイル62とが形成される。しかしながら、この状態では、未だコイルと各ターミナルとは電気的に接続されていない。このため、コイルと各ターミナルとを電気的に接続するために抵抗溶接を行う。そこで、この抵抗溶接について、図8〜図15を参照しながら説明する。図8は、電極の配置状態を説明するための説明図である。図9は、電極とターミナルとの接触点を説明するための説明図である。図10は、電極の形状を示す側面図である。図11〜図14は、抵抗溶接の様子を示す模式図である。図15は、抵抗溶接における荷重および電流の変化を示すタイムチャートである。
この抵抗溶接では、図8に示すように、1次側電極51と2次側電極52との間に各ターミナル41〜43を所定荷重(図15参照)にて狭持する。ここで、図9に示すように、1次側電極51は、各ターミナル41〜43の2つの切り欠き部の間に配置されたコイル線を介して各ターミナル41〜43に接触する。
次いで、1次側電極51に1次電流を流す。ここで、1次側電極51には、図10に示すように、スリット53が形成されている。これにより、1次側電極51に1次電流を流すと、図11に示すように、1次電流I1は電極内((A)→(B))を流れる。このため、1次側電極51が発熱し、その熱によりコイル線の被覆6bが溶融し始める。なお、1次電流I1は、図15に示すように、後述する検出電流I3が所定に達する間での時間T1だけ流される。
そして、図12に示すように、コイル線の被覆6bが溶融してコイル線の芯材(銅線)6aが1次側電極51および2次側電極に接触すると、1次側電極51から2次側電極52へ検出電流I3が流れ始める。その後、検出電流I3が所定値に達した後に所定時間(図15の時間cool)が経過すると、図13に示すように、1次側電極51から2次側電極52へ2次電流I2が流れる。これにより、コイル線の芯材6aと各ターミナル41〜43との接触部にナゲットが形成され、最終的に図14に示すように、コイル線の芯材6aと各ターミナル41〜43とが溶接される。これにより、コイル線と各ターミナル41〜43とが電気的に接続される。なお、2次電流I2は、図15に示すように、時間T2だけ流される。また、2次電流I2を流し終えると、電極51と52とを離間させる。
ここで、中間ターミナル42においては、I相コイル61の終点相当部分とII相コイル62の始点相当部分とが接続される。このため、他のターミナル41,43とは異なり、先端側の切り欠き部42bから繰り出されたコイル線が、ステータコア31に巻回される。このため、切り欠き部42bから繰り出されるコイル線が、抵抗溶接を行う際に電極間51,52間に挟まれるおそれがある。そして、切り欠き部42bから繰り出されるコイル線が、抵抗溶接を行う際に電極51と52との間に挟まれると、2本のコイル線が電極51と52との間に存在してしまい、接合強度を十分に確保することができなくなる。このため、断線等の不良が発生するおそれがあった。
そこで、本実施の形態では、中間ターミナル42の横にピン44を立設して、切り欠き部42bから繰り出されたコイル線をピン44に巻回した後にステータコア31に巻回している。そして、図9に示すように、ピン44のコイル線を巻回する小径部44aを切り欠き部42bとほぼ同じ高さ位置に配置しているので、中間ターミナル42とピン44との間に配置されるコイル線はステータコア31の端面とほぼ平行となる。これにより、切り欠き部42bから繰り出されるコイル線が、抵抗溶接を行う際に電極51と52との間に挟まれることを確実に防止することができる。これにより、中間ターミナル42とI相コイル61の終点相当部分およびII相コイル62の始点相当部分とは、十分な接合強度にて電気的に接続される。
以上、詳細に説明したように本実施の形態に係るウォータポンプ20では、モータ部4を構成するステータ5において、プリント配線基板7に接続する各ターミナル41〜43の他にピン44を設け、中間ターミナル42に始点相当部分が接続されたコイルがステータコア31に巻回される前にピン44に数回巻いている。このため、中間ターミナル42付近でコイル線の干渉が起こらないので、中間ターミナル42とコイルとの電気的接続を抵抗溶接により行っても十分な接合強度を得ることができる。
そして、抵抗溶接は、電極51,52間にコイル線と各ターミナル42とを所定荷重にて狭持し、電極51に1次電流I1を流してコイル線の被覆6bを溶融させ、その後、電極51,52間に2次電流I2を流してコイル線とターミナル42とを接合する。このため、コイル線の被覆6bを予め剥離しておく必要がない。したがって、コイル線をステータコア31に対して巻回した後に、コイルとターミナル42とを電気的に接続することができる。つまり、中間ターミナル42とコイルを電気的に接続するために、コイル線を途中で切断して被覆を剥離する必要がない。このため、生産効率の向上および低コスト化を図ることができる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば、上記した実施の形態では、2相ステータを例示したが、3相以上のステータにも本発明を適用することができる。
本実施の形態に係るウォータポンプを示す縦断面図である。 ステータの概略構成を示す側面図である。 コイル線を巻回する前のステータを示す側面図である。 コイル線を巻回する前のステータを示す平面図である。 コイル線の巻回順序を説明するための説明図である。 コイル線を巻回した後のステータを示す平面図である。 図6のA−A線における断面図である。 電極の配置状態を説明するための説明図である。 電極とターミナルとの接触点を説明するための説明図である。 電極の形状を示す側面図である。 抵抗溶接において1次電流の流れ示す模式図である。 抵抗溶接において検出電流の流れを示す模式図である。 抵抗溶接において2次電流の流れを示す模式図である。 抵抗溶接後の様子を示す模式図である。 抵抗溶接における荷重および電流の変化を示すタイムチャートである。
符号の説明
4 モータ部
5 ステータ
6 コイル
20 ウォータポンプ
31 ステータコア
41 始点ターミナル
42 中間ターミナル
43 終点ターミナル
44 ピン

Claims (5)

  1. ポンプ室に回転可能に軸支され着磁された円筒部を有する羽根車と、モータ室に配され前記羽根車を回転させるためのモータ部と、前記羽根車の回転位置を検出する検出部と該検出部からの信号に対応して前記羽根車を回転させる駆動電力を前記モータ部に供給する制御部を有するプリント配線基板とにより構成される磁気結合ポンプにおいて、
    前記モータ部は、
    コイル線を巻回して複数相のコイルを形成するためのステータコアと、
    前記ステータの端面に立設され、その先端がプリント配線基板に接続されるとともに、各相のコイルの始点部分が電気的に接続された始点ターミナルと、
    前記ステータの端面に立設され、その先端がプリント配線基板に接続されるとともに、各相のコイルの終点部分が電気的に接続された終点ターミナルと、
    前記ステータの端面に立設され、その先端がプリント配線基板に接続されるとともに、異なる相のコイルの始点および終点に相当する部分が電気的に接続された中間ターミナルと、
    前記中間ターミナルの近傍に立設されるピンとを備え、
    前記中間ターミナルに始点相当部分が接続されたコイルは、前記ステータコアに巻回される前に前記ピンに数回巻かれており、
    少なくとも前記中間ターミナルとコイルとの電気的接続が抵抗溶接により行われていることを特徴する磁気結合ポンプ。
  2. 請求項1に記載する磁気結合ポンプにおいて、
    前記抵抗溶接は、電極間にコイル線と前記各ターミナルとを所定荷重にて狭持し、前記電極のうちコイル線に接触する電極にのみ電流を流してコイル線の被覆を溶融させるとともに、前記電極間に電流を流してコイル線と前記各ターミナルとを接合することを特徴する磁気結合ポンプ。
  3. 請求項1または請求項2に記載する磁気結合ポンプにおいて、
    前記ピンには、前記中間ターミナルに始点相当部分が接続されたコイル線を巻回するための小径部が形成され、
    前記小径部は、前記中間ターミナルと前記ピンとの間に配置されるコイル線が前記ステータコアの端面と略平行となる位置に配置されていることを特徴する磁気結合ポンプ。
  4. 請求項1から請求項3に記載するいずれか1つの磁気結合ポンプにおいて、
    前記始点ターミナル、前記終点ターミナル、前記中間ターミナル、および前記ピンとは、同心円上に配置されていることを特徴する磁気結合ポンプ。
  5. コイル線を巻回して複数相のコイルを形成するためのステータコアと、
    前記ステータの端面に立設されるとともに、各相のコイルの始点部分が電気的に接続された始点ターミナルと、
    前記ステータの端面に立設されるとともに、各相のコイルの終点部分が電気的に接続された終点ターミナルと、
    前記ステータの端面に立設されるとともに、異なる相のコイルの始点および終点に相当する部分が電気的に接続された中間ターミナルと、
    前記中間ターミナルの近傍に立設されるピンとを備え、
    前記中間ターミナルに始点相当部分が接続されたコイルは、前記ステータコアに巻回される前に前記ピンに数回巻かれ、
    少なくとも前記中間ターミナルとコイルとの電気的接続が抵抗溶接により行われていることを特徴するステータ。
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